JP4121847B2

JP4121847B2 - Aerosol container, aerosol product, method for producing aerosol product, and inner container for aerosol container

Info

Publication number: JP4121847B2
Application number: JP2002367294A
Authority: JP
Inventors: 聡目加多; 多真郎岡林
Original assignee: Daizo Corp
Current assignee: Daizo Corp
Priority date: 2002-12-18
Filing date: 2002-12-18
Publication date: 2008-07-23
Anticipated expiration: 2022-12-18
Also published as: JP2004196359A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアゾール容器、エアゾール製品、エアゾール製品の製造方法およびエアゾール容器用の内部容器に関する。詳しくは、２種類の内容物を充填するエアゾール容器、エアゾール製品、エアゾール製品の製造方法およびエアゾール容器用の内部容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
【特許文献１】
特許３０７９１５０号公報
【特許文献２】
実公昭６３−２８６８４
【特許文献３】
実公昭６３−９１４７３
【特許文献４】
特開平９−１０４４８７
【０００３】
従来、染毛剤などの複数の内容物を混ぜ合わせて使用する製品がある。該製品は、各内容物をチューブ容器などに個別に充填しており、トレイやブラシなどに各内容物を吐出し、混合してから頭髪に塗布している。該製品の場合は、複数の容器から吐出し混ぜ合わせる操作が必要であり、手間がかかる。また各内容物の吐出量にばらつきが生じやすく、所望の効果がえられにくいという問題があった。
一方、前記内容物を個々のエアゾール容器に充填し、共通する吐出部材を装着することにより複数のエアゾール容器を連結した製品がある。該製品の場合、一回の吐出操作で各内容物を同時に吐出することができ、さらに混合された状態で吐出されると混ぜ合わせる操作も不要となる。しかし製品の構成が複雑になり、コストが高くなる。また各エアゾール容器の製品圧力に差がある場合や、吐出部材を設計どおりに操作しなかった場合には各内容物の吐出量に差が生じ、所望の効果が得られにくい。
【０００４】
前記問題点を解決しうる方法として、[特許文献１]に開示されているように複数の内容物を１本の容器に充填した包装製剤が知られている。この製品は、外容器の内部に可畳性の内袋を収容し、その内袋内に異なる種類の内容物、とくにゲル状の内容物を層状に充填している。このものはゲル状の内容物を１個所のノズルないしスパウトから吐出するときに、各内容物を連続的に複層の状態で吐出する（層状吐出）ことができる。そして１個のエアゾール製品で構成するので、構成が簡単で従来の吐出部材を使用することができ、容器を手で握りやすい。さらに１本の容器に充填した共通の噴射剤で内容物を噴射させるので、噴射させる圧力が同じであり、両者の吐出量は調節し易い。
また、容器内に複数の内袋を有するエアゾール製品が[特許文献２]および[特許文献３]に開示されている。この製品は、各内容物をそれぞれの内袋に充填することができるため、各内容物を独立して充填することができる。
【０００５】
他方、エアゾール製品において、その内容物が自己分解や反応によってガスを発生する成分（以下、ガス発生成分）を有する場合、時間の経過と共に、ガスが発生し、発生したガスによりエアゾール容器内部の圧力が上昇して容器が破裂しやすくなり、安全性が低下するという問題がある。このような問題を解決するエアゾール製品として、[特許文献４]にはガス吸収剤を外部容器内に設けたものが開示されている。これにより充填された内容物から発生するガスを有効に吸収し、エアゾール製品の内圧の上昇を抑制する効果が得られる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ガス発生成分を有する内容物と、ガス発生成分と反応して効果を発揮する有効成分を配合する内容物、たとえば２液反応型染毛剤を前記[特許文献１]の容器に充填すると、内部容器内で内容物同士が直接接触するため、該接触部分から有効成分が逐次反応し、内容物が著しく変色する。また、[特許文献２]、[特許文献３]のように、異なる内容物を別々に充填可能な複数内袋を有する容器に充填した場合であっても、内容物同士は直接接触しないが、ガス発生成分より発生したガスが内袋を透過して他方の内容物と接触可能であり、有効成分と反応し、内容物を劣化させる。さらに、[特許文献４]記載のガス吸収剤を設けても長期保存すると内容物は変色する。
本発明は、互いに影響を及ぼしあう活性な２種類の内容物を、互いに接触しうる状態で１つの容器内で長時間保管する方法およびその方法を用いたディスペンサー容器を提供することを目的とする。
【０００７】
本発明のエアゾール容器（請求項１）は、外部容器と、その外部容器に収納され、くびれ部を介して上収納部と下収納部に分けられる内部容器と、前記上下の収納部と外気とを連通する各通路と、前記くびれ部に係合され、下収納部を下収納部からバルブに至る通路を除いて密閉する隔壁部材と、前記外部容器および上収納部の開口部を閉鎖し、通路を開放することができるバルブと、前記バルブを開放するための吐出部材とを備えていることを特徴としている。
【０００８】
このようなエアゾール容器において、前記通路の少なくとも 1 つが、バルブ閉鎖時、収納部とバルブの相互流入を防止する手段を備えているものが好ましい（請求項２）。また、前記各通路がそれぞれ独立しているものが好ましい（請求項３）。さらに、前記下収納部からバルブに至る通路が、上収納部内を貫通するチューブであるものが好ましい（請求項４）。
そして、バルブとチューブとの間に筒状の係合部材を備えており、前記係合部材は、チューブとバルブとの装着を容易にするものであり、上部でバルブと係合し、下部は底部面積が拡がるようにテーパ状に設けられた挿入部となっているものが好ましい（請求項５）。
内部容器の外周面および／または外部容器の内部にガス吸収剤を備えているものが好ましい（請求項６）。
【０００９】
本発明のエアゾール製品（請求項７）は、本発明のエアゾール容器と、そのエアゾール容器の内部容器の上下の収納部にそれぞれ充填された２種の内容物と、内部容器を加圧する手段とからなることを特徴としている。
このようなエアゾール製品であって、内容物が、内容物同士が接触あるいは混合したとき反応し、効果を発揮する反応成分を含有しているものが好ましい（請求項８）。また、前記内部容器の一方の収納部に充填される内容物が酸化染料を含む染毛剤第１剤であり、他方の収納部に充填される内容物が酸化剤を含む染毛剤第２剤であるものが好ましい（請求項９）。特に、前記内部容器の上収納部に充填される内容物が前記染毛剤第１剤であり、前記内部容器の下収納部に充填される内容物が前記染毛剤第２剤であるものが好ましい（請求項１０）。
また、前記２種の内容物の粘度が１，０００〜１，０００，０００ｍＰａ・ｓであり、前記内部容器を加圧する手段が、外部容器と内部容器との間に充填される０．２ＭＰａ以上の不活性ガスであってもよい（請求項１１）。さらに、内容物を定量吐出する手段を備えていてもよい（請求項１２）。
【００１０】
本発明のエアゾール製品の製造方法（請求項１３）は、下収納部とバルブとをチューブで連通した本発明のエアゾール容器と、その上収納部に充填された第１内容物と、下収納部に充填された第２内容物と、前記外部容器と内部容器の充填される加圧剤とからなるエアゾール製品の製造方法であって、前記外部容器に内部容器を収納し、前記第２内容物を下収納部に充填し、前記チューブが装着された隔壁部材を内部容器のくびれ部に挿入し、前記第１内容物を上収納部に充填し、前記バルブを外部容器および上収納部に仮取付けすると同時に、チューブをバルブに装着し、前記加圧剤をアンダーカップ充填により充填し、前記バルブを外部容器に取り付けることを特徴としている。
このような製造方法であって、係合部材を取り付けたバルブを外部容器および上収納部に仮取付けするのが好ましい（請求項１４）。
【００１１】
【作用及び発明の効果】
本発明のエアゾール容器（請求項１）は、外部容器と、外部容器に収納され、くびれ部を介して上収納部と下収納部に分けられる内部容器と、前記上下の収納部と外気とを連通する各通路と、前記くびれ部に係合され、下収納部を下収納部からバルブに至る通路を除いて密閉する隔壁部材と、前記外部容器および上収納部の開口部を閉鎖し、通路を開放することができるバルブと、前記バルブを開放するための吐出部材とを備えているため、２種類の内容物を直接接触させることなく長期間収納することができる。また、それらの内容物を同時に吐出することができるため、手間がかからず用時に使用することができる。
【００１２】
前記通路の少なくとも 1 つが、バルブ閉鎖時、収納部とバルブの相互流入を防止する手段を備えている場合、収納部とバルブ間で内容物の流れが起こらないため、最後まで効率良く使用することができる。
前記各通路がそれぞれ独立している場合、上下の収納部に充填した内容物がバルブ内で混じりあうことがない。
前記下収納部からバルブに至る通路が、上収納部内を貫通するチューブである場合、エアゾール容器内の構成が簡易で、製造が容易である。
【００１３】
前記バルブとチューブとの間に筒状の係合部材を備えており、前記係合部材は、チューブとバルブとの装着を容易にするものであり、上部でバルブと係合し、下部は底部面積が拡がるようにテーパ状に設けられた挿入部となっている場合、エアゾール製品の製造時、バルブとチューブとの装着が容易にできる。
【００１４】
前記内部容器の外周面および／または外部容器の内部にガス吸収剤を備えている場合、内部容器を透過した、内容物同士の反応あるいは自己分解によって発生するガスを吸収することができるため、外部容器の内圧の上昇を防ぐことができる。さらに、発生したガスと他の内容物（有効成分）とが反応する場合、他の内容物の成分が内部容器内で反応し、内容物が劣化することを抑制することができる。また、このようなガス吸収剤は発生したガスが気体状態でそのガス吸収剤と接触できるように外部容器と内部容器との間の空間に設けることにより、より効率的にガスを吸収することができる。
【００１５】
本発明のエアゾール製品は、本発明のエアゾール容器を用いているため、２種類の内容物を充填しても内容物同士が混合しにくい。
前記内容物が、内容物同士が接触あるいは混合したとき反応し、効果を発揮する反応成分を含有している場合、特に、前記内部容器の一方の収納部に充填される内容物が酸化染料を含む染毛剤第１剤であり、他方の収納部に充填される内容物が酸化剤を含む染毛剤第２剤である場合でも、長期間保管することができる。
【００１６】
前記２種の内容物の粘度が１，０００〜１，０００，０００ｍＰａ・ｓであり、前記内部容器を加圧する手段が、外部容器と内部容器との間に充填される０．２ＭＰａ以上の不活性ガスである場合、内容物内における対流や攪拌が抑制される。そのため、物理的な接触のみならず、化学的にも内容物同士の反応または内容物の自己分解を抑制することができる。そのため、内容物の劣化を一層防止できる。
【００１７】
前記内容物を定量吐出する手段を備えている場合、より効果的な量に調整することで、無駄なく安全に内容物を使用することができる。また、たとえば頭髪など目の届かない場所に吐出させる場合に必要以上の量の内容物を浪費しなくてよい。
【００１９】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明のエアゾール容器およびエアゾール製品の実施形態を説明する。図１は内容物を保管した保管容器を示す断面側面図、図２は本発明のエアゾール容器の一実施形態を示す断面側面図、図３ａは本発明のエアゾール容器に用いられる隔壁部材を示す斜視図、図３ｂはその隔壁部材の断面側面図、図４ａは図２に用いられたバルブの断面側面図、図４ｂはそのバルブが開いた状態の断面側面図、図５ａは本発明のエアゾール容器に用いられる係合部材の斜視図、図５ｂはその係合部材の断面側面図、図６ａは本発明のエアゾール容器に用いられるバルブの他の実施形態を示す断面側面図、図６ｂはそのバルブが開いた状態の断面側面図、図７ａは本発明のエアゾール容器に用いられるバルブのさらに他の実施形態を示す断面側面図、図７ｂはそのバルブが開いた状態の断面側面図、図８ａは本発明のエアゾール容器に用いられるバルブのさらに他の実施形態を示す断面側面図、図８ｂはそのバルブを開いた状態の断面側面図、図９ａは本発明のエアゾール容器の他の実施形態を示す断面側面図、図９ｂはそのディスペンサー容器に用いられる隔壁部材の断面側面図、図１０は本発明の範囲外のディスペンサー容器を示す断面側面図、図１１ａは本発明の範囲外のディスペンサー容器の他の形態を示す断面側面図、図１１ｂはそのディスペンサー容器に用いられる連結部材の断面側面図、図１２ａは本発明の範囲外のディスペンサー容器のさらに他の形態を示す断面側面図、図１２ｂは図１２ａに用いられるバルブを示す側面断面図、図１３は本発明のエアゾール容器に用いられるバルブの他の実施形態を示す側面断面図、図１４ａは本発明の範囲外のディスペンサー容器のさらに他の形態を示す断面図、図１４ｂは図１４ａに用いられるピストン部材を示す斜視図、図１４ｃは図１４ａに用いられる隔壁を示す斜視図、図１５は本発明の範囲外のディスペンサー容器のさらに他の形態を示す側面断面図である。
【００２０】
図１は内容物を保管する保管容器を示す。保管容器１は、有底筒状の外部容器１１と、その外部容器１１を密閉する外部蓋１１ｂと、その外部容器に収納される内部容器１２と、その内部容器１１を密閉する内部蓋１２ａと、その内部容器に充填される内容物Ａ、Ｂと、その外部容器１１と内部容器１２との間に充填される不活性ガスＣとから構成されるものである。
前記外部容器１１は、金属板をインパクト成形や絞りしごき加工などにより有底筒状に成形したものであり、その開口部に外部蓋１１ｂと螺合するネジ部１１ｃを有する。また、外部容器１１は金属板を円筒状に成形し、その下部に底部を２重巻き締めにより固着したものでもよい。さらに、耐圧製の合成樹脂からなるものであってもよい。
前記外部蓋１１ｂは、外部容器１１のネジ部を螺合することによって固着したものであり、外部蓋１１ｂと外部容器１１との間にはガスケット３が設けられている。
前記内部容器１２は、ポリエチレン（ＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）などの合成樹脂製のものであり、不活性ガスによる圧力によって収縮するものが好ましい。
前記内部蓋１２ａは、ゴム製あるいは合成樹脂製のものであり、内部容器１２の開口部より若干外径が大きいものである。しかし、内部容器１２と内部蓋１２ａの間にシール作用を奏するものであれば特に限定するものではない。
【００２１】
保管される内容物ＡおよびＢとしては、互いに接触および／または混合すると反応し、効果を発揮する反応成分を配合した複数の内容物が挙げられる。その具体例としては、酸化染料を含む染毛剤用第１剤と、過酸化水素を含む染毛剤用第２剤とが挙げられる。これらは接触あるいは混合されることで発色し染毛効果を発揮する。しかし、内容物はこれらに限定されるものではなく、互いに活性であり、接触および／または混合することで反応するものであればよい。その中でも、内容物同士の反応または自己分解によりガスを発生する成分（ガス発生成分）を有するもの、たとえば、ガス発生成分として過酸化水素、アンモニア水などを含有するものである場合、そのガス発生を抑えることができ特に好ましい。さらに、一方の内容物が自己分解によりガスを発生する成分を含み、他方の内容物がその発生したガスと反応し、効果を発揮する成分を含んでいるものであれば前記のもの以外でもよい。
【００２２】
前記内容物を接触しうる状態で長期間安定に保管するためには、内容物の粘度（２５℃）を１，０００〜１，０００，０００ｍＰａ・ｓ、好ましくは２，０００〜５０，０００ｍＰａ・ｓとし、さらに内容物を窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガスなどの不活性ガスを用いて内容物を収納した内部容器を０．２ＭＰａ以上、好ましくは０．４〜１．０ＭＰａに加圧した状態を維持する。前記内容物の粘度が１０００ｍＰａ・ｓより小さく、不活性ガスによる内容物の加圧が０．２ＭＰａより小さい場合、内容物中で発生したガスが移動しやすくなるため、内容物に対流が生じて攪拌されやすくなり、ガスの発生が促進されてガスの発生量が多くなる。その結果、発生したガスにより内容物が反応しやすくなり、内容物の安定性が低下する。一方内容物の粘度が１，０００，０００ｍＰａ・ｓを超えると各内容物を均等に吐出し難くなり、また混合し難くなる。また、不活性ガスによる内容物の加圧が１．０ＭＰａを超えると安全性が低下する。特に内容物Ａとして酸化染料を含み、内容物Ｂとして過酸化水素を含む場合、前述の保管方法により過酸化水素の分解による酸素ガスの発生を抑制することができ、その結果、外部容器内の圧力上昇を抑制し、内容物Ａの酸化染料が内容物Ｂ内で発生した酸素ガスによって変色することを防止することができる。
【００２３】
内容物を保管するために、内容物を保管容器に充填する方法としては、たとえば、まず外部容器１１に内部容器１２を収納する。該内部容器１２に、内容物Ｂを充填し、次いで内容物Ａを内容物Ｂと混ざり合わないように充填し、内部蓋１２ａの取付けを行う。その後、外部容器１１と内部容器１２との間の空間に不活性ガスを所定の圧力となるように充填し、さらに、外部蓋１１ｂをネジ締めする方法が挙げられる。なお、あらかじめ内部容器１２に内容物Ａ、Ｂを充填し、内部蓋１２ａを取り付けたものを外部容器１１に収納し、その後不活性ガスを充填し、外部蓋１１ｂを取り付けてもよい。この保管容器１では、内容物ＡおよびＢはそれらの界面で直接接しており、その界面では反応が起こる。しかし、内容物の粘度を前述の範囲とし、内容物を不活性ガスにより前述の圧力範囲で加圧維持とすることにより、その界面で発生したガスの移動を抑えることができ、その界面以外での反応を抑えることができる。また、内容物Ｂに過酸化水素を含有する場合は、自己分解による酸素ガスの発生も抑えることができる。そのため、内容物Ａ、Ｂを長期間安全かつ安定に保存することができる。
この保管容器１から内容物を取り出し使用する場合は、外部蓋１１ｂを回して、外部容器の気密性を解除し、不活性ガスを外部へ放出する。ついで内部容器１２内で、あるいは内部容器１２から取り出して、内容物Ａと内容物Ｂとを混ぜ合わせることで、染毛剤用第１剤と染毛剤用第２剤とを反応させて頭髪に塗布し、その反応による発色による染毛効果を得ることができる。
【００２４】
このような内容物Ａと（染毛剤用第１剤）しては、酸化染料や染毛補助成分、アルカリ剤、粘度調整剤などを溶媒に配合したものが挙げられる。
前記酸化染料は、後述する内容物Ｂ中に含まれる酸化剤により酸化されて発色し、頭髪を所望の色調にするための成分である。前記酸化染料としては、パラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、Ｎ、Ｎ−ビス（２−ヒドロキシエチル）−パラフェニレンジアミン、Ｎ−フェニル−パラフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルアミン、２−クロロパラフェニレンジアミン、Ｎ、Ｎ−ジメチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノールなどがあげられる。前記酸化染料の配合量は第１剤Ａ中０．０１〜１５重量％、さらには０．１〜１０重量％であることが好ましい。酸化染料の配合量が０．０１重量％未満の場合は充分な染毛効果が得られにくく、１５重量％を越えて配合しても染毛効果は変わらず、経済的ではない。
【００２５】
前記染毛補助成分は処理後の頭髪の色を調整するなどの目的で用いられ、酸性染料、直接染料、他の補助成分などがあげられる。
前記酸性染料としては、アマランス（赤色２号）、エリスロシン（赤色３号）、ニューコクシン（赤色１０２号）、ローズベンガル（赤色１０５号）、アシッドレッド（赤色１０６号）、タートラジン（黄色４号）、サンセットエロー（黄色５号）、ファストグリーン（緑色３号）、ブイリアントブルーＦＣＦ（青色１号）、インジゴカルミン（青色２号）、ローズベンカルＫ（赤色２３２号）、オレンジII（だいだい色２０５号）、ウラニン（黄色２０２号）、キノリンエローＷＳ（黄色２０３号）、アリザニンシアニングリーンＦ（緑色２０１号）、ピラニンコンク（緑色２０４号）、パテントブルー（青色２０３号）、レゾルシンブラウン（かっ色２０１号）、ビオラミンＲ（赤色４０１号）、オレンジＩ（だいだい色４０２号）、ナフト−ルエローＳ（黄色４０３号）、ナフトールグリーンＢ（緑色４０１号）、アリズロールパープル（紫色４０１号）、ナフトールブルーブラック（黒色４０１号）などがあげられる。
前記直接染料としては、４−ニトロ−Ｏ−フェニレンジアミン、２−ニトロ−ｐ−フェニレンジアミン、１−アミノ−４−メチルアントラキノン、１，４−ジアミノアントラキノン、２−アミノ−４−ニトロフェノール、２−アミノ−５−ニトロフェノール、ピクリン酸などがあげられる。
また前記他の補助成分としては、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、２，４−ジアミノフェノール、１，２，４−ベンゼントリオール、トルエン−３，４−ジアミン、トルエン−２，４−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、２，６−ジアミノピリジン、１，５−ジヒドロキシナフタレン、５−アミノオルトクレゾール、ジフェニルアミン、パラメチルアミノフェノール、フロログルシン、２，４−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、５−（２−ヒドロキシエチルアミノ）−２−メチルフェノール等およびそれらの塩、ベンジルアルコールなどの芳香族アルコール、フェネチルアルコール、ベンジルオキシエタノール等、Ｎ−メチルピロリドン、Ｎ−エチルピロリドンなどのアルキルピロリドン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなどの低級アルキレンカーボネートなどがあげられる。
【００２６】
前記アルカリ剤は、染毛効果を向上させ、毛髪中のメラニン顆粒の酸化分解を同時進行させて明るい色調を得るなど目的で用いられる。このようなアルカリ剤としては、アンモニア、アルカノールアミンなどがあげられ、第１剤ＡのｐＨを６〜１２、好ましくは７〜１１の範囲に調整する。
【００２７】
前記粘度調整剤としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースエチルエーテル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、第４級窒素含有セルロースエーテル、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガムなどがあげられる。
【００２８】
前記内容物Ａは、前述の酸化染料と、必要に応じて配合することができる染毛補助成分やアルカリ剤などを溶媒に溶解あるいは分散させ、さらに粘度調整剤を配合して前述の粘度範囲とすることにより調製することができる。
【００２９】
このような溶媒としては、水やアルコール類およびこれらの混合物などが挙げられる。前記水としては、精製水、イオン交換水、生理食塩水などがあげられ、前記アルコール類としては、エタノール、イソプロパノールなどの１価の低級アルコールや、エチレングリコール、プロピレングリコール、１，３−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどの多価アルコールなどがあげられる。
【００３０】
前記内容物Ｂ（染毛剤用第２剤）としては、過酸化水素や酸化酵素などの酸化剤、安定化剤、ｐＨ調整剤、粘度調整剤などを溶媒に配合したものがあげられる。
【００３１】
前記酸化剤として過酸化水素を用いる場合の配合量は、第２剤Ｂ中０．１〜１０重量％、さらには１〜６重量％であることが好ましい。前記過酸化水素の配合量が０．１重量％未満の場合は酸化力が不充分であり良好な染毛効果が得られにくく、１０重量％を越えると頭髪や頭皮の損傷およびエアゾール容器の腐食や圧力上昇などの悪影響を及ぼしやすくなる。
【００３２】
また前記酸化剤として酸化酵素を用いる場合、前記酸化酵素としてはラッカーゼ、パーオキシターゼ、ウリターゼ、カタラーゼ、チロシナーゼなどがあげられ、その配合量は第２剤Ｂ中０．００１〜２０重量％、さらには０．０１〜１０重量％であることが好ましい。前記酸化酵素の配合量が０．００１重量％未満の場合は酸化力が不充分であり良好な染毛効果が得られにくく、２０重量％を越えて配合しても効果に大差はなく、不経済である。
【００３３】
前記安定化剤としては、フェナセチン、ＥＤＴＡ、８−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸、パラベンなどがあげられる。
【００３４】
前記ｐＨ調整剤としては、リン酸、クエン酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸などがあげられ、第２剤ＢのｐＨを２〜６、好ましくは３〜５に調整する。
【００３５】
前記内容物Ｂは、酸化剤、必要に応じて配合することができる安定化剤、ｐＨ調整剤などを溶媒に溶解あるいは分散させ、粘度調整剤により前述の粘度範囲とすることにより調製することができる。
なお前記内容物Ａおよび内容物Ｂ共に、前述の成分以外にも、染毛効果以外の効果を発揮するために他の有効成分を配合したり、吐出形態や使用感に応じて界面活性剤や油性成分、発泡剤などを配合することができる。
【００３６】
前記他の有効成分としては、プロピレングリコール、グリセリン、１、３−ブチレングリコール、コラーゲン、ヒアルロン酸、乳酸ナトリウム、尿素などの保湿剤、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化クロルヘキシジン、銀などの殺菌・防腐剤、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸モノグリセリンエステル、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチルなどの紫外線吸収剤、グリシン、アラニン、ロイシン、セリン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニンなどのアミノ酸、レチノール、パルミチン酸レチノール、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ｄｌ−α−トコフェロール、ビタミンＤ２、ｄｌ−α−トコフェロール、酢酸ｄｌ−α−トコフェロール、パントテン酸などのビタミン類、エラストラジオール、エチニルエストラジオールなどのホルモン類、アスコルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどの酸化防止剤、シャクヤクエキス、ヘチマエキス、バラエキス、レモンエキス、アロエエキス、ユーカリエキス、セージエキス、茶エキス、海藻エキス、プラセンタエキス、シルク抽出液などの各種抽出液、香料などがあげられる。
【００３７】
前記他の有効成分の配合量は、各内容物中０．０１〜１５重量％、さらには０．１〜１０重量％であることが好ましい。前記他の有効成分の配合量が０．０１重量％未満の場合は、有効成分を配合する効果が得られにくく、所望の効果を得るためには使用量が多くなる。一方１５重量％を越えると、濃度が高くなりすぎて有効成分によっては頭髪や頭皮などに悪影響を及ぼす場合がある。
【００３８】
前記界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリ（ジ、トリ、テトラ、ペンタ、ヘキサ、デカなど）グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、脂肪酸アルキロールアミド、アルキルポリグルコシド、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ（オキシエチレン・オキシプロピレン）・メチルポリシロキサン共重合体などがあげられる。
【００３９】
前記油性成分としては、メチルポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどのシリコーンオイル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、コハク酸ジエトキシエチルなどのエステル油、スクワラン、スクワレン、イソパラフィン、流動パラフィンなどの炭化水素、ツバキ油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、ホホバ油、ヤシ油などの油脂、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸などの高級脂肪酸、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどの高級アルコール、ミツロウ、ラノリン、カンデリラロウ、マイクロクリスタリンワックスなどのロウ（ワックス）などがあげられる。
【００４０】
前記発泡剤としては、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペンタンおよびこれらの混合物があげられる。
【００４１】
図２に本発明のエアゾール容器を示す。このエアゾール容器１０は、外部容器１１と、上下に収納部を有する内部容器１２と、その外部容器の開口部に取り付けられるバルブ１３（図４参照）と、そのバルブのステム（図４参照）に取り付けられる吐出部材１１ａと、前記上下の収納部に充填される内容物Ａ、Ｂと、外部容器１１と内部容器１２との間の空間に充填され、各収納部内の内容物を加圧する不活性ガスＣとから構成される。外部容器１１は従来公知のものであり、有底筒状の胴部１４と、その胴部からテーパ状に延びる肩部１５と、その肩部の上部に形成されるビード部１７を備えたものである。このような外部容器はアルミニウム、ブリキなどの金属板を絞り加工あるいはインパクト成形などにより有底筒状に形成し、その上部をネッキング加工により肩部１５を形成し、さらにカーリング加工によりビード部１７を形成することにより成形することができる。また、金属薄板を円筒状に溶接し、底部と頭部とを二重巻き締めにより取り付けたスリーピース缶や、合成樹脂、ガラスなど、他の材質のものを用いてもよい。
【００４２】
内部容器１２は、有底筒状で中央にくびれ部１８を有するものであり、他の構成は従来公知のものと同様であり、内部容器の下部１９は、外部容器１１に収納しやすくするため、底部面積が小さくなるようにテーパ状に設けられている。さらに、上端近辺には肩部が形成され、首部を有し、首部上端にはフランジ部２０を有する。前記内部容器１２は、前記くびれ部１８を介して、上収納部２２と下収納部２３に分かれており、ディップチューブ３０を挿着した隔壁部材２１を嵌入することで上収納部２２と下収納部２３とを区分けすることができる。このような内部容器１２として、不活性ガスによって収縮することができるものが好ましく、たとえば、ポリエチレン（ＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ナイロン（ＮＹ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、エチレン−ビニルアルコール共重合体（ＥＶＯＨ）などの合成樹脂や合成樹脂の積層物（たとえば：ＰＥ／ＥＶＯＨ／ＰＥ、ＰＥ／ＮＹ／ＰＥ）、アルミなどの金属箔に合成樹脂をラミネートしたラミネートシートなどの可撓性の薄い材料を用いることが好ましい。
【００４３】
前記隔壁部材２１は、内容物による劣化が少なく、また成形のしやすさなどの点からポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）やポリブチレンテレフタレート（ＰＢＴ）、ナイロン、ポリアセタールなどの合成樹脂製であることが好ましい。また、その形状は図３ａに示されるように、その中心にディップチューブ３０を挿着することができる挿着部２４を有する円筒状の胴部２５と、その胴部の上部にテーパ状に形成されるフランジ部２６と、その胴部の下部側面に所定の間隔で円筒状に並んでおり、その端部が半径方向外側に突出した引掛け部２８を有する脚部２７とを備えている。このように脚部２７は円筒状に並んでいるため、半径方向に弾性を示し、その脚部２７を内部容器のくびれ部１８下部にクリップ嵌合する。これにより隔壁部材２１はくびれ部１８と脚部２７とフランジ部２６とで固定される（図３ｂ参照）。つまり、ディップチューブ３０を挿着した状態でこの隔壁部材２１をくびれ部１８に嵌合させると内部容器の下収納部２３はディップチューブ３０の通路を除いて完全に密閉される。
【００４４】
前記バルブ１３は、図４ａに示すように、外部容器のビード部１７にクリンプされるマウンティングカップ３１と、そのマウンティングカップの中央に保持されるハウジング３２と、そのハウジング３２内に上下移動自在に収容され、２つのステム孔３９ａ、３９ｂを有するステム３３と、そのステムを上方に付勢させるバネ３４とからなる。
マウンティングカップ３１は従来公知のものであり、たとえばアルミニウムやブリキなどの金属製であり、内部容器のフランジ部２０とガスケット３６を介して外部容器のビード部１７にクリンプされる湾曲フランジ３７と、その中央にはステム３３の径よりわずかに大きく形成されている開口部３５と、ハウジング３２を保持する有底筒状のハウジング保持部３８とを有する（図２参照）。
【００４５】
ハウジング３２は、底部に後述する係合部材４６と係合する円筒状の係合部４４と、その係合部に通じ、ディップチューブ３０を介して下収納部２３に連通している連通孔４０ｂと、上部に上収納部２２に連通している連通孔４０ａと、ステム孔３９ａとステム孔３９ｂを密閉するステムラバー４１ａ、４１ｂと、そのステムラバー４１ａと４１ｂを支持する固定部材４３とからなる。ステム３３は、２つのステム孔３９ａ、３９ｂと、それらのステム孔と通じている通路４２とを有している。また、ステムラバー４１ａ、４１ｂおよびバネ３４は従来公知のものを採用することができる。前記連通孔４０ａ、４０ｂおよびステム孔３９ａ、３９ｂの大きさを調整することで、各収納部からの流量をコントロールすることができ、各収納部に充填されている内容物の吐出量を適切な比率に調整することができる。
【００４６】
また、前記ディップチューブ３０の長さは、特に限定されないが、該実施の形態ではバルブから内部容器のくびれ部１８までであり、前述したように下端が隔壁部材の挿着部２４に挿着している。なお、ディップチューブ３０は下端が隔壁部材２１を貫通してもよく、二重構造のディップチューブを用いて伸縮可能とし、長さを適宜調整してもよい。このようなディップチューブ３０としては、内容物に対する耐食性や非浸透性が高い金属（たとえばステンレス）あるいは合成樹脂を用いたり、あるいは前記金属に合成樹脂で表面をコートしたものが好ましい。これにより、ディップチューブが上下の収納部に充填されている内容物と反応することがない。また、ディップチューブ３０内に残っている下側の内容物Ｂとディップチューブ３０の外側の上収納部２２内の内容物Ａがディップチューブ３０を浸透して混合されたり、反応することを防止することができる。
【００４７】
前記バルブ１３は、ステムに装着される吐出部材を指で押し下げると、図４ｂに示すように、ステム３３が下方に移動し、ステム孔３９ａ、３９ｂが開放されて大気と連通し、不活性ガスの圧力によって内容物Ａが連通孔４０ａを経て格納部４５ａに導入され、また、内容物Ｂがディップチューブ３０、連通孔４０ｂを経て格納部４５ｂに導入される。さらに、内容物Ａは格納部４５ａ、ステム孔３９ａを通じてステム内の通路４２に至り、また、内容物Ｂは格納部４５ｂ、ステム孔３９ｂを通じてステム内の通路４２に至る。該通路４２で内容物ＡとＢは混合されまたは層状の状態で吐出部材１１ａに移動し、吐出孔より吐出される。なお、吐出部材の操作をやめるとステム孔３９ａ、３９ｂはステムラバー４１ａ、４１ｂにより閉鎖されるため、通路４２で混合あるいは接触した内容物が格納部側へ逆流することがなく、反応した内容物による未反応の内容物の劣化を防止でき、より安定に内容物を保管することができる。
【００４８】
また、本実施の形態はバルブ１３とディップチューブ３０の間に係合部材４６を有する（図５参照）。この係合部材４６は筒状のものであり、前記バルブの係合部４４を嵌入し、密閉する上端開口部４７と、前記ディップチューブ３０を嵌入し、密閉する下端開口部４８と、その上下開口部をつなぐ通路４９と、下端開口部４８から底部面積が拡がるようにテーパ状に設けられ、内部が回転放物面を有する挿入部５０とからなる。該係合部材４６により、ディップチューブ３０を挿着した隔壁部材２１を内部容器のくびれ部１８に嵌入した後、バルブ１３を外部容器１１に取り付けるとき、ディップチューブ３０の先端を係合部材４６の挿入部５０に当接させることで、ディップチューブ３０を下端開口部４８に導くことができ、バルブ１３の装着が容易になる（図５ｂ参照）。このときバルブ１３は、ディップチューブ３０が下端開口部４８に完全に嵌入されていないため、外部容器１１のビード部よりわずかに浮いており、さらに、バルブ１３をクリンプするとき、あるいはクリンプする前にバルブ１３を押し下げることで、想像線で示すように、前記通路４９内でハウジングの係合部４４がディップチューブ３０に係合される。
【００４９】
さらに、図２に戻って、本実施の形態では外部容器１１と内部容器１２との間の空間であり、上下収納部間のくびれ部１８にガス吸収剤を含むシート２９を設けている。該ガス吸収剤により、内容物内で発生し、内部容器１２を透過したガスを吸収することができる。その結果、発生したガスが外部容器の内圧を増大させたり、内部容器１２を再度透過して他方の内容物を劣化させることを防ぐことができる。なお、内容物中で発生したガスを効率よく吸収するために、内部容器１２を透過した気体状態でガス吸収剤と接触できるようにするため、ガス吸収剤を含むシート２９は周囲に空間を有するように設けられるのが好ましい。
【００５０】
このようなエアゾール製品の製造方法として、外部容器１１に内部容器１２を収納し、内容物Ｂを充填する。その後、ディップチューブ３０が挿着された隔壁部材２１を内部容器のくびれ部１８に挿入し、内容物Ａを充填する。その後、ディップチューブ３０が嵌入するように、係合部材４６を取り付けたバルブ１３を外部容器１１に仮取付けを行い、アンダーカップ充填により不活性ガスを充填する。さらに、バルブ１３を押し下げ、バルブの湾曲フランジをクリンプすることでエアゾール製品を製造することができる。得られたエアゾール製品は、ガス発生成分を含む内容物と、ガス発生成分と反応し効果を発揮する有効成分とを含む内容物とを前記内部容器の上下の収納部にそれぞれ充填しており、内容物同士が直接接触していないが、ガス発生成分より発生したガスが内部容器を透過して他の内容物と接触しうる状態にあるにもかかわらず、内容物の粘度を前述の範囲とし、さらに、内容物が収納された各収納部を不活性ガスにより前述の範囲で加圧することにより、ガス発生成分から発生するガス量を抑制することができる。これにより製品を長期間安全にかつ安定に保存することができる。
【００５１】
次に、図６ａ、図７ａ、図８ａに前述した図２のエアゾール容器１０に用いることができるバルブの他の形態を示す。図６ａのバルブ１３ａは、それぞれステム孔３９ａ、３９ｂと通じ、別々に外部と連通する通路４９ａ、４９ｂを有するステム３３を備えている。他の構成は図４ａのバルブ１３と同じである。これにより、内容物Ａ、Ｂは、各収納部から通路４９ａ、４９ｂまでそれぞれ独立する。つまり、図６ｂのように、ステム３３が押し下げられステム孔３９ａ、３９ｂが開かれると、内容物Ａ、Ｂは、上下の収納部から連通孔４０ａ、４０ｂ、格納部４５ａ、４５ｂ、ステム孔３９ａ、３９ｂさらにステム内通路４９ａ、４９ｂを通ってそれぞれ混合されることなくステムから吐出部材１１ａへ送られ、吐出部材１１ａの通路内で混合された状態であるいは各内容物が分離した状態で吐出される。
【００５２】
図７ａのバルブ１３ｂは、ステム孔３９およびそれをシールするステムラバー４１を１つ有するものであり、ハウジング３２内を壁部材４３ａにより格納部４５ａと、４５ｂとに区画しているものである。他の構成は図４のバルブ１３と実質的に同じのものである。これにより、バルブ１３ｂは未作動時は、連通孔４０ａがステムの傾斜面３３ａによってシールされているため、下収納部から連通孔４０ｂを介して格納部４５ｂまでと、上収納部２２から連通孔４０ａまでとが独立している。吐出部材１１ａ（ステム）を押し下げると図７ｂのように連通孔４０ａは開放され、さらに格納部４５ａと格納部４５ｂとが連通する。内容物Ａ、Ｂは格納部４５ａで混合されるが、不活性ガスによってステム方向に押し流されているため、混合された内容物（Ａ＋Ｂ）は格納部４５ｂや連通孔４０ａに流れることがなく、混合された内容物が上下収納部２２、２３まで逆流することを防止することができる。
【００５３】
図８ａのバルブ１３ｃは、連通孔４０ａ、４０ｂをハウジング３２底部に有する。連通孔４０ａは直接上収納部と連通し、連通孔４０ｂはディップチューブ３０を介して、下収納部と連通している。また、それぞれの連通孔４０ａ、４０ｂには逆止弁５６が設けられている。この逆止弁５６は、連通孔に収容したボール５７と、そのボールの抜け出しを防止する抑え板５８と、そのボールを下方に付勢するバネ５９とから構成されている。これにより、格納部４５ａで混合された内容物が上下収納部へ逆流することを防ぐことができる。図８ｂはステム３２を押し下げた状態を示しており、逆止弁５６が開放されて上下収納部からハウジング３２内に内容物Ａ、Ｂが導入され、格納部４５ａで混合され、ステムの通路４９を通って吐出される。
【００５４】
図９ａのエアゾール容器６０は、実質的に図２のエアゾール容器１０と同様のものであり、従来公知のスリーピース缶の外部容器１１と、中央付近のくびれ部１８により上下の収納部に区分けされる内部容器１２とからなる。
前記外部容器１１は、ブリキなどの金属板を円筒状にした胴部１４と、中央に開口部を有するドーム型の目金部１９ａと、底部１９ｂとから構成されている。前記胴部１４の上端と下端にそれぞれ目金部１９ａと底部１９ｂとが巻き締め部１７ａ、１７ｂにより固着されている。
【００５５】
また、内部容器のくびれ部１８に係合された隔壁部材２１が、上面中央から突出し、ディップチューブの下端と摺動自在に嵌合する円筒状の係合部６３を備えている（図９ｂ参照）。この係合部６３は内面にディップチューブと隔壁部材２１との間の軸方向の移動を許してシールするＯ−リング６４を有するものである。この隔壁部材２１に挿入されるディップチューブ３０は、その長さがバルブ１３から隔壁部材２１までのものである。さらに、この係合部６３においてディップチューブ３０は上下に移動可能となるようにディップチューブ３０下端と隔壁部材２１の本体上面との間に隙間を有するように装着されている。該構成により、内部容器に内容物を充填するときなど、内部容器１２に力が加わり、内部容器１２が変形してディップチューブ３０がはずれることを防止し、また内容物を充填した後、運搬のときまた使用中に落とすなどして、外部容器１１に衝撃が加わった場合にディップチューブ３０がはずれることを防止することができる。また、この隔壁部材２１の下部内面は通路２４ａに向かってテーパ状に閉じている。このように、隔壁部材２１内面がテーパ状に閉じていることで、吐出時の内容物の流れを滑らかにしている。
【００５６】
図１０のディスペンサー容器７０は、従来公知の外部容器１１と、内部容器１２とからなり、粘度が１，０００〜１，０００，０００（ｍＰａ・ｓ）である内容物Ｂ、Ａを順番に充填したものである。他の構成は実質的に図２のディスペンサー容器１０と同じである。該実施の形態では、内容物Ａ、Ｂは内部容器１２内で直接接触するように収納されているが、内容物の粘度を前記範囲内とし、さらに外部容器内の圧力を不活性ガスＣにて０．２ＭＰａ以上として内容物を加圧することにより、内容物の劣化を防ぎ、長期間その性能を失わずに保存することができる。
【００５７】
図１１のディスペンサー容器８０は、従来公知の外部容器１１と、左右に収納部を有する内部容器１２と、その内部容器１２と外部容器１１との間に介在されるバルブ８１と、そのバルブ８１と内部容器１２とをつなぐ連結部材８２と、左右の収納部に充填される内容物Ａ、Ｂと、外部容器１１と内部容器１２との間の空間に充填される不活性ガスＣとを有する。内部容器１２は、内部に開口部８３から底面まで延びる隔壁８４を有する。この隔壁８４により内部容器１２の内部は左右収納部８５ａ、８５ｂに並列的に区画され、それぞれの収納部に内容物Ａと内容物Ｂが充填されている。これにより内容物Ａと内容物Ｂとは直接接触することはなく、独立して収納することができる。図２のエアゾール容器は上下に区画された収納部に内容物を充填していたが、該実施の形態のように、左右に区画された収納部に内容物を充填してもよく、この場合も図２のエアゾール容器と同様に内容物の粘度を前記範囲内とし、内容物を不活性ガスにより０．２ＭＰａ以上に加圧することにより、内容物を長期間安定に保存することができる。また、開口部が半円状で、同じ大きさの２つの内部容器を用意し、その弦同士をあわせることで、それらの内部容器の開口部周縁が円となるようにして用いてもよい。
バルブ８１は、ハウジング３２下端の連通孔８６ａと、８６ｂとの間に、下方に突出して形成されている係合部８６ｃを有している。他の構成は図８ａのバルブ１３ｃと実質的に同じものである。
【００５８】
連結部材８２は、前記ハウジングの連通孔８６ａ、８６ｂと連通する通路８７ａ、８７ｂと、内部容器の開口部８３周縁と係合することができる溝部８８ａと、内部容器の隔壁８４の上端と係合する溝部８８ｂと、前記バルブの係合部８６ｃと係合することができる溝部８８ｃとを有する（図１１ｂ参照）。これにより、内部容器の左右収納部８５ａ、８５ｂは連通孔８６ａ、８６ｂを除いて遮断される。また、前述のように開口部が半円状の内部容器を２つ組み合わせる場合、前記溝部８８ｂに半円の弦となる側面の上端を嵌入させてもよく、あるいはそれぞれの内部容器の開口部の形に合わせた溝部を設けてもよい。また、内部容器の開口部８３周縁および隔壁８４の上端の厚さを溝部８８ａ、８８ｂより若干大きくすることで、強くシールすることができる。
【００５９】
図１２のディスペンサー容器７１は、外部容器１１に収納される中袋７２と、その中袋に収納される内袋７３とからなる内部容器１２と、その中袋７２と内袋７３とに収納される２種類の内容物Ａ、Ｂと、外部容器１１と中袋７２との間の空間に充填される不活性ガスＣと、それぞれの内容物を独立してハウジング内に導くバルブ１３とを有し、従来公知である吐出部材１１ａとを備えている。該実施の形態では、内容物が充填された中袋内に、他の内容物を充填した内袋を収納しており、内袋内の内容物は中袋内の内容物を介して不活性ガスの圧力を受けることができ、前記実施の形態と同様に内容物を安定に保管することができる。
バルブ１３は、ハウジング側部に中袋７２と連通可能な側面連通孔７４ａと、ハウジング底部に内袋７３と連通する連通孔７４ｂとを有する。また、連通孔７４ｂの下部には内袋７３の開口部と係合する係合部７５が突出して設けられており、側面連通孔７４ｂには、図８のバルブ１３ｃと実質的に同じ逆止弁５６が設けられている。これにより内容物Ａ、Ｂは、吐出部材１１ａを押し下げ、バルブ１３を開放することでのハウジング３２内に押し出され、混合される。
【００６０】
このようなディスペンサー容器７１の製造方法は、まず中袋７２に内容物Ａを充填し、ついで、バルブ１３と係合させた内袋７３を中袋７２に挿入する。このとき内袋７３はしぼんでいる。ついで、アンダーカップ充填により、不活性ガスを外部容器１１と中袋７２との間の空間に充填し、バルブ１３を外部容器１１にクリンプする。最後にバルブ１３から内袋７３に内容物Ｂを充填する。なお、内袋７３に内容物を充填した後、バルブの係合部７５に内袋７３の開口部を係合させ、中袋７２に挿入してもよい。この場合は連通孔７４ｂにも逆止弁を設けることができ、ハウジング内で混合された内容物が内袋７３に逆流することを防ぐことができる。
【００６１】
図１３のバルブ７６は、１回の吐出操作で一定量吐出することができる定量吐出バルブであり、円筒状のハウジング３２と、そのハウジングの下部に取り付けられるタンク７７と、さらにそのタンク７７の下部に取り付けられ、中袋７２と内袋７３あるいは上下収納部と連通可能な混合部７８と、ハウジング３２内を貫通し、上下摺動自在に取り付けられており、混合部７８とタンク７７との間の通路をシールすることができるステム３３とから構成される。
【００６２】
前記ハウジング３２は、その底部に設けられる連通孔４０と、その下部の周囲に設けられる半径方向外側に突出している鍔部７９とを有し、その鍔部７９の外周端部から下方に延びる円筒状の係止具７９ａと、その鍔部７９の中間部から下方に延びる円筒状の壁７９ｂとからなる。さらに、係止具７９ａの端部には、第１カギ部７９ｃが形成されている。
前記タンク７７は、円筒状の胴部１００と、その胴部の上端に設けられた半径方向内側に突出したリップ７７ａと、側面からテーパ状に上向きに拡がり、タンク７７ｂの内部に向けて想像線で示すように弾性変形することができる第１椀部７７ｂと、その第１椀部７７ｂの端部に形成されるフランジ部７７ｃとからなる。また胴部の上端開口部はハウジングの連通孔４０と連通するように設けられている。
前記混合部７８は、その上端がタンク７７内と連通し、係合できるように突出している係合部１０１と、その上部に設けられテーパ状に拡がり、半径方向に弾性を有する第２椀部１０２と、その第２椀部１０２の上端部はハウジングの第１カギ部７９ｃと係止する第２カギ部１０３が形成されている。また、この混合部７８は底部で内袋７３あるいは下収納部と連通可能な連通孔７４ｂと、その側面で中袋７２あるいは上収納部と連通可能な側面連通孔７４ａとを有し、それぞれ連通孔７４ｂ、側面連通孔７４ａには図８のバルブ１３ａに用いられる逆止弁５６が設けられている。さらに、第２椀部１０２には、その第２椀部１０２とタンクの第１椀部７７ｂとの間に設けられる空間１０５と中袋７２あるいは上収納部とが常時連通するように通路１０６が設けられている。
【００６３】
タンク７７および混合部７８のハウジング３２への取り付けは、タンクのフランジ部７７ｃをハウジングの係止具７９ａと壁７９ｂの間に嵌入し、その下から混合部の第２椀部１０２を半径方向内側に押さえながら嵌入する。これにより、第２椀部１０２の力を解放すると、第１カギ部７９ｃと第２カギ部１０３とが係合され、タンク７７はハウジング３２の下に取り付けられる。
このバルブ７６はステム３３を押し下げることで、ステムの底部がタンクのリップ７７ａに嵌入し、タンク７７と混合部７８とを遮断する。このときタンク７７内と大気は連通し、タンク７７内は外部容器１１内の圧力より小さくなる。これにより、タンク７７と、第２椀部１０２との間の空間１０５に存在する内容物Ａを介して、不活性ガスの圧力がタンク第１椀部７７ｂにかかり、タンク７７を内側方向に収縮するように変形させることで、タンク７７内にある内容物を吐出することができる。これによりバルブ７６はタンク７７内に貯蔵された混合内容物を定量吐出することができる。
【００６４】
図１４のディスペンサー容器９０は、内部容器９１が図１１の内部容器１２と同様に、内部に開口部８３から底面まで延びる隔壁８４を有するものであって、隔壁８４の両側面中央にはディスペンサー容器の軸方向に延びる通路９２ａ、９２ｂ（図１４ｃ参照）とが設けられ、内部容器の内部にその両側面の通路に沿って上下摺動自在である断面半円のピストン部材９３ａ、９３ｂ（図１４ｂ参照）が収容されている。内部容器の各収納部には内容物Ａ、Ｂと不活性ガスＣとが充填されており、この内容物と不活性ガスはピストン部材によって区画され独立に収納されている。
【００６５】
バルブ９４は、そのハウジング３２の底面に内部容器の隔壁８４と係合するように溝部９５が設けられており、連通孔８８ａ、８８ｂは、前記隔壁の通路９２ａ、９２ｂに嵌入できるように突出している。その外形は通路の内形と実質的に同じであり、半円である。他の構成はバルブ８１と実質的に同じである。
このディスペンサー容器９０は、バルブ９４を内部容器９１に嵌入することで、隔壁８４が、バルブの溝部９５に嵌入され、バルブの連通孔８８ａ、８８ｂが前記通路９２ａ、９２ｂに挿入され、その連通孔と通路が連通する。このようなディスペンサー容器９０においては、内部容器９１とピストン部材９３ａ、９３ｂとの間の摩擦は小さいほど好ましい。また、内部容器９１は外部容器１１の内面に密接させてもよい。
【００６６】
このディスペンサー容器９０は、外部容器１１に内部容器９１を収容し、左右収納部８５ａ、８５ｂに内容物を充填した後、それぞれの収納部内に、充填された内容物の上にピストン部材９３ａ、９３ｂを被せ、その上から不活性ガスを充填し、マウンティングカップ３１をクリンプすることで製造することができる。このように製造することで内容物はピストン部材９３ａ、９３ｂを介して不活性ガスにより常時矢印方向に０．２ＭＰａ以上の圧力を受け、内容物からのガスの発生を抑制することができる。ステム３３を押し下げ、バルブ９４を開放すると不活性ガスの圧力によりピストン部材９３ａ、９３ｂと内容物を矢印の方向に押し下げ、その内容物を通路９２ａ、９２ｂから連通孔８６ａ、８６ｂを介してバルブのハウジング内へ押し出す。
【００６７】
図１５に示すディスペンサー容器１１０は、外部容器１１と、その外部容器の上端に設けられるバルブ１３と、そのバルブ１３のステム３３に取り付けられる吐出部材１１ａと、前記外部容器１１に軸方向摺動自在に収容されるピストン１１１と、上端が前記バルブ１３と連通し、下端がピストン１１１上に保持されている可撓性を備えた連通チューブ１１２と、外部容器に上下に充填される内容物Ａ、Ｂと、前記ピストン１１１の下部空間に充填される不活性ガスＣとから構成されている。
前記バルブ１３は、たとえば図１２のディスペンサー容器７１のバルブ１３が用いられ、係合部７５には連通チューブ１１２が係合されている。
また、連通チューブ１１２の下端は、ピストンに保持されており、端部付近に連通チューブ１１２内と外部容器１１の内部とを連通する下端連通孔１１３を有する。
これにより、吐出部材１１ａを押し下げ、バルブ１３を開放することで、ピストン１１１が上昇し、上に充填されている内容物Ａはバルブの側面連通孔７４ａを通じてバルブ１３内に導入し、下に充填されている内容物Ｂは下端連通孔１１３を通じてバルブ１３内に導入する。バルブのハウジング３２内で混合された内容物は吐出部材の吐出口から吐出される。該実施の形態では、図１０のディスペンサー容器と同様に、内容物同士が直接接触しうる状態に収納されているが、ピストンを介して不活性ガスの圧力が両内容物に伝わるため、両内容物を安定に保管できる効果が得られる。
【００６８】
【実施例】
内容物として、ガス発生成分（過酸化水素水）を配合した下記の染毛剤用第２剤と、その過酸化水素により酸化されて変色し染毛効果を発揮するパラフェニレンジアミンを配合した下記の染毛剤用第１剤とを用いた。
なお、第１剤、第２剤共に、２５℃での各内容物の粘度が８０００ｍＰａ・ｓとなるようにヒドロキシエチルセルロースを配合し調整した。
【００６９】

【００７０】

【００７１】
上記のように調整した２種類の内容物と、図２に示すアルミニウム製の外部容器１１と、ＰＥ／ＥｖＯＨ／ＰＥ製の内部容器１２と、ポリブチレンテレフタレート製の隔壁部材２１と、図４に示すバルブ１３と、窒素ガスとからエアゾール製品（２液反応型染毛剤）を製造した。
【００７２】
[実施例１] 次のように製造したディスペンサー容器を実施例１とする。内部容器１２を外部容器１１内に収容した状態で、下収納部２３に第２剤を充填し、ディップチューブ３０の下端を装着した隔壁部材２３を内部容器のくびれ部１８に挿入して下収納部２３を閉鎖した。ついで上収納部２２に第１剤を充填し、ディップチューブ３０の上端にバルブの係合部材４６を係合させ、バルブ１３と外部容器のビード部１７との隙間からアンダーカップ充填により窒素ガスを０．３ＭＰａとなるように充填し、バルブ１３をクリンプして固着した。
【００７３】
[実施例２] 窒素ガスを０．６ＭＰａとなるように充填した他は、実施例１と同じディスペンサー容器を実施例２とする。
【００７４】
[実施例３] 上収納部２２に第２剤を充填し、下収納部に第１剤を充填した他は実施例１と同様に製造したディスペンサー容器を実施例３とする。
【００７５】
[実施例４] 窒素ガスを０．６ＭＰａとなるように充填した他は、実施例３と同様に製造したディスペンサー容器を実施例４とする。
【００７６】
[比較例１] 窒素ガスを充填しない他は実施例１と同様に製造したディスペンサー容器を比較例１とする。
【００７７】
[比較例２] 窒素ガスを充填しない他は実施例３と同様に製造したディスペンサー容器を比較例２とする。
【００７８】
[比較例３] 粘度が１００ｍＰａ・ｓである第１剤と第２剤である他は比較例１と同様に製造したディスペンサー容器を比較例３とする。
【００７９】
[比較例４] 粘度が１００ｍＰａ・ｓである第１剤と第２剤である他は実施例１と同様に製造したディスペンサー容器を比較例４とする。
【００８０】
[比較例５] 粘度が１００ｍＰａ・ｓである第１剤と第２剤である他は実施例２と同様に製造したディスペンサー容器を比較例５とする。
【００８１】
前記実施例１〜４および比較例１〜５を４５℃で２週間および６週間保存した保存品を用い、圧力変化の測定、内容物の性能試験および内容物の安定性試験を行った。
ディスペンサー容器の圧力変化は、保存前の外部容器内の圧力と保存後の外部容器内の圧力を測定し、圧力変化を算出した。なお、圧力測定は製品を２５℃の恒温水槽に１時間保持した後に行った。内容物の性能試験は、長さ１０ｃｍの黒色の毛束に内容物を１ｇ吐出して染毛した。なお、試験評価は、保存前のディスペンサー容器を用いて染毛した毛束との染まり具合を比較した。内容物の安定性試験は、不活性ガスのみを排出してから外部容器を切断し、内部容器内の内容物の外観での変化を目視で判断した。これらの結果をそれぞれ、表１に示す。
【００８２】
【表１】

【００８３】
表１に示すように内容物の粘度を特定の範囲とし、内容物に特定の圧力を加えて保管することで、内部容器に含有される過酸化水素の自己分解による昇圧が抑えられ、さらに内容物の性能試験および安定性試験共に優れた結果が得られた。また、実施例１、２と実施例３、４とを比較すると、過酸化水素が含まれる第２剤を下方に充填することで昇圧がより抑えられ過酸化水素の自己分解をさらに抑制することができた。
【図面の簡単な説明】
【図１】内容物を保管した保管容器を示す断面側面図である。
【図２】本発明のエアゾール容器の一実施形態を示す断面側面図である。
【図３】図３ａは本発明のエアゾール容器に用いられる隔壁部材を示す斜視図であり、図３ｂはその隔壁部材の断面側面図である。
【図４】図４ａは図２に用いられたバルブの断面側面図であり、図４ｂはそのバルブが開いた状態の断面側面図である
【図５】図５ａは本発明のエアゾール容器に用いられる係合部材の斜視図であり、図５ｂはその係合部材の断面側面図である。
【図６】図６ａは本発明のエアゾール容器に用いられるバルブの他の実施形態を示す断面側面図であり、図６ｂはそのバルブが開いた状態の断面側面図である。
【図７】図７ａは本発明のエアゾール容器に用いられるバルブのさらに他の実施形態を示す断面側面図であり、図７ｂはそのバルブが開いた状態の断面側面図である。
【図８】図８ａは本発明のエアゾール容器に用いられるバルブのさらに他の実施形態を示す断面側面図であり、図８ｂはそのバルブを開いた状態の断面側面図である。
【図９】図９ａは本発明のエアゾール容器の他の実施形態を示す断面側面図であり、図９ｂはそのディスペンサー容器に用いられる隔壁部材の断面側面図である。
【図１０】本発明の範囲外のディスペンサー容器を示す断面側面図である。
【図１１】図１１ａは本発明の範囲外のディスペンサー容器の他の形態を示す断面側面図であり、図１１ｂはそのディスペンサー容器に用いられる連結部材の断面側面図である。
【図１２】図１２ａは本発明の範囲外のディスペンサー容器のさらに他の形態を示す断面側面図であり、図１２ｂは図１２ａに用いられるバルブを示す側面断面図である。
【図１３】本発明のエアゾール容器に用いられるバルブの他の実施形態を示す側面断面図である。
【図１４】図１４ａは本発明の範囲外のディスペンサー容器のさらに他の形態を示す断面図であり、図１４ｂは図１４ａに用いられるピストン部材を示す斜視図であり、図１４ｃは図１４ａに用いられる隔壁を示す斜視図である。
【図１５】本発明の範囲外のディスペンサー容器のさらに他の形態を示す側面断面図である。
【符号の説明】
Ａ、Ｂ内容物
Ｃ不活性ガス
１保管容器
３ガスケット
１０エアゾール容器
１１外部容器
１１ａ吐出部材
１１ｂ外部蓋
１１ｃネジ部
１２内部容器
１３、１３ａ、１３ｂ、１３ｃバルブ
１４胴部
１５肩部
１７ビード部
１７ａ、１７ｂ巻き締め部
１８くびれ部
１９下部
１９ａ目金部
１９ｂ底部
２０フランジ部
２１隔壁部材
２２上収納部
２３下収納部
２４挿着部
２４ａ通路
２５胴部
２６フランジ部
２７脚部
２８引掛け部
２９シート
３０ディップチューブ
３１マウンティングカップ
３２ハウジング
３３ステム
３４バネ
３５開口部
３６ガスケット
３７湾曲フランジ
３８ハウジング保持部
３９、３９ａ、３９ｂステム孔
４０ａ、４０ｂ連通孔
４１ａ、４１ｂステムラバー
４２通路
４３固定部材
４３ａ壁部材
４４係合部
４５ａ、４５ｂ格納部
４６係合部材
４７上端開口部
４８下端開口部
４９、４９ａ、４９ｂ通路
５０挿入部
５６逆止弁
５７ボール
５８抑え板
５９バネ
６０エアゾール容器
６１底部
６３係合部
６４Ｏ−リング
７０ディスペンサー容器
７１ディスペンサー容器
７２中袋
７３内袋
７４ａ側面連通孔
７４ｂ連通孔
７５係合部
７６バルブ
７７タンク
７７ａリップ部
７７ｂ第１椀部
７７ｃフランジ部
７８混合部
７９鍔部
７９ａ係止具
７９ｂ壁部
７９ｃ第１カギ部
８０ディスペンサー容器
８１バルブ
８２連結部材
８３開口部
８４隔壁
８５ａ、８５ｂ左右収納部
８６ａ、８６ｂ連通孔
８６ｃ係合部
８７ａ、８７ｂ通路
８８ａ、８８ｂ、８８ｃ溝部
９０ディスペンサー容器
９１内部容器
９２ａ、９２ｂ通路
９３ａ、９３ｂピストン部材
９４バルブ
９５溝部
１００胴部
１０１係合部
１０２第２椀部
１０３第２カギ部
１０５空間
１０６通路
１１０ディスペンサー容器
１１１ピストン
１１２連通チューブ
１１３下端連通孔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present inventionThe present invention relates to an aerosol container, an aerosol product, a method for producing the aerosol product, and an inner container for the aerosol container. Specifically, the present invention relates to an aerosol container filled with two kinds of contents, an aerosol product, a method for producing the aerosol product, and an inner container for the aerosol container.
[0002]
[Prior art]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3079150
[Patent Document 2]
Shoko Sho 63-28684
[Patent Document 3]
Jikosho 63-91473
[Patent Document 4]
JP-A-9-104487
[0003]
Conventionally, there are products that use a mixture of a plurality of contents such as hair dyes. In the product, each content is individually filled in a tube container or the like, and each content is discharged onto a tray or a brush, mixed, and then applied to the hair. In the case of the product, an operation of discharging and mixing from a plurality of containers is necessary, which is troublesome. In addition, there is a problem in that the discharge amount of each content tends to vary and it is difficult to obtain a desired effect.
On the other hand, there is a product in which a plurality of aerosol containers are connected by filling the contents into individual aerosol containers and mounting a common discharge member. In the case of the product, the contents can be discharged at the same time by a single discharge operation, and if they are discharged in a mixed state, the operation of mixing is not necessary. However, the configuration of the product becomes complicated and the cost increases. Further, when there is a difference in product pressure between the aerosol containers or when the discharge member is not operated as designed, a difference occurs in the discharge amount of each content, and it is difficult to obtain a desired effect.
[0004]
As a method that can solve the above problems, a package preparation in which a plurality of contents are filled in one container is known as disclosed in [Patent Document 1]. This product contains a foldable inner bag inside an outer container, and the inner bag is filled with different types of contents, particularly gel-like contents in layers. In this case, when the gel-like contents are discharged from one nozzle or spout, the respective contents can be continuously discharged in a multilayer state (layered discharge). And since it is comprised with one aerosol product, a structure is simple and can use the conventional discharge member, and it is easy to hold a container by hand. Furthermore, since the contents are ejected with a common propellant filled in one container, the pressure to be ejected is the same, and the discharge amounts of both are easy to adjust.
Further, an aerosol product having a plurality of inner bags in a container is disclosed in [Patent Document 2] and [Patent Document 3]. In this product, since each content can be filled in each inner bag, each content can be filled independently.
[0005]
On the other hand, in the aerosol product, when the contents have a component that generates gas by self-decomposition or reaction (hereinafter referred to as gas generating component), the gas is generated with time, and the pressure inside the aerosol container is generated by the generated gas. As a result, the container is likely to burst and the safety is lowered. As an aerosol product for solving such a problem, [Patent Document 4] discloses a gas absorbent provided in an external container. Thereby, the gas generated from the filled contents is effectively absorbed, and an effect of suppressing an increase in the internal pressure of the aerosol product can be obtained.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the content of the gas generating component and the content of an active ingredient that reacts with the gas generating component to exert an effect, for example, a two-component reactive hair dye, is filled in the container of [Patent Document 1]. Since the contents are in direct contact with each other in the inner container, the active ingredient sequentially reacts from the contact portion and the contents are remarkably discolored. In addition, as in [Patent Document 2] and [Patent Document 3], the contents do not directly contact each other even when filled in a container having a plurality of inner bags that can be filled with different contents separately. The gas generated from the gas generating component can pass through the inner bag and come into contact with the other content, react with the active component, and deteriorate the content. Furthermore, even if the gas absorbent described in [Patent Document 4] is provided, the contents change color when stored for a long time.
An object of the present invention is to provide a method for storing two kinds of active contents that affect each other in a single container for a long time while being in contact with each other, and a dispenser container using the method. .
[0007]
  Of the present inventionAerosol container(Claim 1)An outer container, an inner container stored in the outer container and divided into an upper storage part and a lower storage part via a constriction part, each passage communicating the upper and lower storage parts and the outside air, and the constriction part A partition member that seals the lower storage portion except for a passage from the lower storage portion to the valve, a valve that can close the outer container and the opening of the upper storage portion, and can open the passage; and the valve And a discharge member for opening the opening.
[0008]
In such an aerosol container, at least one of the passages 1 One is preferably provided with a means for preventing the storage part and the valve from flowing into each other when the valve is closed. Further, it is preferable that each of the passages is independent (Claim 3). Furthermore, it is preferable that the passage from the lower storage part to the valve is a tube penetrating the inside of the upper storage part.
  AndA cylindrical engagement member is provided between the valve and the tube, and the engagement member facilitates mounting of the tube and the valve, and engages with the valve in the upper part and the bottom area in the lower part. Is preferably an insertion portion provided in a tapered shape so as to expand.
It is preferable that a gas absorbent is provided on the outer peripheral surface of the inner container and / or inside the outer container.
[0009]
The aerosol product of the present invention (Claim 7) includes the aerosol container of the present invention, two kinds of contents respectively filled in the upper and lower storage parts of the inner container of the aerosol container, and means for pressurizing the inner container It is characterized by becoming.
Such an aerosol product is preferable, wherein the content contains a reaction component that reacts and exhibits an effect when the contents come into contact or mixed with each other (claim 8). Further, the content filled in one storage part of the inner container is a hair dye first agent containing an oxidation dye, and the content filled in the other storage part is a hair dye second agent containing an oxidation agent. What is an agent is preferable (Claim 9). In particular, the content filled in the upper storage part of the inner container is the first hair dye agent, and the content filled in the lower storage part of the inner container is the second hair dye agent. (Claim 10).
Further, the viscosity of the two kinds of contents is 1,000 to 1,000,000 mPa · s, and the means for pressurizing the inner container is 0.2 MPa or more filled between the outer container and the inner container. An inert gas may be used (claim 11). Furthermore, a means for quantitatively discharging the contents may be provided (claim 12).
[0010]
  The method for producing an aerosol product according to the present invention (Claim 13) includes an aerosol container according to the present invention in which a lower storage portion and a valve are connected by a tube, a first content filled in the upper storage portion, and a lower storage portion. A method for producing an aerosol product comprising a second content filled in a container and a pressurizing agent filled in the outer container and the inner container, the inner container being housed in the outer container, and the second content Is inserted into the constricted portion of the inner container, the first contents are filled into the upper storage portion, and the valve is temporarily inserted into the outer container and the upper storage portion. Simultaneously with the attachment, the tube is attached to the valve, the pressurizing agent is filled by undercup filling, and the valve is attached to the external container.
  In such a manufacturing method, it is preferable that the valve to which the engaging member is attached is temporarily attached to the outer container and the upper storage portion..
[0011]
[Operation and effect of the invention]
An aerosol container according to the present invention (Claim 1) includes an outer container, an inner container housed in the outer container and divided into an upper housing part and a lower housing part via a constricted part, and the upper and lower housing parts and the outside air. Each communicating passage, a partition member that is engaged with the constricted portion and seals the lower storage portion except for the passage from the lower storage portion to the valve, and closes the opening of the outer container and the upper storage portion. Since the valve which can open | release and the discharge member for opening the said valve | bulb are provided, two types of contents can be accommodated for a long period, without making it contact directly. Moreover, since these contents can be discharged simultaneously, it can be used at the time of use without taking time and effort.
[0012]
  At least of the passage 1 However, when a means for preventing mutual inflow of the storage portion and the valve is provided when the valve is closed, the content does not flow between the storage portion and the valve, so that it can be used efficiently until the end.
When the passages are independent from each other, the contents filled in the upper and lower storage portions do not mix in the valve.
When the passage from the lower storage part to the valve is a tube penetrating the upper storage part, the configuration in the aerosol container is simple and the manufacture is easy.
[0013]
A cylindrical engagement member is provided between the valve and the tube, and the engagement member facilitates mounting of the tube and the valve, and engages with the valve in the upper part and the bottom part in the bottom part. When the insertion portion is provided in a tapered shape so as to increase the area, the valve and the tube can be easily attached when manufacturing the aerosol product.
[0014]
When a gas absorbent is provided on the outer peripheral surface of the inner container and / or the outer container,Since the gas generated by the reaction between the contents or self-decomposition that permeates the inner container can be absorbed, an increase in the internal pressure of the outer container can be prevented. Furthermore, when the generated gas reacts with other contents (active ingredients), it is possible to prevent the contents of the other contents from reacting in the inner container and deteriorating the contents. Also, such a gas absorbent can absorb gas more efficiently by providing it in the space between the outer container and the inner container so that the generated gas can come into contact with the gas absorbent in the gaseous state. it can.
[0015]
  The aerosol product of the present invention isTherefore, even if two types of contents are filled, the contents are difficult to mix with each other.
  When the contents contain a reaction component that reacts when the contents come into contact with each other or mix, and exhibits an effect, in particular, the contents filled in one storage part of the inner container contain an oxidation dye. Even if it is the hair dye 1st agent to contain and the content with which the other storage part is filled is the hair dye 2nd agent containing an oxidizing agent, it can be stored for a long period of time.
[0016]
  The two types of contents have a viscosity of 1,000 to 1,000,000 mPa · s, and the means for pressurizing the inner container is not less than 0.2 MPa filled between the outer container and the inner container. In the case of an active gas, convection and stirring in the contents are suppressed. Therefore, not only physical contact but also chemical reaction of contents or self-decomposition of contents can be suppressed. Therefore, deterioration of the contents can be further prevented.
[0017]
  When equipped with means for quantitatively discharging the contents,By adjusting to a more effective amount, the contents can be used safely without waste. Further, for example, it is not necessary to waste an excessive amount of contents when discharging to a place where eyes cannot reach such as hair.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  Next, referring to the drawings,Aerosol containers and aerosol productsThe embodiment will be described. FIG.HauchiFIG. 2 is a cross-sectional side view showing a storage container storing the contents.Aerosol containerFIG. 3a is a cross-sectional side view showing an embodiment of the present invention.Aerosol containerFIG. 3b is a sectional side view of the partition member, FIG. 4a is a sectional side view of the valve used in FIG. 2, and FIG. 4b is a sectional side view of the valve in an opened state. FIG. 5a illustrates the present invention.Aerosol containerFIG. 5b is a cross-sectional side view of the engagement member, and FIG.Aerosol containerFIG. 6B is a sectional side view showing the valve used in the embodiment, FIG. 6B is a sectional side view of the valve in an opened state, and FIG.Aerosol container7b is a sectional side view showing still another embodiment of a valve used in the present invention, FIG. 7b is a sectional side view of the valve in an opened state, and FIG.Aerosol container8B is a sectional side view showing still another embodiment of the valve used in the present invention, FIG. 8B is a sectional side view of the valve in an opened state, and FIG.Aerosol containerFIG. 9B is a sectional side view of a partition member used in the dispenser container, and FIG. 10 is the present invention.Out of rangeDispenserVesselFig. 11a shows a cross-sectional side view of the present invention.Out of rangeDispenser containerOther formsFIG. 11b is a sectional side view of a connecting member used in the dispenser container, and FIG.Out of rangeStill other dispenser containersForm ofFIG. 12b is a side sectional view showing a valve used in FIG. 12a, and FIG.Aerosol containerFIG. 14a is a side sectional view showing another embodiment of a valve used in the present invention.Out of rangeStill other dispenser containersForm of14b is a perspective view showing a piston member used in FIG. 14a, FIG. 14c is a perspective view showing a partition wall used in FIG. 14a, and FIG.Out of rangeStill other dispenser containersForm ofIt is side surface sectional drawing which shows a state.
[0020]
  FIG.HauchiIndicates a storage container for storing the contents. The storage container 1 includes a bottomed cylindrical outer container 11, an outer lid 11 b that seals the outer container 11, an inner container 12 that is stored in the outer container, and an inner lid 12 a that seals the inner container 11. The contents A and B filled in the inner container and the inert gas C filled between the outer container 11 and the inner container 12 are configured.
  The outer container 11 is formed by molding a metal plate into a bottomed cylindrical shape by impact molding or drawing and ironing, and is screwed into the opening of the outer lid 11b.Screw part 11cHave Further, the outer container 11 may be formed by forming a metal plate into a cylindrical shape and fixing the bottom to the lower part thereof by double winding. Further, it may be made of a pressure-resistant synthetic resin.
  The outer lid 11 b is fixed by screwing the threaded portion of the outer container 11, and a gasket 3 is provided between the outer lid 11 b and the outer container 11.
  The inner container 12 is made of a synthetic resin such as polyethylene (PE), polypropylene (PP), or polyethylene terephthalate (PET), and is preferably one that shrinks due to pressure by an inert gas.
  The inner lid 12 a is made of rubber or synthetic resin, and has an outer diameter slightly larger than the opening of the inner container 12. However, there is no particular limitation as long as it provides a sealing action between the inner container 12 and the inner lid 12a.
[0021]
Examples of the contents A and B to be stored include a plurality of contents in which reaction components that react when brought into contact with each other and / or mixed and exhibit an effect are blended. Specific examples thereof include a first agent for a hair dye containing an oxidation dye and a second agent for a hair dye containing hydrogen peroxide. When these are contacted or mixed, they develop color and exhibit a hair dyeing effect. However, the contents are not limited to these, as long as they are active with each other and react by contact and / or mixing. Among them, in the case of a component having a gas generating component (gas generating component) by reaction between contents or self-decomposition, for example, hydrogen peroxide, aqueous ammonia, etc. as the gas generating component, the gas generation Is particularly preferable. Further, one of the contents may be other than the above as long as it contains a component that generates gas by self-decomposition and the other content contains a component that reacts with the generated gas and exhibits an effect. .
[0022]
In order to stably store the contents in a state where they can be contacted for a long period of time, the viscosity (25 ° C.) of the contents is 1,000 to 1,000,000 mPa · s, preferably 2,000 to 50,000 mPa · s. s, and the inner container containing the contents using an inert gas such as nitrogen gas, helium gas or argon gas is pressurized to 0.2 MPa or higher, preferably 0.4 to 1.0 MPa. To maintain. When the viscosity of the content is less than 1000 mPa · s and the pressure of the content by an inert gas is less than 0.2 MPa, the gas generated in the content is likely to move, causing convection in the content. Stirring is facilitated, gas generation is promoted, and the amount of gas generation is increased. As a result, the contents are easily reacted by the generated gas, and the stability of the contents is lowered. On the other hand, when the viscosity of the contents exceeds 1,000,000 mPa · s, it becomes difficult to uniformly discharge the contents and to mix them. Moreover, safety | security falls when the pressurization of the content by inert gas exceeds 1.0 Mpa. In particular, when the content A contains an oxidative dye and the content B contains hydrogen peroxide, generation of oxygen gas due to the decomposition of hydrogen peroxide can be suppressed by the above-described storage method. The pressure increase can be suppressed, and the oxidation dye of the content A can be prevented from being discolored by the oxygen gas generated in the content B.
[0023]
InsideAs a method for filling the storage container with the contents in order to store the contents, for example, the inner container 12 is first stored in the outer container 11. The inner container 12 is filled with the contents B, and then the contents A are filled so as not to be mixed with the contents B, and the inner lid 12a is attached. Thereafter, a method of filling the space between the outer container 11 and the inner container 12 with an inert gas so as to be a predetermined pressure, and further screwing the outer lid 11b is mentioned. Alternatively, the contents A and B filled in the inner container 12 in advance and the inner lid 12a attached may be stored in the outer container 11, then filled with an inert gas, and the outer lid 11b attached. In the storage container 1, the contents A and B are in direct contact with each other at the interface, and a reaction occurs at the interface. However, by keeping the viscosity of the contents in the above-mentioned range and maintaining the contents pressurized with the inert gas in the above-mentioned pressure range, the movement of the gas generated at the interface can be suppressed. The reaction of can be suppressed. Moreover, when the content B contains hydrogen peroxide, generation of oxygen gas due to self-decomposition can be suppressed. Therefore, the contents A and B can be stored safely and stably for a long time.
  When the contents are taken out from the storage container 1 and used, the external lid 11b is turned to release the airtightness of the external container and the inert gas is released to the outside. Next, it is taken out from the inner container 12 or from the inner container 12 and the contents A and the contents B are mixed together to react the first agent for the hair dye and the second agent for the hair dye to cause the hair. The hair dyeing effect by coloring by the reaction can be obtained.
[0024]
Examples of such contents A (first agent for hair dye) include those in which an oxidation dye, a hair dye auxiliary component, an alkali agent, a viscosity modifier and the like are blended in a solvent.
The oxidative dye is a component that is oxidized by an oxidant contained in the content B, which will be described later, to develop a color and make the hair have a desired color tone. Examples of the oxidation dye include paraphenylenediamine, paratoluylenediamine, N, N-bis (2-hydroxyethyl) -paraphenylenediamine, N-phenyl-paraphenylenediamine, diaminodiphenylamine, 2-chloroparaphenylenediamine, N N-dimethylparaphenylenediamine, paraaminophenol and the like. The blending amount of the oxidation dye is preferably 0.01 to 15% by weight, more preferably 0.1 to 10% by weight in the first agent A. When the blending amount of the oxidation dye is less than 0.01% by weight, it is difficult to obtain a sufficient hair dyeing effect, and even if blending over 15% by weight, the hair dyeing effect does not change and is not economical.
[0025]
The hair dyeing auxiliary component is used for the purpose of adjusting the color of the hair after treatment, and examples thereof include acid dyes, direct dyes, and other auxiliary components.
Examples of the acid dye include amaranth (red No. 2), erythrosin (red No. 3), new coccin (red No. 102), rose bengal (red No. 105), acid red (red No. 106), tartrazine (yellow No. 4). ), Sunset Yellow (Yellow No. 5), Fast Green (Green No. 3), Buriant Blue FCF (Blue No. 1), Indigo Carmine (Blue No. 2), Rose Bencal K (Red No. 232), Orange II 205), uranin (yellow 202), quinoline yellow WS (yellow 203), alizanin cyanine green F (green 201), pyranine conch (green 204), patent blue (blue 203), resorcin brown ( Brown 201), Violamin R (red 401), Orange I (daidai 402), Na DOO - Ruero S (403 Yellow No.), Naphthol Green B (Green No. 401), Arizu roll purple (No. 401 Purple), naphthol blue black (No. 401 black) and the like.
Examples of the direct dye include 4-nitro-O-phenylenediamine, 2-nitro-p-phenylenediamine, 1-amino-4-methylanthraquinone, 1,4-diaminoanthraquinone, 2-amino-4-nitrophenol, 2 -Amino-5-nitrophenol, picric acid and the like.
Examples of the other auxiliary components include resorcin, pyrogallol, catechol, metaaminophenol, metaphenylenediamine, orthoaminophenol, 2,4-diaminophenol, 1,2,4-benzenetriol, toluene-3,4-diamine. , Toluene-2,4-diamine, hydroquinone, α-naphthol, 2,6-diaminopyridine, 1,5-dihydroxynaphthalene, 5-aminoorthocresol, diphenylamine, paramethylaminophenol, phloroglucin, 2,4-diaminophenoxyethanol , Gallic acid, tannic acid, ethyl gallate, methyl gallate, propyl gallate, pentaploid, 5- (2-hydroxyethylamino) -2-methylphenol and their salts, aromatic alcohols such as benzyl alcohol , Phenethyl alcohol, benzyloxy ethanol, N- methylpyrrolidone, alkyl pyrrolidones such as N- ethyl-pyrrolidone, ethylene carbonate, such as a lower alkylene carbonates such as propylene carbonate.
[0026]
The alkaline agent is used for the purpose of improving the hair dyeing effect and obtaining a bright color tone by simultaneously proceeding oxidative degradation of melanin granules in the hair. Examples of such an alkaline agent include ammonia and alkanolamine, and the pH of the first agent A is adjusted to a range of 6 to 12, preferably 7 to 11.
[0027]
Examples of the viscosity modifier include methyl cellulose, ethyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, hydroxypropyl methyl cellulose, hydroxypropyl cellulose, hydroxyethyl cellulose ethyl ether, carboxymethyl cellulose sodium, quaternary nitrogen-containing cellulose ether, carboxyvinyl polymer, xanthan gum and the like.
[0028]
The content A is prepared by dissolving or dispersing the above-mentioned oxidation dye and a hair dyeing auxiliary component or an alkali agent, which can be blended as necessary, in a solvent, and further blending a viscosity adjusting agent into the above-mentioned viscosity range. Can be prepared.
[0029]
Examples of such a solvent include water, alcohols, and a mixture thereof. Examples of the water include purified water, ion-exchanged water, and physiological saline. Examples of the alcohol include monovalent lower alcohols such as ethanol and isopropanol, ethylene glycol, propylene glycol, and 1,3-butylene glycol. And polyhydric alcohols such as glycerin, diglycerin, diethylene glycol, dipropylene glycol, triethylene glycol, polyethylene glycol, and polypropylene glycol.
[0030]
Examples of the content B (second agent for hair dye) include those in which an oxidizing agent such as hydrogen peroxide or oxidase, a stabilizer, a pH adjusting agent, a viscosity adjusting agent and the like are blended in a solvent.
[0031]
When hydrogen peroxide is used as the oxidizing agent, the blending amount is preferably 0.1 to 10% by weight, more preferably 1 to 6% by weight in the second agent B. If the amount of hydrogen peroxide is less than 0.1% by weight, the oxidizing power is insufficient and it is difficult to obtain a good hair coloring effect. If it exceeds 10% by weight, the hair and scalp are damaged and the aerosol container is corroded. It tends to have an adverse effect such as pressure rise.
[0032]
When an oxidase is used as the oxidant, examples of the oxidase include laccase, peroxidase, uritase, catalase, tyrosinase, etc., and the blending amount is 0.001 to 20% by weight in the second agent B, It is preferable that it is 0.01 to 10 weight%. When the blending amount of the oxidase is less than 0.001% by weight, the oxidizing power is insufficient and it is difficult to obtain a good hair dyeing effect. It is an economy.
[0033]
Examples of the stabilizer include phenacetin, EDTA, 8-hydroxyquinoline, acetanilide, sodium pyrophosphate, barbituric acid, uric acid, tannic acid, paraben and the like.
[0034]
Examples of the pH adjuster include phosphoric acid, citric acid, sulfuric acid, acetic acid, lactic acid, and tartaric acid, and the pH of the second agent B is adjusted to 2 to 6, preferably 3 to 5.
[0035]
The content B can be prepared by dissolving or dispersing an oxidizing agent, a stabilizer that can be blended as necessary, a pH adjuster, etc. in a solvent, and adjusting the viscosity range to the aforementioned viscosity range. it can.
In addition to the above-described components, both the content A and the content B may be blended with other active ingredients in order to exert effects other than the hair dyeing effect, An oil component, a foaming agent, etc. can be mix | blended.
[0036]
Examples of the other active ingredients include propylene glycol, glycerin, 1,3-butylene glycol, collagen, hyaluronic acid, sodium lactate, urea and other moisturizers, paraoxybenzoic acid ester, sodium benzoate, phenoxyethanol, benzalkonium chloride, Bactericidal and preservatives such as benzethonium chloride, chlorhexidine chloride, silver, UV absorbers such as paraaminobenzoic acid, paraaminobenzoic acid monoglycerol ester, octyl salicylate, phenyl salicylate, isopropyl paramethoxycinnamate, octyl paramethoxycinnamate, Amino acids such as glycine, alanine, leucine, serine, tryptophan, cystine, cysteine, methionine, aspartic acid, glutamic acid, arginine, retinol, retinol palmitate Vitamins such as pyridoxine hydrochloride, benzyl nicotinate, nicotinamide, dl-α-tocopherol nicotinate, vitamin D2, dl-α-tocopherol, dl-α-tocopherol acetate, pantothenic acid, elastoldiol, ethinylestradiol, etc. Hormones, antioxidants such as ascorbic acid, dibutylhydroxytoluene, butylhydroxyanisole, peony extract, loofah extract, rose extract, lemon extract, aloe extract, eucalyptus extract, sage extract, tea extract, seaweed extract, placenta extract, silk extract Examples include various extracts such as liquids, and fragrances.
[0037]
The blending amount of the other active ingredient is preferably 0.01 to 15% by weight, more preferably 0.1 to 10% by weight in each content. When the blending amount of the other active ingredient is less than 0.01% by weight, it is difficult to obtain the effect of blending the active ingredient, and the use amount is increased to obtain a desired effect. On the other hand, if it exceeds 15% by weight, the concentration becomes too high, and depending on the active ingredient, the hair and scalp may be adversely affected.
[0038]
Examples of the surfactant include sorbitan fatty acid ester, glycerin fatty acid ester, poly (di, tri, tetra, penta, hexa, deca, etc.) glycerin fatty acid ester, polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester, polyoxyethylene glycerin fatty acid ester, polyethylene glycol Fatty acid ester, polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene polyoxypropylene alkyl ether, polyoxyethylene castor oil / hardened castor oil, polyoxyethylene lanolin alcohol, polyoxyethylene alkylamine, polyoxyethylene fatty acid amide, fatty acid alkylolamide , Alkylpolyglucoside, polyoxyethylene / methylpolysiloxane copolymer, polyoxypropylene / methylpolysiloxane copolymer Poly (oxyethylene-oxypropylene) methylpolysiloxane copolymer, and the like.
[0039]
Examples of the oil component include silicone oils such as methylpolysiloxane, octamethyltrisiloxane, decamethyltetrasiloxane, octamethylcyclotetrasiloxane, methylphenylpolysiloxane, isopropyl myristate, cetyl octanoate, octyldodecyl myristate, palmitic acid Ester oil such as isopropyl and diethoxyethyl succinate, hydrocarbons such as squalane, squalene, isoparaffin, liquid paraffin, camellia oil, corn oil, olive oil, rapeseed oil, sesame oil, castor oil, jojoba oil, coconut oil and other fats and oils, Higher fatty acids such as capric acid, lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, behenic acid, myristyl alcohol, cetyl alcohol, stearyl alcohol, behenyl alcohol Higher alcohols such as beeswax, lanolin, candelilla wax, such as wax, such as microcrystalline wax (wax), and the like.
[0040]
Examples of the blowing agent include propane, normal butane, isobutane, normal pentane, isopentane, and mixtures thereof.
[0041]
  FIG.The aerosol container of the present inventionIndicates. thisAerosol container 10Are an outer container 11, an inner container 12 having upper and lower storage parts, a valve 13 (see FIG. 4) attached to the opening of the outer container, and a discharge member attached to the stem (see FIG. 4) of the valve. 11a, contents A and B filled in the upper and lower storage parts, and an inert gas C filled in the space between the outer container 11 and the inner container 12 and pressurizing the contents in each storage part Composed. The outer container 11 is conventionally known and includes a cylindrical body 14 with a bottom, a shoulder 15 extending from the body in a tapered shape, and a bead 17 formed on the upper portion of the shoulder. It is. In such an outer container, a metal plate such as aluminum or tin plate is formed into a bottomed cylindrical shape by drawing or impact molding, and a shoulder portion 15 is formed on the upper portion thereof by necking, and a bead portion 17 is further formed by curling. It can shape | mold by forming. Moreover, you may use the thing of other materials, such as a three-piece can which welded the metal thin plate to the cylindrical shape, and attached the bottom part and the head by double winding, synthetic resin, glass.
[0042]
The inner container 12 has a bottomed cylindrical shape and has a constricted portion 18 in the center. Other configurations are the same as those conventionally known, and the lower portion 19 of the inner container is easily stored in the outer container 11. In addition, it is provided in a tapered shape so that the bottom area is reduced. Further, a shoulder portion is formed near the upper end, has a neck portion, and has a flange portion 20 at the upper end of the neck portion. The inner container 12 is divided into an upper storage portion 22 and a lower storage portion 23 through the constricted portion 18, and the upper storage portion 22 and the lower storage portion are inserted by inserting a partition wall member 21 into which a dip tube 30 is inserted. The section 23 can be divided. Such an inner container 12 is preferably one that can be shrunk by an inert gas. For example, polyethylene (PE), polypropylene (PP), nylon (NY), polyethylene terephthalate (PET), ethylene-vinyl alcohol copolymer Synthetic resin such as coalescence (EVOH), laminate of synthetic resin (for example: PE / EVOH / PE, PE / NY / PE), thin flexible sheet such as laminate sheet of synthetic resin laminated on metal foil such as aluminum It is preferable to use a material.
[0043]
The partition member 21 is preferably made of a synthetic resin such as polyethylene terephthalate (PET), polybutylene terephthalate (PBT), nylon, and polyacetal from the viewpoint of less deterioration due to contents and ease of molding. Further, as shown in FIG. 3a, the shape is formed in a cylindrical body 25 having an insertion portion 24 into which the dip tube 30 can be inserted in the center thereof, and in a tapered shape on the upper portion of the body. And a leg portion 27 having a hook portion 28 that protrudes outward in the radial direction and is arranged in a cylindrical shape at a predetermined interval on the lower side surface of the body portion. Since the leg portions 27 are arranged in a cylindrical shape in this manner, the leg portions 27 exhibit elasticity in the radial direction, and the leg portions 27 are clipped to the lower portion of the constricted portion 18 of the inner container. Thereby, the partition member 21 is fixed by the constriction part 18, the leg part 27, and the flange part 26 (refer FIG. 3b). That is, when the partition member 21 is fitted to the constricted portion 18 with the dip tube 30 inserted, the lower housing portion 23 of the inner container is completely sealed except for the passage of the dip tube 30.
[0044]
As shown in FIG. 4 a, the valve 13 includes a mounting cup 31 that is crimped to the bead portion 17 of the outer container, a housing 32 that is held in the center of the mounting cup, and a vertically movable body within the housing 32. And a stem 33 having two

stem holes

39a and 39b, and a spring 34 for biasing the stem upward.
The mounting cup 31 is a conventionally known one, for example, made of metal such as aluminum or tinplate, and a curved flange 37 that is crimped to the bead portion 17 of the outer container via the flange portion 20 of the inner container and the gasket 36, and its The center has an opening 35 formed slightly larger than the diameter of the stem 33 and a bottomed cylindrical housing holding portion 38 for holding the housing 32 (see FIG. 2).
[0045]
The housing 32 has a cylindrical engagement portion 44 that engages with an engagement member 46 described later at the bottom, and a communication hole 40 b that communicates with the lower storage portion 23 via the dip tube 30. A communication hole 40a communicating with the upper storage portion 22 at the top, stem rubbers 41a and 41b for sealing the stem hole 39a and the stem hole 39b, and a fixing member 43 for supporting the stem rubbers 41a and 41b. . The stem 33 has two

stem holes

39a and 39b and a passage 42 communicating with the stem holes. Also, conventionally known ones can be employed for the stem rubbers 41a and 41b and the spring 34. By adjusting the sizes of the

communication holes

40a and 40b and the stem holes 39a and 39b, the flow rate from each storage unit can be controlled, and the discharge amount of the contents filled in each storage unit can be set appropriately. The ratio can be adjusted.
[0046]
Further, the length of the dip tube 30 is not particularly limited, but in this embodiment is from the valve to the constricted portion 18 of the inner container, and the lower end is inserted into the insertion portion 24 of the partition member as described above. ing. Note that the dip tube 30 may have a lower end penetrating the partition wall member 21 and can be expanded and contracted by using a dip tube having a double structure, and the length thereof may be appropriately adjusted. As such a dip tube 30, a metal (for example, stainless steel) or a synthetic resin having high corrosion resistance and non-permeability to the contents is used, or the metal is coated on the surface with a synthetic resin. Thereby, a dip tube does not react with the contents with which the upper and lower storage parts were filled. Further, the lower content B remaining in the dip tube 30 and the content A in the upper storage portion 22 outside the dip tube 30 are prevented from penetrating through the dip tube 30 and being mixed or reacting. be able to.
[0047]
When the discharge member mounted on the stem is pushed down with a finger, the valve 13 moves the stem 33 downward, opens the stem holes 39a and 39b and communicates with the atmosphere, as shown in FIG. The content A is introduced into the storage portion 45a through the communication hole 40a and the content B is introduced into the storage portion 45b through the dip tube 30 and the communication hole 40b. Further, the content A reaches the passage 42 in the stem through the storage portion 45a and the stem hole 39a, and the content B reaches the passage 42 in the stem through the storage portion 45b and the stem hole 39b. In the passage 42, the contents A and B are mixed or moved in a layered state to the discharge member 11a and discharged from the discharge holes. When the operation of the discharge member is stopped, the stem holes 39a and 39b are closed by the stem rubbers 41a and 41b, so that the content mixed or touched in the passage 42 does not flow backward to the storage portion side and reacts. It is possible to prevent deterioration of the unreacted contents due to, and to store the contents more stably.
[0048]
In the present embodiment, an engagement member 46 is provided between the valve 13 and the dip tube 30 (see FIG. 5). The engaging member 46 is cylindrical, and has an upper end opening 47 for fitting and sealing the valve engaging portion 44, a lower end opening 48 for fitting and sealing the dip tube 30, and upper and lower portions thereof. The passage 49 connects the opening, and the insertion portion 50 is provided in a tapered shape so that the bottom area is expanded from the lower end opening 48 and the inside has a paraboloid of revolution. After the partition member 21 with the dip tube 30 inserted by the engaging member 46 is fitted into the constricted portion 18 of the inner container, when the valve 13 is attached to the outer container 11, the tip of the dip tube 30 is connected to the engaging member 46. By making it contact with the insertion part 50, the dip tube 30 can be guide | induced to the lower end opening part 48, and mounting | wearing of the valve | bulb 13 becomes easy (refer FIG. 5b). At this time, since the dip tube 30 is not completely fitted into the lower end opening 48, the valve 13 is slightly lifted from the bead portion of the outer container 11, and further, before or after the valve 13 is crimped. By pushing down the valve 13, the engagement portion 44 of the housing is engaged with the dip tube 30 in the passage 49 as indicated by an imaginary line.
[0049]
Further, returning to FIG. 2, in the present embodiment, a space 29 between the outer container 11 and the inner container 12, and a sheet 29 containing a gas absorbent is provided in the constricted part 18 between the upper and lower storage parts. The gas absorbent can absorb the gas generated in the contents and transmitted through the inner container 12. As a result, it is possible to prevent the generated gas from increasing the internal pressure of the external container or permeating the internal container 12 again to deteriorate the other contents. In order to efficiently absorb the gas generated in the contents, the sheet 29 containing the gas absorbent has a space around it so that it can come into contact with the gas absorbent in a gas state that has passed through the inner container 12. It is preferable to be provided.
[0050]
like thisAerosol productsAs the manufacturing method, the inner container 12 is housed in the outer container 11 and the content B is filled. Thereafter, the partition member 21 with the dip tube 30 inserted is inserted into the constricted portion 18 of the inner container, and the contents A are filled. Thereafter, the valve 13 to which the engaging member 46 is attached is temporarily attached to the outer container 11 so that the dip tube 30 is fitted, and an inert gas is filled by undercup filling. Furthermore, by pushing down the valve 13 and crimping the curved flange of the valveAerosol productsCan be manufactured. ObtainedAerosol productsThe contents of the inner container include a content containing a gas generating component and a content containing an active ingredient that reacts with the gas generating component to exert an effect.Up and downAlthough each of the storage parts is filled, the contents are not in direct contact with each other, but the gas generated from the gas generating component can pass through the inner container and come into contact with other contents, The amount of gas generated from the gas generating component can be suppressed by setting the viscosity of the contents within the above-described range and further pressurizing each of the storage units storing the contents with the inert gas within the above-described range. As a result, the product can be stored safely and stably for a long time.
[0051]
Next, FIG. 2 described above with reference to FIGS. 6a, 7a and 8a.Aerosol container 10The other form of the valve | bulb which can be used for is shown. The valve 13a of FIG. 6a includes a stem 33 having

passages

49a and 49b that communicate with the stem holes 39a and 39b, respectively, and communicate with the outside separately. The other configuration is the same as the valve 13 of FIG. 4a. Thus, the contents A and B are independent from the respective storage portions to the

passages

49a and 49b. That is, as shown in FIG. 6b, when the stem 33 is pushed down and the stem holes 39a and 39b are opened, the contents A and B areUp and downFrom the storage portion, the

communication holes

40a and 40b, the

storage portions

45a and 45b, the stem holes 39a and 39b, and the stem

inner passages

49a and 49b are sent from the stem to the discharge member 11a without being mixed, and the passage of the discharge member 11a It is discharged in a mixed state or in a state where each content is separated.
[0052]
The valve 13b in FIG. 7a has one stem hole 39 and one stem rubber 41 for sealing the stem hole 39, and the inside of the housing 32 is partitioned into

storage portions

45a and 45b by a wall member 43a. The other structure is substantially the same as the valve 13 of FIG. As a result, when the valve 13b is not in operation, the communication hole 40a is sealed by the inclined surface 33a of the stem. Therefore, from the lower storage part to the storage part 45b via the communication hole 40b and from the upper storage part 22 to the communication hole. Up to 40a is independent. When the discharge member 11a (stem) is pushed down, the communication hole 40a is opened as shown in FIG. 7b, and the storage portion 45a and the storage portion 45b are communicated. The contents A and B are mixed in the storage unit 45a, but since they are swept away in the stem direction by the inert gas, the mixed content (A + B) does not flow into the storage unit 45b or the communication hole 40a. It is possible to prevent the mixed contents from flowing back to the upper and

lower storage units

22 and 23.
[0053]
The valve 13c of FIG. 8a has

communication holes

40a and 40b at the bottom of the housing 32. The communication hole 40 a communicates directly with the upper storage portion, and the communication hole 40 b communicates with the lower storage portion via the dip tube 30. A check valve 56 is provided in each of the

communication holes

40a and 40b. The check valve 56 includes a ball 57 accommodated in the communication hole, a holding plate 58 that prevents the ball from coming out, and a spring 59 that urges the ball downward. Thereby, it is possible to prevent the contents mixed in the storage unit 45a from flowing back to the upper and lower storage units. FIG. 8B shows a state in which the stem 32 is pushed down, the check valve 56 is opened, and the contents A and B are introduced into the housing 32 from the upper and lower storage parts, mixed in the storage part 45a, and passed through the stem passage 49. Is discharged through.
[0054]
Of FIG. 9aAerosol container 60Substantially in FIG.Aerosol container 10The three-piece can outer container 11 and a constricted portion 18 near the centerUp and downIt consists of the inner container 12 divided into a storage part.
The outer container 11 is composed of a barrel portion 14 made of a metal plate such as tinplate, a dome-shaped eyepiece portion 19a having an opening in the center, and a bottom portion 19b. A metal part 19a and a bottom part 19b are fixed to the upper end and the lower end of the body part 14 by

fastening parts

17a and 17b, respectively.
[0055]
The partition member 21 engaged with the constricted portion 18 of the inner container is provided with a cylindrical engaging portion 63 that protrudes from the center of the upper surface and slidably fits with the lower end of the dip tube (see FIG. 9b). ). The engaging portion 63 has an O-ring 64 on its inner surface that allows sealing in the axial direction between the dip tube and the partition member 21. The length of the dip tube 30 inserted into the partition wall member 21 is from the valve 13 to the partition wall member 21. Furthermore, the dip tube 30 is mounted at the engagement portion 63 so as to have a gap between the lower end of the dip tube 30 and the upper surface of the main body of the partition wall member 21 so as to be movable up and down. With this configuration, when the inner container 12 is filled with contents, a force is applied to the inner container 12 to prevent the inner container 12 from being deformed and the dip tube 30 from coming off, and after filling the contents, The dip tube 30 can be prevented from coming off when an impact is applied to the outer container 11 by dropping it during use. Further, the lower inner surface of the partition wall member 21 is tapered toward the passage 24a. As described above, the inner surface of the partition wall member 21 is closed in a tapered shape, thereby smoothing the flow of the contents during discharge.
[0056]
The dispenser container 70 shown in FIG. 10 includes a conventionally known outer container 11 and an inner container 12, and sequentially fills contents B and A having a viscosity of 1,000 to 1,000,000 (mPa · s). It is what. The other structure is substantially the same as the dispenser container 10 of FIG. In this embodiment, the contents A and B are stored so as to be in direct contact with each other in the inner container 12, but the viscosity of the contents is within the above range, and the pressure in the outer container is changed to the inert gas C. By pressurizing the contents at 0.2 MPa or more, the contents can be prevented from deteriorating and stored without losing their performance for a long time.
[0057]
A dispenser container 80 of FIG. 11 includes a conventionally known outer container 11, an inner container 12 having storage portions on the left and right sides, a valve 81 interposed between the inner container 12 and the outer container 11, and a valve 81 It has a connecting member 82 that connects the inner container 12, contents A and B that are filled in the left and right storage units, and an inert gas C that is filled in the space between the outer container 11 and the inner container 12. The inner container 12 has a partition wall 84 extending from the opening 83 to the bottom surface inside. By the partition wall 84, the inside of the inner container 12 is partitioned in parallel into the left and

right storage portions

85a and 85b, and the content A and the content B are filled in the respective storage portions. Thereby, the content A and the content B do not contact directly, but can be accommodated independently. Of FIG.Aerosol containerHas been filled with contents in the storage section partitioned up and down, but as in the embodiment, the storage section partitioned in the left and right may be filled, and in this case also in FIG.Aerosol containerSimilarly, the content can be stored stably for a long period of time by setting the viscosity of the content within the above range and pressurizing the content to 0.2 MPa or more with an inert gas. Alternatively, two inner containers having a semicircular opening and the same size may be prepared, and the strings of the inner containers may be combined so that the peripheral edges of the openings of the inner containers are circular.
The valve 81 has an engaging portion 86c formed to project downward between the

communication holes

86a and 86b at the lower end of the housing 32. Other configurations are substantially the same as the valve 13c of FIG. 8a.
[0058]
The connecting member 82 is engaged with

passages

87a and 87b communicating with the

communication holes

86a and 86b of the housing, a groove 88a that can be engaged with the periphery of the opening 83 of the inner container, and an upper end of the partition wall 84 of the inner container. And a groove 88c that can be engaged with the engagement portion 86c of the valve (see FIG. 11b). Accordingly, the left and

right storage portions

85a and 85b of the inner container are blocked except for the

communication holes

86a and 86b. Further, as described above, when two inner containers having a semicircular opening are combined, the upper end of the side surface serving as a semicircular chord may be fitted into the groove 88b, or the opening of each inner container may be inserted. You may provide the groove part matched with the shape. Further, the thickness of the peripheral edge of the opening 83 of the inner container and the upper end of the partition wall 84 is slightly larger than that of the

grooves

88a and 88b, so that strong sealing can be achieved.
[0059]
The dispenser container 71 of FIG. 12 is stored in the inner container 12 including the inner bag 72 stored in the outer container 11 and the inner bag 73 stored in the inner bag, and the inner bag 72 and the inner bag 73. Two types of contents A and B, an inert gas C filled in the space between the outer container 11 and the inner bag 72, and a valve 13 for independently guiding the contents into the housing. And a conventionally known discharge member 11a. In this embodiment, the inner bag filled with the other contents is stored in the inner bag filled with the contents, and the contents in the inner bag are inactive via the contents in the inner bag. The pressure of the gas can be received, and the contents can be stably stored as in the above embodiment.
The valve 13 has a side surface communication hole 74 a that can communicate with the inner bag 72 on the side of the housing, and a communication hole 74 b that communicates with the inner bag 73 on the bottom of the housing. Further, an engaging portion 75 that engages with the opening of the inner bag 73 protrudes from the lower portion of the communication hole 74b, and the side communication hole 74b has a check that is substantially the same as the valve 13c of FIG. A valve 56 is provided. Thus, the contents A and B are pushed out and mixed into the housing 32 by pushing down the discharge member 11a and opening the valve 13.
[0060]
In such a manufacturing method of the dispenser container 71, the content A is first filled in the middle bag 72, and then the inner bag 73 engaged with the valve 13 is inserted into the middle bag 72. At this time, the inner bag 73 is deflated. Next, an inert gas is filled into the space between the outer container 11 and the inner bag 72 by undercup filling, and the valve 13 is crimped to the outer container 11. Finally, the contents B are filled into the inner bag 73 from the valve 13. In addition, after filling the inner bag 73 with the contents, the opening portion of the inner bag 73 may be engaged with the engagement portion 75 of the valve and inserted into the inner bag 72. In this case, a check valve can be provided also in the communication hole 74 b, and the contents mixed in the housing can be prevented from flowing back into the inner bag 73.
[0061]
A valve 76 in FIG. 13 is a fixed amount discharge valve capable of discharging a fixed amount by a single discharge operation, and includes a cylindrical housing 32, a tank 77 attached to the lower portion of the housing, and a lower portion of the tank 77. Are attached to the inner bag 72 and the inner bag 73 or the upper and lower storage portions, and are inserted through the housing 32 so as to be slidable up and down, and between the mixing portion 78 and the tank 77. And a stem 33 capable of sealing the passage.
[0062]
The housing 32 has a communication hole 40 provided in the bottom portion thereof, and a flange portion 79 projecting radially outward provided around the lower portion thereof, and a cylinder extending downward from the outer peripheral end portion of the flange portion 79. And a cylindrical wall 79b extending downward from an intermediate portion of the flange 79. Furthermore, a first key 79c is formed at the end of the locking tool 79a.
The tank 77 has a cylindrical body portion 100, a lip 77a projecting radially inwardly provided at the upper end of the body portion, and expands upward in a tapered shape from the side surface, toward the inside of the tank 77b. As shown in FIG. 1, the first flange portion 77b that can be elastically deformed and a flange portion 77c formed at the end of the first flange portion 77b. The upper end opening of the body is provided so as to communicate with the communication hole 40 of the housing.
The mixing portion 78 has an upper end communicating with the inside of the tank 77 and protruding so as to be able to be engaged, and a second flange portion provided at the upper portion thereof, expanding in a tapered shape and having elasticity in the radial direction. 102 and the upper end of the second flange 102 are formed with a second key 103 that is engaged with the first key 79c of the housing. The mixing portion 78 has a communication hole 74b that can communicate with the inner bag 73 or the lower storage portion at the bottom, and a side communication hole 74a that can communicate with the inner bag 72 or the upper storage portion on the side surface. A check valve 56 used for the valve 13a of FIG. 8 is provided in the hole 74b and the side surface communication hole 74a. Furthermore, a passage 106 is provided in the second flange 102 so that a space 105 provided between the second flange 102 and the first flange 77b of the tank and the inner bag 72 or the upper storage portion are always in communication. Is provided.
[0063]
The tank 77 and the mixing portion 78 are attached to the housing 32 by inserting the flange portion 77c of the tank between the locking member 79a and the wall 79b of the housing, and the second flange portion 102 of the mixing portion from the lower side to the radially inner side. Insert it while holding it down. Accordingly, when the force of the second flange portion 102 is released, the first key portion 79 c and the second key portion 103 are engaged, and the tank 77 is attached under the housing 32.
The valve 76 pushes down the stem 33 so that the bottom portion of the stem is fitted into the lip 77a of the tank and the tank 77 and the mixing portion 78 are shut off. At this time, the inside of the tank 77 communicates with the atmosphere, and the inside of the tank 77 becomes smaller than the pressure in the external container 11. As a result, the pressure of the inert gas is applied to the tank first collar 77b through the contents A existing in the space 105 between the tank 77 and the second collar 102, and the tank 77 contracts inward. The contents in the tank 77 can be discharged by making the deformation as described above. Thus, the valve 76 can discharge the mixed contents stored in the tank 77 in a fixed amount.
[0064]
A dispenser container 90 in FIG. 14 has an inner container 91 having a partition wall 84 extending from the opening 83 to the bottom surface in the same manner as the inner container 12 in FIG.

Passages

92a and 92b (see FIG. 14c) extending in the axial direction are provided, and

semicircular piston members

93a and 93b (FIG. 14b) that are slidable vertically along the passages on both sides of the inner container. Is housed). Each storage portion of the inner container is filled with contents A and B and an inert gas C, and the contents and the inert gas are partitioned by a piston member and stored independently.
[0065]
The valve 94 is provided with a groove 95 on the bottom surface of the housing 32 so as to engage with the partition wall 84 of the inner container, and the

communication holes

88a and 88b protrude so as to be fitted into the

passages

92a and 92b of the partition wall. Yes. Its outer shape is substantially the same as the inner shape of the passage and is a semicircle. Other configurations are substantially the same as the valve 81.
In this dispenser container 90, the partition wall 84 is inserted into the groove portion 95 of the valve by inserting the valve 94 into the inner container 91, and the

communication holes

88a and 88b of the valve are inserted into the

passages

92a and 92b. And the passage communicates. In such a dispenser container 90, the friction between the inner container 91 and the

piston members

93a and 93b is preferably as small as possible. Further, the inner container 91 may be in close contact with the inner surface of the outer container 11.
[0066]
In the dispenser container 90, after the inner container 91 is accommodated in the outer container 11, the left and

right storage portions

85a and 85b are filled with the contents, and then the

piston members

93a and 93b are placed on the filled contents in the respective storage portions. It is possible to manufacture by mounting the mounting cup 31 and filling with an inert gas from above. By manufacturing in this way, the contents are always subjected to a pressure of 0.2 MPa or more in the direction of the arrow by the inert gas via the

piston members

93a and 93b, and the generation of gas from the contents can be suppressed. When the stem 33 is pushed down and the valve 94 is opened, the

piston members

93a and 93b and the contents are pushed down in the direction of the arrow by the pressure of the inert gas, and the contents are pushed from the

passages

92a and 92b through the

communication holes

86a and 86b. Push into the housing.
[0067]
A dispenser container 110 shown in FIG. 15 includes an outer container 11, a valve 13 provided at the upper end of the outer container, a discharge member 11 a attached to a stem 33 of the valve 13, and an axially slidable movement on the outer container 11. , A flexible communication tube 112 having an upper end communicating with the valve 13 and a lower end held on the piston 111, and a content A filled up and down in an external container, B and an inert gas C filled in the lower space of the piston 111.
For example, the valve 13 of the dispenser container 71 of FIG. 12 is used as the valve 13, and the communication tube 112 is engaged with the engaging portion 75.
Further, the lower end of the communication tube 112 is held by a piston, and has a lower end communication hole 113 communicating the inside of the communication tube 112 and the inside of the outer container 11 in the vicinity of the end.
As a result, the discharge member 11a is pushed down and the valve 13 is opened, so that the piston 111 is lifted, and the content A filled up is introduced into the valve 13 through the side surface communication hole 74a of the valve and filled below. The contents B being introduced are introduced into the valve 13 through the lower end communication hole 113. The contents mixed in the valve housing 32 are discharged from the discharge port of the discharge member. In this embodiment, as in the dispenser container of FIG. 10, the contents are stored in a state in which the contents can be in direct contact with each other, but the pressure of the inert gas is transmitted to both contents via the piston. The effect that a thing can be stored stably is acquired.
[0068]
【Example】
The following contents are blended with the following second agent for hair dye containing a gas generating component (hydrogen peroxide solution) and paraphenylenediamine which is oxidized and discolored by the hydrogen peroxide to exert a hair dyeing effect. The first agent for hair dye was used.
In addition, both the 1st agent and the 2nd agent mix | blended and adjusted hydroxyethyl cellulose so that the viscosity of each content in 25 degreeC might be 8000 mPa * s.
[0069]

[0070]

[0071]
The two types of contents adjusted as described above, the aluminum outer container 11 shown in FIG. 2, the PE / EvOH / PE inner container 12, the partition member 21 made of polybutylene terephthalate, and FIG. From the indicated valve 13 and nitrogen gasAerosol products(Two-component reactive hair dye) was produced.
[0072]
Example 1 A dispenser container manufactured as follows is referred to as Example 1. With the inner container 12 housed in the outer container 11, the lower storage portion 23 is filled with the second agent, and the partition member 23 with the lower end of the dip tube 30 is inserted into the constricted portion 18 of the inner container for lower storage. Part 23 was closed. Then, the upper agent 22 is filled with the first agent, the valve engaging member 46 is engaged with the upper end of the dip tube 30, and nitrogen gas is supplied by filling the under cup from the gap between the valve 13 and the bead portion 17 of the outer container. It filled so that it might be set to 0.3 MPa, and the valve | bulb 13 was crimped and fixed.
[0073]
Example 2 Example 2 is the same dispenser container as Example 1 except that nitrogen gas is filled to 0.6 MPa.
[0074]
[Example 3] A dispenser container manufactured in the same manner as in Example 1 is used in Example 3 except that the upper agent 22 is filled with the second agent and the lower agent is filled with the first agent.
[0075]
[Example 4] A dispenser container manufactured in the same manner as in Example 3 except that nitrogen gas is filled to 0.6 MPa is referred to as Example 4.
[0076]
[Comparative Example 1] A dispenser container manufactured in the same manner as in Example 1 except that nitrogen gas is not filled is referred to as Comparative Example 1.
[0077]
[Comparative Example 2] A dispenser container manufactured in the same manner as in Example 3 except that nitrogen gas is not filled is referred to as Comparative Example 2.
[0078]
[Comparative Example 3] A dispenser container produced in the same manner as Comparative Example 1 except that the first agent and the second agent have a viscosity of 100 mPa · s is referred to as Comparative Example 3.
[0079]
[Comparative Example 4] A dispenser container manufactured in the same manner as in Example 1 except that the first agent and the second agent have a viscosity of 100 mPa · s is referred to as Comparative Example 4.
[0080]
[Comparative Example 5] A dispenser container manufactured in the same manner as in Example 2 except that the first agent and the second agent have a viscosity of 100 mPa · s is referred to as Comparative Example 5.
[0081]
Using the stored products obtained by storing Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 5 at 45 ° C. for 2 weeks and 6 weeks, measurement of pressure change, content performance test, and content stability test were performed.
The pressure change in the dispenser container was calculated by measuring the pressure in the external container before storage and the pressure in the external container after storage. The pressure was measured after the product was held in a constant temperature water bath at 25 ° C. for 1 hour. In the performance test of the contents, 1 g of the contents was discharged into a black hair bundle having a length of 10 cm to dye the hair. In addition, test evaluation compared the dyeing | staining degree with the hair | bristle bundle dye | stained using the dispenser container before a preservation | save. In the stability test of the contents, only the inert gas was discharged, the outer container was cut, and changes in the appearance of the contents in the inner container were judged visually. These results are shown in Table 1, respectively.
[0082]
[Table 1]

[0083]
As shown in Table 1, the viscosity of the contents is in a specific range, and the contents are stored under a specific pressure, so that the pressure increase due to the self-decomposition of hydrogen peroxide contained in the inner container can be suppressed. Excellent results were obtained in both performance and stability tests. In addition, when Examples 1 and 2 are compared with Examples 3 and 4, the second agent containing hydrogen peroxide is filled downward to further suppress the pressure increase and further suppress the self-decomposition of hydrogen peroxide. I was able to.
[Brief description of the drawings]
[Figure 1]InsideIt is a cross-sectional side view which shows the storage container which stored the content.
FIG. 2 of the present inventionAerosol containerIt is a cross-sectional side view which shows one Embodiment.
FIG. 3a is an illustration of the present invention.Aerosol containerIt is a perspective view which shows the partition member used for FIG. 3, FIG. 3 b is a cross-sectional side view of the partition member.
4a is a cross-sectional side view of the valve used in FIG. 2, and FIG. 4b is a cross-sectional side view with the valve open.
FIG. 5a illustrates the present invention.Aerosol containerFIG. 5B is a cross-sectional side view of the engaging member.
FIG. 6a is an illustration of the present invention.Aerosol containerFIG. 6B is a cross-sectional side view showing another embodiment of the valve used in FIG. 6, and FIG.
FIG. 7a illustrates the present invention.Aerosol containerFIG. 7B is a cross-sectional side view showing still another embodiment of the valve used in FIG. 7, and FIG. 7B is a cross-sectional side view in a state where the valve is opened.
FIG. 8a illustrates the present invention.Aerosol containerFIG. 8B is a cross-sectional side view showing still another embodiment of the valve used in FIG. 8, and FIG. 8B is a cross-sectional side view in a state where the valve is opened.
FIG. 9a illustrates the present invention.Aerosol containerIt is a cross-sectional side view which shows other embodiment, FIG. 9b is a cross-sectional side view of the partition member used for the dispenser container.
FIG. 10 shows the present invention.Out of rangeDispenserVesselIt is a sectional side view shown.
FIG. 11a illustrates the present invention.Out of rangeDispenser containerOther formsFIG. 11 b is a cross-sectional side view of a connecting member used in the dispenser container.
FIG. 12a illustrates the present invention.Out of rangeStill other dispenser containersForm ofFIG. 12B is a side sectional view showing a valve used in FIG. 12A.
FIG. 13 is a diagram of the present invention.Aerosol containerIt is side surface sectional drawing which shows other embodiment of the valve | bulb used for.
FIG. 14a illustrates the present invention.Out of rangeStill other dispenser containersForm of14b is a perspective view showing a piston member used in FIG. 14a, and FIG. 14c is a perspective view showing a partition wall used in FIG. 14a.
FIG. 15 shows the present invention.Out of rangeStill other dispenser containersForm ofIt is side surface sectional drawing which shows a state.
[Explanation of symbols]
  A, B Contents
  C inert gas
  1 Storage container
  3 Gasket
10 Aerosol container
  11 Outer container
  11a Discharge member
  11b External lid
  11c Screw part
  12 inner container
  13, 13a, 13b, 13c Valve
  14 Torso
  15 shoulder
  17 Bead section
  17a, 17b Winding part
  18 Constriction
  19 Bottom
  19a Eye metal part
  19b bottom
  20 Flange
  21 Bulkhead member
  22 Upper storage
  23 Lower storage
  24 Insertion part
  24a passage
  25 Torso
  26 Flange
  27 legs
  28 Hook
  29 seats
  30 Dip tube
  31 mounting cup
  32 Housing
  33 stem
  34 Spring
  35 opening
  36 Gasket
  37 Curved flange
  38 Housing holding part
  39, 39a, 39b Stem hole
  40a, 40b communication hole
  41a, 41b Stem rubber
  42 passage
  43 Fixing member
  43a Wall member
  44 engaging part
  45a, 45b storage
  46 engaging member
  47 Upper end opening
  48 Lower end opening
  49, 49a, 49b passage
  50 Insertion part
  56 Check valve
  57 balls
  58 Retaining plate
  59 Spring
60 aerosol containers
  61 Bottom
  63 engaging part
  64 O-ring
  70 dispenser container
  71 dispenser container
  72 Inside bag
  73 Inner bag
  74a Side communication hole
  74b Communication hole
  75 engaging part
  76 valve
  77 tanks
  77a Lip part
  77b First collar
  77c Flange
  78 Mixing section
  79
  79a Locking tool
  79b Wall
  79c First key
  80 dispenser container
  81 Valve
  82 Connecting member
  83 opening
  84 Bulkhead
  85a, 85b Left and right storage
  86a, 86b Communication hole
  86c engagement part
  87a, 87b passage
  88a, 88b, 88c Groove
  90 Dispenser container
  91 inner container
  92a, 92b passage
  93a, 93b Piston member
  94 Valve
  95 Groove
  100 torso
  101 engaging part
  102 Part 2
  103 Second key
  105 space
  106 passage
  110 Dispenser container
  111 piston
  112 communication tube
  113 Bottom communication hole

Claims

外部容器と、
外部容器に収納され、くびれ部を介して上収納部と下収納部に分けられる内部容器と、
前記上下の収納部と外気とを連通する各通路と、
前記くびれ部に係合され、下収納部を下収納部からバルブに至る通路を除いて密閉する隔壁部材と、
前記外部容器および上収納部の開口部を閉鎖し、通路を開放することができるバルブと、
前記バルブを開放するための吐出部材とを備えている、
２種内容物吐出用のエアゾール容器。An external container;
An inner container housed in an outer container and divided into an upper housing part and a lower housing part via a constricted part;
Each passage that communicates the upper and lower storage units with the outside air,
A partition member that is engaged with the constricted portion and seals the lower storage portion except for a passage from the lower storage portion to the valve;
A valve capable of closing the opening of the outer container and the upper storage part and opening the passage;
A discharge member for opening the valve;
Aerosol container for discharging 2 kinds of contents.

前記通路の少なくとも1つが、バルブ閉鎖時、収納部とバルブの相互流入を防止する手段を備えている請求項１記載のエアゾール容器。The aerosol container according to claim 1, wherein at least one of the passages includes means for preventing mutual inflow of the storage portion and the valve when the valve is closed.

前記各通路がそれぞれ独立している請求項１記載のエアゾール容器。The aerosol container according to claim 1, wherein each of the passages is independent.

前記下収納部からバルブに至る通路が、上収納部内を貫通するチューブである、請求項１記載のエアゾール容器。The aerosol container according to claim 1, wherein the passage extending from the lower storage portion to the valve is a tube penetrating the upper storage portion.

前記バルブとチューブとの間に筒状の係合部材を備えており、
前記係合部材は、チューブとバルブとの装着を容易にするものであり、上部でバルブと係合し、下部は底部面積が拡がるようにテーパ状に設けられた挿入部となっている、請求項４記載のエアゾール容器。A cylindrical engagement member is provided between the valve and the tube,
The engaging member facilitates mounting of the tube and the valve, and engages with the valve in the upper part, and the lower part is an insertion part provided in a tapered shape so that the bottom area is expanded. Item 4. The aerosol container according to Item 4.

前記内部容器の外周面および／または外部容器の内部にガス吸収剤を備えている、請求項１記載のエアゾール容器。The aerosol container of Claim 1 provided with the gas absorbent in the outer peripheral surface of the said inner container, and / or the inside of an outer container.

請求項１〜６のいずれかに記載のエアゾール容器と、そのエアゾール容器の内部容器の上下の収納部にそれぞれ充填された２種の内容物と、内部容器を加圧する手段とからなる、エアゾール製品。An aerosol product comprising the aerosol container according to any one of claims 1 to 6, two types of contents respectively filled in upper and lower storage portions of the inner container of the aerosol container, and means for pressurizing the inner container. .

前記内容物が、内容物同士が接触あるいは混合したとき反応し、効果を発揮する反応成分を含有している、請求項７記載のエアゾール製品。The aerosol product according to claim 7, wherein the content contains a reaction component that reacts and exhibits an effect when the content contacts or mixes.

前記内部容器の一方の収納部に充填される内容物が酸化染料を含む染毛剤第１剤であり、他方の収納部に充填される内容物が酸化剤を含む染毛剤第２剤である、請求項７記載のエアゾール製品。The content filled in one storage part of the inner container is a hair dye first agent containing an oxidizing dye, and the content filled in the other storage part is a hair dye second agent containing an oxidizing agent. The aerosol product according to claim 7.

前記内部容器の上収納部に充填される内容物が前記染毛剤第１剤であり、
前記内部容器の下収納部に充填される内容物が前記染毛剤第２剤である、
請求項９記載のエアゾール製品。The content filled in the upper storage part of the inner container is the hair dye first agent,
The content filled in the lower storage part of the inner container is the hair dye second agent,
The aerosol product according to claim 9.

前記２種の内容物の粘度が１，０００〜１，０００，０００ｍＰａ・ｓであり、
前記内部容器を加圧する手段が、外部容器と内部容器との間に充填される０．２ＭＰａ以上の不活性ガスである、請求項７記載のエアゾール製品。The viscosities of the two contents are 1,000 to 1,000,000 mPa · s,
The aerosol product according to claim 7, wherein the means for pressurizing the inner container is an inert gas of 0.2 MPa or more filled between the outer container and the inner container.

前記内容物を定量吐出する手段を備えている、請求項７記載のエアゾール製品。The aerosol product according to claim 7, comprising means for dispensing the contents in a fixed amount.

請求項４記載のエアゾール容器と、その上収納部に充填された第１内容物と、下収納部に充填された第２内容物と、前記外部容器と内部容器の充填される加圧剤とからなるエアゾール製品の製造方法であって、
前記外部容器に内部容器を収納し、
前記第２内容物を下収納部に充填し、
前記チューブが装着された隔壁部材を内部容器のくびれ部に挿入し、
前記第１内容物を上収納部に充填し、
前記バルブを外部容器および上収納部に仮取付けすると同時に、チューブをバルブに装着し、
前記加圧剤をアンダーカップ充填により充填し、
前記バルブを外部容器に取り付ける、エアゾール製品の製造方法。The aerosol container according to claim 4, a first content filled in an upper storage part thereof, a second content filled in a lower storage part, a pressure agent filled in the outer container and the inner container, An aerosol product manufacturing method comprising:
Storing the inner container in the outer container;
Filling the second storage portion with the second content,
Inserting the partition member with the tube into the constriction of the inner container,
Filling the upper storage portion with the first content;
At the same time that the valve is temporarily attached to the outer container and the upper storage portion, the tube is attached to the valve,
Filling the pressurizing agent by undercup filling,
A method for producing an aerosol product, wherein the valve is attached to an external container.

前記係合部材を取り付けたバルブを外部容器および上収納部に仮取付けする、請求項１３記載の製造方法。The manufacturing method of Claim 13 which temporarily attaches the valve | bulb which attached the said engaging member to an external container and an upper accommodating part.