JP4121807B2 - 画像読取装置および画像読取方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルム等の画像記録媒体に撮影された原稿画像等を光電的に読み取る画像読取装置の技術分野に属し、詳しくは、フィルム等の画像記録媒体に残存する銀成分等のノイズ成分を検出し、その悪影響を防止することを可能にする画像読取装置および画像読取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、ネガフィルム、リバーサルフィルム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影された画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィルムの画像を感光材料に投影して露光する、いわゆる直接露光が主流である。
また、近年では、フィルムに記録された画像を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データとし、この画像データに応じて変調した記録光によって感光材料を露光してプリントとして出力するデジタルフォトプリンタも実用化されている。
【0003】
このようなデジタルフォトプリンタによれば、フィルムに撮影された画像を読み取って、デジタルの画像データとして画像処理を行うので、非常に好適に色や濃度を補正できるばかりか、階調補正やシャープネス処理(鮮鋭度補正)等、通常の直接露光のプリンタでは基本的に不可能な画像処理を行って、高画質な画像を得ることができる。
また、デジタルフォトプリンタでは、プリントのみならず、画像データを画像ファイルとしてCD−RやHD(ハードディスク)等の記録媒体に出力することも行われている。
【0004】
ところで、これらの写真プリンタにおけるプリント画像の画質低下の一因として、現像処理された(銀塩写真)フィルムの画像中に残存する銀成分(以下、残留銀とする)が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
いわゆるカラーのフィルムは、基本的に、発色/現像処理の後に行われる漂白処理および定着処理によって、存在する銀成分は全て取り除かれるように設計されている。
ところが、処理液の劣化、温度管理などの点で処理が適正に行われなかった場合等には、漂白処理や定着処理の不良が発生し、銀成分を除去しきれずに、残留銀が生じてしまう。
【0006】
画像中に残留銀が存在すると、高濃度部(プリント上ではハイライト)の階調が硬くなる、彩度の低下を生じる等、様々な画質劣化を生じてしまう。
従って、高画質な画像が再生されたプリントを作成するためには、残留銀による悪影響が無いようにする必要がある。しかしながら、現状では、フィルムの現像処理における漂白処理や定着処理を適正に管理して、画像中に残留銀が残存しないようにする以外に、有効な方法が無い。
なお、フィルムに残留する残留銀等の、画像記録媒体の像形成中間生成物のみならず、画像記録媒体中に不純物などが残留する場合にも、同様に画質劣化が起こるが、残留銀と同様に、画像中に不純物が残存しないようにする以外に、有効な方法が無いのが現状である。
【0007】
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、(写真)フィルム等の画像記録媒体に撮影または記録された原稿画像等を光電的に読み取る画像読取装置および画像読取方法であって、フィルムや印画紙等の銀塩写真感光材料などの画像記録媒体に記録された原稿画像中に残存する残留銀等の像形成中間生成物および不純物の少なくとも一方に起因する画像成分以外の不要(信号)成分を適正に検出することができ、あるいはさらに、残留銀等の不要(信号)成分に起因する画質低下の画像処理による補正を行うことができ、また、その結果、フィルムや印画紙等の銀塩写真感光材料の現像時間を短縮することができ、現像装置における処理条件にマージンをもたせることができ、現像装置の好適な管理等を可能にする画像読取装置および画像読取方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、可視像および非可視像を含む原稿画像を光電的に読み取る画像読取装置であって、前記原稿画像に複数の可視光および非可視光をそれぞれ照射し、照射した光毎の画像情報を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段によって読み取られた画像情報の可視光信号と非可視光信号とを画像位置毎に対応付け、前記画像情報の中から可視像濃度が同一の可視光信号を抽出し、抽出した可視光信号と同じ位置の非可視光信号を抽出し、抽出した非可視光信号の中から最低濃度の非可視光信号を検出し、検出した最低濃度の非可視光信号と前記原稿画像が固有に有する非可視光信号との差分を前記可視光信号を抽出した可視像濃度における前記原稿画像に残存する銀成分として検出する検出手段とを有することを特徴とする画像読取装置を提供するものである。
【0009】
また、前記画像読取手段は、赤、緑および青の3原色の前記可視光を読み取ることにより、前記原稿画像の前記可視像を読み取るものであり、
前記検出手段は、前記赤、緑および青の三原色に対してそれぞれ所定の重み付けをして重み付け演算を行って得られた重み付け可視光信号と非可視光信号とを画像位置毎に対応付け、前記画像情報の中から重み付け可視光信号の濃度が同一の重み付け可視光信号を抽出するのが好ましく、また、前記重み付け可視光信号は、前記赤、緑および青の順序で重み付けを小さくする重み付け演算を行って得られたものであるのが好ましい。
【0010】
また、本発明は、上記画像読取装置であって、さらに、前記検出手段によって検出された前記残存する銀成分に応じて、前記残存する銀成分の影響を補正する補正情報を生成し、この補正情報を用いて、前記画像読取手段によって読み取られた前記可視光信号の補正を行う補正手段を有することを特徴とする画像読取装置を提供するものである。
ここで、前記補正手段による前記可視光信号の補正は、前記残存する銀成分に起因する階調および色再現性の変化の少なくとも一方を画像信号処理によって修正すること、または、前記残存する銀成分に起因する粒状性の変化を修正するために、画像信号処理における粒状抑制の強度を変化させることであるのが好ましい。また、前記補正手段による前記可視光信号の補正は、前記残存する銀成分に起因する階調および色再現性の変化の少なくとも一方を画像信号処理によって修正し、かつ、前記残存する銀成分に起因する粒状性の変化を修正するために、画像信号処理における粒状抑制の強度を変化させることであることも好ましい。
また、前記補正手段は、前記可視光信号が同じである画素集合における最低濃度の前記非可視光信号を基準にして、前記補正情報を生成する好ましい。
【0011】
また、本発明は、画像読取装置であって、さらに、前記検出手段によって検出された前記残存する銀成分の量が所定値よりも高い場合に、その旨の警告を出力する警告手段を有することを特徴とする画像読取装置を提供するものである。
また、上記課題を解決するために、本発明は、原稿画像が記録されたフィルムに発色/現像処理を施した後、漂白処理及び定着処置を行って作成したフィルム原稿画像を光電的に読み取る画像読取方法であって、前記フィルム原稿画像に複数の可視光を照射し、照射した可視光毎の画像情報を読み取る可視光画像情報読取ステップと、前記フィルム原稿画像に非可視光を照射し、非可視光の画像情報を読み取る非可視光画像情報読取ステップと、前記可視光画像情報読取ステップで読み取った画像情報の可視光信号と非可視光画像情報読取ステップで読み取った画像情報の非可視光信号とを画像位置毎に対応付け、前記可視光画像情報読取ステップで読み取った画像情報の中から可視像濃度が同一の可視光信号を抽出し、抽出した可視光信号と同じ位置の非可視光信号を抽出し、抽出した非可視光信号の中から最低濃度の非可視光信号を検出し、検出した最低濃度の非可視光信号と前記フィルム原稿画像が固有に有する非可視光信号との差分を前記可視光信号を抽出した可視像濃度おける前記フィルム原稿画像の残存する銀成分として検出する残存する銀検出ステップとを有することを特徴とする画像読取方法を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係る画像読取装置および画像読取方法を添付の図面に示す好適実施例に基づいて以下に詳細に説明する。
【0013】
図1に、本発明の画像読取装置を利用するデジタルフォトプリントシステムの一実施例のブロック図が示される。
図1に示されるデジタルフォトプリントシステム(以下、プリントシステムとする)10は、(写真)フィルムFに撮影された画像を光電的に読み取り、(写真)プリントとして出力するもので、基本的に、スキャナ12と、画像処理部14と、ディスプレイ18と、操作系20(キーボード20aならびにマウス20b)と、プリンタ22とを有する。
【0014】
スキャナ12は、フィルムFの各コマに撮影された画像を光電的に読み取る装置であって、図2の概念図に示すように、光源24、ドライバ26、拡散ボックス28、キャリア30、結像レンズユニット32、読取部34、アンプ(増幅器)36、およびA/D(アナログ/デジタル)変換器38を有する。
【0015】
図示例のスキャナ12において、光源24は、LED(Light Emitting Diode)を利用するもので、R(赤)光、G(緑)光およびB(青)光の各可視光を出射する3種のLEDと、非可視光であるIR(赤外)光を出射するLEDとが配列されて構成される。このような光源24は、ドライバ26によって駆動され、各可視光およびIR光が、順次、出射される。
拡散ボックス28は、フィルムFに入射する光を、フィルムFの面方向で均一にするものである。
【0016】
キャリア30は、フィルムFを断続的に搬送して、フィルムFに撮影された各画像(各コマ)を、順次、所定の読取位置に搬送/保持するものである。キャリア30は、フィルムサイズ等に応じた複数種が用意され、スキャナ12の本体に着脱自在に構成される。
図示例において、キャリア30は、読取位置を挟んで配置される、フィルムFを長手方向に搬送する搬送ローラ対40aおよび40bと、所定の読取位置において、各コマの読取領域を規制するマスク42とを有する。
【0017】
結像レンズユニット32は、フィルムFの投影光を読取部34の所定位置に決結像するものである。
読取部34は、エリアCCDセンサを用いて、フィルムFに撮影された画像を光電的に読み取るもので、キャリア30のマスク42で規制された1コマの全面を読み取る(面状の露光による画像読取)。
【0018】
このようなスキャナ12において、フィルムFを読み取る際には、まず、キャリア30によってフィルムFを搬送し、読み取りを行うコマ(通常は、1コマ目か最終コマ)を読取位置に搬送する。
次いで、ドライバ26による作用の下、例えば、光源24のRのLEDを駆動して、R光を出射する。R光は、拡散ボックス28によってフィルムFの面方向で光量を均一にされた後、読取位置に入射して、此処に保持されるコマに入射、透過して、このコマに撮影された画像を担持する投影光となる。この投影光は、結像レンズユニット32によって読取部34の所定位置(エリアCCDセンサの受光面)に結像され、このコマのR画像が光電的に読み取られる。
【0019】
同様にして、光源24のGおよびBのLEDを、順次、発光して、このコマのG画像およびB画像の読み取りを行い、最後に、光源24のIRのLEDを発光して、IRによる読み取り(IR画像の読み取り)を行って、このコマの読み取りを終了する。従って、スキャナ12からは、R、GおよびBの各可視像の画像データ(可視光信号)と、IR画像(非可視像)の画像データ(非可視光信号)との、4チャネルの画像データが出力される。
1コマの読み取りを終了したら、キャリア30は、フィルムFを搬送して、次に読み取りを行うコマを読取位置に搬送する。
【0020】
読取部34からの出力データは、アンプ36で増幅され、A/D変換器38によってデジタルのデータに変換されて、画像処理部14(データ補正部44)に出力される。
【0021】
本発明において、画像読取手段は、図示例のスキャナ12に限定はされない。例えば、4色のLEDではなく、ハロゲンランプ等の白色光源を用いると共に、拡散ボックス28の上流にR、G、BおよびIRのフィルタ挿入手段を設けることにより、フィルムに撮影された画像を同様の4チャネルで読み取るものであってもよい。あるいは、白色光源と、R、G、BおよびIRの画像を読み取る4ラインのCCDセンサを用いて、いわゆるスリット走査によって、フィルムに撮影された画像を同様の4チャネルで画像を読み取るものであってもよい。
【0022】
プリントシステム10においては、通常、1コマにつき、プリント等の出力のために高解像度で画像を読み取るファインスキャンと、ファインスキャンの読取条件や画像処理部14における画像処理条件を決定するために、ファインスキャンに先立って行われる、低解像度での画像読取であるプレスキャンとの、2回の画像読取が行われる。
この際において、通常、プレスキャンとファインスキャンの出力信号は、解像度と出力レベルが異なる以外は、基本的に同じデータである。
【0023】
前述のように、スキャナ12から出力されたデジタルの画像信号は、画像処理部14に出力される。図3に、画像処理部14のブロック図を示す。
図3に示されるように、画像処理部14は、データ補正部44、Log変換器46、フレームメモリ48(以下、FM48とする)、残留銀検出および補正部50、画像補正部54、およびデータ変換部(3D−LUT)58を有する。
【0024】
図示は省略するが、プリントシステム10の画像処理部14は、プレスキャンデータを処理して、ディスプレイ20に検定用のシミュレーション画像を表示するために、Log変換器46からデータの流れ方向の下流(以下、下流とする)で分岐して、FM48〜データ変換部58と基本的に同様の処理経路を有する。なお、この処理経路には、残留銀検出および補正部50は、有しても有さなくてもよい。
【0025】
データ補正部44は、スキャナ12から出力されたR、G、BおよびIRの各画像のデータに、DCオフセット補正、暗時補正、シェーディング補正等の所定の補正を施す部位である。
Log変換器46は、データ補正部44で処理されたデータを、例えばLUT(ルックアップテーブル)等によってLog変換して、デジタルの画像(濃度)データとする。
Log変換器46で変換された、R、G、B、およびIRの各画像の画像データは、それぞれ、対応するFM48に記憶される。
【0026】
FM48に記憶された画像データは、残留銀検出および補正部50で処理される。
残留銀検出および補正部50は、R、GおよびBの3原色の各可視像の画像データ(以下、可視像データとする)、および、IR画像(非可視像)の画像データ(以下、IRデータとする)を用いて、フィルムFに撮影された画像中の残留銀(残存する銀成分)を検出し、また、必要に応じて、検出した残留銀を除去するように各可視像データを補正し、さらに、必要に応じて、残留銀の量が所定量よりも多い場合には、その旨を警告する。
【0027】
銀塩写真によって画像を形成するフィルムFは、基本的に、発色/現像処理の後に行われる漂白処理および定着処理によって、存在する銀成分は全て除去されるように設計される。しかしながら、処理液の劣化等の種々の要因で漂白処理の不良等が生じると、画像(フィルムF)中に残留銀等の像形成中間生成物や不純物などの不要成分、すなわちノイズ成分が残存してしまい、これに起因して、階調・色再現性が悪化する、例えば、高濃度部の階調が硬くなる(硬調化する)、彩度が低下する、あるいは粒状性が悪化する、すなわち画像にざらざらした感じが残るなどの各種の不都合が生じているのは、前述のとおりである。
また、本発明者の検討によれば、ネガフィルムの場合には、処理液の限界に応じて、低濃度〜中濃度の領域よりも、高濃度部(撮影シーンの高輝度部)に、残留銀や不純物等のノイズ成分が残存してしまう場合が多い。
【0028】
ここで、光電的に読み取ったデジタルの画像データであれば、画像中の残留銀や不純物等のノイズ成分を適正に検出できれば、画像処理によって、残留銀による高濃度部の硬調化や彩度低下等の階調・色再現性の悪化や粒状性の悪化などの悪影響を補正できる可能性は高い。
これに応じて、本発明者は、画像中の残留銀等のノイズ成分を検出する方法について、鋭意検討を重ねた結果、IR光などの非可視光が画像(画像を形成する色素)には吸収されず、残留銀等のノイズ成分には吸収されることを利用し、光電的に読み取った可視像と非可視像との相関的な画素分布から、画像中の残留銀等のノイズ成分を適正に検出できることを見いだした。以下、ノイズ成分として残留銀を代表例として説明するが、これに限定されないのはもちろんである。
【0029】
図4に、ある画像の各画素に付いて、可視像の濃度(画像データ)と、IR画像の濃度(画像データ)との相関を取った一例を示す。
なお、図4において、(A)はR濃度(DR )とIR濃度(DIR)の相関を、(B)はG濃度(DG )とIR濃度(DIR)の相関を、(C)はB濃度(DB )とIR濃度(DIR)の相関を、それぞれ示す。
また、図4(D)は、R、GおよびBの全可視像を含む、フルカラー画像としての可視像の全体的な (overall)濃度(DV )とIR濃度(DIR)との相関である。
【0030】
なお、全体的な濃度DV の算出方法には、特に限定はなく、画像処理で利用されている算出方法が各種利用可能であり、例えば、下記式
V =αDR +βDG +γDB
の重み付け演算で算出すればよい。
ここで、α、βおよびγは、重み付け係数であり、装置特性や、フィルム種等に応じて適宜決定すればよいが、フィルムFがネガフィルムである場合には、通常、R感光層が最も下で、B感光層が最も上に有るので、層構成に起因する銀成分の洗浄性を考慮すると、α、βおよびγの順に小さくなるように、すなわち、「α>β>γ」とするのが好ましい。
【0031】
図4に示されるように、R濃度(DR )、G濃度(DG )、B濃度(DB )および全体的な濃度(DV )の何れの可視像の濃度においても、高濃度側においてIR濃度(DIR)の最低ラインが上がっている。
IR光は、画像(色素)には吸収されないので、残留銀が全く無ければ、IR濃度、すなわちDIRは、可視像濃度によらず、フィルムFが基本的に有する固有のIR濃度(IR吸収量)に応じた所定濃度、すなわち、一直線状(図中点線C)となるはずである。従って、この点線Cよりも上のIR濃度の最低ラインが、残留銀に起因するIR濃度であると考えることができる。
なお、この最低ラインよりも上の画素は、フィルムに付着したゴミや傷等に起因して、IR光が拡散されて光量が低下し、IR濃度となって発生したものであると考えられる。
従って、読み取られたIR濃度DIRは、フィルムが基本的に有する固有IR濃度Cと、残留銀に起因するIR濃度DAgと、フィルムに付着したゴミや傷等に起因するIR濃度Ddeとの和として、下記式で表すことができる。
IR=DAg+Dde+C
【0032】
ここで、残留銀がIR濃度に影響を与えているのであれば、可視像濃度にも同様の影響を与えているはずであり、すなわち、同じ画素(画像位置)のIR濃度(DIR)と、可視像濃度(DR 、DG 、DB 、DV )とは、相関を有するはずである。また、前述のように、フィルムにゴミ等が無い(Dde=0)と考えれば、DIR=DAg+Cとなるので、ゴミ等があっても、同じ可視像濃度の画素集団における最低のIR濃度DIRが、この可視像濃度における残留銀に起因するIR濃度と固有IR濃度Cの和と考えられる。
従って、この最低のIR濃度DIRから、図4に点線Cで示されるフィルム自身が元々有している固有IR濃度Cを減算すれば、残留銀に起因するIR濃度DAgを求めることができ、フィルムFに撮影された可視像中の残留銀の成分を検出できる。
ここで、同じ可視像濃度の画素とは、各可視像濃度(DR 、DG 、DB 、DV )について、それぞれ、その値が同一である画素のことをいう。なお、全体的な濃度(DV )の場合、同じ可視像濃度の画素集団として、全体的な濃度(DV )が等しい画素の集団のみならず、R,G,Bの濃度(DR 、DG 、DB )が等しい画素、すなわち同じ色濃度の画素のみの集団であっても良い。
【0033】
検出した残留銀成分を用いて、可視像データを補正し、あるいは、後述する画像補正部54における階調変換、色(彩度)補正、(粒状抑制)シャープネス処理等における可視像データの処理パラメータを変更することにより、フィルムFの画像に残存する残留銀に起因する悪影響を補正して、ハイライトの硬調化や彩度低下等の階調・色再現性の悪化や粒状性の悪化の無い、高画質な画像を出力できる。
また、検出した残留銀成分の量から、漂白液等の処理液の劣化や、過剰な漂白処理等を検知できるので、現像装置において、濃度測定計等の専用のメンテナンスツールを有さなくても、処理液の適正な管理や処理時間、すなわち現像時間、特に漂白時間の短縮化等を図ることができる。
【0034】
以下、図5を参照して、残留銀検出および補正部50における処理について、具体的に説明する。
前述のようにして、FM48にR、GおよびBの可視像データと、IRデータとが記憶されたら、残留銀検出および補正部50は、両者を読み出し、まず、全ての画素(xi ,yi )について、図4(D)に示されるような、R、GおよびBの全ての可視像を含む全体的な可視像データであるRGB(xi ,yi )と、IRデータであるIR(xi ,yi )との相関的な画素分布を求める。
なお、RGB(xi ,yi )は、例えば、前述の式「DV =αDR +βDG +γDB 」で求めることができる。
【0035】
次いで、残留銀検出および補正部50は、同じRGB(xi ,yi )を有する画素の集合において、最小のIRデータを検出し、これをこの画素集合gにおけるMinIR[RGB(xg ,yg )]とする。すなわち、このMinIR[RGB(xg ,yg )]は、図4(D)におけるIR濃度DIRの最低ラインである。
【0036】
さらに、MinIR[RGB(xg ,yg )]を求めたら、このMinIR[RGB(xg ,yg )]から、フィルムFが基本的に有する固有IR濃度である固有濃度値C(図4(A)〜(D)の点線Cで示されるIR濃度DIRの濃度値をいう)を減算して、残留銀像AgImage (xg ,yg )を算出する。
すなわち、
AgImage (xg ,yg )=MinIR[RGB(xg ,yg )]−C
なお、残留銀像AgImage (xg ,yg )は、画素集合g毎にテーブル化して記憶してもよく、あるいは、全画素集合に対応して、F[AgImage (xg ,yg )]のように関数化してもよい。
【0037】
ここで、残留銀像AgImage (xg ,yg )の値が、所定値よりも多い場合には、残留銀検出および補正部50は、その旨(の警告)を画像処理部14の制御部に出力する。これを受けた画像処理部14は、警告音やディスプレイ18による表示によって、このフィルムFの残留銀が多いことを警告する。
【0038】
残留銀像AgImage (xg ,yg )を求めたら、これを補正係数として、各画素(xi ,yi )のR、GおよびBの各可視像データから、対応する画素集合の残留銀像AgImage (xg ,yg )を減算することにより、補正済みの可視像データR’、G’およびB’を求める。すなわち、
R’(xi ,yi )=R(xi ,yi )−AgImage (xg ,yg
G’(xi ,yi )=G(xi ,yi )−AgImage (xg ,yg
B’(xi ,yi )=B(xi ,yi )−AgImage (xg ,yg
残留銀検出および補正部50は、このようにして算出した補正済みの可視像データR’、G’およびB’を、次の画像補正部54に送る。
【0039】
以上の例においては、フルカラーの可視像に対応する全体的な画像濃度RGBを用いて処理を行っているが、これ以外にも、1色、例えばR、G、Bの各色の可視像データ毎に、各色の可視像データとIRデータとの相関から残留銀像AgImage を求め、同様にして、可視像データの補正を行ってもよい。
しかしながら、残留銀は、全色の画像データに影響を与えており、また、演算量も多くなるので、前述の例のように、3原色の全てのデータを含む1つの全体的な可視像データRGB(xi ,yi )によって、残留銀を検出するのが好ましい。
【0040】
前述のように、残留銀検出および補正部50で残留銀成分を補正されたR、GおよびBの可視像データは、次いで、画像補正部54で処理される。
画像補正部54は、デジタルのプリントシステムで施されている、各種の画像処理を行う部位で、一例として、画像の拡縮処理(電子変倍処理)、シャープネス(鮮鋭度強調)処理、濃度補正処理、色補正(彩度補正)処理、覆い焼き処理(画像濃度ダイナミックレンジの拡縮処理)、階調変換等の画像処理を施す。
【0041】
ここで、本例においては、残留銀検出および補正部50において、抽出した残留銀成分に応じて可視像データを補正することで、フィルムFに撮影された画像中の残留銀による悪影響を補正している。
しかしながら、本発明はこれに限定はされず、残留銀検出および補正部50においては、残留銀成分の検出のみを行い、画像補正部54において、検出した残留銀成分に応じて、階調変換や色(彩度)補正やシャープネス(粒状抑制)処理等の画像処理のパラメータを変更して、画像処理をすることにより、残留銀による悪影響を補正してもよい。
【0042】
すなわち、本発明におけるR、GおよびBの可視像データの補正は、残留銀検出および補正部50で行っても良いし、画像補正部54で行っても良い。
また、この可視像データの補正は、残留銀成分等のノイズ成分に起因する階調および色再現性の少なくとも一方の変化、特に悪化を画像処理によって修正することであっても良いし、残留銀成分等のノイズ成分に起因する粒状性の変化、特に悪化を修正するために、画像処理における粒状抑制の強度を変化させる、すなわち強くすることであっても良い。
【0043】
ここで、可視像データの補正として、階調の修正を行う場合には、以下のように行うことができる。
例えば、残留銀のない正常なフィルム画像からの画像読取においては、図6(A)のグラフ(直線)aに示すように、読取信号(画像データ)とフィルム画像の各色の色素像の濃度とは線型な関係(1次関数)となる。これに対し、残留銀があると、図6 (B) のグラフ(曲線)bに示すように、色素像の濃度の高濃度域で、残留銀による影響を受け、線型な関係から外れ、すなわち直線aから上側にずれ、正常な読取信号値より大きい読取信号値が読み取られ、硬調化してしまう。このグラフbの直線aから上側にずれた部分が残留銀成分による増加分dである。これは、前述した通りである。
【0044】
このため、前述したように、この残留銀による増加分dを除くために、図6(C)に示すグラフcのようなグラフbと逆特性の曲線を、読取信号(画像データ)の補正曲線(補正テーブル)として用いることにより、補正後信号(補正画像データ)を得ることができる。
こうして、残留銀のあるフィルム画像から各色の色素像の濃度を読み取る場合であっても、正常な読取信号値に等しい残留銀成分による影響のない補正後信号 (画像データ)を得ることができる。
なお、この階調の修正は、前述のように、残留銀検出および補正部50で行っても良いし、画像補正部54における濃度補正処理または階調変換処理で行ってもよい。
【0045】
また、可視像データの補正として、色再現性の修正を行う場合には、残留銀による彩度低下を、マトリックス処理で彩度強調して修正する。例えば、画像補正部54において、色補正または彩度補正をマトリックス処理で行う場合に、処理パラメータを彩度強調強度を上げて、補正前の画像データを彩度強調マトリックス処理することにより、残留銀による彩度低下の影響のない補正後の画像データを得ることができる。この色再現性の修正は、画像補正部54ではなく、残留銀検出および補正部50で行っても良い。
【0046】
さらに、可視像データの補正として、残留銀成分に起因する粒状性の悪化の修正を行うこともできる。この場合には、例えば、画像補正部54におけるシャープネス(鮮鋭度強調)処理における粒状抑制強度を強くする(あるいはさらに、シャープネス強度を弱くする)ことにより、あるいは、粒状抑制強度を強くして粒状抑制処理を行うことにより、残留銀による粒状性悪化の影響のない補正後の画像データを得ることができる。もちろん、この粒状性の修正は、画像補正部54ではなく、残留銀検出および補正部50で行っても良い。
【0047】
画像補正部54で各種の画像処理が施された処理された可視像データは、データ変換部58に出力される。
データ変換部58は、例えば、3次元(3D)−LUT等を用いて可視像データを変換して、プリンタ22におけるプリント出力に対応する出力用画像データとして、プリンタ22に出力する。
なお、プリントシステム10においては、画像補正部54で処理した可視像データを各種の画像フォーマット、例えばJPEGのフォーマットの画像ファイルに変換して、画像ファイルとしてCD−RやMD(ミニディスク)等の記録媒体に出力してもよく、また、プリントと画像ファイルの両方を出力してもよい。
【0048】
プリンタ22は、公知のカラープリンタで、例えば、供給されたR、GおよびBの出力用画像データに応じて変調したレーザビームによって、印画紙を2次元的に走査露光して潜像を記録し、露光済の感光材料に、現像/定着/水洗の湿式現像処理を施して潜像を顕像化した後、乾燥して、プリントとして出力する。
【0049】
なお、以上の例では、検出した残留銀に応じて、可視像の補正と残留銀が多いことの警告の両方を行っているが、本発明はこれに限定されず、可視像の補正および警告発生のいずれか一方のみを行うものであってもよく、あるいは、検出した残留銀量の出力(この出力のみ、あるいは他の処理と併用)を行うものであってもよい。
【0050】
また、以上の例では、フィルムを対象として画像読取を行って、残留銀等のノイズ成分の検出、あるいはさらにノイズ成分に起因する画質劣化の補正を行ったが、本発明はこれに限定されず、印画紙等の画像記録媒体を対象とする画像読取にも、好適に利用可能である。
また、以上の例では、画像記録媒体に対して画像読取を行って、残留銀等のノイズ成分の検出、あるいはさらにノイズ成分に起因する画質劣化の補正を行ったが、本発明はこれに限定されず、ゴミ傷に起因する画像欠陥の検出およびその補正を行っても良いのはもちろんである。ゴミ傷の検出の場合には、読取IR濃度DIRから、残留銀に起因するIR濃度DAgを減算することにより、ゴミ傷起因のIR濃度Ddeを求め、このIR濃度Ddeの値によって、ゴミ傷を判定すれば良い、例えば、所定の閾値より大きいIR濃度Ddeを持つ画素をゴミ傷と判定すれば良い。
【0051】
具体的には、上述した例では下記式に示すように、画素(xi ,yi )における読取IR画像データIR(xi ,yi )から残留銀像AgImage (xg ,yg )を減算することにより、補正IR画像データIR’(xi ,yi )を求め、求められた補正IR画像データIR’(xi ,yi )によって、ゴミ傷を判定すれば良い。
IR’(xi ,yi )=IR(xi ,yi )−AgImage (xg ,yg
【0052】
ここで、ゴミ傷を持つ画素が検出された場合には、その画素のアドレス情報を用いて、可視像を修正すなわちR、GおよびBの可視像データを修正して、ゴミ傷の無い画像とする。なお、ゴミ傷のある可視像の修正方法には、特に限定はなく、例えば、補間による修正や、画素の連続性を利用する修正等、公知の方法を各種利用することができる。
【0053】
以上、本発明の画像読取装置および画像読取方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0054】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、フィルムや印画紙等の画像記録媒体に撮影または記録された画像等を光電的に読み取る画像読取において、画像中に残存する銀成分等の像形成中間生成物や不純物などの不要成分を適正に検出することができる。
従って、本発明によれば、検出した残留銀等の不要成分に応じて画像データを補正することにより、残留銀等の不要成分に起因する画像の高濃度部の硬調化や彩度低下等の階調・色再現性の悪化の無い、あるいはまた、粒状性悪化の無い、高画質な画像の出力が可能であり、また、検出した残留銀等に応じて、処理液の状態等を把握して、現像装置のメンテナンスを適正に行うことができる。
さらに、本発明によれば、現像装置における、フィルムや印画紙等の銀塩写真感光材料の処理時間、すなわち現像時間、特に漂白時間を短縮することができ、現像装置における処理条件にマージンをもたせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像読取装置を利用するデジタルプリントシステムの一例のブロック図である。
【図2】 図1に示されるデジタルフォトプリントシステムのスキャナの概念図である。
【図3】 図1に示されるデジタルフォトプリントシステムの画像処理部のブロック図である。
【図4】 (A),(B),(C)および(D)は、それぞれ本発明における残留銀の検出を説明するためのグラフである。
【図5】 本発明における残留銀の検出および補正処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】 (A),(B)および(C)は、本発明における残留銀に起因する階調悪化の修正を説明するためのグラフである。
【符号の説明】
10 (デジタルフォト)プリントシステム
12 スキャナ
14 画像処理部
18 ディスプレイ
20 操作系
22 プリンタ
24 光源
26 ドライバ
28 拡散ボックス
30 キャリア
32 結像レンズユニット
34 読取部
36 アンプ
38 A/D変換器
40 搬送ローラ対
42 マスク
44 データ補正部
46 Log変換器
48 FM(フレームメモリ)
50 残留銀検出および補正部
54 画像補正部
58 データ変換部

Claims (9)

  1. 可視像および非可視像を含む原稿画像を光電的に読み取る画像読取装置であって、
    前記原稿画像に複数の可視光および非可視光をそれぞれ照射し、照射した光毎の画像情報を読み取る画像読取手段と、
    前記画像読取手段によって読み取られた画像情報の可視光信号と非可視光信号とを画像位置毎に対応付け、前記画像情報の中から可視像濃度が同一の可視光信号を抽出し、抽出した可視光信号と同じ位置の非可視光信号を抽出し、抽出した非可視光信号の中から最低濃度の非可視光信号を検出し、検出した最低濃度の非可視光信号と前記原稿画像が固有に有する非可視光信号との差分を前記可視光信号を抽出した可視像濃度における前記原稿画像に残存する銀成分として検出する検出手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記画像読取手段は、赤、緑および青の3原色の前記可視光を読み取ることにより、前記原稿画像の前記可視像を読み取るものであり、
    前記検出手段は、前記赤、緑および青の三原色に対してそれぞれ所定の重み付けをして重み付け演算を行って得られた重み付け可視光信号と非可視光信号とを画像位置毎に対応付け、前記画像情報の中から重み付け可視光信号の濃度が同一の重み付け可視光信号を抽出する請求項に記載の画像読取装置。
  3. 前記重み付け可視光信号は、前記赤、緑および青の順序で重み付けを小さくする重み付け演算を行って得られたものである請求項に記載の画像読取装置。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の画像読取装置であって、
    さらに、前記検出手段によって検出された前記残存する銀成分に応じて、前記残存する銀成分の影響を補正する補正情報を生成し、この補正情報を用いて、前記画像読取手段によって読み取られた前記可視光信号の補正を行う補正手段を有することを特徴とする画像読取装置。
  5. 前記補正手段による前記可視光信号の補正は、前記残存する銀成分に起因する階調および色再現性の変化の少なくとも一方を画像信号処理によって修正することである請求項に記載の画像読取装置。
  6. 前記補正手段による前記可視光信号の補正は、前記残存する銀成分に起因する粒状性の変化を修正するために、画像信号処理における粒状抑制の強度を変化させることである請求項4に記載の画像読取装置。
  7. 前記補正手段による前記可視光信号の補正は、前記残存する銀成分に起因する階調および色再現性の変化の少なくとも一方を画像信号処理によって修正し、かつ、前記残存する銀成分に起因する粒状性の変化を修正するために、画像信号処理における粒状抑制の強度を変化させることである請求項4に記載の画像読取装置。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の画像読取装置であって、
    さらに、前記検出手段によって検出された前記残存する銀成分の量が所定値よりも高い場合に、その旨の警告を出力する警告手段を有することを特徴とする画像読取装置。
  9. 原稿画像が記録されたフィルムに発色/現像処理を施した後、漂白処理及び定着処置を行って作成したフィルム原稿画像を光電的に読み取る画像読取方法であって、
    前記フィルム原稿画像に複数の可視光を照射し、照射した可視光毎の画像情報を読み取る可視光画像情報読取ステップと、
    前記フィルム原稿画像に非可視光を照射し、非可視光の画像情報を読み取る非可視光画 像情報読取ステップと、
    前記可視光画像情報読取ステップで読み取った画像情報の可視光信号と非可視光画像情報読取ステップで読み取った画像情報の非可視光信号とを画像位置毎に対応付け、前記可視光画像情報読取ステップで読み取った画像情報の中から可視像濃度が同一の可視光信号を抽出し、抽出した可視光信号と同じ位置の非可視光信号を抽出し、抽出した非可視光信号の中から最低濃度の非可視光信号を検出し、検出した最低濃度の非可視光信号と前記フィルム原稿画像が固有に有する非可視光信号との差分を前記可視光信号を抽出した可視像濃度おける前記フィルム原稿画像の残存する銀成分として検出する残存する銀検出ステップとを有することを特徴とする画像読取方法。
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