JP4120150B2 - 液体容器用口栓 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、酒類、果汁、乳製品、調味料などの液体内容物に使用されるバッグインボックスなどの袋状容器に取り付ける液体容器用口栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、バッグインボックスなどの外箱に収容された袋状容器の口栓としては、通常、容器本体に取り付けられたスパウトとそのスパウトに螺合して装着するスクリューキャップとから構成される口栓が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、内容物充填機上において、キャップのスパウトへの装着は、螺合方式より打込み方式の方が早く、スクリューキャップは、装着能率つまり充填機の充填能率において問題となることがあった。また、スクリューキャップは、キャップをスパウトに螺合して装着したときに、完全に封止されたことを認識するクリック感(カチッという音又は感触)をもって螺着するものでないので、キャップが不完全に装着されて、後で液漏れ事故を発生することなどがあった。
【0004】
本発明は、上述の従来の問題を解決するものであり、内容物充填機上でのキャップのスパウトへの装着能率が良好で、また、キャップがスパウトにクリック感をもって完全に装着し、さらに、キャップに耐圧衝撃性構造をもつ液体容器用口栓を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の第1の発明は、キャップとスパウトからなる袋状容器の口栓において、前記キャップが、外周に鍔部をもつ凹面鏡状の天板の下面に封止リングを垂設し、該封止リングの上方外周面に前記スパウトとの密嵌部をもち、下方外周面に前記密嵌部と間を置いてリング状のロック凹部を設け、前記スパウトが、下端フランジの内周縁部上面に注出筒を立設し、該注出筒の内周面の前記キャップのロック凹部と対応する位置にリング状のロック凸部を前記ロック凹部と嵌脱可能に設け、
前記封止リングの上方外周面の密嵌部が前記封止リングの密嵌部とロック凹部との間の外周面よりも外側に突き出ており、
前記キャップのロック凹部と前記スパウトのロック凸部とが嵌合されると、前記封止リングの上方外周面の密嵌部が前記封止リングの密嵌部とロック凹部との間の外周面よりも外側に突き出ていることにより、前記キャップの封止リングの密嵌部と前記スパウトの注出筒の上方の内周面とが面同士で密接し前記袋状容器が完全に封止されることを特徴とする液体容器用口栓である。
【0006】
次に、本発明の第2の発明は、前記キャップの鍔部の外周面にローレットを設けたことを特徴とする第1の発明に記載の液体容器用口栓である。
【0007】
次に、本発明の第3の発明は、前記キャップのロック凹部及び前記スパウトのロック凸部の垂直断面形状が半円形ないし略長方形であることを特徴とする第1乃至第2の発明に記載の液体容器用口栓である。
【0008】
そして、本発明の第4の発明は、前記スパウトの注出筒の外周面に螺合部を設けたことを特徴とする第1乃至第3の発明に記載の液体容器用口栓である。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の液体容器用口栓の実施の形態について、図を用いて詳細に説明する。
【0010】
本発明の液体容器用口栓(10)は、図1に示すように、キャップ(100)とスパウト(200)から構成されるものであり、バッグインボックスなどの袋状容器の注出口部に突設するスパウトに、内容物充填機上でキャップを打込み方式で装着するものである。なお、キャップ及びスパウトは、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの使用目的に合った熱可塑性樹脂を用いて、射出成形法により作製するものである。また、スパウト(200)の袋状容器への取り付けは、スパウトの下方のフランジ(210)を袋状容器の注出口部に熱融着して突設するものである。
【0011】
本発明のキャップ(100)の構造は、図1に示すように、外周に鍔部(111)をもつ凹面鏡状の天板(110)の下面に封止リング(120)を垂設し、この封止リングの上方外周面にスパウトとの密嵌部(121)をもち、下方外周面にリング状の垂直断面形状が長方形のスパウトとのロック凹部を設けるものである。なお、通常、キャップの鍔部(111)の外周面には、装着したスパウトからキャップを廻しながら外側へ取り外しやすくするために、ローレット(112)を設けて掴みやすくするものである。また、キャップの天板を凹面鏡状つまり下方へ半球面状にすることにより天板に耐圧衝撃性を付与させて、キャップに何らかの圧衝撃がかかったときの事故発生を防ぐものである。
【0012】
次に、本発明のスパウト(200)の構造は、図1に示すように、下端フランジの内周縁部上面に注出筒を立設し、この注出筒の内周面の前述のキャップのロック凹部と対応する位置に、リング状の垂直断面形状が半円形ないし角部にアールを設けた略長方形のキャップとのロック凸部をロック凹部と嵌脱可能に設けるものである。なお、キャップのロック凹部とスパウトのロック凸部の垂直断面形状を上記形状にするのは、クリック感やロック感及びロック性をより向上させるためのものである。
【0013】
上述の本発明の実施形態の液体容器用口栓は、内容物充填機上で、袋状容器に取り付けられたスパウトの注出筒にキャップを打込み方式で装着すると、図2に示すように、キャップ(100)の封止リング(120)の外周面のロック凹部(122)にスパウト(200)の注出筒(220)の内周面のロック凸部(222)が嵌脱可能にロックして位置決めされる。また、キャップの封止リング(120)の外周面の密嵌部(121)とスパウトの注出筒(220)の上方の内周面とが密接し袋状容器が完全に封止される。なお、流通・保管時には、上述したロック機構によりキャップが緩むことがないので液漏れが防げ、使用時に容器を開封するときには、キャップをスパウトから適度の抵抗をもって取り外して容器を開封でき、再度容器を封止するときには、キャップをスパウトにクリック感をもってロック位置に挿着して容器を完全に封止することができる。
【0014】
また、スパウトの注出筒の外周面に通常雄ねじの螺合部を設けて置くと、必要に応じて、本発明の打込み方式のキャップの代わりに従来のスクリューキャップも用いることもできる。
【0015】
なお、上述の本発明の実施形態の口栓を充填機に装填して、内容物を袋状容器に充填したところ、充填スピードは、7袋/minであった。従来のスクリューキャップを使用した場合の5.2袋/minと比較して充填能率が向上した。また、通常の流通・保管過程を経たのち、口栓に係わる内容物の液漏れ状態を調べたが、液漏れした容器は皆無であった。また、キャップをスパウトから取り外して容器を開封したのち、再度、キャップをスパウトに装着して容器を密封したみたが、キャップは適度の抵抗をもってスパウトから取り外しでき、クリック感をもってキャップをスパウトに装着することができた。
【0016】
【発明の効果】
本発明の液体容器用口栓を使用した袋状容器は、内容物充填機上でのキャップのスパウトへの装着能率が良好であり、充填機の充填能率を従来より向上することができる。また、キャップをスパウトに装着するときに、キャップがスパウトにクリック感をもって所定位置にロックされて装着するので、正しく装着されたかどうかを視認及び聴認でき、また、内容物の液漏れの危惧がない。さらに、キャップの天板が耐圧衝撃性構造になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の液体容器用口栓のキャップ及びスパウトの断面図である。
【図2】図1に示す液体容器用口栓のスパウトにキャップを装着したときの嵌合状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10……口栓
100……キャップ
110……天板
111……鍔部
112……ローレット
120……封止リング
121……密嵌部
122……ロック凹部
200……スパウト
210……フランジ
220……注出筒
221……螺合部
222……ロック凸部
Claims (4)
- キャップとスパウトからなる袋状容器の口栓において、前記キャップが、外周に鍔部をもつ凹面鏡状の天板の下面に封止リングを垂設し、該封止リングの上方外周面に前記スパウトとの密嵌部をもち、下方外周面に前記密嵌部と間を置いてリング状のロック凹部を設け、前記スパウトが、下端フランジの内周縁部上面に注出筒を立設し、該注出筒の内周面の前記キャップのロック凹部と対応する位置にリング状のロック凸部を前記ロック凹部と嵌脱可能に設け、
前記封止リングの上方外周面の密嵌部が前記封止リングの密嵌部とロック凹部との間の外周面よりも外側に突き出ており、
前記キャップのロック凹部と前記スパウトのロック凸部とが嵌合されると、前記封止リングの上方外周面の密嵌部が前記封止リングの密嵌部とロック凹部との間の外周面よりも外側に突き出ていることにより、前記キャップの封止リングの密嵌部と前記スパウトの注出筒の上方の内周面とが面同士で密接し前記袋状容器が完全に封止されることを特徴とする液体容器用口栓。 - 前記キャップの鍔部の外周面にローレットを設けたことを特徴とする請求項1記載の液体容器用口栓。
- 前記キャップのロック凹部及び前記スパウトのロック凸部の垂直断面形状が半円形ないし略長方形であることを特徴とする請求項1乃至2記載の液体容器用口栓。
- 前記スパウトの注出筒の外周面に螺合部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3記載の液体容器用口栓。
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