JP4118725B2 - モータアクチュエータの制御駆動装置および制御方法 - Google Patents

モータアクチュエータの制御駆動装置および制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はモータアクチュエータに関し、特に自動車用空調装置内に設けられたエアミックスドアなどのドアの開閉作動角度を制御するモータアクチュエータの制御駆動装置および制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用空調装置のドアの開閉を制御駆動するモータアクチュエータは、一般にモータと、ギヤボックスと、出力軸の回転位置を検出するセンサとを備えている。センサとしては、このモータアクチュエータの出力軸に設けられた摺動子が抵抗膜を摺動することによって変化する抵抗比で出力軸の回転位置を検出するようにしたポテンショメータが知られており、それ以外に、出力軸がどの回転範囲の位置にあるかをスイッチパターンにて検出するもの、出力軸の回転位置を直接検出するロータリエンコーダ、あるいは直流モータの極切り替わりパルスをトロイダルコイルにより検出してパルス数によりカウントするもの(たとえば、特許文献1参照。)、漏洩磁束の変化を検出するインダクタおよびコンデンサからなる共振回路を用いるもの(たとえば、特許文献2参照。)が知られている。
【0003】
このようなセンサは、検出した出力軸の回転位置を制御装置にフィードバックさせることによって出力軸が目標の回転位置にて停止させるようにしている。そのため、モータアクチュエータは、モータに給電するための2本の電源端子とセンサの検出信号を制御装置にフィードバックするための出力端子が少なくとも2〜3本必要になる。自動車用空調装置には多くのドアが設けられており、それぞれにモータアクチュエータが付いている。そのため、ドアの数が多くなると、モータアクチュエータとその制御装置とを個々に配線するハーネスも、多くの本数が必要になってくる。
【0004】
そこで、モータにステッピングモータを使用してオープンループ制御すれば、ハーネスの本数を減らすことができる。しかし、ステッピングモータは、回転位置を高精度に制御できる反面、駆動トルクが直流モータに比べて小さいことから、大型のステッピングモータを使用しなければならず、そのため、小型化および低コストが要求される自動車用のモータアクチュエータには向いていない。
【0005】
また、ハーネスの本数を減らすには、制御装置と複数のモータアクチュエータとをLAN(Local Area Network)で結ぶことが有効である(たとえば、特許文献3参照。)。制御装置とモータアクチュエータとの間をLAN化したものは、モータアクチュエータを増やしたことによるハーネス本数の増加はないため、ハーネスの引き回しを簡素化することができる。
【0006】
したがって、自動車用のモータアクチュエータには直流モータを使い、LAN化することで、モータアクチュエータを小型化でき、ハーネスの本数を軽減できるので、軽量・コンパクト化が可能になる。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−298689号公報(図1)
【特許文献2】
特開平6−339252号公報(段落番号〔0021〕,図6)
【特許文献3】
特開平10−230736号公報(段落番号〔0026〕〜〔0027〕,図3)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、直流モータは、回転位置を検出するセンサが必要になり、精度よく回転位置を検出するには、モータの回転に伴って発生するパルスを検出することになるが、従来のモータアクチュエータでセンサとして用いられているトロイダルコイルまたは共振回路のインダクタは、形状が大きく高価であるため、小型化および低コスト化が難しいという問題点があった。
【0009】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、小型化および低コスト化を可能としたモータアクチュエータの制御駆動装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記問題を解決するために、出力軸が外部から設定された停止位置まで回転されるモータアクチュエータの制御駆動装置において、直流モータの回転に伴ってブラシおよび整流子から発生する回転パルスを前記直流モータに流れる電流から微分コンデンサを介して直接取得するようにしたパルス検出回路を備え、前記パルス検出回路は、前記直流モータに直列に配置された電流検出抵抗から前記微分コンデンサを介して得られたパルスを増幅するパルス増幅回路と、前記パルス増幅回路で増幅されたパルスを所定のしきい値と比較する比較回路とを有し、前記比較回路は、前記パルス増幅回路で増幅されたパルスを異なる2つの所定のしきい値と比較して前記直流モータの正転時の回転パルスと逆転時の回転パルスとを独立して出力する2つの比較器を有していることを特徴とするモータアクチュエータの制御駆動装置が提供される。
【0011】
このようなモータアクチュエータによれば、モータアクチュエータの出力軸の回転位置を微分コンデンサで検出するようにしたことで、高価で形状の大きなトロイダルコイルまたは共振回路のインダクタを用いる必要がないため、コンパクトかつ低コストのモータアクチュエータを構成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、モータアクチュエータ側にモータの回転位置検出を含む制御駆動装置を備えた構成にしてLAN化を可能にした自動車用空調装置のドア開閉用モータアクチュエータを例に図面を参照して詳細に説明する。まず、モータアクチュエータの出力軸の回転位置を算出するのに必要な、モータの回転に伴って発生する回転パルスを検出するためのパルス検出回路について説明する。
【0013】
図1は関連技術に係るパルス検出回路を示す回路図、図2はパルス検出回路の要部波形を示す図、図3はパルス増幅回路の周波数特性を示す図である。
このパルス検出回路は、モータドライバ1のグランド側に接続された電流検出抵抗Rからモータ2に流れる貫通電流を検出し、その貫通電流に含まれる、モータ2の回転に伴って発生するパルスを検出するものである。
【0014】
パルス検出回路は、微分コンデンサCおよび反転増幅回路からなるパルス増幅回路および比較判定回路から構成されている。モータドライバ1と電流検出抵抗Rとの接続点は微分コンデンサCの一方の端子が接続され、この微分コンデンサCの他方の端子は抵抗R1を介して演算増幅器OAの反転入力に接続されている。この演算増幅器OAの非反転入力は電源電圧Vccの電源端子とグランドとの間に直列に接続された2つの抵抗R2,R3からなる分圧器の中点に接続されている。この分圧器は、電源電圧Vccを1/2に分圧して演算増幅器OAの非反転入力に供給する。演算増幅器OAの反転入力と出力との間には、積分コンデンサC1および抵抗R4の並列接続回路が接続されている。
【0015】
演算増幅器OAの出力は、比較器Compの非反転入力に接続され、その反転入力は、電源端子とグランドとの間に直列に接続された2つの抵抗R5,R6からなる分圧器の中点に接続されている。この分圧器は、電源電圧Vccをパルス増幅回路の分圧器の分圧比よりも高いたとえば2/3に分圧して比較器Compの非反転入力に基準電圧として供給する。比較器Compの出力が、このパルス検出回路の出力OUTを構成する。
【0016】
この構成のパルス検出回路において、モータ2が正転または逆転するとき、モータ2の回転に伴ってそのブラシと整流子とにより整流の終了時に発生するパルスが電流検出抵抗Rを流れる。このパルスは、微分コンデンサCおよび抵抗R1を介して演算増幅器OAに入力され、パルス増幅される。このとき、演算増幅器OAの出力には、電流検出抵抗Rに現れたパルス電圧の時間微分に比例した出力電圧が得られる。すなわち、演算増幅器OAの出力のa点には、図2に示したように、抵抗R2,R3による電源電圧Vccの中点電位によってバイアスされた微分信号が得られる。なお、このパルス増幅回路において、微分コンデンサC、演算増幅器OAおよび帰還抵抗R4からなる微分回路では、交流利得が周波数に比例して増加する特性を有しているので、帰還抵抗R4に並列に積分コンデンサC1を接続し、抵抗R1と積分コンデンサC1とによりこの演算増幅器OAに積分特性を持たせて、微分特性が必要な周波数よりも高い周波数帯域のノイズはカットするようにしている。したがって、このパルス増幅回路は、図3に示したように、バンドパスフィルタの特性を有している。この図3によれば、モータ2が定常回転数で回転しているときに発生するパルスが約3.4KHz〜4KHzの周波数を有しているので、この周波数帯域で最も減衰がないようにしている。
【0017】
パルス増幅回路を出力したパルス信号は、比較器Compに入力される。この比較器Compは、その反転入力に電源電圧Vccの2/3の電圧がしきい値として入力されているので、入力されたパルス信号の電圧がしきい値を超えたときに、図2に示したパルスを出力する。このパルスは、モータ2のブラシと整流子とによる整流の終了時に発生したパルスに対応するもので、モータ2がたとえば三相直流モータの場合、モータ2が1回転するごとに6個のパルスが発生するので、これに対応して6個のパルスがパルス検出回路から出力されることになる。
【0018】
なお、パルス検出回路は、モータが正転している場合または逆転している場合のいずれにおいても、同じ比較器Compの出力OUTからモータ2の回転数に相当する数のパルスが出力されるが、モータ2が正転しているか逆転しているかは、モータドライバ1に供給される回転方向指定信号から分かるので、比較器Compから出力されたパルスが正転時のものか逆転時のもかは区別することができる。
【0019】
図4はパルス検出回路の第の実施の形態を示す回路図、図5はパルス検出回路の要部波形を示す図、図6はモータ停止時に発生するパルスを示す図である。なお、図4において、図1に示した構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付してある。
【0020】
このパルス検出回路は、モータドライバ1とモータ2の一方の端子に接続された電流検出抵抗Rからモータ2に流れる電流を検出し、その電流に含まれる、モータ2の回転に伴って発生するパルスを回転方向別に検出するものである。
【0021】
パルス検出回路は、微分コンデンサCおよび反転増幅回路からなるパルス増幅回路および2つの比較判定回路から構成されている。モータ2と電流検出抵抗Rとの接続点aには微分コンデンサCの一方の端子が接続され、この微分コンデンサCの他方の端子は抵抗R1を介して演算増幅器OAの反転入力に接続されている。この演算増幅器OAの非反転入力は電源電圧Vccの電源端子とグランドとの間に直列に接続された2つの抵抗R2,R3からなる分圧器の中点に接続されている。この分圧器は、電源電圧Vccを1/2に分圧して演算増幅器OAの非反転入力に供給する。演算増幅器OAの反転入力と出力との間には、積分コンデンサC1および抵抗R4の並列接続回路が接続されている。
【0022】
演算増幅器OAの出力は、比較器Comp1,Comp2の非反転入力にそれぞれ接続され、それらの反転入力は、電源端子とグランドとの間に直列に接続された3つの抵抗R7,R8,R9からなる分圧器のそれぞれの接続点に接続されている。この分圧器は、電源電圧Vccを3等分した電圧を作るもので、比較器Comp1の反転入力、比較器Comp2の非反転入力のそれぞれに電源電圧Vccの2/3および1/3の電圧を基準電圧として供給する。比較器Comp1,Comp2の各出力OUT1,OUT2が、このパルス検出回路の出力を構成している。
【0023】
この構成のパルス検出回路において、モータ2がたとえば逆転方向に回転するとき、モータ2から発生するパルスが電流検出抵抗Rを流れ、a点には、図5に示したように、パルスが重畳した信号が現れる。この信号は、微分コンデンサCおよび抵抗R1を介してパルス成分が取り出され、演算増幅器OAに入力されて、反転増幅される。このとき、演算増幅器OAの出力のb点には、図5に示したように、抵抗R2,R3による電源電圧Vccの中点電位によってバイアスされたパルス信号が得られる。
【0024】
パルス増幅回路を出力したパルス信号は、比較器Comp1,Comp2に入力される。ここで、比較器Comp1は、その反転入力に電源電圧Vccの2/3の電圧がしきい値として入力され、比較器Comp2は、その非反転入力に電源電圧Vccの1/3の電圧がしきい値として入力されている。したがって、モータ2が逆転方向に回転しているときは、パルス増幅回路から出力されるパルス信号は、電源電圧Vccの中点電位より低い電位のパルス信号が出力されているので、比較器Comp1は、何も出力せず、比較器Comp2は、入力されたパルス信号の電圧が電源電圧Vccの1/3のしきい値を超えたときに、その出力OUT2にパルスを出力する。
【0025】
モータが正転方向に回転しているときは、パルス増幅回路から出力されるパルス信号は、電源電圧Vccの中点電位より高い電位のパルス信号が出力されているので、比較器Comp1は、入力されたパルス信号の電圧が電源電圧Vccの2/3のしきい値を超えたときに、その出力OUT1にパルス信号を出力し、比較器Comp2は、何も出力しない。
【0026】
モータ2がある回転方向に回転駆動されていて停止するとき、モータ2は、その慣性により回り続けようとする。その停止すべき位置からオーバーランしている間、モータ2は発電機として働き、モータドライバ1は、発電された電力を消費させるブレーキモードに入る。このとき、電流検出抵抗Rには、駆動電流と逆向きの発電電流が流れる。
【0027】
たとえば、モータ2が逆転方向に回転しているときに停止の指示があったとすると、図6に示したように、電流検出抵抗Rのa点に現れる信号の波形は、その時点から逆転し、正転方向に回転していたときの波形に相似した波形の信号になる。このため、パルス検出回路は、停止前まで出力のなかった出力OUT1に、モータ2がオーバーランした回転数に相当する数のパルスが出力されることになる。逆に、モータ2が正転方向に回転しているときに停止の指示があった場合には、出力OUT2に、オーバーラン量に相当する数のパルスが出力される。
【0028】
図7はパルス検出回路の第の実施の形態を示す回路図、図8はパルス検出回路の要部波形を示す図、図9はモータ起動時におけるパルス増幅回路の出力波形を示す図である。なお、図7において、図4に示した構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付してある。
【0029】
このパルス検出回路は、モータ2の回転に伴って発生するパルスを回転方向別に検出する際に、モータ2の起動時に発生する突入電流のパルスをキャンセルして回転に関わるパルスのみを出力するようにした機能を有するものである。
【0030】
パルス検出回路は、微分コンデンサC,C0および反転増幅回路からなる2組のパルス増幅回路および4つの比較判定回路から構成されている。モータドライバ1とモータ2の両端子との間には、それぞれ電流検出抵抗R,R0が接続されている。モータ2と電流検出抵抗Rとの接続点aには微分コンデンサCの一方の端子が接続され、この微分コンデンサCの他方の端子は抵抗R1を介して演算増幅器OAの反転入力に接続されている。この演算増幅器OAの非反転入力は電源電圧Vccの電源端子とグランドとの間に直列に接続された2つの抵抗R2,R3からなる分圧器の中点に接続されている。この分圧器は、電源電圧Vccを1/2に分圧して演算増幅器OAの非反転入力に供給する。演算増幅器OAの反転入力と出力との間には、積分コンデンサC1および抵抗R4の並列接続回路が接続されている。同様に、モータ2と電流検出抵抗R0との接続点bには微分コンデンサC0の一方の端子が接続され、この微分コンデンサC0の他方の端子は抵抗R10を介して演算増幅器OA0の反転入力に接続されている。この演算増幅器OA0の非反転入力は、抵抗R2,R3からなる分圧器の中点に接続されている。演算増幅器OA0の反転入力と出力との間には、積分コンデンサC2および抵抗R11の並列接続回路が接続されている。
【0031】
これらパルス増幅回路の後段には、4つの比較器Comp3,Comp4,Comp5,Comp6と2つのインバータINV1,INV2および2つのNANDゲートNAND1,NAND2からなる比較判定回路が設けられている。演算増幅器OAの出力は、比較器Comp3,Comp5の非反転入力にそれぞれ接続され、それらの反転入力は、電源電圧Vccの2/3の電圧を基準電圧として受けるよう抵抗R7と抵抗R8との接続点に接続されている。演算増幅器OA0の出力は、比較器Comp4,Comp6の非反転入力にそれぞれ接続され、それらの反転入力は、電源電圧Vccの1/3の電圧を基準電圧として受けるよう抵抗R8と抵抗R9との接続点に接続されている。比較器Comp3の出力は、NANDゲートNAND1の一方の入力に接続され、比較器Comp4の出力は、インバータINV1を介してNANDゲートNAND1の他方の入力に接続され、このNANDゲートNAND1の出力は、このパルス検出回路の正転時回転パルス出力用の出力OUT1を構成している。比較器Comp5の出力は、インバータINV2を介してNANDゲートNAND2の一方の入力に接続され、比較器Comp6の出力は、NANDゲートNAND2の他方の入力に接続され、このNANDゲートNAND2の出力は、このパルス検出回路の逆転時回転パルス出力用の出力OUT2を構成している。
【0032】
この構成のパルス検出回路において、モータ2がたとえば正転方向に回転するとき、モータ2の駆動電流が電流検出抵抗R0、モータ2および電流検出抵抗Rを通って流れる。そのとき、モータ2と電流検出抵抗Rとの接続点aおよびモータ2と電流検出抵抗R0との接続点bには、図8に示したように、互いに反転された信号が現れる。これらの信号は、それぞれ微分コンデンサC,抵抗R1および微分コンデンサC0,抵抗R10を介して演算増幅器OA,OA0に入力され、反転増幅される。演算増幅器OAの出力のd点には、増幅された下向きのパルスが現れ、演算増幅器OA0の出力のc点には、上向きのパルスが出力される。
【0033】
演算増幅器OAから出力されたパルスは、比較器Comp3,Comp5によって電源電圧Vccの2/3のしきい値と比較され、演算増幅器OA0から出力されたパルスは、比較器Comp4,Comp6によって電源電圧Vccの1/3のしきい値と比較される。
【0034】
次に、電流検出抵抗Rから得た比較器Comp3の出力パルスと電流検出抵抗R0から得た比較器Comp4の出力パルスをインバータINV1で反転したものとをNANDゲートNAND1で論理積を取って出力OUT1に出力する。同様に、電流検出抵抗Rから得た比較器Comp5の出力パルスインバータINV2で反転したものと電流検出抵抗R0から得た比較器Comp6の出力パルスとをNANDゲートNAND2で論理積を取って出力OUT1に出力する。これは、モータ2が起動したときに発生する突入電流のパルスをキャンセルして回転に関わるパルスのみを出力するためのものである。
【0035】
モータ2が起動したときに電流検出抵抗R,R0で検出され、パルス増幅回路でパルス増幅された信号は、図9に示したように、起動直後に、演算増幅器OA,OA0のいずれの出力も立下りの特性を示し、その後は、モータ2の回転に伴うパルスが出力されていることが分かる。ここで、演算増幅器OAの出力の点dに現れる突入パルスは、回転パルスと逆向きに出力されており、演算増幅器OA0の出力の点cに現れる突入パルスは、回転パルスと同じ向きに出力されている。このため、点dに現れる突入パルスは、比較器Comp3,Comp5によって検出されないが、点cに現れる突入パルスは、比較器Comp4,Comp6によって検出されてしまう。
【0036】
そこで、一方の電流検出抵抗Rから得られた比較器Comp3の出力パルスと他方の電流検出抵抗R0から得られた比較器Comp4の出力パルスとを比較し、比較器Comp3,Comp4が同時にパルスを検出したとき、そのパルスを回転パルスとして出力するようにしている。この実施の形態では、比較器Comp3,Comp4から出力される点eおよび点fの検出パルスの向きが反対であるため、比較器Comp4の出力パルスをインバータINV1で反転し、NANDゲートNAND1で比較している。この結果、パルス検出回路の出力OUT1には、回転パルスだけが出力されることになる。これにより、モータ2が起動したときの突入電流による突入パルスが回転パルスとして検出されないので、突入パルスが回転パルスとしてカウントすることにより求められるモータアクチュエータの出力軸の回転位置に誤差が生じことはない。
【0037】
このとき、比較器Comp5は、回転パルスだけを検出し、比較器Comp6が突入パルスを含めた回転パルスを検出するが、比較器Comp5からの回転パルスはインバータINV2で反転されてNANDゲートNAND2に入力されるので、NANDゲートNAND2の2入力が同時にハイレベルになることはない。したがって、NANDゲートNAND2の出力OUT2は、ハイレベルのままで回転パルスは出力しない。
【0038】
同様に、モータ2が逆転方向に駆動されるときは、モータ2の駆動電流が電流検出抵抗R、モータ2および電流検出抵抗R0を通って流れる。そのとき、モータ2と電流検出抵抗Rとの接続点aおよびモータ2と電流検出抵抗R0との接続点bに現れる信号は、図8に示したa点出力とb点出力の波形が逆になり、パルス検出回路の出力パルスも、図9に示したc点出力とd点出力の波形が逆になる。この場合は、比較器Comp3の出力をインバータINV1で反転した出力パルスと比較器Comp6の出力パルスとをNANDゲートNAND2で比較し、パルス検出回路の出力OUT2に回転パルスだけを出力するようにしている。この場合、他方の出力OUT1には、何も出力されない。
【0039】
次に、異所説明したパルス検出回路を備えたモータアクチュエータの制御駆動装置について説明する。
図10は本発明によるモータアクチュエータの制御駆動装置の構成を示すブロック図である。
【0040】
このモータアクチュエータの制御駆動装置10は、空調装置の主制御装置であるLIN(Local Interconnect Network)マスタとの間でLINバスを介して通信を行うLINトランシーバ11を備え、複数のモータアクチュエータを少ない本数のハーネスで接続できるようにしている。制御駆動装置10はまた、全体の制御を行うマイクロコントローラ(CPU)12、ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)などのメモリ13、モータドライバ14、前述のパルス検出回路15、分周回路16、パルスカウンタ17を備え、さらに、このモータアクチュエータをLAN構成ではなく、単独もしくは少ない数の組み合わせで用いるときのためのデューティ入力回路18、入力をLINバスにするかデューティ入力にするかを切り換える入力切換回路19および各回路へ安定化された電圧を供給する定電圧電源20を備えている。
【0041】
モータドライバ14は、直流モータ21に接続され、このモータドライバ14と直流モータ21との間には、パルス検出回路15のための電流検出抵抗R0,Rが接続されている。この電流検出抵抗R0、Rは、微分コンデンサC0,Cを介して制御駆動装置10のパルス検出回路15に接続されている。
【0042】
マイクロコントローラ12は、メモリ13に格納されたプログラムに従ってこの制御駆動装置10の全体を制御する。
モータドライバ14は、制御回路14aと4つの出力トランジスタからなり、出力トランジスタは、Hブリッジ回路を構成し、マイクロコントローラ12からの指示により、直流モータ21に流れる電流の方向を切り換え、正転方向の回転、逆転方向の回転および停止ができるようになっている。
【0043】
パルス検出回路15は、前述の第1または第の実施の形態のパルス検出回路が用いられる。分周回路16は、パルス検出回路15にて検出されるパルス数が多い場合に、マイクロコントローラ12の処理時間、メモリ13およびパルスカウンタ17の規模が大きくなる場合に必要に応じて使用される。パルスカウンタ17は、後述するように、モータアクチュエータの出力軸の位置を表すパルス数を計数する位置カウンタ、出力軸の旋回範囲を表すパルス数を保持するフルストロークカウンタ、停止指示があった後に直流モータ21が回転してしまうことによる過回転分のパルス数を保持しておくオーバーランカウンタを有している。
【0044】
以上の構成の制御駆動装置10は、集積回路化され、直流モータ21、ギヤボックスおよびコネクタと一体にすることにより、モータアクチュエータの小型化と各種仕様のモータアクチュエータの共通化を計っている。
【0045】
次に、制御駆動装置10の制御の詳細について説明する。
図11は制御駆動装置の全体処理の流れを示すフローチャートである。
まず、自動車用空調装置の電源が投入されると、モータアクチュエータが駆動するドアの旋回範囲を回転させるのに必要なフルストロークのパルス数および原点を検出する(ステップS1)。次に、LINトランシーバ11またはデューティ入力回路18を介して入力された回転指示信号に基づいて直流モータ21を目標位置まで回転させて停止させ(ステップS2)、直流モータ21が実際に停止するまでに回転したオーバーラン量に相当するパルス数を検出する(ステップS3)。次に、自動車用空調装置の制御を終了するかどうかが判断され(ステップS4)、制御終了でなければ、ステップS2に戻って次の回転指示に備える。自動車用空調装置の制御を終了する指示がLINマスタからあったなら、制御終了処理をし(ステップS5)、この制御駆動装置10の制御を終了する。
【0046】
次に、以上の処理の詳細について説明するが、ここでは、外部から指示される停止位置は、フルストロークの百分率で与えられ、自動車用空調装置の電源が投入される前、駆動されるドアが直流モータ21の逆転方向にフルストロークした位置、つまり100%の位置で待機しているものとする。
【0047】
図12はフルストローク原点検出処理の流れを示すフローチャートである。
まず、自動車用空調装置の電源が投入されると、パルスカウンタ17にある位置カウンタ、フルストロークカウンタ、オーバーランカウンタをリセットして、位置カウンタの値x、フルストロークカウンタの値m、オーバーランカウンタの値OPをクリアする(ステップS11)。次に、モータドライバ14に正転方向の回転指示を与えて直流モータ21をフルストロークの100%の位置から正転方向へ回転させる(ステップS12)。次に、直流モータ21が正転方向へ回転することによりパルス検出回路15によって検出された正転時回転パルス出力用の出力OUT1のパルス数を計数し(ステップS13)、フルストロークカウンタにその値mを加算する(ステップS14)。次に、パルス検出回路15が回転パルスを検出しているかどうかを判断する(ステップS15)。ここで、パルス検出回路15が回転パルスを検出している場合は、ステップS12に戻り、引き続き直流モータ21を正転方向へ回転させる。もし、モータドライバ14に正転方向の回転指示を与えているにも拘わらず、パルス検出回路15が回転パルスを検出しなくなり、最後に回転パルスを検出した時点から所定時間経過した場合には、ドアはストローク原点、つまり0%の位置に到達したと判断して、このフルストローク原点検出処理から抜ける。以上のようにして加算されたフルストロークカウンタの値mは、図11に示した処理が終了するまで保持される。
【0048】
図13は設定位置停止処理の流れを示すフローチャートである。
まず、LINマスタから停止位置を表す信号がフルストロークの百分率で入力されると(ステップS21)、直流モータ21を原点から停止位置まで回転するときに検出されなければならない目標パルス数nを算出する(ステップS22)。目標パルス数nは、フルストロークカウンタに保持された値mに入力された停止位置の百分率を掛けることで求められる。
【0049】
次に、目標パルス数nと位置カウンタの値xを比較し(ステップS23)、目標パルス数nと値xとが等しいかどうかを判断する(ステップS24)。自動車用空調装置の電源を投入してから最初の停止位置信号の入力があったときは、値x=0であって目標パルス数nと等しくないので、次に、その目標パルス数nが位置カウンタの値xより大きいかどうかを判断する(ステップS25)。最初の停止位置信号の入力があったときは、目標パルス数nが位置カウンタの値xより大きいので、ステップS26の処理に進む。ステップS26では、目標パルス数nからオーバーランカウンタの値OPを減算し、新たな目標パルス数nとし、目標パルス数nを前回の停止位置信号の入力で直流モータ21が回転したときに発生したオーバーランパルス数分だけ手前に設定する。次に、直流モータ21を逆転方向へ回転させ(ステップS27)、そのときにパルス検出回路15の逆転時回転パルス出力用の出力OUT2に出力されたパルス数を検出し(ステップS28)、位置カウンタの値xに1を加算し(ステップS29)、ステップS23に戻る。このようにして、直流モータが回転するのに伴って位置カウンタの値xが増えていき、ステップS24で、目標パルス数nと等しいと判断されると、直流モータ21を停止させ(ステップS30)、この設定位置停止処理から抜ける。
【0050】
ステップS25にて、目標パルス数nが位置カウンタの値xより大きくないと判断されると、目標パルス数nにオーバーランカウンタの値OPを加算して新たな目標パルス数nとし、目標パルス数nを前回の停止位置信号の入力で直流モータ21が回転したときに発生したオーバーランパルス数分だけ先に設定する(ステップS31)。次に、直流モータ21を正転方向へ回転させ(ステップS32)、そのときにパルス検出回路15の正転時回転パルス出力用の出力OUT1に出力されたパルス数を検出し(ステップS33)、位置カウンタの値xから1を減算し(ステップS34)、ステップS23に戻る。このようにして、直流モータが回転するのに伴って位置カウンタの値xが減っていき、ステップS24で、目標パルス数nと等しいと判断されると、直流モータ21を停止させ(ステップS30)、この設定位置停止処理から抜ける。
【0051】
図14はオーバーラン量検出処理の流れを示すフローチャートである。
オーバーラン量検出処理は、設定位置停止処理のステップS30にて直流モータ21を停止させた直後から開始される。まず、パルス検出回路15から出力されたオーバーランパルスを計数する(ステップS41)。この処理では、パルス検出回路15が直流モータ21の回転方向に対応して回転パルスを出力していた出力とは別の出力に現れるパルスをオーバーランパルスとして計数する。たとえば、直流モータ21を正転方向へ回転させたときの回転パルスは、パルス検出回路15の正転時回転パルス出力用の出力OUT1に出力されるが、直流モータ21を停止した直後、直流モータ21は発電機として働くので、オーバーランパルスは、逆転時回転パルス出力用の出力OUT2から出力される。次に、このオーバーランパルスを計数していって、モータドライバ14が停止の指示を受けてから所定時間、たとえば0.2秒経過したかどうかを判断し(ステップS42)、この所定時間を計数していたタイマがタイムアウトした場合は、そこでオーバーランパルスの計数を終了し、オーバーランカウンタを計数したオーバーランパルスの値OPに更新して(ステップS43)、この処理から抜ける。
【0052】
図15は制御終了処理の流れを示すフローチャートである。
自動車用空調装置の電源を切るときは、まず、直流モータ21を逆転方向へ回転させ、直流モータ21をフルストロークの100%の位置に戻す(ステップS51)。次に、パルス検出回路15が回転パルスを検出しているかどうかを判断する(ステップS52)。ここで、パルス検出回路15が回転パルスを検出している場合は、ステップS51に戻り、引き続き直流モータ21を逆転方向へ回転させる。もし、モータドライバ14に逆転方向の回転指示を与えているにも拘わらず、パルス検出回路15が回転パルスを検出しなくなり、最後に回転パルスを検出した時点から所定時間経過した場合、ドアはフルストローク位置、つまり100%の位置に到達したと判断し、ここで電源を切る(ステップS53)。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、モータアクチュエータの出力軸の回転位置を直流モータの回転に伴って発生されるパルスを微分回路で検出し、これをカウントすることで求めるよう構成した。これにより、モータアクチュエータの出力軸の回転位置検出をトロイダルコアやインダクタとコンデンサによる共振回路を用いた誘導検出センサではなく、コイルよりも小型の微分コンデンサで行うようにしたことで、小型化が可能になり、誘導ノイズによる誤検出もない。
【0054】
また、モータアクチュエータの制御駆動装置として、LINトランシーバ、マイクロコントローラ、モータドライバ、微分回路によるパルス検出回路、などを一体に備え、これらを集積回路化することで、モータアクチュエータの小型化と共通化が計れ、さらに、LAN化のためのLINトランシーバ以外に、停止位置を直接入力できる回路を備えることで、少数のモータアクチュエータしか必要としない機器への適用もできるため、汎用性のあるモータアクチュエータを構成することができる。
【0055】
また、電源を切っているときは、モータアクチュエータをフルストローク位置にしておき、電源投入時に、フルストロークさせて原点位置に戻すことで、原点を1回のフルストローク操作で得るようにした。これにより、従来は、往復動作により原点を求めていたのに対し、モータアクチュエータを半分の動作で原点に持っていくことができるので、目標の停止位置までの制御時間を短縮することができる。
【0056】
さらに、停止位置信号をドアのような被駆動体の回転範囲に対する百分率で入力し、回転位置をフルストロークに対する百分率で制御することで、同一回転範囲を有する被駆動体の製品ばらつきを吸収することができる。しかも、モータアクチュエータの出力軸に連結されるレバーの組み立て初期値が自由となるので、組み立て性を向上させることができる。
【0057】
また、電源の投入ごとに、パルスカウンタの内容をクリアするようにしたことで、誤差が累積することがなく、検出精度を維持することができる。
さらに、モータがたとえば三相直流モータの場合、モータが1回転するごとに6個のパルスが発生するので、たとえばギヤ比が300のギヤボックスと組み合わせた場合、出力軸が1回転したときに、1800個の回転パルスを得ることができるので、分解能が高く、高精度の回転位置の検出が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 関連技術に係るパルス検出回路を示す回路図である。
【図2】パルス検出回路の要部波形を示す図である。
【図3】パルス増幅回路の周波数特性を示す図である。
【図4】 パルス検出回路の第の実施の形態を示す回路図である。
【図5】パルス検出回路の要部波形を示す図である。
【図6】モータ停止時に発生するパルスを示す図である。
【図7】 パルス検出回路の第の実施の形態を示す回路図である。
【図8】パルス検出回路の要部波形を示す図である。
【図9】モータ起動時におけるパルス増幅回路の出力波形を示す図である。
【図10】本発明によるモータアクチュエータの制御駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図11】制御駆動装置の全体処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】フルストローク原点検出処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】設定位置停止処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】オーバーラン量検出処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】制御終了処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 モータドライバ
2 モータ
10 制御駆動装置
11 LINトランシーバ
12 マイクロコントローラ
13 メモリ
14 モータドライバ
14a 制御回路
15 パルス検出回路
16 分周回路
17 パルスカウンタ
18 デューティ入力回路
19 入力切換回路
20 定電圧電源
21 直流モータ
C,C0 微分コンデンサ
OA,OA0 演算増幅器
OUT1 正転時回転パルス出力用の出力
OUT2 逆転時回転パルス出力用の出力

Claims (9)

  1. 出力軸が外部から設定された停止位置まで回転されるモータアクチュエータの制御駆動装置において、
    直流モータの回転に伴ってブラシおよび整流子から発生する回転パルスを前記直流モータに流れる電流から微分コンデンサを介して直接取得するようにしたパルス検出回路を備え
    前記パルス検出回路は、前記直流モータに直列に配置された電流検出抵抗から前記微分コンデンサを介して得られたパルスを増幅するパルス増幅回路と、前記パルス増幅回路で増幅されたパルスを所定のしきい値と比較する比較回路とを有し、
    前記比較回路は、前記パルス増幅回路で増幅されたパルスを異なる2つの所定のしきい値と比較して前記直流モータの正転時の回転パルスと逆転時の回転パルスとを独立して出力する2つの比較器を有していることを特徴とするモータアクチュエータの制御駆動装置。
  2. 出力軸が外部から設定された停止位置まで回転されるモータアクチュエータの制御駆動装置において、
    直流モータの回転に伴ってブラシおよび整流子から発生する回転パルスを前記直流モータに流れる電流から直接取得するようにしたパルス検出回路を備え、
    前記パルス検出回路は、前記直流モータの両端子に直列にそれぞれ配置された第1および第2の電流検出抵抗からそれぞれ第1および第2の微分コンデンサを介して得られたパルスを増幅する第1および第2のパルス増幅回路と、前記第1のパルス増幅回路で増幅されたパルスを第1のしきい値と比較して前記直流モータの正転時の回転パルスを出力する第1および第2の比較器と、前記第2のパルス増幅回路で増幅されたパルスを第2のしきい値と比較して前記直流モータの逆転時の回転パルスを出力する第3および第4の比較器と、前記第1の比較器の出力パルスと前記第4の比較器の出力パルスを反転したパルスとの論理積を取って前記正転時の回転パルスのみを出力する第1のゲート回路と、前記第2の比較器の出力パルスを反転したパルスと前記第3の比較器の出力パルスとの論理積を取って前記逆転時の回転パルスのみを出力する第2のゲート回路とを有していることを特徴とするモータアクチュエータの制御駆動装置。
  3. マスタ機とバスを介して通信を行うトランシーバ回路と、前記直流モータを駆動するモータドライバと、前記パルス検出回路で検出した回転パルスから算出した前記出力軸の回転位置を前記停止位置と比較しながら前記停止位置まで前記直流モータを回転させるよう前記モータドライバを制御するプロセッサとを備えていることを特徴とする請求項1または2記載のモータアクチュエータの制御駆動装置。
  4. 前記停止位置の信号を受ける入力回路と、前記トランシーバ回路および前記入力回路が受けた前記停止位置の信号を選択的に切り換える入力切換回路とを備えていることを特徴とする請求項3記載のモータアクチュエータの制御駆動装置。
  5. 出力軸が外部より設定された停止位置まで回転されるモータアクチュエータの制御方法において、
    直流モータを第1の方向に回転させて停止するまでに検出した、前記直流モータの回転に伴ってブラシおよび整流子から発生する回転パルスの数から被駆動体のフルストローク時のパルス数と被駆動体の原点とを求め、
    前記停止位置に相当する前記原点からのパルス数を求め、
    前記回転パルスの数が前記停止位置に相当するパルス数になるまで前記直流モータを前記第1の方向と逆方向の第2の方向に回転させ、
    制御を終了するときは、前記直流モータを前記第2の方向に回転させて前記出力軸をフルストロークさせる、
    ようにしたことを特徴とするモータアクチュエータの制御方法。
  6. 外部より設定される前記停止位置は、前記被駆動体のフルストロークに対する百分率で与えられることを特徴とする請求項5記載のモータアクチュエータの制御方法。
  7. 前記停止位置に相当する前記原点からのパルス数を位置カウンタに保持し、
    次の停止位置の設定時には、外部より設定された停止位置に相当する前記原点からの目標パルス数を求め、
    前記目標パルス数と前記位置カウンタのパルス数と比較し、
    前記目標パルス数が前記位置カウンタのパルス数より大きいとき、前記直流モータを前記第2の方向に、小さいときは前記第1の方向に回転させ、
    前記目標パルス数が前記位置カウンタのパルス数に等しくなったときに前記直流モータを停止させる、
    ようにしたことを特徴とする請求項5記載のモータアクチュエータの制御方法。
  8. 前記直流モータを停止させるステップの後に、前記直流モータを停止させる制御を行った後に実際に停止するまで回転したことにより得られた回転パルスをオーバーランパルスとしてオーバーランカウンタに保持するようにしたことを特徴とする請求項7記載のモータアクチュエータの制御方法。
  9. 前記目標パルス数は、前記位置カウンタのパルス数より大きいとき、前記オーバーランパルスの数が減算され、小さいときは加算されるようにしたことを特徴とする請求項8記載のモータアクチュエータの制御方法。
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