JP4117864B2 - オイルフィルタの出口切換弁機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の内燃機関用のオイルを濾過するオイルフィルタに関し、特に、フィルタの交換時にオイル供給路とドレン路とを切り替えるオイルフィルタの出口切替弁機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、出願人は、図4に示すようなオイルフィルタの出口切換弁機構を提案している(特願平9−276015号参照)。このオイルフィルタの出口切換弁機構は、フィルタエレメント1が組み込まれた状態では、オイル供給路2を開け、かつドレン路3を閉じる。一方、フィルタエレメント1が分解された状態では、オイル供給路2を閉じ、かつ前記ドレン路3を開ける。このオイルフィルタの出口切換弁機構において、内部にフィルタエレメント1が組み込まれるハウジング4の底部に、上下方向に延びる穴としてオイルの出口ポート5が形成され、出口ポート5に直交するよう上流側にオイル供給路2および下流側にドレン路3が形成されている。出口ポート5には円筒状の弁体6がスライド可能に配置され、この弁体6の外周の上下にはOリング7a,7bが装着されている。また、フィルタエレメント1を保持するフィルタ支持体としてのホルダ8の下部には、出口ポート5に嵌合する嵌合筒部8aが形成されている。弁体6と出口ポート5の底面5aとの間にはコイルばね9が設けられ、弁体6を嵌合筒部8aに付勢している。
【0003】
図中(A)に示すように、フィルタエレメント1が組み込まれた状態では、嵌合筒部8aが弁体6を出口ポート5とドレン路3との交差位置3aまで押し下げるため、ドレン路3が閉じられ、オイルはオイル供給路2を流れる。一方、図中(B)に示すように、フィルタエレメントの分解時には、嵌合筒部8aの上昇に連動して、コイルばね9が弁体6を出口ポート5とオイル供給路2との交差位置2aまで押し上げるため、オイル供給路2が閉じられ、オイルはドレン路3を流れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のオイルフィルタの出口切換弁機構にあっては、オイル供給路2およびドレン路3いずれも出口ポート5に交差するように接続されているので、製造過程で、交差位置2a,3aの縁にバリが発生することがある。弁体6が交差位置2a,3aを通過する際、弁体6に装着されたOリング7a,7bに傷が発生するのを防止するために、このバリを完全に取り除く必要があった。また、Oリング7a,7bがオイル供給路2およびドレン路3の交差位置の縁に当接しながらスライドすると、Oリングの寿命に悪影響を及ぼすおそれもあった。
【0005】
そこで、本発明は、弁体が、出口ポートとオイル供給路およびドレン路との交差位置の縁に当接することがないオイルフィルタの出口切換弁機構を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものでない。
【0007】
請求項1の発明は、ハウジング(11)にオイルの出口ポート(19)が形成され、該出口ポート(19)に交差するよう上流側にオイル供給路(21)および下流側にドレン路(22)が接続され、フィルタエレメント(14)が組み込まれた状態では、前記オイル供給路(21)を開け、かつ前記ドレン路(22)を閉じる一方、前記フィルタエレメント(14)が分解された状態では、前記オイル供給路(21)を閉じ、かつ前記ドレン路(22)を開けるオイルフィルタの出口切換弁機構であって、前記出口ポート(19)内に配置され、前記出口ポート(19)と前記オイル供給路(21)とを結ぶ連通部(24)が形成されるスリーブ(23)と、前記連通部(24)の上流側に形成されるオイル供給路用弁座(26)と、前記出口ポート(19)と前記ドレン路(22)との交差位置(22a)の上流側に形成されるドレン路用弁座(36)と、前記スリーブ(23)内に配置され、前記オイル供給路用弁座(26)に当接して、前記オイル供給路(21)を閉じかつ前記ドレン路(22)を開ける位置と、前記ドレン路用弁座(36)に当接して、前記オイル供給路(21)を開けかつ前記ドレン路(22)を閉じる位置との間をスライド可能な弁体(30)と、を備えることを特徴とするオイルフィルタの出口切換弁機構により、上述した課題を解決する。
【0008】
この発明によれば、弁体(30)がオイル供給路用弁座(26)に当接して、スリーブ(23)に形成された連通部(24)を開閉するので、弁体(30)が出口ポート(19)とオイル供給路(21)との交差位置(21a)の縁に当接することがなくても、オイル供給路(21)を開閉することができる。また、弁体(30)が出口ポート(19)とドレン路(22)との交差位置(22a)の上流に形成されたドレン路用弁座(36)に当接することで、ドレン路(22)を閉じるので、弁体(30)が出口ポート(19)とドレン路(22)との交差位置の縁に当接することがなくても、ドレン路(22)を開閉することができる。このため、弁体(30)が、出口ポート(19)とオイル供給路(21)およびドレン路(22)との交差位置の縁に当接することがなく、オイル供給路(21)およびドレン路(22)が開閉される。したがって、弁体(30)にOリング等が巻かれていても、バリによってOリング等に傷が発生する心配がなく、また、Oリングの寿命を延ばすことができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載のオイルフィルタの出口切換弁機構において、前記弁体(30)には、前記弁体(30)が前記オイル供給路用弁座(26)に当接しても前記ドレン路(22)にオイルを流せるようオイル流路が形成されていることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、弁体(30)がオイル供給路(21)を閉じかつドレン路(22)を開ける際、弁体(30)が上流側のオイル供給路用弁座(26)を閉じても、オイルが弁体(30)内部のオイル流路を通過するので、下流側のドレン路(22)にオイルを流すことができる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のオイルフィルタの出口切換弁機構において、前記フィルタエレメント(14)を保持するフィルタ支持体(13)の嵌合筒部(13a)が前記出口ポート(19)に挿入され、前記弁体(30)が弾性部材(31)によって前記嵌合筒部(13a)に付勢されていることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、フィルタエレメント(14)を組み込むと嵌合筒部(13a)で弁体(30)をドレン路用弁座(36)に当接するまで移動させることができる。また、交換時、フィルタエレメント(14)を分解すべくフィルタ支持体(13)を取り外すと、弾性部材(31)の付勢力によって弁体(30)をオイル供給路用弁座(26)に当接するまで移動させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のオイルフィルタの出口切換弁機構を自動車用エンジンのオイルフィルタに適用した実施形態を示している。このオイルフィルタは、ハウジング11と、このハウジング11に組み合わされるキャップ12とで密封容器状に構成され、その内部には、略円筒状でオイルが通過する複数の孔をその周囲面に設けたフィルタ支持体としてのホルダ13と、このホルダ13の円筒外周面に固定されたフィルタエレメント14と、ホルダ13の上端面に嵌合される支持筒15とを備える。キャップ12と支持筒15とは、溶着等の接着手段によって接合されている。
【0014】
ハウジング11の上部には円筒部(筒状部)11aが形成される。円筒部11aの内周の雌ねじ部とキャップ12の嵌合部12aの先端に設けられた雄ねじ部とが螺合されてキャップ12と円筒部11aとが相互に連結される。キャップ12の嵌合部12aの外周にはシール手段としてのOリング16が装着され、そのOリング16が円筒部11aの内周に密着してキャップ12と円筒部11aとの接合部がシールされる。また、キャップ12の途中に設けられたフランジ12bが円筒部11aの端面に突き当てられてキャップ12が軸方向に位置決めされる。
【0015】
ハウジング11の下部には入口ポート18および出口ポート19がそれぞれ設けられている。出口ポート19は円筒部11aの中心線に沿って直線的に延びる穴として形成され、入口ポート18はその出口ポート19を取り囲む環状の溝として形成されている。入口ポート18にはオイル導入路20が接続される。出口ポート19は上流側の大径部19aと、下流側の小径部19bとからなり、大径部19aにはオイル供給路21が直交するように接続され、小径部19bにはドレン路22が直交するように接続されている。小径部19bの内周面にはドレン路用弁座36が形成されている。オイル供給路21およびドレン路22はそれぞれ出口ポート19の軸線と直交する方向に延びて取付面11cに開口する。オイル導入路20は、オイル供給路21およびドレン路22と反対方向に延びて取付面11bに開口する。ハウジング11を自動車のエンジンブロックに連結すると、この取付面11b,11cがエンジンブロックの接合面と密着し、オイル導入路20がエンジンからのオイルの排出ポートに、オイル供給路21がエンジンの潤滑位置へ通じる供給ポートに、ドレン路22がオイルパンへオイルを戻すための戻りポートにそれぞれ接続される。
【0016】
図2に示すように、出口ポート19の大径部19aには、略円筒状のスリーブ23が配置される。スリーブ23には、大径部19aとオイル供給路21との交差位置21aに、大径部19aとオイル供給路21とを結ぶ連通部24が形成される。オイルが出口ポート19からオイル供給路21に流れ込む際、この連通部24のみを通過する。スリーブ23の外周には、オイル供給路21を挟むように、シール手段としての一対のOリング25a,25bが装着される。このOリング25a,25bが連通部24以外からオイル供給路21へオイルが流れ込むのを阻止している。スリーブ23の連通部24の上流側には、スリーブ23の内径を若干狭めるようにして、オイル供給路用弁座26が形成される。このオイル供給路用弁座26に弁体30が当接することで、連通部24が閉じられ、オイル供給路21も閉じられる。スリーブ23の下端には、弁体30をホルダ13の嵌合筒部13aに付勢するコイルばね31を支持するバネ受け32が固定されている。
【0017】
スリーブ内にはオイル供給路21およびドレン路22を開閉する弁体30と、弁体30を出口ポート19の開口側(図2の上方)に向けて付勢する付勢手段としてのコイルばね31とが挿入されている。弁体30は、オイル供給路用弁座26に当接して、オイル供給路21を閉じかつドレン路22を開ける位置と、ドレン路用弁座36に当接して、オイル供給路21を開けかつドレン路22を閉じる位置との間をスライドする。
【0018】
この弁体30は、内部にオイル流路が形成された円筒部30aと、円筒部30aの下端に一体に形成された断面十字状の中間部30bと、中間部30bの下端に一体に形成された円盤部30cとからなる。円筒部30aの内部および中間部30bの外部でオイル流路が形成される。円筒部30aの上端には、オイル供給路用弁座26と当接する供給路用当接部としてのテーパ面33が形成される。円盤部30cの外周にもドレン路用弁座36と当接するドレン路用当接部としてのOリング34が装着される。また、円筒部30aの外周には、スリーブ23の内周と密着するシール手段としてのOリング35が装着され、弁体30内部のオイル流路を通過しないで、弁体30の外周とスリーブ23の内周との間をオイルが通り抜けるのが阻止されている。
【0019】
図3は、供給路用当接部の他の例を示したものである。この図に示すように、円筒部30aの上端に切欠を形成し、この切欠にオイル供給路用弁座26と当接する供給路用当接部としてのOリング37が装着されてもよい。
【0020】
ホルダ13は、フィルタエレメントが嵌められる内筒部13bと、内筒部13bの下端に設けられたフランジ13cと、出口ポート19に挿入される嵌合筒部13aとからなる。内筒部13bにはオイルを通過させるための多数の小孔が形成されている。嵌合筒部13aの下部には内筒部13b内のオイルを出口ポート19へ通過させるためのスリット13dが形成される。また、嵌合筒部13aの下部は、スリーブ23内に挿入可能なように外径が狭められている。嵌合筒部13aのスリット13dよりも上方には入口ポート18から嵌合筒部13aの外周を迂回して出口ポート19へ至るオイルの流れを遮断するためのシール手段として、Oリング17が装着されている。内筒部13bの外周には、図1の上方から逆流防止弁45およびフィルタエレメント14が順次装着されてフランジ13cに受け止められる。ここで、フィルタエレメント14は内筒部13cに対して抜き差し可能な状態で取り付けられる。抜き差し可能な状態とは、作業者が特別な作業工具を用いることなく、手作業でホルダ13に対してフィルタエレメント14を着脱できる状態である。
【0021】
フィルタエレメント14は、濾紙等の濾材を周方向に山部と谷部とが交互に並ぶよう襞状に折り曲げ成形して全体を略円筒形に構成したものである。フィルタエレメント14の軸方向両端部にはシールプレート46,46が例えば接着剤を用いて接合される。シールプレート46は濾材と同じく濾過機能を有する材質、例えば濾紙、不織布にて構成され、その外径は濾材によって形成される円筒体の外径よりも小さい。
【0022】
逆流防止弁45は、ホルダ13の外周に嵌め合わされる環状の基部45aと、その基部45aの外周を取り囲むように設けられる環状のリップ部45bとを有している。これら基部45aおよびリップ部45bはいずれもゴム等の弾性材料にて構成される。
【0023】
ホルダ13のフランジ13cの下面をハウジング11の内底面11dに突き当てると、リップ部45bが適当な圧力で内底面11dに接触する。入口ポート18から流入するオイルの圧力とダーティサイドS1内のオイルの圧力との差に応じてリップ部35bが内底面11dに対して離接し、それにより入口ポート18からのオイルの導入が許可されるとともに、ダーティサイドS1から入口ポート18へのオイルの逆流が防げられる。
【0024】
ホルダ13の上端部には支持筒15の嵌合部15aが弾性体製の支持リング51を介して嵌合せしめられる。支持筒15はキャップ12に溶着等の固定手段を用いて固定されている。支持筒15の基端側には嵌合部15aよりも大径のフィルタ押え部15bが設けられる。キャップ12をハウジング11にねじ込むと、支持筒15のフィルタ押え部15bとシールプレート46とが密着してフィルタエレメント14が軸線方向に押し込まれ、その結果、フィルタエレメント14および逆流防止弁45の基部45aがホルダ13のフランジ13cと支持筒15のフィルタ押え部15bとの間に挟持される。これにより、フィルタエレメント14の内周側と外周側とが液密にシールされてハウジング11の内部がダーティサイドS1とクリーンサイドS2とに区分される。キャップ12をハウジング11から取り外すと、支持筒15とともにホルダ13も取り外される。キャップ12の取り外しに合わせてホルダ13も一緒に取り外され、かつ、キャップ12の取り外し後は、支持筒15からホルダ13が簡単に分離できるように支持リング51の弾性力が設定される。
【0025】
支持筒15の嵌合部15aの下端にはリリーフ弁52が設けられる。このリリーフ弁52は、支持筒15の下端に設けられた爪15c…の外周に嵌め合わされてキャップ12の軸線方向に移動自在に支持された弁体53と、この弁体53を支持筒15に向けて付勢するコイルばね54とを有している。支持筒15の嵌合部15aの中心には貫通孔15dが形成され、フィルタ押え部15bの外周にはダーティサイドS1のオイルを支持筒15内に導くための開口が形成されている。ダーティサイドS1とクリーンサイドS2との圧力差が所定値以内の場合には支持筒15の貫通孔15dが弁体53にて閉塞され、ダーティサイドS1の圧力が所定値以上に上昇すると弁体53が支持筒15から離間して貫通孔15dが開口し、ダーティサイドS1からクリーンサイドS2へと圧力が逃がされる。
【0026】
次に、上述の構成からなるオイルフィルタの使用時の動作について説明する。
【0027】
図2(A)に示すように、フィルタエレメント14が組み込まれた状態では、嵌合筒部13aが弁体30をコイルばね31に抗して押込み、弁体30の円盤部30cが小径部19bに挿入され、ドレン路用当接部としてのOリング34がドレン路用弁座36に当接する。これにより、ドレン路22が閉じられる。このとき、弁体30の上端とオイル供給路用弁座26との間には隙間が開いているので、連通部24およびオイル供給路21は開けられている。このように、弁体30が出口ポート19ドレン路22との交差位置22a(図1参照)の上流に形成されたドレン路用弁座36に当接することで、ドレン路22を閉じるので、弁体30が交差位置22aの縁に当接することがなくても、ドレン路22を開閉することができる。この状態で自動車のエンジンが作動して、オイル導入路20から入口ポート18へ加圧されたオイルが導かれると、図1に示すように、その圧力で逆流防止弁45のリップ部45bが内底面11dから離れるように押し除けられ、オイルがダーティサイドS1へと流入する。流入したオイルはフィルタエレメント14を半径方向に通過し、ホルダ13の小孔を介してクリーンサイドS2へと流入し、さらにオイル供給路21を介して所定の潤滑位置へと導かれる。
【0028】
エンジンが停止して入口ポート18の圧力が低下すると逆流防止弁45のリップ部35bがハウジング11の内底面11dと接触し、ダーティサイドS1にオイルが閉じ込められる。
【0029】
次に、交換のためにフィルタエレメント14を分解した状態について説明する。
【0030】
フィルタエレメント14を取り出すべくキャップ12を緩めると、そのキャップ12と支持筒15および支持リング51を介して連結されたホルダ13がキャップ12に追従してハウジング11から引き離される。これに伴って逆流防止弁45のリップ部45bがハウジング11の内底面11dから離されてダーティサイドS1のオイルがホルダ13の嵌合筒部13aの外周に沿って出口ポート19へと回り込むようになる。図2(B)に示すように、フィルタエレメント14を分解した状態では、コイルばね31によって弁体30がフィルタエレメント14の取り外し方向に押し上げられ、円筒部30aの供給路用当接部としてのテーパ面33がオイル供給路用弁座26と当接する。これにより、オイル供給路21が閉じられる。このとき、ドレン路用当接部としてのOリング34とドレン路用弁座36との間には隙間が開けられているので、ドレン路は開けられている。出口ポート19内に回り込んだオイルは、弁体30のオイル通路を通りぬけて、ドレン路22から排出される。このように、弁体30がオイル供給路用弁座26に当接して、スリーブ23に形成された連通部24を開閉するので、弁体30が出口ポート19とオイル供給路21との交差位置21aの縁に当接することがなくても、オイル供給路21を開閉することができる。円筒部30aの外周にはOリング35が装着されるので、一旦、弁体30内部のオイル流路を通過したオイルが、弁体30の外周とスリーブ23の内周との間を通り抜けて連通部24に流れ込むのが阻止されている。
【0031】
キャップ12を取り外した後は、ホルダ13を支持筒15から引き抜き、次いでホルダ13からフィルタエレメント14を引き抜くことにより、使用済のフィルタエレメント14のみを廃棄する。
【0032】
なお、本発明は自動車エンジンのフィルタに限らず、オートマチックトランスミッションの作動流体のフィルタ等、各種のオイルのフィルタに適用できる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、出口ポート内にスリーブを配置し、このスリーブに、出口ポートとオイル供給路とを結ぶ連通部を形成する。また、連通部の上流側にオイル供給路用弁座を形成し、出口ポートとドレン路との交差位置の上流側にドレン路用弁座を形成する。スリーブ内に弁体を配置し、この弁体を、オイル供給路用弁座に当接して、オイル供給路を閉じかつドレン路を開ける位置と、ドレン路用弁座に当接して、オイル供給路を開けかつドレン路を閉じる位置との間をスライドさせる。弁体がオイル供給路用弁座に当接して、スリーブに形成された連通部を開閉するので、弁体が出口ポートとオイル供給路との交差位置の縁に当接することがなくても、オイル供給路を開閉することができる。また、弁体が出口ポートとドレン路との交差位置の上流に形成されたドレン路用弁座に当接することで、ドレン路を閉じるので、弁体が出口ポートとドレン路との交差位置の縁に当接することがなくても、ドレン路を開閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるオイルフィルタの断面図。
【図2】オイルフィルタの出口切換弁機構を示す断面図(図中(A)はフィルタエレメントが組み込まれた状態を示し、図中(B)はフィルタエレメントが分解された状態を示す)。
【図3】弁体の他の例を示す断面図。
【図4】従来のオイルフィルタの出口切換弁機構を示す断面図(図中(A)はフィルタエレメントが組み込まれた状態を示し、図中(B)はフィルタエレメントが分解された状態を示す)。
【符号の説明】
11 ハウジング
13 ホルダ(フィルタ支持体)
13a 嵌合筒部
14 フィルタエレメント
19 出口ポート
21 オイル供給路
22 ドレン路
22a 交差位置
23 スリーブ
24 連通部
26 オイル供給路用弁座
30 弁体
36 ドレン路用弁座
Claims (3)
- ハウジングにオイルの出口ポートが形成され、該出口ポートに交差するよう上流側にオイル供給路および下流側にドレン路が接続され、フィルタエレメントが組み込まれた状態では、前記オイル供給路を開け、かつ前記ドレン路を閉じる一方、前記フィルタエレメントが分解された状態では、前記オイル供給路を閉じ、かつ前記ドレン路を開けるオイルフィルタの出口切換弁機構であって、
前記出口ポート内に配置され、前記出口ポートと前記オイル供給路とを結ぶ連通部が形成されるスリーブと、
前記連通部の上流側に形成されるオイル供給路用弁座と、
前記出口ポートと前記ドレン路との交差位置の上流側に形成されるドレン路用弁座と、
前記スリーブ内に配置され、前記オイル供給路用弁座に当接して、前記オイル供給路を閉じかつ前記ドレン路を開ける位置と、前記ドレン路用弁座に当接して、前記オイル供給路を開けかつ前記ドレン路を閉じる位置との間をスライド可能な弁体と、を備えることを特徴とするオイルフィルタの出口切換弁機構。 - 前記弁体には、前記弁体が前記オイル供給路用弁座に当接しても前記ドレン路にオイルを流せるようオイル流路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のオイルフィルタの出口切換弁機構。
- 前記フィルタエレメントを保持するフィルタ支持体の嵌合筒部が前記出口ポートに挿入され、前記弁体が弾性部材によって前記嵌合筒部に付勢されていることを特徴とする請求項1または2に記載のオイルフィルタの出口切換弁機構。
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