JP4117071B2 - 油圧−機械式変速機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧式無段変速機と遊星歯車部を有する機械式変速機とで構成された油圧−機械式変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から油圧式無段変速機と遊星歯車部を有する機械式変速機とを組み合わせて構成される油圧−機械式変速機は知られている。このような油圧−機械式変速機においては、入力軸としての油圧式無段変速機のポンプ軸の一端側から動力を入力するとともに、該ポンプ軸の他端部と、遊星歯車部の入力部とを歯車を介して連結して、該遊星歯車部へ動力を入力していた。そして、歯車を介して連結された油圧式無段変速機と遊星歯車部とは、左右方向又は上下方向に並設されていた。また、機械式変速機の遊星歯車部を構成するサンギア、プラネタリーギア、及びリングギアは、サンギアとプラネタリーギアとは外歯車に構成して、リングギアは内歯車に構成されていた。
【0003】
例えば、図5に示すように、エンジン90からの動力を、油圧式無段変速機98の入力軸95の一端側95aから入力し、該入力軸95の他端部95bに固設されたギア95bと、機械式変速機99の遊星歯車部97における入力軸91aに固設されたギア91bとを噛合させて油圧式無段変速機98の入力軸95と、遊星歯車部97の入力軸91aとを連結していた。また、遊星歯車部97においては、入力軸91aと一体的に回転可能に構成され外歯車に形成したサンギア91の周囲に、外歯車に形成したプラネタリーギア92・92・・・を配置し、該プラネタリーギア92・92・・・の外周部に内歯車に形成したリングギア93を配置して、サンギア91とプラネタリーギア92・92・・・とを、プラネタリーギア92・92・・・とリングギア93とをそれぞれ噛合させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のように油圧式無段変速機のポンプ軸と遊星歯車部の入力部とを歯車を介して連結し、該油圧式無段変速機と遊星歯車部とを並設していたので、歯車のかみ合いにより動力の伝達効率が低下し、油圧式無段変速機及び遊星歯車部を内装するケースが、即ち油圧−機械式変速機が、例えば左右方向、上下方向に大きくなってしまっていた。また、遊星歯車部のリングギアを内歯車に形成していたので、該リングギアがプラネタリーギアの外周部に配置されることとなって遊星歯車部大型化するとともに、歯数が多くなっってコスト高となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明が解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
油圧ポンプ(22)と油圧モータ(23)により構成した油圧式無段変速機(21)と、遊星歯車部(7)を有する機械式変速機とで構成された、油圧式−機械式変速機において、エンジン(24)からの入力軸(25)の一端側(25a)を、油圧式無段変速機(21)の油圧ポンプ(22)のポンプ軸とすると共に、該入力軸(25)の他端部(25b)を機械式変速機の遊星歯車部(7)への動力の、エンジン(24)回転の入力部として構成し、該遊星歯車部(7)はサンギヤ(1)、該サンギヤ(1)と噛合する第一プラネタリーギヤ(2)、該第一プラネタリーギヤ(2)と噛合する第二プラネタリーギヤ(3)、及び第一プラネタリーギヤ(2)と第二プラネタリーギヤ(3)を支持して回転するキャリヤ(6)および、第二プラネタリーギヤ(3)と噛合する入力ギヤ(4)により構成し、前記入力軸(25)の他端部(25b)に、前記サンギヤ(1)を固定し、該入力軸(25)のサンギヤ(1)より後部の外周には、前記入力ギヤ(4)を一体に形成した動力伝動パイプ(28)を回動可能に挿嵌し、該入力軸(25)の他端部(25b)上に固定したサンギヤ(1)は、前記第一プラネタリーギヤ(2)と噛合し、該第一プラネタリーギヤ(2)は第二プラネタリーギヤ(3)に噛合し、該第二プラネタリーギヤ(3)は、前記動力伝動パイプ(28)上の入力ギヤ(4)と噛合し、前記第一プラネタリーギヤ(2)と第二プラネタリーギヤ(3)はそれぞれキャリヤ(6)に固設された枢軸に回動自在に枢支し、前記サンギヤ(1)に対して公転する構成とし、該キャリヤ(6)に固設されたギヤ(5)に、遊星歯車部(7)の出力が伝達され、該ギヤ(5)の駆動力をギヤ(9・19)を介して、出力軸である駆動軸(18)に動力伝達し、前記遊星歯車部(7)への油圧モータ(23)の油圧モータ出力軸(26)からの入力は、前記入力ギヤ(4)の軸部分を構成する動力伝動パイプ(28)の他端の外周上のギヤ(10)が、油圧モータ出力軸(26)より動力伝達されるギヤ(14)と噛合し、該油圧モータ出力軸(26)に挿嵌固定されたHMTクラッチ(11)を作動させることにより、該油圧モータ出力軸(26)より入力ギヤ(4)が駆動される構成とし、HST式変速の出力は、油圧モータ(23)の油圧モータ出力軸(26)からの出力を、HSTクラッチ(12)を作動させることにより、出力軸(18)に伝達すべく構成したものである。
【0007】
請求項2においては、請求項1記載の油圧−機械式変速機において、該遊星歯車部を構成するギヤである、前記サンギヤ(1)とプラネタリーギヤ(2)とプラネタリーギヤ(3)及び入力ギヤ(4)は全て外歯車に形成し、該入力ギヤ(4)の外形はプラネタリーギヤ(3)の公転軌跡よりも内側に配置したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態について説明する。図1は油圧−機械式変速機の正面図、図2は同じく油圧−機械式変速機の側面断面図、図3は油圧−機械式変速機のスケルトン図、図4は変速状態に対応したクラッチの作動状況を示す図、図5は従来の油圧−機械式変速機のスケルトン図である。
【0009】
まず、図1および図2において、油圧−機械式変速機(以降HMTと記載する)の構成について説明する。該HMTは、油圧式無段変速装置(以降HSTと記載する)21および遊星歯車部7を備えるミッション30により構成されている。HST21はHSTケース31およびセンターセクション32に内包される油圧ポンプ22および油圧モータ23を備えており、該センターセクション32はミッション30のケース33に固設されている。
【0010】
該HST21には入力軸25が挿嵌貫通されており、該入力軸25には油圧ポンプ22の可動斜板22aおよびシリンダブロック22bが挿嵌されている。該シリンダブロック22bは入力軸25に相対回動不能に挿嵌されており、入力軸25とともにシリンダブロック22bが駆動される構成になっている。該シリンダブロック22bにはプランジャーポンプ22cが複数摺動自在に配設されている。該プランジャーポンプ22cの先端には、前記可動斜板22aが当接しており、該可動斜板22aの傾斜角を調節することにより、油圧ポンプ22の作動油の吐出量を調節可能に構成されている。油圧ポンプ22により吐出された作動油はセンターセクション32に設けられた油路を介して油圧モータ23に送油される。
【0011】
HST21の油圧モータ23には油圧モータ出力軸26が挿嵌されており、該油圧モータ出力軸26の一端はHSTケース31に回動自在に枢支されている。油圧モータ出力軸26には油圧モータ23の可動斜板23aおよびシリンダブロック23bが挿嵌されており、該シリンダブロック23bは油圧モータ出力軸26に相対回動不可に構成されている。該シリンダブロック23bにはプランジャーポンプ23cが複数摺動自在に配設されており、該プランジャーポンプ23cの先端には前記可動斜板23aが当接しており、該可動斜板23aの傾斜角を調節することにより、油圧モータ23の容量を調節可能に構成されている。該構成により、前記油圧ポンプ22より送油される作動油量に対しての回転速度を調節する構成になっている。
【0012】
次にミッション30の構成について説明する。機械式変速装置であるミッション30は、ミッションケース33により被装されており、該ミッションケース33には入力軸25、油圧モータ出力軸26、駆動軸27および駆動軸18が配設され、回動自在に支持されている。また、ミッションケース33内には、遊星歯車より構成される遊星歯車部7が設けられており、該ミッションケース33内において遊星歯車部7は、クラッチ部35とケース34により分割されている。遊星歯車部7は後述するサンギヤ1、プラネタリーギヤ2・3、入力ギヤ4、キャリヤ6により構成されており、該キャリヤ6に固設したギア5は遊星歯車部7とともにケース34によりクラッチ部35より隔離される構成となっている。
【0013】
クラッチ部35には前記油圧モータ出力軸26上に挿嵌されたクラッチ11および駆動軸27上に挿嵌されたクラッチ12が配設されている。該クラッチ11のクラッチハウジングは油圧モータ出力軸26上に固設されており、クラッチ11のクラッチボックスは油圧モータ出力軸26に挿嵌された転がり軸受に挿嵌されている。クラッチ11のクラッチボックスにはギヤ14が固設されており、該クラッチ11を接続することにより油圧モータ出力軸26とともにギヤ14が駆動される。また、該クラッチ12のクラッチハウジングは駆動軸27上に固設されており、クラッチ12のクラッチボックスは駆動軸27に挿嵌された転がり軸受に挿嵌されている。クラッチ12のクラッチボックスにはギヤ16が固設されており、ラッチ12を接続することにより駆動軸27とともにギヤ16が駆動される。
【0014】
ミッションケース33内においてケース34により遊星歯車部7がクラッチ部35から隔離される構成をとるので、遊星歯車部7をクラッチ11・12より発生するスラッジ等より保護することができ、該遊星歯車部7の耐久性を向上している。
【0015】
入力軸25にはサンギヤ1が挿嵌固定されており、また、入力ギヤ4と一体に形成されて入力ギヤ4の軸部を構成する動力伝動パイプ28が相対回動可能に挿嵌されている。前記遊星歯車部7は入力軸25および動力伝動パイプ28に挿嵌された構成になっている。遊星歯車部7のキャリア6に固設されたギヤ5は駆動軸27に挿嵌固定されたギヤ9に噛合しており、該ギヤ9は駆動軸18に挿嵌固定されたギヤ19に噛合している。該構成により前記ギヤ5の駆動力がギヤ9・19を介して駆動軸18に伝達される構成になっている。
【0016】
ここで、入力軸25の一端側25aはエンジン24に連結されて、該エンジン24からの動力が入力軸25によりHST21に入力される。また、入力軸25の他端部25bは遊星歯車部7側へ突出しており、該他端部25bには遊星歯車部7の入力部であるサンギヤ1が挿嵌固定され、入力軸25とサンギヤ1とを一体的に回転可能としている。即ち、HST21のポンプ軸である入力軸25の一端側25aをエンジン24からの動力の入力軸とするとともに、該入力軸25の他端部25bをミッション30の遊星歯車部7への動力の入力部として構成しているのである。また、入力軸25の他端部25bとミッション30の遊星歯車部7の入力部であるサンギヤ1とは直結されて同軸上に配置されている。
【0017】
このように、HST21のポンプ軸である入力軸25の一端側25aをエンジン24からの動力の入力軸とするとともに、該入力軸25の他端部25bをミッション30の遊星歯車部7への動力の入力部として構成することにより、歯車のかみ合い等による動力伝達のロスがなくなって、動力伝達効率を向上することが可能となる。さらに、入力軸25の他端部25bとミッション30の遊星歯車部7の入力部であるサンギヤ1とを直結して同軸上に配置することにより、前述の如く動力伝達効率を向上することができるとともに、HST21と遊星歯車部7とを同軸上に直列状に配置することが可能となってHMTを小さく構成することができ、農業機械・建設機械等の産業機械や、車両等への搭載性を向上することができる。
【0018】
図3において、エンジン24の出力はHST21、遊星歯車部7のどちらか一方もしくはHST21および遊星歯車部7を介して駆動軸27に伝達される。エンジン24には入力軸25の一端側25aが接続されており、該エンジン24の出力は入力軸25を介してHST21に導入される。HST21は油圧ポンプ22および油圧モータ23により構成されており、該油圧ポンプ22および油圧モータ23は容量を可変に構成されている。このため、該油圧ポンプ22もしくは油圧モータ23の容量を調節することにより、油圧ポンプ22に対する油圧モータ23の駆動比を調節することができる。油圧ポンプ22には前記入力軸25が接続しており、該入力軸25により油圧ポンプ22が駆動される。上記の構成によりエンジン24の出力は入力軸25を介してHST21の油圧ポンプ22を駆動し、該油圧ポンプ22により油圧モータ23が駆動される。該油圧モータ23には油圧モータ出力軸26が接続されており、該油圧モータ23により駆動される構成になっている。
【0019】
また、前記入力軸25の他端部25bは遊星歯車部7に接続しており、該他端部25bは後方(図3の右方)に延出してミッションケース33の後端部にて、クラッチ41を介してPTO軸42に接続している。そして、該PTO軸42と入力軸25とは、直線上に配置されている。
【0020】
また、遊星歯車部7はサンギヤ1、第一プラネタリーギヤ2、第二プラネタリーギヤ3、キャリヤ6および入力ギヤ4により構成されている。該サンギヤ1は入力軸25の他端部25bに挿嵌固定されており、該サンギヤ1には第一プラネタリーギヤ2が噛合している。第一プラネタリーギヤ2は第二プラネタリーギヤ3に噛合しており、プラネタリーギヤ3は入力ギヤ4に噛合している。前記プラネタリーギヤ2・3はそれぞれキャリヤ6に固設された枢軸に回動自在に枢支されており、サンギヤ1に対して公転する構成になっている。
【0021】
そして、サンギヤ1、プラネタリーギヤ2、プラネタリーギヤ3、および入力ギヤ4は全て外歯車に形成されている。また、入力ギヤ4の外形はプラネタリーギヤ3の公転軌跡よりも内側に配置されている。入力ギヤ4は外歯車に形成されているので、プラネタリーギヤ3・3・・・と噛合するために外形はプラネタリーギヤ3の公転軌跡よりも内側に配置しているのである。
【0022】
また、遊星歯車部7において、プラネタリーギヤ2およびプラネタリーギヤ3は三対配設されており、プラネタリーギヤ2およびプラネタリーギヤ3は前記キャリア6の回動中心を同心円とした円周上を回動する構成になっている。サンギヤ1の外周上にはプラネタリーギヤ2が噛合しており、キャリヤ6の回動中心に対して該プラネタリーギヤ2より外側にプラネタリーギヤ3が配設されている。また、キャリヤ6にはギヤ5が固設されており、サンギヤ1、入力ギヤ4、キャリヤ6およびギヤ5の回動中心は同一直線上に位置するように構成されている。キャリヤ6に固設した前記ギヤ5は駆動軸27の一端に挿嵌固定されたギヤ9に噛合しており、該ギヤ9に駆動力を伝達可能に構成されている。該ギヤ9は駆動軸18に挿嵌固定されたギヤ19に噛合している。該構成により前記ギヤ5の駆動力がギア9・19を介して駆動軸18に伝達される構成になっている。
【0023】
前記入力ギヤ4はその軸部分を構成する動力伝動パイプ28と、その一端において同軸上に一体形成されており、該動力伝動パイプ28の他端の外周上にはギヤ10が挿嵌固定されている。該ギヤ10には油圧モー出力軸26に挿嵌されたギヤ14が噛合している。該ギヤ14には油圧モータ出力軸26に挿嵌固定されたHMTクラッチ11のクラッチボックスに固設されており、該HMTクラッチ11を作動させることにより該油圧モータ出力軸26とともにギヤ14が駆動される構成になっている。また、油圧モータ出力軸26の一端の外周上にはギヤ15が挿嵌固定されており、該ギヤ15は駆動軸27に挿嵌したギヤ16に噛合している。該ギヤ16は駆動軸27に挿嵌固定されたHSTクラッチ12のクラッチボックスに固設されており、該HSTクラッチ12を作動させることによりギヤ16により、駆動軸27に駆動力を与えギヤ16とともに駆動軸27を回動させる構成になっている。
【0024】
上記構成において、クラッチ11が切られており、クラッチ12が作動し、ギヤ16と駆動軸27が接続されている場合には、前記HST21の油圧モータ出力軸26の駆動力により駆動軸27が駆動される。前記エンジン24の出力はHST21において変速され油圧モータ出力軸26より出力される。該油圧モータ出力軸26が駆動されることにより、ギヤ15が駆動され、該ギヤ15に噛合したギヤ16が駆動される。該ギヤ16にはクラッチ12のクラッチボックスが固設されており、該クラッチ12が作動しているため、ギヤ16と駆動軸27が接続される。これにより、油圧モータ出力軸26の出力により駆動軸27が駆動される。即ち、クラッチ11の接続を切り、クラッチ12を作動させることにより、HST21により変速された駆動力のみにより前記駆動軸27を駆動する。そして、該駆動軸27の駆動力がギア9・19を介して駆動軸18に伝達される。
【0025】
また、クラッチ11が作動し、ギヤ14と油圧モータ出力軸26が接続され、クラッチ12の接続が切られている場合には、入力軸25の駆動力と油圧モータ出力軸26の駆動力が遊星歯車部7において合成され、該遊星歯車部7において合成された出力により駆動軸27が駆動される。この場合、モータ出力軸26の回転を変化させることにより、駆動軸27を無段階に変更することができる。サンギヤ1には入力軸25を介してエンジン24の出力が伝達され、該サンギ 該遊星歯車部7において入力軸25と油圧モータ出力軸26の駆動力が合成され、キャリヤ6が駆動される。該キャリヤ6の駆動力は該キャリヤ6に固設されたギヤ5によりギヤ9に伝達され、ギヤ9により駆動軸27に伝達される。これにより、入力軸25により遊星歯車部7に伝達された駆動力とHST21により変速された駆動力により駆動軸27が駆動される。そして、該駆動軸27の駆動力がギア9・19を介して駆動軸18に伝達される。
【0026】
即ち、以上の如くの駆動方法においては、HST21の油圧モータ出力軸26の駆動力により駆動軸27が駆動される場合をHSTモード、入力軸25の駆動力と油圧モータ出力軸26の駆動力の合成駆動力により駆動軸27が駆動される場合をHMTモードとすると、該HSTモードよりHMTモードへの切換はクラッチ11とクラッチ12の接続と断続を制御することにより行うことができるのである。例えば、図4に示す如く、後進・前進低速時をHSTモードとし、前進中・高速時をHMTモードとして、HSTモードよりHMTモードに切り換える場合には、クラッチ11を切れた状態より接続した状態に作動させるとともに、クラッチ12を接続した状態より切れた状態に作動させる。逆に、HMTモードよりHSTモードに切り換える場合には、クラッチ12を切れた状態より接続した状態に作動させるとともに、クラッチ11を接続した状態より切れた状態に作動させる。上記の如くクラッチ11・12を制御することにより、駆動モードの切換を行うことができる。
【0027】
以上の如く構成したHMTにおいては、遊星歯車部7を外歯車にて形成したサンギヤ1、プラネタリーギヤ2、プラネタリーギヤ3、および入力ギヤ4のみで構成したので、従来の遊星歯車部におけるリングギアに相当する入力ギヤ4を小型に形成して、その外形をプラネタリーギヤ3の公転軌跡よりも内側に配置することが可能となり、遊星歯車部7の小型化を図ることができる。そして、該入力ギヤ4を小型に形成することにより、歯数を減少することができるので、遊星歯車部7の低コスト化を図ることも可能となる。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。
請求項1記載のごとく、油圧ポンプ(22)と油圧モータ(23)により構成した油圧式無段変速機(21)と、遊星歯車部(7)を有する機械式変速機とで構成された、油圧式−機械式変速機において、エンジン(24)からの入力軸(25)の一端側(25a)を、油圧式無段変速機(21)の油圧ポンプ(22)のポンプ軸とすると共に、該入力軸(25)の他端部(25b)を機械式変速機の遊星歯車部(7)への動力の、エンジン(24)回転の入力部として構成し、該遊星歯車部(7)はサンギヤ(1)、該サンギヤ(1)と噛合する第一プラネタリーギヤ(2)、該第一プラネタリーギヤ(2)と噛合する第二プラネタリーギヤ(3)、及び第一プラネタリーギヤ(2)と第二プラネタリーギヤ(3)を支持して回転するキャリヤ(6)および、第二プラネタリーギヤ(3)と噛合する入力ギヤ(4)により構成し、前記入力軸(25)の他端部(25b)に、前記サンギ ヤ(1)を固定し、該入力軸(25)のサンギヤ(1)より後部の外周には、前記入力ギヤ(4)を一体に形成した動力伝動パイプ(28)を回動可能に挿嵌し、該入力軸(25)の他端部(25b)上に固定したサンギヤ(1)は、前記第一プラネタリーギヤ(2)と噛合し、該第一プラネタリーギヤ(2)は第二プラネタリーギヤ(3)に噛合し、該第二プラネタリーギヤ(3)は、前記動力伝動パイプ(28)上の入力ギヤ(4)と噛合し、前記第一プラネタリーギヤ(2)と第二プラネタリーギヤ(3)はそれぞれキャリヤ(6)に固設された枢軸に回動自在に枢支し、前記サンギヤ(1)に対して公転する構成とし、該キャリヤ(6)に固設されたギヤ(5)に、遊星歯車部(7)の出力が伝達され、該ギヤ(5)の駆動力をギヤ(9・19)を介して、出力軸である駆動軸(18)に動力伝達し、前記遊星歯車部(7)への油圧モータ(23)の油圧モータ出力軸(26)からの入力は、前記入力ギヤ(4)の軸部分を構成する動力伝動パイプ(28)の他端の外周上のギヤ(10)が、油圧モータ出力軸(26)より動力伝達されるギヤ(14)と噛合し、該油圧モータ出力軸(26)に挿嵌固定されたHMTクラッチ(11)を作動させることにより、該油圧モータ出力軸(26)より入力ギヤ(4)が駆動される構成とし、HST式変速の出力は、油圧モータ(23)の油圧モータ出力軸(26)からの出力を、HSTクラッチ(12)を作動させることにより、出力軸(18)に伝達すべく構成したので、歯車のかみ合い等による動力伝達のロスがなくなって、動力伝達効率を向上することが可能となる。
【0029】
また、油圧式無段変速機のポンプ軸の一端側を動力のポンプ軸への入力軸とし、該ポンプ軸の他端部と機械式変速機の遊星歯車部の入力部とを直結して同軸上に配置したので、歯車のかみ合い等による動力伝達のロスがなくなって動力伝達効率を向上することができるとともに、油圧式無段変速機21と遊星歯車部7とを同軸上に直列状に配置することが可能となってHMT(油圧─機械式変速装置)を小さく構成することができ、農業機械・建設機械等の産業機械や、車両等への搭載性を向上することができる。
【0030】
請求項2に記載のごとく、該遊星歯車部を構成するギヤである、前記サンギヤ(1)とプラネタリーギヤ(2)とプラネタリーギヤ(3)及び入力ギヤ(4)は全て外歯車に形成し、該入力ギヤ(4)の外形はプラネタリーギヤ(3)の公転軌跡よりも内側に配置した、従来の遊星歯車部におけるリングギアに相当する、遊星歯車部を構成する入力ギヤを小型に形成して、その外形をプラネタリーギヤの公転軌跡よりも内側に配置することが可能となり、遊星歯車部の小型化を図ることができる。
そして、該入力ギヤを小型に形成することにより、歯数を減少することができるので、遊星歯車部の低コスト化を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 油圧−機械式変速機の正面図である。
【図2】 同じく油圧−機械式変速機の側面断面図である。
【図3】 油圧−機械式変速機のスケルトン図である。
【図4】 変速状態に対応したクラッチの作動状況を示す図である。
【図5】 従来の油圧−機械式変速機のスケルトン図である。
【符号の説明】
1 サンギヤ
2 プラネタリーギヤ
3 プラネタリーギヤ
4 入力ギヤ
7 遊星歯車部
21 HST
22 ポンプ
23 モータ
24 エンジン
25 入力軸
25a 一端側
25b 他端部

Claims (2)

  1. 油圧ポンプ(22)と油圧モータ(23)により構成した油圧式無段変速機(21)と、遊星歯車部(7)を有する機械式変速機とで構成された、油圧式−機械式変速機において、エンジン(24)からの入力軸(25)の一端側(25a)を、油圧式無段変速機(21)の油圧ポンプ(22)のポンプ軸とすると共に、該入力軸(25)の他端部(25b)を機械式変速機の遊星歯車部(7)への動力の、エンジン(24)回転の入力部として構成し、該遊星歯車部(7)はサンギヤ(1)、該サンギヤ(1)と噛合する第一プラネタリーギヤ(2)、該第一プラネタリーギヤ(2)と噛合する第二プラネタリーギヤ(3)、及び第一プラネタリーギヤ(2)と第二プラネタリーギヤ(3)を支持して回転するキャリヤ(6)および、第二プラネタリーギヤ(3)と噛合する入力ギヤ(4)により構成し、前記入力軸(25)の他端部(25b)に、前記サンギヤ(1)を固定し、該入力軸(25)のサンギヤ(1)より後部の外周には、前記入力ギヤ(4)を一体に形成した動力伝動パイプ(28)を回動可能に挿嵌し、該入力軸(25)の他端部(25b)上に固定したサンギヤ(1)は、前記第一プラネタリーギヤ(2)と噛合し、該第一プラネタリーギヤ(2)は第二プラネタリーギヤ(3)に噛合し、該第二プラネタリーギヤ(3)は、前記動力伝動パイプ(28)上の入力ギヤ(4)と噛合し、前記第一プラネタリーギヤ(2)と第二プラネタリーギヤ(3)はそれぞれキャリヤ(6)に固設された枢軸に回動自在に枢支し、前記サンギヤ(1)に対して公転する構成とし、該キャリヤ(6)に固設されたギヤ(5)に、遊星歯車部(7)の出力が伝達され、該ギヤ(5)の駆動力をギヤ(9・19)を介して、出力軸である駆動軸(18)に動力伝達し、前記遊星歯車部(7)への油圧モータ(23)の油圧モータ出力軸(26)からの入力は、前記入力ギヤ(4)の軸部分を構成する動力伝動パイプ(28)の他端の外周上のギヤ(10)が、油圧モータ出力軸(26)より動力伝達されるギヤ(14)と噛合し、該油圧モータ出力軸(26)に挿嵌固定されたHMTクラッチ(11)を作動させることにより、該油圧モータ出力軸(26)より入力ギヤ(4)が駆動される構成とし、HST式変速の出力は、油圧モータ(23)の油圧モータ出力軸(26)からの出力を、HSTクラッチ(12)を作動させることにより、出力軸(18)に伝達すべく構成したことを特徴とする油圧−機械式変速機。
  2. 請求項1記載の油圧−機械式変速機において、該遊星歯車部を構成するギヤである、前記サンギヤ(1)とプラネタリーギヤ(2)とプラネタリーギヤ(3)及び入力ギヤ(4)は全て外歯車に形成し、該入力ギヤ(4)の外形はプラネタリーギヤ(3)の公転軌跡よりも内側に配置したことを特徴とする油圧−機械式変速機。
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