JP4117059B2

JP4117059B2 - High concentration powder aerosol products

Info

Publication number: JP4117059B2
Application number: JP02867398A
Authority: JP
Inventors: 利幸三井; 英明斉藤; 猛加藤
Original assignee: Toyo Aerosol Industry Co Ltd
Current assignee: Toyo Aerosol Industry Co Ltd
Priority date: 1998-02-10
Filing date: 1998-02-10
Publication date: 2008-07-09
Anticipated expiration: 2018-02-10
Also published as: JPH11228943A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉末成分の含有割合が大きい組成物が充填されてなる高濃度粉末エアゾール製品に関する
【０００２】
【従来の技術】
従来、例えば制汗剤として商品化されている粉末エアゾール製品においては、適宜のエアゾール容器内に粉末エアゾール組成物が充填される。このような粉末エアゾール製品において、通常のバルブ装置を備えたエアゾール容器を用いた場合には、当該バルブに粉末による詰まりが生じたり、また粉末によってバルブの正常動作が阻害されることが原因となって内容物の漏洩が生ずる。
【０００３】
図１は、従来の粉末エアゾール容器の一例の説明用断面図、図２はそのバルブ装置の構成を拡大して示す説明用断面図、図３は当該バルブ装置の一部を更に拡大して示す説明用断面図である。
図において、１０は耐圧容器、１２はマウンテンカップであって、このマウンテンカップ１２は、アウターガスケット１３を介して耐圧容器１０の上部開口に気密に設けられている。
【０００４】
２０はバルブ装置である。このバルブ装置２０は、マウンテンカップ１２に保持されたハウジング２１と、このハウジング２１内で上下方向に移動可能に配置されたバルブ本体２３およびステム２５よりなるバルブと、このバルブを上方に押し上げるよう抑制するスプリング２７と、このスプリング２７の作用によりバルブ本体２３の上部が押圧されるよう配置された、環状のステムガスケット３０とにより構成されている。
【０００５】
バルブのステム２５は、内部にステム通路３２を有する、外径がバルブ本体２３より小さい円筒状であって、バルブ本体２３の段部２４を介して上方に突出するよう形成されている。図３に示すように、このステム２５の下端部には周方向に伸びる凹溝部３１が形成され、この凹溝部３１の外周面に開口するステム孔３４が径方向に伸びて、ステム通路３２に連通するよう形成されている。
そして、ステム２５の外周面には、ステム孔３４より僅かに下方の位置に、周方向に伸びるリング状突起３５が形成されている。
【０００６】
３７は、ハウジング２１の下端から耐圧容器１０の下部に伸びるディップチューブ、３８はステム２５の上端に設けられたアクチュエータであって、このアクチュエータ３８には、ステム通路３２に連通するアクチュエータ通路３９を介して噴射口４０が形成されている。
【０００７】
このようなバルブ装置を有するエアゾール容器では、アクチュエータ３８が押下操作されない非動作時には、スプリング２７によってバルブが上方に押し上げられてバルブ本体２３の段部２４がステムガスケット３０の下面に押圧され、同時にステム孔３４の開口が当該ステムガスケット３０により塞がれた状態とされることにより、耐圧容器１０の内部に連通するハウジング２１内の空間Ｓがステム通路３２と遮断された状態とされる。
【０００８】
一方、アクチュエータ３８により、スプリング２７に抗してバルブが押下操作された動作時は、ステム２５の凹溝部３１に係る下向テーパ面部３１Ａによって押し下げられるためにステムガスケット３０の内周面部分が下方に湾曲した状態となり、ステム孔３４の開口がステムガスケット３０より下方に外れた位置となるためにハウジング２１内の空間Ｓと連通された状態となり、これにより、耐圧容器１０内の内容物は、ディップチューブ３７、ハウジング２１内の空間Ｓ、ステム孔３４、ステム通路３２およびアクチュエータ通路３９を介して噴射口４０から噴射される。
【０００９】
そして、バルブのステム２５の凹溝部３１には、ステム孔３４より僅かに下方の位置にリング状突起３５が形成されているため、非動作時にはこのリング状突起３５がステムガスケット３０に食い込んだ状態となってシール作用が発揮されると共に、アクチュエータ３８によりバルブが上下に移動されるときに、当該リング状突起３５がステムガスケット３０の内周面およびその近傍の部分を摺擦するため、当該部分に付着した粉末が掻き落とされ、その結果、粉末の付着および堆積による当該バルブ装置における詰まりおよび漏洩が防止される効果が得られる。
【００１０】
以上のようなバルブ装置を有するエアゾール容器を用いて、従来、粉末成分の割合が５重量％以下の粉末エアゾール製品が提供されており、粉末成分の種類によっては１０重量％程度以下の割合で粉末成分を含有してなる粉末エアゾール製品も提供されている。
しかしながら、広い面積領域に粉末を塗布する場合には、内容物の組成物において高い割合で粉末成分が含有される要請が大きいにもかかわらず、粉末成分の割合が５重量％を超える場合には、上記のバルブ装置を有するエアゾール容器によれば、バルブの詰まりが生じたり、また漏洩が生ずるようになるため、十分に満足すべき粉末エアゾール製品を得ることができない。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来においては、粉末成分の割合が５重量％以上であるような高濃度粉末エアゾール組成物を内容物とし、しかも実用上十分な動作特性を有するエアゾール製品は提供されていないのが現状である。
本発明は、以上のような事情に基いてなされたものであって、その目的は、粉末成分を５重量％以上であるような高濃度の割合で含有する組成物を内容物としながら、実用上十分な動作特性が安定して得られるエアゾール製品を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明の高濃度粉末エアゾール製品は、バルブ装置を備えたエアゾール容器内に、１〜１００μｍの平均粒子径を有する粉末成分５〜５０重量％と、液化石油ガスおよびジメチルエーテルの少なくとも一方よりなる噴射剤と、懸濁剤とを含有してなる高濃度粉末エアゾール組成物が充填されてなり、
前記エアゾール容器のバルブ装置は、ハウジングと、このハウジング内に軸方向に移動可能に設けられた、上端に径方向に伸びるシール面を有するバルブ本体およびこのバルブ本体のシール面から上方に垂直に突出して伸びる均一な外径および外周面を有する円筒状のステムよりなるバルブと、ステムガスケットと、前記バルブをステムガスケットに対して押圧するスプリングとを具えてなり、
前記バルブのステムにはその外周面に開口するステム孔が形成されており、
前記ステムガスケットは、バルブがスプリングによって押圧された状態において、前記バルブ本体のシール面が対接される、径方向に伸びる平坦な下面により形成されるシール面対接面と、このシール面対接面から垂直に軸方向に伸びるよう形成された円筒状の内周面を有する貫通孔とを有し、
前記ステムガスケットの貫通孔の内径が前記ステムの外径に適合していてステムガスケットの貫通孔の内周面にステムの外周面が摺動可能に対接されており、バルブが上下に移動されるときにステムガスケットが変形を生じないことを特徴とする。
【００１３】
以上において、バルブ装置は、定量室を有する定量型のものとすることができる。また、含有される粉末成分の割合を、５０重量％を超えない範囲で、例えば１０重量％以上でとすることができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明において、エアゾール容器内に充填される組成物は、１〜１００μｍの平均粒子径を有する粉末成分５〜５０重量％と、液化石油ガスおよびジメチルエーテルの少なくとも一方よりなる噴射剤と、懸濁剤とを含有してなる高濃度粉末エアゾール組成物である。
【００１５】
本発明において、粉末成分を構成する粉末としては、例えばタルク、カオリン、シリカ、アルミニウムクロロハイドレート、ウンデシリン酸亜鉛、無水珪酸、珪酸マグネシウム、マイカ、雲母チタン、酸化マグネシウム、、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどの無機物質の粉末、並びにナイロン６、ナイロン６６、ナイロン１２などのポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ホリエステル、アクリル樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、その他の物質の粉末を挙げることができる。これらの粉末は、単独でまたは混合して用いることができる。
【００１６】
用いる粉末は、その数平均粒子径が１μｍ以上で１００μｍ以下であることが必要であり、好ましくは５〜７０μｍであり、特に好ましくは５〜５０μｍである。平均粒子径が過大の粉末を用いるとバルブの詰まりや漏洩が生ずるおそれが大きくなり、過小の粉末では、飛散しやすいために取扱いが面倒である上に汚染の原因となるので好ましくない。
内容物とされる組成物において、粉末成分の含有割合は、５重量％以上、好ましくは１０重量％以上、更に好ましくは２０重量％以上であり、上限は５０重量％である。５０重量％を超える割合の粉末成分が含有される組成物を用いると、バルブの詰まりや漏洩が生ずるおそれが大きくなり実用上問題となる。
【００１７】
粉末成分と共にエアゾール組成物を構成する噴射剤としては、液化石油ガスおよびジメチルエーテルの少なくとも一方が用いられる。液化石油ガスの具体例としては、例えばプロパン、ｎ−ブタン、ｉｓｏ−ブタン、ｎ−ペンタン、ｉｓｏ−ペンタンおよびこれらの混合物を挙げることができる。液化石油ガスとジメチルエーテルを混合して用いることもできる。
【００１８】
高濃度粉末エアゾール組成物には、更に懸濁剤が含有される。この懸濁剤は、粉末成分を噴射剤中に懸濁させる作用を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えばＨＬＢの値が１０以下、好ましくは１〜５の界面活性剤を好ましいものとして用いることができる。その具体例としては、ソルビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレングリコールモノイソステアレート、ポリオキシエチレングリコールトリイソステアレート、ポリオキシエチレングリコールトリステアレート、ポリオキシエチレンラウリルエーテルイソステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノラウレートなどの非イオン性界面活性剤を挙げることができる。
【００１９】
高濃度粉末エアゾール組成物には、さらに、適宜の添加剤を含有させることができる。この添加剤の具体例としては、例えば、粉末成分の凝集防止効果あるいは粉末の潤滑剤としてイソプロピルミリステートやミネラルオイル、香料、着色剤、レシチン、スクワラン、ラノリンなどの薬剤をを用いることができる。
【００２０】
本発明においては、以上の高濃度粉末エアゾール組成物は、特定の構造のバルブ装置を有するエアゾール容器内に充填されて高濃度粉末エアゾール製品が構成される。
図４および図５は、本発明で用いられるエアゾール容器の説明用断面図およびそのバルブ装置を拡大して示す説明用断面図である。
これらの図において、１０は耐圧容器、１２はマウンテンカップであって、このマウンテンカップ１２は、アウターガスケット１３を介して耐圧容器１０の上部開口に気密に設けられている。
【００２１】
５０はバルブ装置である。このバルブ装置５０は、マウンテンカップ１２に保持されたハウジング５１と、このハウジング５１内で上下に移動可能に配置された、当該ハウジング５１の内径より若干小さな外径を有するバルブ本体５３およびステム５５よりなるバルブと、このバルブを上方に押し上げるよう抑制する、下端がハウジング５１に固定状態に保持されたスプリング５７と、このスプリング５７の作用によりバルブ本体５３の上部が押圧されるよう配置された、環状のステムガスケット６０とにより構成されている。
【００２２】
バルブのステム５５は、ステム通路６２を有する、外径がバルブ本体５３より小さい外径を有する円筒状であって、バルブ本体５３の上端において径方向に伸びるよう形成された平坦なシール面７０の中央において上方に突出する状態に形成されている。このステム５５は、その下端部に至るまで全体が均一な外径および外周面を有しており、従ってバルブ本体５３のシール面７０に対して垂直な状態となっている。
このステム５５には、その下端より僅かに上方の位置において、外周面に開口するステム孔６４が径方向に伸びてステム通路６２に連通するよう形成されている。
【００２３】
そして、ステムガスケット６０は、ステム孔６４の径よりも十分に大きい厚みを有する環状の板状体であって中央に軸方向に伸びる円筒形の貫通孔６６が形成され、径方向に伸びる平坦な下面によりシール面対接面７２が形成され、かつ当該貫通孔６６の径は、その内周面がステム５５の外周面に摺動可能に対接するよう、当該ステム５５の外径に適合した状態とされる。従って、このステムガスケット６０のシール面対接面７２と貫通孔６６の内周面とは垂直となっている。
【００２４】
３７は、ハウジング５１の下端から耐圧容器１０の下部に伸びるディップチューブ、３８はステム５５の上端に設けられたアクチュエータであって、このアクチュエータ３８には、ステム通路６２に連通する通路３９を介して噴射口４０が形成されている。５８はハウジング５１の下孔である。
【００２５】
このようなバルブ装置５０を有するエアゾール容器では、非動作時には、スプリング５７によってバルブが上方に押し上げられてバルブ本体５３の上端のシール面７０がステムガスケット６０の下面のシール面対接面７２に押圧され、同時にステム５５の下端部分の外周面がステムガスケット６０の貫通孔６６の内周面に押圧的に対接されてステム孔６４の開口が塞がれた状態とされ、これにより、耐圧容器１０の内部に連通するハウジング５１内の空間Ｓは、ステム通路６２と遮断された状態とされている。
【００２６】
一方、動作時には、アクチュエータ３８により、スプリング５７に抗してバルブが押下され、ステム５５は、その外周面がステムガスケット６０の貫通孔６６に係る内周面と摺動しながら押し下げられ、ステム孔６４の開口がステムガスケット６０の下面（シール面対接面７２）より下方に外れた位置となってハウジング５１内の空間Ｓと連通した状態となり、その結果、耐圧容器１０内の内容物はディップチューブ３７、ハウジング５１内の空間Ｓ、ステム孔６４、ステム通路６２およびアクチュエータ通路３９を介して噴射口４０から噴射される。
【００２７】
そして、バルブのバルブ本体５３とステム５５において、バルブ本体５３のシール面７０が径方向に伸びると共に、ステム５５が軸方向に伸びる状態とされているため当該シール面７０とステム５５の外周面とが垂直であり、一方、これに対応して、ステムガスケット６０において、そのシール面対接面７２が径方向に伸びると共に貫通孔６６が軸方向に伸びる状態とされているため当該シール面対接面７２と貫通孔６６の内周面とが垂直である。
従って、非動作時には、シール面７０とシール面対接面７２とが互いに全面的に密着するようになると共に、ステム５５の外周面とステムガスケット６０の貫通孔６６の内周面とが互いに全面的に密着するようになる。
【００２８】
以上のようなバルブ装置５０を有するエアゾール容器においては、内容物が、粉末成分が５重量％以上であるような高濃度粉末エアゾール組成物である場合にも、後述する実施例の説明から明らかなように、当該バルブの詰まりや漏洩が生ずることがなく、安定した動作特性が得られる。すなわち、当該バルブ装置５０においては、その構造上の特徴により、内容物の噴射操作に伴って、バルブ本体５３およびステム５５に係るシール部分に粉末が残留または滞留することが防止され、高いシール性が確実に発揮される。
【００２９】
このような優れた効果が得られる理由は、次のとおりであると考えられる。すなわち、バルブとステムガスケット６０とが小さなシール面積でシールされるので高いシール性が得られる上、シール面７０およびシール面対接面７２はいずれも径方向に伸びると共に、ステム５５の外周面および貫通孔６６の内周面がそれらに対して垂直であるので、シール部分の形態が単純で粉末が滞留しにくく、仮に粉末が残留することがあっても、次回の噴射操作時に確実に外部に噴射されるようになる。
また、ステム孔６４の下端部分の周辺においては、アクチュエータ３８の操作によってバルブが上下方向に移動されるときに、ステムガスケット６０はほとんど撓むことがなくて変形が生じないため、ステム５５の外周面に対するステムガスケット６０による摺擦が確実に行われることとなり、その結果、縦断面形状における輪郭が直角状である、ステムガスケット６０のシール面対接面７２と貫通孔６６との間の稜線部分により、当該ステム５５の下端部分の外周面に付着した粉末が確実に掻き落とされることとなる。
【００３０】
以上のような理由により、バルブ装置５０を有するエアゾール容器を用いることにより、粉末成分の割合が５重量％以上であるような高濃度である組成物を内容物としながら、実用上十分な動作特性を安定に得ることができる。そして、この粉末エアゾール組成物において、粉末成分の含有割合は最高で５０重量％とすることもできるが、このことは、実際上、きわめて大きな効果である。
【００３１】
図６は、本発明の他の実施例を示すエアゾール容器のバルブ装置を示す説明用断面図である。この例におけるバルブ装置８０は、定量室を有する定量型のものである点を除けば、図５に示されているバルブ装置５０と同様の基本的構成を有し、また同様の機能を発揮する。従って、同一の機能または作用を発揮する構成部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【００３２】
この例のバルブ装置８０において、図５に示されているバルブ装置５０と相違する部分は次のとおりである。すなわち、このバルブ装置８０では、ハウジング５１の下端に、直接ディップチューブ３７が接続されず、円筒形のブッシュ８２が固定されており、このブッシュ８２の下端部にディップチューブ３７が接続されている。そして、当該ブッシュ８２により、上方に向かうに従って拡開するテーパ状の筒状部８３を有するカップゴム８４がハウジング５１の段部との間に保持されており、このカップゴム８４の筒状部８３の上向きの内周面と、バルブ本体５３の下端部８５とにより弁が構成されている。
【００３３】
このバルブ装置８０においては、動作時には、アクチュエータ３８が操作されることによりバルブが下降されてステム孔６４がハウジング５１内の空間Ｓと連通するため、当該空間Ｓ内の内容物が外部に噴射されるが、このとき、バルブ本体５３の下端部８５はカップゴム８４に押圧されるためにブッシュ８２内の空間Ｃがハウジング５１内の空間Ｓと遮断され、従って実際に噴射されるものは当該空間Ｓ内の内容物のみとなる。
そして、バルブがスプリング５７の作用によって上昇位置に復帰すると、この非動作時には、バルブ本体５３の下端部８５がカップゴム８４の筒状部８３から離間するため、ハウジング５１内の空間Ｓ、ブッシュ８２内の空間Ｃおよびディップチューブ３７を介して耐圧容器１０内と連通するため、空間Ｓ内には再び高濃度粉末エアゾール組成物が充満することとなる。
従って、１回の噴射操作により、ハウジング５１内の空間Ｓ内の容積によって定まる量の高濃度粉末エアゾール組成物が定量的に噴射されることとなる。すなわち、ハウジング５１内の空間Ｓが定量室となる。
【００３４】
このような定量型バルブ装置８０によれば、既述の図５に示した構造のバルブ装置５０の場合と同様に、高いシール性と詰まり防止性という作用効果が奏されると共に、高濃度粉末エアゾール組成物の噴射において、１回の操作で噴射される組成物の量が定量室の容積によって規定されるため、適用対象面に噴射されて付着される粉末の量を噴射回数によって制御することが可能となり、使用上の利便性が大幅に向上する。すなわち、図５に示されている連続噴射式のバルブ装置５０では、内容物が高濃度粉末エアゾール組成物であると、単位時間当りに噴射される粉末量が多くてその合計付着量を制御することが相当に困難であるが、上述のような定量型のバルブ装置８０によれば、所望の制御された付着量を得ることが容易である。
【００３５】
以上、本発明の高濃度粉末エアゾール製品について具体的に説明したが、本発明においては、種々変更を加えることができる。例えば、耐圧容器としては従来公知の種々のタイプのものを利用することができ、また、当該耐圧容器のタイプに応じて、バルブ装置を装着するための構造を適宜選定することができる。従って、図示の例のようなマウンテンカップによるいわゆるインチカップバルブの構造ではなく、バルブ装置を耐圧容器に巻締めあるいはカシメによって装着する構造、あるいはいわゆる金環巻締めによって装着する構造などの、所望の方式を採用することもできる。
【００３６】
具体的に説明すると、図７は、バルブ装置を耐圧容器に巻締めあるいはカシメによって装着した型のエアゾール容器による例を示す説明用断面図、図８はそのバルブ装置部分を拡大して示す説明用断面図である。
この例において、耐圧容器９０は有底円筒状の例えばアルミニウムなどの金属製であり、その上端開口部分が、樹脂リング９１を介して巻締められることにより、バルブ装置８０が装着されている。９３はカバーである。ここに、バルブ装置８０は、図６と同様の構成を有する定量型のものである。
【００３７】
また、図９は、バルブ装置を耐圧容器にいわゆる金環巻締めによって装着した型のエアゾール容器による例を示す説明用断面図、図１０はそのバルブ装置部分を拡大して示す説明用断面図である。
この例において、耐圧容器９０は、例えばガラス製または適宜の樹脂製の有底円筒状容器である。また、バルブ装置８０のハウジング５１の上端には径方向外方に伸びるフランジ部５１Ａが形成されている。そして、耐圧容器９０の上端開口部分にはマウンテンカップ９５が装着され、このマウンテンカップ９５と耐圧容器９０の開口縁部との間に、ハウジング５１のフランジ部５１Ａがシールゴム９６を介して挟圧保持され、これにより、定量型のバルブ装置８０が装着されている。
【００３８】
図１１は、バルブ装置５０の変形例を示す説明用断面図である。この例のバルブ装置５０は、そのバルブ本体５３の上面から側周面に至る、いわゆる肩の部分が湾曲した曲面とされているが、少なくともステム５５が伸び出るバルブ本体５３の上面個所における接線方向が水平であり、従って微視的に見た場合に、ステム５５は垂直に突出する状態となっている。このような構成によれば、図５に示したものと全く同様の作用効果が得られるうえ、更にバルブ本体５３の肩の部分が曲面とされているために、粉末がほとんど滞留しないものとなる。
【００３９】
図１２は、図１１の変形バルブ装置に対応する定量型のバルブ装置を示す説明用断面図であり、バルブ本体５３の上面部分が図１１と同様の形態であること以外は、図６に示したバルブ装置と同様の構成を有する。従って、図１１の構成によるものと同様の作用効果が得られる。
【００４０】
以上、本発明の高濃度粉末エアゾール製品について具体的に説明したが、本発明の粉末エアゾール製品は、その粉末成分の含有割合が高いため、僅かな噴射量で従来と同様の粉末噴射効果を得ることができる。従って、同等量の粉末を適用すべき場合に必要な噴射剤の量を低減することができ、従って環境保全の観点から好適である。
また、同等量の粉末成分が充填されたものとする場合に、高濃度粉末エアゾール製品においては、用いるエアゾール容器を容量の小さなものとすることが可能であり、従って包装材料を減少させて輸送コストを削減することができる。
しかも、通常のバルブ装置による高濃度粉末エアゾール製品では、噴射時間の制御によって噴射される粉末成分の量を制御することが困難であるが、定量型のバルブ装置を有するエアゾール容器によれば、噴射の回数により、噴射される粉末の量剤の制御を容易にかつ確実に行うことができる。
【００４１】
本発明の高濃度粉末エアゾール製品は多種多様の商品、例えば、害虫忌避剤、ドライシンプー、傷薬、殺虫剤、ボディパウダー、外用治療剤、その他の商品として具体化することができる。
【００４２】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
＜実施例Ａ１〜Ａ７＞
表１に示す配合処方に従って、粉末成分、噴射剤、その他の組成物成分を配合してなる原液の４５ｇを、下記のエアゾール容器内に充填することにより、制汗剤用の高濃度粉末エアゾール製品を作製した。
ここに使用されたエアゾール容器は、内径３５ｍｍ、長さ１１０ｍｍのアルミニウム製耐圧容器（１０）に、図５に示された構成を有し、ステム孔（６４）の数が２個、各ステム孔の径が０．５ｍｍ、ハウジング（５１）の下孔（５８）の径が１．０ｍｍのバルブ装置（このバルブ装置のタイプを「ロ」とする。）が設けられると共に、噴射口（ベーパータップ）（４０）の径が０．５ｍｍのアクチュエータ（３８）が装着されたものである。
【００４３】
＜比較例Ａ１およびＡ２＞
エアゾール容器のバルブ装置として、図２に示されたリング状突起（３５）を有する構成を有するもの（このバルブ装置のタイプを「ロ」とする。）を用いたことのほかは、実施例１と同様にして、比較用の高濃度粉末エアゾール製品を作製した。
【００４４】
＜比較例Ａ３＞
この比較例では、は、内容物の組成物における粉末成分の含有割合を過大としたことのほかは、実施例Ａ１と同様にして比較用の高濃度粉末エアゾール製品を作製した。
【００４５】
以上の実施例および比較例で得られた高濃度粉末エアゾール製品を試料として以下の実験を行い、バルブの詰まりの状況および漏洩の状況を調べた。結果は表１に示すとおりである。
詰まりの状況は、各試料の５０個を毎週１回の割合で噴射させ、１カ月間の間に生じたバルブの詰まりの延べ数を求めた。
漏洩の状況は、各試料の２０個を温度４５℃で３カ月間保存して重量の減量の程度を測定して各試料毎の平均値を求め、平均減量の程度が０．５ｇ未満のものを「良」、０．５〜２．０ｇのものを「可」、２．０ｇを超えるものを「不良」と評価した。
【００４６】
【表１】

【００４７】
＜実施例Ｂ１〜Ｂ６＞
表２に示す配合処方に従って、粉末成分、噴射剤、その他の組成物成分配合してなる原液の１５ｇを、下記のエアゾール容器内に充填することにより、水虫治療薬用の高濃度粉末エアゾール製品を作製した。
ここに使用されたエアゾール容器は、内径２５ｍｍ、長さ９０ｍｍのアルミニウム製耐圧容器に、図６に示された構成を有し、ステム孔の数が２個、各ステム孔の径が０．５ｍｍであるバルブ装置８０が設けられ（このバルブ装置のタイプを「ハ」とする。）、定量室（空間Ｓ）の容積が０．２５ミリリットルのものである。
【００４８】
＜比較例Ｂ１およびＢ２＞
エアゾール容器として、タイプ「ロ」のものを用いたほかは、実施例Ｂ１と同様にして比較用の高濃度粉末エアゾール製品を作製した。
【００４９】
以上の実施例および比較例で得られた高濃度粉末エアゾール製品を試料として実施例Ａ１の場合と同様の実験を行った。結果は表２にすとおりである。
【００５０】
【表２】

【００５１】
【発明の効果】
本発明の高濃度粉末エアゾール製品によれば、そのエアゾール容器に設けられたバルブ装置における構造上の特徴により、高いシール性が得られると共に、バルブのシール部分に粉末が残留または滞留することがなく、その結果、内容物が５重量％以上の割合で粉末成分を含有する高濃度粉末エアゾール組成物である場合にも、繰り返し使用において、バルブの詰まりや漏洩が生ずることがなく、安定した動作特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の粉末エアゾール容器の一例の説明用断面図である。
【図２】図１のバルブ装置の構成を拡大して示す説明用断面図である。
【図３】図２のバルブ装置の一部を更に拡大して示す説明用断面図である。
【図４】本発明の高濃度粉末エアゾール製品において用いられるエアゾール容器の説明用断面図である。
【図５】図４のバルブ装置の構成を拡大して示す説明用断面図である。
【図６】本発明で用いられる定量型のバルブ装置の説明用断面図である。
【図７】バルブ装置を耐圧容器に巻締めあるいはカシメによって装着した型のエアゾール容器による例を示す説明用断面図である。
【図８】図７のバルブ装置の構成を拡大して示す説明用断面図である。
【図９】バルブ装置を耐圧容器にいわゆる金環巻締めによって装着した型のエアゾール容器による例を示す説明用断面図である。
【図１０】図９のバルブ装置の構成を拡大して示す説明用断面図である。
【図１１】図５のバルブ装置の変形例を示す説明用断面図である。
【図１２】図６のバルブ装置の変形例を示す説明用断面図である。
【符号の説明】
１０，９０耐圧容器
１２，９５マウンテンカップ
１３アウターガスケット
２０，５０，８０バルブ装置
２１，５１ハウジング
２３，５３バルブ本体
２４段部
２５，５５ステム
２７，５７スプリング
３０，６０ステムガスケット
３２，６２ステム通路
３１凹溝部
３１Ａ下向テーパ面部
３４，６４ステム孔
３５リング状突起
３７ディップチューブ
３８アクチュエータ
３９アクチュエータ通路
４０噴射口
５１Ａフランジ部
５８ハウジングの下孔
６６貫通孔
７０シール面
７２シール面対接面
Ｓハウジング内の空間
８２ブッシュ
Ｃブッシュ内の空間
８３テーパ状の筒状部
８４カップゴム
８５バルブ本体の下端部
９１樹脂リング
９３カバー
９６シールゴム[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a high-concentration powder aerosol product filled with a composition having a large content ratio of a powder component.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, for example, in powder aerosol products that have been commercialized as antiperspirants, a powder aerosol composition is filled in an appropriate aerosol container. In such a powder aerosol product, when an aerosol container equipped with a normal valve device is used, the valve is clogged with powder, or the normal operation of the valve is hindered by the powder. Content leakage.
[0003]
FIG. 1 is a cross-sectional view for explaining an example of a conventional powder aerosol container, FIG. 2 is a cross-sectional view for explaining the configuration of the valve device in an enlarged manner, and FIG. 3 shows a part of the valve device in a further enlarged manner. It is sectional drawing for description.
In the figure, 10 is a pressure-resistant container, and 12 is a mountain cup. The mountain cup 12 is airtightly provided in the upper opening of the pressure-resistant container 10 via an outer gasket 13.
[0004]
Reference numeral 20 denotes a valve device. The valve device 20 includes a housing 21 held by the mountain cup 12, a valve including a valve body 23 and a stem 25 that are movably disposed in the vertical direction within the housing 21, and restrains the valve from being pushed upward. And an annular stem gasket 30 arranged so that the upper portion of the valve body 23 is pressed by the action of the spring 27.
[0005]
The stem 25 of the valve has a stem passage 32 therein and has an outer diameter smaller than that of the valve main body 23 and is formed so as to protrude upward through the step portion 24 of the valve main body 23. As shown in FIG. 3, a concave groove portion 31 extending in the circumferential direction is formed at the lower end portion of the stem 25, and a stem hole 34 opening in the outer peripheral surface of the concave groove portion 31 extends in the radial direction to form a stem passage 32. It is formed to communicate.
A ring-like protrusion 35 extending in the circumferential direction is formed on the outer peripheral surface of the stem 25 at a position slightly below the stem hole 34.
[0006]
37 is a dip tube extending from the lower end of the housing 21 to the lower part of the

pressure vessel

10, and 38 is an actuator provided at the upper end of the stem 25. The actuator 38 is connected to an actuator passage 39 communicating with the stem passage 32. Thus, an injection port 40 is formed.
[0007]
In an aerosol container having such a valve device, when the actuator 38 is not operated to be depressed, the valve is pushed upward by the spring 27 so that the stepped portion 24 of the valve body 23 is pressed against the lower surface of the stem gasket 30 and at the same time the stem. By setting the opening of the hole 34 to be closed by the stem gasket 30, the space S in the housing 21 communicating with the inside of the pressure vessel 10 is blocked from the stem passage 32.
[0008]
On the other hand, when the valve is pushed down against the spring 27 by the actuator 38, the inner peripheral surface portion of the stem gasket 30 is lowered because the valve is pushed down by the downward tapered surface portion 31A related to the concave groove portion 31 of the stem 25. And the state where the opening of the stem hole 34 is located below the stem gasket 30 is in communication with the space S in the housing 21, whereby the contents in the pressure vessel 10 are It is injected from the injection port 40 through the dip tube 37, the space S in the housing 21, the stem hole 34, the stem passage 32 and the actuator passage 39.
[0009]
Since the ring-shaped protrusion 35 is formed in the concave groove portion 31 of the valve stem 25 slightly below the stem hole 34, the ring-shaped protrusion 35 bites into the stem gasket 30 when not operating. As the sealing action is exerted, and when the valve is moved up and down by the actuator 38, the ring-shaped protrusion 35 rubs the inner peripheral surface of the stem gasket 30 and the vicinity thereof. As a result, an effect of preventing clogging and leakage in the valve device due to the adhesion and deposition of the powder is obtained.
[0010]
Conventionally, powder aerosol products in which the proportion of the powder component is 5% by weight or less have been provided using the aerosol container having the valve device as described above. Depending on the type of the powder component, the powder is in a proportion of about 10% by weight or less. Powder aerosol products comprising the ingredients are also provided.
However, in the case where the powder is applied to a wide area, when the proportion of the powder component exceeds 5% by weight even though there is a great demand for the content of the powder component to be contained in the composition of the contents, According to the aerosol container having the valve device described above, since the valve is clogged or leaks, a sufficiently satisfactory powder aerosol product cannot be obtained.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, conventionally, no aerosol product having a high-concentration powder aerosol composition having a powder component ratio of 5% by weight or more and having practically sufficient operating characteristics has not been provided. Is the current situation.
The present invention has been made on the basis of the circumstances as described above, and its purpose is to use a composition containing a powder component at a high concentration ratio of 5% by weight or more as a content. It is another object of the present invention to provide an aerosol product capable of stably obtaining sufficient operating characteristics.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
  The high-concentration powder aerosol product of the present invention is a propellant comprising 5 to 50% by weight of a powder component having an average particle diameter of 1 to 100 μm and at least one of liquefied petroleum gas and dimethyl ether in an aerosol container equipped with a valve device. And a high-concentration powder aerosol composition containing a suspending agent,
  The valve device for the aerosol container includes a housing, a valve body provided in the housing so as to be movable in the axial direction, and having a sealing surface extending in a radial direction at an upper end thereof, and vertically protruding from the sealing surface of the valve body. Uniform outer diameterAnd outer peripheral surfaceComprising a valve having a cylindrical stem having a stem gasket, and a spring for pressing the valve against the stem gasket,
  The stem of the valve is formed with a stem hole that opens to the outer peripheral surface thereof,
  The stem gasket is in contact with the sealing surface of the valve body when the valve is pressed by a spring.Formed by a flat lower surface extending in the radial directionThe seal surface is formed so as to extend in the axial direction perpendicular to the seal surface.CylindricalWith a through hole with an inner peripheral surfaceAnd
  The inner diameter of the through hole of the stem gasket matches the outer diameter of the stem, and the outer peripheral surface of the stem is slidably opposed to the inner peripheral surface of the through hole of the stem gasket, and the valve is moved up and down. Stem gasket does not deform whenIt is characterized by that.
[0013]
In the above, the valve device can be of a quantitative type having a quantitative chamber. Moreover, the ratio of the powder component to be contained can be, for example, 10% by weight or more in a range not exceeding 50% by weight.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the composition filled in the aerosol container comprises 5 to 50% by weight of a powder component having an average particle diameter of 1 to 100 μm, a propellant comprising at least one of liquefied petroleum gas and dimethyl ether, and a suspending agent. Is a high-concentration powder aerosol composition.
[0015]
In the present invention, the powder constituting the powder component includes, for example, talc, kaolin, silica, aluminum chlorohydrate, zinc undecyl phosphate, anhydrous silicic acid, magnesium silicate, mica, titanium mica, magnesium oxide, zinc oxide, titanium oxide, Powders of inorganic substances such as magnesium carbonate and calcium carbonate, as well as polyamides such as nylon 6, nylon 66 and nylon 12, polyethylene, polypropylene, polystyrene, polycarbonate, polyester, acrylic resin, fluororesin, silicone resin and other substances Can be mentioned. These powders can be used alone or in combination.
[0016]
The powder to be used must have a number average particle size of 1 μm or more and 100 μm or less, preferably 5 to 70 μm, and particularly preferably 5 to 50 μm. If a powder having an excessive average particle size is used, the possibility of clogging or leakage of the valve is increased, and a powder having a small average particle size is not preferable because it tends to scatter and cause troubles and contamination.
In the composition to be the contents, the content ratio of the powder component is 5% by weight or more, preferably 10% by weight or more, more preferably 20% by weight or more, and the upper limit is 50% by weight. When a composition containing a powder component in a proportion exceeding 50% by weight is used, there is a large possibility that the valve will be clogged or leaked, which causes a practical problem.
[0017]
As a propellant which comprises an aerosol composition with a powder component, at least one of liquefied petroleum gas and dimethyl ether is used. Specific examples of the liquefied petroleum gas include propane, n-butane, iso-butane, n-pentane, iso-pentane, and mixtures thereof. A mixture of liquefied petroleum gas and dimethyl ether can also be used.
[0018]
The high-concentration powder aerosol composition further contains a suspending agent. The suspending agent is not particularly limited as long as it has an action of suspending the powder component in the propellant. For example, a surfactant having an HLB value of 10 or less, preferably 1 to 5 is used. It can be used as a preferable one. Specific examples include sorbitan sesquioleate, polyoxyethylene glycol monoisostearate, polyoxyethylene glycol triisostearate, polyoxyethylene glycol tristearate, polyoxyethylene lauryl ether isostearate, sorbitan monooleate And nonionic surfactants such as sorbitan monolaurate.
[0019]
The high concentration powder aerosol composition may further contain appropriate additives. As a specific example of this additive, for example, an agent such as isopropyl myristate, mineral oil, fragrance, colorant, lecithin, squalane, lanolin or the like can be used as an anti-aggregation effect of powder components or a powder lubricant.
[0020]
In the present invention, the above high-concentration powder aerosol composition is filled in an aerosol container having a valve device having a specific structure to constitute a high-concentration powder aerosol product.
FIG. 4 and FIG. 5 are explanatory sectional views of the aerosol container used in the present invention and explanatory sectional views showing the valve device in an enlarged manner.
In these drawings, reference numeral 10 denotes a pressure vessel, and 12 denotes a mountain cup. The mountain cup 12 is airtightly provided in the upper opening of the pressure vessel 10 through an outer gasket 13.
[0021]
Reference numeral 50 denotes a valve device. The valve device 50 includes a housing 51 held by the mountain cup 12, and a valve body 53 and a stem 55, which are arranged so as to be vertically movable in the housing 51 and have an outer diameter slightly smaller than the inner diameter of the housing 51. And a spring 57 whose lower end is held fixed to the housing 51, and an upper portion of the valve body 53 is pressed by the action of the spring 57. And the stem gasket 60.
[0022]
The valve stem 55 has a stem passage 62 and has a cylindrical shape having an outer diameter smaller than that of the valve main body 53 and is formed to extend in the radial direction at the upper end of the valve main body 53. It is formed so as to protrude upward in the center. The entire stem 55 has a uniform outer diameter and outer peripheral surface up to the lower end portion thereof, and is thus in a state perpendicular to the seal surface 70 of the valve body 53.
The stem 55 is formed at a position slightly above the lower end thereof so that a stem hole 64 opened to the outer peripheral surface extends in the radial direction and communicates with the stem passage 62.
[0023]
The stem gasket 60 is an annular plate-like body having a thickness sufficiently larger than the diameter of the stem hole 64, and a cylindrical through hole 66 extending in the axial direction is formed at the center, and the stem gasket 60 is flat and extends in the radial direction. The seal surface facing surface 72 is formed by the lower surface, and the diameter of the through hole 66 is adapted to the outer diameter of the stem 55 so that the inner peripheral surface of the through hole 66 is slidably in contact with the outer peripheral surface of the stem 55 It is said. Therefore, the seal surface contact surface 72 of the stem gasket 60 and the inner peripheral surface of the through hole 66 are perpendicular to each other.
[0024]
37 is a dip tube extending from the lower end of the housing 51 to the lower part of the

pressure vessel

10, and 38 is an actuator provided at the upper end of the stem 55, and this actuator 38 is connected to the stem passage 62 via a passage 39. An injection port 40 is formed. 58 is a lower hole of the housing 51.
[0025]
In an aerosol container having such a valve device 50, when not in operation, the valve is pushed upward by the spring 57, and the seal surface 70 at the upper end of the valve body 53 is pressed against the seal surface contact surface 72 at the lower surface of the stem gasket 60. At the same time, the outer peripheral surface of the lower end portion of the stem 55 is brought into pressure contact with the inner peripheral surface of the through hole 66 of the stem gasket 60 and the opening of the stem hole 64 is closed. A space S in the housing 51 that communicates with the interior of the housing 10 is in a state of being blocked from the stem passage 62.
[0026]
On the other hand, at the time of operation, the valve is pressed down against the spring 57 by the actuator 38, and the stem 55 is pushed down while the outer peripheral surface slides with the inner peripheral surface of the through hole 66 of the stem gasket 60. The opening of 64 is located below the lower surface of the stem gasket 60 (the seal surface contact surface 72) and communicates with the space S in the housing 51. As a result, the contents in the pressure vessel 10 are dipped. It is injected from the injection port 40 through the tube 37, the space S in the housing 51, the stem hole 64, the stem passage 62 and the actuator passage 39.
[0027]
In the valve main body 53 and the stem 55 of the valve, the seal surface 70 of the valve main body 53 extends in the radial direction and the stem 55 extends in the axial direction. On the other hand, in the stem gasket 60, the seal face contact surface 72 extends in the radial direction and the through hole 66 extends in the axial direction. The surface 72 and the inner peripheral surface of the through hole 66 are perpendicular.
Accordingly, when not in operation, the seal surface 70 and the seal surface contact surface 72 come into close contact with each other, and the outer peripheral surface of the stem 55 and the inner peripheral surface of the through-hole 66 of the stem gasket 60 are all over each other. Will come into close contact.
[0028]
In the aerosol container having the valve device 50 as described above, even when the content is a high-concentration powder aerosol composition in which the powder component is 5% by weight or more, it is clear from the description of the examples described later. Thus, the valve is not clogged or leaked, and stable operating characteristics can be obtained. That is, in the valve device 50, due to the structural features, it is possible to prevent powder from remaining or staying in the seal portions related to the valve main body 53 and the stem 55 with the injection operation of the contents, and high sealing performance. Is surely demonstrated.
[0029]
The reason why such an excellent effect can be obtained is considered as follows. That is, since the valve and the stem gasket 60 are sealed with a small sealing area, high sealing performance is obtained, and both the seal surface 70 and the seal surface contact surface 72 extend in the radial direction, and the outer peripheral surface of the stem 55 and Since the inner peripheral surface of the through-hole 66 is perpendicular to them, the shape of the seal portion is simple and the powder does not stay easily. Even if the powder may remain, it is surely exposed to the outside during the next injection operation. Be injected.
Further, in the vicinity of the lower end portion of the stem hole 64, when the valve is moved in the vertical direction by the operation of the actuator 38, the stem gasket 60 hardly bends and is not deformed. As a result, the rubbing by the stem gasket 60 with respect to the surface is reliably performed, and as a result, the ridge line portion between the seal surface contact surface 72 of the stem gasket 60 and the through-hole 66 whose contour in the longitudinal sectional shape is a right angle. Thus, the powder adhering to the outer peripheral surface of the lower end portion of the stem 55 is surely scraped off.
[0030]
For the above reasons, by using an aerosol container having a valve device 50, practically sufficient operating characteristics are obtained while using a composition having a high concentration such that the proportion of the powder component is 5% by weight or more. Can be obtained stably. In the powder aerosol composition, the content ratio of the powder component can be set to 50% by weight at maximum, but this is a very significant effect in practice.
[0031]
FIG. 6 is a cross-sectional view illustrating an aerosol container valve device according to another embodiment of the present invention. The valve device 80 in this example has the same basic configuration as that of the valve device 50 shown in FIG. 5 and performs the same function except that it is of a quantitative type having a quantitative chamber. . Therefore, the same reference numerals are given to components that exhibit the same function or action, and detailed description thereof is omitted.
[0032]
In the valve device 80 of this example, the parts different from the valve device 50 shown in FIG. 5 are as follows. That is, in this valve device 80, the dip tube 37 is not directly connected to the lower end of the housing 51, but a cylindrical bush 82 is fixed, and the dip tube 37 is connected to the lower end portion of the bush 82. The bushing 82 holds a cup rubber 84 having a tapered tubular portion 83 that expands upward as it goes upward. The tubular portion 83 of the cup rubber 84 is held between the step portion of the housing 51. A valve is constituted by the upward inner peripheral surface of the valve and the lower end portion 85 of the valve body 53.
[0033]
In the valve device 80, during operation, the valve is lowered by operating the actuator 38 and the stem hole 64 communicates with the space S in the housing 51, so that the contents in the space S are injected to the outside. However, at this time, the lower end portion 85 of the valve body 53 is pressed by the cup rubber 84, so that the space C in the bush 82 is blocked from the space S in the housing 51, and therefore what is actually injected is the space concerned. Only the contents in S.
When the valve returns to the raised position by the action of the spring 57, the lower end portion 85 of the valve main body 53 is separated from the cylindrical portion 83 of the cup rubber 84 during this non-operation, so that the space S in the housing 51, the bush 82 Since it communicates with the inside of the pressure vessel 10 via the inner space C and the dip tube 37, the high-concentration powder aerosol composition is filled again in the space S.
Therefore, by one injection operation, an amount of the high-concentration powder aerosol composition determined by the volume in the space S in the housing 51 is quantitatively injected. That is, the space S in the housing 51 becomes a quantitative chamber.
[0034]
According to such a quantitative valve device 80, as in the case of the valve device 50 having the structure shown in FIG. 5 described above, the effects of high sealing performance and clogging prevention performance are exhibited, and high concentration powder is provided. In the injection of aerosol composition, the amount of the composition to be injected in one operation is defined by the volume of the metering chamber, so that the amount of powder that is injected and adhered to the application target surface is controlled by the number of injections. The convenience in use is greatly improved. That is, in the continuous injection type valve device 50 shown in FIG. 5, when the content is a high-concentration powder aerosol composition, the amount of powder injected per unit time is large and the total adhesion amount is controlled. However, according to the quantitative valve device 80 as described above, it is easy to obtain a desired controlled adhesion amount.
[0035]
As mentioned above, although the high concentration powder aerosol product of this invention was demonstrated concretely, in this invention, a various change can be added. For example, various well-known types can be used as the pressure vessel, and a structure for mounting the valve device can be appropriately selected according to the type of the pressure vessel. Therefore, a desired system such as a structure in which a valve device is mounted on a pressure vessel by winding or caulking, or a structure in which mounting is performed by so-called annular winding, rather than a so-called inch cup valve structure using a mountain cup as shown in the illustrated example. Can also be adopted.
[0036]
Specifically, FIG. 7 is an explanatory sectional view showing an example of an aerosol container of a type in which the valve device is wound around the pressure vessel or attached by caulking, and FIG. 8 is an explanatory view showing the valve device portion in an enlarged manner. It is sectional drawing.
In this example, the pressure vessel 90 is made of metal such as aluminum having a bottomed cylindrical shape, and the valve device 80 is mounted by winding an upper end opening portion of the pressure vessel 90 via a resin ring 91. 93 is a cover. Here, the valve device 80 is of a quantitative type having the same configuration as in FIG.
[0037]
FIG. 9 is an explanatory sectional view showing an example of an aerosol container of a type in which the valve device is mounted on the pressure resistant container by so-called annular winding, and FIG. 10 is an explanatory sectional view showing the valve device portion in an enlarged manner. .
In this example, the pressure vessel 90 is a bottomed cylindrical vessel made of, for example, glass or an appropriate resin. A flange portion 51 </ b> A extending radially outward is formed at the upper end of the housing 51 of the valve device 80. A mountain cup 95 is attached to the upper end opening of the pressure vessel 90, and the flange portion 51 </ b> A of the housing 51 holds the pressure between the mountain cup 95 and the opening edge of the pressure vessel 90 via a seal rubber 96. Thus, the quantitative valve device 80 is mounted.
[0038]
FIG. 11 is an explanatory cross-sectional view showing a modified example of the valve device 50. The valve device 50 of this example is a curved surface with a so-called shoulder portion curved from the upper surface of the valve main body 53 to the side peripheral surface, but at least the tangential direction at the upper surface portion of the valve main body 53 where the stem 55 extends. Is horizontal, and therefore, when viewed microscopically, the stem 55 projects vertically. According to such a configuration, the same effects as those shown in FIG. 5 can be obtained, and the shoulder portion of the valve body 53 is curved, so that the powder hardly stays. .
[0039]
FIG. 12 is a cross-sectional view for explaining a quantitative valve device corresponding to the modified valve device of FIG. 11, and is shown in FIG. 6 except that the upper surface portion of the valve main body 53 has the same form as FIG. It has the same configuration as the valve device. Therefore, the same effect as that of the configuration of FIG. 11 can be obtained.
[0040]
As mentioned above, although the high concentration powder aerosol product of this invention was demonstrated concretely, since the powder aerosol product of this invention has the high content rate of the powder component, it obtains the same powder injection effect as before with a small injection amount. be able to. Therefore, the amount of propellant required when an equivalent amount of powder is to be applied can be reduced, which is preferable from the viewpoint of environmental protection.
In addition, when high-concentration powder aerosol products are filled with the same amount of powder components, it is possible to reduce the capacity of the aerosol container to be used, thus reducing the packaging material and shipping costs. Can be reduced.
Moreover, it is difficult to control the amount of the powder component to be injected by controlling the injection time in a high concentration powder aerosol product by a normal valve device, but according to an aerosol container having a quantitative valve device, By controlling the number of times, it is possible to easily and reliably control the amount of the powder to be ejected.
[0041]
The high-concentration powder aerosol product of the present invention can be embodied as a wide variety of products such as pest repellent, dry simpo, wound medicine, insecticide, body powder, therapeutic agent for external use, and other products.
[0042]
【Example】
Examples of the present invention will be described below, but the present invention is not limited thereto.
<Examples A1 to A7>
According to the formulation shown in Table 1, a high concentration powder aerosol product for antiperspirant is prepared by filling 45 g of a stock solution containing a powder component, a propellant, and other composition components in the following aerosol container. Was made.
The aerosol container used here has the structure shown in FIG. 5 in an aluminum pressure-resistant container (10) having an inner diameter of 35 mm and a length of 110 mm, the number of stem holes (64) being two, and each stem hole. Is provided with a valve device having a diameter of 0.5 mm and a diameter of the lower hole (58) of the housing (51) being 1.0 mm. ) (40) is mounted with an actuator (38) having a diameter of 0.5 mm.
[0043]
<Comparative Examples A1 and A2>
Example 1 except that the valve device of the aerosol container has a configuration having the ring-shaped protrusion (35) shown in FIG. 2 (the type of this valve device is “B”). In the same manner, a comparative high-concentration powder aerosol product was produced.
[0044]
<Comparative Example A3>
In this comparative example, a comparative high-concentration powder aerosol product was prepared in the same manner as in Example A1, except that the content ratio of the powder component in the composition of the contents was excessive.
[0045]
The following experiments were conducted using the high-concentration powder aerosol products obtained in the above Examples and Comparative Examples as samples, and the status of valve clogging and leakage were investigated. The results are as shown in Table 1.
As for the clogging situation, 50 samples of each sample were injected at a rate of once a week, and the total number of valve cloggings occurring during one month was determined.
As for the leakage situation, 20 samples of each sample were stored for 3 months at a temperature of 45 ° C, and the degree of weight loss was measured to determine the average value for each sample. Were evaluated as “good”, 0.5 to 2.0 g as “good”, and more than 2.0 g as “bad”.
[0046]
[Table 1]

[0047]
<Examples B1 to B6>
According to the formulation shown in Table 2, high concentration powder aerosol products for athlete's foot treatment are prepared by filling 15 g of the stock solution containing the powder component, propellant and other composition components in the following aerosol container. did.
The aerosol container used here has the structure shown in FIG. 6 in an aluminum pressure resistant container having an inner diameter of 25 mm and a length of 90 mm, the number of stem holes being two, and the diameter of each stem hole being 0.5 mm. The valve device 80 is provided (the type of the valve device is “C”), and the volume of the metering chamber (space S) is 0.25 ml.
[0048]
<Comparative Examples B1 and B2>
A comparative high-concentration powder aerosol product was prepared in the same manner as in Example B1, except that an aerosol container of type “B” was used.
[0049]
Experiments similar to those in Example A1 were performed using the high-concentration powder aerosol products obtained in the above Examples and Comparative Examples as samples. The results are as shown in Table 2.
[0050]
[Table 2]

[0051]
【The invention's effect】
According to the high-concentration powder aerosol product of the present invention, high sealing performance is obtained due to the structural characteristics of the valve device provided in the aerosol container, and the powder does not remain or stay in the seal portion of the valve. As a result, even when the content is a high-concentration powder aerosol composition containing a powder component in a proportion of 5% by weight or more, the valve does not clog or leak during repeated use, and stable operating characteristics Is obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view illustrating an example of a conventional powder aerosol container.
FIG. 2 is an explanatory cross-sectional view showing an enlarged configuration of the valve device of FIG. 1;
FIG. 3 is an explanatory cross-sectional view showing a part of the valve device of FIG. 2 further enlarged.
FIG. 4 is a cross-sectional view illustrating an aerosol container used in the high-concentration powder aerosol product of the present invention.
5 is an explanatory cross-sectional view showing an enlarged configuration of the valve device of FIG. 4; FIG.
FIG. 6 is a cross-sectional view illustrating a quantitative valve device used in the present invention.
FIG. 7 is an explanatory sectional view showing an example of an aerosol container of a type in which a valve device is wound around a pressure-resistant container or attached by caulking.
FIG. 8 is an explanatory cross-sectional view showing an enlarged configuration of the valve device of FIG. 7;
FIG. 9 is an explanatory sectional view showing an example of an aerosol container of a type in which a valve device is attached to a pressure resistant container by so-called annular winding.
FIG. 10 is an explanatory cross-sectional view showing an enlarged configuration of the valve device of FIG. 9;
11 is a cross-sectional view for explaining a modification of the valve device of FIG.
12 is a cross-sectional view illustrating a modification of the valve device of FIG.
[Explanation of symbols]
10,90 pressure vessel
12,95 Mountain Cup
13 Outer gasket
20, 50, 80 Valve device
21,51 housing
23,53 Valve body
24 steps
25,55 stem
27, 57 Spring
30, 60 Stem gasket
32,62 Stem passage
31 Groove
31A downward taper surface
34, 64 stem hole
35 Ring-shaped protrusion
37 Dip tube
38 Actuator
39 Actuator passage
40 injection port
51A Flange
58 Housing hole
66 Through-hole
70 Seal surface
72 Sealing surface facing surface
S Space in the housing
82 Bush
C Space in the bush
83 Tapered tube
84 Cup rubber
85 Lower end of valve body
91 Plastic ring
93 Cover
96 Seal rubber

Claims

バルブ装置を備えたエアゾール容器内に、１〜１００μｍの平均粒子径を有する粉末成分５〜５０重量％と、液化石油ガスおよびジメチルエーテルの少なくとも一方よりなる噴射剤と、懸濁剤とを含有してなる高濃度粉末エアゾール組成物が充填されてなり、
前記エアゾール容器のバルブ装置は、ハウジングと、このハウジング内に軸方向に移動可能に設けられた、上端に径方向に伸びるシール面を有するバルブ本体およびこのバルブ本体のシール面から上方に垂直に突出して伸びる均一な外径および外周面を有する円筒状のステムよりなるバルブと、ステムガスケットと、前記バルブをステムガスケットに対して押圧するスプリングとを具えてなり、
前記バルブのステムにはその外周面に開口するステム孔が形成されており、
前記ステムガスケットは、バルブがスプリングによって押圧された状態において、前記バルブ本体のシール面が対接される、径方向に伸びる平坦な下面により形成されるシール面対接面と、このシール面対接面から垂直に軸方向に伸びるよう形成された円筒状の内周面を有する貫通孔とを有し、
前記ステムガスケットの貫通孔の内径が前記ステムの外径に適合していてステムガスケットの貫通孔の内周面にステムの外周面が摺動可能に対接されており、バルブが上下に移動されるときにステムガスケットが変形を生じないことを特徴とする高濃度粉末エアゾール製品。An aerosol container equipped with a valve device contains 5 to 50% by weight of a powder component having an average particle diameter of 1 to 100 μm, a propellant composed of at least one of liquefied petroleum gas and dimethyl ether, and a suspending agent. Filled with a high concentration powder aerosol composition,
The valve device of the aerosol container includes a housing, a valve body provided in the housing so as to be movable in an axial direction, and having a sealing surface extending in a radial direction at an upper end thereof, and vertically protruding from the sealing surface of the valve body. A valve composed of a cylindrical stem having a uniform outer diameter and an outer peripheral surface , a stem gasket, and a spring that presses the valve against the stem gasket.
The stem of the valve is formed with a stem hole that opens to the outer peripheral surface thereof,
The stem gasket includes a sealing surface facing surface formed by a flat bottom surface extending in a radial direction, which is in contact with the sealing surface of the valve body in a state where the valve is pressed by a spring, and the sealing surface contacting surface. possess a through-hole having an inner peripheral surface from the plane cylindrical shape formed so as to extend axially vertically,
The inner diameter of the through hole of the stem gasket is adapted to the outer diameter of the stem, and the outer peripheral surface of the stem is slidably opposed to the inner peripheral surface of the through hole of the stem gasket, and the valve is moved up and down. A high-concentration powder aerosol product characterized in that the stem gasket does not deform when

バルブ装置は、定量室を有する定量型のものであることを特徴とする請求項１に記載の高濃度粉末エアゾール製品。 2. The high-concentration powder aerosol product according to claim 1, wherein the valve device is of a quantitative type having a quantitative chamber.

高濃度粉末エアゾール組成物は、粉末成分の割合が１０重量％以上である請求項１または２に記載の高濃度粉末エアゾール製品。 The high-concentration powder aerosol product according to claim 1 or 2, wherein the high-concentration powder aerosol composition has a powder component ratio of 10% by weight or more.