JP4116742B2 - 吐水装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は吐水装置に関し、詳しくは吐止水操作部及び流調操作部を手元操作部として備えた吐水装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、キッチン水栓装置として吐水管の先端部をシャワーヘッドとして構成し、これをシャワーホースとともに引き出して吐水口から吐水可能となしたものが用いられるようになって来ている。
或いはまた、洗面化粧室に備えられる洗髪シャワー水栓装置においても同様の形態のものが用いられている。
【0003】
一方浴室においては、従来より水栓本体からシャワーホースを延び出させてその先端にシャワーヘッドを接続し、水栓本体から供給した水をシャワーヘッドよりシャワー吐水するようになしたものが広く用いられている。
【0004】
ところでこれらの吐水装置の場合、シャワーヘッドを自在に目的の位置に持ち来して吐水することができ、吐水位置がほぼ固定の他の従来一般の吐水装置に比べて利便性が高いものの、反面において吐水口からの吐水・止水(吐止水)を行うための吐止水操作部及び吐水口からの吐水流量調節のための流調操作部がシャワーヘッドから遠い位置にあるため、それらの操作がし辛いといった問題があった。
【0005】
そこで例えば浴室の吐水装置において、シャワーヘッドに手元操作部として吐止水操作部を設けるといったことが行われている。
図7はその一例を示したものである。同図において300はシャワーヘッド、302は継手管で、それらに対し所定長さの可撓性のシャワーホース304の各端部が接続されている。
継手管302は接続口306を有していて、その接続口306において水栓本体に接続され、水栓本体からの水がシャワーホース304内部の主水路308及びシャワーヘッド300内部の主水路308を通じてシャワーヘッド300の吐水口へと供給される。
【0006】
シャワーヘッド300には手元操作部として吐止水操作部310が設けられており、その吐止水操作部310の操作によって主水路308を開閉する主弁312が開閉動作するようになっている。
【0007】
詳しくは、シャワーホース304及びシャワーヘッド300の内部には可撓性のチューブ314が挿通されていてその内部にパイロット水路316が形成されており、吐止水操作部310を図7に示す状態から右向きに押込操作すると、軸318の右向きの移動及びこれに伴うボール320の下向きの押出しによってパイロット弁322が弁座324から離れて開弁し、パイロット水路316内部の水をシャワーヘッド300内部の主水路308に流出させる。
【0008】
すると主弁312の背面側に形成された背圧室326(この背圧室326はパイロット水路316に連通している)内部の圧力が低下し、主弁312が給水圧により図中上向きに開弁動作する。
ここにおいてシャワーホース304内の主水路308に水栓本体側からの水が供給される。供給された水はシャワーヘッド300内部の主水路308を流通した後、先端の吐水口から吐水される。
【0009】
一方吐止水操作部310を左向きに押込操作して図7に示す状態に戻すと、ここにおいてパイロット弁322が閉弁し、これによって背圧室326内部の圧力が漸次高まって最終的に主弁312が閉弁し、吐水口への水の供給が停止する。
【0010】
この図7に示す吐水装置にあっては、シャワーヘッド300を手に持った状態で吐止水操作部310を手元操作することにより吐水口からの吐止水を行うことができ、しかもその吐止水操作部310はパイロット水路316を開閉するものであるため、小さい力で楽に操作でき、この点で利便性の高いものであるが、この吐水装置にあっては、吐水口からの流量を調節する場合にはシャワーヘッド300から遠く離れた水栓本体の流調操作部を操作しなければならず、利便性の点で未だ十分とは言えないものである。
【0011】
図8は別の従来例を示したもので、この例のものはシャワーヘッド300に設けた吐止水操作部328の操作摘み330を回転操作することで弁体332を軸方向に移動させ、そしてこれを弁座334に当接させ或いは離間させることによって主水路308を開閉し、吐水口336からの吐水及び止水を行うようになしたものである。
【0012】
ここで弁体332は図9に示すような構造で組み付けられている。
同図において、338は円筒形状をなす外筒で大径部340を有しており、その大径部340の外周面に形成された雄ねじ342において、シャワーヘッド300の雌ねじ孔にねじ組付けされている。
344はその外筒338に回転可能に内嵌された駆動スリーブで円筒形状の大径部346を有しており、その大径部346にスリット348が螺旋状に形成されている。
【0013】
そしてこの駆動スリーブ344内に弁体332の軸部350が内嵌されるとともに、その弁体332の軸部350に設けられた従動突起352が駆動スリーブ344のスリット348に挿通され、操作摘み330の回転操作に伴って駆動スリーブ344が回転運動させられることで、弁体332が螺旋状のスリット348による案内作用で軸方向に進退させられるようになっている。
尚この例の吐水装置の場合、弁体332を閉弁させるとシャワーホース304より上流部に配設してある主弁312も閉弁する。
【0014】
この例の吐水装置にあっても、シャワーヘッド300を手に持ちながら手元操作により吐止水を行うことができる。
またこの吐水装置の場合、吐止水操作部328における操作摘み330の回転量を調節することで、吐水口336からの吐水量の調節も併せて行うことが可能である。
【0015】
しかしながらこの吐水装置の場合、弁体332を軸方向に進退させて吐止水ないし流量調節を行うものであるため、特に大流量で吐水を行うときにおいて、弁体332ないし吐止水操作部328がシャワーヘッド300から大きく突き出した状態となってしまい、シャワーヘッド300をグリップする際にその操作部ないし弁体332が邪魔となったり、或いは突起物によってシャワーヘッドの美観が損われる問題がある外、吐止水操作部328ないし弁体332が図9に示すように多数の部材にて構成されていることから構造が複雑化し、コストも高くなってしまうといった問題を有している。
【0016】
またこの吐水装置の場合、手元操作部としての吐止水操作部328が、大流量で水を流通させる主水路308を直接開閉するものであることから操作が重くなる問題があり、更にまた吐止水操作部328の操作によって弁体332を閉弁させると、それより上流側のシャワーヘッド300内部及びシャワーホース304内部に一定の圧力が篭ったものとなってしまう問題があり、更に吐水口336近くまで水が溜まったまま止水状態に保持されることとなるため、その滞留水内部で雑菌が発生・繁殖する恐れがあるといった不都合がある。
【0017】
以上シャワー装置を例として説明したが、このようなシャワーヘッドを有しない長い吐水管の先端の吐水口から吐水を行う通常のキッチン水栓装置(吐水装置)においても大なり小なり同様の問題が内在する。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の吐水装置はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、吐水口を有するシャワーヘッド又は吐水管から成る吐水部に円筒スプール弁体を回転可能に設けて、該円筒スプール弁体により該吐水口からの吐止水と流量調節を行わせるようになし、該吐水部の内部には、大流量で水を流通させる主水路と、該主水路を開閉する主弁の動作制御用のパイロット水路を形成するとともに、前記円筒スプール弁体には、該パイロット水路を開閉するパイロット弁部と、該主水路の流量調節を行う流量調節弁部とを設け、更に前記吐水部には、前記円筒スプール弁体の周壁部に対向する位置において前記パイロット水路からの水を流出させる第一開口と、前記主水路からの水を流出させる第二開口とを設ける一方、該円筒スプール弁体の周壁部には、該パイロット水路と該第一開口とを連通させる第一連通口及び該主水路と該第二開口とを連通させる第二連通口とを形成し、該スプール弁体の回転により該第一連通口を介して該パイロット水路と該第一開口とを連通させ又は遮断することにより吐止水を行う一方、それらパイロット水路と第一開口との連通を維持した状態で該第二連通口と該第二開口との一致部分の面積を増減させることにより流量調節を行うようになしたことを特徴とする。
【0019】
請求項のものは、請求項に記載の吐水装置において、前記シャワーヘッド又は吐水管に接続されたシャワーホース又は通水路より上流部の前記主水路内に前記主弁が組み込んであり、該主弁の配設部位から前記パイロット弁部の位置まで該シャワーホース又は通水路内部を細管が延び出していて、該細管内に前記パイロット水路が形成されていることを特徴とする。
【0020】
請求項のものは、請求項に記載の吐水装置において、前記シャワーホース又は通水路より上流部の前記主水路内に且つ前記主弁より上流側に、下流部分を給水圧に対し減圧状態とする減圧弁が組み込んであることを特徴とする。
【0021】
請求項のものは、請求項に記載の吐水装置において、前記減圧弁が前記主弁とともに前記シャワーホースに接続された継手管の内部に組み込んであることを特徴とする。
【0022】
【作用及び発明の効果】
上記のように請求項1の吐水装置は、シャワーヘッド又は吐水管から成る吐水部に円筒スプール弁体を回転可能に設け、その円筒スプール弁体により吐止水と流量調節を行わせるようになしたもので、この吐水装置の場合、吐水口からの吐止水のみならず流量調節をも手元操作することができ、吐水装置の利便性を飛躍的に高めることができる。
またこの吐水装置では、吐水部に円筒スプール弁体を回転可能に設けるだけで良いため、必要な部品点数が少なくて済むとともに、操作部及び弁部の構造を単純な構造とすることができ、所要コストも安価となすことができる。
【0023】
この請求項1の吐水装置では、吐水部の内部に、大流量で水を流通させる主水路と、その動作制御用のパイロット水路を形成し、そして円筒スプール弁体に、そのパイロット水路を開閉するパイロット弁部と、主水路の流量調節を行う流量調節弁部とを設けており、この吐水装置にあっては、円筒スプール弁体の回転によりパイロット弁部を開閉して吐止水を行うように構成してあることから、小さい力で軽やかに吐止水操作を行うことができる。
【0024】
この請求項1の吐水装置ではまた、円筒スプール弁体の回転により、その円筒スプール弁体の周壁部に設けた第一連通口を介してパイロット水路と吐水部の第一開口とを連通又は遮断させて吐止水を行う一方、主水路からの水を流出させる吐水部の第二開口と円筒スプール弁体の周壁部に設けた第二連通口との一致部分の面積を増減させて流量調節を行うようになしており、このようにすることにより、単一の円筒スプール弁体を回転操作するだけで簡単に別々の水路の開閉と流量調節とを行うことができる。即ち円筒スプール弁体の回転によりパイロット水路を開閉し、また主水路から吐水口に流出する流量の調節を行うことができる。
【0025】
請求項の吐水装置は、主弁の配設部位からパイロット弁部の配設部位まで細管を延び出させてパイロット水路を形成し、パイロット弁部によりそのパイロット水路を閉鎖することで主弁を閉鎖するため、止水状態において主弁より下流のシャワーホース又は通水路内の主水路を大気開放状態とすることができ、従ってシャワーホースまたは通水路の主水路内に圧力が篭ったり水が滞留してしまうといったことを良好に回避することができる。
【0026】
請求項のものは、シャワーホース又は通水路より上流部の主水路内に且つ上記主弁より上流側に、下流部分を給水圧に対し減圧状態とする減圧弁を組み込んだもので、この吐水装置にあっては、主弁を開いた状態のままで回転操作部の操作により流量調節弁部を操作したとき、詳しくは流量を少なく絞り込んだときに給水圧によりシャワーホース等の内部の圧力が過大となってシャワーホース部分が硬くなってしまうのを防ぐことができる。
流量を絞ることによって下流部分が圧力上昇すると減圧弁が主水路を絞り又は閉弁して下流部分の主水路の圧力を給水圧に対し減圧状態に保持するからである。
従って主弁を開いた状態の下で流量を絞った場合においても、シャワーホース等に大きな圧力が篭ってしまうのを良好に回避することができる。
【0027】
請求項のものは、上記主弁と減圧弁とをシャワーホースに接続された継手管の内部に組み込んだもので、このようにしておけば従来の水栓本体を何ら改変する必要がなく、また吐水装置の組付性も良好となる。
【0028】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図5,図6は本発明の吐水装置の一例としてのキッチンの水栓装置を示したものである。
図中10はキッチンカウンターで、12はシンクである。
14はキッチンカウンター10から起立する状態で設けられた吐水管で、その先端部がシャワーヘッド16として構成されている。
【0029】
このシャワーヘッド16には、吐水口18からの吐水をシャワー吐水から整流吐水に若しくはその逆に切替操作する切替操作部20が備えられている。
更にまたこのシャワーヘッド16には、吐水口18からの吐止水を行いまた吐水流量を調節するための回転操作部22が備えられている。
【0030】
26はキッチンカウンター10に取り付けられた湯水の混合部(水栓本体)で、水と湯の供給管28が接続されており、それらを通じて水及び湯が内部に供給されるようになっている。
この混合部26には水と湯の混合比率を調節する温調操作部30が設けられており、この温調操作部30がキッチンカウンター10の上面に露出している。
【0031】
上記シャワーヘッド16にはシャワーホース32が接続されており、このシャワーホース32がキッチンカウンター10の下側において上記混合部26に接続されている。
尚、図6に示しているようにシャワーホース32の端部には継手管34が接続されており、この継手管34が混合部26の接続口に差込状態で連結されている。
【0032】
シャワーヘッド16及びシャワーホース32の内部には、図1に示しているように大流量で水を流通させる主水路36が形成されており、その主水路36に沿ってその中心部に可撓性のチューブ38が挿入配置されている。
チューブ38は、その一端部が継手管34内部に組み込まれたピストン式の主弁42にパイプ40を介して接続されている。
【0033】
主弁42はその内部に水路を有しており、この主弁42,パイプ40及びチューブ38内部の水路によって、主弁42の背面側に形成された背圧室44に連通するパイロット水路46が形成されている。
ここで背圧室44は小孔47を介して主水路36の上流部、詳しくは背圧室44の上流部に連通している。
【0034】
主弁42はピストン部48を有していて、そのピストン部48が円筒形の摺動面50に摺動可能に嵌合されており、そして先端側の当接部52が継手管34に形成された弁座54に当接し又はこれから離間することによって、主水路36を閉鎖し又は開放する。
【0035】
継手管34の内部にはまた、主弁42より上流側、詳しくは主弁42による主水路36の開閉部位よりも上流側にピストン式の減圧弁56が組み込まれている。
減圧弁56は大径のピストン部58を有しており、そのピストン部58が円筒形の摺動面60に摺動可能に嵌合されている。
【0036】
この減圧弁56はその下流部分、詳しくは主水路36における減圧弁56の配設部位よりも下流部分の圧力が上昇して一定圧に達したとき、上流部と下流部とに対する受圧面積の差によって図中下向きに押動され、その当接部66を弁座62に接近又は当接させることによって、主水路36を主弁42の上流側で絞り又は閉鎖する。
【0037】
即ち減圧弁56は、主水路36を絞り又は閉鎖することによって、これより下流側の主水路36内の圧力をその上流側(一次側)の給水圧よりも低い圧力状態(減圧状態)に保つ働きをする。
尚この減圧弁56は、スプリング64により常時開弁方向に付勢されている。
また継手管34の端部にはねじ式の接続口68が設けられている。
【0038】
シャワーヘッド16の先端部には、図1及び図2に示しているように円筒スプール弁体80が回転可能に組み付けられている。
円筒スプール弁体80は底付円筒形状のもので、シャワーヘッド16に設けた軸方向先端の開口82より底部側の一部が露出状態で突き出しており、その突き出した部分が回転操作部22として構成されている。
【0039】
シャワーヘッド16側には、円筒スプール弁体80の周壁部84に対向する位置において、パイロット水路46からの水を流出させる周方向に所定長を有する長孔形状の第一開口86(図4参照)と、これより離れた位置において主水路36からの水を流出させる円形をなす大孔の第二開口88が形成されている。
一方円筒スプール弁体80には、第一開口86,第二開口88のぞれぞれに対応する位置においてパイロット弁部90及び流量調節弁部92が設けられている。
【0040】
パイロット弁部90は、軸方向の水路94とこれに連続した半径方向の小孔から成る第一連通口96とを有しており、その第一連通口96がシャワーヘッド16に形成された第一開口86に一致した状態の下でパイロット水路46を開放し、また回転操作部22の回転操作によって第一連通口96が第一開口86に対し不一致となった状態でパイロット水路46を閉鎖する。
尚第一開口86を小孔の円形孔となす一方、第一連通口96を周方向に所定長さを有する長孔となしておいても良い。
【0041】
一方流量調節弁部92は、シャワーヘッド側の円形の第二開口88とほぼ同形状の第二連通口98を有しており、回転操作部22の回転操作により、その第二連通口98とシャワーへッド側の第二開口88との一致部分の拡大若しくは縮小に応じて、吐水口18からの吐水流量を調節する。
【0042】
尚、パイロット弁部90の第一連通口96と流量調節弁部92の第二連通口98とは、第二開口88及び第二連通口98が全体的及び部分的に一致している間は、第一連通口96と第一開口86とが一致した状態に保たれるようにそれらの開口位置が予め選ばれている。
【0043】
本例の吐水装置の場合、シャワーヘッド16の回転操作部22を回転操作すると、パイロット弁部90の第一連通口96とシャワーヘッド16の第一開口86とが不一致の閉弁状態(図1,図3(I))から、第一連通口96と第一開口86とが一致する開弁状態(図3(II),(III),(IV))となってパイロット水路46が開かれ、続いて主弁42が開弁動作する。
これによりシャワーヘッド16の先端部まで水が主水路36を通じて供給され、続いて流量調節弁部92の第二連通口98,シャワーヘッド16の第二開口88を通じた後、吐水口18から吐水される。
【0044】
ここで回転操作部22を徐々に回転させて行くと、図3に示しているように流量調節弁部92の第二連通口98とシャワーヘッド16の第二開口88の一致部分の面積が徐々に増加し、これに伴って吐水口18からの吐水流量が漸次増加する。
図2及び図3(IV)は流量調節弁部92がいっぱいまで開かれた状態を示したものであり、このとき吐水口18からは最大流量で水が吐水される。
【0045】
尚、図3(II),(III),(IV)に示しているように流量調節弁部92の第二連通口98とシャワーヘッド16の第二開口88とが部分的に又は全体的に一致している状態の下では、パイロット弁部の第一連通口96は常に第一開口86に一致した状態に保たれる。即ちパイロット弁部90が開弁状態に保たれる。
【0046】
さて吐水口18からの吐水流量を絞った状態の下では、上記減圧弁56を設けておかないとシャワーヘッド16先端部まで、詳しくは主水路36の先端部まで一次給水圧が導かれてシャワーホース32内に大きな圧力が篭った状態となってしまい、またこれに伴ってシャワーホース32が硬くなってしまい、自由に曲り難くなる。
【0047】
しかるに本例の吐水装置においては、主弁42の上流側に減圧弁56が設けられており、その減圧弁56の配設部位よりも下流部分の主水路36内部の圧力が高まって来ると、即ちシャワーホース32内部の圧力が上昇してくるとその減圧弁56が閉弁方向に動作し、主水路36を絞り又は減圧弁56の上流部と下流部とで遮断する。
【0048】
これにより減圧弁56よりも下流側の主水路36内部の圧力が給水圧に対し一定圧低い減圧状態に保たれ、従って主弁42を開いた状態の下で流量を絞った場合においても、シャワーホース32内部に過大な圧力が篭ってシャワーホース32が硬くなってしまうのが有効に防止される。
【0049】
また本例の吐水装置では主弁42がシャワーホース32よりも上流部に配設してあるため、更には回転操作部22の操作によりパイロット水路46を閉鎖することで、その主弁42を閉弁させ、これにより吐水口18からの吐水を止めるようにしているため、止水状態においてその主弁42よりも下流側の主水路36内部全体を大気開放状態とすることができ、シャワーホース32及びシャワーヘッド16内の主水路36内に圧力が篭ったり水が滞留したりするのを防ぐことができる。
【0050】
更に本例のものは主弁42と減圧弁56とをシャワーホース32に接続された継手管34の内部に組み込んでいるため、従来の水栓本体(混合部26)を何ら改変する必要がなく、また吐水装置の組付性も良好となる。
【0051】
本例の吐水装置では、吐水口18からの吐止水のみならず流量調節をも手元操作することができ、吐水装置の利便性を飛躍的に高めることができる。
またこの吐水装置ではシャワーヘッド16の開口82に円筒スプール弁体80を回転可能に設けるだけで良いため、必要な部品点数が少なくて済むとともに、操作部及び弁部の構造を単純な構造とすることができ、所要コストも安価となすことができる。
【0052】
更に本例の吐水装置は、円筒スプール弁体80の回転によりパイロット弁部90を開閉して吐止水を行うように構成してあることから、小さい力で軽やかに吐止水操作を行うことができる。
【0053】
更に円筒スプール弁体80を周方向に回転させることにより、シャワーヘッド16の第二開口88と円筒スプール弁体80の周壁部84の第二連通口98との重なりを増減させて流量調節を行うようにしているため、流量調節をも軽やかに行うことができるとともに単一の円筒スプール弁体80を回転操作するだけで吐止水操作と流量調節操作とを操作性良く簡単に行うことができる。
【0054】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば上例ではキッチン水栓装置(吐水装置)の吐水管の先端部をシャワーヘッドとして構成し、そのシャワーヘッドに円筒スプール弁体を設けた場合の例であるが、本発明は他の様々な形態のシャワーヘッドを有する吐水装置、例えば浴室内に設置されるシャワーヘッドを備えた吐水装置にも勿論適用可能なものであるし、或いは洗髪シャワー水栓装置にも適用可能である。
またそのようなシャワーヘッドを有しない通常の吐水管及び水栓本体を備えた吐水装置に対しても適用可能である。
【0055】
更に上例では主水路及びパイロット水路を備えた吐水装置に対して本発明を適用しているが、本発明は円筒スプール弁体にて直接主水路の開閉及び流量調節を行うようになすことも可能であるなど、その主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である吐水装置におけるシャワーヘッドと継手管内部の構成を示す断面図である。
【図2】 同じ実施例における図1とは異なる一作用状態を示す図である。
【図3】 同じ実施例における流量調節弁部の作用説明図である。
【図4】 同じ実施例におけるシャワーヘッドの要部を一部切り欠いて示す図である。
【図5】 同じ実施例の吐水装置の概略全体構成を示す図である。
【図6】 図5の吐水装置の要部を示す図である。
【図7】 従来の吐水装置の一例の要部を示す図である。
【図8】 従来の吐水装置の図7とは異なる一例の要部を示す図である。
【図9】 図8の吐水装置の要部を各部品に分解して示す図である。
【符号の説明】
14 吐水管
16 シャワーヘッド
18 吐水口
22 回転操作部
32 シャワーホース
34 継手管
36 主水路
42 主弁
46 パイロット水路
56 減圧弁
80 円筒スプール弁体
84 周壁部
86 第一開口
88 第二開口
90 パイロット弁部
92 流量調節弁部
96 第一連通口
98 第二連通口

Claims (4)

  1. 吐水口を有するシャワーヘッド又は吐水管から成る吐水部に円筒スプール弁体を回転可能に設けて、該円筒スプール弁体により該吐水口からの吐止水と流量調節を行わせるようになし、
    該吐水部の内部には、大流量で水を流通させる主水路と、該主水路を開閉する主弁の動作制御用のパイロット水路を形成するとともに、前記円筒スプール弁体には、該パイロット水路を開閉するパイロット弁部と、該主水路の流量調節を行う流量調節弁部とを設け、
    更に前記吐水部には、前記円筒スプール弁体の周壁部に対向する位置において前記パイロット水路からの水を流出させる第一開口と、前記主水路からの水を流出させる第二開口とを設ける一方、該円筒スプール弁体の周壁部には、該パイロット水路と該第一開口とを連通させる第一連通口及び該主水路と該第二開口とを連通させる第二連通口とを形成し、該スプール弁体の回転により該第一連通口を介して該パイロット水路と該第一開口とを連通させ又は遮断することにより吐止水を行う一方、それらパイロット水路と第一開口との連通を維持した状態で該第二連通口と該第二開口との一致部分の面積を増減させることにより流量調節を行うようになしたことを特徴とする吐水装置。
  2. 請求項に記載の吐水装置において、前記シャワーヘッド又は吐水管に接続されたシャワーホース又は通水路より上流部の前記主水路内に前記主弁が組み込んであり、該主弁の配設部位から前記パイロット弁部の位置まで該シャワーホース又は通水路内部を細管が延び出していて、該細管内に前記パイロット水路が形成されていることを特徴とする吐水装置。
  3. 請求項に記載の吐水装置において、前記シャワーホース又は通水路より上流部の前記主水路内に且つ前記主弁より上流側に、下流部分を給水圧に対し減圧状態とする減圧弁が組み込んであることを特徴とする吐水装置。
  4. 請求項に記載の吐水装置において、前記減圧弁が前記主弁とともに前記シャワーホースに接続された継手管の内部に組み込んであることを特徴とする吐水装置。
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