JP4115764B2 - 半導体レーザ装置の特性評価方法および半導体レーザ装置の特性検査装置 - Google Patents

半導体レーザ装置の特性評価方法および半導体レーザ装置の特性検査装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体レーザ装置の特性評価方法および半導体レーザ装置の特性検査装置に関し、特に、光ピックアップ装置等に用いられる半導体レーザ装置の特性評価方法および半導体レーザ装置の特性検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体レーザ装置を用いる装置として光ディスクの読み出しおよび書き込み用の光ピックアップ装置がある。この光ピックアップ装置は、図5に示すように、光源である半導体レーザ素子41と、この半導体レーザ素子41からの光を分割するグレーティング43と、このグレーティング43からの光が通過するホログラム素子44と、このホログラム素子44を通過した光を平行にするコリメータレンズ45と、このコリメータレンズ45によって平行にされた光を集光して、光ディスク53の表面53aにスポットを形成するオブジェクトレンズ46と、このスポットから反射した後にホログラム素子44で回折した光を複数の受光領域D1〜D5で受ける受光素子42とを備える。
【0003】
上記グレーティング43は、半導体レーザ素子41から出射されたレーザ光から、グレーティング43の格子で回折されずに透過する0次光である主ビームと、±1次回折光である二つの副ビームを取り出している。尚、グレーティング43からホログラム素子44に入射して回折した光は、オブジェクトレンズ46に入射しないようになっている。
【0004】
上記構成において、半導体レーザ素子41から出射されたレーザ光は、グレーティング43で上記主ビームと二つの副ビームから構成される三つの光に分割された後、ホログラム素子44を通過してコリメータレンズ45で平行にされる。上記コリメータレンズ45でそれぞれ平行にされた三つの光は、オブジェクトレンズ46によって光ディスク53の表面53aに三つのスポットを形成する。上記光ディスク53の表面53aに形成された三つのスポットで反射した光は、オブジェクトレンズ46とコリメータレンズ45を通過した後、ホログラム素子44で回折され受光素子42に入射する。尚、上記ホログラム素子44は、上記主ビームを2つのビームに分割し、その2つに分割された主ビームの内の一方のビームは、受光素子42の受光領域D2,D3の境界線上に入射するようになっている。そして、この受光領域D2,D3の境界線上に入射した主ビームの出力を用いて、良く知られたナイフエッヂ法による焦点誤差信号検出を行っている。また、主ビームの内の他方のビームは、受光領域D4に入射する。この受光領域D4の信号出力は、受光領域D2,D3の境界線上に入射した主ビームによる受光領域D2,D3の信号出力と共に、光ディスクに記録されたピット情報信号(RF信号)を読み取るために使用される。また、副ビームは、受光領域D1,D5に入射する。この光ピックアップ装置は、それら受光領域D1,D5からの信号出力を用いて、良く知られた3ビーム法によるトラック誤差信号検出を行っている。
【0005】
一方、光ディスク53からの反射光の内でホログラム44で回折されない光は、グレーティング43を通って半導体レーザ素子41に戻る。このような戻り光が半導体レーザ素子に入射すると、半導体レーザ素子のレーザ出力強度が微妙に変動するいわゆる「戻り光雑音」を発生することが知られている。特に、光ディスクに信号を書き込むために用いられる光出力が大きい半導体レーザ素子を備えた半導体レーザ装置は、一般にコヒーレンシィが良い単一モード発振型であるため、戻り光雑音が大きくなる。この戻り光雑音を防ぐために、高周波重畳法を一般に用いる。この高周波重畳法は、半導体レーザ装置の駆動電流に、光ディスクに記録されたピット情報信号(RF信号)の周波数より十分高い周波数を有する高周波を重畳することによって、半導体レーザ装置を多モード動作にしてモードホッピング雑音を防止するというものである。尚、光ディスクに記録されたピット情報信号の周波数が数MHz〜数十MHzであれば、重畳される高周波は数百MHzであり、上記光ディスクに記録された信号の10倍以上程度の周波数となっている。
【0006】
しかしながら、上記高周波重畳法を用いても戻り光雑音が無くならない半導体レーザ装置もある。従来、このような半導体レーザ装置を選別するための半導体レーザ装置の特性評価方法がある。この半導体レーザ装置の特性評価方法を用いた特性検査装置は、図6に示すように半導体レーザ素子をパッケージにいれた半導体レーザ装置61から出射されるレーザ光を平行にするコリメータレンズ62と、このコリメータレンズ62で平行にされた光が透過するビームスプリッタ64と、このビームスプリッタ64を透過したレーザ光を反射鏡65上に集光するオブジェクトレンズ63と、上記反射鏡65で反射して、更に、上記ビームスプリッタ64で分岐したレーザ光の光量を測定する光検出器67と、半導体レーザ装置を駆動する半導体レーザドライバ66とを備える。
【0007】
この半導体レーザ装置の特性検査装置は、以下のようにして半導体レーザ装置の良品と不良品を選別する。
【0008】
先ず第1ステップとして、半導体レーザ装置61からの出射光を、オブジェクトレンズ63の後段の反射鏡65に代えて設置した半導体レーザ装置61の出力検出用の光検出器68で受光し、その光量P0を測定する。この光量P0の測定は、半導体レーザ装置61から出射されるレーザ光が、所定の光量を有しているか否かを判断するために行われる。そして、この状態で、半導体レーザ装置61の駆動電流Iの測定を行い、また、半導体レーザ装置61から出射され光検出器68で反射し、更に、ビームスプリッタ64で分岐したレーザ光を光検出器67で受光し、その光量P1の測定を行う。この第1ステップでは、上記光検出器68での反射光が半導体レーザ装置61に戻らないようにしておくことにより、戻り光が無い状態での所定の駆動電流Iに対する光量P1が測定される。このとき、上記所定の駆動電流Iは、高周波が重畳されており、その平均値をIaveとしている。
【0009】
次に第2ステップでは、レーザ光がオブジェクトレンズ63により反射鏡65上で焦点を結ぶように反射鏡65を戻すことにより、半導体レーザ装置61から出射されて反射鏡65で反射した後、ビームスプリッタ64を透過したレーザ光が、半導体レーザ装置61から出射されたレーザ光の出射光量の1/4程度の出射光量を有している状態で半導体レーザ装置61に戻るようにする。そして、この状態で、上記第1ステップの測定と同様な測定を行う。すなわち、上記第2ステップでは、高周波を重畳した半導体レーザ装置61の駆動電流の値を上記第1ステップの測定値Iaveと一致するように半導体レーザドライバ66の駆動電流を調整し、このときに、半導体レーザ装置61から出射されて反射鏡65で反射し、更に、ビームスプリッタ64で分岐したレーザ光の光量P2を光検出器67により測定する。
【0010】
このような測定を行った後、光検出器67により測定した光量P1とP2に基づいて半導体レーザ装置の良品と不良品を選別する。
【0011】
具体的には、次式(1)で定義されるSCOOPを用いて半導体レーザ装置の良品と不良品を選別する。
【0012】
SCOOP=((P2−P1)/P1)×100(%) ・・・・(1)
【0013】
従来の選別法では、上記SCOOPの値が小さいほど、戻り光雑音が小さい高品質の半導体レーザ装置となり、このSCOOPの値が所定値以下(例えば200%以下)の半導体レーザ装置のみを良品として選別している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の半導体レーザ装置の特性評価方法では、反射鏡を用いて半導体レーザ装置単独の戻り光に対する特性を測定しているので、半導体レーザ装置を実使用状態にした時、例えば、この半導体レーザ装置を光ピックアップ装置に組み込んだ状態にした時、半導体レーザ装置の戻り光に対する特性が変化するという問題があり、半導体レーザ装置の戻り光雑音の大きさが正確に評価できないという問題がある。
【0015】
また、上記SCOOPを算出するため、光検出器67による測定を2回も行わなければならないので、戻り光雑音の大きさを評価する検査ステップが複雑になって、検査に多くの時間を要するという問題がある。
【0016】
そこで、本発明の目的は、戻り光雑音の大きさを正確に評価でき、かつ、戻り光雑音の大きさを評価する検査ステップを軽減できる半導体レーザ装置の特性評価方法および半導体レーザ装置の特性検査装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の半導体レーザ装置の特性評価方法は、先ず半導体レーザ装置からレーザ光を光ディスクに入射して、この光ディスクから、この光ディスクの情報を含む信号光を得る。そして、この信号光の中から上記光ディスクの記録情報を表わすRF信号の最大値と平均値を取り出し、上記光ディスクの記録情報を表すRF信号の最大値と平均値とから半導体レーザ装置の戻り光雑音の大きさを評価する。
【0018】
この発明の半導体レーザ装置の特性評価方法によれば、半導体レーザ装置の実使用状態で、光ディスクからの反射光から得られた光ディスクの記録情報を表わすRF信号を用いることによって、半導体レーザ装置の戻り光に対する特性を評価する。したがって、従来の反射鏡を用いて半導体レーザ装置単独の戻り光に対する特性を評価する半導体レーザ装置の特性評価方法と比較して、半導体レーザ装置の使用状態における戻り光雑音の大きさを正確に評価することができる。
【0019】
また、上記光ディスクからの反射光から検出されるRF信号を一回測定するだけで、半導体レーザ装置の戻り光に対する特性を評価できる。これにより、従来の式(1)で定義されるSCOOPを用いた半導体レーザ装置の特性評価方法のように、光検出器による光量測定を2回も行う必要がなく、また、従来の半導体レーザ装置の特性評価方法で必要であった半導体レーザ装置の駆動電流測定、駆動電流調整および反射鏡の位置調整等のステップも省略できる。したがって、この発明の半導体レーザ装置の特性評価方法では、検査ステップが単純になり、測定時間を短縮できる。
【0020】
また、1実施形態の半導体レーザ装置の特性評価方法は、上記半導体レーザ装置が、光ピックアップ装置に組み込まれていることを特徴としている。
【0021】
上記実施形態によれば、半導体レーザ装置を事前に光ピックアップ装置に組込んだ状態で半導体レーザ装置の戻り光に対する特性を評価するので、従来の式(1)で定義されるSCOOPを用いた半導体レーザ装置の特性評価方法のように、光検出器による測定を2回も行う必要がなく、光ピックアップ装置に使用する半導体レーザ装置の戻り光雑音の大きさを評価する検査ステップを削減できる。
【0022】
また、この発明の半導体レーザ装置の特性検査装置は、半導体レーザ装置からのレーザ光を光ディスクに集光する光学手段と
上記光ディスクからの上記光ディスクの記録情報を含む信号光を受光する受光手段と、
上記受光手段の出力から上記記録情報を表わすRF信号の最大値を得るRF信号最大値取得手段と、
上記受光手段の出力から上記RF信号の平均値を得るRF信号平均値取得手段と、
上記RF信号の最大値と上記RF信号の平均値とに基づいて上記半導体レーザ装置の戻り光雑音を評価する評価手段とを備え、
上記記録情報を表わすRF信号の周波数より高い周波数の駆動電流によって、上記半導体レーザ装置を駆動するドライバを備えることを特徴としている。
【0023】
したがって、この発明の半導体レーザ装置の特性検査装置によれば、半導体レーザ装置の実使用状態すなわち半導体レーザ装置を光ディスクと一緒に使用した状態で、上記光ディスクからの反射光から得られた光ディスクの記録情報を表わすRF信号を用いることによって、半導体レーザ装置の戻り光に対する特性を評価するので、半導体レーザ装置を光ディスクと一緒に使用した時の戻り光雑音の大きさを正確に評価することができる。
【0024】
また、この発明の半導体レーザ装置の特性検査装置は、上記光ディスクからの反射光から検出されるRF信号を一回測定するだけで、半導体レーザ装置の戻り光に対する特性を評価できるので、評価ステップを単純にでき、測定時間を短縮できる。
【0025】
【0026】
また、この発明の半導体レーザ装置の特性検査装置によれば、上記ドライバは、上記記録情報を表わすRF信号の周波数より高い周波数の駆動電流を出力することによって、上記半導体レーザ装置を多モード動作にするので、半導体レーザ装置に戻ってくる戻り光が引き起こすモードホッピング雑音を軽減することができる。
【0027】
また、1実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置は、上記半導体レーザ装置に、受光手段を搭載している。
【0028】
上記実施形態によれば、上記半導体レーザ装置に受光手段を搭載しているので、この半導体レーザ装置の特性検査装置が備える光学系を容易に構成でき、半導体レーザ装置の特性検査装置をコンパクトにすることができる。
【0029】
の発明で峻別できる半導体レーザ装置は、直流駆動時において単一モードのレーザ光を出射する半導体レーザ装置において、駆動電流の直流成分に高周波を重畳した状態で、戻り光がない状態における出射光の光出力をP1とし、戻り光の光出力が出射光の光出力の略1/4である状態における出射光の光出力をP2とし、コンパクトディスクからの記録情報を含む信号光から検出したRF信号の最大値をRFtopとし、上記コンパクトディスクからの記録情報を含む信号光から検出したRF信号の平均値をRFaveとしたときに、
(P2−P1)/P1≧2.0
かつ、
RFtop/RFave≦2.2
の条件を満たすことを特徴としている。
【0030】
上記構成において、(P2−P1)/P1≧2.0の条件は、従来のSCOOPによる半導体レーザ装置の特性評価方法に基づいて、半導体レーザ装置の不良品を示す基準として一般的に用いられており、RFtop/RFave≦2.2の条件は、本発明のRF信号の平均値RFaveに対する最大値RFtopの比を用いた半導体レーザ装置の特性評価方法に基づいて、半導体レーザ装置の良品を示す基準である。したがって、この発明で峻別される半導体レーザ装置は、従来の半導体レーザ装置の特性評価方法で不良品と判断され、かつ、本発明の半導体レーザ装置の特性評価方法で良品と判断される。この発明で峻別される半導体レーザ装置によれば、従来の半導体レーザ装置の特性評価方法で不良品と判断されたが、実際には良品である半導体レーザ装置を使用できるようになるので、半導体レーザ装置の生産効率をよくすることができる。
【0031】
また、この発明で峻別できる半導体レーザ装置は、数百Mzの周波数の駆動電流で半導体レーザ装置を駆動して戻り光雑音をある程度回避した状態で、上記コンパクトディスクからの記録情報を含む信号光から検出したRF信号の平均値に対するRF信号の最大値の比が2.3以下であることを特徴としている。
【0032】
上記構成の半導体レーザ装置によれば、上記RF信号の平均値に対するRF信号の最大値の比が2.3より高くて不良品である確率が非常に高い半導体レーザ装置を、確実に排除することができるので、正確に良品と判別された半導体レーザ装置が得られる。
【0033】
の発明で峻別できる半導体レーザ装置を備える光ピックアップ装置であって、上記光ディスクに記録情報を書き込むときには、上記半導体レーザ装置の駆動電流の直流成分に高周波が重畳されない一方、上記光ディスクから記録情報を読み出すときには、上記半導体レーザ装置の駆動電流の直流成分に高周波が重畳される光ピックアップ装置は、以下の有利な作用効果を有する。
【0034】
すなわち、上記光ピックアップ装置によれば、上記光ディスクから記録情報を読み出すときに、上記半導体レーザ装置の駆動電流の直流成分に高周波が重畳されるので、上記記録情報の読み出し時に半導体レーザ装置のモードホッピング雑音を抑制して、上記光ディスクの情報を確実に読み出すことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0036】
(第1実施形態)
図1に本発明の第1実施形態の半導体レーザ装置の特性評価方法を用いた半導体レーザ装置の特性検査装置の構成図を示す。
【0037】
この第1実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置は、半導体レーザ素子をパッケージにいれた半導体レーザ装置1と、この半導体レーザ装置1から出射されるレーザ光を平行にするコリメータレンズ2と、このコリメータレンズ2で平行にされた光が透過するビームスプリッタ4と、このビームスプリッタ4を透過したレーザ光を集光して、光ディスクの一例としてのコンパクトディスク(以下、CDという)6上にスポットを形成するオブジェクトレンズ3と、上記CD6上のスポットで反射して、更にビームスプリッタ4で分岐したレーザ光を回折するホログラム素子7と、上記ホログラム素子7からの回折光を受けて、その回折光に含まれる光信号を電気信号に変換する受光手段の一例としての多分割受光素子8と、この多分割受光素子8からの電気信号を増幅するシグナルアンプリファイア(以下、シグナルアンプという)9と、上記シグナルアンプ9で増幅された電気信号のうちのRF信号を受けて、このRF信号を処理するシグナルプロセッサ10と、このシグナルプロセッサ10からの信号を受けるCRT(Cathode Ray Tube)11と、上記半導体レーザ装置1を上記RF信号の周波数より高い周波数の駆動電流によって駆動する半導体レーザドライバ13とを備える。
【0038】
ここで、RF信号とは、光ディスク(第1実施形態ではCD6)に記録されたピット情報信号であり、詳細には、光ディスクのピットの有無に応じて信号の大きさが大きくなったり小さくなったりする信号である。
【0039】
上記シグナルプロセッサ10は、RF信号の最大値を得るRF信号最大値取得手段と、RF信号の平均値を得るRF信号平均値取得手段と、上記RF信号の最大値と上記RF信号の平均値とに基づいて半導体レーザ装置の戻り光雑音の大きさを評価する評価手段とを有している。
【0040】
また、コリメータレンズ2とオブジェクトレンズ3は、半導体レーザ装置からのレーザ光をCD6に集光する光学手段を構成している。
【0041】
上記構成において、半導体レーザ装置1から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ2で平行にされビームスプリッタ4を透過した後、オブジェクトレンズ3によってCD6上にスポットを形成する。そして、上記スポットで反射した反射光(CD6のピット情報を含んだ信号光)は、オブジェクトレンズ3を再度透過してビームスプリッタ4でホログラム素子7の方に分岐する。上記ホログラム素子7は、入射した光を多分割受光素子8の方に導く。そして、上記多分割受光素子8で検出された電気信号をシグナルアンプ9で増幅し、この増幅された電気信号のうちのCD6のRF信号(ピット情報信号)を、シグナルプロセッサ10に入力する。上記シグナルプロセッサ10は、上記RF信号の最大値と平均値とを検出し、更に、上記RF信号の平均値に対する最大値の比を計算する。そして、上記シグナルプロセッサ10の計算結果をCRT11に表示する。
【0042】
上記第1実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置では、半導体レーザ装置1から出射され、CD6で反射してビームスプリッタ4を透過して、再び半導体レーザ装置1に戻ってくるレーザ光の光量が、半導体レーザ装置1から出射されたレーザ光の出射光量の1/4程度になるようにしている。
【0043】
詳述しないが、上記第1実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置は、シグナルアンプ9で増幅された電気信号のうちの焦点誤差信号とトラック誤差信号とを用い、通常の光ピックアップ装置のようにサーボコントローラ12を用いてオブジェクトレンズ3の位置を制御している。
【0044】
図3は、上記CRT11に表示される典型的なRF信号である。図3の横軸は時間を示し、縦軸はシグナルアンプ9で増幅された多分割受光素子8の信号出力を示している。図3(A)は、個々のピットの情報が見えるまで時間軸を広げて見たRF信号のアイパターンである。本第1実施形態では、光ディスクとしてCD6を採用しているので、最も短いピットは、3T(Tは1チャネルビットの周期)の時間を有し、最も長いピットは、11Tの時間を有する。その間の時間(4T〜10T)においては、1ビット分づつ長さの異なるピットが形成されている。その結果、最も周期の短い信号が3Tの長さのピットからの信号に対応し、4T,5T,・・・,11Tの長さのピットからの信号に対応する周期の信号が、上記3Tの長さのピットからの信号に重なって観測されている。
【0045】
図3(B)は、戻り光の影響を受けにくい半導体レーザ装置における、典型的なRF信号波形35を示している。RF信号には、上記のように周期の異なる様々な信号が含まれるが、戻り光の影響を受けにくい半導体レーザ装置では、RF信号の最大値と最小値は、夫々略一定となり、RF信号は、時間軸を縮めて見ると図3(B)のように略一定の振幅の波形35を示す。
【0046】
一方、戻り光の影響を受けやすい半導体レーザ装置では、RF信号波形に図3(C)に示すスパイク状の波形36が現れ、戻り光の影響を受けにくい半導体レーザ装置と比較して、RF信号波形における上記スパイク状の波形36を除いた交流成分の波形の振幅が減少する。これは、長いピットにレーザ光が入射した時に、戻り光雑音の影響を受け易い半導体レーザ装置では、戻り光雑音によって半導体レーザ装置の出力が変動し易くなり、図3(C)に示すスパイク状の波形36が、大きな振幅を有する分、上記スパイク状の波形36を除いた交流成分の波形の振幅が小さくなるためだと考えられる。
【0047】
上記戻り光雑音によって変動するRF信号波形を定量的に評価するため、グランドGNDを基準値としたときのRF信号の最大値をRFtopとし、グランドGNDを基準値としたときのRF信号の平均値をRFaveとしたとき、半導体レーザ装置の良品と不良品を選別する新しい評価基準、すなわち、RF信号の歪みの大きさを表わす歪み率を次式(2)で定義する。
【0048】
歪み率=(RFtop/RFave)×100(%) ・・・・(2)
【0049】
尚、理解しやすいように、図3(B)または(C)に、グランドGNDと、RF信号の最大値RFtopと、RF信号の平均値RFaveとを示している。
【0050】
上記歪み率は、RF信号波形にスパイク状の波形等の歪がある場合と、歪みが無い場合との差を顕著に表わすことができる。この半導体レーザ装置の特性評価方法では、上記歪み率が小さいほど、半導体レーザ装置は、戻り光の影響を受けにくい高品質なレーザ装置となる。
【0051】
尚、上記歪み率を算出するにあたり、半導体レーザ装置の出力を一定に保つように、図1に示す半導体レーザドライバ13の出力電流値を制御しても、光学系に入るレーザ光の光量が必ずしも一定にならないといった問題や、光ディスク6上でのレーザ光の集光状態が異なるといった問題があり、これらの問題に起因してRF信号の直流成分のレベルが変化する。上記歪み率に基づく評価基準では、これらRF信号の直流成分のレベルの変化の影響を排除するために、RF信号の平均値であるRFaveを基準にとっている。
【0052】
図4において、横軸は式(2)で定義した歪み率を示し、縦軸は式(1)で定義したSCOOPを表わしている。図4における実線は、多くの実測データに基づいた、歪み率とSCOOPの相関関係を示している。
【0053】
従来の評価基準では、SCOOPが、200%以下の半導体レーザ装置を合格としていた。しかしながら、従来の評価基準では、SCOOPが210%程度の従来の評価基準で不合格と判断された半導体レーザ装置の中には実際には合格品が多数含まれ、評価基準は目安でしかなかった。
【0054】
本発明の歪み率を評価基準とする半導体レーザ装置の特性評価方法では、歪み率が220%以下の半導体レーザ装置を合格とする。本発明の評価基準である歪み率では、不良品は歪み率が230%以上のものばかりであり、歪み率が220%以下の半導体レーザ装置と、歪み率が230%以上の半導体レーザ装置との間には良否の顕著な差が見られた。
【0055】
尚、図4のAで示す領域は、SCOOPが200%以下かつ歪み率が220%以下の領域であり、図4のCで示す領域は、歪み率が220%より大きい領域である。一方、図4のBで示す領域は、SCOOPが200%より大きくかつ歪み率が220%以下の領域である。
【0056】
上記領域Aは、従来の評価基準でも本発明の評価基準でも合格となる半導体レーザ装置によって占められている領域であり、上記領域Cは、従来の評価基準でも本発明の評価基準でも不合格となる半導体レーザ装置によって占められている領域である。一方、上記領域Bは、従来の評価基準では不合格で本発明の評価基準では合格になる半導体レーザ装置によって占められている領域である。
【0057】
図4における従来の評価基準でも本発明の評価基準でも合格となる半導体レーザ装置が占める領域Aは、検査された半導体レーザ装置全体の70%程度であり、図4の従来の評価基準でも本発明の評価基準でも不合格となる半導体レーザ装置が占めている領域Cは、検査された半導体レーザ装置全体の10%程度である。一方、図4の従来の評価基準では不合格で本発明の評価基準では合格になる半導体レーザ装置が占めている領域Bは、検査された半導体レーザ装置全体の20%程度となっている。
【0058】
上記第1実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置に用いられた半導体レーザ装置の特性評価方法によれば、CD6にレーザ光を照射することによって、CD6のピッド情報を含む信号光を得るステップと、CD6のピッド情報であるRF信号の最大値RFtopを得るステップと、RF信号の平均値RFaveを得るステップと、最大値RFtopと平均値RFaveに基づいて半導体レーザ装置の戻り光雑音の大きさを評価するステップ、すなわち、式(2)で定義される歪み率によって半導体レーザ装置の戻り光に対する特性を評価するステップとによって、半導体レーザ装置の戻り光雑音の大きさを評価する。したがって、CD6を用いることによって半導体レーザ装置の戻り光に対する特性を評価するので、従来の反射鏡を用いて半導体レーザ装置の単独の戻り光に対する特性を評価する半導体レーザ装置の特性評価方法と比較して、半導体レーザ装置の使用状態における戻り光雑音の大きさを正確に評価することができる。
【0059】
また、CD6からの反射光から検出されるRF信号を一回測定するだけで、半導体レーザ装置の戻り光に対する特性を評価できる。これにより、従来の式(1)で定義されるSCOOPを用いた半導体レーザ装置の特性評価方法のように、光検出器による光量測定を2回も行う必要がなく、また、従来の半導体レーザ装置の特性評価方法で必要であった半導体レーザ装置の駆動電流測定、駆動電流調整および反射鏡の位置調整等のステップも省略できる。したがって、この発明の半導体レーザ装置の特性評価方法では、検査ステップが単純になり、測定時間を短縮できる。
【0060】
また、半導体レーザ装置を事前に光ピックアップ装置に組込んだ状態で、すなわち、実使用の状態で半導体レーザ装置の戻り光に対する特性を評価することによって合格品の割合を増やすことができる。
【0061】
また、式(1)で定義されたSCOOPが200%以上((P2−P1)/P1≧2.0)で、かつ、式(2)で定義された歪み率が220パーセント以下(RFtop/RFave≦2.2)の半導体レーザ装置を新たに製品として使用することができるようになる。したがって、従来の評価基準で不合格品と判断されたが、実際には合格品であった全体の20%を占める半導体レーザ装置を良品にすることができるので、半導体レーザ装置の生産効率を向上させることができる。
【0062】
また、式(2)で定義された歪み率が230パーセント以下(RF信号の平均値に対するRF信号の最大値の比が2.3以下)という評価基準を、良品の半導体レーザ装置の選別基準にすることによって、歪み率が230%よりも高くて不良品である確率が非常に高い半導体レーザ装置を確実に排除して、良品の半導体レーザ装置を製品にすることができる。
【0063】
また、上記第1実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置によれば、半導体レーザ装置の実使用状態、すなわち、半導体レーザ装置をCD6と一緒に使用する状態で、CD6からの反射光から得られたCD6のピッド情報を表わすRF信号を用いることによって、半導体レーザ装置の戻り光に対する特性を評価するので、半導体レーザ装置の戻り光雑音の大きさを正確に評価することができる。
【0064】
また、CD6からの反射光から検出される上記RF信号を一回測定するだけで、半導体レーザ装置の戻り光に対する特性を評価できるので、評価ステップを単純にでき、測定時間を短縮できる。
【0065】
また、上記半導体レーザドライバ13は、ピッド情報信号であるRF信号の周波数より高い周波数の駆動電流を出力して半導体レーザ装置を多モード動作にするので、半導体レーザ装置に戻ってくる戻り光が引き起こすモードホッピング雑音を軽減することができる。
【0066】
(第2実施形態)
図2に本発明の第2実施形態の半導体レーザ装置の特性評価方法を用いた半導体レーザ装置の特性検査装置の構成図を示す。この第2実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置は、第1実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置における半導体レーザ装置1の代わりにホログラムレーザ装置29を用いた点と、第1実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置のシグナルプロセッサ10の機能を二つのシグナルプロセッサ21,22に分割した点のみが本質的に異なる。
【0067】
この第2実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置においては、第1実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置の構成部と同一の構成部については同一参照番号を付して説明を省略する。
【0068】
上記ホログラムレーザ装置29は、CD6からの記録情報を含む信号光を受光する受光手段の機能を兼ねている。また、コリメータレンズ2とオブジェクトレンズ3は、上記ホログラムレーザ装置29からのレーザ光をCD6に集光する光学手段を構成している。
【0069】
上記ホログラムレーザ装置29は、図示しないが、半導体レーザ素子と、ホログラム素子と、受光手段の一例としての多分割受光素子とを搭載している。
【0070】
上記シグナルプロセッサ21は、シグナルアンプ9で増幅されたRF信号を受けて、RF信号の最大値と平均値とを取得している。また、上記シグナルプロセッサ22は、シグナルプロセッサ21からRF信号の最大値とRF信号の平均値とを受けて、第1実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置のシグナルプロセッサ10と同様に、上記RF信号の平均値に対する最大値の比である式(2)で定義される歪み率を計算している。
【0071】
上記シグナルプロセッサ21は、RF信号最大値取得手段と、RF信号平均値取得手段とを有し、シグナルプロセッサ22は、半導体レーザ装置の戻り光雑音の大きさを評価する評価手段を有している。
【0072】
上記構成において、ホログラムレーザ装置29から出射されたレーザ光は、コリメータレンズ2とオブジェクトレンズ3を介してCD6上に到達し、このCD6で反射してオブジェクトレンズ3とコリメータレンズ2を再度通ってホログラムレーザ装置29に内蔵されたホログラム素子に到達する。そして、このホログラム素子からの回折光を受けた多分割受光素子が光信号を電気信号に変換し、この電気信号をシグナルアンプ9に出力する。
【0073】
尚、詳述しないが、この第2実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置においても第1実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置のように式(2)に基づいて、良品の半導体レーザ装置と不良品の半導体レーザ装置とを選別している。
【0074】
上記第2実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置は、多分割受光素子を搭載したホログラムレーザ装置29を使用しているので、上記第1実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置と同様の効果を有した上で、第1実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置におけるビームスプリッタ4、ホログラム素子7および多分割受光素子8を削減して、光学系を容易に構成できる。
【0075】
尚、この発明の第1および第2実施形態の半導体レーザ装置の特性評価方法では、光ディスクとしてCD6を採用したが、この発明の半導体レーザ装置の特性検査装置に採用できるCD以外の光ディスクとして、例えば、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、コンパクトディスク−読み出し専用メモリ(CD−ROM)、ミニディスク(MD)および光磁気ディスク(MO)等がある。また、本発明の半導体レーザ装置の特性評価方法は、光ディスク装置のトラッキング方式には関係しないので、3ビーム法を用いる必要も無く、追記型コンパクトディスク(CD−R)のように案内溝のある光ディスクを使用することもできる。
【0076】
尚、上記第1および第2実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置で良品と判断された半導体レーザ装置を、読み出し機能または書き込み機能の少なくとも一方を有する光ピックアップ装置に組み込んで用いても良いし、他の装置に組み込んで用いても良い。
【0077】
また、上記第1および第2実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置で良品と判断された半導体レーザ装置を光ピックアップ装置に組み込んで、CDの記録情報の読み出し時に半導体レーザ装置の駆動電流の直流成分に高周波を重畳するようにすると、上記記録情報の読み出し時に半導体レーザ装置のモードホッピング雑音を抑制できて、上記CDの記録情報を確実に読み出すことができる。
【0078】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明の半導体レーザ装置の特性評価方法は、半導体レーザ装置からレーザ光を光ディスクに入射して、この光ディスクから、記録情報を含む信号光を得るステップと、上記信号光から光ディスクの記録情報を表わすRF信号の最大値を得るステップと、上記信号光からRF信号の平均値を得るステップと、上記RF信号の最大値と平均値に基づいて半導体レーザ装置の戻り光雑音の大きさを評価するステップとを有するものである。
【0079】
したがって、半導体レーザ装置の実使用状態で、半導体レーザ装置と一緒に使用する光ディスクからの反射光から得られた光ディスクの記録情報を表わすRF信号を用いることによって、半導体レーザ装置の戻り光に対する特性を評価するので、半導体レーザ装置の使用時における戻り光雑音の大きさを正確に評価することができる。
【0080】
また、上記光ディスクからの反射光から検出されるRF信号を一回測定するだけで、半導体レーザ装置の戻り光に対する特性を評価できるので、評価ステップを単純にでき、測定時間を短縮できる。
【0081】
また、この発明の半導体レーザ装置の特性検査装置は、半導体レーザ装置からのレーザ光を光ディスクに集光する光学手段と、上記光ディスクからの記録情報を表わす信号光を受光する受光手段と、上記受光手段の出力から記録情報を表わすRF信号の最大値を得るRF信号最大値取得手段と、上記受光手段の出力からRF信号の平均値を得るRF信号平均値取得手段と、上記RF信号の最大値と上記RF信号の平均値とに基づいて半導体レーザ装置の戻り光雑音を評価する評価手段とを備え、上記RF信号を用いて半導体レーザ装置の戻り光雑音の大きさを評価するものである。
【0082】
したがって、半導体レーザ装置の実使用状態で、半導体レーザ装置と一緒に使用する光ディスクからの反射光から得られた光ディスクの記録情報を表わすRF信号を用いることによって、半導体レーザ装置の戻り光に対する特性を評価するので、半導体レーザ装置の使用時における戻り光雑音の大きさを正確に評価することができる。
【0083】
また、上記光ディスクからの反射光から検出されるRF信号を一回測定するだけで、半導体レーザ装置の戻り光に対する特性を評価できるので、半導体レーザ装置の戻り光雑音の大きさを評価する時の検査ステップおよび検査時間を削減できる。
【0084】
また、この発明で峻別される半導体レーザ装置は、式(1)で定義されたSCOOPが200以上で、かつ、式(2)で定義された歪み率が220以下である半導体レーザ装置であり、従来の半導体レーザ装置の特性評価方法で不良品と判断され、かつ、本発明の半導体レーザ装置の特性評価方法で良品と判断された半導体レーザ装置である。したがって、従来の半導体レーザ装置の特性評価方法で不良品と判断されたが、実際には良品である半導体レーザ装置を使用できるので、半導体レーザ装置の生産効率をよくすることができる。
【0085】
また、この発明で峻別される半導体レーザ装置は、数百Mzの周波数を有する駆動電流で駆動して戻り光雑音をある程度回避した状態で、上記コンパクトディスクからの記録情報を含む信号光から検出したRF信号の平均値に対するRF信号の最大値の比が2.3以下の半導体装置である。したがって、RF信号の平均値に対するRF信号の最大値の比が2.3より高くて不良品である確率が非常に高い半導体レーザ装置を確実に排除して、正確に良品と判断されたの半導体レーザ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置の構成図である。
【図2】 この発明の第2実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置の構成図である。
【図3】 図3(A)は、上記第1実施形態の半導体レーザ装置の特性検査装置の時間軸の尺度を拡大したRF信号であり、図3(B),(C)は、夫々、良品と不良品の半導体レーザ装置を有する半導体レーザ装置の特性検査装置の一般的なRF信号である。
【図4】 歪み率とSCOOPとの関係を示す図である。
【図5】 従来の光ピックアップ装置における光学系を示す構成図である。
【図6】 従来の半導体レーザ装置の特性検査装置の構成図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ装置
2 コリメータレンズ
3 オブジェクトレンズ
6 コンパクトディスク
8 多分割受光素子
13 半導体レーザドライバ
10,21,22 シグナルプロセッサ
29 ホログラムレーザ装置

Claims (4)

  1. 半導体レーザ装置からレーザ光を光ディスクに入射して、上記光ディスクから反射した上記光ディスクの記録情報を含む信号光を得るステップと、
    上記信号光から上記記録情報を表わすRF信号の最大値を得るステップと、
    上記信号光から上記RF信号の平均値を得るステップと、
    上記RF信号の最大値と上記RF信号の平均値に基づいて上記半導体レーザ装置の戻り光雑音の大きさを評価するステップとを有することを特徴とする半導体レーザ装置の特性評価方法。
  2. 請求項1に記載の半導体レーザ装置の特性評価方法において、上記半導体レーザ装置は、光ピックアップ装置に組み込まれていることを特徴とする半導体レーザ装置の特性評価方法。
  3. 半導体レーザ装置からのレーザ光を光ディスクに集光する光学手段と、
    上記光ディスクからの上記光ディスクの記録情報を含む信号光を受光する受光手段と、
    上記受光手段の出力から上記記録情報を表わすRF信号の最大値を得るRF信号最大値取得手段と、
    上記受光手段の出力から上記RF信号の平均値を得るRF信号平均値取得手段と、
    上記RF信号の最大値と上記RF信号の平均値とに基づいて上記半導体レーザ装置の戻り光雑音を評価する評価手段とを備え
    上記記録情報を表わすRF信号の周波数より高い周波数の駆動電流によって、上記半導体レーザ装置を駆動するドライバを備えることを特徴とする半導体レーザ装置の特性検査装置。
  4. 請求項3に記載の半導体レーザ装置の特性検査装置において、上記半導体レーザ装置に、上記受光手段を搭載していることを特徴とする半導体レーザ装置の特性検査装置。
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