JP4115592B2

JP4115592B2 - Pneumatic radial tire for aircraft

Info

Publication number: JP4115592B2
Application number: JP17763898A
Authority: JP
Inventors: 博之都甲
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 1998-06-24
Filing date: 1998-06-24
Publication date: 2008-07-09
Anticipated expiration: 2018-06-24
Also published as: JP2000006613A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はジェット旅客機等の航空機に用いられる空気入りラジアル・タイヤに関するもので、特に、ジグザグしながらほぼ周方向に延びるコードよりなる内側ベルトとこの内側ベルトをカットなどの外傷に起因する故障から保護する外側ベルトとで構成されるベルトを備えた航空機用空気入りラジアル・タイヤに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、航空輸送業界における効率化を求める競争の激化にともない、航空機用空気入りタイヤに対して、その軽量化を図るとともに、高速耐久性を向上させる要求がますます高まっている。この要請に応えるために、例えば特開平８−２０７５１０に開示されているように、ラジアル・カーカス、ベルトおよびトレッドを備えた空気入りラジアル・タイヤであって、（１）ベルトはカーカスに近接する側の内側ベルトとトレッドに近接する側の外側ベルトとで構成され、（２）内側ベルトは、タイヤ赤道面に対して５乃至１５度の角度Ａで交差するとともにベルト両端において折れ曲がることによりジグザグしながらほぼ周方向に延びるコードがゴムに埋設された複数の内側ベルト・プライよりなり、（３）外側ベルトは、タイヤ赤道面に対して前記角度Ａより大きな角度Ｂで交差するとともにベルト両端において切断されているコードがゴムに埋設された複数の外側ベルト・プライよりなり、（４）内側ベルトの幅は、正規リムにリム組み後のタイヤに正規内圧を充填し正規荷重を負荷したときの接地幅とほぼ同じ程度乃至やや大きく、すなわち接地幅の０．９乃至１．１５程度であって、（５）外側ベルトの幅は、正規リムにリム組み後のタイヤに正規内圧を充填し正規荷重を負荷したときの接地幅の０．６乃至０．８５であることを特徴とする航空機用空気入りラジアル・タイヤであって、好ましくは、外側ベルトの両端部近傍で、ラジアル方向最内側の外側ベルト・プライのコードとラジアル方向最外側の内側ベルト・プライのコードとの距離が外側ベルト・プライのコード径以上であることを特徴とする航空機用空気入りラジアル・タイヤが提案され、所期の目的が一応達成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
特開平８−２０７５１０には、上記のような従来の航空機用空気入りラジアル・タイヤで、ラジアル方向最内側の外側ベルト・プライのコードとラジアル方向最外側の内側ベルト・プライのコードとの距離を外側ベルト・プライのコード径以上とすることが、ベルト・セパレーション故障発生を抑制または防止して、高速耐久性に優れた航空機用空気入りラジアル・タイヤを得るために有用であることが開示されている。しかしながら、そのようなコードとコードとの距離を確保するための具体的手法は開示されていない。航空機用空気入りタイヤには軽量化を図ることが強く要求されているので、上記コードとコードとの距離を確保するための間ゴム・シートは、当然、その幅と厚みはできるだけ小さくして、ベルト端の必要な個所だけに配置しなければならない。狭幅の間ゴム・シートの配置如何によっては、間ゴム・シートのタイヤ軸方向内側端に段差ができ、その影響を受けて外側の切り離しベルト層の端部が跳ね上がり、この跳ね上がり端に歪みが局部的に集中し、セパレーション故障を引き起こすという問題が発生する。通常のタイヤでは、上記の段差はタイヤの成型工程に置けるステッチング作業でならされるが、上記のような、ベルト両端において折れ曲がることによりジグザグしながらほぼ周方向に延びるコードがゴムに埋設された内側エンドレス・ベルト層を備えた航空機用空気入りラジアル・タイヤでは、この内側エンドレス・ベルト層の剛性が極めて大きいので、ステッチング作業で上記の段差をならし切ることができず、外側の切り離しベルト層の端部が跳ね上がったタイヤが製造され、セパレーション故障を引き起こすという問題が発生する。
【０００４】
また、航空機用タイヤは、トレッド・ゴムが所定量摩耗すると、残存する古くなったトレッド・ゴムなどがバフされてタイヤから取り除かれ、いわゆる更生タイヤの台タイヤが製造され、この台タイヤに、新たにトレッド・ゴム、補強ファブリック層およびクッション・ゴムなどが張り付けられ更生タイヤとして再利用されている。この、更生されたタイヤが使用されて、そのトレッド・ゴムが所定量摩耗すると、再度残存する古くなったトレッド・ゴムなどがバフされてタイヤから取り除かれ、新たにトレッド・ゴムなどが張り付けられて、繰り返し再利用される。このようにして、通常、航空機用タイヤは少なくとも５乃至６回は更生されて再利用される。上記のような、外側の切り離しベルト層の端部が跳ね上がったタイヤでは、タイヤを更生するために残存する古くなったトレッド・ゴムなどをバフして取り除く工程で、跳ね上がった部分のコードが露出して、タイヤのリトレッダビリティー（更生性）が損なわれるという不具合が生じることがある。
【０００５】
本発明の目的は、上記のような従来技術の不具合を解消し、タイヤの軽量化を維持しながら、高速走行時の耐久性およびリトレッダビリティー（更生性）に優れた航空機用空気入りラジアル・タイヤを提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のタイヤは、ラジアル・カーカス、ベルトおよびトレッドを備えた空気入りラジアル・タイヤにおいて、（１）該ベルトはカーカスに近接する側の内側ベルトとトレッドに近接する側の外側ベルトとで構成され、（２）該内側ベルトは、ベルト両端において折れ曲がることによりジグザグしながらほぼ周方向に延びるコードがゴムに埋設された複数のエンドレス・ベルト層よりなり、（３）該外側ベルトは、ベルト両端において切断されているコードがゴムに埋設された少なくとも２枚の交差切り離しベルト層よりなり、（４）該内側ベルトと該外側ベルトとの端部間に、左右一対の、厚みの薄い狭幅のベルト間ゴム・シートが配置され、（５）該ベルト間ゴム・シートのタイヤ軸方向内側端縁Ｐが、該外側ベルトの最内側の第１ベルト層の端縁Ｑ1からタイヤ軸方向内側にペリフェリー距離で７ｍｍ以上離間して配置され、（６）該外側ベルトを形成する第２乃至第ｎベルト層の端縁Ｑ2乃至Ｑnが、該ベルト間ゴム・シートのタイヤ軸方向内側端縁Ｐからタイヤ軸方向外側にペリフェリー距離で１乃至６ｍｍの近傍領域を避けるように、配置されていることを特徴とする航空機用空気入りラジアル・タイヤである。
【０００７】
本明細書では、「交錯切り離しベルト」とは、ベルト両端において切断されている複数本のコ−ドを被覆ゴム中に埋設して成る少なくとも２枚のゴム被覆コード層を、コ−ド方向がタイヤの周方向に対し鋭角の角度でタイヤ赤道線を挟み互いに逆方向になるように積層して成るベルトを意味し、コード端部はベルト両端部に多数存在する。
【０００８】
上記の目的を達成するために、本発明のタイヤでは、該外側ベルトを形成する第２乃至第ｎベルト層の端縁Ｑ 2 乃至Ｑ n が、該ベルト間ゴム・シートのタイヤ軸方向内側端縁Ｐからペリフェリー距離で、タイヤ軸方向外側に７ｍｍ以上またはタイヤ軸方向内側に０ｍｍ以上離間して配置されていることが好ましい。
【０００９】
上記の目的を達成するために、本発明のタイヤでは、該外側ベルトを形成するベルト層の端部間に、少なくとも左右一対の、厚みの薄い狭幅の層間ゴム・シートが配置され、該層間ゴム・シートのタイヤ軸方向内側端縁Ｒが、該層間ゴム・シートのラジアル方向外側に隣接して配置されたベルト層の端縁Ｑからタイヤ軸方向内側にペリフェリー距離で７ｍｍ以上離間して配置され、該層間ゴム・シートのラジアル方向外側に隣接して配置されたベルト層のラジアル方向外側に、該外側ベルトを形成する残余のベルト層が存在するときには、該残余のベルト層の端縁Ｑが、該層間ゴム・シートのタイヤ軸方向内側端縁Ｒからタイヤ軸方向外側にペリフェリー距離で１乃至６ｍｍの近傍領域を避けるように、配置されていることが好ましい。
【００１０】
上記の目的を達成するために、本発明のタイヤでは、該ベルト間ゴム・シートが、厚さ０．３乃至３ｍｍの厚みの薄いゴム・シートであること、および該層間ゴム・シートが、厚さ０．３乃至３ｍｍの厚みの薄いゴム・シートであることが好ましい。なお、該ベルト間ゴム・シートおよび該層間ゴム・シートを備えた本発明のタイヤを製造するためには、これらの間ゴム・シートは、狭幅のスキージー・ゴム層を成型工程で別貼りしてもよいが、ベルトのコーティング・ゴム層を部分的に肉盛りしてもよい。また、これらの間ゴム・シートはベルトのコーティング・ゴムと同じゴムであってもよいが異なるゴムであってもよい。
【００１１】
本発明の航空機用のラジアル・タイヤは、上記のような構成であり、特に、内側ベルトと外側ベルトとの端部間に、左右一対の、厚みの薄い狭幅のベルト間ゴム・シートが配置され、このベルト間ゴム・シートのタイヤ軸方向内側端縁Ｐが、外側ベルトの最内側の第１ベルト層の端縁Ｑ1からタイヤ軸方向内側にペリフェリー距離で７ｍｍ以上離間して配置され、外側ベルトを形成する残余の第２乃至第ｎベルト層の端縁Ｑ2乃至Ｑnが、ベルト間ゴム・シートのタイヤ軸方向内側端縁Ｐからタイヤ軸方向外側にペリフェリー距離で１乃至６ｍｍの近傍領域を避けるように、配置されているので、上記のような外側の切り離しベルト層のコードが跳ね上がることによる不具合が解消されるわけである。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、図１乃至９に示すベルトの赤道面から左半分の断面略図を用いて、本発明の実施の形態を説明する。本発明による航空機用空気入りラジアル・タイヤでは、ベルトはカーカスに近接する側の内側ベルト３とトレッドに近接する側の外側ベルト４とで構成され、内側ベルト３は、ベルト両端において折れ曲がることによりジグザグしながらほぼ周方向に延びるコードがゴムに埋設された複数のエンドレス・ベルト層よりなり、外側ベルト４は、ベルト両端において切断されているコードがゴムに埋設された少なくとも２枚の交差切り離しベルト層よりなり、内側ベルト３と外側ベルト４との端部間に、左右一対の、厚みの薄い狭幅のベルト間ゴム・シート５が配置されている。
【００１３】
本発明による航空機用空気入りラジアル・タイヤでは、このベルト間ゴム・シート５の配置は必須要件であり、ベルト間ゴム・シート５のタイヤ軸方向内側端縁Ｐが、外側ベルト４の最内側の第１ベルト層４１の端縁Ｑ1からタイヤ軸方向内側にペリフェリー距離で７ｍｍ以上離間して配置されなければならない。外側ベルト４は通常２乃至４層のベルト層で形成されるが、図１乃至９では３層のベルト層の場合が示されている。本発明によるタイヤでは、外側ベルト４を形成する残余の第２乃至第３ベルト層の端縁Ｑ2乃至Ｑ3が、ベルト間ゴム・シート５のタイヤ軸方向内側端縁Ｐの近傍を避けて位置するように、配置されており、特に、ベルト間ゴム・シート５のタイヤ軸方向内側端縁Ｐからタイヤ軸方向外側にペリフェリー距離で１乃至６ｍｍの近傍領域を避けるように、配置されている。すなわち、本発明によるタイヤでは、外側ベルト４を形成する第２乃至第３ベルト層の端縁Ｑ2乃至Ｑ3が、ベルト間ゴム・シート５のタイヤ軸方向内側端縁Ｐからペリフェリー距離で、タイヤ軸方向外側に７ｍｍ以上またはタイヤ軸方向内側に０ｍｍ以上離間して配置されている。
【００１４】
本発明による航空機用空気入りラジアル・タイヤでは、このベルト間ゴム・シート５の他に、外側ベルト４を形成するベルト層４１乃至４３の端部間に、少なくとも左右一対の、厚みの薄い狭幅の層間ゴム・シート６が配置されていてもよい。図１乃至９では２層の層間ゴム・シート６１乃至６２が示されているが、いずれか１層だけであってもよい。層間ゴム・シート６１のタイヤ軸方向内側端縁Ｒが、層間ゴム・シート６１のラジアル方向外側に隣接して配置されたベルト層４２の端縁Ｑ2からタイヤ軸方向内側にペリフェリー距離で７ｍｍ以上離間して配置されている。
【００１５】
層間ゴム・シート６１のラジアル方向外側に隣接して配置されたベルト層４２のラジアル方向外側に、外側ベルト４を形成する残余のベルト層４３が存在するときには、残余のベルト層４３の端縁Ｑ3が層間ゴム・シート６１のタイヤ軸方向内側端縁Ｒの近傍を避けて位置するように配置されていることが好ましく、特に、残余のベルト層４３の端縁Ｑ3が、層間ゴム・シート６１のタイヤ軸方向内側端縁Ｒからタイヤ軸方向外側にペリフェリー距離で１乃至６ｍｍの近傍領域を避けるように、配置されていることが好ましい。
【００１６】
ベルト間ゴム・シート５は、厚さ０．３乃至３ｍｍの厚みの薄いゴム・シートであることが好ましい。また、層間ゴム・シートを備えている場合、同様に、厚さ０．３乃至３ｍｍの厚みの薄いゴム・シートであることが好ましい。
【００１７】
【実施例】
以下、本発明による実施例１乃至３のタイヤおよび比較例１乃至２のタイヤにより本発明を説明する。いずれも航空機用のラジアル・タイヤで、タイヤ・サイズは４２×１７．０Ｒ１８である。
【００１８】
図１０は、本発明に基づく実施例１の航空機用ラジアル・タイヤのクラウン部の、左半分の断面略図である。本発明による実施例１の航空機用ラジアル・タイヤは、ビード部に丸型断面を有するビード・コアー（図示省略）を備えていて、ゴム被覆されたナイロン・コードがラジアル方向に配列された６枚のプライよりなるカーカス１がビード・コアーに係留されている。ラジアル・カーカス１のクラウン部外側でトレッド７の内側に配置されたベルト２はカーカスに近接する側の内側ベルト３とトレッドに近接する側の外側ベルト４とで構成されている。内側ベルト３は、タイヤ赤道面に対して１０度の角度で交差するとともにベルト両端において折れ曲がることによりジグザグしながらほぼ周方向に延びるナイロン・コードがゴムに埋設された４層の内側エンドレス・ベルト層よりなる。外側ベルト４は、タイヤ赤道面に対して２０度の角度で交差するとともにベルト両端において切断されているナイロン・コードがゴムに埋設された３層の外側交差切り離しベルト層よりなる。内側ベルト３と外側ベルト４との端部間に、左右一対の、厚みの薄い狭幅のベルト間ゴム・シート５が配置されている。このベルト間ゴム・シート５の厚さは約０．５ｍｍである。ベルト間ゴム・シート５のタイヤ軸方向内側端縁Ｐが、外側ベルト４の最内側の第１ベルト層４１の端縁Ｑ1からタイヤ軸方向内側にペリフェリー距離で３０ｍｍ離間して配置されている。外側ベルト４を形成する残余の第２ベルト層４２乃至第３ベルト層４３の端縁Ｑ2乃至Ｑ3が、ベルト間ゴム・シート５のタイヤ軸方向内側端縁Ｐの近傍を避けて位置するように配置されている。特に、これらの端縁Ｑ2乃至Ｑ3が、ベルト間ゴム・シート５のタイヤ軸方向内側端縁Ｐからタイヤ軸方向外側にペリフェリー距離で１乃至６ｍｍの近傍領域を避けるように配置されている。すなわち、外側ベルト４を形成する残余の第２ベルト層４２と第３ベルト層４３の端縁Ｑ2およびＱ3が、ベルト間ゴム・シート５のタイヤ軸方向内側端縁Ｐからタイヤ軸方向外側にペリフェリー距離で、タイヤ軸方向外側に、それぞれ２０ｍｍおよび１０ｍｍ離間して配置されている。なお、実施例１の航空機用ラジアル・タイヤは、外側ベルト４を形成するベルト層４１乃至４３の端部間に、層間ゴム・シートは配置されていない。
【００１９】
本発明による実施例２のタイヤは、外側ベルト４を形成する最外側の第３ベルト層４３の端縁Ｑ3が、ベルト間ゴム・シート５のタイヤ軸方向内側端縁Ｐに隣接して配置されていること、換言すれば、ベルト間ゴム・シート５のタイヤ軸方向内側端縁Ｐからタイヤ軸方向内側にペリフェリー距離で０ｍｍ離間して配置されていることを除いて、上記実施例１のタイヤとほぼ同じである。
【００２０】
本発明による実施例３のタイヤは、外側ベルト４を形成する最外側の第３ベルト層４３の端縁Ｑ3が、ベルト間ゴム・シート５のタイヤ軸方向内側端縁Ｐからタイヤ軸方向内側にペリフェリー距離で５ｍｍ離間して配置されていることを除いて、上記実施例１のタイヤとほぼ同じである。
【００２１】
比較例１のタイヤは、外側ベルト４を形成する最外側の第３ベルト層４３の端縁Ｑ3が、ベルト間ゴム・シート５のタイヤ軸方向内側端縁Ｐからタイヤ軸方向外側にペリフェリー距離で５ｍｍ離間して配置されていることを除いて、上記実施例１のタイヤとほぼ同じである。すなわち、比較例１のタイヤは、外側ベルト４を形成する最外側の第３ベルト層４３の端縁Ｑ3が、ベルト間ゴム・シート５のタイヤ軸方向内側端縁Ｐからタイヤ軸方向外側にペリフェリー距離で１乃至６ｍｍの近傍領域を避けるようには配置されていない。
【００２２】
比較例２のタイヤは、外側ベルト４を形成する最外側の第３ベルト層４３の端縁Ｑ3が、ベルト間ゴム・シート５のタイヤ軸方向内側端縁Ｐからタイヤ軸方向外側にペリフェリー距離で３ｍｍ離間して配置されていることを除いて、上記比較例１のタイヤとほぼ同じである。
【００２３】
本発明に従う上記実施例１乃至３のタイヤおよび比較例１乃至２のタイヤを同一条件でベルトの耐セパレーション性能およびリトレッダビリティー（更生性）の評価をおこなった。
【００２４】
耐セパレーション性能の評価試験は、供試タイヤに内圧１３．６ｋｇ／ｃｍ2を充填し、１３２００ｋｇの荷重を負荷し、速度６４ｋｍ／ｈで室内ドラム試験機で１０ｋｍ直進走行を１サイクルとして、１０００サイクル走行後および１５００サイクル走行後、ホログラフィー試験機でセパレーションを調べるものである。リトレッダビリティー（更生性）の評価試験は、更生タイヤのバフ作業を想定し、トレッド・ゴムなどをバフしながら徐々にタイヤから取り除き、供試タイヤのベルトのラジアル方向最外側の表面上２ｍｍの位置までスムーズなラインでバフ掛けをおこない、外側ベルト（切り離し交差ベルト）端部のコード露出の有無を調べるものである。
【００２５】
上記耐セパレーション性能の評価試験結果、実施例１乃至３のタイヤでは１０００サイクル走行後および１５００サイクル走行後異状無しであったが、比較例１のタイヤでは１０００サイクル走行後は異状無しであったが１５００サイクル走行後は周上８カ所にセパレーション発生が発見され、比較例２のタイヤでは１０００サイクル走行後周上１カ所にセパレーション発生が発見され１５００サイクル走行後はほぼ全周にセパレーションが発生していた。上記リトレッダビリティー（更生性）の評価試験結果、実施例１乃至３のタイヤではコード露出は発生していなかったが、比較例１乃至２のタイヤではコード露出が発生していた。
【００２６】
上記の評価試験の結果を、供試タイヤの概要とともに、表１に示す。
【００２７】
【表１】

【００２８】
【発明の効果】
上記の試験結果から、本発明によって、タイヤの軽量化を維持しながら、高速走行時の耐久性および更生性に優れた航空機用空気入りラジアル・タイヤを提供することが可能となったことが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ベルトの赤道面から左半分の断面略図である。
【図２】ベルトの赤道面から左半分の断面略図である。
【図３】ベルトの赤道面から左半分の断面略図である。
【図４】ベルトの赤道面から左半分の断面略図である。
【図５】ベルトの赤道面から左半分の断面略図である。
【図６】ベルトの赤道面から左半分の断面略図である。
【図７】ベルトの赤道面から左半分の断面略図である。
【図８】ベルトの赤道面から左半分の断面略図である。
【図９】ベルトの赤道面から左半分の断面略図である。
【図１０】本発明に従う実施例１のタイヤのクラウン部子午線断面略図である。
【符号の説明】
１ラジアル・カーカス
２ベルト
３内側ベルト
４外側ベルト
５ベルト間ゴム・シート
６層間ゴム・シート
７トレッド[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic radial tire used in an aircraft such as a jet passenger aircraft, and in particular, an inner belt formed of a cord extending in a substantially circumferential direction while zigzag and protecting the inner belt from a failure caused by an injury such as a cut. The present invention relates to a pneumatic radial tire for an aircraft having a belt constituted by an outer belt.
[0002]
[Prior art]
In recent years, with the intensifying competition for increasing efficiency in the air transportation industry, there has been an increasing demand for reducing the weight and improving high-speed durability of pneumatic tires for aircraft. In order to meet this demand, for example, as disclosed in JP-A-8-207510, a pneumatic radial tire including a radial carcass, a belt, and a tread is provided. (1) The belt is on the side close to the carcass. (2) The inner belt intersects the tire equator plane at an angle A of 5 to 15 degrees and bends at both ends of the belt while zigzagging. (3) The outer belt intersects the tire equatorial plane at an angle B larger than the angle A and is cut at both ends of the belt. The outer cord consists of multiple outer belt plies embedded in rubber. (4) The width of the inner belt is a regular rim. The ground contact width is about the same or slightly larger than when the regular internal pressure is filled in the tire after assembling the rim, and the ground contact width is about 0.9 to 1.15. (5) The outer belt The width is 0.6 to 0.85 of a ground contact width when a normal rim is filled in a normal rim and a normal load is applied to the normal rim and a normal load is applied. Preferably, in the vicinity of both ends of the outer belt, the distance between the cord on the innermost belt ply in the radial direction and the cord on the innermost belt ply in the radial direction is equal to or larger than the cord diameter of the outer belt ply. A pneumatic radial tire for aircraft, which is characterized by the above, has been proposed, and the intended purpose has been achieved.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In JP-A-8-207510, the distance between the outermost belt ply cord in the radial direction and the innermost belt ply cord in the radial direction in the conventional pneumatic radial tire for aircraft as described above is disclosed. It is disclosed that the cord diameter of the outer belt ply is larger than that of the outer belt ply, which is useful for obtaining a pneumatic radial tire for aircraft that suppresses or prevents belt separation failure and has excellent high-speed durability. Yes. However, a specific method for ensuring the distance between such codes is not disclosed. Aircraft pneumatic tires are strongly demanded to be lighter, so the rubber sheet for securing the distance between the cords is naturally made as small as possible in width and thickness. It must be placed only where needed at the end of the belt. Depending on the arrangement of the rubber sheet between the narrow widths, a step may be formed at the inner end in the tire axial direction of the rubber sheet, and the end of the outer separation belt layer jumps up under the influence of the step, and distortion occurs at the jumped end. There is a problem of local concentration and causing separation failure. In a normal tire, the above steps are leveled by stitching work that can be put in the tire molding process, but the cords extending in the circumferential direction while being zigzag by being bent at both ends of the belt are embedded in rubber. In aircraft radial radial tires with an inner endless belt layer, the rigidity of the inner endless belt layer is so great that the above steps cannot be leveled by the stitching operation, and the outer separation belt A tire is produced in which the end of the layer springs up, causing a problem of separation failure.
[0004]
In addition, aircraft tires, when a predetermined amount of tread rubber is worn, are buffed to remove the remaining old tread rubber, etc., and so-called retreaded tire base tires are manufactured. Tread rubber, reinforced fabric layer, cushion rubber, etc. are pasted and reused as retreaded tires. When this renewed tire is used and the tread rubber is worn out by a predetermined amount, the remaining old tread rubber is buffed and removed from the tire, and new tread rubber is pasted. , Repeatedly reused. In this way, aircraft tires are typically renewed and reused at least 5-6 times. In the case of the tire with the end of the outer separation belt layer bounced up as described above, the cord of the bounce-up part is exposed in the process of buffing and removing the old tread rubber remaining to regenerate the tire. As a result, there may be a problem that the tire's retreadability is impaired.
[0005]
The object of the present invention is to overcome the above-mentioned problems of the prior art and maintain the weight reduction of the tire, while maintaining the weight reduction of the tire, and the pneumatic radial for the aircraft excellent in durability and retreadability (rehabilitation).・ To provide tires.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a tire according to the present invention is a pneumatic radial tire including a radial carcass, a belt and a tread. (1) The belt is close to an inner belt and a tread on a side close to the carcass. (2) The inner belt is composed of a plurality of endless belt layers in which cords extending substantially in the circumferential direction are zigzag by being bent at both ends of the belt and embedded in rubber. ) The outer belt is composed of at least two cross-separating belt layers in which cords cut at both ends of the belt are embedded in rubber, and (4) a pair of right and left between the end portions of the inner belt and the outer belt. (5) the inner edge P in the tire axial direction of the inter-belt rubber sheet is (6) the end of the second to nth belt layers forming the outer side belt, which is arranged at a peripheral distance of 7 mm or more away from the edge Q1 of the innermost first belt layer of the side belt in the tire axial direction. The edges Q2 to Qn are arranged so as to avoid a region in the vicinity of 1 to 6 mm in peripheral distance from the inner edge P in the tire axial direction of the rubber sheet between the belts to the outer side in the tire axial direction. This is a pneumatic radial tire for aircraft.
[0007]
In the present specification, the “crossing and separating belt” means at least two rubber-coated cord layers formed by embedding a plurality of cords cut at both ends of the belt in the coated rubber, in the code direction. It means a belt formed by laminating tire equator lines at an acute angle with respect to the circumferential direction of the tire so as to be opposite to each other, and there are many cord end portions at both ends of the belt.
[0008]
In order to achieve the above object, in the tire of the present invention, the end edges Q 2 to Q n of the second to n-th belt layers forming the outer belt are the inner end in the tire axial direction of the inter-belt rubber sheet. It is preferable that the peripheral distance from the edge P is 7 mm or more on the outer side in the tire axial direction or 0 mm or more on the inner side in the tire axial direction.
[0009]
In order to achieve the above object, in the tire of the present invention, at least a pair of thin left and right thin interlayer rubber sheets are disposed between the end portions of the belt layer forming the outer belt, and the interlayer The inner edge R of the rubber sheet in the tire axial direction is separated from the edge Q of the belt layer arranged adjacent to the outer side in the radial direction of the interlayer rubber sheet by a peripheral distance of 7 mm or more in the tire axial direction. When there is a remaining belt layer that forms the outer belt on the radially outer side of the belt layer that is disposed and is disposed adjacent to the radially outer side of the interlayer rubber sheet, the edge of the remaining belt layer Q is preferably arranged so as to avoid a region in the vicinity of 1 to 6 mm in peripheral distance from the inner end edge R of the interlayer rubber sheet to the outer side in the tire axial direction.
[ 0010 ]
In order to achieve the above object, in the tire of the present invention, the inter-belt rubber sheet is a thin rubber sheet having a thickness of 0.3 to 3 mm , and the interlayer rubber sheet is thick. A thin rubber sheet having a thickness of 0.3 to 3 mm is preferable. In order to manufacture the tire of the present invention provided with the inter-belt rubber sheet and the interlayer rubber sheet, the intermediate rubber sheet is formed by attaching a narrow squeegee rubber layer separately in the molding process. However, the belt coating / rubber layer may be partially built up. In addition, the rubber sheet between these may be the same rubber as the coating rubber of the belt, or may be a different rubber.
[ 0011 ]
The radial tire for aircraft according to the present invention is configured as described above, and in particular, a pair of left and right thin rubber belts between the belts are arranged between the end portions of the inner belt and the outer belt. The inner edge P in the tire axial direction of the inter-belt rubber sheet is disposed at a periphery distance of 7 mm or more from the end Q1 of the innermost first belt layer of the outer belt in the tire axial direction. The remaining edges Q2 to Qn of the remaining second to n-th belt layers forming the outer belt are in the vicinity of 1 to 6 mm in peripheral distance from the inner edge P in the tire axial direction of the rubber sheet between the belts in the tire axial direction. Since it arrange | positions so that an area | region may be avoided, the malfunction by the code | cord | chord of the above outer side cutting | disconnection belt layers jumping up is eliminated.
[ 0012 ]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to cross-sectional schematic diagrams of the left half from the equator plane of the belt shown in FIGS. In the pneumatic radial tire for aircraft according to the present invention, the belt is composed of the inner belt 3 on the side close to the carcass and the outer belt 4 on the side close to the tread. The inner belt 3 is zigzag by being bent at both ends of the belt. The outer belt 4 is composed of a plurality of endless belt layers embedded in rubber with cords extending substantially in the circumferential direction, and the outer belt 4 has at least two cross-separated belt layers embedded in rubber with cords cut at both ends of the belt. In other words, a pair of left and right thin rubber belts 5 having a small width are disposed between the end portions of the inner belt 3 and the outer belt 4.
[ 0013 ]
In the pneumatic radial tire for aircraft according to the present invention, the arrangement of the inter-belt rubber sheet 5 is an essential requirement, and the inner edge P in the tire axial direction of the inter-belt rubber sheet 5 is the innermost side of the outer belt 4. The first belt layer 41 should be arranged at a peripheral distance of 7 mm or more from the edge Q1 of the first belt layer 41 in the tire axial direction. The outer belt 4 is usually formed of 2 to 4 belt layers, but FIGS. 1 to 9 show the case of 3 belt layers. In the tire according to the present invention, the remaining edges Q2 to Q3 of the remaining second to third belt layers forming the outer belt 4 are positioned so as to avoid the vicinity of the inner edge P in the tire axial direction of the inter-belt rubber sheet 5. In particular, the inter-belt rubber sheet 5 is disposed so as to avoid a region in the vicinity of 1 to 6 mm in the peripheral distance from the inner end edge P in the tire axial direction to the outer side in the tire axial direction. That is, in the tire according to the present invention, the edges Q2 to Q3 of the second to third belt layers forming the outer belt 4 are at a peripheral distance from the inner edge P in the tire axial direction of the inter-belt rubber sheet 5. They are arranged 7 mm or more on the outer side in the axial direction or 0 mm or more on the inner side in the tire axial direction.
[ 0014 ]
In the pneumatic radial tire for aircraft according to the present invention, in addition to the inter-belt rubber sheet 5, between the ends of the belt layers 41 to 43 forming the outer belt 4, at least a pair of left and right thin narrow widths. The interlayer rubber sheet 6 may be disposed. 1 to 9 show two layers of interlayer rubber sheets 61 to 62, but only one of them may be provided. The inner edge R in the tire axial direction of the interlayer rubber sheet 61 is 7 mm or more in terms of the peripheral distance from the edge Q2 of the belt layer 42 disposed adjacent to the outer side in the radial direction of the interlayer rubber sheet 61 to the inner side in the tire axial direction. They are spaced apart.
[ 0015 ]
When there is a remaining belt layer 43 forming the outer belt 4 on the radially outer side of the belt layer 42 arranged adjacent to the radially outer side of the interlayer rubber sheet 61, the edge Q3 of the remaining belt layer 43 is present. Is preferably arranged so as to avoid the vicinity of the inner end edge R of the interlayer rubber sheet 61 in the tire axial direction . In particular, the end edge Q3 of the remaining belt layer 43 is formed on the interlayer rubber sheet 61. It is preferable that the tire is disposed so as to avoid a region in the vicinity of 1 to 6 mm in peripheral distance from the tire axial inner edge R to the tire axial outer side .
[ 0016 ]
The belt-to-belt rubber sheet 5 is preferably a thin rubber sheet having a thickness of 0.3 to 3 mm . In the case where an interlayer rubber sheet is provided, it is preferably a thin rubber sheet having a thickness of 0.3 to 3 mm .
[ 0017 ]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described using tires of Examples 1 to 3 and tires of Comparative Examples 1 and 2 according to the present invention. Both are radial tires for aircraft, and the tire size is 42 × 17.0R18.
[ 0018 ]
FIG. 10 is a schematic cross-sectional view of the left half of the crown portion of the aircraft radial tire according to the first embodiment of the present invention. The radial aircraft tire according to the first embodiment of the present invention has a bead core (not shown) having a round cross section in a bead portion, and six pieces of rubber-coated nylon cords arranged in the radial direction. A carcass 1 consisting of a ply is moored to a bead core. The belt 2 disposed inside the tread 7 outside the crown portion of the radial carcass 1 is composed of an inner belt 3 close to the carcass and an outer belt 4 close to the tread. The inner belt 3 intersects the tire equatorial plane at an angle of 10 degrees, and is bent at both ends of the belt to be zigzag, and a nylon cord extending in the circumferential direction is embedded in rubber. It becomes more. The outer belt 4 is composed of three layers of outer cross-separated belt layers that intersect with the tire equatorial plane at an angle of 20 degrees and have nylon cords cut at both ends of the belt embedded in rubber. Between the end portions of the inner belt 3 and the outer belt 4, a pair of left and right thin belt-to-belt rubber sheets 5 are disposed. The thickness of the inter-belt rubber sheet 5 is about 0.5 mm. The inner end edge P in the tire axial direction of the inter-belt rubber sheet 5 is disposed 30 mm away from the end edge Q1 of the innermost first belt layer 41 of the outer belt 4 in the tire axial direction by a peripheral distance. . The remaining edges Q2 to Q3 of the remaining second belt layer 42 to third belt layer 43 forming the outer belt 4 are positioned so as to avoid the vicinity of the inner edge P in the tire axial direction of the inter-belt rubber sheet 5. Has been placed. In particular, these end edges Q2 to Q3 are arranged so as to avoid a region in the vicinity of 1 to 6 mm in peripheral distance from the inner end edge P of the inter-belt rubber sheet 5 to the outer side in the tire axial direction. That is, the remaining edges Q2 and Q3 of the remaining second belt layer 42 and third belt layer 43 forming the outer belt 4 are perimetrically outward from the tire axial inner edge P of the inter-belt rubber sheet 5. At the ferry distance, they are arranged 20 mm and 10 mm apart on the outer side in the tire axial direction. In the aircraft radial tire of Example 1, the interlayer rubber sheet is not disposed between the end portions of the belt layers 41 to 43 forming the outer belt 4.
[ 0019 ]
In the tire of Example 2 according to the present invention, the edge Q3 of the outermost third belt layer 43 forming the outer belt 4 is disposed adjacent to the inner edge P in the tire axial direction of the inter-belt rubber sheet 5. In other words, except that the inter-belt rubber sheet 5 is disposed at a peripheral distance of 0 mm from the inner end edge P in the tire axial direction of the inter-belt rubber sheet 5 except for the peripheral distance. It is almost the same as a tire.
[ 0020 ]
In the tire according to the third embodiment of the present invention, the end Q3 of the outermost third belt layer 43 forming the outer belt 4 is located on the inner side in the tire axial direction from the inner edge P in the tire axial direction of the rubber belt 5 between the belts. The tire is substantially the same as the tire of Example 1 except that the tires are arranged at a peripheral distance of 5 mm apart.
[ 0021 ]
In the tire of Comparative Example 1, the edge Q3 of the outermost third belt layer 43 forming the outer belt 4 has a peripheral distance from the inner edge P in the tire axial direction of the inter-belt rubber sheet 5 to the outer side in the tire axial direction. The tire is substantially the same as the tire of Example 1 except that the tire is arranged 5 mm apart. That is, in the tire of Comparative Example 1, the edge Q3 of the outermost third belt layer 43 that forms the outer belt 4 has a peripheral edge in the tire axial direction from the inner edge P in the tire axial direction of the inter-belt rubber sheet 5. The ferry distance is not arranged to avoid a nearby region of 1 to 6 mm.
[ 0022 ]
In the tire of Comparative Example 2, the edge Q3 of the outermost third belt layer 43 forming the outer belt 4 is a peripheral distance from the inner edge P in the tire axial direction of the inter-belt rubber sheet 5 to the outer side in the tire axial direction. The tire is substantially the same as the tire of Comparative Example 1 except that the tire is arranged 3 mm apart.
[ 0023 ]
The tires of Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 and 2 according to the present invention were evaluated for belt separation resistance and retreadability under the same conditions.
[ 0024 ]
In the separation resistance evaluation test, the test tire was filled with an internal pressure of 13.6 kg / cm 2, loaded with a load of 13200 kg, and a speed of 64 km / h was used as a cycle of 10 km with an indoor drum tester. After and after 1500 cycles, the separation is examined with a holographic tester. Retreadability (rehabilitation) evaluation test assumes buffing of rehabilitated tires, gradually removes treads and rubber from the tires while buffing them, and 2mm on the outermost surface in the radial direction of the belt of the test tire Buffing is performed with a smooth line up to the position of, and the presence or absence of code exposure at the end of the outer belt (separated cross belt) is examined.
[ 0025]
As a result of the evaluation test of the separation resistance, the tires of Examples 1 to 3 had no abnormality after 1000 cycles and 1500 cycles, but the tire of Comparative Example 1 had no abnormality after 1000 cycles. After 1500 cycles, separation was found at 8 places on the circumference, and in the tire of Comparative Example 2, separation was found at 1 place on the circumference after 1000 cycles, and separation occurred almost all the way after 1500 cycles. It was. As a result of the above-described evaluation test of retreadability (rehabilitation), no cord exposure occurred in the tires of Examples 1 to 3, but cord exposure occurred in the tires of Comparative Examples 1 and 2.
[ 0026 ]
The results of the above evaluation test are shown in Table 1 together with an outline of the test tire.
[ 0027 ]
[Table 1]

[ 0028 ]
【The invention's effect】
From the above test results, it can be seen that the present invention has made it possible to provide a pneumatic radial tire for aircraft that is excellent in durability and rehabilitation at high speed while maintaining the weight reduction of the tire. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of the left half from the equator plane of a belt.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view of the left half from the equator plane of the belt.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view of the left half from the equator plane of the belt.
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view of the left half from the equatorial plane of the belt.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view of the left half of the belt from the equator plane.
FIG. 6 is a schematic cross-sectional view of the left half from the equator plane of the belt.
FIG. 7 is a schematic cross-sectional view of the left half from the equator plane of the belt.
FIG. 8 is a schematic cross-sectional view of the left half from the equator plane of the belt.
FIG. 9 is a schematic cross-sectional view of the left half from the equator plane of the belt.
FIG. 10 is a schematic cross-sectional view of the crown meridian of the tire of Example 1 according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Radial carcass 2 Belt 3 Inner belt 4 Outer belt 5 Inter-belt rubber sheet 6 Interlayer rubber sheet 7 Tread

Claims

ラジアル・カーカス、ベルトおよびトレッドを備えた空気入りラジアル・タイヤにおいて、（１）該ベルトはカーカスに近接する側の内側ベルトとトレッドに近接する側の外側ベルトとで構成され、（２）該内側ベルトは、ベルト両端において折れ曲がることによりジグザグしながらほぼ周方向に延びるコードがゴムに埋設された複数のエンドレス・ベルト層よりなり、（３）該外側ベルトは、ベルト両端において切断されているコードがゴムに埋設された少なくとも２枚の交差切り離しベルト層よりなり、（４）該内側ベルトと該外側ベルトとの端部間に、左右一対の、厚みの薄い狭幅のベルト間ゴム・シートが配置され、（５）該ベルト間ゴム・シートのタイヤ軸方向内側端縁Ｐが、該外側ベルトの最内側の第１ベルト層の端縁Ｑ1からタイヤ軸方向内側にペリフェリー距離で７ｍｍ以上離間して配置され、（６）該外側ベルトを形成する残余の第２乃至第ｎベルト層の端縁Ｑ2乃至Ｑnが、該ベルト間ゴム・シートのタイヤ軸方向内側端縁Ｐからタイヤ軸方向外側にペリフェリー距離で１乃至６ｍｍの近傍領域を避けるように、配置されていることを特徴とする航空機用空気入りラジアル・タイヤ。 In a pneumatic radial tire provided with a radial carcass, a belt and a tread, (1) the belt is composed of an inner belt on the side close to the carcass and an outer belt on the side close to the tread; (2) the inner side The belt is composed of a plurality of endless belt layers in which cords extending in the circumferential direction are zigzag by being bent at both ends of the belt and embedded in rubber, and (3) the outer belt has cords cut at both ends of the belt. It consists of at least two cross-separated belt layers embedded in rubber, and (4) a pair of left and right thin, narrow belt-to-belt rubber sheets are arranged between the end portions of the inner belt and the outer belt. (5) The inner edge P in the tire axial direction of the belt-to-belt rubber sheet is tapped from the edge Q1 of the innermost first belt layer of the outer belt. (6) The remaining edges Q2 to Qn of the remaining second to n-th belt layers forming the outer belt are disposed on the inner side in the ear axis direction at a peripheral distance of 7 mm or more . A pneumatic radial tire for an aircraft, which is arranged so as to avoid a region in the vicinity of 1 to 6 mm in peripheral distance from the tire axial inner edge P to the tire axial outer side.

該外側ベルトを形成する第２乃至第ｎベルト層の端縁Ｑ2乃至Ｑnが、該ベルト間ゴム・シートのタイヤ軸方向内側端縁Ｐからペリフェリー距離で、タイヤ軸方向外側に７ｍｍ以上またはタイヤ軸方向内側に０ｍｍ以上離間して配置されていることを特徴とする請求項１記載の航空機用空気入りラジアル・タイヤ。Edges Q2 to Qn of the second to n-th belt layers forming the outer belt are 7 mm or more outside in the tire axial direction at a peripheral distance from the inner edge P in the tire axial direction of the inter-belt rubber sheet. The pneumatic radial tire for an aircraft according to claim 1 , wherein the pneumatic radial tire for an aircraft according to claim 1 , wherein the pneumatic radial tire is arranged at an inner side in an axial direction at a distance of 0 mm or more.

該外側ベルトを形成するベルト層の端部間に、少なくとも左右一対の、厚みの薄い狭幅の層間ゴム・シートが配置され、該層間ゴム・シートのタイヤ軸方向内側端縁Ｒが、該層間ゴム・シートのラジアル方向外側に隣接して配置されたベルト層の端縁Ｑからタイヤ軸方向内側にペリフェリー距離で７ｍｍ以上離間して配置され、該層間ゴム・シートのラジアル方向外側に隣接して配置されたベルト層のラジアル方向外側に、該外側ベルトを形成する残余のベルト層が存在するときには、該残余のベルト層の端縁Ｑが該層間ゴム・シートのタイヤ軸方向内側端縁Ｒからタイヤ軸方向外側にペリフェリー距離で１乃至６ｍｍの近傍領域を避けるように、配置されていることを特徴とする請求項１又は２記載の航空機用空気入りラジアル・タイヤ。 Between the end portions of the belt layer forming the outer belt, at least a pair of thin interlayer rubber sheets having a small thickness are disposed, and the inner edge R in the tire axial direction of the interlayer rubber sheet is the interlayer rubber sheet. It is arranged at a peripheral distance of 7 mm or more from the edge Q of the belt layer arranged adjacent to the outer side in the radial direction of the rubber sheet at the periphery in the tire axial direction, and adjacent to the outer side in the radial direction of the interlayer rubber sheet. When the remaining belt layer that forms the outer belt exists outside the belt layer arranged in the radial direction, the edge Q of the remaining belt layer is the inner edge R in the tire axial direction of the interlayer rubber sheet. The pneumatic radial tire for an aircraft according to claim 1 or 2, wherein the pneumatic radial tire for an aircraft is disposed so as to avoid a region in the vicinity of 1 to 6 mm in peripheral distance from the tire to the tire axial direction.

該ベルト間ゴム・シートが、厚さ０．３乃至３ｍｍの厚みの薄いゴム・シートであることを特徴とする請求項１乃至３記載の航空機用空気入りラジアル・タイヤ。The belt between rubber sheets, aircraft pneumatic radial tire according to claim 1 to 3, wherein it is a thin rubber sheet with a thickness of 0.3 to 3mm thick.

該層間ゴム・シートが、厚さ０．３乃至３ｍｍの厚みの薄いゴム・シートであることを特徴とする請求項１乃至４記載の航空機用空気入りラジアル・タイヤ。Interlayer rubber sheet, aircraft pneumatic radial tire according to claim 1 to 4, wherein it is a thin rubber sheet with a thickness of 0.3 to 3mm thick.