JP4114489B2

JP4114489B2 - Vehicle door

Info

Publication number: JP4114489B2
Application number: JP2003016179A
Authority: JP
Inventors: 晋久野; 敏明内潟
Original assignee: Mitsubishi Motors Corp
Current assignee: Mitsubishi Motors Corp
Priority date: 2003-01-24
Filing date: 2003-01-24
Publication date: 2008-07-09
Anticipated expiration: 2023-01-24
Also published as: JP2004224257A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアサッシュ部とドアパネル部とを接合して構成される車両用ドアに関する。
【０００２】
【従来の技術】
セダン等の全高が低い自動車のドアには、サッシュドアが多く用いられている。このようなサッシュドアには、箱状をなすドアパネル部の上端部に枠状のドアサッシュ部を接合した構造が用いられている。
【０００３】
ところで、サッシュ式を採用したリヤドアの多くは、後部の下側が自動車ボディに形成されているホイールハウスでえぐれている。この状況の中で、良好なドアウインドの昇降性を確保するために、リヤドアでは、ドアサッシュ部の前方へ傾斜している後部分とドアパネル部との間にカバー部分、多くはデルタカバーを設けて、ドアパネル部から出入りするドアウインドで、ドアサッシュ部の開口部分が全閉・全開されるようにしている。
【０００４】
通常、ドアサッシュ部の全体は、断面形状が一様なので、ロール成形によって形成される。このため、デルタカバーは、従来、例えば別途、ロール成形によって形成されたデルタサッシュとデルタカバーとをアッセンブリした部品を用い、同部品のデルタカバーをドアサッシュ部に締結具、例えばボルト固定により、ドアサッシュ部の後部分とドアパネル部との間に艤装することが行われている（例えば特許文献１を参照）。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００１−１８０２７３号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなドアサッシュ部に、別途、デルタカバーを締結する構造は、かなり構造が複雑である。しかも、後付けでデルタカバーをドアサッシュ部に艤装する構造なので、ドアサッシュ部に対する面精度は確保しにくい。このため、艤装には各種シール材を用いて精度を確保する作業が求められ、この点からも構造の複雑さを招いていた。
【０００７】
そのため、本発明の目的は、簡単な構造で、ドアウインドで開閉される開放部分が確保される車両用ドアを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項１に記載の発明は、ドアサッシュ部として、ロール成形により形成されたルーフ側のルーフサッシュ部と、プレス成形によって成形されたサッシュインナパネルとプレス成形によって成形されたサッシュアウタパネルとロール成形によって形成されたランチャンネルホルダ部とを具備してこれらの各部品が閉断面の柱状になるように一体的に連結されて構成されると共に、一端部が前記ルーフサッシュ部後端に接合され、ドアパネル部側の他端部が全閉位置にあるドアウインドとの隙間をうめるべく幅広に形成されたピラー側のピラーサッシュ部とを分け、これらルーフサッシュ部とピラーサッシュ部とを接合する構成を採用して、ピラーサッシュ部の幅広部分がカバー部分を兼ねる構造にした。そして、前記サッシュインナパネルと前記サッシュアウタパネルとは、前記一端部に対応する部位の内縁が前上方へ傾きながら延びるとともに前記他端部に対応する部位の内縁が上下方向に延びる。前記ランチャンネルホルダ部は、前記サッシュインナパネルと前記サッシュアウタパネルとの内縁において前記前上方へ傾きながら延びる部位に一体的に連結されてサブアッセンブリされるアッパランチャンネルホルダと、前記サッシュインナパネルと前記サッシュアウタパネルとの内縁において前記上下方向に延びる部位に一体的に連結されてサブアッセンブリされるとともに前記アッパランチャンネルホルダに連結されるロアランチャンネルホルダとを具備する。
【０００９】
この構成により、従来の別途部品で形成されるカバー部分は不要となり、ドアサッシュ部は、簡単な構造で、ドアウインドで開閉される開放部分が確保される。しかも、カバー部分は、プレス成形された部品で形成されるドアサッシュ部の幅広部分が兼ねるから、シール材を必要とせずに高い面精度が確保される。
【００１０】
さらに高精度のサッシュスパンが容易に確保されるよう、ピラーサッシュ部は、ロール成形により形成されたランチャンネルホルダ部が一体的に連結されてサブアセンブリされている構成を採用した。
【００１１】
請求項２に記載の発明は、上記目的に加え、さらにランチャンネルホルダ部の連結精度が向上するよう、ランチャンネルホルダ部は、ヘミング加工によりピラーサッシュ部に一体的に連結される構成を採用して、コストの増大や熱歪みをもたらす溶接の使用を抑えるようにした。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図１ないし図８に示す一実施形態にもとづいて説明する。
【００１３】
図１中１は、車両、例えば４ドア自動車の車体、２は同車体１の側部に形成された乗降口を示している。乗降口２は、例えばリヤピラー３、そのリヤピラー３の上端部と連なるルーフレール４（ルーフの側部を形成する部品）、サイドシル５などで囲まれる空間から形成される。この乗降口２に、横開き式のサッシュドア、例えばリヤドア６が開閉自在に組付けられる。
【００１４】
リヤドア６の本体部は、ベルトラインから下側を覆い隠すドアパネル部７と、このドアパネル部７の上端部から上方へ突き出る略コ字形のドアサッシュ部８とを有して構成してある。このうちドアパネル部７は、例えば図２および図５に示されるようにドアインナパネル９とドアアウタパネル１０とを接合して、上端部にスリット状のウインド昇降口１０ａを有する偏平な箱形状に形成してある。なお、ドアパネル部７の内部には、ドアウインド１５（図３、図４のみに図示）を昇降させるウインド昇降機構やリヤドア６のロック／アンロックを行うドアロック機構などが内蔵される（いずれも図示しない）。但し、１１はリヤドア６の外側面に設けた開閉ハンドルを示す。
【００１５】
ドアサッシュ部８は、ウインド昇降口１０ａを挟んでドアパネル部７の上端部前側から立ち上がる前側サッシュ部１２、同じくドアパネル部７の上端部後側から前方へ傾斜しながら立ち上がる後側サッシュ部１３、両サッシュ部１２，１３間に配置される中間サッシュ部１４を有している。このうちドアサッシュ部８の後端部をなすリヤピラー３側の部分、ここでは後側サッシュ部１３が本発明のピラーサッシュ部に相当し、中間サッシュ部１４が本発明のルーフサッシュ部に相当している。これらサッシュ部１２〜１４は、乗降口２の縁部形状にならう形状をなしている。そして、これらサッシュ部１２〜１４間で囲まれる開放空間が、ウインド昇降口１０ａから昇降するドアウインド１５によって開閉される。
【００１６】
ドアサッシュ部８は、各部を分け、分けた各部を接合する構造が用いてある。
【００１７】
ここで、後側サッシュ部１３は、デルタカバー（カバー部分に相当）が艤装される部分であり、それ以外の部分はカバーの艤装が必要でない部分である。そこで、後側サッシュ部１３は、デルタカバー部分を兼ねる形状が容易に確保されやすい部品、すなわちプレス成形を用いた構造で、ドアパネル部７側の端部が幅広、すなわち幅広部分がデルタ部分を兼ねる部品から構成し、前側サッシュ部１２および中間サッシュ部１４はいずれも一様な断面形状が確保されやすいロール成形から形成される部品から構成してある。そして、これら部品が斜めの突き合わせ溶接によって接合され、ドアサッシュ部８の全体形状が形成される構造としてある。図２はその後側サッシュ部１３と中間サッシュ部１４との接合部分を車室内から見た図を示し、図３および図４はその後側サッシュ部１３の各部の断面を示し、図５はその両者を分離した状態を示している。
【００１８】
同構造について説明すると、中間サッシュ部１４は、ロール成形を用いて、一枚の長尺なパネルから、例えば図５（ｂ）に示される断面が一様な部材、例えば車体１との見切り部分を形成する細長のプレート部１６を外側に有し、その内側にドアウインド１５が出入りするランチャンネル部１７を有し、そのランチャンネル部１７の反対側に位置して乗降口２の縁部に対するシール、すなわちドアシールをなすウェザストリップが組付く座、ここでは断面がコ字形のウェザストリップ座１９が形成されたロール成形品が用いてある。なお、ランチャンネル部１７は、ドアウインド１５をシールするシール部材を装着する部分である。
【００１９】
後側サッシュ部１３は、図６に示されるようにプレス成形によって形成された下端部が幅広のサッシュインナパネル２０と、プレス形成によって形成された下端部が幅広のサッシュアウタパネル２１とを接合する構成を採用して、これにランチャンネルホルダ部２２やウェザストリップ座２３などを一体的に連結した柱状のサブアッセンブリ部品が用いてある。すなわち、図５、図７および図８に示されるようにサッシュインナパネル２０は、プレス成形により成形された、断面が逆Ｌ字形をなし、前方へ傾きながら延び、上側が中間サッシュ部１４に合わせて幅狭、下端部が幅広、例えば車室内へ向く側壁２０ｄを略三角形状に拡がらせ、かつ幅方向両側部にフランジ部２０ａを有したパネル部品から形成してある。サッシュアウタパネル２１は、プレス成形により成形された、サッシュインナパネル２１の形状に合わせて、上側が幅狭、下端部が略三角形状に拡がった（幅広）平板状のパネル部品から形成してある。ランチャンネルホルダ部２２は、後側サッシュ部１３にならって斜め方向に延びる長い全長のアッパランチャンネルホルダ２２ａと、三角形状部の内側の側縁形状にならって上下方向に延びる短い全長のロアランチャンネルホルダ２２ｂとを組合わせた構造が用いてある。これらチャンネルホルダ２２ａ，２２ｂは、いずれも断面形状がコ字形と全体に渡り一様なので、ロール成形によって形成された部品が用いてある。ウェザストリップ座２３も、断面が一様なので、ロール成形によって形成された長い全長の部品が用いてある。後側サッシュ部１３は、図３および図４に示されるようにこれらアッパランチャンネルホルダ２２ａ、ロアチャンネルホルダ２２ｂ、サッシュインナパネル２０、サッシュアウタパネル２１が閉断面の柱状となるよう一体的に連結して、サブアッセンブリ化してある。具体的には、例えばアッパランチャンネルホルダ２２ａとロアチャンネルホルダ２２ｂとの両者をデルタ部分となる各パネル２０，２１の幅広部の形状にならう略イの字形に連結して、ランチャンネル部２２を組み立てる。ついで、図７および図８に示されるように各パネル２０，２１で、各チャンネルホルダ２２ａ，２２ｂをパネルの縁部形状に合わせて幅方向内側に挟み込ませ、残るパネル２０，２１の幅方向外側の側縁部同士を重ね合わせる。むろん、各チャンネルホルダ２２ａ，２２ｂの開口部は外側に向いている。そして、合わさった各部を接合（連結）してある。なお、後部側に向くサッシュインナパネル２０の側面には、ウェザストリップ座２３が上下方向に沿って取着される。各部品の接合は、アーク溶接でなく、ヘミング加工を用いて行っている。具体的には、図７（ｂ）、図８（ｂ）に示されるように後側サッシュ部１３の幅方向内側の部位では、サッシュインナパネル２０の幅方向内側のフランジ部２０ａ、サッシュアウタパネル２１の幅方向内側の側縁部を、アッパランチャンネルホルダ２２ａおよびロアランチャンエルホルダ２２ｂの開口端（側壁）より前方へ張り出させ、その張り出たフランジ部分や側縁部分で各チャンネルホルダ２２ａ，２２ｂの側壁先端を巻き込むように折り曲げてある。これらの折り曲げによって、ランチャンネルホルダ部２２と各パネル２０，２１とを一体的に連結させている。また後側サッシュ部１３の幅方向外側の部位では、サッシュアウタパネル２１の幅方向外側の側縁部を、サッシュインナパネル２０の幅方向外側のフランジ部２０ａ端より前方へ張り出させ、その張り出た側縁部分でフランジ部分の先端を巻き込むように折り曲げて、各パネル２０，２１の外側部を一体的に連結させている。こうした連結により、ランチャンネル部１７がサブアッセンブリされる。つまり、高い剛性強度をもたらす閉断面形状の後側サッシュ部１３を形成している。なお、後側サッシュ部１３の斜め分割面をなす上端部の断面形状は、中間サッシュ部１４の後端部の斜め分割面をなす断面形状と合致させてある。
【００２０】
ドアサッシュ部８は、前側サッシュ部１２の上端部の断面形状と中間サッシュ部１４の前端部の断面形状とが互いに一致、さらには中間サッシュ部１４の後端部の断面形状と後側サッシュ部１３の上端部の断面形状とが互いに一致するよう、端部同士を突き合わせて溶接、すなわち突き合わせて溶接させて、枠形に一体的に連結させてある。そして、このドアサッシュ部８は、例えば前側サッシュ部１２の下側に形成（プレス成形による）された取付部（図示しない）、後側サッシュ部１３の下側に形成（プレス成形による）された取付部、例えば図５および図６に示されるようにサッシュインナパネル２０から下方へ突き出るように形成された取付片２０ｃを、ベルトラインリンフォース２４と共にドアパネル部７の内面に接合することによって、ドアパネル部７の上端部に組付けてある。このドアサッシュ部８の取り付けに伴い、図１および図２に示されるように後側サッシュ部１３の下端部の幅広となった幅広部分２５がドアパネル部７の直上に配置され、そのまま幅広部分２５を、サッシュスパンを確保するデルタ部分としている。
【００２１】
こうしたプレス成形された部品を用いて、ドアサッシュ部８そのものでデルタ部分を構成するドア構造は、ドアサッシュ部８だけで、ドアウインド１５が全閉・全開する開放部分が確保される。このため、従来のようなデルタカバーの艤装は不要となり、簡単な構造で、デルタ部分が付いた車両用ドアが実現できる。しかも、同構造によってコストも抑制できる。そのうえ、デルタ部分は、ドアサッシュ部８の幅広部分２５で形成されるから、シール材を必要とせずに、高い面精度を確保することができる。
【００２２】
特にリヤドア６のデルタ部分は、従来のデルタカバーを艤装する構造に比べ、デルタカバーと後側サッシュ部１３（ドアサッシュ部）との間に生じていた隙間が無いので、隙間がもたらす走行中の吸出し音の発生を防ぐことができる。しかも、デルタ部分は、ドアサッシュ部８と一体的に構成、特に閉断面構造に構成されるので、別途、補強部材の追加を必要とせずに、ドアサッシュ部全体の剛性強度を高めることができる。
【００２３】
そのうえ、ピラーサッシュ部８は、ロール成形で形成されたランチャンネルホルダ部２２がサブアセンブリされる構造を採用してあるので、容易に高精度のサッシュスパン（前側サッシュ部と後側サッシュ部とのスパン）が得られ、ドアウインド１５のスムースな昇降を容易に確保できる。加えて、ランチャンネルホルダ部２２を利用して、後側サッシュ部１３（ドアサッシュ部）の剛性強度を高めることができる。
【００２４】
またへミングにより、ランチャンネルホルダ部２２と後側サッシュ部１３（ドアサッシュ部）とを連結する構造の採用により、溶接の影響が回避できる。すなわち、通常、行われるアーク溶接で接合する構造に比べ、アーク溶接がもたらす熱歪みを抑制でき、ランチャンネルホルダ部２２の高い連結精度が確保できる。しかも、コスト的にも安価ですむ。
【００２５】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば上述した実施形態では、本発明をリヤドアのドアサッシュ部に適用したが、これに限らず、他の車両用ドア、例えばドアミラーが取付くフロントピラーのピラーサッシュ部に適用してもよい。この場合、ピラーサッシュ部によって、ドアミラーが取付く取付面の剛性を高めることができる利点をもたらす。
【００２６】
【発明の効果】
以上説明したように請求項１に記載の発明によれば、ピラーサッシュ部の幅広部分がカバー部分を兼ねる構造を採用したから、別途部品で形成されるカバー部分の艤装は不要となり、簡単な構造で、ドアウインドで開閉される開放部分を確保することができる。しかも、カバー部分は、ドアサッシュ部と一体的に形成されるので、精度を確保するためのシール材を必要とせずに、高い面精度を確保することができ、コスト的に安価で、高精度なドアサッシュ部が実現できる。
【００２７】
さらにランチャンネルホルダ部がドアサッシュ部にサブアッセンブリされる構造の採用により、高精度のサッシュスパンが確保できる。特にランチャンネルホルダ部には、ロール成形によって形成された部品が用いられるから、簡単な構造で精度の向上が図れるといった効果を奏する。
【００２８】
請求項２に記載の発明によれば、さらにランチャンネルホルダ部は、ヘミング加工でサッシュインナパネルとサッシュアウタパネルとに一体的に連結する構造を採用したから、コスト増大や熱歪みをもたらす溶接の使用を抑えることができ、ランチャンネルホルダ部の連結精度を図ることができ、一層、高精度なドアサッシュ部が実現できるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る車両用ドアを示す斜視図。
【図２】車室内から見たドアサッシュの後側サッシュ部および中間サッシュ部の周辺を示す斜視図。
【図３】図２中のＡ−Ａ線に沿う平断面図。
【図４】図２中のＢ−Ｂ線に沿う平断面図。
【図５】（ａ）は、後側サッシュ部とそれ以外の部分とに分解した斜視図。
（ｂ）は、その後側サッシュ部の端と接合される中間サッシュ部端の断面形状を示す側面図。
【図６】後側サッシュ部を各部毎に分解した斜視図。
【図７】（ａ）は、同後側サッシュ部の上側における各部品の平断面図。
（ｂ）は、同各部品が接合されるときの状態を示す平断面図。
【図８】（ａ）は、同後側サッシュ部の下側のデルタカバー部分における各部品の平断面図。
（ｂ）は、同各部品が接合されるときの状態を示す平断面図。
【符号の説明】
６…リヤドア、７…ドアパネル部、８…ドアサッシュ部、１２…前側サッシュ部、１３…後側サッシュ部（ピラーサッシュ部）、１４…中間サッシュ部（ルーフサッシュ部）、サッシュインナパネル、２１…サッシュアウタパネル、２２…ランチャンネルホルダ部、２２ａ…アッパランチャンネルホルダ、２２ｂ…ロアランチャンネルホルダ、２５…幅広部分（カバー部分）。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle door configured by joining a door sash portion and a door panel portion.
[0002]
[Prior art]
Sash doors are often used for doors of automobiles with low overall height such as sedans. Such a sash door has a structure in which a frame-shaped door sash portion is joined to an upper end portion of a box-shaped door panel portion.
[0003]
By the way, most of the rear doors adopting the sash type are scooped out by a wheel house in which the lower side of the rear part is formed in the automobile body. In this situation, in order to ensure good door window liftability, the rear door is provided with a cover part, most often a delta cover, between the rear part inclined to the front of the door sash part and the door panel part. The door window that enters and exits from the door panel is fully closed and fully opened at the door sash.
[0004]
Usually, the entire door sash part has a uniform cross-sectional shape and is formed by roll forming. For this reason, the delta cover has conventionally used, for example, a separately assembled delta sash formed by roll molding and a delta cover, and the delta cover of the same part is attached to the door sash portion with a fastener, for example, a bolt, It is practiced to equip between the rear part of the sash part and the door panel part (see, for example, Patent Document 1).
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2001-180273
[Problems to be solved by the invention]
However, the structure in which a delta cover is separately fastened to such a door sash is quite complicated. In addition, since the delta cover is mounted on the door sash part as a retrofit, it is difficult to ensure the surface accuracy for the door sash part. For this reason, an operation for ensuring accuracy using various sealing materials is required for the outfitting, and this also incurs the complexity of the structure.
[0007]
Therefore, an object of the present invention is to provide a vehicle door that has a simple structure and has an open portion that is opened and closed by a door window.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 is formed by press molding as a door-side sash portion, a roof-side roof sash portion formed by roll molding, a sash inner panel formed by press molding. A sash outer panel and a run channel holder part formed by roll forming, and these parts are integrally connected so as to form a column with a closed cross section, and one end part is the roof sash part. The pillar sash part on the pillar side, which is joined to the rear end and widened to fill the gap with the door window whose other end part on the door panel side is in the fully closed position, is divided into these roof sash part and pillar sash part. The structure in which the wide part of the pillar sash part also serves as the cover part is adopted. The sash inner panel and the sash outer panel extend while an inner edge of a portion corresponding to the one end is inclined forward and upward, and an inner edge of a portion corresponding to the other end extends in the vertical direction. The run channel holder part is an upper run channel holder integrally connected to a portion extending while tilting forward and upward at an inner edge of the sash inner panel and the sash outer panel, the sash inner panel, A lower run channel holder that is integrally connected to a portion extending in the vertical direction on the inner edge of the sash outer panel and is sub-assembled and connected to the upper run channel holder.
[0009]
With this configuration, a conventional cover portion formed by separate parts is not required, and the door sash portion has a simple structure, and an open portion that can be opened and closed by the door window is secured. In addition, since the cover portion also serves as the wide portion of the door sash portion formed by press-molded parts, high surface accuracy is ensured without the need for a sealing material.
[0010]
Furthermore , the pillar sash part employs a structure in which the run channel holder part formed by roll forming is integrally connected and sub-assembled so that a highly accurate sash span can be easily secured.
[0011]
In addition to the above object, the invention according to claim 2 adopts a configuration in which the run channel holder portion is integrally connected to the pillar sash portion by hemming so that the connection accuracy of the run channel holder portion is further improved. Therefore, the use of welding that increases cost and causes thermal distortion is suppressed.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on an embodiment shown in FIGS.
[0013]
In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a vehicle, for example, a vehicle body of a four-door automobile, and 2 denotes an entrance / exit formed on a side portion of the vehicle body 1. The entrance 2 is formed from a space surrounded by, for example, a rear pillar 3, a roof rail 4 (part forming a side portion of the roof) connected to an upper end portion of the rear pillar 3, a side sill 5, and the like. A side-opening sash door, for example, a rear door 6 is assembled to the entrance / exit 2 so as to be freely opened and closed.
[0014]
The main body portion of the rear door 6 includes a door panel portion 7 that covers the lower side from the belt line, and a substantially U-shaped door sash portion 8 that protrudes upward from the upper end portion of the door panel portion 7. 2 and 5, for example, the door panel portion 7 is formed in a flat box shape having a slit-like window lift 10 a at the upper end portion by joining the door inner panel 9 and the door outer panel 10. It is. The door panel unit 7 includes a window raising / lowering mechanism for raising and lowering a door window 15 (shown only in FIGS. 3 and 4), a door lock mechanism for locking / unlocking the rear door 6 and the like (both are included). Not shown). Reference numeral 11 denotes an opening / closing handle provided on the outer surface of the rear door 6.
[0015]
The door sash part 8 has a front sash part 12 rising from the front side of the upper end part of the door panel part 7 across the window lift 10a, a rear sash part 13 rising from the rear side of the upper end part of the door panel part 7 while tilting forward. An intermediate sash portion 14 is disposed between the sash portions 12 and 13. Of these, the rear pillar 3 side portion forming the rear end portion of the door sash portion 8, here, the rear sash portion 13 corresponds to the pillar sash portion of the present invention, and the intermediate sash portion 14 corresponds to the roof sash portion of the present invention. ing. These sash portions 12 to 14 have a shape that follows the shape of the edge of the entrance 2. And the open space enclosed between these sash parts 12-14 is opened and closed by the door window 15 which raises / lowers from the window raising / lowering opening 10a.
[0016]
The door sash part 8 has a structure in which each part is divided and the divided parts are joined.
[0017]
Here, the rear sash portion 13 is a portion where a delta cover (corresponding to a cover portion) is fitted, and the other portions are portions where no cover fitting is required. Therefore, the rear sash portion 13 is a part that easily secures the shape also serving as the delta cover portion, that is, a structure using press molding, and the end on the door panel portion 7 side is wide, that is, the wide portion also serves as the delta portion. Each of the front sash portion 12 and the intermediate sash portion 14 is composed of a part formed by roll forming in which a uniform cross-sectional shape is easily secured. And these components are joined by diagonal butt welding, and it is set as the structure where the whole shape of the door sash part 8 is formed. 2 shows a view of the joint portion between the rear sash portion 13 and the intermediate sash portion 14 as seen from the passenger compartment, and FIGS. 3 and 4 show cross sections of the respective portions of the rear sash portion 13, and FIG. Is shown in a separated state.
[0018]
The intermediate sash portion 14 is formed by using roll forming from a single long panel, for example, a part where the cross section shown in FIG. And a run channel portion 17 through which the door window 15 enters and exits, and is located on the opposite side of the run channel portion 17 to the edge of the entrance 2. A roll molded product is used in which a weather strip that forms a seal, that is, a door seal, is assembled. Here, a weather strip seat 19 having a U-shaped cross section is formed. The run channel portion 17 is a portion where a seal member for sealing the door window 15 is attached.
[0019]
As shown in FIG. 6, the rear sash portion 13 is configured to join a sash inner panel 20 having a wide lower end formed by press molding and a sash outer panel 21 having a wide lower end formed by press forming. And a columnar sub-assembly component in which the run channel holder portion 22 and the weather strip seat 23 are integrally connected thereto. That is, as shown in FIGS. 5, 7, and 8, the sash inner panel 20 is formed by press forming, has a reverse L-shaped cross section, extends while being inclined forward, and the upper side is aligned with the intermediate sash portion 14. It is formed from a panel component having a wide bottom end, for example, a side wall 20d facing the vehicle compartment that is expanded in a substantially triangular shape and having flange portions 20a on both sides in the width direction. The sash outer panel 21 is formed from a flat panel component formed by press molding and having a narrow upper side and a substantially lower triangular lower end (wide) in accordance with the shape of the sash inner panel 21. The run channel holder portion 22 has a long full length upper run channel holder 22a extending in the oblique direction following the rear sash portion 13, and a short full length lower run extending in the vertical direction following the side edge shape inside the triangular portion. A structure in which the channel holder 22b is combined is used. Since these channel holders 22a and 22b have a U-shaped cross-section and are uniform throughout, parts formed by roll forming are used. Since the weather strip seat 23 has a uniform cross section, a long full length part formed by roll forming is used. As shown in FIGS. 3 and 4, the rear sash portion 13 is integrally connected so that the upper run channel holder 22a, the lower channel holder 22b, the sash inner panel 20, and the sash outer panel 21 have a columnar shape with a closed cross section. Subassembly. Specifically, for example, the upper channel holder 22a and the lower channel holder 22b are connected to a substantially square shape following the shape of the wide portion of each of the panels 20 and 21 serving as a delta portion. Assemble. Next, as shown in FIG. 7 and FIG. 8, in each panel 20, 21, the channel holders 22 a, 22 b are sandwiched inside in the width direction according to the edge shape of the panel, and the remaining outside of the panels 20, 21 in the width direction The side edges of each other are overlapped. Of course, the opening of each channel holder 22a, 22b faces outward. The combined parts are joined (connected). A weather strip seat 23 is attached to the side surface of the sash inner panel 20 facing the rear side along the vertical direction. Each part is joined by hemming rather than arc welding. Specifically, as shown in FIG. 7B and FIG. 8B, at the inner portion in the width direction of the rear sash portion 13, the flange portion 20 a on the inner side in the width direction of the sash inner panel 20 and the sash outer panel 21. The side edge portions on the inner side in the width direction are projected forward from the open ends (side walls) of the upper run channel holder 22a and the lower run channel holder 22b, and the channel holder 22a, The side wall 22b is bent so as to be wound around. By these bends, the run channel holder 22 and the panels 20 and 21 are integrally connected. Further, at the outer side in the width direction of the rear sash portion 13, the side edge portion on the outer side in the width direction of the sash outer panel 21 is projected forward from the end of the flange portion 20 a on the outer side in the width direction of the sash inner panel 20. The outer edge portions of the panels 20 and 21 are integrally connected by bending so that the front end of the flange portion is wound around the side edge portion. With such connection, the run channel portion 17 is sub-assembled. That is, the rear sash portion 13 having a closed cross-sectional shape that provides high rigidity is formed. The cross-sectional shape of the upper end portion forming the oblique division surface of the rear sash portion 13 is matched with the cross-sectional shape forming the oblique division surface of the rear end portion of the intermediate sash portion 14.
[0020]
The door sash portion 8 has a cross-sectional shape of the upper end portion of the front sash portion 12 and a cross-sectional shape of the front end portion of the intermediate sash portion 14, and further, the cross-sectional shape of the rear end portion of the intermediate sash portion 14 and the rear sash portion. The end portions are abutted and welded, that is, abutted and welded so that the cross-sectional shapes of the upper end portions of 13 are coincident with each other, and are integrally connected to the frame shape. The door sash portion 8 is, for example, formed at the lower side of the front sash portion 12 (by press molding) (not shown) and formed at the lower side of the rear sash portion 13 (by press molding). By attaching a mounting piece 20c formed to protrude downward from the sash inner panel 20 as shown in FIG. 5 and FIG. 6 to the inner surface of the door panel section 7 together with the beltline reinforcement 24, the door panel It is assembled to the upper end of the part 7. With the attachment of the door sash portion 8, as shown in FIG. 1 and FIG. 2, the wide portion 25 which is wide at the lower end portion of the rear sash portion 13 is arranged immediately above the door panel portion 7, and the wide portion 25 is left as it is. Is the delta part that secures the sash span.
[0021]
The door structure in which the door sash portion 8 itself constitutes the delta portion using such press-molded parts ensures the open portion where the door window 15 is fully closed and fully opened only by the door sash portion 8. For this reason, the conventional delta cover outfitting is unnecessary, and a vehicle door with a delta portion can be realized with a simple structure. In addition, the cost can be suppressed by the structure. In addition, since the delta portion is formed by the wide portion 25 of the door sash 8, high surface accuracy can be ensured without the need for a sealing material.
[0022]
In particular, the delta portion of the rear door 6 does not have a gap generated between the delta cover and the rear sash portion 13 (door sash portion) as compared to a conventional delta cover mounting structure. Generation of suction sound can be prevented. In addition, since the delta portion is configured integrally with the door sash portion 8, particularly in a closed cross-sectional structure, the rigidity of the entire door sash portion can be increased without the need for additional reinforcing members. .
[0023]
In addition, since the pillar sash portion 8 adopts a structure in which the run channel holder portion 22 formed by roll forming is sub-assembled, a highly accurate sash span (a front sash portion and a rear sash portion can be easily assembled). Span) is obtained, and the smooth raising and lowering of the door window 15 can be easily ensured. In addition, the rigidity strength of the rear sash part 13 (door sash part) can be increased using the run channel holder part 22.
[0024]
Moreover, the influence of welding can be avoided by adopting a structure in which the run channel holder portion 22 and the rear sash portion 13 (door sash portion) are connected by hemming. That is, the thermal distortion caused by arc welding can be suppressed and the high connection accuracy of the run channel holder 22 can be ensured as compared with a structure that is usually joined by arc welding. Moreover, the cost is low.
[0025]
In addition, this invention is not limited to each embodiment mentioned above, You may implement in various changes within the range which does not deviate from the main point of this invention. For example, in the above-described embodiment, the present invention is applied to the door sash portion of the rear door. However, the present invention is not limited thereto, and may be applied to a pillar sash portion of a front pillar to which another vehicle door, for example, a door mirror is attached. In this case, the pillar sash portion provides an advantage that the rigidity of the mounting surface to which the door mirror is mounted can be increased.
[0026]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the structure in which the wide portion of the pillar sash portion also serves as the cover portion is adopted. Thus, it is possible to secure an open portion that is opened and closed by the door window. In addition, since the cover part is formed integrally with the door sash part, high surface accuracy can be ensured without the need for a sealing material for ensuring accuracy, and the cost is inexpensive and high precision. A simple door sash part can be realized.
[0027]
Furthermore, by adopting a structure in which the run channel holder part is sub-assembled to the door sash part, a highly accurate sash span can be secured. In particular, since a part formed by roll molding is used for the run channel holder portion, there is an effect that accuracy can be improved with a simple structure.
[0028]
According to the second aspect of the present invention, since the run channel holder portion adopts a structure that is integrally connected to the sash inner panel and the sash outer panel by hemming, the use of welding that causes an increase in cost and thermal distortion is employed. As a result, the run channel holder portion can be connected more accurately, and an even more accurate door sash portion can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a vehicle door according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing the periphery of a rear sash portion and an intermediate sash portion of a door sash viewed from the vehicle interior.
FIG. 3 is a plan sectional view taken along line AA in FIG. 2;
4 is a plan sectional view taken along line BB in FIG. 2;
FIG. 5A is an exploded perspective view of a rear sash portion and other portions.
(B) is a side view which shows the cross-sectional shape of the intermediate | middle sash part edge joined with the end of the back side sash part.
FIG. 6 is an exploded perspective view of the rear sash part for each part.
FIG. 7A is a plan sectional view of each component on the upper side of the rear sash portion.
(B) is a plane sectional view showing a state when the respective parts are joined.
FIG. 8A is a plan sectional view of each part in a delta cover portion on the lower side of the rear sash portion.
(B) is a plane sectional view showing a state when the respective parts are joined.
[Explanation of symbols]
6 ... Rear door, 7 ... Door panel, 8 ... Door sash, 12 ... Front sash, 13 ... Rear sash (pillar sash), 14 ... Intermediate sash (roof sash), Sash inner panel, 21 ... Sash outer panel, 22 ... run channel holder, 22a ... upper run channel holder, 22b ... lower run channel holder, 25 ... wide part (cover part).

Claims

ドアサッシュ部とドアパネル部とを接合して構成される車両用ドアにおいて、
前記ドアサッシュ部は、
ロール成形により形成されたルーフ側のルーフサッシュ部と、
プレス成形によって成形されたサッシュインナパネルとプレス成形によって成形されたサッシュアウタパネルとロール成形によって形成されたランチャンネルホルダ部とを具備してこれらの各部品が閉断面の柱状になるように一体的に連結されて構成されると共に、一端部が前記ルーフサッシュ部後端に接合され、ドアパネル部側の他端部が全閉位置にあるドアウインドとの隙間をうめるべく幅広に形成されたピラー側のピラーサッシュ部とを備え、
前記サッシュインナパネルと前記サッシュアウタパネルとは、前記一端部に対応する部位の内縁が前上方へ傾きながら延びるとともに前記他端部に対応する部位の内縁が上下方向に延び、
前記ランチャンネルホルダ部は、前記サッシュインナパネルと前記サッシュアウタパネルとの内縁において前記前上方へ傾きながら延びる部位に一体的に連結されてサブアッセンブリされるアッパランチャンネルホルダと、前記サッシュインナパネルと前記サッシュアウタパネルとの内縁において前記上下方向に延びる部位に一体的に連結されてサブアッセンブリされるとともに前記アッパランチャンネルホルダに連結されるロアランチャンネルホルダとを具備する
ことを特徴とする車両用ドア。In a vehicle door configured by joining a door sash part and a door panel part,
The door sash part is
A roof sash portion on the roof side formed by roll forming;
A sash inner panel formed by press forming, a sash outer panel formed by press forming, and a run channel holder portion formed by roll forming, and these parts are integrally formed into a columnar shape with a closed cross section. The pillar side of the pillar side which is formed to be connected and configured so that one end part is joined to the rear end of the roof sash part and the other end part on the door panel part side is filled with a door window in the fully closed position . With a pillar sash part,
The sash inner panel and the sash outer panel extend while an inner edge of a portion corresponding to the one end is inclined forward and upward, and an inner edge of a portion corresponding to the other end extends in the vertical direction,
The run channel holder part is an upper run channel holder integrally connected to a portion extending while tilting forward and upward at an inner edge of the sash inner panel and the sash outer panel, the sash inner panel, A vehicle door comprising: a lower run channel holder that is integrally connected to a portion extending in the vertical direction at an inner edge of the sash outer panel and is sub-assembled and connected to the upper run channel holder .

前記ランチャンネルホルダ部は、ヘミング加工により前記サッシュインナパネルと前記サッシュアウタパネルとに一体的に連結されていることを特徴とする請求項１に記載の車両用ドア。The vehicle door according to claim 1, wherein the run channel holder portion is integrally connected to the sash inner panel and the sash outer panel by hemming .