JP4114333B2 - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタやプロッタ等のインクジェット記録装置に用いられるインクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッドという。)に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置に用いられる記録ヘッドには、ノズル開口毎に複数設けられた圧力室と各圧力室に連通した共通インク室とを有し、共通インク室に一旦貯留されたインクを各圧力室に供給するものがある。そして、近年の記録ヘッドでは、多色化や高速記録のため、複数の共通インク室を有するものが主流となっている。
【0003】
この記録ヘッドでは、共通インク室に貯留されたインクに過度な圧力変動が生じると、インク滴の吐出が不安定になってしまうという問題がある。このため、共通インク室を弾性フィルムで区画してコンプライアンス部とし、共通インク室内のインクの圧力変動を、コンプライアンス部で吸収できるようにしたものがある。
【0004】
例えば、記録ヘッドに用いられる流路ユニットは、圧力室や共通インク室となる空部が形成された流路形成基板と、弾性フィルムを有する振動板と、ノズル開口が穿設されたノズルプレートとを積層状態で接着することで作製される。そして、コンプライアンス部は、振動板を流路形成基板の一方の表面に接着して、共通インク室の1つの面を弾性フィルムとすることで構成される。
【0005】
そして、この流路ユニットは、コンプライアンス部をケース側に向けた状態でケースの先端面に接着される。ここで、インクの圧力変動をコンプライアンス部に効率よく吸収させるため、ケース先端面におけるコンプライアンス部に対向する部分を後退させて逃げ凹部を形成している。即ち、この逃げ凹部によって形成される空間を、コンプライアンス部が変形するための作動用空間として用いている。
【0006】
なお、ケースの先端面に流路ユニットを接着してしまうと、逃げ凹部が密閉されてしまい、コンプライアンス部が変形し難くなってしまう。このため、逃げ凹部を大気開放することが行われている。この大気開放は、各逃げ凹部同士を連通する連通溝と、一端がこの連通溝に開口し他端がケースにおける取付面(つまり、先端面とは反対側の面)に開口した大気開放路とによって行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、この種の記録ヘッドに関しては、小型化やコストダウンの要請が強い。このため、流路ユニットについても小型化の要請がある。これは、流路ユニットを構成する各部、即ち、流路形成基板、ノズルプレート、及び、弾性板は、一枚の板状素材から複数個を作製するので、小型化することにより取数が増え、コストダウンが図れるからである。
【0008】
しかしながら、流路ユニットを小型化すると、流路ユニットとケースとの間の接着面積が減少してしまう。そして、逃げ凹部同士を連通する連通溝は接着面側が開放しているので、この連通溝の近傍部分は他の部分よりも接着面積が減少してしまい、流路ユニットの剥離が生じ易いという問題があった。そして、流路ユニットがケースから剥離してしまうと、インク漏れ等の不良が発生してしまう虞がある。
【0009】
なお、接着面積を確保するため、連通溝の幅を狭めることが考えられる。しかし、連通溝の幅を狭めると、流路ユニットとケースとを押圧した際に接着面の接着剤が連通溝側に流入して連通溝を塞いでしまう虞がある。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、流路ユニットのケースからの剥離や接着剤による連通溝の閉塞等を防止し、記録ヘッドの信頼性を高めることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、共通インク室を複数有し、各共通インク室の一部を弾性フィルムで区画してコンプライアンス部とした流路ユニットと、
先端面を接着面とすると共にこの接着面から一段後退させた逃げ凹部を複数有する合成樹脂製のケースと、
自由端部を縁から突出させた状態で圧電振動子群を固定板上に接合した振動子ユニットとを備え、
コンプライアンス部と逃げ凹部とを対向させた状態で流路ユニットとケースとを接着したインクジェット式記録ヘッドにおいて、
前記ケースは、振動子ユニットの振動子側部分を収納可能な先端側部分と、前記先端面とは反対側の取付面及び当該取付面側に開放した空部を有する基端側部分とを備え、
基端側部分は、先端側部分との境界部から側方に延出された床板部と、該床板部の表面から起立した起立部とを備え、床板部と起立部とで前記空部を区画形成し、
一端が逃げ凹部に開口し他端が前記空部の底面に開口して大気開放された大気開放路を逃げ凹部毎に形成し、
前記大気開放路の直径を大気開放状態を維持可能な範囲で小さくしたことを特徴とするインクジェット式記録ヘッドである。
【0015】
請求項2に記載のものは、前記先端側部分には、振動子ユニットの振動子側部分を収納可能な収納空部を形成し、
圧電振動子群との接合領域に対応する固定板背面の先端側領域を、上記収納空部の内壁面に接着したことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式記録ヘッドである。
【0016】
請求項3に記載のものは、前記固定板が金属板によって作製されていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット式記録ヘッドである。
【0017】
請求項4に記載のものは、前記ケースが熱硬化性樹脂により作製されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のインクジェット式記録ヘッドである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、記録ヘッドの全体構成について説明する。
【0019】
図1及び図2に示すように、記録ヘッド1は、1対の振動子ユニット2,2と、各振動子ユニット2,2を収納可能な樹脂製のケース3と、ケース3の先端面に接着される流路ユニット4と、ドライバ基板5と、カートリッジ接続部6等を備える。
【0020】
上記の振動子ユニット2は、図3に示すように、圧電振動子群10と、この圧電振動子群10が接合される固定板11と、圧電振動子群10に駆動信号を供給するためのフレキシブルケーブル12とから構成される。
【0021】
圧電振動子群10は、列状に形成された複数の圧電振動子13…を備える。各圧電振動子13…は、列の両端に位置する一対のダミー振動子13a,13aと、これらのダミー振動子13a,13aの間に配置された複数の駆動振動子13b…とから構成されている。そして、各駆動振動子13b…は、例えば、50μm〜100μm程度の極めて細い幅の櫛歯状に切り分けられ、合計180本設けられる。また、ダミー振動子13aは、駆動振動子13bよりも十分広い幅であり、駆動振動子13bを衝撃等から保護する保護機能と、振動子ユニット2を所定位置に位置付けるためのガイド機能とを有する。
【0022】
そして、各圧電振動子13…は、固定端部を固定板11上に接合することにより、自由端部を固定板11の先端面よりも外側に突出させている。即ち、各圧電振動子13は、所謂片持ち梁の状態で固定板11上に支持されている。
【0023】
フレキシブルケーブル12は、固定板11とは反対側となる固定端部の側面で圧電振動子13と電気的に接続されている。また、各圧電振動子13…を支持する固定板11は、ケース3を構成する樹脂よりも高い剛性、言い換えれば、圧電振動子13からの反力を受け止め得る剛性を備えた板状部材であり、金属板が好適に用いられる。本実施形態では、この固定板11を、厚さ1mm程度のステンレス鋼によって構成している。
【0024】
ケース3は、ケース本体14とフランジ部15とから概略構成された部材であり、本実施形態では、熱硬化性樹脂の一種であるエポキシ樹脂によって作製している。これは、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂は、一般的な樹脂よりも高い機械的強度を有しており、圧電振動子13の振動を十分に受け止められるからである。また、この種の熱硬化性樹脂は、線膨張係数が一般的な樹脂よりも小さく、周囲の温度変化による変形が小さいからである。
そして、図4(a)及び図6に示すように、ケース本体14は、振動子ユニット2の振動子側部分を収納可能な先端側部分18と、内側に空部19を有する基端側部分20とから構成されている。
【0025】
先端側部分18は、先端面(ユニット接着面)16に流路ユニット4が接着され、内壁面17に振動子ユニット2の固定板11が接着される。また、この先端側部分18は、高さがケース4の略2/3であり、先端面16が略長方形状の外形をしたブロック状である。一方、基端側部分20は、図6及び図7に示すように、先端側部分18との境界部から側方に延出された床板部21、及び、この床板部21の表面から起立した起立部22を有し、床板部21と起立部22とで上記の空部19を区画形成している。また、フランジ部15は、起立部22の基端から側方に向けて延出されている。そして、先端面16とは反対側の起立部22の表面及びフランジ部15の表面がケース3における取付面として機能する。なお、このケース3については、後で詳しく説明する。
【0026】
次に、流路ユニット4について説明する。図4に示すように、流路ユニット4は、ノズルプレート23、流路形成基板24、及び、弾性板25から構成され、ノズルプレート23を流路形成基板24の一方の表面に、弾性板25をノズルプレート23とは反対側となる流路形成基板24の他方の表面にそれぞれ配置して積層し、接着等により一体化することで構成されている。そして、この流路ユニット4内には、共通インク室26、インク供給口27、及び、圧力室28からなる一連のインク流路が形成されている。
【0027】
また、図5に示すように、この流路ユニット4は、先端面16の外形と略同じ大きさの長方形板材によって構成され、その隅角部の2カ所には板厚方向を貫通させて位置合わせ用の位置決め孔29を2つ開設している。
【0028】
上記のノズルプレート23は、ドット形成密度に対応したピッチで複数のノズル開口32…を列状に開設したステンレス鋼製の薄いプレートである。本実施形態では、例えば180個のノズル開口32…を列状に開設し、これらのノズル開口32…によってノズル列33(図1参照)を構成している。そして、本実施形態では、このノズル列33を横並びに2列設けている。
【0029】
流路形成基板24は、各ノズル開口32…に対応させて圧力室28…となる空部を隔壁で区画した状態で複数形成すると共に、インク供給口27…となる溝部及び共通インク室26となる空部を形成した板状の部材である。そして、本実施形態の流路形成基板24は、シリコンウェハーをエッチング処理することで作製されている。
【0030】
上記の圧力室28は、ノズル開口32…の列設方向(ノズル列方向)に対して直交する方向に細長い室として形成されている。また、共通インク室26は、インクカートリッジ(図示せず)に貯留されたインクを各圧力室28…に供給するための室であり、インク供給口27…を通じて対応する各圧力室28…に連通している。
【0031】
弾性板25は、ステンレス鋼等の金属製の支持板34上に弾性フィルム35をラミネート加工した二重構造の複合板材であり、圧力室28となる空部の一方の開口面を封止し、ダイヤフラム部36として機能する。また、共通インク室26となる空部の一方の開口面を封止し、コンプライアンス部37としても機能する。なお、本実施形態における弾性フィルム35は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)製のフィルムを用いている。
【0032】
そして、図5に示すように、ダイヤフラム部36として機能する部分、すなわち圧力室28に対応した部分の支持板34にエッチング加工を施し、圧電振動子13の自由端部の先端を接合するための島部38…を残すように支持板34を除去する。
【0033】
また、コンプライアンス部37として機能する部分、すなわち共通インク室26に対応する部分については、支持板34の部分をエッチング加工で除去して弾性フィルム35だけにしている。本実施形態では、短辺方向の一側(図5における右側)に、ブラックインクが貯留される共通インク室26用の第1コンプライアンス部37aを設け、短辺方向の他側(同左側)に、カラーインクが貯留される共通インク室26用のコンプライアンス部37を設けている。ここで、本実施形態の記録ヘッド1で用いるカラーインクは、シアンインクとマゼンタインクとイエローインクの3種類であるため、コンプライアンス部37も各共通インク室26…に対応して第2コンプライアンス部37b、第3コンプライアンス部37c、及び、第4コンプライアンス部37dの合計3つ設けられ、これらのコンプライアンス部37b〜37dが流路ユニット4の長辺方向に沿って並設されている。
【0034】
上記のドライバ基板5は、記録ヘッド1に供給する各種信号用の電気配線と、信号ケーブルを接続可能なコネクタとが形成された配線基板である。そして、このドライバ基板5は、ケース3のフランジ部15に重畳され、フレキシブルケーブル12の電気配線が半田付け等によって接続される。また、側面に開口したコネクタには、制御装置(図示せず)からの信号ケーブルの先端が挿入される。
【0035】
上記のカートリッジ接続部6は、インクカートリッジ(図示せず)が接続される部分であり、インクカートリッジ内に挿入されるインク供給針39…が複数立設している。本実施形態では、上記したように、ブラック、シアン、マゼンタ、及び、イエローからなる4色のインクが用いられるため、図1(b)に示すように、カートリッジ接続部6には、ブラックインク用の第1インク供給針39a、シアンインク用の第2インク供給針39b、マゼンタインク用の第3インク供給針39c、及び、イエローインク用の第4インク供給針39dが立設される。
そして、このカートリッジ接続部6は、図2に示すように、パッキン40を挟んでドライバ基板5に積層状態で配設されている。
【0036】
次に、図6〜図8に基づき、ケース3について詳細に説明する。
【0037】
上記したように、ケース3は、ケース本体14とフランジ部15とから概略構成され、ケース本体14は、振動子ユニット2の振動子側部分が収納される先端側部分18と、ケース3における取付面側に開放した空部19を有する基端側部分20とから構成されている。
【0038】
ケース本体14の基端側部分20は、先端側部分18との境界部から側方に延出された床板部21、及び、この床板部21の表面から起立した起立部22を有している。図7に示すように、起立部22は、基端側部分20の周縁を一周するように設けられ、その内側に空部19を区画形成する。言い換えれば、この空部19は、ケース3における取付面を部分的に先端面16側に後退させることで形成されている。そして、この起立部22は、回転防止ボス43,43や位置決め鞘管44,44を形成するための基台としても機能している。ここで、回転防止ボス43は、ケース3と他の部材(例えば、パッキン40)とを固定して回転を防止するものである。また、位置決め鞘管44は、ケース3と他の部材との位置合わせを行うものである。
また、この起立部22上の所定位置には、2色のカラーインクをケース3内のインク供給管(図示せず)に導入するためのインク導入口45a,45bが形成されている。
【0039】
また、基端側部分20の空部19内には、ブラックインクをインク供給管に導入するためのインク導入口45c、残り1色のカラーインクをケース3内のインク供給管に導入するためのインク導入口45d、及び、振動子ユニット2の固定板11を先端側部分18の内壁面17に接着する際に、接着剤を注入するための接着剤注入部46,46を取付面側に向けて突設している。
【0040】
流路ユニット4が接着される先端面16の内側には、溝部50と、逃げ凹部51,52と、収納空部53,53と、ピン保持部54,54とが形成されている。本実施形態では、先端面16における短辺側の略中央に、長辺方向に沿って細幅の溝部50を形成し、この溝部50を挟むようにして矩形状の収納空部53,53を一対設けている。また、溝部50とは反対側の収納空部53,53の側方に各逃げ凹部51,52を設けている。
そして、流路ユニット4とケース3とはピン保持部54に挿入された位置決めピン(図示せず)によって位置合わせされた状態で接着される。
【0041】
上記の溝部50は、先端面16上の接着剤の逃げ空間を形成する部分である。即ち、例示した記録ヘッド1では、ケース3と流路ユニット4とを接着する際に両者を加圧するが、この加圧時に先端面16上の接着剤もつぶされて面方向に広がってしまう。そして、この広がった接着剤が圧電振動子13に接触してしまうと、圧電振動子13の動作不良が生じる可能性がある。このため、本実施形態では、溝部50を設けて加圧により広がった接着剤を収納し、圧電振動子13側に広がる接着剤の量を減らしている。これにより、圧電振動子13に接着剤が付着することを防止している。
【0042】
上記の逃げ凹部51,52は先端面16よりも一段後退させて設けられ、コンプライアンス部37の可動空間を形成する。この逃げ凹部51,52の平面形状は、コンプライアンス部37の平面形状に対応している。即ち、ブラックインクに対応する第1コンプライアンス部37aは、平面視略台形状の外形であるので、この第1コンプライアンス部37aに対応する第1逃げ凹部51も平面形状が台形状の窪部として設けられている。また、シアン、マゼンタ、イエローの各インクに対応する第2コンプライアンス部37b〜第4コンプライアンス部37dは、何れも略ホームベース状の平面形状であり、横並びに3つ形成されているので、対応する第2逃げ凹部52は、これら3つのコンプライアンス部37b〜37dの外形を一連に繋いだ平面形状の窪部として設けられている。また、各逃げ凹部51,52の深さは、コンプライアンス部37の変形量に応じて設定される。本実施形態では、例えば、深さ0.3mmに設定されている。
【0043】
そして、これらの逃げ凹部51,52は、コンプライアンス部37の可動空間を確保するので、大気開放されていることが好ましい。本実施形態では、一端が逃げ凹部51,52内に開口し他端が空部19の底面、つまり、床板部21の表面に開口する大気開放路55,55を逃げ凹部51,52毎に設けている。これにより、逃げ凹部51,52と空部19とが大気開放路55によって連通し、逃げ凹部51,52が大気開放されるので、コンプライアンス部37の変形を円滑に行わせることができる。
【0044】
このように、本実施形態では、大気開放路55を設け、各大気開放路55,55によって各逃げ凹部51,52を大気開放している。そして、これらの大気開放路55,55の一端は、先端面16から一段後退した逃げ凹部51,52内に開口しているので、大気開放路55によって先端面16の面積が減少することはない。このため、流路ユニット4とケース3との間に必要な接着面積を確保することができ、流路ユニット4の剥離を防止することができる。また、大気開放路55,55の一端が逃げ凹部51,52内に開口しているので、先端面16から溢れた接着剤は大気開放路55内に浸入し難い。このため、先端面16に塗布した接着剤によって大気開放路55が塞がれてしまう不具合を防止することもできる。
【0045】
さらに、図8に示すように、この大気開放路55の他端は空部19の底面で開口している。このため、大気開放路55の必要長さは、先端側部分18の高さ、即ち、逃げ凹部51,52から空部19の底面(床板部21の表面)までの距離で済む。この高さは、ケース3の高さ(ケース3における先端面16から取付面までの距離)の2/3程度である。従って、ケース3を成型するための成形型(金型)に関し、大気開放路55を作製するピンの長さを短くできる。即ち、大気開放路55をケース3の基端面まで形成する場合に比べて、2/3の長さで済む。仮に、大気開放路55をケース3の基端面まで形成したとすると、ピンの長さ(つまり、大気開放路55の長さ)は15mmであるが、本実施形態の構成では10mm以下にすることができる。その結果、ピンをぐらつかせることなく成型できる。
【0046】
また、ピンの長さを短くできることから、大気開放路55の直径を可及的に小さくすることもできる。そして、大気開放路55の直径を可及的に小さくできると、本実施形態のように、弾性フィルム35としてPPSを用いた構成において都合がよい。
即ち、弾性フィルム35の素材であるPPSは、通気性を有する樹脂製フィルムの一種である。このため、弾性フィルム35を介して共通インク室26に貯留されたインクは空気に接しており、長期間に亘って放置されると共通インク室26内のインクの物性が変ってしまう虞がある。
そして、大気開放路55の直径を可及的に小さくすると、逃げ凹部51,52の大気開放状態は維持しつつも、大気開放路55内の空気とケース3外の空気との交換量を低減することができる。従って、逃げ凹部51,52内に新たな空気が入り難くなり、共通インク室26内に貯留されたインクの物性変化を防止することができる。
なお、本実施形態において、大気開放路55の直径は0.6mmである。
【0047】
上記の収納空部53は、振動子ユニット2の振動子側部分を収納可能な空部である。図4(a)に示すように、この収納空部53は、ケース本体14の先端側部分18内に、高さ方向を貫通するように形成されている。そして、振動子接合面とは反対側の固定板背面が収納空部53の内壁面17に接着されている。この接着状態で各圧電振動子13…の自由端部は、収納空部53の先端開口を通って先端面16がケース3の外側に露出し、対応する島部38…に接着されている。
【0048】
ところで、本実施形態では、圧電振動子群10と固定板11との接合領域(図4(a)に符号Xで示す領域)に対応する固定板背面の先端側領域(同じく符号Yで示す領域)が、収納空部53の内壁面17に接着されているが、これは、ケース3と固定板11との膨潤度合いの違いに起因する不具合を解消するためである。
【0049】
即ち、ケース3を構成する熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂)は、高湿環境下に長期間に亘って曝されると、空気中の水分を吸収して膨潤する。一方、固定板11を構成する金属板(ステンレス鋼)は、吸湿性がないので高湿環境下に長期間に亘って曝されても膨潤することはない。このため、固定板11の背面全体をケース3側に接着してしまうと、記録ヘッド1を高湿環境下に長期間曝した場合に、ケース3の膨潤に伴って振動子ユニット2に機械的なストレスが加わって不具合が生じる虞がある。例えば、振動子先端面が島部38から離隔する方向に移動し、ダイヤフラム部36を引っ張ってしまったり、振動子先端面と島部38とが剥離してしまったりする。
【0050】
そして、本実施形態のように、ケース本体14の先端側部分18に収納空部53を設け、固定板背面の先端側領域を収納空部53の内壁面17に接着すると、固定板11の非接着領域において、固定板11とケース3との機械的な縁を切ることができる。このため、ケース3が膨潤しても、固定板11がケース3の変形によって受ける機械的なストレスを少なくすることができる。従って、振動子ユニット2の移動に起因する不具合を防止することができる。
【0051】
また、固定板背面の先端側領域Yは、圧電振動子13と固定板11との接合領域Xに対応する領域であるので、圧電振動子13の運動に伴う反力を受けるのに最低限必要な領域が確保できる。このため、インク滴の吐出特性を損なわずに、圧電振動子13の接続信頼性を高めることもできる。
【0052】
ところで、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
【0053】
例えば、上記の実施形態では、ケース本体14を、振動子ユニット2の振動子側部分を収納可能な先端側部分18と、この先端側部分よりも大きい平面形状を有する基端側部分20とから構成し、空部19を基端側部分内に設けた構成を例示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。
【0054】
即ち、図9に示すケース3´にも本発明を適用することができる。このケース3´は、直方体ブロック形状であり、先端側には流路ユニット4とのユニット接着面となる先端面16、逃げ凹部51,52等を設け、ケース3´の高さ方向を貫通するように収納空部53´,53´を設けている。また、先端面16とは反対側となる取付面から後退させることで取付面側に開放した空部19´を形成し、大気開放路55の一端を逃げ凹部52(51)に、他端を空部19´の底面19a´にそれぞれ開口させている。
【0055】
この変形例でも、先端面16に必要な面積を確保できるし、大気開放路55内に先端面16に塗布された接着剤が流入し難い。また、大気開放路55の他端が空部19´に開口しているので、大気開放路55の長さをケース3´の高さよりも短くできる。従って、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0056】
また、空部19,19´の形状は任意であり、例示した形状に限定されるものではない。例えば、空部の底面を傾斜面や湾曲面としてもよい。また、平面形状(取付面側からみた形状)も任意の形状が選択できる。
【0057】
また、第2コンプライアンス部37b〜第4コンプライアンス部37d毎に逃げ凹部を設け、各逃げ凹部毎に大気開放路55…を形成してもよい。
【0058】
また、上記実施形態では、ケース本体14に空部19,19´を設け、この空部19,19´と逃げ凹部51,52とを大気開放路55で連通したものを例示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、大気開放路55の他端をケース3における取付面で開口させてもよい。
【0059】
また、弾性フィルム35に関し、PPS製のフィルムに限らず、弾性及びインクに対する耐性を備えていれば任意の合成樹脂が使用できる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下の効果を奏する。
即ち、一端が逃げ凹部に開口し他端が大気開放された大気開放路を、接着面から一段後退させた逃げ凹部毎に形成したので、大気開放路が接着面内に形成されず、接着面の面積は減少しない。このため、流路ユニットとケースとの間に必要な接着面積を確保することができ、流路ユニットの剥離を防止することができる。また、大気開放路の一端が逃げ凹部内に開口しているので、接着面から溢れた接着剤は大気開放路内に浸入し難い。このため、先端面に塗布した接着剤によって大気開放路が塞がれてしまう不具合を防止することもできる。その結果、記録ヘッドの信頼性を高めることができる。
【0061】
また、大気開放路を空部に連通したので、大気開放路の長さをケースの高さよりも短くできる。このため、ケースを成型するための成形型に関し、大気開放路を作製するピンの長さを短くできる。これにより、成型が容易になる。
【0062】
さらに、大気開放路の直径を大気開放状態を維持可能な範囲で小さくしたので、弾性フィルムとして通気性を有する樹脂製フィルムを用いた構成において、逃げ凹部の大気開放状態は維持しつつも、大気開放路内の空気とケース外の空気との交換量を低減することができる。これにより、逃げ凹部内に新たな空気が入り難くなり、共通インク室内に貯留されたインクの物性変化を防止することができる。
【0063】
また、自由端部を縁から突出させた状態で圧電振動子群を固定板上に接合した振動子ユニットを、ケースの先端側部分に形成した収納空部に収納し、圧電振動子群との接合領域に対応する固定板背面の先端側領域を収納空部の内壁面に接着した場合には、固定板の非接着領域において、固定板とケースとの機械的な縁を切ることができる。このため、この非接着領域においては、ケースが膨潤しても固定板がケースによって機械的なストレスを受け難く、振動子ユニットの倒れ込みによる不具合を防止することができる。
【0064】
さらに、固定板の接着領域は、圧電振動子と固定板との接合領域に対応する領域であるので、圧電振動子の運動に伴う反力を受けるのに最低限必要な領域が確保できる。このため、インク滴の吐出特性を損なわずに、圧電振動子の接続信頼性を高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録ヘッドの外観を示す斜視図であり、(a)は流路ユニット側から見た状態を、(b)はカートリッジ接続部側から見た状態をそれぞれ示す。
【図2】記録ヘッドの分解斜視図である。
【図3】振動子ユニットの説明図である。
【図4】(a)は振動子ユニットの接着状態を説明する部分拡大断面図、(b)は流路ユニットを説明する部分拡大断面図である。
【図5】流路ユニットを振動板側から見た平面図である。
【図6】ケースを先端面側から見た斜視図である。
【図7】(a)はケースをフランジ部側から見た斜視図、(b)はケースをフランジ部側から見た平面図である。
【図8】大気開放路を説明する断面図である。
【図9】本発明の変形例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式記録ヘッド
2 振動子ユニット
3,3´ ケース
4 流路ユニット
5 ドライバ基板
6 カートリッジ接続部
10 圧電振動子群
11 固定板
12 フレキシブルケーブル
13 圧電振動子
14 ケース本体
15 フランジ部
16 ケースの先端面
17 内壁面
18 先端側部分
19,19´ 空部
20 基端側部分
21 床板部
22 起立部
23 ノズルプレート
24 流路形成基板
25 弾性板
26 共通インク室
27 インク供給口
28 圧力室
29 位置決め孔
32 ノズル開口
33 ノズル列
34 支持板
35 弾性フィルム
36 ダイヤフラム部
37 コンプライアンス部
38 島部
39 インク供給針
40 パッキン
43 回転防止ボス
44 位置決め鞘管
45a〜45d インク導入口
46 接着剤注入部
50 溝部
51 第1逃げ凹部
52 第2逃げ凹部
53,53´ 収納空部
54 ピン保持部
55 大気開放路

Claims (4)

  1. 共通インク室を複数有し、各共通インク室の一部を弾性フィルムで区画してコンプライアンス部とした流路ユニットと、
    先端面を接着面とすると共にこの接着面から一段後退させた逃げ凹部を複数有する合成樹脂製のケースと、
    自由端部を縁から突出させた状態で圧電振動子群を固定板上に接合した振動子ユニットとを備え、
    コンプライアンス部と逃げ凹部とを対向させた状態で流路ユニットとケースとを接着したインクジェット式記録ヘッドにおいて、
    前記ケースは、振動子ユニットの振動子側部分を収納可能な先端側部分と、前記先端面とは反対側の取付面及び当該取付面側に開放した空部を有する基端側部分とを備え、
    基端側部分は、先端側部分との境界部から側方に延出された床板部と、該床板部の表面から起立した起立部とを備え、床板部と起立部とで前記空部を区画形成し、
    一端が逃げ凹部に開口し他端が前記空部の底面に開口して大気開放された大気開放路を逃げ凹部毎に形成し、
    前記大気開放路の直径を大気開放状態を維持可能な範囲で小さくしたことを特徴とするインクジェット式記録ヘッド。
  2. 前記先端側部分には、振動子ユニットの振動子側部分を収納可能な収納空部を形成し、
    圧電振動子群との接合領域に対応する固定板背面の先端側領域を、上記収納空部の内壁面に接着したことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  3. 前記固定板が金属板によって作製されていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  4. 前記ケースが熱硬化性樹脂により作製されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のインクジェット式記録ヘッド。
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