JP4112565B2 - 道路進入禁止区域内へ侵入の自動車への警告用の突条付きマット - Google Patents

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本発明は、高速道路や国道その他の自動車の走行する道路において、走行中の自動車が路面の工事中などで走行禁止区域となっている路面に例えば居眠りなどにより走行車線から外れて乗り入れた際に、当該自動車のタイヤが乗り上げることにより振動および音を発生して当該自動車に走行禁止区域に乗り入れたことをドライバーに感知して回避行動を喚起させる路面に設置するための用具に関する。
高速道路や国道その他の自動車の走行する道路などにおいて、補修などの工事や清掃などの整備作業を実施するために路面に占有して作業区域を設ける際、従来から走行車線と作業する走行禁止区域との境界に、乗り入れ禁止を示すパイロンなどのカラーコーンを設置して障害を受けることなく安全に迅速に補修工事を行えるようにしている。しかし、それにもかかわらず、居眠り運転などにより走行車線を逸脱して、カラーコーンを撥ね飛ばして工事のために占有している作業区域に進入してくる車両が多々ある。このような場合、作業区域内で作業をしている作業者にとっては自分の身を防護するものは何もなく、常に生命の危険に曝された中での作業が強いられていた。このため、常に惨事となることが危惧されていた。
一方、自動車の走行する道路の舗装表面に数ミリの段差を断続的に車両の左右のタイヤの走行路面に面して交互に設けて舗装することによって、ドライバーの居眠り防止や下り坂およびカーブ走行での注意喚起をドライバーに図る手段が実施されている。
同様にキャッツアイなどと俗称される金属製の小さな長方形の鋲を路面のセンターライン上に一定間隔で固定配置して、走行車両がカーブなどで車線からはみ出すことを防止している。
ところで、上記のカラーコーンの設置について考察すると、一般的に、自動車道路の路面の工事中には、道路上に走行禁止区域と走行路線との境界を示すために、境界に沿って間隔をあけてカラーコーンを配置する。これは、カラーコーンを視認したドライバーが予め走行車線を変更したり、走行ラインを少し横にずらしたりして、作業区域を避けて走行することを期待してカラーコーンを設置するものである。そのため、遠くからでも視認しうるようにと、視認性のよい赤色のカラーコーンを使用したり、反射テープをカラーコーン上に装着したりしている。カラーコーンの設置は間隔を置いて並べていくので、簡易に設置できるように持ち運び容易な軽量なプラスチック素材からできている。そのために現場の作業の進行状況に応じて柔軟に走行禁止の作業区域を変更して確保しうることが容易であり、カラーコーンは極めて便宜の良いものである。
しかしながら、カラーコーンを走行禁止区域の境界に一定間隔で配置しているだけでは、ドライバーは居眠り走行などでカラーコーンをうっかり視認しない場合があり、このようなドライバーに対してはカラーコーンの立設は有効な手段とは必ずしもいえない。すなわち、カラーコーンは視認による注意および誘導の手段にすぎないものである。実際に自動車が誤って侵入してカラーコーンに衝突した場合には、カラーコーンは軽量であるので、衝突の際にカラーコーンから車両に加えられる衝撃や振動は非常に少ない。そのために眠気のさしているドライバーはカラーコーンと衝突したことに殆ど気付かない問題があった。しかしながら、そうだからといって、衝突の衝撃が伝わるような重量物をカラーコーンに置き換えて設置すると、かえって危険を増幅してしまう恐れがある。すなわち、衝突の際にこの重量物を撥ね飛ばすことによって、撥ね飛ばされた重量物がさらに第三者に当たってカラーコーンが撥ね飛ばされた場合以上の大怪我を第三者に負わせるなど、二次的な影響を及ぼす可能性が高い問題がある。そこで道路管理者からは道路工事に際してこのような重量のある設置物の使用を許可してもらえないという問題があった。
このように道路にカラーコーンを設置して作業区域を明示することにより、走行中の自動車のドライバーに進入禁止区域を視認させるようにしても、最も注意を喚起しなければならない居眠り運転中のドライバーに対しては、カラーコーンが設置されていることを、すなわち作業区域が設けられていることを、伝達する方便が無かった。このために作業区域内は常に危険と隣り合わせであり、カラーコーンの設置による危険低減方法だけでは、いまだ十分とはいえない問題があった。
また、道路の舗装表面に数ミリの段差を左右のタイヤの走行路面に面して交互に設けて舗装する地帯を敷設する上記の手段については、たしかにドライバーに体感的に注意を喚起する手段といえるが、これらは、路面の急カーブ地帯などに対するいわば恒久的な舗装による注意喚起手段にすぎなかった。したがって、道路作業の現場を一時的に領域確保するために設置する手段ではなかった。ましてや道路工事の作業の進行に対応して、危険地帯を喚起する手段を移動して設置し直して変更するような柔軟な対応をとることは不可能な手段であり、設置目的が異なるものであった。
同様にキャッツアイなどと俗称される金属製の小さな長方形の鋲を路面センターライン上に一定間隔で固定配置したものは、たしかにその上を通るとドライバーに振動で注意を喚起しうるものであるが、固い金属製の鋲であるために車両に与える衝撃は大きいものの、偏平率の低いタイヤを装備したホイールの乗用車などが増加している近時では、高速走行中にこのキャッツアイの鋲に乗り上げると、ホイールに加わる衝撃が大きすぎてその後の走行に支障をきたす可能性があった。また、このものも固定して設置するものであり、恒久的な路面に対する設置には向くが、容易に設置した鋲を除去ができるものではないので、一時的に配置したい場合には適さないものであった。
さらに、簡易に設置できるものであっても、雨天時などの路面状況にも対応でき、車両走行のドライバーの回避動作などにかえって危険を惹起したりしないことが要請されていた。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、上述した従来技術の問題点を解消し、居眠り運転などでドライバーが意識のないまま走行中に自動車の進路が変って走行路線から外れ、侵入を禁じている道路工事中の路線区域に進入した場合に、意識のないドライバーにその進入したことを体感的に知らせることができ、かつ安全で車両のドライバーおよび車両に危険を及ぼすことなく、注意を喚起でき、さらに雨水などで濡れた路面や水溜まり上でも使用可能な、任意の場所に簡易に素早く設置しうる収納自在な警告装置を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の手段は、請求項1の発明では、路面に溜まった水の侵入可能な隙間を形成しうる高さ1.8〜2.5mmで、幅10〜20mmで、長さ30〜70mmの小突起からなり互いに間隔30〜70mm空けた複数個の滑り止め突起を裏面の全面に立設して有する耐摩耗性ゴム板材の基盤からなることを特徴とする道路進入禁止区域内へ侵入した自動車に対する警告用の突条付きマットである。
ところで、降雨などのため表面に水膜の張った舗装道路を自動車が高速で走行するとき、ハンドルもブレーキも効かなくなる危険な状態が発生することがあり、この状態をハイドロプレーニングといっている。この現象は、水膜の張った舗装道路を高速で走行するとき、タイヤの踏面と路面との間で水膜の水が逃げる余裕がなくなり、ちょうど潤滑油の上を滑るような状態になり、走行も制動も効かなくなるために発生するといわれている。
そこで自動車の走行路面が雨などで濡れていて、突条付きマットと路面間に水膜が生じているときに、自動車が高速度で突条付きマットに乗り上げると、走行車の勢いに押されて突条付きマットが路面上を滑ってしまう事態が発生しないとも限らない。もしも、路面にハイドロプレーニング現象が生じてしまったりすると、ドライバーのコントロールが効かなくなり、非常に危険となる。
そこで、請求項1の発明では、上記のように耐摩耗可撓性ゴム板材の基盤の裏全面に多数の高さ1.8〜2.5mmで、幅10〜20mmで、長さ30〜70mmの小突起からなり、互いに間隔を30〜70mm空けた滑り止め突起を立設して有する突条付きマットである。この構造とすることにより、突条付きマットと路面との間には1.8〜2.5mmの空隙が形成されることとなる。そこで路面に降雨などにより薄く水などが溜まった場所に本発明の突条付きマットを設置しても、この突条付きマットは裏面に空隙部分を有する滑り止め突起によって、突条付きマットと路面の間の水を排水して逃すための余地を有しており、突条付きマット全体は路面と滑り止めの小突起部分でしっかり路面と接触を保つことによって、滑り出すことが生じないのである。走行する車両が本発明の突条付きマット上に乗り上げて、マットに重量がかかると、突条付きマットの裏面と舗装面の間の空隙にたまった水は上部から車両により受ける圧力により間隙から押し出されて排水されるだけであり、自動車の動きの勢いに引きずられて突条付きマット全体が滑ることが防止される。したがって、本発明の突条付きマットを水などで濡れた路面上に設置しても、道路進入禁止区域内への自動車の侵入を的確に捉えて警告することが可能となる。
請求項2の発明では、上記の基板は横幅250〜350mmで縦長さ4500〜6000mmの厚さ4〜6mmからなり、該基板の表面に幅18〜23mmで高さ13〜23mmで、かつ該基板の横幅と同長の長さを有する複数本の突条を該基盤の長手方向の200〜300mm毎に間隔を置いて立設して有することを特徴とする請求項1に記載の道路進入禁止区域内へ侵入した自動車に対する警告用の突条付きマットである。
このマットは上記のように振動および騒音を発する複数本の突条からなる振動付与帯域を有するので、運転中によそ見をしていたり居眠りしていたりするドライバーは体感的に振動及び振動音を感じて注意を喚起され、ブレーキ制動やハンドル操作などによる回避操作をとることができる。また、本発明のマットを併用することによりカラーコーンを立設する数を従来より減らすことができ、カラーコーンの撥ね飛ばしによる事故を未然に低減することができる。さらに、持ち運び設置可能な大きさと形状で耐摩耗可撓性ゴム板材からなるので搬送時にはロール状に丸めておいて、現場で素早く広げることが可能である。このように設置、移動、撤収が極めて容易にできるので、作業の進行状況に応じて柔軟な対応ができる。
本発明の請求項1の手段とすることで、自動車の走行する国道や高速道路の走行路線幅を制限して作業区域を設置して道路を補修する道路工事や道路整備作業において、作業区域の手前や周囲に本発明の突条付きマットを敷設すると、マットの裏面に設けた小突起の滑り止めが常に路面と接触を保つため、濡れた路面上に敷設した場合でも、本発明の突条付きマットは極めて滑りにくく、ハイドロプレーニング現象を起こしたりしにくいなど、路面状況に左右されずに安全に使用できる優れた効果を奏するものである。
さらに請求項2の手段とすることで、作業区域の手前や周囲に請求項2の手段の突条付きマットを敷設することにより、居眠りなどで誤って作業区域に進入してきた自動車のドライバーに体感的に振動および振動音を感じさせ、誤って進入したことをドライバーに気付かせることができ、本発明の突条付きマットは優れた効果を奏するものである。さらに、車輛が本発明の突条付きマット上を走行すると、周囲にもその振動と騒音が明確に伝わり、そのため、進入してしまった自動車のドライバーだけに対してだけにとどまらず、周囲の作業者にも誤って進入した車輛のあることを容易に換気せしめることができる効果を奏するものである。
また、突条付きマットの敷設や移動および撤収が極めて容易に可能であるため、迅速に安全な作業区域を確保することができるなど、本発明の突条付きマットは優れた効果を奏するものである。
本発明を実施するための最良の形態を以下に図面を参照しながら説明する。高速道路や国道その他の自動車の走行する道路において、図4に示すように、工事中などで走行禁止区域2となっている路面1に、例えば居眠りなどにより走行中の乗用車22が、走行車線3から外れて誤って乗り入れた際に、当該乗用車22に走行禁止区域2に乗り入れたことをドライバーに感知させて回避行動を喚起させるための用具で、路面1に設置する警告用の突条付きマット5である。
図1に示すように、本発明の警告用の突条付きマット5は、耐摩耗可撓性ゴム板材6なる。この耐摩耗可撓性ゴム板材6は横幅8が250〜350mmで、縦長さ9が4500〜6000mmで、厚さ10が4〜6mmの基盤7からなっている。この基盤7の表面11には基盤7の横幅8と同長の長さ13が250〜350mmで、幅14が18〜23mmで、高さ15が13〜23mmである突条12の複数本を有する。これらの複数本の突条12は基盤7の長手方向に200〜300mm毎に間隔16をあけて立設されている。
この警告用の突条付きマット5の耐摩耗性ゴム板材6からなる基盤7は、路面1に降雨などで水が溜まっている場合に路面1の水が侵入可能な隙間18を形成しうる、高さが1.8〜2.5mm、幅が10〜20mmで長さが30〜70mmの小突起からなる複数個の滑り止め突起17を適宜間隔、例えば50mmの間隔をあけて基盤7の裏面18の全面に立設して有する。図2に上記の突条付きマット5を(a)は表面側、(b)は裏面側から見た斜視図で示す。図3は突条付きマット5を巻き取った状態の側面図を示す。
本発明の具体的な使用態様について説明する。図4は、片側二車線の道路のうち左側の走行車線3の一車線を作業のため規制区域21として車の走行を規制し、右側の追い越し車線19の一車線のみ走行するように誘導した場合を示す。この場合、本発明の突条付きマット5を走行車線3の規制区域21に設置した例を示している。図4の左側の走行車線3を乗用車27が矢印方向に走行している時、乗用車22はカラーコーン4に誘導されて車両通行帯の境界線である白線20を越えて右側の追い越し車線19を走行することとなる。左側の車線の規制区域21内は作業区域であり、内部で補修工事や清掃作業を実施している。規制区域21の手前側、すなわち図面の左下には、車両誘導のためにカラーコーン4が左側の走行車線3を塞ぐように斜めに設置されており、規制区域21が終わるまで白線20の内側に間隔を開けてカラーコーン4が並べられている。本発明の突条付きマット5は、図4に示すように白線20の内側に並ぶカラーコーン4に沿ってその内側に直線状に連続して配置されている。
ところで、カラーコーン4や立看板により車線規制をして走行車両を追い越し車線19側に誘導するとき、カラーコーン4や立看板による指示を視認したドライバーは走行ラインを変更して誘導に従う。しかしながら、カラーコーン4や立看板により誘導されて追い越し車線19を走行していても、その間によそ見をしたり、ついウトウトと居眠りしてしまうことがある。このような場合、車両は緩やかにふらついて蛇行することが多くなり、緩いラインで徐々に規制区域21へと切れ込んで行く。そこで、本発明の突条付きマット5を規制区域21の開始側の一端部から白線20に沿って一列に配置しておくと、緩やかに切れ込んできた車両の片輪が突条付きマット5に乗り上げ、突条付きマット5の突条12によりガタガタと騒音を発して振動することになる。この場合、規制区域21への進入角度が浅いので、突条付きマット5の上をタイヤが乗り上げている時間は長く、幾度もガタガタという騒音を発して振動を繰り返すことになり、騒音と振動によってドライバーに明確に注意を喚起することができる。
本発明の効果を確認するために、上記の突条付きマット5の突条12の間隔16を200mmと250mmと例えば図1で示す300mmの3種類とし、突条12の高さを15mmと20mmの2種類に変えながら、この突条付きマット5上を自動車で走行し、車内における振動および騒音ならびに車外における振動および騒音について測定した。自動車には、乗用車として3000ccクラスの高級車を、トラックには10トン車をそれぞれ選んで走行した。この走行では、自動車のタイヤに引きずられて突条付きマット5がめくれ上がるか、あるいは、振動およびその騒音がドライバーもしくは走行車の周囲で作業をしている作業者にどの程度に感知しうるかについて、乗用車は時速45kg/hrで、トラックは時速50kg/hrで走行して実験を行った。
車内の騒音および振動の測定には、普通騒音計としてリオン株式会社製NA−20(検定付)およびレヴェルレコーダーLR−20を使用し、さらに振動レヴェル計としてリオン株式会社製のVM−51(検定付)と騒音震度レヴェル処理機SV−76を使用して計測した。なお、車両室内における騒音および振動は、乗用車の場合は車両後部の座席上に機器を設置し、トラックの場合はエアーサスペンジョンおよび座席のクッション上で計測した。一方、車外の周囲の騒音および振動は、突条付きマット5の設置位置より3.5メートル路肩寄りの地点にて上記の各騒音計を配置して計測した。この走行実験において、乗用車、トラックともに回転するタイヤに引き連れられて突条付きマット5がめくれ上がることはなかった。
次いで、突条付きマット5を設置した場合と、突条付きマット5を設置しないものを図において点線で空走行と示した場合との、乗用車及びトラックの走行実験における騒音及び振動について測定した結果を示す。先ず、乗用車の車内の騒音及び振動は、図5の右端上部に300−20で示すように、間隔300mm、高さ20mmの突条を設けたものでは、乗用車の車内における騒音はMaxで81dB、振動はMaxで98dBであった。一方、乗用車の車外の騒音及び振動では、図6の右端上部に200−20で示すように、間隔200mm、高さ20mmの突条を設けたものでは、騒音はMaxで104dB、振動はMaxで51dBであった。図7の右端上部に250−20で示すように、間隔250mm、高さ20mmの突条を設けたものでは、騒音はMaxで103dB、振動はMaxで53dBであった。図8の右端上部に300−20で示すように、間隔300mm、高さ20mmの突条を設けたものでは、騒音はMaxで102dB、振動はMaxで53dBであった。この結果、乗用車の場合は、車内においては騒音よりも振動が感知された。一方、車外においては、騒音はいずれも104dBであったが、振動は54dBと低く、騒音が極めて大きく感じられた。しかし、突条の間隔のあけ具合による差は格別に認められなかった。また、点線で示すマットを設置しない場合の空走行では、騒音はMAXで86dBと低かった。
次いで、トラックの車内の騒音及び振動は、図9の右端上部に300−20示すように、間隔300mm、高さ20mmの突条を設けたものでは、トラックの車内における1回目のテストの実線で示す本発明のマットを設置したものでは、騒音はMaxで77dB、振動はMaxで100dBで、2回目のテストの騒音はMaxで78dB、振動はMaxで102dBであった。しかし、点線で示すマットを設置しない空走行の場合と格別の差異はトラックの車内では感じられなかった。これは、トラックの場合、エアーサスペンジョン上に設置しているためか、騒音、振動ともに乗用車ほど差異のつく結果は得られなかった。しかし、トラックの場合でも、ハンドルに伝わる振動は明確に強く体感しうるもので本発明のマットを設置することで危険を感知することができた。
さらに、トラックの車外の騒音及び振動は、図10の右端上部に200−15で示すように、間隔200mm、高さ15mmの突条を設けたものでは、騒音はMaxで105dB、振動はMaxで63dBであった。図11の右端上部に200−20で示すように、間隔200mm、高さ20mmの突条を設けたものでは、騒音はMaxで106dB、振動はMaxで64dBであった。図12の右端上部に250−15で示すように、間隔250mm、高さ15mmの突条を設けたものでは、騒音はMaxで105dB、振動はMaxで66dBであった。図13の右端上部に250−20で示すように、間隔200mm、高さ20mmの突条を設けたものでは、騒音はMaxで106dB、振動はMaxで66dBであった。図14の右端上部に300−15で示すように、間隔300mm、高さ15mmの突条を設けたものでは、騒音はMaxで103dB、振動はMaxで67dBであった。図15の右端上部に300−20で示すように、間隔300mm、高さ20mmの突条を設けたものでは、騒音はMaxで106dB、振動はMaxで69dBであった。この結果、車外では騒音を極めて強く体感できた。しかし、突条の間隔による差はトラックの場合は殆ど認められなかった。一方、点線で示すマットを設置しない空走行の場合は、いずれも騒音はMAXで98dBで、振動はMAXで62dBであり、マットを設置したものに比していずれもやや低く、本発明のマット設置する効果は十分に感じられた。
本発明の突条付きマットで、(a)は平面図、(b)は側面図(c)は裏面図である。 本発明の突条付きマットの斜視図で、(a)は表面側、(b)は裏面側から見た図である。 本発明の突条付きマットを巻き取った状態の側面図である。 本発明の突条付きマットを設置した工事に伴う規制区域を設置した自動車道路の平面図である。 本発明の間隔300mm、高さ20mm、幅20mmの突条付きマットの設置路面と設置無し路面の乗用車走行による車内の騒音及び振動を示すグラフである。 本発明の間隔200mm、高さ20mm、幅20mmの突条付きマットの設置路面と設置無し路面の乗用車走行による車外の騒音及び振動を示すグラフである。 本発明の間隔250mm、高さ20mm、幅20mmの突条付きマットの設置路面と設置無し路面の乗用車走行による車外の騒音及び振動を示すグラフである。 本発明の間隔300mm、高さ20mm、幅20mmの突条付きマットの設置路面と設置無し路面の乗用車走行による車内の騒音及び振動を示すグラフである。 本発明の間隔300mm、高さ20mm、幅20mmの突条付きマットの設置路面と設置無し路面の10tトラック走行による1回目テスト及び2回目テストの車内の騒音及び振動を示すグラフである。 本発明の間隔200mm、高さ15mm、幅20mmの突条付きマットの設置路面と設置無し路面の10tトラック走行による車外の騒音及び振動を示すグラフである。 本発明の間隔200mm、高さ20mm、幅20mmの突条付きマットの設置路面と設置無し路面の10tトラック走行による車外の騒音及び振動を示すグラフである。 本発明の間隔250mm、高さ15mm、幅20mmの突条付きマットの設置路面と設置無し路面の10tトラック走行による車外の騒音及び振動を示すグラフである。 本発明の間隔250mm、高さ20mm、幅20mmの突条付きマットの設置路面と設置無し路面の10tトラック走行による車外の騒音及び振動を示すグラフである。 本発明の間隔300mm、高さ15mm、幅20mmの突条付きマットの設置路面と設置無し路面の10tトラック走行による車外の騒音及び振動を示すグラフである。 本発明の間隔300mm、高さ20mm、幅20mmの突条付きマットの設置路面と設置無し路面の10tトラック走行による車外の騒音及び振動を示すグラフである。
符号の説明
1 路面
2 禁止区域
3 走行車線
4 カラーコーン
5 突条付きマット
6 耐摩耗可撓性ゴム板材
7 基盤
8 横幅
9 縦長さ
10 厚さ
11 表面
12 突条
13 長さ
14 幅
15 高さ
16 間隔
17 滑り止め突起
18 裏面
19 追い越し車線
20 白線
21 規制区域
22 乗用車

Claims (2)

  1. 路面に溜まった水の侵入可能な隙間を形成しうる高さ1.8〜2.5mmで、幅10〜20mmで、長さ30〜70mmの小突起からなり互いに間隔30〜70mm空けた複数個の滑り止め突起を裏面の全面に立設して有する耐摩耗性ゴム板材の基盤からなることを特徴とする道路進入禁止区域内へ侵入した自動車に対する警告用の突条付きマット。
  2. 上記の基板は横幅250〜350mmで縦長さ4500〜6000mmの厚さ4〜6mmからなり、該基板の表面に幅18〜23mmで高さ13〜23mmで、かつ該基板の横幅と同長の長さを有する複数本の突条を該基盤の長手方向の200〜300mm毎に間隔を置いて立設して有することを特徴とする請求項1に記載の道路進入禁止区域内へ侵入した自動車に対する警告用の突条付きマット。
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