JP4111694B2

JP4111694B2 - Multipurpose buoy

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Publication number: JP4111694B2
Application number: JP2001191862A
Authority: JP
Inventors: 謙一郎胡屋
Original assignee: 謙一郎胡屋
Priority date: 2001-06-25
Filing date: 2001-06-25
Publication date: 2008-07-02
Anticipated expiration: 2021-06-25
Also published as: JP2003002283A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、海洋等で種々の観測や浮標灯等に使用可能な多目的ブイに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種のブイは、例えば、港湾施設等で航路標識用の浮標灯として使用されている。図１４は、従来のブイを浮標灯に適用した状態を示す斜視図である。以下、図１４を参照して従来のブイについて説明する。
【０００３】
図１４に示すように、ブイ本体１０１は、円柱状のフロート１０２と、フロート１０２の下面１０２ｂの中心部に固着されたポール１０４と、ポール１０４の下端部に設けられたカウンターウエイト１３０とからなる。なお、ブイ本体１０１において、水中に没する側を下方、水上に浮上する側を上方と称する。
【０００４】
フロート１０２は、ブイ本体１０１に浮力を付与する部材であり、繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）等の合成樹脂や圧延鋼材及びアルミニウム合金等の金属からなり、内部に浮力体としてのウレタン発泡樹脂等を充填して密封されている。
【０００５】
また、フロート１０２の下面１０２ｂの中心部に設けられたポール１０４及びカウンターウエイト１３０は、フロート１０２を安定して浮揚させるためのものであって、ブイ本体１０１が、水面１４４で安定して浮揚することができる。
【０００６】
上記の構成からなるブイ本体１０１を浮標灯として使用する場合には、フロート１０２の上面１０２ａ上に各種灯器を設けて使用する。例えば、図１４に示すように、上面１０２ａ上に櫓状の標体部１１１を設け、標体部１１１の頂上部に灯器１１１ａを取り付けて構成する。
【０００７】
また、浮標灯のように、常に所定の位置に浮揚させて使用する場合には、フロート１０２の下面１０２ｂと海底とをチェーン等の係留索１４２及びシンカーブロック１４１によって連結してブイ本体１０１を所定の位置に係留することが行われている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ブイ本体１０１は、高波浪、潮流及び吹送流等による負荷を受ける表面積が大きく係留索１４２が切断されてしまう場合がある。また、海面における波高の上下に対応してブイ本体１０１も上下するため、チェーン等の係留索１４２の弛緩、緊張の繰り返しによって摩耗し、係留索１４２が切断されてブイ本体１０１が流失してしまうおそれがある。特に、設置水域の水深が深ければ深いほど、長大化するチェーン等の自重、電源装置・テレメーター装置・投光器・センサー類等の積載重量及び積載場所により、それに見合った浮力を維持すべく、フロート１０２及びブイ本体１０１を大型化する必要があり、チェーン等の係留索１４２に受ける負荷が増大して係留索１４２の切断につながるおそれがある。
【０００９】
また、海底に各種観測機器を設けている場合には、ブイ本体１０１と観測機器との間に設けられたデータの送受信や電源の供給を行う伝送ケーブルがよじれて断線し、観測が不可能になるおそれがある。
【００１０】
また、ダイバーの潜水可能深度は、一般的に水面から水深５０ｍ以内であるため、水深５０ｍ以上の海域においては、ブイの設置作業を容易に行うことができない。
【００１１】
さらに、ブイ本体１０１が大型化すると、係留索１４２及びシンカーブロック１４１等のブイの係留システム全体も大型化し、ブイ本体１０１の製造、保管、設置地点までの搬送及び設置作業等に手間がかかるとともに、高コスト化する傾向がある。
【００１２】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであって、高波浪、潮流及び吹送流等による負荷、波高の上下によるチェーン等の係留索の弛緩、緊張の繰り返しによる摩耗を大幅に軽減することが可能であり、ブイを係留するチェーン等の係留索の切断や、各種データの送受信を行う伝送ケーブル等の断線の防止が可能であり、ダイバーの作業することができない水面から水深５０ｍ以上の水域においても容易にブイの設置作業及び交換作業ができ、かつ用途に応じてブイ全体を大型化しても、製造、保管、搬送、現地組立、設置作業及び交換作業等の容易化や低コスト化を達成することができる多目的ブイを提供することを目的とする。
【００１３】
本発明の多目的ブイは、ワイヤの一端が連結され水底に沈着された複数のシンカーブロックと、前記ワイヤの他端に連結され前記水底に対して海面側の水中に浮遊された中間ブイと、該中間ブイとワイヤによって前記中間ブイよりもさらに海面側に浮游された多目的ブイ本体とを備え、前記多目的ブイ本体は、中間ブイ上に所定の間隔で配置された複数の掛け金具との間でワイヤを介して連結され、前記多目的ブイ本体を係留する複数のワイヤは、前記中間ブイ上の前記複数の掛け金具に先端が各々締結され、かつ、そのまま前記複数の掛け金具に各々挿通され、挿通されたワイヤ部分においては、内部に前記ワイヤが挿通されて前記ワイヤ上を摺動可能な重りが介されたことを特徴とする。
【００２９】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による多目的ブイの第１の実施の形態について、図１乃至図７を参照して説明する。図１は、本発明による第１の実施の形態としての多目的ブイの設置状態を示す正面図、図２は、図１に示す多目的ブイの設置状態を示す平面図、図３は、図１に示す多目的ブイの多目的ブイ本体の平面図、図４は、図１に示す多目的ブイの多目的ブイ本体の正面図、図５は、図１に示す多目的ブイの中間ブイの平面図、図６は、図５に示す中間ブイの正面図、図７は、図４に示す多目的ブイ本体の分解図である。
【００３０】
図１に示すように、本発明による多目的ブイは、海底、湖底、川底等の水底に沈着された基準シンカーブロック４１ａ、複数のシンカーブロック４１ｂ、水面又は、水面付近に係留された多目的ブイ本体１、シンカーブロック４１ａ及びシンカーブロック４１ｂと多目的ブイ本体１の間に位置する中間ブイ２１、多目的ブイ本体１と中間ブイ２１を連結するワイヤ４２ｂ、シンカーブロック４１ａ及びシンカーブロック４１ｂと中間ブイ２１を連結する基準ワイヤ４２ｃ及びワイヤ４２ｄとからなる。
【００３１】
図３及び図４に示すように、多目的ブイ本体１は、内部に空間を有し、全体が中空の略球体状になっており、第１本体２と第２本体３との間に介装されたフロート４とを有する。
【００３２】
第１本体２は、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属からなり（本実施の形態ではステンレス）、下枠としてのドーナツ板状の大輪部２ａと、大輪部２ａに対して小径の上枠としての小輪部２ｂと、大輪部２ａと小輪部２ｂとを所定の間隔で連結する複数の連結パイプ２ｃとにより、内部に空間を有し、全体が中空の半球状に構成されている。前記連結パイプ２ｃは、所定の曲率を有し、大輪部２ａ及び小輪部２ｂの円周方向に沿って所定の間隔で設けられている。本実施の形態では、１２本設けられている。また、大輪部２ａは、円周方向に沿って連結パイプ２ｃ間に等間隔で形成された複数のボルト孔１１ｄ（本実施の形態では１２カ所）を有する。
【００３３】
また、第２本体３は、第１本体２と対称な形状を有するほぼ同一の構成であり、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属からなり（本実施の形態ではステンレス）、第１本体２の各部材に対応して、ドーナツ板状の大輪部３ａと、大輪部３ａに対して小径の小輪部３ｂと、大輪部３ａと小輪部３ｂとを連結する連結部材としての複数の連結パイプ３ｃとからなる。連結パイプ３ｃは、所定の曲率を有し、大輪部３ａ及び小輪部３ｂの円周方向に沿って所定の間隔で、１２本設けられている。また、大輪部３ａは、連結パイプ３ｃ間に円周方向に沿って大輪部２ａに対応する位置に形成された複数のボルト孔１１ｄ（本実施の形態では１２カ所）を備えている。
【００３４】
なお、大輪部２ａ、大輪部３ａ、小輪部２ｂ及び小輪部３ｂは、環状のものに限らず、種々の形態のものを採択することが可能であり、大輪部２ａ及び大輪部３ａを第１枠部材、小輪部２ｂ及び小輪部３ｂを第２枠部材とも称する。また、フロート４の形態は、大輪部２ａ、大輪部３ａ、小輪部２ｂ及び小輪部２ｃの形態に応じ適宜選択される。
【００３５】
また、フロート４は、多目的ブイ１に浮力を付与する部材であり、第１本体２の大輪部２ａ及び第２本体３の大輪部３ａに対応して輪状に形成され、大輪部２ａ及び大輪部３ａと等しい外径及び内径を有し、円周方向に沿って大輪部２ａのボルト孔１１ｄ及び大輪部３ａのボルト孔１１ｄに対応する位置に形成された複数のボルト孔１１ｄ（本実施の形態では１２カ所）を備えている。フロート４は、設置水域までの搬送、現地組立等を容易にすべく、分割可能な構成とすることも可能である。そして、多目的ブイ本体１は、大輪部２ａと大輪部３ａとの間にフロート４を介装して、前記ボルト孔１１ｄにそれぞれボルト１１ａを挿通して、ワッシャ１１ｃ及びナット１１ｂによって締結固定される。また、前記フロート４は、圧延鋼材、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属からなり（本実施の形態ではステンレス）、内部に浮力体としての発泡スチロールを充填して密封されている。なお、フロート４は、繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）等の合成樹脂により形成することも可能であり、内部に充填する浮力体として、ウレタン発泡樹脂等を使用してもよい。
【００３６】
また、フロート４の周囲には、多目的ブイ本体１の浮力を増加させるための補助フロート１３を連結することが可能である。そして、前記フロート４の周囲に限らず多目的ブイ本体１に、補助フロート１３を設けることが可能であり、多目的ブイ本体１に設置した各種装置の重量を考慮して、適切な大きさの補助フロート１３を連結可能である。
【００３７】
また、多目的ブイ本体１は、内部の中心部に円筒状の水密ケース５を有する。前記水密ケース５は、電源装置・テレメーター装置・投光器・センサー類等の各種装置を収納する部材であり、全体が円筒状に形成され、第２本体３の小輪部３ｂ上に取り付けられている。
【００３８】
また、図７に示すように、本実施の形態の多目的ブイ本体１は、水密ケース５と第１本体２又は、第２本体３との間に介装されて多目的ブイ本体１と水密ケース５とが相対的に回転自在に保持される回転架台８を有する構成とすることも可能である。前記回転架台８は、多目的ブイ本体１、すなわち、第１本体２、第２本体３及びフロート４と水密ケース５とを相対的に回転自在に保持する部材であり、固定側プレート９と前記固定側プレート９に嵌合する回転側プレート１０とからなる。
【００３９】
前記固定側プレート９は、円板状の部材で、上面上に前記水密ケースが締結固定されている。また、前記固定側プレートの下面側に沿って円筒状のすべり部材９ｂが固着され、前記すべり部材９ｂの外周に沿って複数の付着物除去部材としての付着物除去ピン９ａ（例えば、４本）が所定の間隔で配設されている。前記すべり部材は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン（商標名：テフロン）等のフッ素樹脂からなる。
【００４０】
前記回転側プレート１０は、円板状の部材で、下面側で前記第２本体３の底板３ｄに締結固定されている。また、前記回転側プレート１０の上面側には、周縁部に沿って円筒状の摺動突部１０ａが一体又は別体で形成されている。そして、前記摺動突部１０ａを前記付着物除去ピン９ａと前記すべり部材９ｂとの間に嵌合すると、前記摺動突部１０ａの内周面が前記すべり部材９ｂの外周面に密着して摺動可能な構成になっている。
【００４１】
なお、前記水密ケース５を前記第１本体２に対して取り付ける構成にすることも可能であり、前記水密ケース５と前記第１本体２との間に前記回転架台８を介装してもよい。この場合、前記水密ケース５を前記固定側プレート９に締結固定し、前記回転側プレート１０を前記第１本体２に締結固定して、前記固定側プレート９と前記回転側プレート１０とを嵌合する構成にすればよい。
【００４２】
前記回転架台は、多目的ブイ本体１を基準ワイヤ４２ａのみによって中間ブイ２１と連結して係留する場合に、基準ワイヤ４２ａのねじれを防止することができる。また、中間ブイ２１に各種観測装置を設け、該観測装置との間に伝送ケーブルを設けた場合でも、該伝送ケーブルのよじれを防止することができる。すなわち、前記多目的ブイ本体１を回転する方向の力が加わると、ワイヤによって固定される前記水密ケース５に対して、前記多目的ブイ本体１、すなわち、前記第１本体２、前記第２本体３及び前記フロート４が回転して前記ケーブル又は、基準ワイヤ４２ａによじれが発生することを防止することができる。また、前記回転架台８は、付着物除去部材としての前記付着物除去ピン９ａを有することから、前記回転架台８の回転部分、すなわち、前記すべり部材９ｂと前記摺動突部１０ａとの嵌合部に付着物が付着することを防止して、常に円滑に回転することができる。
【００４３】
次に、多目的ブイ本体１と水底のシンカーブロック４１ａ及びシンカーブロック４１ｂの間に位置する中間ブイ２１について図５及び図６を参照して説明する。中間ブイ２１は、第１本体２２及び第２本体２３と、第１本体２２と第２本体２３との間に介装されたフロート２４からなり、多目的ブイ本体１が備える連結パイプ２ｃの形態のみが異なり、他の構成については同一であることから、多目的ブイ本体１と同一の構成又は機能を有する部分については説明を省略する。
【００４４】
図６に示すように、中間ブイ２１は、第１本体２２の大輪部２２ａと小輪部２２ｂとを連結する複数の連結パイプ２２ｃ及び第２本体２３の大輪部２３ａと小輪部２３ｂとを連結する複数の連結パイプ２３ｃが直棒状に形成されている。連結パイプ２２ｃ及び連結パイプ２３ｃは、大輪部２２ａ及び小輪部２２ｂ、大輪部２３ａ及び小輪部２３ｂの円周方向に沿って所定の間隔で８本設けられている。中間ブイ２１は、フロート４を挟んで紡錘形状になっており、連結パイプ２２ｃ及び連結パイプ２３ｃが直棒状であることから、中間ブイ２１の上下方向の強度が大きくなっている。すなわち、中間ブイ２１は、水底に設置されたシンカーブロック４１ａ及びシンカーブロック４１ｂと一端が連結され、他端が中間ブイ２１と連結された基準ワイヤ４２ｃ及びワイヤ４２ｄの荷重に対して、十分に耐えうるものである。特に、水深が深ければ、深いほど中間ブイ２１とシンカーブロック４１を連結する基準ワイヤ４２ｃ及びワイヤ４２ｄが長くなり、その基準ワイヤ４２ｃ及びワイヤ４２ｄを張設するため中間ブイ２１のフロート２４も浮力を増すために大型化する必要があり、中間ブイ２１にかかる負荷も更に大きくなる。従って、このような水深が深い海域等において、特に好適である。
【００４５】
なお、多目的ブイ本体１の第１本体の連結パイプ２ｃと第２本体の連結パイプ３ｃ及び中間ブイ２１の第１本体２２の連結パイプ２２ｃと第２本体２３の連結パイプ２３ｃは、強度が十分に確保されるのであれば、所定の曲率を有するものや、直棒状のものでも良い。従って、連結パイプ２２ｃ及び連結パイプ２３ｃの本数を変えることによって強度を調整することも可能である。
【００４６】
また、中間ブイ２１は、内部の中心部に円筒状の水密ケース２５を有する。この水密ケース２５は、電源装置・テレメーター装置・投光器・センサー類等の各種装置を収納する部材であり、全体が円筒状に形成され、第２本体２３の小輪部２３ｂ上に取り付けられている。
【００４７】
また、フロート２４の周囲には、中間ブイ２１の浮力を増加させるための補助フロート２６を連結することが可能である。そして、前記フロート２４の周囲に限らず中間ブイ２１に、補助フロート２６を設けることが可能であり、中間ブイ２１に設置した各種装置の重量を考慮して、適切な大きさの補助フロート２６を連結可能である。
【００４８】
次に、水底に沈着された基準シンカーブロック４１ａ、シンカーブロック４１ｂ及び基準シンカーブロック４１ａ、シンカーブロック４１ｂと中間ブイ２１を連結する基準ワイヤ４２ｃ、ワイヤ４２ｄについて、図１及び図２を参照して説明する。
【００４９】
図１及び図２に示すように、基準シンカーブロック４１ａ、シンカーブロック４１ｂは、中間ブイ２１及び多目的ブイ本体１を係留すべく、水底に船から沈められるものであって、コンクリート製で重量が数トンもするものもある。図１及び図２からも明らかなように、基準シンカーブロック４１ａを中心として、その周囲に等間隔で複数、本実施の形態では３つのシンカーブロック４１ｂが固設されており、基準シンカーブロック４１ａを中心とするシンカーブロック４１ｂ同士の角度は１２０°となっているが、前記角度は適宜所定の角度を採択することができ、等角度ではなく、異なる角度で構成してもよい。また、基準シンカーブロック４１ａ及びシンカーブロック４１ｂは、その上端に基準ワイヤ４２ｃ又はワイヤ４２ｄと連結するための基準掛け金具４４ａ（図１に図示）又は掛け金具４４ｂが配設されている。
【００５０】
基準ワイヤ４２ｃは、基準シンカーブロック４１ａと中間ブイ２１を連結するものであり、中間ブイ２１の第２本体２３の下端に配設された第２基準掛け金具３２ｃ及び基準シンカーブロック４１ａ上端の掛け金具４４ａにおいて連結されるものである。基準ワイヤ４２ｃが張設されると、中間ブイ２１のフロート２４の浮力によって、自ら緊張する。
【００５１】
ワイヤ４２ｄは、中間ブイ２１の第２本体２３の大輪部２３ａに円周方向に等間隔に配設された第２掛け金具３２ｄ及びシンカーブロック４１ｂの上端に配設された掛け金具４４ｂにおいて連結されるものであるが、中間ブイ２１は、疑似海底となるものであるため、ワイヤ４２ｄの長さは、中間ブイ２１を水平状態に維持すべくダイバーにより、調節部４３を調節することによって調整される。その結果、中間ブイ２１は、図１に示すように、水面からを一定の水深に浮遊する状態となる。そして、中間ブイ２１は水面から水中４０ｍ付近に位置する。水深４０ｍ付近は、波の影響を受けないため、ダイバーの潜ることのできない水深５０ｍ以上の水域においても中間ブイ２１を疑似海底とすることができ、多目的ブイ本体１の設置を容易に行うことができ、多目的ブイ本体１への波等の影響を最小限に防ぐことが可能となる。
【００５２】
また、基準ワイヤ４２ａ、ワイヤ４２ｂ、ワイヤ４２ｃ及びワイヤ４２ｄは、ステンレス等の金属や、ロープ等で構成されるものである。
【００５３】
次に、多目的ブイ本体１と中間ブイ２１を連結する基準ワイヤ４２ａ及びワイヤ４２ｂについて、図１、図２及び図４を参照して説明する。
【００５４】
基準ワイヤ４２ａは、多目的ブイ本体１と中間ブイ２１を連結するものであり、多目的ブイ本体１の下部ポール７の下端に配設された基準掛け金具１２ａ（図４に図示）及び中間ブイ２１の第１本体２２の上端に配設された第１基準掛け金具３２ａとの間で連結される。基準ワイヤ４２ａの長さは、中間ブイ２１から海面までの深度に対応して、４０ｍ程度となる。多目的ブイ本体１は、ワイヤ４２ｂを用いず、基準ワイヤ４２ａの１本のみでも係留が可能である。
【００５５】
ワイヤ４２ｂは、多目的ブイ本体１と中間ブイ２１を連結するものであり、多目的ブイ本体１の第２本体３の大輪部２ａ上に円周方向で等間隔に配設された掛け金具１２ｂ及び中間ブイ２１の第１本体２２の大輪部２２ａ上に円周方向で等間隔に配設された第１掛け金具３２ｂを連結するものである。ワイヤ４２ｂの長さは、多目的ブイ本体１を水平状態に維持し得るよう算出されるものである。複数のワイヤ４２ｂによって、多目的ブイ本体１を係留するため、多目的ブイ本体１の安定度が向上するものである。
【００５６】
多目的ブイ本体１を係留する複数のワイヤ４２ｂは、中間ブイ２１上に所定の間隔で配置された複数の第１掛け金具３２ｂに各々挿通され、第１掛け金具３２ｂに締結されたワイヤ４２ｂと掛け金具３２ｂとの間にワイヤに挿通されて摺動可能な重り３４を介する余張部３３を設けることが望ましい（図１の拡大図参照）。重り３４は、中空の円筒状をなし、内部にワイヤ４２ｂを挿通してなる。重り３４の重量を調節することによって、多目的ブイ本体１の水深を自由に設定可能とする事が可能である。例えば、多目的ブイ本体１は、水面に浮いている必要はなく、潜水させておくことも可能となる。また、余張部３３を設けることにより、ワイヤ４２ｂの長さがある程度可変となるため高波浪、潮流及び吹送流等によっても、多目的ブイ本体１への負荷が低減される。
【００５７】
次に、本発明による多目的ブイの設置方法について、図１１を参照して説明する。図１１は、本発明による多目的ブイの設置方法であって、（ａ）〜（ｇ）を工程順に示した正面図である。
【００５８】
図１１（ａ）に示すように、基準シンカーブロック４１ａと中間ブイ２１の下端中央の第２基準掛け金具３２ｃを基準ワイヤ４２ｃで連結し、中間ブイ２１の上端の第１基準掛け金具３２ａとパイロットブイ６０を基準ワイヤ４２ａによって連結したものを船舶に設置したＧＰＳ（ＧｌｏｂａｌＰｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇＳｙｓｔｅｍ）によって、基準シンカーブロック４１ａの設置点を計測して、船舶から、基準シンカーブロック４１ａ、中間ブイ２１、パイロットブイ６０の順に沈着させる。基準シンカーブロック４１ａと中間ブイ２１を連結する基準ワイヤ４２ｃの長さは、中間ブイ２１が、水深４０メートル付近に浮遊するよう、設置地点の水深を考慮して算出されるものである。この第１工程により、水底から海面まで、基準シンカーブロック４１ａ、中間ブイ２１、パイロットブイ６０順で、設置、浮遊することとなる。また、中間ブイ２１は、水深４０ｍ付近に浮遊することとなるため、基準ワイヤ４２ａの長さは水面までの約４０ｍ程度となり、基準ワイヤ４２ａの一端に連結されたパイロットブイ６０が水面に浮遊して、設置工程上の目印となり、船舶からの視認に役立つものである。
【００５９】
図１１（ｂ）に示すように、基準シンカーブロック４１ａの設置地点を中心とし、該中心の周囲に複数のシンカーブロック４１ｂ及び該シンカーブロック４１ｂとワイヤ４２ｄによって連結されたパイロットブイ６０を等間隔に船舶から沈着させる。この場合、シンカーブロック４１ｂの設置地点は、基準シンカーブロック４１ａを基準に算出されるものであり、基準シンカーブロック４１ａと同様にＧＰＳによって設置地点を計測するものである。本実施の形態においては、基準シンカーブロック４１ａの周囲に３つのシンカーブロック４１ｂを配するため、基準シンカーブロック４１ａを中心とするシンカーブロック４１ｂ同士の角度は、図２に示すように、いずれも１２０°となる。また、ワイヤ４１ｂの長さは設置地点の水深を考慮して、パイロットブイ６０が水面に浮遊して、設置工程上の目印ともなり得るように算出されるものである。第２工程により、基準シンカーブロック４１ａに対応したパイロットブイ６０の周囲に等間隔に複数のパイロットブイ６０が水面に現れることとなる。
【００６０】
図１１（ｃ）に示すように、シンカーブロック４１ｂとパイロットブイ６０に連結されたワイヤ４２ｄをダイバーによって中間ブイ２１の第２本体２３の大輪部２３ａに配設された第２掛け金具３２ｄに連結し、余分なワイヤ４２ｂは、ダイバーによって切断する。中間ブイ２１は、水深４０ｍ付近に浮遊しているため、ダイバーによって十分に、中間ブイ２１にワイヤ４２ｄを連結可能なものである。また、中間ブイ２１の浮遊位置を固定すべく、調節部４３により、ワイヤ４２ｄを張設して、緊張させる。この場合、中間ブイ２１を疑似水底とすべく、該調節部４３によって、中間ブイ２１が水平状態になるように調節する。中間ブイ２１を水平状態とすることによって、疑似海底とし、ダイバーが潜水することのできない水深の水域においてもブイが設置可能である。
【００６１】
多目的ブイ本体１を１本の基準ワイヤ４２ａによって係留する場合は、中間ブイ２１の第１本体２２の上端の第１基準掛け金具３２ａに一端が連結された基準ワイヤ４２ａの他端に連結されたパイロットブイ６０を多目的ブイ本体１と交換することによって、本発明による多目的ブイが完成する。
【００６２】
また、水面の多目的ブイ本体１を複数のワイヤ４２ｂにより係留する場合は、図１１（ｄ）に示すように、ダイバーが、パイロットブイ６０に一端が連結されたワイヤ４２ｂの他端を中間ブイ２１の第１本体２２の大輪部２２ａに配設された第１掛け金具３２ｂに連結する。この場合、ワイヤ４２ｂの長さは、ワイヤ４２ｂと中間ブイ２１の第１本体２２の直上の水面までの距離に対応するものではなく、基準ワイヤ４２ａと連結されたパイロットブイ６０までの長さとなる。中間ブイ２１の本体上部２２の大輪部２２ａは、これによって、基準ワイヤ４２ａに連結されたパイロットブイ６０を中心として、周囲に等間隔で複数のパイロットブイが水面に浮遊する。本実施の形態（図１２（ｄ））においては、ワイヤ４２ｂは、３本であるため、基準ワイヤ４２ａに対応するパイロットブイ６０を中心として、ワイヤ４２ｂに対応するパイロットブイ６０同士の角度は、それぞれ１２０°となる。
【００６３】
図１１（ｅ）に示すように、中間ブイ２１の第１本体２２の上端の第１基準掛け金具３２ａに一端が連結された基準ワイヤ４２ａの他端に連結されたパイロットブイ６０を多目的ブイ本体１に交換する。
【００６４】
図１１（ｆ）に示すように、多目的ブイ本体１の第２本体３の大輪部３ａ上に円周方向で等間隔に配設された掛け金具１２ｂとワイヤ４２ｂを連結する。この場合、ワイヤ４２ｂは、シンカーブロック４１ａ及びシンカーブロック４１ｂと中間ブイ２１を連結する基準ワイヤ４２ｃ及び４２ｄと違い、波高の上下を考慮して、余裕をもたせる。
【００６５】
図１１（ｇ）に示すように、ダイバーによって、基準ワイヤ４２ａの連結を解除し、基準ワイヤ４２ａを回収する。基準ワイヤ４２ｂ下端に余張部を設け、長さを可変とするため、基準ワイヤ４２ａを回収するものである。これによって、本発明の多目的ブイが完成する。
【００６６】
次に、本発明による第２の実施の形態として、図８を使用して説明する。図８は、本発明による第２の実施の形態を示すものであって、図４に示す多目的ブイ本体の第１本体を取り払った本発明の多目的ブイの設置状態を示す正面図である。
【００６７】
図８に示すように、多目的ブイ本体１は、第１本体２を取り払った構成とすることも可能であり、フロート４が発生する浮力により、該フロート４を水面に維持することが可能であり、かつ、第１本体２を取り払うことによって、多目的ブイ本体１上に大型の各種観測装置や電源装置、位置測定装置等の搭載物を搭載可能となるものである。
【００６８】
次に、本発明による第３の実施の形態として、図９を使用して説明する。図９は、本発明による第３の実施の形態を示すものであって、本発明の多目的ブイを浮標灯に適用した設置状態を示す正面図である。
【００６９】
図９に示すように、上部ポール６の上端に標識灯５４を設置したものである。また、標識灯の電源として上部ポール６の側面にソーラーパネル５６を設置して、必要な電源をソーラーパネル５６により供給することが可能となる。また、ソーラーパネル５６が鳥等によって破損してしまうことを防止すべく、鳥よけ５５がソーラーパネル５６の上部に設けられている。また、本実施の形態においては、多目的ブイ本体１の第１本体２の連結パイプ２ｃ及び第２本体３の連結パイプ３ｃを直棒状に構成することによって多目的ブイ１の上下に対する強度を増し、かつ、第１本体２の大輪部２ａ及び小輪部２ｂ、第２本体３の大輪部３ａ及び小輪部３ｂを設けず、前記連結パイプ２ｃ及び連結パイプ３ｃを上部ポール６、下部ポール７及びフロート４に直付けすることによって、更に簡易な構造としたものである。
【００７０】
次に、本発明による第４の実施の形態として、図１０を使用して説明する。図１０は、本発明による第４の実施の形態を示すものであって、図１に示す中間ブイ本体直下のワイヤーを取り払った設置状態を示す正面図である。
【００７１】
図１０に示すように、図１に示す基準シンカーブロック４１ａと中間ブイ２１の第２本体２３の下端に配設された第２基準掛け金具３２ｃを連結するワイヤ４２ｃを取り払うことも可能である。
【００７２】
次に、本発明による第５の実施の形態として、図１２を使用して説明する。図１２は、本発明による第５の実施の形態を示すものであって、本発明の多目的ブイを漁業資源環境調査ユニットに適応した設置状態を示す正面図である。
【００７３】
図１２に示すように、中間ブイ２１のフロート２４上に人工漁礁を設けることも可能である。中間ブイ２１に人工漁礁３５を設けることによって多目的ブイの設置水域における漁業資源環境調査を行うものである。即ち、任意の水深に中間ブイ２１を設置し、疑似海底たる中間ブイ２１に人工漁礁３５を設け、多目的ブイの設置水域を回遊する魚類を集め、中間ブイ２１の上方に係留された多目的ブイ本体１に設置されたサーチライトソナー等の魚群探知機によって漁業資源環境調査を行うものである。この場合において、無線又は、電話回線等の通信手段を多目的ブイに設置することにより、多目的ブイの設置水域における水温、波高及びサーチライトソナー３６等に映し出された魚群に関する情報を付近の漁協、漁船等にリアルタイムに転送することにより効率的な漁業が可能となる。また、過去の漁獲高を検討の上、中間ブイ２１の設置水深、設置海域を適宜変更して、どの水域及び水深にいかなる魚類が生息するのかを調査することにより、長期的にも効率の良い漁業が可能となる。
【００７４】
次に、参考例として、図１３を使用して説明する。図１３は、参考例を示すものであって、本発明の多目的ブイをタワー型ブイに適応した設置状態を示す正面図である。
【００７５】
図１３に示すように、中間ブイ２１としてのフロート２４上にワイヤ４５を介することによって、タワー型ブイ３７を設置することも可能である。従来、水深２５ｍ以内の浅い水域でのみ設置可能であったタワー型ブイ３７を、中間ブイ２１を疑似海底とすることによって、水深２５ｍ以上の深い水域においても設置可能としたものであり、タワー型ブイ３７は海洋観測灯台などに使用されるものである。
【００７６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による多目的ブイによれば、高波浪、潮流及び吹送流による負荷、波高の上下によるチェーン等の係留索の弛緩、緊張の繰り返しによる摩耗を大幅に軽減することが可能であり、ブイを係留するチェーン等の係留索の切断や、各種データの送受信を行う伝送ケーブル等の断線の防止が可能であり、ダイバーの作業することができない水深５０ｍ以上の水域においても容易にブイの設置作業及び交換作業ができ、かつ用途に応じてブイ全体を大型化しても、製造、保管、搬送、現地組立、設置作業及び交換作業等の容易化や低コスト化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による第１の実施の形態としての多目的ブイの設置状態を示す正面図及び余張部の拡大図である。
【図２】図１に示す多目的ブイの設置状態を示す平面図である。
【図３】図１に示す多目的ブイの多目的ブイ本体の平面図である。
【図４】図３に示す多目的ブイ本体の正面図である。
【図５】図１に示す中間ブイの平面図である。
【図６】図５に示す中間ブイの正面図である。
【図７】図４に示す多目的ブイ本体の分解図である。
【図８】本発明による第２の実施の形態を示すものであって、図４に示す多目的ブイ本体の第１本体を取り払った本発明の多目的ブイの設置状態を示す正面図である。
【図９】本発明による第３の実施の形態を示すものであって、本発明の多目的ブイを浮標灯に適用した設置状態を示す正面図である。
【図１０】本発明による第４の実施の形態を示すものであって、図１に示す中間ブイ本体直下のワイヤーを取り払った設置状態を示す正面図である。
【図１１】（ａ）乃至（ｇ）は、本発明による多目的ブイの設置方法であって、（ａ）〜（ｇ）を工程順に示した正面図である。
【図１２】本発明による第５の実施の形態を示すものであって、本発明の多目的ブイを漁業資源環境調査ユニットに適応した設置状態を示す正面図である。
【図１３】参考例を示すものであって、本発明の多目的ブイをタワー型ブイに適応した設置状態を示す正面図である。
【図１４】従来のブイを浮標灯に適用した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
１多目的ブイ本体
２第１本体
２ａ大輪部
２ｂ小輪部
２ｃ連結パイプ
３第２本体
３ａ大輪部
３ｂ小輪部
３ｃ連結パイプ
４フロート
５水密ケース
６上部ポール
７下部ポール
８回転架台
９固定側プレート
９ａ付属物除去ピン
９ｂすべり部材
９ｃ上面
１０回転側プレート
１０ａ摺動突部
１１ａボルト
１１ｂナット
１１ｃワッシャ
１１ｄボルト孔
１２ａ基準掛け金具
１２ｂ掛け金具
１３補助フロート
２１中間ブイ
２２第１本体
２２ａ大輪部
２２ｂ小輪部
２２ｃ連結パイプ
２３第２本体
２３ａ大輪部
２３ｂ小輪部
２３ｃ連結パイプ
２４フロート
２５水密ケース
２６補助フロート
３１ａボルト
３１ｂナット
３２ａ第１基準掛け金具
３２ｂ第１掛け金具
３２ｃ第２基準掛け金具
３２ｄ第２掛け金具
３３余張部
３４重り
３５人工漁礁
３６サーチライト
３７タワー型ブイ
４１ａ基準シンカーブロック
４１ｂシンカーブロック
４２ａ基準ワイヤ
４２ｂワイヤ
４２ｃ基準ワイヤ
４２ｄワイヤ
４３調節部
４４ａ基準掛け金具
４４ｂ掛け金具
５１多目的ブイ本体（第３の実施の形態）
５２第１本体
５３第２本体
５４標識灯
５５鳥よけ
５６ソーラーパネル
６０パイロットブイ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a multipurpose buoy that can be used for various observations, buoyancy lamps, and the like in the ocean and the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, this type of buoy is used, for example, as a buoyant lamp for navigation signs in harbor facilities. FIG. 14 is a perspective view showing a state in which a conventional buoy is applied to a buoyancy lamp. Hereinafter, a conventional buoy will be described with reference to FIG.
[0003]
As shown in FIG. 14, the buoy main body 101 includes a columnar float 102, a pole 104 fixed to the center of the lower surface 102 b of the float 102, and a counterweight 130 provided at the lower end of the pole 104. . In the buoy main body 101, the side immersed in water is referred to as the lower side, and the side floating on the water is referred to as the upper side.
[0004]
The float 102 is a member that imparts buoyancy to the buoy body 101, and is made of synthetic resin such as fiber reinforced plastic (FRP), metal such as rolled steel and aluminum alloy, and filled with urethane foam resin or the like as a buoyancy body. And sealed.
[0005]
The pole 104 and the counterweight 130 provided at the center of the lower surface 102b of the float 102 are for stably floating the float 102, and the buoy body 101 is stably floated on the water surface 144. be able to.
[0006]
When the buoy body 101 having the above-described configuration is used as a buoyant lamp, various lamps are provided on the upper surface 102a of the float 102 for use. For example, as shown in FIG. 14, a bowl-shaped target unit 111 is provided on the upper surface 102 a and a lamp 111 a is attached to the top of the target unit 111.
[0007]
In addition, when the buoy lamp is always lifted at a predetermined position and used, the lower surface 102b of the float 102 and the seabed are connected by a mooring line 142 such as a chain and a sinker block 141, and the buoy main body 101 is fixed. Moored at the position of.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, the buoy body 101 has a large surface area that receives loads due to high waves, tidal currents, and blowing currents, and the mooring lines 142 may be cut off. In addition, the buoy main body 101 also moves up and down in response to the rise and fall of the wave height on the sea surface. Therefore, the mooring line 142 such as a chain is worn by repeated relaxation and tension, and the mooring line 142 is cut and the buoy main body 101 is washed away. There is a fear. In particular, the deeper the water in the installation water area, the greater the float, so as to maintain the buoyancy corresponding to the weight of the chain, the power supply device, telemeter device, projector, sensor, etc. 102 and the buoy body 101 need to be enlarged, and the load received on the mooring line 142 such as a chain may increase, leading to the cutting of the mooring line 142.
[0009]
In addition, when various observation devices are provided on the sea floor, the transmission cable for transmitting and receiving data and supplying power between the buoy body 101 and the observation device is twisted and the observation is impossible. There is a risk.
[0010]
Moreover, since the diver's possible diving depth is generally within 50 m from the surface of the water, buoy installation work cannot be easily performed in a sea area with a depth of 50 m or more.
[0011]
Further, when the buoy main body 101 is enlarged, the entire buoy mooring system such as the mooring cable 142 and the sinker block 141 is also enlarged, and it takes time and labor to manufacture, store, transport to the installation point, and install work. , Tend to be expensive.
[0012]
The present invention has been made in view of the above points, and greatly reduces the load caused by high waves, tidal currents and blowing currents, loosening of mooring lines such as chains due to wave height rise and fall, and wear due to repeated tension. It is possible to cut mooring lines such as chains mooring buoys and disconnection of transmission cables etc. that transmit and receive various data, and water areas of 50 m or more from the surface where divers cannot work The buoy can be installed and replaced easily, and even if the entire buoy is enlarged according to the application, manufacturing, storage, transportation, on-site assembly, installation work and replacement work can be facilitated and reduced in cost. It aims to provide a multi-purpose buoy that can be achieved.
[0013]
The multipurpose buoy of the present invention includes a plurality of sinker blocks connected at one end of a wire and deposited on the bottom of the water, an intermediate buoy connected to the other end of the wire and suspended in water on the sea surface side with respect to the bottom of the water, An intermediate buoy and a multipurpose buoy main body floated on the sea surface side further than the intermediate buoy by the wire, and the multipurpose buoy main body is a wire between a plurality of hanging brackets arranged at predetermined intervals on the intermediate buoy. The plurality of wires connected to each other and anchoring the multipurpose buoy main body are respectively fastened to the plurality of hanging brackets on the intermediate buoy, and inserted into the plurality of hanging brackets as they are, respectively. The wire portion is characterized in that a weight is inserted through the wire and slidable on the wire.
[0029]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, a first embodiment of the multipurpose buoy according to the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a front view showing an installation state of a multipurpose buoy as a first embodiment according to the present invention, FIG. 2 is a plan view showing the installation state of the multipurpose buoy shown in FIG. 1, and FIG. FIG. 4 is a front view of the multi-purpose buoy body of the multi-purpose buoy shown in FIG. 1, FIG. 5 is a plan view of the intermediate buoy of the multi-purpose buoy shown in FIG. FIG. 7 is an exploded view of the multi-purpose buoy main body shown in FIG. 4.
[0030]
As shown in FIG. 1, the multipurpose buoy according to the present invention includes a reference sinker block 41a deposited on the bottom of a seabed, a lake bottom, a riverbed or the like, a plurality of sinker blocks 41b, and a multipurpose buoy main body 1 moored at or near the water surface. The intermediate buoy 21 located between the sinker block 41a and the sinker block 41b and the multipurpose buoy main body 1, the wire 42b connecting the multipurpose buoy main body 1 and the intermediate buoy 21, the sinker block 41a and the sinker block 41b and the intermediate buoy 21 are connected. It consists of a reference wire 42c and a wire 42d.
[0031]
As shown in FIG. 3 and FIG. 4, the multipurpose buoy main body 1 has a space inside and has a generally hollow spherical shape as a whole, and is interposed between the first main body 2 and the second main body 3. Float 4.
[0032]
The first body 2 is made of a metal such as stainless steel, aluminum, or an aluminum alloy (stainless steel in the present embodiment), and has a donut plate-like large ring portion 2a as a lower frame and an upper frame having a small diameter with respect to the large ring portion 2a. The small ring portion 2b and the plurality of connecting pipes 2c that connect the large ring portion 2a and the small ring portion 2b at a predetermined interval form a hollow hemisphere having a space inside. The connecting pipe 2c has a predetermined curvature and is provided at predetermined intervals along the circumferential direction of the large ring portion 2a and the small ring portion 2b. In the present embodiment, twelve are provided. The large ring portion 2a has a plurality of bolt holes 11d (12 locations in the present embodiment) formed at regular intervals between the connecting pipes 2c along the circumferential direction.
[0033]
The second main body 3 has substantially the same configuration as the first main body 2 and is made of a metal such as stainless steel, aluminum, aluminum alloy (in this embodiment, stainless steel). Corresponding to each member, a donut plate-like large ring part 3a, a small ring part 3b having a small diameter with respect to the large ring part 3a, and a plurality of connecting pipes as connecting members for connecting the large ring part 3a and the small ring part 3b 3c. The twelve connecting pipes 3c have a predetermined curvature and are provided at predetermined intervals along the circumferential direction of the large ring portion 3a and the small ring portion 3b. The large ring portion 3a includes a plurality of bolt holes 11d (12 locations in the present embodiment) formed at positions corresponding to the large ring portion 2a along the circumferential direction between the connecting pipes 3c.
[0034]
In addition, the large ring part 2a, the large ring part 3a, the small ring part 2b, and the small ring part 3b are not limited to an annular shape, and various forms can be adopted. The first frame member, the small ring portion 2b, and the small ring portion 3b are also referred to as a second frame member. The form of the float 4 is appropriately selected according to the form of the large ring part 2a, the large ring part 3a, the small ring part 2b, and the small ring part 2c.
[0035]
The float 4 is a member that imparts buoyancy to the multipurpose buoy 1. The float 4 is formed in a ring shape corresponding to the large ring portion 2 a of the first main body 2 and the large ring portion 3 a of the second main body 3, and the large ring portion 2 a and the large ring portion are formed. A plurality of bolt holes 11d (this embodiment) having an outer diameter and an inner diameter equal to 3a and formed in positions corresponding to the bolt holes 11d of the large ring portion 2a and the bolt holes 11d of the large ring portion 3a along the circumferential direction. There are 12 locations). The float 4 may be configured to be divisible so as to facilitate transportation to the installation water area, on-site assembly, and the like. The multipurpose buoy main body 1 has a float 4 interposed between the large ring portion 2a and the large ring portion 3a. The bolts 11a are inserted into the bolt holes 11d, respectively, and are fastened and fixed by washers 11c and nuts 11b. . The float 4 is made of a metal such as rolled steel, stainless steel, aluminum, or an aluminum alloy (stainless steel in the present embodiment), and is filled and sealed with styrene foam as a buoyant body. The float 4 can also be formed of synthetic resin such as fiber reinforced plastic (FRP), and urethane foam resin or the like may be used as a buoyancy body filled inside.
[0036]
Further, an auxiliary float 13 for increasing the buoyancy of the multipurpose buoy main body 1 can be connected around the float 4. The auxiliary float 13 can be provided not only in the periphery of the float 4 but also in the multipurpose buoy main body 1, and the auxiliary float having an appropriate size is considered in consideration of the weight of various devices installed in the multipurpose buoy main body 1. 13 can be connected.
[0037]
The multipurpose buoy main body 1 has a cylindrical watertight case 5 in the center of the inside. The watertight case 5 is a member that houses various devices such as a power supply device, a telemeter device, a projector, a sensor, and the like. The watertight case 5 is entirely formed in a cylindrical shape and is mounted on the small ring portion 3b of the second main body 3. Yes.
[0038]
Further, as shown in FIG. 7, the multipurpose buoy main body 1 of the present embodiment is interposed between the watertight case 5 and the first main body 2 or the second main body 3, so that the multipurpose buoy main body 1 and the watertight case 5 are interposed. It is also possible to have a configuration having a rotating mount 8 that is relatively rotatably held. The rotary mount 8 is a member that holds the multipurpose buoy main body 1, that is, the first main body 2, the second main body 3, the float 4, and the watertight case 5 so as to be relatively rotatable. The rotary plate 10 is fitted to the side plate 9.
[0039]
The stationary plate 9 is a disk-shaped member, and the watertight case is fastened and fixed on the upper surface. Further, a cylindrical sliding member 9b is fixed along the lower surface side of the fixed side plate, and the deposit removing pins 9a (for example, four) as a plurality of deposit removing members along the outer periphery of the slip member 9b. Are arranged at predetermined intervals. The sliding member is made of a fluororesin such as polytetrafluoroethylene (trade name: Teflon).
[0040]
The rotation side plate 10 is a disk-like member, and is fastened and fixed to the bottom plate 3d of the second main body 3 on the lower surface side. A cylindrical sliding protrusion 10a is formed integrally or separately on the upper surface side of the rotation side plate 10 along the peripheral edge. When the sliding protrusion 10a is fitted between the deposit removing pin 9a and the sliding member 9b, the inner peripheral surface of the sliding protrusion 10a is in close contact with the outer peripheral surface of the sliding member 9b. It has a slidable configuration.
[0041]
The watertight case 5 may be attached to the first main body 2, and the rotating mount 8 may be interposed between the watertight case 5 and the first main body 2. . In this case, the watertight case 5 is fastened and fixed to the fixed side plate 9, the rotary side plate 10 is fastened and fixed to the first main body 2, and the fixed side plate 9 and the rotary side plate 10 are fitted together. What is necessary is just to make it the structure to do.
[0042]
The rotating gantry can prevent twisting of the reference wire 42a when the multipurpose buoy main body 1 is connected to and moored with the intermediate buoy 21 only by the reference wire 42a. Further, even when various observation devices are provided in the intermediate buoy 21 and a transmission cable is provided between the observation devices, the transmission cable can be prevented from being kinked. That is, when a force in the direction of rotating the multipurpose buoy main body 1 is applied, the multipurpose buoy main body 1, that is, the first main body 2, the second main body 3, It can be prevented that the float 4 rotates and the cable or the reference wire 42a is kinked. Further, since the rotary mount 8 has the deposit removing pin 9a as the deposit removing member, the rotating portion of the rotary mount 8, that is, the sliding member 9b and the sliding protrusion 10a are fitted to each other. It is possible to prevent the adhering matter from adhering to the portion and to rotate smoothly at all times.
[0043]
Next, the intermediate buoy 21 positioned between the multipurpose buoy main body 1 and the sinker block 41a and sinker block 41b on the bottom of the water will be described with reference to FIGS. The intermediate buoy 21 includes a first main body 22 and a second main body 23, and a float 24 interposed between the first main body 22 and the second main body 23, and is only in the form of a connection pipe 2c provided in the multipurpose buoy main body 1. However, since the other configurations are the same, the description of the portions having the same configuration or function as the multipurpose buoy main body 1 is omitted.
[0044]
As shown in FIG. 6, the intermediate buoy 21 includes a plurality of connecting pipes 22 c that connect the large ring portion 22 a and the small ring portion 22 b of the first main body 22 and the large ring portion 23 a and the small ring portion 23 b of the second main body 23. A plurality of connecting pipes 23c to be connected are formed in a straight bar shape. Eight connecting pipes 22c and connecting pipes 23c are provided at predetermined intervals along the circumferential direction of the large ring part 22a and the small ring part 22b, and the large ring part 23a and the small ring part 23b. The intermediate buoy 21 has a spindle shape with the float 4 interposed therebetween, and the connecting pipe 22c and the connecting pipe 23c have a straight rod shape, so that the strength of the intermediate buoy 21 in the vertical direction is increased. That is, the intermediate buoy 21 is sufficiently resistant to the load of the reference wire 42c and the wire 42d, one end of which is connected to the sinker block 41a and the sinker block 41b installed on the bottom of the water and the other end is connected to the intermediate buoy 21. It can be. In particular, the deeper the water, the longer the reference wire 42c and the wire 42d connecting the intermediate buoy 21 and the sinker block 41, and the float 24 of the intermediate buoy 21 also has buoyancy to stretch the reference wire 42c and wire 42d. In order to increase, it is necessary to increase the size, and the load on the intermediate buoy 21 is further increased. Therefore, it is particularly suitable in such a deep sea area.
[0045]
The connection pipe 2c of the first body and the connection pipe 3c of the second body of the multipurpose buoy body 1 and the connection pipe 22c of the first body 22 and the connection pipe 23c of the second body 23 of the intermediate buoy 21 are sufficiently strong. As long as it is ensured, it may have a predetermined curvature or a straight bar. Accordingly, the strength can be adjusted by changing the number of the connecting pipes 22c and the connecting pipes 23c.
[0046]
The intermediate buoy 21 has a cylindrical watertight case 25 in the center of the inside. The watertight case 25 is a member that houses various devices such as a power supply device, a telemeter device, a projector, a sensor, and the like. The watertight case 25 is entirely formed in a cylindrical shape and is attached on the small ring portion 23b of the second main body 23. Yes.
[0047]
Further, an auxiliary float 26 for increasing the buoyancy of the intermediate buoy 21 can be connected around the float 24. The auxiliary float 26 can be provided not only in the periphery of the float 24 but also in the intermediate buoy 21. The auxiliary float 26 of an appropriate size is provided in consideration of the weight of various devices installed in the intermediate buoy 21. Can be linked.
[0048]
Next, the reference sinker block 41a, sinker block 41b, reference sinker block 41a, reference wire 42c connecting the sinker block 41b and the intermediate buoy 21 and the wire 42d deposited on the bottom of the water will be described with reference to FIGS. To do.
[0049]
As shown in FIGS. 1 and 2, the reference sinker block 41a and the sinker block 41b are submerged from a ship to moor the intermediate buoy 21 and the multipurpose buoy body 1, and are made of concrete and have a weight of several. There are also tons. As is clear from FIGS. 1 and 2, a plurality of, in the present embodiment, three sinker blocks 41b are fixedly arranged around the reference sinker block 41a at equal intervals. Although the angle between the sinker blocks 41b as the center is 120 °, a predetermined angle can be adopted as appropriate, and the angle may be different from the equal angle. The reference sinker block 41a and the sinker block 41b are provided with a reference hanging bracket 44a (shown in FIG. 1) or a hanging bracket 44b for connecting to the reference wire 42c or the wire 42d at the upper ends thereof.
[0050]
The reference wire 42 c connects the reference sinker block 41 a and the intermediate buoy 21, and the second reference hanging bracket 32 c disposed at the lower end of the second main body 23 of the intermediate buoy 21 and the hanging bracket on the upper end of the reference sinker block 41 a. 44a is connected. When the reference wire 42c is stretched, it is tensioned by the buoyancy of the float 24 of the intermediate buoy 21 itself.
[0051]
The wire 42d is connected to the large ring portion 23a of the second main body 23 of the intermediate buoy 21 by a second hanging bracket 32d disposed at equal intervals in the circumferential direction and a hanging bracket 44b disposed at the upper end of the sinker block 41b. However, since the intermediate buoy 21 serves as a pseudo seabed, the length of the wire 42d is adjusted by adjusting the adjusting portion 43 by a diver so as to maintain the intermediate buoy 21 in a horizontal state. The As a result, as shown in FIG. 1, the intermediate buoy 21 floats from the water surface to a certain depth. The intermediate buoy 21 is located in the vicinity of 40 m underwater from the water surface. In the vicinity of a water depth of 40 m, since it is not affected by waves, the intermediate buoy 21 can be used as a pseudo-seabed even in a water area of 50 m or more where divers cannot dive, and the multipurpose buoy main body 1 can be easily installed. It is possible to minimize the influence of waves and the like on the multipurpose buoy main body 1.
[0052]
The reference wire 42a, the wire 42b, the wire 42c, and the wire 42d are made of a metal such as stainless steel, a rope, or the like.
[0053]
Next, the reference wire 42a and the wire 42b that connect the multipurpose buoy main body 1 and the intermediate buoy 21 will be described with reference to FIGS.
[0054]
The reference wire 42 a connects the multipurpose buoy main body 1 and the intermediate buoy 21, and the reference hook 12 a (shown in FIG. 4) and the intermediate buoy 21 disposed at the lower end of the lower pole 7 of the multipurpose buoy main body 1. The first main body 22 is connected to the first reference hook 32 a disposed at the upper end of the first main body 22. The length of the reference wire 42a is about 40 m corresponding to the depth from the intermediate buoy 21 to the sea surface. The multipurpose buoy main body 1 can be moored with only one reference wire 42a without using the wire 42b.
[0055]
The wire 42 b connects the multipurpose buoy main body 1 and the intermediate buoy 21, and the hanging metal fitting 12 b and the intermediate bracket 12 b arranged at equal intervals in the circumferential direction on the large ring portion 2 a of the second main body 3 of the multipurpose buoy main body 1. The first hooks 32b disposed at equal intervals in the circumferential direction are connected to the large ring portion 22a of the first main body 22 of the buoy 21. The length of the wire 42b is calculated so that the multipurpose buoy main body 1 can be maintained in a horizontal state. Since the multipurpose buoy main body 1 is moored by the plurality of wires 42b, the stability of the multipurpose buoy main body 1 is improved.
[0056]
A plurality of wires 42b for mooring the multipurpose buoy body 1 are respectively inserted into a plurality of first hanging brackets 32b arranged at predetermined intervals on the intermediate buoy 21, and hung with the wires 42b fastened to the first hanging bracket 32b. It is desirable to provide an extension portion 33 through a weight 34 that is inserted into the wire and slidable between the metal fitting 32b (see an enlarged view of FIG. 1). The weight 34 has a hollow cylindrical shape, and is formed by inserting a wire 42b therein. By adjusting the weight of the weight 34, the water depth of the multipurpose buoy main body 1 can be freely set. For example, the multipurpose buoy main body 1 does not need to float on the water surface and can be submerged. In addition, since the length of the wire 42b can be changed to some extent by providing the overstretching portion 33, the load on the multipurpose buoy main body 1 is reduced even by high waves, tidal currents, and blowing currents.
[0057]
Next, a method for installing the multipurpose buoy according to the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 11 shows a multipurpose buoy installation method according to the present invention, and is a front view showing (a) to (g) in the order of steps.
[0058]
As shown in FIG. 11A, the reference sinker block 41a and the second reference hook 32c at the center of the lower end of the intermediate buoy 21 are connected by a reference wire 42c, and the first reference hook 32a at the upper end of the intermediate buoy 21 and the pilot are connected. The installation point of the reference sinker block 41a is measured by a GPS (Global Positioning System) in which the buoy 60 connected by the reference wire 42a is installed on the ship, and the reference sinker block 41a, the intermediate buoy 21, and the pilot buoy 60 are taken from the ship. Deposit in order. The length of the reference wire 42c that connects the reference sinker block 41a and the intermediate buoy 21 is calculated in consideration of the water depth at the installation point so that the intermediate buoy 21 floats near the water depth of 40 meters. By this first step, the standard sinker block 41a, the intermediate buoy 21, and the pilot buoy 60 are installed and floated from the bottom to the sea surface in this order. Further, since the intermediate buoy 21 floats in the vicinity of a water depth of 40 m, the length of the reference wire 42 a is about 40 m to the water surface, and the pilot buoy 60 connected to one end of the reference wire 42 a floats on the water surface. Therefore, it is a mark on the installation process and is useful for visual recognition from the ship.
[0059]
As shown in FIG. 11 (b), a plurality of sinker blocks 41b and pilot buoys 60 connected to the sinker blocks 41b by wires 42d are arranged at equal intervals around the center of the installation point of the reference sinker block 41a. Deposit from the ship. In this case, the installation point of the sinker block 41b is calculated on the basis of the reference sinker block 41a, and the installation point is measured by GPS like the reference sinker block 41a. In the present embodiment, since three sinker blocks 41b are arranged around the reference sinker block 41a, the angles of the sinker blocks 41b around the reference sinker block 41a are 120 as shown in FIG. °. Further, the length of the wire 41b is calculated so that the pilot buoy 60 can float on the water surface and serve as a mark in the installation process in consideration of the water depth at the installation point. By the second step, a plurality of pilot buoys 60 appear on the water surface at equal intervals around the pilot buoy 60 corresponding to the reference sinker block 41a.
[0060]
As shown in FIG. 11 (c), the wire 42d connected to the sinker block 41b and the pilot buoy 60 is connected to the second hook 32d disposed on the large ring portion 23a of the second main body 23 of the intermediate buoy 21 by a diver. The excess wire 42b is cut by a diver. Since the intermediate buoy 21 is floating in the vicinity of a water depth of 40 m, the wire 42d can be sufficiently connected to the intermediate buoy 21 by a diver. Further, in order to fix the floating position of the intermediate buoy 21, the adjusting portion 43 stretches the wire 42 d and tensions it. In this case, the adjustment unit 43 adjusts the intermediate buoy 21 to be in a horizontal state so that the intermediate buoy 21 becomes a pseudo water bottom. By setting the intermediate buoy 21 in a horizontal state, the buoy can be installed even in a deep water area where the diver can not submerge with a pseudo seabed.
[0061]
When the multipurpose buoy main body 1 is moored by one reference wire 42a, it is connected to the other end of the reference wire 42a whose one end is connected to the first reference hook 32a at the upper end of the first main body 22 of the intermediate buoy 21. Replacing the pilot buoy 60 with the multipurpose buoy body 1 completes the multipurpose buoy according to the present invention.
[0062]
When mooring the multipurpose buoy body 1 on the water surface with a plurality of wires 42b, as shown in FIG. 11 (d), the diver connects the other end of the wire 42b whose one end is connected to the pilot buoy 60 to the intermediate buoy 21. It connects with the 1st hook 32b arrange | positioned at the large ring part 22a of the 1st main body 22. In this case, the length of the wire 42b does not correspond to the distance from the wire 42b to the water surface immediately above the first main body 22 of the intermediate buoy 21, but the length to the pilot buoy 60 connected to the reference wire 42a. . The large ring portion 22a of the main body upper portion 22 of the intermediate buoy 21 thereby causes a plurality of pilot buoys to float on the water surface at equal intervals around the pilot buoy 60 connected to the reference wire 42a. In the present embodiment (FIG. 12D), since there are three wires 42b, the angle between the pilot buoys 60 corresponding to the wires 42b with the pilot buoy 60 corresponding to the reference wire 42a as the center is Each is 120 °.
[0063]
As shown in FIG. 11 (e), the pilot buoy 60 connected to the other end of the reference wire 42a connected at one end to the first reference hook 32a at the upper end of the first body 22 of the intermediate buoy 21 is used as the multipurpose buoy main body. Replace with 1.
[0064]
As shown in FIG. 11 (f), the hooks 12 b and the wires 42 b arranged at equal intervals in the circumferential direction are connected on the large ring portion 3 a of the second main body 3 of the multipurpose buoy main body 1. In this case, unlike the reference wires 42c and 42d that connect the sinker block 41a and the sinker block 41b to the intermediate buoy 21, the wire 42b has a margin in consideration of the wave height.
[0065]
As shown in FIG. 11G, the connection of the reference wire 42a is released by the diver, and the reference wire 42a is recovered. In order to make the length variable by providing an extra portion at the lower end of the reference wire 42b, the reference wire 42a is recovered. This completes the multipurpose buoy of the present invention.
[0066]
Next, a second embodiment according to the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 8 shows a second embodiment according to the present invention, and is a front view showing an installed state of the multipurpose buoy of the present invention with the first main body of the multipurpose buoy main body shown in FIG. 4 removed.
[0067]
As shown in FIG. 8, the multipurpose buoy main body 1 can be configured such that the first main body 2 is removed, and the float 4 can be maintained on the water surface by the buoyancy generated by the float 4. In addition, by removing the first main body 2, it is possible to mount large-sized various observation devices, power supply devices, position measuring devices, and the like on the multipurpose buoy main body 1.
[0068]
Next, a third embodiment according to the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 9 shows a third embodiment according to the present invention, and is a front view showing an installation state in which the multipurpose buoy of the present invention is applied to a buoyant lamp.
[0069]
As shown in FIG. 9, a marker lamp 54 is installed at the upper end of the upper pole 6. Further, a solar panel 56 is installed on the side surface of the upper pole 6 as a power source for the marker lamp, and the necessary power source can be supplied by the solar panel 56. Further, in order to prevent the solar panel 56 from being damaged by birds or the like, a bird guard 55 is provided on the top of the solar panel 56. In the present embodiment, the connection pipe 2c of the first body 2 and the connection pipe 3c of the second body 3 of the multipurpose buoy main body 1 are formed in a straight bar shape, thereby increasing the strength of the multipurpose buoy 1 in the vertical direction, and The large ring portion 2a and small ring portion 2b of the first body 2 and the large ring portion 3a and small ring portion 3b of the second body 3 are not provided, and the connecting pipe 2c and the connecting pipe 3c are connected to the upper pole 6, the lower pole 7 and the float. By directly attaching to 4, the structure is further simplified.
[0070]
Next, a fourth embodiment according to the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 10 shows a fourth embodiment according to the present invention, and is a front view showing an installation state in which the wire just below the intermediate buoy body shown in FIG. 1 is removed.
[0071]
As shown in FIG. 10, it is also possible to remove the wire 42 c that connects the reference sinker block 41 a shown in FIG. 1 and the second reference hook 32 c disposed at the lower end of the second main body 23 of the intermediate buoy 21.
[0072]
Next, a fifth embodiment according to the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 12 shows a fifth embodiment according to the present invention, and is a front view showing an installation state in which the multipurpose buoy of the present invention is adapted to a fishery resource environment research unit.
[0073]
As shown in FIG. 12, an artificial reef can be provided on the float 24 of the intermediate buoy 21. By providing an artificial reef 35 in the intermediate buoy 21, a fishery resource environment survey is conducted in the water area where the multipurpose buoy is installed. In other words, an intermediate buoy 21 is installed at an arbitrary depth, an artificial reef 35 is provided on the intermediate buoy 21 that is a pseudo-sea floor, and fish that migrate around the multipurpose buoy installation area are collected, and the multipurpose buoy body moored above the intermediate buoy 21 The fishery resource environment survey is conducted by a fish detector such as searchlight sonar installed in 1. In this case, by installing communication means such as a radio or telephone line on the multipurpose buoy, information on the water temperature, wave height and the school of fish reflected in the searchlight sonar 36 etc. in the water area where the multipurpose buoy is installed can be obtained. Efficient fishing is possible by transferring in real time. In addition, considering the past catches, the depth of the intermediate buoy 21 and the sea area of the buoy 21 are changed as appropriate, and by investigating which fish inhabit which water area and depth, it is efficient over the long term. Fishing is possible.
[0074]
next, Reference example Will be described with reference to FIG. FIG. Reference example FIG. 2 is a front view showing an installation state in which the multipurpose buoy of the present invention is adapted to a tower type buoy.
[0075]
As shown in FIG. 13, a tower-type buoy 37 can be installed on the float 24 as the intermediate buoy 21 via a wire 45. The tower type buoy 37, which could be installed only in a shallow water area within 25m depth, can be installed in a deep water area with a water depth of 25m or more by using the intermediate buoy 21 as a pseudo-sea floor. The buoy 37 is used for an ocean observation lighthouse or the like.
[0076]
【The invention's effect】
As described above, according to the multipurpose buoy according to the present invention, it is possible to greatly reduce wear due to high waves, loads caused by tidal currents and insufflation flows, relaxation of mooring lines such as chains due to up and down wave heights, and repeated tension. It is possible to prevent mooring lines such as chains mooring buoys and disconnection of transmission cables that transmit and receive various data, and it is easy even in water areas where the diver can not work at a depth of 50 m or more. Even if the buoy can be installed and replaced, and the entire buoy can be enlarged depending on the application, manufacturing, storage, transportation, on-site assembly, installation and replacement can be facilitated and cost-effective. it can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing an installation state of a multipurpose buoy as a first embodiment according to the present invention and an enlarged view of a surplus portion.
FIG. 2 is a plan view showing an installed state of the multipurpose buoy shown in FIG.
FIG. 3 is a plan view of the multipurpose buoy body of the multipurpose buoy shown in FIG. 1;
4 is a front view of the multipurpose buoy body shown in FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is a plan view of the intermediate buoy shown in FIG. 1;
6 is a front view of the intermediate buoy shown in FIG. 5. FIG.
7 is an exploded view of the multipurpose buoy body shown in FIG. 4. FIG.
8 shows a second embodiment of the present invention, and is a front view showing an installed state of the multipurpose buoy of the present invention with the first main body of the multipurpose buoy main body shown in FIG. 4 removed. FIG.
FIG. 9 is a front view showing a third embodiment according to the present invention and showing an installation state in which the multipurpose buoy of the present invention is applied to a buoyancy lamp.
10 shows a fourth embodiment according to the present invention, and is a front view showing an installation state in which a wire just under the intermediate buoy body shown in FIG. 1 is removed. FIG.
FIGS. 11A to 11G are multi-purpose buoy installation methods according to the present invention, and are front views showing (a) to (g) in the order of steps;
FIG. 12 shows a fifth embodiment according to the present invention, and is a front view showing an installation state in which the multipurpose buoy of the present invention is adapted to a fishery resource environment research unit.
FIG. 13 Reference example FIG. 2 is a front view showing an installation state in which the multipurpose buoy of the present invention is adapted to a tower type buoy.
FIG. 14 is a perspective view showing a state in which a conventional buoy is applied to a buoyancy lamp.
[Explanation of symbols]
1 Multipurpose buoy body
2 1st body
2a large circle
2b small circle part
2c Connecting pipe
3 Second body
3a large circle
3b small circle part
3c connecting pipe
4 Float
5 Watertight case
6 Upper pole
7 Lower pole
8 Turntable
9 Fixed plate
9a Attachment removal pin
9b Sliding member
9c top surface
10 Rotating side plate
10a Sliding protrusion
11a bolt
11b nut
11c washer
11d bolt hole
12a Reference bracket
12b hanging bracket
13 Auxiliary float
21 Intermediate buoy
22 First body
22a Large circle
22b small circle part
22c connecting pipe
23 Second body
23a large circle
23b Small circle part
23c Connecting pipe
24 Float
25 Watertight case
26 Auxiliary float
31a bolt
31b nut
32a First reference bracket
32b First hook
32c Second reference bracket
32d second bracket
33 Surplus part
34 Weight
35 Artificial fishing reef
36 Searchlight
37 Tower type buoy
41a Reference sinker block
41b sinker block
42a Reference wire
42b wire
42c Reference wire
42d wire
43 Adjustment part
44a Reference bracket
44b Hanging bracket
51 Multipurpose buoy body (Third embodiment)
52 1st body
53 Second body
54 Indicator Light
55 Bird protection
56 solar panels
60 Pilot Buoy

Claims

ワイヤの一端が連結され水底に沈着された複数のシンカーブロックと、前記ワイヤの他端に連結され前記水底に対して海面側の水中に浮遊された中間ブイと、該中間ブイとワイヤによって前記中間ブイよりもさらに海面側に浮游された多目的ブイ本体とを備え、
前記多目的ブイ本体は、中間ブイ上に所定の間隔で配置された複数の掛け金具との間でワイヤを介して連結され、
前記多目的ブイ本体を係留する複数のワイヤは、前記中間ブイ上の前記複数の掛け金具に先端が各々締結され、かつ、そのまま前記複数の掛け金具に各々挿通され、
挿通されたワイヤ部分においては、内部に前記ワイヤが挿通されて前記ワイヤ上を摺動可能な重りが介されたこと
を特徴とする多目的ブイ。A plurality of sinker blocks connected to one end of the wire and deposited on the bottom; an intermediate buoy connected to the other end of the wire and suspended in water on the sea surface side with respect to the bottom; and the intermediate buoy and the wire It has a multipurpose buoy body that is floated on the sea side more than the buoy,
The multipurpose buoy body is connected via a wire to a plurality of hooks arranged at predetermined intervals on the intermediate buoy,
The plurality of wires mooring the multipurpose buoy main body are respectively fastened to the plurality of hanging brackets on the intermediate buoy, and inserted into the plurality of hanging brackets as they are,
A multipurpose buoy characterized in that in the inserted wire portion, the weight is inserted through the wire and slidable on the wire.