JP4111391B2 - 運搬用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、運搬用容器(コンテナともいう)に関するものである。
従来、複数個の容器をスタッキング状態又はネスティング状態で上下に段積み可能に構成されたタイプの運搬用容器(SNコンテナと呼ばれる)が知られている。スタッキングとは、下位容器の上端部に上位容器の底部を係合させて下位容器の収納空間内に上位容器を実質的に進入させることなく、複数の容器を垂直方向に積み上げて比較的背丈の高い段積みを実現することをいう。これに対し、ネスティングとは、下位容器の収納空間内に上位容器のほぼ下半分を進入させて互いに重ね合わせながら、複数の容器を垂直方向に積み重ねて比較的背丈の低い段積みを実現することをいう。
特許文献1はSNコンテナの一例を開示する。以下、この段落及び次段落における丸括弧内の数字は、特許文献1で使用されている部材符号を意味する。特許文献1のSNコンテナによれば、対向する二つの短手側側壁部(25,26)の各々には、横長な貫通孔形状の把手部(35)が形成され、各把手部(35)の下辺位置には補強用のリブ(37)が水平に設けられている。更に、一方の側壁部(25)にあっては、補強用水平リブ(37)直下の平坦面をカード取付け面(36)としている。但し、特許文献1の図1及び図5からわかるように、当該SNコンテナをネスティング状態で段積みした際、上位コンテナの一方の側壁部(25)上のカード取付け面(36)が、下位コンテナの他方の側壁部(26)によって覆い隠されてしまうことがないように、カード取り付け面(36)は、側壁部(25)の高さ方向中心よりも上寄りの位置、即ち側壁部(25)の上半部領域に設けられている。
つまり、特許文献1のSNコンテナでは、ネスティング状態での段積み時に、下位容器の収納空間(二つの短手側側壁部及び二つの長手側側壁部によって囲まれた空間)内に進入させることになるコンテナ下半部(具体的には各側壁部の下半分)の外壁面には、カード取付け、ラベル貼付け又は印刷表示等のための情報表示領域を一切設けておらず、専ら情報表示領域は、ネスティング時でも下位コンテナの側壁部によって覆い隠される心配がないコンテナ上半部(具体的には各側壁部の上半分)に片寄っていた。このため、コンテナ側壁部の外壁面のうち、情報表示領域として使用可能な範囲や面積に制限があった。特に特許文献1のように、短手側側壁部の上半部領域に把手部(35)とカード取付け面(36)の双方を設ける場合、情報表示領域としてのカード取付け面(36)の面積をかなり小さく制約せざるを得なかった。
特開平6−227544号公報(特に第0025,26段落)
本発明の目的は、ネスティング状態で積み重ね可能な運搬用容器において、従来、情報表示領域としてほとんど活用されることがなかった容器下半部の外壁面を情報表示領域として有効活用可能とすることにある。
請求項1の発明は、容器本体を構成する四つの側壁に囲まれた収納空間を有すると共に、複数の容器をネスティング状態で積み重ね可能に構成された容器であって、各側壁が、ネスティング時に下位容器の収納空間内に進入配置される下半部と、その下半部以外の上半部とを有してなる運搬用容器において、対向関係にある一対の側壁の上半部には、略水平な把持部及びその把持部の下側に手指を挿入可能とする開口部が設けられ、それら一対の側壁の下半部には、情報表示領域を設定可能な外壁面が存在しており、前記開口部は、ネスティング時に当該容器の収納空間内に進入配置される他の容器の側壁の下半部外壁面に設定された情報表示領域の全部又は一部を露出させ得るように設けられていることを特徴とする運搬用容器である。
請求項1によれば、対向関係にある一対の側壁の上半部に設けられた開口部は、同じく側壁上半部に設けられた略水平な把持部を手指で握る際にその下側に手指を挿入するための通し孔として役立つのみならず、この運搬用容器を複数個ネスティング状態で積み重ねたとき(即ちネスティング時)に、当該容器(下位容器)の収納空間内に進入配置される他の容器(上位容器)の側壁の下半部外壁面に設定された情報表示領域の全部又は一部を露出させるための覗き孔として機能させることができる。このように、手指通し孔と覗き孔とを兼ねた開口部を側壁上半部に設けることで、従来、情報表示領域としてほとんど活用されることがなかった側壁下半部の外壁面を、情報表示領域として有効活用することが可能となる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の運搬用容器において、前記開口部は、前記把持部の下面又は下辺に略一致する開口部上端縁と、その開口部上端縁から所定の垂直距離(h1)だけ離れた開口部下端縁とによって上下を区画されており、その垂直距離(h1)は、50mmを下限値とし、前記把持部の下面又は下辺から当該側壁の上半部と下半部との境界までの距離を上限値とする範囲内に設定されていることを特徴とする。
請求項2によれば、側壁上半部において略水平な把持部の下側に設けられた開口部の垂直長又は高さ(h1)をかなり大きく確保することができる。このため、ネスティング時に、当該容器(下位容器)の収納空間内に進入配置される他の容器(上位容器)の側壁の下半部外壁面に設定された情報表示領域の全高さ範囲のうちの多くの部分を上記開口部から露出させることが可能となる。尚、上記垂直距離(h1)の範囲の下限値を50mm未満とすると、開口部の垂直長又は高さが小さくなり過ぎ、当該開口部から情報表示領域の一部を露出させることができるとしても、外からの情報表示領域の視認性を著しく低下させ、覗き孔としては実質的に機能し得なくなる。これに対し、上記垂直距離(h1)の範囲の下限値を50mmとすることで、平均人が覗き孔の奧にある情報表示をストレスを感じずに自然に見分けられる程度の必要最小限の視認性を確保することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の運搬用容器において、前記開口部は、前記把持部の下面又は下辺に略一致する開口部上端縁と、当該側壁の上半部と下半部との境界付近に配置された開口部下端縁とによって上下を区画されていることを特徴とする運搬用容器である。
請求項3の発明によれば、開口部は、把持部の下面又は下辺に略一致する開口部上端縁と、当該側壁の上半部と下半部との境界付近に配置された開口部下端縁とによって上下を区画されているため、その開口部の垂直長又は高さは、当該運搬用容器において実現し得る最大値となる。このため、ネスティング時に、当該容器(下位容器)の収納空間内に進入配置される他の容器(上位容器)の側壁の下半部外壁面に設定された情報表示領域の全高さ範囲のうちの多くの部分を当該開口部から露出させることができる。


(付記)請求項1〜3において、前記開口部の水平幅(w1)が前記情報表示領域の水平幅(w2)にほぼ等しいこと、は好ましい。
以上説明したように、各請求項に記載の運搬用容器によれば、手指通し孔と覗き孔とを兼ねた開口部を側壁上半部に設けることで、従来、情報表示領域としてほとんど活用されることがなかった側壁下半部の外壁面を情報表示領域として有効活用することが可能となる。また、この運搬用容器では、把持部及び開口部を側壁の上半部に設けると共に情報表示領域を側壁の下半部に設定しているので、従来例(貫通孔形状の把手部及びカード取付け面の両方が側壁上半部に設けられている)よりも、情報表示領域の面積を大きく確保することができ、情報表示の視認性を飛躍的に向上させることができる。
以下、本発明に従うSNコンテナの一実施形態を図面を参照して説明する。
図1〜図4に示すように、コンテナは、平面矩形状の底壁2と、その底壁2の四つの周縁(四辺)から立設された側壁3A,3B,4A及び4Bとを備えており、これら四つの側壁3A〜4Bによって囲まれた収納空間を有すると共にその収納空間の上部が開口した容器として構成されている。側壁3A,3Bはコンテナの長手方向に延びる長手側の側壁であり、側壁4A,4Bはコンテナの幅方向に延びる短手側の側壁である。尚、説明の便宜上、側壁4Aをコンテナの頭側とし、側壁4Bをコンテナの尾側とする。コンテナの構成素材は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂に着色剤を混入することで不透明化した樹脂である。
図1及び図2に示すように、長手側側壁3A,3Bの各々の上端開口縁には、水平外向きに張り出した上端フランジ部31が一体形成されている。また、各側壁3A,3Bの高さ方向中程には、前記上端フランジ部31と平行となるように水平外向きに張り出した中段フランジ部32が一体形成されている。この中段フランジ部32を境界として、各側壁3A,3Bは、中段フランジ部32よりも下の下半部と、中段フランジ部32よりも上の上半部とに区分される。上端フランジ部31と中段フランジ部32とは、複数の垂直補強リブ33によって互いに連結されている。これらのフランジ部31,32及び垂直補強リブ33が側壁上半部に存在しているため、当該上半部は下半部よりも外側に張り出した印象を与える。
長手側側壁3A,3Bの下半部の前後両端付近には、異形状の支脚部34,35が側壁外面から突設されている。支脚部34,35にあっては、それぞれの上端部が中段フランジ部32の下面に連結され、それぞれの下端部にはスタッキング用の当接端34a,35aが設けられている。更に図2に示すように、一方の長手側側壁3A(又は3B)と相対する他方の長手側側壁3B(又は3A)の内壁面側には、底壁2の中央Oを対称点とする支脚部34,35の点対称位置に、支脚部34,35を嵌入可能なポケット部36,37がそれぞれ設けられている。各側壁3A,3Bの主として下半部には、多数の通気孔38が貫通形成されている。尚、側壁3Aと3Bとは、コンテナの幅方向(短手方向)を二分する中心面(図2の中心線L)を境として面対称な構造関係にある。
図1,3及び4に示すように、短手側の側壁4A,4Bの各々の上端開口縁には、水平外向きに張り出した上端フランジ部41が一体形成されている。また、各側壁4A,4Bの高さ方向中程には、前記上端フランジ部41と平行となるように水平外向きに張り出した中段フランジ部42が一体形成されている。この中段フランジ部42を境界として、各側壁4A,4Bは、中段フランジ部42よりも下の下半部と、中段フランジ部42よりも上の上半部とに区分される。上端フランジ部41と中段フランジ部42とは、複数の垂直補強リブ43によって互いに連結されている。これらのフランジ部41,42及び垂直補強リブ43が側壁上半部に存在しているため、上半部は下半部よりも外側に張り出した印象を与える。
尚、両長手側側壁の上端フランジ部31及び両短手側側壁の上端フランジ部41は同じ高さに設定されており、これら上端フランジ部31,41の上面は、スタッキング及びネスティング用の面一な水平当接面を提供する。同様に、両長手側側壁の中段フランジ部32及び両短手側側壁の中段フランジ部42も同じ高さに設定されており、これら中段フランジ部32,42の下面は、ネスティング用の面一な水平当接面を提供する。
図1及び図3に示すように、頭側の側壁4Aの左右には、左右対称形状の支脚部44,44が側壁外面から突設されている。支脚部44,44にあっては、それぞれの上端部が中段フランジ部42の下面に連結され、それぞれの下端部にはスタッキング用の当接端44aが設けられている。そして図2に示すように、この頭側の側壁4Aと相対する尾側の側壁4Bの内壁面側には、底壁2の中央Oを対称点とする支脚部44,44の点対称位置に、支脚部44,44をそれぞれ嵌入可能なポケット部45,45が設けられている。
同様に図4に示すように、尾側の側壁4Bの左右には、左右対称形状の支脚部46,46が側壁外面から突設されている。支脚部46,46にあっては、それぞれの上端部が中段フランジ部42の下面に連結され、それぞれの下端部にはスタッキング用の当接端46aが設けられている。そして図2に示すように、この尾側の側壁4Bと相対する頭側の側壁4Aの内壁面側には、底壁2の中央Oを対称点とする支脚部46,46の点対称位置に、支脚部46,46をそれぞれ嵌入可能なポケット部47,47が設けられている。
このような構造のコンテナを複数個上下に段積みする際の態様として、スタッキング状態とネスティング状態の二通りがある。図5に示すようにスタッキング状態での段積みでは、各コンテナの頭側の側壁4Aが全て同じ側に揃うようにコンテナが配置される。この場合、上位コンテナの支脚部34,35,44,46はいずれも下位コンテナのポケット部36,37,45,47に嵌入せず、上位コンテナの各支脚部の当接端34a,35a,44a,46aが、下位コンテナの上段フランジ部31,41上に載置される格好で段積みが行われる。
他方、図6に示すネスティング状態での段積みでは、上下二つのコンテナ間において一方のコンテナの頭側の側壁4Aと他方のコンテナの尾側の側壁4Bとが同じ側となるようにコンテナが配置される。即ち、コンテナの頭尾の向きが一段毎に互い違いとなるように複数個のコンテナが配置される。この場合、上位コンテナの各支脚部34,35,44,46が下位コンテナの対応するポケット部36,37,45,47にそれぞれ嵌入すると共に、上位コンテナの中段フランジ部32,42が下位コンテナの上端フランジ部31,41上に載置される格好で段積みが行われる。ネスティング状態では、下から二段目以上のコンテナの下半部がその直下に位置するコンテナの収納空間内に進入配置される結果、段積み状態での背丈がスタッキング状態での背丈よりも大幅に低くなる。
図1,3及び4に示すように、頭側及び尾側の側壁4A,4Bの各々の上半部には、その上端フランジ部41の中央部分を利用した水平な把持部51が設けられている。更にその把持部51の下側には、当該側壁4A,4Bの内側と外側とを連通させる正面視多角形状(本例では六角形状)の開口部53が設けられている。
把持部51は、文字通り人が手で把持し易いように設けられた部位であり、いわゆる握り部又は取っ手として機能する。上端フランジ部41の中央部分は把持部51の上面又は上辺を構成し、把持部51の下面又は下辺は、上端フランジ部41と平行な補強フランジ52によって構成されている。即ち補強フランジ52は、開口部53の上端縁を区画(又は縁取り)しており、開口部53の上端縁は、把持部51を構成する補強フランジ52の下面に一致している。従って、開口部53は、把持部51の下側に手指を挿入するための通し孔として役立つ。開口部53の最下端縁は、中段フランジ部42(即ち側壁4A,4Bの上半部と下半部との境界部)によって区画(又は縁取り)されている。本実施形態では、開口部上端縁としての補強フランジ52から開口部最下端縁としての中段フランジ部42までの垂直距離(つまり開口部53の高さ)h1は約90mmに設定されている。また、開口部53の最大水平幅w1は約95mmに設定されている。この最大水平幅w1は把持部51の水平長にほぼ一致する。
図1,3及び4に示すように、頭側及び尾側の側壁4A,4Bの下半部には、頭側の側壁4Aにあってはその左右支脚部44,44間において、又、尾側の側壁4Bにあってはその左右支脚部46,46間において、平滑な外壁面54が存在している。そして、それらの外壁面54には開口部53のほぼ真下にあたる位置において、ほぼ矩形状の情報表示領域55が確保されている。ここで「情報表示領域」とは、コンテナの識別情報やコンテナの収納物に関する情報等を文字や図形で表示するために確保された領域をいい、例えばカード取付け面、ラベル貼付け面、印刷面あるいはスタンプ押印面として利用可能な領域をいう。図3,4及び7では、外壁面54上における情報表示領域55の範囲を分かり易くするために、情報表示領域55を網目模様で図示している。本実施形態では、情報表示領域55の垂直長(高さ)h2は80mm、水平幅w2は100mmに設定されている。また、外壁面54には情報表示領域55の左右両側位置において、複数の通気孔48が貫通形成されている。
尚、本実施形態のコンテナでは、短手側側壁下半部の外壁面54は平滑面となっているのに対し、情報表示領域55には、ラベル等の貼着紙の粘着面が付着し易いようにシボ加工が施されている。それ故、外壁面54における平滑な「地」の部分と、情報表示領域55におけるシボ加工面との境界線を明らかにすることはたやすい。但し、本発明において、情報表示領域55にシボ加工を施すことは必須事項ではなく、情報表示領域55が、外壁面54と同様の平滑面として提供されてもよいことは言うまでもない。
本実施形態のコンテナを複数個ネスティング状態で積み重ねた場合に、図6並びに図7(A)及び(B)に示すように、下位コンテナの頭側側壁4Aの開口部53から上位コンテナの尾側側壁4Bの外壁面54及び情報表示領域55の一部が露出されると共に、下位コンテナの尾側側壁4Bの開口部53から上位コンテナの頭側側壁4Aの外壁面54及び情報表示領域55の一部が露出される。図7(A)では、ネスティング時における上位コンテナの側壁4A,4Bの情報表示領域55の輪郭を二点鎖線で示す。図7からわかるように、下位コンテナの開口部53の水平幅w1の全体に対し上位コンテナの情報表示領域55がほぼ一致しており、水平幅方向のみに関して言えば、開口部53からの情報表示領域55の露出率はw1/w2=95/100=95%である。他方、下位コンテナの開口部53の垂直範囲に対し上位コンテナの情報表示領域55は若干上にずれており、情報表示領域55の下辺から開口部53の上端縁(即ち補強フランジ52)までの実質的な露出高h3は約62mmとなっている。つまり、垂直方向のみに関して言えば、開口部53からの情報表示領域55の露出率はh3/h2=62/80=78%である。
以上説明したように本実施形態のコンテナによれば、一対の短手側側壁4A,4Bの上半部に設けられた開口部53は、同じく上半部に設けられた水平な把持部51を手指で握る際にその下側に手指を挿入するための通し孔として役立つのみならず、ネスティング時に、下位コンテナの収納空間内に進入配置される上位コンテナの側壁下半部外壁面54に設定された情報表示領域55の大部分を露出させるための覗き孔として機能させることができる。特に本実施形態では、開口部53は、把持部51の下面又は下辺に略一致する開口部上端縁と、当該側壁の上半部と下半部との境界に位置する開口部下端縁とによって上下を区画された大開口部として提供されており、その大開口部の高さ又は垂直長h1は、当該コンテナにおいて実現し得る最大値となっている。このため、ネスティング時には、上位コンテナの情報表示領域55における全高さ範囲の大部分を、下位コンテナの開口部53から露出させることができる。
上述のように、下位コンテナの開口部53からの上位コンテナの情報表示領域55の露出率は、水平幅方向及び垂直方向ともにかなり大きい。それ故、例えば情報表示領域55に対してラベルを貼り付けた場合に、ラベルの貼り付け位置が情報表示領域55の中心から上下又は左右に若干ずれたとしても、情報表示領域55に貼り付けられたラベルの表示範囲のうちの主要部分を開口部53から露出させられる確率が高い。このため、ラベル貼り付け時の位置決めが多少ラフであっても、ラベル表示の主要部分がコンテナ側壁4A,4Bに隠される事態を極力回避することができる。換言すれば、ラベル等の貼り付けの自由度が高まることで、ラベル等の貼り付け作業を効率化することができる。
また、開口部53の開口面積が大きいため、スタッキング時及び単独取り扱い時に、その開口部53を介してコンテナの内容物が確認し易くなる。
(変更例)本発明の実施形態を以下のように変更してもよい。
上記実施形態において、把持部51及びその下側の開口部53を、長手側の側壁3A,3Bに設けてもよい。
上記実施形態では、ネスティング時にコンテナの頭尾の向きを一段毎に互い違いとすることによりネスティング状態で積み重ね可能としたSNコンテナを示したが、ネスティング時にコンテナの頭尾の向きを一段毎に互い違いにせずとも頭同士(又は尾同士)を揃えたままネスティング状態で積み重ね可能なコンテナにも本発明を適用できる。そのようなSNコンテナの一例を図8に示す。図8のコンテナでは、その長手側側壁60の上端開口付近に前後一対のハンドル61,62が回動可能に装着されている。そして、前後のハンドル61,62を内側に倒すことで、各ハンドルの連結棒部61a,62aが二つの長手側側壁60,60間を架け渡しそれらの上に上位コンテナが載置可能となり、複数のコンテナがスタッキング状態で積み上げ可能となる(図8(A)参照)。他方、下位コンテナの前後のハンドル61,62を外側に倒すことで、下位コンテナの収納空間内に上位コンテナの少なくとも下半部が進入配置可能となり、複数のコンテナがネスティング状態で積み重ね可能となる(図8(B)参照)。尚、図8に示した回動可能なハンドル61,62を例えば回動可能な蓋で置換しても、同形式のSNコンテナを構成できる。
一実施形態に従うコンテナの斜視図。 図1に示すコンテナの平面図。 図1に示すコンテナの左側面図(頭側の側壁を示す図)。 図1に示すコンテナの右側面図(尾側の側壁を示す図)。 二つのコンテナをスタッキング状態で積み上げたときの斜視図。 二つのコンテナをネスティング状態で積み重ねたときの斜視図。 (A)はネスティング状態での側面図、(B)はA−A線での部分断面図。 別形式のSNコンテナの一例を示し、(A)はスタッキング時の概略正面図、(B)はネスティング時の概略正面図。
符号の説明
2…底壁、3A,3B…長手側の側壁、4A…短手側(頭側)の側壁、4B…短手側(尾側)の側壁、31,41…側壁の上端フランジ部、32,42…側壁の中段フランジ部(側壁の上半部と下半部との境界部)、51…把持部、52…補強フランジ(把持部の下面又は下辺)、53…開口部、54…側壁の外壁面、55…情報表示領域。

Claims (3)

  1. 容器本体を構成する四つの側壁に囲まれた収納空間を有すると共に、複数の容器をネスティング状態で積み重ね可能に構成された容器であって、各側壁が、ネスティング時に下位容器の収納空間内に進入配置される下半部と、その下半部以外の上半部とを有してなる運搬用容器において、
    対向関係にある一対の側壁の上半部には、略水平な把持部及びその把持部の下側に手指を挿入可能とする開口部が設けられ、それら一対の側壁の下半部には、情報表示領域を設定可能な外壁面が存在しており、
    前記開口部は、ネスティング時に当該容器の収納空間内に進入配置される他の容器の側壁の下半部外壁面に設定された情報表示領域の全部又は一部を露出させ得るように設けられていることを特徴とする運搬用容器。
  2. 前記開口部は、前記把持部の下面又は下辺に略一致する開口部上端縁と、その開口部上端縁から所定の垂直距離(h1)だけ離れた開口部下端縁とによって上下を区画されており、その垂直距離(h1)は、50mmを下限値とし、前記把持部の下面又は下辺から当該側壁の上半部と下半部との境界までの距離を上限値とする範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の運搬用容器。
  3. 記開口部は、前記把持部の下面又は下辺に略一致する開口部上端縁と、当該側壁の上半部と下半部との境界付近に配置された開口部下端縁とによって上下を区画されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の運搬用容器。
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