JP4109664B2 - 桟橋およびその施工方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、上記の仮設桟橋の構築においては、ビームや仮杭を用いるため、その工程が多くなり、結果として構築するまでの期間が長くなってしまう。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素を表す。以下、この項において同じ。
請求項3に記載の発明は、導材桁(2)を用いて桟橋(1)を施工する方法であって、上記導材桁は、2本の溝形鋼(211)が鋼杭(3)を差し込める隙間をあけて平行に連結された上桁(21)を有するものであり、桟橋の根元部分に設けた橋台(7)から、架設方向に第1の主桁(4a)を延ばして、仮杭で先端側を仮保持し、上記第1の主桁のほぼ中央部に、架設方向と直交する方向に平行に設ける第1の導材桁(2a)を水平方向に仮保持し、上記仮保持した第1の導材桁の上桁を構成する2本の溝形鋼の隙間から垂直下方に鋼杭を差し込み、当該差し込んだ鋼杭の下部を地中に打ち込んだ後、その上部を上桁に固定し、さらに、上記第1の主桁の先端部に、上述と同様にして、鋼杭により固定された第2の導材桁(2b)を取り付け、鋼杭で支持された第2の導材桁をまたぎ、上記第1の導材桁から、さらに架設方向前方に向けて延びる第2の主桁(4b)を取り付け、その後、上記第2の導材桁と同様の手順で、複数の導材桁(2c,2d)を順次取り付けていくことを特徴とする桟橋の施工方法である。
これらの方法によれば、桟橋を短期間で構築することができる。たとえば、前もって工場にて導材桁を組立てておき、現場にてその導材桁を用いれば、桟橋を構築するための工程を少なくすることができる。
また、導材桁は、主桁の先端部で仮保持された後に固定されるため、導材桁を仮保持してから固定するまでの時間を短縮することができ、桟橋全体の構築期間を短くすることができる。
図1は、この発明の一実施形態にかかる桟橋1を示す平面図であり、図2は、図1の矢印A方向にみた図であり、図3は、図2の矢印B方向にみた図である。
桟橋1は、河川を横断するように構築されており、架設方向が河川横断方向とされ、架設方向と直交する方向が河川の流れの方向とされている。
導材桁2には、長尺形状の上桁21と、上桁21の下方で上桁21と平行に延びる長尺形状の補助桁22と、上桁21と補助桁22とを連結する複数のブレス23とが備えられている。
上桁21には、互いに平行を保って延びる長尺形状の一対の溝形鋼211と、一対の溝形鋼211の間に配置され、各溝形鋼211と接合している複数の区画部材212とが備えられている。
区画部材212は、断面略I字状の部材であり、溝形鋼211の主面211aと直交する略矩形状の主面212aと、主面212aの両端に、主面212aと直交するように設けられた一対のフランジ212bとが備えられている。
補助鋼221は、断面略L字状であって、上桁21の長さとほぼ同じ長さを有している。そして、一対の補助桁221は、所定間隔を保って対向している。
そして、補助桁22も、上桁21とほぼ同程度の、鋼杭3の挿入空間と、挿入された鋼杭3を固定するための構造を有している。
再び、図1〜図3を参照して、鋼杭3には、たとえば、H形鋼が用いられている。そして、各導材桁2の6つの挿入空間213に、それぞれ鋼杭3が挿入されている。導材桁2の挿入空間213に挿入された鋼杭3は、その上部が上桁21および補助桁22に、後述の杭固定装置55により固定されており、その下部が河川底に打ち込まれている。これにより、各導材桁2は、鋼杭3によって所定高さに支持されている。
横桁5には、たとえば、H形鋼が用いられている。また、横桁5は、各主桁4上に、河川の流れとほぼ平行になるように配置されており、各主桁4に固定されている。そして、複数の横桁5が、河川の横断方向に所定間隔ごとに配置されている。
図6は、桟橋1の施工手順を概略的に示す図である。また、図7,8,9は、クレーン53を用いた作業の仕方を具体的に示す図であり、それぞれ、(a)は側面図、(b)は平面図である。以下、図6〜図9を参照して、桟橋1の施工方法を説明する。なお、図6においては、奥側を前方、手前側を後方として、図7〜図9においては、左側を後方、右側を前方として説明する。
そして、河川の横断方向前方に仮杭51を打設する。次に、仮杭51に、主桁4を受け止めることのできる仮受け材52を設ける。次いで、クレーン53により、橋台7から、橋台7を基点にして、支間のほぼ2倍の長さを有する3本の主桁4(以下、この主桁4を主桁4aとする)を河川横断方向に延ばして、仮受け材52に掛け渡す。
次いで、導材桁2aおよび鋼杭3により、長さ方向中央部が固定された主桁4の先端に、次の導材桁2bが導材桁仮保持部材54を用いて仮保持される。そして、クレーン53によって、鋼杭3が打ち込まれ、打ち込まれた鋼杭3と導材桁2bとが鋼杭固定装置55によって固定される(図8(a),(b)参照)。
また、河川の横断方向に延ばした主桁4cの先端部に、導材桁2bと同様にして、導材桁2(以下、この導材桁2を導材桁2dとする)を仮保持する(図6(d)参照)。
また、桟橋1の構築には、支間のほぼ2倍の長さを有する主桁4a〜4dが用いられるので、桟橋1の構築に用いられる主桁の数が少なくなり、桟橋1をより短期間で構築することができる。
図10は、導材桁仮保持部材54の構成を詳しく示す図である。
導材桁仮保持部材54には、上下方向に延びる長手の垂直体541と、垂直体541の上部に一体的に設けられた水平体542と、垂直体541の中央部に設けられた当接部材543と、垂直体541の下端に設けられた保持部材544とが備えられている。
当接部材543は、垂直体541から、水平方向に所定寸法突出する形状とされている。
そして、水平体542の上端のフランジを、主桁4の上端のフランジにクランプ55で留めて、導材桁仮保持部材54を主桁4に取り付ける。次いで、その導材桁仮保持部材54の当接部材543および保持部材544に導材桁2を当接させ、さらに、その状態で、導材桁2の上桁21の上部と主桁4の下端のフランジとをクランプ55で留め、また、導材桁2の補助桁22の下部と保持部材544の先端とをクランプ55で留める。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、上述の説明では、導材桁2は、トラス構造を有しているとしたが、トラス構造を有していないものであってもよい。
また、桟橋1を構築するための導材桁2および主桁4の数は、上述のものに限られず種々に変更可能である。
また、桟橋1は河川に構築されるものに限られず、たとえば、渓谷に構築されるものであってもよい。
2 導材桁
2a〜2d 導材桁
3 鋼杭
4 主桁
4a,4b 主桁
7 橋台
21 上桁
22 補助桁
23 ブレス
211 溝形鋼
Claims (4)
- 架設方向と直交する方向に平行に、かつ、架設方向に一定間隔をあけて設けられた複数の導材桁と、
各導材桁を支持するように、上部は導材桁に固定され、下部は地中に打ち込まれた複数の鋼杭と、
導材桁と導材桁との間に掛け渡されて架設方向に延びる主桁と、を備え、
上記導材桁は、互いに平行を保って延びる一対の溝形鋼と、一対の溝形鋼の間に配置され、各溝形鋼と接合している複数の区画部材とを備え、一対の溝形鋼と2つの区画部材とによって鋼杭が挿入され得る挿入空間が形成された上桁を有し、
上記鋼杭は、上記導材桁の上桁を構成する一対の溝形鋼と上記2つの区画部材とによって形成された挿入空間から垂直下方に差し込まれて、下部は地中に打ち込まれ、上部は上記上桁に対して上下に移動しないように固定されていることを特徴とする桟橋。 - 上記導材桁は、
上記上桁の下方で、上記上桁と平行に延びる補助桁と、
上記上桁および上記補助桁を連結する複数のブレスとを有し、
上記鋼杭は、上記補助桁を経由して差し込まれることを特徴とする請求項1に記載の桟橋。 - 導材桁を用いて桟橋を施工する方法であって、
上記導材桁は、2本の溝形鋼が鋼杭を差し込める隙間をあけて平行に連結された上桁を有するものであり、
桟橋の根元部分に設けた橋台から、架設方向に第1の主桁を延ばして、仮杭で先端側を仮保持し、
上記第1の主桁のほぼ中央部に、架設方向と直交する方向に平行に設ける第1の導材桁を水平方向に仮保持し、
上記仮保持した第1の導材桁の上桁を構成する2本の溝形鋼の隙間から垂直下方に鋼杭を差し込み、当該差し込んだ鋼杭の下部を地中に打ち込んだ後、その上部を上桁に固定し、
さらに、上記第1の主桁の先端部に、上述と同様にして、鋼杭により固定された第2の導材桁を取り付け、
鋼杭で支持された第2の導材桁をまたぎ、上記第1の導材桁から、さらに架設方向前方に向けて延びる第2の主桁を取り付け、
その後、上記第2の導材桁と同様の手順で、複数の導材桁を順次取り付けていくことを特徴とする桟橋の施工方法。 - 上記導材桁は、
上記上桁の下方で、上記上桁と平行に延びる補助桁と、
上記上桁および上記補助桁を連結する複数のブレスとを有し、
上記鋼杭は、上記補助桁を経由して差し込むことを特徴とする請求項3に記載の桟橋の施工方法。
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