JP4108616B2 - パンツ型の使い捨て着用物品 - Google Patents

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Description

本発明は、パンツ型の使い捨て着用物品に関する。
縦方向へ延びる吸液性パネルと、パネルの外側に位置して胴周り方向へ環を画く帯状の伸縮性第1および第2アウターシートとから構成され、互いに対向する前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置してU字形に折れ曲がる股下域とを有するとともに、ウエスト開口と股下域の両側に開口する一対のレッグ開口とを有するパンツ型の使い捨て着用物品がある(特許文献1参照)。この物品は、第1アウターシートが前胴周り域を形成し、第2アウターシートが後胴周り域を形成し、パネルが前後胴周り域の一部と股下域とを形成している。
パネルは、透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、表裏面シートの間に介在する吸液性コアとから形成され、胴周り方向へ延びる両端部と、縦方向へ延びる両側部とを有する。第1および第2アウターシートは、胴周り方向へ延びる上縁部と、股下域の側に位置して胴周り方向へ延びる下縁部と、上下縁部間に位置して胴周り方向へ延びる中間部とを有するとともに、レッグ開口の上方に位置して縦方向へ延びる連結部分を有する。連結部分では、それらアウターシートの上下縁部および中間部が合掌状に重なり合い、それら部が縦方向へ間欠的に並ぶ複数の熱融着線を介して固着されている。この物品では、第1および第2アウターシートの下縁部がパネルの外面に固着され、パネルの両端部全体が第1および第2アウターシートの中間部の内面に固着されている。この物品では、それらアウターシートの上縁部がウエスト開口を形成し、パネルの両側部とそれらアウターシートの下縁部の一部とがレッグ開口を形成している。
特開2003−290284号公報
特許文献1に開示の着用物品では、レッグ開口が前後胴周り域の両側に開口せず、股下域の両側のみに開口しているので、レッグ開口の開口面積が小さく、着用者の足をレッグ開口に通すときに、足の指や踵がレッグ開口を囲繞するパネルの両側部やアウターシートの下縁部に引っ掛かり、物品の着用に手間取る場合がある。
本発明の目的は、着用者の足をレッグ開口に容易に通すことができ、着用に手間取ることがないパンツ型の使い捨て着用物品を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、互いに対向する前後胴周り域およびそれら胴周り域の間に位置する股下域を有するとともにウエスト開口および一対のレッグ開口を有するパンツと、パンツの前後胴周り域の外側に位置して胴周り方向へ環を画く帯状のアウターシートとから構成され、パンツが、ウエスト開口を囲繞して胴周り方向へ延びる胴周り周縁部と、レッグ開口を囲繞して縦方向へ延びる脚周り周縁部とを有し、アウターシートが、パンツの胴周り周縁部に並行して胴周り方向へ延びる上縁部と、パンツの股下域の側に位置して胴周り方向へ延びる下縁部と、上下縁部間に位置して胴周り方向へ延びる中間部とを有するパンツ型の使い捨て着用物品である。
前記前提における本発明の特徴は、脚周り周縁部が、胴周り周縁部を除く前後胴周り域に延びる胴周り部分と、股下域に延びる股下部分とから形成され、レッグ開口が、前後胴周り域の両側に開口してアウターシートに覆われた上方開口と、上方開口に連なって前記股下域の両側に開口する下方開口とから形成され、アウターシートの上縁部がパンツの胴周り周縁部に固着され、アウターシートの中間部と下縁部とのうちの少なくとも下縁部がパンツの前後胴周り域の胴周り方向中央部に固着されていることにある。この物品は、レッグ開口が股下域の両側のみならず前後胴周り域の両側に開口し、レッグ開口の開口面積が大きく、上方開口を覆うアウターシートの部分をめくり上げることでレッグ開口全体が露出する。
本発明は、以下の実施態様を有する。
(1)本発明の実施態様の一例は、縦方向へ所定寸法離間して胴周り方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材がアウターシートの上下縁部と中間部とに収縮可能に取り付けられ、縦方向へ延びる脚周り用弾性部材が脚周り周縁部のうちの股下部分と該股下部分の側に位置する胴周り部分とに収縮可能に取り付けられ、胴周り部分に延びる脚周り用弾性部材の縦方向両端部がアウターシートの下縁部に延びる胴周り用弾性部材と交差している。この態様の物品では、アウターシートの上下縁部と中間部とが着用者の胴部を締め付けるとともに、脚周り用弾性部材とアウターシートの下縁部に取り付けられた胴周り用弾性部材とが協働して着用者の大腿部を締め付ける。
(2)本発明の実施態様の他の一例は、アウターシートが胴周り方向へ弾性的な伸縮性を有し、縦方向へ延びる脚周り用弾性部材が脚周り周縁部のうちの股下部分と該股下部分の側に位置する胴周り部分とに収縮可能に取り付けられ、胴周り部分に延びる脚周り用弾性部材の縦方向両端部がアウターシートの下縁部と交差している。この態様の物品では、アウターシートが着用者の胴部を締め付けるとともに、脚周り用弾性部材とアウターシートの下縁部とが協働して着用者の大腿部を締め付ける。
(3)本発明の実施態様の他の一例は、アウターシートがパンツの前後胴周り域のうちの少なくとも前胴周り域の胴周り方向中央部に位置して縦方向へ延びる連結部分を有し、連結部分では、アウターシートの上下縁部および中間部の一方が他方の外側に重なり合った状態でそれら部どうしが固着されている。
(4)本発明の実施態様の他の一例は、パンツの脚周り周縁部の間に位置して縦方向へ延びる複数条の補助弾性部材がパンツの前後胴周り域と股下域とのうちの少なくとも該股下域に収縮可能に取り付けられている。この態様の物品では、補助弾性部材の収縮力がパンツの少なくとも股下域をウエスト開口へ向かって持ち上げる。
(5)本発明の実施態様の他の一例は、補助弾性部材がパンツの股下域から前後胴周り域を通って胴周り周縁部に達している。この態様の物品では、補助弾性部材の収縮力がパンツ全体をウエスト開口へ向かって持ち上げる。
本発明に係るパンツ型の使い捨て着用物品によれば、レッグ開口が前後胴周り域の両側に開口する上部開口と股下域の両側に開口する下部開口とから形成されているので、レッグ開口が股下域の両側のみに開口する従来技術の物品と比較し、レッグ開口の開口面積が大きい。この物品は、アウターシートの中間部と下縁部とのうちの少なくとも下縁部がパンツの前後胴周り域の胴周り方向中央部のみに固着されているので、上方開口を覆うアウターシートの部分をウエスト開口へ向かってめくり上げることができ、さらに、アウターシートの部分をめくり上げることで、開口面積が大きいレッグ開口全体を露出させることができるので、物品の着用時に着用者の足をレッグ開口に容易に通すことができる。この物品は、その着用時にパンツの脚周り周縁部に対する着用者の足の指や踵の引っ掛かりを防ぐことができるので、物品の着用に手間取ることがない。この物品は、アウターシートの中間部と下縁部とのうちの少なくとも下縁部がパンツの前後胴周り域の胴周り方向中央部に固着されているので、物品の着用中にアウターシートが下縁部から上縁部に向かって不用意にめくれてしまうことがなく、さらに、アウターシートの部分が着用者の大腿部の動きに追従して自由に動くので、アウターシートが大腿部の動きを拘束することがない。
複数条の胴周り用弾性部材がアウターシートの上下縁部と中間部とに収縮可能に取り付けられ、脚周り用弾性部材が脚周り周縁部のうちの股下部分と該股下部分の側に位置する胴周り部分とに収縮可能に取り付けられた物品では、胴周り用弾性部材が着用者の胴部を締め付けるので、着用中における物品のずれ下がりを防ぐことができる。この物品は、脚周り用弾性部材の縦方向両端部がアウターシートの下縁部に延びる胴周り用弾性部材と交差し、脚周り用弾性部材と胴周り用弾性部材とによって着用者の大腿部全体が囲繞され、それら弾性部材が協働して着用者の大腿部を締め付けるので、物品の着用中におけるレッグ開口からの体液の漏れを防ぐことができる。この物品は、脚周り用弾性部材が脚周り周縁部のうちの股下部分の全体と股下部分の側における胴周り部分の一部とに取り付けられ、胴周り部分の全体に取り付けられていないので、脚周り用弾性部材が収縮したとしても、脚周り周縁部全体が縮むことはなく、レッグ開口の開口面積が必要以上に縮小することがない。この物品は、レッグ開口の開口面積を一定の大きさに保持することができ、パンツの脚周り周縁部に対する着用者の足の指や踵の引っ掛かりを確実に防ぐことができる。
アウターシートが胴周り方向へ弾性的な伸縮性を有し、脚周り用弾性部材が脚周り周縁部のうちの前記股下部分と該股下部分の側に位置する前記胴周り部分とに収縮可能に取り付けられた物品では、アウターシートが着用者の胴部を締め付けるので、着用中における物品のずれ下がりを防ぐことができる。この物品は、脚周り用弾性部材の縦方向両端部がアウターシートの下縁部と交差し、脚周り用弾性部材とアウターシートの下縁部とによって着用者の大腿部全体が囲繞され、弾性部材とアウターシートとが協働して着用者の大腿部を締め付けるので、物品の着用中におけるレッグ開口からの体液の漏れを防ぐことができる。この物品は、脚周り用弾性部材が脚周り周縁部のうちの股下部分の全体と股下部分の側における胴周り部分の一部とに取り付けられ、胴周り部分の全体に取り付けられていないので、脚周り用弾性部材が収縮したとしても、脚周り周縁部全体が縮むことはなく、レッグ開口の開口面積が必要以上に縮小することがない。この物品は、レッグ開口の開口面積を一定の大きさに保持することができ、パンツの脚周り周縁部に対する着用者の足の指や踵の引っ掛かりを確実に防ぐことができる。
アウターシートが連結部分を有し、連結部分においてアウターシートの上下縁部および中間部の一方が他方の外側に重なり合った状態でそれら部どうしが固着された物品では、アウターシートの連結部分がレッグ開口の上方に位置するとともに連結部分において上下縁部および中間部が合掌状に重なり合う従来技術の物品と比較し、上下縁部や中間部の縁が着用者の肌に接触し難く、それら部の縁が着用者の肌に接触することによる不快感を防ぐことができる。
縦方向へ延びる複数条の補助弾性部材がパンツの前後胴周り域と股下域とのうちの少なくとも該股下域に収縮可能に取り付けられた物品は、弾性部材の収縮力によってそれら域のうちの特に股下域がウエスト開口へ向かって持ち上げられるので、パンツの股下域を着用者の肌に密着させることができる。
補助弾性部材がパンツの股下域から前後胴周り域を通って胴周り縁部に達する物品では、弾性部材の収縮力によって前後胴周り域と股下域とがウエスト開口へ向かって持ち上げられるので、パンツ全体を着用者の肌に密着させることができる。
添付の図面を参照し、本発明に係るパンツ型の使い捨て着用物品の詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1,2は、一例として示す着用物品20Aの斜視図と、図1の物品20Aの部分破断斜視図とであり、図3,4は、パンツ21とアウターシート22とを分離して示す図1の物品20Aの分解斜視図と、図1の4−4線矢視断面図とである。図1では、胴周り方向を矢印Lで示し、縦方向を矢印Mで示す。図2,3では、パンツ21とアウターシート22との固着部位にハッチング(斜線)を入れている。この物品20Aは、パンツ21の内側に体液吸収パッド47を乗せてパッド47とともに着用する。
物品20Aは、パンツ21と、胴周り方向へ環を画くアウターシート22とから構成されている。パンツ21は、互いに重なり合った状態で対向面が断続的に固着された2枚の疎水性繊維不織布から作られている。不織布には、撥水処理が施されていることが好ましい。パンツ21は、通気不透液性であり、体液が滲入することや体液が透過することはない。パンツ21は、互いに対向する前胴周り域23および後胴周り域25と、それら胴周り域23,25の間に位置してU字形に折れ曲がる股下域24とを有する。パンツ21には、ウエスト開口26と一対のレッグ開口27とが形成されている。パンツ21は、ウエスト開口26を囲繞して胴周り方向へ延びる胴周り周縁部28と、レッグ開口27を囲繞して縦方向へ延びる脚周り周縁部29とを有する。
レッグ開口27は、前後胴周り域23,25の両側に開口する上方開口30と、上方開口30に連なって股下域24の両側に開口する下方開口31とから形成されている。上方開口30は、アウターシート22の部分32に覆われている。胴周り周縁部28は、レッグ開口27の上方に位置する連結部分33を有する。胴周り周縁部28の連結部分33は、一方の部分33が他方の部分33の外側に重なり合った状態でそれら部分33どうしが固着されている。
脚周り周縁部29は、胴周り方向内方へ向かって弧を画いている。脚周り周縁部29は、胴周り周縁部28を除く前後胴周り域23,25に延びる胴周り部分34と、股下域24に延びる股下部分35とから形成されている。胴周り部分34は、アウターシート22の内側に位置し、上方開口30を囲繞している。股下部分35は、下方開口31を囲繞している。脚周り周縁部29には、縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材36が収縮可能に取り付けられている。
脚周り用弾性部材36は、脚周り周縁部29のうちの股下部分35の全体と股下部分35の側に位置する胴周り部分34の一部とに取り付けられ、胴周り部分34の全体に取り付けられていない。弾性部材36は、不織布に包被され、縦方向へ所定の倍率に伸長させた状態で不織布に固着されている。胴周り部分34に延びる脚周り用弾性部材36の縦方向両端部37は、アウターシート22の後記する下縁部41に取り付けられた胴周り用弾性部材46と立体的に交差している。
脚周り周縁部29の間には、胴周り方向へ所定寸法離間して縦方向へ延びる複数条の補助弾性部材38が収縮可能に取り付けられている。弾性部材38は、股下域24から前後胴周り域23,25を通って胴周り周縁部28に達している。弾性部材38は、不織布の間に介在し、縦方向へ所定の倍率に伸長させた状態で不織布の対向面に固着されている。
パンツ21では、脚周り用弾性部材36の伸長が解除され、弾性部材36の収縮によって股下部分35と股下部分35の側に位置する胴周り部分34とが縦方向へ縮み、胴周り部分34の一部と股下部分35の全体とにギャザーが形成されている。また、補助弾性部材38の伸長が解除され、弾性部材38の収縮によって前後胴周り域23,25と股下域24とが縦方向へ縮み、それら域23,24,25にギャザーが形成されている。
アウターシート22は、互いに重なり合った状態で対向面が断続的に固着された2枚の疎水性繊維不織布から作られている(図4参照)。不織布には、撥水処理が施されていることが好ましい。アウターシート22は、通気不透液性であり、体液が滲入することや体液が透過することはない。アウターシート22は、パンツ21の胴周り周縁部28に並行して胴周り方向へ延びる上縁部39と、股下域24の側に位置して胴周り方向へ延びる下縁部41と、上下縁部39,41間に位置して胴周り方向へ延びる中間部40とを有する。アウターシート22は、パンツ21の前胴周り域23の胴周り方向中央部42に位置して縦方向へ延びる連結部分43を有する。連結部分43では、上下縁部39,41および中間部40の一方が他方の外側に重なり合い、上縁部39どうしが固着され、中間部40どうしが固着されているとともに、下縁部41どうしが固着されている。アウターシート22の上下縁部39,41と中間部40とには、縦方向へ所定寸法離間して胴周り方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材44,45,46が収縮可能に取り付けられている。それら弾性部材44,45,46は、胴周り方向へ環を画いている。
上縁部39に配置された弾性部材44は、不織布に包被され、胴周り方向へ所定の倍率に伸長させた状態で不織布に固着されている。中間部40と下縁部41とに配置された弾性部材45,46は、不織布の間に介在し、胴周り方向へ所定の倍率に伸長させた状態で不織布の対向面に固着されている。アウターシート22では、胴周り用弾性部材44,45,46の伸長が解除され、それら弾性部材44,45,46の収縮によってシート22が胴周り方向へ縮み、シート22の上下部39,41と中間部40とにギャザーが形成されている。上縁部39に配置された弾性部材44は、その本数が中間部40と下縁部41とに配置された弾性部材45,46のそれよりも多く、縦方向への離間寸法が中間部40と下縁部41とに配置された弾性部材45,46のそれよりも小さい。アウターシート22は、上端部39における胴周り方向の伸長応力が中間部40と下縁部41とにおける胴周り方向のそれよりも大きい。
アウターシート22は、上縁部39全体がパンツ21の胴周り周縁部28全体に連続的に固着され、中間部40と下縁部41とがパンツ21の前後胴周り域23,25の胴周り方向中央部42に連続的に固着されている。上縁部39は、胴周り用弾性部材44が配置された部分以外の部分がパンツ21に固着されている。中間部40と下縁部41とは、胴周り方向中央部42以外においてパンツ21に固着されていない。
パッド47は、縦長矩形を呈し、肌当接側に位置する透液性表面シート48と、肌非当接側に位置する不透液性裏面シート49と、表裏面シート48,49の間に介在してそれらシート48,49の内面に接合された吸液性コア50とから構成されている。パッド47では、コア50の周縁から周方向外方へ延びる表裏面シート48,49の周縁部が重なり合った状態で固着されている。裏面シート49の外面には、粘着剤51が部分的に塗布されている。パッド47は、粘着剤51を介してパンツ21の内側に着脱可能に止着されている(図4参照)。
表面シート48は、親水性繊維不織布から作られている。裏面シート49は、撥水処理が施された疎水性繊維不織布から作られている。コア50は、粒子状または繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプとの混合物、または、粒子状または繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプと熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所定の厚みに圧縮されている。コア50は、それの型崩れを防止するため、全体がティッシュペーパー(図示せず)に包被されている。
図5,6は、物品20Aの着用手順を示す説明図と、着用状態で示す図1の物品20Aの斜視図とである。物品20Aを着用するには、図5に示すように、上方開口30を覆うアウターシート22の部分32をウエスト開口26へ向かってめくり上げ、レッグ開口27全体を露出させた後、着用者の足をウエスト開口26からレッグ開口27へ通す。着用者が物品20Aを着用した後は、めくり上げたアウターシート22の部分32を下方開口31に向かって下げる。物品20Aの着用中に***された体液は、パッド47の表面シート48を透過してコア50に吸収される。物品20Aは、使用後に廃棄するのみならず、体液で汚れたパッド47を交換することで、繰り返して使用することもできる。
物品20Aは、レッグ開口27が前後胴周り域23,25の両側に開口する上部開口30と股下域24の両側に開口する下部開口31とから形成されているので、レッグ開口27が股下域24の両側に開口する下部開口31のみから形成されている場合と比較し、レッグ開口27の開口面積が大きい。物品20Aは、アウターシート22の中間部40と下縁部41とがパンツ21の前後胴周り域23,25の胴周り方向中央部42のみに固着されているので、上方開口30を覆うアウターシート22の部分32をウエスト開口26へ向かってめくり上げることができ、さらに、アウターシート22の部分32をめくり上げることで、開口面積が大きいレッグ開口27全体を露出させることができるので、物品20Aの着用時に着用者の足をレッグ開口27に容易に通すことができる。物品20Aは、その着用時にパンツ21の脚周り周縁部29に対する着用者の足の指や踵の引っ掛かりを防ぐことができ、物品20Aの着用に手間取ることがない。
物品20Aは、アウターシート22の上縁部39のうちの胴周り用弾性部材44が配置された部分以外の部分がパンツ21に固着され、さらに、アウターシート22の中間部40と下縁部41とが胴周り方向中央部42以外においてパンツ21に固着されていないので、パンツ21の剛性によって胴周り用弾性部材44,45,46の収縮力が低下することはなく、それら弾性部材44,45,46の収縮力を十分に利用して着用者の胴部を確実に締め付けることができ、着用中における物品20Aの不用意なずれ下がりを防ぐことができる。物品20Aは、脚周り用弾性部材36の縦方向両端部37がアウターシート22の下縁部41に取り付けられた胴周り用弾性部材46と立体的に交差しているので、脚周り用弾性部材36と胴周り用弾性部材46とによって着用者の大腿部全体が囲繞され、それら弾性部材36,46が協働して着用者の大腿部を締め付けるので、物品20Aの着用中におけるレッグ開口27からの体液の漏れを防ぐことができる。
物品20Aは、脚周り用弾性部材36が脚周り周縁部29全体に取り付けられていると、弾性部材36の収縮によって脚周り周縁部29全体が縮み、レッグ開口27の開口面積が縮小してしまう。しかし、この物品20Aは、脚周り用弾性部材36が脚周り周縁部29のうちの股下部分35の全体と股下部分35の側における胴周り部分34の一部とに取り付けられ、胴周り部分34の全体に取り付けられていないので、脚周り用弾性部材36が脚周り周縁部29全体に取り付けられている場合と比較し、レッグ開口27の開口面積が縮小することはなく、レッグ開口27の開口面積を一定の大きさに保持することができ、パンツ21の脚周り周縁部29に対する着用者の足の指や踵の引っ掛かりを確実に防ぐことができる。
物品20Aは、アウターシート22の中間部40と下縁部41とがパンツ21の前後胴周り域23,25の胴周り方向中央部42に固着されているので、物品20Aの着用中にアウターシート22が下縁部41から上縁部39に向かって不用意にめくれてしまうことがない。物品20Aは、アウターシート22の部分32が着用者の大腿部の動きに追従して自由に動くので、アウターシート22が大腿部の動きを拘束することがない。物品20Aは、連結部分43においてアウターシート22の上下縁部39,41および中間部40の一方が他方の外側に重なり合った状態でそれら部39,40,41どうしが固着されているので、連結部分43においてそれら部39,40,41が合掌状に重なり合って固着された場合と比較し、上下縁部39,41や中間部40の縁が着用者の肌に接触し難く、それら部39,40,41の縁が着用者の肌に接触することによる不快感を防ぐことができる。
物品20Aは、パンツ21の前後胴周り域23,25と股下域24とに縦方向へ延びる補助弾性部材38が取り付けられ、弾性部材38がパンツ21の股下域24から前後胴周り域23,25を通って胴周り周縁部28に達しているので、弾性部材38の収縮力によってパンツ21の前後胴周り域23,25と股下域24とがウエスト開口26へ向かって持ち上げられ、パンツ21の内側に乗せたパッド47全体を着用者の肌に密着させることができ、パッド47に体液を確実に吸収させることができる。
物品20Aでは、脚周り用弾性部材36の伸長応力が0.01〜1.50Nの範囲にあり、胴周り用弾性部材44,45,46の伸長応力が0.01〜1.50Nの範囲にある。それら弾性部材36,44,45,46の伸長応力は、弾性部材1本の伸長応力である。弾性部材36の伸長応力が0.01N未満では、着用者の大腿部の締め付けが不十分となり、レッグ開口27から体液が漏れてしまう場合がある。弾性部材36の伸長応力が1.50Nを超過すると、脚周り周縁部29が必要以上に縮み、レッグ開口27の開口面積が縮小して物品20Aの着用時に着用者の足の指や踵がパンツ21の脚周り周縁部29に引っ掛かってしまう場合がある。弾性部材44,45,46の伸長応力が0.01N未満では、着用者の胴部の締め付けが不十分となり、着用中に物品20Aが胴部から不用意にずれ下がってしまう場合がある。弾性部材44,45,46の伸長応力が1.50Nを超過すると、アウターシート22が胴周り方向へ必要以上に縮み、ウエスト開口26の開口面積が縮小するとともに、アウターシート22の部分32をウエスト開口26へ向かってめくり上げ難くなり、物品20Aの着用に手間取る場合がある。なお、それら弾性部材36,44,45,46の伸長応力は、以下の方法で測定した。
(1)パンツ21の脚周り周縁部29に取り付けた脚周り用弾性部材36と同一のそれを測定用第1サンプル(1本)として用意するとともに、アウターシート22に取り付けた胴周り用弾性部材44,45,46と同一のそれを測定用第2サンプル(1本)として用意する。伸長応力測定には、島津製作所社製の引張り試験機を使用した。
(2)サンプルの縦方向両端部を引張り試験機のチャックで挟み(チャックによるサンプルの挟み寸法:約10mm、サンプルのチャック間寸法:約100mm)、100mm/minの速度でサンプルを縦方向へ引っ張り、サンプルを300%まで伸長させた後、伸長状態を解除する。再度、試験機を介して100mm/minの速度でサンプルを縦方向へ引っ張り、サンプルを200%まで伸長させ、そのときの試験機にかかる力を測定する。第1サンプルの伸長応力は、0.01〜1.50Nであり、第1サンプルの伸長応力を脚周り用弾性部材36の1本の伸長応力とする。第2サンプルの伸長応力は、0.01〜1.50Nであり、第2サンプルの伸長応力を胴周り用弾性部材44,45,46の1本の伸長応力とする。ここで、サンプルを200%まで伸長させるとは、たとえば、サンプルのチャック間寸法が100mmの場合、サンプルを100mmに2.0を乗じた値である約200mmまで伸ばすことである。
この物品20Aは、アウターシート22の上縁部39がパンツ21の胴周り周縁部28に間欠的に固着され、シート22の中間部40と下縁部41とがパンツ21の後胴周り域23,25の胴周り方向中央部42に間欠的に固着されていてもよい。物品20Aは、アウターシート22の上縁部39がパンツ21の胴周り周縁部28に固着されるとともに、シート22の下縁部41がパンツ21の前後胴周り域23,25の胴周り方向中央部42に固着されていればよく、シート22の中間部40が胴周り方向中央部42に固着されていなくてもよい。物品20Aでは、パンツ21の少なくとも股下域24をウエスト開口26へ向かって持ち上げればよく、そのために補助弾性部材38が前後胴周り域23,25と股下域24とのうちの少なくとも股下域24に取り付けられていればよい。また、パンツ21に補助弾性部材38が取り付けられていなくてもよい。
図7,8は、他の一例として示す着用物品20Bの斜視図と、図7の物品20Bの部分破断斜視図とであり、図9,10は、パンツ21とアウターシート22とを分離して示す図7の物品20Bの分解斜視図と、図7の10−10線矢視断面図とである。図7,8では、胴周り方向を矢印Lで示し、縦方向を矢印Mで示す。図8,9では、パンツ21とアウターシート22との固着部位にハッチング(斜線)を入れている。
物品20Bは、パンツ21と、弾性的な伸縮性を有して胴周り方向へ環を画くアウターシート22とから構成されている。パンツ21は、肌当接側に位置する透液性表面シート52と、肌非当接側に位置する不透液性裏面シート53と、表裏面シート52,53の間に介在してそれらシート52,53の内面に接合された吸液性コア54とから形成されている(図10参照)。パンツ21は、互いに対向する前胴周り域23および後胴周り域25と、それら胴周り域23,24の間に位置する股下域24とを有する。パンツ21には、ウエスト開口26と一対のレッグ開口27とが形成されている。パンツ21は、ウエスト開口26を囲繞して胴周り方向へ延びる胴周り周縁部28と、レッグ開口27を囲繞して縦方向へ延びる脚周り周縁部29とを有する。表面シート52は、親水性繊維不織布から作られている。裏面シート53は、撥水処理が施された疎水性繊維不織布から作られている。コア54は、図1のパッドのそれと同一の混合物である。
レッグ開口27は、前後胴周り域23,25の両側に開口する上方開口30と、上方開口30に連なって股下域24の両側に開口する下方開口31とから形成されている。上方開口30は、アウターシート22の部分32に覆われている。胴周り周縁部28は、コア54の端縁から縦方向外方へ延びる表裏面シート52,53の端部から形成されている。胴周り周縁部28では、表裏面シート52,53の端部が重なり合った状態でそれらシート52,53の内面どうしが固着されている。胴周り周縁部28は、レッグ開口27の上方に位置する連結部分33を有する。胴周り周縁部28の連結部分33は、一方の部分33が他方の部分33の外側に重なり合った状態でそれら部分33どうしが固着されている。
脚周り周縁部29は、胴周り方向内方へ向かって弧を画いている。脚周り周縁部29は、胴周り周縁部28を除く前後胴周り域23,25に延びる胴周り部分34と、股下域24に延びる股下部分35とから形成されている。胴周り部分34は、アウターシート22の内側に位置し、上方開口30を囲繞している。股下部分35は、下方開口31を囲繞している。脚周り周縁部29は、コア54の側縁から胴周り方向外方へ延びる表裏面シート52,53の側部から形成されている。脚周り周縁部29では、表裏面シート52,53の側部が重なり合った状態でそれらシート52,53の内面どうしが固着されている。脚周り周縁部29には、縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材36が収縮可能に取り付けられている。
脚周り用弾性部材36は、脚周り周縁部29のうちの股下部分35の全体と股下部分35の側における胴周り部分34の一部とに取り付けられ、胴周り部分34の全体に取り付けられていない。脚周り用弾性部材36は、表裏面シート52,53の間に介在し、縦方向へ所定の倍率に伸長させた状態でそれらシート52,53の内面に固着されている。胴周り部分34に延びる脚周り用弾性部材36の縦方向両端部37は、後記するアウターシート22の下縁部41と立体的に交差している。パンツ21では、脚周り用弾性部材36の伸長が解除され、弾性部材36の収縮によって股下部分35と股下部分35の側に位置する胴周り部分34とが縦方向へ縮み、胴周り部分34の一部と股下部分35の全体とにギャザーが形成されている。
アウターシート22は、互いに重なり合った状態で対向面が断続的に固着された2枚の伸縮性かつ疎水性繊維不織布から作られている(図10参照)。不織布には、撥水処理が施されていることが好ましい。アウターシート22は、通気不透液性であり、体液が滲入することや体液が透過することはない。アウターシート22は、パンツ21の胴周り周縁部28に並行して胴周り方向へ延びる上縁部39と、股下域24の側に位置して胴周り方向へ延びる下縁部41と、上下縁部間39,41に位置して胴周り方向へ延びる中間部40とを有する。アウターシート22は、レッグ開口27に位置して縦方向へ延びる連結部分43を有する。連結部分43では、上下縁部39,41および中間部40の一方が他方の外側に重なり合い、上縁部39どうしが固着され、中間部40どうしが固着されているとともに、下縁部41どうしが固着されている。アウターシート22の上縁部39には、縦方向へ所与寸法離間して胴周り方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材55が収縮可能に取り付けられている。弾性部材55は、胴周り方向へ環を画いている。
胴周り用弾性部材55は、不織布に包被され、胴周り方向へ所定の倍率に伸長させた状態で不織布に固着されている。アウターシート22では、胴周り用弾性部材55の伸長が解除され、弾性部材55の収縮によってシート22の上縁部39が胴周り方向へ縮み、上縁部39にギャザーが形成されている。アウターシート22では、上端部39における胴周り方向の伸長応力が中間部40と下縁部41とにおける胴周り方向のそれよりも大きい。
アウターシート22は、上縁部39全体がパンツの胴周り周縁部28全体に連続的に固着され、中間部40と下縁部41とがパンツ21の前後胴周り域23,25の胴周り方向中央部42に間欠的に固着されている。上縁部39は、胴周り用弾性部材55が配置された部分以外の部分がパンツ21に固着されている。中間部40と下縁部41とは、胴周り方向中央部42以外においてパンツ21に固着されていない。
図11は、物品20Bの着用手順を示す説明図である。この物品20Bを着用するには、図11に示すように、上方開口30を覆うアウターシート22の部分32をウエスト開口26へ向かってめくり上げ、レッグ開口27全体を露出させた後、着用者の足をウエスト開口26からレッグ開口27へ通す。着用者が物品20Bを着用した後は、めくり上げたアウターシート22の部分32を下方開口31に向かって下げる。物品20Bの着用中に***された体液は、パンツ21の表面シート52を透過してコア54に吸収される。
物品20Bは、レッグ開口27が前後胴周り域23,25の両側に開口する上部開口30と股下域24の両側に開口する下部開口31とから形成されているので、レッグ開口27が股下域24の両側に開口する下部開口31のみから形成されている場合と比較し、レッグ開口27の面積が大きい。物品20Bは、アウターシート22の中間部40と下縁部41とがパンツ21の前後胴周り域23,25の胴周り方向中央部42のみに固着されているので、上方開口30を覆うアウターシート22の部分32をウエスト開口26へ向かってめくり上げることができ、さらに、アウターシート22の部分32をめくり上げることで、面積が大きいレッグ開口27全体を露出させることができるので、物品20Bの着用時に着用者の足をレッグ開口27に容易に通すことができる。物品20Bは、その着用時にパンツ21の脚周り周縁部29に対する着用者の足の指や踵の引っ掛かりを防ぐことができ、物品20Bの着用に手間取ることがない。
物品20Bは、伸縮性を有するアウターシート22と胴周り用弾性部材55との収縮力を十分に利用して着用者の胴部を確実に締め付けることができ、着用中における物品20Bの不用意なずれ下がりを防ぐことができる。物品20Bは、脚周り用弾性部材36の縦方向両端部37がアウターシート22の下縁部41と立体的に交差しているので、アウターシート22の下縁部41と脚周り用弾性部材36とによって着用者の大腿部全体が囲繞され、シート22と弾性部材36とが協働して着用者の大腿部を締め付けるので、物品20Bの着用中におけるレッグ開口27からの体液の漏れを防ぐことができる。
物品20Bは、脚周り用弾性部材36が脚周り周縁部29のうちの股下部分35の全体と股下部分35の側における胴周り部分34の一部とに取り付けられ、胴周り部分34の全体に取り付けられていないので、脚周り用弾性部材36が脚周り周縁部29全体に取り付けられている場合と比較し、レッグ開口27の開口面積が縮小することはなく、開口面積を一定の大きさに保持することができ、パンツ21の脚周り周縁部29に対する着用者の足の指や踵の引っ掛かりを確実に防ぐことができる。物品20Bは、アウターシートの中間部40と下縁部41とがパンツ21の前後胴周り域23,25の胴周り方向中央部42に固着されているので、物品20Bの着用中にアウターシート22が下縁部41から上縁部39に向かって不用意にめくれてしまうことがない。物品20Bは、アウターシート22の部分32が着用者の大腿部の動きに追従して自由に動くので、アウターシート22が大腿部の動きを拘束することがない。
物品20Bでは、脚周り用弾性部材36の伸長応力が0.01〜1.50Nの範囲にある。弾性部材36の伸長応力は、弾性部材1本の伸長応力である。弾性部材36の伸長応力が0.01N未満では、着用者の大腿部の締め付けが不十分となり、レッグ開口27から体液が漏れてしまう場合がある。弾性部材36の伸長応力が1.50Nを超過すると、脚周り周縁部29が必要以上に縮み、レッグ開口27の開口面積が縮小して物品20Bの着用時に着用者の足の指や踵がパンツの脚周り周縁部29に引っ掛かってしまう場合がある。なお、弾性部材36の伸長応力の測定方法は、図1のそれと同一である。
この物品20Bは、アウターシート22の上縁部39がパンツ21の胴周り縁部28に間欠的に固着され、アウターシート22の中間部40と下縁部41とがパンツ21の前後胴周り域23,25の胴周り方向中央部42に連続的に固着されていてもよい。また、アウターシート22の上縁部39がパンツ21の胴周り周縁部28に固着されているとともに、アウターシート22の下縁部41がパンツの21前後胴周り域23,25の胴周り方向中央部42に固着されていればよく、アウターシート22の中間部40がパンツ21の前後胴周り域23,25の胴周り方向中央部42に固着されていなくてもよい。物品20Bでは、図1のそれと同様に、補助弾性部材38が前後胴周り域23,25と股下域24とのうちの少なくとも股下域24に取り付けられていてもよい。物品20Bに補助弾性部材38を取り付ける場合は、補助弾性部材38を裏面シート53とコア54との間に介在させ、補助弾性部材38を縦方向へ所定の倍率に伸長させた状態で裏面シート53に固着する。物品20Bに補助弾性部材38を取り付けると、弾性部材38の収縮力によってパンツ21の少なくとも股下域24がウエスト開口26へ向かって持ち上げられるので、股下域24を着用者の肌に密着させることができる。
図1のパッド47や図7のパンツ21の表面シート48,52には、親水性繊維不織布の他に、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布、微細な多数の開孔を有するプラスチックフィルムのいずれかを使用することもできる。パッド47やパンツ21の裏面シート49,53には、疎水性繊維不織布の他に、通気不透液性プラスチックフィルム、2枚以上の疎水性繊維不織布をラミネートした複合不織布、疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとをラミネートした複合シートのいずれかを使用することもできる。裏面シート49,53には、高い耐水性を有するメルトブローン不織布の両面または片面に高い強度と良好な柔軟性とを有するスパンボンド不織布を重ね合わせた複合不織布(SM不織布、SMS不織布、SMMS不織布)を使用することもできる。弾性部材36,44,45,46には、天然ゴムまたは合成ゴムを使用することができる。弾性部材36,44,45,46は、糸条であるが、糸状の他に、帯状の弾性部材を使用することもできる。
繊維不織布には、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンボンド、ケミカルボンドの各製法により製造された不織布を使用することができる。不織布の構成繊維には、ポリエステル系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリスチレン系を使用することができる。構成繊維には、芯鞘型複合繊維、並列型複合繊維、異型中空繊維、微多孔繊維、接合型複合繊維を使用することもできる。
図7の物品20Bのアウターシート22を形成する伸縮性繊維不織布には、メルトブローンやスパンボンドの各製法により製造された不織布を使用することができる。伸縮性繊維不織布の構成繊維には、熱可塑性エラストマー樹脂を溶融、紡糸した伸縮性繊維を使用することができる。伸縮性を有するアウターシート22には、熱可塑性エラストマー樹脂繊維からなる伸縮性かつ疎水性繊維不織布の少なくとも片面に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステルのいずれかの熱可塑性合成樹脂を溶融、紡糸した捲縮繊維からなる疎水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布を使用することもできる。
パンツ21とアウターシート22との固着には、接着剤、または、ヒートシールやソニックシール等の熱による溶着手段を利用することができる。パンツ21やアウターシート22に対する弾性部材36,44,45,46の固着には、接着剤を利用することができる。接着剤には、ホットメルト系接着剤やアクリル系接着剤、ゴム系接着剤を使用することができる。接着剤をパンツ21やアウターシート22にスパイラル状、波状、ジグザグ状、ドット状、縞状のうちのいずれかの態様で塗布することで、パンツ21とアウターシート22とを間欠的に固着することができ、弾性部材36,44,45,46をパンツ21やアウターシート22に間欠的に固着することができる。接着剤をパンツ21やアウターシート22に連続的に塗布することで、パンツ21とアウターシート22とを連続的に固着することができ、弾性部材36,44,45,46をパンツ21やアウターシート22に連続的に固着することができる。
一例として示す着用物品の斜視図。 図1の物品の部分破断斜視図。 パンツとアウターシートとを分離して示す図1の物品の分解斜視図。 図1の4−4線矢視断面図。 物品の着用手順を示す説明図。 着用状態で示す図1の物品の斜視図。 他の一例として示す着用物品の斜視図。 図7の物品の部分破断斜視図。 パンツとアウターシートとを分離して示す図7の物品の分解斜視図。 図7の10−10線矢視断面図。 物品の着用手順を示す説明図。
符号の説明
20A 使い捨て着用物品
20B 使い捨て着用物品
21 パンツ
22 アウターシート
23 前胴周り域
24 股下域
25 後胴周り域
26 ウエスト開口
27 レッグ開口
28 胴周り周縁部
29 脚周り周縁部
30 上方開口
31 下方開口
32 部分
34 胴周り部分
35 股下部分
36 脚周り用弾性部材
37 縦方向両端部
38 補助弾性部材
39 上縁部
40 中間部
41 下縁部
42 胴周り方向中央部
43 連結部分
44 胴周り用弾性部材
45 胴周り用弾性部材
46 胴周り用弾性部材

Claims (6)

  1. 互いに対向する前後胴周り域およびそれら胴周り域の間に位置する股下域を有するとともにウエスト開口および一対のレッグ開口を有するパンツと、前記パンツの前後胴周り域の外側に位置して胴周り方向へ環を画く帯状のアウターシートとから構成され、前記パンツが、前記ウエスト開口を囲繞して胴周り方向へ延びる胴周り周縁部と、前記レッグ開口を囲繞して縦方向へ延びる脚周り周縁部とを有し、前記アウターシートが、前記パンツの胴周り周縁部に並行して胴周り方向へ延びる上縁部と、前記パンツの股下域の側に位置して胴周り方向へ延びる下縁部と、前記上下縁部間に位置して胴周り方向へ延びる中間部とを有するパンツ型の使い捨て着用物品において、
    前記脚周り周縁部が、前記胴周り周縁部を除く前記前後胴周り域に延びる胴周り部分と、前記股下域に延びる股下部分とから形成され、前記レッグ開口が、前記前後胴周り域の両側に開口して前記アウターシートに覆われた上方開口と、前記上方開口に連なって前記股下域の両側に開口する下方開口とから形成され、
    前記アウターシートの上縁部が、前記パンツの胴周り周縁部に固着され、前記アウターシートの中間部と下縁部とのうちの少なくとも下縁部が、前記パンツの前後胴周り域の胴周り方向中央部に固着されていることを特徴とする前記着用物品。
  2. 縦方向へ所定寸法離間して胴周り方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材が、前記アウターシートの上下縁部と中間部とに収縮可能に取り付けられ、縦方向へ延びる脚周り用弾性部材が、前記脚周り周縁部のうちの前記股下部分と該股下部分の側に位置する前記胴周り部分とに収縮可能に取り付けられ、前記胴周り部分に延びる前記脚周り用弾性部材の縦方向両端部が、前記アウターシートの下縁部に延びる前記胴周り用弾性部材と交差している請求項1記載の着用物品。
  3. 前記アウターシートが、前記胴周り方向へ弾性的な伸縮性を有し、縦方向へ延びる脚周り用弾性部材が、前記脚周り周縁部のうちの前記股下部分と該股下部分の側に位置する前記胴周り部分とに収縮可能に取り付けられ、前記胴周り部分に延びる前記脚周り用弾性部材の縦方向両端部が、前記アウターシートの下縁部と交差している請求項1記載の着用物品。
  4. 前記アウターシートが、前記パンツの前後胴周り域のうちの少なくとも前胴周り域の胴周り方向中央部に位置して縦方向へ延びる連結部分を有し、前記連結部分では、前記アウターシートの上下縁部および中間部の一方が他方の外側に重なり合った状態でそれら部どうしが固着されている請求項1ないし請求項3いずれかに記載の着用物品。
  5. 前記パンツの脚周り周縁部の間に位置して縦方向へ延びる複数条の補助弾性部材が、前記パンツの前後胴周り域と股下域とのうちの少なくとも該股下域に収縮可能に取り付けられている請求項1ないし請求項4いずれかに記載の着用物品。
  6. 前記補助弾性部材が、前記パンツの股下域から前後胴周り域を通って胴周り周縁部に達している請求項5記載の着用物品。
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