JP4108317B2 - 符号変換方法及び装置とプログラム並びに記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声信号を低ビットレートで伝送あるいは蓄積するための符号化および復号技術に関し、特に、異なる符号化復号方式を用いて音声通信を行うに際し、音声をある方式により符号化して得た符号を、他の方式により復号可能な符号に高音質かつ低演算量で変換する、符号変換方法および装置ならびにプログラムと記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
音声信号を中低ビットレートで高能率に符号化する方法として、音声信号を、線形予測(Linear Prediction: LP)フィルタと、このフィルタを駆動する励振信号とに分離して符号化する方法が広く用いられている。その代表的な方法の一つとして、Code Excited Linear Prediction(符号励振線形予測、「CELP」と略記される)がある。CELPでは、入力音声の周波数特性を表す線形予測係数が設定された線形予測フィルタを、入力音声のピッチ周期を表す適応コードブック(Adaptive Codebook: 「ACB」と略記される)と、乱数やパルスから成る固定コードブック(Fixed Codebook: 「FCB」と略記される)との和で表される励振信号により駆動することで、合成音声信号が得られる。このとき、ACB成分とFCB成分には、それぞれゲイン、すなわちACBゲインとFCBゲインを乗ずる。なお、CELPに関しては、M.R.SchroederとB.S.Atal氏による「Code excited linear prediction: High quality speech at very low bit rates」と題する論文(Proc. Of IEEE Int. Conf. On Acoust., Speech and Signal Processing, pp.937-940, 1985)(以下「文献1」という)が参照される。
【0003】
ところで、例えば3G(第3世代)移動体網と有線パケット網間の相互接続を想定した場合、各網で用いられる標準音声符号化方式が異なるため、直接接続できない、という問題がある。
【0004】
これに対する最も簡単な解法は、タンデム接続である。しかしながら、タンデム接続では、一方の標準方式を用いて音声を符号化して得た符号列から、その標準方式を用いて、音声信号を一旦復号し、この復号された音声信号を、他方の標準方式を用いて、再度符号化を行う。
【0005】
このため、タンデム接続は、各音声符号化復号方式で符号化と復号を一度だけ行う場合に比べて、一般に音質の低下、遅延の増加、計算量の増加を招く、という問題がある。
【0006】
これに対して、一方の標準方式を用いて音声を符号化して得た符号を、他方の標準方式により復号可能な符号に、符号領域または符号化パラメータ領域で変換する符号変換方式は、前述の問題に対して有効である。
【0007】
符号を変換する方法については、Hong-Goo Kangらによる「Improving Transcoding Capability of Speech Coders in Clean and Frame Erasured Channel Environments」と題する論文(Proc. Of IEEE Workshop on Speech Coding 2000, pp.78-80, 2000)(以下、「文献2」という)が参照される。
【0008】
図26は、第1の音声符号化方式(「方式A」という)を用いて音声を符号化して得た符号を、第2の方式(「方式B」という)により復号可能な符号に変換する、符号変換装置の構成の一例を示す図である。図26を参照すると、符号分離回路1010で分離された方式AのLP係数符号、ACB符号、FCB符号、ゲイン符号をそれぞれ入力し方式BのLP係数符号、ACB符号、FCB符号、ゲイン符号をそれぞれ符号多重回路1020に出力するLP係数符号変換回路100、ACB符号変換回路200、FCB符号変換回路300、ゲイン符号変換回路400を備えている。
【0009】
方式Aにおいて、線形予測係数の符号化は、T(A)fr msec周期(フレーム)毎に行われ、ACB、FCBおよびゲインなど励振信号の構成要素の符号化は、T(A)sfr=T(A)fr /N(A)sfr msec周期(サブフレーム)毎に行われるものとする。
【0010】
一方、方式Bにおいては、線形予測係数の符号化は、T(B)fr msec周期(フレーム)毎に行われ、励振信号の構成要素の符号化は、T(B)sfr=T(B)fr/N B sfr msec周期(サブフレーム)毎に行われるものとする。
【0011】
また、方式Aのフレーム長、サブフレーム数、およびサブフレーム長を各々、
(A)fr、N(A)sfr、およびL(A)sfr=L(A)fr/N(A)sfrとする。
【0012】
方式Bのフレーム長、サブフレーム数およびサブフレーム長を各々、
(B)fr、N(B)sfr、およびL(B)sfr=L(B)fr/N(B)sfrとする。
【0013】
以下の説明では、簡単のため、
(A)fr=L(B)fr、
(A)sfr=N(B)sfr=2、
(A)sfr=L(B)sfr
とする。
【0014】
ここで、例えば、サンプリング周波数を8000Hz(8KHz)とし、T(A)frおよびT(B)frを10msecとすれば、L(A)frおよびL(B)frは160サンプルとなり、L(A)sfrおよびL(B)sfrは80サンプルとなる。
【0015】
図26を参照して、従来の符号変換装置の各構成要素について説明する。
【0016】
入力端子10から、方式Aにより音声を符号化して得た第1の符号列を入力する。
【0017】
符号分離回路1010は、入力端子10から入力した第1の符号列(多重化された信号)から、線形予測係数(LP係数)、ACB、FCB、ACBゲインおよびFCBゲインに対応する符号、すなわちLP係数符号、ACB符号、FCB符号、ゲイン符号を分離する。
【0018】
ここで、ACBゲインとFCBゲインは、まとめて符号化及び復号されるものとし、簡単のため、これを「ゲイン」と呼び、その符号を「ゲイン符号」と呼ぶことにする。
【0019】
また、LP係数符号、ACB符号、FCB符号、ゲイン符号を、それぞれ「第1のLP係数符号」、「第1のACB符号」、「第1のFCB符号」、「第1のゲイン符号」と呼ぶことにする。
【0020】
そして、第1のLP係数符号をLP係数符号変換回路100へ出力し、第1のACB符号をACB符号変換回路200へ出力し、第1のFCB符号をFCB符号変換回路300へ出力し、第1のゲイン符号をゲイン符号変換回路400へ出力する。
【0021】
LP係数符号変換回路100は、符号分離回路1010から出力される第1のLP係数符号を入力し、第1のLP係数符号を方式Bにより復号可能な符号に変換する。この変換されたLP係数符号を、第2のLP係数符号として符号多重回路1020へ出力する。
【0022】
ACB符号変換回路200は、符号分離回路1010から出力される第1のACB符号を入力し、第1のACB符号を方式Bにより復号可能な符号に変換する。この変換されたACB符号を、第2のACB符号として符号多重回路1020へ出力する。
【0023】
FCB符号変換回路300は、符号分離回路1010から出力される第1のFCB符号を入力し、第1のFCB符号を方式Bにより復号可能な符号に変換する。この変換されたFCB符号を、第2のFCB符号として符号多重回路1020へ出力する。
【0024】
ゲイン符号変換回路400は、符号分離回路1010から出力される第1のゲイン符号を入力し、第1のゲイン符号を方式Bにより復号可能な符号に変換する。この変換されたゲイン符号を、第2のゲイン符号として符号多重回路1020へ出力する。
【0025】
各変換回路のより具体的な動作を以下に説明する。
【0026】
LP係数符号変換回路100は、符号分離回路1010から入力した第1のLP係数符号を、方式AにおけるLP係数復号方法により復号して、第1のLP係数を得る。次に、LP係数符号変換回路100は、第1のLP係数を、方式BにおけるLP係数の量子化方法および符号化方法により量子化および符号化して第2のLP係数符号を得る。そして、LP係数符号変換回路100は、これを方式BにおけるLP係数復号方法により復号可能な符号として符号多重回路1020へ出力する。
【0027】
ACB符号変換回路200は、符号分離回路1010から入力した第1のACB符号を、方式Aにおける符号と方式Bにおける符号との対応関係を用いて読み替えることにより、第2のACB符号を得る。そして、ACB符号変換回路200は、第2のACB符号を、方式BにおけるACB復号方法により復号可能な符号として、符号多重回路1020へ出力する。
【0028】
ここで、図27を参照して、符号の読み替えについて説明する。例えば、方式AにおけるACB符号i(A) が「56」のとき、これに対応するACB遅延T(A)が「76」であるとする。方式Bでは、ACB符号i(B) が「53」のとき、これに対応するACB遅延T(B)が「76」であるとすると、ACB遅延の値が同一(この場合では76)となるように、方式Aから方式BへとACB符号を変換するには、方式AにおけるACB符号「56」を方式BにおけるACB符号「53」に対応付ければよい。以上により、符号の読み替えについての説明を終え、再び図26の説明に戻る。
【0029】
FCB符号変換回路300は、符号分離回路1010から入力した第1のFCB符号を、方式Aにおける符号と方式Bにおける符号との対応関係を用いて読み替えることにより、第2のFCB符号を得る。そして、これを方式BにおけるFCB復号方法により復号可能な符号として符号多重回路1020へ出力する。ここで、符号の読み替えは、前述したACB符号の変換におけるそれと同様の方法で実現できる。あるいは、後述するLP係数符号の変換と同様の方法で実現することもできる。
【0030】
ゲイン符号変換回路400は、符号分離回路1010から入力した第1のゲイン符号を、方式Aにおけるゲイン復号方法により復号して、第1のゲインを得る。次に、ゲイン符号変換回路400は、前記第1のゲインを、方式Bにおけるゲインの量子化方法および符号化方法により量子化および符号化して第2のゲイン符号を得る。そして、ゲイン符号変換回路400は、第2のゲイン符号を方式Bにおけるゲイン復号方法により復号可能な符号として符号多重回路1020へ出力する。ここで、ゲイン符号の変換はLP係数符号の変換と同様の方法で実現できるため、以下では簡単のため、LP係数符号の変換のみに着目し、これを詳細に説明する。
【0031】
図28を参照して、LP係数符号変換回路100の各構成要素について説明する。
【0032】
前述のITU-T標準G.729など多くの標準方式では、LP係数を線スペクトル対(Line Spectral Pair: 「LSP」と略記される)で表現し、LSPを符号化および復号することが多いため、以下、LP係数はLSPにより表現されているものとする。
【0033】
ここで、LP係数からLSPへの変換、およびLSPからLP係数への変換については、周知の方法、例えば、「Coding of Speech at 8 kbit/s using Conjugate-Structure Algebraic-Code-Excited Linear-Prediction (CS-ACELP)」(ITU-T Recommendation G.729)(「文献3」という)の第3.2.3節および第3.2.6節の記載が参照される。
【0034】
LP係数復号回路110は、LP係数符号から対応するLSPを復号する。LP係数復号回路110は、複数セットのLSPが格納された第1のLSPコードブック111を備えており、符号分離回路1010から出力される第1のLP係数符号を、入力端子31を介して入力し、第1のLP係数符号に対応するLSPを前記第1のLSPコードブック111より読み出し、読み出されたLSPを第1のLSPとしてLP係数符号化回路130へ出力する。ここで、LP係数符号からのLSPの復号は、方式AにおけるLP係数の復号方法(ここでは、LSPにより表現されているのでLSPの復号となる)に従い、方式AのLSPコードブックを用いる。
【0035】
LP係数符号化回路130は、LP係数復号回路110から出力される第1のLSPを入力し、複数セットのLSPが格納された第2のLSPコードブック131から第2のLSPとそれに対応するLP係数符号の各々を順次読み込み、第1のLSPとの誤差が最小となる第2のLSPを選択し、それに対応するLP係数符号を、第2のLP係数符号として出力端子32を介して符号多重回路1020へ出力する。ここで、第2のLSPの選択方法、すなわちLSPの量子化および符号化方法は、方式BにおけるLSPの量子化方法および符号化方法に従い、方式BのLSPコードブックを用いる。ここで、LSPの量子化および符号化については、例えば「文献3」の第3.2.4節の記載が参照される。
【0036】
以上により、LP係数符号変換回路100の説明を終え、再び図26の説明に戻る。
【0037】
符号多重回路1020は、LP係数符号変換回路100から出力される第2のLP係数符号と、ACB符号変換回路200から出力される第2のACB符号と、FCB符号変換回路300から出力される第2のFCB符号と、ゲイン符号変換回路400から出力される第2のゲイン符号を入力し、これらを多重化して得られる符号列を第2の符号列として出力端子20を介して出力する。以上で、図26の説明を終える。
【0038】
なお、上記した従来の符号変換装置に関連した装置として、例えば特開平8−146997号公報には、量子化値もしくは量子化方法が異なる符号化を行う第1の音声符号化方法と第2の音声符号化方法とがある場合に、第1の音声符号化方法による多重化符号を第2の音声符号化方法による多重化符号に変換する符号変換装置として、第1の音声符号化方法により符号化された多重化符号を符号分離部が入力し、各符号毎に分離し、符号分離部により分離された各々の符号を、第1の音声符号化方法による符号と、第2の音声符号化方法による符号との対応関係に従って第2の音声符号化方法による各々の符号に変換し、多重化部は変換部により変換された第2の音声符号化方法による各々の符号を多重化する構成が開示されている。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図26等を参照して説明した従来の符号変換装置においては、ACB遅延に対応するACB符号を変換するに際して、符号変換後のACB符号から得られるACB遅延を用いて生成される方式Bの復号音声において異音を発生する場合がある、という問題点を有していることを本発明者は知見した。
【0040】
その理由は、方式Bにおいて、線形予測係数(LP係数)およびゲインとACB遅延との間に不整合を生じるからである。このことは、線形予測係数およびゲインに対応する符号の変換において、方式Bによる量子化が介在することによって、線形予測係数およびゲインの値が、方式Aと方式Bとでは異なるのに対し、上記従来の符号変換装置では、方式Aで求められたACB遅延を、方式BのACB遅延として直接用いることに起因する。
【0041】
したがって、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、第1の方式から第2の方式への変換にあたり、ACB遅延に対応するACB符号を変換するに際して、符号変換後のACB符号から得られるACB遅延を用いて生成される第2の方式の復号音声における異音の発生を抑止できる装置および方法ならびにそのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。これ以外の本発明の目的、特徴、利点等は以下の説明から、当業者には直ちに明らかとされるであろう。
【0042】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する、本願の第1の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号の情報から得られる励振信号で駆動することによって音声信号を生成するステップと、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延と前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力するステップ、を含む、ことを特徴とする。
【0043】
本願の第2の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、前記励振信号の情報から励振信号を得る第3のステップと、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を記憶保持する第5のステップと、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する第6のステップと、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延とから探索範囲制御値を計算する第7のステップと、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第8のステップ、を含むことを特徴とする。
【0044】
本願の第3の発明は、前記第2の発明における、前記第5のステップにおいて、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持することと、前記第6のステップにおいて、前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持することと、前記第7のステップにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値とすること、を特徴とする。
【0045】
本願の第4の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、前記励振信号の情報から励振信号を得る第3のステップと、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する第5のステップと、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第6のステップと、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コードブック遅延および第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする第7のステップと、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第8のステップと、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第9のステップ、を含むことを特徴とする。
【0046】
本願の第5の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、前記励振信号の情報から励振信号を得る第3のステップと、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する第5のステップと、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第6のステップと、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする第7のステップと、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第8のステップと、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第9のステップ、を含むことを特徴とする。
【0047】
本願の第6の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、前記励振信号の情報から励振信号を得る第3のステップと、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する第5のステップと、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第6のステップと、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする第7のステップと、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力し、他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第8のステップ、を含むことを特徴とする。
【0048】
本願の第7の発明は、前記第2から第6の発明における、前記第8のステップにおいて、前記範囲内にある遅延について、前記音声信号から自己相関または正規化自己相関を計算し、前記自己相関または正規化自己相関が最大となる遅延を第2の適応コードブック遅延として選択する、ことを特徴とする。
【0049】
本願の第8の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号の情報から得られる第1の励振信号で駆動することによって音声信号を生成するステップと、前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得るステップと、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延と過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号とを用いて適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力するステップと、前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得るステップと、前記第2の励振信号を記憶保持するステップ、を含む、ことを特徴とする。
【0050】
本願の第9の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る第3のステップと、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る第5のステップと、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を記憶保持する第6のステップと、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する第7のステップと、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延とから探索範囲制御値を計算する第8のステップと、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第9のステップと、前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第10のステップと、前記第2の励振信号を記憶保持する第11のステップ、を含むことを特徴とする。
【0051】
本願の第10の発明は、前記第9の発明における、前記第6のステップにおいて、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持することと、前記第7のステップにおいて、前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持することと、前記第8のステップにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値とすること、を特徴とする。
【0052】
本願の第11の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る第3のステップと、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る第5のステップと、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する第6のステップと、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第7のステップと、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値とする第8のステップと、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第9のステップと、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第10のステップと、前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第11のステップと、前記第2の励振信号を記憶保持する第12のステップ、を含むことを特徴とする。
【0053】
本願の第12の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る第3のステップと、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る第5のステップと、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する第6のステップと、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第7のステップと、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする第8のステップと、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第9のステップと、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第10のステップと、前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第10のステップと、前記第2の励振信号を記憶保持する第11のステップ、を含むことを特徴とする。
【0054】
本願の第13の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る第3のステップと、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る第5のステップと、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する第6のステップと、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第7のステップと、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする第8のステップと、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力し、他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第9のステップと、前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第10のステップと、前記第2の励振信号を記憶保持する第11のステップ、を含むことを特徴とする。
【0055】
本願の第14の発明は、前記第9から第13の発明における、前記第9のステップにおいて、前記範囲内にある遅延について、前記第1の再構成音声信号と前記音声信号との自乗誤差が最小となるような前記適応コードブック信号と遅延を選択し、選択された前記遅延を第2の適応コードブック遅延とする、ことを特徴とする。
【0056】
本願の第15の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号の情報から得られる励振信号で駆動することによって音声信号を生成する音声復号回路と、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延と前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号生成回路、を含む、ことを特徴とする。
【0057】
本願の第16の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から励振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を記憶保持する適応コードブック遅延記憶回路と、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延とから探索範囲制御値を計算する適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路、を含むことを特徴とする。
【0058】
本願の第17の発明は、前記第16の発明における、前記適応コードブック遅延記憶回路において、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持することと、前記第2の適応コードブック遅延記憶回路において、前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持することと、前記適応コードブック遅延探索範囲制御回路において、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値とすること、を特徴とする。
【0059】
本願の第18の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から励振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コードブック遅延および第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路と、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号変換回路、を含むことを特徴とする。
【0060】
本願の第19の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から励振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路と、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号変換回路、を含むことを特徴とする。
【0061】
本願の第20の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から励振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力し、他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路、を含むことを特徴とする。
【0062】
本願の第21の発明は、前記第16から第20の発明における、前記適応コードブック符号化回路において、前記範囲内にある遅延について、前記音声信号から自己相関または正規化自己相関を計算し、前記自己相関または正規化自己相関が最大となる遅延を第2の適応コードブック遅延として選択する、ことを特徴とする。
【0063】
本願の第22の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号の情報から得られる第1の励振信号で駆動することによって音声信号を生成する音声復号回路と、前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る線形予測係数符号変換回路と、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延と過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号とを用いて適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号生成回路と、前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第2の励振信号計算回路と、前記第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶回路、を含む、ことを特徴とする。
【0064】
本願の第23の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る線形予測係数符号化回路と、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を記憶保持する適応コードブック遅延記憶回路と、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延とから探索範囲制御値を計算する適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路と、前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第2の励振信号計算回路と、前記第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶回路、を含むことを特徴とする。
【0065】
本願の第24の発明は、前記第23の発明における、前記適応コードブック遅延記憶回路において、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持することと、前記第2の適応コードブック遅延記憶回路において、前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持することと、前記適応コードブック遅延探索範囲制御回路において、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値とすること、を特徴とする。
【0066】
本願の第25の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る線形予測係数符号化回路と、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路と、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号変換回路と、前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第2の励振信号計算回路と、前記第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶回路、を含むことを特徴とする。
【0067】
本願の第26の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る線形予測係数符号化回路と、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路と、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号変換回路と、前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第2の励振信号計算回路と、前記第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶回路、を含むことを特徴とする。
【0068】
本願の第27の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る励振信号計算回路と、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る線形予測係数符号化回路と、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力し、他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路と、前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第2の励振信号計算回路と、前記第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶回路、を含むことを特徴とする。
【0069】
本願の第28の発明は、前記第23から第24の発明における、前記適応コードブック符号化回路において、前記範囲内にある遅延について、前記第1の再構成音声信号と前記音声信号との自乗誤差が最小となるような前記適応コードブック信号と遅延を選択し、選択された前記遅延を第2の適応コードブック遅延とする、ことを特徴とする。
【0070】
本願の第29の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、(1)前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号の情報から得られる励振信号で駆動することによって音声信号を生成する処理と、(2)前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延と前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理、を実行させるためのプログラムを提供する。
【0071】
本願の第30の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から励振信号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、(e)前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を記憶保持する処理と、(f)前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する処理と、(g)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延とから探索範囲制御値を計算する処理と、(h)前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理、を実行させるためのプログラムを提供する。
【0072】
本願の第31の発明は、前記第30の発明において、(e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、(f)前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、(g)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値とする処理、を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
【0073】
本願の第32の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から励振信号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、(e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、(f)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、(g)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コードブック遅延および第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、(h)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、(i)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理、を実行させるためのプログラムを提供する。
【0074】
本願の第33の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から励振信号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、(e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、(f)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、(g)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、(h)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、(i)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理、を実行させるためのプログラムを提供する。
【0075】
本願の第34の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から励振信号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、(e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、(f)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、(g)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、(h)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力し、他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理、を実行させるためのプログラムを提供する。
【0076】
本願の第35の発明は、前記第30から第34の発明において、(h)前記範囲内にある遅延について、前記音声信号から自己相関または正規化自己相関を計算し、前記自己相関または正規化自己相関が最大となる遅延を第2の適応コードブック遅延として選択する処理、を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
【0077】
本願の第36の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、(1)前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号の情報から得られる第1の励振信号で駆動することによって音声信号を生成する処理と、(2)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る処理と、(3)前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延と過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号とを用いて適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、(4)前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る処理と、(5)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、を実行させるためのプログラムを提供する。
【0078】
本願の第37の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、(e)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る処理と、(f)前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を記憶保持する処理と、(g)前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する処理と、(h)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延とから探索範囲制御値を計算する処理と、(i)前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、(j)前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る処理と、(k)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、を実行させるためのプログラムを提供する。
【0079】
本願の第38の発明は、前記第37の発明において、(f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、(g)前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、(h)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値とする処理、を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
【0080】
本願の第39の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、(e)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る処理と、(f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、(g)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、(h)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値とする処理と、(i)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、(j)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、(k)前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る処理と、(l)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、を実行させるためのプログラムを提供する。
【0081】
本願の第40の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、(e)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る処理と、(f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、(g)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、(h)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、(i)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、(j)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、(k)前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る処理と、(l)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、を実行させるためのプログラムを提供する。
【0082】
本願の第41の発明は、第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、(a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、(b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、(c)前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理と、(d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、(e)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る処理と、(f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、(g)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定めたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、(h)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、(i)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力し、他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、(j)前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る処理と、(k)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、を実行させるためのプログラムを提供する。
【0083】
本願の第42の発明は、前記第37から第41の発明において、(i)前記範囲内にある遅延について、前記第1の再構成音声信号と前記音声信号との自乗誤差が最小となるような前記適応コードブック信号と遅延を選択し、選択された前記遅延を第2の適応コードブック遅延とする処理、を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
【0084】
本願の第43の発明は、前記第29から第42の発明における前記プログラムを記録した記録媒体を提供する。
【0085】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明する。本発明の一実施の形態は、図1乃至図4を参照すると、音声信号をスペクトル分析してスペクトル包絡成分と残差成分に分解し、スペクトル包絡成分をスペクトルパラメータで表し、残差成分を表現する信号成分を有するコードブックから符号化すべき音声信号の残差波形に最も近いものを選択する符号化方式準拠の第1の方式(A)で音声信号を符号化した符号を多重してなる符号列データを入力する符号分離回路にて分離された符号に基づき、前記第1の方式とは別の第2の方式(B)に準拠する符号に変換し、該変換された符号を符号多重回路に供給し前記変換された符号を多重してなる符号列データを出力する符号変換装置に本発明を適用したものである。この第1の方式では、音声信号をフレーム単位に線形予測分析によって線形予測合成フィルタの係数(線形予測係数)を求めて量子化し、入力音声のピッチ周期を表す適応コードブック(ACB)と、乱数やパルスからなる固定のコードブック(FCB)の駆動パタンとの和で表される励振信号により線形予測合成フィルタを駆動して合成音声を取得し、さらに、適応コードブックと固定コードブックから得られたそれぞれの駆動音源成分にゲイン符号帳として用意したパタンのうち合成音声が入力音声との波形歪を最小となるものを選択する。この実施の形態の符号変換装置は、符号分離回路(図1の1010)で分離された線形予測係数符号に基づき第1の方式で復号してなる線形予測係数(「第1のLP係数」という)を少なくとも生成する回路(図1の1110)と、符号分離回路で分離された励振信号情報(ACB(適応コードブック)符号、FCB(固定コードブック)符号、ACB、FCBのゲイン符号)を復号し、復号された励振信号情報から励振信号を計算し、第1のLP係数をもつ合成フィルタ(線形予測合成フィルタ)を該励振信号で駆動することによって音声信号s(n)を生成する音声復号回路(図1の1500)と、励振信号の情報に含まれる第1のACB遅延T A lagと音声信号s(n)を用いて第2のACB遅延を選択し、第2のACB遅延に対応する符号(ACB符号)を、第2の符号列におけるACB遅延の符号として出力するACB符号生成回路(図1の1200/4200)を備えている。
【0086】
ACB符号生成回路において、適応コードブック(ACB)遅延探索範囲制御回路(図4の1250)は、ACB遅延記憶回路(図4の1230)に記憶保持されている第1のACB遅延と、第2のACB遅延記憶回路(図4の1240)に記憶保持されている第2のACB遅延とから探索範囲制御値を計算し、励振信号の情報に含まれる第1のACB遅延と、探索範囲制御値により規定される値の範囲内にある遅延について、音声信号s(n)から例えば自己相関を計算し、前記自己相関が最大となる遅延を選択し、選択された遅延を第2のACB遅延とし、前記第2のACB遅延に対応する符号を、第2の符号列のACB遅延に対応する符号として出力する。
【0087】
本発明は、別の実施の形態において、符号分離回路(図5の1010)で分離出力された適応コードブック遅延符号を入力し、適応コードブック遅延符号を第2の符号化方式により復号可能な符号に変換し、変換された適応コードブック遅延符号を、第2の適応コードブック遅延符号として符号多重回路へ出力する適応コードブック符号変換回路(図5の200)を備え、適応コードブック符号変換回路(図5の200)の出力と、適応コードブック符号生成回路(図5の1200)の出力を入力し一方の出力を選択して前記符号多重回路に供給する切替器(図5の62)を備えている。
【0088】
本発明によれば、符号変換後の符号に対応するLP係数、およびゲイン、すなわち、方式BにおけるLP係数およびゲインを含む情報から生成される復号音声を用いてACB遅延を求め、これに対応する符号を、方式BのACB符号とする。
【0089】
このため、方式Aで求められたACB遅延を、方式BのACB遅延として直接用いた場合に生じる、方式BにおけるLP係数およびゲインとACB遅延との間の不整合を回避できる。その結果、方式AのACB遅延に対応するACB符号を、方式BのACB遅延に対応するACB符号へ変換するに際して、符号変換後のACB符号から得られるACB遅延を用いて生成される方式Bの復号音声における異音の発生を回避できる。
【0090】
以下各種実施例について詳細に説明する。ここで、本願の特許請求の範囲のいくつかの請求項の発明と、実施例、図面の関係についてその一部を説明しておくと、請求項1、15は本発明の特徴を規定したものであり、請求項2、3、請求項16、17、46は第1の実施例(図1、図4)に対応し、請求項4、18は第2の実施例(図5、図4)に対応し、請求項5、19は第3の実施例(図6、図7)に対応し、請求項6、20は第4の実施例(図1、図8)に対応し、請求項8−10、請求項22−24、請求項55は第5の実施例(図9、図10)に対応し、請求項11、25は第6の実施例(図10、図13)に対応し、請求項12、26は第7の実施例(図14、図15)に対応し、請求項13、27は第8の実施例(図9、図16)に対応している。請求項30−43は、請求項1−14に対応するプログラムの発明である。
【0091】
【実施例】
次に、上記した本発明の実施の形態をさらに詳細かつ具体的に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0092】
[実施例1]
図1は、本発明に係る符号変換装置の第1の実施例の構成を示す図である。図1において、図26と同一または同等の要素には、同一の参照符号が付されている。図1を参照すると、第1の実施例の符号変換装置は、入力端子10と、符号分離回路1010と、LP係数符号変換回路1100と、LSP−LPC変換回路1110と、ACB符号生成回路1200と、音声復号回路1500と、FCB符号変換回路300と、ゲイン符号変換回路400と、符号多重回路1020と、出力端子20とを備えている。
【0093】
本発明の第1の実施例において、図1の入力端子10、出力端子20、符号分離回路1010、符号多重回路1020、FCB符号変換回路300およびゲイン符号変換回路400は、結線の一部が分岐する以外は、基本的に、図26に示した従来の符号変換装置の対応する要素と同じ構成からなる。なお、ACBゲインとFCBゲインは、まとめて符号化及び復号されるものとし、これを「ゲイン」と呼び、その符号を「ゲイン符号」と呼ぶことも、図26に示したものと同様である。
【0094】
本発明の第1の実施例に係る装置と、図26に示した装置との構成上の相違点は、図26のLP係数符号変換回路100が、LP係数符号変換回路1100で置き換えられており、LSP−LPC変換回路1110、ACB符号生成回路1200および音声復号回路1500が新たに付加されている点である。以下では、上述した同一または同等の要素の説明は省略し、本発明の第1の実施例について、主に、図26に示した構成との相違点について説明する。なお、後述する第4の実施例では、ACB符号生成回路1200を、ACB符号生成回路4200としたことが、第1の実施例との相違点であるため、この参照符号4200も併せて図1には示されており、図1は、第1の実施例の説明と第4の実施例の説明で共通に参照される。
【0095】
また、上記従来の構成と同様に、方式Aにおいて、LP係数の符号化は、T(A)fr msec周期(フレーム)毎に行われ、ACB、FCBおよびゲインなど励振信号の構成要素の符号化は、T(A)sfr=T(A)fr/N(A)sfr msec周期(サブフレーム)毎に行われるものとする。一方、方式Bにおいては、LP係数の符号化は、T(A)fr msec周期(フレーム)毎に行われ、励振信号の構成要素の符号化は、T( )sfr=T( )fr/N( )sfr msec周期(サブフレーム)毎に行われるものとする。
【0096】
図2は、LP係数符号変換回路1100の構成を示す図である、図2を参照すると、LP係数符号変換回路1100は、LP係数復号回路110と、第1のLSPコードブック111と、LP係数符号化回路130と、第2のLSPコードブック131と、入力端子31、出力端子32、33、34を備えている。本実施例のLP係数符号変換回路1100の構成と、図28に示した従来のLP係数符号変換回路100の構成との相違点は、LP係数符号化回路130からの出力線および出力端子34と、出力端子33とを付加した点であり、各構成要素は、従来のLP係数符号変換回路100と同様である。以下では、上記相違点について説明する。
【0097】
LP係数符号化回路130は、出力端子32を介して出力する第2のLP係数符号に対応する第2のLSPを出力端子34を介して出力する。出力端子33からはLP係数復号回路110からの第1のLSPが出力される。以上で、LP係数符号変換回路1100の説明を終える。
【0098】
再び図1を参照すると、LSP−LPC変換回路1110は、LP係数符号変換回路1100から出力される第1のLSPと第2のLSPとを入力し、第1のLSPを第1のLP係数に変換し、第2のLSPを第2のLP係数に変換し、第1のLP係数a1,iをACB符号生成回路1200と音声復号回路1500とへ出力し、第2のLP係数a2,iをACB符号生成回路1200へ出力する。なお、LSPからLP係数への変換については、上述した従来の技術と同様に「文献3」の第3.2.6節の記載が参照される。
【0099】
音声復号回路1500は、符号分離回路1010から出力される第1のACB符号、第1のFCB符号、第1のゲイン符号を入力し、LSP−LPC変換回路1110から第1のLP係数a1,iを入力する。
【0100】
次に、方式Aにおける、ACB信号復号方法、FCB信号復号方法およびゲイン復号方法の各々を用いて、第1のACB符号、第1のFCB符号および第1のゲイン符号の各々から、ACB遅延、FCB信号およびゲインの各々を復号し、各々を第1のACB遅延、第1のFCB信号および第1のゲインとする。
【0101】
第1のACB遅延を用いてACB信号を生成し、これを第1のACB信号とする。
【0102】
そして、第1のACB信号、第1のFCB信号および第1のゲインと、第1のLP係数とから、音声を生成し、音声s(n)をACB符号生成回路1200へ出力する。
【0103】
また、第1のACB遅延T(A)lagをACB符号生成回路1200へ出力する。
【0104】
ACB符号生成回路1200は、LSP−LPC変換回路1110から第1のLP係数と第2のLP係数を入力し、音声復号回路1500から第1のACB符号に対応する第1のACB遅延T(A)lagと、復号音声s(n)とを入力し、これらから第2のACB遅延を求める。
【0105】
第2のACB遅延に対応する、方式Bにより復号可能な符号を、第2のACB符号として符号多重回路1020へ出力する。
【0106】
音声復号回路1500とACB符号生成回路1200の詳細な構成を以下に説明する。
【0107】
図3は、音声復号回路1500の構成を示す図である。図3を参照すると、音声復号回路1500は、ACB復号回路1510、FCB復号回路1520、ゲイン復号回路1530よりなる励振信号情報復号回路1600と、励振信号計算回路1540と、励振信号記憶回路1570と、合成フィルタ1580とを備えている。
【0108】
励振信号情報復号回路1600は、励振信号の情報に対応する符号から励振信号の情報を復号する。
【0109】
符号分離回路1010から出力される第1のACB符号、第1のFCB符号および第1のゲイン符号を各々入力端子51、52および53を介して入力し、第1のACB符号、第1のFCB符号および第1のゲイン符号の各々を、ACB復号回路1510、FCB復号回路1520、ゲイン復号回路1530にそれぞれ入力して、ACB遅延、FCB信号およびゲインの各々を、復号し、各々を第1のACB遅延、第1のFCB信号および第1のゲインとする。第1のゲインには、ACBゲインとFCBゲインが含まれており、各々を第1のACBゲインと第1のFCBゲインとする。
【0110】
また、励振信号情報復号回路1600のACB復号回路1510は、励振信号記憶回路1570から出力される過去の励振信号を入力する。ACB復号回路1510は、過去の励振信号と第1のACB遅延とを用いてACB信号を生成し、これを第1のACB信号とする。
【0111】
そして、励振信号情報復号回路1600は、第1のACB信号、第1のFCB信号、第1のACBゲインおよび第1のFCBゲインを、励振信号計算回路1540へ出力する。また、励振信号情報復号回路1600のACB復号回路1510は、第1のACB遅延を、ACB符号生成回路1200の後述されるACB遅延記憶回路1230とACB符号化回路1220とへ出力する。次に、励振信号情報復号回路1600の構成要素であるACB復号回路1510、FCB復号回路1520およびゲイン復号回路1530を詳細に説明する。
【0112】
ACB復号回路1510は、符号分離回路1010から出力される第1のACB符号を、入力端子51を介して入力し、励振信号記憶回路1570から出力される過去の励振信号を入力する。次に、ACB復号回路1510は、上述した従来の技術と同様にして、図16に示す方式AにおけるACB符号とACB遅延の対応関係を用いて、第1のACB符号に対応する第1のACB遅延T(A)frを得る。ACB復号回路1510は、励振信号において、現サブフレームの始点よりT(A)サンプル過去の点から、サブフレーム長に相当するL A sfrサンプルの信号を切り出して、第1のACB信号を生成する。ここで、T(A)がL A sfrよりも小さい場合には、T(A)サンプル分のベクトルを切り出し、このベクトルを繰り返し接続して、長さL A sfrサンプルの信号とする。
【0113】
そして、ACB復号回路1510は、第1のACB信号を励振信号計算回路1540へ出力し、第1のACB遅延を、出力端子62を介してACB遅延記憶回路1230とACB符号化回路1220とへ出力する。第1のACB信号を生成する方法の詳細については、「文献3」の第4.1.3節の記載が参照される。
【0114】
FCB復号回路1520は、符号分離回路1010から出力される第1のFCB符号を、入力端子52を介して入力する。FCB復号回路1520は、複数のFCB信号が格納されたテーブル(図示されない)を内蔵しており、第1のFCB符号に対応する第1のFCB信号をテーブルから読み出し、第1のFCB信号を励振信号計算回路1540へ出力する。なお、FCB信号の表現方法については、複数のパルスから成り、パルスの位置(パルス位置)と極性(パルス極性)により規定されるマルチパルス信号により、FCB信号を効率的に表現する方法を用いることもできる。この場合には、第1のFCB符号はパルス位置とパルス極性とに対応する。FCB信号をマルチパルスを用いて生成する方法の詳細については、「文献3」の第4.1.4節の記載が参照される。
【0115】
ゲイン復号回路1530は、符号分離回路1010から出力される第1のゲイン符号を、入力端子53を介して入力する。ゲイン復号回路1530は、複数のゲインが格納されたテーブル(図示されない)を内蔵しており、第1のゲイン符号に対応するゲインをテーブルから読み出す。
【0116】
そして、ゲイン復号回路1530は、読み出されたゲインのうち、ACBゲインに対応する第1のACBゲインと、FCBゲインに対応する第1のFCBゲインとを励振信号計算回路1540へ出力する。ここで、第1のACBゲインと第1のFCBゲインがまとめて符号化されている場合には、テーブルには第1のACBゲインと第1のFCBゲインとから成る2次元ベクトルが複数格納されている。また、第1のACBゲインと第1のFCBゲインが個別に符号化されている場合には、二つのテーブル(図示されない)が内蔵され、一方のテーブルに第1のACBゲインが複数格納されており、他方のテーブルに第1のFCBゲインが複数格納されている。
【0117】
励振信号計算回路1540は、ACB復号回路1510から出力される第1のACB信号を入力し、FCB復号回路1520から出力される第1のFCB信号を入力し、ゲイン復号回路1530から出力される第1のACBゲインと第1のFCBゲインとを入力する。励振信号計算回路1540は、第1のACB信号に第1のACBゲインを乗じて得た信号と、第1のFCB信号に第1のFCBゲインを乗じて得た信号と、を加算して第1の励振信号を得る。そして励振信号計算回路1540は、第1の励振信号を合成フィルタ1580と励振信号記憶回路1570とへ出力する。
【0118】
励振信号記憶回路1570は、励振信号計算回路1540から出力される第1の励振信号を入力し、これを記憶保持する。そして、過去に入力されて記憶保持されている過去の第1の励振信号を、ACB復号回路1510へ出力する。
【0119】
合成フィルタ1580は、励振信号計算回路1540から出力される第1の励振信号を入力し、LSP−LPC変換回路1110から出力される第1のLP係数を入力端子61を介して入力する。そして、合成フィルタ1580は、第1のLP係数をもつ線形予測フィルタを構成し、第1の励振信号により線形予測フィルタを駆動することにより音声信号を生成する。合成フィルタ1580は、音声信号を、ACB符号生成回路1200の重み付け信号計算回路1210へ出力端子63を介して出力する。
【0120】
図4は、ACB符号生成回路1200の構成を示す図である。図4を参照すると、ACB符号生成回路1200は、重み付け信号計算回路1210と、ACB符号化回路1220と、ACB遅延記憶回路1230と、第2のACB遅延記憶回路1240と、ACB遅延探索範囲制御回路1250とを備えている。以下、各構成要素について説明する。
【0121】
ACB遅延記憶回路1230は、音声復号回路1500のACB復号回路1510(図3参照)から出力される第1のACB遅延を入力端子72を介して入力し、これを記憶保持する。
【0122】
ACB遅延記憶回路1230は、過去に入力されて記憶保持されている第1のACB遅延をACB遅延探索範囲制御回路1250へ出力する。
【0123】
重み付け信号計算回路1210は、合成フィルタ1580から出力される音声信号s(n)を入力端子73を介して入力し、LSP−LPC変換回路1110から出力される第1のLP係数と第2のLP係数を各々入力端子36と35を介して入力する。
【0124】
次に、重み付け信号計算回路1210は、第1のLP係数を用いて、聴感重み付けフィルタを構成する。そして、重み付け信号計算回路1210は、音声信号s(n)により聴感重み付けフィルタを駆動して得られる聴感重み付け音声信号を、ACB符号化回路1220へ出力する。ここで、聴感重み付けフィルタの伝達関数w(z)は次式(1)により表される。
【0125】
Figure 0004108317
【0126】
ただし、
Figure 0004108317
【0127】
1(z)は、第1のLP係数a1,i(i=1,…P)をもつ線形予測フィルタの伝達関数であり、Pは線形予測次数(例えば、10)である。γとγは重み付けを制御する係数(例えば、0.94と0.6)である。聴感重み付け音声信号s(n)は次式(3)により求められる。
【0128】
Figure 0004108317
【0129】
ここで、s(n)は音声信号である。なお、第1のLP係数の代りに、第2のLP係数を用いても良い。また、演算量低減のため、聴感重み付け音声信号の計算を省略して音声信号をそのまま用いることもできる。
【0130】
ACB符号化回路1220は、重み付け信号計算回路1210から出力される聴感重み付け音声信号を入力し、ACB復号回路1510から出力される第1のACB遅延を入力端子72を介して入力し、ACB遅延探索範囲制御回路1250から出力される探索範囲制御値を入力する。
【0131】
ACB符号化回路1220は、第1のACB遅延を中心とする、探索範囲制御値で規定される値の範囲内にある遅延について、聴感重み付け音声信号から自己相関を計算し、自己相関が最大となる遅延を選択し、この選択された遅延を第2のACB遅延とする。ここで、自己相関R(k)は次式(4)により表される。
【0132】
Figure 0004108317
【0133】
ただし、k、drange、T(A)lagは、各々遅延、探索範囲制御値、第1のACB遅延を表す。また、自己相関の代りに正規化自己相関を用いることもできる。正規化自己相関R'(k)は、次式(5)で表される。
【0134】
Figure 0004108317
【0135】
この場合、演算量低減のために、自己相関を用いて予備選択を行い、予備選択された複数候補の中から、正規化自己相関を用いて、本選択を行っても良い。
【0136】
次に、ACB符号化回路1220は、上述した従来の技術と同様にして、図16に示す方式BにおけるACB遅延とACB符号との対応関係を用いて、第2のACB遅延に対応する第2のACB符号を得る。そして、ACB符号化回路1220は、第2のACB符号を出力端子54を介して符号多重回路1020へ出力し、第2のACB遅延を第2のACB遅延記憶回路1240へ出力する。
【0137】
第2のACB遅延記憶回路1240は、ACB符号化回路1220から出力される第2のACB遅延を入力し、これを記憶保持する。そして、第2のACB遅延記憶回路1240は、過去に入力されて記憶保持されている第2のACB遅延をACB遅延探索範囲制御回路1250へ出力する。
【0138】
ACB遅延探索範囲制御回路1250は、ACB遅延記憶回路1230から出力される過去の第1のACB遅延を入力し、第2のACB遅延記憶回路1240から出力される過去の第2のACB遅延を入力する。
【0139】
次に、ACB遅延探索範囲制御回路1250は、過去の第1のACB遅延と、過去の第2のACB遅延とから、探索範囲制御値を計算する。ここで、第nフレーム第mサブフレームを簡単に時刻tで表すと、時刻tおける探索範囲制御値drange(t)は、次式(6)により計算される。
【0140】
Figure 0004108317
【0141】
ただし、T(A)lag(t)は時刻tにおける第1のACB遅延、T(B)lag(t)は時刻tにおける第2のACB遅延を表し、αは係数(例えば2)、Crangemaxは定数(例えば4)である。なお、これらの定数は、あらかじめ得た多数のd(t)の平均値から決めることもできる。
【0142】
また、d(t)を次式(7)により表すこともできる。
【0143】
Figure 0004108317
【0144】
ただし、Nrangeは定数(例えば、2)であり、w(k)は重み係数(例えば、w(1)=1.0, w(2)=0.8)である。最後に、上記計算により求めた探索範囲制御値をACB符号化回路1220へ出力する。以上により、ACB符号生成回路1200の説明を終える。
【0145】
上記した第1の実施例において、第1の符号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法について、図1乃至図4と、図18を参照して説明しておく。図18は、本発明に係る方法の第1の実施例の動作を説明するための流れ図である。
【0146】
符号分離回路1010で分離された第1の符号列の符号(LP係数符号)から第1のLP係数を得る(ステップS101)。
【0147】
音声復号回路1500では、第1の符号列から、励振信号情報復号回路1600で励振信号の情報を得、励振信号計算回路1540で励振信号の情報から、励振信号を得る(ステップS102、S103)。
【0148】
音声復号回路1500では、第1のLP係数をもつ合成フィルタ1580を、得られた励振信号により駆動することによって、音声信号s(n)を生成する(ステップS104)。
【0149】
ACB符号生成回路1200において、音声復号回路1500で得られた励振信号の情報に含まれる第1のACB遅延T(A)lagを受け取りACB遅延記憶回路1230に記憶保持する(ステップS105)。
【0150】
ACB符号化回路1220で得られた第2の符号列におけるACB遅延の符号に対応する第2のACB遅延を、第2のACB遅延記憶回路1240に記憶保持する(ステップS106)。
【0151】
ACB符号生成回路1200において、記憶保持されている第1のACB遅延と、記憶保持されている第2のACB遅延とからACB遅延探索範囲制御回路1250は、探索範囲制御値を計算する(ステップS107)。
【0152】
ACB符号化回路1220は、第1のACB遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から、音声信号s(n)を用いて、第2のACB遅延を選択し、第2のACB遅延に対応する符号を第2の符号列におけるACB遅延の符号として符号多重回路1020へ出力する(ステップS108)。
【0153】
ステップS105において、サブフレーム毎に第1のACB遅延を順次記憶し、所定のサブフレーム数分の前記第1のACB遅延を保持し、ステップS106において、サブフレーム毎に第2のACB遅延を順次記憶し、所定のサブフレーム数分の第2のACB遅延を保持する。
【0154】
ステップS107において、ACB符号化回路1220は、第1のACB遅延と第2のACB遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1のACB遅延および第2のACB遅延について、同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、絶対値に重み係数を乗じた値を、前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする。
【0155】
[実施例2]
図5は、本発明に係る符号変換装置の第2の実施例の構成を示す図である。図5を参照すると、第2の実施例は、ACB符号変換回路200から出力される第2のACB符号とACB符号生成回路1200から出力される第2のACB符号とを選択する構成である。この第2の実施例が、図1に示した前記第1の実施例と相違する点は、ACB符号変換回路200と切替器62がさらに設けられている点である。以下では、図1に示す要素と同一または同等の要素の構成の説明は省略し、相違点について主に説明する。
【0156】
ACB符号変換回路200は、図26に示した従来の技術のACB符号変換回路200と同等のものからなり、例えば第1サブフレームにおいて、第2のACB符号を求め、第2のACB符号を切替器62へ出力する。
【0157】
ACB符号生成回路1200は、前記第1の実施例におけるそれと同等である。ACB符号生成回路1200は、例えば第2サブフレームにおいて、第2のACB遅延を求め、第2のACB遅延に対応する、第2のACB符号を切替器62へ出力する。
【0158】
切替器62は、第1サブフレームにおいて、ACB符号変換回路200から出力される第2のACB符号を入力し、第2サブフレームにおいて、ACB符号生成回路1200から出力される第2のACB符号を入力し、第2のACB符号を符号多重回路1020へ出力する。
【0159】
上記した第2の実施例において、第1の符号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法について、図5と、図19の流れ図を参照して説明しておく。図19は、本発明に係る方法の第2の実施例の動作を説明するための流れ図である。
【0160】
符号分離回路1010で分離された第1の符号列の符号(LP係数符号)から第1のLP係数を得る(ステップS201)。音声復号回路1500では、前記第1の実施例と同様、第1の符号列から励振信号の情報を得、励振信号の情報から、励振信号を得る(ステップS202、S203)。
【0161】
音声復号回路1500では、第1のLP係数をもつ合成フィルタ1580を、得られた励振信号により駆動することによって、音声信号s(n)を生成する(ステップS204)。
【0162】
ACB符号生成回路1200は、前記第1の実施例と同様、音声復号回路1500で得られた励振信号の情報に含まれる第1のACB遅延T(A)lagを受け取り記憶保持する(ステップS205)。
【0163】
ACB符号生成回路1200は、第2の符号列におけるACB遅延の符号に対応する第2のACB遅延を記憶保持する(ステップS206)。
【0164】
ACB符号生成回路1200は、記憶保持されている第1のACB遅延と記憶保持されている第2のACB遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1のACB遅延および第2のACB遅延について、同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする(ステップS207)。
【0165】
ACB符号生成回路1200は、フレームにおける少なくとも一つのサブフレーム、例えば第2のサブフレームにおいて、第1のACB遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から、音声信号s(n)を用いて、第2のACB遅延を選択し、第2のACB遅延に対応する符号を第2の符号列におけるACB遅延の符号として切替器62に出力する(ステップS208)。
【0166】
ACB符号変換回路200は、第1の符号列のACB符号を受け取り、フレームにおける少なくとも一つのサブフレーム、例えば第1のサブフレームにおいて、第1のACB遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、第2のACB遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、第1のACB遅延を第2のACB遅延に対応付けることによって、第1の遅延符号から第2の遅延符号への変換を行い、第2の遅延符号を第2の符号列におけるACB遅延の符号として切替器62に出力する(ステップS209)。
【0167】
切替器62は、例えば第1サブフレームでは、ACB符号変換回路200からの出力、例えば第2フレームでは、ACB符号生成回路1200からの出力に切替えて、符号多重回路1020に出力する(ステップS209)。
【0168】
[実施例3]
図6は、本発明に係る符号変換装置の第3の実施例の構成を示す図である。図6を参照すると、この第3の実施例は、ACB符号変換回路200から出力される第2のACB符号と、ACB符号生成回路3200から出力される第2のACB符号とを選択する。第3の実施例では、第2の実施例のACB符号生成回路1200を、ACB符号生成回路3200で置き換えたものである。以下では、主に、前述した相違点について説明する。
【0169】
ACB符号変換回路200は、付加された出力線を除いて上述した従来の技術におけるそれと同等である。第1サブフレームにおいて、第2のACB符号を求め、第2のACB符号を切替器62へ出力し、第2のACB符号に対応するACB遅延、すなわち第2のACB遅延をACB符号生成回路3200へ出力する。
【0170】
ACB符号生成回路3200は、第1サブフレームにおいて、ACB符号変換回路200から出力される第2のACB遅延を入力し、これを記憶保持する。第2サブフレームでは、LSP−LPC変換回路1110から出力される第1のLP係数と第2のLP係数とを入力し、音声復号回路1500から出力される第1のACB遅延と音声信号とを入力し、これらから第2のACB遅延を求める。そして、第2のACB遅延に対応する、方式Bにより復号可能な符号を、第2のACB符号として切替器62へ出力する。
【0171】
図7は、本発明の第3の実施例におけるACB符号生成回路3200の構成を示す図である。図7を参照すると、ACB符号生成回路3200は、重み付け信号計算回路1210と、第2のACB符号化回路3220と、ACB遅延記憶回路1230と、第2のACB遅延記憶回路1240と、第2のACB遅延探索範囲制御回路3250とを備えている。ACB符号生成回路3200の各構成要素について説明する。
【0172】
ACB符号生成回路3200の構成と、図4に示したACB符号生成回路1200の構成との相違点は、図4のACB遅延探索範囲制御回路1250を第2のACB遅延探索範囲制御回路3250とし、図4のACB符号化回路1220を第2のACB符号化回路3220としたことであり、他の各構成要素は結線の仕方を除いてACB符号生成回路1200と同様である。したがって、上記相違点についてのみ説明する。
【0173】
第2のACB遅延探索範囲制御回路3250は、ACB遅延記憶回路1230から出力される過去の第1のACB遅延を入力し、ACB復号回路1510から出力される(現在の)第1のACB遅延を入力する。次に、第2のACB遅延探索範囲制御回路3250は、過去の第1のACB遅延と、現在の第1のACB遅延とから、探索範囲制御値を計算する。ここで、第nフレーム第mサブフレームを簡単に時刻tで表すと、時刻tにおける探索範囲制御値drange(t)は次式(8)により計算される。
【0174】
Figure 0004108317
【0175】
ただし、T(A)lagは時刻tにおける第1のACB遅延を表し、αは係数(例えば、2)、Crangemaxは定数(例えば、4)である。これらの定数は、あらかじめ得た多数のd(t)の平均値から決めることもできる。
【0176】
また、d(t)を次式(9)により表すこともできる。
【0177】
Figure 0004108317
【0178】
ただし、Nrangeは定数(例えば、2)であり、w(k)は重み係数(例えば、w(1)=1.0, w(2)=0.8)である。
【0179】
第2のACB遅延探索範囲制御回路3250は、上記計算により求めた探索範囲制御値を第2のACB符号化回路3220へ出力する。
【0180】
第2のACB符号化回路3220は、第2サブフレームにおいて、第2のACB遅延記憶回路1240から出力される第2のACB遅延を入力し、重み付け信号計算回路1210から出力される聴感重み付け音声信号を入力し、第2のACB遅延探索範囲制御回路3250から出力される探索範囲制御値を入力する。
【0181】
第2のACB符号化回路3220は、第2のACB遅延を中心とする、探索範囲制御値で規定される値の範囲内にある遅延について、聴感重み付け音声信号から自己相関を計算し、自己相関が最大となる遅延を選択し、選択された遅延を、第2のACB遅延とする。なお、前記第1の実施例と同様に、自己相関の代りに、正規化自己相関を用いるようにしてもよい。自己相関および正規化自己相関の計算方法は、前記第1の実施例と同様である。
【0182】
次に、第2のACB符号化回路3220は、上述した従来の技術と同様にして、図27に示す方式BにおけるACB遅延とACB符号との対応関係を用いて、第2のACB遅延に対応する第2のACB符号を得る。そして、第2のACB符号を出力端子54を介して符号多重回路1020へ出力する。
【0183】
第2のACB遅延記憶回路1240は、結線の仕方を除いて上述した第1の実施例におけるそれと同等である。ACB符号変換回路200から第1サブフレームにおいて出力される第2のACB遅延を入力端子37を介して入力し、これを記憶保持する。そして、記憶保持されている第2のACB遅延を第2サブフレームにおいて第2のACB符号化回路3220へ出力する。
【0184】
上記した第3の実施例において、第1の符号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法について、図6と、図20の流れ図を参照して説明しておく。図20は、本発明に係る方法の第3の実施例の動作を説明するための流れ図である。
【0185】
符号分離回路1010で分離された第1の符号列の符号(LP係数符号)から第1のLP係数を得る(ステップS301)。音声復号回路1500では、前記第1の実施例と同様、第1の符号列から励振信号の情報を得、励振信号の情報から、励振信号を得る(ステップS302、S303)、音声復号回路1500では、第1のLP係数をもつ合成フィルタ1580を、得られた励振信号により駆動することによって、音声信号s(n)を生成する(ステップS304)。励振信号の情報に含まれる第1のACB遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第1のACB遅延を保持する(ステップS305)。
【0186】
サブフレーム毎に第2の符号列におけるACB遅延の符号に対応する第2のACB遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第2のACB遅延を保持する(ステップS306)。
【0187】
ACB符号生成回路3200では、記憶保持されている過去の第1のACB遅延および現サブフレームの第1のACB遅延に対して連続するサブフレームの第1のACB遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする(ステップS307)。
【0188】
ACB符号生成回路3200では、フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている第2のACB遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する(ステップS308)。
【0189】
ACB符号変換回路200では、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレーム(例えば第1フレーム)において、第1のACB遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、第2のACB遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、第1のACB遅延を第2のACB遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列におけるACB遅延の符号として出力する(ステップS309)。ACB符号変換回路200から第2のACB遅延T B lagはACB符号生成回路3200に供給され、ステップS306で記憶保持される。
【0190】
切替器62は、ACB符号変換回路200から出力されるACB遅延の符号と、ACB符号生成回路3200から出力されるACB遅延の符号を切替えて符号多重回路1020に出力する(ステップS310)。
【0191】
[実施例4]
次に、図1を参照して、本発明に係る符号変換装置の第4の実施例を説明する。前述したように、この第4の実施例の説明では、第1の実施例で参照された図1が用いられる。第4の実施例と前記第1の実施例との構成上の相違点は、ACB符号生成回路1200をACB符号生成回路4200とした点である。
【0192】
図1のACB符号生成回路1200の構成を示した図4と、図8に示すACB符号生成回路4200の構成との相違点は、図4におけるACB遅延探索範囲制御回路1250を、図8の第3のACB遅延探索範囲制御回路4250とし、図4におけるACB符号化回路1220を、図8の第3のACB符号化回路4220で構成した点であり、他の各構成要素は結線の仕方を除いてACB符号生成回路1200と同様である。
【0193】
以下では、図8を参照して、第4の実施例における第3のACB遅延探索範囲制御回路4250と、第2のACB符号化回路4220について説明する。第3のACB遅延探索範囲制御回路4250は、ACB復号回路1510から出力される(現在の)第1のACB遅延を入力し、ACB遅延記憶回路1230から出力される過去の第1のACB遅延を入力し、第2のACB遅延記憶回路1240から出力される過去の第2のACB遅延を入力する。
【0194】
第3のACB遅延探索範囲制御回路4250は、第1サブフレームにおいては、過去の第1のACB遅延と、過去の第2のACB遅延とから、探索範囲制御値を計算する。ここで、第nフレーム第mサブフレームを簡単に時刻tで表すと、時刻tおける探索範囲制御値drange(t)は次式(10)により計算される。
【0195】
Figure 0004108317
【0196】
ただし、T(A)lagは時刻tにおける第1のACB遅延、T(B)lagは時刻tにおける第2のACB遅延を表し、α1は係数(例えば、2)、Crangemax1は定数(例えば、4)である。これらの定数は、あらかじめ得た多数のd(t)の平均値から決めることもできる。また、d(t)を次式(11)により表すこともできる。
【0197】
Figure 0004108317
【0198】
ただし、Nrange1は定数(例えば、2)であり、w1(k)は重み係数(例えば、w1(1)=1.0, w1(2)=0.8)である。
【0199】
第3のACB遅延探索範囲制御回路4250は、第2サブフレームにおいては、過去の第1のACB遅延と、現在の第1のACB遅延とから、探索範囲制御値を計算する。時刻tにおける探索範囲制御値drange(t)は次式(12)により計算される。
【0200】
Figure 0004108317
【0201】
ただし、α2は係数(例えば、2)、Crangemax2は定数(例えば、4)である。これらの定数は、同様に、あらかじめ得た多数のd(t)の平均値から決めることもできる。また、d(t)を次式(13)により表すこともできる。
【0202】
Figure 0004108317
【0203】
ただし、Nrange2は定数(例えば、2)であり、w2(k)は重み係数(例えば、w2(1)=1.0, w2(2)=0.8)である。
【0204】
第3のACB遅延探索範囲制御回路4250は、最後に、上記計算により求めた探索範囲制御値を第3のACB符号化回路4220へ出力する。
【0205】
第3のACB符号化回路4220は、重み付け信号計算回路1210から出力される聴感重み付け音声信号を入力し、ACB復号回路1510から出力される第1のACB遅延を入力端子72を介して入力し、第2のACB遅延記憶回路1240から出力される過去の第2のACB遅延を入力し、第3のACB遅延探索範囲制御回路4250から出力される探索範囲制御値を入力する。
【0206】
第3のACB符号化回路4220は、第1サブフレームにおいて、第1のACB遅延を中心とする、探索範囲制御値で規定される値の範囲内にある遅延について、聴感重み付け音声から自己相関を計算し、自己相関が最大となる遅延を選択し、この選択された遅延を第2のACB遅延とする。
【0207】
第3のACB符号化回路4220は、第2サブフレームにおいて、過去の第2のACB遅延を中心とする、探索範囲制御値で規定される値の範囲内にある遅延について、聴感重み付け音声から自己相関を計算し、自己相関が最大となる遅延を選択し、この選択された遅延を第2のACB遅延とする。ここで、上述した第1の実施例と同様に、自己相関の代りに正規化自己相関を用いてもよい。自己相関および正規化自己相関の計算方法は第1の実施例と同様である。
【0208】
次に、第3のACB符号化回路4220は、上述した従来の技術と同様にして、図27に示す方式BにおけるACB遅延とACB符号との対応関係を用いて、第2のACB遅延に対応する第2のACB符号を得る。そして、第2のACB符号を出力端子54を介して符号多重回路1020へ出力し、第2のACB遅延を第2のACB遅延記憶回路1240へ出力する。
【0209】
上記した第4の実施例において、第1の符号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法について、図1、図8と、図21の流れ図を参照して説明しておく。図21は、本発明に係る方法の第4の実施例の動作を説明するための流れ図である。
【0210】
符号分離回路1010で分離された第1の符号列の符号(LP係数符号)から第1のLP係数を得る(ステップS401)。音声復号回路1500では、第1の符号列から励振信号の情報を得、励振信号の情報から、励振信号を得る。(ステップS402、S403)、音声復号回路1500では、第1のLP係数をもつ合成フィルタを、得られた励振信号により駆動することによって、音声信号s(n)を生成する(ステップS404)。
【0211】
励振信号の情報に含まれる第1のACB遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第1のACB遅延を保持する(ステップS405)。サブフレーム毎に第2の符号列におけるACB遅延の符号に対応する第2のACB遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第2のACB遅延を保持する(ステップS406)。
【0212】
ACB符号生成回路4200では、フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている第1のACB遅延と記憶保持されている第2のACB遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1のACB遅延および前記第2のACB遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されている過去の第1のACB遅延および現サブフレームの前記第1のACB遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする(ステップS407)。
【0213】
ACB符号生成回路4200では、フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、第1のACB遅延と上記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から音声信号s(n)を用いて第2のACB遅延を選択し、前記第2のACB遅延に対応する符号を第2の符号列におけるACB遅延の符号として出力する(ステップS408−1)。
【0214】
ACB符号生成回路4200は、他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている第2のACB遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から音声信号s(n)を用いて第2のACB遅延を選択し、前記第2のACB遅延に対応する符号を第2の符号列におけるACB遅延の符号として出力する(ステップS408−2)。
【0215】
[実施例5]
図9は、本発明に係る符号変換装置の第5の実施例の構成を示す図である。図9においては、符号変換後の符号に対応するLP係数と、音声信号(復号音声)とから、ACB符号、FCB符号およびゲイン符号を求める構成である。
【0216】
この第5の実施例と、図1に示した第1の実施例の構成との相違点は、図1のFCB符号変換回路300およびゲイン符号変換回路400が削除されており、ACB符号生成回路1200をACB符号生成回路5200で構成し、インパルス応答計算回路5120、FCB符号生成回路5300、ゲイン符号生成回路5400、第2の励振信号計算回路5610および第2の励振信号記憶回路5620が付加されている点である。以下では、図1に示す要素と同一または同等の要素の説明は省略し、主に、前述した相違点について説明する。なお、後述する第8の実施例において、ACB符号生成回路5200を、ACB符号生成回路8200とした点が、本実施例との相違点であるため、この参照符号8200も併せて示し、図9はこれら2つの実施例の説明で共用される。
【0217】
ACB符号生成回路5200は、LSP−LPC変換回路1110から第1のLP係数と第2のLP係数とを入力し、音声復号回路1500から第1のACB符号に対応する第1のACB遅延と復号音声とを入力し、インパルス応答計算回路5120からインパルス応答信号を入力し、第2の励振信号記憶回路5620に記憶保持される過去の第2の励振信号を入力する。
【0218】
ACB符号生成回路5200は、復号音声と第1のLP係数および第2のLP係数とから第1の目標信号を計算する。
【0219】
次に、ACB符号生成回路5200は、過去の第2の励振信号とインパルス応答信号と第1の目標信号とから、第2のACB遅延と第2のACB信号および最適ACBゲインを求める。
【0220】
そして、ACB符号生成回路5200は、第1の目標信号をFCB符号生成回路5300とゲイン符号生成回路5400とへ出力し、最適ACBゲインをFCB符号生成回路5300へ出力し、第2のACB信号をFCB符号生成回路5300とゲイン符号生成回路5400と第2の励振信号計算回路5610とへ出力し、第2のACB遅延に対応する、方式Bにより復号可能な符号を、第2のACB符号として符号多重回路1020へ出力する。
【0221】
インパルス応答計算回路5120は、LSP−LPC変換回路1110から出力される第1のLP係数と第2のLP係数を入力し、第1のLP係数と第2のLP係数とを用いて聴感重み付け合成フィルタを構成する。そして、インパルス応答計算回路5120は、聴感重み付け合成フィルタのインパルス応答信号をACB符号生成回路5200とFCB符号生成回路5300とゲイン符号生成回路5400とへ出力する。ここで、聴感重み付け合成フィルタW(z)の伝達関数は次式(14)により表される。
【0222】
Figure 0004108317
【0223】
ただし、
Figure 0004108317
【0224】
は、第2のLP係数α2,i,i=1,…,Pをもつ線形予測フィルタの伝達関数である。
【0225】
FCB符号生成回路5300は、ACB符号生成回路5200から出力される第1の目標信号と第2のACB信号と最適ACBゲインとを入力し、インパルス応答計算回路5120から出力されるインパルス応答信号を入力する。
【0226】
FCB符号生成回路5300は、第1の目標信号と第2のACB信号と最適ACBゲインとインパルス応答信号とから第2の目標信号を計算する。
【0227】
次に、FCB符号生成回路5300は、第2の目標信号と、FCB符号生成回路5300が内蔵するテーブルに格納されたFCB信号と、インパルス応答信号とから、第2の目標信号との距離が最小となるFCB信号を求める。
【0228】
そして、FCB符号生成回路5300は、FCB信号に対応する、方式Bにより復号可能な符号を、第2のFCB符号として符号多重回路1020へ出力し、FCB信号を、第2のFCB信号としてゲイン符号生成回路5400と第2の励振信号計算5610とへ出力する。
【0229】
ゲイン符号生成回路5400は、ACB符号生成回路5200から出力される第1の目標信号と第2のACB信号とを入力し、FCB符号生成回路5300から出力される第2のFCB信号を入力し、インパルス応答計算回路5120から出力されるインパルス応答信号を入力する。
【0230】
ゲイン符号生成回路5400は、第1の目標信号と第2のACB信号と第2のFCB信号とインパルス応答信号と、ゲイン符号生成回路5400が内蔵するテーブルに格納されたACBゲインとFCBゲインとから計算される、第1の目標信号と再構成音声との重み付け自乗誤差を最小にするACBゲインとFCBゲインとを求める。そして、ゲイン符号生成回路5400は、ACBゲインおよびFCBゲインに対応する、方式Bにより復号可能な符号を、第2のゲイン符号として符号多重回路1020へ出力し、ACBゲインおよびFCBゲインを、各々第2のACBゲインおよび第2のFCBゲインとして第2の励振信号計算回路5610へ出力する。
【0231】
第2の励振信号計算回路5610は、ACB符号生成回路5200から出力される第2のACB信号を入力し、FCB符号生成回路5300から出力される第2のFCB信号を入力し、ゲイン符号生成回路5400から出力される第2のACBゲインと第2のFCBゲインとを入力する。
【0232】
第2の励振信号計算回路5610は、第2のACB信号に第2のACBゲインを乗じて得た信号と、第2のFCB信号に第2のFCBゲインを乗じて得た信号と、を加算して第2の励振信号を得る。そして第2の励振信号を第2の励振信号記憶回路5620へ出力する。
【0233】
第2の励振信号記憶回路5620は、第2の励振信号計算回路5610から出力される第2の励振信号を入力し、これを記憶保持する。そして、過去に入力されて記憶保持されている第2の励振信号をACB符号生成回路5200へ出力する。
【0234】
ACB符号生成回路5200とFCB符号生成回路5300とゲイン符号化回路5400の詳細な構成を以下に説明する。
【0235】
図10は、ACB符号生成回路5200の構成を示す図である。図10を参照して、ACB符号生成回路5200の各構成要素について説明する。
【0236】
図10を参照すると、ACB符号生成回路5200は、図4に示したACB符号生成回路1200の構成と比較して、図4の重み付け信号計算回路1210とACB符号化回路1220に代りに、目標信号計算回路5210と第4のACB符号化回路5220とを備えており、他の各構成要素はACB符号生成回路1200におけるそれらと同様であるため、以下では、ACB符号生成回路5200について、ACB符号生成回路1200との相違点について説明する。
【0237】
目標信号計算回路5210は、合成フィルタ1580から出力される復号音声を入力端子57を介して入力し、LSP−LPC変換回路1110から出力される第1のLP係数と第2のLP係数とを、各々入力端子36と入力端子35とを介して入力する。
【0238】
まず、目標信号計算回路5210は、第1のLP係数を用いて、聴感重み付けフィルタを構成する。そして、復号音声により聴感重み付けフィルタを駆動して聴感重み付け音声信号を生成する。ここで、聴感重み付けフィルタの伝達関数は、重み付け信号計算回路1210におけるそれと同様に、W(z)で表される。
【0239】
次に、目標信号計算回路5210は、第1のLP係数と第2のLP係数とを用いて、聴感重み付け合成フィルタを構成する。そして、目標信号計算回路5210は、聴感重み付け合成フィルタの零入力応答を聴感重み付け音声信号から減算して得られる第1の目標信号を、第4のACB符号化回路5220へ出力するとともに、第2の目標信号計算回路5310とゲイン符号化回路5410とへ出力端子78を介して出力する。ここで、聴感重み付け合成フィルタの伝達関数は次式(16)により表される。
【0240】
Figure 0004108317
【0241】
第4のACB符号化回路5220は、目標信号計算回路5210から出力される第1の目標信号を入力し、ACB復号回路1510から出力される第1のACB遅延を入力端子58を介して入力し、ACB遅延探索範囲制御回路1250から出力される探索範囲制御値を入力し、インパルス応答計算回路5120から出力されるインパルス応答信号を入力端子74を介して入力し、第2の励振信号記憶回路5620から出力される過去の第2の励振信号を入力端子75を介して入力する。
【0242】
第4のACB符号化回路5220は、過去の第2の励振信号から遅延kで切り出された信号とインパルス応答信号との畳み込みにより、フィルタ処理された遅延kの過去の励振信号y(n)、n=0,…,L(B)sfr−1を計算する。
【0243】
次に、第4のACB符号化回路5220は、第1のACB遅延を中心とする、探索範囲制御値で規定される値の範囲内にある遅延kについて、yk(n)と第1の目標信号x(n)とから正規化相互相関を計算し、正規化相互相関が最大となる遅延を選択する。これは、x(n)とyk(n)との自乗誤差が最小となる遅延を選択することに対応する。選択された遅延を第2のACB遅延とし、過去の第2の励振信号から第2のACB遅延で切り出された信号を第2のACB信号v(n)とする。ここで、正規化相互相関Rxy(k)は次式(17)により表される。
【0244】
Figure 0004108317
【0245】
また、第4のACB符号化回路5220は、第2のACB信号から最適ACBゲインgを次式(18)により計算する。
【0246】
Figure 0004108317
【0247】
最後に、第4のACB符号化回路5220は、上述した従来の技術と同様にして、図27に示す方式BにおけるACB遅延とACB符号との対応関係を用いて、第2のACB遅延に対応する、方式Bにより復号可能な符号を求め、これを第2のACB符号として出力端子54を介して符号多重回路1020へ出力する。また、第4のACB符号化回路5220は、第2のACB遅延を第2のACB遅延記憶回路1240へ出力し、第2のACB信号を第2の目標信号計算回路5310(図11参照)とゲイン符号化回路5410(図12参照)と第2の励振信号計算回路5610とへ出力端子76を介して出力し、最適ACBゲインを第2の目標信号計算回路5310へ出力端子77を介して出力する。なお、第2のACB遅延を求める方法、第2のACB信号を計算する方法および最適ACBゲインを計算する方法の詳細については、「文献3」の第3.7節の記載が参照される。以上によりACB符号生成回路5200の説明を終える。
【0248】
図11は、FCB符号生成回路5300の構成を示す図である。図11を参照して、FCB符号生成回路5300の各構成要素について説明する。
【0249】
第2の目標信号計算回路5310は、目標信号計算回路5210から出力される第1の目標信号を入力端子81を介して入力し、インパルス応答計算回路5120から出力されるインパルス応答信号を入力端子84を介して入力し、第4のACB符号化回路5220から出力される第2のACB信号と最適ACBゲインとを各々入力端子83と82を介して入力する。
【0250】
第2の目標信号計算回路5310は、第2のACB信号とインパルス応答信号との畳み込みにより、フィルタ処理された第2のACB信号y(n)、n=0,…,L(B)sfr−1を計算し、y(n)に最適ACBゲインを乗じて得られる信号を第1の目標信号から減算して第2の目標信号x'(n)を得る。
【0251】
そして、第2の目標信号計算回路5310は、第2の目標信号をFCB符号化回路5320へ出力する。
【0252】
FCB符号化回路5320は、第2の目標信号計算回路5310から出力される第2の目標信号を入力し、インパルス応答計算回路5120から出力されるインパルス応答信号を入力端子84を介して入力する。FCB符号化回路5320は、複数のFCB信号が格納されたテーブルを内蔵しており、FCB信号をテーブルから順次読み出し、FCB信号とインパルス応答信号との畳み込みにより、フィルタ処理されたFCB信号z(n)、n=0,…,L(B)sfr−1を順次計算する。
【0253】
次に、FCB符号化回路5320は、z(n)と第2の目標信号x'(n)とから正規化相互相関を順次計算し、正規化相互相関が最大となるFCB信号を選択する。これは、x'(n)とz(n)との自乗誤差が最小となるFCB信号を選択することに対応する。ここで、正規化相互相関Rxy(k)は次式(19)により表される。
【0254】
Figure 0004108317
【0255】
選択されたFCB信号を第2のFCB信号c(n)とする。そして、FCB符号化回路5320は、第2のFCB信号に対応する、方式Bにより復号可能な符号を、第2のFCB符号として符号多重回路1020へ出力端子55を介して出力し、第2のFCB信号をゲイン符号化回路5410と第2の励振信号計算回路5610とへ出力端子85を介して出力する。
【0256】
なお、上述した第1の実施例における第1のFCB信号と同様に、FCB信号の表現方法については、複数のパルスから成り、パルス位置とパルス極性により規定されるマルチパルス信号により、FCB信号を効率的に表現する方法を用いることもでき、この場合には、第2のFCB符号はパルス位置とパルス極性とに対応する。ここで、FCB信号をマルチパルスで表現した場合の符号化方法の詳細については、「文献3」の第3.8節の記載が参照できる。以上によりFCB符号生成回路5300の説明を終える。
【0257】
図12は、ゲイン符号生成回路5400の構成を示す図である。図12を参照して、ゲイン符号生成回路5400の構成要素である、ゲイン符号化回路5410について説明する。
【0258】
ゲイン符号化回路5410は、目標信号計算回路5210から出力される第1の目標信号を入力端子93を介して入力し、第4のACB符号化回路5220から出力される第2のACB信号を入力端子92を介して入力し、FCB符号化回路5320から出力される第2のFCB信号を入力端子91を介して入力し、インパルス応答計算回路5120から出力されるインパルス応答信号を入力端子94を介して入力する。
【0259】
ゲイン符号化回路5410は、複数のACBゲインと複数のFCBゲインとが格納されたテーブル(不図示)を内蔵しており、ACBゲインとFCBゲインをテーブルから順次読み出し、第2のACB信号と第2のFCB信号とインパルス応答信号とACBゲインとFCBゲインとから重み付け再構成音声を順次計算し、重み付け再構成音声と、第1の目標信号との重み付け自乗誤差を順次計算し、重み付け自乗誤差を最小にするACBゲインとFCBゲインを選択する。ここで、重み付け自乗誤差Eは次式(20)により表される。
【0260】
Figure 0004108317
【0261】
ただし、^gpと^gcは、各々ACBゲインとFCBゲインである。また、y(n)はフィルタ処理された第2のACB信号であり、第2のACB信号とインパルス応答信号との畳み込みにより得られ、z(n)はフィルタ処理された第2のFCB信号であり、第2のFCB信号とインパルス応答信号との畳み込みにより得られる。なお、重み付け再構成音声は次式(21)により表される。
【0262】
Figure 0004108317
【0263】
最後に、ゲイン符号化回路5410は、ACBゲインおよびFCBゲインに対応する、方式Bにより復号可能な符号を、第2のゲイン符号として出力端子56を介して符号多重回路1020へ出力し、ACBゲインおよびFCBゲインを、各々第2のACBゲインおよび第2のFCBゲインとして出力端子95と96を介して第2の励振信号計算回路5610へ出力する。以上によりゲイン符号生成回路5400の説明を終える。
【0264】
上記した第5の実施例において、第1の符号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法について、図9、図10と、図22の流れ図を参照して説明しておく。図22は、本発明に係る方法の第5の実施例の動作を説明するための流れ図である。
【0265】
符号分離回路1010で分離された第1の符号列の符号(LP係数符号)から第1のLP係数を得る(ステップS501)。音声復号回路1500では、第1の符号列から励振信号の情報を得、励振信号の情報から、励振信号を得る(ステップS502、S503)。音声復号回路1500では、第1のLP係数をもつ合成フィルタを、得られた励振信号により駆動することによって、音声信号s(n)を生成する(ステップS504)。
【0266】
LP係数符号変換回路1100で第1のLP係数から第2のLP係数を得る(ステップS505)。
【0267】
ACB符号生成回路5200では、得られた励振信号の情報に含まれる第1のACB遅延を記憶保持する(ステップS506)。
【0268】
ACB符号生成回路5200では、第2の符号列におけるACB遅延の符号に対応する第2のACB遅延を記憶保持する(ステップS507)。
【0269】
ACB符号生成回路5200では、記憶保持されている第1のACB遅延と、記憶保持されている第2のACB遅延とから探索範囲制御値を計算し(ステップS508)、第1のACB遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号からACB信号を順次生成する(ステップS509−1)。
【0270】
ACB符号生成回路5200では、ACB信号により第2のLP係数をもつ合成フィルタを駆動することで、順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いてACB信号と第2のACB遅延を選択し、第2のACB遅延に対応する符号を第2の符号列におけるACB遅延の符号として出力する(ステップS509−2)。
【0271】
第2の励振信号計算回路5610では、選択されたACB信号から第2の励振信号を得、第2の励振信号を記憶保持する(ステップS510)。
【0272】
[実施例6]
図13は、本発明に係る符号変換装置の第6の実施例の構成を示す図である。図13においては、ACB符号変換回路200から出力される第2のACB符号と、ACB符号生成回路5200から出力される第2のACB符号と、を選択する構成である。図13を参照すると、第6の実施例が、図9に示した構成と相違する点は、ACB符号変換回路200および第2の切替器62が付加されている点である。以下では、図9に示す要素と同一または同等の要素の説明は省略する。
【0273】
図13において、ACB符号変換回路200は、図26に示した従来の技術のACB符号変換回路200と同等のものからなり、例えば第1サブフレームにおいて、第2のACB符号を求め、第2のACB符号を切替器62へ出力する。
【0274】
ACB符号生成回路5200は、例えば第2サブフレームにおいて、第2のACB遅延を求め、第2のACB遅延に対応する、第2のACB符号を切替器62へ出力する。
【0275】
切替器62は、第1サブフレームにおいて、ACB符号変換回路200から出力される第2のACB符号を入力し、第2サブフレームにおいて、ACB符号生成回路5200から出力される第2のACB符号を入力し、第2のACB符号を符号多重回路1020へ出力する。
【0276】
上記した第6の実施例において、第1の符号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法について、図10、図13と、図23の流れ図を参照して説明しておく。図23は、本発明に係る方法の第6の実施例の動作を説明するための流れ図である。
【0277】
符号分離回路1010で分離された第1の符号列の符号(LP係数符号)から第1のLP係数を得る(ステップS601)。音声復号回路1500では、第1の符号列から励振信号の情報を得、励振信号の情報から、励振信号を得る(ステップS602、S603)。音声復号回路1500では、第1のLP係数をもつ合成フィルタを、得られた励振信号により駆動することによって、音声信号s(n)を生成する(ステップS604)。LP係数符号変換回路1100で第1のLP係数から第2のLP係数を得る(ステップS605)。
【0278】
サブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1のACB遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1のACB遅延を保持する(ステップS606)。
【0279】
前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2のACB遅延を保持する(ステップS607)。
【0280】
ACB符号生成回路5200では、記憶保持されている前記第1のACB遅延と、記憶保持されている前記第2のACB遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1のACB遅延および第2のACB遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値とする(ステップS608)。
【0281】
フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1のACB遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号からACB信号を順次生成し(ステップS609−1)、生成されたACB信号により前記第2のLP係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いてACB信号と第2のACB遅延を選択し、前記第2のACB遅延に対応する符号を第2の符号列におけるACB遅延の符号として出力する(ステップS609−2)。
【0282】
ACB符号変換回路200では、フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、第1のACB遅延を基準として第2のACB遅延を選択する。すなわち、第1のACB遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、第2のACB遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1のACB遅延を前記第2のACB遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、第2の遅延符号を第2の符号列におけるACB遅延の符号として出力する(ステップS610)。
【0283】
前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得、前記第2の励振信号を記憶保持する(ステップS611)。
【0284】
ACB符号変換回路200とACB符号生成回路5200からの出力を切替器62で切替えて符号多重回路1020に出力する(ステップS611)。
【0285】
[実施例7]
図14は、本発明に係る符号変換装置の第7の実施例の構成を示す図である。図14においては、ACB符号変換回路200から出力される第2のACB符号と、ACB符号生成回路7200から出力される第2のACB符号と、を選択する構成である。ここで、ACB符号変換回路200は、上述した第3の実施例におけるそれと同等であり、前記第6の実施例との構成上の相違点は、ACB符号生成回路5200を、ACB符号生成回路7200で構成した点である。以下にACB符号生成回路7200の構成を説明する。
【0286】
ACB符号生成回路7200は、ACB符号変換回路200から出力される第2のACB遅延を入力し、LSP−LPC変換回路1110から第1のLP係数と第2のLP係数とを入力し、音声復号回路1500から第1のACB遅延と復号音声とを入力し、インパルス応答計算回路5120からインパルス応答信号を入力し、第2の励振信号記憶回路5620に記憶保持されている過去の第2の励振信号を入力する。
【0287】
ACB符号生成回路7200は、復号音声と第1のLP係数および第2のLP係数とから第1の目標信号を計算する。
【0288】
次に、ACB符号生成回路7200は、第1サブフレームにおいて、第2のACB遅延と過去の第2の励振信号とインパルス応答信号とから、第2のACB信号および最適ACBゲインを求め、第2のACB遅延を記憶保持する。
【0289】
ACB符号生成回路7200は、第2サブフレームでは、記憶保持されている第2のACB遅延と過去の第2の励振信号とインパルス応答信号と第1の目標信号とから、第2のACB遅延と第2のACB信号および最適ACBゲインを求める。
【0290】
そして、ACB符号生成回路7200は、第1の目標信号をFCB符号生成回路5300とゲイン符号生成回路5400とへ出力し、最適ACBゲインをFCB符号生成回路5300へ出力し、第2のACB信号をFCB符号生成回路5300とゲイン符号生成回路5400と第2の励振信号計算回路5610とへ出力する。また、ACB符号生成回路7200は、第2サブフレームにおいて、第2のACB遅延に対応する、方式Bにより復号可能な符号を、第2のACB符号として切替器62へ出力する。
【0291】
図15は、ACB符号生成回路7200の構成を示す図である。図15を参照して、ACB符号生成回路7200の各構成要素について説明する。
【0292】
ACB符号生成回路7200の構成と、図10に示すACB符号生成回路5200の構成との相違点は、図10のACB遅延探索範囲制御回路1250を第2のACB遅延探索範囲制御回路3250とし、第4のACB符号化回路5220を第5のACB符号化回路7220で構成した点であり、他の各構成要素は結線の仕方を除いてACB符号生成回路5200におけるそれらと同様であり、また、第2のACB遅延探索範囲制御回路3250は、図7に示す第3の実施例におけるそれと同等である。以下、第5のACB符号化回路7220について説明する。
【0293】
第5のACB符号化回路7220は、目標信号計算回路5210から出力される第1の目標信号を入力し、第2のACB遅延探索範囲制御回路3250から出力される探索範囲制御値を入力し、インパルス応答計算回路5120から出力されるインパルス応答信号を入力端子74を介して入力し、第2の励振信号記憶回路5620から出力される過去の第2の励振信号を入力端子75を介して入力する。さらに、第5のACB符号化回路7220は、第1のサブフレームでは、ACB符号変換回路200から出力される第2のACB遅延を入力端子37を介して入力し、第2サブフレームでは、第2のACB遅延記憶回路1240から出力される過去の第2のACB遅延を入力する。
【0294】
第5のACB符号化回路7220は、第1のサブフレームにおいて、過去の第2の励振信号から第2のACB遅延で切り出された信号を第2のACB信号v(n)とする。また、第5のACB符号化回路7220は、第2のACB信号から最適ACBゲインgを計算する。
【0295】
第5のACB符号化回路7220は、第2のサブフレームでは、まず、過去の第2の励振信号から遅延kで切り出された信号とインパルス応答信号との畳み込みにより、フィルタ処理された遅延kの過去の励振信号yk(n),n=0,…,L B sfr-1を計算する。
【0296】
次に、第5のACB符号化回路7220は、過去の第2のACB遅延を中心とする、探索範囲制御値で規定される値の範囲内にある遅延kについて、yk(n)と第1の目標信号x(n)とから正規化相互相関を計算し、正規化相互相関が最大となる遅延を選択する。これは、x(n)とyk(n)との自乗誤差が最小となる遅延を選択することに対応する。選択された遅延を第2のACB遅延とし、過去の第2の励振信号から第2のACB遅延で切り出された信号を第2のACB信号v(n)とする。
【0297】
また、第5のACB符号化回路7220は、第2のACB信号から最適ACBゲインgpを計算する。
【0298】
最後に、第5のACB符号化回路7220は、上述した従来の技術と同様にして、図27に示す方式BにおけるACB遅延とACB符号との対応関係を用いて、第2のACB遅延に対応する、方式Bにより復号可能な符号を求め、これを第2のACB符号として出力端子54を介して切替器62へ出力する。
【0299】
また、第5のACB符号化回路7220は、第2のACB信号を第2の目標信号計算回路5310とゲイン符号化回路5410と第2の励振信号計算回路5610とへ出力端子76を介して出力し、最適ACBゲインを第2の目標信号計算回路5310へ出力端子77を介して出力する。以上により図15の説明を終える。これで第7の実施例の説明を終える。
【0300】
上記した第7の実施例において、第1の符号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法について、図14、図15と、図24の流れ図を参照して説明しておく。図24は、本発明に係る方法の第7の実施例の動作を説明するための流れ図である。
【0301】
第1の符号列から第1のLP係数を得る(ステップS701)。第1の符号列から励振信号の情報を得、励振信号の情報から第1の励振信号を得、第1のLP係数をもつフィルタを第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する(ステップS702〜S704)。LP係数符号変換回路1100で、第1のLP係数から第2のLP係数を得る(ステップS705)。
【0302】
ACB符号生成回路7200では、サブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1のACB遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1のACB遅延を保持する(ステップS706)。サブフレーム毎に、前記第2の符号列におけるACB遅延の符号に対応する第2のACB遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2のACB遅延を保持する(ステップS707)。
【0303】
ACB符号生成回路7200では、記憶保持されている過去の第1のACB遅延および現サブフレームの前記第1のACB遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1のACB遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする(ステップS708)。
【0304】
前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2のACB遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号からACB信号を順次生成する(ステップS709−1)。
【0305】
ACB符号生成回路7200では、ACB信号により第2のLP係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて、ACB信号と第2のACB遅延を選択し、第2のACB遅延に対応する符号を第2の符号列におけるACB遅延の符号として出力する(ステップS709−2)。
【0306】
ACB符号変換回路200は、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1のACB遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2のACB遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1のACB遅延を前記第2のACB遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列におけるACB遅延の符号として出力する(ステップS710)。ACB符号変換回路200から出力される第2のACB遅延T(B)lagはACB符号生成回路7200に供給される。
【0307】
前記選択されたACB信号から第2の励振信号計算回路5620で第2の励振信号を得、第2の励振信号を記憶保持する(ステップS711)。
【0308】
ACB符号変換回路200からの出力とACB符号生成回路7200からの出力を切替器62で切替えて符号多重回路1020に供給する。
【0309】
[実施例8]
図9は、本発明に係る符号変換装置の第8の実施例の構成を示す図である。前述したように、この実施例は、第5の実施例と図9を共用している。この第8の実施例と、第5の実施例との構成上の相違点は、ACB符号生成回路5200をACB符号生成回路8200とした点である。以下にACB符号生成回路8200の構成を説明する。
【0310】
図16は、ACB符号生成回路8200の構成を示す図である。図16を参照して、ACB符号生成回路8200の各構成要素について説明する。
【0311】
ACB符号生成回路8200の構成と、図10に示したACB符号生成回路5200の構成との相違点は、ACB遅延探索範囲制御回路1250を第3のACB遅延探索範囲制御回路4250とし、第4のACB符号化回路5220を第6のACB符号化回路8220で構成した点であり、他の各構成要素は結線の仕方を除いてACB符号生成回路5200におけるそれらと同様であり、また、第3のACB遅延探索範囲制御回路4250は、図8に示す第4の実施例におけるそれと同等である。以下では、第6のACB符号化回路8220を説明する。
【0312】
第6のACB符号化回路8220は、目標信号計算回路5210から出力される第1の目標信号を入力し、ACB復号回路1510から出力される第1のACB遅延を入力端子58を介して入力し、第2のACB遅延記憶回路1240から出力される過去の第2のACB遅延を入力し、第3のACB遅延探索範囲制御回路4250から出力される探索範囲制御値を入力し、インパルス応答計算回路5120から出力されるインパルス応答信号を入力端子74を介して入力し、第2の励振信号記憶回路5620から出力される過去の第2の励振信号を入力端子75を介して入力する。
【0313】
次に、第6のACB符号化回路8220は、過去の第2の励振信号から遅延kで切り出された信号とインパルス応答信号との畳み込みにより、フィルタ処理された遅延kの過去の励振信号yk(n),n=0,…,L B sfr-1を計算する。
【0314】
第6のACB符号化回路8220は、第1サブフレームにおいて、第1のACB遅延を中心とする、探索範囲制御値で規定される値の範囲内にある遅延kについて、yk(n)と第1の目標信号x(n)とから正規化相互相関を計算し、正規化相互相関が最大となる遅延を選択する。これは、x(n)とyk(n)との自乗誤差が最小となる遅延を選択することに対応する。
【0315】
第6のACB符号化回路8220は、第2サブフレームにおいて、過去の第2のACB遅延を中心とする、探索範囲制御値で規定される値の範囲内にある遅延kについて、yk(n)と第1の目標信号x(n)とから正規化相互相関を計算し、正規化相互相関が最大となる遅延を選択する。選択された遅延を第2のACB遅延とし、このときの過去の第2の励振信号を第2のACB信号v(n)とする。
【0316】
また、第6のACB符号化回路8220は、第2のACB信号から最適ACBゲインgpを計算する。
【0317】
最後に、第6のACB符号化回路8220は、上述した従来の技術と同様にして、図27に示す方式BにおけるACB遅延とACB符号との対応関係を用いて、第2のACB遅延に対応する、方式Bにより復号可能な符号を、第2のACB符号として出力端子54を介して符号多重回路1020へ出力する。
【0318】
また、第6のACB符号化回路8220は、第2のACB遅延を第2のACB遅延記憶回路1240へ出力し、第2のACB信号を第2の目標信号計算回路5310とゲイン符号化回路5410と第2の励振信号計算回路5610とへ出力端子76を介して出力し、最適ACBゲインを第2の目標信号計算回路5310へ出力端子77を介して出力する。以上により図16の説明を終える。これで第8の実施例の説明を終える。
【0319】
上記した第8の実施例において、第1の符号列を第2の符号列へ変換する符号変換の方法について、図9、図16と、図25の流れ図を参照して説明しておく。図25は、本発明に係る方法の第8の実施例の動作を説明するための流れ図である。
【0320】
第1の符号列から第1のLP係数を得る(ステップS801)。第1の符号列から励振信号の情報を得、励振信号の情報から第1の励振信号を得、第1のLP係数をもつフィルタを第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する(ステップS802〜S804)。第1のLP係数から第2のLP係数を得る(ステップS805)。
【0321】
ACB符号生成回路8200では、サブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1のACB遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1のACB遅延を保持する(ステップS806)。サブフレーム毎に、前記第2の符号列におけるACB遅延の符号に対応する第2のACB遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2のACB遅延を保持する(ステップS807)。
【0322】
ACB符号生成回路8200では、フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている第1のACB遅延と記憶保持されている第2のACB遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1のACB遅延および前記第2のACB遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、フレーム内の他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1のACB遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする(ステップS808)。
【0323】
ACB符号生成回路8200では、フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、第1のACB遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号からACB信号を順次生成し(ステップS809−1)、前記ACB信号により前記第2のLP係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2のACB遅延を選択し前記第2のACB遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する(ステップS809−2)。
【0324】
ACB符号生成回路8200では、他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている第2のACB遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号からACB信号を順次生成し、ACB信号により前記第2のLP係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いてACB信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する(ステップS810)。選択されたACB信号から第2の励振信号計算回路5610で第2の励振信号を得、第2の励振信号を記憶保持する(ステップS611)。
【0325】
上述した本発明の各実施例の符号変換装置は、プログラム制御されるディジタル信号処理プロセッサ(DSP)等のコンピュータ制御で実現するようにしてもよい。以下のコンピュータプログラムの実施例9−16の処理は、それぞれ上記した実施例1−8に対応している。
【0326】
[実施例9]
図17は本発明の第9の実施例として、上記各実施例の符号変換処理をコンピュータで実現する場合の装置構成を模式的に示す図である。記録媒体6から読み出されたプログラムを実行するコンピュータ1において、第1の符号化復号装置により音声を符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装置により復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理を実行するにあたり、記録媒体6には、
(a)第1の符号列から第1のLP係数を得る処理と、
(b)第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
(c)励振信号の情報から励振信号を得る処理と、
(d)第1のLP係数をもつフィルタを励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
(e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(f)サブフレーム毎に、第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(g)記憶保持されている第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コードブック遅延および第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、絶対値に重み係数を乗じた値をサブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理、
(h)第1の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、音声信号から自己相関または正規化自己相関を計算し、自己相関または正規化自己相関が最大となる遅延を選択し、選択された遅延を第2の適応コードブック遅延とし、第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理、を実行させるためのプログラムが記録されている。記録媒体6から該プログラムを記録媒体読出装置5、インタフェース4を介してメモリ3に読み出して実行する。上記プログラムは、マスクROM等、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに格納してもよく、記録媒体は不揮発性メモリを含むほか、CD-ROM、FD、Digital Versatile Disk (DVD)、磁気テープ(MT)、可搬型HDD等の媒体の他、例えばサーバ装置からコンピュータで該プログラムを通信媒体伝送する場合等、プログラムを担持する有線、無線で通信される通信媒体等も含む。
【0327】
[実施例10]
本発明の第10の実施例では、記録媒体6から読み出されたプログラムを実行するコンピュータ1において、第1の符号化復号装置により音声を符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装置により復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理を実行するにあたり、記録媒体6には、
(a)第1の符号列から第1のLP係数を得る処理と、
(b)第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
(c)励振信号の情報から励振信号を得る処理と、
(d)第1のLP係数をもつフィルタを励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
(e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(f)サブフレーム毎に、第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(g)記憶保持されている第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コードブック遅延および第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、絶対値に重み係数を乗じた値をサブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、
(h)フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、第1の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、音声信号から自己相関または正規化自己相関を計算し、自己相関または正規化自己相関が最大となる遅延を選択し、選択された遅延を第2の適応コードブック遅延とし、第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
(i)フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、第1の適応コードブック遅延を第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって第1の遅延符号から第2の遅延符号への変換を行い、第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理、を実行させるためのプログラムが記録されている。
【0328】
[実施例11]
本発明の第11の実施例では、記録媒体6から読み出されたプログラムを実行するコンピュータ1において、第1の符号化復号装置により音声を符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装置により復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理を実行するにあたり、記録媒体6には、
(a)第1の符号列から第1のLP係数を得る処理と、
(b)第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
(c)励振信号の情報から励振信号を得る処理と、
(d)第1のLP係数をもつフィルタを励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
(e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(f)サブフレーム毎に、第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(g)記憶保持されている第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、差分の絶対値を計算し、絶対値に重み係数を乗じた値をサブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、
(h)フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、音声信号から自己相関または正規化自己相関を計算し、自己相関または正規化自己相関が最大となる遅延を選択し、選択された遅延を第2の適応コードブック遅延とし、第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
(i)フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、第1の適応コードブック遅延を第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって第1の遅延符号から第2の遅延符号への変換を行い、第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理、を実行させるためのプログラムが記録されている。
【0329】
[実施例12]
本発明の第12の実施例では、記録媒体6から読み出されたプログラムを実行するコンピュータ1において、第1の符号化復号装置により音声を符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装置により復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理を実行するにあたり、記録媒体6には、
(a)第1の符号列から第1のLP係数を得る処理と、
(b)第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
(c)励振信号の情報から励振信号を得る処理と、
(d)第1のLP係数をもつフィルタを励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
(e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(f)サブフレーム毎に、第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(g)フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コードブック遅延および第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、絶対値に重み係数を乗じた値をサブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されている第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、差分の絶対値を計算し、絶対値に重み係数を乗じた値をサブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、
(h)フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、第1の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、音声信号から自己相関または正規化自己相関を計算し、自己相関または正規化自己相関が最大となる遅延を選択し、選択された遅延を第2の適応コードブック遅延とし、第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力し、他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、音声信号から自己相関または正規化自己相関を計算し、自己相関または正規化自己相関が最大となる遅延を選択し、選択された遅延を第2の適応コードブック遅延とし、第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理、を実行させるためのプログラムが記録されている。
【0330】
[実施例13]
本発明の第13の実施例では、記録媒体6から読み出されたプログラムを実行するコンピュータ1において、第1の符号化復号装置により音声を符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装置により復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理を実行するにあたり、記録媒体6には、
(a)第1の符号列から第1のLP係数を得る処理と、
(b)第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
(c)励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理と、
(d)第1のLP係数をもつフィルタを第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
(e)第1のLP係数から第2のLP係数を得る処理と、
(f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(g)サブフレーム毎に、第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(h)記憶保持されている第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コードブック遅延および第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、絶対値に重み係数を乗じた値をサブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、
(i)第1の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、適応コードブック信号により第2のLP係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と音声信号との自乗誤差が最小となるような適応コードブック信号と遅延を選択し、選択された遅延を第2の適応コードブック遅延とし、第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
(j)選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る処理と、
(k)第2の励振信号を記憶保持する処理、を実行させるためのプログラムが記録されている。
【0331】
[実施例14]
本発明の第14の実施例では、記録媒体6から読み出されたプログラムを実行するコンピュータ1において、第1の符号化復号装置により音声を符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装置により復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理を実行するにあたり、記録媒体6には、
(a)第1の符号列から第1のLP係数を得る処理と、
(b)第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
(c)励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理と、
(d)第1のLP係数をもつフィルタを第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
(e)第1のLP係数から第2のLP係数を得る処理と、
(f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(g)サブフレーム毎に、第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(h)記憶保持されている第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コードブック遅延および第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、絶対値に重み係数を乗じた値をサブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、
(i)フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、第1の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、適応コードブック信号により第2のLP係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と音声信号との自乗誤差が最小となるような適応コードブック信号と遅延を選択し、選択された遅延を第2の適応コードブック遅延とし、第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
(j)フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、第1の適応コードブック遅延を第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって第1の遅延符号から第2の遅延符号への変換を行い、第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
(k)選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る処理と、
(l)第2の励振信号を記憶保持する処理、を実行させるためのプログラムが記録されている。
【0332】
[実施例15]
本発明の第15の実施例では、記録媒体6から読み出されたプログラムを実行するコンピュータ1において、第1の符号化復号装置により音声を符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装置により復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理を実行するにあたり、記録媒体6には、
(a)第1の符号列から第1のLP係数を得る処理と、
(b)第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
(c)励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理と、
(d)第1のLP係数をもつフィルタを第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
(e)第1のLP係数から第2のLP係数を得る処理と、
(f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(g)サブフレーム毎に、第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(h)記憶保持されている第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、差分の絶対値を計算し、絶対値に重み係数を乗じた値をサブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、
(i)フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、適応コードブック信号により第2のLP係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と音声信号との自乗誤差が最小となるような適応コードブック信号と遅延を選択し、選択された遅延を第2の適応コードブック遅延とし、第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
(j)フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、第1の適応コードブック遅延を第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって第1の遅延符号から第2の遅延符号への変換を行い、第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
(k)選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る処理と、
(l)第2の励振信号を記憶保持する処理、を実行させるためのプログラムが記録されている。
【0333】
[実施例16]
本発明の第16の実施例では、記録媒体6から読み出されたプログラムを実行するコンピュータ1において、第1の符号化復号装置により音声を符号化して得た第1の符号を第2の符号化復号装置により復号可能な第2の符号へ変換する符号変換処理を実行するにあたり、記録媒体6には、
(a)第1の符号列から第1のLP係数を得る処理と、
(b)第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
(c)励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理と、
(d)第1のLP係数をもつフィルタを第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
(e)第1のLP係数から第2のLP係数を得る処理と、
(f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(g)サブフレーム毎に、第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
(h)フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コードブック遅延および第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、絶対値に重み係数を乗じた値をサブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されている第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、差分の絶対値を計算し、絶対値に重み係数を乗じた値をサブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、
(i)フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、第1の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、適応コードブック信号により第2のLP係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と音声信号との自乗誤差が最小となるような適応コードブック信号と遅延を選択し、選択された遅延を第2の適応コードブック遅延とし、第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力し、他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、適応コードブック信号により第2のLP係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と音声信号との自乗誤差が最小となるような適応コードブック信号と遅延を選択し、選択された遅延を第2の適応コードブック遅延とし、第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
(j)選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る処理と、(k)第2の励振信号を記憶保持する処理、を実行させるためのプログラムが記録されている。
【0334】
上記実施例においては、音声符号化方式としてCELP符号化方式を例に説明したが、本発明は、例えばVSELP(Vector Sum CELP)、PSI-CELP(Pitch Synchronous Innovation CELP)等以外にも、音声信号をスペクトル分析してスペクトル包絡成分と残差成分に分解しスペクトル包絡成分をスペクトルパラメータで表し、残差成分を表現する信号成分を有するコードブックから符号化すべき音声信号の残差波形に最も近いものを選択する方式に準拠する任意の符号化方式に適用可能である。以上、本発明を上記各実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【0335】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1の方式の適応コードブック(ACB)遅延に対応するACB符号を第2の方式のACB遅延に対応するACB符号へ変換するに際して、符号変換後のACB符号から得られるACB遅延を用いて生成される第2の方式の復号音声における異音の発生を抑止できる、という効果を奏する。この復号音声における異音は、第1の方式で求められたACB遅延が第2の方式において用いるACB遅延として適切ではないことに起因する。
【0336】
その理由は、本発明においては、第1の方式で求められたACB遅延を第2の方式において直接用いた場合に生じる、第2の方式におけるLP係数およびゲインとACB遅延との間の不整合を回避するように、符号変換後の符号に対応するLP係数およびゲイン、すなわちLP係数およびゲインを含む情報から生成される復号音声を用いてACB遅延を求め、これに対応する符号を第2の方式のACB符号とする、ように構成したためである。
【0337】
また、本発明によれば、復号音声を用いてACB遅延を求めるに際して、ACB遅延の探索に要する演算量を少なくできる、という効果を奏する。
【0338】
その理由は、本発明においては、ACB遅延を求める際に、探索範囲をあらかじめ定めるのではなく、第1の方式のACB遅延と、過去に求められた第2の方式のACB遅延とを利用して、適応的に決定する、ように構成したためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る符号変換装置の第1の実施例と第4の実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明による符号変換装置におけるLP係数符号変換回路の構成を示す図である。
【図3】本発明に係る符号変換装置の音声復号回路の構成を示す図である。
【図4】本発明に係る符号変換装置の第1の実施例と第2の実施例におけるACB符号生成回路の構成を示す図である。
【図5】本発明に係る符号変換装置の第2の実施例の構成を示す図である。
【図6】本発明に係る符号変換装置の第3の実施例の構成を示す図である。
【図7】本発明に係る符号変換装置の第3の実施例におけるACB符号生成回路の構成を示す図である。
【図8】本発明に係る符号変換装置の第4の実施例におけるACB符号生成回路の構成を示す図である。
【図9】本発明に係る符号変換装置の第5の実施例と第8の実施例の構成を示す図である。
【図10】本発明に係る符号変換装置の第5の実施例と第6の実施例におけるACB符号生成回路の構成を示す図である。
【図11】本発明に係る符号変換装置の実施例におけるFCB符号生成回路の構成を示す図である。
【図12】本発明に係る符号変換装置のの実施例におけるゲイン符号生成回路の構成を示す図である。
【図13】本発明に係る符号変換装置の第6の実施例の構成を示す図である。
【図14】本発明に係る符号変換装置の第7の実施例の構成を示す図である。
【図15】本発明に係る符号変換装置の第7の実施例におけるACB符号生成回路の構成を示す図である。
【図16】本発明に係る符号変換装置の第8の実施例におけるACB符号生成回路の構成を示す図である。
【図17】本発明に係る符号変換装置の第9から第16の実施例の構成を示す図である。
【図18】本発明に係る方法の第1の実施例の処理を説明するための図である。
【図19】本発明に係る方法の第2の実施例の処理を説明するための図である。
【図20】本発明に係る方法の第3の実施例の処理を説明するための図である。
【図21】本発明に係る方法の第4の実施例の処理を説明するための図である。
【図22】本発明に係る方法の第5の実施例の処理を説明するための図である。
【図23】本発明に係る方法の第6の実施例の処理を説明するための図である。
【図24】本発明に係る方法の第7の実施例の処理を説明するための図である。
【図25】本発明に係る方法の第8の実施例の処理を説明するための図である。
【図26】従来の符号変換装置の構成を示す図である。
【図27】ACB符号とACB遅延との対応関係とACB符号の読み替え方法を説明する図である。
【図28】従来の符号変換装置におけるLP係数符号変換回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ
2 CPU
3 メモリ
4 記録媒体読出装置インタフェース
5 記録媒体読出装置
6 記録媒体
10、31、35、36、37、51、52、53、57、58、61、72、73、74、75、81、82、83、84、91、92、93、94 入力端子
20、32、33、34、54、55、56、62、63、71、76、77、78、85、95、96 出力端子
1010 符号分離回路
1020 符号多重回路
100、1100 LP係数符号変換回路
110 LP係数復号回路
130 LP係数符号化回路
111 第1のLSPコードブック
131 第2のLSPコードブック
200 ACB符号変換回路
300 FCB符号変換回路
400 ゲイン符号変換回路
1500 音声復号回路
1510 ACB復号回路
1520 FCB復号回路
1530 ゲイン復号回路
1540 励振信号計算回路
1570 励振信号記憶回路
1580 合成フィルタ
1110 LSP−LPC変換回路
1200、3200、4200、5200、7200、8200 ACB符号生成回路
1210 重み付け信号計算回路
1230 ACB遅延記憶回路
1240 第2のACB遅延記憶回路
1250 ACB遅延探索範囲制御回路
3250 第2のACB遅延探索範囲制御回路
4250 第3のACB遅延探索範囲制御回路
1220 ACB符号化回路
3220 第2のACB符号化回路
4220 第3のACB符号化回路
5220 第4のACB符号化回路
7220 第5のACB符号化回路
8220 第6のACB符号化回路
62 切替器
5210 目標信号計算回路
5120 インパルス応答計算回路
5300 FCB符号生成回路
5310 第2の目標信号計算回路
5320 FCB符号化回路
5400 ゲイン符号生成回路
5410 ゲイン符号化回路
5610 第2の励振信号計算回路
5620 第2の励振信号記憶回路

Claims (57)

  1. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号の情報から得られる励振信号で駆動することによって音声信号を生成するステップと、
    前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延と前記音声信号を用いて、第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を、第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力するステップと、
    を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  2. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、
    前記励振信号の情報から励振信号を得る第3のステップと、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、
    前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を記憶保持する第5のステップと、
    前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する第6のステップと、
    記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と、前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第7のステップと、
    を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  3. 前記第5のステップにおいて、
    符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持し、
    前記第6のステップにおいて、
    前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持し、
    前記第7のステップにおいて、
    記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について、同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値と、前記第1の適応コードブック遅延とにより規定される範囲内にある遅延から、前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択する、ことを特徴とする請求項2記載の符号変換方法。
  4. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、
    前記励振信号の情報から励振信号を得る第3のステップと、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、
    符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する第5のステップと、
    前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第6のステップと、
    記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コードブック遅延および第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする第7のステップと、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第8のステップと、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって、前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第9のステップと、
    を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  5. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、
    前記励振信号の情報から励振信号を得る第3のステップと、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、
    符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する第5のステップと、
    前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第6のステップと、
    記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする第7のステップと、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第8のステップと、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって、前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を、第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として、出力する第9のステップと、
    を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  6. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、
    前記励振信号の情報から励振信号を得る第3のステップと、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、
    符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する第5のステップと、
    前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第6のステップと、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、
    他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする第7のステップと、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力し、
    他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第8のステップと、
    を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  7. 前記第8のステップにおいて、前記範囲内にある遅延について、前記音声信号から自己相関または正規化自己相関を計算し、
    前記自己相関または正規化自己相関が最大となる遅延を第2の適応コードブック遅延として選択する、ことを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一に記載の符号変換方法。
  8. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号の情報から得られる第1の励振信号で駆動することによって音声信号を生成する第1のステップと、
    前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る第2のステップと、
    前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延と過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号とを用いて適応コードブック信号を順次生成し、
    前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、
    前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第3のステップと、
    前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得るステップと、
    前記第2の励振信号を記憶保持する第4のステップと、
    を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  9. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、
    前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る第3のステップと、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、
    前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る第5のステップと、
    前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を記憶保持する第6のステップと、
    前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する第7のステップと、
    記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延とから、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、
    前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、
    前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第8のステップと、
    前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第9のステップと、
    前記第2の励振信号を記憶保持する第10のステップと、
    を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  10. 前記第6のステップにおいて、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、
    あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持し、
    前記第7のステップにおいて、前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、
    あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持し、
    前記第の8ステップにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値と、前記第1の適応コードブック遅延とにより規定される範囲内にある遅延から、前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択する、ことを特徴とする、請求項9記載の符号変換方法。
  11. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、
    前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る第3のステップと、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、
    前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る第5のステップと、
    符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、
    あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する第6のステップと、
    前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、
    あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第7のステップと、
    記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、
    前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値とする第8のステップと、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、
    前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、
    前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第9のステップと、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第10のステップと、
    前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第11のステップと、
    前記第2の励振信号を記憶保持する第12のステップと、
    を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  12. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、
    前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る第3のステップと、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、
    前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る第5のステップと、
    符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、
    あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する第6のステップと、
    前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第7のステップと、
    記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする第8のステップと、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、
    前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第9のステップと、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第10のステップと、
    前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第10のステップと、前記第2の励振信号を記憶保持する第11のステップと、
    を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  13. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る第1のステップと、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る第2のステップと、
    前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る第3のステップと、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する第4のステップと、
    前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る第5のステップと、
    符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する第6のステップと、
    前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第7のステップと、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、
    他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする第8のステップと、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、
    前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力し、
    他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、
    前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、
    前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する第9のステップと、
    前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第10のステップと、
    前記第2の励振信号を記憶保持する第11のステップと、
    を含む、ことを特徴とする符号変換方法。
  14. 前記第9のステップにおいて、前記範囲内にある遅延について、前記第1の再構成音声信号と前記音声信号との自乗誤差が最小となるような前記適応コードブック信号と遅延を選択し、選択された前記遅延を第2の適応コードブック遅延とする、ことを特徴とする、請求項9から請求項13のいずれか一に記載の符号変換方法。
  15. 第1の符号列を入力し第2の符号列へ変換して出力する符号変換装置において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号の情報から得られる励振信号で駆動することによって音声信号を生成する音声復号回路と、
    前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延と、前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号生成回路と、
    を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  16. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、
    前記励振信号の情報から励振信号を得る励振信号計算回路と、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、
    前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を記憶保持する適応コードブック遅延記憶回路と、
    前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、
    記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と、前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路と、
    を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  17. 前記適応コードブック遅延記憶回路において、
    符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する手段を備え、
    前記第2の適応コードブック遅延記憶回路において、
    前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する手段を備え、
    前記適応コードブック符号化回路において、
    記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算する手段と、
    前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値と、前記第1の適応コードブック遅延とにより規定される範囲内にある遅延から、前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択する手段と、
    を備えている、を特徴とする請求項16記載の符号変換装置。
  18. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、
    前記励振信号の情報から励振信号を得る励振信号計算回路と、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、
    符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、
    前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、
    記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コードブック遅延および第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路と、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号変換回路と、
    を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  19. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、
    前記励振信号の情報から励振信号を得る励振信号計算回路と、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、
    符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、
    記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路と、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号変換回路と、
    を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  20. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、
    前記励振信号の情報から励振信号を得る励振信号計算回路と、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、
    符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、
    前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、
    他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力し、
    他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路と、
    を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  21. 前記適応コードブック符号化回路において、前記範囲内にある遅延について、前記音声信号から自己相関または正規化自己相関を計算し、前記自己相関または正規化自己相関が最大となる遅延を第2の適応コードブック遅延として選択する、ことを特徴とする請求項16から請求項20のいずれか一に記載の符号変換装置。
  22. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号の情報から得られる第1の励振信号で駆動することによって音声信号を生成する音声復号回路と、
    前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る線形予測係数符号変換回路と、
    前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延と過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号とを用いて適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号生成回路と、
    前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第2の励振信号計算回路と、
    前記第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶回路と、
    を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  23. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、
    前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る励振信号計算回路と、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、
    前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る線形予測係数符号化回路と、
    前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を記憶保持する適応コードブック遅延記憶回路と、
    前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、
    記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延とから、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路と、
    前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第2の励振信号計算回路と、
    前記第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶回路と、
    を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  24. 前記適応コードブック遅延記憶回路において、符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する手段を備え、
    前記第2の適応コードブック遅延記憶回路において、前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する手段を備え、
    前記適応コードブック符号化回路が、
    記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値と、前記第1の適応コードブック遅延とにより規定される範囲内にある遅延から、前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択する手段と、
    を備えている、ことを特徴とする、請求項23記載の符号変換装置。
  25. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、
    前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る励振信号計算回路と、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、
    前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る線形予測係数符号化回路と、
    符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、
    前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、
    記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、
    前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路と、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号変換回路と、
    前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第2の励振信号計算回路と、
    前記第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶回路と、
    を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  26. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換方法において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、
    前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る励振信号計算回路と、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、
    前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る線形予測係数符号化回路と、
    符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、
    前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、
    記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路と、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号変換回路と、
    前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第2の励振信号計算回路と、
    前記第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶回路と、
    を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  27. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置において、
    前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る線形予測係数復号回路と、
    前記第1の符号列から励振信号の情報を得る励振信号情報復号回路と、
    前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る励振信号計算回路と、
    前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する合成フィルタと、
    前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る線形予測係数符号化回路と、
    符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する適応コードブック遅延記憶回路と、
    前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する第2の適応コードブック遅延記憶回路と、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする適応コードブック遅延探索範囲制御回路と、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力し、
    他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号化回路と、
    前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る第2の励振信号計算回路と、
    前記第2の励振信号を記憶保持する第2の励振信号記憶回路と、
    を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  28. 前記適応コードブック符号化回路において、
    前記範囲内にある遅延について、前記第1の再構成音声信号と前記音声信号との自乗誤差が最小となるような前記適応コードブック信号と遅延を選択し、選択された前記遅延を第2の適応コードブック遅延とする、ことを特徴とする請求項23から請求項27のいずれか一に記載の符号変換装置。
  29. 前記適応コードブック符号変換回路と前記適応コードブック符号生成回路の出力を入力し一方を選択して出力する切替器を備えている請求項18、19、25、26のいずれか一に記載の符号変換装置。
  30. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、
    (1)前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号の情報から得られる励振信号で駆動することによって音声信号を生成する処理と、
    (2)前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延と前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理、
    を実行させるためのプログラム。
  31. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、
    (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、
    (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
    (c)前記励振信号の情報から励振信号を得る処理と、
    (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
    (e)前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を記憶保持する処理と、
    (f)前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する処理と、
    (g)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と、前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理、
    を実行させるためのプログラム。
  32. 請求項3記載のプログラムにおいて、
    (e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (f)前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (g)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値と、前記第1の適応コードブック遅延とにより規定される範囲内にある遅延から、前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択する処理、
    を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  33. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、
    (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、
    (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
    (c)前記励振信号の情報から励振信号を得る処理と、
    (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
    (e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (f)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (g)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての第1の適応コードブック遅延および第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、
    (h)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
    (i)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理、
    を実行させるためのプログラム。
  34. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、
    (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、
    (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
    (c)前記励振信号の情報から励振信号を得る処理と、
    (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
    (e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (f)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (g)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、
    (h)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
    (i)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理、
    を実行させるためのプログラム。
  35. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、
    (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、
    (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
    (c)前記励振信号の情報から励振信号を得る処理と、
    (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
    (e)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (f)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (g)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、
    前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、
    他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、
    前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、
    (h)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、
    前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力し、
    他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、
    前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理、
    を実行させるためのプログラム。
  36. 請求項31から請求項35のいずれか一に記載のプログラムにおいて、
    (h)前記範囲内にある遅延について、前記音声信号から自己相関または正規化自己相関を計算し、前記自己相関または正規化自己相関が最大となる遅延を第2の適応コードブック遅延として選択する処理、
    を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  37. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、
    (1)前記第1の符号列から第1の線形予測係数と励振信号の情報を得て、前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記励振信号の情報から得られる第1の励振信号で駆動することによって音声信号を生成する処理と、
    (2)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る処理と、
    (3)前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延と過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号とを用いて適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
    (4)前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る処理と、
    (5)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、
    を実行させるためのプログラム。
  38. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、
    (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、
    (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
    (c)前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理と、
    (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
    (e)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る処理と、
    (f)前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を記憶保持する処理と、
    (g)前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を記憶保持する処理と、
    (h) 記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と、記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延とから、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、
    前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、
    前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
    (i)前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る処理と、
    (j)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、
    を実行させるためのプログラム。
  39. 請求項38記載のプログラムにおいて、
    (f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (g)前記サブフレーム毎に、前記第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (h)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、
    前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値と、前記第1の適応コードブック遅延とにより規定される範囲内にある遅延から、前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択する処理、
    を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  40. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、
    (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、
    (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
    (c)前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理と、
    (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
    (e)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る処理と、
    (f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (g)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (h)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値とする処理と、
    (i)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、
    前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、
    前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
    (j)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
    (k)前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る処理と、
    (l)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、
    を実行させるためのプログラム。
  41. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、
    (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、
    (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
    (c)前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理と、
    (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
    (e)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る処理と、
    (f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (g)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (h)記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、
    前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、
    (i)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、
    前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、
    前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
    (j)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、前記第1の適応コードブック遅延とそれに対応する第1の遅延符号との関係と、前記第2の適応コードブック遅延とそれに対応する第2の遅延符号との関係とを利用して、前記第1の適応コードブック遅延を前記第2の適応コードブック遅延に対応付けることによって前記第1の遅延符号から前記第2の遅延符号への変換を行い、前記第2の遅延符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
    (k)前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る処理と、
    (l)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、
    を実行させるためのプログラム。
  42. 第1の符号列を、第2の符号列へ変換する符号変換装置を構成するコンピュータに、
    (a)前記第1の符号列から第1の線形予測係数を得る処理と、
    (b)前記第1の符号列から励振信号の情報を得る処理と、
    (c)前記励振信号の情報から第1の励振信号を得る処理と、
    (d)前記第1の線形予測係数をもつフィルタを前記第1の励振信号により駆動することによって音声信号を生成する処理と、
    (e)前記第1の線形予測係数から第2の線形予測係数を得る処理と、
    (f)符号列を変換する時間単位であるフレームを分割したサブフレーム毎に、前記励振信号の情報に含まれる第1の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第1の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (g)前記サブフレーム毎に、前記第2の符号列における適応コードブック遅延の符号に対応する第2の適応コードブック遅延を順次記憶し、あらかじめ定められたサブフレーム数分の前記第2の適応コードブック遅延を保持する処理と、
    (h)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延と記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とする処理と、
    (i)前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、
    前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力し、
    他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延について、過去に計算されて記憶保持されている第2の励振信号から適応コードブック信号を順次生成し、
    前記適応コードブック信号により前記第2の線形予測係数をもつ合成フィルタを駆動することで順次生成される第1の再構成音声信号と前記音声信号とを用いて適応コードブック信号と第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する処理と、
    (j)前記選択された適応コードブック信号から第2の励振信号を得る処理と、
    (k)前記第2の励振信号を記憶保持する処理、
    を実行させるためのプログラム。
  43. 請求項38から請求項42のいずれか一に記載のプログラムにおいて、
    (i)前記範囲内にある遅延について、前記第1の再構成音声信号と前記音声信号との自乗誤差が最小となるような前記適応コードブック信号と遅延を選択し、選択された前記遅延を第2の適応コードブック遅延とする処理、を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  44. 請求項30から請求項43のいずれか一に記載の前記プログラムを記録した記録媒体。
  45. 前記適応コードブック符号化回路と前記適応コードブック符号変換回路からの出力を入力し、このうちの一方を、第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力する切替器を備えている、ことを特徴とする請求項18、19、25、26のいずれか一に記載の符号変換装置。
  46. 音声信号をスペクトル分析してスペクトル包絡成分と残差成分に分解しスペクトル包絡成分をスペクトルパラメータで表し、残差成分を表現する信号成分を有するコードブックから符号化すべき音声信号の残差波形に最も近いものを選択する符号化方式準拠の第1の方式で音声信号を符号化した符号を多重してなる符号列データを符号分離回路に入力し、前記符号分離回路にて分離された符号に基づき、前記第1の方式とは別の第2の方式に準拠する符号に変換し、該変換された符号を符号多重回路に供給し、前記符号多重回路から前記変換された符号を多重してなる符号列データを出力する符号変換装置において、
    前記符号分離回路で分離された線形予測係数符号に基づき前記第1の方式で復号してなる第1の線形予測係数を生成する回路と、
    前記符号分離回路で分離された適応コードブック符号、ゲイン符号を含む励振信号情報を入力として受け取って復号し、前記第1の線形予測係数をもつ線形予測合成フィルタを、前記励振信号情報から得られる励振信号で駆動することで音声信号を合成出力する音声復号回路と、
    前記励振信号情報より復号された第1の適応コードブック遅延と、前記音声復号回路で合成された前記音声信号に基づき、第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の方式の符号列データにおける適応コードブック遅延の符号として出力する適応コードブック符号生成回路と、
    を含む、ことを特徴とする符号変換装置。
  47. 前記適応コードブック符号生成回路が、第1の記憶手段に記憶されている第1の適応コードブック遅延と、第2の記憶手段に記憶されている第2の適応コードブック遅延とから探索範囲制御値を計算するACB遅延探索範囲制御手段と、
    前記励振信号情報に含まれる第1の適応コードブック遅延と、前記探索範囲制御値により規定される値の範囲内にある遅延のうち、前記音声信号から自己相関を計算し、前記自己相関が最大となる前記遅延を選択し、選択された前記遅延を第2の適応コードブック遅延とし、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を、第2の方式の符号列データにおける適応コードブック遅延として出力するとともに、選択された前記第2の適応コードブック遅延を前記第2の記憶手段に記憶するACB符号化手段と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項46記載の符号変換装置。
  48. 前記ACB遅延探索範囲制御手段が、前記第1の記憶手段に記憶されている前記第1の適応コードブック遅延と、前記第2の記憶手段に記憶されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について、同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値とする、ことを特徴とする請求項47記載の符号変換装置。
  49. 前記符号分離回路で分離出力された適応コードブック遅延符号を入力し、適応コードブック遅延符号を第1の符号化方式により復号可能な符号に変換し、変換された適応コードブック遅延符号を、第2の適応コードブック遅延符号として符号多重回路へ出力する適応コードブック符号変換回路を備え、
    前記適応コードブック符号変換回路の出力と、前記適応コードブック符号生成回路の出力を入力し一方の出力を選択して前記符号多重回路に供給する切替器を備えている、ことを特徴とする請求項46記載の符号変換装置。
  50. 予め定められたサブフレームで、前記適応コードブック符号変換回路の出力が前記切替器を介して前記符号多重回路に供給され、前記適応コードブック符号変換回路から出力される第2の適応コードブック遅延情報が、前記適応コードブック符号生成回路に供給され記憶手段に記憶される、ことを特徴とする請求項49記載の符号変換装置。
  51. 前記適応コードブック符号生成回路は、第1の記憶手段に記憶されている過去の第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの第1の適応コードブック遅延に対して連続するサブフレームの第1の適応コードブック符号遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、前記探索範囲制御値とするACB遅延探索範囲制御手段と、
    フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、過去に求められて記憶保持されている第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて自己相関を計算し、自己相関が最大となる第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力するACB符号化手段と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項49記載の符号変換装置。
  52. 前記適応コードブック符号生成回路が、前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームにおいて、第1の記憶手段に記憶されている前記第1の適応コードブック遅延と、第2の記憶手段に記憶されている前記第2の適応コードブック遅延との差分の絶対値を、記憶保持されている全ての前記第1の適応コードブック遅延および前記第2の適応コードブック遅延について同じサブフレームに対応するものどうしで計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とし、
    他のサブフレームでは、記憶保持されている前記第1の適応コードブック遅延および現サブフレームの前記第1の適応コードブック遅延に対して、連続するサブフレームの前記第1の適応コードブック遅延の差分を計算し、前記差分の絶対値を計算し、前記絶対値に重み係数を乗じた値を前記サブフレーム数分について加算した値を、探索範囲制御値とするACB遅延探索範囲制御手段と、
    前記フレームにおける少なくとも一つのサブフレームでは、前記第1の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力し、
    他のサブフレームでは、過去に求められて記憶保持されている前記第2の適応コードブック遅延と前記探索範囲制御値により規定される範囲内にある遅延から前記音声信号を用いて第2の適応コードブック遅延を選択し、前記第2の適応コードブック遅延に対応する符号を第2の符号列における適応コードブック遅延の符号として出力するACB符号化手段と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項46記載の符号変換装置。
  53. 前記適応コードブック符号生成回路は、前記第1の線形予測係数を用いて聴感重み付けフィルタを構成し、前記音声復号回路から出力される前記音声信号により聴感重み付けフィルタを駆動して得られる聴感重み付け音声信号を、前記ACB符号化手段へ出力する重み付け信号計算手段を備えている、ことを特徴とする請求項47記載の符号変換装置。
  54. 前記符号分離回路から入力した第1の固定コードブック(「FCB符号」という)を、前記第1の方式における符号と前記第2の方式における符号との対応関係を用いて読み替えることにより第2のFCB符号を取得し、前記第2の方式におけるFCB復号方法により復号可能な符号として前記符号多重回路へ出力する固定コードブック符号変換回路と、
    前記符号分離回路から入力した第1のゲイン符号を、前記第1の方式におけるゲイン復号方法により復号して、第1のゲインを取得し、前記第1のゲインを、前記第2の方式におけるゲインの量子化方法および符号化方法により量子化および符号化して第2のゲイン符号を取得し、前記第2のゲイン符号を前記第2の方式におけるゲイン復号方法により復号可能な符号として前記符号多重回路102へ出力するゲイン符号変換回路と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項46乃至53のいずれか一に記載の符号変換装置。
  55. 音声信号をスペクトル分析してスペクトル包絡成分と残差成分に分解しスペクトル包絡成分をスペクトルパラメータで表し、残差成分を表現する信号成分を有するコードブックから符号化すべき音声信号の残差波形に最も近いものを選択する符号化方式準拠の第1の方式で音声信号を符号化した符号を多重してなる符号列データを符号分離回路に入力し、前記符号分離回路にて分離された符号に基づき、前記第1の方式とは別の第2の方式に準拠する符号に変換し、該変換された符号を符号多重回路に供給し、前記符号多重回路から前記変換された符号を多重してなる符号列データを出力する符号変換装置において、
    前記符号分離回路で分離された線形予測係数符号に基づき、前記第1の方式、第2の方式で復号してなる第1、第2の線形予測係数を生成する回路と、
    前記符号分離回路で分離された適応コードブック符号を含む励振信号情報を入力として受け取って復号し、前記第1の線形予測係数をもつ合成フィルタを、前記励振信号情報から得られる励振信号で駆動することで音声信号を合成出力する音声復号回路と、
    適応コードブック符号生成回路と、
    インパルス応答計算回路と、
    固定コードブック符号生成回路と、
    ゲイン符号生成回路と、
    第2の励振信号計算回路と、
    第2の励振信号記憶回路と、
    を備え、
    前記適応コードブック符号生成回路は、
    前記音声復号回路から復号音声と、前記第1、第2の線形予測係数とから第1の目標信号を計算する手段と、
    前記第2の励振信号記憶回路に記憶保持される過去の第2の励振信号と、前記インパルス応答計算回路からのインパルス応答信号と前記第1の目標信号とから、第2の適応コードブック遅延と第2の適応コードブック信号および最適適応コードブックゲインを求める手段と、
    前記第1の目標信号を前記固定コードブック符号生成回路と前記ゲイン符号生成回路とへ出力し、前記最適適応コードブックゲインを、前記固定コードブック符号生成回路へ出力し、前記第2の適応コードブック信号を前記固定コードブック符号生成回路と前記ゲイン符号生成回路と前記第2の励振信号計算回路へ出力し、第2の適応コードブック遅延に対応する第2の方式により復号可能な符号を、第2の適応コードブック符号として前記符号多重回路へ出力する手段と、
    を備え、
    前記インパルス応答計算回路は、
    前記第1、第2の線形予測係数を用いて聴感重み付け合成フィルタを構成し、前記聴感重み付け合成フィルタのインパルス応答信号を、前記適応コードブック符号生成回路と前記固定コードブック符号生成回路と前記ゲイン符号生成回路へ出力する手段を備え、
    前記固定コードブック符号生成回路は、
    前記適応コードブック符号生成回路から出力される前記第1の目標信号と前記第2の適応コードブック信号と前記最適適応コードブックゲインと、前記インパルス応答計算回路から出力されるインパルス応答信号を入力し、前記第1の目標信号と第2の適応コードブック信号と最適適応コードブックゲインとインパルス応答信号とから第2の目標信号を計算する手段と、
    前記第2の目標信号と、記憶手段に格納された固定コードブック信号と、前記インパルス応答信号とから、前記第2の目標信号との距離が最小となる固定コードブック信号を求める手段と、
    前記固定コードブック信号に対応する、第2の方式により復号可能な符号を、第2の固定コードブック符号として前記符号多重回路へ出力し、前記ゲイン符号生成回路と前記第2の励振信号計算回路へ出力する手段と、
    を備え、
    前記ゲイン符号生成回路は、
    前記適応コードブック符号生成回路から出力される前記第1の目標信号と第2の適応コードブック信号(「第2のACB信号」という)と、前記固定コードブック符号生成回路から出力される第2の固定コードブック信号(「第2のFCB信号」という)と、前記インパルス応答計算回路から出力されるインパルス応答信号とを入力し、前記第1の目標信号と第2のACB信号と第2のFCB信号とインパルス応答信号と、記憶手段に格納されたACBゲインとFCBゲインとから計算される、第1の目標信号と再構成音声との重み付け自乗誤差を最小にするACBゲインとFCBゲインとを求め、前記ACBゲインおよびFCBゲインに対応する、第2の方式により復号可能な符号を、第2のゲイン符号として前記符号多重回路へ出力し、ACBゲインおよびFCBゲインを、各々第2のACBゲインおよび第2のFCBゲインとして前記第2の励振信号計算回路へ出力する手段を備え、
    前記第2の励振信号計算回路は、
    前記適応コードブック符号生成回路から出力される第2のACB信号と、前記固定コードブック符号生成回路から出力される第2のFCB信号と、前記ゲイン符号生成回路から出力される第2のACBゲインと第2のFCBゲインとを入力し、前記第2のACB信号に第2のACBゲインを乗じて得た信号と、第2のFCB信号に第2のFCBゲインを乗じて得た信号とを加算して第2の励振信号を取得し、前記第2の励振信号を前記第2の励振信号記憶回路へ記憶保持する手段を備え、
    前記第2の励振信号記憶回路は、過去に入力されて記憶保持されている第2の励振信号を前記適応コードブック符号生成回路へ出力する、
    ことを特徴とする、符号変換装置。
  56. 前記符号分離回路で分離出力された適応コードブック遅延符号を入力し、適応コードブック遅延符号を第2の符号化方式により復号可能な符号に変換し、変換された適応コードブック遅延符号を、第2の適応コードブック遅延符号として符号多重回路へ出力する適応コードブック符号変換回路を備え、
    前記適応コードブック符号変換回路の出力と、前記適応コードブック符号生成回路の出力を入力し一方の出力を選択して前記符号多重回路に供給する切替器を備えている、ことを特徴とする請求項55記載の符号変換装置。
  57. 音声信号を第1の方式で符号化してなる、線形予測係数符号、コードブック符号、及びゲイン符号を含む符号データを入力し、前記第1の方式とは別の第2の方式に準拠する符号データに変換して出力する符号変換装置において、
    復号された線形予測係数とコードブック情報及びゲイン情報を用いて合成される復号音声に基づき、適応コードブック遅延を求め、前記適応コードブック遅延に対応する符号を前記第2の方式の適応コードブック符号として出力する手段を備えていることを特徴とする符号変換装置。
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