JP4107260B2 - 簡易建物 - Google Patents

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Description

本発明は、テラス等の簡易建物に関する。
柱を立設する場合に庭木が邪魔になったり土地の形状の制約により柱の設置位置が限られることがある。
これに対して、特許文献1には、下り勾配をもって適宜間隔をおいて配置した複数の垂木を、垂木固定具で桁に固定し、桁はその長手方向に間隔をあけて配置した柱に固定してある簡易建物が開示されている。この特許文献1の技術では、垂木固定具が桁の長手方向及び垂木の長手方向の任意位置で取り付け自在にすると共に、柱が桁の長手方向の任意位置で取り付け自在として、柱の立設位置を変更できることが開示されている。
特開平10−88662号公報
しかし、上述の従来技術では、桁は垂木に対して直角を成す位置に配置されることに限られているので、柱の位置を屋根の内側に向けて桁の長手方向に移動したときは強度のバランスが悪くなり、桁の位置を移動して柱の立設位置を変えた場合、一端側及び他端側の両方において柱と躯体との間の通路空間が狭くなるという問題がある。
そこで、本発明は、下り勾配を持った複数の垂木を桁で支持する簡易建物において、所定の強度を満足し、屋根下面空間を狭くすることなく、種々の設置条件に対応できる自由度の高い施工ができる簡易建物の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、下り勾配をもって適宜間隔をおいて配置した複数の垂木と、複数の垂木を支持する支持フレームと、垂木を支持フレームに固定する複数の垂木固定具とを備え、支持フレームは任意の間隔をおいて配置した柱と、柱に架設した桁とを有し、桁は複数の垂木のうちの一端側に位置する垂木と他端側に位置する垂木との間隔寸法よりも長い長手方向寸法を有し、垂木固定具は桁の長手方向の任意位置に固定自在で且つ垂木の長手方向の任意位置に固定自在であり、桁の他端側を一端側よりも高く且つ垂木に対して斜めに配置すると共に柱を鉛直に立設してあり、各垂木固定具が一端側に位置する垂木から他端側に位置する垂木に向けて垂木長手方向に徐々に偏移するように配置して桁と各垂木の交差部を固定してあることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、下り勾配をもって適宜間隔をおいて配置した複数の垂木と、複数の垂木を支持する支持フレームと、垂木を支持フレームに固定する複数の垂木固定具とを備え、支持フレームは任意の間隔をおいて配置した柱と、柱に架設した桁とを有し、桁は複数の垂木のうちの一端側に位置する垂木と他端側に位置する垂木との間隔寸法よりも長い長手方向寸法を有し、柱は長手方向寸法を調整して鉛直に立設自在であり、垂木固定具は桁の長手方向の任意位置に固定自在で且つ垂木の長手方向の任意位置に固定自在であり、桁を他端側が一端側よりも高く且つ垂木に対して斜めに配置したときに各垂木固定具で各垂木に対して固定自在としてあることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、下り勾配をもって適宜間隔をおいて配置した複数の垂木と、複数の垂木を支持する支持フレームと、垂木を支持フレームに固定する複数の垂木固定具とを備え、支持フレームは任意の間隔をおいて配置した柱と、柱に架設した桁とを有し、桁は複数の垂木のうちの一端側に位置する垂木と他端側に位置する垂木との間隔寸法よりも長い長手方向寸法を有し、垂木固定具は、桁の長手方向の任意の位置に固定自在で且つ垂木の長手方向の任意の位置に固定自在であると共に、上下方向寸法を調整自在としてあることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、垂木固定具は、桁の長手方向の任意位置に固定する桁側固定具と、垂木の長手方向の任意位置に固定する垂木側固定具とから成り、桁側固定具及び垂木側固定具の一方の他方に対する重合長さを調整して固定することにより上下方向寸法を調整自在としてあることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、垂木固定具は、桁の長手方向の任意位置に固定する桁側固定具と、垂木の長手方向の任意位置に固定する垂木側固定具とから成り、桁側固定具及び垂木側固定具の少なくとも何れか一方の上下方向寸法を切り縮めて他方に固定することにより上下方向寸法を調整自在としてあることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、下り勾配を持った複数の垂木を桁で支持する簡易建物において、桁は複数の垂木のうちの一端側に位置する垂木と他端側に位置する垂木との間隔寸法よりも長手方向寸法を長くしており、他端側が一端側よりも高く且つ垂木に対して斜めに配置し、一端側垂木を固定する垂木固定具に対して他端側垂木を固定する垂木固定具の固定位置を垂木の長手方向に徐々に偏移するように配置して桁と各垂木の交差部を固定してあるものなので、土地の形状の制約や障害物を避けた位置に柱を設置することで、種々の設置条件に対応した自由度の高い施工ができる。
請求項2に記載の発明によれば、下り勾配を持った複数の垂木を桁で支持する簡易建物において、桁は複数の垂木のうちの一端側に位置する垂木と他端側に位置する垂木との間隔寸法よりも長手方向寸法を長くしており、他端側が一端側よりも高く且つ垂木に対して斜めに配置したときに各垂木固定具で各垂木に対して固定自在としてあるから桁を垂木に対して斜めに取り付けることもできる。
したがって、従来技術のように桁は垂木に対して直角を成す位置に配置されることに限られず且つ柱の位置が屋根の内側に移動することに限られないので従来技術のような強度のバランスが悪くなることがなく、所定の強度を満足する位置に柱を設置できると共に屋根下に柱を配置することに限らずに柱を屋根からはみ出した位置にも設置できるので屋根下の空間を広くとることができる。また、柱の設置位置の自由度が高いから、土地の形状の制約や障害物を避けた位置にも容易に柱を設置でき、種々の設置条件に対応した自由度の高い施工ができる。
柱は長手方向寸法を調整自在であるから、桁を垂木に対して斜めに取り付けるときの柱の高さ調整が容易にできる。
また、桁と柱の上端を繋ぐ連結具は柱に対する桁の取り付け角度が変更自在であるから、垂木に対して桁を斜めに取り付ける場合にそれに伴なって調整した柱の高さに多少のずれがあっても角度を調整することにより調整することができる。
請求項3に記載の発明によれば、下り勾配を持った複数の垂木を桁で支持する簡易建物において、桁は複数の垂木のうちの一端側に位置する垂木と他端側に位置する垂木との間隔寸法よりも長手方向寸法を長くしており、垂木固定具は桁の長手方向及び垂木の長手方向の任意位置で固定自在であるから桁を垂木に対して斜めに取り付けることができる。
したがって、従来技術のように桁は垂木に対して直角を成す位置に配置されることに限られず且つ柱の位置が屋根の内側に移動することに限られないので従来技術のような強度のバランスが悪くなることがなく、所定の強度を満足する位置に柱を設置できると共に屋根下に柱を配置することに限らずに柱を屋根からはみ出した位置にも設置できるので屋根下の空間を広くとることができる。また、柱の設置位置の自由度が高いから、土地の形状の制約や障害物を避けた位置にも容易に柱を設置でき、種々の設置条件に対応した自由度の高い施工ができる。
垂木固定具は上下方向寸法を調整自在であるから、桁を垂木に対して斜めに取り付けたときの桁に対する垂木の高さ調整が容易にできる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様な効果を奏すると共に、垂木固定具の上下寸法の調整は、桁側固定具と垂木側固定具の重合寸法を調整して行うから、施工時に予め垂木と桁との間隔を測って垂木固定具の寸法を調整しておく必要がなく、施工が容易にできる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様な効果を奏すると共に、垂木固定具の上下寸法の調整は、桁側固定具と垂木側固定具の少なくとも一方を切り縮めて行うので、垂木固定具を簡易な構成にできる。
以下に、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明するが、先ず、図1〜図4を参照して第1実施の形態を説明する。図1(a)は第1実施の形態に係る簡易建物の平面図であり、(b)は(a)に示すA−A断面図であり、図2は垂木と桁とを固定した垂木固定具の分解斜視図であり、図3は図1(a)のB−B断面図であり、図4は図1(a)のC−C断面図である。尚、図1(b)はパネル及びその取り付け具を除いて示している。
本実施の形態に係る簡易建物1は、テラスであり、家屋の外壁2から下り勾配をもって傾斜した屋根3を有するものである。
簡易建物1は、複数の垂木5a〜5dと、支持フレーム7と、垂木5a〜5dを支持フレーム7に固定する複数の垂木固定具9とを備えている。
複数の垂木5a〜5dは各々下り勾配をもって互いに適宜間隔をおいて配置してあり、各垂木5a〜5dの上端は外壁2に取り付けられた垂木掛け11に固定されており、下端には垂木掛け11と略平行に配置した前枠13が取り付けられている。各垂木5a〜5dにはそれぞれ左右の両側側面に垂木固定具9の被止部27が垂木の長手方向に設けてある。
支持フレーム7は任意の間隔をおいて配置した少なくとも2本の柱15a、15bと、柱15a、15b間に架設した桁17とを有している。桁17は複数の垂木5a〜5dのうちの一端側に位置する垂木5aと他端側に位置する垂木5dとの間隔寸法Wよりも長い長手方向寸法wを有しており、桁17は垂木5a〜5dに対して斜めに取り付けている。桁17において一端側垂木5aが連結された一端側には一方の柱15aが連結されており、他端側垂木5dから屋根3をはみだして位置する他端側には他方の柱15bが連結されている。桁17の上面には垂木固定具9の係止溝29が桁17の長手方向に設けてある。
各柱15a、15bの上端と桁17は連結具19により連結されている。連結具19は柱側固定部21と桁側固定部23とを有しており、柱側固定部21と桁側固定部23とは桁の長手方向に直交する水平軸25により回動可能に連結されており、柱15a、15bの桁17に対する角度が変更自在になっている。尚、水平軸25はボルトであり、ボルト・ナットの締め付けて柱側固定部21と桁側固定部23を固定し、ボルト・ナットを緩めて角度を調整するようになっている。
各柱15a、15bは高さが異なっており、長手方向を切り縮めて高さを調整してある。
垂木固定具9は、桁17の長手方向の任意位置に固定自在で且つ垂木5a〜5dの長手方向の任意位置に固定自在に各垂木5a〜5dと桁17とを連結してある。垂木固定具9は、係止板31と、ボルト33と、ナット35とを備えており、係止板31には垂木の被係止部27に係止する垂木側係止部37と桁17の係止溝29に頭を係止したボルト33の軸を挿通する桁側固定部39とを有しており、桁側固定部39はボルト33とナット35により桁17に固定されている。
このような垂木固定具9の構成により、垂木固定具9は桁17の長手方向及び垂木5a〜5dの長手方向に各任意の位置で取り付け自在であり、一端側垂木5aを固定する垂木固定具9は、他端側垂木5dを固定する垂木固定具9の固定位置に対して、垂木5a〜5dの長手方向に偏移自在である。
次に、本実施の形態に係る壁面構成体の施工、作用及び効果について説明する。簡易建物1の施工は、外壁2に固定した垂木掛け11に一端側垂木5aと他端側垂木5dの上端を係止する。次に、各柱15a、15bに桁17を連結具19により固定して支持フレーム7を組み立てた後、支持フレーム7を立てて桁17の上に一端側垂木5aと他端側垂木5dの下端側を載せながら、柱15a、15bが障害物等の邪魔にならないような任意の位置に柱15a、15bの位置を調節して支持フレーム7の位置決めする。支持フレームの位置決めをした後、支持フレーム7の高さ具合を見る。そして、高さ具合に応じて各柱15a、15bの長さを切り縮めて支持フレーム7の高さを調節する。支持フレームの高さを調節した後、柱15a、15bを地面に固定し、一端側垂木5aと他端側垂木5dの下端側をフレーム7の桁17に掛け渡し、桁17には係止溝29にボルト33の頭を係止して、一端側垂木5aと他端側垂木5bをそれぞれ桁17に垂木固定具9で固定する。
そして、残りの垂木5b、5cを垂木掛け11に係止すると共に桁17に掛け渡してそれぞれ垂木固定具9で垂木5b、5cを桁17に固定する。
垂木固定具9は、係止板31の垂木側係止部37を垂木の被係止部27に係止して、桁17の係止溝29に係止したボルト33を係止板31の桁側固定部39に挿通してナット35で固定する。
支持フレーム7において桁17は、下り勾配をもって配置した垂木5aに対して斜めに配置してあり、一端側垂木5a側と他端側垂木5d側とで柱15a、15bの高さが異なることになるが、高さの調整は柱15a、15bを切り縮めて行うほか、微調整は連結具19のボルト(水平軸)25のナットを緩めて柱側固定部21に対する桁側固定部23の角度を変えて調整する。
本実施の形態によれば、下り勾配を持った複数の垂木5a〜5dを桁17で支持する簡易建物1において、桁17は一端側垂木5aと他端側垂木5dとの間隔寸法Wよりも長手方向寸法wを長くしており、且つ一端側垂木5aを固定する垂木固定具9に対して他端側垂木5dを固定する垂木固定具9の固定位置を垂木5a〜5dの長手方向に偏移自在としているので、桁17を垂木5a〜5dに対して斜めに取り付けることができる。
柱15a、15bは切り縮めにより長手方向寸法を調整自在であるから、桁17を垂木5a〜5dに対して斜めに取り付けるときの柱15a、15bの高さ調整が容易にできる。
桁17と柱15a、15bの上端を繋ぐ連結具19は柱15a、15bに対する桁17の取り付け角度が変更自在であるから、垂木5a〜5dに対して桁17を斜めに取り付ける場合にそれに伴って調整した柱15a、15bの高さに多少のずれや誤差があっても角度を変えることにより容易に調整することができる。
本実施の形態では、従来技術のように桁17は垂木5a〜5dに対して直角を成す位置に配置されることに限られず且つ柱15a、15bの位置が屋根3の内側に移動することに限られないので従来技術のような屋根3の強度のバランスが悪くなることがなく、屋根3の強度を満足する位置に柱15a、15bを設置できる。
更に、屋根3の下に両方の柱15a、15bを配置することに限らずに少なくとも一方の柱15bを屋根からはみ出した位置に設置できるので屋根3の下の空間を広く利用することができる。
また、柱15a、15bの設置位置の自由度が高いから、土地の形状の制約や障害物を避けた位置にも容易に柱15a、15bを設置でき、例えばテラスの横に狭い通路がある場合等にもそのような狭い通路を避けて柱15a、15bを設置したり、種々の設置条件に対応した自由度の高い施工ができる。
以下に本発明の他の実施の形態を説明するが、以下に説明する実施の形態において、上述した第1実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することにより、その部分の詳細な説明を省略し、上述した第1実施の形態と主に異なる点を説明する。
図5〜図8を参照して第2実施の形態を説明する。図5(a)は図8に示すG−G断面図であり、(b)は(a)のE−E断面図であり、図6は垂木側固定具の斜視図であり、図7は図5(a)のF−F断面図であり、図8は第2実施の形態に係る簡易建物の平面図である。
第2実施の形態では、上述した第1実施の形態に対して、柱15a、15bと桁17とを連結する連結具19が柱15a、15bの桁17に対する角度を変更自在にしていない点、及び垂木固定具9が高さ調整自在になっている点が異なる。
垂木固定具9は、桁側固定具43と垂木側固定具部45から構成されており、桁側固定具43と垂木側固定45とは一方に対する他方の重合長さを調整して、上下方向寸法を調整自在にしてある。
桁側固定具43は略円筒形状を成しており、円筒の下端に取付た固定板46を桁17の係止溝29に係止したボルト33で桁17に固定している。
垂木側固定具45は下側部が桁側固定具43の円筒の外径よりを大きな径の内径を有する略円筒形を成しており、内周側に桁側固定具43の上部を呑み込んでおり、垂木側固定具45と桁側固定具43とが重合した部分をねじ49により固定している。
垂木側固定具45の上側部には垂木固定部47が設けてあり、垂木固定部47は垂木5a〜5dの左右側面に位置して垂木5a〜5dを挟んでおり、ねじ50により垂木5a〜5dに固定している。
この第2実施の形態に係る簡易建物の施工は、外壁2に固定した垂木掛け11に一端側垂木5aと他端側垂木5dの上端を係止する。一方、各柱15a、15bに桁17を連結具19により固定して支持フレーム7を組み立てて、柱15a、15bが障害物等の邪魔にならないような任意の位置に柱15a、15bの位置を調節して支持フレーム7を固定する。次に、一端側垂木5aと他端側垂木5dの下端側をフレーム7の桁17に掛け渡し、一端側垂木5aと他端側垂木5bをそれぞれ桁17に垂木固定具9で上下寸法の調節をしながら適当な高さで固定する。垂木固定具9の上下寸法の調整は桁側固定具43と垂木側固定具45との重合長さを調整して行う。そして、残りの垂木5b、5cを垂木掛け11に係止すると共に桁17に掛け渡してそれぞれ垂木固定具9の上下寸法を調節して垂木5b、5cを桁17に固定する。
この第2実施の形態によれば、第1実施の形態と異なり柱15a、15bの高さ調整をする必要がなく、垂木5a〜5dと桁17との高さ調整は、垂木固定具9の上下寸法を調整により行うことができ、施工が容易である。
垂木固定具9の上下寸法の調整は桁側固定具43と垂木側固定具45との重合長さを調整して行うので、上下寸法の調整が容易にできる。
次に、図9を参照して第3実施の形態を説明する。図9は第3実施の形態に係る簡易建物を図8のM−M位置と同じ位置で切断した断面図である。
この第3実施の形態では、垂木固定具9は、桁側固定具43と垂木側固定具45で構成されているが、桁側固定具43には垂木側固定具45の下端が当接する受け部51が設けてあり、垂木側固定具45の下端が受け部51に当接した位置で垂木側固定具45と桁側固定具43とをねじ49で固定している。この第3実施の形態では、垂木側固定具45の下端を切り縮めて垂木固定具9の上下寸法を調整するものである。
この第3実施の形態では、第2実施の形態と同様な手順で施工する。第3実施の形態によれば、第2実施の形態と同様な効果を得られると共に、垂木固定具9の上下寸法の調整は垂木側固定具45の切り縮めにより行うから垂木固定具9の構成を簡易にできる。
図10及び図11を参照して第4実施の形態を説明する。図10は第4実施の形態に係る簡易建物の平面図であり、図11は図10においてS方向から見た正面図である。この第4実施の形態に係る簡易建物1は、カーポートであり、屋根3は複数の垂木5a〜5dを下り勾配を持って傾斜して配置したものである。支持フレーム7、7は複数あり、この実施の形態では一方及び他方の支持フレーム7、7を略ハの字状に配置している。各垂木5b、5cと桁17との連結及び各垂木5e、5fと桁17との連結は、それぞれ第1実施の形態と同様な垂木固定具9を用いて固定してある。
この第4実施の形態に係る簡易建物1の施工は、屋根3を予め組んでおき、例えば、一方の支持フレーム7aを組み立てて一方の支持フレーム7aの柱15a、15bを障害物を避けた任意の位置に固定して、屋根3の一端側垂木5a側を一方の支持フレーム7の桁17上に載せると共に、他方の支持フレーム7bを立てて屋根3の他端側垂木5d側を他方の支持フレーム7bの桁17上に載せる。他方の支持フレーム7bは、他方の柱15bが障害物を避ける位置にくるように屋根3を載せたまま他方の柱15bの位置を調整し、調整した位置で桁17と屋根の垂木5e、5dとの高さが合うように他方の柱15bを切り縮めて長さを調節してから、各柱15a、15bを地面に固定する。その後、各垂木5a、5b及び一方のフレーム7aの桁17と、各垂木5e、5f及び他方のフレーム7bの桁17とをそれぞれ第1実施形態で用いた垂木固定具9で固定する。
この第4実施の形態においても上述した第1実施の形態と同様な作用効果を奏することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、本発明に係る簡易建物1は、テラスやカーポ−トに限るものでなく、例えば通路シェルタ等であってもよく、用途は限定されない。
上述した実施の形態において、図12に示すように、桁17は一端側に位置する垂木5aと他端側に位置する垂木5dとの間に収まるものであってもよいし、一端側垂木5a及び他端側垂木5dとの両側からそれぞれはみ出すものであってもよい。また、図13に示すように、屋根3が大型のもので、一端側に位置する垂木5aと他端側に位置する垂木5dとの間が長い場合には屋根3の下に第3の柱15cを設けてもよい。尚、図12及び図13は簡易建物の平面図である。
第1実施の形態において、柱15a、15bの長さの調節は、柱15a、15bの上端や下端を切り縮めて調節することに限らず、柱15a、15bの下端に設けた台座と柱15a、15bの下端とを上下方向で重合する構成とし、重合位置を調節することにより、柱15a、15bの高さを変えるものであっても良い。
第4実施の形態において、ハの字を形成している2つの支持フレーム7a、7bにおいて各垂木5b、5cと桁17との連結及び各垂木5e、5fと桁17との連結には、それぞれに第2実施の形態や第3実施の形態と同様な垂木固定具9を用いて固定してもよいし、一方の支持フレーム7aの桁17と各垂木5b、5cとの固定に第2実施の形態に係る垂木固定具9を用い、他方の支持フレーム7bの桁17と各垂木5e、5fとの固定に第3実施の形態に係る垂木固定具9を用いて、垂木と桁との間の長さを調節するものであってもよい。これらの場合には、他方の支持フレーム7bの柱15bの長さ調節が不要になる。
第2実施の形態において、垂木固定具9の桁側固定具43及び垂木側固定具45はそれぞれ重合部を略円筒形にすることに限らず、四角筒としてもよいし形状は限定されない。
第3実施の形態において、垂木固定具9の桁側固定具43には垂木側固定具45の下端が当接する受け部51を設けずに、桁側固定具43と垂木側固定具45をねじ固定するものであってもよい。この場合には、桁側固定具43を切り縮めて長さを調整するものであってもよい。
(a)は第1実施の形態に係る簡易建物の平面図であり、(b)は(a)に示すA−A断面図である。 垂木と桁とを固定した垂木固定具の分解斜視図である。 図1(a)のB−B断面図である。 図1(a)のC−C断面図である。 (a)は図8に示すG−G断面図であり、(b)は(a)のE−E断面図である。 垂木側固定具の斜視図である。 図5(a)のF−F断面図である。 第2実施の形態に係る簡易建物の平面図である。 第3実施の形態に係る簡易建物を図8のM−M位置と同じ位置で切断した断面図である。 第4実施の形態に係る簡易建物の平面図である。 図10の簡易建物をS方向から見た正面図である。 他の実施の形態に係る簡易建物の平面図である。 他の実施の形態に係る簡易建物の平面図である。
符号の説明
1 簡易建物
5a〜5f 垂木
7、7a、7b 支持フレーム
9 垂木固定具
15a、15b、15c 柱
17 桁
19 連結具
43 桁側固定具
45 垂木側固定具

Claims (5)

  1. 下り勾配をもって適宜間隔をおいて配置した複数の垂木と、複数の垂木を支持する支持フレームと、垂木を支持フレームに固定する複数の垂木固定具とを備え、支持フレームは任意の間隔をおいて配置した柱と、柱に架設した桁とを有し、桁は複数の垂木のうちの一端側に位置する垂木と他端側に位置する垂木との間隔寸法よりも長い長手方向寸法を有し、垂木固定具は桁の長手方向の任意位置に固定自在で且つ垂木の長手方向の任意位置に固定自在であり、桁の他端側を一端側よりも高く且つ垂木に対して斜めに配置すると共に柱を鉛直に立設してあり、各垂木固定具が一端側に位置する垂木から他端側に位置する垂木に向けて垂木長手方向に徐々に偏移するように配置して桁と各垂木の交差部を固定してあることを特徴とする簡易建物。
  2. 下り勾配をもって適宜間隔をおいて配置した複数の垂木と、複数の垂木を支持する支持フレームと、垂木を支持フレームに固定する複数の垂木固定具とを備え、支持フレームは任意の間隔をおいて配置した柱と、柱に架設した桁とを有し、桁は複数の垂木のうちの一端側に位置する垂木と他端側に位置する垂木との間隔寸法よりも長い長手方向寸法を有し、柱は長手方向寸法を調整して鉛直に立設自在であり、垂木固定具は桁の長手方向の任意位置に固定自在で且つ垂木の長手方向の任意位置に固定自在であり、桁を他端側が一端側よりも高く且つ垂木に対して斜めに配置したときに各垂木固定具で各垂木に対して固定自在としてあることを特徴とする簡易建物。
  3. 下り勾配をもって適宜間隔をおいて配置した複数の垂木と、複数の垂木を支持する支持フレームと、垂木を支持フレームに固定する複数の垂木固定具とを備え、支持フレームは任意の間隔をおいて配置した柱と、柱に架設した桁とを有し、桁は複数の垂木のうちの一端側に位置する垂木と他端側に位置する垂木との間隔寸法よりも長い長手方向寸法を有し、垂木固定具は、桁の長手方向の任意の位置に固定自在で且つ垂木の長手方向の任意の位置に固定自在であると共に、上下方向寸法を調整自在としてあることを特徴とする簡易建物。
  4. 垂木固定具は、桁の長手方向の任意位置に固定する桁側固定具と、垂木の長手方向の任意位置に固定する垂木側固定具とから成り、桁側固定具及び垂木側固定具の一方の他方に対する重合長さを調整して固定することにより上下方向寸法を調整自在としてあることを特徴とする請求項3に記載の簡易建物。
  5. 垂木固定具は、桁の長手方向の任意位置に固定する桁側固定具と、垂木の長手方向の任意位置に固定する垂木側固定具とから成り、桁側固定具及び垂木側固定具の少なくともいずれか一方の上下方向寸法を切り縮めて他方に固定することにより上下方向寸法を調整自在としてあることを特徴とする請求項3に記載の簡易建物。
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