JP4107250B2 - ミキシング装置 - Google Patents

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Description

この発明は、入力チャンネルあるいは出力チャンネルの信号を検聴することのできるミキシング装置に関する。
従来、多数のマイクロホンあるいは電気・電子楽器などから出力される信号のレベルや周波数特性を調整し、ミキシングしていくつかのミキシング・グループにまとめてパワーアンプや各種録音機器に送り出したり、エフェクタや演奏しているプレーヤに送り出すミキシング装置が知られている。ミキシング装置を操作するオペレータは、楽器音や歌唱の各オーディオ信号の音量や音色を、ミキシング・コンソールにおける各種パネル操作子を操作することにより、演奏を最もふさわしく表現していると思われる状態に調整している。ミキシング装置は、入力信号系列として複数の入力チャンネルと該入力チャンネルから出力される信号をミキシングするバスと、ミキシングされた信号を出力する出力系列である出力チャンネルを備えている。各入力チャンネルはそれぞれ入力する信号の周波数特性やミキシングレベル等を制御して各ミキシングバスに出力し、各ミキシングバスはそれぞれ入力する信号をミキシングして対応する出力チャンネルに出力する。各出力チャンネルはミキシングバスから入力されるミキシング信号のレベルを制御して出力している。
このようなミキシング装置においては、ミキシング手段におけるミキシング状態を変化させずに、ある入力チャンネルあるいは出力チャンネルの信号を検聴するためのCUE機能と、出力チャンネルから出力されてスピーカに供給される信号をモニタするモニタ機能とが一般的に備えられている。CUE機能を有するミキシング装置では、各入力チャンネルあるいは各出力チャンネルを制御しているチャンネルストリップのCUEスイッチをオンすることにより、選択した入力チャンネルあるいは出力チャンネルの信号がCUEバスに入力され、そのCUEバスの信号(CUE信号)がオペレータのモニタ用サウンドシステムであるヘッドフォンやスピーカなどから出力されるようになる。
この場合、少なくとも出力チャンネルには、他の出力チャンネルの信号との位相関係を調整するために、その出力チャンネルの信号の遅延量を制御するチャンネル遅延を設定するチャンネル遅延手段が設けられている。出力チャンネルのチャンネル遅延は、メインのスピーカから出力される音響における聴衆の聴いている位置における定位状態を整えるために調整される。モニタ機能においては、このチャンネル遅延手段で遅延された信号をモニタするように、チャンネル遅延手段からの信号をモニタ信号としている。
また、ミキシング装置のオペレータの位置において、メインのスピーカから聴こえてくる音響は伝搬遅延を伴っており、オペレータが検聴しているモニタ信号あるいはCUE信号との時間差を吸収するため、モニタ信号を遅延する遅延手段とCUE信号を遅延する遅延手段からなるモニタ&CUE遅延部が設けられている。
このモニタ&CUE遅延部では入力チャンネルの信号をCUEしたときにもそのCUE信号にCUE遅延がかかるようになっていた。しかしながら、入力チャンネルの信号はミキシング前の信号であってメインのスピーカから出力される音響信号の一部でしかないことから、その音響信号と位相を合わせて検聴しなければならない必要性はない。むしろ、入力チャンネルの信号を検聴する場合には遅延されていないリアルタイムなCUE信号をモニタすることが望まれるが、従来のミキシング装置では入力チャンネルの信号を検聴する際にモニタ&CUE遅延部で遅延されるためリアルタイムなCUE信号をモニタすることができないという問題点があった。
そこで、本発明は入力チャンネルの信号を検聴する際にリアルタイムなCUE信号をモニタすることのできるミキシング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のミキシング装置は、CUE操作で入力チャンネルの信号が指示された際には、CUE手段からの入力チャンネルの信号が遅延されないようにCUE遅延手段バイパスして出力部に出力されるようにしたことを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、CUE操作で入力チャンネルの信号が指示された際には、CUE手段からの入力チャンネルの信号が遅延されないようにCUE遅延手段バイパスして出力部に出力されるようにしたことにより、入力チャンネルの信号を検聴する際にリアルタイムなCUE信号をモニタすることができるようになる。
入力チャンネルの信号を検聴する際にリアルタイムなCUE信号をモニタするという目的を、CUE手段により入力チャンネルの信号を選択した際には、モニタ・CUE遅延手段がバイパスされて検聴される入力チャンネルの信号に遅延がかからないようにすることで実現した。
本発明のミキシング装置の実施例であるディジタルミキサの構成を示すブロック図を図1に示す。
図1に示す本発明の実施例に係るディジタルミキサ1において、ディジタルミキサ1の全体の動作を制御すると共に、ミキシング用の操作子の操作に応じて制御信号を生成しているCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10が実行するミキシング制御プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ11と、CPU10のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)12を備えている。このように、フラッシュメモリ11に動作ソフトウェアを格納することにより、フラッシュメモリ11内の動作ソフトウェアを書き換えることで、動作ソフトウェアをバージョンアップすることができる。また、ディジタルレコーダ等のその他の機器は、入出力インタフェースであるその他I/O 13を介してディジタルミキサ1に接続される。
ディジタルミキサ1の全ての入力と全ての出力は波形I/O(波形データインタフェース)14で行われる。この波形I/O14は、入力用として外部から入力するアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換器を備えたアナログ入力ポートや、外部からディジタル信号を入力するディジタル入力ポートを複数備えており、出力用としてディジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換器を備えたアナログ出力ポートやディジタル信号を出力するディジタル出力ポートを複数備えている。また、波形I/O14には、アナログ信号のモニタ信号を出力するモニタ用ポートも備えられている。このモニタ用ポートからのモニタ用信号が操作者用モニタ20に供給されて、オペレータルームのオペレータがミキシング状態を変化させずに、ある入力チャンネルあるいは出力チャンネルの信号や出力チャンネルから出力されてスピーカ等に供給される信号を検聴することができるようになる。さらに、信号処理部15は多数のDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成されており、CPU10の制御の元でミキシング処理やエフェクト処理などを行っている。
表示器16は、出力パッチの設定画面等を表示する液晶表示装置等からなるディスプレイである。電動フェーダ17は、ミキシングバス(MIXバス)等のバスへ送り出される信号の出力レベルや、それらのバスから出力された信号の出力レベルを調整するフェーダであり、手動および電動により調整することができる。操作子18は、表示器16におけるモニタ用セレクタスイッチ、モニタ信号やCUE信号の位相を調整する遅延調整ボリューム、12チャンネル設けられているチャンネルストリップを1〜12出力チャンネル、1〜12入力チャンネル、13〜24入力チャンネルのいずれかに割り当てる割当スイッチ、表示器16に表示されるカーソルを移動するカーソル移動キー、設定される値を増減する増減キー、設定される値を選択するロータリエンコーダ、設定した値を確定させるエンターキー等からなる操作子である。各部はバス19に接続されている。
なお、操作者用モニタ20では出力パッチに供給されている信号のうちの任意の1ないし複数の信号を選択してモニタすることができ、複数の信号が選択されている場合、それらの混合信号が操作者用モニタ20へ出力される。そして、何れかのチャンネルがCUEされると、その操作者用モニタ20に出力されている混合信号がオフないし減衰され、その代わりにCUEバスからの信号がモニタへ出力されるようになる。また、ミキサにCUE専用出力がある場合は、CUEバスの信号(CUE信号)が常時そこへ出力されるようになる。
本発明にかかるディジタルミキサ1におけるパネルの外観の概略を図2に示す。
図2において、表示器16の下側には、12チャンネル分のチャンネルストリップ21が設けられている。このチャンネルストリップ21には、そのチャンネルストリップ21に割り当てられたチャンネルを選択する選択スイッチ(SEL)21aと、そのチャンネルをオンするチャンネルスイッチ21bと、割り当てられたチャンネルのレベルを制御する電動フェーダ17におけるフェーダつまみ21cと、割り当てられたチャンネルをCUEするCUEスイッチ21dが設けられている。このチャンネルストリップ21は、全入力チャンネルおよび出力チャンネルに対応しており、12チャンネル毎の入力チャンネルあるいは12チャンネルの出力チャンネルが12チャンネル分のチャンネルストリップ21でそれぞれ制御できるようになる。すなわち、右側の中段に設けられている「マスタ1」のスイッチ26を押すことにより、12チャンネル分のチャンネルストリップ21により1〜12出力チャンネルがそれぞれ制御できるようになる。また、「マスタ1」のスイッチ26の下の「レイヤ1」のスイッチ27を押すことにより、12チャンネル分のチャンネルストリップ21により1〜12入力チャンネルがそれぞれ制御できるようになり、「レイヤ1」スイッチ27の下の「レイヤ2」のスイッチ28を押すことにより、12チャンネル分のチャンネルストリップ21により13〜24入力チャンネルがそれぞれ制御できるようになる。このようにして、12チャンネルの出力チャンネルと、24チャンネルの入力チャンネルのレベル制御やCUE設定を、12チャンネル分のチャンネルストリップ21により制御できるようにしている。
また、表示器16の右上には8個のスイッチからなるモニタ用セレクタスイッチ22が設けられており、このモニタ用セレクタスイッチ22を操作することにより、表示器16に種々の値を設定する設定画面やメニュー画面を表示することができる。また、モニタ用セレクタスイッチ22の下には、メインのスピーカから聞こえてくる音響と、オペレータが検聴しているモニタ信号およびCUE信号との時間差を吸収するための遅延調整ボリュームを回すモニタ&CUE遅延調整つまみ23が設けられている。さらに、モニタ&CUE遅延調整つまみ23の下にはヘッドフォン端子25と、ヘッドフォン端子25から出力されるモニタ用アナログ信号の音量を調整するヘッドフォン音量つまみ24が設けられている。さらに、ヘッドフォン端子25の下には、前記した「マスタ1」のスイッチ26、「レイヤ1」のスイッチ27、「レイヤ2」のスイッチ28が設けられており、その下に表示器16に表示されるカーソルを上下左右に移動させるカーソル移動キー29と、種々の設定する値を増減する増減キー30と、種々の設定する値を選択するロータリエンコーダ31と、増減キー30やロータリエンコーダ31により選択された設定値を確定させるエンターキー32とが設けられている。
次に、本発明にかかる図1に示す構成のディジタルミキサ1においてミキシング処理が行われる等価的な機能ブロック図を図3に示す。
図3において、複数のアナログ入力ポートを備えるアナログ入力部(A入力)40に入力されたアナログ信号は、内蔵されているAD変換器によりディジタル信号に変換されて入力パッチ43に入力される。また、複数のディジタル入力ポートを備えるディジタル入力部(D入力)41に入力されたディジタル信号は、入力パッチ43に入力される。さらに、ディジタルミキサ1には、例えば8個のエフェクタからなる内蔵エフェクタ42が用意されており、この内蔵エフェクタ42によりエフェクトの付与された信号も入力パッチ43に入力される。ここで、内蔵エフェクタ42の各エフェクタは、当該エフェクタへの複数の信号の入力部としての仮想的な複数のディジタル出力ポートと、当該エフェクタにより効果の付与された複数の信号の出力部としての仮想的な複数のディジタル入力ポートとを有している。
入力パッチ43では、信号の入力元である複数の入力ポートの何れか1つの入力ポートを、例えば24チャンネルとされる複数の入力チャンネル部44の各入力チャンネル毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各入力チャンネルには、入力パッチ43でパッチされた入力ポートからの信号が供給される。入力チャンネル部44における各入力チャンネルには、リミッタ、コンプレッサ、イコライザ、チャンネル遅延手段、フェーダのMIXバス45およびCUEバス46へのレベル調整部が備えられており、これらの入力チャンネルにおいて、周波数特性およびMIXバス45およびCUEバス46へ送出されるレベルが制御される。入力チャンネル部44から出力される24チャンネルのディジタル信号は、MIX1〜12の12本のミキシングバス(MIXバス)45の1ないし複数に選択的に出力されると共に、CUEバス46に出力される。
MIXバス45においては、12本の各バスにおいて、24入力チャンネルのうちの任意のチャンネルから選択的に入力された1ないし複数のディジタル信号がミキシングされて、合計12チャンネルのMIX出力がMIX出力チャンネル部(MIX出力ch)47に出力されている。これにより、12通りにミキシングされた12チャンネルのMIX出力を得ることができる。このMIXバス45からの出力を最終出力としてスピーカ等に供給する場合が多くされる。出力チャンネル部47における各出力チャンネルには、コンプレッサ、イコライザ、チャンネル遅延手段、フェーダの出力パッチ48へのレベル調整部が備えられており、これらの出力チャンネルにおいて、周波数特性および出力パッチ48へ送出されるレベルが制御される。また、CUEバス46には、入力チャンネル部44から出力される24チャンネルのディジタル信号が選択的に入力されていると共に、MIX出力チャンネル部47から出力される12チャンネルのディジタル信号が選択的に入力されている。CUE機能におけるCUEモードにはラストCUEとミックスCUEの2つのモードがあり、以下に2つのモードについて説明する。
ラストCUEモードでは、CUEを行っていないチャンネルを制御するチャンネルストリップ21のCUEスイッチ21dが操作されたとき、それまでのCUEを行っていたチャンネルのCUEがキャンセルされ、CUEスイッチ21dの操作されたチャンネルストリップ21が制御するチャンネルだけがCUEされるようになる。すなわち、ラストCUEモードでは、CUEスイッチ21dが操作された新たなチャンネルのCUEだけを行うようになり、同時にCUEできるチャンネルは1チャンネルだけとされる。なお、CUEスイッチ21dは自照式とされており、CUEされているチャンネルストリップ21のCUEスイッチ21dだけが点灯するようになり、その他のチャンネルストリップ21のCUEスイッチ21dは消灯する。なお、CUEする信号は、各チャンネルにおける電動フェーダ17の前ないし後のポイントを選択することができるようにされている。この場合、CUEする信号を取り出すポイントは、チャンネル毎ではなく全チャンネル共通でいずれかに選択される。また、既にCUEされているチャンネルストリップ21の点灯されているCUEスイッチ21dを更に操作した場合には、そのチャンネルのCUEはキャンセルされてCUEスイッチ21dが消灯するトグル動作となる。
また、ミックスCUEモードでは、各グループ毎に属する複数のチャンネルを同時にCUEすることができる。グループは、入力チャンネルのグループと出力チャンネルのグループとに分けられている。ミックスCUEモード時において新たなチャンネルのCUEスイッチ21dが操作されたときには、それまでのCUEチャンネルが新たにCUE操作されたチャンネルと同じグループに属していれば、それまでのCUEチャンネルを残したまま、該CUEスイッチ21dが操作されたチャンネルもCUEされるようになる。このように、ミックスCUEモードでは同時に複数チャンネルをCUEすることができ、CUEされる各チャンネルにおけるCUEポイントの信号がCUEバス46へ出力され、CUEバス46においてCUEされる複数のチャンネルの信号が混合されてCUE信号として出力されるようになる。この場合、入力チャンネルのグループは出力チャンネルのグループとは異なることから、入力チャンネルがCUEされている時に出力チャンネルを制御するCUEスイッチ21dが操作されると、入力チャンネルのCUEはキャンセルされ、新たにCUEスイッチ21dが操作された出力チャンネルのグループがミックスCUEできるようになる。
ラストCUEモードおよびミックスCUEモードには図2に図示しないモード切換スイッチにより切り換えることができ、いずれのモードに設定されている場合でもCUE信号はCUEバス46から出力されて遅延&切換部53に供給される。この遅延&切換部53には、CUE信号に加えてモニタ用セレクタ51で選択された1つ以上のチャンネルの信号が、モニタ用ミキサ部52においてミキシングされモニタ信号として供給されている。そして、遅延&切換部53では、供給されたCUE信号とモニタ信号とを切り換えてモニタ用アナログ出力部54に入力している。さらに、遅延&切換部53では、オペレータの位置において、メインのスピーカから聴こえてくる音響と、オペレータが検聴しているモニタ信号あるいはCUE信号との時間差を吸収するようCUE信号およびモニタ信号を遅延している。モニタ用アナログ出力部54では入力されたディジタルのモニタ用信号を内蔵されているDA変換器によりモニタ用アナログ信号に変換してモニタ用アナログ出力ポートから出力している。モニタ用アナログ出力ポートから出力されたモニタ用アナログ信号は、増幅されてモニタ用スピーカおよびヘッドフォン端子25から出力される。
MIX出力チャンネル部47から出力される12チャンネルのMIX出力は、出力パッチ48に供給されている。出力パッチ48では、信号の入力元であるMIX出力チャンネル部47の12チャンネルの何れか1つのチャンネルを、アナログ出力ポート部(A出力)49やディジタル出力ポート部(D出力)50の各出力ポート毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各出力ポートには、出力パッチ48でパッチされたチャンネルからの信号が供給される。また、出力パッチ48によりパッチされた信号が入力される内蔵エフェクタ42では、リバーブ、エコーやコーラスのエフェクトがディジタルオーディオ信号に付加される。この内蔵エフェクタ42も、信号処理部15を構成しているDSPにより実現されている。なお、内蔵エフェクタ42では、入力された信号にエフェクトを付与した出力を入力パッチ43に戻すようにしている。
また、複数のアナログ出力ポートを備えるアナログ出力ポート部(A出力)49へ供給されたディジタル出力信号は、内蔵されているDA変換器によりアナログ出力信号に変換されてアナログ出力ポートから出力される。そして、アナログ出力ポート部(A出力)49から出力されるアナログ出力信号は、増幅されてスピーカから放音される。また、複数のディジタル出力ポートを備えるディジタル出力ポート部(D入力)50から出力されるディジタルオーディオ信号は、マルチトラックレコーダやDAT等に供給されてディジタル録音することができるようにされている。
次に、24チャンネルの入力チャンネル部44における1チャンネル分の入力チャンネル44aの構成例を図4に示す。
図4に示すように1チャンネル分の入力チャンネル44aにおいて、入力パッチ43から入力された信号は、リミッタ、コンプレッサ、イコライザ(EQ)等の処理部60でレベルや周波数特性が調整され、チャンネル遅延手段61において所定時間遅延される。チャンネル遅延手段61で信号を遅延するのは他の入力チャンネルにおける信号とのタイミングを合わせるためである。このチャンネル遅延手段61により、ステレオ信号の場合にはL,Rチャンネルのタイミングを合わせられるようになる。チャンネル遅延手段61から出力される信号はフェーダ(FADER)に供給されると共に、CUE用のプリ・ポスト切換スイッチ(PP)の接点aに供給される。フェーダ(FADER)によりレベルが制御された信号は入力チャンネルスイッチ(CH_ON)を介してプリ・ポスト切換スイッチ(PP)の接点bに供給される。プリ・ポスト切換スイッチ(PP)の可動接点cから出力される信号はCUEスイッチ(CUE_ON)を介してCUEバス46に供給されている。このプリ・ポスト切換スイッチ(PP)により、CUEされる信号をフェーダ(FADER)の前後の信号に切り換えることができる。
ここで、入力チャンネル44aのプリ・ポスト切換スイッチ(PP)を接点a側に切り換えてCUEスイッチ(CUE_ON)をオンすると、チャンネル遅延手段61からの信号がCUEバス46に供給されるようになり、フェーダ(FADER)でレベル制御される前の入力チャンネル信号をCUEすることができるようになる。また、プリ・ポスト切換スイッチ(PP)を接点b側に切り換えてCUEスイッチ(CUE_ON)をオンすると、フェーダ(FADER)の後段の入力チャンネルスイッチ(CH_ON)からの信号がCUEバス46に供給されるようになり、フェーダ(FADER)でレベル制御された後の入力チャンネル信号をCUEすることができるようになる。
さらに、チャンネル遅延手段61から出力される信号は、12個のミキシング用のプリ・ポスト切換スイッチ(PP1〜PP12)の接点aに供給される。そして、フェーダ(FADER)によりレベル制御された信号は入力チャンネルスイッチ(CH_ON)を介して12個のミキシング用のプリ・ポスト切換スイッチ(PP1〜PP12)の接点bに供給される。12個のミキシング用のプリ・ポスト切換スイッチ(PP1〜PP12)の可動接点cから出力される信号は、12個の送出レベル調整手段(SND_L1〜SND_L12)でそれぞれ送出レベルが調整され、12個の送出スイッチ(SND_ON1〜SND_ON12)を介して12本のMIXバス45の1本づつに供給されている。
ここで、12個のミキシング用のプリ・ポスト切換スイッチ(PP1〜PP12)を接点a側に切り換え、その送出スイッチ(SND_ON1〜SND_ON12)をオンすると、フェーダ(FADER)でレベル制御される前の信号が12本のMIXバス45に供給されて、そのMIXバス45上でミキシングされるようになる。また、12個のミキシング用のプリ・ポスト切換スイッチ(PP1〜PP12)を接点b側に切り換え、その送出スイッチ(SND_ON1〜SND_ON12)をオンすると、フェーダ(FADER)でレベル制御される前の信号が12本のMIXバス45に供給されて、そのMIXバス45上でミキシングされるようになる。なお、プリ・ポスト切換スイッチ(PP1〜PP12)、送出レベル調整手段(SND_L1〜SND_L12)および送出スイッチ(SND_ON1〜SND_ON12)の設定は、12本のMIXバス45毎に所望の設定が行われる。
次に、12チャンネルの出力チャンネル部47における1チャンネル分の出力チャンネル47aの構成例を図5に示す。
図5に示すように1チャンネル分の出力チャンネル47aにおいて、12本のMIXバス45のいずれかから出力された信号は、コンプレッサ、イコライザ(EQ)等の処理部70でレベルや周波数特性が調整される。処理部70から出力される信号はフェーダ(FADER)に供給されると共に、CUE用のプリ・ポスト切換スイッチ(PP)の接点aに供給される。フェーダ(FADER)によりレベルが制御された信号はチャンネル遅延手段71に供給されると共に、出力チャンネルスイッチ(CH_ON)を介してプリ・ポスト切換スイッチ(PP)の接点bに供給される。このチャンネル遅延手段71は、出力ポートからの出力が供給されるスピーカから出力される音響において聴衆の聴いている位置における定位状態を整えるために調整される。また、プリ・ポスト切換スイッチ(PP)の可動接点cから出力される信号はCUEスイッチ(CUE_ON)を介してCUEバス46に供給されている。
ここで、出力チャンネル47aのプリ・ポスト切換スイッチ(PP)を接点a側に切り換えてCUEスイッチ(CUE_ON)をオンすると、処理部70からの信号がCUEバス46に供給されるようになり、フェーダ(FADER)でレベル制御される前の出力チャンネル信号をCUEすることができるようになる。また、プリ・ポスト切換スイッチ(PP)を接点b側に切り換えてCUEスイッチ(CUE_ON)をオンすると、フェーダ(FADER)の後段である出力チャンネルスイッチ(CH_ON)からの信号がCUEバス46に供給されるようになり、フェーダ(FADER)でレベル制御された後の出力チャンネル信号をCUEすることができるようになる。
なお、チャンネル遅延手段71からの出力は出力パッチ48へ出力されると共に、モニタ用セレクタ51へ出力される。
上記した入力チャンネル44aにおける入力チャンネルスイッチ(CH_ON)、および、出力チャンネル47aにおける出力チャンネルスイッチ(CH_ON)は、当該チャンネルを制御するチャンネルストリップ21のチャンネルスイッチ21bに相当し、フェーダ(FADER)のつまみは同様に電動フェーダ17のフェーダつまみ21cに相当し、CUEスイッチ(CUE_ON)は同様にCUEスイッチ21dに相当している。
次に、遅延&切換部53の構成の一例を図6に示す。この図に示すように、遅延&切換部53にはCUEバス46からのCUE信号とモニタ用ミキサ部52からのモニタ信号が供給されている。CUEバス46からのCUE信号は、切換スイッチSWの接点bに供給されていると共に、CUE遅延部80において所定時間遅延されて切換スイッチSWの接点aに供給されている。切換スイッチSWの可動接点cから出力されるCUE信号はゲイン部81によりレベル制御されてミキサ(MIX)84に供給されている。CUE遅延部80は、出力チャンネル部47におけるチャンネル遅延手段71の遅延時間と、スピーカで放音された音がオペレータの所に達するまでの伝播時間とを補償している。すなわち、オペレータの位置においてメインのスピーカから聴こえてくる音響と、オペレータが検聴しているモニタ信号あるいはCUE信号との時間差をCUE遅延部80により吸収することができ、違和感なく検聴することができるようになる。
また、モニタ用ミキサ部52からのモニタ信号は、モニタ遅延部82において所定時間遅延されてゲイン部83によりレベル制御され、ミキサ(MIX)84に供給されている。ミキサ(MIX)84においてはゲイン部81から出力されるCUE信号と、ゲイン部83から出力されるモニタ信号とが混合されて、混合された信号がモニタ用アナログ出力部54から出力される。モニタ遅延部82はCUE遅延部80と同様に、出力チャンネル部47におけるチャンネル遅延手段71の遅延時間と、スピーカで放音された音がオペレータの所に達するまでの伝播時間とを補償している。
切換スイッチSWは、CUEされるチャンネルのグループが出力チャンネルのグループとされた場合に、自動的に接点a側に切り換えられCUE信号はCUE遅延部80により上記のように所定時間遅延される。これにより、出力チャンネルの信号をスピーカからの音響と違和感なく検聴することができるようになる。そして、CUEされるチャンネルのグループが入力チャンネルのグループとされた場合には、切換スイッチSWは自動的に接点b側に切り換えられCUE信号はCUE遅延部80をバイパスするようになる。これは、入力チャンネルの信号がミキシング前の信号であってメインのスピーカから出力される音響信号の一部でしかないことから、その音響信号と位相を合わせて検聴しなければならない必要性はなく、むしろ、入力チャンネルの信号を検聴する場合にはCUE遅延の行われていないリアルタイムなCUE信号をモニタすることが望まれるからである
さらに、入力チャンネルあるいは出力チャンネルのCUEスイッチ(CUE_ON)のいずれかがオンとなった際には、ゲイン部83のゲインが自動的に絞られてモニタ用ミキサ部52からのモニタ信号が減衰されると共に、ゲイン部81のゲインがあげられてCUEバス46からのCUE信号が大きくなされる。ゲイン部81,83によるゲインの設定は任意に設定できるが、CUE信号を検聴する場合にはモニタ信号も若干聞こえるようになる。また、CUEスイッチ(CUE_ON)のいずれもオフとされた際には、ゲイン部81のゲインが自動的に最大限まで絞られてCUEバス46からのCUE信号はほぼ出力されないようになると共に、ゲイン部83のゲインがあげられてモニタ用ミキサ部52からのモニタ信号が大きくなされる。このように、モニタ信号を検聴する場合にはCUE信号は聞こえないようになる。
次に、入力チャンネルあるいは出力チャンネルのCUEスイッチ21dのいずれかが操作された際に実行されるCUE(i)SWの操作イベント処理のフローチャートを図7に示す。このCUE(i)SWの操作イベント処理を実行するプログラムは、フラッシュメモリ11に格納されているミキシング制御プログラムの内の一つのプログラムとされている。
入力チャンネルあるいは出力チャンネルのCUEスイッチ21dのいずれかが操作されると、CUE(i)SWの操作イベント処理が起動されてステップS10にて、CUEスイッチ21dの操作されたチャンネルを識別するCH(LN,i)がチャンネルcに置き換えられる。この場合、CH(LN,i)はチャンネルストリップ21で制御するマスタ1,レイヤ1,レイヤ2のいずれかを示す識別番号LNと、12チャンネル分のチャンネルストリップ21の内のi番目で示され、i番目のチャンネルストリップ21が制御する入力チャンネルあるいは出力チャンネルのいずれかに相当する。また、チャンネルcは入力チャンネルおよび出力チャンネルの内のいずれか1つのチャンネルを示すことのできるチャンネルの番号とされる。ここでは、チャンネルストリップ21が制御するチャンネルがレイヤ1(1〜12入力チャンネル)とされている場合にチャンネルcはチャンネル1〜12のいずれかとされ、チャンネルストリップ21が制御するチャンネルがレイヤ2(13〜24入力チャンネル)とされている場合にチャンネルcはチャンネル13〜24のいずれかとされ、チャンネルストリップ21が制御するチャンネルがマスタ1(1〜12出力チャンネル)とされている場合にチャンネルcはチャンネル25〜36のいずれかとされる。このようにして、チャンネル1〜36により全ての入力チャンネルおよび出力チャンネルを特定している。
次いで、ステップS11にてチャンネルcにおけるCUEスイッチ(CUE_ON)がオフとなっていてCON(c)=0とされていたか否かが判断される。CON(c)は、チャンネルcのCUEのオン/オフ状態を示しており、CON(c)が”0”の場合はCUEがオフとされており、CON(c)が”1”の場合はCUEがオンとされている。ここで、チャンネルcにおけるCUEスイッチ(CUE_ON)がオフとなっていた場合(CON(c)=0)は、YESと判断されてステップS17に分岐する。この場合は、オフとされていたCUEスイッチ(CUE_ON)が操作されてオンとなったことになるので、以下のオンイベント処理が行われる。すなわち、ステップS17にてCUE中のグループを示すCSの値を確認する。この場合、CSが”0”の場合はいずれのグループのCUEもオフとされており、CSが”1”の場合は入力チャンネルのグループがCUEされている状態であり、CSが”2”の場合は出力チャンネルのグループがCUEされている状態である。そこで、CSの値を確認してチャンネルcの属するグループがCUE中か否かを判断した結果、CUEスイッチ(CUE_ON)が操作されたチャンネルcの属するグループがCUE中と判断された場合はステップS22に進み、MCの値が”0”か否か判断される。MCは、CUEモードの状態を示す値でありMCが”0”の場合は単一CUEモード、すなわち前述したラストCUEモードとされていることを示しており、MCが”1”の場合はMIXCUEモード、すなわち前述したミックスCUEモードとされていることを示している。
このステップS22にてMCの値が”0”となっていて単一CUEモードと判断された場合は、ステップS24に分岐してCON(c)を”1”としてCUEスイッチ(CUE_ON)が操作されたチャンネルcのCUEをONとし、他の全チャンネルのCONを”0”にすることにより、他の全チャンネルのCUEをキャンセルする。そして、CUE(i)SWの操作イベント処理は終了する。また、ステップS22にてMCの値が”1”となっていて単一CUEモードではないと判断された場合は、ステップS23に進んでCON(c)を”1”としてCUEスイッチ(CUE_ON)が操作されたチャンネルcのCUEをONとする。この場合は、他のCUEがONされているチャンネルと同時にチャンネルcがCUEされるようになる。そして、CUE(i)SWの操作イベント処理は終了する。
また、ステップS17にてCSの値を確認した際にCUEスイッチ(CUE_ON)が操作されたチャンネルcの属するグループがCUE中でないと判断された場合はステップS18に分岐する。この場合は、CUEするグループが変更されることからステップS18において全チャンネルのCONを”0”として全チャンネルのCUEをオフする。次いで、ステップS19にてCUEスイッチ(CUE_ON)が操作されたチャンネルcの属するグループに応じてCUE遅延部80をバイパスするか否か決定する。この場合、当該グループが入力チャンネルのグループと判断された場合は、切換スイッチSWを接点b側に切り換えてCUE遅延部80をバイパスさせて、遅延されないCUE信号とする。また、当該グループが出力チャンネルのグループと判断された場合は、切換スイッチSWを接点a側に切り換えてCUE遅延部80によりCUE信号を遅延させる。これにより、オペレータの位置においてメインのスピーカから聴こえてくる音響と、オペレータが検聴しているCUE信号との時間差をなくすことができる。
ステップS19の処理が終了するとステップS20にてCUE信号が主なモニタ用アナログ出力となるようにゲイン部83のゲインが自動的に絞られてモニタ信号が減衰されると共に、ゲイン部81のゲインがあげられてCUE信号が大きくされる。次いで、ステップS21にてCUEスイッチ(CUE_ON)が操作されたチャンネルcの属するグループがCUE中とされていることを示す番号(当該グループが入力チャンネルの場合は”1”、当該グループが出力チャンネルの場合は”2”)にCSを書き換え、ステップS22に進む。以下は前述したように、CUEモードが単一モード(ラストCUEモード)とされていた場合には、CUEスイッチ(CUE_ON)が操作されたチャンネルcだけがCUEされて、同じグループであっても他のすべてのチャンネルのCUEはキャンセルされるように処理される。また、CUEモードがMIXCUEモード(ミックスCUEモード)とされていた場合は、CUEスイッチ(CUE_ON)が操作されたチャンネルcが同じグループのCUEされているチャンネルに付け加えられるように処理される。これにより、CUE(i)SWの操作イベント処理は終了する。
さらに、ステップS11にてチャンネルcにおけるCUEスイッチ(CUE_ON)がオンとなっていた場合(CON(c)=1)は、NOと判断されてステップS12に進む。この場合は、オンとされていたCUEスイッチ(CUE_ON)が操作されてオフとなったことになるので、以下のオフイベント処理が行われる。すなわち、ステップS12にてCON(c)が”0”とされて、CUEスイッチ(CUE_ON)が操作されたチャンネルcのCUEがオフされる。次いで、ステップS13にてMCの値が”0”とされて単一CUE(ラストCUE)モードか否か判断される。ここで、MC=0とされて単一CUE(ラストCUE)モードと判断された場合は全てのチャンネルのCUEはオフされたことになるので、ステップS15に分岐してモニタ信号がモニタ用アナログ出力となるようにゲイン部81のゲインが自動的に最大限まで絞られてCUE信号はほぼ出力されないようになると共に、ゲイン部83のゲインがあげられてモニタ信号が大きくされる。そして、ステップS16にてCUEの状態を示すCSに”0”がセットされて全チャンネルのCUEがオフとなった状態とされる。ステップS16の処理が終了すると、CUE(i)SWの操作イベント処理は終了する。
また、ステップS13にてMC=0とされておらず単一CUE(ラストCUE)モードではないと判断された場合は、MIXCUE(ミックスCUE)モードとされていることになり、ステップS14に進み全チャンネルのCONが”0”であって全チャンネルのCUEがオフされているか否かが判断される。ここで、全チャンネルのCONが”0”であって全チャンネルのCUEがオフされていると判断された場合は、ステップS15に分岐して前述したように、モニタ信号がモニタ用アナログ出力となるようにゲイン部81とゲイン部83のゲイン制御が行われ、CSに”0”がセットされて全チャンネルのCUEがオフとなった状態とされ、CUE(i)SWの操作イベント処理は終了する。
なお、ステップS14にて全チャンネルのCONが”0”とされておらず全チャンネルのCUEがオフされていないと判断された場合は、MIXCUE(ミックスCUE)モードでCUEされているチャンネルが残っていることからそのままCUE(i)SWの操作イベント処理は終了する。
以上説明した本発明に係るミキシング装置には、各バスに対し特定の入力チャンネル信号のうちのSOLO指定した入力チャンネルの信号だけをオンして出力する入力SOLO機能や、複数の出力チャンネルのうちのSOLO指定した出力チャンネルの信号だけをオンして出力する出力SOLO機能を有しているミキシング装置もある。このSOLO機能を有効化して入力チャンネルがSOLO指定されたり、出力チャンネルがSOLO指定されたりした場合でも、これを検聴するためのモニタ信号はモニタ遅延部82を介してモニタ用アナログ出力部54に出力され、入力チャンネルか出力チャンネルかに関わらずモニタ遅延部82により遅延されるようになる。
上記の説明では、説明の簡単化のため、入力チャンネル、MIXバス45、出力チャンネル、CUEバス46ともモノラル構成で説明していたが、それぞれステレオ構成にすることができる。その場合には、ステレオの信号をモニタやCUEできるよう、モニタ用セレクタ51,モニタ用ミキサ部52,遅延&切換部53もステレオ構成とする。さらに、5.1ch、7.1ch等のそれ以上の構成も同様にして実現することができる。このように、本発明のミキシング装置においてはステレオ構成や多チャンネルの構成とすることができる。
本発明のミキシング装置の実施例であるディジタルミキサの構成を示すブロック図である。 本発明のミキシング装置の実施例であるディジタルミキサにおけるパネルの外観の概略を示す図である。 本発明のミキシング装置の実施例であるディジタルミキサにおいてミキシング処理が行われる等価的な機能ブロック図である。 本発明のミキシング装置の実施例であるディジタルミキサにおける入力チャンネル部の1チャンネル分の構成例を示す図である。 本発明のミキシング装置の実施例であるディジタルミキサにおける出力チャンネル部の1チャンネル分の構成例を示す図である。 本発明のミキシング装置の実施例であるディジタルミキサにおける遅延&切換部の構成例を示す図である。 本発明のミキシング装置の実施例であるディジタルミキサにおいて実行されるCUE(i)SWの操作イベント処理のフローチャートである。
符号の説明
1 ディジタルミキサ、10 CPU、11 フラッシュメモリ、12 RAM、13 その他I/O、14 波形I/O、15 信号処理部、16 表示器、17 電動フェーダ、18 操作子、19 バス、20 操作者用モニタ、21 チャンネルストリップ、21a 選択スイッチ、21b チャンネルスイッチ、21c フェーダつまみ、21d CUEスイッチ、22 モニタ用セレクタスイッチ、23 モニタ&CUE遅延調整つまみ、24 ヘッドフォン音量つまみ、25 ヘッドフォン端子、26 スイッチ、27 スイッチ、28 スイッチ、29 カーソル移動キー、30 増減キー、31 ロータリエンコーダ、32 エンターキー、42 内蔵エフェクタ、43 入力パッチ、44 入力チャンネル部、44a 入力チャンネル、45 MIXバス、46 CUEバス、47 出力チャンネル部、47a 出力チャンネル、48 出力パッチ、51 モニタ用セレクタ、52 モニタ用ミキサ部、53 遅延&切換部、54 モニタ用アナログ出力部、60 処理部、61 チャンネル遅延手段、70 処理部、71 チャンネル遅延手段、80 CUE遅延部、81 ゲイン部、82 モニタ遅延部、83 ゲイン部、84 ミキサ

Claims (3)

  1. 複数の入力チャンネルからの信号をミキシングするミキシング手段を備え、該ミキシング手段によりミキシングされた信号を出力チャンネルを介して外部へ出力する通常の信号出力に加え、CUE用ないしモニタ用の信号を出力する出力部を有するミキシング装置において、
    前記出力チャンネルに設けられ、他の出力チャンネルの信号との位相関係を調整するチャンネル遅延手段と、
    CUE操作に応じて、前記ミキシング手段のミキシング状態を変化させることなく、該CUE操作で指示された前記入力チャンネルの信号あるいは前記出力チャンネルにおける前記チャンネル遅延手段の前の信号を前記出力部に出力するCUE手段と、
    放音された前記出力チャンネルの音が所定位置に達するまでの伝播時間を吸収するよう前記CUE手段が前記出力部へ出力する信号を遅延するCUE遅延手段とを備え、
    前記CUE操作で前記出力チャンネルの信号が指示された際には、前記CUE手段からの該出力チャンネルの信号が前記CUE遅延手段により遅延されて前記出力部に出力され、前記CUE操作で前記入力チャンネルの信号が指示された際には、前記CUE手段からの該入力チャンネルの信号が遅延されないように前記CUE遅延手段をバイパスして前記出力部に出力されるようにしたことを特徴とするミキシング装置。
  2. 前記CUE手段では、前記入力チャンネルを指示するCUE操作が続けて行われた際ないし前記出力チャンネルを指示するCUE操作が続けて行われた際に、該行われたCUE操作により順次指定される複数の入力チャンネルの最後の一つの入力チャンネルの信号あるいは該CUE操作により順次指定される複数の出力チャンネルの最後の一つの出力チャンネルの信号だけを前記出力部に出力するラストCUEモードと、該CUE操作により順次指定される複数の入力チャンネルの信号の混合信号あるいは該CUE操作により順次指定される複数の出力チャンネルの信号の混合信号前記出力部に出力するミックスCUEモードとを有していることを特徴とする請求項1記載のミキシング装置。
  3. さらに、
    モニタ操作により選択された出力チャンネルから出力される信号を前記出力部に出力するモニタ手段と、
    放音された前記出力チャンネルの音が所定位置に達するまでの伝播時間を吸収するよう前記モニタ手段が前記出力部に出力する信号を遅延するモニタ遅延手段とを備え、
    前記出力部は、前記CUE手段が当該出力部に信号を出力している場合は、該CUE手段からの信号を外部に出力し、前記CUE手段が当該出力部に信号を出力していない場合は、前記モニタ手段からの信号を外部に出力することを特徴とする請求項1または2に記載のミキシング装置。
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