JP4106946B2 - 建築用シャッター装置における施錠装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の開口部や出入り口部に設けられる建築用シャッター装置における施錠装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種建築用シャッター装置のなかには、シャッターカーテンに設けた施錠具を、躯体側に設けた施錠受け具に係脱自在に係合することで、シャッターカーテンの施錠−解錠をするように構成したものがある。このようなものにおいて、シャッターカーテンの閉鎖作動に伴い、施錠具が躯体側の施錠受け具に自動施錠されるように構成することが提唱され、そのようなものとしては、例えば特開平8-109780号公報のようなものが知られている。このものは、シャッターカーテン最下端部の座板に、自然状態で下方が開口する係合溝が形成されたラッチ体(回転体)を枢支する一方、ガイドレールの下方に前後方向に伸長するラッチ掛り(錠受け具)を設け、シャッターカーテンの閉鎖作動にあわせて、自然状態(解錠姿勢)のラッチ体が下降することにより、ラッチ体の係合溝がラッチ掛りに係合して回転し、係合溝が溝開口を上側に向ける施錠姿勢に回転変姿するように構成されており、これによって、シャッターカーテンを自動的に施錠するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のものでは、座板に左右方向に長い操作バーが設けられており、ラッチ体が施錠姿勢になることに伴いラッチ体の施錠姿勢を保持する構成となっている。しかるに、このものでは、ラッチ体は単に自重垂下する構成であるため、施錠姿勢から解錠姿勢への変姿は、ラッチ体の上動に伴いラッチ体係合溝内のラッチ掛りにより回転することによりなされる構成となっている。そして、シャッターカーテンの施錠状態を解除してシャッターカーテンを開放する場合では、操作バーを起立状に操作することによりラッチ体の施錠姿勢保持を解除してラッチ体が回動可能な状態とし、該起立状態の操作バーを持ったままシャッターカーテンを開放作動しなければならない。このため、操作バーの起立状態によっては、施錠具と錠受け具との係合が解除されず引っかかってしまうことも想定され、操作性に劣るという問題がある。さらにこのものでは、ラッチ体の姿勢変姿は、ラッチ掛りに係合するラッチ体を上下方向に移動することに基づいてなされる構成であって、ラッチ体自体を各姿勢に保持するような構成ではないため、それぞれの姿勢が不安定になってしまうという問題もあり、これらに本発明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、躯体開口部の左右に設けたガイドレールに左右両端部が嵌合案内されて開閉するシャッターカーテンに設けた施錠具を、躯体側に設けた錠受け具に係脱自在に係合してシャッターカーテンの施錠−解錠をするにあたり、前記施錠具を、錠受け具に係合する施錠姿勢および係合解除する解錠姿勢に回転変位する第一回転体と、第一回転体の回転変位に伴い逆方向に回転して第一回転体の各姿勢を保持する第二回転体と、これら第一、第二回転体とのあいだに介装され、第一回転体を解錠姿勢側に向けて付勢する弾機とで構成し、第一回転体の施錠姿勢から解錠姿勢への変姿は、第二回転体の強制的な回転変位に基づいてなされるように構成すると共に、第二回転体に作動レバーを一体形成し、該作動レバーを第一回転体の回転変位に伴い上下方向に変位する一方、施錠具は、一半部が座板屋外側面部の左右端部から外方に露出し、他半部が座板屋外側面部に固定される状態で取付け部に配されていてシャッターカーテン最下端の座板に設けられるものとし、第二回転体の作動レバーは、座板に設けた操作バーの上動に伴い上方変位するように構成し、操作バーを、座板に対し上下方向に変位して第二回転体の作動レバーを上方変位せしめる上下作動バーと、該上下作動バーの上方に連結され、屋内外方向に揺動することに基づいて上下作動バーを上動せしめる揺動バーとで構成するにあたり、上下作動バーは、座板の左右方向長さよりは短く施錠具の他半部には達するがガイドレールに嵌合しない長さに設定され、下方に向けて延出し、座板屋内側面に形成の支持溝に嵌合支持されるべく左右方向幅狭な下片部と、該下片部の上端縁から屋内側方向に延出し、施錠具の他半部に達する長さに形成された突出片部と、該突出片部の屋内側端縁に続いて上方に延出する上片部とを備えて、側面視で略クランク状に一体形成されると共に、上片部の上端部には断面円形状の枢支部が形成され、下片部の上端部には施錠具作動レバーの下方に位置する作動部が形成されていて、下片部を前記支持溝に嵌合させることで座板から上下移動の支持を受けるように設定されたものであり、揺動バーは、座板の屋内側面部と同様の左右幅寸法に形成され、上下作動バー上片部の枢支部に揺動自在に外嵌する第一枢支凹部が屋内側端縁に形成された突出片部と、該突出片部の屋外側端部から屋内側に向けて突出する操作片部と、突出片部を上片として下端ほど幅狭な矩形状となり揺動バーのウエイトとして機能して操作バーを解錠姿勢側に変位させるためのウエイト片部と、突出片部の屋外側端縁部に形成され、座板屋内側面に形成の枢支部に外嵌することで、該枢支部を支点として座板に対して上下揺動自在に連結された第二枢支凹部とを備え、前記第一枢支凹部が上下作動バー枢支部に外嵌することで、該枢支部を支点として上下作動バーに対して上下揺動自在に連結されたものであり、操作片部を座板枢支部を支点として屋外側に向けて揺動したとき、若しくは左右ガイドレールにそれぞれ設けた解錠操作具の何れか一方の上動操作に基づき、上下作動バーが左右方向全長に亘る一体的な揺動に連動して上下作動バーが座板の屋内側面に沿って長手方向全長に亘って上動し、これに基づいて作動部が操作具作動レバーに下側から干渉して解錠姿勢に変姿するように構成したことを特徴とする建築用シャッター装置における施錠装置である。
そして、このようにすることにより、第一回転体の施錠姿勢から解錠姿勢への変姿を、錠受け具と干渉することなく行うことができて、確実な解錠操作ができる。
請求項2の発明は、請求項1において、解錠操作具の操作部はガイドレールの上下方向中間部に配されていることを特徴とする建築用シャッター装置における施錠装置である。
このようにすることによって、開閉操作がしやすくなって操作性に優れたものにできる。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第一の実施の形態を図1〜図9の図面に基づいて説明する。
図面において、1は住宅の掃出し窓の屋外側に取付けられるシャッター装置のシャッターカーテンであって、該シャッターカーテン1は、複数のスラット1aを連装して構成され、最下端には座板2が連結されたものに構成されている。前記シャッターカーテン1の上端部は、躯体開口部上方に設けたシャッターケース3に回動自在に軸承された巻取りドラム4に連結されている。また、開口部の左右両側部には左右一対のガイドレール5が配設されており、シャッターカーテン1の左右両側部がそれぞれ内嵌されてシャッターカーテン1の開閉移動をガイド(案内)するように設定されている。そして、シャッターカーテン1は、巻取りドラム4の回転に伴い、巻取りドラム4に巻取られて開口部の開放をする開放姿勢と、巻取りドラム4から巻出されて開口部の閉鎖をする閉鎖姿勢とのあいだを開閉移動するように設定されている。
【0006】
ここで、本実施の形態のシャッター装置は手動式であって、巻取りドラム4にはバランス弾機4aが内装されていて、シャッターカーテン1が閉鎖作動をすることに伴い、シャッターカーテン1を開放する方向の蓄勢力(付勢力)が蓄勢されるように設定されている。
また、シャッター装置の屋内側には左右一対の引き戸式のガラス戸6が設けられており、シャッター装置の操作は、左右何れか一方のガラス戸6を開放した状態において行うように設定されている。
【0007】
さて、前記左右一対のガイドレール5は、シャッターカーテン1の左右側縁部を内嵌するガイド溝5aの下端部に位置して、施錠装置Rを構成する錠受け具7が一体的に設けられている。前記錠受け具7は、屋内外一対の支持片部7aと、これら支持片部7aに支架されて屋内外方向(ガイド溝5aを横切る方向)を向く施錠ピン7bとを備えて構成されている。
【0008】
前記座板2は、中空部2aを形成するべく屋内外一対の面部2b、2cを備えて構成されているが、前記屋内側面部2bは、左右端部が屋外側面部2cよりも短い寸法に設定され、該屋内側面部2bの切欠かれた部位が、後述する施錠具8を取付けるための取付け部2dに構成されている。また、前記屋内側面部2bの上部には、屋内側に突出する左右方向に長い突片2eが形成され、該突片2eの突出先端に円柱状の枢支部2fが一体形成されている。さらに、屋内側面部2bには、下端部に位置して上方が開口する支持溝2gが一体形成されている。尚、2hは屋外方向に突出する水切り板である。
【0009】
そして、座板2の左右の取付け部2dに、施錠装置Rを構成する施錠具8がそれぞれ設けられるが、これら各施錠具8は、一半部が座板屋外側面部2cの左右端部から外方に露出し、他半部が座板屋外側面部2dに固定される状態で取付け部2dに配されている。そして、シャッターカーテン1側部をガイドレール5に嵌入させたとき、施錠具8の一半部はガイドレール5のガイド溝5a内に位置する位置関係に設定されている。
【0010】
前記施錠具8は略矩形状のケース体8aに内装され、ケース体8aのガイドレール5側部位(前記一半部)には第一回転体9が支軸9aを介して回動自在に内装支持されている。前記第一回転体9には、ガイドレール5側を向く下方が開口するよう支軸9a側に向けて傾斜状に切欠かれた係合凹部(係合溝)9bが形成されている。そして、該係合凹部9bを構成する上側の片部はガイドレール5側の施錠ピン7aに上側から係合する長さに設定された長片部9cに形成され、係合凹部9bを構成する下側の片部は施錠ピン7aに干渉しない長さに設定された短片部9dに形成されている。さらに、第一回転体9の外周面には外径側に突出する上下の段差部9e、9fが形成され、これら上下の段差部9e、9fのあいだにカム面9gが形成されている。
尚、ケース体8aには、第一回転体9の係合凹部9b対向部位に位置して下方が開口する係合凹部8bが切欠かれている。そして、後述するように、シャッターカーテン1とともに施錠具8が下動する場合に、該下動する施錠具8の第一回転体係合凹部9bに係合する施錠ピン7aが前記係合凹部8bに沿って相対上動するように設定されている。
【0011】
また、座板取付け部5d側に位置するケース体8aの他半部側には、第二回転体10が支軸10aを介して回動自在に内装支持されている。そして、第二回転体10には下方に向けて突出する係止片部10bが形成されており、該係止片部10bを、第二回転体9の上下側何れか一方の段差部9eまたは9fに係脱自在に係止させるようにして第一回転体9に連結組込みされている。そして、係止片部10bが何れかの段差部9e、9fに係止することにより、第一回転体9の矢印反X方向(反時計回り方向)への回転を規制するように設定されている。さらに、第二回転体10にはケース体8aから突出し屋内側に向けて伸長した突出片を備えた作動レバー10cが折曲形成されている。
【0012】
さらに、前記各第一、第二回転体9、10とのあいだには板バネ(本発明の弾機に相当する)11が介装されており、第一回転体9を矢印反X方向に、第二回転体10を第一回転体9とは反対の矢印X方向に回転させるように付勢している。これによって、第一、第二回転体9、10とは、第二回転体係止片部10bが第一回転体9の上下の段差面部9e、9fの何れかに弾圧状に係止する弾持状態で連動連結され、各姿勢が保持されるように設定されている。
そして、第一、第二回転体9、10とは、図6(A)に示すように、第二回転体係止片部10bが第一回転体9の下側の段差部9fに係止する状態では、第二回転体作動レバー10cが上方に位置し、第一回転体係合凹部9bの開口方向が斜め下方を向く姿勢となっており、該姿勢は、後述するように、施錠ピン7aとの係合が解除される解錠姿勢に設定されている。
一方、図6(C)に示すように、第二回転体係止片部10bが第一回転体9の上側の突部9eに係止する状態では、第二回転体作動レバー10cが前記解錠姿勢のときよりもストロークS分だけ下位(水平状)に位置し、第一回転体係合凹部9bの開口方向が左右方向を向く姿勢となっており、該姿勢は、後述するように、施錠ピン7aとの係合がなされる施錠姿勢に設定されている。
【0013】
このように構成された施錠具8において、シャッターカーテン1が閉鎖作動して閉鎖姿勢に近付くと、解錠姿勢の第一回転体係合凹部9bを構成する長片部9cが施錠ピン7aに上側から当接し、この状態となると、シャッターカーテン1のさらなる閉鎖作動により施錠ピン7aが相対上動することによって、第一回転体9が板バネ11の付勢力に抗して矢印X方向に強制的に回転変位し、係合凹部9b内に施錠ピン7aが位置する状態で係合凹部9bが左右方向を向く施錠姿勢に自動的に変姿し、これによって、シャッターカーテン1の自動施錠がなされるように設定されている。このとき、第二回転体10は、第一回転体9の矢印X方向の回転に伴い、係止片部10bが第一回転体9の下側段差部9fに係止する状態からカム面9gを摺動し、該カム面9gに続く上側段差部9eに係止するようになっており、この施錠姿勢において第一回転体9の姿勢保持(弾持)を行うように設定されている。
これに対し、前記施錠姿勢に保持される施錠具8において、ストロークSだけ下方に変位した第二回転体作動レバー10cを元位置に復帰するべく強制的に上方に変位(上方揺動)させて、第二回転体10を板バネ11の付勢力に抗して矢印反X方向に強制回転させた場合、第二回転体係止片部10bの第一回転体上側段差部9eとの係止が解除され、第一回転体9は板バネ11の付勢力を受けて矢印反X方向に回転変位し、係合凹部9bの開口が下方を向いて施錠ピン7aを解除可能な解除姿勢に変姿し、これによって、シャッターカーテン1の解錠がなされるように設定されている。このとき、第二回転体10は、係止片部10bが第一回転体下側突部9fと係合することにより、第一回転体9を解除姿勢に姿勢保持するように設定されている。
【0014】
12は座板2の屋内側面に左右方向に長く設けられる解錠用の操作バーであって、該操作バー12は、座板2の屋内側に突出する施錠具8の第二回転体作動レバー(以降、施錠具作動レバー)10cを上下変位させるべく上下移動する上下作動バー13と、該上下作動バー13の上端部に連結され、上下作動バー13を上動させるべく屋内側へ揺動する揺動バー14とを備えて構成されている。
つまり、上下作動バー13は、座板2の左右方向長さより僅かに短い寸法に形成され、前記施錠具8の他半部に達する長さではあるが、ガイドレール5に嵌合しない長さに設定されている。そして、上下作動バー13は、下方に向けて延出し、座板屋内側面2bに形成された支持溝2gに嵌合支持されるべく左右方向幅狭な下片部13aと、該下片部13aの上端縁から屋内側方向に延出し、施錠具8の他半部に達する長さに形成された突出片部13bと、該突出片部13bの屋内側端縁に続いて上方に延出する上片部13cとを備えて、側面視で略クランク状に一体形成されている。そして、上下作動バー13は、下片部13aを前記支持溝2gに嵌合させることで座板2の支持を受けるように設定されている。尚、上片部13cの上端縁には断面円形状の枢支部13dが形成されている。
【0015】
一方、揺動バー14は、座板2の屋内側面部2bと同様の左右幅寸法に形成されたものとなっている。前記揺動バー14は、上下作動バー上片部13cの枢支部13dに揺動自在に外嵌する第一枢支凹部14aが屋内側端縁に形成された突出片部14bと、該突出片部14bの屋外側端部から屋内側に向けて突出する操作片部14cと、突出片部14bを上片として下端ほど幅狭な矩形状となり揺動バー14のウエイトとして機能するためのウエイト片部14dとを備えて構成されている。そして、揺動バー14は、突出片部14bの屋外側端縁部に形成された第二枢支凹部14eを座板屋内側面2に形成された枢支部2fに外嵌することで、該枢支部2fを支点として座板2に対して揺動自在に連結されており、さらに、枢支凹部14aを前記上下作動バー枢支部13dに外嵌せしめることで、該枢支部13dを支点として上下作動バー13に対して揺動自在に連結されている。このように連結された操作バー12は、上側の揺動バー14の操作片部14cが座板枢支部2fを支点として屋側に向けて揺動したとき、該揺動は左右方向全長に亘って一体的になされることから、これに連動する下側の上下作動バー13は、座板2の屋内側面に沿って長手方向全長に亘って上動する連動関係となるように設定されている。
【0016】
そして、操作バー12は、揺動バー14が自重で垂下する自然状態では、図3(A)に示すように、揺動バーウエイト片部14dを構成する屋外側面部14fが座板2屋内側面に当接しており、操作片部14cは屋内側方向に傾斜状に突出している。このとき、上下作動バー13は、下片部13aが座板支持溝2gに嵌入して座板2からの支持を受ける状態となっており、上下作動バー下片部13aの上端縁部、即ち、突出片部13bの屋外側端縁部に位置する作動部13eが施錠姿勢の施錠具作動レバー10cよりも下方に位置して干渉することがなく、この自然状態における操作バー12の姿勢が非作用姿勢に設定されている。
これに対し、後述する操作に基づいて、図3(B)に示すように、上下作動バー13が所定寸法(ストロークS以上)を上動させた場合、あるいは、屋内側に向けて突出する操作片部14cを上方向けて突出するように揺動させ、揺動バーウエイト片部14dの屋外側面部14fが座板2から離間するようにして上下作動バー13を所定寸法(ストロークS以上)上動させた場合では、操作バー12は作用姿勢となって、上下作動バー下片部13aの作動部13eが施錠姿勢の施錠具作動レバー10cをストロークSだけ上動して、施錠具8を解錠姿勢に変姿させるように設定されている。尚、揺動バー14の作用姿勢側における揺動規制は、操作片部14cが座板屋内側面部2bに当接することでなされている。
【0017】
さて、本実施の形態の左右ガイドレール5は、ガイド溝5aの屋内側に下地枠5bがそれぞれ一体形成されており、これら下地枠5b開口部内側面の上下方向中間部位に位置して、解錠操作具15を構成する操作摘み15aがそれぞれ配されている。前記解錠操作具15は、操作摘み15aと、該操作摘み15aの下端部に一体的に連結された上下方向に長い連結バー15bと、連結バー15b下端部から開口部内側に向けて突出形成される解錠突部15cとを備えて構成されており、前記解錠突部15cの突出端部は、作動バー12を構成する上下作動バー突出片部13bの左右両端部と上下方向に対向する位置関係で設けられている。
【0018】
そして、解錠操作具15は、操作摘み15aを操作しない自然状態では、解錠突部15cが開口部下端縁部となる躯体側に配設された水切り板16上に自重で載って(当接して)おり、この自然状態では、解錠突部15cと、全閉状態のシャッターカーテン1の座板2に配された作動バー12を構成する上下作動バー突出片部13bとは上下方向に近接対向する位置関係となっている(図3(A)参照)。
この自然状態から、左右何れか一方のガイドレール5に取付けられた操作摘み15aを上側にスライド移動させて解錠操作具15の解錠操作をした場合では(図3(B)参照)、左右一方の解錠突部15cが上動して一方側の突出片部13bを上動させるが、このとき、該上動力を一方側に受けた上側の揺動バー14が全体として揺動変位することにより、上下作動バー13の他方の突出片部13bが上動せしめられ、もって、左右両端部に位置する施錠具8を両者共に解錠姿勢に変姿させるように設定されている。
【0019】
このように、本実施の形態では、解錠操作具15の操作に基づく解錠操作においては、左右方向一方の解錠操作具15の操作に基づく上下作動バー13の一方側における上動を、揺動バー14を介することにより、他方の上下作動バー13をも上動せしめて左右両方の施錠具8を解錠するように構成されている。また、操作バー14の揺動操作に基づいて解錠する場合では、揺動バー操作片部14cの左右方向何れの箇所において操作しても、揺動バー14が一体に揺動して左右両方の施錠具8を解錠できるように設定されている。
尚、操作摘み15aの配設位置は、本実施の形態では、操作する人が起立した状態で最も操作しやすい位置と考えられる部位に設けられており、立ったままで操作できるようになっている。
【0020】
因みに、このものでは、解錠操作具15の操作摘み15aを上動操作した手がすぐに放れて、操作摘み15aが自重により下動した(自然状態に復帰した)ような場合でも、施錠具8の第一回転体係合凹部9bは下方を向く解錠姿勢に弾持されている。このため、予め操作摘み15aの操作により施錠具8の解錠をした後、シャッターカーテン1を開放操作することが可能となる。
尚、17は施錠具8とともに座板2に取付けられるキャップであって、該キャップ17は、揺動バー操作片部14cの揺動作動が損なわれないためのプロテクターとなっている。
【0021】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、引き戸式のガラス戸6の屋外側に設けられた手動式のシャッター装置は、ガラス戸6を開放してシャッターカーテン1の下端部を引き下ろすことで開口部を閉鎖作動するが、この場合に、シャッターカーテン1は全閉状態となることに伴い、左右に配されたガイドレール5にそれぞれ設けた錠受け具7とシャッターカーテン1最下端の座板2の左右に設けた施錠具7とが自動的に係合して施錠状態となり、シャッターカーテン1は、下端部の左右両端部二箇所において躯体側に固定されて防犯性に優れたものとなっている。このものにおいて、施錠装置Rの解錠は、開口部の左右側部に位置するガイドレール5上下方向中間部に設けた解錠操作具15の左右何れか一方の操作摘み15aを上動させること、または、揺動バー14を揺動操作することに基づいてなされる。そしてこのとき、施錠具8は、第一回転体9が施錠姿勢と解錠姿勢とにそれぞれ保持される構成となっていて、解錠姿勢から施錠姿勢への変姿はシャッターカーテン1の閉作動に伴い自動的になされるが、施錠姿勢から解錠姿勢への変姿は、解錠操作具15等の操作がなされて第二回転体作動レバー10cを上方変位させることに伴い、板バネ11の付勢力を受けて瞬時になされ、この解錠姿勢が保持される。このため、施錠具8の解錠を相対変位する施錠ピン7aとの干渉によらず、ワンタッチで解錠姿勢とした後、閉鎖姿勢となっているシャッターカーテン1の開放作動を行うことができる。この結果、従来のもののように、シャッターカーテンの開放作動をする場合に、操作バーを操作しながらの開放作動が不要になって、操作性がよく、しかも、円滑、かつ、確実な解錠、開放作動を行うことができる。
【0022】
さらにこのものでは、操作バー12は、座板2に対し上下方向に作動する上下作動バー13と、該上下作動バー13に連動連結され、屋内外方向へ揺動する揺動バー14とを備えて構成されている。このため、揺動バー14の揺動操作をした場合は勿論、左右のガイドレール5に設けた解錠操作具15のうち、左右一方の解錠操作具15の操作摘み15aを上動させたような場合でも、上下作動バー13の一方側の上方変位により屋内側へ揺動する揺動バー14を介して、他方側の上下作動バー13が強制上動し、左右両方向の施錠具8の解錠を行うことができる。これによって、座板2の左右両側に設けた施錠具8を左右何れか一方の解錠操作具15の操作で解錠できることになって、さらに操作性が優れるうえ、円滑かつ確実に操作を行うことができる。
さらに、前記実施の形態では、操作摘み15aが操作者が立ったままで操作しやすい部位に設けられているため、一方のガラス戸6を僅かに開放して操作摘み15aを操作するだけの簡単な操作で解錠することができ、操作性に優れたものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャッター装置の概略正面図である。
【図2】施錠状態における要部側面図である。
【図3】図3(A)、(B)はそれぞれ施錠状態の施錠具を解錠操作具による解錠操作がなされる以前の状態の要部側面図、解錠操作具による解錠操作がなされた状態における要部側面図である。
【図4】図4(A)、(B)はそれぞれ施錠状態における要部平面図、要部正面図である。
【図5】図5(A)、(B)はそれぞれ座板に施錠具を取付けた状態の正面図、底面図である。
【図6】図6(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ施錠具の解錠姿勢を示す正面図、側面図、施錠具の施錠姿勢を示す正面図、側面図である。
【図7】図7(A)、(B)、(C)はそれぞれ座板の一部切欠き正面図、側面図、底面図である。
【図8】図8(A)、(B)はそれぞれ上下作動バーの側面図、正面図である。
【図9】図9(A)、(B)はそれぞれ揺動バーの側面図、正面図である。
【符号の説明】
1 シャッターカーテン
2 座板
4a バランス弾機
5 ガイドレール
7 錠受け具
7b 施錠ピン
8 施錠具
9 第一回転体
10 第二回転体
10c 作動レバー
11 板バネ
12 操作バー
13 上下作動バー
14 揺動バー
15 解錠操作具
15a 操作摘み

Claims (2)

  1. 躯体開口部の左右に設けたガイドレールに左右両端部が嵌合案内されて開閉するシャッターカーテンに設けた施錠具を、躯体側に設けた錠受け具に係脱自在に係合してシャッターカーテンの施錠−解錠をするにあたり、前記施錠具を、錠受け具に係合する施錠姿勢および係合解除する解錠姿勢に回転変位する第一回転体と、第一回転体の回転変位に伴い逆方向に回転して第一回転体の各姿勢を保持する第二回転体と、これら第一、第二回転体とのあいだに介装され、第一回転体を解錠姿勢側に向けて付勢する弾機とで構成し、第一回転体の施錠姿勢から解錠姿勢への変姿は、第二回転体の強制的な回転変位に基づいてなされるように構成すると共に、第二回転体に作動レバーを一体形成し、該作動レバーを第一回転体の回転変位に伴い上下方向に変位する一方、施錠具は、一半部が座板屋外側面部の左右端部から外方に露出し、他半部が座板屋外側面部に固定される状態で取付け部に配されていてシャッターカーテン最下端の座板に設けられるものとし、第二回転体の作動レバーは、座板に設けた操作バーの上動に伴い上方変位するように構成し、操作バーを、座板に対し上下方向に変位して第二回転体の作動レバーを上方変位せしめる上下作動バーと、該上下作動バーの上方に連結され、屋内外方向に揺動することに基づいて上下作動バーを上動せしめる揺動バーとで構成するにあたり、上下作動バーは、座板の左右方向長さよりは短く施錠具の他半部には達するがガイドレールに嵌合しない長さに設定され、下方に向けて延出し、座板屋内側面に形成の支持溝に嵌合支持されるべく左右方向幅狭な下片部と、該下片部の上端縁から屋内側方向に延出し、施錠具の他半部に達する長さに形成された突出片部と、該突出片部の屋内側端縁に続いて上方に延出する上片部とを備えて、側面視で略クランク状に一体形成されると共に、上片部の上端部には断面円形状の枢支部が形成され、下片部の上端部には施錠具作動レバーの下方に位置する作動部が形成されていて、下片部を前記支持溝に嵌合させることで座板から上下移動の支持を受けるように設定されたものであり、揺動バーは、座板の屋内側面部と同様の左右幅寸法に形成され、上下作動バー上片部の枢支部に揺動自在に外嵌する第一枢支凹部が屋内側端縁に形成された突出片部と、該突出片部の屋外側端部から屋内側に向けて突出する操作片部と、突出片部を上片として下端ほど幅狭な矩形状となり揺動バーのウエイトとして機能して操作バーを解錠姿勢側に変位させるためのウエイト片部と、突出片部の屋外側端縁部に形成され、座板屋内側面に形成の枢支部に外嵌することで、該枢支部を支点として座板に対して上下揺動自在に連結された第二枢支凹部とを備え、前記第一枢支凹部が上下作動バー枢支部に外嵌することで、該枢支部を支点として上下作動バーに対して上下揺動自在に連結されたものであり、操作片部を座板枢支部を支点として屋外側に向けて揺動したとき、若しくは左右ガイドレールにそれぞれ設けた解錠操作具の何れか一方の上動操作に基づき、上下作動バーが左右方向全長に亘る一体的な揺動に連動して上下作動バーが座板の屋内側面に沿って長手方向全長に亘って上動し、これに基づいて作動部が操作具作動レバーに下側から干渉して解錠姿勢に変姿するように構成したことを特徴とする建築用シャッター装置における施錠装置。
  2. 請求項1において、解錠操作具の操作部はガイドレールの上下方向中間部に配されていることを特徴とする建築用シャッター装置における施錠装置。
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