JP4106688B2 - 階段構造物及び階段構造物の施工方法 - Google Patents

階段構造物及び階段構造物の施工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄筋コンクリート建築物における階段構造物及び階段構造物の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の階段構造物としては、例えば、特許第2535256号に示すように、斜設された階段用スラブ型枠と、該階段用スラブ型枠の上面に配筋された階段鉄筋と、階段用スラブ型枠及び階段鉄筋の上に配される埋込み式のメタルラスの階段型枠と、階段用スラブ型枠及び階段型枠の間に充填されるコンクリートとから構成されたものが公知になっている。
【0003】
そして、工場で予め加工しておいたメタルラスの階段型枠を階段鉄筋に設置することで、階段型枠の設置作業の短縮を図ると共に、階段型枠の網目から浸出するコンクリートを平滑化することで、階段型枠の表面仕上げにかかる作業時間の短縮を図り、工期全体の短縮を図っている。
【0004】
また、他の従来の階段構造物としては、特開平11―270090号に示すように、斜設された階段用スラブ型枠と、該階段用スラブ型枠の上面に配筋された階段鉄筋と、階段用スラブ型枠及び階段鉄筋の上に配される階段型枠と、階段用スラブ型枠及び階段型枠の間に充填されるコンクリートとから構成されたものが公知になっている。
【0005】
階段型枠は、コンクリート充填口が形成された段板と、蹴込み板とを一体化した一段分の階段構成要素が複数連結されて組み立てられる。さらに、各階段構成要素は固定金具によって、階段壁型枠にそれぞれ固定される(図示せず)。
【0006】
そして、各階段構成要素の段板のコンクリート充填口からコンクリートを充填し、各階段構成要素を固着することで、工期の短縮化を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の場合、メタルラスの階段型枠の網目から浸出するコンクリートを平滑化する階段型枠の表面仕上げ工程が必要になるため、その作業時間に時間を要するという問題がある。
【0008】
また、後者の場合、現場において、複数の階段構成要素を組み立てる必要があるため、その組立て作業に時間を要するという問題がある。しかも、階段構成要素の段板のコンクリート充填口からコンクリートを充填するため、段板の上面にコンクリートが付着することになり、その仕上げ作業が付加されることになる。
【0009】
ところで、上述した従来の階段構造物は、いずれの場合も、階段用スラブ型枠と、階段鉄筋と、階段型枠とから構成されているが、特許第3196043号に示すように、鉄筋コンクリート躯体物に先行して構築される階段構造物として、階段室を構成する階段壁型枠と、複数の階段壁型枠の掛止金具が設けられた簓桁を有する階段型枠とから構成されているものが公知になっている。この場合、階段構造物は鉄筋コンクリート躯体物に先行して構築されるため、鉄筋コンクリート躯体物全体としての強度は考慮されておらず、上述した従来の階段構造物(特許第2535256号、及び、特開平11―270090号)とは、構造を異にするものである。したがって、特許第3196043号に示す階段型枠を、構造の異なる階段構造物(特許第2535256号、及び、特開平11―270090号)には、容易に適用できるものではない。
【0010】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、仕上げ作業や組立て作業を少なくして作業時間を確実に短縮できる階段構造物及び階段構造物の施工方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の階段構造物は、請求項1に示す如く、
斜設された階段用スラブ型枠と、該階段用スラブ型枠の上面に配筋された階段鉄筋と、階段用スラブ型枠及び階段鉄筋の上に配される階段型枠と、階段用スラブ型枠及び階段型枠の間に充填されるコンクリートとから構成される階段構造物において、階段型枠セメント系又は樹脂材料で形成された段板及び蹴込み板交互に配設て一体化され、しかも、階段型枠の段板には、複数のコンクリート充填点検穴が穿設され、さらに、各コンクリート充填点検穴は、着脱可能な蓋体、又はモルタルによって密閉されてなり、コンクリートの充填は階段構造物の踊り場、又は階段型枠の側面の少なくともいずれか一方から行われ、コンクリートの充填度合いの確認は階段型枠の段板に穿設された複数のコンクリート充填点検穴から行われるものであるものである。
【0012】
したがって、階段鉄筋に階段型枠を設置するだけでよく、現場での階段型枠の組立てが不要になり、組立作業工程が不要になる。さらに、例えば、階段型枠の側面から階段用スラブ型枠と階段型枠との間にコンクリートを充填すれば、階段型枠の段板の上面にコンクリートが付着することもなく、段板の表面仕上げも不要になる。よって、工期の短縮化が確実に行われる。加えて、充填したコンクリートを段板のコンクリート充填点検穴から点検できるため、階段型枠を確実に固定できる。
【0013】
また、請求項2に示す如く、排水溝を階段型枠の段板の両端部にそれぞれ形成し、段板の排水溝、又は、段板の段鼻の少なくともいずれか一方への水勾配を、階段型枠の段板に形成すると共に、滑り止めを段板の段鼻に設ける。
【0014】
そうすれば、階段構造物を構築した後に、段板の滑り止めや水勾配を形成する必要もないので、より作業効率が向上されることになる。
【0015】
さらに、請求項3に示す如く、階段用スラブ型枠と階段型枠とを、階段型枠の各段板の裏面に設けた大連結部と階段用スラブ型枠の上面に設けた小連結部とをボルトとナットで締結する第1連結部材と、階段型枠の各段板と蹴込み板との境界部位に穿設された貫通穴と、階段型枠と階段用スラブ型枠との距離を確保するためのスペーサーと、貫通穴の外面に固着されたほぼ円錐形状のブッシングと、階段型枠と階段用スラブ型枠を連結する長尺のボルトとナットでなる第2連結部材とから構成された連結部材によって連結して一体化するようにしたものである。
【0016】
この場合、階段用スラブ型枠と階段型枠とを連結して一体化することで、コンクリートを充填しなくても、作業者の通行が可能になる。さらに、階段用スラブ型枠と階段型枠とを連結して一体化することで、コンクリートの充填圧によって階段型枠が押し上げられず、確実に固着される。
【0017】
また、本発明の階段構造物の施工方法は、請求項4に示すが如く、階段用スラブ型枠を斜設した後、該階段用スラブ型枠の上面に階段鉄筋を配筋し、つぎに、階段用スラブ型枠及び階段鉄筋の上に階段型枠を、前記階段鉄筋の間隔保持部材が前記階段型枠の内面に当接するようにして配し、続いて、階段用スラブ型枠と階段型枠とを、連結部材によって連結して固定し、その後、階段構造物の踊り場、又は、階段型枠の側面の少なくともいずれか一方からコンクリートを充填し、階段型枠の段板に穿設された複数のコンクリート充填点検穴からコンクリートの充填度合いを確認するようにしたものである。
そして前記連結部材は、請求項5に示す如く、階段型枠の各段板の裏面に設けた大連結部と階段用スラブ型枠の上面に設けた小連結部とをボルトとナットで締結する第1連結部材と、階段型枠の各段板と蹴込み板との境界部位に穿設された貫通穴と、階段型枠と階段用スラブ型枠との距離を確保するためのスペーサーと、貫通穴の外面に固着されたほぼ円錐形状のブッシングと、階段型枠と階段用スラブ型枠を連結する長尺のボルトとナットでなる第2連結部材とから構成されてなり、第1連結部はコンクリート充填によってコンクリート内に埋設され、第2連結部材は、充填したコンクリートが固化した後、そのナットをゆるめ長尺のボルトを抜き取り、前記ブッシングの挿通孔をモルタルで埋めるようにしたものである。
【0018】
よって、従来からの階段施工における、階段型枠の組立て作業、階段型枠の脱型作業、仕上げ作業が不要になり、作業時間の短縮が確実に実現される。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態につき、図1乃至図3を参照して説明する。
本発明の階段構造物は、斜設された階段用スラブ型枠1と、該階段用スラブ型枠1の上面に配筋された階段鉄筋2と、階段用スラブ型枠1及び階段鉄筋2の上に配される階段型枠10と、階段用スラブ型枠1及び階段型枠10の連結手段と、階段用スラブ型枠1及び階段型枠10の間に充填されるコンクリート35とから構成されている。
【0020】
階段鉄筋2は、階段用スラブ型枠1の傾斜面に沿って所定の間隔をおいて平行して配筋された下端筋3,…と、下端筋3,…の長手方向に沿って各下端筋3,…に固着されたいなずま筋4,…と、いなずま筋4,…各段の基端部に固着された段押さえ筋5,…と、いなずま筋4,…各段の先端部(段鼻)に固着された主筋6,…とを具備している。
【0021】
そして、階段鉄筋2には、階段鉄筋2のいなずま筋4,…や主筋6,…と、階段型枠10の内面との距離、即ちかぶり量を確保するための環状の間隔保持部材7,…が主筋6,…に沿って複数設けられている。
【0022】
階段型枠10は、左右の両側に配設された傾斜桁11,11と、両傾斜桁11,11の間に設けられた複数の水平方向の段板12,…、及び、各段板12,…の先端部(段鼻)から垂下された上下方向の蹴込み板13,…とを備えている。そして、階段型枠10の段板12,…、及び、蹴込み板13,…の厚さは、5mm〜20mm程度で、薄型になっている。さらに、階段型枠10は、セメント系又は樹脂の材料によって成形されたものである。
【0023】
傾斜桁11,11は、その上側が、最上段の蹴込み板13の側端部から延設された上延設部11aと、該上延設部11aから下降傾斜した傾斜部11bと、最下段の段板12の側端部から延設された下延設部(図示せず)とを有している。その下側が、各段板12,…の側端部と各蹴込み板13,…の側端部とで形成されるいなずま形状に合わせて、各段板12,…及び各蹴込み板13,…と一体化されている。
【0024】
さらに、各段板12,…及び各蹴込み板13,…の左右の両側端部には、排水溝15,…が各段板12,…と各蹴込み板13,…とで形成されるいなずま形状に合わせて形成されている。加えて、段板12の左右の両排水溝15,15に排水すべく、各段板12の中央部から両排水溝15,15にかけて緩やかに下降傾斜する水勾配16,16が形成されている。しかも、段板12の先端部には、段板12の長手方向に沿って形成された複数の凸条の滑り止め17,…が形成されている。
【0025】
また、段板12の滑り止め17,…の後方には、鉄筋と階段型枠10との間に充填されるコンクリート充填点検穴18,…が、段板12の長手方向に添って複数穿設されている。各コンクリート充填点検穴18,…は蓋体19,…とパッキン19a,…によって密閉され、浸水防止できるようになっている。さらに、蓋体19,…と段板12,…との段差は、人が階段構造物を昇降する際にも支障をきたさない程度の段差になっている。
【0026】
連結手段は、第一連結部材20と第二連結部材25とから構成されている。第一連結部材20は、各段板12,…の裏面に溶着された大連結具21,…と、階段用スラブ型枠1の上面に溶着された小連結具22,…と、両連結具21,…,22,…を連結固定するための短尺のボルト23,…及びナット30,…とを具備している。第二連結部材25は、各段板12,…と蹴込み板13,…との境界部位に穿設された貫通穴26,…と、階段型枠10と階段用スラブ型枠1との距離を確保するためのスペーサ28,…と、貫通穴26,…の外面に固着された略円錐形状のブッシング31,…と、階段用スラブ型枠1と階段型枠10とを連結する長尺のボルト29,…及びナット30,…とを具備している。
【0027】
そして、コンクリート35は、階段の踊り場、又は、階段型枠10の側面から充填される。また、階段型枠10の両側には、図示しない階段壁型枠が立設されている。
【0028】
つぎに階段構造物の施工手順について説明する。まず、階段用スラブ型枠1を斜設した後、該階段用スラブ型枠1の上面に階段鉄筋2を配筋する。この際、階段鉄筋2は、鉄筋コンクリート躯体物の鉄筋と結束線によって筋結される(図示せず)。
【0029】
つぎに、階段用スラブ型枠1及び階段鉄筋2の上に階段型枠10を配する。この際、階段鉄筋2の間隔保持部材7,…に階段型枠10の内面が当接し、階段鉄筋2と階段型枠10との距離(かぶり量)が間隔保持部材7,…によって確保される。
【0030】
続いて、階段用スラブ型枠1と階段型枠10とを位置合わせする。即ち、階段型枠10の大連結具21,…と、階段用スラブ型枠1の小連結具22,…とを当接すると共に、階段型枠10と階段用スラブ型枠1との間にスペーサ28,…を設ける。
【0031】
その後、大連結具21,…と、小連結具22,…とを短尺のボルト23,…及びナット30,…で連結固定すると共に、長尺のボルト29,…をスペーサ28,…、及び、ブッシング31,…に挿通して、階段用スラブ型枠1と階段型枠10とを長尺のボルト29,…及びナット30,…で連結固定する。
【0032】
つぎに、階段構造物の踊り場、又は、階段型枠10の側面の少なくともいずれか一方からコンクリート35を充填する。そして、階段型枠10の各段板12,…に穿設された複数のコンクリート充填点検穴18,…からコンクリート35の充填度合い、即ち、階段鉄筋2と階段型枠10との間にコンクリート35が略均一に充填されているか否かを確認する。
【0033】
確認後、階段型枠10のコンクリート充填点検穴18,…を蓋体19,…によって密閉する。そして、コンクリート35が固化するまで放置し、コンクリート35の固化後、第二連結部材25のナット30,…を緩めて長尺のボルト29,…を抜き取り、階段型枠10のブッシング31,…の挿通穴をモルタルで埋め込み(図示せず)、階段構造物が完成する。なお、第一連結部材20はコンクリート35によって埋設される。この階段構造物の完成によって、鉄筋コンクリート躯体物全体の建築強度が確保される。
【0034】
完成された階段構造物は、固着された階段型枠10の段板12,…、及び、蹴込み板13,…が露出することになり、階段型枠10の脱型作業、及び、階段型枠10の段板12,…の上面の仕上げ作業は要しない。
【0035】
なお、前記実施形態の場合、段板12の中央部から左右の排水溝15,15にかけて緩やかに下降傾斜する水勾配16,16としたが、段板12の先端部(段鼻)にも排水できるように、段板12の基端部から先端部(段鼻)側にかけて緩やかに下降傾斜する水勾配16であってもよい。要するに、水勾配16としては、段板12の左側、右側、先端部の少なくともいずれか一方に排水できればよい。
【0036】
また、前記実施形態の場合、階段用スラブ型枠1と階段型枠10とを連結した後に、コンクリート35を充填したが、階段用スラブ型枠1と階段型枠10とを連結するだけで、作業者の歩行は充分可能である。
【0037】
さらに、前記実施形態の場合、階段型枠10を階段用スラブ型枠1に連結固定するようにしたが、階段壁型枠に連結固定するようにしてもよい。
【0038】
加えて、階段型枠10の傾斜桁11,11は、必須要件ではなく、設置される場所によっては不要になる場合もある。但し、階段壁型枠が必要になる場合には、階段壁Bの仕上げ作業が必要になるため、好ましくは、傾斜桁11,11を一体化した階段型枠10を使用した方が作業性がよくなる。傾斜枠11,11としては、簓桁、側桁のいずれであってもよい。
【0039】
また、前記実施形態の場合、第一連結部材20、第二連結部材25を有する階段型枠10及び階段用スラブ型枠1を使用したが、第一連結部材20、第二連結部材25を既設の階段用スラブ型枠に設けて、階段型枠10と連結するようにしてもよい。
【0040】
さらに、前記実施形態の場合、第一連結部材20の連結具21,22は、階段型枠10に溶着するようにしたが、階段型枠10と一体に形成するようにしてもよい。
【0041】
加えて、前記実施形態の場合、階段型枠10のコンクリート充填点検穴18,…を蓋体19,…によって密閉するようにしたが、モルタルをコンクリート充填点検穴18,…に充填してコンクリート充填点検穴18,…を密閉するようにしてもよい。
【0042】
また、前記実施形態の場合、階段型枠10の両側には、階段壁Bが立設されていたが、階段型枠10の両側の少なくともいずれか一方に手摺を取り付けるようにしてもよい。この場合、手すりは、階段型枠10と一体成形であってもよいし、別途取り付けるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の階段構造物によれば、段板及び蹴込み板が交互に配設されて一体化された階段型枠を使用するため、現場においての階段型枠の組立作業が不要になる。
【0044】
さらに、階段型枠の段板には、複数のコンクリート充填点検穴が穿設されているため、階段用スラブ型枠と階段型枠との間に充填されるコンクリートを略均一に充填できる効果がある。
【0045】
加えて、コンクリートの充填は、階段用スラブ型枠と階段型枠との間のみであるため、階段型枠の段板及び蹴込み板の仕上げ作業が不要になる。
【0046】
また、階段型枠の段板において、排水溝や水勾配を形成したり、段板の段鼻において、滑り止めを設けたりすることで、排水処理及び安全性の確保を実現できる。
【0047】
さらに、階段用スラブ型枠と階段型枠とを連結して一体化するようにしたので、作業者の通行路、及び、階段型枠の固着強度を確保するのに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の階段構造物の完成概略斜視図である。
【図2】コンクリート充填前の階段構造物の切断正面図である。
【図3】コンクリート充填前の階段構造物の側断面図である。
【符号の説明】
1 階段用スラブ型枠
2 階段鉄筋
3 下端筋
4 いなずま筋
5 段押さえ筋
6 主筋
7 間隔保持部材
10 階段型枠
11 傾斜桁
11a 上延設部
11b 傾斜部
12 段板
13 蹴込み板
15 排水溝
16 水勾配
17 滑り止め
18 コンクリート充填点検穴
19 蓋体
19a パッキン
20 第一連結部材
21 大連結具
22 小連結具
23、30 ボルト
25 第二連結部材
26 貫通穴
28 スペーサ
29 ブッシング
30 ナット
31 ブッシング
35 コンクリート
B 階段壁

Claims (5)

  1. 斜設された階段用スラブ型枠と、該階段用スラブ型枠の上面に配筋された階段鉄筋と、階段用スラブ型枠及び階段鉄筋の上に配される階段型枠と、階段用スラブ型枠及び階段型枠の間に充填されるコンクリートとから構成される階段構造物において、階段型枠セメント系又は樹脂材料で形成された段板及び蹴込み板交互に配設て一体化され、しかも、階段型枠の段板には、複数のコンクリート充填点検穴が穿設され、さらに、各コンクリート充填点検穴は、着脱可能な蓋体、又はモルタルによって密閉されてなり、コンクリートの充填は階段構造物の踊り場、又は階段型枠の側面の少なくともいずれか一方から行われ、コンクリートの充填度合いの確認は階段型枠の段板に穿設された複数のコンクリート充填点検穴から行われるものであることを特徴とする階段構造物。
  2. 階段型枠の段板には、その両端部に排水溝が形成され、さらに、階段型枠の段板には、段板の排水溝、又は、段板の段鼻の少なくともいずれか一方への水勾配が形成され、加えて、段板の段鼻には、滑り止めが設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の階段構造物。
  3. 階段用スラブ型枠と階段型枠とが、階段型枠の各段板の裏面に設けた大連結部と階段用スラブ型枠の上面に設けた小連結部とをボルトとナットで締結する第1連結部材と、階段型枠の各段板と蹴込み板との境界部位に穿設された貫通穴と、階段型枠と階段用スラブ型枠との距離を確保するためのスペーサーと、貫通穴の外面に固着されたほぼ円錐形状のブッシングと、階段型枠と階段用スラブ型枠を連結する長尺のボルトとナットでなる第2連結部材とから構成された連結部材によって連結されて一体化されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の階段構造物。
  4. 階段用スラブ型枠を斜設した後、該階段用スラブ型枠の上面に階段鉄筋を配筋し、つぎに、階段用スラブ型枠及び階段鉄筋の上に階段型枠を、前記階段鉄筋の間隔保持部材が前記階段型枠の内面に当接するようにして配し、続いて、階段用スラブ型枠と階段型枠とを、連結部材によって連結して固定し、その後、階段構造物の踊り場、又は、階段型枠の側面の少なくともいずれか一方からコンクリートを充填し、階段型枠の段板に穿設された複数のコンクリート充填点検穴からコンクリートの充填度合いを確認するようにしたことを特徴とする階段構造物の施工方法。
  5. 前記連結部材が、階段型枠の各段板の裏面に設けた大連結部と階段用スラブ型枠の上面に設けた小連結部とをボルトとナットで締結する第1連結部材と、階段型枠の各段板と蹴込み板との境界部位に穿設された貫通穴と、階段型枠と階段用スラブ型枠との距離を確保するためのスペーサーと、貫通穴の外面に固着されたほぼ円錐形状のブッシングと、階段型枠と階段用スラブ型枠を連結する長尺のボルトとナットでなる第2連結部材とから構成されてなり、第1連結部はコンクリート充填によってコンクリート内に埋設され、第2連結部材は、充填したコンクリートが固化した後、そのナットをゆるめ長尺のボルトを抜き取り、前記ブッシングの挿通孔をモルタルで埋めるようにしてなることを特徴とする請求項4に記載の階段構造物の施工方法。
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