JP4106492B2 - 小型飛行機、風向風速感知自動方向変換繋留装置 - Google Patents

Description

この発明は、空港などの広場に駐機される小型飛行機が、強風時常に機首が風に正対し、最良の状態で駐機繋留出来る装置である。

小型飛行機はその性質、構造上、繋留時の横風、背風には非常に弱く、常に破損や転覆などの危険がつき纏い、気象変化や予報等で風向きが変わる都度、昼夜を問わず、風に正対する様、人力により機首方位を風上に常時変換しなければ安全を保つ事が出来ない。
これが小型飛行機を管理する者の最大の悩みである。

図１の基礎一体円周レールを駐機場の地盤に水平に設置し、その上に３６０度回転する円盤、図２を組み込み、図２の７の折りたたみ式登坂板から小型飛行機を載せ、３車輪全てが図２の２及び５のタイヤガードに納まり、主輪を図２の６のロック掛け金で固定する。更に円盤に装備された図２の４のロープフックと飛行機の繋留かんをロープで固定する。
飛行機には垂直尾翼があるため、風を感じれば、風向風速計と同じ様に常に風に正対しようとする機構になっているので、この機構を応用した。
然し、風向風速計の様に、常にクラクラ小刻みに向きを変え、飛行機が常時ぐらぐら揺れては、機体の保守は勿論、周囲の安全上好ましくないので、この発明の最も主眼とする図５の風向風速感知自動ブレーキ開閉装置を図２の１に取り付け、ブレーキパット、図５の１９を図１の基礎一体円周レールに押圧し制御することにより、あるレベル以上の風速を感じるとスムーズに風に正対する機能を得た。これにより、小型飛行機を管理する者の最も悩みである管理労力を著しく軽減した。

発明を実施するための説明

図５の風向風速感知自動ブレーキ開閉装置は、弱風時は図１の基礎一体円周レールに、図５の１９のブレーキパットを押圧し、図２の回転円盤を静止状態に保ち、調整設定したレベル以上の風速になった時、風を受けた図７のポール先端のプラスチック球が風下方向にポールを傾かせる事により、図５の１０のポール垂直保持ブレーキ開閉座金が図５の９のポール垂直保持、感風圧調整スプリングの一方を押し上げ、図５の１６の押圧ブレーキシャフトを引き上げて、ブレーキを解除し、円盤がフリーとなり、飛行機が垂直尾翼の働きによって円盤と共に風に正対する。

図５の１７のスプリングによるブレーキパット圧はその機種、また必要に応じ、図５の１３−１４のスプリング圧調整ロック機構により、強弱調整自在とした。
更に図５の１７のスプリングによるパット圧のロスを防ぐため、下部ローラを取り付けた。
ブレーキパット圧は８キログラム〜１５キログラムと設定した。

この、小型飛行機、風向風速感知自動方向変換繋留装置、の使用限界は飛行機の全備重量５００キログラムから１５００キログラムと設定した。
本装置重量が２００キログラムを超えるため、想定される最大級の強風でも、不当移動することはない。
機体全備重量が更に大きくなれば、これに対応した強度、大型化を図れば、容易に適合出来る。

小型飛行機、風向風速感知自動方向変換繋留装置 回転円盤基礎部 基礎一体円周レール、平面図・側面図・断面図 小型飛行機、風向風速感知自動方向変換繋留装置 回転円盤 天盤 平面図・側面図 小型飛行機、風向風速感知自動方向変換繋留装置 回転円盤骨組図 平面図・断面図 小型飛行機風向風速感知自動方向変換繋留装置 断面詳細図 図１及び図２の回転円盤システム詳細断面図、スムーズな回転を得るため、センターブロックにボールベアリング及びスラストベアリングを採用した。また図２の外周に図１のレール上下を挟んで、負荷上部ローラと、図１、図２の分離防止とギャプアジャスターを兼ねた下部ローラを夫々８箇所取り付けた。この組み合わせにより、図１と図２は分離しない。更にスムーズな円回転を得るため、上部ローラガード背部にテーパを施し、ローラを適度内側に傾かせた。

風向風速感知自動ブレーキ開閉装置 断面詳細図。 小型飛行機風向風速感知自動方向変換繋留装置 断面姿図。 風向風速感知自動ブレーキ開閉装置 断面姿図。最良の感風圧を得るためポールを伸縮調整自在とした。 実用平面図。飛行機繋留後登坂板は折りたたむ。 実用側面図。

符号の説明

１ 風感知球ポール
２ ポールジョイント
３ ブレーキ開閉ワイヤー調整ガード
４ ブレーキ開閉ワイヤー調整ロックナット
５ φ４ブレーキ開閉ワイヤー
６ 防塵、Ｏリング
７ 防塵スライドカバー
８ ポール垂直保持感風圧調整キャップ
９ φ５ポール垂直保持感風圧調整スプリング
１０ ｔ６ポール垂直保持ブレーキ開閉座金
１１ ブレーキ開閉システムボックス
１２ ブレーキシャフトジョイント
１３ ブレーキ圧調整シャフトガード
１４ ブレーキ圧調整ガードロックナット
１５ ｔ６回転盤天板
１６ φ２０ブレーキシャフト
１７ φ５ブレーキ圧調整スプリング
１８ ｔ７ブレーキパットガイド
１９ ｔ７ブレーキパット
２０ 基礎一体円周レール

Claims (1)

1. 地盤設置基礎部と軽くスムーズに回転する上部回転円盤を組み合わせ、その円盤上に折りたたみ式登坂板から小型飛行機を載せ、車輪ガードに３輪とも固定、更に円盤上のフックと飛行機の繋留かんをロープで固定し、この回転円盤天盤に取り付けた風向風速感知自動ブレーキ開閉装置によって、弱風時は回転円盤基礎部の基礎一体円周レールにブレーキパットを押圧し、回転円盤を静止状態に保つが、調整設定したレベル以上の風速になった時は風を受けたポール先端のプラスチック球が風下方向にポールを傾かせることにより、ポール垂直保持ブレーキ開閉座金がポール垂直保持、感風圧調整スプリングの一方を押し上げ、押圧ブレーキシャフトを引き上げて、ブレーキを解除し、円盤がフリーとなり、飛行機が垂直尾翼の働きによって円盤と共にスムーズに風に正対維持が確保できることを特徴する地上据え置き型の繋留装置。

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