JP4106216B2 - 吸引洗浄摘便装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は吸引洗浄摘便装置に係り、特に体力の低下等により自力排便が不能な場合に人為的に摘便するとともにその排便を吸引排出し、かつ***部を洗浄して洗浄廃液を回収するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、寝たきり老人等で体力が弱っていて自力で排便できない場合には、介護者等が医療用手袋を装着して人為的に摘便をしているが、摘便により残存汚物が飛散したり周辺を汚損するため、頗る困難な作業を強いられていた。また、摘便器具として、例えば実開平6−11741号公報に示すものが提案されている。前記提案に係るものは、図8に示すように、開口部bを一端に設ける外筒部aと該外筒部a内に内装される内筒部cとの間に送液ポンプdにより湯を圧送するための一端が閉鎖され、通孔eを放射状に設けた通液路fを有する二重管構造の挿入部gを形成し、内筒部c内の空洞部hにはモータiの駆動力を受動して回転可能になり、撹拌羽根jを有する回転軸kを設け、前記空洞部hに対して回収ポンプlにより***物を吸引、除去するための吸引ホースmを接続した外形がピストル形のものである。
そして、使用には介護者が把手部nを把持し、二重管構造の挿入部gに設けた通液路fに送液ポンプdにより湯を圧送して通孔eから肛門内に湯等の液体W′1を流失しながら、自ら便を***することができない者の肛門内に挿入部gを挿入することにより液体W′1の潤滑性にて体内の便を挿入部g内に送り込み、モータiの駆動により回転される回転軸kの撹拌羽根jにより粉砕し、前記液体W′1と混合して液状の***物にし、吸引ホースmを通じて外部タンクoに回収するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8に示す上記従来の摘便器具は、挿入部gよりなる異物を患者の肛門内に挿入しなければならず、しかも体内に液体W′1が流出されるので、患者は苦痛を伴う。
また、挿入部gを肛門内に挿入して液体W′1を体内に流入させて摘便を行うものであるため、液状化された便が、摘便作業中に肛門と挿入部gとの間から噴出し、周囲や介護者に飛散すると共に悪臭が発生する等の欠点がある。
さらに、液体W′1を圧送するための送液ポンプdや液状の***物を回収するための回収ポンプl、そのためのモータや撹拌羽根jに回転力を与えるためのモータi等を必要とするため、複雑な構造となって部品点数が多くなる等の欠点がある。
【0004】
本発明の目的は上記従来の欠消し、患者に苦痛を与えることなく摘便でき、しかも***物が周囲に飛散したり、悪臭の発生を確実に阻止でき、***部の洗浄と***物の排出を的確になし得るようにした吸引洗浄摘便装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の吸引洗浄摘便装置は、請求項1のものにおいては、自力での排便が不能な場合に使用され、***部を含む部位に当接して操作部から人為的に摘便すると共にその排便を吸引排出し、かつ***部を洗浄するための吸引洗浄摘便装置であって、当接部が略吸盤状をなしていて、当接開口縁が***部を洗浄すべき部位の周辺に密着して覆われる外形形状を有する受便器本体と、該受便器本体の背面側に設けられた操作口と、手指部が操作口から受便器本体部内に挿入されると共に手首部が操作口の開口縁部に着脱自在に密着して装着される柔軟性及び防水性の交換可能な手袋と、前記操作口の下方部に前記受便器本体内に設けられていて、水、或いは消毒液を添加した水、温水等の洗浄液を受便器本体内に給水するための多孔ノズル状の給液口と、受便器本体の下底部に受便器本体内に排出された***物及び洗浄済洗浄液を吸引排出するために設けられた吸引口と、前記給液口に洗浄液を給液する給液装置と、前記吸引口に接続される吸引装置と、を備えていることを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に記載のものにおいては、請求項1において、前記吸引口からの吸引に伴う受便器本体内の減圧によって当接部が***部の周辺に吸着されると共に前記給液口から洗浄液が噴出するようになっていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の請求項3に記載のものにおいては、請求項1又は2のいずれかにおいて、前記受便器本体の左右の外側に前記吸引口よりも高い高さに過負圧防止の吸気部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項4に記載のものにおいては、請求項1〜3のいずれかにおいて操作口の開口縁部に取付リング機構が回転自在に設けられ、該取付リング機構の取付フランジ部に手袋の手首部が係止保持されて操作者の手首が回動可能になっていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項5に記載のものにおいては、請求項1〜4のいずれかにおいて、取付リング機構は、取付フランジ部に設けた係止部に手袋の手首部を係止、保持させた状態で操作口内に回転自在に挿入し、前記操作口の開口縁部にロック手段を介して嵌合し、取付けられ前記取付フランジ部を締付けるための締着リングと、手袋の手首の外周と前記取付フランジ部の内周との間に介装され手首装填口に対して弾接される略環状の弾性シール部材とから形成されたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項6に記載のものにおいては、請求項1〜5のいずれかにおいて、手首装填口は、正面略長円形に取付フランジ部に設けられ、手袋の手首を外側に折返して保持する適宜対をなす係止部を前記手首装填口の外縁に対向して設け、対向する該係止部の何れか一方は取付リング機構に固定して設けられ、係合部の何れか他方はストッパ手段を介して係脱可能に手首装填口の中心方向へ移動可能に設けられたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項7に記載のものにおいては、請求項1〜6のいずれかにおいて、受便器本体内で給液管の先端に配置された給液口が多孔ノズル状に形成され洗浄液が噴出可能に供給されることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の吸引洗浄摘便装置の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1は吸引洗浄摘便装置の要部の断面図、図2は分解斜視図、図3は正面図、図4は使用状態の一例を示す正面図、図5は使用状態の他の例を示す正面図、図6は吸引洗浄摘便装置の全体構成を示す側面図、図7は本実施形態を構成する取付フランジ部を示す斜視図である。
【0013】
図1において、Aは吸引洗浄摘便装置である。1は受便器本体であって、この受便器本体1は耐水性がある剛性材、好ましくは透明な合成樹脂により形成され、当接部2が略吸盤状をなしていて、当接開口縁が人体Hの***部の洗浄すべき部位の周辺に密着して覆われる外形形状を備えている。1aは受便器本体1の外側(図3では左右両側)に設けられる吸気部であり、この吸気部1a,1aは後記吸引装置11の吸引口10からの吸引により受便器本体1内が過度に減圧されるのを防止し、当接部2が人体部位に食い込んだり皮膚が受便器本体1内に引き込まれるのを防止するために、前記吸引口10に対して略同高さ以上に設けられた下方側の一端が受便器本体1内に連通し、上方側の他端が受便器本体1の外部に開放している。
【0014】
3は受便器本体1の背面側に設けられた操作口であり、この操作口3から柔軟性および防水性を備えた手袋4の手指部4aが受便器本体1内に挿入されると共に開口縁部3aに手首部4bが着脱自在に密着して装着される。
5は前記操作口3の下方部に受便器本体1内に配置された多孔ノズル状の給液口であり、この給液口5から温水その他の洗浄液W1が受便器本体1内に噴出されるようになっている。
【0015】
前記給液口5は洗浄液W1を給液するための給液装置6に接続される。この給液装置6は水、温水その他の洗浄液W1を貯留する給液槽7と、洗浄液W1を供給するための給液ポンプ8と、給液ポンプ8と給液口5とを接続する給液管9とにより形成される。給液槽7には、通常の水、或は消毒液を添加した水、温水等の洗浄液W1が投入されるが、例えば、底部に加温又は保温のための熱源を配置しておくように構成してもよい。給液管9は例えばビニール、ゴムなどの可撓性を有する可撓管が最適である。
【0016】
10は受便器本体1内の下底部に設けられた吸引口であり、この吸引口10は受便器本体1内に排出された***物及び洗浄済廃液W2を吸引排出するためのものである。11は前記吸引口10に接続される吸引装置であり、この吸引装置11で受便器本体1内を減圧することにより当接部2が人体Hの***部の周辺に吸着されると共に受便器本体1内に排出された***物を吸引排出する。これと同時に給液槽7から洗浄液W1を吸引して給液口5から噴出させ、局部を洗浄すると共に受便器本体1内の洗浄済廃液W2を吸引排出する。また、図6に示すように給液ポンプ8と給液口5とを接続する給液管9の管端に設けた給液ポンプ8を駆動させることにより給液槽7内の洗浄液W1を吸引して給液口5から噴出させることもできる。
【0017】
前記吸引装置11は、気密的に密閉できる密閉蓋12aを備えた廃液貯留槽12と、該廃液貯留槽12と受便器本体1とを連結する吸引パイプ13と、廃液貯留槽12内の空気を吸引するエアーポンプ14とで構成され、廃液貯留槽12内の空気をエアーポンプ14で吸引することにより吸引パイプ13を介して受便器本体1内の洗浄済廃液W2を吸引して廃液貯留槽12に貯留するように構成されている。
【0018】
また、前記廃液貯留槽12とエアーポンプ14とは吸気パイプ15で連結されており、該吸気パイプ15には減圧調節弁16が設けられている。なお、17はエアーポンプ14の電源を示している。
【0019】
18は手袋4の手首部4bを操作口3の開口縁部3aに着脱自在に密着して装着するために回転自在に設けられた取付リング機構であり、この取付リング機構18の取付フランジ部19に手袋4の手首部4bが係止保持されることにより操作者の手首は回動可能になる。
すなわち、手袋4を受便器本体1に取付けるための取付リング機構18は、手袋4を操作口3に対して装填するのに際し、取付フランジ部19に設けた係止部20A,20Bに手袋4の手首部4bを係止、保持させた状態で操作口3内に回転自在に挿入し、前記操作口3の開口縁部3aにロック手段21を介して嵌合して取り付けられるものであり、前記取付フランジ部19を締め付けるための締着リング22と、密閉度を保持するために手袋4の手首部4bの外周と前記取付フランジ部19の内周との間に介装されて手首装填口23に対して弾接される略環状のシール部材24とから形成される。前記ロック手段21は受便器本体1の背面に設けた取付部25,25に枢着軸26で起伏可能に枢着したロック爪27により係脱可能に取り付けられる。
【0020】
手首装填口23は正面略長円形をなすように取付フランジ部19に設けられ、手袋4の手首部4bを外側に折り返して保持する適宜対をなす係止部20A,20Bが前記手首装填口23の外縁に対向して設けられ、このうち対向する該係止部20A,20Bの何れか一方は取付リング機構18に固定して設けられ、他方はストッパ手段28を介して係脱可能に手首装填口23の中心方向0へ移動可能に設けられる。前記係止部20Aは図1に示すように断面略L形に形成される。また、係止部20A,20Bは手袋4の手首部4bを外側に折り返して保持を確実にするために、外側に突起部20A1,20B1が設けられている。手首装填口23を正面略長円形に形成したのは、摘便時に取付フランジ部19に取り付けた手袋4内に手を挿入し易くするとともに挿入後は手首に手袋4がマッチし、しかも手袋4の手首部4bと手袋装填口23との間の気密性を図るためである。
28は手首装填口23に対して移動可能に設ける係止部20Aを所望位置に固定するためのストッパ手段であり、断面略L形の係止部20Aの左右両側を摺動自在に収容する溝29aを有し、取付フランジ部19に対向して起立した案内部材29,29と、該案内部材29,29の何れか一側に内側に向かって進退自在に螺合され、先端部30aを係止部20Aの外側に緩み防止用のコイルばね31を介して当接して所望位置に係止させる止めねじ30とにより形成される。
【0021】
前記のような構成において、吸引洗浄摘便装置Aにおいては、給液槽7、廃液貯留槽12及びエアーポンプ14はキャスターローラーを備えた移動可能な装置収納ボックス(図示しない)に収納し、各病床を移動できるように構成すれば便利である。
【0022】
本発明の一実施形態は以上の構成からなり、例えば寝たきり老人や脊髄損傷、下半身麻痺、足の怪我をした等で動けない自力で排便が不能な患者等の摘便をなすには、先ず手袋4の手首部4bを取付リング機構18における取付フランジ部19に設けた操作口3の開口縁部3aに密着して装着する。
【0023】
すなわち、手袋4を受便器本体1に設ける操作口3内に装填し、手袋4の手首部4bを弾性シール部材24を介して外側に折り返して取付リング機構18の前記取付フランジ部19の係止部20A,20Bに手首部4bを係止、保持させる。
【0024】
前記手首装填口23の外縁に対向して設けた係止部20A,20Bの何れか一方の係止部20Bは取付リング機構18に固定して設けられ、他方の係止部20Aは取付フランジ部19に対向して起立した案内部材29,29の溝29a,29a内を内側に向かって移動できるようになっているから、該係止部20Aを移動させ、先端部30aを係止部20Aの外側にコイルばね31を介して当接した止めねじ30により所望位置に固定される。こうして、手袋4は手首部4bの外周と前記取付フランジ部19の内周との間に手首装填口23に対して弾接される略環状の弾性シール部材24が介装されるから、操作者の手首部4bの太さに合致して液密に係止部20A,20Bに係止、保持させることができる。
【0025】
そして、取付フランジ部19は、手袋4を前述のように手首装填口23に係合、保持して取り付けた状態で操作口3内に回転自在に挿入され、該操作口3の開口縁部3aにロック手段21によりロックされる締着リング22を外側から嵌合することにより回動可能に取り付けられる。
【0026】
人体への装着に際しては、受便器本体1の略吸盤状の当接部2を人体Hの***部周辺に当接する。この場合、患者の症状等により図4に示すように患者を仰向けにした状態で当接したり、図5に示すように横臥した状態で当接する。この当接状態で作業者が手袋4内に手指を挿入して摘便作業を行う。
摘便作業は受便器本体1の操作口3内に挿入された手袋4の手指部4aを患者の肛門内に挿入して行うが、この際、予め手袋4の外表面に軟膏、ゼリー状物、クリームなどを塗布しておけば手袋4の手指部4aの肛門内の挿入を円滑に、しかも苦痛を伴うことなく行うことができる。取付リング機構18の取付フランジ部19は、締着リング22に対して回動自在に密着して取り付けられているので、操作口23内において手は自由に動き摘便作業がし易い。
【0027】
他の操作例としては、前記当接部2を所定部位に当接した状態で吸引装置11のエアーポンプ14を駆動して吸引口10から吸引することにより受便器本体1内が減圧され、当接部2が人体Hに対して吸着すると共に手袋4が受便器本体1内で膨らみ、手指の挿入が容易となる。そして、給液装置6の給水ポンプ8を駆動することにより多孔ノズル状の給液口5から温水その他の洗浄液W1を受便器本体1内に噴出させ、これによって肛門を開かせるような刺激を与えると共に肛門を湿潤させて摘便作業を容易になし得るようにしてもよい。
摘便後は、前記供給口5からの洗浄液の噴出により***部を洗浄すると共に、受便器本体1内に***された***物及び洗浄済廃液W2を吸引、排出する。***物は摘便作業中に周囲や介護者に飛散して汚すことはなく、また***物からの臭が受便器本体1から周囲に漏れることもなく吸引装置11により吸引されて廃液貯留槽12内に貯留される。
【0028】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の発明によれば、自力での排便が不能な場合に使用され、***部を含む部位に当接して操作部から人為的に摘便すると共にその排便を吸引排出し、かつ***部を洗浄するための吸引洗浄摘便装置であって、当接部が略吸盤状をなしていて、当接開口縁が***部を洗浄すべき部位の周辺に密着して覆われる外形形状を有する受便器本体と、該受便器本体の背面側に設けられた操作口と、手指部が操作口から受便器本体部内に挿入されると共に手首部が操作口の開口縁部に着脱自在に密着して装着される柔軟性及び防水性の交換可能な手袋と、前記操作口の下方部に前記受便器本体内に設けられていて、水、或いは消毒液を添加した水、温水等の洗浄液を受便器本体内に給水するための多孔ノズル状の給液口と、受便器本体の下底部に受便器本体内に排出された***物及び洗浄済洗浄液を吸引排出するために設けられた吸引口と、前記給液口に洗浄液を給液する給液装置と、前記吸引口に接続される吸引装置と、を備えているから、患者に苦痛を与えることなく容易に摘便作業を行うことができ、しかも***物が周囲に飛散したり、悪臭が漂うのを確実に阻止でき、さらには簡単な構造で部品点数が少なく安価に製作できる。
【0029】
本発明の請求項2に記載によれば、請求項1において前記吸引口からの吸引に伴う受便器本体内の減圧によって当接部が***部の周辺に吸着されると共に前記給液口から洗浄液が噴出するようになっているから、受便器本体の当接部が***部の周辺に吸着され、***後の局部を洗浄することができ、***物が周囲に飛散したり、悪臭が漂うのを確実に阻止できる。
【0030】
本発明の請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2において前記受便器本体の左右の外側に前記吸引口よりも高い高さに過負圧防止の吸気部が設けられているから、受便器本体の当接部が過度の吸引により食い込むことなく、受便器本体の当接部を***部の周辺に確実に吸着することができる。
【0031】
本発明の請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかにおいて、操作口の開口縁部に取付リング機構が回転自在に設けられ、該取付リング機構の取付フランジ部に手袋の手首部が係止保持されて操作者の手首が回動可能になっているから、手袋内に挿入した操作者の手は自由に動き、摘便作業を円滑かつ迅速に行える。
【0032】
本発明の請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれかにおいて、取付リング機構は、取付フランジ部に設けた係止部に手袋の手首部を係止、保持させた状態で操作口内に回転自在に挿入し、前記操作口の開口縁部にロック手段を介して嵌合し、取付けられ前記取付フランジ部を締付けるための締着リングと、手袋の手首の外周と前記取付フランジ部の内周との間に介装され手首装填口に対して弾接される略環状の弾性シール部材とから形成されているから、手袋を受便器本体の操作口の開口縁部に取付リング機構を介して着脱可能に取り付けることができるとともに手袋の取付部分を密着して取付けることができる。
【0033】
本発明の請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれかにおいて、
手首装填口は、正面略長円形に取付フランジ部に設けられ、手袋の手首を外側に折返して保持する適宜対をなす係止部を前記手首装填口の外縁に対向して設け、対向する該係止部の何れか一方は取付リング機構に固定して設けられ、係合部の何れか他方はストッパ手段を介して係脱可能に手首装填口の中心方向へ移動可能に設けられたから、手袋の着脱操作を迅速かつ確実に行えるとともに手袋の手首部を操作者の手首の太さに応じて取り付けることができる。
【0034】
本発明の請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6のいずれかにおいて、受便器本体内で給液管の先端に配置された給液口が多孔ノズル状に形成され洗浄液が噴出可能に供給されるようになっているから、摘便後の局部を洗浄して清潔にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸引洗浄摘便装置の一実施形態を示す要部の断面図である。
【図2】同じく分解斜視図である。
【図3】同じく正面図である。
【図4】同じく使用状態の一例を示す正面図である。
【図5】同じく使用状態の他の例を示す正面図である。
【図6】本実施形態の吸引洗浄摘便装置の全体構成を示す側面図である。
【図7】同じく本実施形態に使用する取付リング機構を示す斜視図である。
【図8】従来の摘便装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
A 吸引洗浄摘便装置
H 人体
1 受便器本体
2 当接部
3 操作口
4 手袋
4b 手首部
5 給液口
6 給液装置
7 給液槽
8 給水ポンプ
11 吸引ポンプ
18 取付リング機構
19 取付フランジ部
20A 係止部
20B 係止部
21 ロック手段
24 弾性シール部材
28 ストッパ手段
W1 洗浄液
W2 洗浄済廃液
Claims (7)
- 自力での排便が不能な場合に使用され、***部を含む部位に当接して操作部から人為的に摘便すると共にその排便を吸引排出し、かつ***部を洗浄するための吸引洗浄摘便装置であって、当接部が略吸盤状をなしていて、当接開口縁が***部を洗浄すべき部位の周辺に密着して覆われる外形形状を有する受便器本体と、該受便器本体の背面側に設けられた操作口と、手指部が操作口から受便器本体部内に挿入されると共に手首部が操作口の開口縁部に着脱自在に密着して装着される柔軟性及び防水性の交換可能な手袋と、前記操作口の下方部に前記受便器本体内に設けられていて、水、或いは消毒液を添加した水、温水等の洗浄液を受便器本体内に給水するための多孔ノズル状の給液口と、受便器本体の下底部に受便器本体内に排出された***物及び洗浄済洗浄液を吸引排出するために設けられた吸引口と、前記給液口に洗浄液を給液する給液装置と、前記吸引口に接続される吸引装置と、を備えていることを特徴とする吸引洗浄摘便装置。
- 前記吸引口からの吸引に伴う受便器本体内の減圧によって当接部が***部の周辺に吸着されると共に前記給液口から洗浄液が噴出するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の吸引洗浄摘便装置。
- 前記受便器本体の左右の外側に前記吸引口よりも高い高さに過負圧防止の吸気部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか記載の吸引洗浄摘便装置。
- 操作口の開口縁部に取付リング機構が回転自在に設けられ、該取付リング機構の取付フランジ部に手袋の手首部が係止保持されて操作者の手首が回動可能になっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の吸引洗浄摘便装置。
- 取付リング機構は、取付フランジ部に設けた係止部に手袋の手首部を係止、保持させた状態で操作口内に回転自在に挿入し、前記操作口の開口縁部にロック手段を介して嵌合し、取付けられ前記取付フランジ部を締付けるための締着リングと、手袋の手首の外周と前記取付フランジ部の内周との間に介装され手首装填口に対して弾接される略環状の弾性シール部材とから形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の吸引洗浄摘便装置。
- 手首装填口は、正面略長円形に取付フランジ部に設けられ、手袋の手首を外側に折返して保持する適宜対をなす係止部を前記手首装填口の外縁に対向して設け、対向する該係止部の何れか一方は取付リング機構に固定して設けられ、係合部の何れか他方はストッパ手段を介して係脱可能に手首装填口の中心方向へ移動可能に設けられたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の吸引洗浄摘便装置。
- 受便器本体内で給液管の先端に配置された給液口が多孔ノズル状に形成され洗浄液が噴出可能に供給されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の吸引洗浄摘便装置。
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CN103702640A (zh) * | 2011-06-13 | 2014-04-02 | 国立大学法人名古屋大学 | 取便包 |
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