JP4104336B2 - カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影した画像を液晶表示器(LCD)などの画面で視認できるデジタル画像モニタ付きのカメラの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラの普及が進んでいるが、ピント合わせに関してはユーザが思った通りのピントの写真を得るのは困難である。例えば、図1の撮影シーン10のように画面内に種々の空間周波数や距離の被写体が混在するシーンでは、主被写体とは別の雑被写体にピントが合ってしまうことがある。このことから、ピント合わせをより正しく行えるよう更なる改良を必要としていた。このようなピント合わせに関する技術の中で、ピント合わせの状態をカメラに表示させることでユーザがピント合わせの状態を確認できるようにする技術が提案されている。このピント合わせの状態を確認できるようにする技術としては、特開平10−48733号公報に開示されているカメラのようにファインダ画面内に測距ポイントと共にピント合わせポイントをスーパーインポーズ表示するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特開平10−48733号公報に開示されているカメラでは、ピント合わせ状態を確認するのに十分とは言えず、より直接的にどの位置にどのようにピントが合っているかが分かるように表示できる技術が求められている。また、ファインダ画面内にスーパーインポーズ表示するため、ファインダ画面内の他の表示が見えにくくなることもあった。更に、実際には撮影されない枠などもファインダ画面内に表示されるため、ユーザの混乱を招く可能性もあった。
【0004】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ユーザが想定している被写体に正しくピントが合っているかを確認しやすく、操作性の優れたカメラを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明によるカメラは、被写体像を結像させる撮影光学系と、被写体を撮影して画像データとして出力する撮像手段と、上記撮影のための撮影準備動作を指示する操作手段と、上記操作手段の操作時間間隔を測定する計時手段と、上記操作手段の操作に応答して複数の測距点の各々に対応する被写体までの距離を測定し、上記計時手段の出力が所定時間より長い場合には所定の測距点の距離情報を出力し、上記計時手段の出力が所定時間より短い場合には前回出力した測距点とは別の測距点の距離情報を出力する測距手段と、上記測距手段が出力した距離情報に対応する測距点の被写体に合焦させるように上記撮影光学系を駆動する撮影駆動手段と、上記撮影光学系の駆動後に上記撮像手段が出力する画像データ全体の中で上記測距手段が距離情報を出力した測距点周辺の画像データを拡大して表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0006】
即ち、本発明のカメラは、撮影中にピント合わせを行った被写体の拡大表示を行うことで、撮影中にピントの状態を確認でき、更に、拡大表示によりピントの状態を確認しやすい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0008】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係るカメラ内部の電子回路のブロック図を図1に示す。
【0009】
図1の撮影シーン10のように主被写体である人物11aは小さく、画面の大部分を占めるものが遠距離の風景であり、なおかつ、木11bや山などの空間周波数の高いものや低いものが混在していると、カメラは主被写体である人物11a以外のもの(例えば木11b)に誤ってピント合わせしてしまうことがあった。
【0010】
本第1の実施の形態に係るカメラ内部の電子回路には、撮影レンズ2を介して被写体の像信号を形成する撮像素子3と、その像信号に対して圧縮等の画像処理を施した後、メモリ6aに記憶したり表示器(LCD)8に表示したりする画像処理回路6などが設けられている。CPU1はワンチップマイコン等からなる演算制御部であり、レリーズボタン9aやピント位置変更スイッチ9bなどの各スイッチ類の操作にしたがって、カメラ全体のシーケンスを制御し、撮像素子3の出力に基づいてピント合わせ制御などを行う。つまり、被写体の像信号から所定の空間周波数成分を取り出してそのコントラストを判定するピント判定回路5の出力に応じて撮影レンズドライブ回路(LD)4を介して撮影レンズ2を駆動制御してピント合わせを行う。また、CPU1は、LCD8に画像表示するためにLCDドライバ7の制御も行う。特に、本実施の形態の特徴であるピント合わせ状態確認機能を作動させる際には、画像処理回路6を介して撮像素子3の特定の部分のみを選択し、その特定部分の画像を切り出してLCD8に拡大表示させるようにLCDドライバ7を制御する。また、撮影時に露出が足りない場合には、ストロボ12を発光させたりして、光を補うような制御もCPU1が行う。
【0011】
このような構成のカメラをユーザが扱っている様子を図2に示す。カメラ30の背面には、上記LCD8が設けられていて、レリーズボタン9aやピント位置変更スイッチ9b及びピント位置調節スイッチ9cなどの操作に応じて、表示画像を切り替えるようにCPU1によって制御される。レリーズボタン9aは、撮像素子3によって撮像した画像をメモリ6aに記憶させるためのスイッチである。また、ピント位置変更スイッチ9bは、測距ポイント(ピント合わせポイント)の変更を行うためのスイッチである。また、ピント位置調節スイッチ9cは、選択したピント合わせポイントにおけるピント位置の微調節を行うためのスイッチである。
【0012】
ユーザはこのLCD8に表示された画面を見ながらピントや構図が正しいかどうかをチェックすることができる。ここで、撮像素子3は図3のように3a,3b,3cの3つのピント検出エリアを有することを想定して説明を続けるが、このエリア数は3つに限らず、中央一点を含む5つでも7つでも良い。このようにピント検出エリアを複数にすることによって、中央に被写体がいる場合はもとより、図1のような被写体が画面中央にいないシーンであってもピント位置検出が可能となる。しかし、こうした構成の副作用によって、本来ピントを合わせるつもりでなかった被写体にピントが合ってしまい、肝心の主被写体のピントが外れてしまうという現象が生じてしまう。
【0013】
本実施の形態のカメラは、図2(B)、図2(C)に示すように、LCD8にメイン画面8aと拡大画面8bとを表示できるようになっている。なお、これらメイン画面8aと拡大画面8bとの画面切り替えは、専用の表示切替スイッチを設けることにより、CPU1が、この表示切替スイッチのON操作を判定した場合に切り替わる構成としても良いし、所定時間毎に表示が切り替わる構成としても良い。更には、メイン画面8aと拡大画面8bとを分割表示することにより1つのLCD8上に同時に表示できる構成としても良い。
【0014】
ここで、本実施の形態のカメラは、例えば図1の10L,10C,10Rのように画面内の3つのポイントに対してピントを調べ(撮像素子3上では、それぞれ図3に示すエリア3a,3b,3cに対応する。)、何れかのポイントにピントが合わせられる仕様を想定しており、そのとき選択されたポイントの画像が、上記拡大画面8bとして表示される。また、上記メイン画面8aには撮影される画像の全てが表示されている。このため、ユーザは全体の構図、又はカメラが自動的に選択したポイントのピント合わせ状態を簡単に確認することができるようになっている。また、本実施の形態のカメラは、ピント合わせポイントの自動選択結果が気に入らない場合に、ピント位置変更スイッチ9bを操作することによって、次のピント合わせ候補ポイント(例えば木11b)を拡大表示(図2(D)の画像8c)でき、更にピント位置調節スイッチ9cを操作することにより、その選択されたポイント内でのピント位置の微調節ができるように構成されている。
【0015】
図4及び図5に本実施の形態のカメラの動作制御のプログラムを説明するためのフローチャートを示す。なお、本フローチャートは、説明を単純にするために、一度撮影した後、正しく撮影が行われていなければ、再度撮影しなおせば良いという考え方に基づいているが、上記レリーズボタン9aの半押しでピント位置の判定と共にピント状態確認機能を動作させ、全押しで撮影終了という構成にしても良い。
【0016】
上記レリーズボタン9aの半押しでこのフローチャートの動作が開始されると、まず、LCD8にメイン画面8aとして撮像素子3で撮像した画像を表示する(ステップS1)。このとき撮影レンズ2は、パンフォーカス位置に置かれていて、どの被写体もある程度ピントが合った状態でLCD8上に見えるような位置となっている。その後、撮影レンズ2の位置を例えば、無限遠(∞)の位置に初期化し(ステップS2)、この初期位置において、図3の3つのエリアにおける所定空間周波数成分のコントラストをチェックする。つまり、まずエリア3aのコントラストチェックを行い(ステップS3)、次にエリア3bのコントラストチェックを行い(ステップS4)、そして、エリア3cのコントラストチェックを行う(ステップS5)。なお、これら各エリアのコントラストチェックの順序を入れ替えても良いことは勿論である。この後、撮影レンズ2が終端に達しているか否かを判定する(ステップS6)。まだ終端に達していないと判定した場合には、このときの撮影レンズ2の位置をメモリ6aに記憶させ、撮影レンズ2の繰り出しを行う(ステップS7)。そして、上記ステップS3に戻り再びコントラストチェックを行う。この撮影レンズ2を繰り出しながらコントラストチェックを行っていく動作を撮影レンズ2が終端に達するまで続ける。
【0017】
撮影レンズ2が終端に達した場合には、エリア3a,3b,3cでチェックしたそれぞれのコントラスト波形におけるピークを検出する(ステップS8)。コントラストのピークを検出することで、そのピークに対応する撮影レンズ2の位置が、そのエリアにおける最適なピント位置となる。ただし、エリア3a,3b,3cでそれぞれ最適なピント位置が異なるので、エリア3a,3b,3cにおいて検出したピークの中で、最も近距離の被写体を選択して、これを第1のピント合わせ候補ポイントとする(ステップS9)。こうして、図1の10L,10C,10Rの中から選択されたポイント(エリア3a,3b,3cの何れかに相当する。)付近の画像を、必要なときには拡大画面8bに表示する。次のステップS10以降はシャッタチャンス(撮像した画像をすぐにメモリに記憶させる場合)とピント位置(正しいピント位置に調節した後、画像の記憶を行う場合)のどちらかを優先させたシーケンスとなる。
【0018】
ピント位置よりもシャッタチャンスを優先させる場合には、ユーザはレリーズボタン9aを上記半押しの操作で止めることなく全押し操作する。したがって、CPU1はこのレリーズボタン9aが全押し状態か否かにより、撮像した画像をメモリ6aに記憶させるか否かを判定する(ステップS21)。画像を記憶させないと判定した場合には、画像表示をこのまま行うか否かを判定する(ステップS22)。なお、この判定は例えば所定時間ユーザによるボタン操作が無いことを判定するようにしても良いし、画像表示のON/OFFを切り替えるためのスイッチの状態により判定しても良い。上記ステップS22の判定により画像表示を終了しないと判定した場合にはステップS20に戻る。上記ステップS22の判定により画像表示を終了すると判定した場合にはLCD8の表示をOFFして、そのまま本フローを抜ける。一方、上記ステップS21の判定において画像を記憶させると判定した場合には、現在選択されているポイントにピントを合わせる(ステップS23)。そして、撮像した画像に圧縮などの画像処理を行った後、その画像をメモリ6aに記憶させて(ステップS24)、本フローを抜ける。
【0019】
これに対して、ポートレートのようにピント位置が重要なシーンでは、ピント位置を優先させることになる。このような場合には、ユーザはピント位置変更スイッチ9bを操作する。CPU1はこのピント位置変更スイッチ9bの状態により、カメラモードをピント合わせ状態の確認を行うか否かを判定する(ステップS20)。ピント合わせ状態の確認を行うと判定した場合には、まず、撮影レンズ2を現在選択されているピント位置に合わせる(ステップS30)。そして、選択されているピント位置周辺の拡大画像8bをLCD8に表示する(ステップS31)。ユーザはこの拡大画像8bを見て、自分の撮影したい被写体が表示されているか、またそのピントの状態が自分にとって好ましいものであるかを確認する。自分の撮影したい被写体が表示されているがピントが合っていない場合には、ユーザはピント位置調節スイッチ9cを操作する。また、自分の撮影したい被写体が表示されていない場合にユーザはピント位置変更スイッチ9bを再操作する。
【0020】
而して、CPU1は、まず、ピント位置調節スイッチ9cの状態を判定し、ピント位置の調節を行うか否かを判定する(ステップS32)。ピント位置調節スイッチ9cが操作されていないと判定した場合には、ステップS40に進む。そして、ピント位置変更スイッチ9bの状態により、ピント合わせポイントを変更するか否かを判定する(ステップS40)。ピント位置変更スイッチ9bがON、即ちピント合わせポイントを変更すると判定した場合には、次に近い距離でピントが良好なポイントを選択して上記ステップS20に戻り、次のピント合わせポイントをLCD8に表示するようにする。また、ピント合わせポイントを変更しない場合には、そのまま上記ステップS20に戻る。
【0021】
上記ステップS32の判定でピント位置調節スイッチ9cの操作が行われたと判定した場合、つまり、ユーザが好きな位置にピント微調整を行う場合には、選択部以外のピントの具合もチェックできたほうが調整し易いので、本実施の形態では、図2(E)に示すように主要被写体以外も表示、即ち2つの拡大画像8b,8dをLCD8に分割表示するようにしている。これにより、ユーザは主要被写体にピントが合っているか、他のポイントがどうなっているかを確認することができる。
【0022】
即ち、上記ステップS32の判定でピント位置調節スイッチ9cの操作が行われたと判定した場合、現在選択されているポイントが中央のポイント(エリア3b)であるか否かを判定する(ステップS33)。エリア3bであると判定した場合には、中央のポイントの拡大画像を表示すると共に、次のピント合わせ候補のポイント(次にコントラストの高いポイント)の拡大画像をLCD8に分割表示する(ステップS34)。また、エリア3bでない場合には、選択されているポイントの拡大画像を表示すると共に、中央のポイント(エリア3b)の拡大画像をLCD8に分割表示する(ステップS35)。その後、CPU1はピント位置調節スイッチ9cの状態によりピント位置調節スイッチ9cが前ピン側に操作されたか否かを判定する(ステップS36)。ピント位置調節スイッチ9cが前ピン側に操作されたと判定した場合には、ピント位置調節スイッチ9cの操作量に応じて撮影レンズ2を繰り出す方向に駆動制御する(ステップS37)。一方、ピント位置調節スイッチ9cが後ピン側に操作されたと判定された場合には、ピント位置調節スイッチ9cの操作量に応じて撮影レンズ2を繰り込む方向に駆動制御する(ステップS38)。撮影レンズ2が駆動制御されて、ピント位置が変更された後は、それに応じて、現在表示されている画像を変更して(ステップS39)、上記ステップS32に戻る。
【0023】
なお、このピント状態の確認及び調節の最中にレリーズボタン9aが操作された場合には、直ちにレリーズシーケンスが実行されて現在のピント状態における画像がメモリ6aに記憶されることになる。
【0024】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ユーザが簡単に自分の狙った主被写体のピントを確認しながら、安心して写真撮影を行うことができる。また、LCDには画像以外の余計な表示もなく、拡大された画像によって微妙なピントを確認することができ、ユーザはカメラが正しくピント合わせを行っているか否かを判断できる。このように、正しくピントや構図及び被写体の表情などをチェックしながら撮影できるカメラが提供できる。
【0025】
図6を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るカメラは、2つの受光レンズ20a,20bを介してセンサアレイ21a,21bで得た像信号の、2つの受光レンズ20a,20bの視差によって生じた位置差xを用いて測距を行う、いわゆる外光式三角測距方式によるピント合わせを行うものである。センサアレイ21a,21bで得た像信号はA/D変換部(A/D)22によってデジタル信号化され、CPU1に入力される。CPU1は、これら2つのデジタル像データの比較によって、前述のxを求め三角測距の原理式であるL=Bf/xより被写体距離Lを算出する。ここで、Bは両受光レンズ間距離であり、fは受光レンズ20aとセンサアレイ21aとの間の距離又は受光レンズ20bとセンサアレイ21bとの間の距離である。このようにして、得られた被写体距離Lに基づいて、CPU1は上記LD4を介して撮影レンズ2のピント合わせを行う。この後、実際に画像を撮像する際に、CPU1は撮影レンズ2の受光量や撮像素子3の受光量に基づいてストロボ発光部12の光量制御も行う。なお、この三角測距の原理に基づいた測距装置は公知の技術であるため、その詳細な説明については省略する。また、LCD8及びLCDドライバ7の表示駆動制御動作などについては、上記第1の実施の形態と同様なのでこれも説明を省略する。
【0026】
なお、撮影シーン10内で、前述の三角測距用のセンサアレイがモニタする範囲23は図6(B)に示すようになっている。したがって、センサアレイ21aの24L,24C,24Rのいずれのエリアを測距ポイントとして用いるかによって画面内3点の測距が可能となる。ここで、この図6(B)はセンサアレイ21a,21bのうち一つのみ(例えばセンサアレイ21a)を示したものであり、実際にはこれと同じものがもう一つ存在する。これ以後センサアレイ21aを対象に説明を続けていくがセンサアレイ21bについても同様の説明を行うことができる。また、この測距エリアも上記第1の実施の形態と同様に3点のエリア数に限らず、用いるエリアの分割の仕方によって5点にも7点にもできる。
【0027】
このような構成のカメラを前面から見た図が図7である。基本的な外観は上記第1の実施の形態と同様であるが、撮影レンズ2の上方に上記受光レンズ20a,20b用の窓である測光窓25を設け、ピントチェックスイッチ及び上記ピント位置調節スイッチ9cを一つのスイッチ31として構成した点が異なる。このスイッチ31の構成について図8を参照して説明する。
【0028】
このスイッチ31はプッシュスイッチ部51とダイヤルスイッチ部52とからなる。ダイヤルスイッチ部52の中心には、孔が開いていてその孔からプッシュスイッチ部51を通すことになる。そして、このプッシュスイッチ部51が押し下げされることにより、切片57も押されて、電極58と道通し、この結果出力される信号がCPU1に入力されることでピント合わせ状態の確認機能を動作させる。また、ダイヤルスイッチ部52を回転させることで、その動きに連動して切片53も回転する。この回転状態によって、電極54と電極55又は電極56と電極55が道通し、この結果出力される信号がCPU1に入力されることでピント位置の微調節が行われる(つまり、上記ピント位置調節スイッチ9cの役割を果たす。)。例えば、電極54と電極55とが導通した場合には撮影レンズ2が繰り出す方向に移動し前ピン側への調節が行うことができ、電極56と電極55とが導通した場合には撮影レンズ2が繰り込む方向に移動し後ピン側への調節が行うことができる。
【0029】
次に、以上のような構成を持つ本実施の形態に係るカメラの動作制御プログラムについて図9のフローチャートを参照して説明する。なお、本実施の形態では、レリーズボタン9aを2段階押し下げ式で構成し、1段階目の押し下げで1stレリーズスイッチがONしてピント状態確認機能の動作を開始させ、2段階目の押し下げで2ndレリーズスイッチがONして撮像した画像をメモリ6aに記憶させる動作を行うものとする。
【0030】
CPU1は、ユーザによってレリーズボタン9aが1段階押し下げされたか否か、つまり1stレリーズスイッチがONされたか否かを判定する(ステップS50)。1stレリーズスイッチがONされていないと判定した場合には、1stレリーズがONされるまで待機する。1stレリーズスイッチがONされたと判定した場合には、前回1stレリーズスイッチがONされてから所定時間内に1stレリーズスイッチがONされていたか否かを判定する(ステップS51)。所定時間内に1stレリーズスイッチがONされていないと判定した場合には、前述の三角測距によって被写体距離を測定する(ステップS53)。この被写体距離は図6(B)の測距エリア24L,24C,24Rについて行い、その被写体距離をそれぞれL,L,Lとする。被写体距離算出後は、算出したL,L,Lの中から最も近い距離を主被写体距離とし、この距離を出力したエリアを主被写体のピント合わせポイントとして選択する(ステップS54)。これは、一般に最も近い距離に存在する被写体が主被写体であることが多いためで、必ずしもこの近距離選択方式で主被写体を選択する必要は無い。像信号や輪郭検出によって、より高精度の選択ができることは言うまでもないが、ここでは説明を簡単にするために近距離選択方式を用いることにする。上記ステップS54でピント合わせポイントを選択した後、ステップS55に進む。また、上記ステップS51の判定で所定時間内に1stレリーズスイッチがONされたと判定された場合には、次に近距離の被写体距離を出力したポイントをピント合わせポイントとして選択して(ステップS52)、ステップS55に進む。
【0031】
ユーザは選択されたピント合わせポイント(被写体)が正しく、かつピント位置も正しいかどうかを確認したい場合に、上記プッシュスイッチ部51をONする。そして、CPU1はこのプッシュスイッチ部51の状態によってプッシュスイッチ部51がONされたか否かを判定する(ステップS55)。プッシュスイッチ部51がOFFであると判定した場合にはそのままステップS61に進む。一方、プッシュスイッチ部51がONであると判定した場合には、現在選択されているピント位置に撮影レンズ2を駆動制御して、その位置で撮像素子3による被写体の撮像を行う(ステップS56)。そして、現在選択されているエリア内の被写体周辺の画像をLCD8に拡大表示する(ステップS57)。なお、このときの画像表示は、上記第1の実施の形態で説明した図2(E)のような分割表示にしても良いことは勿論である。これを見たユーザはダイヤルスイッチ部52(つまり、ピント位置調節スイッチ9cである。)を操作して、ピント合わせの微調節を行う。CPU1はこのダイヤルスイッチ部52の状態によってピントの微調節が行われたか否かを判定する(ステップS58)。ダイヤルスイッチ部52が操作されたと判定した場合には、ダイヤルスイッチ部52の調節量に応じて撮影レンズ2を駆動制御する。そして、調節後の画像をLCD8に表示して(ステップS59)、ステップS61に進む。
【0032】
ステップS61では、撮像した画像をメモリ6aに記憶させる否かを判定するためにユーザによるレリーズボタン9aの2段階目の押し下げ、即ち2ndレリーズスイッチがONされたか否かを判定する。2ndレリーズスイッチがOFFであると判定した場合には、1stレリーズスイッチがONのままであるか否かを判定する(ステップS69)。ステップS69の判定において、1stレリーズスイッチがONのままであると判定した場合には上記ステップS55に戻り、1stレリーズスイッチがOFFされたと判定した場合には上記ステップS50に戻る。
【0033】
一方、上記ステップS61の判定において、2ndレリーズスイッチがONされたと判定された場合には、撮像した画像に圧縮等の画像処理を行った後、その処理画像をメモリ6aに記憶させて(ステップS66)、本フローを抜ける。
【0034】
以上説明したように、本実施の形態によれば、レンズスキャンのない三角測距の結果によってピント合わせポイントを高速で選択し、選択位置を撮像し、LCD8に拡大画像を表示するため、高速のピント判断が可能となり、より迅速な撮影が可能となる。また、ユーザはメイン画面にて、すっきりと全体の構図をチェックしつつ拡大画面で選択ポイントの様子を見ることができ、より高度な撮影を行うことができる。
【0035】
以上実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は前述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、種々の距離の被写体が混在する画面でも、正しく主被写体にピント合わせができるカメラを提供することができる。また、ピント合わせする被写体をユーザに分かりやすく認知させ、拡大表示画面で被写体のピントを正しく確認できるカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカメラの電気回路構成を示すブロック図である。
【図2】図2(A)は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラを使用している様子を示す図であり、図2(B)乃至図2(E)は、カメラのLCDの表示例を示す図である。
【図3】撮像素子の検出エリアについて示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るカメラの動作制御のプログラムを説明するためのフローチャートの前半部を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るカメラの動作制御のプログラムを説明するためのフローチャートの後半部を示す図である。
【図6】図6(A)は、本発明の第2の実施の形態に係るカメラの電気回路構成を示すブロック図であり、図6(B)は、センサアレイの検出エリアを示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るカメラの外観構成図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るカメラのピント状態確認機能に関するスイッチの構成図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るカメラの動作制御のプログラムを説明するためのフローチャートを示す図である
【符号の説明】
1 CPU
2 撮影レンズ
3 撮像素子
4 撮影レンズドライブ回路(LD)
5 ピント判定回路
6 画像処理回路
6a メモリ
7 LCDドライバ
8 液晶表示器(LCD)
9a レリーズスイッチ
9b ピント位置変更スイッチ
9c ピント位置調節スイッチ
51 プッシュスイッチ部
52 ダイヤルスイッチ部

Claims (5)

  1. 被写体像を結像させる撮影光学系と、
    被写体を撮影して画像データとして出力する撮像手段と、
    上記撮影のための撮影準備動作を指示する操作手段と、
    上記操作手段の操作時間間隔を測定する計時手段と、
    上記操作手段の操作に応答して複数の測距点の各々に対応する被写体までの距離を測定し、上記計時手段の出力が所定時間より長い場合には所定の測距点の距離情報を出力し、上記計時手段の出力が所定時間より短い場合には前回出力した測距点とは別の測距点の距離情報を出力する測距手段と、
    上記測距手段が出力した距離情報に対応する測距点の被写体に合焦させるように上記撮影光学系を駆動する撮影駆動手段と、
    上記撮影光学系の駆動後に上記撮像手段が出力する画像データ全体の中で上記測距手段が距離情報を出力した測距点周辺の画像データを拡大して表示する表示手段と、
    を具備することを特徴とするカメラ。
  2. 上記所定の測距点とは、上記複数の測距点の距離情報のうち被写体までの距離が最も近い測距点であり、上記前回出力した測距点とは別の測距点とは、前回出力した測距点の次に被写体までの距離が近い測距点であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 上記表示手段は、合焦動作後の上記撮像手段が出力する画像データ全体を更に表示することを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ。
  4. 上記表示手段は、上記撮像手段が出力する画像データ全体と該画像データの中で上記測距手段が距離情報を出力する測距点周辺の画像データとを同一画面上に表示することを特徴とする請求項3に記載のカメラ。
  5. 上記撮像手段が出力する画像データ全体と該画像データの中で上記測距手段が距離情報を出力する測距点周辺の画像データとの表示を切り替える表示切替手段を更に具備することを特徴とする請求項3に記載のカメラ。
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