JP4103434B2 - 床配線装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床面に配設される開口プレートと、配線器具を保持するとともに開口プレート内方に配設される支持金具とを備えた床配線装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、床面に開口プレートを配設し、この開口プレートに配線器具を保持させて該配線器具を床面に配設する床配線装置が用いられている。
【0003】
これは、図15に示すように、床面に内部に開口部10を有する枠状をした開口プレート1’を配設し、この開口プレート1’に支持金具3’を介して配線器具2’を取り付けることで配線器具2’を床面に配設するもので、前記開口部10には開閉蓋8’を配設するものである。
【0004】
開閉蓋8’には、一側辺に配線引出部80が形成してあり、開口プレート1’の開口部10を閉塞すると共に配線引出部80から開口プレート1’内の配線を床上に取り出すものであった。
【0005】
従来のこのような床配線装置にあっては、開閉蓋8’を開口プレート1’の開口部10に配設する際、開口プレート1’に対する開閉蓋8’の取り付け向きが一通りに固定されるため、開閉蓋8’の配線引出部80の位置を変更することができなかった。このため、近傍に什器等の設備があったり、壁際等に設けられたりする場合、配線引出部80の位置及び配線引出方向等に制約が生じ、配線の引き出しが困難になるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、床面に配設する開口プレートに取り付けられる開閉蓋の取り付け向きを変更できて、開閉蓋の配線引出部の位置を変更できる床配線装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る床配線装置は、内部に略矩形状の開口部10を有するフランジ状をした上枠部11と、該上枠部11の内端周縁から下方に連設される側縦部12と、該側端部12の一対の対向する側面部の下端部よりそれぞれ内方側に略水平に連設されている開口縁部13と、を有し、床面Fに配設される開口プレート1と、係止片31と支持片32と取着片33とからなる複数の支持金具3であって長手方向の長さをそれぞれ異ならせてある該係止片31が対向する前記開口縁部13に取り付けられている対の支持金具3と、前記取着片33に取り付けられていて横並びに連設してある複数の配線器具2と、配線引出部80を有して開口プレート1の開口部10に着脱自在に配設される開閉蓋8とを備えた床配線装置であって、前記開閉蓋8は、一端部に係止爪83、他端部にロック爪84を有し、前記開口プレートの側縦部12に、係止爪83が係合する係止爪受け部18とロック爪84が係合するロック爪受け部19を、を、少なくとも開口プレート1の側縦部12の四つの側面部のうちの一側面部に設けるとともに、前記一側面部に対向する側面部にも、係止爪受け部18とロック爪受け部19を設け、開閉蓋8を開口プレート1の開口部10に複数種類の取り付け向きで取り付け可能とすることを特徴とするものである。このような構成とすることで、複数の支持金具3において区別できるようになり、また、開閉蓋8を開口プレート1の開口部10に複数種類の取り付け向きで取り付け可能となって、開閉蓋8の取り付け向きを変更して配線引出部80の位置を変更することができて、配線引出部80に装着する開口着脱片81aの向きも変更することが可能となり、配線引出部80の側方開口の向きを変更してこの側方開口より引き出す開口プレート1内の配線の引き出し向きを変更することが可能となり、また、複数の配線器具2に接続される多数の配線を床上に引き出すのにこれらの配線の引き出し向きを複数種類のうちから選択できることとなって配線が容易になる。このため、開口プレートの近傍に什器等の設備があったり、壁際等に設けられたりする場合でも、配線引出部80の位置及び配線引出方向を現場の状況に応じて変更できて、配線の引き出しが困難になるのを回避することができる。
【0008】
また、前記係止爪受け部18、ロック爪受け部19は、前記一側面部及び前記対向する側面部だけでなく、他の一対の対向する側面部にも設け、開閉蓋8を四種類の向きで取り付け可能としことが好ましい。このような構成とすることで、開閉蓋8を四種類の向きで取り付けることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。本発明の床配線装置は、建物の床下配線が配設される床面Fに開口プレート1を配設し、この開口プレート1内方に配線器具2を配設すると共に、開口プレート1の開口部10を開閉蓋8にて覆うもので、特に、複数の開閉蓋8の開口プレート1への取り付け向きを複数通り可能にするものである。まず、本発明の床配線装置において用いられる開口プレート1、配線器具2及び該配線器具2を開口プレートに取り付けるための支持金具3について説明する。
【0011】
開口プレート1は、図1や図2等に示すように、建物の床面Fに形成される開口縁に取り付ける平面視大略ロ字形の枠状のものである。なお、本発明の床配線装置が採用される床面Fは、床下配線を有するような床面Fであって、通常は、本実施形態の例えば図8に示すように上面が床面Fとなる床板FPを有して該床板FPの下側の空間に床下配線が配設されるものであるが、特に床板FPを有するものに限定されない。
【0012】
開口プレート1について詳述すると、内部に略矩形状の開口部10を有する平面視略ロ字形のフランジ状をした上枠部11と、該上枠部11の内端周縁から下方に連設される側縦部12と、該側縦部12の下端部より内方側に連設される開口縁部13とで構成される。
【0013】
フランジ状をした上枠部11は、床面Fの凹空所の上開口縁、即ち床板FPに穿孔した平面視で上枠部11より若干小さい矩形状の上下方向の貫通口の開口縁上面に上方より載置されるものである(図8参照)。上枠部11の内端周縁からは、下方に上下長さが比較的短い四つの側面部からなる大略角筒状をした側縦部12が連設されると共に、該側縦部12の一対の対向する側面部の下端部よりそれぞれ内方側に略水平な開口縁部13が連設される。
【0014】
開口縁部13は、後述する支持金具3の係止片31が載置係止されてこれを支持・固定するものである。本実施形態では開口縁部13の長手方向(即ち該開口縁部13を連設する側面部の水平方向の長さ)に三個の支持金具3の係止片31が横並びに並設されるもので、両側の開口縁部13の対向する部位に後述する配線器具2の両側に取り付けられた支持金具3の係止片31がそれぞれ載置係止されて固定される(即ち一対の支持金具3にて一個の配線器具2が配設される)。そして、前記三個の係止片31が載置される部位にこれらを固定する固着具が固着される支持金具用固着孔14がそれぞれ穿設される。また更に、開口縁部13の長手方向の中央部には、後述する保護カバー6を取り付けるための保護カバー用固着具挿通孔15が穿孔される。
【0015】
また、開口プレート1の側縦部12の四つの側面部のうち、前記開口縁部13が形成されている一対の対向する側面部とは別の他の一対の対向する側面部には、後述する開閉蓋8を上面で受けて支持する蓋受け部17が内側に突設されると共に、開閉蓋8の係止爪83とロック爪84とをそれぞれ受ける係止爪受け部18とロック爪受け部19とが穿設される。
【0016】
次に、支持金具3について説明する。支持金具3は、係止片31と、該係止片31から垂下される支持片32と、該支持片32の下端部より連設される取着片33とからなる(図2等参照)。
【0017】
係止片31は、上記開口プレート1の開口縁部13に載置係止される平面視長方形状をした水平板状のもので、長手方向(即ち開口縁部13の長手方向)の長さは開口縁部13の長手方向長さの略1/3に形成してある。本実施形態では、開口プレート1に配設する三個の配線器具2に取り付ける三対の支持金具3a,3b,3cの前記開口縁部13の長手方向の長さL1,L2,L3は、上述したようにほぼ開口縁部13の長手方向長さの1/3であるものの、区別のためにそれぞれ若干ずつ異ならせてある。即ち、図1に示すように、各支持金具3a,3b,3cの長手方向長さがL1>L2>L3となる。また係止片31には、上記開口プレート1の開口縁部13の支持金具用固着孔14に対応する固着具挿通孔35が穿孔される。また更に、中央の支持金具3bにおいては、後述する保護カバー6を取り付ける固着孔を避けて且つ後述する識別部としての切欠が形成してある。そして、この係止片31からは支持片32が下方に向けて連設される。
【0018】
支持片32は、係止片31の内側辺(即ち係止片31が開口縁部13に載置係止された際に開口部1側に位置する端辺)から垂下される縦板状のもので、正面視において下辺が左右方向に傾斜する四角形状のものである。本実施形態では、三対の支持金具3a,3b,3cは図2に示すように、片側の隣接する二個の支持金具3b,3cの下辺が内側へ行く程下方に位置するように直線的に連なると共に、他側の支持金具3aの下辺も前記二個の支持金具3b,3cの下辺と逆傾斜で内側へ行く程下方に位置する直線で形成され、これら三対の支持金具3a,3b,3cを開口プレート1に取り付けた際に正面視において支持片32の下辺の全体が略V字状に連なるものである。そして、支持金具3の係止片31の下辺からは取着片33がそれぞれ連設される。
【0019】
取着片33は、上記支持片32の下辺より内側に連設される傾斜した直板状のもので、中央部に配線器具2を固定するための固着孔36が穿設してある。
【0020】
次に、配線器具2について説明する。配線器具2は、本実施形態では配線器具本体4と、該配線器具本体4が取り付けられる配線器具取付枠5とからなるが、配線器具本体4のみからなるものでもよい(図1等参照)。
【0021】
配線器具本体4としては、例えば1ヶ口や2ヶ口あるいは3ヶ口以上の電源コンセントやTVコンセント、あるいはモジュラジャック等が挙げられるが、特に限定はされない。本実施形態では、上記支持金具3a,3b,3cにそれぞれ取り付けられる配線器具2の配線器具本体4として3ヶ口の電源コンセント4a、3ヶ口のTVコンセント4b、3ヶ口のモジュラジャック4cを用いるもので、これらはいずれも略箱状をしたものである。
【0022】
配線器具取付枠5は、上記配線器具本体4が嵌入される器具開口50を内部に有する略長方形枠状のもので、両方の長辺部51に配線器具本体4が取り付けられる被取付部となる器具本体着脱操作部52が設けてある。また、器具本体着脱操作部52が設けられない端縁部53(即ち短辺部)は平板状に形成されており、この端縁部53が上記支持金具3の取着片33に取り付けられるもので、端縁部53の中央部に固着孔54が穿設してある。
【0023】
以上のような開口プレート1、支持金具3、配線器具2の床面Fへの配設について説明する。
【0024】
まず、配線器具2の支持金具3への取り付けについて説明する。これは、図1に示すように、配線器具本体4が取り付いた配線器具取付枠5の両側の端縁部53に一対の支持金具3の取着片33をそれぞれ上方より当接させ、固着具を取着片33の固着孔に挿通して配線器具取付枠5の固着孔54に螺着するものである。
【0025】
次に、配線器具2が取り付いた支持金具3の開口プレート1への取り付けについて説明する。これは、図1に示すように、床面Fに配設してある開口プレート1の開口部10に上方より配線器具2及び支持金具3を挿入し、支持金具3の係止片31を開口プレート1の開口縁部13に載置係止する。そして、支持金具3の係止片31の固着具挿通孔35に固着具を挿通して開口プレート1の開口縁部13の支持金具用固着孔14に螺着するものである。ただし取り付け順序としては、床面Fに配設した開口プレート1に支持金具3を取り付けた後、支持金具3に配線器具2を取り付けてもよく(図14参照)、特に取り付け順序は限定されないものである。
【0026】
そして、以上のようにして床面Fへ配設した開口プレート1には、開口部10に開閉蓋8を着脱自在に取り付けるものであるが、このような床配線装置にはその他に化粧カバーや保護カバーを設けてもよいもので、これらについて先に説明する。
【0027】
化粧カバー7は、上鍔枠71と、該上鍔枠71から垂下される側板部72及び側縦板部73と、底部を為す傾斜板部74及び底板部75とからなる上方に開口する大略箱状をしており(図2,図3,図5等参照)、配線器具本体4のみを上方に臨ませるように露出されるものである。
【0028】
上鍔枠71は、外郭が開口プレート1の開口部10とほぼ同形同大平面視略ロ字形のフランジ状をしたもので、上鍔枠71の内端周縁からは側板部72及び側縦板部73が垂下される。側板部72は、上鍔枠71の内端周縁の四辺のうち、開口プレート1の開口縁部13に対応する対向する一対の辺よりそれぞれ下方に連設されるもので、下方の二辺が支持金具3の取着片33に沿って傾斜する略V字を為す正面視略五角形状をしたものである。また、側縦板部73は、上鍔枠71の内端周縁の四辺のうち前記側板部72が形成されていない辺よりそれぞれ下方に連設されて前記側板部72に側端縁で連続するもので、下端からはそれぞれ傾斜板部74が連設される。傾斜板部74は、前記側板部72の下方の傾斜する二辺にそれぞれ側端縁で連続すると共に、下端縁で略水平な底板部75にそれぞれ連続する。この傾斜板部74には、配線器具本体4に対応する部分にのみ開口部76が穿孔してある。
【0029】
この化粧カバー7は、配線器具2が取り付いた支持金具3を開口プレート1に取り付けた後、開口プレート1内に上方より挿入して(図2,図14等参照)、上鍔枠71の下面を支持金具3の係止片31の上面に載置し、傾斜板部74が配線器具本体4に沿う状態で開口プレート1に固定するものである(図4参照)。
【0030】
化粧カバー7には、図5に示すように、上鍔枠71の開口プレート1の開口縁部13に対応する部分に位置決め部77とねじ止め部78とが設けてある。位置決め部77は、開口プレート1の両側の開口縁部13に対応する上鍔枠71の対向する辺の下面にそれぞれ一個ずつ下方に突設し、ねじ止め部78も前記位置決め部77が突設された上鍔枠71の対向する辺の下面にそれぞれ一個ずつ穿設してある。特に本実施形態では、位置決め部77を前記上鍔枠71の対向する辺の互いに反対側となる端部付近に突設すると共に、ねじ止め部78を上鍔枠71の位置決め部77を設けた辺の位置決め部77と反対側の端部にそれぞれ穿設し、位置決め部77同士を結ぶ線とねじ止め部78同士を結ぶ線とが互いに略直交するように形成してある(図5参照)。
【0031】
この化粧カバー7を開口プレート1に上方より挿入して位置決め部77を開口縁部13の対応する部分に穿設した位置決め孔に嵌入して位置決めし、ねじ止め部78にねじからなる固着具を挿通して開口縁部13のねじ止め孔(図示せず)に螺着して固定するものである。また上鍔枠71には、上記位置決め部77及びねじ止め部78が形成されていない下面に多数のリブ部が形成してあり、支持金具3の係止片31に載置した際に係止片31を開口プレート1に固着する固着具を逃がすことができる。
【0032】
また、化粧カバー7は支持金具3の係止片31に載置された状態で配設され、この上方に後述する開閉蓋8を配設するのであるが、この時、化粧カバー7の上鍔枠71の上面は開口プレート1に設けた蓋受け部17の上面より若干低い位置にあるか略面一となるため、開閉蓋8から受ける下方への荷重はほぼ開口プレート1の蓋受け部17で受けるもので、化粧カバー7に伝達する荷重を軽減することができる。
【0033】
次に、保護カバー6について説明する。保護カバー6は、電源コンセントのような強電の配線器具本体4aと、TVコンセントやモジュラジャック等の弱電の配線器具本体4b,4cを隔絶するため、強電の配線器具本体4aの背面側(即ち下側)に設けるものである。
【0034】
保護カバー6は、図2等に示すように、四方の側壁62と、側壁62の上端縁に設けられる上端鍔部61と、側壁62の下方開口に取り付けられる底板部63とで構成される上方に開口する略箱状をしたものである。側壁62と上端鍔部61は一体に形成してあり、別体の底板部63を固着具を固着具挿通孔35に挿通して側壁62に穿設した固着孔に螺着して底板部63を取り付ける。この保護カバー6を開口プレート1の強電の配線器具本体4aが取り付けられる部分に予め取り付けておくことで、配線器具2が取り付いた支持金具3をそれぞれ開口プレート1に取り付けた際、強電の配線器具本体4aと弱電の配線器具本体4bとを保護カバー6の側壁62aにて隔絶することが可能となる。また、保護カバー6の強電の配線器具本体4aと弱電の配線器具本体4bとを隔絶する側壁62aの上端部には鍔部65が設けてあり、配線が保護カバー6から膨出するのを防止することができる。
【0035】
以下、開閉蓋8について説明する。開閉蓋8は、平面視における外郭が上記開口プレート1の上枠部11の内端周縁とほぼ同形同大の略矩形状の板状のもので(図11,図12参照)、開口プレート1の上枠部11の内部に嵌合されて開口部10を覆うものである(図9,図10,図13等参照)。
【0036】
開閉蓋8の一辺には、略矩形状をした配線引出部80が切欠開口してあり、この配線引出部80を覆う着脱片81が着脱自在に該配線引出部80に取り付けられるもので、二種類の着脱片81のうちの一方が取り付けられ、他方は開閉蓋8の下面に取着収納される。着脱片81としては、開口着脱片81aと閉塞着脱片81bの二種類があり、以下に説明する。なお、図11は開口着脱片81aが配線引出部80に取り付けられて閉塞着脱片81bが開閉蓋8の下面に取着収納された状態を示すものであり、図12は閉塞着脱片81bが配線引出部80に取り付けられて開口着脱片81aが開閉蓋8の下面に取着収納された状態を示すものである。
【0037】
開口着脱片81aは、平面視において配線引出部80とほぼ同形同大を為す一側方及び下方に開口する大略箱状をしたもので、下端縁部が配線引出部80に嵌入される(図11参照)。この開口着脱片81aの側方開口によって開口プレート1内と床上空間とが連通され、開口プレート1内より配線を床上に取り出すことが可能となる。
【0038】
閉塞着脱片81bは、平面視において配線引出部80とほぼ同形同大の板状をしたもので、配線引出部に80嵌入されて該配線引出部80を閉塞するものである(図12参照)。
【0039】
このような開閉蓋8と着脱片81(開口着脱片81aと閉塞着脱片81b)には、下面に補強板82がそれぞれ設けてある。上記開閉蓋8及び着脱片81は、通常は合成樹脂にて主体が形成されるため、金属等の剛性及び強度が大きい材料で形成された補強板82を設けて補強される。そして更にこの補強板82に、着脱片81を開閉蓋8に対して着脱自在とする突出辺部85及び挟持爪部86を設けるものである。
【0040】
これは、図11,図12に示すように、開閉蓋8と着脱片81とにそれぞれ設けた補強板82のうち、一方(本実施形態では開閉蓋8に設けた補強板82)に突出辺部85を設け、他方(本実施形態では着脱片81に設けた補強板82)に水平方向の異なる位置において上下に二股となる挟持爪部86を設け、挟持爪部86にて突出片を挟持して保持するものである。このようにすることで、容易な構成で突出辺部85と挟持爪部86とを互いにスライドさせて開閉蓋8と着脱片81とを自在に着脱することができる。なお、突出辺部85及び挟持爪部86は補強板82に設けるのではなく、開閉蓋8の本体及び着脱片81の本体に設けてもよいものである。特に補強板82に突出辺部85と挟持爪部86とを設けることで、突出辺部85と挟持爪部86が破損する惧れが低減する。
【0041】
そして次に、本発明の開閉蓋8に設ける係止爪83及びロック爪84と、開口プレート1に設ける係止爪受け部18及びロック爪受け部19について説明する。開閉蓋8は、開口プレート1の上枠部11の内部に嵌合されて開口部10を覆う際、開口プレート1の蓋受け部17に載置支持されると同時に、開閉蓋8に設けた係止爪83とロック爪84をそれぞれ開口プレート1に設けた係止爪受け部18とロック爪受け部19に係合するものである。
【0042】
開口プレート1の蓋受け部17は、開口プレート1の側縦部12の四つの側面部のうち開口縁部13が形成されていない対向する側面部にそれぞれ二個ずつ計四個突設してある(図4参照)。
【0043】
開閉蓋8の係止爪83は、開閉蓋8の配線引出部80が形成してある辺の該配線引出部80の両側に二個突設してあり(図11,図12参照)、一方、開口プレート1の係止爪受け部18は、開口プレート1の二箇所の(即ち本実施形態では上記蓋受け部17を突設した側縦部12の対向するそれぞれの側面部の)係止爪83に対応する部分に、下方に開口する切欠として二個ずつ計四個形成してある(図6参照)。
【0044】
開閉蓋8のロック爪84は、開閉蓋8の前記係止爪83を突設した辺と対向する辺の中央部に一個突設してあり(図11,図12参照)、一方、開口プレート1のロック爪受け部19は、開口プレート1の二箇所の(即ち本実施形態では上記係止爪受け部18を形成した対向するそれぞれの側面部の)ロック爪84に対応する部分に、下方に開口する切欠として一個ずつ計二個形成してある(図6参照)。なお、係止爪83及びロック爪84は、開閉蓋8の本体かあるいは補強板82のいずれに設けてもよいものである。
【0045】
このような開閉蓋8を開口プレート1に取り付けるには、図7に示すように、開閉蓋8の係止爪83を開口プレート1の一方の側面部に形成した係止爪受け部18にそれぞれ係合し、開閉蓋8のロック爪84側の端縁を開口プレート1に嵌入してロック爪84を開口プレート1のロック爪受け部19に係合させるものである。このようにして、開閉蓋8を係止爪83とロック爪84とで係止することで誤って開くことを防止できる。なお、ロック爪84は、図11,図12に示すように、上面側のロックボタン87を回転させることで開閉蓋8の側方に突出・収納自在に設けてある。
【0046】
そして、係止爪受け部18及びロック爪受け部19を開口プレート1の側縦部12の対向する側面部にそれぞれ形成してあるため、図9及び図13に示すように、開閉蓋8を互いに180°反転させた二種類の向きで取り付けることができるものである。
【0047】
また特に図示はしないが、開口プレート1の開閉蓋8が嵌入される開口部10を平面視矩形状に形成すると共に開閉蓋8を開口部10と同様の平面視矩形状に形成し、係止爪受け部18及びロック爪受け部19を開口プレート1の側縦部12の一対の対向する側面部だけでなく他の一対の対向する側面部にも穿孔して設けて、開閉蓋8を上記反転した状態の二種類の向きだけでなく、90°ずつ回転した状態の四種類の向きで取り付け可能としてもよい。更にその他にも、上記開口部10及び開閉蓋8を平面視円形状に形成すると共に係止爪受け部18及びロック爪受け部19を多数(例えば四箇所以上)設けて取り付け向きを多種類可能にすること等も考えられ、特に開口部10や開閉蓋8の形状等には限定されない。
【0048】
以上のような構成によれば、開閉蓋8の一端部に係止爪83を設けると共に他端部にロック爪84を設け、開口プレート1に前記係止爪83とロック爪84とを受ける係止爪受け部18とロック爪受け部19とを各々複数箇所に設けたので、開閉蓋8を開口プレート1の開口部10に複数種類の取り付け向きで取り付け可能となって、開閉蓋8の取り付け向きを変更して配線引出部80の位置を変更することができて、配線引出部80に装着する開口着脱片81aの向きも変更することが可能となり、配線引出部80の側方開口の向きを変更してこの側方開口より引き出す開口プレート1内の配線の引き出し向きを変更することが可能となる。このため、開口プレートの近傍に什器等の設備があったり、壁際等に設けられたりする場合でも、配線引出部80の位置及び配線引出方向を現場の状況に応じて変更できて、配線の引き出しが困難になるのを回避することができる。
【0049】
また、係止爪受け部18及びロック爪受け部19を、それぞれ対向位置に2箇所ずつ設けたので、開閉蓋8を互いに180°反転させた二種類の向きで取り付けることが可能となり、特に、通常よく用いられる平面視略矩形状に形成した開口部10及び開閉蓋8において容易に二種類の取り付け向きを可能とすることができる。
【0050】
また、配線器具2を複数横並びに並設してあるので、前記複数の配線器具2に接続される多数の配線を床上に引き出すのにこれらの配線の引き出し向きを複数種類のうちから選択できることとなって配線が容易になる。
【0051】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、内部に略矩形状の開口部を有するフランジ状をした上枠部と、該上枠部の内端周縁から下方に連設される側縦部と、該側端部の一対の対向する側面部の下端部よりそれぞれ内方側に略水平に連設されている開口縁部と、を有し、床面に配設される開口プレートと、係止片と支持片と取着片とからなる複数の支持金具であって長手方向の長さをそれぞれ異ならせてある該係止片が前記開口縁部に取り付けられている対の支持金具と、前記取着片に取り付けられていて横並びに連設してある複数の配線器具と、配線引出部を有して開口プレートの開口部に着脱自在に配設される開閉蓋とを備えた床配線装置であって、前記開閉蓋は、一端部に係止爪、他端部にロック爪を有し、前記開口プレートの側縦部に、係止爪が係合する係止爪受け部とロック爪が係合するロック爪受け部を、少なくとも開口プレートの側縦部の四つの側面部のうちの一側面部に設けるとともに、前記一側面部に対向する側面部にも、係止爪受け部とロック爪受け部を設け、開閉蓋を開口プレートの開口部に複数種類の取り付け向きで取り付け可能としたので、複数の支持金具において区別できるようになり、また、開閉蓋を開口プレートの開口部に複数種類の取り付け向きで取り付け可能となって、開閉蓋の取り付け向きを変更して配線引出部の位置を変更することができて、配線引出部に装着する開口着脱片の向きも変更することが可能となり、配線引出部の側方開口の向きを変更してこの側方開口より引き出す開口プレート内の配線の引き出し向きを変更することが可能となり、また、複数の配線器具に接続される多数の配線を床上に引き出すのにこれらの配線の引き出し向きを複数種類のうちから選択することが可能となる。このため、開口プレートの近傍に什器等の設備があったり、壁際等に設けられたりする場合でも、配線引出部の位置及び配線引出方向を現場の状況に応じて変更できて、配線の引き出しが困難になるのを回避することができる。
【0052】
また請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、前記係止爪受け部、ロック爪受け部は、前記一側面部及び前記対向する側面部だけでなく、他の一対の対向する側面部にも設け、開閉蓋を四種類の向きで取り付け可能としたので、開閉蓋を四種類の向きで取り付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の要部における一部分解斜視図である。
【図2】同上の実施形態の分解斜視図である。
【図3】同上の実施形態における床面への配設を説明する図であり、化粧カバーを取り付ける直前を示す斜視図である。
【図4】同上の実施形態における床面への配設を説明する図であり、化粧カバーを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図5】同上の実施形態における化粧カバーの下側から見た斜視図である。
【図6】同上の実施形態における床面への配設を説明する図であり、化粧カバーを取り付けた状態を示す図4より低い位置から見た斜視図である。
【図7】同上の実施形態における開閉蓋の取り付けを説明する図であり、(a)は一方向から見た斜視図であり、(b)は(a)と別の方向から見た斜視図である。
【図8】同上の実施形態の床配線装置を床面に配設した状態を示す側面図である。
【図9】同上の状態を示す斜視図である。
【図10】同上の状態を示す平面図である。
【図11】同上の実施形態における開閉蓋及び着脱片を示し、(a)は上方から見た斜視図であり、(b)は下方から見た斜視図である。
【図12】同上の実施形態における開閉蓋及び他の着脱片を示し、(a)は上方から見た斜視図であり、(b)は下方から見た斜視図である。
【図13】同上の実施形態の床配線装置を床面に他の向きで配設した状態を示す斜視図である。
【図14】同上の実施形態において他の取付け順序での取付けを説明する説明図である。
【図15】従来例の分解斜視図である。
【符号の説明】
F 床面
1 開口プレート
10 開口部
18 係止爪受け部
19 ロック爪受け部
2 配線器具
8 開閉蓋
80 配線引出部
83 係止爪
84 他端部にロック爪

Claims (2)

  1. 内部に略矩形状の開口部を有するフランジ状をした上枠部と、該上枠部の内端周縁から下方に連設される側縦部と、該側端部の一対の対向する側面部の下端部よりそれぞれ内方側に略水平に連設されている開口縁部と、を有し、床面に配設される開口プレートと、係止片と支持片と取着片とからなる複数の支持金具であって長手方向の長さをそれぞれ異ならせてある該係止片が対向する前記開口縁部に取り付けられている対の支持金具と、前記取着片に取り付けられていて横並びに連設してある複数の配線器具と、配線引出部を有して開口プレートの開口部に着脱自在に配設される開閉蓋とを備えた床配線装置であって、前記開閉蓋は、一端部に係止爪、他端部にロック爪を有し、前記開口プレートの側縦部に、係止爪が係合する係止爪受け部とロック爪が係合するロック爪受け部を、少なくとも開口プレートの側縦部の四つの側面部のうちの一側面部に設けるとともに、前記一側面部に対向する側面部にも、係止爪受け部とロック爪受け部を設け、開閉蓋を開口プレートの開口部に複数種類の取り付け向きで取り付け可能とすることを特徴とする床配線装置。
  2. 前記係止爪受け部、ロック爪受け部は、前記一側面部及び前記対向する側面部だけでなく、他の一対の対向する側面部にも設け、開閉蓋を四種類の向きで取り付け可能としたことを特徴とする請求項1記載の床配線装置。
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