JP4101801B2 - バイオセンサーアレイおよびその使用方法 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、バイオセンサーアレイおよびその使用方法に関する。
2極インピーダンスセンサーは、センサー技術の様々な分野のために提案されている。バイオセンサー技術の分野に関する、このような2極インピーダンスセンサーは、[1]〜[4]に記載されており、[5]には、他の化学物質のセンサー技術(例えば、ガスセンサー)に関する2極インピーダンス測定が提案されている。
以下では、図1A〜図5Bを参照しながら、2極インピーダンス方法に基づくDNAセンサーに代表される従来技術のセンサー配置について説明する。
図1A、図1Bは、インターデジタル電極配置100を示す。第1電極構造102および第2電極構造103は、基板101に形成されている。上記電極構造は、櫛歯を相互にからませたような形状になっている(fingerfoermig ineinander greifen)。図1Aは、インターデジタル電極配置100の平面図を示し、図1Bは、図1Aに示す交線I―I’に沿った断面図を示す。インターデジタル電極配置100は、電極構造102,103が交互に隣接して配置された規則的な電極構成要素を含む。
図1A、図1Bに示す構造は、交互に隣接して規則的に配置された電極、いわゆるインターデジタル電極を含む。
インターデジタル電極配置100の第1部分領域104について、図2A、図2Bを参考にしながら、インターデジタル電極配置100の機能の原理を説明する。
第1動作状態の第1部分領域104の断面図を図2Aに示し、第2動作状態の第1部分領域104の断面図を図2Bに示す。
捕獲分子200(一本鎖DNA(DNA-Halbstraenge))は、いずれの場合にも、電極構造102,103上に固定されている。電極構造102,103に金材料を使用することが好ましい。その結果、生化学で知られている特に有利な金−硫黄架橋(Gold-Schwefel-Kopplung)使用して、例えば捕獲分子200のチオール基(SH基)が金電極102,102と化学的に架橋することによって、捕獲分子200が固定される。
能動センサー動作中に、センサー電極102,103上には、被検出粒子202(例えば特定のDNA分子)の存在を検査するために、被験電解質検体201が位置している。ハイブリダイゼーション、すなわち、DNA鎖202と捕獲分子200との結合は、鍵と鍵穴の原理(Schluessel-Schloss-Prinzip)に基づいて捕獲分子200とDNA鎖202とが相互に一致する場合のみ、生じる(図2B参照)。それ以外の場合には、ハイブリダイゼーションは生じない(図示せず)。従って、センサーの特異性は、捕獲分子200の特異性(Spezifitaet)に由来している。
測定中に評価される電気的なパラメータは、図2A、図2Bに概略的に示される電極102,103間のインピーダンスZ203である。被検出DNA粒子202および捕獲分子200は電解質の電気特性とは異なる電気特性を有する物質を含んでおり、ハイブリダイゼーション後に電解質は電極102、103の周囲の容積領域(Volumenbereich)から押しのけられる。そのため、ハイブリダイゼーションが生じると、電極間のインピーダンスが変化することになる。
図3に、インターデジタル電極配置100の第2部分領域105(図1B参照)の断面図を示す。
第2部分領域105は、図2A、図2Bに示された第1部分領域104よりも広域なインターデジタル電極配置100の部分領域を表している。図5は、それぞれ隣接する電極構造102,103間の電場の向きを示す線であるフィールドライン300の形態を概略的に示す。図3にさらに示すように、フィールド形態は、2つの対称線501によって定まる各領域の範囲内で規則的である。その結果、図2A、図2Bに示すような2つの近接する電極構造102,103の考案が適切であることがわかる。さらに、それぞれの上記電極構造102,103の被覆領域302を、図3に概略的に示す。上記被覆領域は、電極構造102,103上に固定された捕獲分子200、および、上記捕獲分子とハイブリダイズする可能性のある被検出粒子202を表している。特に、被覆領域302の物理化学的特性を変化されるため、ハイブリダイゼーションによりフィールドライン300の形状が大きく影響を与えるということは、図3から明確に理解できるであろう。
さらに、捕獲分子が、補足的にまたは二者択一的に、電極102,103間の領域に備えられていてもよい(図示せず)。被検出粒子と電極間の領域に備えられた捕獲分子との間にハイブリダイゼーション現象が生じる場合でも同様に、電解質の電気特性が変化する。
図4に、図2Aに示されるようなインターデジタル電極配置100の第1部分領域104の簡易化した等価回路図400を概略的に示す。等価回路図400は、第1可変コンデンサ401CMを示しており、その値は、電極構造102において生じるハイブリダイゼーション現象の程度によって決まる。可変第1非反応抵抗(variabler erster ohmscher Widerstand)402RMは、この第1可変コンデンサ401CMと並列接続されている。構成要素401,402は、明らかに第1電極構造102の周囲領域の電気特性を表している。さらに、可変第2コンデンサー403CE、および、この可変第2コンデンサー403CEと並列接続されている可変第2非反応抵抗404REが示されており、可変第2コンデンサー403CEおよび可変第2非反応抵抗404REは、検体401の電気特性を表す。さらに、可変第3コンデンサー405CMと、この可変第3コンデンサー405CMに並列接続されている可変第3非反応抵抗406RMが図示されており、可変第3コンデンサー405CMおよび可変第3非反応抵抗406RMは、第2電極構造103を取り囲む領域の電気特性を表す。さらに、図4に示すとおり、構成要素401,402を含む並列回路と、構成要素403,404を含む並列回路と、構成要素405,406を含む並列回路は、直列接続されている。構成要素401〜406は、センサー現象によって、それらの値が変化してもよいことを示すため、可変として表されている。
図5に示される第1部分領域104の等価回路図500が示すとおり、交流電圧Vが電極102,103の一方に印加されて、インピーダンスの値が決定される。交流電圧Vは、交流電源502から供給される。この配置を流れる交流電流Iは、電流計501を用いて検出される。構成要素501、502は、相互に直列接続されており、構成要素405、406を含む並列回路と、電気的な接地電位503との間に接続されている。電極102,103に生じる交流電流信号Iは、加えられる交流電圧Vとともに評価され、インピーダンスが決定される。あるいは、信号、すなわち電圧をその都度電極102,103へ印加してもよく、この場合、信号は逆位相(gegenphasig)である。
図5Bに示される、簡略化された等価回路図510は、素子CM401,405第1有効コンデンサ2CM511を形成するように、およびRM402,406が第1有効非反応抵抗512 2RMを形成するようにそれぞれ組み合わされている点が、図5Aに示す等価回路510とは異なる。
電極102,103間の距離は、通常、μm以下の範囲内(Sub-μm-Bereich)である。このインターデジタル電極配置100では、電極構造102,103の複数の電極構成要素(指のような構造)が平行に配置されている。[6]に記載されるインターデジタル電極の使用を基礎とした、異なる検出方法にあるように、流体工学の見地から回状配置を使用してもよい。このような個々のセンサーの外部寸法または直径は、約100μmの範囲またはせいぜい数mmまでである。
励起交流電圧Vに関しては、その2乗平均平方根値またはそのピーク値が、特定の最大値を上回らないように考慮すべきである。このような最大値が超過されると、当該センサーが動作可能である生化学的または電気化学的な限界条件を破ることになる。電極電位(この電極電位は、電解質の電位と呼ばれる)が、上限閾値を上回ると、電極の周囲領域にある特定の物質が酸化される可能性がある。電位(この電位は、電解質の電位と呼ばれる)が、下限閾値を下回ると、電極周辺領域の物質(dort Stoffe)が還元される。望ましくない酸化または還元は、とりわけ固定化およびハイブリダイゼーションの際に行われた化学結合を破壊するという影響を有する可能性がある。さらに、センサー電極で電気分解が開始する可能性がある。その結果、電気分解生成物がセンサーの動作に必要な化学的環境を均衡状態でなくし、ガスが発生してしまう。臨界電位の絶対値は、電極を取り囲んでいる化学物質(例えば、固定層、検体など)の組成と濃度とによって決まる。
励起電圧の一般的な値は、数10mVの範囲であり、最高でも約100mVの範囲である。これは、このようなセンサーの操作のための重要な境界条件である。なぜなら、結果として生じる測定信号(電流強度I)の強度(Groesse)は印加電圧にほぼ正比例しているからである。
多くの場合において、1つのセンサー配置に対して1つの試験だけを実施するのではなく、適切な1サンプル(つまり検体)に対して複数の試験を時間的に並行して行うことが注目されている。対応するチップ上に実現できる小型化されたバイオ/化学センサーアレイは、検査される検体中の異なる分子または異なる物質を並行して検出するのに有用である(dienen)。多数の対応する電気センサーは、ガラス、プラスチック、シリコンまたは他の基板上に実現されている。並行化という特性によって、このようなセンサーアレイチップとそれに対応する評価システムは、医療診断技術、薬理学産業(例えば、薬理学的スクリーニング「高産出高スクリーニング」、HTSの分野)、化学産業、食料品分析、生態学的な食料品の技術および分析などに様々な用途に利用されている。
しかしながら、(図1A〜図5Bを参照しながら説明してきたような)インピーダンスセンサーは、これまでは単に個々のセンサーとして、または、原則的に隣接して並んだ個々のセンサーを含む小さなアレイの一部分として紹介されてきた。
検体に対して多数の試験を時間的に並行して実施できるように、異なる物質に関して特異的である上記のようなセンサーを多数アレイチップ上に配置する努力がなされている。2極インピーダンスセンサーを有するアレイの実現には、全てのセンサーの信号を読み出し装置へ供給する必要があるという課題が生じる。例えば8×12=96個、32×48=1536個または一般的にm×n個の位置を有する受動チップが存在しているとすれば、そこには2×96=192個、2×1536=3072個または2×m×n個の個々のパッドが存在している。各センサーは、別々に読み込み可能でなければならず、チップおよび読み込み器の製造費用、また主として接触接続点の信頼性(信号整合性)などの観点から、使用されるチップパッドの数は多すぎてはいけない。、例えば、全てのパッドを読み込み器と接続といった安易な方法では、2×m×n(すなわち、この例では、192または3052)個のパッドを生成することになる。この数は、実用的な用途には著しく多すぎる。1つの電極を通常のやり方で操作し、全ての残りの電極端子および共通の電極も読み込み器に接続する方法でも同じことが言える。この場合、パッドの数は、確かに少なく(n×m+1個、すなわち、この例では、97または1537個に)なっているが、依然として非常に多い。
1つの可能性は、いわゆる能動チップを使用することである。この能動チップは、変換機のための材料(具体的にはセンサー電極、例えばインターデジタル電極のための金)は別として、信号事前処理およびオンチップでの信号多重化送信を行う能動回路をさらに提供し、対応する配線面も提供する。この種の改善策は、同じくインターデジタル電極を使用する異なる方法についての[6]に記載されている。
従来技術としては、レドックス・リサイクル(酸化還元再循環;Redox-Recyclings)の原理に基づいて動作するバイオセンサーが開示されている([7]〜[10]参照)。
図1A、図1Bのようなインターデジタル電極配置を示す図1Cは、従来技術に基づいたレドックス・リサイクルバイオセンサー110を示したものである。
このようなレドックス・リサイクルセンサー110は、基板111上に形成される4電極システムを必要とする。このレドックス・リサイクルバイオセンサー110は、第1インターデジタル電極112と、この第1インターデジタル電極112とはっきりと指型状に噛み合う第2インターデジタル電極113とを備えている。インターデジタル電極112,113間の幅および距離の一般的な値は、約0.5μmから約2μmの範囲内にある。
捕獲分子(図示せず)は、インターデジタル電極112,113上に固定されており、供試溶液中の被検出粒子とハイブリダイズできる。レドックス・リサイクルバイオセンサー110の動作中、インターデジタル電極112,113でセンサー現象が生じると、レドックス・リサイクルの原理に基づき電気化学的に活性化された粒子の酸化および還元プロセスが起こる。特別な構成要素が溶液に加えられると、検体の分子(検出されるものであり、捕獲分子とハイブリダイズしたものである)と化学的に結合した標識分子を用いて、電気的に活性化された粒子が生成される。
図1に示される他の電極、すなわち、基準電極114と対電極115は、差動増幅器116とともにポテンシオスタットを形成する。差動増幅器116の非反転入力部116aは、電気的な接地電位117と連結されている。一方、差動増幅器116の反転入力部116bは、基準電極114と連結されている。差動増幅器116の出力部116cは、対電極115と連結されている。レドックス・リサイクルバイオセンサー110へ展開された電解質の電気化学的な電位は、基準電極114を用いて測定される。対電極115により、差動増幅器116は調節増幅器として所定の電位に調節される。所定の電位は、差動増幅器116の非反転入力部116aの電位、つまり、図示した例では電気的な接地電位117である。
レドックス・リサイクルバイオセンサー110を動作させるため、第1直流電源118および第2直流電源119を用いて、発生電極および集電極として動作するインターデジタル電極112,113に基準電位(接地電位117)に対して異なる符号を有する電位を印加する。レドックス・リサイクル物質の酸化および還元のプロセスが確実かつ効果的に機能するよう上記電位の強度を高く選択してもよい。しかし、電極112,113での意図しない電気的なプロセス(例えば、電気分解)を避けるため、上記電位を高く選択しすぎてはならない。
ただし、特定の物質の酸化および還元を開始するための非常に正確な閾値は存在しない。実際には、これらの閾値の範囲をいずれの場合にも充分かつ確実に(通常は、数10mV)上回る強度の値を選択する。実際には、[6]で使用される物質の場合、印加電圧は数100mVの範囲(例えば+300mVと−100mV)である。
図1Cにさらに示すように、第1直流電源118と連結された第1電流計120と、第2直流電源119と連結された第2電流計121とが備えられている。第1電流計120は、印加される電圧から生じる電流と、第2インターデジタル電極113における還元/酸化プロセスとを検出するために使用できる。第2電流計121は、印加される電圧から生じる電流と、第1インターデジタル電極112における還元/酸化プロセスとを検出するために使用できる。上記電流の値は、電極112,113において生じたセンサー現象の特性の測定値であり、従って、供試溶液中における被検出粒子の濃度測度値である。
従来技術で知られているレドックス・リサイクルバイオセンサー110などの電気化学的なセンサーは、隣接して並んだ数個のセンサーを連ねたものである、小さな「受動」アレイ中、または「能動」アレイ中の個々のセンサーとして、紹介されてきた。なお、「能動」アレイには、実際のバイオセンサーのほかに、切替マトリックス([10]参照)または複雑な回路技術([6]参照)といった能動構成要素のいずれかが含まれる。
多くの用途において、バイオセンサーを用いて1つの試験だけを実施するのではなく、任意の1サンプル(検体)に対して複数の試験を時間的に並行して実施することが望ましい。対応するチップ上で利用できる小型化されたバイオ/化学センサーアレイは、検査される検体中の異なる被検出粒子を並行して検出するのに有用である。多数の対応するセンサーは、基板上で(例えば、ガラス基板、プラスチック基板、シリコン基板または他の基板上に)利用できる。高度の並列化(Parallelisierung)により、対応する評価システムを含むこのようなセンサー配置を、医療診断技術、薬理学産業(例えば、薬理学的スクリーニング「高産出高スクリーニング」、HTSの分野)、化学産業、食料品分析、生態学的な食料品の技術および分析などに様々な用途に利用されている。
レドックス・リサイクルの原理に基づいてセンサーを有する受動アレイを実現すると、全センサーの信号を読み出し装置へ供給する必要があるという課題が生じる。例えば8×12=96個、32×48=1536個、またはm行とn列を有する一般的なマトリックス形構造でm×n個の位置を有する受動基板が存在しているとした場合、2×96=192個、2×1536=3072個、または一般的に2m×n個の電極端子がそれぞれのセンサーに、また各ポテンシオスタットの基準電極と対電極にさらに2つの端子とが必要となる。各バイオセンサー区域は、別々に読み込み可能でなければならず、チップ及び読み出し装置の製造費用、また主として接触接続点の信頼性(信号整合性)の観点から、使用されるチップ端子(「パッド」)の数は、多すぎてはいけない。
例えば、全ての電極端子を読み出し装置と接続するといった安易な方法では、2m×n+2(すなわち、この例では、194または3074)個の端子を生成することになる。従って、この方法は、実現不可能、あるいはほぼ実現不可能である。全センサー区域の1つの電極を通常のやり方で操作し、残り全ての電極端子および共通の電極を読み出し装置に接続する方法でも同じことが言える。この場合、端子の数は、確かに少なく、つまり、n×m+1+2個(この例では、99または1539個)になってはいるが、依然として多すぎる。
個々のセンサー区域が複雑なCMOS技術を有する能動アレイを利用する[10]、[6]に記載されている方法の欠点は、センサー区域よりCMOS回路が省略されている単純な受動アレイと比較して、製造コストが高い点である。
[11]に、分子診断、分析、多重工程および複合反応を微細な形態で実施する、自動アドレス可能(selbstadressierbares)な、自動組み立て(selbstzusammensetzendes)マイクロ電子システムが開示されている。
[12]に、列および行アドレス可能な高密度バイオセンサー配置用のプラットフォームを有する装置と方法とが開示されている。
[13]に、電極配置を用いて生体高分子を検出する方法が開示されている。
[14]に、化学分析および測定用に最適化された容量センサーが開示されている。
本発明の目的は、妥当な製造経費で、充分な量のバイオセンサー区域の配置からセンサー信号を読み出すことができるバイオセンサーアレイを提供することである。
本目的は、本発明の一観点に基づいて、独立請求項に記載の特徴を有するバイオセンサーアレイおよびバイオセンサーアレイの操作方法によって達成される。
本発明の一観点によれば、本発明のバイオセンサーアレイは、基板と基板上に配置された複数のバイオセンサー区域とを含む。これらのバイオセンサー区域は、それぞれ第1端子および第2端子を備えている。さらに、センサー配置は、少なくとも1つの駆動線と、少なくとも1つの検出線とを備えている。この少なくとも1つの駆動線は、少なくとも1つの検出線から電気的に絶縁されている。言い換えると、各駆動線は、交差領域にある各検出線から電気的に切断されている。各バイオセンサー区域の第1端子は、それぞれ少なくとも1つの駆動線のうち1つと正確に連結されている。また、各バイオセンサー区域の第2端子は、それぞれ少なくとも1つの検出線のうち1つと正確に連結されている。少なくとも1つの駆動線の少なくとも1つ、および、少なくとも1つの検出線の少なくとも1つは、バイオセンサー区域の少なくとも2つと連結されている。さらに、バイオセンサーアレイは、電気的な駆動信号を供する駆動ユニットと、電気的な駆動信号から生じる電気的な検出信号を検出する検出ユニットと、駆動ユニットを選択されるバイオセンサーユニットの駆動線と連結し、検出ユニットを選択されるバイオセンサー区域の検出線と連結するように配置され、またこのようにバイオセンサー区域を選択する選択ユニットとを備え
上記各バイオセンサー区域は、グループ化されて複数の各バイオセンサーグループを形成しており、上記各バイオセンサーグループのそれぞれは、任意に、他のバイオセンサーグループから独立して、または他のバイオセンサーグループの少なくとも一部と連帯して、動作可能になるようになっている。
さらに、本発明の上記一観点は、上記の特徴を有するバイオセンサーアレイの使用方法を提供する。この方法では、駆動ユニットを選択されるバイオセンサー区域の駆動線と連結し、検出ユニットを選択されるバイオセンサー区域の検出線と連結してバイオセンサー区域を選択する。さらに、少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域の駆動線には電気的な駆動信号が供給される。さらに、電気的な駆動信号から生じる選択されたバイオセンサー区域の電気的な検出信号は、少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域の検出線上で検出される。
本発明の基本的な発想は、いずれの場合にもバイオセンサーアレイの複数のバイオセンサー区域で共有される駆動線と検出線とを提供することである。その結果、バイオセンサーアレイを操作するために必要な信号線の数がかなり低減される。これにより、比較的少数の信号線と、信号線に連結された少数のパッドとにより、バイオセンサーアレイ(特に受動チップ上において)を動作させることが可能となる。このことは、バイオセンサーアレイ上の空間を節約し集積密度をより高めることを可能とし、また製造コストが低減される。本発明のアレイ構造は、バイオセンサー区域毎の回路の費用を低く抑え、また高密度アレイの製造を可能とすることから、能動チップにも有益なものである。能動バイオセンサーアレイには、追加の回路装置(例えば、前置増幅器、交流−直流変換機など)が基板に備えられている。
行線として設けられた検出線と、列線として設けられた駆動線とに沿いバイオセンサー区域が配されるマトリックス型配置を例に取ると、例えばm個の列を、駆動ユニットの励起電源または電気的な接地電位と任意に連結できる。n個の行を、検出ユニットの電流検出装置または電気的な接地電位と任意に連結してもよい。バイオセンサー区域の端子を電源に連結するかまたは接地電位に連結するか、および電流検出装置に連結するかまたは電気的な接地電位に連結するかの選択は、選択ユニットを用いて行う。
例えば、電圧を電気的な駆動信号として、正確に1つの列線に印加してもよい。また、電気的な駆動信号から生じる電気的な検出信号を検出するための電流検出ユニットを、正確に1つの行線と連結してもよい。すると、電源から各バイオセンサー区域、または選択された列へと電流が流入する。しかしながら、選択された行のバイオセンサー区域へ流入する電流だけが電流検出ユニットで測定される。m本の駆動線とn本の検出線とともに、本発明のバイオセンサーアレイに必要な信号線(すなわち、パッド)は、基本的にはたったn+m本である。従って、8×12=96個の位置を有するバイオセンサーアレイに必要な信号線およびパッドは、たった20本である。また、32×48=1532個の位置を有するチップに必要な信号線およびパッドは、80本である。n=mであるマトリックス型配置、すなわち、正方形構造(行の数=列の数)を有するバイオセンサーアレイでは、バイオセンサー区域の数に対するパッドの数の比率が最適になる。
本発明は、少なくとも1つの駆動線の少なくとも1つ、および、少なくとも1つの検出線の少なくとも1つを、バイオセンサー区域の少なくとも2つと連結することにより、明らかにバイオセンサーアレイの製造技術的な経費を著しく低減できる。言い換えると、それぞれ複数のバイオセンサー区域が共有する駆動および検出用信号線が備えられている。
本発明の好ましい発展形態を、従属請求項に記載する。
このバイオセンサー区域は、2つの電極(例えば2つのインターデジタル電極)を含み、これら2つの電極のそれぞれが、バイオセンサー区域の端子の1つと連結されていることが好ましい。
本発明のバイオセンサーアレイは、以下のような評価ユニットを備えていてもよい。すなわち、この評価ユニットは、少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域において、センサー現象が生じたか、および/または生じたセンサー現象の量を、駆動信号および検出信号の値に基づいて決定するように設定されている。例えば、図1A〜図5Bのような前述のインピーダンス方法、すなわちインターデジタル電極配置を用いたバイオセンサー区域が動作する場合、駆動信号は電気的交流電圧でもよく、検出信号は選択されたバイオセンサー区域を流通する上記交流電圧由来の交流電流でもよい。従って、バイオセンサー区域のインピーダンスの値は駆動信号および検出信号から決定できる。ハイブリダイゼーション現象の生じる前後ではインピーダンスの値が異なるため、インピーダンスの値が変化すれば選択されたバイオセンサー区域においてセンサー現象が生じたかどうか、および/またはその場所で生じたセンサー現象の量を決定することができる。その結果、検査される検体が被検出粒子を含んでいるかどうか、および目的に応じて検体に含まれる被検出粒子の濃度を決定することができる。評価ユニットは基板上に集積してあってもよく、基板の外側にあってもよい。
少なくとも1つのバイオセンサー区域は、電気化学的なバイオセンサー区域またはインピーダンスバイオセンサー区域でもよい。バイオセンサー区域が電気化学的なバイオセンサー区域である場合、具体的にはそのバイオセンサー区域はレドックス・リサイクルバイオセンサー区域であってよい。この場合、被検出粒子には酵素標識が施されている。この酵素標識は、センサー区域上に固定された捕獲分子とのハイブリダイゼーション現象が生じた後、ここに展開された電気化学的に不活性な物質を、少なくとも1つは電気化学的に活性である2つの部分分子に***するために使用される。その結果、バイオセンサーアレイの各センサー位置の電気特性が変化する。
少なくとも1つのバイオセンサー区域は、インターデジタル電極バイオセンサー区域として用いることが好ましい。つまり、少なくとも1つのバイオセンサー区域は、図1Aから図5Dのような前述のインターデジタル電極配置100のように構成され、動作することが可能であってよい。
バイオセンサー区域を、複数のバイオセンサーグループを形成するよう以下のようにグループ化したとき、すなわち、各バイオセンサーグループを独立して、または他グループの一部に依存して動作するよう、任意にグループ化したときにおいて、例えばバイオセンサー区域の部分領域が特定の用途に充分なものであり他のバイオセンサー区域を必要としない場合、バイオセンサー区域の部分領域をグループ化しグループを形成してもよく、上記グループを残りのバイオセンサー区域から独立させ動作させてもよい。このように、バイオセンサーアレイの区分化が、明らかに可能である。
基板は、セラミック基板、半導体基板(具体的にはシリコン基板、すなわち、シリコンウエハーまたはシリコンチップ)、ガラス基板またはプラスチック基板であってよい。
電気的な駆動信号は、時間的に変化する電気的信号であることが好ましい。時間的に変化する電気的信号は、特に被検出インピーダンスが容量性構成要素の支配を受ける場合に有利である。
駆動信号は、時間的に変化する電圧でもよく、読み出し信号は、時間的に変化する電流でもよい。あるいは、駆動信号は、時間的に変化する電流でもよく、読み出し信号は、時間的に変化する電圧であってよい。
電気的駆動信号と時間との相関関係(Zeitabhaengigkeit)は、具体的には数学的な正弦関数、直角関数、鋸歯関数、三角関数または段階関数であってよい。
本発明のバイオセンサーアレイは、能動センサーチップとして構成されることが好ましく、この能動センサーチップは望ましいの機能を有する集積回路を含んでいてもよい。アナログからデジタルへの変換回路をバイオセンサーアレイの基板に集積してもよい。この回路は、アナログ電気的信号をデジタル信号に変換し、それを評価ユニットへ供給するように設定されている。さらに、電気的供給ユニットを基板に集積してもよい。この供給ユニットは、電圧信号および/または電流信号を駆動ユニットおよび/または選択ユニットに供給するように設定されている。さらに、デジタルからアナログへの変換回路を基板に集積してもよい。この回路は、供給ユニットのデジタル電圧信号および/または電流信号をアナログ信号に変換し、それを駆動ユニットおよび/または選択ユニットへ供給するように設定されている。外部装置を接続するための入力/出力インターフェースをバイオセンサーアレイに備えることも可能である。これは、例えばデジタル入力/出力インターフェースとして設定されていてもよい。さらに、電気的検出信号を増幅するように設定された増幅器ユニットを基板に集積してもよい。アナログ信号は干渉を受けやすいが、オンチップ増幅を行うと、アナログ信号が信号線を長距離に渡り伝達されることがなくなるため、その結果、信号対ノイズ比が改善される。
基板の中および/または上および/または下側にある2つの異なる導体面(具体的には金属化面)のある1つの面には少なくとも1つの駆動線が、および他の1つの面には少なくとも一つの検出線が、少なくとも部分的に形成されていることが好ましい。2つの異なる配線面を使用することで、駆動線と検出線との間の電気的に絶縁された線交差が可能となる。2つの配線面(具体的には金属面)を、マイクロエレクトロニクスに関する既知の方法で実現してもよい。その場合、全ての金属面はバルク材料(基板)上の層間絶縁膜(Intermetall-Dielektrika)に埋設されている。また、代替方法として、配線面の1つを変換機素子自体(例えば、インターデジタル電極の金材料)と同じ面に(および、好ましくは同じ材料で)実現することもできる。言い換えると、バイオセンサー区域を正確に1つの配線面上に形成してもよい。
さらに、少なくとも1つの駆動線と少なくとも1つの検出線が相互に交差していない第1線部分では、少なくとも1つの駆動線と少なくとも1つの検出線を同じ面に延びるように形成してもよい。少なくとも1つの駆動線と少なくとも1つの検出線が相互に交差している第2線部分では、少なくとも1つの駆動線と少なくとも1つの検出線とを異なる面に延びるように形成してもよい。
言い換えると、第2導体面は、必ずしも第1導体面に対して埋設する方法で備えられている必要はない。2つの面の一部を変換機と同じ面に実現すること(および、2つの面を変換機と同じ材料で生成すること)もできる。従って、駆動線と検出線との間の交差領域でだけ、駆動線と検出線とを確実に電気的に絶縁するため、交差領域の架橋が必要である。異なる面にある架橋領域に延びている線部分の間では、線の間に電気的な絶縁材料を使用することが好ましい。
少なくとも1つの駆動線および/または少なくとも1つの検出線の第1線部分は、基板に対して基本的には垂直に延びるように配置された少なくとも1つの電気的な接触接続素子を用いて、少なくとも1つの駆動線および/または少なくとも1つの検出線の第2線部分と連結されていることが好ましい。具体的には、相互に異なる面に延びる駆動線および/または検出線の線部分を連結するために、ビア(Vias)を使用できる。
少なくとも1つの駆動線および/または少なくとも1つの検出線を、基板の底面または基板の内部(unterhalb des Substrates)に延びるように形成してもよい。
言い換えると、例えばチップの底面にも配線面を実現してもよい。このために、メッキスルーホール(Plated-through holes/Durchkontaktierungen)が必要である。さらに、絶縁層をチップの内部に形成してもよく、この絶縁層には信号線を形成するために誘電性の構造が埋設されている。
基本的に、本発明のバイオセンサーアレイのバイオセンサー区域を、長方形、好ましくは正方形、六角形または三角形のマトリックスに配置してもよい。同じ数の行および列を有する(正方形マトリックス)バイオセンサー区域をマトリックス型長方形配置にする場合、バイオセンサー区域の数と必要な信号線(およびパッド)の数との比率を特に好ましいものにすることができる。
駆動ユニットは供給ユニットを備えていてもよく、この供給ユニットは全てのバイオセンサー区域で共有され、電気的駆動信号を少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域へ印加するために使用できるように設定されている。
言い換えると、例えば単一共有電源を供給ユニットとして提供できる。この単一共有電源は、いずれの場合にもバイオセンサー区域またはバイオセンサー区域の一部と連結されており、選択ユニットの機能を使用して上記1つのバイオセンサー区域または上記複数のバイオセンサー区域に電気的駆動信号を供給する。単一共有供給ユニットを使用することにより、バイオセンサーアレイの製造経費を低減できる。
特に、最後に説明した構成において、駆動ユニットおよび/または検出ユニットを以下のように設定してもよい。すなわち、上記駆動ユニットおよび/または検出ユニットを用いて、電気的な基準信号を選択されていないバイオセンサー区域の少なくとも一部に印加できるように設定してもよい。
また、供給ユニットを用いて、電圧信号を電気的な駆動信号として、例えば単一バイオセンサー区域またはバイオセンサー区域の行へ印加してもよい。また、電気的基準信号、具体的には電気的接地電位を、残りの選択されていないバイオセンサー区域の一部または全てに印加してもよい。
あるいは、それぞれのバイオセンサー区域のグループに対応した駆動ユニットに供給ユニットが備えられてもよい。この供給ユニットは、それぞれのグループに対応し、電気的な駆動信号を対応するグループのバイオセンサー区域に印加するために使用できるよう設定されている。
例えばバイオセンサー区域がマトリックス型に配置されている場合、列に沿って配置されているバイオセンサー区域に対応する供給ユニットとして、センサー区域の各列に共有電源が備えられていてもよい。具体的には、駆動ユニットおよび/または選択ユニットは、供給ユニットの1つが対応するバイオセンサー区域のグループに電気的駆動電位を、一方で他の供給ユニットが、対応するバイオセンサー区域に基準電位(例えば電気的な接地電位)をそれぞれ供給するように設定されていてもよい。
検出ユニットは測定ユニットを備えていてもよい。この測定ユニットは、全てのバイオセンサー区域で共有され、正確に1つの選択されたバイオセンサー区域において電気的な検出信号を検出するために使用できるように設定されている。
言い換えると、例えば全てのバイオセンサー区域で共有される電流検出ユニット(例えば、電流計)を設けることができる。この電流検出ユニットは、選択ユニットを使用して選択されたバイオセンサー区域と接続され、その結果、この場合は選択されたバイオセンサー区域を通る電流が、全てのバイオセンサー区域で共有される測定ユニットを用いて検出される。
あるいは、それぞれのバイオセンサー区域のグループに対応した検出ユニットに測定ユニットが備えられてもよい。このそれぞれのグループに対応する測定ユニットは、それぞれ関連付けられているグループの選択された正確に1つのバイオセンサー区域において、電気的検出信号を検出するために使用できるように設定されている。
バイオセンサー区域をマトリックス型に配置した例について言及すると、例えば共有測定ユニット(例えば、電流検出ユニット)がバイオセンサー区域の各行のために備えられていてもよい。この例の場合、異なる行に配置されている選択されたバイオセンサー区域用の測定ユニットを用いて、選択されたバイオセンサー区域の列の電気的読み出し信号をその都度別々に検出することにより、時間的に並行して読み込を行うことができる。
さらに、本発明のバイオセンサーアレイは、バイオセンサー区域の少なくとも一部への定電位を予め決定するために使用できるように設定されているポテンシオスタット装置を備えていてもよい。
具体的には、ポテンシオスタット装置は、以下のような基準電極と、対電極と、演算増幅器を備えていてもよい。すなわち、演算増幅器の第1入力部は基準電極と連結されており、演算増幅器の第2入力部は基準電位(例えば電気的接地電位)と連結されており、演算増幅器の出力部は対電極と連結されている。
本発明のバイオセンサーアレイの、本発明における使用方法について以下に説明する。本発明のバイオセンサーアレイの発展形(Ausgestaltungen)も、本発明のバイオセンサーアレイの使用方法(Verfahren zum Betreiben)に含まれる。
少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域において、センサー現象が生じたかどうか、および/または生じたセンサー現象の量は、少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域の駆動信号および検出信号に基づいて決定されることが好ましい。
この目的は、本発明のもう1つの観点に基づき、独立特許請求項に記載の特徴を有するバイオセンサーアレイおよびバイオセンサーアレイの使用方法によって達成される。
本発明のもう1つの観点に基づく本発明のバイオセンサーアレイは、基板と、基板上に配置された複数のバイオセンサー区域とを含む。これらのバイオセンサー区域は、それぞれ第1端子および第2端子を備えている。さらに、このバイオセンサーアレイは、少なくとも1つの第1信号線と、少なくとも1つの第2信号線とを備えている。この少なくとも1つの第1信号線は、少なくとも1つの第2信号線から電気的に絶縁される。いずれの場合にも、各バイオセンサー区域の第1端子は、少なくとも1つの第1信号線のうちちょうど1つと連結される。また、各バイオセンサー区域の第2端子は、少なくとも1つの第2信号線のうちちょうど1つと連結される。少なくとも1つの第1信号線の少なくとも1つ、および、少なくとも1つの第2信号線の少なくとも1つは、バイオセンサー区域の少なくとも2つと連結される。さらに、第1電気的駆動信号を供する第1駆動ユニットと、第2電気的駆動信号を供する第2駆動ユニットとが備えられている。加えて、バイオセンサーアレイは、第1駆動ユニットと連結された第1検出ユニットおよび/または第2駆動ユニットと連結された第2検出ユニットを備えている。この第1検出ユニットおよび/または第2検出ユニットを、第1および第2電気的駆動信号から生じる、選択されたバイオセンサー区域の第1および/または第2電気的検出信号を検出するように設定する。選択ユニットは、第1駆動ユニットを、選択されるバイオセンサー区域の第1信号線と連結し、第2駆動ユニットを、選択されるバイオセンサー区域の第2信号線と連結し、バイオセンサー区域を選択するように設定されている。
さらに、本発明のもう1つの観点は、上記特徴を有するバイオセンサーアレイの使用方法を提供する。この方法では、第1駆動ユニットを、選択されるバイオセンサー区域の第1信号線と連結し、第2駆動ユニットを、選択されるバイオセンサー区域の第2信号線と連結し、少なくとも1つのバイオセンサー区域を選択する。さらに、選択されたバイオセンサー区域の第1信号線に第1電気的駆動信号を供給し、選択されたバイオセンサー区域の第2信号線に第2電気的駆動信号を供給する。さらに、第1または第2電気的駆動信号から生じる第1検出信号を、選択したバイオセンサー区域の第1信号線上で検出し、および/または、第1および第2電気的駆動信号から生じる第2検出信号を、選択したバイオセンサー区域の第2信号線上で検出する。
本発明の基本的な発想は、いずれの場合にもバイオセンサーアレイの複数のバイオセンサー区域に共有される第1信号線と第2信号線とを提供することである。その結果、バイオセンサーアレイの動作に必要な信号線の数が非常に少なくなる。これにより、バイオセンサーアレイ(具体的には受動チップにおいて)を、比較的少数の信号線と、信号線に連結される少数のパッドとによって動作させることができる。これによりバイオセンサーアレイ上の空間が節約されるため集積密度をより高めることができ、また製造コストが低減される。本発明のアレイ構造は、バイオセンサー区域毎の回路の費用を低く抑え、また高密度アレイの製造を可能とすることから、能動チップにも有益なものである。能動バイオセンサーアレイには、追加の回路装置(例えば、前置増幅器、交流−直流変換機など)が基板に備えられている。
行線として設けられた第2信号線と、列線として設けられた第1信号線とに沿いバイオセンサー区域が配されるマトリックス型配置を例にとると、m個の列を、第1駆動ユニットの励起第1電源または電気的な接地電位と任意に連結できる。n個の行を、第2駆動ユニットの第2励起電圧源または電気的接地電位と任意に接続してもよい。選択ユニットを用いて、バイオセンサー区域の端子を電源に連結するか、接地電位に連結するか選択する。
例えば、正の電圧を、第1電気的駆動信号として、正確に1つの列線に印加してもよい。また、負の電圧を、第2電気的駆動信号として、正確に1つの行線に印加してもよい。選択された行と選択された列との間の交差領域に配置されたバイオセンサー区域、すなわちその2つの端子(具体的にはその2つの電極)間においてのみ、バイオセンサー区域上でレドックス・リサイクル作用が起こるのに充分に大きな電位差を有している。全てのほかのバイオセンサー区域は、対応するもう一方の端子が接地電位となっているため、それらの端子間には第1電圧または第2電圧のみに相当する電位差を有している。その結果、これらのバイオセンサー区域では、レドックス・リサイクル作用を行えないか、または検出可能な一時的信号上昇を生成するほどは十分に行えない。
選択されたバイオセンサー区域において、バイオセンサー区域に固定された捕獲分子と被検出検体の粒子の間にセンサー現象(例えば、ハイブリダイゼーション現象)が生じると、被検出粒子の標識、検体に展開された化学成分、センサー電極間の充分に大きな電位差とを用いてレドックス・リサイクルプロセスが生じることができる。その結果として、電流は検出信号として、選択されたバイオセンサー区域と連結されている第1信号線と、選択されたバイオセンサー区域と連結されている第2信号線とに流れる。1つの電流値、または好ましくは両方の値を検出することにより、ハイブリダイゼーション現象の発生を判断できる。
本発明によると、m列とn行を有するマトリックス型配置のバイオセンサー区域では、たったn+m+2個の端子(つまり、m本の第1信号線、n本の第2信号線、および(任意で)ポテンシオスタットの基準電極および対電極のさらに2つの端子)が必要である。従って、例えば8×12=96個の位置を有するチップに必要な信号線は、たった22本である。また、32×48=1536個の位置を有するチップに必要な信号線は、82本である。このことは、従来技術と比較して経費がかなり低減されることを示す。チップ上のセンサー位置の数に対する標準化された(normiert)端子の数の比率が最適になるのは、n=mである場合、すなわちセンサーアレイが正方形構造(行の数=列の数)を有する場合である。
本発明は、少なくとも1つの第1信号線の少なくとも1つ、および少なくとも1つの第2信号線の少なくとも1つを、バイオセンサー区域の少なくとも2つと連結することによって、バイオセンサーアレイの製造技術的な経費を著しく低減できるものである。言い換えると、それぞれ複数のバイオセンサー区域に共有される駆動および検出用の信号線が備えられている。
本発明の好ましい発展形態は、従属請求項に記載されている。
バイオセンサーアレイは、評価ユニットを備えていてもよい。この評価ユニットは、少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域において、センサー現象が生じたか、および/または生じたセンサー現象の量を、第1および/または第2検出信号に基づいて決定するよう設定されている。
バイオセンサー区域の少なくとも1つは、電気化学的なバイオセンサー区域として設定されていてもよい。具体的には、バイオセンサー区域の少なくとも1つが、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域であってもよい。レドックス・リサイクルバイオセンサー区域では、被検出粒子が標識されていることが好ましい。センサー区域上に固定された捕獲分子と被検出粒子のハイブリダイゼーション現象が生じた後、この配置へ展開され、また電気化学的に不活性な物質を、少なくとも1つは電気化学的に活性である2つの部分分子に***するために上記標識が使用される。その結果、バイオセンサーアレイの各センサー位置の電気特性が変化する。
バイオセンサー区域は、第1および第2電極を備えていてもよい。第1電極はバイオセンサー区域の第1端子と連結されており、第2電極は第2端子と接続されている第1および第2電極は、インターデジタル電極であることが好ましい。言い換えると、第1および/または第2電極は、図1Cに示す第1または第2インターデジタル電極のように構成されていてもよく、この第1または第2インターデジタル電極のように動作可能であってもよい。
バイオセンサー区域を、複数のバイオセンサーグループを形成するよう以下のようにグループ化したとき、すなわち、各バイオセンサーグループを独立して、または他グループの一部に依存して動作するよう、任意にグループ化したときにおいて、例えばバイオセンサー区域の部分領域が特定の用途に充分なものであり他のバイオセンサー区域を必要としない場合、バイオセンサー区域の部分領域をグループ化しグループを形成してもよく、上記グループを残りのバイオセンサー区域から独立させ動作させてもよい。このように、バイオセンサーアレイの区分化が、明らかに可能である。
基板は、セラミック基板、半導体基板(具体的にはシリコン基板、すなわち、シリコンウエハーまたはシリコンチップ)、ガラス基板またはプラスチック基板でもよい。
第1および第2電気的駆動信号は、基準電位とは異なる符号を有する電気的直流電圧信号であることが好ましい。この基準電位は選択されていないバイオセンサー区域の少なくとも1つの端子に存在し、第1および/または第2電気的検出信号は電流であることが好ましい。
あるいは、第1および第2電気的駆動信号が、相互に逆相である電圧信号であることが考えられる。選択されたセンサー区域においてレドックス・リサイクルプロセスが生じるための条件は、第1および第2電気的駆動信号の間の電位差がある閾値を上回るということだけである。
通常、電気的基準電位(例えば接地電位)は、選択されていないバイオセンサー区域の1つの端子または両方の端子に印加される。しかしながら、少なくとも1つの選択されていないバイオセンサー区域を、浮動性にさせておく(floatet)、すなわちバイオセンサー区域の端子を規定の電位に達させないこともできる。
第1および第2電気的駆動信号の振幅および信号は、以下のように選択されることが好ましい。すなわち、バイオセンサー区域の第1端子が第1駆動ユニットと連結されているとともに、バイオセンサー区域の第2端子が、第2駆動ユニットと連結されている場合のみ、バイオセンサー区域において生じたセンサー現象により、顕著な第1および/または第2検出信号が生成されるように選択することが好ましい。言い換えると、第1および第2電気的駆動信号の値を、以下のように選択することが好ましい。すなわち、第1端子に第1駆動信号が印加され、第2端子には第2駆動信号が印加されない、選択されていないバイオセンサー区域ではレドックス・リサイクルプロセスが起こらぬように値を選択することが好ましい。さらに、第1および第2電気的駆動信号の値を、以下のように選択することが好ましい。すなわち、第1端子には第1駆動信号が印加されず、第2端子には第2駆動信号が印加される、選択されていないバイオセンサー区域ではレドックス・リサイクルプロセスが起こらぬように値を選択することが好ましい。第1端子に第1駆動信号が存在し、第2端子に第2駆動信号が存在するバイオセンサー区域だけが選択される。
本発明のバイオセンサーアレイは、能動センサーチップとして構成されることが好ましく、この能動センサーチップは望ましい機能を有する集積回路を含んでいてもよい。アナログからデジタルへの変換回路をバイオセンサーアレイの基板に集積してもよい。この回路は、アナログ電気的信号をデジタル信号に変換し、それを評価ユニットへ供給するように設定されている。さらに、電気的供給ユニットを基板に集積してもよい。この供給ユニットは、電圧信号および/または電流信号を第1および/または第2駆動ユニットおよび/または選択ユニットに供給するように設定されている。さらに、デジタルからアナログへの変換回路を基板に集積してもよい。この回路は、供給ユニットのデジタル信号をアナログ信号に変換し、それを駆動ユニットおよび/または選択ユニットへ供給するように設定されている。外部装置を接続するための入力/出力インターフェースをバイオセンサーアレイに備えることも可能である。これは、例えばデジタル入力/出力インターフェースとして設定されていてもよい。さらに、第1および/または第2電気的検出信号を増幅するように設定された増幅器ユニットを基板に集積してもよい。アナログ信号は干渉を受けやすいが、オンチップ増幅を行うと、アナログ信号が信号線を長距離に渡り伝達されることがなくなるため、その結果、信号対ノイズ比が改善される。
基板の中および/または上および/または下側にある2つの異なる導体面(具体的には金属化面)の、ある1つの面には少なくとも1つの駆動線が、および他の1つの面には少なくとも一つの検出線が、少なくとも部分的に形成されていることが好ましい。2つの異なる配線面を使用することで、第1および第2信号線間の電気的に絶縁された線交差が可能となる。2つの配線面(具体的には金属面)を、マイクロエレクトロニクスに関する既知の方法で実現してもよい。その場合、金属面は通常バルク材料(基板)の上の層間絶縁膜に埋設されている。また、代替方法として、配線面の1つを変換機素子自体(例えば、インターデジタル電極の金材料)と同じ面に(および、好ましくは同じ材料で)実現することもできる。言い換えると、バイオセンサー区域を正確に1つの配線面上に形成してもよい。
さらに、少なくとも1つの第1信号線と少なくとも1つの第2信号線が相互に交差していない第1線部分では、少なくとも1つの第1信号線と少なくとも1つの第2信号線を同じ面に延びるように形成してもよい。さらに、少なくとも1つの第1信号線と少なくとも1つの第2信号線が相互に交差している第2線部分では、少なくとも1つの第1信号線と少なくとも1つの第2信号線とを異なる面に延びるように形成してもよい。
言い換えると、第2導体面は、必ずしも第1導体面に対して埋設する方法で備えられている必要はない。2つの面の一部を変換機と同じ面に実現すること(および、2つの面を変換機と同じ材料で生成すること)もできる。従って、第1および第2信号線間の交差領域でだけ、駆動線と検出線とを確実に電気的に絶縁するため、交差領域の架橋が必要である。異なる面にある架橋領域に延びている線部分の間では、線の間に電気的な絶縁材料を使用することが好ましい。
少なくとも1つの第1信号線および/または少なくとも1つの第2信号線の第1線部分は、基板に対して基本的には垂直に延びるように配置された少なくとも1つの電気的な接触接続素子を用いて、少なくとも1つの第1信号線および/または少なくとも1つの検第2信号の第2線部分と連結されていることが好ましい。具体的には、相互に異なる面に延びる第1信号線(および/または第2信号線)の線部分を連結するために、ビアを使用できる。
少なくとも1つの第1信号線および/または少なくとも1つの第2信号線を、基板の底面または基板の内部に延びるように形成してもよい。
言い換えると、例えば基板(例えば、印刷回路基板)の底面にも配線面を実現してもよい。このために、メッキスルーホールが必要である。さらに、絶縁層を基板の内部に形成してもよく、この絶縁層には信号線を形成するために誘電性の構造が埋設されている。
基本的に、本発明のバイオセンサーアレイのバイオセンサー区域を、長方形、好ましくは正方形、六角形または三角形のマトリックスに配置してもよい。同じ数の行および列を有する(正方形マトリックス)バイオセンサー区域をマトリックス型長方形配置にする場合、バイオセンサー区域の数と必要な信号線(およびパッド)の数との比率を特に好ましいものにできる。
駆動ユニットは第1供給ユニットを備えていてもよく、この第1供給ユニットは全てのバイオセンサー区域で共有され、および/または、第2駆動ユニットは第2供給ユニットを備えていてもよく、この第2供給ユニットは全てのバイオセンサー区域で共有される。第1供給ユニットは、第1電気的駆動信号を少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域へ印加するために使用できるように設定されている。および/または、第2供給ユニットは、第2電気的駆動信号を少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域へ印加するために使用できるように設定されている。
言い換えると、例えば単一共通電源を第1供給ユニットとして、または、単一供給電源を第2供給ユニットとして提供できる。この単一共通電源は、いずれの場合にもバイオセンサー区域またはバイオセンサー区域の一部(例えば、バイオセンサー区域の列)と連結されており、選択ユニットの機能を使用して上記1つのバイオセンサー区域または上記複数のバイオセンサー区域に対応する電気的駆動信号を供給する。単一共通第1供給ユニットまたは単一共通第2供給ユニットを使用することにより、バイオセンサーアレイの製造コストを低減できる。
第1および第2駆動ユニットを、選択されていないバイオセンサー区域の少なくとも一部に電気的な基準信号を印加できるように設定してもよい。上記電気的基準信号の値は、基本的に第1および第2駆動信号の平均値である。レドックス・リサイクルプロセスが選択されたバイオセンサー区域に起こるのは、第1駆動信号をその第1端子に印加し、好ましくは逆の符号(entgegengesetztem Vorzeichen)を有する第2駆動信号をその第2端子に印加する場合だけである。なぜなら、レドックス再利用プロセスが起こるためには、端子間の電位差が充分に大きい必要がある。第1および第2電気的駆動信号の算術平均(または算術平均に近い電圧)を、選択されないバイオセンサー区域のための基準電位として使用することにより、選択されていないバイオセンサー区域における望ましくないレドックス・リサイクルプロセスが確実に回避される。言い換えると、多くの場合、電気的基準電位(例えば接地電位)が選択されていないバイオセンサー区域の1つの端子または両方の端子に印加される。しかしながら、少なくとも1つの選択されていないバイオセンサー区域を浮動性にさせておく、すなわちバイオセンサー区域の端子を規定の電位に達させなくさせることもできる。
バイオセンサー区域のそれぞれの第1グループの第1駆動ユニットは、それぞれのグループに対応する第1供給ユニットを備えていてもよい。この第1供給ユニットは、対応する第1グループのバイオセンサー区域へ第1電気的駆動信号を印加するために使用できるように設定されている。および/またはバイオセンサー区域のそれぞれの第2グループの第2駆動ユニットは、それぞれのグループに対応する第2供給ユニットを備えていてもよい。この第2供給ユニットは、関連付けられている第2部ループのバイオセンサー区域へ第2電気的駆動信号を印加するために使用できるように設定されている。
例えばバイオセンサー区域がマトリックス型に配置されている場合、列に沿って配置されているバイオセンサー区域に対応する供給ユニットとして、センサー区域の各列に共有電源が備えられていてもよい。さらに、他の共通の電圧源が、行に沿って配置されているバイオセンサー区域に対応する第2供給ユニットとして、センサー区域の各列に他の共有電源が備えられていてもよい。
具体的には、駆動ユニットまたは選択ユニットは、供給ユニットの1つが対応するバイオセンサー区域のグループに電気的駆動電位を、一方で他の供給ユニットが、対応するバイオセンサー区域に基準電位(例えば電気的な接地電位)をそれぞれ供給するように設定されていてもよい。
第1検出ユニットは、全てのバイオセンサー区域に共有される第1測定ユニット(例えば電流計)を備えていてもよい。この第1測定ユニットは、正確に1つの選択されたバイオセンサー区域において電気的第1検出信号を検出するために使用できるように設定されている。代替または補足として、第2検出ユニットは、全てのバイオセンサー区域に共有される第2測定ユニット(例えば電流計)を備えていてもよい。この第2測定ユニットは、正確に1つの選択されたバイオセンサー区域において電気的第2検出信号を検出するために使用できるように設定されている。
バイオセンサー区域のそれぞれの第3グループの第1検出ユニットは、それぞれの第3グループに対応する第1測定ユニットを備えていてもよい。それぞれの第1測定ユニットは、対応する第3グループの選択された正確に1つのバイオセンサー区域において電気的第1検出信号を検出するために使用できるように設定されている。
さらに、バイオセンサー区域のそれぞれの第4グループの第2検出ユニットは、それぞれの第4グループと対応する第2測定ユニットを備えている。それぞれの第2測定ユニットは、対応する第4グループの選択された正確に1つのバイオセンサー区域において電気的第2選択信号を検出するために使用できるように設定されている。
さらに、本発明のバイオセンサーアレイは、バイオセンサー区域の少なくとも一部への定電位を予め決定するために使用できるように設定されているポテンシオスタット装置を備えていてもよい。
具体的には、ポテンシオスタット装置は、以下のことを特徴とする基準電極と、対電極と、演算増幅器を備えていてもよい。すなわち、演算増幅器の第1入力部は基準電極と連結されており、演算増幅器の第2入力部は基準電位(例えば電気的接地電位)と連結されており、演算増幅器の出力部は対電極と連結されている。
さらに、それぞれ専用の第1直流電源がバイオセンサー区域の各行に備えられていてもよく、それぞれ専用の第2直流電圧源が、バイオセンサー区域の各列に備えられていてもよい。さらに、それぞれ専用の第1電流検出ユニットが、バイオセンサー区域の各行に備えられていてもよく、それぞれ専用の第2電流検出ユニットが、バイオセンサー区域の各列に備えられていてもよい。従って、全ての行および列の検出合計電流により、全てのバイオセンサー区域におけるセンサー現象を同時に検出できる。適切な相関計算を使用して、相関する行および列から個々のバイオセンサー区域のセンサー信号を推定できる。特定の操作状態において、非常に少ないまたは1つのバイオセンサー区域だけがセンサー信号を有している場合、これは特に良好に機能する。後者の場合は(1つのバイオセンサーだけがセンサー信号を有している場合)、電流は基本的に1つの行線および1つの列線においてのみ検出され、したがって行線と列線との間の交差領域にあるバイオセンサー区域のセンサー現象を推定できる。
本発明における、本発明のバイオセンサーアレイの使用方法を以下に説明する。バイオセンサーアレイの発展形も、本発明のバイオセンサーアレイの使用方法に適合している。
少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域において、センサー現象が生じたかどうか、および/または生じたセンサー現象の量は、第1および第2検出信号に基づいて決定されることが好ましい。
例えば、バイオセンサー区域がレドックス・リサイクルバイオセンサー区域として構成されており、第1直流電圧が第1駆動信号として選択されており、第1直流電圧とは逆相の第2直流電圧が第2駆動信号として選択されている場合、上記バイオセンサー区域の電極間に印加される電圧が充分に強いため、レドックス・リサイクルプロセスが選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域に生じるため、選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域で起こるハイブリダイゼーション現象が検出され得る。このことは、信号線の1つ、または信号線の両方の電流を検出することにより、検出さでき、電流値と時間の相関関係は、選択されたバイオセンサー区域においてセンサー現象が生じたかどうか、および/または生じたセンサー現象の量についての情報を提供する。その結果、供試検体が被検出粒子を含んでいるかどうか、および目的に応じて検体に含まれる被検出粒子の濃度を決定できる。
本発明の実施例を、図に示し、以下に詳しく説明する。
図1A,1Bは、従来技術のインターデジタル電極配置の平面図、および、交線I−I’に沿った断面図である。
図1Cは、従来技術のもう1つのインターデジタル電極配置を示す図である。
図2A,2Bは、図1に示される従来技術の方法に基づいたインターデジタル電極配置において、動作中の異なる時点におけるインターデジタル電極配置の第1部分領域の断面図を示す。
図3は、図1に示すような従来技術のインターデジタル電極配置の第2部分領域の断面図である。
図4は、図1に示すような従来技術のインターデジタル電極配置の第1部分領域の等価回路図である。
図5A,5Bは、図1に示すような従来技術のインターデジタル電極配置の第1部分領域の等価回路図である。
図6は、本発明の第1実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。
図7は、本発明の第2実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。
図8は、図7に示すバイオセンサーアレイの等価回路図である。
図9は、図7に示すバイオセンサーアレイの簡易化した等価回路図である。
図10は、本発明の第3実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。
図11は、本発明の第4実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。
図12は、本発明の第5実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。
図13は、図12に示すバイオセンサーアレイの3本の信号線の交差領域の概略的平面図である。
図14は、本発明の第6実施例のセンサーアレイを示す図である。
図15A〜図15Cは、異なる動作状態における図14に示されるバイオセンサーアレイのレドックス・リサイクルバイオセンサー区域の断面図である。
図16は、本発明の第7実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。
図17は、本発明の第8実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。
図18は、本発明の第9実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。
図19は、本発明の第10実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。
図20は、本発明の第11実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。
図21は、本発明の第12実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。
図22は、本発明の第13実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。
図23は、図22に示すバイオセンサーアレイの3本の信号線の交差領域の概略的平面図である。
異なる実施例においても、同じ構成要素には同じ参照符号が付けられている。
以下に、図6を参照しながら、本発明の第1実施例のバイオセンサーアレイ600について説明する。
バイオセンサーアレイ600は、シリコン基板601と、シリコン基板601上にマトリックス型に配置された4つのインピーダンスバイオセンサー区域602を備えている。それぞれのインピーダンスバイオセンサー区域602は、第1端子603と、第2端子604とを備えている。さらに、バイオセンサーアレイ600は、2本の駆動線605と、2本の検出線606とを備えている。駆動線605は、検出線606から(特に交差領域610において)電気的に絶縁されている。各インピーダンスバイオセンサー区域602の第1端子603は、2本の駆動線605のうちのいずれかの正確に1つと連結されている。各インピーダンスバイオセンサー区域602の第2端子604は、2本の検出線606のうちの正確に1つと連結されている。言い換えると、2本の駆動線605の1つが、関連付けられている列に配置されているインピーダンスバイオセンサー区域602に共同に設けられている。その結果、4つのインピーダンスバイオセンサー区域602を電気的に接触接続するためには、合計4本の信号線605,606が必要である。さらに、バイオセンサーアレイは、電気的駆動信号を供する駆動ユニット607と、電気的駆動信号から得られる電気的検出信号を検出するための検出ユニット608とを備えている。選択ユニット609は、選択されるインピーダンスバイオセンサー区域602aの駆動線605と駆動ユニット607を連結し、選択されるインピーダンスバイオセンサー区域602aの検出線606と検出ユニット608を連結するように設定されている。従って、インピーダンスバイオセンサー区域602aが選択される。
説明される実施例では、第1切替装置609aおよび第2切替装置609bによって図6では概略的に表されている選択ユニット609を用いて、いずれの場合にも正確に1つのインピーダンスバイオセンサー区域602が選択される。選択ユニット609は、選択されたバイオセンサー区域(図6に示す概要(Szenario)ではバイオセンサー区域602a)を、駆動ユニット607および検出ユニット608と以下のように連結する。すなわち、駆動ユニット607よりの電気的駆動信号が、選択されたインピーダンスバイオセンサー区域602aに印加され、選択されたインピーダンスバイオセンサー区域602aにおける電気的駆動信号から生じる電気的検出信号が、検出ユニット608を用いて検出されるように連結する。バイオセンサーアレイ600では、第1切替装置609aのスイッチを切り替えることにより、図6に記載のように駆動ユニット607を左手の駆動線605、および/または右手の駆動線605と連結できる。さらに、第2切替装置609bを用いて、図6のように検出ユニット608を上部の検出線、および/または下部の検出線と連結できる。さらに、切替装置609a、609bを用いて、少なくとも1つの駆動線605、および/または少なくとも1つの検出線606を電気的接地電位611にすることができる。図6に示す操作状態である切替装置609a、609bのスイッチの切替位置では、右手の駆動線605と上部の検出線606が接地電位611になっている。
なお、第1および第2切替装置609a、609bの切替位置を、選択ユニット609の機能性に基づいて切替え、または制御できる。
図6に示される概要では、第1切替装置609aの切替位置は、駆動ユニット607が電気的駆動信号を左手の2つのインピーダンスバイオセンサー区域602、602aへ供給するように選択されている。さらに、図6に示される概要では、第2切替装置609bの切替位置は、検出ユニット608が下部の2つのインピーダンスバイオセンサー区域602a、602と連結されるように選択されている。選択されたインピーダンスバイオセンサー区域602aだけが、駆動ユニット607と検出ユニット608の双方と連結されており、従って、選択された状態にある。その結果、選択されたインピーダンスバイオセンサー区域602aには、電気的駆動信号が駆動ユニット607を用いて供給され、電気的駆動信号から生じる選択されたインピーダンスバイオセンサー区域602aの電気的検出信号が、検出ユニット608を用いて検出される。
図6に示すような本発明の実施例では、バイオセンサー区域が、インピーダンスバイオセンサー区域として実現されている。具体的には、それぞれのインピーダンスバイオセンサー区域602は、図1A〜図5Bを参照しながら説明したインターデジタル電極配置100のように構成されている。第1端子603は第1電極構造102と連結されており、第2端子604は第2電極構造103と連結されている。電気的駆動信号は、駆動ユニット607によって生成され提供される交流電圧である。選択されたインピーダンスバイオセンサー区域602aにおいて、交流電圧に基づいて交流電流が生成され、上記交流電流は検出ユニット608の電流計を用いて検出される。交流電圧および交流電流の値から、インピーダンスの値を決定できる。前述のように、インピーダンスバイオセンサー区域602におけるハイブリダイゼーション現象によって、上記値は著しく変化する。そのため、ハイブリダイゼーション現象の前後の(すなわち、被検出粒子を含んでいる可能性のある検体をバイオセンサーアレイ600に充填する前と、充填した後との)インピーダンスの値を検出することにより、ハイブリダイゼーション現象の発生を定性的または定量的に決定できる。
図7を参照しながら、本発明の第2実施例のバイオセンサーアレイ700について以下に説明する。
バイオセンサーアレイ700では、複数のインピーダンスバイオセンサー区域602が、シリコン基板601上にマトリックス型に配置されている。バイオセンサーアレイ700は、マトリックス型に配置されたn個の行およびm個の列のインピーダンスバイオセンサー区域602を、すなわちm×n個のインピーダンスバイオセンサー区域を備えている。さらに、図7に示されるように、m本の駆動線605およびn本の検出線606、すなわちn+m本の信号線が備えられている。インターデジタル電極配置として構成されているインピーダンスバイオセンサー区域602は、いずれの場合にもそれぞれの駆動線605とそれぞれの検出線606との間の交差領域に配置されている。駆動回路607は、交流電源701と、電気的接地電位702が供給されるもう1つの端子とを備えている。第1切替装置609aは、m個の第1スイッチ703を備え、それぞれの第1スイッチ703は駆動線605の1つと連結されている。インピーダンスバイオセンサー区域602の列は、交流電源601と連結されることによりインピーダンスバイオセンサー区域602の列が選択される。第1スイッチ703の対応して選択された切替位置により、インピーダンスセンサー区域602の他の全列は、図7に示すように、電気的接地電位702と連結されている。図7に示す概要では、左から2番目の列にあるインピーダンスバイオセンサー区域602だけが、交流電源701と連結されている。
検出ユニット608は、電流検出ユニット704を備え、さらに電気的接地電位702を供給できるように設定されている。図7にさらに示すように、検出ユニット608は、第2切替え装置609bを用いて検出線606と連結されている。第2スイッチ705は、いずれの場合にも以下のような切替位置に位置付けられている。すなわち、第2切替装置609bによって、検出線606の正確に1つが電流検出装置704と連結されて、一方、他の全ての検出線606は電気的接地電位702になるような切替え位置に位置されている。図7に示す概要では、上から2番目の行にあるインピーダンスバイオセンサー区域602だけが、電流検出装置704と連結されている。
その結果、図7に示す概要では、第2行と第2列とに配置されているインピーダンスバイオセンサー区域602aだけが選択されている。図7に示す概要では、電気的交流電圧を、AC電圧源701を用いて、インピーダンスバイオセンサー区域602aへ印加する。その結果、電気的交流電流が生じ、この電流が電流検出装置704によって検出されるる。インピーダンスバイオセンサー区域602aのインピーダンスがハイブリダイゼーション現象により変化すれば、交流電流の値が変化し、これが電流検出装置704によって検出される。このことから、選択されたインピーダンスバイオセンサー区域602aにおいてセンサー現象が生じたかどうかを決定できる。
さらに、バイオセンサーアレイ700は、ポテンシオスタット装置を備えている。このポテンシオスタット装置は、基板601上の基準電極706と、基板701上の対電極707と、チップの外側に配置された(「オフチップ」)演算増幅器708とから構成されている。演算増幅器708の非反転入力部708aは、電気的接地電位702になっている。反転入力部708bは、基準電極706と電気的に連結されており、演算増幅器708の出力部708cは、対電極707と連結されている。これらの構成要素は、ともにポテンシオスタット回路を形成する。インピーダンスセンサーは、適切に動作している場合、望ましくない電気化学的変換が電極構造において生じるのを防止できるが、図7に示す構成では、バイオセンサーアレイ700に展開された(eingebracht)検体に対して、低抵抗方法によって適切な電気化学的電位を割り付けるために有利に利用できる([1]〜[4]参照)。ポテンシオスタット装置を有する構成は、バイオセンサー区域がレドックス・リサイクルセンサーとして形成されている場合に特に有利である。
図8を参照しながら、図7に示すバイオセンサーアレイの等価回路図800について以下に説明する。
図8では、インターデジタル電極配置として構成されたインピーダンスバイオセンサー区域602が抵抗性および容量性を有する構成要素であるため、インターデジタル電極配置として構成されるインピーダンスバイオセンサー区域602は、回路技術的なインピーダンス記号Z(複合量)に置換されている。
図9は、バイオセンサーアレイ700の簡易化した等価回路図900を示す。この図は、インピーダンスバイオセンサー区域Zにおいて、電気抵抗分(resistive component)より電気容量分(capacitive component)が支配的であり、電気抵抗分は無視し得るという、概算に基づいており、多くの場合においてこの考えは有効である。したがって、図8のインピーダンス801は、図9ではコンデンサC901に近似するものである。図5A、図5Bにおいては、並列接続された構成要素CM,RMについて、CMに対しRMは無視し得る程度の抵抗値であるという概算が、上記の考えに対応するものである。
図10を参考にしながら、本発明の第3実施例のバイオセンサーアレイ1000について以下に説明する。
バイオセンサーアレイ1000では、バイオセンサー700とは異なり、別々のAC電源701(V1、V2、...、Vm−1、Vm)がインピーダンスバイオセンサー区域602の各行に備えられている。さらに、バイオセンサーアレイ700とは異なり、バイオセンサーアレイ1000では、別々の電流検出装置704(I1、I2、…、In−1、In)がインピーダンスバイオセンサー区域602の各列に備えられている。それぞれのAC電源701は、インピーダンスバイオセンサー区域602の関連付けられている列に交流電圧を供給してもよい。特定の操作状況では、いずれの場合にもAC電源V1、V2…Vm−1、Vmの1つだけが、交流電圧を供給し、ほかの電源は動作しない。言い換えると、交流電源701の1つ以外は全てスイッチオフされている。その結果、駆動線605の1つ以外全ては、接地電位702になっている。個々の動作させる電源701は、選択ユニットを用いて選択される。なお、図10に示す実施例では、この選択ユニットは明確に駆動ユニットと一体に形成されている。言い換えると、説明した機能性は駆動/選択ユニット1001によって行われる。
図10に示す概要では、交流電源V2だけが交流電圧を供給するため、第2列に配置された全てのインピーダンスバイオセンサー区域602aが選択されている。一方、交流電源V1,V3,V4、…Vm−1、Vmは動作しておらず、これら電源に関連付けられている駆動線605は電気的接地電位702になっている。バイオセンサーアレイ1000の動作中、正確に1つの電源(図10の概要ではV2)以外全ては電気的接地電位701を供給し、一方、電源V2の(電気的接地電位)702は、インピーダンスバイオセンサー区域602aの対応する列のための刺激(Stimulus)としての機能を果たす。
バイオセンサーアレイ1000では、各行に別々の電流検出装置704が備えられているので、行を時間的に並行して読みこめる。例えば、第1行の選択されたインピーダンスバイオセンサー区域602aを、電流検出装置I1を用いて読み込んでもよいし、第2行の選択されたインピーダンスバイオセンサー区域602aを、電流検出装置I2を用いて時間的に並行して読み込んでもよい。
あるいは、連続的読み込み動作も可能である。この場合、検出/選択ユニット1002は、どの電流検出装置I1、I2、…Inが、交流電圧から(例えば、電源V2から)生じる交流電流を検出するかを選択するように設定されている。
図11を参考にしながら、本発明の第4実施例のバイオセンサーアレイ1100について以下に説明する。
バイオセンサーアレイ1100は、第1回路ブロック1101と、第2回路ブロック1102とを備え、さらに、2つの回路ブロック1102,1103と連結された入力/出力インターフェース1103とを備えている。センサー信号(例えば、電気的駆動信号および電気的検出信号)を、入力/出力インターフェースへ供給してもよい。
バイオセンサーアレイ1100は、いわゆる能動チップを表している。これは、機能が異なり得る回路が半導体基板に一体に集積されている半導体基板を意味しているものと解釈される。具体的には、構成要素である電源701と、演算増幅器708と、選択ユニット709一部分とが、第1回路ブロック1101に集積されている。また、他の構成要素(電流検出装置704、選択ユニット609の他の部分など)は、第2回路ブロック1102に集積されている。さらに、信号を事前処理するため、および信号をさらに処理するためのほかの構成要素は、回路ブロック1101,1102に「オンチップ」で実現されている。さらに、バイオセンサーアレイ1100のチップは、各用途の条件に応じて設定された規格の(例えばデジタル)インターフェース1103(入力/出力)を備えている。
例えば、個々の面積が小さく、対応するセンサーを制御する能動回路をセンサー内部に実装できないようなインターデジタル構造を大量に使用する場合、本発明の構造をこの能動チップに利用することが有利となるであろう。さらに、オンチップで実現された回路の機能条件が非常に高ければ、特に有利である。このことは、センサー素子の面積が性能(例えばノイズ)に重大な影響を及ぼす場合に特に該当する。
図12を参照しながら、本発明の第5実施例のバイオセンサーアレイ1200について以下に説明する。
バイオセンサーアレイ1200は、3つの配線方向を有する三角形マトリックスとして備えられているインピーダンスバイオセンサー区域602の配置である。さらに、共通交流電源701が駆動ユニットとして備えられており、共有電流検出装置704が検出ユニットとして備えられている。選択ユニット609は、切替位置を制御できる複数のスイッチ1201を用いて表される。切替位置は選択ユニット609を用いて制御できる。さらに、図12では、第1信号線1202と、第2信号線1203と、第3信号線1204が、信号線1202〜1204の交差領域(この交差領域は相互に電気的に絶縁されている)で、相互に60°の角度で相互に交差して延びるように配置されている。具体的には、図12は選択されたインピーダンスバイオセンサー区域602aを示す。このインピーダンスバイオセンサー区域602aは、図12に示すようなスイッチ1201の切替位置によって選択されている。第1スイッチ1201aは、選択されたインピーダンスバイオセンサー区域602aの第1端子603が交流電源701と連結されるような切替位置になっている。さらに、第2スイッチ1201bは、選択されたインピーダンスバイオセンサー区域602aの第2端子604が、電流検出装置704と連結されるような切替位置になっている。他の全てのスイッチ1200の切替位置は、これら他のスイッチ1200に隣接している第1、第2および第3信号線1202〜1204を電気的接地電位702としている。言い換えると、図12に示す概要では、インピーダンスバイオセンサー区域602のうち、選択されたインピーダンスバイオセンサー区域602aだけが、交流電源701と電流検出装置704との双方に連結されている。図12に示す概要では、選択されたインピーダンスバイオセンサー区域602aと接続されている第1信号線1202は、駆動線605として機能し、選択されたインピーダンスバイオセンサー区域602aと接続されている第2信号線1203は、検出線606として機能する。それぞれのスイッチ1201は、3つの切替位置を有している。その結果、それぞれ関連付けられている信号線1202〜1204を、電気的接地電位702、交流電源701または電流検出装置704と任意に連結できる。その結果、インピーダンスバイオセンサー区域602の各位置で独立した測定が可能となる。
図13を参考にしながら、第1信号線1202の1つと、第2信号線1203の1つと、第3信号線1204の1つとの間の交差領域1205をたった2つの配線面を用いてどのように実現できるのかを、以下に説明する。
上記の説明を行うため、図13に第1金属化面1300と第2金属化面1301を平面図で示す。第1金属化面1300は、第2金属化面1301と相対的に、図13の紙面に対して垂直方向に配置されている。すなわち、図13の紙面はバイオセンサーアレイ1200の表面に対して平行である。完全に第1金属化面1300上に備えられている第1信号線1202の1つ、完全に第2金属面1301上に備えられている第2信号線1203の1つ、および一部が第1金属化面1300上に備えられており、別の部分が第2金属化面1301上に備えられている第3信号線1204の1つは、図13に示されるように交差領域1205で交差する。交差領域1205において信号線1202〜1204を相互に電気的に絶縁できるように、図13の第3信号線1204を第1部分1204aと、第2部分1204bと、第3部分1204cに分割する。第1および第3部分1204a、1204cは、第2金属化面1301上に延びており、一方、第2部分1204bは、第1金属化面1300上に延びている。図13の紙面に対して垂直に延びるように配置された垂直接触接触素子1302を用いて、第1部分1204を第2部分1204bと連結し、第2部分1204bを第3信号線1204の第3部分1204cと連結する。その結果、たった2つの金属化面を用いて、電気的絶縁を妨害することなく3本の信号線1202〜1204を相互に交差させることができる。
このように、3つ(またはそれ以上)の配線方向を有するマトリックス型配置を、必ずしも3つ(またはそれ以上)の独立した配線面を用いて実現する必要はない。図13に概略的に示すように、いずれにせよ配線面は2つで充分である。
図14を参照しながら、本発明の第6実施例のレドックス・リサイクルバイオセンサーアレイ2200について以下に説明する。
レドックス・リサイクルバイオセンサーアレイ2200は、シリコン基板2201と、シリコン基板2201上にマトリックス型に配置された4つのレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202とを備えている。それぞれのレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202は、第1端子2203と、第2端子2204を備えている。さらに、2本の第1信号線2205と、2本の第2信号線2206が備えられている。第1信号線2205は、第2信号線2206から電気的に絶縁されている。いずれの場合にも各レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202の第1端子2203は、少なくとも1つの第1信号線2205の正確に1つと連結されている。また、各レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202の第2端子2202は、少なくとも1つの第2信号線2206の正確に1つと連結されている。図14に示すように、それぞれの第1信号線2205は、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202の2つと連結されており、各第2信号線2206は、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202の2つと連結されている。さらに、第1電気的駆動信号を供する第1駆動ユニット2207と、第2電気的駆動信号を供する第2駆動ユニット2208とが備えられている。さらに、第1駆動ユニット2207と連結された第1検出ユニット2209と、第2駆動ユニット2208と連結された第2検出ユニット2210とが備えられている。第1駆動ユニット2209および第2検出ユニット2210は、第1および第2駆動信号から生じる、選択されたバイオセンサー区域の第1および第2電気的検出信号を検出するように設定されている。さらに、選択ユニット2211が備えられている。この選択ユニット2211は、選択されるレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aの第1信号線2205を第1駆動ユニット2207と連結し、選択されるレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aの第2信号線2206を第2駆動ユニット2208と連結し、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aを選択するように設定されている。説明する実施例では、第1切替装置2211aおよび第2切替装置2211bによって図14に概略的に示される選択ユニット2211を用いて、いずれの場合にも、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202の正確に1つ選択する。選択ユニット2211は、選択されるバイオセンサー区域(図14に示す概要ではレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202a)と、第1駆動ユニット2207および第2駆動ユニット2208を以下のように連結することで上記選択を果たす。すなわち、第1駆動ユニット2207を用いて、第1電気的駆動信号が選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aに印加され、第2駆動ユニットを用いて、第2電気的駆動信号が選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aに印加されるように連結する。第1切替装置2211aは、各第1信号線2205に対応するスイッチを備えている。このスイッチは、第1切替位置では対応する第1信号線が第1駆動ユニット2209aと、第2切替位置では対応する第1進号線が電気的接地電位2212と接続されるよう、2つの位置の間で切り替えることができる。第2切替装置2211bも同様に、第2信号線2206の各行に対応するスイッチを備えている。このスイッチは、2つの可能な切替位置の1つをとることができる。第1切替え位置では、対応する第2信号線2206が第2駆動ユニット2208と連結され、第2切替位置では、それぞれの第2信号線2206が電気的接地電位2212と接続される。図14の切替位置では、左手下部のセンサー区域だけが第1端子2203と第1駆動ユニット2207が連結されており、第2端子2204と第2駆動ユニット2208が連結されているため、図14の概要では、図14に示す左手下部のレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202だけが選択されている。第1駆動ユニット2207を用いて、選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aの第1端子2203に、正の電圧を印加する。また、第2駆動ユニット2208を用いて、選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aの第2端子2204に、負の電圧を印加する。従って、選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aでのほうが、選択されていない3つのレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202でよりも2つの端子2203,2204間の電位差が大きい。後者すなわちセンサー区域が選択されていない場合、いずれの区域においても端子2203,2204の1つが電気的接地電位2212になっており、他の端子2204,2203は、第1駆動ユニット2207によって供給される正の電位か、または第2駆動ユニット2208によって供給される負の電位かのどちらかになっている。従って、2つの端子2203,2204間の電位差が、ハイブリダイゼーション現象が生じるのに十分な程度にまで電気化学的レドックス・リサイクル作用の発生さすに足りるのは、選択されたレドックス・バイオセンサー区域2202aにおいてのみである。
図15A〜図15Cを参考にしながら、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202の1つである2202aの構成について、選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aの例を用いて以下に説明する。
図15Aは、シリコン基板2201に集積されている第1電極2300と第2電極2301とを有する選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aを示す。金材料からなる保持領域2302は、第1電極2300上に形成されている。保持領域2302は、捕獲分子としてのDNAプローブ分子2303を、第1電極2300上に固定させる役割を果たす。このような保持領域は、第2電極2301上には備えられていない。
レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aが、固定されたDNAプローブ分子2303と相補的な塩基配列を有するDNA鎖2304の検出目的に使用される場合、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aは、供試溶液(すなわち電解質2305)と以下のように接触させられる。すなわち、DNA鎖2304はDNAプローブ分子2303と相補的な塩基配列を有し、また供試溶液2305に含まれ得るDNA鎖2304はDNAプローブ分子2303とハイブリダイズできるように接触されせられる。
図15Bは、供試溶液2305が被検出DNA鎖2304を含み、これらの1つがDNAプローブ分子2303とハイブリダイズした場合の概要を示す。供試溶液中のDNA鎖2304は、後に説明される分子を電気化学的に活性な部分分子に分割できる酵素標識2306によって標識されている。通常は、供試溶液2305中に含まれる被検出DNA鎖2304よりもかなり多くの数のDNAプローブ分子2303を準備する。
供試溶液2305に含まれる、酵素標識2306を有するDNA鎖2304が固定されたDNAプローブ分子2303とハイブリダイズした後、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aを入念に洗浄することが好ましい。この洗浄過程で、捕獲分子とハイブリダイズしなかったDNA分子が洗浄中に除去される。洗浄に使用する洗浄液は、酵素2306によって2つの部分分子2308に分割され得る分子を含む電気化学的に不活性な物質と混合される。2つの部分分子の少なくとも1つは電気化学的に活性であり、通常は電荷を有している。
図15Cに示すように、前述の実施例のように負に帯電した部分分子2308は、正に帯電した電極2300に引き寄せられる。これを、矢印2309で示す。負に帯電した部分分子2308は、第1駆動ユニット2207より第1電極2300を介して正の電位が印加される第1電極2300で酸化される。負に帯電した部分分子2308は、酸化された部分分子2310として負に帯電した第2電極2301へ引き寄せられる。なお、第2駆動ユニット2208より第2端子2204を介して第2電極には負の電位が印加される。酸化された部分分子2310は、そこで再び還元される。還元された部分分子2311は、先と同様に正に帯電した第1電極2300へ移動する。このように、電気的循環電流が生成され、これは酵素2306を用いてそれぞれ生成される電荷担体の数に比例する。
選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aの作用性に必須なことは、電極2300の1つが、他の電極2301の1つよりも充分に強く正に帯電しており、その結果、還元および酸化プロセスを行えるということである。このため、図示した動作状態において、図14の選択されていないレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202で、センサー現象が生じたとしても、検出ユニット2211,2209を用いて検出できるほど充分に強い電流を生成できない。
レドックス・リサイクルに適した化学的システムの一例は、緩衝液として食塩水を、標識分子2306としてアルカリ性ホスファターゼを、電気化学的に不活性な物質2307としてパラアミノフェノールリン酸塩を使用することである。標識を用いて生成される酸化物質はパラアミノフェノールでもよく、標識を用いて生成される還元物質はキノンイミンでもよい。
図16を参照しながら、本発明の第7実施例のバイオセンサーアレイ2400について以下に説明する。
バイオセンサーアレイ2400では、複数のレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202が、シリコン基板2201上にマトリックス型に配置されている。バイオセンサーアレイ2400は、マトリックス型に配置されたn個の行およびm個の列のレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202を備えている、さらに、図16に示されるように、m本の第1信号線2205およびn本の第2信号線2206、すなわち、n+m本の信号線が備えられている。インターデジタル電極配置として構成されているレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202は、いずれの場合にもそれぞれの第1信号線2205とそれぞれの第2信号線2206との間の交差領域に配置されている。上記レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202は、図1Cに示すインターデジタル電極112,113と類似した方法で構成される2つのインターデジタル電極2401,2402を含む。
第1駆動ユニット2207は、第1直流電源Vg2403と、電気的接地電位2212が供給される他の端子とを備えている。第1切替装置2211aはm個の第1スイッチ2204を備え、それぞれの第1スイッチ2204は、第1信号線2205の1つと連結されている。レドックス・リサイクルバイオセンサー区域の列は、第1DC電源Vg2403とレドックス・リサイクルバイオセンサー区域の列が連結されることによって選択される。レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202の全てのほかの列は、第1スイッチ2404が図16に示されるように選択された切替位置になっており、電気的接地電位2202と連結されている。図16に示す概要では、左から2番目の列にあるレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202だけが、第1直流電源Vg2403と連結されている。
レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202の行は、選択される行(図16に示す概要では上から2番目の行)を、第2駆動ユニット2208の第2直流電源Vc2405と連結することによって選択される。このことは、第2切替え装置2211bの第2スイッチ2406の切替位置を適切に選択することによって行われる。さらに、第2駆動ユニットは、電気的接地電位2212を供給する端子を含む。
第1検出ユニットは、選択された列線2205の電流を検出するための第1電流検出ユニットIg2407として実現されている。また、第2検出ユニットは、選択された行に流れる電流を検出するために使用できる第2電流検出ユニットIc2408として実現されている。
さらに、バイオセンサーアレイ2400は、ポテンシオスタット装置を備えている。このポテンシオスタット装置は、基板2201上の基準電極2409と、基板2201上の対電極2401と、チップの外側に配置された(「オフチップ」)演算増幅器2411とから構成されている。演算増幅器2411の非反転入力部2411aは、電気的接地電位2212になっている。演算増幅器2411の反転入力部2411bは、対電極2410と連結されている。これらの構成要素は、ともにポテンシオスタット回路を形成する。後者を、バイオセンサーアレイ2400に展開された検体に対して、低抵抗方法によって適切な電気化学的電位を割り付けるために有利に利用してもよい。ポテンシオスタット装置を有する構成は、バイオセンサー区域がレドックス・リサイクルバイオセンサーとして設定されている場合に特に有利である。
バイオセンサーアレイ2400では、第1駆動線2205と第2駆動線2206が、異なる面に形成されている。従って、電気的に絶縁された線交差が可能となる。全てのm個の列は、第1直流電源Vg2403または電気的接地電位2212と任意に連結されていてもよい。全てのn個の行は、第2直流電源Vc2405または電気的接地電位2212と任意に連結されていてもよい。電流検出器具Ig240およびIc2408を、対応する直流電源2403、2405を流通する電流を測定するために使用できる。従って、上記構成では、生成電流と集電流の特性を決定することができる。これらの電流はほぼ同じ規模なので、任意に電流の1つだけを測定することも可能である。1つの電流の検出を検出することで十分であるということは、最小経費を実現できることを意味する。両方の電流を検出することで、センサー現象を冗長検出できる。従って、検出感度およびエラー抵抗性が高まる。
読み出し動作は、正の電圧Vgを正確に1つの列に印加し、負の電圧Vcを正確に1つの行に印加することで行う。電気的接地電位2212は、他の全ての行および列に存在する。図16では「+」および「−」の符号で示すように、選択された行2206と選択された列2205との間の交差領域にあるレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aにだけ、酸化および還元の両方のプロセスを行えるように充分に大きな電位勾配が存在する。全ての他のレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202では、端子2203,2204の少なくとも1つにある電圧の強度が、好適な電気化学的作用である酸化還元の両反応を開始するために超過せねばならない閾値を下回っている。電圧が印加されると、短期的かつ単発的な電流急上昇が、電極2401または2402の1つの場所に起こる可能性がある。しかし、それは急速に減衰し、選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aでのように持続的に上昇する電流ではない。マトリックスのほとんどのレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202において、両方の端子2203,2204は電気的接地電位2212となっている。
図17を参考にしながら、本発明の第8実施例のバイオセンサーアレイ2500について以下に説明する。
レドックス・リサイクルバイオセンサー区域では、生成電流および集電流(すなわち、IgおよびIc)は、多くの場合に強度が非常に似ているが、異なる符号を有している。その結果、原則として、2つの電流の1つだけを測定し評価することで充分である。この事実に基づいた本発明のバイオセンサーアレイの実施例を、図17に示す。
バイオセンサーアレイ2500では、第1直流電源Vg2403を用いて、すべての列線2205へ電圧Vgを印加する。さらに、第1直流電源Vg2403の電圧Vgを行線2206の1つ以外の全てに印加する。図17では、上から2番目の行にだけ、第2スイッチ2406の切替位置に基づいて、対応する第2信号線2206と第2直流電源Vc2405との間の連結が生じる。その結果、選択された第2行2501にあるレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202を除く、全てのレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202において電位差がゼロとなる。選択された行2501の全てのレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202において、印加される電圧条件は酸化および還元反応を生じさせるのに充分なものである。すなわち、選択された行2501の全てのレドックス・リサイクルバイオセンサー区域においてセンサー現象が生じれば、そこより電流が供給される。図16においては、第1スイッチ2402の切替位置により(選択された)、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202の第2列の電流だけが測定されるのであるが、図17に示す概要では、第2レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aの電流だけが検出される。このように、適切な切替位置2404,2406を選択的に設定することにより、マトリックス内のそれぞれのレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202を、別々に選択できる。
あるいは、行および列の機能性、従って、VgおよびVcの役割を交換することができる。すなわち、その場合は値Igの代りに値Icが検出される。
図18を参考にしながら、本発明の第9実施例のバイオセンサーアレイ2600について以下に説明する。
バイオセンサーアレイ2600では、各第1信号線2205に(すなわち、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202の各列に)別々の第1直流電圧2601Vy、i(ただし、i=1、2、…、m)、および第1電流検出装置2603Iy、i(ただし、i=1、2、…、m)が備えられている。さらに、いずれの場合にも、各第2信号線2206に(すなわち、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202の各行に)、別々の第2直流電源2602Vx、j(ただし、j=1、2、…、n)および、別々の第2電流検出装置2604Ix、j(ただし、j=1、2、…、n)が備えられている。明らかに、各列および各行には、別々の電源および別々の電流測定器具が備えられている。図16および図17のセンサー配置に基づく動作は、この構成の図示される電源の電圧分配に応じて達成できる。バイオセンサーアレイ2600の利点の1つは、行毎または列毎に並行して読み出せる点である。明らかに、図18に示す実施例では、選択ユニットが直流電源2601および2602の制御部(control/Steuerung)に組み込まれている。なぜなら、電源のそれぞれを、任意に接続および切断できるからである。
図19を参考にしながら、本発明の第10実施例のバイオセンサーアレイ2700について以下に説明する。
バイオセンサーアレイ2700では、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202の各列(すなわち、各第1信号線2205)が、別々の第1直流電源2601および別々の第1電流検出装置2603と連結されている。これに対し、いずれのレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202の異なる行により共有される第3直流電源Vg2701および第4直流電源Vc2702が備えられている。レドックス・リサイクルバイオセンサー区域の正確に1つの行が、第2スイッチ2406を用いて第4直流電源Vc2702と連結され、一方、他の全ての行は第3直流電源Vg2701と連結されている。図19に示す実施例では、選択されている行2501だけが、第4直流電源Vc2702と連結されている。図示した概要では、全ての第1直流電源2601が電位Vgを供給する。その結果、選択された行2501のレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202だけに、レドックス・リサイクルプロセスを起こせるほど充分に大きい電位差が存在している。これらセンサー信号は、選択された行2501の正確に1つの割り当てられたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域の電流を検出する第1電流検出装置2603のそれぞれによって、行ごとに読み出される。
同じような原則に基づいて、いずれの場合も、読み出しを列毎に行える。
図20を参考にしながら、本発明の第11実施例のバイオセンサーアレイ2800について以下に説明する。
バイオセンサーアレイ2800は、第1回路ブロック2801と、第2回路ブロック2802を備え、さらに、2つの回路ブロック2802,2803と連結された、入力/出力インターフェース2803を備えている。センサー信号(例えば、電気的駆動信号または電気的検出信号)を、入力/出力インターフェース2803へ供給してもよい。
バイオセンサーアレイ2800は、いわゆる「能動」チップを表している。これは、機能が異なり得る回路が半導体基盤に一体に集積されている半導体基板を意味しているものと解釈される。具体的には、構成要素である電源2401および2601と、電流検出ユニット2407および2603と、演算増幅器2411と、選択ユニット2211の一部分が、第1回路ブロック2801に集積されている。また、他の構成要素(第2電源2405および2602、電流検出装置2408および2604、選択ユニット2211の他の部分など)は、第2回路ブロック2802に集積されている。さらに、信号を事前処理するため、および信号をさらに処理するためのほかの構成要素は、回路ブロック2801,2802に「オンチップ」で実現されている。さらに、バイオセンサーアレイ2800のチップは、各用途の条件に応じて設定された規格の(例えばデジタル)インターフェース2803(入力/出力)を備えている。
例えば、個々の面積が小さく、対応するセンサーを制御する能動回路をセンサー内部に実装できないようなインターデジタル構造を大量に使用する場合、本発明の構造をこの能動チップに利用することが有利となるであろう。さらに、オンチップで実現された回路の機能条件が非常に高ければ、特に有利である。このことは、センサー素子の面積が性能(例えばノイズ)に重大な影響を及ぼす場合に特に該当する。
図21を参考にしながら、本発明の第12実施例のバイオセンサーアレイ2900について以下に説明する。
バイオセンサーアレイ2900は、3つの配線方向を有する三角形マトリックスとして備えられているレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202の配置である。さらに、共通第1直流電源2403Vgが第1駆動ユニットとして備えられており、共通第1電流検出装置2407Igが第1検出ユニットとして備えられている。さらに、第2直流電源2405Vc、およびこれと連結された第2電流検出ユニット2408Icが第2検出ユニットとして備えられている。選択ユニット2211は、切替位置を制御できる複数のスイッチ2901を用いて表される。切替位置は選択ユニット2211を用いて制御できる。さらに、図21では、第1線2902と、第2線2903と、第3線2904が、線2902〜2904の交差領域(この交差領域は相互に電気的に絶縁されている)で、相互に60°の角度で相互に交差して延びるように配置されている。具体的には、図21は選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aを示す。このレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aは、図21に示すようなスイッチ2901の切替位置によって選択されている。第1スイッチ2901aは、選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aの第1端子2203が第1直流電源2403Vgおよび第1電流検出装置2407Igに連結されるような切替位置になっている。さらに、第2スイッチ2901bは、選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aの第2端子2204が、第2直流電源Vc2405および第2電流検出ユニット2408Icに連結されるような切替位置になっている。他の全てのスイッチ1200の切替位置は、これら他のスイッチ2901に隣接している第1、第2および第3信号線2902〜2904を電気的接地電位2212とする位置にある。言い換えると、図21に示す概要では、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202のうち、選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aだけが、直流電源2403Vgと直流電源2405Vcの双方に連結されている。図21に示す概要では、選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aと接続されている第1線2902は、第2信号線2206として機能し、一方、選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aと接続されている第2線2903は、第1信号線2205として機能する。それぞれのスイッチ2901は3つの切替位置を有している。その結果、それぞれ関連付けられている線2902〜2904を、電気的接地電位2212、直流電源Vg2403または直流電源Vc2405と任意に連結できる。その結果、センサーアレイ2900の各位置で独立した測定が可能となる。図21の構成は、図16の構成に対応しているが、三角形マトリックスを有する構造である。
図22を参照しながら、本発明の第13実施例のバイオセンサーアレイ3000について以下に説明する。
バイオセンサーアレイ3000は、図17の構成に対応しているが、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202を三角形マトリックス型に配置する構造で形成されている。図22に示す概要では、第1スイッチ2901aが、対応する第2線2903を電流検出ユニット2407Igと連結するような切替位置にある。さらに、第2スイッチ2901bは、対応する第1線2902だけを第2直流電源Vc2405と連結するような位置にある。他の全てのスイッチ2901は、対応する線2902〜2904を第1電源2403Vgと連結するような位置になっている。その結果、選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域2202aの端子2203,2204間に、電位差Vg−Vcが印加される。また、第1信号線2205を流れる電流を、第1電流検出ユニット2407を用いて検出する。
図23を参照しながら、第1線2902の1つと、第2線2903の1つと、第3線2904の少なくとも1つとの間の交差領域3001を、たった2つの配線面を用いてどのように実現するかについて以下に説明する。
図23は、第1金属化面3100と、第2金属化面3101とを平面図に示す。第1金属化面3100は、第2金属化面3101と相対的に、図23の紙面に対して垂直方向に配置されている。すなわち、図23の紙面はバイオセンサーアレイ2900の表面に対して平行である。完全に第1金属化面3100上に備えられている第1線2902の1つ、完全に第2金属面3101上に備えられている第2信号線2903の1つ、および、一部が第1金属化面3100上に備えられており、他の部分が第2金属化面3101上に備えられている第3信号線2904の1つは、図23に示されるように交差領域3101で交差する。交差領域3001において信号線2902〜2904を相互に電気的に絶縁できるように、図23の第3線2904を第1部分2904aと、第2部分2904bと、第3部分2904cに分割する。第1部分2904aおよび第3部分2904cは、第2金属化面3101上に延びており、一方、第2部分2904bは、第1金属化面3100上に延びている。図23の紙面に対して垂直に延びるように配置された垂直接触接触素子3102を用いて、第1部分2904を第2部分2904bと連結し、第2部分2904bを第3信号線2904の第3部分2904cと連結する。その結果、たった2つの金属化面を用いて、電気的絶縁を妨害することなく、3本の信号線2902〜2904を相互に交差させることができる。
このように、3つ(または、それ以上)の配線方向を有するマトリックス型配置を、必ずしも3つ(または、それ以上)の独立した配線面を用いて実現する必要はない。図23に概略的に示すように、いずれにせよ配線面は2つで充分である。
以下の刊行物を本文に引用した:
[1] WO 93/22678
[2] DE 19610115 A1
[3] 米国特許シリアル番号60/007840(US Patent Serial No. 60/007840)
[4] Peter Van Gerwen et al., 「生化学センサー用のナノ規模の櫛歯が相互に噛み合った形状の電極アレイ(“Nanoscaled Interdigitated Electrode Arrays for Biochemical Sensors”)」, Proc. International Conference on Solid-State Sensors and Actuators (Transducers ’97), pp. 907-910, 1997
[5] Hagleitner, C. et al. 「容量、熱量および質量に高感度なマイクロセンサーを含む単一CMOSチップ上のガス検出システム(“A Gas Detection System on a Single CMOS-Chip comprising capacity, calorimetric, and mass sensitive microsensors”)」, Proc. International Solid-State Circuit Conference (ISSCC), p. 430, 2002
[6] R. Thewes et al., 「CMOS上の完全に電子的なDNA検出用のセンサーアレイ(“Sensor Arrays for Fully Electronic DNA Detection on CMOS”)」, Proc. Int. Solid-State Circuits Conf. (ISSCC), p. 350, 2002
[7] R. Hintsche et al,「マイクロ電極アレイと、そのバイオセンサー装置としての用途(“Microelectrode arrays and application to biosensing devices”)」, Biosensors & Bioelectronics, pp. 697 - 705, 1994
[8] R. Hintsche et al., 「Si技術製の電極を用いるマイクロバイオセンサー(“Microbiosensors using electrodes made in Si-technology”)」 in “Frontiers in Biosensorics I”, F. Scheller et al. ed., Birkhaeuser, Basel, Switzerland, 1997
[9] M. Paeschke et at, 「サブマイクロメートルの電極アレイを用いる高感度電気化学マイクロセンサー(“Highly sensitive electrochemical microsensors using submicrometer electrode arrays”)」, Sensor and Actuators B, pp.394-397, 1995
[10] WO 00/62048
[11] WO 96/07917
[12] WO 01/43870 A2
[13] WO 01/75151 A2
[14] WO 88/09499 A1
A,Bは、従来技術のインターデジタル電極配置の平面図、および、交線I−I’に沿った断面図である。Cは、従来技術のもうひとつのインターデジタル電極配置を示す図である。 A,Bは、図1に示される従来技術の方法に基づいたインターデジタル電極配置において、動作中の異なる時点におけるインターデジタル電極配置の第1部分領域の断面図である。 図1に示すような従来技術のインターデジタル電極配置の第2部分領域の断面図である。 従来技術の図1に示すようなインターデジタル電極配置の第1部分領域の等価回路図である。 A,Bは、図1に示すような従来技術のインターデジタル電極配置の第1部分領域の等価回路図である。 本発明の第1実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。 本発明の第2実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。 図7に示すバイオセンサーアレイの等価回路図である。 図7に示すバイオセンサーアレイの簡易化した等価回路図である。 本発明の第3実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。 本発明の第4実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。 本発明の第5実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。 図12に示すバイオセンサーアレイの3本の信号線の交差領域の概略的平面図である。 本発明の第6実施例のセンサーアレイを示す図である。 A〜Cは、異なる動作状態における図14に示されるバイオセンサーアレイのレドックス・リサイクルバイオセンサー区域の断面図である。 本発明の第7実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。 本発明の第8実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。 本発明の第9実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。 本発明の第10実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。 本発明の第11実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。 本発明の第12実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。 本発明の第13実施例のバイオセンサーアレイを示す図である。 図22に示すバイオセンサーアレイの3本の信号線の交差領域の概略的平面図である。
符号の説明
100 インターデジタル電極配置
101 基板
102 第1電極構造
103 第2電極構造
104 第1部分領域
105 第2部分領域
110 レドックス・リサイクルバイオセンサー
111 基板
112 第1インターデジタル電極
113 第2インターデジタル電極
114 基準電極
115 対電極
116 差動増幅器
116a 非反転入力部
116b 反転入力部
116c 出力部
117 接地電位
118 第1直流電源
119 第2直流電源
120 第1電流計
121 第2電流計
200 捕獲分子
201 検体
202 被検出粒子
203 インピーダンス
300 フィールドライン
301 対称線
302 被覆領域
400 等価回路図
401 第1容量
402 第1非反応抵抗
403 第2コンデンサ
404 第2非反応抵抗
405 第3コンデンサ
406 第3非反応抵抗
500 等価回路図
501 電流計
502 交流電源
503 接地電位
510 簡易化した等価回路図
511 第1有効コンデンサ
512 第1有効非反応抵抗
600 センサーアレイ
601 シリコン基板
602 インピーダンスバイオセンサー区域
602a 選択されたインピーダンスバイオセンサー区域
603 第1端子
604 第2端子
605 駆動線
606 検出線
607 駆動線
608 検出ユニット
608 選択ユニット
609a 第1切替装置
609b 第2切替装置
610 交差領域
611 接地電位
700 センサーアレイ
701 交流電源
702 電気的接地電位
703 第1スイッチ
704 電流検出装置
705 第2切替装置
706 基準電極
707 対電極
708 演算増幅器
708a 非反転入力部
708b 反転入力部
708c 出力部
800 等価回路図
801 インピーダンス
900 簡易化した等価回路図
901 コンデンサ
1000 センサーアレイ
1001 駆動/選択ユニット
1002 検出/選択ユニット
1100 センサーアレイ
1101 第1回路ブロック
1102 第2回路ブロック
1103 入力/出力インターフェース
1200 センサーアレイ
1201 スイッチ
1201a 第1スイッチ
1201b 第2スイッチ
1202 第1信号線
1203 第2信号線
1204 第3信号線
1204a 第1部分
1204b 第2部分
1204c 第3部分
1205 交差領域
1300 第1金属化面
1301 第2金属化面
1302 垂直接触接続素子
2200 レドックス・リサイクルバイオセンサーアレイ
2201 シリコン基板
2202 レドックス・リサイクルバイオセンサー区域
2202a 選択されたレドックス・リサイクルバイオセンサー区域
2203 第1端子
2204 第2端子
2205 第1信号線
2206 第2信号線
2207 第1駆動ユニット
2208 第2駆動ユニット
2209 第1検出ユニット
2210 第2検出ユニット
2211 選択ユニット
2211a 第1切替装置
2211b 第2切替装置
2212 接地電位
2300 第1電極
2301 第2電極
2302 保持領域
2303 DNAプローブ分子
2304 DNA鎖
2305 電解質
2306 酵素標識
2307 分子
2308 部分分子
2309 矢印
2310 酸化された部分分子
2311 還元された部分分子
2400 バイオセンサーアレイ
2401 第1インターデジタル電極
2402 第2インターデジタル電極
2403 第1直流電源
2404 第1スイッチ
2405 第2直流電源
2406 第2スイッチ
2407 第1電流検出ユニット
2408 第2電流検出ユニット
2409 基準電極
2410 対電極
2411 演算増幅器
2411a 非反転入力部
2411b 反転入力部
2411c 出力部
2500 バイオセンサーアレイ
2501 選択された行
2600 バイオセンサーアレイ
2601 第1直流電源
2602 第2直流電源
2603 第1電流検出装置
2604 第2電流検出装置
2700 バイオセンサーアレイ
2701 第3直流電源
2702 第4直流電源
2800 センサーアレイ
2801 第1回路ブロック
2802 第2回路ブロック
2803 入力/出力インターフェース
2900 バイオセンサーアレイ
2901 スイッチ
2901a 第1スイッチ
2901b 第2スイッチ
2902 第1線
2903 第2線
2904 第3線
2904a 第1部分
2904b 第2部分
2904c 第3部分
3000 バイオセンサーアレイ
3001 交差領域
3100 第1金属化面
3101 第2金属化面
3102 接触接続素子

Claims (49)

  1. バイオセンサーアレイであって、
    基板と、
    基板上に配置されており、それぞれ第1端子および第2端子を備える複数のバイオセンサー区域と、
    少なくとも1つの駆動線と、
    少なくとも1つの検出線と、
    電気的駆動信号を供給するための駆動ユニットと、
    電気的駆動信号から生じる電気的検出信号を検出するための検出ユニットとを備え、
    上記少なくとも1つの駆動線は、上記少なくとも1つの検出線から電気的に絶縁されており、
    各バイオセンサー区域の各第1端子は、上記少なくとも1つの駆動線のうちちょうど1つと連結されており、各バイオセンサー区域の第2端子は、上記少なくとも1つの検出線のうちちょうど1つと連結されており、
    上記少なくとも1つの駆動線のうち少なくとも1つ、および、上記少なくとも1つの検出線のうち少なくとも1つは、上記バイオセンサー区域の少なくとも2つと連結されており、
    さらに、上記駆動ユニットに、選択されるバイオセンサー区域の駆動線を連結し、かつ、上記検出ユニットに、選択されるバイオセンサー区域の検出線を連結することにより、バイオセンサー区域が選択されるように設定されている選択ユニットを備え
    上記各バイオセンサー区域は、グループ化されて複数の各バイオセンサーグループを形成しており、上記各バイオセンサーグループのそれぞれは、任意に、他のバイオセンサーグループから独立して、または他のバイオセンサーグループの少なくとも一部と連帯して、動作可能になるようになっているバイオセンサーアレイ。
  2. 上記駆動信号および上記検出信号に基づいて、上記少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域について、上記少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域にてセンサー現象が生じたかどうか、および/または、上記少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域にて生じたセンサー現象の量を決定するように設定された評価ユニットを備える、請求項1に記載のバイオセンサーアレイ。
  3. 上記バイオセンサー区域の少なくとも1つが、
    電気化学的なバイオセンサー区域である、またはインピーダンスバイオセンサー区域である、請求項1または2に記載のバイオセンサーアレイ。
  4. 電気化学的なバイオセンサー区域として設定された少なくとも1つのバイオセンサー区域が、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域である、請求項3に記載のバイオセンサーアレイ。
  5. 少なくとも1つのバイオセンサー区域が、インターデジタル電極バイオセンサー区域である、請求項1〜4の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  6. 上記各バイオセンサーグループは、互いに独立して動作可能になるようになっている、請求項1〜5の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  7. 上記基板が、
    セラミック基板、
    半導体基板、
    ガラス基板、または
    プラスチック基板である、請求項1〜6の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  8. 上記電気的駆動信号が、時間的に変化する電気的信号である、請求項1〜7の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  9. 上記駆動信号が、時間的に変化する電圧であり、上記検出信号が、時間的に変化する電流である、または、
    上記駆動信号が、時間的に変化する電流であり、上記検出信号が、時間的に変化する電圧である、請求項1〜8の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  10. 上記基板に、
    アナログからデジタルへの変換回路が集積されており、この変換回路が、アナログ電気的信号をデジタル信号へ変換し、それを上記評価ユニットへ供給できるように設定されている、および/または、
    電気的供給ユニットが集積されており、この電気的供給ユニットが電圧信号および/または電流信号を、上記駆動ユニットおよび/または上記選択ユニットへ供給できるように設定されている、および/または、
    デジタルからアナログへの変換回路が集積されており、この変換回路が上記供給ユニットのデジタル電圧信号および/または電流信号をアナログ信号に変換し、それを上記駆動ユニットおよび/または上記選択ユニットへ供給できるように設定されている、および/または、
    入力/出力インターフェースが集積されている、および/または、
    上記電気的検出信号を増幅するように設定された増幅ユニットが集積されている、請求項2〜9の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  11. 上記少なくとも1つの駆動線および上記少なくとも1つの検出線が、上記基板の中および/または上記基板の上および/または上記基板の下側にある2つの異なる配線面に、少なくとも部分的に形成されている、請求項1〜10の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  12. 上記バイオセンサー区域が、配線面のうち1つに、正確に形成されている、請求項11に記載のバイオセンサーアレイ。
  13. 上記少なくとも1つの駆動線と上記少なくとも1つの検出線とが、相互に交差していない第1線部分では、上記少なくとも1つの駆動線と上記少なくとも1つの検出線とが、同じ面に延びるように形成されており、上記少なくとも1つの駆動線と上記少なくとも1つの検出線とが、相互に交差している第2線部分では、上記少なくとも1つの駆動線と上記少なくとも1つの検出線とが、異なる面に延びるように形成されている、請求項11または12に記載のバイオセンサーアレイ。
  14. 上記少なくとも1つの駆動線および/または上記少なくとも1つの検出線の上記第1線部分が、基板に対して基本的に垂直に延びるように配置された少なくとも1つの電気的接触接続素子により、上記少なくとも1つの駆動線および/または上記少なくとも1つの検出線の上記第2線部分と連結されている、請求項13に記載のバイオセンサーアレイ。
  15. 上記少なくとも1つの駆動線および/または上記少なくとも1つの検出線が、上記基板の底面または上記基板の真下に延びるように形成されている、請求項11〜14の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  16. 上記駆動ユニットが、供給ユニットを備え、この供給ユニットが、全ての上記バイオセンサー区域で共有され、上記電気的駆動信号を上記少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域に供給するために使用できるように設定されている、請求項1〜15の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  17. 上記駆動ユニットおよび/または上記検出ユニットは、電気的基準信号が選択されていないバイオセンサー区域の少なくとも一部に印加されるように設定されている、請求項16に記載のバイオセンサーアレイ。
  18. バイオセンサー区域のそれぞれのグループの上記駆動ユニットが、上記それぞれのグループに対応する上記供給ユニットを備え、この上記供給ユニットが、上記電気的駆動信号を対応するグループの上記バイオセンサー区域へ供給するために使用できるように設定されている、請求項1〜16の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  19. 上記検出ユニットが、全ての上記バイオセンサー区域で共有される測定ユニットを備え、上記測定ユニットが、正確に1つの選択されたバイオセンサー区域において上記電気的検出信号を検出するために使用できるように設定されている、請求項1〜18の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  20. バイオセンサー区域のそれぞれのグループの上記検出ユニットは、上記それぞれのグループに対応する測定ユニットを備え、それぞれの上記測定ユニットは、上記電気的検出信号を、対応する上記それぞれのグループのうち1つが正確に選択されたバイオセンサー区域を検出するために使用できるように設定されている、請求項1〜18の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  21. 上記バイオセンサー区域の少なくとも一部への定電位を予め決定するために使用できるように設定されているポテンシオスタット装置を有する、請求項1〜20の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  22. 上記ポテンシオスタット装置が、基準電極と、対電極と、演算増幅器とを備え、上記演算増幅器の第1入力部が上記基準電極と連結されており、上記演算増幅器の第2入力部が、基準電位と連結されており、上記演算増幅器の出力部が、上記対電極と連結されている、請求項21に記載のバイオセンサーアレイ。
  23. 基板と、
    基板上に配置されており、それぞれ第1端子と第2端子とを備える複数のバイオセンサー区域と、
    少なくとも1つの駆動線と、
    少なくとも1つの検出線と、
    電気的駆動信号を供給するための駆動ユニットと、
    電気的駆動信号から生じる電気的検出信号を検出するための検出ユニットとを備え、
    上記少なくとも1つの駆動線は、上記少なくともひとつの検出線から電気的に絶縁されており、
    各バイオセンサー区域の各第1端子は、上記少なくとも1つの駆動線のうちちょうど1つと連結されており、各バイオセンサー区域の上記第2端子は、上記少なくとも1つの検出線のうちちょうど1つと連結されており、
    上記少なくとも1つの駆動線のうち少なくとも1つ、および、上記少なくとも1つの検出線のうち少なくとも1つは、上記バイオセンサー区域の少なくとも2つと連結されており、
    さらに、上記駆動ユニットに、選択されたバイオセンサー区域の駆動線を連結し、かつ、上記検出ユニットに、上記選択されるバイオセンサー区域の検出線を連結することにより、バイオセンサー区域が選択されるように設定されている選択ユニットを有し
    上記各バイオセンサー区域は、グループ化されて複数の各バイオセンサーグループを形成しており、上記各バイオセンサーグループのそれぞれは、任意に、他のバイオセンサーグループから独立して、または他のバイオセンサーグループの少なくとも一部と連帯して、動作可能になるようになっているバイオセンサーアレイの使用方法であって、
    上記駆動ユニットを、選択されるバイオセンサー区域の上記駆動線と連結し、上記検出ユニットを、選択されるバイオセンサー区域の上記検出線と連結して、バイオセンサー区域を選択し、
    上記選択されたバイオセンサー区域の上記駆動線に、電気的駆動信号を供給し、
    上記電気的駆動信号から生じる上記選択されたバイオセンサー区域の電気的検出信号を、上記選択されたバイオセンサー区域の上記検出線において検出する、方法。
  24. 上記少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域について、上記駆動信号および上記検出信号に基づいて、上記少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域においてセンサー現象が生じたかどうか、および/または、上記少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域において生じたセンサー現象の量を決定する、請求項23に記載の方法。
  25. バイオセンサーアレイであって、
    基板と、
    上記基板上に配置されており、それぞれ第1端子および第2端子を備える複数のバイオセンサー区域と、
    少なくとも1つの第1信号線と、少なくとも1つの第2信号線と、
    第1電気的駆動信号を供給するための第1駆動ユニットと、
    第2電気的駆動信号を提供するための第2駆動ユニットと、
    上記第1および上記第2電気的駆動信号から生じる選択されたバイオセンサー区域の第1および/または第2電気的検出信号を検出するように設定されている、上記第1駆動ユニットと連結されている第1検出ユニットと、および/または、上記第2駆動ユニットと連結されている第2検出ユニットとを備え、
    上記少なくとも1つの第1信号線が、上記少なくとも1つの第2信号線から電気的に絶縁されており、
    各バイオセンサー区域の各第1端子が、上記少なくとも1つの第1信号線のうちちょうど1つと連結されており、各バイオセンサー区域の上記第2端子が、上記少なくとも1つの第2信号線のうちちょうど1つと連結されており、
    上記少なくとも1つの第1信号線のうち少なくとも1つ、および、上記少なくとも1つの第2信号線のうち少なくとも1つが、上記バイオセンサー区域のうち少なくとも2つと連結されており、
    上記第1駆動ユニットを、選択されるバイオセンサー区域の上記第1信号線と連結し、上記第2駆動ユニットを、選択される上記バイオセンサー区域の上記第2信号線と連結して、上記バイオセンサー区域を選択するように設定されている選択ユニットを有し
    上記各バイオセンサー区域は、グループ化されて複数の各バイオセンサーグループを形成しており、上記各バイオセンサーグループのそれぞれは、任意に、他のバイオセンサーグループから独立して、または他のバイオセンサーグループの少なくとも一部と連帯して、動作可能になるようになっているバイオセンサーアレイ。
  26. 上記少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域について、上記第1および上記第2検出信号に基づいて、上記少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域においてセンサー現象が生じたかどうか、および/または、上記少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域において生じたセンサー現象の量を決定するように設定された評価ユニットを有する、請求項25に記載のバイオセンサーアレイ。
  27. 上記バイオセンサー区域の少なくとも1つが、電気化学的なバイオセンサー区域である、請求項25または26に記載のバイオセンサーアレイ。
  28. 上記バイオセンサー区域の少なくとも1つが、レドックス・リサイクルバイオセンサー区域である、請求項27に記載のバイオセンサーアレイ。
  29. 上記バイオセンサー区域が第1および第2電極を有し、上記第1電極が、上記バイオセンサー区域の上記第1端子と連結されており、上記第2電極が、上記バイオセンサー区域の上記第2端子と連結されている、請求項25〜28の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  30. 上記第1および上記第2電極が、インターデジタル電極である、請求項29に記載のバイオセンサーアレイ。
  31. 上記各バイオセンサーグループは、互いに独立して動作可能になるようになっている、請求項25〜30の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  32. 上記基板が、
    セラミック基板、
    半導体基板、
    ガラス基板、または
    プラスチック基板である、請求項25〜31の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  33. 上記第1および上記第2電気的駆動信号が、異なる符号を有する電気的直流電圧信号であり、上記第1および/または第2電気的検出信号が電流である、請求項25〜32の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  34. 上記第1および上記第2電気的駆動信号の値が、センサー現象がバイオセンサー区域に生じると、上記バイオセンサー区域の上記第1端子が上記第1駆動ユニットと連結され、上記バイオセンサー区域の上記第2端子が上記第2駆動ユニットと連結される場合だけ、顕著な第1および/または第2検出信号が生成されるように設定されている、請求項25〜33の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  35. 上記基板に、
    アナログからデジタルへの変換回路が集積されており、この変換回路が、アナログ電気的信号を、デジタル信号へ変換し、それを上記評価ユニットへ供給できるように設定されている、および/または、
    電気的供給ユニットが集積されており、この電気的供給ユニットが、電圧信号および/または電流信号を、上記第1および/または上記第2ユニットおよび/または上記選択ユニットへ供給できるように設定されている、および/または、
    デジタルからアナログへの変換回路が集積されており、この変換回路が、上記供給ユニットのデジタル信号を、アナログ信号に変換し、それを上記駆動ユニットおよび/または上記選択ユニットへ供給できるように設定されている、および/または、
    入力/出力インターフェースが集積されている、および/または、
    上記第1および/または上記第2電気的検出信号を増幅するように設定された増幅ユニットが集積されている、請求項26〜34の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  36. 上記少なくとも1つの第1信号線および上記少なくとも1つの第2信号線が、上記基板の中、および/または、上記基板の上、および/または、上記基板の下側にある2つの異なる配線面に、少なくとも部分的に形成されている、請求項25〜35の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  37. 上記バイオセンサー区域が、上記配線面のうちちょうど1つに形成されている、請求項36に記載のバイオセンサーアレイ。
  38. 上記少なくとも1つの第1信号線と上記少なくとも1つの第2信号線とが、相互に交差していない第1線部分では、上記少なくとも1つの第1信号線と上記少なくとも1つの第2信号線が、同じ面に延びるように形成されており、上記少なくとも1つの第1信号線と上記少なくとも1つの第2信号線が、相互に交差している第2線部分では、上記少なくとも1つの第1信号線と上記少なくとも1つの第2信号線とが、異なる面に延びるように形成されている、請求項36または37に記載のバイオセンサーアレイ。
  39. 上記少なくとも1つの第1信号線および/または上記少なくとも1つの第2信号線の上記第1線部分が、上記基板に対して基本的に垂直に延びるように配置された少なくとも1つの電気的接触接続素子により、上記少なくとも1つの第1信号線および/または上記少なくとも1つの第2信号線の上記第2線部分と連結されている、請求項38に記載のバイオセンサーアレイ。
  40. 上記少なくとも1つの第1信号線および/または上記少なくとも1つの第2信号線が、上記基板の底面または基板の内部に延びるように形成されている、請求項36〜39の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  41. 上記第1駆動ユニットが第1供給ユニットを備え、上記第1供給ユニットは全てのバイオセンサー区域に共有され、および/または、上記第2駆動ユニットが、第2供給ユニットを備え、上記第2供給ユニットは全てのバイオセンサー区域共有され、上記第1供給ユニットが、上記第1電気的駆動信号を上記少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域に供給するために使用できるように設定されており、および/または、上記第2供給ユニットが、上記第2電気的駆動信号を少なくとも上記1つの選択されたバイオセンサー区域に供給するために使用できるように設定されている、請求項25〜40の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  42. 上記第1および第2駆動ユニットは、電気的基準信号が選択されていないバイオセンサー区域の少なくとも一部に印加されるように設定されており、上記電気的基準信号の値は、基本的に上記第1および上記第2駆動信号の平均値である、請求項41に記載のバイオセンサーアレイ。
  43. 上記第1駆動ユニットが、バイオセンサー区域のそれぞれ第1グループのために、それぞれのグループに対応する第1供給ユニットを備え、上記第1供給ユニットが、上記第1電気的駆動信号を対応する上記第1グループの上記バイオセンサー区域へ印加するために使用できるように設定されており、および/または、
    上記第2駆動ユニットが、バイオセンサー区域のそれぞれ第2グループのために、それぞれのグループに対応する第2供給ユニットを備え、上記第2供給ユニットが、上記第2電気的駆動信号を関連付けられている上記第2グループの上記バイオセンサー区域へ印加するために使用できるように設定されている、請求項25〜42の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  44. 上記第1検出ユニットが、全ての上記バイオセンサー区域で共有される第1測定ユニットを備え、上記第1測定ユニットが、正確に1つの選択されたバイオセンサー区域において上記電気的第1検出信号を検出するために使用できるように設定されており、および/または、
    上記第2検出ユニットが、全ての上記バイオセンサー区域で共有される第2測定ユニットを備え、上記第2測定ユニットが、正確に1つの選択されたバイオセンサー区域において上記電気的第2検出信号を検出するために使用できるように設定されている、請求項25〜43の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  45. 上記第1検出ユニットは、バイオセンサー区域のそれぞれの第3グループのために、それぞれの上記第3グループに対応する第1測定ユニットを備え、それぞれの上記第1測定ユニットは、対応する上記第3グループの正確に1つの選択されたバイオセンサー区域において)を検出するために使用できるように設定されており、および/または、
    上記第2検出ユニットは、バイオセンサー区域のそれぞれ第4グループのために、それぞれの上記第4グループに対応する第2測定ユニットを備え、それぞれの上記第2測定ユニットは、対応する上記第4グループの正確に1つの選択されたバイオセンサー区域において、電気的な上記第2検出信号検出するために使用できるように設定されている、請求項25〜44の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  46. 上記バイオセンサー区域の少なくとも一部に展開される電解質への定電位を予め決定するために使用できるように設定されているポテンシオスタット装置を有する、請求項25〜45の何れか1項に記載のバイオセンサーアレイ。
  47. 上記ポテンシオスタット装置が、基準電極と、対電極と、演算増幅器とを備え、上記演算増幅器の第1入力部が上記基準電極と連結されており、上記演算増幅器の第2入力部が基準電位と連結されており、上記演算増幅器の出力部が上記対電極と連結されている、請求項46に記載のバイオセンサーアレイ。
  48. 基板と、
    基板上に配置されており、それぞれ第1端子と第2端子とを備える複数のバイオセンサー区域と、
    少なくとも1つの第1信号線と、少なくとも1つの第2信号線と、
    第1電気的駆動信号を供給するための第1駆動ユニットと、
    第2電気的駆動信号を供給するための第2駆動ユニットと、
    上記第1および上記第2電気的駆動信号から生じる、選択されたバイオセンサー区域の第1および/または第2電気的検出信号を検出するように設定されている、上記第1駆動ユニットと連結された第1検出ユニットと、および/または、上記第2駆動ユニットと連結された第2検出ユニットとを備え、
    上記少なくとも1つの第1信号線が、上記少なくとも1つの第2信号線から電気的に絶縁されており、
    各バイオセンサー区域の各第1端子が、上記少なくとも1つの第1信号線のうちちょうど1つと連結されており、各バイオセンサー区域の上記第2端子が、上記少なくとも1つの第2信号線のうちちょうど1つと連結されており、
    上記少なくとも1つの第1信号線の少なくとも1つ、および上記少なくとも1つの第2信号線の少なくとも1つが、上記バイオセンサー区域の少なくとも2つと連結されており、
    上記第1駆動ユニットを、選択されるバイオセンサー区域の上記第1信号線と連結し、上記第2駆動ユニットを、選択されるバイオセンサー区域の上記第2信号線と連結して、上記バイオセンサー区域を選択するように設定されている選択ユニットとを有し
    上記各バイオセンサー区域は、グループ化されて複数の各バイオセンサーグループを形成しており、上記各バイオセンサーグループのそれぞれは、任意に、他のバイオセンサーグループから独立して、または他のバイオセンサーグループの少なくとも一部と連帯して、動作可能になるようになっているバイオセンサーアレイの使用方法であって、
    上記第1駆動ユニットを、選択されるバイオセンサー区域の上記第1信号線と連結し、上記第2駆動ユニットを、選択されるバイオセンサー区域の上記第2検出線と連結して、上記バイオセンサー区域を選択し、
    上記選択されたバイオセンサー区域の上記第1信号線に、第1電気的駆動信号を供給し、上記選択されたバイオセンサー区域の上記第2信号線に、第2電気的駆動信号を供給し、
    上記第1および上記第2電気的駆動信号から生じる第1検出信号を、上記選択されたバイオセンサー区域の上記第1信号線において検出し、および/または、上記第1および上記第2伝記的駆動信号から生じる第2検出信号を、上記選択されたバイオセンサー区域の上記第2信号線において検出する、方法。
  49. 上記少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域について、上記第1および上記第2検出信号に基づいて、上記少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域においてセンサー現象が生じたかどうか、および/または、上記少なくとも1つの選択されたバイオセンサー区域において生じたセンサー現象の量を決定する、請求項48に記載の方法。
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