JP4099432B2 - オレフィン重合用触媒成分及び触媒 - Google Patents

オレフィン重合用触媒成分及び触媒 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なオレフィン重合用触媒成分および触媒に関するものであり、さらにはこれらの触媒を用いたオレフィンの重合方法およびこの重合触媒成分に用いるカルベン錯体に関する。
【0002】
【従来の技術】
オレフィン重合用触媒としては、チーグラーナッタ触媒やメタロセン触媒がよく知られているが、これらとは全く異なる遷移金属化合物であって、遷移金属原子と第16族原子が直接結合した構造を有する遷移金属化合物触媒が開示されている(例えば、特許文献1〜2参照。)。しかし、カルベンを配位子として含有する錯体を触媒成分として用いた例はない。
また、これらの先行特許文献に開示された化合物の触媒は、重合活性が充分ではなく、実用化には至っていない。このような状況のもとオレフィン重合活性に優れ、しかも優れた性状を有するポリオレフィンを安価に製造しうるようなオレフィン重合用触媒およびオレフィンの重合方法の出現が望まれている。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−92309号公報
【特許文献2】
特開平11−240910号公報
【0004】
【発明が解決使用とする課題】
本発明は、上記問題点に鑑み、優れたオレフィン重合活性を有する新規なオレフィン重合用触媒成分、オレフィン重合用触媒および該触媒を用いたオレフィンの重合方法を安価に提供することを目的としている。また重合反応をはじめとする炭素−炭素結合生成反応に使用できる第4族遷移金属カルベン錯体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、遷移金属原子に第16族原子が2個結合し、かつカルベンとして配位している炭化水素残基をもつ新規な構造の第4族遷移金属カルベン錯体がオレフィン重合に活性を有することを見出し本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明の第1の発明によれば、下記一般式(II)で表される配位子前駆体と、MX (Mは、周期表第4族から選ばれる遷移金属原子を示し、Xは、ハロゲン原子、炭化水素残基およびアミド残基からなる群から選ばれる残基である。)で表される遷移金属含有化合物とを反応させて得られるカルベン錯体からなるオレフィン重合用触媒成分が提供される。
【0007】
【化3】
Figure 0004099432
(式中、A、Aは第16族原子を示し、互いに同一でも異なっていてもよい。R、R互いに同一でも異なっていてもよく、置換基を有してもよい芳香族炭化水素残基である。R、置換基を有してもよいイミダゾール基である。 、Q は、互いに同一でも異なっていてもよい炭化水素架橋基である。Xはハロゲン原子、炭化水素残基およびアミド残基からなる群から選ばれる残基であ。)
【0009】
また、本発明の第の発明によれば、下記成分[A]と成分[B]からなることを特徴とするオレフィン重合用触媒が提供される。
[A]:第1の発明のオレフィン重合用触媒成分
[B]:下記(B−1)〜(B−4)からなる群から選ばれる助触媒
(B−1)アルミニウムオキシ化合物
(B−2)成分[A]と反応して成分[A]をカチオンに変換することが可能なイオン性化合物またはルイス酸
(B−3)固体酸
(B−4)イオン交換性層状珪酸塩
【0010】
また、本発明の第の発明によれば、第の発明のオレフィン重合用触媒の存在下にオレフィンを重合または共重合することを特徴とするオレフィンの重合方法が提供される。
【0011】
また、本発明の第の発明によれば、下記一般式(II)で表される配位子前駆体と、MX (Mは、周期表第4族から選ばれる遷移金属原子を示し、Xは、ハロゲン原子、炭化水素残基およびアミド残基からなる群から選ばれる残基である。)で表される遷移金属含有化合物とを反応させて得られるカルベン錯体が提供される。
【0012】
【化4】
Figure 0004099432
(式中、A、Aは第16族原子を示し、互いに同一でも異なっていてもよい。R、R互いに同一でも異なっていてもよく、置換基を有してもよい芳香族炭化水素残基である。R、置換基を有してもよいイミダゾール基である。 、Q は、互いに同一でも異なっていてもよい炭化水素架橋基である。Xはハロゲン原子、炭化水素残基およびアミド残基からなる群から選ばれる残基であ。)
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明におけるオレフィン重合用触媒成分、オレフィン重合用触媒、およびこの触媒を用いたオレフィンの重合方法について具体的に説明する。
なお、本明細書において「重合」という語は、単独重合だけでなく、共重合をも包含した意味で用いられることがあり、「重合体」という語は、単独重合体だけでなく、共重合体をも包含した意味で用いられることがある。
【0014】
1.重合用触媒
本発明に係るオレフィン重合用触媒は、下記一般式(I)で表されるカルベン錯体からなるオレフィン重合用触媒成分(成分[A])と、これらと反応してオレフィン重合能を発現させる助触媒成分(成分[B])とからなり、さらに、必要に応じて、有機アルミニウム化合物(成分[C])とを組み合わせることも可能である。以下にオレフィン重合用触媒を形成する各触媒成分について説明する。
【0015】
(1)カルベン錯体(成分[A])
本発明のオレフィン重合用触媒成分であるカルベン錯体は、下記一般式(I)で表される。
【0016】
【化5】
Figure 0004099432
(式中、A、Aは第16族原子を示し、互いに同一でも異なっていてもよい。R、Rは互いに同一でも異なっていてもよい炭化水素残基である。RはMにカルベンとして配位している炭化水素残基である。Mは周期表第4族から選ばれる遷移金属原子を示す。X、Xはハロゲン原子、炭化水素残基、アミド残基からなる群から選ばれる残基であり互いに同一でも異なっていてもよい。)
【0017】
一般式(I)において、Mは、周期表第4族から選ばれる遷移金属原子であり、好ましくはTi、Zr原子であり、より好ましくはTi原子である。
、Aは、第16族原子を示し、好ましくは酸素、硫黄原子であり、特に好ましくは酸素原子である。
、Rは、炭化水素残基であればその種類に制限はないが、好ましくは芳香族炭化水素基である。その具体例としてはフェニル、ナフチル、アントラセニル、ビフェニル、トリル、ベンジルが例示できる。好ましいのはフェニル基、ナフチル基、さらに好ましくはフェニル基である。R、Rは、芳香族炭化水素基である場合においても置換基を有していてもよく、その好ましい例としては、ハロゲン原子、脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、ヘテロ環式化合物残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基が結合していても良い。これらのうちの2個以上が互いに連結して環を形成していてもよい。R、Rが有している置換基には制限はないが、好ましい例としては、立体的に嵩高い置換基、具体的には炭素数2以上の炭化水素残基、特に好ましくは炭素数4以上の炭化水素残基が挙げられる。
【0018】
は、Mにカルベンとして配位しておりカルベン錯体を形成する。カルベン錯体には、山本明夫著「有機金属化学」裳華房(昭和61年)151ページに記載のようにFisher型カルベン錯体とSchrock型カルベン錯体が存在する。本発明においてはいずれのカルベン錯体も使用可能であるが、Fisher型カルベン錯体の方が好ましい。Fisher型カルベン錯体の特徴は、Rにヘテロ原子を含有していることである。ヘテロ原子の種類に制限は無いが、好ましいヘテロ原子としては、B、N、O、P、Sが挙げられ、より好ましいのはN、Pである。Rは、2個以上のヘテロ原子を含有していてもよい。また2種類以上のヘテロ原子を含有していても良い。好ましい具体例としては、イミダゾール基が挙げられ、これに置換基が結合していても良い。イミダゾール基に結合してもよい好ましい置換基としては、ハロゲン原子、脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、ヘテロ環式化合物残基、酸素含有基、窒素含有基、ホウ素含有基、イオウ含有基、リン含有基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基またはスズ含有基が挙げられる。
【0019】
、R、Rは、これらのうちの2個以上が架橋により連結していてもよく、好ましい態様として挙げられる。架橋基としては炭化水素架橋基が好ましく、具体的には、メチレン、エチレン、プロピレンなどの炭素原子数が1〜20、好ましくは1〜5の直鎖状または分岐状のアルキレンなどが挙げられる。特に好ましいのはメチレンである。また、上記炭化水素基は、他の置換基が結合していてもよい。
【0020】
、Xは、ハロゲン原子、炭化水素残基、アミド残基からなる群から選ばれる残基であり、互いに同一でも異なっていてもよい。ハロゲン原子の具体例としては塩素、臭素、フッ素、ヨウ素などが挙げられる。またアミド残基の例としてはジメチルアミド、ジエチルアミド、ジプロピルアミド、ジブチルアミド、ジフェニルアミド等が好ましく挙げられる。
これらのカルベン錯体には、中性配位子、例えばテトラヒドロフラン分子、アセトニロリル分子、エーテル分子などが配位していても良い。
【0021】
このようなカルベン錯体は、例えば、下記式(II)で表される配位子前駆体と、MX(ここで、M、Xは上記一般式(I)中のMおよびX、Xと同義である。)で表される化合物などの遷移金属含有化合物とを反応させることにより合成することができる。
【0022】
【化6】
Figure 0004099432
(式中、Q、Qは互いに同一でも異なっていてもよい炭化水素架橋基であり、R、R、Rと連結されている。Xは一般式(I)中のXと同義である。)
【0023】
上記一般式(II)で示される配位子前駆体は、公知であり、例えば、論文(B.K.M.Chan,N−.H.Chang and M.R.Grimmett,Aust.J.Chem.1997,30,2005)や本(M.R.Grimmett,Imidazole and Benzimidazole Synthesis,Academic Press,London 1997,p.201)に記載のとおり、塩基存在下でイミダゾールHRとハロゲン化アルキルHAXとHAXを順次反応させることにより合成することが出来る。
このようなカルベン錯体を使用することで重合反応をはじめとする炭素−炭素結合生成反応が可能となる。本発明のカルベン錯体の重合反応以外の炭素−炭素結合生成反応の例としては重合反応、Heck反応、ヒドロホルミル化反応、ヒドロアミノ化反応等が挙げられる
【0024】
(2)助触媒成分(成分[B])
本発明に係るオレフィン重合用触媒は、一般式(I)で表されるカルベン錯体のオレフィン重合触媒成分と、これらと反応してオレフィン重合能を発現させる助触媒成分とを組み合わせることで得られる。
本発明で使用できる助触媒成分としては、公知のものであれば特に制限無く使用することが可能である。具体的には、下記(B−1)〜(B−4)からなる群から選ばれる。
(B−1)アルミニウムオキシ化合物
(B−2)成分[A]と反応して成分[A]をカチオンに変換することが可能なイオン性化合物またはルイス酸
(B−3)固体酸
(B−4)イオン交換性層状珪酸塩
【0025】
(B−1)アルミニウムオキシ化合物
(B−1)アルミニウムオキシ化合物においては、アルミニウムオキシ化合物が錯体をカチオン化できることは周知であり、そのような化合物としては、具体的には次の各一般式で表される化合物が挙げられる。
【0026】
【化7】
Figure 0004099432
【0027】
上記各一般式中、Rは水素原子または炭化水素残基、好ましくは炭素数1〜10、特に好ましくは炭素数1〜6の炭化水素残基を示す。また、複数のRはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。また、pは0〜40、好ましくは2〜30の整数を示す。
一般式のうち、一番目及び二番目の式で表される化合物は、アルミノキサンとも称される化合物であって、これらの中では、メチルアルミノキサン又はメチルイソブチルアルミノキサンが好ましい。上記のアルミノキサンは、各群内および各群間で複数種併用することも可能である。そして、上記のアルミノキサンは、公知の様々な条件下に調製することができる。
一般式の三番目で表される化合物は、一種類のトリアルキルアルミニウム又は二種類以上のトリアルキルアルミニウムと、一般式RB(OH)で表されるアルキルボロン酸との10:1〜1:1(モル比)の反応により得ることができる。一般式中、R及びRは、炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜6の炭化水素残基を示す。
【0028】
(B−2)成分[A]と反応して成分[A]をカチオンに変換することが可能なイオン性化合物またはルイス酸
イオン性化合物としては、カルボニウムカチオン、アンモニウムカチオンなどの陽イオンと、トリフェニルホウ素、トリス(3,5−ジフルオロフェニル)ホウ素、トリス(ペンタフルオロフェニル)ホウ素等の有機ホウ素化合物との錯化物等が挙げられる。
また、ルイス酸としては、種々の有機ホウ素化合物、例えばトリス(ペンタフルオロフェニル)ホウ素などが例示される。あるいは、塩化アルミニウム、塩化マグネシウム等の金属ハロゲン化合物などが例示される。なお、上記のルイス酸のある種のものは、成分[A]と反応して成分[A]をカチオンに変換することが可能なイオン性化合物として把握することもできる。上述した非配位性のホウ素化合物を用いたメタロセン触媒は、特開平3−234709号公報、特開平5−247128号公報等に例示されている。
【0029】
(B−3)固体酸
(B−3)の固体酸としては、アルミナ、シリカ−アルミナ、シリカ−マグネシア等が挙げられる。
【0030】
(B−4)イオン交換性層状化合物
(B−4)のイオン交換性層状化合物は、粘土鉱物の大部分を占めるものであり、好ましくはイオン交換性層状珪酸塩である。
イオン交換性層状珪酸塩(以下、単に「珪酸塩」と略記する場合がある。)は、イオン結合などによって構成される面が互いに結合力で平行に積み重なった結晶構造を有し、且つ、含有されるイオンが交換可能である珪酸塩化合物をいう。大部分の珪酸塩は、天然には主に粘土鉱物の主成分として産出されるため、イオン交換性層状珪酸塩以外の夾雑物(石英、クリストバライト等)が含まれることが多いが、それらを含んでいてもよい。珪酸塩は各種公知のものが使用できる。具体的には、白水春雄著「粘土鉱物学」朝倉書店(1995年)に記載されている次のような層状珪酸塩が挙げられる。
【0031】
(i)2:1型鉱物類
モンモリロナイト、ザウコナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、スチーブンサイト等のスメクタイト族;バーミキュライト等のバーミキュライト族;雲母、イライト、セリサイト、海緑石等の雲母族;パイロフィライト、タルク等のパイロフィライト−タルク族;Mg緑泥石等の緑泥石族等。
(ii)2:1リボン型鉱物類
セピオライト、パリゴルスカイト等。
【0032】
本発明で原料として使用する珪酸塩は、上記の混合層を形成した層状珪酸塩であってもよい。本発明においては、主成分の珪酸塩が2:1型構造を有する珪酸塩であることが好ましく、スメクタイト族であることが更に好ましく、モンモリロナイトが特に好ましい。本発明で使用する珪酸塩は、天然品または工業原料として入手したものは、特に処理を行うことなくそのまま用いることができるが、化学処理を施すことが好ましい。具体的には、酸処理、アルカリ処理、塩類処理、有機物処理等が挙げられる。これらの処理を互いに組み合わせて用いてもよい。本願発明において、これらの処理条件には特に制限はなく、公知の条件が使用できる。
また、これらイオン交換性層状珪酸塩には、通常吸着水および層間水が含まれるため、不活性ガス流通下で加熱脱水処理するなどして、水分を除去してから使用するのが好ましい。
【0033】
(3)有機アルミニウム化合物(成分[C])
本発明のオレフィン重合用触媒は、さらに、必要に応じて、有機アルミニウム化合物(成分[C])と組み合わせることも可能である。この成分は、従来公知のメタロセン触媒と同様、触媒合成工程における不純物から当該触媒を保護し、重合活性を向上させる役割を果たす。成分[C]の具体例としては、一般式
AlR3−i
(式中、Rは炭素数1〜20の炭化水素基、Xは水素、アルコキシ基、iは0<i≦3の数を示す。但し、Xが水素の場合は、iは0<i<3とする。)で示される化合物が使用される。
【0034】
具体的には、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウムまたはジメチルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミニウムメトキシド、ジイソブチルアルミニウムメトキシド、ジイソブチルアルミニウムエトキシド等のアルコキシ含有アルキルアルミニウムまたはジエチルアルミニウムハライドなどのハライド含有アルキルアルミニウムである。
これらのうち、特にトリアルキルアルミニウムが好ましい。さらに好ましくは、トリイソブチルアルミニウム、トリオクチルアルミニウムである。
上記のような有機アルミニウム化合物は、1種単独でまたは2種以上組み合わせて用いられる。
【0035】
(4)担体
本発明ではオレフィン重合用触媒を担持するために公知の担体を用いても良い。担体は、無機または有機の化合物であって、顆粒状ないしは微粒子状の固体である。
【0036】
(5)予備重合
なお、上記重合用触媒成分のカルベン錯体と助触媒からなるポリオレフィン製造用触媒をオレフィン重合用(本重合)の触媒として使用する前に、必要に応じて、担体に担持させた後、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、ビニルシクロアルカン、スチレン等のオレフィンを予備的に少量重合する予備重合処理を施してもよい。予備重合方法は公知の方法が使用できる。
【0037】
2.オレフィンの重合方法
本発明のオレフィンの重合方法は、上記成分[A]と成分[B]、さらに必要に応じて、成分[C]を用いて行う。
上記成分[A]と成分[B]の使用量は、それぞれの組み合わせの中で最適な量比で用いられる。
成分[B]が、アルミニウムオキシ化合物の場合は、Al/遷移金属のモル比は、通常10以上100000以下、さらに100以上20000以下、特に100以上10000以下の範囲が適する。
一方、成分[B]としてイオン性化合物あるいはルイス酸を用いた場合は、対遷移金属のモル比は0.1〜1000、好ましくは0.5〜100、更に好ましくは1〜50の範囲である。
成分[B]として、固体酸あるいはイオン交換性層状珪酸塩を用いる場合は、成分[B]1gにつき、遷移金属錯体0.001〜10ミリモル、好ましくは0.001〜1ミリモルの範囲である。
これらの使用比率は、通常の割合例を示すものであって、触媒が合目的的なものとなっておれば、上に述べた使用比率の範囲によって、本発明が限定されることにはならないことは当然である。
【0038】
本発明のオレフィン重合用触媒により重合できるオレフィンとしては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、3−メチルブテン−1、3−メチルペンテン−1、4−メチルペンテン−1、ビニルシクロアルカン、ブタジエン等の共役ジエン、1,5−ヘキサジエン等の非共役ジエン、スチレンあるいはこれらの誘導体等が挙げられる。特に、エチレンあるいはプロピレンが好適に使用される。特に好ましくはエチレンである。
また、重合は、単独重合の他にランダム共重合やブロック共重合にも好適に適用できる。共重合の際のコモノマーとしては、上記のオレフィンが例示できる。
【0039】
重合反応は、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、シクロヘキサン等の不活性炭化水素や液化α−オレフィン等の溶媒の存在下に、あるいは実質的に溶媒や単量体の液相が存在しない状態で気相重合により行うのが好ましい。気相重合は、例えば流動床、撹拌床、撹拌・混合機を備えた撹拌流動床等の反応装置を用いて行うことができる。重合温度、重合圧力等の条件は特に限定されないが、重合温度は、一般に−50〜350℃、好ましくは0〜300℃であり、また、重合圧力は通常、常圧〜約200MPa・G、好ましくは常圧〜150MPa・G、更に好ましくは常圧〜130MPa・Gの範囲である。また、重合系内に分子量調節剤として水素を存在させてもよい。
【0040】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。また物性測定法は以下の通りである。
(1)DSC測定
JIS−K7121に準拠しておこなった。試料9mgを160℃で10分間融解後、10℃/分の速度で降温して結晶化曲線を測定し、ピークトップ温度(℃)を結晶化温度(Tc)とした。さらに20℃に降温度して1分間保持後、160℃まで10℃/分の昇温速度で融解曲線を測定し、ピークトップ温度(℃)を融点(Tm)とした。
(2)GPC測定
本発明において、重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、ゲル・パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法で測定したものをいう。保持容量から分子量への換算は、予め作成しておいた標準ポリスチレンによる検量線を用いて行う。
使用する標準ポリスチレンは、何れも東ソー(株)製の以下の銘柄である。
F380、F288、F128、F80、F40、F20、F10、F4、F1、A5000、A2500、A1000。
各々が0.5mg/mLとなるようにODCB(0.5mg/mLのBHTを含む)に溶解した溶液を0.2mL注入して較正曲線を作成する。
較正曲線は、最小二乗法で近似して得られる三次式を用いる。
分子量への換算に使用する粘度式[η]=K×Mαは、以下の数値を用いる。
PS:K=1.38×10−4、α=0.7
PE:K=3.917×10−4、α=0.733
なお、GPCの測定条件は、以下の通りである。
装置:Waters社製GPC(ALC/GPC 150C)検出器:FOXBORO社製MIRAN 1A IR検出器(測定波長:3.42μm)
カラム:昭和電工社製AD806M/S(3本)
移動相溶媒:オルトジクロロベンゼン(ODCB)
測定温度:140℃
流速:1.0ml/分
注入量:0.2ml
試料の調製:試料はODCB(0.5mg/mLのBHTを含む)を用いて1mg/mLの溶液を調製し、140℃で約1時間を要して溶解させる
【0041】
実施例1
(1)N−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニルメチル)−イミダゾールの合成
イミダゾール(4.8g,70mmol)と無水炭酸水素ナトリウム(6.2g,74mmol)にTHF(50mL)を加え、加熱還流した。これに2−ブロモメチル−4,6−ジ−tert−ブチルフェノール(20g,67mmol)のTHF(100mL)溶液を滴下した。12時間撹拌した後、水を加え、エーテル抽出した。有機層を、N−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニルメチル)−イミダゾールとして無色粉末で得た。収量は、18.3g(96%)であった。
【0042】
(2)配位子前駆体:[HL]Brの合成
N−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニルメチル)−イミダゾール(10.0g,35mmol)のTHF(25mL)溶液を加熱還流した。これに、2−ブロモメチル−4,6−ジ−tert−ブチルフェノール(9g,30mmol)のTHF(50mL)溶液をゆっくりと滴下した。12時間撹拌した後、溶媒を減圧留去した。残渣をトルエン、ヘキサンで洗浄することにより、配位子前駆体を得た(下記反応式参照。)。収量は、11.0g(63%)であった。
【0043】
【化8】
Figure 0004099432
【0044】
(3)カルベンTiCl錯体:LTiCl(thf)の合成
配位子前駆体[HL]Br(3.0g,5.12mmol)のTHF(50mL)溶液にNaN(SiMe(1M THF溶液;15.4mL,15.4mmol)を−78℃で加えた。30分間低温で撹拌した後、TiCl(thf)(1.71g,5.12mmol)のTHF溶液(50mL)に−78℃で加えた。ゆっくりと室温まで昇温し、8時間撹拌した。不溶物を除いた後、溶媒を減圧留去した。残渣をTHF/ヘキサンで再結晶しLTiCl(thf)を赤色結晶として得た。収量は、3.41g(96%)であった。
【0045】
(4)エチレンの重合
充分に乾燥、窒素置換した3Lのステンレス製オートクレーブにトルエン1.0Lを入れ、誘導撹拌装置を用いて撹拌しつつ内部温度を30℃に調節した。これにアルミノキサン(東ソーファイケム社製MMAO、Al原子換算で8.5wt%のヘキサン溶液)を10.7mL加え、さらにカルベンTiCl錯体 LTiCl(thf)を20μmol(トルエン溶液20mLとして)を添加した。温度を30℃に保持したままエチレンを0.9MPa・Gを保つように加え撹拌しつつ30分重合した。その後エタノールを添加して重合を停止し、濾過、乾燥後ポリエチレン26.1gを得た。
得られたポリエチレンの物性を評価した。その結果を表1に重合反応条件と共に示す。
【0046】
実施例2
(1)カルベンTiベンジル錯体:LTi(CHPh)の合成
実施例1(3)で得られたLTiCl(thf)(694mg,1.0mmol)のトルエン溶液(40mL)にPhCHMgCl(1.53M エーテル溶液:1.31mL,2.0mmol)を−78℃で滴下した。ゆっくりと室温まで昇温し、8時間撹拌した。不溶物を除いた後、溶媒を減圧留去した。残渣をトルエン/ヘキサンで再結晶しLTi(CHPh)を黄色結晶として得た。収量は、220mg(30%)であった。
(2)エチレンの重合
(1)で得られたカルベンTiベンジル錯体 LTi(CHPh)を用い、実施例1(4)と同様にエチレン重合を行いポリエチレンを得た。その結果を表1に示す。
【0047】
実施例3
(1)カルベンZr錯体:LZr(NEt)(HNEt)の合成
実施例1(2)で得られた配位子前駆体[HL]Br(2.0g,3.14mmol)のトルエン(50mL)溶液にZr(NEt(3.14mmol)を−78℃で加えた。ゆっくりと室温まで昇温し、8時間撹拌した。さらに60℃に加温し、30分撹拌した。不溶物を除いた後、溶液を濃縮、冷却しカルベンZr錯体を無色結晶として得た。収量は、1.85g(57%)であった。
(2)エチレンの重合
(1)で得られたカルベンZr錯体 LZr(NEt)(HNEt)を用い、実施例1(4)と同様にエチレン重合を行いポリエチレンを得た。その結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
Figure 0004099432
【0049】
【発明の効果】
本発明のカルベン錯体は、オレフィン重合活性が高く、工業的規模で安価にポリオレフィンを製造することが可能である。さらに配位子構造を最適化することで所望の分子構造を有するポリオレフィンの製造が可能となる。

Claims (4)

  1. 下記一般式(II)で表される配位子前駆体と、MX (Mは、周期表第4族から選ばれる遷移金属原子を示し、Xは、ハロゲン原子、炭化水素残基およびアミド残基からなる群から選ばれる残基である。)で表される遷移金属含有化合物とを反応させて得られるカルベン錯体からなるオレフィン重合用触媒成分。
    Figure 0004099432
    (式中、A、Aは第16族原子を示し、互いに同一でも異なっていてもよい。R、R互いに同一でも異なっていてもよく、置換基を有してもよい芳香族炭化水素残基である。R、置換基を有してもよいイミダゾール基である。 、Q は、互いに同一でも異なっていてもよい炭化水素架橋基である。Xはハロゲン原子、炭化水素残基およびアミド残基からなる群から選ばれる残基であ。)
  2. 下記成分[A]と成分[B]からなることを特徴とするオレフィン重合用触媒。
    [A]:請求項1に記載のオレフィン重合用触媒成分
    [B]:下記(B−1)〜(B−4)からなる群から選ばれる助触媒
    (B−1)アルミニウムオキシ化合物
    (B−2)成分[A]と反応して成分[A]をカチオンに変換することが可能なイオン性化合物またはルイス酸
    (B−3)固体酸
    (B−4)イオン交換性層状珪酸塩
  3. 請求項に記載のオレフィン重合用触媒の存在下にオレフィンを重合または共重合することを特徴とするオレフィンの重合方法。
  4. 下記一般式(II)で表される配位子前駆体と、MX (Mは、周期表第4族から選ばれる遷移金属原子を示し、Xは、ハロゲン原子、炭化水素残基およびアミド残基からなる群から選ばれる残基である。)で表される遷移金属含有化合物とを反応させて得られるカルベン錯体。
    Figure 0004099432
    (式中、A、Aは第16族原子を示し、互いに同一でも異なっていてもよい。R、R互いに同一でも異なっていてもよく、置換基を有してもよい芳香族炭化水素残基である。R、置換基を有してもよいイミダゾール基である。 、Q は、互いに同一でも異なっていてもよい炭化水素架橋基である。Xはハロゲン原子、炭化水素残基およびアミド残基からなる群から選ばれる残基であ。)
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