JP4097656B2 - 受信方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、受信技術に関し、特に受信した信号から増幅率を決定し、決定した増幅率によって受信される信号を増幅する受信方法および装置に関する。
高速なデータ伝送を可能にしつつ、マルチパス環境下に強い通信方式として、マルチキャリア方式のひとつであるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式がある。このOFDM変調方式は、無線LAN(Local Area Network)の標準化規格であるIEEE802.11a,gやHIPERLAN/2に適用されている。このような無線LANにおけるバースト信号は、一般的に周波数選択性フェージングの影響を受けるので、受信装置は、伝送路推定を動的に実行する。
受信装置が伝送路推定を実行するために、バースト信号内に、2種類の既知信号が設けられている。ひとつは、バースト信号の先頭部分において、すべてのキャリアに対して設けられた既知信号であり、いわゆるプリアンブルやトレーニング信号といわれるものである。もうひとつは、バースト信号のデータ区間中において、一部のキャリアに対して設けられた既知信号であり、いわゆるパイロット信号といわれるものである(例えば、非特許文献1参照。)。
Sinem Coleri,Mustafa Ergen,Anuj Puri, and Ahmad Bahai,"Channel Estimation Techniques Based on Pilot Arrangement in OFDM Systems",IEEE Transactions on broadcasting,vol.48,No.3,pp.223−229,Sept.2002.
ワイヤレス通信において、周波数資源を有効利用するための技術のひとつが、アダプティブアレイアンテナ技術である。アダプティブアレイアンテナ技術は、複数のアンテナのそれぞれに対応した信号の振幅と位相を制御することによって、アンテナの指向性パターンを制御する(以下、このような指向性パターンを「適応的なパターン」という)。このようなアダプティブアレイアンテナ技術によってデータレートを高速化するための技術が、MIMO(Multiple Input Multiple Output)システムである。MIMOシステムでは、送信装置と受信装置がそれぞれ複数のアンテナを備え、それぞれのアンテナに対応したチャネルを設定する。そのため、MIMOシステムは、送信装置と受信装置との間の通信に対して、最大アンテナ数までのチャネルを設定することによって、データレートを向上させる。さらに、このようなMIMOシステムに、OFDM変調方式を組合せれば、データレートはさらに高速化される。
MIMOシステムでの送信装置と受信装置におけるアンテナの指向性パターンの組合せは、例えば、以下のように示される。ひとつは、送信装置のアンテナがオムニパターンを有し、受信装置のアンテナが適応的なパターンを有する場合である。別のものは、送信装置のアンテナと受信装置のアンテナの両者が、適応的なパターンを有する場合である。前者の方がシステムを簡略化できるが、後者の方が、アンテナの指向性パターンをより詳細に制御するので、特性を向上できる。なお、いずれの場合であっても、受信装置がデータを受信する場合には、前述の伝送路推定を実行する前に、AGC(Automatic Gain Control)による増幅率の制御がなされる必要がある。増幅率の制御のために、一般的に、バースト信号には、伝送路推定用の既知信号の前段に、AGC用の既知信号が配置されている。
本発明者はこうした状況下、以下の課題を認識するに至った。MIMOに対応していないシステム(以下、「従来システム」という)と、MIMOシステムとの共存を図るためのバースト信号のフォーマットのひとつは、従来システムに対する信号の後段に、MIMOシステムに対応した信号を配置する。ここで、従来システムに対する信号とは、従来システムでの受信装置でも受信可能な信号であり、MIMOシステムに対応した信号とは、MIMOシステムに対応した受信装置によって受信されるべき信号である。以上の配置において、それぞれの信号の前段に、AGC用の既知信号が配置される。すなわち、従来システムに対するAGC用の既知信号が配置された後に、MIMOシステムに対応したAGC用の既知信号が配置される。
受信装置において、従来システムに対するAGC用の既知信号によって決定された増幅率と、MIMOシステムに対応したAGC用の既知信号によって決定された増幅率は、一般的に、異なる。特に、MIMOシステムに対応した信号にビームフォーミングが実行されている場合には、両者の差異が大きくなる。このような状況にて、受信装置がMIMOシステムに対応した信号を受信するためには、ビームフォーミングされた信号に対応した増幅率が必要になる。しかしながら、ビームフォーミングされた信号における既知信号の期間が短ければ、受信装置によって決定された増幅率に含まれる誤差が大きくなる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、決定された増幅率に含まれる誤差を低減する受信技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の受信装置は、バースト信号を受信する受信部と、受信部が受信したバースト信号に対する増幅率を決定する決定部と、決定部において決定した増幅率によって、受信部が受信したバースト信号を増幅する増幅部と、増幅部において増幅したバースト信号を処理する処理部とを備える。受信部が受信したバースト信号では、先頭部分に第1の既知信号が配置され、第1の既知信号の後段に第2の既知信号が配置されており、決定部は、第1の既知信号において仮の増幅率を決定する手段と、当該仮の増幅率を減少させる手段と、減少させた仮の増幅率を初期値として、第2の既知信号において増幅率を決定する手段とを含む。
この態様によると、仮の増幅率を減少させてから、減少させた仮の増幅率を初期値として増幅率を決定するので、増幅率を決定する際に信号が飽和しにくくなり、信号の変化を正確に検出でき、増幅率に含まれる誤差を低減できる。
受信部は、複数のアンテナによってバースト信号を受信しており、当該バースト信号は、複数の系列によって構成されつつ、複数の系列のそれぞれに配置された第2の既知信号間の相互相関が、複数の系列のそれぞれに配置された第1の既知信号間の相互相関よりも小さくなるように規定されており、決定部では、受信部が複数のアンテナによって受信したバースト信号に対する増幅率を決定し、増幅部では、受信部が複数のアンテナによって受信したバースト信号を増幅してもよい。この場合、第2の既知信号間の相互相関が、複数の系列のそれぞれに配置された第1の既知信号間の相互相関よりも小さくなるように規定されているので、第2の既知信号によって、第1の既知信号から決定した仮の増幅率に含まれた誤差を低減できる。
受信部は、複数のアンテナによってバースト信号を受信しており、当該バースト信号のうちの少なくとも第2の既知信号とその後段の信号とが、複数の系列によって構成されつつ、第2の既知信号とその後段の信号には、ビームフォーミングがなされており、決定部では、受信部が複数のアンテナによって受信したバースト信号に対する増幅率を決定し、増幅部では、受信部が複数のアンテナによって受信したバースト信号を増幅してもよい。この場合、第2の既知信号とその後段の信号に、ビームフォーミングがなされる場合であっても、仮の増幅率を減少させることによって、信号が飽和する可能性を小さくでき、増幅率に含まれる誤差を小さくできる。
受信部は、ビームフォーミングの実行の予定が含まれた信号を予め受信し、決定部は、受信部において、ビームフォーミングの実行の予定が含まれた信号を受信した場合に、仮の増幅率を減少させてもよい。この場合、ビームフォーミングが開始されるまでに、ビームフォーミングの実行を検出するので、仮の増幅率を減少させることができる。
受信部が複数のアンテナによって受信したバースト信号では、第1の既知信号と第2の既知信号との間に、ビームフォーミングの実行の予定を示した情報が配置されており、決定部は、情報から、ビームフォーミングの実行を検出した場合に、仮の増幅率を減少させてもよい。この場合、ビームフォーミングが開始されるまでに、ビームフォーミングの実行を検出するので、仮の増幅率を減少させることができる。
複数の系列の数を取得する取得部をさらに備え、決定部は、取得部において取得した複数の系列の数に応じて、仮の増幅率を減少させる程度を決定してもよい。この場合、系列の数が多くなれば、信号の強度が増加しやすくなるので、初期値の精度を高くできる。
本発明の別の態様は、受信方法である。この方法は、受信したバースト信号に対する増幅率を決定しつつ、決定した増幅率によって受信したバースト信号を増幅してから、増幅したバースト信号を処理する受信方法であって、受信したバースト信号では、先頭部分に第1の既知信号が配置され、第1の既知信号の後段に第2の既知信号が配置されており、第1の既知信号において仮の増幅率を決定し、当該仮の増幅率を減少させてから、減少させた仮の増幅率を初期値として、第2の既知信号において増幅率を決定する。
本発明の別の態様もまた、受信方法である。この方法は、バースト信号を受信するステップと、受信したバースト信号に対する増幅率を決定するステップと、決定した増幅率によって、受信したバースト信号を増幅するステップと、増幅したバースト信号を処理するステップとを備える。受信するステップにおいて受信したバースト信号では、先頭部分に第1の既知信号が配置され、第1の既知信号の後段に第2の既知信号が配置されており、決定するステップは、第1の既知信号において仮の増幅率を決定するステップと、当該仮の増幅率を減少させるステップと、減少させた仮の増幅率を初期値として、第2の既知信号において増幅率を決定するステップとを含む。
受信するステップは、複数のアンテナによってバースト信号を受信しており、当該バースト信号は、複数の系列によって構成されつつ、複数の系列のそれぞれに配置された第2の既知信号間の相互相関が、複数の系列のそれぞれに配置された第1の既知信号間の相互相関よりも小さくなるように規定されており、決定するステップでは、複数のアンテナによって受信したバースト信号に対する増幅率を決定し、増幅するステップでは、複数のアンテナによって受信したバースト信号を増幅してもよい。
受信するステップは、複数のアンテナによってバースト信号を受信しており、当該バースト信号のうちの少なくとも第2の既知信号とその後段の信号とが、複数の系列によって構成されつつ、第2の既知信号とその後段の信号には、ビームフォーミングがなされており、決定するステップでは、複数のアンテナによって受信したバースト信号に対する増幅率を決定し、増幅するステップでは、複数のアンテナによって受信したバースト信号を増幅してもよい。
受信するステップは、ビームフォーミングの実行の予定が含まれた信号を予め受信し、決定するステップは、ビームフォーミングの実行の予定が含まれた信号を受信した場合に、仮の増幅率を減少させてもよい。受信するステップにおいて複数のアンテナによって受信したバースト信号では、第1の既知信号と第2の既知信号との間に、ビームフォーミングの実行の予定を示した情報が配置されており、決定するステップは、情報から、ビームフォーミングの実行を検出した場合に、仮の増幅率を減少させてもよい。複数の系列の数を取得するステップをさらに備え、決定するステップは、取得するステップにおいて取得した複数の系列の数に応じて、仮の増幅率を減少させる程度を決定してもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、決定された増幅率に含まれる誤差を低減できる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、MIMOシステムにおける受信装置に関する。受信装置は、MIMOシステムにおけるバースト信号を受信する。ここで、MIMOシステムにおけるバースト信号は、従来システムに対応した信号を前段に配置し、MIMOシステムに対応した信号を後段に配置している。また、バースト信号は、複数の系列によって構成されている。さらに、従来システムに対応した信号の前段とMIMOシステムに対応した信号の前段には、AGC用の既知信号(以下、それぞれを「従来用既知信号」、「MIMO用既知信号」という)が配置されている。受信装置がこのようなバースト信号を受信した場合、従来用既知信号をもとに決定した増幅率と、MIMO用既知信号をもとに決定した増幅率とは、相違する。
特に、MIMOシステムに対応した信号の部分がビームフォーミングされていれば、MIMOシステムに対応した信号の強度が、従来システムに対応した信号の強度よりも大きくなる。その際、従来用既知信号をもとに決定した増幅率によって、MIMOシステムに対応した信号を増幅すれば、MIMOシステムに対応した信号にオーバーフローする可能性がある。一般的に、信号の強度は、MIMOシステムにおける系列の数に応じて変化する。そのため、MIMOシステムに対応した信号を受信するためには、MIMO用既知信号をもとに決定した増幅率の使用が好ましい。しかしながら、MIMO用既知信号の期間は、従来用既知信号の期間よりも短くなるように規定されているので、決定した増幅率に含まれる誤差が大きくなる傾向にある。
本実施例に係る受信装置は、従来用既知信号をもとに仮の増幅率を決定する。また、決定した仮の増幅率を使用しながら、受信装置は、従来システムに対応した信号を受信する。さらに、受信装置は、MIMOシステムにて使用される系列の数を取得し、取得した系列の数に応じて、仮の増幅率を減少させる。例えば、系列の数が「2」であれば、仮の増幅率を「3dB」減少させ、系列の数が「3」であれば、仮の増幅率を「5dB」減少させる。受信装置は、減少させた仮の増幅率を初期値として、MIMO用既知信号をもとに増幅率を決定する。最終的に、決定した増幅率を使用しながら、受信装置は、MIMOシステムに対応した信号を受信する。
図1は、本発明の実施例に係るマルチキャリア信号のスペクトルを示す。特に、図1は、OFDM変調方式での信号のスペクトルを示す。OFDM変調方式における複数のキャリアのひとつをサブキャリアと一般的に呼ぶが、ここではひとつのサブキャリアを「サブキャリア番号」によって指定するものとする。ここでは、IEEE802.11a規格と同様に、サブキャリア番号「−26」から「26」までの53サブキャリアが規定されている。なお、サブキャリア番号「0」は、ベースバンド信号における直流成分の影響を低減するため、ヌルに設定されている。それぞれのサブキャリアは、可変に設定された変調方式によって変調されている。
変調方式には、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QSPK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMのいずれかが使用される。また、これらの信号には、誤り訂正方式として、畳み込み符号化が適用されている。畳み込み符号化の符号化率は、1/2、3/4等に設定される。さらに、MIMOシステムにおいて使用されるアンテナの本数は、可変に設定される。その結果、変調方式、符号化率、アンテナ本数の値が可変に設定されることによって、データレートも可変に設定される。なお、受信装置におけるアンテナ数と区別を明確にするために、送信装置から並列に送信されるデータの数を「系列」の数というものとする。
図2は、本発明の実施例に係る通信システム100の構成を示す。通信システム100は、基地局装置10、端末装置90を含む。また、基地局装置10は、アンテナ12と総称される第1アンテナ12a、第2アンテナ12b、第3アンテナ12c、第4アンテナ12dを含み、端末装置90は、アンテナ14と総称される第1アンテナ14a、第2アンテナ14b、第3アンテナ14c、第4アンテナ14dを含む。
通信システム100の構成を説明する前に、MIMOシステムの概略を説明する。下り回線を説明の対象とし、データは、基地局装置10から端末装置90に送信されているものとする。基地局装置10は、第1アンテナ12aから第4アンテナ12dのそれぞれから、異なったデータを送信する。ここでは、4つの系列のデータが送信されている。その結果、データレートが高速になる。端末装置90は、第1アンテナ14aから第4アンテナ14dによって、データを受信する。さらに、端末装置90は、アダプティブアレイ信号処理によって、第1アンテナ12aから第4アンテナ12dのそれぞれから送信されたデータを独立に復調する。
ここで、アンテナ12の本数は「4」であり、アンテナ14の本数も「4」であるので、アンテナ12とアンテナ14の間の伝送路の組合せは「16」になる。第iアンテナ12iから第jアンテナ14jとの間の伝送路特性をhijと示す。図中において、第1アンテナ12aと第1アンテナ14aとの間の伝送路特性がh11、第1アンテナ12aから第2アンテナ14bとの間の伝送路特性がh12、第2アンテナ12bと第1アンテナ14aとの間の伝送路特性がh21、第2アンテナ12bから第2アンテナ14bとの間の伝送路特性がh22、第4アンテナ12dから第4アンテナ14dとの間の伝送路特性がh44と示されている。なお、これら以外の伝送路は、図の明瞭化のために省略する。
端末装置90は、アダプティブアレイ信号処理によって、第1アンテナ12aから第2アンテナ12bによってそれぞれ送信されたデータを独立して復調できるように動作する。さらに、基地局装置10も、送信の際に第1アンテナ12aから第4アンテナ12dに対してアダプティブアレイ信号処理を実行する。このように送信側の基地局装置10もアダプティブアレイ信号処理を実行することによって、MIMOシステムにおける空間の分割が確実になる。その結果、複数のアンテナ12において送信される信号間の干渉が小さくなるので、本実施例は、通信品質を向上できる。なお、基地局装置10と端末装置90の動作が、反対になってもよい。
図3は、通信システム100でのバーストフォーマットの構成を示す。図3は、系列の数が「2」である場合のバーストフォーマットである。図の上段が、ひとつ目の系列に相当し、図の下段が、ふたつ目の系列に相当する。「Legacy STS(Short Training Sequence)」、「Legacy LTS(Long Training Sequence)」、「Legacy シグナル」は、IEEE802.11a規格に準拠した無線LANシステムのごとく、MIMOに対応していない従来システムと互換性を有する信号である。また、「Legacy STS+CDD」は、「Legacy STS+CDD」に、CDD(Cyclic Delay Diversity)を施した信号に相当する。また、「Legacy LTS+CDD」、「Legacy シグナル+CDD」についても同様である。CDDは、Cと示され、以下のような処理にである。
Figure 0004097656
ここで、δは、シフト量を示す。
「Legacy STS」は、AGCの設定およびタイミング同期等に使用され、「Legacy LTS」は、伝送路特性の推定に使用され、「Legacy シグナル」は、制御情報を含む。また、「Legacy STS」は、前述の従来用既知信号に相当する。「MIMOシグナル」以降は、MIMOシステムに特有の信号であり、「MIMOシグナル」と「MIMOシグナル+CDD」は、MIMOシステムに対応した制御情報を含む。「第1MIMO−STS」と「第2MIMO−STS」は、AGCの設定およびタイミング同期等に使用され、「第1MIMO−LTS」と「第2MIMO−LTS」は、伝送路特性の推定に使用され、「第1データ」と「第2データ」は、送信すべきデータである。また、「第1MIMO−STS」と「第2MIMO−STS」は、前述のMIMO用既知信号に相当する。以下、「第1MIMO−STS」から「第4MIMO−STS」を「MIMO−STS」と総称し、「第1MIMO−LTS」から「第4MIMO−LTS」を「MIMO−LTS」と総称し、「第1データ」と「第2データ」を「データ」と総称する。
ここで、「第1MIMO−STS」と「第2MIMO−STS」は、互いの干渉が小さくなるようなパターンによって構成されている。なお、MIMO−STSが3つ以上の系列にそれぞれ配置される場合も同様である。以下、「第1MIMO−STS」と「第2MIMO−STS」とを同一にした場合の課題を説明するために、「Legacy STS」をふたつの系列に配置させた場合に生じる現象を説明する。ひとつ目の系列に配置される「Legacy STS」をS1(t)、ふたつ目の系列に配置される「Legacy STS」をS2(t)、ノイズをn1(t)及びn2(t)とすれば、ひとつ目のアンテナによって受信した「Legacy STS」X1(t)、ふたつ目のアンテナによって受信した「Legacy STS」X2(t)は、次のように示される。
Figure 0004097656
ひとつ目のアンテナによって受信した「Legacy STS」の16FFT単位での強度は、次のように示される。
Figure 0004097656
ここで、ΣS*1(t)S2(t) = Xc,ΣS*i(t)nj(t) = 0,|nj(t)| ≒ 0の関係を使用すれば、強度は次のように示される。
Figure 0004097656
送信される「Legacy STS」S1(t)とS2(t)が同一であり、さらにh11=−h21の場合は、受信した「Legacy STS」の強度が0になるので、AGCが正確に動作できない。さらに、一般的に、データ区間ではXcが0とみなせる程度に小さくなるので、データ区間の受信強度は|h11|+|h22|となる。したがって、データ区間とSTS区間の受信強度の差は、2Re[h11h*21X*c]となる。これから分かるように、S1(t)とS2(t)が異なる場合でも、STS区間のXcが大きい場合には、STS区間の強度とデータ区間の強度が大きく異なるため、AGCが正常に動作しない。したがって、MIMOシステムに対して、IEEE802.11a規格のSTSと別のSTSが必要となり、かつ、それらの相互相関は低い方が望ましい。
図4は、通信システム100における受信装置80の構成を示す。受信装置80は、図2の基地局装置10あるいは端末装置90に含まれており、それらのうちの受信機能を抽出した構成である。そのため、受信装置80は、基地局装置10あるいは端末装置90に対応づけられる。受信装置80は、アンテナ16と総称される第1アンテナ16a、第2アンテナ16b、第4アンテナ16d、無線部20と総称される第1無線部20a、第2無線部20b、第4無線部20d、処理部22と総称される第1処理部22a、第2処理部22b、第4処理部22d、復調部24と総称される第1復調部24a、第2復調部24b、第4復調部24d、IF部26、制御部30を含む。また信号として、時間領域信号200と総称される第1時間領域信号200a、第2時間領域信号200b、第4時間領域信号200d、周波数領域信号202と総称される第1周波数領域信号202a、第2周波数領域信号202b、第4周波数領域信号202dを含む。
無線部20は、複数のアンテナ16によって受信した無線周波数のバースト信号を周波数変換し、ベースバンドのバースト信号を導出する。無線部20は、ベースバンドのバースト信号を時間領域信号200として処理部22に出力する。一般的に、ベースバンドの信号は、同相成分と直交成分によって形成されるので、ふたつの信号線によって伝送されるべきであるが、ここでは、図を明瞭にするためにひとつの信号線だけを示すものとする。さらに、無線部20において処理されるバースト信号のフォーマットは、図3に示した通りである。すなわち、バースト信号では、先頭部分に「Legacy STS」が配置され、「Legacy STS」の後段に「MIMO−STS」が配置されている。
また、バースト信号は、複数の系列によって構成されつつ、複数の系列のそれぞれに配置された「Legacy STS」間の相互相関が、複数の系列のそれぞれに配置された「MIMO−STS」間の相互相関よりも小さくなるように規定されている。例えば、「第1MIMO−STS」と「第2MIMO−LTS」は、別のサブキャリアを使用するように規定されている。また、「Legacy STS」と「Legacy STS+CDD」は、前述のごとく、一方にCDDが施された関係にあるが、両者は、同一のサブキャリアを使用するように規定されている。そのため、前者の相互相関が後者の相互相関よりも小さくなるように規定されているといえる。また、バースト信号のうち、「MIMO−STS」、「MIMO−LTS」、「データ」には、図示しない送信装置によってビームフォーミングがなされている。ここで、ビームフォーミングは、公知の技術であるので、説明を省略する。
なお、バースト信号において、「Legacy STS」と「MIMO−STS」との間に配置された「MIMOシグナル」には、ビームフォーミングの実行の予定を示した情報が含まれている。すなわち、「MIMOシグナル」は、その後段においてビームフォーミングがなされているか否かを示した情報を含む。後述の制御部30は、当該情報を検出したときに、ビームフォーミングの実行を認識する。また、「MIMOシグナル」は、ビームフォーミングがなされる系列の数も含む。後述の制御部30は、当該数を検出することによって、系列の数を認識する。
また、無線部20には、AGCが含まれており、AGCによって、受信したバースト信号に対する増幅率が決定される。バースト信号にビームフォーミングがなされるとき、次のような3段階の処理にて、増幅率が決定される。第1段階では、「Legacy STS」において仮の増幅率を決定する。第2段階では、決定した仮の増幅率を減少させる。第3段階では、減少させた仮の増幅率を初期値として、「MIMO−STS」において増幅率を決定する。なお、複数の無線部20は、入力されるバースト信号の強度をそれぞれ測定し、制御部30は、最大の強度に対応した無線部20を選択する。選択された無線部20に含まれたAGCが、第1段階から第3段階の処理を実行する。その結果、決定された増幅率が、複数のAGCにおける増幅率として、残りの無線部20に出力される。
ここで、第2段階の処理は、特に、前述の情報から、ビームフォーミングの実行を検出した場合に実行される。そのため、ビームフォーミングの実行を検出しない場合は、第1段階において決定された仮の増幅率をそのまま増幅率としてもよく、あるいは、第1段階において決定された仮の増幅率を初期値として、第3段階が実行されてもよい。また、無線部20に含まれたAGCは、制御部30から、制御部30によって検出された系列の数を受けつける。AGCでは、系列の数と、仮の増幅率の減少量との対応が予め規定されている。例えば、「系列数が2である」とき、「減少量が3dB」であり、「系列数が3である」とき、「減少量が5dB」であり、「系列数が4である」とき、「減少量が6dB」であるように規定されている。第2段階において、AGCは、系列数から減少量を特定する。また、AGCは、仮の増幅率を減少させるために特定した減少量を使用する。無線部20は、決定した増幅率によって、複数のバースト信号を増幅する。
処理部22は、複数の時間領域信号200をそれぞれ周波数領域に変換し、周波数領域の信号に対してアダプティブアレイ信号処理を実行する。処理部22は、アダプティブアレイ信号処理の結果を周波数領域信号202として出力する。ひとつの周波数領域信号202が、バースト信号に含まれたひとつの系列の信号に対応する。なお、複数の時間領域信号200は、無線部20において増幅されたバースト信号であるものとする。ここで、周波数領域の信号である周波数領域信号202は、図1のごとく、複数のサブキャリアの成分を含むものとする。図を明瞭にするために、周波数領域の信号は、サブキャリア番号の順に並べられて、シリアル信号を形成しているものとする。
図5は、周波数領域の信号の構成を示す。ここで、図1に示したサブキャリア番号「−26」から「26」のひとつの組合せを「OFDMシンボル」というものとする。「i」番目のOFDMシンボルは、サブキャリア番号「1」から「26」、サブキャリア番号「−26」から「−1」の順にサブキャリア成分を並べているものとする。また、「i」番目のOFDMシンボルの前に、「i−1」番目のOMDMシンボルが配置され、「i」番目のOFDMシンボルの後ろに、「i+1」番目のOMDMシンボルが配置されているものとする。
図4に戻る。復調部24は、処理部22からの周波数領域信号202に対して、復調および復号を実行する。なお、復調および復号は、サブキャリア単位でなされる。復調部24は、復号した信号をIF部26に出力する。IF部26は、複数の復調部24からの信号を合成し、ひとつのデータストリームを形成する。IF部26は、データストリームを出力する。制御部30は、前述した説明のような処理を実行する。また、制御部30は、受信装置80におけるタイミングを制御する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた通信機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図6は、第1無線部20aの構成を示す。第1無線部20aは、周波数変換部70、直交検波部72、VGA(Variable Gain Amplifier)部74、AD変換部76、AGC部78を含む。なお、無線部20には、信号強度を測定する機能が備えられている。測定された信号強度は、図示しない制御部30に出力される。
周波数変換部70は、処理対象とする信号に対して無線周波数の5GHz帯と、中間周波数間の周波数変換を行う。直交検波部64は、中間周波数の信号を直交検波して、ベースバンドのアナログ信号を生成する。VGA部74は、AGC部78に決定された増幅率によってベースバンドのアナログ信号を増幅する。なお、増幅率が決定される前は、仮の増幅率によってベースバンドのアナログ信号を増幅する。AD変換部76は、ベースバンドのアナログ信号をデジタル信号に変換し、第1周波数領域信号202aとして出力する。AGC部78は、前述の第1段階から第3段階の処理を実行する。
また、第1段階の開始のタイミング、第1段階の終了のタイミング、ビームフォーミングがなされているかの指示、ビームフォーミングがなされているときの系列数、第3段階の開始のタイミング、第3段階の終了のタイミングは、図示しない制御部30から受けつけるものとする。また、他の無線部20において決定された増幅率を使用するとき、AGC部78は、図示しない制御部30から、増幅率を受けつける。図7は、AGC部78に記憶されたテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、「系列数」と「減少量」が対応づけられている。系列の数が多くなれば、減少量が大きくなるように関係付けられている。図6に戻る。AGC部78は、図7のテーブルにしたがって、系列数から減少量を決定する。その際、AGC部78は、前述のごとく、予め系列数を取得する。Legacy STSの期間が終了すると、AGC部78は、仮の増幅率を減少量によって減少させる。減少された仮の増幅率が、初期値となる。
ここで、AGC部78による仮の増幅率および増幅率を決定するための処理を説明する。AD変換部76から出力された値をI、Qとする。AGC部78は、(I+Q)を計算し、これを所定の期間にわたって平均する。その結果、平均された値は、Ave(I+Q)と示される。AD変換部76のビット幅から求めた理想値をIdeal(I+Q)と示すと、AGC部78は、平均された値と理想値との差分に、所定の係数Cを乗算することによって、増幅率や仮の増幅率の変化量を導出する。この処理は、以下のように示される。
変化量 = (Ideal(I+Q) − Ave(I+Q))×C
このように導出した変化量が、既に導出した増幅率や仮の増幅率に加算され、増幅率や仮の増幅率が更新される。なお、以上の処理において、増幅率を増幅する際に、AGC部78は、初期値から更新を開始する。
ここで、AGC部78が仮の増幅率を減少させなかった場合の減少を説明する。MIMO−STSが開始すると、図示しない送信装置においてビームフォーミングもなされるので、一般的に、信号の強度が増加する。予め決定された増幅率によって、ビームフォーミングされた受信信号が増幅されると、増幅された信号の飽和する可能性が増大する。その結果、前述のAve(I+Q)が飽和して、最大値のままになる。そのため、受信された信号と、I+Qとが比例しなくなり、最大値と理想値の差が一定となる。最終的に、前述の変化量の導出をもとに、増幅率の調整が困難になる。AGC部78では、仮の増幅率を減少させることによって、この状況の発生を低減する。
図8は、第1処理部22aの構成を示す。第1処理部22aは、FFT(Fast Fourier Transform)部40、合成部42、参照信号生成部44、受信ウエイトベクトル計算部54を含む。また、合成部42は、乗算部56と総称される第1乗算部56a、第2乗算部56b、第4乗算部56d、加算部60を含む。
FFT部40は、複数の時間領域信号200を入力し、それぞれに対してフーリエ変換を実行して、周波数領域の信号を導出する。前述のごとく、ひとつの周波数領域の信号として、サブキャリア番号の順に、サブキャリアに対応した信号がシリアルに並べられている。
乗算部56は、受信ウエイトベクトル計算部54からの受信ウエイトベクトルによって、周波数領域の信号を重み付けし、加算部60は乗算部56の出力を加算する。ここで、周波数領域の信号は、サブキャリア番号の順に配置されているので、受信ウエイトベクトル計算部54からの受信ウエイトベクトルもそれに対応するように配置されている。すなわち、ひとつの乗算部56は、サブキャリア番号の順に配置された受信ウエイトベクトルを逐次入力する。そのため、加算部60は、サブキャリア単位で、乗算結果を加算する。その結果、加算された信号も、図5のごとく、サブキャリア番号の順にシリアルに並べられている。また、加算された信号が、前述の周波数領域信号202である。
なお、以下の説明においても、処理対象の信号が周波数領域に対応している場合、処理は、基本的にサブキャリアを単位にして実行される。ここでは、説明を簡潔にするために、ひとつのサブキャリアにおける処理を説明する。そのため、複数のサブキャリアに対する処理には、ひとつのサブキャリアにおける処理をパラレルあるいはシリアルに実行することによって、対応される。
参照信号生成部44は、「Legacy STS」、「Legacy LTS」、「第1MIMO−STS」、「第1MIMO−LTS」期間中は予め記憶した「Legacy STS」、「Legacy LTS」、「第1MIMO−STS」、「第1MIMO−LTS」を参照信号として出力する。またこれらの期間以外は、予め規定しているしきい値によって、周波数領域信号202を判定し、その結果を参照信号として出力する。なお、判定は硬判定でなく、軟判定でもよい。
受信ウエイトベクトル計算部54は、FFT部40からの周波数領域の信号、周波数領域信号202、参照信号にもとづいて、受信ウエイトベクトルを導出する。受信ウエイトベクトルの導出方法は、任意のものでよく、そのひとつはLMS(Least Mean Squeare)アルゴリズムによる導出である。また、受信ウエイトベクトルは、相関処理によって導出されてもよい。その際、周波数領域の信号と参照信号は、第1処理部22aからだけではなく、図示しない信号線によって、第2処理部22b等からも入力されるものとする。第1処理部22aにおける周波数領域の信号をx1(t)、第2処理部22bにおける周波数領域の信号をx2(t)と示し、第1処理部22aにおける参照信号をS1(t)、第2処理部22bにおける参照信号をS2(t)と示せば、x1(t)とx2(t)は、次の式のように示される。
Figure 0004097656
なお、アンテナ12とアンテナ14の数は、「2」とする。ここで、雑音は無視する。第1の相関行列R1は、Eをアンサンブル平均として、次の式のように示される。
Figure 0004097656
参照信号間の第2の相関行列R2は、次の式のように計算される。
Figure 0004097656
最終的に、第2の相関行列R2の逆行列と第1の相関行列R1を乗算することによって、受信応答ベクトルが導出される。
Figure 0004097656
さらに、受信ウエイトベクトル計算部54は、受信応答ベクトルから受信ウエイトベクトルを計算する。
以上の構成による通信システム100の動作を説明する。図9は、受信装置80における増幅率の決定の手順を示すフローチャートである。受信装置80は、Legacy STSを受信しなければ(S10のN)、受信するまで待機する。一方、Legacy STSを受信すれば(S10のY)、AGC部78は、仮の増幅率を決定する(S12)。なお、受信した信号の強度をもとに、複数の無線部20に含まれるAGC部78のうちのひとつが、制御部30によって選択されているものとする。制御部30が、MIMO−STSに含まれた情報より、ビームフォーミングされることを検出しなければ(S14のN)、AGC部78は、仮の増幅率を増幅率に決定する(S16)。
VGA部74は、決定された増幅率によって、信号を増幅する。一方、制御部30が、MIMOシグナルに含まれた情報より、ビームフォーミングされることを検出すれば(S14のY)、制御部30は、MIMOシグナルに含まれた情報より、系列数を取得する(S18)。AGC部78は、取得した系列数に応じて、仮の増幅率を減少させる(S20)。VGA部74は、仮の増幅率によって、Legacy STSとMIMOシグナルを増幅する。AGC部78は、減少させた仮の増幅率を初期値にして、増幅率を決定する(S22)。VGA部74は、決定された増幅率によって、信号を増幅する。
ここまで、受信装置80は、MIMOシグナルに含まれた情報から、系列の数を取得していた。しかしながら、系列の数の取得方法は、これに限定されるものではない。例えば、バースト信号のデータ部分に、系列の数の情報が含まれ、このようなバースト信号が送信されてもよい。図10は、通信システム100における系列数の通知の手順を示すシーケンス図である。基地局装置10は、バースト信号を送信することによって、系列の数を通知する(S40)。端末装置90は、バースト信号から系列の数を取得する(S42)。端末装置90は、バースト信号を送信することによって、系列の数を通知する(S44)。基地局装置10は、バースト信号から系列の数を取得する(S46)。
図9に示した増幅率の決定の手順の変形例を説明する。変形例では、基地局装置10と端末装置90の間において、ビームフォーミングの実行の予定を含んだ信号が、予め送信される。すなわち、基地局装置10と端末装置90の間において、ビームフォーミングのためのネゴシエーションがなされる。そのため、基地局装置10や端末装置90に含まれた受信装置80は、バースト信号を受信する前に、ビームフォーミングがなされるかを認識する。なお、ビームフォーミングの実行の予定を含んだ信号の中に、ビームフォーミングを実行する期間に関する情報が、含まれていてもよい。その場合、受信装置80は当該情報を元にビームフォーミングが実行される期間を認識し、その期間、前述した仮の増幅率を減少させる動作を継続する。図11は、受信装置80における増幅率の決定の別の手順を示すフローチャートである。制御部30が、予め受信した信号より、ビームフォーミングされることを検出しており(S60のY)、受信装置80は、Legacy STSを受信しなければ(S62のN)、受信するまで待機する。
一方、Legacy STSを受信すれば(S62のY)、AGC部78は、仮の増幅率を決定する(S64)。なお、受信した信号の強度をもとに、複数の無線部20に含まれるAGC部78のうちのひとつが、制御部30によって選択されているものとする。制御部30は、MIMOシグナルに含まれた情報より、系列数を取得する(S66)。AGC部78は、取得した系列数に応じて、仮の増幅率を減少させる(S68)。AGC部78は、減少させた仮の増幅率を初期値にして、増幅率を決定する(S70)。VGA部74は、決定された増幅率によって、信号を増幅する。
一方、制御部30が、予め受信した信号より、ビームフォーミングされることを検出しておらず(S60のN)、受信装置80は、Legacy STSを受信しなければ(S72のN)、受信するまで待機する。一方、Legacy STSを受信すれば(S72のY)、AGC部78は、仮の増幅率を決定する(S74)。AGC部78は、仮の増幅率を増幅率に決定する(S76)。VGA部74は、決定された増幅率によって、信号を増幅する。
本発明の実施例によれば、仮の増幅率を減少させてから、減少させた仮の増幅率を初期値として増幅率を決定するので、増幅率を決定する際に信号が飽和しにくくなり、処理対象の信号の変化を正確に検出できる。また、信号の強度の変化を正確に検出できるので、変化に応じた増幅率を決定できる。また、強度の変化に応じた増幅率を決定できるので、増幅率に含まれる誤差を低減できる。また、Legact STSの期間にわたって、仮の増幅率を決定した後に、減少させた仮の増幅率を初期値として、MIMO−STSの期間にわたって増幅率を決定するので、増幅率を決定するための全体の期間を長くできる。また、増幅率を決定するための全体の期間を長くできるので、増幅率に含まれる誤差を低減できる。また、MIMO−LTS間の相互相関が、複数の系列のそれぞれに配置されたLegacySTS間の相互相関よりも小さくなるように規定されているので、仮の増幅率に含まれた誤差が、増幅率において低減できる。
また、MIMO−STSとその後段の信号に、ビームフォーミングがなされる場合であっても、仮の増幅率を減少させることによって、信号が飽和する可能性を小さくでき、増幅率に含まれる誤差を小さくできる。また、ビームフォーミングによる信号の強度の増加を仮の増幅率によって推定できる。また、ビームフォーミングが開始されるまでに、ビームフォーミングの実行を検出するので、受信されるべき信号の強度に応じて増幅率に含まれる誤差を小さくできる。また、系列の数が多くなれば、信号の強度が増加しやすくなるので、減少量を大きくすることによって、初期値の精度を高くできる。また、系列の数が少なければ、減少量を小さくするので、初期値の精度を向上できる。また、MIMO−STSの期間がLegacy STSの期間よりも短い場合であっても、両方を利用しながら増幅率を決定するので、増幅率に含まれる誤差を小さくできる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、通信システム100は、OFDM変調方式を使用しているものとして説明した。しかしながらこれに限らず、通信システム100は、シングルキャリア方式を使用していてもよい。本変形例によれば、本発明を様々な通信システムに適用できる。つまり、送信装置の複数のアンテナによって、ビームフォーミングを実行する通信システムであればよい。
本発明の実施例において、MIMOシステムを対象にした。しかしながらこれに限らず例えば、ひとつのアンテナから送信された信号をアンテナ16によって受信する場合であってもよい。また、バースト信号の途中からビームフォーミングがなされていない場合であってもよい。このような場合であっても、3段階に分けて増幅率を決定することによって、信号が飽和する可能性を小さくでき、増幅率に含まれる誤差を小さくできる。つまり、既知信号が、バースト信号において2カ所以上に分かれて配置されていればよい。
本発明の実施例において、複数の無線部20に含まれたAGC部78のうちのひとつが動作するものとした。しかしながらこれに限らず例えば、複数のAGC部78が動作し、それぞれに対応した信号の増幅率を増幅してもよい。また、実施例のように、ひとつのAGC部78が動作する場合であっても、動作すべきAGC部78が予め定められていてもよい。本変形例によれば、AGC部78の動作として様々な動作を適用できる。つまり、複数の信号が増幅されればよい。
本発明の実施例に係るマルチキャリア信号のスペクトルを示す図である。 本発明の実施例に係る通信システムの構成を示す図である。 図2の通信システムでのバーストフォーマットの構成を示す図である。 図2の通信システムにおける受信装置の構成を示す図である。 図4における周波数領域の信号の構成を示す図である。 図4の第1無線部の構成を示す図である。 図6のAGC部に記憶されたテーブルのデータ構造を示す図である。 図4の第1処理部の構成を示す図である。 図4の受信装置における増幅率の決定の手順を示すフローチャートである。 図2の通信システムにおける系列数の通知の手順を示すシーケンス図である。 図4の受信装置における増幅率の決定の別の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 基地局装置、 12 アンテナ、 14 アンテナ、 20 無線部、 22 処理部、 24 復調部、 26 IF部、 30 制御部、 40 FFT部、 42 合成部、 44 参照信号生成部、 54 受信ウエイトベクトル計算部、 56 乗算部、 60 加算部、 70 周波数変換部、 72 直交検波部、 74 VGA部、 76 AD変換部、 78 AGC部、 80 受信装置、 90 端末装置、 100 通信システム。

Claims (7)

  1. バースト信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信したバースト信号に対する増幅率を決定する決定部と、
    前記決定部において決定した増幅率によって、前記受信部が受信したバースト信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部において増幅したバースト信号を処理する処理部とを備え、
    前記受信部が受信したバースト信号では、先頭部分に第1の既知信号が配置され、前記第1の既知信号の後段に第2の既知信号が配置されており、かつ第2の既知信号の期間は、第1の既知信号の期間よりも短くなるように規定されており、
    前記決定部は、第1の既知信号において仮の増幅率を決定する手段と、当該仮の増幅率を減少させる手段と、減少させた仮の増幅率を初期値として、第2の既知信号において増幅率を決定する手段とを含むことを特徴とする受信装置。
  2. バースト信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信したバースト信号に対する増幅率を決定する決定部と、
    前記決定部において決定した増幅率によって、前記受信部が受信したバースト信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部において増幅したバースト信号を処理する処理部とを備え、
    前記受信部が受信したバースト信号では、先頭部分に第1の既知信号が配置され、前記第1の既知信号の後段に第2の既知信号が配置されており、
    前記決定部は、第1の既知信号において仮の増幅率を決定する手段と、当該仮の増幅率を減少させる手段と、減少させた仮の増幅率を初期値として、第2の既知信号において増幅率を決定する手段とを含み、
    前記受信部は、複数のアンテナによってバースト信号を受信しており、当該バースト信号は、複数の系列によって構成されつつ、複数の系列のそれぞれに配置された第2の既知信号間の相互相関が、複数の系列のそれぞれに配置された第1の既知信号間の相互相関よりも小さくなるように規定されており、
    前記決定部では、前記受信部が複数のアンテナによって受信したバースト信号に対する増幅率を決定し、
    前記増幅部では、前記受信部が複数のアンテナによって受信したバースト信号を増幅することを特徴とする受信装置
  3. バースト信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信したバースト信号に対する増幅率を決定する決定部と、
    前記決定部において決定した増幅率によって、前記受信部が受信したバースト信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部において増幅したバースト信号を処理する処理部とを備え、
    前記受信部が受信したバースト信号では、先頭部分に第1の既知信号が配置され、前記第1の既知信号の後段に第2の既知信号が配置されており、
    前記決定部は、第1の既知信号において仮の増幅率を決定する手段と、当該仮の増幅率を減少させる手段と、減少させた仮の増幅率を初期値として、第2の既知信号において増幅率を決定する手段とを含み、
    前記受信部は、複数のアンテナによってバースト信号を受信しており、当該バースト信号のうちの少なくとも第2の既知信号とその後段の信号とが、複数の系列によって構成されつつ、第2の既知信号とその後段の信号には、ビームフォーミングがなされており、
    前記決定部では、前記受信部が複数のアンテナによって受信したバースト信号に対する増幅率を決定し、
    前記増幅部では、前記受信部が複数のアンテナによって受信したバースト信号を増幅することを特徴とする受信装置
  4. 前記受信部は、ビームフォーミングの実行の予定が含まれた信号を予め受信し、
    前記決定部は、前記受信部において、ビームフォーミングの実行の予定が含まれた信号を受信した場合に、仮の増幅率を減少させることを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記受信部が複数のアンテナによって受信したバースト信号では、第1の既知信号と第2の既知信号との間に、ビームフォーミングの実行の予定を示した情報が配置されており、
    前記決定部は、前記情報から、ビームフォーミングの実行を検出した場合に、仮の増幅率を減少させることを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  6. 複数の系列の数を取得する取得部をさらに備え、
    前記決定部は、前記取得部において取得した複数の系列の数に応じて、仮の増幅率を減少させる程度を決定することを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の受信装置。
  7. 受信したバースト信号に対する増幅率を決定しつつ、決定した増幅率によって受信したバースト信号を増幅してから、増幅したバースト信号を処理する受信方法であって、
    受信したバースト信号では、先頭部分に第1の既知信号が配置され、前記第1の既知信号の後段に第2の既知信号が配置されており、かつ第2の既知信号の期間は、第1の既知信号の期間よりも短くなるように規定されており、第1の既知信号において仮の増幅率を決定し、当該仮の増幅率を減少させてから、減少させた仮の増幅率を初期値として、第2の既知信号において増幅率を決定することを特徴とする受信方法。
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