JP4094642B2 - 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、像担持体上に形成された静電潜像を、現像剤担持体上に保持された二成分現像剤のトナーにより現像および可視像化する電子写真技術を用いた画像形成装置に関するものである。
従来から、レーザープリンタや複写機などの電子写真技術を利用した画像出力機器に関して、像担持体上に形成された静電潜像を現像し可視像を形成するための現像剤として、トナーとキャリアとから成る二成分現像剤と、トナー単体から成る一成分現像剤とが用いられてきた。これらのうち、二成分現像剤を用いた磁気ブラシ現像方式は、他の現像方式と比較して画質の面で優れており、カラー化も可能で、比較的安価であるため、これまでに幅広く利用されてきた。
従来の磁気ブラシ現像方式を用いた画像形成装置には、円筒形状の金属スリーブと、その内部に備えられた磁界発生手段である永久磁石がN極とS極と交互に配設されたマグネットローラとで構成される現像剤担持体が備えられている。この現像剤担持体の金属スリーブ表面に二成分現像剤を担持させ、マグネットローラを固定したまま金属スリーブのみを回転させることで、静電潜像の形成された像担持体と対向する現像領域へ二成分現像剤を搬送することができる。そして、現像剤担持体と像担持体との間に印加された現像電界により、帯電したトナーのみを像担持体に静電付着させ、可視像を形成することができる。
ところが、従来の磁気ブラシ現像方式を用いた画像形成装置においては、現像電界により、像担持体に対してトナーのみでなく、キャリアまでもが付着する、所謂キャリア付着が生じる。そして、このキャリア付着が画像欠陥を引き起こすことが大きな問題となっている。具体的には、画像領域に対しては白抜けによる画像欠陥を引き起こす。また、非画像領域に対しては、現像剤担持体上でキャリアに付着していたトナーも合わせて付着するため、画像カブリを引き起こす。特に近年では高画質化の要求に応えるために、トナーの小粒径化が進んでおり、合わせてキャリアも小粒径化される傾向にある。このキャリアの小粒径化に伴って、現像剤担持体へのキャリアの磁気拘束力が小さくなるため、キャリア付着に対する対策が益々必要性を増してきている。
このキャリア付着は、キャリアの磁気特性、マグネットローラの磁束密度、キャリア粒径、現像剤の電気抵抗など、様々な制御因子に支配されるものであり、キャリア付着の軽減に対しては、比較的設計自由度の高いものである。しかしながら、キャリアは、半導電性粒子(コア)の表面に絶縁樹脂層を被覆したものであり、外的ストレスにより経時的に樹脂層が剥離することで抵抗が低下する。その結果、外部電界に起因するキャリアへの電荷の流入や、所謂誘導帯電現象が生じ易くなり、キャリア付着を誘発する恐れがある。このように、キャリアの樹脂被覆層の経時的変化によりキャリア付着が増加する恐れがあるため、初期設定のみならず、経時変化に対する対策も必要となっている。
ここで、図16(a),(b)を用いて上記誘導帯電現象について説明する。図16(a)に示すように、キャリア(磁性キャリア)160およびトナー161から成る二成分現像剤11は、現像領域において、図示しないマグネットローラを内部に有する現像剤担持体12の金属製スリーブ表面にて磁気ブラシを形成して像担持体21と接している。そして、この磁気ブラシが像担持体21と接触し、像担持体21上に形成された静電潜像に対して現像剤担持体12からトナー161が搬送される領域を現像ニップ部と呼ぶ。
ここで、図16(a)に示すように、金属製スリーブに印加する直流バイアス電圧を−400Vとし、像担持体21の金属基体を接地した場合、画像部においては、像担持体21表面の帯電電荷はキャンセルされているため表面電位は0Vとなる。そのため、現像ニップ部にて形成される電界により、磁気ブラシ先端部のキャリア160には、負の誘導電荷が現像スリーブ側から注入される。この誘導電荷により、磁気ブラシ先端部のキャリア160には、像担持体21へと移行する方向にクーロン力が働き、このクーロン力が現像剤担持体12に対する磁気拘束力に打ち勝った場合には、像担持体21へのキャリア付着を引き起こし、白抜け画像を発生させる。
一方、非画像部においては、図16(b)に示すように、像担持体21表面の負の帯電電荷は残存しており、表面電位を−600Vとすると、現像ニップ部にて形成される電界により、磁気ブラシ先端部のキャリア160には、正の誘導電荷が金属製スリーブ側から注入される。この誘導電荷により、画像部と同様に、磁気ブラシ先端部のキャリア160には像担持体21へと移行する方向にクーロン力が働き、このクーロン力が現像剤担持体12に対する磁気拘束力に打ち勝った場合には、像担持体21へのキャリア付着を引き起こし、トナー161も引き連れて行くことから画像カブリを発生させる。
以上、説明したような経時的なキャリア抵抗の低下に伴うキャリア付着の増加による画像形成の劣化という問題は、長期に亘る出力画像の画質維持を阻害するものであり、従来、この問題を解決するための様々な試みがなされてきた。
例えば、特許文献1には、現像剤中を流れる電流値に基づいてキャリア付着の有無や付着量を測定し、その測定値に応じて像担持体と現像装置とのバイアス電圧を調整する画像形成装置が開示されている。一般的に、現像剤の体積抵抗率が小さいとキャリア付着が発生し、さらに現像時のバイアス電圧を大きくするとキャリア付着が増加する。この点、上記画像形成装置によれば、バイアス電圧を減少させることによって、現像剤の体積抵抗率の低下によるキャリア付着の増加を相殺することができるため、キャリア付着を抑制することができる。
また、特許文献2には、現像バイアスの交流デューティー比を変更することによりキャリア付着の増加を抑制する画像形成装置が開示されている。具体的には、上記画像形成装置は、直流電源と交流電源とを直列に接続した電源を備え、該電源から現像剤に流れる電流値を測定し、測定した電流値に基づいて現像剤の体積抵抗値を算出する。そして、算出した体積抵抗値と予め確定されている体積抵抗値とトナー混合比との関係からトナー混合比を予測し、予測したトナー混合比が予め設定された許容下限値を満たしていない場合には、現像バイアスの交流デューティー比を下げる。これにより、キャリアと像担持体の潜像領域との電位差が低下するため、キャリアに現像電界から電荷が注入され難くなり、キャリアの像担持体への付着を抑制することできる。
また、特許文献3では、現像剤中を流れる電流値に基づいて現像剤の劣化度を測定し、測定した劣化度が予め設定された基準値を超えたときに、現像剤の入れ替えを行う等、現像剤の寿命を延長させる処理を実行する画像形成装置が開示されている。上記画像形成装置によれば、現像剤の寿命が延長するため、良好な画像形成が可能となる。また、キャリアへのトナースペント等に起因してキャリアの帯電能力が低下することにより、トナーが十分に帯電されず画像濃度が低下する問題や、トナー飛散により機内汚染が発生する問題を解決することができる。
特開平4−34573号公報(1992年2月5日公開) 特開2000−98730号公報(2000年4月7日公開) 特開平4−80777号公報(1992年3月13日公開)
ところで、キャリア付着は、上記特許文献1にも記載されているように、現像剤担持体と像担持体との電位差が大きいほど顕著になることが知られている。そのため、画像形成装置に適用するバイアス領域においては、規定量以下のキャリア付着に抑えるための、現像剤の体積抵抗率の設定が必要となる。
ここで、二成分現像剤において、現像バイアス電圧とキャリア付着の個数との相関関係について説明する。図17は、体積抵抗率の異なる2種類のキャリアを用いた二成分現像剤に、現像バイアス電圧を印加したときの、A4用紙1枚当りに付着するキャリアの個数を測定した実験結果を示すグラフである。
同図17において、コーティングキャリアとは、コアキャリアに樹脂コーティングを施したものであり、コアキャリアよりも体積抵抗率が大きい。したがって、現像剤としてもコーティングキャリアを用いた方が体積抵抗率が大きくなる。また、現像バイアスとは、像担持体の表面電位をVopc、現像剤担持体の現像スリーブに印加された電圧をVdevとした場合に、Vopc−Vdevで表される値である。なお、本実験例においては、負帯電性のトナーを用いているため、正バイアス領域は画像領域(黒ベタ画像領域)を示し、負バイアス領域は非画像領域(背景領域)を示している。
同図17に示す実験結果より、画像領域および非画像領域共にキャリア付着が見受けられることから、上述の通り、キャリアは正負両極性に誘導帯電していることが分かった。また、上述の通り、現像バイアスの増加に伴ってキャリアの付着個数が増加することが分かった。これは、現像バイアスの増加により現像剤中を流れる電流量が増加することで、誘電電荷量が増加するためである。また、コアキャリアを用いた現像剤よりもコーティングキャリアを用いた現像剤の方が、キャリア付着が軽減されていることから、キャリア付着の防止には現像剤の体積抵抗率を大きくすることが有効であると同時に、経時劣化による現像剤の体積抵抗率の低下に伴うキャリア付着の増加を抑制するためには、現像剤の体積抵抗率、すなわち現像剤に流れ込む電流量を管理して、経時変化に応じた対策を講じる必要があることが分かった。
以上の現象を踏まえると、特許文献1の技術では、現像バイアス電圧を小さくすることでキャリア付着を軽減できるが、現像剤担持体と像担持体上の画像部との電位差が小さくなるため、画像部に対するトナーの付着量が減少し、出力画像の濃度が低下するという問題が生じる。
また、特許文献2の技術では、現像剤の抵抗値の低下を検知して現像バイアス電圧の交流デューティー比を変更することによりキャリア付着を軽減しているが、現像条件を変更することで、画像濃度の変動や画像ムラの発生、解像度の低下等、画質劣化に繋がる可能性がある。
また、特許文献3の技術では、現像剤中を流れる電流値の低下を検知して現像剤の劣化度を判断している。すなわち、現像剤の抵抗値の上昇に基づいて劣化度を判断しており、現像剤の抵抗値の低下を検知するものではない。そのため、現像剤の抵抗値の低下によるキャリア付着の発生を低減することはできない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、現像剤の長期使用による劣化に伴いキャリアの体積抵抗率が低下することで発生する像担持体へのキャリア付着を防止することにより良質な画像を形成することができる画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよびその記録媒体を提供することである。
本発明の画像形成装置は、上記課題を解決するために、内部に磁界発生手段が配置され、回転可能な非磁性かつ導電性のスリーブを備え、表面にキャリアおよびトナーを含む現像剤を保持する現像剤担持体と、上記現像剤担持体上に保持される上記現像剤の像担持体への供給量を規制する現像剤規制部材とを含む現像ユニットを有し、上記現像ユニットから上記像担持体へ供給される上記現像剤により、上記像担持体表面に形成された静電潜像を顕像化する画像形成装置において、上記現像剤担持体の表面に保持された上記現像剤の体積抵抗率を検出する抵抗検出手段と、予め設定された体積抵抗率を記憶する抵抗記憶部と、上記抵抗検出手段により検出された上記現像剤の体積抵抗率、および、上記抵抗記憶部に記憶されている上記設定された体積抵抗率を比較する抵抗比較手段と、上記現像剤の体積抵抗率が上記設定された体積抵抗率を下回った場合には、上記現像剤または上記キャリアを交換するための処理を実行する制御手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の画像形成方法は、上記課題を解決するために、内部に磁界発生手段が配置され、回転可能な非磁性かつ導電性のスリーブを備えた現像剤担持体の表面に、キャリアおよびトナーを含む現像剤を保持させ、現像剤規制部材により当該上記現像剤の像担持体への供給量を規制して、当該現像剤により像担持体表面に形成された静電潜像を顕像化する画像形成方法において、上記現像剤担持体の表面に保持された上記現像剤の体積抵抗率を検出する抵抗検出ステップと、予め設定された体積抵抗率を記憶する抵抗記憶部と、上記抵抗検出ステップにより検出された上記現像剤の体積抵抗率と、上記抵抗記憶部に記憶されている上記設定された体積抵抗率とを比較する抵抗比較ステップと、上記現像剤の体積抵抗率が上記背呈された体積抵抗率を下回った場合には、上記現像剤または上記キャリアを交換するための処理を実行する制御ステップとを含むことを特徴としている。
上記構成によると、抵抗検出手段が上記現像剤担持体の表面に保持された上記現像剤の体積抵抗率を検出し、抵抗比較手段が該体積抵抗率と抵抗記憶部に予め設定された体積抵抗率とを比較する。そして、上記現像剤の体積抵抗率が上記設定された体積抵抗率を下回った場合には、上記現像剤または上記キャリアを交換するための処理が実行される。
ここで、現像剤は、画像形成において原則的にトナーのみを消費し、キャリアは長期に亘って現像ユニット内に留まることとなる。そのため、特にキャリアは、現像ユニット内において、現像剤規制部材や像担持体との摩擦、キャリア同士の衝突や摺擦等による機械的ストレスを繰り返し受け、経時的に劣化し体積抵抗率が低下する。そして、体積抵抗率が低下することにより、像担持体と現像剤担持体とが対向する現像領域においてキャリアの誘導帯電現象が起こり、像担持体へのキャリア付着が発生し、画像抜けや画像カブリを発生させる。
これに対して、上記の構成では、現像剤の体積抵抗率が予め設定された体積抵抗率を下回った場合には、体積抵抗率の低下を現像剤の劣化として認識し、現像剤またはキャリアを交換するための処理が実行される。これにより、現像ユニット内の現像剤の体積抵抗率を一定以上に維持することができる。そのため、現像剤の長期使用に伴う体積抵抗率の低下に起因する誘導帯電現象を抑制することができるため、像担持体へのキャリア付着を低減させることができる。そして、キャリア付着を低減させることができるため、画像抜けや画像カブリの無い良質な画像を形成することができる。
なお、現像剤またはキャリアを交換するための処理とは、例えば、上記現像剤またはキャリアの交換命令をユーザに報知する処理や、新たな現像剤またはキャリアを供給する処理等が挙げられる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、上記抵抗検出手段は、上記現像剤担持体と対向電極との間において上記現像剤中を流れる電流値Iを計測する電流計測手段を備え、上記現像剤担持体の電位Vdと上記対向電極の電位Voとの電位差V=|Vd−Vo|、および、上記現像剤中を流れる電流値Iから、抵抗値RをR=V/Iの式により算出すると共に、上記現像剤担持体の表面に保持された上記現像剤と上記対向電極との接触面積をS〔cm〕、上記現像剤担持体と上記対向電極とのギャップをd[cm]としたときに、体積抵抗率ρ[Ω・cm]をρ=R・S/dの式により算出することが好ましい。
これにより、現像剤の体積抵抗率を検出することができる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、上記対向電極は、導電性の上記現像剤規制部材であることが好ましい。
上記構成によると、上記現像剤規制部材が上記対向電極として機能するため、新たな電極部材が不要となる。このように、簡易的な構成により現像剤の体積抵抗率を計測できるため、画像形成装置のコストの低減を図ることができる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、上記対向電極は、回転可能な導電性金属スリーブであって、上記導電性金属スリーブには、該導電性金属スリーブの表面に付着する上記キャリアまたは上記トナーを掻き落とすクリーニングブレードが設けられていることが好ましい。
上記構成によると、上記導電性金属スリーブが上記対向電極として機能する。そして、上記導電性金属スリーブには、該導電性金属スリーブの表面に付着する上記キャリアまたは上記トナーを掻き落とすクリーニングブレードが設けられているため、上記現像剤担持体上に担持された現像剤と接触する上記導電性金属スリーブの接触面を常にクリーンな状態で維持することができる。そのため、現像剤の体積抵抗率の測定において、安定的かつ信頼性の高い測定が可能となる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、上記導電性金属スリーブは、上記現像剤担持体の回転方向に対して、上記現像剤規制部材よりも下流側、かつ上記現像剤担持体と上記像担持体との対向部よりも上流側に配置されていることが好ましい。
上記構成によると、上記導電性金属スリーブは、上記現像剤担持体の回転方向に対して、上記現像剤規制部材よりも下流側に配置されるため、上記導電性金属スリーブに導かれる現像剤は、上記現像剤規制部材により一定量に規制される。そのため、体積抵抗率の安定した測定が可能となる。
また、上記導電性金属スリーブは、上記現像剤担持体と上記像担持体との対向部よりも上流側に配置される。ここで、上記導電性金属スリーブを、上記現像剤担持体と上記像担持体との対向部よりも下流側に配置した場合には、上記導電性金属スリーブに導かれる現像剤の量は、トナーが現像処理で消費されているため、現像処理の前後において変動する。そのため、現像剤の体積抵抗率が変化し、現像剤の正確な体積抵抗率を算出することができない。したがって、上記導電性金属スリーブを、上記現像剤担持体と上記像担持体との対向部よりも上流側に配置することにより、現像剤の正確な体積抵抗率の算正が可能となる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、上記現像剤担持体の電位Vdおよび上記対向電極の電位Voは、上記トナーの帯電極性が正の場合にはVo>Vdの関係を、上記トナーの帯電極性が負の場合にはVo<Vdの関係をそれぞれ満たすことが好ましい。
上記構成によると、上記現像剤担持体から上記対向電極へのトナー移行が発生しないため、像担持体に対して安定したトナー供給を行うことができ、良質な画像を形成することができる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、上記現像ユニットは、上記現像剤の重量に対するトナー重量の比で表されるトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段をさらに含み、上記抵抗検出手段は、上記トナー濃度検出手段により検出されたトナー濃度が予め設定されたトナー濃度を満たしている場合に、上記現像剤の体積抵抗率を検出することが好ましい。
上記構成によると、上記抵抗検出手段は、上記トナー濃度検出手段により検出されたトナー濃度が予め設定されたトナー濃度を満たしている場合に、上記現像剤の体積抵抗率を検出する。
現像剤の動的抵抗値は、トナー濃度によって変動する。そのため、予め設定されたトナー濃度を満たしていない状態で現像剤の体積抵抗率を測定した場合には、本来測定されるべき体積抵抗率よりも小さい値を検出することになる。そして、検出した体積抵抗率が予め設定された体積抵抗率を下回った場合には、上記現像剤または上記キャリアを交換するための処理が実行されることになる。このように、トナー濃度の低下によって、見かけ上の体積抵抗率が低下し、現像剤またはキャリアの交換処理が実行されるという、誤作動を引き起こすことになる。
これに対して、上記の構成とすることにより、見かけ上の体積抵抗率に基づき現像剤またはキャリアの交換処理が実行されることを防ぐことができる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、上記像担持体と上記現像剤担持体上に保持される上記現像剤との接触領域において、上記像担持体を導電性スリーブとし、上記現像剤担持体と上記導電性スリーブとの間に400[V]の電位差を与えたときに計測される体積抵抗率をρ、上記抵抗検出手段により検出される上記現像剤の体積抵抗率をρ、比例定数をaとしたときに成り立つρとρとの関係式ρ=aρにおいて、ρ=5.8×1010[Ω・cm]としたときに求められるρを、上記設定された体積抵抗率とすることが好ましい。
これにより、像担持体へのキャリア付着を低減することができるため、画像抜けや画像カブリの無い良質な画像を形成することができる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、上記制御手段は、上記現像ユニットの交換が必要である旨の信号を出力する、または、警告ランプの点灯命令を出力することが好ましい。
上記構成によると、上記現像ユニットの交換が必要である旨の信号が出力される、または、警告ランプの点灯命令が出力される。これにより、ユーザーは、現像剤が劣化し、現像ユニットの交換が必要であることを即座に認識できるため、迅速な現像ユニット交換が可能となり、良質な画質の形成を維持することができる。また、サービスマンによるメンテナンスを必要としないため、ランニングコストの低減を図ることができる。
なお、上記現像ユニットの交換が必要である旨の信号を出力する具体的な構成としては、例えば、上記画像形成装置または外部機器に備えられた表示部に対して、現像ユニットの交換を促すメッセージを表示させる信号を出力する構成が挙げられる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、制御手段からの制御信号に基づいて、ネットワークを介して、自装置のメンテナンスをサポートするサービスセンターに信号を送信する信号送信手段をさらに備え、上記信号送信手段は、上記現像ユニットの交換を促す信号を上記サービスセンターに送信することが好ましい。
上記構成によると、上記現像ユニットの交換を促す信号が上記サービスセンターに送信される。これにより、現像ユニットの交換が必要であることをサービスセンターが即座に認識できるため、サービスマンによる迅速な交換作業を実現できる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、制御手段からの制御信号に基づいて、現像剤を交換するための処理を実行する現像剤交換手段をさらに備えていることが好ましい。
上記構成によると、現像剤交換手段により現像剤が交換される。これにより、上記現像剤の体積抵抗率が上記設定された体積抵抗率を下回った場合には、画像形成装置で自動的に現像剤の交換作業が行われるため、ユーザーあるいはサービスマンによる交換作業の回数を低減することができる。また、現像ユニットを交換せず、現像剤のみを交換できるため、メンテナンス費用を低減することができる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、上記現像剤を上記現像ユニットから回収する回収ユニットと、未使用の現像剤を収容すると共に上記現像ユニットに該未使用の現像剤を供給する供給ユニットとをさらに備え、上記現像剤交換手段は、所定量の現像剤を上記現像ユニットから上記回収ユニットに回収させた後、該回収された現像剤と同一量の現像剤を上記供給ユニットから上記現像ユニットに供給させることが好ましい。
上記構成によると、上記回収ユニットが所定量の現像剤を上記現像ユニットから回収した後、上記供給ユニットが該回収された現像剤と同一量の現像剤を上記現像ユニットに供給する。これにより、回収した現像剤と同一量の未使用の現像剤を供給するため、常に現像ユニットに収容された現像剤の量は略一定となり、現像ユニット内部における攪拌ストレスが一定となる。そのため、トナーの帯電量を安定させることができる共に、現像剤担持体表面において均一な磁気ブラシを形成できるため、良質で安定した画像の形成を維持することができる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、上記供給ユニットは、現像剤の交換の際に回収および供給される上記所定量の現像剤の整数倍の量の現像剤を収容し、上記回収ユニットは、少なくとも上記供給ユニットに収容されている現像剤を収容できる容量を有することが好ましい。
これにより、所定の交換回数を終了した際に、供給ユニット内部の未使用の現像剤の残量が略0となるため、無駄な現像剤の消費を抑え、コストの低減を図ることができる。また、回収ユニットは現像剤の回収に必要な最低限の容量を確保できればよいため、必要以上に大型化する必要が無く、ユニットの材料費の低減と画像形成装置の小型化を図ることができる。さらに、回収ユニットは供給ユニットに収容する現像剤量と同量の現像剤を収容できるため、ユニットの交換タイミングが同時となり、作業回数を低減することができる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、上記現像剤交換手段は、現像剤の交換作業の回数を計測する回数計測手段と、予め設定された交換可能回数を記憶した回数記憶部と、上記回数計測手段により計測された交換作業回数および上記回数記憶部に記憶された交換可能回数を比較する回数比較手段とを備えると共に、上記交換作業回数が上記交換可能回数に達したときに、上記回収ユニットおよび上記供給ユニットの交換が必要である旨の信号を出力する、または、警告ランプの点命令を出力することが好ましい。
上記構成によると、上記交換作業回数が上記交換可能回数に達したときに、上記回収ユニットおよび上記供給ユニットの交換が必要である旨の信号が出力される、または、警告ランプの点命令が出力される。これにより、供給ユニットおよび回収ユニットの交換タイミングを簡易的な構成で認識することができ、ユーザーの迅速な交換作業をサポートできる。また、交換可能回数に対して、最後の現像剤の交換の直後に回収ユニットおよび供給ユニットの交換を促すため、次回の現像剤の交換時までに、回収ユニットおよび供給ユニットを手配する期間を十分に取れる。
なお、上記回収ユニットおよび上記供給ユニットの交換が必要である旨の信号を出力する具体的な構成としては、例えば、上記画像形成装置または外部機器に備えられた表示部に対して、上記回収ユニットおよび上記供給ユニットの交換を促すメッセージを表示させる信号を出力する構成が挙げられる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、上記現像剤交換手段は、現像剤の交換作業の回数を計測する回数計測手段と、予め設定された交換可能回数を記憶した回数記憶部と、上記回数計測手段により計測された交換作業回数および上記回数記憶部に記憶された交換可能回数を比較する回数比較手段と、ネットワークを介して、自装置のメンテナンスをサポートするサービスセンターに信号を送信する信号送信手段とを備え、上記信号送信手段は、上記交換作業回数が上記交換可能回数に達したときに、上記回収ユニットおよび上記供給ユニットの交換が必要である旨の信号を上記サービスセンターに送信することが好ましい。
上記構成によると、上記交換作業回数が上記交換可能回数に達したときに、上記回収ユニットおよび上記供給ユニットの交換が必要である旨の信号が上記サービスセンターに送信されるこれにより、供給ユニットおよび回収ユニットの交換が必要であることをサービスセンターが即座に認識できるため、サービスマンによる迅速な交換作業を実現することができる。
また、本発明の画像形成装置は、上記記載の画像形成装置において、上記現像剤交換手段は、上記回収ユニットおよび上記供給ユニットが交換されたことを検知するユニット交換検知手段をさらに備え、上記ユニット交換検知手段は、上記回収ユニットおよび上記供給ユニットの交換を検知したとき、上記交換作業回数をリセットする信号を上記回数計測手段に送信することが好ましい。
上記構成によると、上記ユニット交換検知手段が上記回収ユニットおよび上記供給ユニットの交換を検知したときに、上記回数計測手段の交換作業回数がリセットされる。これにより、回数計測手段に記憶された交換作業回数が自動的にリセットされるため、交換後のマニュアル作業による人為的リセットと比較してより確実にリセット処理を行うことができ、リセットミスを防ぎ、常に正常な状態を保つことができる。
なお、上記画像形成装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記画像形成装置をコンピュータにて実現させる各装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の画像形成装置は、以上のように、上記現像剤の体積抵抗率が上記設定された体積抵抗率を下回った場合には、上記現像剤または上記キャリアを交換するための処理を実行する構成である。
また、本発明の画像形成方法、以上のように、上記現像剤の体積抵抗率が上記設定されたの体積抵抗率を下回った場合には、上記現像剤または上記キャリアを交換するための処理を実行する方法である。
これにより、現像剤の長期使用に伴う体積抵抗率の低下に起因する誘導帯電現象を抑制することができるため、像担持体へのキャリア付着を低減させることができる。そして、キャリア付着を低減させることができるため、画像抜けや画像カブリの無い良質な画像を形成することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態について、図1〜図15に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
図2は、本実施形態の画像形成装置1の主要な構成の概要を示す模式図である。図2に示すように、画像形成装置1では、現像ユニット10の内部に予め投入された磁性キャリアと非磁性トナーとから成る二成分現像剤(現像剤)11が攪拌スクリュー20により攪拌・帯電される。そして、二成分現像剤11は、内部に磁界発生手段であるマグネットローラを配設した現像剤担持体12に搬送されることにより、現像剤担持体12表面に磁気拘束力により保持される。現像剤担持体12表面に保持された二成分現像剤11は、現像剤規制部材13により一定層厚に規制され、現像剤担持体12と像担持体21との対向部において磁気ブラシを形成し(図16)、図示しない帯電手段および露光手段により像担持体21の表面に形成された静電潜像にトナーのみを付着させることにより可視像を形成する。なお、画像形成装置1にはトナー濃度検出部(トナー濃度検出手段)22が備えられ、現像ユニット10内部の二成分現像剤11におけるトナー濃度が略一定に保たれている。具体的には、トナー濃度検出部22は、現像剤の重量に対するトナー重量の比で表されるトナー濃度を検出する。そして、検出されたトナー濃度が予め設定された規定のトナー濃度を下回った場合には、規定のトナー濃度に達するまでトナーホッパー23から、新たなトナーが補給される。これにより、可視像形成においてトナーが消費されても、現像ユニット10内部の二成分現像剤11におけるトナー濃度は略一定に保つことができる。
ここで、本実施形態では、現像剤担持体12に印加するバイアス電圧を−400Vとし、可視像形成時の像担持体21と現像剤担持体12との電位差Vopc−Vdevを、−100V〜400Vとしている。
また、画像形成装置1において、現像剤担持体12の内部に配設されたマグネットローラは計5極で構成され、そのうち現像剤担持体12と像担持体21とが対向する現像領域に位置する磁極の法線方向の磁束密度は110[mT]であるとする。これらの数値は単なる例であり、これらに限定されることはない。また、現像剤担持体12と現像剤規制部材13とのギャップ、および現像領域における現像剤担持体12と像担持体21とのギャップは、本実験例では、0.45[mm]に設定されている。もちろん、これも単なる例示でありこの数値に限定されることはない。
さらに、画像形成装置1において、二成分現像剤11には、表面にシリコーン樹脂をコーティングした体積平均粒径φ50μmの磁性キャリアと、粉砕法により精製した体積平均粒径φ6.5μmの非磁性トナーとを用いた。磁性キャリアの密度は4.7[g/cm]、非磁性トナーの密度は1.0[g/cm]であり、二成分現像剤11のトナー濃度は、5wt%で一定とした。
二成分現像剤11は、原則的に非磁性トナーのみを消費するため、磁性キャリアは長期に亘って現像ユニット10内に留まることとなる。これにより、現像ユニット10内での攪拌スクリュー20や現像剤規制部材13、像担持体21との摩擦やキャリア同士の衝突、摺擦等による機械的ストレスを繰り返し受け、経時的にコア表面に被覆された樹脂層に削れや剥れが発生し、キャリアの体積抵抗率が低下する。
ここで、上記キャリアの体積抵抗率の低下を実証するために行った実験結果について説明する。図3は、キャリアのみを現像ユニット10内に投入し、像担持体21を導電性のアルミスリーブとしたときに、現像剤担持体12と像担持体21との間に400Vの電圧を印加して流れる電流から求めたキャリアの動的抵抗値の経過時間依存を示したグラフである。
なお、現像剤担持体12の周速は450mm/sec、像担持体21の周速は225mm/secに設定しており、像担持体21に対する現像剤担持体12の周速比を2に設定している。本条件で現像剤担持体12および像担持体21を空転させ、動的抵抗値を任意の経過時間にてサンプリングした結果、図3に示すとおり、キャリアの動的抵抗値は時間の経過に伴って、減少傾向を示すことがわかった。
ここで、空転前と180分空転後のキャリアをそれぞれ電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)にて観察したところ、コーティング樹脂に覆われた空転前のキャリアに対して、180分空転後のキャリアはコーティング樹脂では剥れが顕著であることがわかった。また、キャリアにトナーとを混合させた二成分現像剤を用いて同様の実験を行った結果、キャリアのみの場合の実験と同様、180分空転後でキャリアの動的抵抗値の減少およびキャリア表面のコーティング樹脂の剥れを確認した。
このように、現像ユニット10内部での二成分現像剤11の長期攪拌により、キャリア表面を被覆したコーティング樹脂が剥離し、キャリアの体積抵抗率が減少することがわかった。そして、キャリアの体積抵抗率の低下は、キャリアの誘導帯電現象を引き起こすことになり、これにより、像担持体21へのキャリア付着が発生し、画像部に対して白抜けを発生させ、画質不良を引き起こす。
以上のことから、良質な画像を形成するためには、二成分現像剤11の体積抵抗率が、キャリア付着の発生限界値に基づき予め定められた規定の体積抵抗率を満たしている必要があることがわかる。そして、そのためには、二成分現像剤11の体積抵抗率の低下を管理して、一定以上の値を維持することが必要となる。
そこで、本実施形態における画像形成装置1は、二成分現像剤11の体積抵抗率の低下を管理することによって、像担持体21へのキャリア付着を防止して、良好な画像形成を実現するものである。以下に、画像形成装置1の具体的な構成について説明する。
画像形成装置1は、図1に示すように、二成分現像剤11と現像剤担持体12と対向電極(現像剤規制部材)13と抵抗検出部(抵抗検出手段)14と抵抗比較部(抵抗比較手段)15と抵抗記憶部16と制御部(制御手段)17とを備えている。なお、対向電極13は、現像剤担持体12上に保持される二成分現像剤11の像担持体21への供給量を規制する現像剤規制部材としての機能も有している。
上記画像形成装置1における処理フローについて図1を用いて説明する。まず、抵抗検出部14により、現像剤担持体12と対向電極13との間に与えられる電位差から、現像剤担持体12と対向電極13との間に介在する二成分現像剤11を流れる電流の電流値が計測され、該電流値から二成分現像剤11の体積抵抗率が算出される。なお、抵抗検出部14による二成分現像剤11の体積抵抗率の算出方法については後述する。次に、抵抗比較部15において、上記体積抵抗率と抵抗記憶部16に予め記憶された規定の体積抵抗率とが比較される。そして、抵抗検出部14により算出された体積抵抗率が上記規定の体積抵抗率を下回った場合には、制御部17が、二成分現像剤11またはキャリアを交換するための処理を実行する。なお、制御部17が実行する具体的な処理内容については後述する。
ここで、抵抗検出部14における体積抵抗率ρの算出方法について具体的に説明する。
まず、現像剤担持体12の電位Vdと対向電極13の電位Voとの電位差V=|Vd−Vo|を与え、現像剤担持体12と対向電極13との間に介在する二成分現像剤11を流れる電流の電流値Iを、抵抗検出部14に予め備えられた電流計測部(電流計測手段)18により計測する。次に、上記電位差Vと電流計測部18により計測された電流値Iとから、抵抗値RをR=V/Iの式により算出する。そして、図4に示すように、現像剤担持体12上に担持された二成分現像剤11と対向電極13との接触面積SをS[cm]=a[cm]×b[cm]より求め、現像剤担持体12と対向電極とのギャップをd[cm]とした場合に、体積抵抗率ρ[Ω・cm]=R・S/dの計算式より算出される。
ここで、本実施形態では、対向電極13は、導電性の現像剤規制部材としているが、これに限定されるものではなく、例えば、図5に示すように、回転可能な導電性金属スリーブ50であってもよい。なお、導電性金属スリーブ50には、現像剤担持体12との対向部において、機械的摺擦等により微量のキャリアやトナーが付着し、体積抵抗率が正確に測定できなくなる可能性がある。そのため、導電性金属スリーブ50には、キャリアおよびトナーを掻き落とすクリーニングブレード51が設けられていることが好ましい。これにより、対向電極表面を常にクリーンな状態に保つことができるため、現像剤の体積抵抗率の測定において、安定的かつ信頼性の高い測定が可能となる。
また、導電性金属スリーブ50は、現像剤担持体12の回転方向に対して、現像剤担持体12表面に保持された二成分現像剤11の量がより安定している現像剤規制部材13の下流側に配置されていることが好ましい。これにより、安定した体積抵抗率の測定が可能となる。
さらに、導電性金属スリーブ50は、現像剤担持体12と像担持体21との対向部よりも上流側に配置されていることが好ましい。なぜなら、導電性金属スリーブ50を現像剤担持体12と像担持体21との対向部よりも下流側に設置すると、任意量のトナーが消費され、トナー重量混合比が変動するため、キャリアのコーティング状態が同等でも異なる体積抵抗率となるためである。
また、体積抵抗率の測定時における、現像剤担持体12の電位Vdと対向電極である導電性金属スリーブ50の電位Voとは、トナーの帯電極性が正の場合にはVo>Vdの関係を、トナーの帯電極性が負の場合にはVo<Vdの関係をそれぞれ満たすことが好ましい。これにより、現像剤担持体12から導電性金属スリーブ50へのトナー移行が発生せず、像担持体21に対して安定したトナー供給を行うことができる。
ここで、抵抗検出部14は、トナー濃度検出部22により検出されたトナー濃度が予め設定された規定のトナー濃度を満たしている場合に、二成分現像剤11の体積抵抗率を検出することが好ましい。具体的には、トナー濃度検出部22は、トナー濃度を検知するトナー濃度センサと、トナー濃度センサから出力される信号に基づいて現像剤の重量に対するトナー重量の比で表されるトナー濃度を算出するトナー濃度算出部と、規定のトナー濃度を記憶するトナー濃度記憶部と、上記トナー濃度算出部により算出されたトナー濃度および上記規定のトナー濃度を比較するトナー濃度比較部とを備えている。そして、上記トナー濃度が上記規定のトナー濃度を満たしている場合に、抵抗検出部14が二成分現像剤11の体積抵抗率を検出する。なお、上記トナー濃度算出部および上記トナー濃度比較部の処理は、抵抗検出部14において実行される構成としてもよい。
ここで、図6は、トナー濃度と動的抵抗値との相関の一例を示すグラフである。なお、図6に示す動的抵抗値は、像担持体21を導電性のアルミスリーブとし、現像剤担持体12と像担持体21との間に400Vの電圧を印加したときに二成分現像剤11を流れる電流値から求めた二成分現像剤11の動的抵抗値を示している。
図6より、トナー濃度の変動に対して動的抵抗値が大きく変化することがわかる。よって、トナー濃度が規定値に達していない場合、つまり規定値である5wt%を下回っている場合に抵抗検出部14が二成分現像剤11の体積抵抗率を測定することで、本来測定されるべき体積抵抗率よりも小さい値を検出してしまう。その結果、二成分現像剤11の劣化と判断されてしまう。そして、この場合、制御部17は、二成分現像剤11またはキャリアを交換するための処理を実行することになる。つまり、誤作動を引き起こすことが考えられる。したがって、抵抗検出部14は、トナー濃度が規定値に達している場合にのみ作動する必要がある。
次に、抵抗記憶部16に予め記憶する規定の体積抵抗率の決定方法について説明する。上記規定の体積抵抗率は、以下の実験に基づいて決定される。
図7は、体積抵抗率の異なる4種類のキャリアを用いた現像剤における、現像バイアスに対するA4用紙1枚あたりの像担持体21へのキャリア付着個数をプロットしたグラフである。なお、トナー濃度はいずれも5wt%で一定としている。ここで、実験に用いた4種類のうち1種類は、コート層を有さない体積平均粒径50[μm]、飽和磁化65[emu/g]のMgを含有したフェライトキャリアコアであり、残りの3種類はこれと同一のコアに対し、それぞれコート1、コート2、コート3の樹脂コーティングを施したものである。それぞれのキャリアにおける体積抵抗率の大小関係は、コア<コート1<コート2<コート3となっており、コート1〜3の材質は、いずれもシリコーン系樹脂である。コート層の厚みは、コート1は0.5μm、コート2およびコート3は1μmである。そして、コーティングには浸漬法を用いている。もちろんこれ以外の方法でコーティングされていてもよい。
ここで、コート樹脂として同一のものを用いているにも関わらず、コート1〜コート3で体積抵抗率に差異が生じている理由について説明すると、コート1はコート2、コート3よりもコート層が薄いために体積抵抗率が小さくなっており、コート2よりもコート3の方が体積抵抗率が高くなっているのは、コート3の方がコート層がより均一になっているためであると考えられる。
図7に示す実験結果より、体積抵抗率の高いキャリアを用いることによりキャリア付着は抑えられ、特にコート2およびコート3のキャリアを用いることにより、キャリア付着は急激に低減されていることがわかる。
ここで、前述したように、像担持体21へのキャリア付着は、像担持体21と現像剤担持体12との電位差Vopc−Vdevの増加に伴い顕著になることから、本実施形態における画像形成装置1での最大電位差400Vでのキャリア付着特性について着目する。
図8は、各キャリア1〜3を用いた場合に、現像剤担持体12に400Vの電圧を印加したときのA4用紙1枚あたりのキャリア付着個数を、体積抵抗率を横軸に取ってプロットしたグラフである。なお、コアキャリアに関しては、400V印加時において過電流が生じ、体積抵抗率を測定できなかったため、プロットしていない。なお、ここでの体積抵抗率とは、現像剤担持体12上に保持される二成分現像剤11と像担持体21との接触領域において、像担持体21を導電性スリーブとし、現像剤担持体12と導電性スリーブとのギャップを0.45[mm]として、現像剤担持体12と導電性スリーブとの間に400[V]の電位差を与えた時に計測される体積抵抗率である。また、体積抵抗率の算出に必要となる接触面積S[cm]は、15[cm]であった。
図8からも明確なように、コート2あるいはコート3のキャリアを用いることにより、キャリア付着を低減できることから、二成分現像剤11の体積抵抗率を5.8×1010[Ω・cm]以上とすることが、キャリア付着の低減に有効であることがわかる。さらに、コート3キャリアの測定結果から、二成分現像剤11の体積抵抗率を6.4×1010[Ω・cm]以上とすることがより好ましい。
なお、上記実験例は、現像剤担持体12の周速を450mm/sec、像担持体21の周速を225mm/sec、像担持体21の周速に対する現像剤担持体12の周速比を2とした場合の結果であるが、周速比を一定とし、像担持体21の周速を150mm/sec、360mm/secとした場合でも、定性的に同等の結果が得られた。
ここで、上記実験に基づく体積抵抗率は、像担持体21を導電性スリーブとしたときに現像剤担持体12と導電性スリーブとの間で計測される体積抵抗率ρであるため、抵抗記憶部16に予め記憶する規定の体積抵抗率ρとしては、ρを基準値として求める必要がある。上述したように、体積抵抗率ρは、二成分現像剤11の対向電極との接触面積をS、現像剤担持体12と対向電極とのギャップをdとしたときに、ρ[Ω・cm]=R・S/dの一次方程式により求められるため、ρとρとは比例関係で表される。そこで、比例定数をaとしたときに成り立つρとρの関係式ρ=aρにおいて、上記実験結果より求めたρ=5.8×1010[Ω・cm]を代入したときに求められるρを、上記規定の体積抵抗率と定義することができる。
また、図9は、体積抵抗率測定時の対向電極として、現像剤規制部材13および導電性スリーブを用いた場合の、現像剤担持体12と対向電極との電位差と、測定される二成分現像剤11の体積抵抗率との相関の一例を示すグラフである。
図9から、現像剤担持体12との対向位置によって体積抵抗率は異なり、対向電極として現像剤規制部材13を用いた場合の方が、体積抵抗率が小さくなっていることがわかる。これは、対向電極の位置によって現像剤担持体12表面の磁束分布に差異が生じ、二成分現像剤11の磁気穂の密度が異なるためである。このことからも、上述したように、体積抵抗率ρを基準値として、抵抗記憶部16に予め記憶する規定の体積抵抗率ρを定める必要がある。
そこで、図9に示すように、電位差400Vでの体積抵抗率はそれぞれ、現像剤規制部材13を用いた場合で3.2×10[Ω・cm]、導電性金属スリーブを用いた場合で4.8×1010[Ω・cm]である。したがって、画像形成装置1において体積抵抗率の測定に用いる対向電極を現像剤規制部材13とした場合、上記規定の体積抵抗率ρは3.2×10[Ω・cm]、基準の体積抵抗率ρは4.8×1010[Ω・cm]となり、比例定数はa=ρ/ρより、a=6.7×10−3となる。つまり、本実験例における二成分現像剤11を用い、対向電極を現像剤規制部材13とした場合に抵抗記憶部16に予め記憶する規定の体積抵抗率ρは、ρ=6.7×10−3×ρにより算出される値である。
(制御部17の処理内容)
次に、抵抗検出部14により算出された体積抵抗率が抵抗記憶部16に記憶されている規定の体積抵抗率を下回った場合に、制御部17により実行される処理について以下に具体的に説明する。
図10は、画像形成装置1の主要な構成の概要を示す模式図において、制御部17における第1の方法による処理フローを説明する図である。第1の方法としては、画像形成装置1の表示部100に、現像ユニット10の交換を促すメッセージを表示、あるいは警告ランプの点灯を行う構成である。
具体的には、まず、抵抗検出部14により、現像剤担持体12と対向電極13との間に与えられる電位差から、現像剤担持体12と対向電極13との間に介在する二成分現像剤11を流れる電流の電流値が計測され、該電流値から二成分現像剤11の体積抵抗率が算出される。
次に、抵抗比較部15において、抵抗検出部14により算出された二成分現像剤11の体積抵抗率が、抵抗記憶部16に記憶されている規定の体積抵抗率を下回った場合には、制御部17より表示部100に対して現像ユニット10の交換を促すメッセージを表示、あるいは警告ランプを点灯させるよう命令を付与し、表示部100において、上記メッセージあるいは警告ランプの点灯を行う。これにより、二成分現像剤の劣化を認識することができるため、良質な画像形成を維持することができる。
なお、抵抗比較部15において、抵抗検出部14により算出された二成分現像剤11の体積抵抗率が、抵抗記憶部16に記憶されている規定の体積抵抗率を下回っていない場合には、抵抗検出部14の体積抵抗率の算出処理に戻る。
なお以下の制御部17の説明では、抵抗検出部14および抵抗比較部15の処理内容については上記第1の方法と同一であるためその説明は省略する。
図11は、画像形成装置1の主要な構成の概要を示す模式図において、制御部17における第2の方法による処理フローを説明する図である。
第2の方法では、画像形成装置1が、画像形成装置1のメンテナンスをサポートするサービスセンター111に信号を送信する信号送信部(信号送信手段)110を備えている。抵抗比較部15において、抵抗検出部14により算出された二成分現像剤11の体積抵抗率が、抵抗記憶部16に記憶されている規定の体積抵抗率を下回った場合には、制御部17は、信号送信部110に対してサービスセンター111へ現像ユニット10の交換を促す警告信号を送信するよう命令を付与する。そして、信号送信部110はネットワークを利用して、サービスセンター111に当該警告信号を送信して現像ユニット10の交換を自動的に依頼する。
図12は、画像形成装置1の主要な構成の概要を示す模式図において、制御部17における第3の方法による交換フローを説明する図である。
第3の方法では、画像形成装置1が、二成分現像剤11を現像ユニット10から回収する回収ユニット121と、未使用の二成分現像剤を収容して現像ユニット10に未使用の二成分現像剤を供給する供給ユニット122と、現像剤交換部(現像剤交換手段)120とをさらに備えている。抵抗比較部15において、抵抗検出部14により算出された二成分現像剤11の体積抵抗率が、抵抗記憶部16に記憶されている規定の体積抵抗率を下回った場合には、制御部17は、現像剤交換部120に対して、現像剤の交換の命令を付与する。そして、現像剤の交換の命令を受けた現像剤交換部120は、まず所定量の二成分現像剤11を現像ユニット10から回収ユニット121に回収し、次に回収された二成分現像剤11と同一量の未使用の現像剤を供給ユニット122から現像ユニット10に供給する。
なお、供給ユニット122には、現像剤の交換の際に回収、供給される現像剤の所定量の整数倍の現像剤が収容されていることが好ましい。なぜなら、所定の交換回数を終了した際に、供給ユニット122の内部に収容された未使用の現像剤の残量が略0とすることができるため、無駄な現像剤の消費を抑え、コストの低減を図ることができるためである。
また、回収ユニット121は、少なくとも供給ユニット122に収容されている現像剤を収容できる容量を有していることが好ましい。なぜなら、回収ユニット121は劣化した現像剤の回収に必要な最低限の容量を確保できればよく、必要以上に大きくする必要はないためである。これにより、ユニットの材料費削減と画像形成装置1の小型化を図ることができる。さらに、供給ユニット122と交換タイミングが同時となるため、作業回数を低減することができる。
ここで、現像剤交換部120は、図13に示すように、交換作業回数をカウントして記憶するカウント部(回数計測手段)130と、予め設定された交換可能回数を記憶した回数記憶部131と、カウント部130においてカウントされた交換作業回数と回数記憶部131に記憶された交換可能回数とを比較する回数比較部(回数比較手段)132とを備えることが好ましい。そして、制御部17は、交換作業回数が交換可能回数に達したときに、回収ユニット121と供給ユニット122の交換が必要である旨のメッセージを画像形成装置1の表示部100に表示させることが好ましい。
これにより、回収ユニット121および供給ユニット122の交換タイミングを簡易的な構成で認識させることができ、ユーザの迅速な交換作業をサポートすることができる。また、交換可能回数に対して、最後の現像剤交換の直後に回収ユニット121および供給ユニット122の交換を要求するため、次回の現像剤交換までに、回収ユニット121および供給ユニット122を手配する期間を十分に確保することができる。
また、画像形成装置1は、図14に示すように、ネットワークを利用して、画像形成装置1のメンテナンスをサポートするサービスセンター111に信号を送信する信号送信部110を備え、現像剤交換部120は、交換作業回数をカウントするカウント部130と、交換可能回数を記憶した回数記憶部131と、カウント部130においてカウントされた交換作業回数と回数記憶部131に記憶された交換可能回数とを比較する回数比較部132とを備え、交換作業回数が交換可能回数に達したときに、回収ユニット121と供給ユニット122の交換が必要である旨のメッセージを信号送信部110によりサービスセンター111に送信することがより好ましい。これにより、回収ユニット121および供給ユニット122の交換が必要であることをサービスセンター111が即座に認知して、サービスマンによる迅速な交換作業を実現できる。
さらに、現像剤交換部120は、図15に示すように、回収ユニット121および供給ユニット122の交換を検知するユニット交換検知部(ユニット交換検知手段)150を備え、ユニット交換検知部150において回収ユニット121および供給ユニット122の交換を検知した際に、カウント部130に交換作業回数のリセット信号を送信し、回数記憶部131に記憶された交換作業回数をリセットすることが好ましい。これにより、交換作業回数が自動的にリセットされるため、交換後のマニュアル作業による人為的リセットと比較してより確実にリセット処理を行うことができ、リセットミスを防ぎ、常に正常な状態を保つことができる。
なお、本実施形態では、画像形成装置1が表示部100を備え、該表示部100に現像ユニット10や回収ユニット121および供給ユニット122の交換を促すメッセージを表示させる、あるいは、現像ユニット10の交換を促す警告ランプの点灯を表示させる構成であるが、これに限定されるものではなく、例えば上記表示部100が外部機器に備えられていてもよく、または、外部の表示装置を用いてもよい。
ここで、本実施形態にかかる画像形成装置は、内部に磁界発生手段が配置され、回転可能な非磁性かつ導電性のスリーブを備え、表面にキャリアとトナーとを含む現像剤を保持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体上に保持される前記現像剤の量を規制する現像剤規制部材とを含む現像ユニットを有し、像担持体に対して前記現像ユニットから前記現像剤の前記トナーのみを供給し、可視像を形成する画像形成装置において、前記現像ユニット内部に収容された前記現像剤の体積抵抗値を検出する抵抗検出部と、予め定められた規定の体積抵抗値を記憶し、前記抵抗検出部において検出された前記現像剤の体積抵抗値との比較によって前記現像剤の交換の要否を判定する交換判定部とを備えており、前記交換判定部において、前記抵抗検出部で検出された前記現像剤の体積抵抗値が前記規定の体積抵抗値を下回ったと判定された場合に所定の現像ユニット交換フロー、あるいは現像剤交換フローを実行する制御部を備える構成であってもよい。
また、前記抵抗検出部は、前記現像剤担持体と対向電極との間で前記現像剤を介して流れる電流Iを計測する電流計測手段を有し、前記現像剤担持体の電位Vdと前記対向電極の電位Voとの電位差V=|Vd−Vo|と前記電流Iとから、R=V/Iにより抵抗値Rを算出し、さらに前記現像剤担持体上に保持された前記現像剤と前記対向電極との接触面積をS、前記現像剤担持体と前記対向電極とのギャップをdとした場合に、ρ=R・S/dにより体積抵抗値ρを導出する構成であってもよい。
また、前記対向電極は、導電性の前記現像剤規制部材であってもよい。
また、前記対向電極は、回転可能な導電性金属スリーブであり、前記導電性金属スリーブの表面に付着した前記キャリアあるいはトナーを掻き落とすクリーニングブレードを設けていてもよい。
また、前記導電性金属スリーブは、前記現像剤担持体の回転方向に対して、前記現像剤規制部材よりも下流側、かつ前記現像剤担持体と前記像担持体との対向部よりも上流側に配置されていてもよい。
また、前記現像剤担持体の電位Vdと前記対向電極の電位Voとは、前記トナーの帯電極性が正の場合にはVo>Vdの関係を、前記トナーの帯電極性が負の場合にはVo<Vdの関係をそれぞれ満たす構成であってもよい。
また、前記現像ユニットは、前記現像剤の重量に対するトナー重量比で表されるトナー濃度を一定に保つために用いられるトナー濃度センサをさらに含んでおり、前記抵抗検出部は、前記トナー濃度センサからの出力信号を受信し、前記出力信号から導出されるトナー濃度が規定値に達している場合にのみ作動する構成であってもよい。
また、前記現像剤担持体上に保持される前記現像剤と前記像担持体との接触領域において、前記像担持体を導電性スリーブとし、前記現像剤担持体と前記導電性スリーブとの間に400[V]の電位差を与えた時に計測される体積抵抗値をρ、前記抵抗検出手段により検出される前記現像剤の体積抵抗値をρ、比例定数をaとしたときに成り立つρとρの関係式ρ=aρにおいて、ρ=5.8×1010[Ω・cm]としたときに求められるρを、前記規定の体積抵抗値とする構成であってもよい。
また、前記現像ユニット交換フローにおいて、前記画像形成装置の表示部に、現像ユニットの交換を促すメッセージの表示、あるいは警告ランプの表示を行う構成であってもよい。
また、前記画像形成装置は、さらにネットワークを利用して、装置のメンテナンスをサポートするサービスセンターに信号を送信する信号送信機能を備えており、前記現像ユニット交換フローにおいて、現像ユニットの交換を促す警告信号を前記信号送信機能によりサービスセンターに送信する構成であってもよい。
また、前記画像形成装置は、さらに現像剤交換手段を備え、前記現像剤交換フローにおいて、前記現像剤交換手段により前記現像剤を交換する構成であってもよい。
また、前記画像形成装置は、さらに前記現像剤を前記現像ユニットから回収する回収ユニットと、未使用の現像剤を収容し、前記現像ユニットに前記未使用の現像剤を供給する供給ユニットとを備え、前記現像剤交換手段は、前記現像剤交換フローにおいて、まず所定量の前記現像剤を前記現像ユニットから前記回収ユニットに回収し、次に回収された前記現像剤と同量の前記現像剤を前記供給ユニットから前記現像ユニットに供給する構成であってもよい。
また、前記供給ユニットには、前記現像剤の交換の際に回収、供給される前記現像剤の前記所定量の整数倍の前記現像剤が収容されており、かつ前記回収ユニットは、少なくとも前記供給ユニットに収容されている前記現像剤を収容できる容量を有していてもよい。
また、前記現像剤交換手段は、交換作業回数をカウントし、記憶するカウント部と、交換可能回数を記憶した記憶部と、前記カウント部においてカウントし、記憶された前記交換作業回数と、前記記憶部に記憶された前記交換可能回数とを比較する比較部とを備え、前記交換作業回数が前記交換可能回数に達した時に、前記回収ユニットと前記供給ユニットの交換が必要であることを、前記画像形成装置の表示部に表示する構成であってもよい。
また、前記画像形成装置は、ネットワークを利用して、装置のメンテナンスをサポートするサービスセンターに信号を送信する信号送信機能を備えており、前記現像剤交換手段は、交換作業回数をカウントするカウント部と、交換可能回数を記憶した記憶部と、前記カウント部においてカウントし、記憶された前記交換作業回数と前記記憶部に記憶された前記交換可能回数とを比較する比較部とを備え、前記交換作業回数が前記交換可能回数に達した時に、前記回収ユニットと前記供給ユニットの交換が必要であることを、前記信号送信機能によりサービスセンターに送信する構成であってもよい。
また、前記現像剤交換手段は、前記回収ユニットおよび前記供給ユニットの交換を検知するユニット交換検知部を備え、前記ユニット交換検知部において前記回収ユニットおよび前記供給ユニットの交換を検知した際に、前記カウント部に記憶された前記交換作業回数をリセットする構成であってもよい。
最後に、上記実施形態にかかる画像形成装置の各ブロック、特に、抵抗検出部14、抵抗比較部15、電流計測部18、トナー濃度検出部22、信号送信部110、現像剤交換部120、カウント部130、回数比較部132、ユニット交換検知部150およびそれらに含まれる各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、上記実施形態にかかる画像形成装置は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像形成装置の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読取り可能に記録した記録媒体を、上記画像形成装置に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、画像形成装置を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態や各実験例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の画像形成装置は、キャリアを含む二成分現像剤を用いた電子写真式画像形成システムを適用した、例えば、レーザープリンタや複写機、複合機などに広く適用することができる。
本発明に係る画像形成装置における、二成分現像剤の劣化を判別し、劣化時に二成分現像剤の交換を促す構成の一例を示す概略構成図である。 本発明に係る画像形成装置の主要な構成の概要を示す模式図である。 本発明に係る画像形成装置に用いられる磁性キャリアの体積抵抗率の減少傾向の一例を示すグラフである。 磁性キャリアの体積抵抗率を導出する過程を説明する際の補足図である。 本発明に係る画像形成装置の二成分現像剤の抵抗を測定するための対向電極を回転可能な導電性金属スリーブとしたときの構成の概要を示す模式図である。 二成分現像剤のトナー濃度と動的抵抗との相関の一例を示すグラフである。 同一コアに対して異なるコーティングを施した磁性キャリアを用いた二成分現像剤について、像担持体表面におけるA4用紙一枚当りのキャリア付着個数の現像バイアス依存性をそれぞれ測定した結果を示すグラフである。 同一コアに対して異なるコーティングを施した磁性キャリアを用いた二成分現像剤について、現像バイアスを400Vとした場合の二成分現像剤の体積抵抗率とキャリア付着個数との相関を示した図である。 体積抵抗率測定時の対向電極として異なる部材を用いた場合の、電極間電位差と体積抵抗率との相関の一例を示した図である。 本発明に係る画像形成装置において、二成分現像剤の劣化を判別し、劣化時に現像ユニットの交換を促すメッセージあるいは警告ランプを表示させる装置の構成を示す概略構成図である。 本発明に係る画像形成装置において、二成分現像剤の劣化を判別し、劣化時に現像ユニットの交換を促す信号をサービスセンターに送信する装置の構成を示す概略構成図である。 本発明に係る画像形成装置において、二成分現像剤の劣化を判別し、劣化時に現像剤の交換を行う現像剤交換手段を有した装置の構成を示す概略構成図である。 本発明に係る画像形成装置において、現像剤交換手段を所定回数実効した後に、回収ユニットおよび供給ユニットの交換を促すメッセージあるいは警告ランプを表示させる装置の構成を示す構成図である。 本発明に係る画像形成装置において、現像剤交換手段を所定回数実効した後に、回収ユニットおよび供給ユニットの交換を促す信号をサービスセンターに送信する装置の構成を示す概略構成図である。 本発明に係る画像形成装置において、回収ユニットおよび供給ユニットの交換が行われた後に、現像剤の交換作業回数をリセットする機能を有した装置の構成を示す概略構成図である。 従来の二成分現像剤を使用した画像形成装置において、現像剤担持体と像担持体との間に作用する電界によって生じる誘導帯電現象を説明する図である。 体積抵抗率の異なる2種類の磁性キャリアを含む二成分現像剤を使用した画像形成装置を用いた場合の、像担持体表面におけるA4用紙一枚当りのキャリア付着個数の現像バイアス依存性を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
10 現像ユニット
11 二成分現像剤(現像剤)
12 現像剤担持体
13 現像剤規制部材(対向電極)
14 抵抗検出部(抵抗検出手段)
15 抵抗比較部(抵抗比較手段)
16 抵抗記憶部
17 制御部(制御手段)
18 電流計測部(電流計測手段)
21 像担持体
22 トナー濃度検出部(トナー濃度検出手段)
50 導電性金属スリーブ(対向電極)
51 クリーニングブレード
100 表示部
110 信号送信部(信号送信手段)
111 サービスセンター
120 現像剤交換部(現像剤交換手段)
121 回収ユニット
122 供給ユニット
130 カウント部(回数計測手段)
131 回数記憶部
132 回数比較部(回数比較手段)
150 ユニット交換検知部(ユニット交換検知手段)
160 キャリア
161 トナー

Claims (15)

  1. 内部に磁界発生手段が配置され、回転可能な非磁性かつ導電性のスリーブを備え、表面にキャリアおよびトナーを含む現像剤を保持する現像剤担持体と、上記現像剤担持体上に保持される上記現像剤の像担持体への供給量を規制する現像剤規制部材とを含む現像ユニットを有し、上記現像ユニットから上記像担持体へ供給される上記現像剤により、上記像担持体表面に形成された静電潜像を顕像化する画像形成装置において、
    上記現像剤担持体の表面に保持された上記現像剤の体積抵抗率を検出する抵抗検出手段と、
    画質不良を引き起こす上記像担持体へのキャリア付着が発生する上限値を表す、予め設定された体積抵抗率を記憶する抵抗記憶部と、
    上記抵抗検出手段により検出された上記現像剤の体積抵抗率、および、上記抵抗記憶部に記憶されている上記設定された体積抵抗率を比較する抵抗比較手段と、
    上記現像剤の体積抵抗率が上記設定された体積抵抗率を下回った場合には、上記現像剤または上記キャリアを交換するための処理を実行する制御手段とを備え
    上記抵抗検出手段は、上記現像剤担持体と対向電極との間において上記現像剤中を流れる電流値Iを計測する電流計測手段を備え、
    上記現像剤担持体の電位Vdと上記対向電極の電位Voとの電位差V=|Vd−Vo|、および、上記現像剤中を流れる電流値Iから、抵抗値RをR=V/Iの式により算出すると共に、
    上記現像剤担持体の表面に保持された上記現像剤と上記対向電極との接触面積をS〔cm 〕、上記現像剤担持体と上記対向電極とのギャップをd[cm]としたときに、体積抵抗率ρ[Ω・cm]をρ=R・S/dの式により算出し、
    上記対向電極は、上記現像剤担持体の回転方向とは反対方向に回転可能な導電性金属スリーブであって、
    上記導電性金属スリーブには、該導電性金属スリーブの表面に付着する上記キャリアまたは上記トナーを掻き落とすクリーニングブレードが設けられ、
    上記導電性金属スリーブは、上記現像剤担持体の回転方向に対して、上記現像剤規制部材よりも下流側、かつ上記現像剤担持体と上記像担持体との対向部よりも上流側に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記現像剤担持体の電位Vdおよび上記対向電極の電位Voは、上記トナーの帯電極性が正の場合にはVo>Vdの関係を、上記トナーの帯電極性が負の場合にはVo<Vdの関係をそれぞれ満たすことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 上記現像ユニットは、上記現像剤の重量に対するトナー重量の比で表されるトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段をさらに含み、
    上記抵抗検出手段は、上記トナー濃度検出手段により検出されたトナー濃度が予め設定されたトナー濃度を満たしている場合に、上記現像剤の体積抵抗率を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 上記像担持体と上記現像剤担持体上に保持される上記現像剤との接触領域において、上記像担持体を導電性スリーブとし、上記現像剤担持体と上記導電性スリーブとの間に400[V]の電位差を与えたときに計測される体積抵抗率をρ 、上記抵抗検出手段により検出される上記現像剤の体積抵抗率をρ 、比例定数をaとしたときに成り立つρ とρ との関係式ρ =aρ において、ρ =5.8×10 10 [Ω・cm]としたときに求められるρ を、上記設定された体積抵抗率とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 上記制御手段は、上記現像ユニットの交換が必要である旨の信号を出力する、または、警告ランプの点灯命令を出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 上記制御手段からの制御信号に基づいて、ネットワークを介して、自装置のメンテナンスをサポートするサービスセンターに信号を送信する信号送信手段をさらに備え、
    上記信号送信手段は、上記現像ユニットの交換を促す信号を上記サービスセンターに送信することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 上記制御手段からの制御信号に基づいて、上記現像剤を交換するための処理を実行する現像剤交換手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 上記現像剤を上記現像ユニットから回収する回収ユニットと、未使用の現像剤を収容すると共に上記現像ユニットに該未使用の現像剤を供給する供給ユニットとをさらに備え、
    上記現像剤交換手段は、所定量の現像剤を上記現像ユニットから上記回収ユニットに回収させた後、該回収された現像剤と同一量の現像剤を上記供給ユニットから上記現像ユニットに供給させることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 上記供給ユニットは、上記現像剤の交換の際に回収および供給される上記所定量の現像剤の整数倍の量の現像剤を収容し、
    上記回収ユニットは、少なくとも上記供給ユニットに収容されている現像剤を収容できる容量を有することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 上記現像剤交換手段は、現像剤の交換作業の回数を計測する回数計測手段と、予め設定された交換可能回数を記憶した回数記憶部と、上記回数計測手段により計測された交換作業回数および上記回数記憶部に記憶された交換可能回数を比較する回数比較手段とを備えると共に、
    上記交換作業回数が上記交換可能回数に達したときに、上記回収ユニットおよび上記供給ユニットの交換が必要である旨の信号を出力する、または、警告ランプの点灯命令を出力することを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
  11. 上記現像剤交換手段は、現像剤の交換作業の回数を計測する回数計測手段と、予め設定された交換可能回数を記憶した回数記憶部と、上記回数計測手段により計測された交換作業回数および上記回数記憶部に記憶された交換可能回数を比較する回数比較手段と、ネットワークを介して、自装置のメンテナンスをサポートするサービスセンターに信号を送信する信号送信手段とを備え、
    上記信号送信手段は、上記交換作業回数が上記交換可能回数に達したときに、上記回収ユニットおよび上記供給ユニットの交換が必要である旨の信号を上記サービスセンターに送信することを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
  12. 上記現像剤交換手段は、上記回収ユニットおよび上記供給ユニットが交換されたことを検知するユニット交換検知手段をさらに備え、
    上記ユニット交換検知手段は、上記回収ユニットおよび上記供給ユニットの交換を検知したとき、上記交換作業回数をリセットする信号を上記回数計測手段に送信することを特徴とする請求項10または11に記載の画像形成装置。
  13. 内部に磁界発生手段が配置され、回転可能な非磁性かつ導電性のスリーブを備えた現像剤担持体の表面に、キャリアおよびトナーを含む現像剤を保持させ、現像剤規制部材により当該現像剤の像担持体への供給量を規制して、当該現像剤により像担持体表面に形成された静電潜像を顕像化する画像形成方法において、
    上記現像剤担持体の表面に保持された上記現像剤の体積抵抗率を検出する抵抗検出ステップと、
    画質不良を引き起こす上記像担持体へのキャリア付着が発生する上限値を表す、予め設定された体積抵抗率を記憶する抵抗記憶部と、
    上記抵抗検出ステップにより検出された上記現像剤の体積抵抗率と、上記抵抗記憶部に記憶されている上記設定された体積抵抗率とを比較する抵抗比較ステップと、
    上記現像剤の体積抵抗率が上記設定された体積抵抗率を下回った場合には、上記現像剤または上記キャリアを交換するための処理を実行する制御ステップとを含み、
    上記抵抗検出ステップは、上記現像剤担持体と対向電極との間において上記現像剤中を流れる電流値Iを計測する電流計測ステップを備え、
    上記現像剤担持体の電位Vdと上記対向電極の電位Voとの電位差V=|Vd−Vo|、および、上記現像剤中を流れる電流値Iから、抵抗値RをR=V/Iの式により算出すると共に、
    上記現像剤担持体の表面に保持された上記現像剤と上記対向電極との接触面積をS〔cm 〕、上記現像剤担持体と上記対向電極とのギャップをd[cm]としたときに、体積抵抗率ρ[Ω・cm]をρ=R・S/dの式により算出し、
    上記対向電極は、上記現像剤担持体の回転方向とは反対方向に回転可能な導電性金属スリーブであって、
    上記導電性金属スリーブには、該導電性金属スリーブの表面に付着する上記キャリアまたは上記トナーを掻き落とすクリーニングブレードが設けられ、
    上記導電性金属スリーブは、上記現像剤担持体の回転方向に対して、上記現像剤規制部材よりも下流側、かつ上記現像剤担持体と上記像担持体との対向部よりも上流側に配置されていることを特徴とする画像形成方法。
  14. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像形成装置を動作させる画像形成プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための画像形成プログラム。
  15. 請求項14に記載の画像形成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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