JP4094068B2 - 光学的回折マークを識別する装置 - Google Patents

光学的回折マークを識別する装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4094068B2
JP4094068B2 JP50149599A JP50149599A JP4094068B2 JP 4094068 B2 JP4094068 B2 JP 4094068B2 JP 50149599 A JP50149599 A JP 50149599A JP 50149599 A JP50149599 A JP 50149599A JP 4094068 B2 JP4094068 B2 JP 4094068B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
photodetector
mark
photodetectors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP50149599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002503368A5 (ja
JP2002503368A (ja
Inventor
スタウフ・ルネ
トンプキン・ウェイン・ロバート
Original Assignee
オーファウデー キネグラム アクチエンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オーファウデー キネグラム アクチエンゲゼルシャフト filed Critical オーファウデー キネグラム アクチエンゲゼルシャフト
Publication of JP2002503368A publication Critical patent/JP2002503368A/ja
Publication of JP2002503368A5 publication Critical patent/JP2002503368A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4094068B2 publication Critical patent/JP4094068B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/10544Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation by scanning of the records by radiation in the optical part of the electromagnetic spectrum
    • G06K7/10821Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation by scanning of the records by radiation in the optical part of the electromagnetic spectrum further details of bar or optical code scanning devices
    • G06K7/1094Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation by scanning of the records by radiation in the optical part of the electromagnetic spectrum further details of bar or optical code scanning devices the record carrier being at least partially of the hologram type
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/08Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code using markings of different kinds or more than one marking of the same kind in the same record carrier, e.g. one marking being sensed by optical and the other by magnetic means
    • G06K19/10Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code using markings of different kinds or more than one marking of the same kind in the same record carrier, e.g. one marking being sensed by optical and the other by magnetic means at least one kind of marking being used for authentication, e.g. of credit or identity cards
    • G06K19/16Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code using markings of different kinds or more than one marking of the same kind in the same record carrier, e.g. one marking being sensed by optical and the other by magnetic means at least one kind of marking being used for authentication, e.g. of credit or identity cards the marking being a hologram or diffraction grating
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/10544Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation by scanning of the records by radiation in the optical part of the electromagnetic spectrum
    • G06K7/10712Fixed beam scanning
    • G06K7/10722Photodetector array or CCD scanning

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)
  • Optical Transform (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Description

本発明は、請求の範囲第1項と第4項のおいて書きにおいて述べられた種類の光学的回折マークを機器により識別する装置に関する。
光学的回折マークを機器により識別するこの種の装置は、対応する光学的回折マークを含むセキュリティ特徴部をもった、書類、郵便切手、紙幣、身分証明書、パスポートなどの真贋を調べるのに適している。
ドイツ公開公報第2352366号には、レンズを有した対応する光学装置によりフーリエ変換を利用して透明なセキュリティ構造を読み取る読み取り装置の基本的な構成が記載されている。プリズムで実現される巨視的なセキュリティ構造に垂直に入射する平行な光は、屈折によって偏向される。同じ方位角の方向の同一のプリズムによって平行光束の光が偏向され、光学装置によって光学装置の焦点面上に集光される。焦点面で光強度が分布することにより識別特徴部が形成される。
ドイツ公開公報第2538875号から知られた読み取り装置はフーリエ変換を利用して、光を照射することにより同じ形の回折格子の所定のレリーフ構造を識別している。読み取り装置は種々の高次の回折次数で回折された光線の強度を比較し、回折格子に用いられているレリーフの断面形状を検査することができる。真贋の識別に関する安全性は、連続する回折格子を順次読み取るか、あるいは基板に配置された回折格子上の所定の種々の場所を平行して検査する複数の読み取り装置を用いることにより高められる。
スイス特許第653160号には、コード化された種々の回折構造をもち同時に照明される複数の部分領域を有する真贋特徴部を読み取るドイツ公開公報第2538875号に記載された読み取り装置の改良が記載されている。回折構造で回折された光は、光学手段によってその焦点面に集光される。焦点面上の光の強度が強い位置は、種々の回折構造の空間周波数や方位角などのパラメータだけで決定される。これらの位置が所定に配置された受光器の位置と一致する場合は、真贋特徴部として識別される。
さらに、米国特許第4034211号及び米国特許第4023010号には、回折格子の一部のみを照明する細い光線を用いて同じ大きさの連続する回折格子からなるデータ部を順次光学的に走査するための読み取り装置が記載されている。これらの公報には、例えば読み取り面に対して回折格子面が傾いたり、回折格子面の読取り面に対する間隔が大きくあるいは小さくなったとき、光学走査時に通常起こりうる誤差が指摘されている。間隔誤差の影響は公知の光学フーリエ変換装置により除去される。
EP−0718834A2には、高記録密度(ビット/cm2)を有する光学的記録部並びに複数の回折格子によって構成されたデータ記録部に含まれる一連の情報パターンを確実に読み取る読み取り装置が記載されている。
これら全ての読み取り装置では、回折パターンの読み取りをそもそも可能にするために、データ記録部を正確に案内し、データ記録部の回折パターンを正確に位置合わせすることが必要になる。以前から使用されている読み取り装置では、所定に配置されたミラーやプリズム面により読み取り装置が簡単に誤検出を犯してしまうことを排除することはできない。
スイス特許第653162号による読み取り装置は、回折格子を照射する光の波長を周期的に変化させたときの回折角度の変化を検出することにより、そのような誤検出を排除している。
複製が極めて困難なセキュリティ特徴部並びにそれを反射性回折格子を有する面要素から作成することがEP−105099、EP−169326並びに米国特許第5032003号に記載されている。回折格子は入射する白色光を反射して、所定の方位角度で種々の回折次数に回折させる。輪郭形状、空間周波数並びに方位角の方向などの回折格子の格子パラメータが回折特性を決定する。機器により読取り可能な情報を、この種のセキュリティ要素のパターンに分からないように組み込むために、非対称性な輪郭形状を用いることがEP−360969A1並びにEP−366858A1に開示されている。これらの公報には、輪郭形状の非対称性を識別できる読み取り装置の概略的な実施例も示されている。
本発明の課題は、光学的に回折するセキュリティ特徴部を有するデータ記録部を読み取る安価で簡単な構成の光学読み取り装置で、この光学的な特徴を同時に、しかもデータ記録部の位置合わせに対する要件を厳しくすることなく、機器により読み取ることができる装置を提供することである。
本発明によれば、この課題は、請求の範囲第1項並びに第4項の特徴により解決される。好ましい実施形態が従属請求項に記載されている。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
図面において、
第1図は、読み取り装置の断面、
第2図は、評価処理、
第3図は、セキュリティ特徴部を有する書類、
第4図は、焦点面の光パターン、
第5図は、光源、
第6図は、外部光を抑圧するための装置、
第7図は、光検出器の異なる配置を有する読み取り装置、
第8図は、斜め照明の読み取り装置
を示す。
図1において、1は光源、2は光学的な収束素子、3は書類、4はセキュリティ要素、5ないし6は、第1図の図面で収束素子2の光軸7の左ないし右に示した光検出器、8は収束素子2の光源1側の焦点面8’が回折面100と交わる交差線を示す。回折面100は、記述をよりよくする目的だけに考えられて図示したもので、光検出器5、6から形成される一対の光検出器並びに光軸7により定められる。両光検出器5と6は、光軸7に対して対称に配置されており、従って光軸7に対して等距離Rになっている。収束素子2としては、レンズ、凹面鏡、ホログラム、回折格子などが利用できる。焦点面8’は収束素子2の収差のために平面ではなく、回折面100とともに湾曲した交差線8を共有する湾曲面となる。
光源1では、例えば、レーザ、レーザダイオード、発光ダイオード(LED)あるいはカラーフィルタを備えた白熱電球により、赤外線及び/又は可視光スペクトルからなる所定の波長λのほぼ単色光線が発生される。ここでは不図示の光源1の射出光学系により光源1の光束は、収束素子2の焦点面に集光されるので、光束は扇状に広がり円錐光束9になり、その頂点は交差線8上にあって、収束素子2の有効開口を大部分照明する。収束素子2は、円錐状に入射する光線から収束素子2の有効開口によって限定される平行光束10を発生する。平行光束10は、円錐光束9の延長光軸に平行になっており、書類3の一部並びに書類に取り付けられたセキュリティ要素4を静的に照明する。好ましくは、開口が大きい収束素子2が用いられる。というのは、光束10の直径は開口に関係するし、セキュリティ要素4ないし書類3に光束10を整合させる要件が少なくなるからである。円錐光束9の軸は、第1図には簡単のためにそうしたが、光軸7と一致する必要はない。
セキュリティ要素4は、代表的には、書類に貼付され、反射性回折構造を有する多数の埋め込み面要素を備えたプラスチックからなる積層物であり、回折構造の幾つかあるいは全ては、読み取り装置により識別可能な情報を有する光学的な回折効果をもつマーク11として用いられる。面要素により、積層物の透明な被覆層を介して視覚によっても認識できる冒頭の文献から公知のパターンの一つが形成される。この種の積層物の実施例はEP−401466から公知である。また、同時のスイス出願1368−97に光学マーク11の実施例が記載されている。
平行光束10は、光学的な回折効果を有する第1のマーク11を備えた矢印で図示の2つの部分面に垂直に入射する。これらは、同じ格子パラメータ(方位角φ、輪郭形状、空間周波数など)を有し、方位角φの方向は回折面100に平行になっている。部分面はセキュリティ要素4の面の種々の場所に分布しており、そのパターンと一体になっている。マーク11を有する全体の面は、好ましくは複数の部分面に分割されており、それによりマーク11は被覆層が損傷しても安全になっている。第1のマーク11により、例えば回折次数がm=±1の場合、波長λの入射光は、入射光束10に対称に回折角度±αで回折される。マーク11を有する各部分面からは回折面100で回折角度±αで回折された平行光が収束素子2に入射する。よく知られているように、平行光線は収束素子2を通過した後、焦点面8’上で単一の点13ないし14に集光し、その光軸7からの距離rは、平行光線と光軸7間の角度によって決定される。従って、収束素子2により、回折角度−αで回折された光15から全体面の点状の1次像が交差線8上に形成され、そこに光を電流に変換するための光検出器5の有効面12が配置される。また、回折角度+αで回折された光16は同様に光検出器6の有効面12’に集光する。
ほかのマーク11が異なる空間周波数を有する場合には、照明が同じであると、異なる回折角度で回折が起こり、その角度の値はαの値と異なるので、回折光は例えば、光軸7に対称に位置する点13と14に集光する。光軸7に対する距離rは距離Rと異なっている。これに対して、ほかの光学マークの方位角φの方向が面100から外れる場合には、回折光の両焦点は焦点面8’上にあるが、回折面100から方位角φだけ向きが変わる。
マーク11も含めて、光学的な回折効果のあるセキュリティ要素4の全ての面要素で回折された光により、光束10の部分面の場所に無関係に、照明光の波長λ、回折角度並びに格子パラメータに応じて収束素子2により1次像が焦点面8’に形成される。その場合、同じ回折次数の両焦点は、極座標r、φ並びにr、φ+180°を有する。
座標系の原点は、光軸7ないしゼロ次の回折光が焦点面8’と交わる点である。両光検出器5、6の有効面12、12’により回折光15、16の受光立体角が決まる。受光面の中心は極座標R、φ並びにR、φ+180°を有するので、第1のマークの部分面で回折され、受光面に集束された光線だけが受光され、他の光学マークからの回折光は受光することができない。
光検出器5と6により、その有効面12、12’に入射する回折光15ないし16は、回折光15、16の強度に比例した電気信号に変換される。光検出器5の信号S1ないし光検出器6の信号S2はリード線を介して評価ユニット17に供給される。評価ユニット17により両電気信号S1とS2から少なくとも相対差RD=(S1−S2):(S1+S2)が形成される。
信号RDがゼロと異なる場合は、マーク11は非対称な格子輪郭を有し、符号(RD)関数は面100の方位角φの方向を示している。
好ましくは、評価ユニット17により光源1の強度が制御され、それにより光検出器5、6並びに光源1は最適な領域で動作するようになる。フォトセル18は、光源1の強度を監視し、光源1で発生する光束の所定分を測定する。リード線19を介して評価ユニット17に供給されるフォトセル18の出力信号ASを用いて光源1により発生する光束が制御される。発光ダイオード(LED)から光が発生される場合は、制御は単に供給線20を介してLEDに供給される電流の大きさを介して行われる。
一対の光検出器5、6により検出されるマーク11の部分面は所定の最小限の面積を有するので、光検出器5、6により十分な大きさの電気出力信号S1、S2が発生する。好ましくは、フォトセル18の出力信号ASを用いて光検出器5、6の出力信号S1とS2が標準化される。すなわち、比S1/AS並びにS2/ASが形成される。これらの信号S1/AS、S2/ASは光束10の実効強度には無関係であるが、同じマーク11を有する全ての部分面の和並びにセキュリティ要素4の全体の状況に関係する。
第2図には、回折面100における一対の光検出器の出力信号X=S1ないしX=S1/AS並びにY=S2ないしY=S2/ASの処理が図示されている。評価ユニット17(第1図)は、両出力信号の和、すなわちX+Y、並びに相対差、すなわちRD=(X−Y):(X+Y)が関連する許容範囲S、N及びPにあるかを検査する。和信号X+Yが許容範囲の値Sをとるときには、第1のマーク11(第1図)は、所定の最小総面積、並びに回折面100の光検出器5、6用の格子パラメータを有する対称ないし非対称なレリーフ構造を有している。相対差RDが負であり、許容範囲Nにある場合には、レリーフ構造は非対称であり、右側の光検出器6が左側の光検出器5よりも強く照明される。相対差RDが正の値であり、許容範囲Pにある場合には、レリーフ構造は同様に非対称であるが、方位角は180°大きいφ’=φ+180°となる。この場合は、左側の光検出器5の光強度が右側の光検出器6のものよりも大きくなる。これに対して、相対差RDが範囲NとPの値の間にある場合、すなわち、実質的にほぼゼロに等しい場合で、和信号X+Yが許容範囲Sである場合には、両光検出器5、6は、対称的なレリーフ構造での光の回折の場合のように、ほぼ同じ強さで照明される。
これに対して、和信号X+Yが許容範囲Sの下限値Uに達しない場合には、両光検出器5と6はわずかの強度の光しか受光しない。この場合、回折面100の光検出器5、6用の格子パラメータを有する光を回折するレリーフ構造は、所定の最小総面積に達しない。このレリーフ構造に代えて、例えば、光沢のない構造、垂線が光束10に平行になるようにされた平坦な鏡面、他の格子パラメータを有するレリーフ構造、印刷技術で塗布される顔料など、あるいは積層物の反射層の透明な窓をセキュリティ要素4(第1図)内の光学マーク11として用いることもできる。また、「所定のレリーフ構造無し」の結果を評価ユニット17において他の処理に用いることもできる。
これに対して、和信号X+Yが下限値Uを超えるが、和信号X+Yが許容値S外であるか、あるいは相対差RDの絶対値が上限値Lより大きい場合には、評価ユニット17は信号X、Yを無視して、更に処理が行われるのを停止する。というのは、傾斜した鏡面でまぶしい光線が発生するときのように、光検出器5、6の一方あるいは両方が過剰な大きさの光を受光しているからである。RDの値がゼロからかなりずれており、また範囲NとPでない場合も、さらに処理が行われるのを停止する。
従って、一つの回折面並びに一つの光検出器対により識別可能な光学マーク11の数は4つ、すなわち対称的なレリーフ構造、2つの非対称的なレリーフ構造、そして所定のレリーフ構造無しの4つになる。回折面100に対する出力信号X、Yの処理の結果は数値C1でコード化される。例えば、所定のレリーフ構造無しに対しては、C1=0、対称的なレリーフ構造の場合は、C1=1、非対称的な両レリーフ構造の一つに対してC1=2ないしC1=3となる。
回折面100は、点13(第1図)及び点14(第1図)に第2の光検出器対を有することができ、他の光検出器対に無関係に、光学マーク11の4つの輪郭タイプを識別することができる。両検出器対に対する所定のレリーフ構造は、回折角度が相違するだけである。
回折面100と同様に記述できる複数の回折面100、101、102、103などを組み合わせると、異なるQの格子パラメータを有する光学マーク11を同時に検出することが可能になる。組み合わせにより、全体でQ個の光検出器対を有することになる。これらの回折面100、101、102、103などは光軸7で交差し、10°と90°間の角度で交わる。すなわち、同時に識別できる光学マーク11は少なくとも方位角φが異なる。これらの信号は同時に検出され、評価される。これにより、数値C1、C2、C3、C4、などに基づいて同時に機器により読み取り可能な情報に対する効果的な基盤が与えられる。データ処理ユニット21は、Qの光検出器対の各々に対して同時に実施される光学マーク11の認識結果を光検出器対qに関連した数値Cqで重み付けし、以下の指数を発生する。
Figure 0004094068
但し、q=1からQ
具体的な利用例に許容できる指数Zの値KSは、許容範囲S、P、N並びに限界値U、Lの値とともに、基準値としてデータ処理ユニット21のメモリ22に格納される。指数Zが許容値KSに含まれている場合には、指数Zはデータ処理ユニット21には知られている許容できる情報ないしセキュリティ要素4(第1図)のコード値である。このようにしてQ=4で256の組み合わせないしセキュリティ要素4を識別することができる。データ処理ユニット21は、例えば、セキュリティ要素4のコード値を検出した、あるいは検出しないなどの認識結果をリード線23を介して適当な形式で、例えば表示装置、分類あるいは計数装置などに送出する。
非対称的な回折構造は、その輪郭形状に対応して所定の相対差RDを有し、例えば、第1の輪郭の場合には、相対差RDの値は第1の範囲0.3<RD<0.6にあり、第2の輪郭の場合には、第2の範囲0.7<RD<0.8にある。なお、これらの限界値は、両範囲が重ならないことを示すための単なる例である。この場合、値RDはN1あるいはN2ないしP1あるいはP2の値からでてくる。非対称的なレリーフ構造の場合、値RDの符号が相違するだけでなく、その絶対値|RD|も相違する。従って、数値Cの値の範囲は、C∈{0,1,…,(2・M+1)}として、絶対値|RD|で確実に識別可能な非対称なレリーフ構造の数Mに関係する。上記の例で、M=2とすると、6個の構造を識別することができる。K個の構造を識別でき、Q個の光検出器対が配置される場合には、指数は、総和
Figure 0004094068
q=1からQの全ての値にわたって加算
から計算される。
第3図において光源1が、冒頭で述べたスイス特許明細書第653162号に記載されているように、周期的に変化する波長λの発光光線を発生する場合には、それに対応して回折角度α(第1図)の値が変化する。例えば、緑の光線(λ≒535nm)から赤(λ≒656nm)に変化すると、回折角度αの値は大きくなり、回折光16’は、光16の光検出器6ではなく、光検出器6よりも光軸7から更に離れた第2の光検出器6’のところに入射する。すなわち、距離R’は距離R(第1図)よりも大きくなる。第3図では、見やすくするために、光軸7に対称な回折は図示されていない。同じことが、光検出器5、5’並びに回折角度−αで回折された光15(第1図)に対して当てはまる。評価ユニット17(第1図)によりまず波長λ1で照明したときのセキュリティ要素4の指数Z1が求められ、続いて波長λ2の光での指数Z2が求められる。セキュリティ要素4を良好に識別するためには、前後する2つの測定時においてそれぞれ指数Zは、使用した波長λ1、λ2の光に関連する多数の値KSから出てこなければならない。
書類3(第3図)は、ページ開きのノート24として図示されており、例えば、それはページにセキュリティ要素4を接着したパスポート24である。縫い閉じのためにパスポート24のページは、縫い閉じの方向に向かって湾曲が増大しており、セキュリティ要素4はその厚さがわずかであるため、それにならってしまう。セキュリティ要素4の表面の湾曲が場所的に変化するために、光束10の光線は垂直からずれた角度でマーク11(第1図)に入射する。第3図には、同じ2つのマークに対する光路が図示されており、その回折光は入射角度が異なるため、もはや平行でなく、発散する。回折光15、16ないし16’は単一の点13(第1図)に集束するのではなく、光軸7に対して異なる距離r(第1図)で焦点面8に入射する。同様な状況が、しわになった紙、例えば使用された紙幣あるいは有価証券などに見られる。この場合も、セキュリティ要素4は局所的に紙の表面になじみ、回折光15、16ないし16’は場所によって対応する回折面100からずれてしまう。このように傾いたマークで回折される光15、16ないし16’を確実に検出するために、光検出器5;5’;6;6’の有効面12(第1図)、12’(第1図)は好ましくは径方向並びに方位角の方向に延長される。方位角方向に延長させることにより、セキュリティ要素4ないし基板3、24の方位角が回折面100、101、102、103などに対して良好に整合してない場合でもマークの読み取りが可能になる。光検出器5、6、6’の有効面12、12’は予め決まっており、そのサイズ並びに形状は変化させることができないので、好ましくは、光検出器5、5’、6、6’の有効面12、12’の前に、所定の立体角で回折された光15、16、16’を集光し有効面12、12’に偏向する光学手段26、26’(プリズム、レンズ、フィルタ、ホログラム、回折格子など)を配置することができる。この立体角は焦点面8’上で光検出器5、6、6’の受光面を定める。サイズと形状(円環の一部、円形、扇形、矩形など)は使用目的に合わせる。第4図では、簡単にするために、受光面は円形A〜D、A’〜D’及びa〜d、a’〜d’として図示されている。
第3図で、平坦で透明なプレート、例えば、面平行な表面を有するガラスプレートにより収束素子2と反対側に表面のある読み取り面25が形成される。ガラスプレートにより検査すべき書類3に対して平坦な支持部ができ、またセキュリティ要素4の湾曲がなくなり、それにより回折光は良好に受光面に集束するようになる。さらにガラスプレートは光学部材を有する装置の内部を埃や指紋などから保護する。これは、特に、装置が上下逆にされ、光源1が、ガラスプレート上に乗って平坦にされたセキュリティ要素4を下方から照明するときに重要になる。ここで再び、光軸7が読み取り面25に垂直である必要はないことに注意しておく。
第4図には、光軸7で交差する4つの回折面100、101、102及び103を有する本装置の実施形態の焦点面8’が図示されている。第4図で光軸7は図面に対して垂直であり、無形の回折面100、101、102及び103は焦点面8’との交差線により図示されており、また光検出器対の受光面A、A’、B、B’C、C’D及びD’は円形の面として図示されている。これらの円形の面は、セキュリティ要素4が光束内に挿入された場合で、径方向の距離R1、R2が空間周波数ないし回折角度並びに光束10の波長λで定まる所定の値を有する場合に、方位角φないしφ+180°の対応する方向に整合された光学的な回折効果を有するセキュリティ要素4(第1図)のマーク11(第1図)からの回折光15(第1図)、16(第2図)が予想される領域を示す。
表1は、赤色光(λ=670nm)で読み取るための第4図装置のパラメータの組を例示する。光検出器はその受光面A、A’、B、B’、C、C’、D及びD’で図示されている。光検出器対A−A’、B−B’が同じ距離R1=9.9mmとなっている回折面100及び101間の交差角はβ=90°であり、光検出器A、A’ないしB、B’に対しては距離R1=9.9mmであり、光検出器C、C’ないしD、D’に対しては距離R2=16.6mmである次の回折面100と102ないし103と101間の交差角はそれぞれγ=30°となっている。従って、回折面102と103では、α−2γ=30°の角度になる。収束素子2(第3図)としては、Spindler & Hoyerの公称焦点距離25mmの色収差補正レンズNo.322284が用いられる。色収差補正レンズは開口が比較的小さいために、読み取り面25(第3図)と収束素子2(第3図)間の距離は約3mmとなる。
Figure 0004094068
第5図の実施形態では、光源1は波長λ1の光の光線源27のほかに、より大きな波長λ2の平行光束29を発生するレーザダイオード28を有する。光線カプラ(例えばダブルプリズム、ハーフミラーなど)30により、光線29は光線源27の光線31に平行に偏向される。光線29と31は、レンズ32により集光され、その場合、焦点は射出瞳33として焦点面8’にあり、円錐光束9の頂点を形成している。例えば、光学マーク11(第1図)は、前後した測定において光源1により、両波長λ1、λ2の一方で(単色で)交互に照明されるか、あるいは両波長λ1、λ2で同時に多色で照明される。マーク11の照明光の波長λがλ1から大きな波長λ2に変化すると、照明角度の大きさが大きくなり、回折光16(第3図)は、第4図において回折光16(第3図)の光検出器対A−A’、B−B’、C−C’、D−D’の受光面からΔRだけずれて点線で図示した光検出器対a−a’、b−b’、c−c’、d−d’の受光面に移動する。指数Z1、Z2は、8個の光検出器対(Q=8)のそれぞれからの出力信号X、Yから求められる。その場合、波長λ1で照明した場合に指数Z1が、また波長λ2で照明した場合に指数Z2が計算される。セキュリティ要素4(第3図)を多色照明した場合には、同じ回折面100、101、102ないし103の両光検出器対の受光面、例えば、A−A’、a−a’などに回折光が予想される。この場合には、Q=8とする一つの指数のみが求められる。状況によっては、好ましくは、光学手段26(第3図)、26’(第3図)に波長λ1、λ2を通過させるフィルタが設けられる。波長λ1、λ2の値の範囲は、電磁波の可視光及び赤外光スペクトルである。例えば、レーザダイオード28は、その構造に従ってλ=430nm(青)の範囲からλ≧1070nmの赤外光までにある波長λの単色光を発生する。赤外光は、例えば黒に着色した積層物の被覆層を通過するので、視覚により見ることができない光学マーク11の刻印レリーフ構造を光学的に検出することができ、情報を読み出すことができる。
スイス特許出願2172/96(WO98/10324)には、入射光の偏光面に依存する非対称性を有する回折格子が記載されている。この非対称性は、特に回折格子の線の間隔dが光源1(第5図)から発光される波長λの3倍より小さいときに顕著になる。この種の回折格子は、好ましくは、特に偽造防止に関する高度な要件を満たさなければならない光学マーク11に対して用いられる。光学マーク11は、更にセキュリティの特徴として回折光の強度が光線の偏光に顕著に依存している。第3図において光検出器5、5、6、6’の有効面12、12’の前に配置された光学手段26、26’がそれに対応して配置された偏光フィルタを有している場合には、光学マーク11は、同じ光検出器対A−A’、B−B’、C−C’、D−D’を用いてこのセキュリティの特徴を有しているかが検査される。
少なくとも光検出器対A−A’、B−B’、C−C’、D−D’の一つの前に対応して配置された偏光フィルタを有する装置は、体積ホログラム(H.J.Caulfieldの「光学ホログラフィハンドブック」頁202以降、Academic Press社、1979、ISBN0−12−165350−1)によるセキュリティ特徴部の複製をその偏光特性により偽造として検出することができる、という利点を有している。偏光フィルタの配置並びに偏光フィルタを装備した光検出器対の数は、光学マーク11に用いた偏光回折格子のパラメータに関係する。
例えば、光検出器5、5’の前に配置の偏光フィルタは、光検出器6、6’の前に配置の偏光フィルタに対して90°だけ回転して配置することができる。
光源1の他の実施形態は、第5図に図示した構成を有し、直線偏光の光を用いて光学マーク11を照明するように構成されている。偏光光源34ないし35には、レーザダイオード28並びに光線カプラ30が設けられる。光線源27は、第5図の図面で直線偏光の光線31を発生するように構成されており、また光束29の光は光線カプラ30で向きを変化された後光線31に平行になり、光線31に対して直交する方向に直線偏向される。光束10(第1図)の偏光面の方向は光源の種類から決まる。第1回目の測定時には、光束10の偏光面は、光線源27が投入されているので、光線31のものと同じである。続く測定時には、光束29だけが光学マーク11の照明に寄与するので、光束10の光の偏光面は第1回の測定時の偏光面に対して90°だけ回転する。2回の連続した測定からそれぞれ対応する偏光方向に対する指数Zが求められる。セキュリティ要素4を確実に識別するためには、指数Zが対応する偏光方向に対して予め求められた多数の値KSから得られるものでなければならない。それぞれの場合に、同じ波長λが用いられるので、偏光の作用を検出するために、他の光検出器対は必要でない。
光源1は、光線源27の代わりに、90°だけずれた第2の直線偏光光源35を有することができる。両光線カプラ30により光源34、35からの両光束29はレンズ32の光軸に平行にされる。
光線源27,28をオンオフする代わりに、光線カプラ30の前の各光路において機械的あるいは電磁気的なシャッターにより望ましくない光を遮断することができる。光源1(第1図)の仕様を高価なものにすることにより、波長λ並びに偏光とその方向に関する光の性質を変えることができる。光検出器対を設ける回折面100、101、102、103などの数並びに光源1の仕様は、識別すべきセキュリティ特徴部4(第1図)の大きさに関係する。
光学マーク11を識別するすべての装置と同様に、上述した装置も外部光の影響を受ける。第6図には、遮光部材を使用することなく、外部光を抑圧する好ましい装置が図示されている。光源1には、デジタルあるいはアナログの変調信号を用いて光束10の光強度を周波数fで変調する変調器36が設けられる。光学マーク11で回折された光15、16(第3図)、16’(第3図)も同様に周波数fで変調され、自然あるいは人工の散乱光とともに、光検出器5、5’、6、6’の光電変換器37の受光面12、12’(第3図)で受光され、電気信号に変換される。各光検出器5、5’、6、6’等は、更に変換器37の出力に接続されたハイパスフィルタ38、変調器36と接続され、変調信号を受信する復調器39並びにローパスフィルタ40を有する。変換器37の電気信号は、まず下方遮断周波数fUのハイパスフィルタ38を通過し、散乱光に起因する成分が除去される。ハイパスフィルタ38の後に残る信号は、変調信号を復調する復調器39に達する。復調器39の出力に設けられたローパスフィルタ40は、上方遮断周波数fOを有し、回折光15、16、16’により発生した有効信号を平滑化し、光検出器5、5’、6、6’の出力信号S1ないしS2として出力する。例示した実施形態では、周波数f=18.4kHzの場合、下方遮断周波数fU=2.7kHz並びに上方遮断周波数fO=1.0kHzが用いられる。
光源1が変調されるか、されないに無関係に、光源1の光線は例えば周期的にオンオフされる。評価ユニット17は、対応する信号を供給線20を介して変調器36に送り、光源1からの光束を制御する。その場合、測定サイクルは少なくとも測定期間と休止期間を有している。測定期間でのオン期間は電光のように極めて短時間に設定されるので、読み取り面25(第3図)で高速に搬送される紙幣あるいは有価証券などの書類3からセキュリティ要素4をほぼ静的に読み取り、識別することができる。測定サイクルのオン期間は、例えば、書類3により光バリアにより開始させることができる。
ざらざらした書類3、24(第3図)の紙の表面では、光束10により拡散性の散乱光が発生する。散乱光の成分は有効信号強度の数パーセント程度の強度を有し、上述した装置によってはこれを除去することはできない。そのため、好ましくは、評価ユニット17は第2図の処理の前に、光検出器5、6ないし6’から供給される出力信号S1ないしS2が限界値Gを超えているかを調べる。この限界値Gは、光束10によって照明された紙の表面からの散乱光により発生される信号レベルに対応する。散乱光のみによって発生した出力信号S1、S2は、限界値Gより小さく、評価ユニット17の入力の判別器41により抑圧することができ、更に処理されることはない。
第7図では、ハーフミラー42が円錐光束9に配置されるので、収束素子2(2重矢印線で図示)の光軸7(第1図)は例えば90°だけ偏向し、第2の光軸43を形成する。回折次数0並びに±1で回折された光44、15(第1図)、16(第2図)は、もはや焦点面8’に集光せず、セキュリティ要素4の1次像としての光パターンは第2の光軸43と直交する焦点面45上に結像される。光検出器面46を光軸7から更に離して配置しなければならないときには、焦点面45と光検出器面46間で第2の光軸43上に結像系47を配置する。結像系47の両焦点は2つの面45と46にある。光源1は、光線がほぼ垂直に入射する場合は、光束10により書類3並びにセキュリティ要素4を照明する。0次回折光で回折され書類3により反射された光44は焦点面45で第2の光軸43上の一点に集光され、結像系47により光検出器46上で第2の光軸43が通過する点48に結像される。一次回折次数で回折された光15、16は通過点48に対して対応する極座標r、φ及びr、φ+180°で光検出器面46に入射する。書類3が光束10に平行な回転軸で角度θだけ回転すると、光検出器面46上の光パターンは同様に通過点48を中心に回転する。すなわち、全ての座標値は、r、φ+θ及びr、φ+180°+θとなる。
個々の光検出器5、5’、6、6’の代わりに、好ましくは、光検出器面45に、例えばカムコーダーとして知られた光検出器アレイあるいは「電荷結合素子(CCD)」を用いることができる。光検出器アレイは、「電荷結合素子(CCD)」よりも評価ユニット17により高速に読み出すことができる。本発明では、検出器のタイプに無関係であるので、両方を以下ではCCD49ということにする。第5図で、単一のCCD49に代えて、2つあるいはそれ以上のCCD49を射出瞳33ないし光軸7(第1図)の周囲に配置することもできる。
第4図に基づいて読み取り装置に対するCCD49の好ましい応用例を説明する。CCD49は、1cm2以下のところに感光性変換器37(第6図)を有する500000個以上の検出セル50を備えた光検出器のブロックからなっている。表1の例では、638ライン/mmの空間周波数は距離R1に関連しており、986ライン/mmの空間周波数により距離R2が決まる。セキュリティ要素4がしわになっても光学マーク11からの光を確実に識別することができるようにするために、セキュリティ要素4(第1図)の他の回折素子に対して用いられる空間周波数に対して例えば±50ライン/mmの余裕を設けなければならない。マーク11(第3図)で用いた空間周波数はセキュリティ要素4の他の回折素子には用いられていないので、平均半径R1とR2を有する2つの円形リングK1、K2(2つの陰影を施した円形リングの断片として図示)内の検出セル50により受光される光は一義的にマーク11から出てきたものである。
第4図で光パターンは、例えば、両円形リングK1、K2内の照明された円形面AからDないしA’からD’並びに通過点48のスポットから形成される。セキュリティ要素4の方位角が変化すると、円AからDないしA’からDは通過点48を中心に両円形リングK1、K2上を定まったパターンで所定の形で移動する。セキュリティ要素4を傾けると、スポット51は移動し、光パターンは歪む。数学的な再変換により光パターンはその歪みがなくなり、許容基準パターンと比較されるかあるいは相関がとられる。CCD49に接続された評価ユニット17は、まず円AからDないしA’からD’で照明された検出セル50の正確な極座標r、φないしr、φ+180°を求め、光パターンの像をメモリ22(第2図)に生成し、この像をメモリ22に格納されている所定の基準パターンと比較する。基準パターンは、両円形リングK1、K2内で光軸7、43の両側に予想される回折光の少なくとも3対の強度中心点からなっている。両円形リングK1、K2に位置しない検出器50からの全ての信号はマーク11からのものではなく、抑圧される。CCD49の解像度が大きいために、照明された円AからDないしA’からD’のうち一つの出力信号XないしYは、隣接する多数の検出セル50から形成され、各円の座標は照明強度の中心点から計算される。円座標(r、φ)を有する出力信号Xと円座標(r、φ+180°)を有する出力信号Yにより信号対X、Yが形成され、これらの信号は、所定の格子パラメータを有する光学マーク11の回折光により発生されたものである。異なる格子パラメータを有する光学マークの数に対応して、第2図に図示した方法に従って解析される信号対が存在する。各信号対は光検出器対5、6ないし5’6’の両出力信号S1、S2に対応し、それに従って例えば、A−A’で示すことができる。メモリ22には、全ての出力信号S1とS2の群を得るために必要な他の基準値、例えば、半径R1、R2、円形リングK1、K2の幅、識別用の基準パターンなどが格納される。マーク11を良好に読み取るためには、これらは光束10だけになければならない。方位角の方向、読み取り面25からの距離(第3図)並びに書類3(第7図)の横方向の変位は影響はないが、書類3がかなり傾いた場合は補正しなければならない。
第8図には、読み取り面25(第3図)の垂線54に対して角度δ(好ましくは0°≦δ≦45°)だけ傾斜した照明軸52を有する読み取り装置が図示されている。この装置の利点は構成がコンパクトになることである。光源1からの光は円錐光束9に広がり、光学的な入力素子53(レンズ、凹面鏡、ホログラム、回折格子など)により平行光束にされる。反射され回折された光44及び15、16は収束素子2により焦点面45に移され、そこで光が光検出器5、5’、6、6’あるいはCCD49(第7図)に入射する。収束素子2の光軸7は垂線54に対して角度Φを形成しており、例えばδ=Φであり、照明軸52は、光軸7並びに垂線54と同じ面とすることができる。照明軸52並びに光軸7は、読み取り面25(第3図)において交差する限り、セキュリティ要素2上の半空間で任意の方向とすることができる。また、角度δ、Φは同じである必要はない(δ≠Φ)。角度δ、Φの選択はかなり自由であるが、識別すべき光学マーク11(第6図)の格子パラメータ並びに光源1の波長λに合わせる必要がある。上述した、単純な回折面100など(第1図)を有する回折特性は第8図の装置ではもはや当てはまらない。光束10の光が所定の格子で回折される方向は一般的に回折面ではなく、錐面にある。すなわち、焦点面45上の光パターンは垂直な光の入射に対して歪んでしまう。パターンは、R.Petitによって編纂された「格子の電磁気学的理論」Springer出版社、ベルリン、1980の「円錐回折」に関する実施例に従って角度δに関して計算され、メモリ22(第2図)に基準パターンとして格納される。CCD49の検出セル50からの信号の評価は、光パターンの像と基準パターンとを比較し、種々の光学マークに応じて検出器50(第4図)の信号を信号対X、Yと対にして関連付け、上述したように全ての信号X、Yを処理することにより行われる。
上述した例では、回折次数0、±1に関して述べたが、本発明の考えを逸脱することなく、例えば±2次の回折次数、あるいは−1次及び−2次の回折次数など他の回折次数の解析も行うことができる。

Claims (13)

  1. 読み取り面(25)に配置された基板(3;24)上のセキュリティ要素(4)の光学的回折マーク(11)を機器により同時に識別する装置であって、少なくとも所定の波長λの平行光(10)を読み取り面(25)に照射するための光源(1)と、前記マーク(11)で回折されないしは基板(3;24)で反射された光線(15;16;16’)を電気信号S1、S2に変換するための光検出器(5;5’;6;6’)と、前記マーク(11)と光検出器(5;5’;6;6’)間に配置された大開口の収束素子(2)とを備え、またそれぞれ2つの光検出器(5;6;5’;6’)からなる光検出器対(A−A’;a−a’;B−B’;b−b’;C−C’;c−c’;D−D’;d−d’)を少なくとも3つ有し、各2つの光検出器はその有効面(12;12’)が収束素子(2)の焦点面(8’ないし45ないし46)にあって収束素子(2)の光軸(7;43)に対称に配置されており、前記光検出器対と光軸(7;43)によって少なくとも3つの回折面(100;101;102;103)が定まり、更にリード線を介して供給される電気信号S1、S2を評価するための評価ユニット(17)を備えた装置において、
    光源(1)の射出瞳(33)が、光源(1)と読み取り面(25)間に配置された大開口の収束素子(2)の読み取り面(25)とは反対側の焦点面(8’)に位置していて、該収束素子は、射出瞳(33)から射出する円錐光束(9)から読み取り面(25)を照明する平行光束(10)を形成し、
    前記マーク(11)と光検出器(5;5’;6;6’)間に配置された収束素子(2)は、前記マーク(11)で回折されないしは基板(3;24)で反射された光線(15;16;16’)を収束素子(2)の焦点面(8’ないし45ないし46)にある光検出器(5;6ないし5’;6’)の有効面(12ないし12’)に集光させるように配置されており、
    前記評価ユニット(17)が、電気信号S1、S2の対から出力信号X、Yを形成し、かつ少なくとも光検出器対(A−A’;a−a’;B−B’;b−b’;C−C’;c−c’;D−D’;d−d’)の各々の出力信号X,Yから相対差RD=(X−Y):(X+Y)を計算し、計算された相対差RDによりセキュリティ要素(4)を識別するように構成されていることを特徴とする光学的回折マークを識別する装置。
  2. 少なくとも2つの光検出器対(A−A’;B−B’)は、収束素子(2)の光軸(7ないし43)に対称に第1の距離R1に配置されて、その回折面(100、101)が光軸(7ないし43)において交差角βで交差し、他の2つの光検出器対(C−C’;D−D’)は、光軸(7ないし43)に対称に第2の距離R2に配置されて、その回折面(102;103)が、光軸(7ないし43)において角度β−2γで交差し、前記4つの回折面(100;101;102;103)は、角度β並びにβ−2γを2等分する、光軸(7ないし43)も含む共通な面を有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。
  3. 光学的な収束素子(2)と各光検出器(5;5’;6;6’)の有効面(12;12’)間に、回折光(15;16;16’;44)を有効面(12;12’)に集光させ、かつ/あるいは、受光のために設定された光の性質(色、偏光)を選択するための光学素子(26;26’)が配置されることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載の装置。
  4. 読み取り面(25)に配置された基板(3;24)上のセキュリティ要素(4)の光学的回折マーク(11)を機器により同時に識別する装置であって、少なくとも所定の波長λの平行光(10)を読み取り面(25)に照射するための光源(1)と、前記マーク(11)で回折されないしは基板(3;24)で反射された光線(15;16;16’)を電気信号S1、S2に変換するための光検出器(5;5’;6;6’;50)と、前記マーク(11)と光検出器(5;5’;6;6’;50)間に配置された大開口の収束素子(2)とを備え、またそれぞれ2つの光検出器(5;6;5’;6’;50)からなる光検出器対(A−A’;a−a’;B−B’;b−b’;C−C’;c−c’;D−D’;d−d’)を少なくとも3つ有し、各2つの光検出器はその有効面(12;12’)が収束素子(2)の焦点面(8’ないし45ないし46)にあって収束素子(2)の光軸(7;43)に対称に配置されており、前記光検出器対と光軸(7;43)によって少なくとも3つの回折面(100;101;102;103)が定まり、更にリード線を介して供給される電気信号S1、S2を評価するための評価ユニット(17)を備えた装置において、
    光源(1)の射出瞳(33)が、光源(1)と読み取り面(25)間に配置された大開口の収束素子(2)の読み取り面(25)とは反対側の焦点面(8’)に位置していて、該収束素子は、射出瞳(33)から射出する円錐光束(9)から読み取り面(25)を照明する平行光束(10)を形成し、
    前記マーク(11)と光検出器(5;5’;6;6’;50)間に前記収束素子(2)が配置されていて、該収束素子は、前記マーク(11)で回折されないしは基板(3;24)で反射された光線(15;16;16’)を収束素子(2)の焦点面(8’ないし45ないし46)にある光検出器(5;6ないし5’;6’;50)の有効面(12ないし12’)に集光させるように配置されており、
    前記評価ユニット(17)は、光検出器(5;5’;6;6’;50)の電気信号S1、S2を読み取り、光学マーク(11)を照明したとき焦点面(8’ないし45ないし46)に発生する光パターンを識別するように構成されており、評価は、光検出器(5;5’;6;6’;50)により記録された光パターンとメモリ(22)に格納された基準パターンとを比較すること、並びに回折光線(15;16;16’)の強度に比例する出力信号X、Yの信号対を対応する電気信号S1、S2に関連付けることにより行われ、その場合前記信号対は、回折光線(15;16;16’)により所定の格子パラメータを有する光学マーク(11)の一つから発生されるものであり、
    評価ユニット(17)は前記光検出器対(A−A’;a−a’;B−B’;b−b’;C−C’;c−c’;D−D’;d−d’)のそれぞれの出力信号X、Yから相対差RD=(X−Y):(X+Y)を計算して、計算された相対差RDを用いてセキュリティ要素(4)を識別するように構成されていることを特徴とする光学的回折マークを識別する装置。
  5. 光源(1)の射出瞳(33)が照明軸(52)上で光学的な入力素子(53)の焦点に配置されており、光源(1)からの光は円錐光束(9)に広がって前記光学的な入力素子(53)により平行光束(10)となり、前記照明軸(52)並びに平行光束(10)が読み取り面(25)の垂線(54)に対して−δの角度だけ傾斜しており、前記収束素子(2)の光軸(7)が垂線(54)に対して+Φの角度をなし、前記照明軸(52)、垂線(54)並びに光軸(7)が同じ平面にあり、回折され反射された光線(15,16,16’,44)が前記収束素子(2)により光検出器面(45)に集光されることを特徴とする請求の範囲第1項又は第4項に記載の装置。
  6. 前記光検出器(5;5’;6;6’)の代わりにCCD(49)が用いられることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の装置。
  7. 評価ユニット(17)は、光源(1)の強度を監視するフォトセル(18)からの出力信号を用いて光源(1)から発生する光束を制御するように構成されていることを特徴とする請求の範囲第1項又は第4項に記載の装置。
  8. 光源(1)は波長λ1の光の光線源(27)と波長λ1より大きな波長λ2の光束(29)を発生するレーザダイオード(28)とから構成され、光源(1)は光源(1)から発生する光の波長λが前記波長λ1、λ2間で切り替わるように構成されており、前記マーク(11)は、前後した測定において光源(1)により両波長λ1、λ2の一方で単色で交互に照明されることを特徴とする請求の範囲第1項又は第4項に記載の装置。
  9. 光源(1)は波長λ1の光の光線源(27)と波長λ1より大きな波長λ2の光束(29)を発生するレーザダイオード(28)とから構成され、光源(1)は波長λ1、λ2の多色の色を発光するように構成されており、前記マーク(11)が光源(1)により両波長λ1、λ2で同時に多色で照明されることを特徴とする請求の範囲第1項又は第4項に記載の装置。
  10. 光検出器対の前に偏光フィルタが配置されており、一方の光検出器(5;5’)の前に配置された偏光フィルタは他方の光検出器(6;6’)の前に配置された偏光フィルタに対して90°だけ回転して配置されることを特徴とする請求の範囲第1項又は第4項に記載の装置。
  11. 光源(1)は、直線偏光した光線(31)を発生する光線源(27)と光束(29)を発生するレーザダイオード(28)とから構成され、光束(29)の光は光線カプラ(30)で向きを変化された後光線(31)と平行になって光線(31)に対して直交する方向に直線偏光され、光源(1)は、光源(1)から発光する光の偏光方向が互いに直交する2つの方向に切り替わるように構成されることを特徴とする請求の範囲第1項又は第4項に記載の装置。
  12. 光源(1)には、光源(1)からの光束の強度を周波数fで変調する変調器(36)が設けられることを特徴とする請求の範囲第1項又は第4項に記載の装置。
  13. 評価ユニット(17)は、
    出力信号XとYの全ての対から和信号X+Yと相対差RD=(X−Y):(X+Y)を形成する装置と、
    許容値KSと許容範囲S,P、Nの値を格納するメモリ(22)と、
    全ての和信号X+Yをメモリ(22)に格納された許容範囲Sの値と比較し、かつ全ての相対差RDをメモリ(22)に格納された負の相対差RDに対する許容範囲Nの値並びに正の相対差RDに対する許容範囲Pの値と比較して、各光検出器対に対して前記マーク(11)の識別結果を求める検査装置と、
    前記識別結果からセキュリティ要素(4)を示す指数Zを形成するユニットと、
    前記指数Zをメモリ(22)に格納された許容値KSと比較することによりセキュリティ要素(4)を識別するユニットと、
    を備えたデータ処理ユニット(21)を有することを特徴とする請求の範囲第1項又は第4項に記載の装置。
JP50149599A 1997-06-06 1998-06-03 光学的回折マークを識別する装置 Expired - Fee Related JP4094068B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH01367/97A CH693693A5 (de) 1997-06-06 1997-06-06 Vorrichtung zum Erkennen beugungsoptischer Markierungen.
CH1367/97 1997-06-06
PCT/EP1998/003302 WO1998055963A1 (de) 1997-06-06 1998-06-03 Vorrichtung zum erkennen beugungsoptischer markierungen

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002503368A JP2002503368A (ja) 2002-01-29
JP2002503368A5 JP2002503368A5 (ja) 2005-12-02
JP4094068B2 true JP4094068B2 (ja) 2008-06-04

Family

ID=4208768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50149599A Expired - Fee Related JP4094068B2 (ja) 1997-06-06 1998-06-03 光学的回折マークを識別する装置

Country Status (14)

Country Link
US (1) US6365907B1 (ja)
EP (1) EP0986795B1 (ja)
JP (1) JP4094068B2 (ja)
KR (1) KR100403420B1 (ja)
CN (1) CN1179300C (ja)
AT (1) ATE230868T1 (ja)
AU (1) AU738610B2 (ja)
CA (1) CA2297890C (ja)
CH (1) CH693693A5 (ja)
DE (1) DE59806870D1 (ja)
ES (1) ES2190593T3 (ja)
HK (1) HK1027651A1 (ja)
RU (1) RU2208248C2 (ja)
WO (1) WO1998055963A1 (ja)

Families Citing this family (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH693517A5 (de) 1997-06-06 2003-09-15 Ovd Kinegram Ag Flächenmuster.
DE19924750C2 (de) * 1999-04-08 2002-11-14 Ovd Kinegram Ag Zug Leseanordnung für Informationsstreifen mit optisch kodierter Information
DE10006663B4 (de) * 2000-02-15 2006-10-05 Metronom Ag Verfahren zur Vermessung von langwelligen Oberflächenstrukturen
DE10028239A1 (de) * 2000-06-07 2001-12-13 Bundesdruckerei Gmbh Vorrichtung zur Auswertung von Echtheitsmerkmalen mit Beugungsstruktur
GB0025096D0 (en) * 2000-10-13 2000-11-29 Bank Of England Detection of printing and coating media
US20050213078A1 (en) * 2002-04-04 2005-09-29 Landqart Device for checking security elements
US8171567B1 (en) 2002-09-04 2012-05-01 Tracer Detection Technology Corp. Authentication method and system
CN1950857B (zh) * 2004-03-09 2012-08-22 科学和工业研究理事会 使用目测和反射光谱响应的改进的验钞机
WO2005088380A1 (fr) * 2004-03-11 2005-09-22 Federalnoe Gosudarstvennoe Unitarnoe Predpriyatie 'osoboe Konstruktorskoe Byuro Vysokoenergetichestikh Laserov 'granat' Imeni V.K. Orlova' Dispositif pour detecter des objets optiques ou optoelectroniques
JP4607947B2 (ja) * 2004-03-12 2011-01-05 インジェニア・ホールディングス・(ユー・ケイ)・リミテッド 真正性検証の方法、製品および機器
JP5148996B2 (ja) * 2004-03-12 2013-02-20 インジェニア・テクノロジー・(ユーケイ)・リミテッド 認証可能な印刷物品を作成し、その後に検証するための方法および装置
DE102004020661A1 (de) 2004-04-24 2005-11-17 Smiths Heimann Biometrics Gmbh Anordnung und Verfahren zum Prüfen von optischen Beugungsstrukturen auf Dokumenten
GB2417592B (en) * 2004-08-13 2006-07-26 Ingenia Technology Ltd Authenticity verification of articles
US20060294583A1 (en) * 2005-05-11 2006-12-28 Ingenia Holdings (U.K.) Limited Authenticity Verification
RU2008107328A (ru) * 2005-07-27 2009-09-10 Инджениа Текнолоджи Лимитед (Gb) Удостоверение аутентичности
WO2007012816A1 (en) * 2005-07-27 2007-02-01 Ingenia Technology Limited Verification of authenticity
RU2008107316A (ru) * 2005-07-27 2009-09-10 Инджениа Текнолоджи Лимитед (Gb) Проверка сигнатуры изделия, созданной на основании сигналов, полученных благодаря рассеянию когерентного оптического излучения от поверхности изделия
GB2429950B (en) * 2005-09-08 2007-08-22 Ingenia Holdings Copying
GB2434642B (en) * 2005-12-23 2008-10-22 Ingenia Holdings Optical authentication
GB2434442A (en) * 2006-01-16 2007-07-25 Ingenia Holdings Verification of performance attributes of packaged integrated circuits
US8488210B2 (en) * 2006-06-20 2013-07-16 Datalogic ADC, Inc. Imaging scanner with multiple image fields
GB0616495D0 (en) * 2006-08-18 2006-09-27 Rue De Int Ltd Method and apparatus for raised material detection
GB2450131B (en) * 2007-06-13 2009-05-06 Ingenia Holdings Fuzzy Keys
CN101999128B (zh) 2008-02-12 2014-07-30 数据逻辑Adc公司 从多个方位形成物体的多个部分的合成图像的***和方法
US8353457B2 (en) * 2008-02-12 2013-01-15 Datalogic ADC, Inc. Systems and methods for forming a composite image of multiple portions of an object from multiple perspectives
US8608076B2 (en) * 2008-02-12 2013-12-17 Datalogic ADC, Inc. Monolithic mirror structure for use in a multi-perspective optical code reader
US8678287B2 (en) * 2008-02-12 2014-03-25 Datalogic ADC, Inc. Two-plane optical code reader for acquisition of multiple views of an object
KR101020583B1 (ko) 2008-04-28 2011-03-09 주식회사 엠비젼 홀로그램 광학 검사 시스템
GB2460625B (en) * 2008-05-14 2010-05-26 Ingenia Holdings Two tier authentication
DE102008064388A1 (de) * 2008-12-22 2010-06-24 Giesecke & Devrient Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Prüfen von Wertdokumenten
US8322621B2 (en) * 2008-12-26 2012-12-04 Datalogic ADC, Inc. Image-based code reader for acquisition of multiple views of an object and methods for employing same
US8261990B2 (en) 2008-12-26 2012-09-11 Datalogic ADC, Inc. Data reader having compact arrangement for acquisition of multiple views of an object
DE102009017708B3 (de) 2009-04-14 2010-11-04 Bundesdruckerei Gmbh Verifikationsvorrichtung und Verfahren zum Verifizieren beugender und/oder reflektierender Sicherheitsmerkmale von Sicherheitsdokumenten
IT1400414B1 (it) * 2010-05-12 2013-05-31 Zecca Dello Ist Poligrafico Dispositivo di lettura di supporti dati ottici
MY161574A (en) * 2010-06-29 2017-04-28 Sicpa Holding Sa Method and device for measuring optical properties of an optically variable marking applied to an object
EP2463645A1 (en) * 2010-12-08 2012-06-13 Roche Diagnostics GmbH Consumable for measuring an analyte concentration of a body fluid sample, reader for reading an optical data storage of such a consumable and measuring system
US20150169928A1 (en) 2012-03-01 2015-06-18 Sys-Tech Solutions, Inc. Methods and a system for verifying the identity of a printed item
DK2820592T3 (en) 2012-03-01 2018-04-23 Sys Tech Solutions Inc Unique identification information from labeled features
US20150379321A1 (en) 2012-03-01 2015-12-31 Sys-Tech Solutions, Inc. Methods and a system for verifying the authenticity of a mark
RU2532699C2 (ru) * 2012-10-25 2014-11-10 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Институт информатики и проблем регионального управления Кабардино-Балкарского научного центра РАН Устройство ввода идентификационного признака в средствах контроля и управления доступом
JP2015104832A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 株式会社小森コーポレーション シート状物の検査装置
EA028631B1 (ru) * 2014-11-17 2017-12-29 Общество С Ограниченной Ответственностью "Центр Компьютерной Голографии" Способ автоматизированного контроля подлинности оптических защитных меток на банкнотных нитях и устройство для его осуществления
DK3311337T3 (da) 2015-06-16 2022-05-30 Sys Tech Solutions Inc Fremgangsmåder og en computerindretning til bestemmelse af ægtheden af et mærke
JP6497272B2 (ja) * 2015-08-25 2019-04-10 株式会社デンソーウェーブ 情報コード読取システム及び情報コード読取装置
JP6535823B1 (ja) 2016-03-14 2019-06-26 シス−テック ソリューションズ,インコーポレイテッド マークが本物であるかどうかを判断するための方法およびコンピューティング装置
KR102377478B1 (ko) * 2016-05-03 2022-03-21 아르게스 게엠베하 광학 회전각 측정 시스템
CN105893992A (zh) * 2016-05-31 2016-08-24 京东方科技集团股份有限公司 指纹识别结构和方法、显示装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH653160A5 (de) 1981-09-10 1985-12-13 Landis & Gyr Ag Wertdokument mit maschinenlesbaren optischen echtheitsmarkierungen.
CH653162A5 (de) 1981-10-27 1985-12-13 Landis & Gyr Ag Einrichtung zur echtheitspruefung von dokumenten.
GB2128549B (en) 1982-10-13 1986-02-12 Standard Telephones Cables Ltd Debit/credit card
EP0412316B1 (en) 1989-08-11 1996-05-22 Nhk Spring Company Limited Authenticity identifying system for information storage cards
JPH05307633A (ja) 1992-04-28 1993-11-19 Nhk Spring Co Ltd 対象物の識別構造及び識別方法
US5200794A (en) 1989-08-11 1993-04-06 Nhk Spring Co., Ltd. Optical head for an optical authenticity identifing system
US5291006A (en) * 1989-08-11 1994-03-01 Nhk Spring Co., Ltd. Authenticity identifying system for information storage cards
CA2110681A1 (en) * 1991-06-05 1992-12-10 Peter Samuel Atherton Optical memories incorporating diffraction gratings
DE69232941T2 (de) * 1991-09-16 2003-11-27 Nhk Spring Co., Ltd. Echtheitserkennungseinrichtung für Informationsspeicherkarten
JPH0797388B2 (ja) * 1992-09-29 1995-10-18 日本発条株式会社 対象物の識別構造
US5754520A (en) 1994-12-22 1998-05-19 Landis & Gyr Technology Innovation Ag Optical data carriers and reading devices therefor

Also Published As

Publication number Publication date
DE59806870D1 (de) 2003-02-13
RU2208248C2 (ru) 2003-07-10
ATE230868T1 (de) 2003-01-15
HK1027651A1 (en) 2001-01-19
CH693693A5 (de) 2003-12-15
US6365907B1 (en) 2002-04-02
CN1179300C (zh) 2004-12-08
EP0986795B1 (de) 2003-01-08
AU7918098A (en) 1998-12-21
AU738610B2 (en) 2001-09-20
ES2190593T3 (es) 2003-08-01
CN1264481A (zh) 2000-08-23
CA2297890C (en) 2004-06-01
CA2297890A1 (en) 1998-12-10
JP2002503368A (ja) 2002-01-29
KR20010013505A (ko) 2001-02-26
EP0986795A1 (de) 2000-03-22
KR100403420B1 (ko) 2003-10-30
WO1998055963A1 (de) 1998-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4094068B2 (ja) 光学的回折マークを識別する装置
EP1049054B1 (en) Coin discriminating apparatus
RU2488886C2 (ru) Определение пригодности документов с использованием чередующегося освещения
US6729546B2 (en) System for reading two-dimensional images using ambient and/or projected light
RU2481637C2 (ru) Чередование освещения
TW469410B (en) Reading arrangement for information strips with optically encoded information
EP1077434B1 (en) Coin discriminating apparatus
US20140293424A1 (en) Information recording medium and method of reading information recording medium, and image detection apparatus
JPS6230676B2 (ja)
EA000733B1 (ru) Устройство для проверки подлинности банкнот
KR100269442B1 (ko) 지폐류의식별장치
US6750465B2 (en) Device for evaluating diffractive authenticity features
JP4774687B2 (ja) ブレーズド格子を含む物品の検証方法及び装置及び物品
JP4377872B2 (ja) 表面検査装置
ES2208179T3 (es) Procedimiento y dispositivo para el reconocimiento de la configuracion en el espacio de monedas.
WO2017145779A1 (ja) 有価書類識別装置、有価書類処理機、画像センサユニット及び光学可変素子領域の検出方法
EA028631B1 (ru) Способ автоматизированного контроля подлинности оптических защитных меток на банкнотных нитях и устройство для его осуществления
WO2023176530A1 (ja) 紙葉類識別装置、紙葉類処理装置及び紙葉類識別方法
EP1503904A2 (en) Verify security documents by means of polarised light
JP2021012587A (ja) 記番号読取装置、紙葉類処理装置、及び記番号読取方法
JPH0312629A (ja) 照合システム
JPH03175595A (ja) 照合システム
JPH02204891A (ja) 媒体上の凹凸検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050407

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080305

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140314

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees