JP4090602B2 - メッキされたセラミックス/金属複合材料およびその製造方法 - Google Patents

メッキされたセラミックス/金属複合材料およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メッキされたセラミックス/金属複合材料およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体のヒートシンク材としては、熱伝導度が高いことから、CuあるいはAl等が従来から使用されている。しかしながら、これらの熱膨張率の値は、半導体回路の基板であるSiあるいはGaAs等の熱膨張率の値とは差があるため、回路が高温となった場合には基板とヒートシンク材とが剥離することがある。したがって、剥離が生じないようにするために、熱伝導度が高く、かつ熱膨張率の値がSiあるいはGaAs等のそれの値と近いものをヒートシンク材として使用することが本来は望ましいが、セラミックス単体あるいは金属単体でそのような条件を満足する材料は知られていない。
【0003】
そこで、SiC多孔質焼結体の気孔にCuを含浸してなるSiC/Cu複合材料をヒートシンク材として使用することが試みられている。SiC/Cu複合材料は、高熱伝導度を有し、かつ、熱膨張率の値がSiあるいはGaAs等のそれの値に近いからである。したがって、回路が高温となった場合においても、基板から剥離することがないからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、SiC/Cu複合材料をヒートシンク材として用いる際には、SiC/Cu複合材料をはんだ付けあるいはろう付け等によって半導体回路および基板に固着する。しかしながらこの場合、SiC/Cu複合材料は、はんだ、ろうに対する濡れ性(はんだ付け性、ろう付け性)が良好ではないという不具合がある。
【0005】
はんだ付け性、ろう付け性を向上させるためには、SiCおよびはんだあるいはろうに対して濡れ性が良好な材料、例えばCuからなるメッキ皮膜をSiC/Cu複合材料の表面に形成することが有効であると考えられる。
【0006】
しかしながら、SiC/Cu複合材料に対して無電解メッキ処理を施すことによりメッキ皮膜を形成した場合には、以下のような不都合が生じる。
【0008】
すなわち、前記溶液あるいはメッキ液がSiC/Cu複合材料の内部に残留した場合には、メッキ皮膜形成後にこれらの溶液が滲み出る場合がある。その結果、形成されたメッキ皮膜が変色するとともに、はんだ付けあるいはろう付けを行う場合には、該メッキ皮膜のはんだ付け性、ろう付け性が良好でなくなるという問題が引き起こされる。また、メッキ皮膜形成後に残留液の一部が気化することにより、メッキ皮膜の一部が膨張することがある。
【0009】
さらに、無電解メッキ処理によって形成されたメッキ皮膜は、SiC/Cu複合材料に対する密着性があまり良好ではないという問題がある。
【0010】
一方、電気メッキ処理によってメッキ皮膜を形成することも考えられる。
【0011】
しかしながら、メッキ皮膜の原材料をアノードとし、メッキ皮膜が形成される材料をカソードとして、この両電極間に電圧を印加して電流を流す電気メッキ処理においては、電気伝導度が低い材料、すなわち絶縁体や半導体にはメッキ皮膜を形成することはできない。言い換えれば、SiC/Cu複合材料をカソードとして電気メッキ処理を行った場合には、メッキ皮膜は、導電体であるCuが露出した表面には形成されるが、SiCが露出した表面には形成されない。したがって、電気メッキ処理のみを行うことによってSiC/Cu複合材料の表面全体にメッキ皮膜を形成することは事実上不可能である。
【0012】
上記した問題は、他のセラミックス/金属複合材料においても同様に生じる。
【0013】
このように、セラミックス/金属複合材料に対して厚さや密着性が均一なメッキ皮膜を形成することは困難であり、その方法は未だに確立されていない。
【0014】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、セラミックス/金属複合材料の表面に、はんだ付け性、ろう付け性が良好であり、かつ、厚さや密着性が均一なメッキ皮膜が形成されてなる新規なメッキされたセラミックス/金属複合材料およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明においては、セラミックス/金属複合材料の表面上に触媒金属が析出され、少なくとも金属部分上に析出された前記触媒金属上に電気メッキ処理によって形成された第1のメッキ皮膜が形成され、かつ、前記セラミックス/金属複合材料の少なくともセラミックス部分の表面上に、無電解メッキ処理によって形成された第2のメッキ皮膜が形成され、さらに、乾燥が施されていることを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料が提供される。
【0016】
この場合、セラミックスの好適例としては、SiC、AlN、Si3 4 、BeO、Al2 3 のいずれか1つがあげられ、複合材料を構成する金属の好適例としては、前記各セラミックスに対する濡れ性が良好なCu、Cu合金、Al、Al合金のいずれか1つがあげられる。この場合、セラミックスに対する金属の組成比は、10体積%以上であることが好ましい。また、メッキ皮膜は、Ni、Ni合金、Cu、Cu合金のいずれか1つからなることが好ましい。
【0017】
また、本発明においては、セラミックス/金属複合材料の表面に還元剤を吸着させるセンシタイズ工程と、前記還元剤と触媒金属とを置換することにより、該触媒金属を前記表面に析出させるアクチベート工程と、表面に前記触媒金属が析出した前記セラミックス/金属複合材料に対して電気メッキ処理を行い、少なくとも前記セラミックス/金属複合材料の金属部分上に析出している前記触媒金属上に第1のメッキ皮膜を形成する電気メッキ工程と、前記第1のメッキ皮膜が形成された前記セラミックス/金属複合材料に対して無電解メッキ処理を行い、少なくとも前記セラミックス/金属複合材料のセラミックス部分の表面上に第2のメッキ皮膜を形成する無電解メッキ工程と、前記第1および第2のメッキ皮膜が形成された前記複合材料を酸化性ガスが存在しない雰囲気下で乾燥する乾燥熱処理工程とを含むことを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法が提供される。
【0018】
また、本発明においては、セラミックス/金属複合材料の表面に触媒金属または触媒金属イオンを吸着させるキャタリスト工程と、表面に前記触媒金属または前記触媒金属イオンが析出した前記セラミックス/金属複合材料に対して電気メッキ処理を行い、少なくとも前記セラミックス/金属複合材料の金属部分上に析出している前記触媒金属上に第1のメッキ皮膜を形成する電気メッキ工程と、前記第1のメッキ皮膜が形成された前記セラミックス/金属複合材料に対して無電解メッキ処理を行い、少なくとも前記セラミックス/金属複合材料のセラミックス部分の表面上に第2のメッキ皮膜を形成する無電解メッキ工程と、前記第1および第2のメッキ皮膜が形成された前記複合材料を酸化性ガスが存在しない雰囲気下で乾燥する乾燥熱処理工程とを含むことを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法が提供される。
【0019】
さらに、本発明においては、セラミックス/金属複合材料の表面への還元剤の吸着と、該還元剤と触媒金属との置換とを同時に行うアクチベイティング工程と、前記表面上に残留している前記還元剤を前記触媒金属に置換するアクセラレイティング工程と、表面に前記触媒金属が析出した前記セラミックス/金属複合材料に対して電気メッキ処理を行い、少なくとも前記セラミックス/金属複合材料の金属部分上に析出している前記触媒金属上に第1のメッキ皮膜を形成する電気メッキ工程と、前記第1のメッキ皮膜が形成された前記セラミックス/金属複合材料に対して無電解メッキ処理を行い、少なくとも前記セラミックス/金属複合材料のセラミックス部分の表面上に第2のメッキ皮膜を形成する無電解メッキ工程と、前記第1および第2のメッキ皮膜が形成された前記複合材料を酸化性ガスが存在しない雰囲気下で乾燥する乾燥熱処理工程とを含むことを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法が提供される。
【0020】
このように、段階的にメッキ処理を施すことにより、厚みが均一で密着性の良好なメッキ皮膜を形成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るメッキされたセラミックス/金属複合材料の好適な実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
図1に、本実施の形態に係るメッキされたセラミックス/金属複合材料10の概略断面図を示す。このメッキされたセラミックス/金属複合材料10は、多孔質焼結体であるセラミックス12の気孔に金属14が含浸されてなるセラミックス/金属複合材料16の表面全体に亘り、メッキ皮膜18が形成されてなるものである。また、金属14上には、後述する触媒金属20が析出している。
【0023】
金属14は、図1に示すように、セラミックス(多孔質焼結体ともいう)12の内部に3次元的に連なって存在する気孔内に含浸されている。すなわち、金属14は、セラミックス12の内部で3次元網目構造をなして連なっている。
【0024】
多孔質焼結体12を構成するセラミックスとしては、特に限定されるものではないが、SiC、AlN、Si3 4 、BeO、あるいはAl2 3 のいずれか1つを好適例としてあげることができる。
【0025】
また、前記多孔質焼結体12に含浸される金属も特に限定されるものではないが、メッキされたセラミックス/金属複合材料10をヒートシンク材に適用する場合には、熱伝導度が高い金属であることが好ましい。具体的には、Cu、Cu合金、Al、あるいはAl合金のいずれか1つが好適である。
【0026】
この場合、Cu合金としては、Cu以外の金属の組成比が5%以下であるCu−Be合金、Cu−Al合金、Cu−Si合金、Cu−Mg合金、Cu−Ti合金、Cu−Ni合金等を例示することができ、Al合金としては、Al−Si合金、Al−Mg合金、Al−Ti合金等を例示することができる。
【0027】
セラミックス12および金属14として上記したものを用いてメッキ皮膜18を形成する場合には、セラミックス12に対する金属14の組成比は10体積%以上に設定することが好ましい。前記各セラミックスは電気伝導度が低いので、複合材料16における金属14の組成比が10体積%よりも小さいと、複合材料16全体の電気伝導度が低くなる。したがって、電気メッキ処理を行った場合、充分な厚さのメッキ皮膜が形成されない場合があるからである。
【0028】
メッキ皮膜18は、後述するように、触媒金属20上に電気メッキ処理によって形成された第1のメッキ皮膜と、セラミックス/金属複合材料16の少なくともセラミックス12の表面上に無電解メッキ処理によって形成された第2のメッキ皮膜とからなる。第1および第2のメッキ皮膜の材料としては、はんだに対して濡れ性が良好なものが選定される。具体的には、Cu、Cu合金、Ni、Ni合金のいずれか1つが好適である。
【0029】
触媒金属20は、セラミックス/金属複合材料16に対して後述するセンシタイズ工程およびアクチベート工程を行うことによって、該セラミックス/金属複合材料16の表面に析出されたものである。
【0030】
メッキされた複合材料10を製造する際には、後述するように、電気メッキ処理が行われるが、この際には導電体にのみメッキ皮膜が形成される。すなわち、セラミックス/金属複合材料16においては、該セラミックス/金属複合材料16の内部で3次元網目構造をなして連なっている金属14のみが導電体であり、したがって第1のメッキ皮膜は、少なくとも金属14上に析出している触媒金属20上に形成される。さらに、セラミックス12上の金属触媒20も導体であるので、第1のメッキ皮膜はこの金属触媒20上にも形成される。
【0031】
その後、無電解メッキ処理により、セラミックス12の表面上に析出した触媒金属20を核として第2のメッキ皮膜が形成される。なお、触媒金属20の好適例としては、Pd、Ni、Fe等があげられる。
【0032】
このようにメッキ皮膜18が形成された複合材料10は、メッキ皮膜が形成されていない複合材料と比較して、はんだ付け性、ろう付け性が良好となる。さらには、耐食性、耐摩耗性が向上する。
【0033】
次に、メッキされたセラミックス/金属複合材料10の製造方法について説明する。
【0034】
まず、第1の実施の形態に係る製造方法(以下、第1の製造方法という)について図2および図3を参照して説明する。
【0035】
第1の製造方法の工程のフローチャートを図2に示し、この図2に示した各工程におけるセラミックス/金属複合材料の表面状態を表す拡大概略図を図3に示す。
【0036】
この第1の製造方法では、まずセンシタイズ工程(S1)において、セラミックス12に対する金属14の組成比が10体積%以上であるセラミックス/金属複合材料16の表面全体に亘り、還元剤22が吸着される。還元剤22としては、還元能力および吸着能力が高いものが選定され、具体的には、Sn2+イオン等が好適である。
【0037】
還元剤22を吸着させる方法としては、還元剤22を含有する溶液中にセラミックス/金属複合材料16を浸漬する方法があげられる。例えば、セラミックス/金属複合材料16をSnCl2 ・2H2 Oの酸性溶液28に温度20〜30℃で2〜3分間浸漬した場合には、該セラミックス/金属複合材料16の表面にSn2+イオンが吸着する。また、セラミックス12と金属14との界面の微小な空隙24や、セラミックス12において金属14が含浸されていない気孔26には、前記溶液28が含浸される。
【0038】
次いで、アクチベート工程(S2)において、還元剤22と触媒金属20とを置換し、前記表面に触媒金属20を析出させる。
【0039】
すなわち、還元剤22が吸着されたセラミックス/金属複合材料16を、触媒金属20のイオンを含有する酸性溶液に温度20〜30℃で2〜3分間浸漬し、前記還元剤22により前記触媒金属20のイオンを還元して、前記触媒金属20を前記表面に析出させる。例えば、還元剤22がSn2+、触媒金属20がPdである場合、Pdは酸性溶液中でPd2+として存在しており、次の(1)式のように反応することによって固体として析出する。
【0040】
Sn2++Pd2+ → Sn4++Pd …(1)
必要であれば、センシタイズ工程およびアクチベート工程は、交互に複数回繰り返して行ってもよい。
【0041】
次いで、触媒金属20が析出したセラミックス/金属複合材料16に対して、電気メッキ工程(S3)を行う。すなわち、この複合材料16をカソードとし、メッキ皮膜の原料である金属、例えばCuまたはNi等をアノードとして、これらをメッキ液中において両電極間に電圧を印加することにより電気メッキ処理を行う。
【0042】
この電気メッキ工程により、セラミックス/金属複合材料16の表面において電気伝導度が高い箇所、すなわち金属14上の触媒金属20上に第1のメッキ皮膜18aが形成される。この場合、第1のメッキ皮膜18aは、触媒金属20上だけではなく、その周囲のセラミックス12上にも形成されてもよい。
【0043】
電気メッキ処理を行う際には、電流密度を0.1〜15A/dm2 とすることが好ましい。0.1A/dm2 よりも小さいと、第1のメッキ皮膜18aを形成するのに長時間を要するので、低効率となる。また、15A/dm2 よりも大きいと、均一な厚さの第1のメッキ皮膜18aが得られない場合がある。より好ましい電流密度は、1〜5A/dm2 である。
【0044】
次いで、触媒金属20上に第1のメッキ皮膜18aが形成された複合材料16に対して無電解メッキ工程(S4)を行い、第2のメッキ皮膜18bを形成する。
【0045】
具体的には、第2のメッキ皮膜18bをCuで形成する場合、硫酸銅とホルマリンとが共存している溶液中に、第1のメッキ皮膜18aが形成された複合材料16を浸漬する。この浸漬によって、第2のメッキ皮膜18bがセラミックス12上における第1のメッキ皮膜18aで覆われていない触媒金属20の作用下に還元反応によって析出する(図3参照)。これがすなわち、無電解メッキ処理である。なお、無電解メッキ処理を続行して、第1のメッキ皮膜18a上にも第2のメッキ皮膜18bを形成させてもよい。
【0046】
第1のメッキ皮膜18aと第2のメッキ皮膜18bは、同一材料から形成することが好ましい。はんだ付け性や熱膨張率等の諸特性が均一となるからである。
【0047】
最後に、第1のメッキ皮膜18aおよび第2のメッキ皮膜18bが形成された複合材料を乾燥熱処理する(S5)。この乾燥熱処理工程により、含浸された前記溶液28が蒸発揮散されるので、内部からの溶液28の滲み出しがないメッキされたセラミックス/金属複合材料10が得られる。
【0048】
この乾燥は、酸化性ガスが存在しない雰囲気下で行う。酸化性ガスが存在する雰囲気下で乾燥を行うと、メッキ皮膜18が酸化されるからである。具体的には、窒素、アルゴン、あるいはこれらの混合ガス等の不活性ガス雰囲気や水素等の還元性雰囲気とすればよい。または、真空ポンプ等によって乾燥装置内を減圧しながら乾燥を行ってもよい。
【0049】
乾燥する際には、温度を100〜500℃まで昇温することが好ましい。100℃よりも低いと前記溶液28を蒸発揮散する効果に乏しくなる。また、500℃よりも高いとセラミックス12と金属14とが剥離することがある。なお、昇温後に一定温度で保持することは必ずしも必要ではない。
【0050】
次に、第2の実施の形態に係る製造方法(以下、第2の製造方法という)について図4を参照して説明する。
【0051】
この第2の製造方法では、キャタリスト工程(S10)において、触媒金属20または触媒金属20のイオンがセラミックス/金属複合材料16の表面に直接吸着される。
【0052】
以降の工程は、上記第1の製造方法に準拠すればよい。すなわち、電気メッキ工程(S20)を行って第1のメッキ皮膜18aを形成し、次いで無電解メッキ工程(S30)を行って第2のメッキ皮膜18bを形成し、最後に乾燥熱処理工程(S40)を行って複合材料16内に含浸された溶液を蒸発揮散させればよい。
【0053】
次に、第3の実施の形態に係る製造方法(以下、第3の製造方法という)について図5を参照して説明する。
【0054】
この第3の製造方法では、アクチベイティング工程(S110)において、還元剤22と触媒金属20がコロイド状に混合された溶液中に、セラミックス/金属複合材料16が浸漬される。この浸漬によって、前記複合材料16の表面への還元剤22の吸着と、該還元剤22と触媒金属20との置換が同時に営まれる。
【0055】
しかしながら、一部の還元剤22は触媒金属20に置換されず、前記表面上に残留する。そこで、次にアクセラレイティング工程(S120)を行うことにより、残留した還元剤22と触媒金属20とを置換する。例えば、還元剤22がSn2+イオンであり、触媒金属20がPdである場合には、アクチベイティング工程を経た複合材料16を、塩酸溶液、水酸化ナトリウム溶液、あるいは水酸化アンモニウム溶液等に浸漬すれば、上記(1)式に示した反応が起こり、金属Pdが前記表面上に析出する。
【0056】
以降の工程は、第1の製造方法に準拠すればよい。
【0057】
第3の製造方法によれば、触媒金属20をより均一に分散して析出させることができる。したがって、これと置換して形成される第2のメッキ皮膜18bの厚さがより均一となるので好適である。
【0058】
セラミックス/金属複合材料16の金属14としてAlあるいはAl合金が使用されている場合には、図2、図4、および図5にそれぞれかっこ書きで示したように、AlあるいはAl合金の表面部分をZnで置換する前処理工程を行う。
【0059】
さらに、図2、図4および図5にそれぞれかっこ書きで示したように、乾燥熱処理工程(S5、S40、S150)を行う前に予備乾燥工程を行ってもよい。予備乾燥を行うことにより、メッキ皮膜18を形成した直後に乾燥熱処理工程を行わない場合であっても、メッキ皮膜18の酸化を長期間に亘り防止することができる。
【0060】
予備乾燥工程における乾燥温度や時間は、複合材料16表面のメッキ液を蒸発揮散せしめる程度であればよく、具体的には、60〜90℃で5分間以上保持する程度でよい。
【0061】
このようにして形成されたメッキ皮膜18には、セラミックス/金属複合材料16から剥離した箇所が認められない。また、はんだ付け性や密着性に優れる。したがって、このメッキされたセラミックス/金属複合材料10を半導体回路のヒートシンク材として使用する場合、半導体回路への固着が容易であり、また、熱膨張等によるメッキ皮膜18の剥離が発生しないため、長期間に亘る使用が可能である。
【0062】
なお、上述した実施の形態においては、セラミックス/金属複合材料としてセラミックスの多孔質焼結体に金属を含浸したものを使用したが、セラミックスの粉末と金属の粉末とがともに焼結されたものであってもよい。
【0063】
【実施例】
[実施例1]
SiC(70体積%)の多孔質焼結体の気孔にCu(30体積%)が含浸されてなるSiC/Cu複合材料を使用して、図2に示した第1の製造方法により、NiがメッキされたSiC/Cu複合材料を製造した。
【0064】
なお、センシタイズ工程およびアクチベート工程は交互に2回ずつ行い、各々の工程における液への浸漬時間はそれぞれ3分、2分、1分、1分とした。還元剤としてはSn2+イオンを、触媒金属としてはPdをそれぞれ使用した。また、第1のメッキ皮膜を形成する電気メッキ処理は5A/dm2 の電流密度で3分間行い、第2のメッキ皮膜を形成する無電解メッキ処理はメッキ液の温度を60℃として60分間行った。その後、第1および第2のメッキ皮膜が形成されたSiC/Cu複合材料を、一旦70℃で20分間乾燥し、次いで窒素と水素とを3:1の体積比となるように流通させながら300℃で1分間乾燥して、実施例1に係るメッキされたセラミックス/金属複合材料を得た。
[実施例2]
図4に示した第2の製造方法により製造した以外は実施例1に準拠して、実施例2に係るメッキされたセラミックス/金属複合材料を製造した。この場合、キャタリスト工程は1回行い、浸漬時間は1分とした。
[比較例1]
電気メッキ処理および乾燥熱処理を行わない以外は実施例1に準拠して、比較例1に係るメッキされたセラミックス/金属複合材料を製造した。
[比較例2〕
電気メッキ処理を行わない以外は実施例1に準拠して、比較例2に係るメッキされたセラミックス/金属複合材料を製造した。
[評価]
これらを目視にて観察したところ、実施例1、2ではメッキ皮膜が均一な厚さで形成されていた。また、比較例1、2においてもメッキ皮膜の厚さはほぼ均一であったが、メッキ皮膜が複合材料表面から剥離している箇所があることが認められた。
【0065】
次に、これらのはんだ付け性および密着性の評価を行った。はんだ付け性は、AlNを実施例1、2、比較例1、2のそれぞれとはんだ付けによって接合し、未接合部分の割合がどの程度であるかを求めた。この数字が大きいほど、未接合部分が多く、はんだ付け性が良好でないことを表す。また、密着性は、JIS−H8504に規定された方法に従うメッキ皮膜引き剥がし試験によって評価した。以上の結果を、目視観察結果と併せて表1に示す。
【0066】
【表1】
Figure 0004090602
【0067】
表1から、実施例1、2がはんだ付け性および密着性にも優れていることが明らかである。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のメッキされたセラミックス/金属複合材料によれば、メッキ皮膜とセラミックス/複合材料とが良好に密着し、はんだ付け性にも優れている。
【0069】
また、本発明のメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法によれば、メッキ皮膜が複合材料表面から剥離することなく、かつ、均一な厚さで形成される。さらに、製造過程において複合材料の内部に含浸された溶液は、最終的には蒸発揮散せしめられる。したがって、メッキされたセラミックス/金属複合材料をはんだ付けする際に溶液が滲み出ることがないので、はんだに対する濡れ性が低下しない。
【0070】
この製造方法によって製造されたメッキされたセラミックス/金属複合材料は、例えば、半導体回路のヒートシンク材として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るメッキされたセラミックス/金属複合材料の断面概略図である。
【図2】第1の製造方法を示すフローチャートである。
【図3】第1の製造方法の各工程に対応したセラミックス/金属複合材料の表面の状態を示す概念図である。
【図4】第2の製造方法を示すフローチャートである。
【図5】第3の製造方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…メッキされたセラミックス/金属複合材料
12…セラミックス(多孔質焼結体) 14…金属
16…セラミックス/金属複合材料 18、18a、18b…メッキ皮膜
20…触媒金属 22…還元剤
24…空隙 26…気孔
28…溶液

Claims (12)

  1. セラミックス/金属複合材料の表面上に触媒金属が析出され、
    少なくとも金属部分上に析出された前記触媒金属上に電気メッキ処理によって形成された第1のメッキ皮膜が形成され、かつ、
    前記セラミックス/金属複合材料の少なくともセラミックス部分の表面上に、無電解メッキ処理によって形成された第2のメッキ皮膜が形成され
    さらに、乾燥が施されていることを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料。
  2. 請求項1記載のメッキされたセラミックス/金属複合材料において、
    セラミックスがSiC、AlN、Si3 4 、BeO、Al2 3 のいずれか1つであり、金属がCu、Cu合金、Al、Al合金のいずれかで1つであり、前記第1および第2のメッキ皮膜がNi、Ni合金、Cu、Cu合金のいずれか1つであることを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料。
  3. 請求項2記載のメッキされたセラミックス/金属複合材料において、
    前記セラミックスに対する前記金属の組成比が、10体積%以上であることを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料。
  4. セラミックス/金属複合材料の表面に還元剤を吸着させるセンシタイズ工程と、
    前記還元剤と触媒金属とを置換することにより、該触媒金属を前記表面に析出させるアクチベート工程と、
    表面に前記触媒金属が析出した前記セラミックス/金属複合材料に対して電気メッキ処理を行い、少なくとも前記セラミックス/金属複合材料の金属部分上に析出している前記触媒金属上に第1のメッキ皮膜を形成する電気メッキ工程と、
    前記第1のメッキ皮膜が形成された前記セラミックス/金属複合材料に対して無電解メッキ処理を行い、少なくとも前記セラミックス/金属複合材料のセラミックス部分の表面上に第2のメッキ皮膜を形成する無電解メッキ工程と、
    前記第1および第2のメッキ皮膜が形成された前記複合材料を酸化性ガスが存在しない雰囲気下で乾燥する乾燥熱処理工程と、
    を含むことを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法。
  5. セラミックス/金属複合材料の表面に触媒金属または触媒金属イオンを吸着させるキャタリスト工程と、
    表面に前記触媒金属または前記触媒金属イオンが析出した前記セラミックス/金属複合材料に対して電気メッキ処理を行い、少なくとも前記セラミックス/金属複合材料の金属部分上に析出している前記触媒金属上に第1のメッキ皮膜を形成する電気メッキ工程と、
    前記第1のメッキ皮膜が形成された前記セラミックス/金属複合材料に対して無電解メッキ処理を行い、少なくとも前記セラミックス/金属複合材料のセラミックス部分の表面上に第2のメッキ皮膜を形成する無電解メッキ工程と、
    前記第1および第2のメッキ皮膜が形成された前記複合材料を酸化性ガスが存在しない雰囲気下で乾燥する乾燥熱処理工程と、
    を含むことを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法。
  6. セラミックス/金属複合材料の表面への還元剤の吸着と、該還元剤と触媒金属との置換とを同時に行うアクチベイティング工程と、
    前記表面上に残留している前記還元剤を前記触媒金属に置換するアクセラレイティング工程と、
    表面に前記触媒金属が析出した前記セラミックス/金属複合材料に対して電気メッキ処理を行い、少なくとも前記セラミックス/金属複合材料の金属部分上に析出している前記触媒金属上に第1のメッキ皮膜を形成する電気メッキ工程と、
    前記第1のメッキ皮膜が形成された前記セラミックス/金属複合材料に対して無電解メッキ処理を行い、少なくとも前記セラミックス/金属複合材料のセラミックス部分の表面上に第2のメッキ皮膜を形成する無電解メッキ工程と、
    前記第1および第2のメッキ皮膜が形成された前記複合材料を酸化性ガスが存在しない雰囲気下で乾燥する乾燥熱処理工程と、
    を含むことを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項に記載のメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法において、
    前記センシタイズ工程、前記キャタリスト工程、あるいは前記アクチベイティング工程のいずれかの工程の前に、セラミックス/金属複合材料の金属部分の表面をZnに置換する前処理工程を行うことを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項に記載のメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法において、
    前記乾燥熱処理工程の前に、予備乾燥工程を備えることを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法。
  9. 請求項4〜8のいずれか1項に記載のメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法において、
    前記電気メッキ処理を、0.1〜15A/dm2 の電流密度で行うことを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法。
  10. 請求項4〜9のいずれか1項に記載のメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法において、
    前記乾燥熱処理工程における乾燥時の温度が、100〜500℃であることを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法。
  11. 請求項4〜10のいずれか1項に記載のメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法において、
    セラミックスをSiC、AlN、Si3 4 、BeO、Al2 3 のいずれか1つとし、金属をCu、Cu合金、Al、Al合金のいずれか1つとし、前記第1および第2のメッキ皮膜をNi、Ni合金、Cu、Cu合金のいずれか1つとすることを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法。
  12. 請求項11記載のメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法において、
    前記セラミックスに対する前記金属の組成比が、10体積%以上であることを特徴とするメッキされたセラミックス/金属複合材料の製造方法。
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