JP4089097B2 - データ保存装置及びデータ記憶方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータ(以下、パソコン)や専用の画像再生装置等のデー保存装置に、外部装置に記憶されているデータを保存する際のデータ保存補助技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
パソコンや画像再生装置等の画像保存装置ではデジタルカメラで撮影した画像データを取り込んで保存し、その後、再生して表示したり、印刷出力したりすることができる。
【0003】
この場合、画像保存装置側での画像データの取込み方法としては、デジタルカメラの保存記憶メモリに記憶されている画像データをケーブル接続や赤外線通信によりデジタルカメラからパソコンや画像再生装置に送信し、パソコンや画像装置側でそれを受信する方法や、デジタルカメラに着脱自在に構成されたメモリカードやCF(コンパクトフラッシュ)等に撮影画像を記録し、それらを装着可能な画像データ読取部を備えた画像保存装置に装着して記憶された画像データを読み取る方法によって行われている。
【0004】
また、メモリカード等を用いる方式ではデジタルカメラ側で簡易ブラウザ(プログラム)を用いて所定の構造のディレクトリをメモリカード等に設定し、その構造に基づいて複数のフォルダを撮影画像をメモリカード等に作成しておき、撮影時に選択されたフォルダに撮影画像を記憶させるようにしたものがある。
【0005】
画像保存装置側では上述したようなデジタルカメラ側で簡易ブラウザを用いてフォルダを作成したメモリカード等に記録された画像データを取込んで保存記憶メモリに記憶し所望の時期にWWWブラウザやアルバムソフトを用いて閲覧することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来、デジタルカメラ側で作成されるフォルダの名称(フォルダ名)は、任意の文字列(例えば、4桁の数字)+通し番号で構成されており、一つのカメラとしてはその4桁に撮影日のうちの月日或いは年月を設定するようにすればフォルダの名称が重複したり、いつ撮影した画像かがわからなくなる可能性は少ない。
【0007】
しかし、カメラ側で撮影日毎に異なるフォルダ等のグループ領域に記憶した画像を画像保存装置にグループ領域ごと保存する場合、長期間に撮影した画像を累積して保存したり、複数のカメラで撮影した画像を記憶し結果として大量の画像を保存する場合があるので、グループ領域名が重複したり、いつ撮影した画像か(すなわち、何年の○月○日(或いは○年○月の何日)に撮影した画像か)がわからなくなることがあるといった問題点があった。ここで、グループ領域はフォルダのようにグループ化されたデータやファイルを記憶するための場所(記憶領域)である。ただし、物理的データやファイルを記憶する場所でなくてもよい(実データや実ファイルは記憶媒体上の別の場所に記憶し、それらを論理的に対応付けるポインタを記憶することもある)。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、データの作成日(例えば、画像の撮影日)毎にフォルダのようなグループ領域に記憶したデータをパソコン等のデータ保存装置にグループ領域ごと保存する場合、グループ領域の重複がなく、また、データの作成日毎に確実に保存し得るデータ保存装置及びデータの記憶方法(例えば、データ作成日やフォルダのようなグループ領域毎のデータ記憶方法)に関する。
【0012】
上記課題を解決するために、第1の発明のデータ保存装置は、第1のフォルダを記憶する記憶領域とこの第1のフォルダが作成された第1の作成日付を記憶管理する第1の管理領域とが形成されている保存記憶メモリと、第2のフォルダを記憶する記憶領域とこの第2のフォルダが作成された第2の作成日付を記憶管理する第2の管理領域とが形成されている外部装置の記憶媒体から、前記第2の作成日付を取込む取込み手段と、前記第1の作成日付中に前記第2の作成日付に一致するものがあるか否か判定する判定手段と、この判定手段によって前記第1の作成日付中に前記第2の作成日付が一致するものがあると判定された場合、前記第2のフォルダのうち前記第2の作成日付が前記第1の作成日付と一致するものに記憶されているデータを、前記第1のフォルダのうち前記第1の作成日付が前記第2の日付に一致するものに記憶するよう制御する第1の記憶制御手段と、前記判定手段によって前記第1の作成日付中に前記第2の作成日付が一致するものがないと判定された場合、前記第2の作成日付を名称とする第3のフォルダを前記保存記憶メモリに作成する作成手段と、この作成手段によって作成された第3のフォルダに、前記第2のフォルダに記憶されているデータを記憶するよう制御する第2の記憶制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記作成手段は、前記判定手段によって前記第1の作成日付と前記第2の作成日付が一致するものがないと判定された場合、前記取り込み手段によって取り込まれた前記第2のフォルダの名称を前記第2の作成日付に変更し、当該第2のフォルダを前記第3のフォルダとして前記保存記憶メモリに作成することを特徴とする。
【0014】
また、請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の発明において、前記外部装置の記憶媒体は当該装置に対し着脱可能に構成され、当該装置に前記外部装置の記憶媒体が装着されたか否かを判断する判断手段を更に備え、前記取込み手段は、この判断手段により前記外部装置の記憶媒体が装着されたと判断すると、前記第2の作成日付を取込むことを特徴とする。
【0015】
また、請求項4記載の発明は、上記請求項1又は2記載の発明において、前記外部装置と通信する通信手段を更に備え、前記取込み手段は、この通信手段により前記外部装置の記憶媒体から前記第2の作成日付を受信する手段を含むことを特徴とする。
【0016】
また、請求項5記載の発明は、上記請求項1乃至4のいずれか1項記載の発明において、前記外部装置は撮像装置であり、前記第2のフォルダに記憶されるデータは撮像により取得された画像ファイルであることを特徴とする。
【0019】
また、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、第1のフォルダを記憶する記憶領域とこの第1のフォルダが作成された第1の作成日付を記憶管理する第1の管理領域とが形成されている保存記憶メモリを備えたデータ保存装置のデータ記憶方法であって、第2のフォルダを記憶する記憶領域とこの第2のフォルダが作成された第2の作成日付を記憶管理する第2の管理領域とが形成されている外部装置の記憶媒体から、前記第2の作成日付を取込む取込みステップと、前記第1の作成日付中に前記第2の作成日付に一致するものがあるか否か判定する判定ステップと、この判定ステップによって前記第1の作成日付中に前記第2の作成日付が一致するものがあると判定された場合、前記第2のフォルダのうち前記第2の作成日付が前記第1の作成日付と一致するものに記憶されているデータを、前記第1のフォルダのうち前記第1の作成日付が前記第2の日付に一致するものに記憶するよう制御する第1の記憶制御ステップと、前記判定ステップによって前記第1の作成日付と前記第2の作成日付が一致するものがないと判定された場合、前記第2の作成日付を名称とする第3のフォルダを前記保存記憶メモリに作成する作成ステップと、この作成ステップによって作成された第3のフォルダに、前記第2のフォルダに記憶されているデータを記憶するよう制御する第2の記憶制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
[データ保存装置の構成例]
図1は、本発明のデータ保存装置の一実施例のハードウエア構成例を示すブロック図であり、データ保存装置100はデータ取込み機能を備えたコンピュータ装置(例えば、パソコン)からなり、操作部1、データ取込装置2、制御部3、保存記憶メモリ4、表示部5を備えている。また、プリンタ6や、デジタルカメラのような外部装置200とケーブル接続によりデータを受信する受信部7及び/または外部装置200’と赤外線通信によりデータの受信を行う赤外線通信部8を備えるようにしてもよい。
【0021】
操作部1はキーボード等のキー入力装置からなり、メニューの選択、画像の取り込み指示や再生指示等の指示入力等を行なう。また、操作部1から指示入力があると、指示に応じて状態信号が制御部3に送出される。
【0022】
データ取込装置2は、本実施例ではデジタルカメラ等の外部装置に着脱可能に構成されたメモリカード70(又は、コンパクトフラッシュメモリ(CF)やメモリステック等の小型記憶媒体)を装着可能に構成され、制御部3の制御によりメモリカード70に記録された管理情報やフォルダ等の画像索引情報及び画像データをバッファ(図示せず)に取り込むデータ取込装置としたが、これに限定されず、記憶媒体を装着してその記憶媒体に記憶されているデータを読み取ってバッファに取込む機能を有する装置であればよい。
【0023】
制御部3は、CPUとRAMやプログラム格納用メモリ(図示せず)等の周辺回路からなるマイクロプロセッサー構造をなしている。
CPUは、上述の各構成部分等にバスラインを介して接続し、プログラム格納メモリに格納されている制御プログラムによりデータ保存装置100全体の制御を行なうと共に、操作部1からの状態信号に対応してデータ保存装置100の各機能の実行制御、例えば、データ取り込みプログラムによるデータ取込み処理の実行制御等の他、本発明に基づくデータ保存記憶プログラムによるデータの記憶方法の実行制御等を行う。
また、RAMはデータ或いは処理結果の一時記憶および中間作業領域等に用いられる。また、プログラム格納用メモリは上述の制御プログラム、データ取込みプログラム、データ記憶プログラム及び各種処理プログラムのほか、画面表示用フォーマットデータ等を記録可能な記録媒体であり、PROM、FROM(フラッシュROM)等が用いられる。なお、制御プログラム、データ取込みプログラム、データ記憶プログラム及び各種処理プログラムのほか、画面表示用フォーマットデータ等の全部又は一部をプログラム格納用メモリに代えて保存記憶メモリ4に記録するようにしてもよい。
【0024】
保存記憶メモリ4は磁気ディスク或いは光ディスク等のリムーバブル(書き換え可能)な大容量メモリからなり、図3に示すようなディレクトリ領域41〜プレビュー領域46等が確保されている。また、保存記憶メモリ4に制御プログラムや各種プログラム、定数および各種フォーマットデータ等を格納するプログラム格納領域を設けるようにしてもよい。
【0025】
表示部5はディスプレイ等の表示装置から構成されており処理選択用メニュー画面や再生画像等を表示する他、カーソルやマウスでの指示入力(ポイント)用のシンボルやアイコン等を表示する。
【0026】
[保存記憶メモリのディレクトリの構造]
図2は保存記憶メモリ4のディレクトリの主要構造部分を示す図であり、管理ファイルa及び各フォルダ(画像格納フォルダ1、プレビュー画像格納フォルダ1、画像格納フォルダ2、プレビュー画像格納フォルダ2、・・・)の名称とそれらの記憶アドレスとリンクするためのポインタが格納されている。
【0027】
また、画像格納フォルダ1、2、・・・には6桁の文字列+連番(通し番号)からなるフォルダ識別子(図5(b))と、画像ファイル名や撮影モード及び画像のグループ番号等の情報が記憶されるフォルダ内部管理ファイルと画像ファイル1−1,1−2、・・・のポインタ(画像ファイル名)が記憶される。また、プレビュー画像格納フォルダ1、2、・・・にはプレビュー画像ファイル1’−1,1’−2、・・・のポインタ(画像ファイル名)が記憶される。
【0028】
また、図2のように構成したディレクトリを構成することによりデータ保存装置100は保存記憶メモリ4に記憶された画像をWWWブラウザやアルバムソフトを用いて簡単に閲覧・検索することができる。
【0029】
[保存記憶メモリのレイアウト例]
また、図3は保存記憶メモリ4の記憶領域のレイアウトの一実施例の説明図であり、保存記憶メモリ4上には記憶画像をWWWブラウザで閲覧可能な構造のディレクトリ(図2)等を登録するディレクトリ領域41、保存記憶メモリ4に設定される各フォルダの作成日付やポインタ(索引アドレス(記憶アドレス情報))等を記憶する管理ファイルaを記憶する管理ファイル領域42、複数の画像格納フォルダ1、2、・・・を記憶する画像格納フォルダ領域43、プレビュー画像格納フォルダ1’、2’、・・・を記憶するプレビュー画像格納フォルダ領域414、各々1フレーム分の画像データからなる画像ファイル1−1,1−2,1−3、・・・を記憶する画像領域45、及び1フレーム分の画像データを縮小したプレビュー画像(サムネイル画像)からなるプレビュー画像ファイル1’−1,1’−2,1’−3、・・・を記憶するプレビュー画像領域46が確保されている。
【0030】
図3で、管理ファイルaに登録されている各フォルダの作成日付1,2,3・・・と各画像格納フォルダ1,2,3、・・・は管理ファイルaにフォルダの作成日付(年月日)と一対として記憶されているポインタによって1対1に対応付けられている。
【0031】
また、各画像格納フォルダ1,2,3・・・は図5(a)に示すように6桁のフォルダ名+通し番号からなるフォルダ識別子bと、フォルダ内管理ファイルを登録するフォルダ内管理ファイルが設けられている。また、フォルダ内管理ファイル識別にはそのフォルダに対応付けて格納される画像ファイル名またはポインタ(画像ファイルの記憶アドレス)及びプレビュー画像ファイル名またはポインタが記憶される。
【0032】
このようにポインタで結合することにより図3の画像領域45で画像ファイルの物理的記憶順序が(削除や追加等により)実際の記憶順序と異なっていても論理的に所定の順序で記憶できるので、再生時には実際の記憶順に読み出すことができる。また、このようにすることによりフォルダを画像記憶用に分割された小領域とみなし、画像の記憶時にフォルダ名を指定すれば画像領域45及びプレビュー画像領域46に画像ファイル及びプレビュー画像ファイルを記憶することができる。
なお、実施例では保存記憶メモリ4に画像領域45をまとめて確保するようにしたが、画像格納フォルダ1,2,3・・・毎に画像記憶用の小領域(フォルダ領域)を割り当てて、フォルダ名を指定するとそのフォルダ領域に画像ファイル(及びプレビュー画像)を記憶するようにしてもよい。プレビュー画像領域46についても同様である。また、上記説明では管理ファイルaにフォルダの作成日とポインタを登録するようにしたが、フォルダ名、フォルダの作成日付及びポインタを登録するようにしてもよい。
【0033】
「データ保存装置へ取り込む記憶画像」
本発明によりデータ保存装置100に取り込む記憶画像は、データ取込装置2に装着できるように構成された記録媒体であって、図2に示したような構造のディレクトリを有する記録媒体か或いは各フォルダの作成日付(年月日)を各フォルダと対応付けた管理ファイルを備えた記憶媒体に記憶された撮影画像であり、各フォルダは撮影日付(例えば、4桁(月日))をフォルダ名としている(図5(b))。
【0034】
なお、実施例では上述の記憶媒体としてメモリカードを用いたが、これに限定されない(コンパクトフラッシュ(CF)、メモリステック等のリムーバブルな小型記憶媒体であればよい)。また、データ保存装置100が外部装置とケーブル接続によりデータを受信する受信部7及び/または赤外線通信装置8を備えるように構成されている場合には、上記メモリカード等の着脱可能な小型記憶媒体からの記憶画像の取り込みに代えて、フラッシュメモリ等の内部固定の画像記憶メモリを備えた外部撮像装置からフォルダ毎送信される画像データを取り込むこともできる(この場合、外部撮像装置側の内部固定の画像記憶メモリは図2に示したような構造のディレクトリを有しているか、或いは各フォルダの作成日日付(年月日)を各フォルダと対応付けた管理ファイルが設けられている必要がある)。
【0035】
[メモリカードのディレクトリ構造及びレイアウト]
記憶画像の取り込みのためデータ保存装置100に装着するメモリカード70のディレクトリ構造は保存記憶メモリ4と同じディレクトリ構造(図2)を有しており、外部撮像装置に内臓された簡易ブラウザによって作成される。ここで、簡易ブラウザはパソコン等の画像処理装置や画像保存装置でWWWブラウザを用いてメモリカード等の小型記憶媒体に記憶された撮影画像を閲覧できるよう、図3と同様の構造のディレクトリを作成したり、再生画像を閲覧可能とするように構成されたプログラム(例えば、カードブラウザ)である。
【0036】
また、メモリカード70は図3に示すように保存記憶メモリとほぼ同様のレイアウトを有しており、メモリカード70上にはメモリカード70の形式やディレクトリ等を登録するメモリ管理領域71、メモリカード70に設定される各フォルダの作成日付やポインタ(索引アドレス(記憶アドレス情報))等を記憶する管理ファイルa’を記憶する管理ファイル領域72、複数の画像格納フォルダを記憶する画像格納フォルダ領域73、プレビュー画像格納フォルダを記憶するプレビュー画像格納フォルダ領域74、各画像ファイルを記憶する画像領域75、各プレビュー画像ファイルを記憶するプレビュー画像領域76が確保されている。
【0037】
また、管理ファイルa’に登録されている各フォルダの作成日付と各画像格納フォルダは管理ファイルa’にフォルダの作成日付(年月日)と一対として記憶されているポインタによって1対1に対応付けられている。また、各画像格納フォルダには図5(a)に示すように4桁のフォルダ名+通し番号からなるフォルダ識別子b’とフォルダ内管理ファイルを登録するフォルダ内管理ファイルが設けられている。このようにして、メモリカード70に記憶されている管理ファイルa’、画像格納フォルダA,B,C・・・及び画像ファイルA−1,A−2,A−3・・・は保存記憶メモリ4の場合と同様にそれぞれポインタによってリンク(結合されている)、また、プレビューファイル格納フォルダA’,B’,C’・・・及び画像ファイルA’−1,A’−2,A’−3・・についても同様である。
【0038】
[フォルダ名とフォルダ識別子]
図5は保存記憶メモリ4に作成されるフォルダのフォルダ識別子bとメモリカード70に撮影日毎に作成されるフォルダ識別子b’の比較図説明図であり、図5(a)に示すように保存記憶装置100では保存記憶メモリ4上にフォルダ識別子b(xxx_YYMMDD(ここで、xxxは通し番号、YYMMDDは+任意の桁数の文字列からなるフォルダ名(ただし、実施例では6桁の数字YYMMDD(YYは年、MMは月、DDは日)))が作成される。メモリカード70にはフォルダ識別子b’(XXX_MMDD(ここで、XXXは通し番号、YYDDは4桁の数字からなるフォルダ名(月日)))が作成されている。なお、保存記憶メモリ4に作成するフォルダ名は年の桁数を4桁として8桁(YYYYMMDD)としてもよい。
【0039】
[画像保存動作例]
図6はメモリカード70に記憶されている撮影画像をフォルダごとデータ保存装置100の保存記憶メモリ4に記憶する際のデータ保存装置100の動作例を示すフローチャートであり、図6(a)は撮影日付をフォルダ名としているフォルダをそのフォルダのフォルダ名に対応付けられている画像をフォルダごとデータ保存装置100に保存記憶する例、図6(b)は変形例であり、データ保存装置100の保存記憶メモリ4にメモリカード70に撮影日付をフォルダ名としたフォルダの作成日付をフォルダ名とするフォルダを新に作成し、撮影日付をフォルダ名としているフォルダに対応付けられている画像を新に作成したフォルダに記憶する例である。
【0040】
(動作例)
ステップS1:(メモリカードの装着及びディレクトリ構造の判別)
図6(a)で、データ保存装置100の起動後、ユーザがメモリカード70を画像取込装置2に装着すると、制御部3はデータ取込装置2を制御してメモリカード70の管理領域71に相当する部分に記憶されているデータを読み取らせて調べ、装着したメモリカード70のディレクトリの構造をチェックし、ディレクトリの構造が図3に示した構造と同様の場合にはS2に遷移し、そうでない場合には「読み取り不能」を意味するメッセージを表示部4に表示して処理を終了する。
【0041】
ステップS2:(管理ファイルの読み取り)
制御部3は、データ取込装置2を制御してメモリカード70の管理ファイル領域72に格納されている管理ファイルa’を読み取らせ、その内容(フォルダの作成日付とフォルダとのポインタ)をRAMに保持する。また、カウンタCの値iを1にする。
【0042】
ステップS3:(作成日付の比較)
制御部3は、RAMに保持したフォルダ作成日付(i)(iはカウンタCの値)と保存記憶メモリ4に格納されている各フォルダの名称を比較し、一致する場合にはS4に遷移し、一致しない場合にはS7に遷移する。
【0043】
ステップS4:(メモリカードからの画像ファイルの読み取り等)
制御部3は、RAMにフォルダ作成日付(i)と一対として保持されているポインタ(i)(その作成日付(i)に対応するフォルダとのポインタ)を取り出して、メモリカード70上の画像格納フォルダ領域73のフォルダ(i)(作成日付(i)のフォルダ)を特定し、データ取込装置2を制御してそのフォルダに記憶されている各画像ファイルのポインタを基にメモリカード上の画像領域75に記憶されている各画像ファイルを取り込む。また、メモリカード70にプレビュー画像格納フォルダが作成されている場合にはメモリカード70のプレビュー画像領域76に記憶されているプレビュー画像ファイルも同様にして取り込む。
【0044】
ステップS5:(既設フォルダへの画像ファイルの記憶等)
制御部3は読み込んだ画像ファイルを画像領域45に記録すると共に保存記憶メモリ4の既設の画像格納フォルダ(すなわち、RAMに保持したフォルダ作成日付(i)と同じフォルダ名を(フォルダ識別子内に)もつフォルダ)に今記憶した画像ファイルとのポインタを登録する。
また、メモリーカード70にプレビュー画像格納フォルダが作成されている場合には読み取ったプレビュー画像ファイルも同様にしてプレビュー画像ファイル領域46に記憶すると共にフォルダ作成日付(i)と同じフォルダ名の既設のプレビュー画像格納フォルダに今記憶したプレビュー画像ファイルとのポインタを記憶する。
ステップS6:(画像ファイルの終了判定)
制御部3は現在のフォルダ記憶されている画像をすべて取り込むか否か(=画像ファイルとのポインタがあるか否か)を調べ、すべて取り込んだ場合にはS11に遷移し、そうでない場合には次の画像ファイルを取り込むためにS4に戻る。
【0045】
ステップS7:(フォルダ名の変更及びフォルダ記憶日付の登録)
制御部3はRAMに保持したフォルダ作成日付(i)と一対として保持されているポインタ(i)を取り出して、メモリカード70上の画像格納フォルダ領域73のフォルダ(i)を特定しそのフォルダ名を作成日(i)(年月日=YYMMDD(又はYYYYMMDD))に変更した画像格納フォルダを保存記憶メリ4に作成すると共に、管理ファイルaにRAMに保持したフォルダ作成日付(i)及び作成したフォルダとのポインタを登録する(画像格納フォルダのフォルダ識別子はxxx_YYMMD(又はxxx_YYYYMMD)となる)。
【0046】
ステップS8:(メモリカードからの画像ファイルの読み取り等)
制御部3はデータ取込装置2を制御して上記ステップS7で特定されたメモリカード70上の画像格納フォルダ(i)に記憶されている各画像ファイルのポインタを基にメモリカード上の画像領域75に記憶されている各画像ファイルを取り込む。また、メモリーカード70にプレビュー画像格納フォルダが作成されている場合にはメモリカード70のプレビュー画像格納フォルダに記憶されているプレビュー画像ファイルも同様にして取り込む。
【0047】
ステップS9:(名称変更後のフォルダへの画像ファイル等の記憶)
次に、制御部3は取り込んだ画像ファイルを画像領域45に記録すると共に上記ステップS6で保存記憶メモリ4に記憶した名称変更後の画像格納フォルダに今取り込んだ画像ファイルとのポインタを記憶する。
また、メモリカード70にプレビュー画像格納フォルダが作成されている場合には取り込んだプレビュー画像ファイルも同様にしてプレビュー画像領域46に記憶すると共に新設したプレビュー画像格納フォルダに今記憶したプレビュー画像ファイルとのポインタを記憶する。
【0048】
ステップS10:(画像ファイルの終了判定)
制御部3は現在のフォルダ記憶されている画像をすべて読み込んだか否か(=画像ファイルとのポインタがあるか否か)を調べ、すべて読み込んだ場合にはS11に遷移し、そうでない場合には次の画像ファイルを読み込むためにS8に戻る。
【0049】
ステップS11:(メモリカードのフォルダ終了判定)
制御部3はカウンタCの値iに1を加え、更新後のカウンタCの値iとRAMに保持したフォルダの作成日付の数を比較し、更新後のカウンタCの値iがRAMに保持したフォルダの作成日付の数を超えた場合には読み取り処理を終了し、そうでない場合にはS3に遷移する。
【0050】
上記構成により、外部撮像装置で撮影画像を撮影日付毎に異なるフォルダに記憶している場合、例えば、そのフォルダ名が4桁の撮影日付(月日或いは年月)でもデータ保存装置に保存記憶する際にそのフォルダの作成年月日をフォルダ名とするフォルダに画像を記憶できるので、画像の重複やフォルダ名の重複が生じない。
なお、上記ステップS3ではRAMに保持したフォルダ作成日付(i)と保存記憶メモリ4に格納されている各フォルダの名称を比較したが、RAMに保持したフォルダ作成日付(i)と保存記憶メモリ4に設定された管理ファイルaに記憶されている各フォルダの作成日付とを比較し、日付が一致する場合にはS4に遷移し、一致しない場合にはS7に遷移するようにしてもよい。このようにした場合には、外部撮像装置側で作成されたフォルダ名が任意の桁数の文字列であっても、データ保存装置に保存記憶する際にそのフォルダの作成年月日をフォルダ名のフォルダに画像を記憶できるので、実際の撮影日付毎に画像を保存記憶することができる。
【0051】
(変形例)
上記図6(a)でフォルダの作成日付の一致しない場合の動作(ステップS7〜ステップS10)は、図6(b)に示すようにしても図6(a)の場合と同様の効果が得られる。すなわち、
ステップS7’:(フォルダ名の新設及びフォルダ作成日付の登録)
制御部3はRAMに保持したフォルダ作成日付(i)(年月日=YYMMDD(又はYYYYMMDD))をフォルダ名とする画像格納フォルダを保存記憶メモリ4に作成すると共に、管理ファイルaにRAMに保持したフォルダ作成日付(i)及び作成したフォルダとのポインタを登録する。
【0052】
ステップS8’:(メモリカードからの画像ファイルの読み取り等)
制御部3はRAMに保持したフォルダ作成日付(i)と一対として保持されているポインタ(i)を取り出して、メモリカード70上の画像格納フォルダ領域73のフォルダ(i)を特定し、データ読取装置2を制御してそのフォルダに記憶されている各画像ファイルのポインタを基にメモリカード上の画像領域75に記憶されている各画像ファイルを取り込む。また、メモリーカード70にプレビュー画像格納フォルダが作成されている場合にはメモリカード70のプレビュー画像格納フォルダに記憶されているプレビュー画像ファイルも同様にして取り込む。
【0053】
ステップS9’:(新設のフォルダへの画像ファイル等の記憶)
次に、制御部3は取り込んだ画像ファイルを画像領域45に記録すると共に上記ステップS6で保存記憶メモリ4に新設した画像格納フォルダに今取り込んだ画像ファイルとのポインタを記憶する。
また、メモリーカード70にプレビュー画像格納フォルダが作成されている場合には取り込んだプレビュー画像ファイルも同様にしてプレビュー画像領域46に記録すると共に新設したプレビュー画像格納フォルダに今記憶したプレビュー画像ファイルとのポインタを記憶する。
【0054】
ステップS10’:(画像ファイルの終了判定)
制御部3は現在のフォルダ記憶されている画像をすべて取り込んだか否か(=画像ファイルとのポインタがあるか否か)を調べ、すべて取り込んだ場合にはS11に遷移し、そうでない場合には次の画像ファイルを取り込むためにS8’に戻る。
【0055】
また、上記図6(a),(b)のフローチャートの説明ではメモリカードに記憶された画像を読み取って保存記録する場合について述べたが、コンパクトフラッシュ(CF)やメモリステック等に記憶された画像についても画像読込装置をそれら記憶媒体用の読込装置に置き換えれば同様の手順で記憶された画像を読み取って保存記憶することができる。また、外部撮像装置の固定保存記憶メモリ(フラッシュメモリ等)に記憶された画像をケーブル接続或いは赤外線通信により受信する場合についても、上記ステップS1で、「外部撮像装置から送信された撮影画像を受信すると、制御部3は画像取込装置2を制御してメモリカード70の管理領域71に相当する部分に記憶されているデータを読み取らせて調べ、装着したメモリカード70のディレクトリの構造をチェックする」ようにすればよい。
【0056】
なお、上記各説明ではフォルダに画像が記憶されている例について述べたがデータとして画像を例としたが、これに限定されない(通常のデータ或いは通常のデータを含むファイルでよく、HTMLファイルでもよい)。また、上記各説明では記憶媒体上で画像がフォルダに記憶されている例について述べたが、これに限定されない(画像(データ)は作成日(記憶媒体への記憶日)でグループ化可能であればよい)。
【0057】
以上、本発明の一実施例について説明したが本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、外部装置側でデータ作成日毎に異なるフォルダ(グループ領域)に記憶したデータをデータ保存装置にフォルダ(グループ領域)ごと保存するような場合でもフォルダ名が重複したりいつ作成(入力)したデータかがわからなくなるようなことが生ぜず、作成日付毎に確実に保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ保存装置の一実施例のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【図2】保存記憶メモリのディレクトリの主要構造部分を示す図である。
【図3】保存記憶メモリの記憶領域のレイアウトの一実施例の説明図である。
【図4】メモリカードの記憶領域のレイアウトの一実施例の説明図である。
【図5】データ保存置に作成されるフォルダのフォルダ識別子とメモリカードに作成されるフォルダ識別子の比較図説明図である。
【図6】メモリカードに記憶された画像をフォルダごと画像保存装置の保存記憶メモリに記憶する際の画像保存装置の動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 データ取込装置(取込み手段)
3 制御部(比較手段、記憶制御手段)
4 保存記憶メモリ
7 受信部(取込み手段)
8 赤外線通信部(取込み手段)
70 メモリカード(記憶媒体)
100 データ保存装置
200,200’ デジタルカメラ(外部装置)
Claims (6)
- 第1のフォルダを記憶する記憶領域とこの第1のフォルダが作成された第1の作成日付を記憶管理する第1の管理領域とが形成されている保存記憶メモリと、
第2のフォルダを記憶する記憶領域とこの第2のフォルダが作成された第2の作成日付を記憶管理する第2の管理領域とが形成されている外部装置の記憶媒体から、前記第2の作成日付を取込む取込み手段と、
前記第1の作成日付中に前記第2の作成日付に一致するものがあるか否か判定する判定手段と、
この判定手段によって前記第1の作成日付中に前記第2の作成日付が一致するものがあると判定された場合、前記第2のフォルダのうち前記第2の作成日付が前記第1の作成日付と一致するものに記憶されているデータを、前記第1のフォルダのうち前記第1の作成日付が前記第2の日付に一致するものに記憶するよう制御する第1の記憶制御手段と、
前記判定手段によって前記第1の作成日付中に前記第2の作成日付が一致するものがないと判定された場合、前記第2の作成日付を名称とする第3のフォルダを前記保存記憶メモリに作成する作成手段と、
この作成手段によって作成された第3のフォルダに、前記第2のフォルダに記憶されているデータを記憶するよう制御する第2の記憶制御手段と、
を備えたことを特徴とするデータ保存装置。 - 前記作成手段は、前記判定手段によって前記第1の作成日付中に前記第2の作成日付が一致するものがないと判定された場合、前記取り込み手段によって取り込まれた前記第2のフォルダの名称を前記第2の作成日付に変更し、当該第2のフォルダを前記第3のフォルダとして前記保存記憶メモリに作成することを特徴とする請求項1記載のデータ保存装置。
- 前記外部装置の記憶媒体は当該装置に対し着脱可能に構成され、当該装置に前記外部装置の記憶媒体が装着されたか否かを判断する判断手段を更に備え、
前記取込み手段は、この判断手段により前記外部装置の記憶媒体が装着されたと判断すると、前記第2の作成日付を取込むことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ保存装置。 - 前記外部装置と通信する通信手段を更に備え、
前記取込み手段は、この通信手段により前記外部装置の記憶媒体から前記第2の作成日付を受信する手段を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ保存装置。 - 前記外部装置は撮像装置であり、前記第2のフォルダに記憶されるデータは撮像により取得された画像ファイルであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のデータ保存装置。
- 第1のフォルダを記憶する記憶領域とこの第1のフォルダが作成された第1の作成日付を記憶管理する第1の管理領域とが形成されている保存記憶メモリを備えたデータ保存装置のデータ記憶方法であって、
第2のフォルダを記憶する記憶領域とこの第2のフォルダが作成された第2の作成日付を記憶管理する第2の管理領域とが形成されている外部装置の記憶媒体から、前記第2の作成日付を取込む取込みステップと、
前記第1の作成日付中に前記第2の作成日付に一致するものがあるか否か判定する判定ステップと、
この判定ステップによって前記第1の作成日付中に前記第2の作成日付が一致するものがあると判定された場合、前記第2のフォルダのうち前記第2の作成日付が前記第1の作 成日付と一致するものに記憶されているデータを、前記第1のフォルダのうち前記第1の作成日付が前記第2の日付に一致するものに記憶するよう制御する第1の記憶制御ステップと、
前記判定ステップによって前記第1の作成日付と前記第2の作成日付が一致するものがないと判定された場合、前記第2の作成日付を名称とする第3のフォルダを前記保存記憶メモリに作成する作成ステップと、
この作成ステップによって作成された第3のフォルダに、前記第2のフォルダに記憶されているデータを記憶するよう制御する第2の記憶制御ステップと、
を含むことを特徴とするデータ記憶方法。
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