JP4085815B2

JP4085815B2 - Adhesive curing prevention method and apparatus

Info

Publication number: JP4085815B2
Application number: JP2003000353A
Authority: JP
Inventors: 友一伊藤
Original assignee: Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp
Priority date: 2003-01-06
Filing date: 2003-01-06
Publication date: 2008-05-14
Anticipated expiration: 2023-01-06
Also published as: JP2004209407A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、瞬間接着剤（即乾性接着剤）塗布ノズル先端部での接着剤硬化、とくに待機時における接着剤硬化を防止する接着剤硬化防止方法および装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
特開平１０−６８６４８号公報は、空気中の水分と反応し硬化する接着剤を定量塗布する塗布装置において、塗布ニードル周辺部分に接着剤とは反応しない気体、たとえば水分を含まない窒素ガスなど、を吹き付けることにより、塗布ニードル先端の接着剤硬化をほぼ完全に防止する接着剤硬化防止方法を開示している。
この他の、ノズル先端の接着剤硬化を防止する一般的な従来方法として、待機時、接着剤塗布ノズル先端をアセトン等の溶剤につけ込んで接着剤の硬化を防止し、塗布時は、溶剤の混入したノズル先端部の接着剤を十分捨て打ち後塗布する方法や、単に捨て打ちのみ実施し常にノズル先端の接着剤を新鮮な状態に保つ方法がある。
【０００３】
【特許文献１】
特開平１０−６８６４８号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来技術にはつぎの問題がある。
▲１▼ 特開平１０−６８６４８号公報のように硬化防止用のための専用のガスを用意する方法では、ボンベ交換など、日常的に手間がかかり不便である。また、専用ガスは一般に高価である。
▲２▼ 一般の方法では、ノズルを溶剤につけ込むのでは塗布前に充分な捨て打ちが必要なため、すぐに塗布が開始できず時間のロスが大きい。また、溶剤のメンテナンスが必要となり、手間がかかる。単に捨て打ちを行うのでは、瞬間接着剤のように硬化時間が短い場合、頻度が高くなり、材料の無駄が大きい。
▲３▼ 特開平１０−６８６４８号公報は、固定側にガス吹き付け部を設けてニードル周辺を密閉し、待機時のみガスを充填する方法を開示しているが、この方法は、密閉および密閉解除にニードル側の上下移動を必要とし、上下移動中は塗布位置への水平移動が行えないためサイクルタイムのロスがある。また、上下動作用のアクチュエータを必要とするため、その分設備費が高くなる。
本発明の目的は、専用ガスを必要とせず従来より安価に、ノズル先端での接着剤硬化を抑制できる接着剤硬化防止方法および装置を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、サイクルタイム的に有利な接着剤硬化防止方法および装置を提供することにある。
なお、本発明は、上記▲１▼〜▲３▼のいずれか１つでも解決できるものであればよい。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
（１）接着剤塗布ノズルを接着剤塗布位置から待機位置に移動させ、接着剤塗布ノズルの先端周囲に密閉空間を形成し、該密閉空間内の空気を密閉空間内の水分とともに吸引することにより密閉空間内を低圧とするとともに密閉空間内の水分を低減し、該密閉空間内の低圧および水分低減状態を維持して接着剤塗布ノズルの接着剤が密閉空間内の水分に触れて硬化することを抑制する接着剤硬化防止方法。
（２）前記低圧密閉空間内で塗布ノズルから接着剤の捨て打ちが可能である（１）記載の接着剤硬化防止方法。
（３）接着剤塗布位置と待機位置との間の接着剤塗布ノズルの移動は同一高さで行われる（１）または（２）記載の接着剤硬化防止方法。
（４）接着剤塗布ノズルの接着剤は水分に触れて硬化する速乾性の接着剤である（１）記載の接着剤硬化防止方法。
（５）接着剤塗布ノズルの待機位置に設置され、上端にテーパ形状部と逆テーパ形状を有し上方に向かってばね付勢され接着剤塗布ノズルの先端を囲むノズルカバーに押し付けられて塗布ノズルの先端周囲を密閉空間とするシャフトと、該シャフトを上方に付勢するスプリングと、を備え、前記密閉空間はエア吸引手段に接続されている、接着剤硬化防止装置。
【０００６】
上記（１）の接着剤硬化防止方法では、接着剤塗布ノズルを接着剤塗布位置から待機位置に移動させ、接着剤塗布ノズルの先端周囲に密閉空間を形成し、該密閉空間内の空気を密閉空間内の水分とともに吸引することにより密閉空間内を低圧とするとともに密閉空間内の水分を低減し、該密閉空間内の低圧および水分低減状態を維持するので、塗布ノズル先端が水分が無いかまたは極めて少ない空間に置かれることとなり、ノズル先端での接着剤硬化を抑制できる。また、不活性ガスを用意する必要がなく、安価である。
上記（２）の接着剤硬化防止方法では、接着剤の捨て打ちが可能であるため、さらに接着剤硬化を抑制できる。
上記（３）の接着剤硬化防止方法では、接着剤塗布位置と待機位置との間の接着剤塗布ノズルの移動は同一高さで行われるので、塗布ノズルの上下動のためのアクチュエータを追加して設ける必要がなく、その分、装置費が安価である。ノズルの上下動がないので、サイクルタイム的にも有利となる。
上記（４）の接着剤硬化防止方法では、接着剤塗布ノズルの接着剤は水分に触れて硬化する速乾性の接着剤であるにもかかわらず、塗布ノズル先端が水分が無いかまたは極めて少ない空間に置かれることにより、ノズル先端での接着剤硬化を抑制できる。また、不活性ガスを用意する必要がなく、安価である。
上記（５）の接着剤硬化防止装置では、密閉空間を形成して該密閉空間をエア吸引手段に接続したので、塗布ノズル先端が水分が無いかまたは極めて少ない空間に置かれることとなり、ノズル先端での接着剤硬化を抑制できる。また、不活性ガスを用意する必要がなく、安価である。また、上端にテーパ形状部と逆テーパ形状を有し上方に向かってばね付勢され接着剤塗布ノズルの先端を囲むノズルカバーに押し付けられて塗布ノズルの先端周囲を密閉空間とするシャフトと、該シャフトを上方に付勢するスプリングと、を備えているので、接着剤塗布位置と待機位置との間の接着剤塗布ノズルの移動は同一高さで行うことができ、塗布装置または硬化防止装置側に、特別な上下アクチュエータが不要であり、装置のコストダウンがはかられる他、上下アクチュエータによる接着剤塗布装置および塗布ノズル上下動によって生じる、サイクルタイムロスがないという効果が得られる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の接着剤硬化防止方法および装置を、図１〜図３を参照して説明する。
まず、本発明の接着剤硬化防止装置を説明する。
図示しないＸＹ直交ロボット（６軸ロボットでも可）に取り付けられ水平面内の任意の位置に移動可能な、接着剤を滴下塗布可能な接着剤塗布装置１には、接着剤塗布ノズル３（以下、単にノズル３という）の周囲に、円筒状でノズル３より若干長いノズルカバー２が取付けられている。接着剤塗布装置１は、接着剤塗布位置と待機位置間に、ロボットにより、水平方向に移動可能である。本発明に適した接着剤は、空気中の水分により乾燥・硬化する速乾性の接着剤であることが望ましい。
【０００８】
また、待機位置には、固定側に、本発明の接着剤硬化防止装置５が取付けられている。接着剤硬化防止装置５は、固定部１５に軸受け１０を介して上下動可能に支持されたシャフト８を有している。シャフト８はバネ９により上方に付勢されている。
【０００９】
ノズルカバー２の先端部は中心角θが９０°以上のテーパ形状となっており、接着剤硬化防止装置５のシャフト８の先端部も、同様に、半径方向外側がテーパ形状６（ノズルカバー先端部と同方向テーパ）、半径方向内側が逆テーパ形状７となっている。これにより、接着剤塗布装置１を接着剤硬化防止装置５上に水平移動させると、テーパ４面とテーパ６面とが接触し、ノズルカバー２でシャフト８を押し下げながら移動でき、移動終了時はバネ９の付勢力によりノズルカバー２とシャフト８先端が密着し、内部に密閉空間１６を形成する。接着剤塗布装置１は接着剤硬化防止装置５上で待機する。
【００１０】
シャフト８の先端面には図２に示すようにウレタンゴムコーティング１４が施されており、気密性を高めるようにしてある。ウレタンゴムコーティング１４はＯリングなどで代替え可能である。また、求める気密条件次第ではウレタンゴムコーティング１４は省略することも可能である。
接着剤塗布装置１を接着剤硬化防止装置５上から塗布位置に移動させる時も、同様に、テーパ４と逆テーパ７が接触し、ノズルカバー２でシャフト８を押し下げながら移動する。接着剤塗布装置１が接着剤硬化防止装置５上から外れたときには、バネ９の付勢力によりシャフト８は上昇して元の位置に戻る。
【００１１】
シャフト８の下端部には回収容器１２が着脱可能に取付けられている。接着剤塗布装置１が接着剤硬化防止装置５上にある時、塗布ノズル３から捨て打ちされた接着剤は、シャフト８に形成された通し孔１７を通して回収容器１２内に回収される。回収容器１２内の捨て打ち接着剤１３が溜まった時には、回収容器１２をシャフト８から取り外して、回収容器１２内の捨て打ち接着剤１３を回収容器１２から除去する。
【００１２】
接着剤塗布装置１を接着剤硬化防止装置５上にある時、密閉空間１６はポート１１を介して吸引手段（図示せず）により吸引されて低圧とされ、低圧密閉空間となる。図示例では密閉空間１６はシャフト８の通し孔１７により回収容器１２内に連通しており、ポート１１が回収容器１２内に連通しているので、密閉空間１６も通し孔１７も回収容器１２内も低圧となる。吸引手段は、たとえばバキュームエジェクタであり、または、真空ポンプ、減圧ポンプなど他の機器であってもよい。密閉空間１６の空気を吸引することにより、塗布ノズル３周囲の水分を除去でき、塗布ノズル３先端部内で接着剤が周囲空気中の水分により硬化することが防止される。
【００１３】
ポート１１からの配管上にプレッシャスイッチ（図示せず）を設け、所定の低圧であることを監視し、エアの漏れにより圧力が高まったら吸引手段を作動させるようにする。こうすれば、吸引手段を間欠運転させることができ、連続運転させる場合に比べてエネルギーが節約できる。
吸引手段は除湿手段に置き換えられてもよい。除湿手段は、たとえば密閉空間１６に連通され塗布ノズル３先端部を除湿環境下に維持する、シリカゲルや水分透過膜などからなる。
【００１４】
本発明の接着剤塗布装置１は、たとえば燃料電池のセパレータにシールプレートを貼り付ける接着剤の滴下塗布装置として利用できる。燃料電池は、ＭＥＡ（膜−電極アッセンブリー）とセパレータからなるセルの積層体からなる。図３に示すように、セパレータ１８はたとえばカーボンセパレータからなり、そのマニホールド部と反応ガス流路溝との間を連通する連通路１９に、樹脂からなるシールプレート２０を貼付けて連通路をトンネル状流路とする際に、セパレータ１８に接着剤を滴下、塗布するのに、用いることができる。接着剤に、たとえばシアノアクリレート系接着剤（商品名：アロンアルファ）を用いる場合、接着剤塗布装置１を待機位置に所定時間待機させておくと、塗布ノズル先端部内で接着剤が硬化するので、それを防止するために本装置を用いることができる。
【００１５】
上記装置を用いて実行される本発明の接着剤硬化防止方法は、接着剤塗布ノズル３の待機時に、塗布ノズル３先端を低圧密閉空間１６に維持する方法からなる。塗布ノズル３先端を密閉空間１６に置き、密閉空間１６を低圧に維持する。これによって、密閉空間１６内の水分が減少し、塗布ノズル３先端部内の接着剤が空気中の水分と反応して硬化することを防止することができる。
密閉構造のため、水分除去効果が長持ちし、低圧化手段の間欠運転が可能である。それによって、エネルギーコストも少なくて済み、低コストである。
密閉空間１６を低圧に維持することに替えて、密閉空間１６の水分を除湿手段によって除き、密閉空間１６内の水分が減少し、塗布ノズル３先端部内の接着剤が空気中の水分と反応して硬化することを防止してもよい。
【００１６】
待機中に、低圧密閉空間１６内で塗布ノズル３から接着剤の捨て打ちを行うことが可能である。塗布ノズル３から捨て打ちされた接着剤は、通し孔１７を通って回収容器１２に回収される。ある程度溜まった段階で、回収容器１２をシャフト８から外し、回収容器１２内の接着剤を捨てる。捨て打ちにより、より確実に塗布ノズル３先端部内の接着剤が空気中の水分と反応して硬化することを防止することができる。
また、捨て打ちは他の場所に移動することなく実施でき、密閉状態がこわれず、また移動時間が不要なため、時間ロスが最小で済む。
【００１７】
本発明方法においては、接着剤塗布位置と待機位置との間の接着剤塗布装置１および塗布ノズル３の移動は、同一高さで行われる。すなわち、接着剤塗布装置１および塗布ノズル３の水平移動のみで、密閉空間１６の密閉、密閉解除が可能であるため、塗布装置または硬化防止装置側に、特別な上下アクチュエータが不要であり、装置のコストダウンがはかられる他、上下アクチュエータによる接着剤塗布装置１および塗布ノズル３上下動によって生じる、サイクルタイムロスがないという作用が得られる。
【００１８】
【発明の効果】
請求項１の接着剤硬化防止方法によれば、接着剤塗布ノズルを接着剤塗布位置から待機位置に移動させ、接着剤塗布ノズルの先端周囲に密閉空間を形成し、該密閉空間内の空気を密閉空間内の水分とともに吸引することにより密閉空間内を低圧とするとともに密閉空間内の水分を低減し、該密閉空間内の低圧および水分低減状態を維持するので、塗布ノズル先端が水分が無いかまたは極めて少ない空間に置かれることとなり、ノズル先端での接着剤硬化を抑制できる。また、不活性ガスを用意する必要がなく、安価である。
請求項２の接着剤硬化防止方法によれば、接着剤の捨て打ちが可能であるため、さらに接着剤硬化を抑制できる。
請求項３の接着剤硬化防止方法によれば、接着剤塗布位置と待機位置との間の接着剤塗布ノズルの移動が同一高さで行われるので、塗布ノズルの上下動のためのアクチュエータを追加して設ける必要がなく、その分、装置費が安価である。ノズルの上下動がないので、サイクルタイム的にも有利となる。
請求項４の接着剤硬化防止方法によれば、接着剤塗布ノズルの接着剤は水分に触れて硬化する速乾性の接着剤であるにもかかわらず、塗布ノズル先端が水分が無いかまたは極めて少ない空間に置かれることにより、ノズル先端での接着剤硬化を抑制できる。また、不活性ガスを用意する必要がなく、安価である。
請求項５の接着剤硬化防止装置によれば、密閉空間を形成して該密閉空間をエア吸引手段に接続したので、ノズル先端での接着剤硬化を抑制できる。また、不活性ガスを用意する必要がなく、安価である。また、上端にテーパ形状部と逆テーパ形状を有し上方に向かってばね付勢され接着剤塗布ノズルの先端を囲むノズルカバーに押し付けられて塗布ノズルの先端周囲を密閉空間とするシャフトと、該シャフトを上方に付勢するスプリングと、を備えているので、接着剤塗布位置と待機位置との間の接着剤塗布ノズルの移動は同一高さで行うことができ、塗布装置または硬化防止装置側に、特別な上下アクチュエータが不要であり、装置のコストダウンがはかられる他、上下アクチュエータによる接着剤塗布装置および塗布ノズル上下動によって生じる、サイクルタイムロスがないという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の燃料電池の接着剤硬化防止方法を実施する装置の接着剤塗布時および待機時における断面図である。
【図２】塗布ノズル先端部の拡大断面図である。
【図３】燃料電池のシールプレート貼付部の近傍の拡大断面図である。
【符号の説明】
１接着剤塗布装置
２ノズルカバー
３塗布ノズル
４テーパ形状
５硬化防止装置
６テーパ形状
７逆テーパ形状
８シャフト
９バネ
１０軸受け
１１ポート
１２回収容器
１３捨て打ち接着剤
１４ウレタンゴム
１５固定部
１６密閉空間
１７通し孔
１８セパレータ
１９連通路
２０シールプレート[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an adhesive curing prevention method and apparatus for preventing adhesive curing at the tip of an instantaneous adhesive (rapid drying adhesive) application nozzle, particularly adhesive curing during standby.
[0002]
[Prior art]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-68648 discloses a coating apparatus that applies a fixed amount of an adhesive that reacts with moisture in the air and cures, and a gas that does not react with the adhesive around the coating needle, such as nitrogen gas that does not contain moisture. An adhesive curing prevention method is disclosed in which adhesive curing at the tip of the application needle is almost completely prevented by spraying.
As another general conventional method for preventing the curing of the adhesive at the tip of the nozzle, the adhesive coating nozzle tip is immersed in a solvent such as acetone during standby to prevent the adhesive from being cured. There are a method in which the mixed adhesive at the nozzle tip is sufficiently discarded and applied, and a method in which only the discard is performed and the adhesive at the nozzle tip is always kept fresh.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-68648
[Problems to be solved by the invention]
However, the prior art has the following problems.
{Circle around (1)} The method of preparing a dedicated gas for preventing curing as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-68648 is inconvenient and time-consuming, such as replacing a cylinder. In addition, the dedicated gas is generally expensive.
{Circle around (2)} In the general method, if the nozzle is immersed in the solvent, it is necessary to throw away the material sufficiently before coating, so that coating cannot be started immediately and time loss is large. In addition, maintenance of the solvent is required, which is troublesome. When simply throwing away, if the curing time is short as in the case of an instantaneous adhesive, the frequency increases and the waste of material is great.
(3) Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-68648 discloses a method in which a gas spraying part is provided on the fixed side to seal the periphery of the needle and gas is filled only during standby. In addition, the needle side needs to be moved up and down, and during the up and down movement, the horizontal movement to the application position cannot be performed, resulting in a loss of cycle time. Further, since an actuator for vertical movement is required, the equipment cost is increased accordingly.
An object of the present invention is to provide an adhesive curing prevention method and apparatus that can suppress adhesive curing at the tip of a nozzle at a lower cost than before without requiring a dedicated gas.
Another object of the present invention is to provide an adhesive curing prevention method and apparatus advantageous in cycle time.
The present invention only needs to be able to solve any one of (1) to (3) above.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention for achieving the above object is as follows.
(1) By moving the adhesive application nozzle from the adhesive application position to the standby position, forming a sealed space around the tip of the adhesive application nozzle, and sucking air in the sealed space together with moisture in the sealed space Reduce the moisture in the sealed space and reduce the moisture in the sealed space, maintain the low pressure and moisture reduced state in the sealed space, and the adhesive of the adhesive application nozzle touches the moisture in the sealed space and hardens. A method for preventing the curing of adhesive.
(2) The adhesive curing prevention method according to (1), wherein the adhesive can be discarded from the application nozzle in the low-pressure sealed space.
(3) The adhesive curing prevention method according to (1) or (2), wherein the movement of the adhesive application nozzle between the adhesive application position and the standby position is performed at the same height.
(4) The adhesive curing prevention method according to (1), wherein the adhesive of the adhesive application nozzle is a quick-drying adhesive that is cured by touching moisture.
(5) Installed at the standby position of the adhesive application nozzle, and has a tapered portion and a reverse taper shape at the upper end and is spring-biased upward and pressed against the nozzle cover surrounding the tip of the adhesive application nozzle to apply the application nozzle a shaft around the tip of the enclosed space, and a spring for urging the shaft upwardly, wherein the sealed space is connected to an air suction hand stage, the adhesive hardening prevention device.
[0006]
In the adhesive curing prevention method of (1) above, the adhesive application nozzle is moved from the adhesive application position to the standby position, a sealed space is formed around the tip of the adhesive application nozzle, and the air in the sealed space is sealed. By sucking together with moisture in the space, the inside of the sealed space is reduced in pressure and moisture in the sealed space is reduced, and the low pressure and moisture reduced state in the sealed space are maintained. It will be placed in an extremely small space, and the curing of the adhesive at the nozzle tip can be suppressed. Moreover, it is not necessary to prepare an inert gas and is inexpensive.
In the adhesive curing prevention method (2), since the adhesive can be discarded, the curing of the adhesive can be further suppressed.
In the adhesive curing prevention method of (3) above, the movement of the adhesive application nozzle between the adhesive application position and the standby position is performed at the same height, so an actuator for vertical movement of the application nozzle is added. Therefore, the equipment cost is low. Since there is no vertical movement of the nozzle, it is advantageous in terms of cycle time.
In the adhesive curing prevention method of (4) above , the coating nozzle tip has no moisture or very little space even though the adhesive of the adhesive coating nozzle is a quick-drying adhesive that is cured by contact with moisture. by being placed in, it can be suppressed adhesive cured at the tip of the nozzle. Moreover, it is not necessary to prepare an inert gas and is inexpensive.
An adhesive curing preventing apparatus of (5), since the connecting the enclosed space to the air suction hand stage to form a closed space, it becomes possible coating nozzle tip is placed in the water there is no or very little space, the nozzle Curing of the adhesive at the tip can be suppressed. Moreover, it is not necessary to prepare an inert gas and is inexpensive. A shaft having a tapered portion and an inversely tapered shape at the upper end and spring-biased upward and pressed against a nozzle cover surrounding the tip of the adhesive application nozzle to form a sealed space around the tip of the application nozzle; And a spring for biasing the shaft upward, so that the adhesive application nozzle can be moved at the same height between the adhesive application position and the standby position, and the application apparatus or curing prevention apparatus side. In addition, a special vertical actuator is not required, and the cost of the apparatus can be reduced. In addition, there is an effect that there is no cycle time loss caused by the vertical movement of the adhesive application device and the application nozzle by the vertical actuator.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Below, the adhesive hardening prevention method and apparatus of this invention are demonstrated with reference to FIGS. 1-3.
First, the adhesive hardening prevention apparatus of this invention is demonstrated.
An adhesive application nozzle 1 (hereinafter simply referred to as an adhesive application nozzle 3) is attached to an XY orthogonal robot (not shown) (or a 6-axis robot is acceptable) and can be moved to an arbitrary position in a horizontal plane. A nozzle cover 2 that is cylindrical and slightly longer than the nozzle 3 is attached around the nozzle 3). The adhesive application device 1 can be moved in the horizontal direction by a robot between the adhesive application position and the standby position. The adhesive suitable for the present invention is desirably a quick-drying adhesive that is dried and cured by moisture in the air.
[0008]
Moreover, the adhesive hardening prevention apparatus 5 of this invention is attached to the fixed position in the stand-by position. The adhesive curing prevention device 5 has a shaft 8 supported by a fixed portion 15 through a bearing 10 so as to be movable up and down. The shaft 8 is biased upward by a spring 9.
[0009]
The tip of the nozzle cover 2 has a tapered shape with a central angle θ of 90 ° or more. Similarly, the tip of the shaft 8 of the adhesive curing prevention device 5 has a tapered shape 6 (tip of the nozzle cover) on the radially outer side. The taper is in the same direction as the taper), and the inner side in the radial direction is the reverse taper shape 7. Accordingly, when the adhesive application device 1 is horizontally moved onto the adhesive curing prevention device 5, the taper 4 surface and the taper 6 surface come into contact with each other, and the nozzle cover 2 can be moved while pushing down the shaft 8, and at the end of the movement The nozzle cover 2 and the tip of the shaft 8 are brought into close contact with each other by the urging force of the spring 9 to form a sealed space 16 inside. The adhesive application device 1 stands by on the adhesive curing prevention device 5.
[0010]
As shown in FIG. 2, a urethane rubber coating 14 is applied to the front end surface of the shaft 8 so as to improve airtightness. The urethane rubber coating 14 can be replaced with an O-ring or the like. Further, the urethane rubber coating 14 may be omitted depending on the airtight condition to be obtained.
Similarly, when the adhesive application device 1 is moved from the adhesive curing prevention device 5 to the application position, the taper 4 and the reverse taper 7 come into contact with each other, and the nozzle cover 2 moves while pushing down the shaft 8. When the adhesive application device 1 is detached from the adhesive curing prevention device 5, the shaft 8 is raised by the urging force of the spring 9 to return to the original position.
[0011]
A collection container 12 is detachably attached to the lower end portion of the shaft 8. When the adhesive application device 1 is on the adhesive curing prevention device 5, the adhesive discarded from the application nozzle 3 is recovered in the recovery container 12 through the through hole 17 formed in the shaft 8. When the discarding adhesive 13 in the collection container 12 is accumulated, the recovery container 12 is removed from the shaft 8 and the discarding adhesive 13 in the recovery container 12 is removed from the recovery container 12.
[0012]
When the adhesive application device 1 is on the adhesive curing prevention device 5, the sealed space 16 is sucked by a suction means (not shown) through the port 11 to be a low pressure, and becomes a low pressure sealed space. In the illustrated example, the sealed space 16 communicates with the inside of the collection container 12 through the through hole 17 of the shaft 8, and the port 11 communicates with the inside of the collection container 12, so that both the sealed space 16 and the through hole 17 are within the collection container 12. Is also low pressure. The suction means is, for example, a vacuum ejector, or may be another device such as a vacuum pump or a decompression pump. By sucking the air in the sealed space 16, the moisture around the coating nozzle 3 can be removed, and the adhesive is prevented from being cured by moisture in the surrounding air in the tip of the coating nozzle 3.
[0013]
A pressure switch (not shown) is provided on the pipe from the port 11 to monitor a predetermined low pressure, and when the pressure increases due to air leakage, the suction means is operated. In this way, the suction means can be intermittently operated, and energy can be saved as compared with the case of continuous operation.
The suction means may be replaced with a dehumidifying means. The dehumidifying means is made of, for example, silica gel or a moisture permeable film that communicates with the sealed space 16 and maintains the tip of the coating nozzle 3 in a dehumidifying environment.
[0014]
The adhesive applicator 1 of the present invention can be used as an adhesive dripping applicator for attaching a seal plate to a separator of a fuel cell, for example. A fuel cell is composed of a laminated body of cells composed of a MEA (membrane-electrode assembly) and a separator. As shown in FIG. 3, the separator 18 is made of, for example, a carbon separator, and a sealing plate 20 made of resin is pasted on a communication path 19 that communicates between the manifold portion and the reaction gas flow channel groove so that the communication path is tunnel-shaped. It can be used to drop and apply an adhesive to the separator 18 when forming a flow path. For example, when a cyanoacrylate adhesive (trade name: Aron Alpha) is used as the adhesive, if the adhesive applicator 1 is kept at the standby position for a predetermined time, the adhesive hardens in the tip of the application nozzle. The apparatus can be used to prevent this.
[0015]
The adhesive curing prevention method of the present invention, which is executed using the above-described apparatus, includes a method of maintaining the tip of the application nozzle 3 in the low-pressure sealed space 16 when the adhesive application nozzle 3 is on standby. The tip of the application nozzle 3 is placed in the sealed space 16, and the sealed space 16 is maintained at a low pressure. As a result, the moisture in the sealed space 16 is reduced, and the adhesive in the tip of the coating nozzle 3 can be prevented from reacting with the moisture in the air and being cured.
Due to the hermetic structure, the moisture removal effect lasts long, and intermittent operation of the low pressure means is possible. Thereby, the energy cost can be reduced and the cost can be reduced.
Instead of maintaining the sealed space 16 at a low pressure, the moisture in the sealed space 16 is removed by the dehumidifying means, the moisture in the sealed space 16 is reduced, and the adhesive in the tip of the coating nozzle 3 reacts with moisture in the air. May be prevented from curing.
[0016]
During standby, it is possible to discard the adhesive from the application nozzle 3 in the low-pressure sealed space 16. The adhesive thrown away from the application nozzle 3 is collected in the collection container 12 through the through hole 17. When a certain amount of water has accumulated, the collection container 12 is removed from the shaft 8 and the adhesive in the collection container 12 is discarded. By discarding, it is possible to more reliably prevent the adhesive in the tip of the application nozzle 3 from reacting with moisture in the air and curing.
In addition, discarding can be performed without moving to another place, the sealed state is not broken, and movement time is unnecessary, so that time loss is minimized.
[0017]
In the method of the present invention, the adhesive application device 1 and the application nozzle 3 are moved at the same height between the adhesive application position and the standby position. That is, since the sealed space 16 can be sealed and released only by horizontal movement of the adhesive coating device 1 and the coating nozzle 3, no special vertical actuator is required on the coating device or the curing prevention device side. In addition to the cost reduction, there is an effect that there is no cycle time loss caused by the vertical movement of the adhesive application device 1 and the application nozzle 3 by the vertical actuator.
[0018]
【The invention's effect】
According to the adhesive curing prevention method of claim 1, the adhesive application nozzle is moved from the adhesive application position to the standby position, a sealed space is formed around the tip of the adhesive application nozzle, and the air in the sealed space is evacuated. By sucking together with the moisture in the sealed space, the pressure in the sealed space is reduced and the moisture in the sealed space is reduced, and the low pressure in the sealed space and the moisture reduced state are maintained . Or it will be put in very little space and can suppress the adhesive agent hardening in a nozzle tip. Moreover, it is not necessary to prepare an inert gas and is inexpensive.
According to the adhesive curing prevention method of the second aspect, since the adhesive can be thrown away, the curing of the adhesive can be further suppressed.
According to the adhesive curing prevention method of claim 3, since the movement of the adhesive application nozzle between the adhesive application position and the standby position is performed at the same height, an actuator for vertically moving the application nozzle is added. Therefore, the cost of the apparatus is low. Since there is no vertical movement of the nozzle, it is advantageous in terms of cycle time.
According to the adhesive curing prevention method of claim 4 , the coating nozzle tip has no or very little moisture even though the adhesive of the adhesive coating nozzle is a quick-drying adhesive that is cured by contact with moisture. by being placed in a space, it is possible to suppress the adhesive cure at the nozzle tip. Moreover, it is not necessary to prepare an inert gas and is inexpensive.
According to the adhesive curing prevention apparatus of claim 5, since the connecting the enclosed space to the air suction hand stage to form a closed space, it is possible to suppress the adhesive cure at the nozzle tip. Moreover, it is not necessary to prepare an inert gas and is inexpensive. A shaft having a tapered portion and an inversely tapered shape at the upper end and spring-biased upward and pressed against a nozzle cover surrounding the tip of the adhesive application nozzle to form a sealed space around the tip of the application nozzle; And a spring for biasing the shaft upward, so that the adhesive application nozzle can be moved at the same height between the adhesive application position and the standby position, and the application apparatus or curing prevention apparatus side. In addition, a special vertical actuator is not required, and the cost of the apparatus can be reduced. In addition, there is an effect that there is no cycle time loss caused by the vertical movement of the adhesive application device and the application nozzle by the vertical actuator.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of an apparatus for carrying out a method for preventing adhesive curing of a fuel cell according to the present invention when an adhesive is applied and during standby.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a tip portion of a coating nozzle.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view of the vicinity of a seal plate attaching portion of a fuel cell.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Adhesive coating device 2 Nozzle cover 3 Coating nozzle 4 Taper shape 5 Curing prevention device 6 Taper shape 7 Reverse taper shape 8 Shaft 9 Spring 10 Bearing 11 Port 12 Collection container 13 Discarding adhesive 14 Urethane rubber 15 Fixing part 16 Sealing space 17 Through hole 18 Separator 19 Communication path 20 Seal plate

Claims

接着剤塗布ノズルを接着剤塗布位置から待機位置に移動させ、接着剤塗布ノズルの先端周囲に密閉空間を形成し、該密閉空間内の空気を密閉空間内の水分とともに吸引することにより密閉空間内を低圧とするとともに密閉空間内の水分を低減し、該密閉空間内の低圧および水分低減状態を維持して接着剤塗布ノズルの接着剤が密閉空間内の水分に触れて硬化することを抑制する接着剤硬化防止方法。 By moving the adhesive application nozzle from the adhesive application position to the standby position, forming a sealed space around the tip of the adhesive application nozzle, and sucking the air in the sealed space together with the moisture in the sealed space The pressure in the sealed space is reduced and the moisture in the sealed space is reduced, and the low pressure and moisture reduced state in the sealed space are maintained to prevent the adhesive of the adhesive application nozzle from being cured by touching the moisture in the sealed space. Adhesive curing prevention method.

前記低圧密閉空間内で塗布ノズルから接着剤の捨て打ちが可能である請求項１記載の接着剤硬化防止方法。 The adhesive curing prevention method according to claim 1, wherein the adhesive can be discarded from the coating nozzle in the low-pressure sealed space.

接着剤塗布位置と待機位置との間の接着剤塗布ノズルの移動は同一高さで行われる請求項１または請求項２記載の接着剤硬化防止方法。 The adhesive curing prevention method according to claim 1 or 2, wherein the movement of the adhesive application nozzle between the adhesive application position and the standby position is performed at the same height.

接着剤塗布ノズルの接着剤は水分に触れて硬化する速乾性の接着剤である請求項１記載の接着剤硬化防止方法。2. The method of preventing hardening of an adhesive according to claim 1, wherein the adhesive of the adhesive application nozzle is a quick-drying adhesive that is cured by touching moisture.

接着剤塗布ノズルの待機位置に設置され、上端にテーパ形状部と逆テーパ形状を有し上方に向かってばね付勢され接着剤塗布ノズルの先端を囲むノズルカバーに押し付けられて塗布ノズルの先端周囲を密閉空間とするシャフトと、該シャフトを上方に付勢するスプリングと、を備え、前記密閉空間はエア吸引手段に接続されている、接着剤硬化防止装置。It is installed at the standby position of the adhesive application nozzle, has a tapered part and reverse taper at the upper end, and is spring-biased upward and pressed against the nozzle cover surrounding the tip of the adhesive application nozzle, and around the tip of the application nozzle a shaft a sealed space, and a spring for urging the shaft upwardly, wherein the sealed space is connected to an air suction hand stage, the adhesive hardening prevention device.