JP4084003B2 - 映画上映制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタルシアターにおいて映画の上映に用いられる映画上映制御装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
映画館では、映画本編の上映に先立って予告編などを上映し、これに続いて本編を上映する。従来、予告編と本編は連続して上映できるように予め編集され、全て樹脂のロールフィルムで配給されていた。したがって、これを場所や時間帯などの条件に合わせて容易に改編することができなかった。
【0003】
映画の上映においては、今日デジタルの映像データを用いた映画の配給が実用化されつつある。最もリアルタイム性のある映像データの配給方式としては、電話回線やCS(通信衛星)を介したオンライン配信であるが、映画などの長大な映像データをオンラインで配信することは、極めて時間がかかるうえ、通信コストが嵩むため合理的とは言えなかった。また、DVDなどのディスクメディアを用いた映像データの配給方式は確実でコストが掛からない反面、リアルタイム性や場所や時間帯などの条件に応じた予告編などの選択の柔軟性に欠けるという問題点があった。
【0006】
この発明は、ディスクなどのメディアを介して大容量の映像データを供給し、通信を介して差し替え可能な小さい容量の映像データを供給し、これを組み合わせて再生する映画上映制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、映画本編の映像データが記憶された媒体を読み取る第1映像データ読取手段と、通信を介して適宜供給される有効期限情報が書き込まれた前記映画本編に先立って上映される予告編または広告の映像データを記憶する第2映像データ記憶手段と、前記有効期限情報に基づき、第2映像データ記憶手段に記憶されている予告編または広告の映像データのうち、有効期限の切れた映像データを消去する消去手段と、前記媒体から映画本編に関する情報を読み取り、この映画本編に関する情報に基づいて前記第2映像データ記憶手段から予告編や広告の映像データを選択し、前記映画本編の映像データと前記選択した予告編や広告の映像データとを時系列に組み合わせて再生するためのスケジュールデータを作成し、これを記憶するスケジュール記憶手段と、前記映画本編の映像データの再生を指示する再生指示手段と、前記再生指示手段の再生指示に応じて、前記スケジュール記憶手段からスケジュールデータを読み出し、このスケジュールデータにしたがって前記映画本編の映像データの再生および前記選択された前記予告編や広告の映像データの再生を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、前記映画本編の映像データと組み合わせる予告編や広告の映像データは、前記映画本編に関する情報に加えて、前記映画本編の映像データを再生する曜日、時刻のうち1または複数を条件として選択されることを特徴とする。
【0009】
この発明では、映画本編の映像データをDVDなどの記憶媒体で供給する。また、予告編や広告の映像データは通信を介して供給する。通信は、電話回線,通信衛星(CS)などどのような形態の通信であってもよい。この映画本編および予告編や広告の映像データを組み合わせることにより、長時間の映像データと差し替えが可能な映像データで自由な組み合わせで映像の再生が可能になる。
また、この発明では、映画本編に対して予告編や広告を自由に組み合わせることができるため、映画のタイトル、曜日など種々の条件に合わせて最適な予告編や広告を組み合わせることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施形態である映像再生制御装置を含むデジタルシアターシステムのブロック図である。このデジタルシアターシステムは、DVDドライブ12を含み映画本編や予告編などの映像データを順番に読み出して映像信号およびオーディオ信号として出力することができる映像再生制御装置1、映像再生制御装置1が出力した映像信号をスクリーンに投影するプロジェクタ3、映像再生制御装置1が出力したオーディオ信号を増幅して音響として出力するオーディオ装置4を含んでいる。映像再生制御装置1のDVDドライブ12には、上映すべき映画の本編が記録されたDVD(デジタル・ビデオ・ディスク)2がセットされる。
【0015】
映像再生制御装置1は、装置の動作を制御する制御部10を有し、この制御部10に、予告編の映像データや広告の映像データを記憶する大容量記憶装置11、DVDドライブ12、DVDなどのMPEGデータを映像信号とオーディオ信号にデコードするMPEGデコーダ13、上記予告編や広告の映像データをダウンロードするための通信制御部14、利用者またはこの装置のオペレータが操作するための操作部16、表示部17などが接続されている。なお、大容量記憶装置11は、リード/ライト可能であり、且つ数時間分の映像データを記憶できればどのようなものでもよいが、一般的にはハードディスクドライブが適当である。
【0016】
通信制御部14には、モデム15およびCSチューナ・デコーダ5が接続されている。モデム15はこの映像再生制御装置1に内蔵されたカードであり、CSチューナ・デコーダ5は外付け装置である。モデム15は加入電話回線7を介して配信センタ6に接続され、CSチューナ・デコーダ5は、通信衛星(CS)を介して配信センタ6からの配信データを受信する。なお、配信センタ6と交信する通信手段はモデム/アナログ回線に限定されない。たとえば、TA(ターミナルアダプタ)−DSU(デジタル・サービス・ユニット)/ISDN回線を用いてもよい。
【0017】
映像再生制御装置1は、モデム15を介して予告編の映像データを受信し、大容量記憶装置11にこれを書き込む。配信センタ6は、定期的に各デジタルシアターシステムに電話を掛け、最新の予告編および広告を各デジタルシアターシステムに配信する。このとき、映像再生制御装置1は、配信される広告および予告編を選択する条件となる装置条件を配信センタ6に対して送信し、配信センタ6はこの条件に適合する広告,予告編の映像データのみをこの映像再生制御装置1に対して配信する。装置条件とは、この装置(映像再生制御装置1)のメーカ、設置場所(都道府県など)、業務用/家庭用などの条件である。これらの条件に基づいて、配信センタは適当な広告および予告編を選択してこの映像再生制御装置1にダウンロードする。これにより、データ量が比較的大きい広告や予告編を選択的にダウンロードできるようにして、トラフィックを節約している。なお、各映像データにはその種類や有効期限を示す情報が書き込まれている。広告の映像データの場合には、その商品(サービスを含む)の企業名(企業コード)、商品名、商品の種類(商品コード)、有効期限などである。予告編の映像データの場合には、映画の配給会社、主演俳優、本編公開(ロードショースタート)月日、有効期限などである。
【0018】
また、映像再生制御装置1は、CSチューナ・デコーダ5を介してニュースのデータを受信し、これを大容量記憶装置11に書き込む。配信センタ6は、ニュースが発生する都度、随時このニュースのデータをCS8を介して全システムに対して送信する。
【0019】
映像再生制御装置1は、映画本編が記録されたDVD2がDVDドライブ12にセットされたとき、このDVD2に記録されている映画本編等に合わせて上映スケジュールを作成する。映画本編を上映するまえに、その映画本編に合わせてニュース、広告、予告編を上映し、これに続いて映画本編を上映する。このように映画本編に先立って上映するニュース、広告、予告編を上映条件、本編情報に基づいて選択する(なお、この映像再生制御装置1にダウンロードされている広告、予告編は上記装置条件に基づいて予め絞り込まれている)。上映条件は、上映する(すなわちDVD2がセットされた)曜日、時間帯などの条件である。また、本編情報は、映画本編の配給会社、主演俳優、映画のジャンルなどの情報である。これにあわせて、広告や予告編を選択する。たとえば、上映条件に基づいて、平日の昼間の時間帯であれば主婦層やファミリー向けの広告や予告編を上映するようにスケジュールを作成する。また、本編情報に基づいて、映画本編の配給会社の次回上映作品、同じ主演俳優の次回上映作品、同じジャンルの映画の次回上映作品などの予告編を上映するようにスケジュールを作成する。また、上記のようにダウンロードされている広告や予告編は装置条件によって予め選択されているため、これらの条件や情報に基づいて総合的に上映される広告や予告編が選択されることになる。
【0020】
作成されたスケジュールは大容量記憶装置11に書き込まれ、上映スタートの指示がされたとき、このスケジュールにしたがってニュース、広告、予告編、本編の映像データが読み出され、MPEGデコーダ13等を介してプロジェクタ3およびオーディオ装置4に出力される。なお、上記装置条件、上映条件は、大容量記憶装置11に記憶されており、本編情報はその映画が記録されているDVD2に記録されている。
【0021】
また、ダウンロードされるニュース、広告、予告編の映像データは、DVD2の映画本編と同様のMPEG2形式のデータであってもよいが、その他の形式のものであってもよい。その他の形式としては、たとえば、QUICKTIMEムービー、テキストデータ、静止画データ、テキストや静止画を時系列に配したシーケンスデータなどである。制御部10は、これを映像信号に展開して直接プロジェクタ3に出力するようにしてもよいが、映像信号の連続性を維持するため、どのような形式の映像データであっても、これをMPEGデータに再変換して全てMPEGデコーダ13を介してプロジェクタ3に入力するようにしてもよい。
【0022】
なお、2時間を超える映画本編の場合2枚以上のDVDにわたる場合があるため、DVDドライブ12はシングルドライブでもよいが、チェンジャにしておけば、上記長い映画の場合にも途中でディスク交換することなく続けて上映することが可能になる。
【0023】
図2、図3は同映像再生制御装置の動作を示すフローチャートである。
図2(A)は、加入電話回線を介して配信センタ6から広告および予告編の映像データをダウンロードするときの動作を示すフローチャートである。まず配信センタ6と電話回線が接続される(s1)。この電話回線の接続は、定期的に配信センタ6から電話が掛かってくる手順で接続されるようにしてもよく。この装置から配信センタ6に対して電話を掛ける手順で接続するようにしてもよい。配信センタ6と電話回線が接続されると、この装置から配信センタ6に対して装置条件を送信する(s2)。配信センタ6は、新しい広告および予告編のなかからこの装置条件に基づいて適当なものを1または複数選択し、これをこの装置に対して送信してくる。装置は、この自装置向けの広告および予告編の映像データを受信する(s3)。受信した広告および予告編の映像データを大容量記憶装置11に書き込む(s4)。そして、既に大容量記憶装置11に記憶されている広告および予告編の有効期限をチェックして有効期限が切れているものを消去する(s5)。
【0024】
同図(B)は、通信衛星8を介してニュースをダウンロードするときの動作を示すフローチャートである。ニュースは随時通信衛星8を介して配信され、CSチューナ・デコーダ5によって受信される。CSチューナ・デコーダ5は受信したニュースを映像再生制御装置1(通信制御部14)に入力する。映像再生制御装置1はこれを大容量記憶装置11に書き込むとともに(s7)、有効期限の切れたニュースを検索して有効期限が切れているものを消去する(s8)。なお、ニュースのデータは通常テキストデータ(および静止画データ)からなっており、ヘッダにニュースのタイトル、ジャンル(時事、芸能、スポーツなど)および有効期限が書き込まれている。
【0025】
同図(C)は上映スケジュールを設定する動作を示すフローチャートである。上映スケジュールは、DVDドライブ12に映画本編が記録されたDVD2がセットされたとき実行される。DVDドライブ12にDVD2がセットされると(s11)、このDVD2のヘディング情報を読み取り(s12)、このうちの配給会社、主演俳優などの情報を、広告,予告編を選択するための本編情報として用いる。読み出された本編情報および曜日,時間帯などの上映条件に基づいてニュース,広告,予告編を選択する(s13)。選択したニュース,広告,予告編を映画本編の前に配置して上映スケジュールを作成し、これを大容量記憶装置11に記憶する(s14)。
【0026】
このようにこの実施形態では、映像再生制御装置1が、装置条件、上映条件、本編情報に基づいて上映スケジュールを作成するようにしているが、上映スケジュールを作成するための条件,情報は上記に限定されない。また、予め決定された上映スケジュールを配信センタ6からダウンロードするようにしてもよい。
【0027】
図3は映像再生制御装置1の上映動作を示すフローチャートである。図2(C)の上映スケジュールの設定動作が完了すると装置は、利用者(またはオペレータ)のスタート指示があるまで待機している(s20)。スタート指示があると、大容量記憶装置11に記憶されている上映スケジュールを先頭から順に読み出し(s21)、指定されたニュース、広告、予告編の映像データを読み出す(s22)。読み出した映像データが映画本編と同じMPEG形式のファイルの場合には(s23)、そのままMPEGデコーダ13に出力する(s24)。MPEG形式のファイルでない場合には(s23)、これを映像に展開してMPEG形式のデータに再変換し(s25)、これをMPEGデコーダ13に出力する(s26)。この動作を上映スケジュールに書き込まれている全てのニュース、広告、予告編について行ったのち(s27)、DVDドライブ12を起動して映画本編の上映をスタートする(s28)。
【0028】
なお、この実施形態では、映画本編を上映するためのハードウェアであるMPEGデコーダ13、プロジェクタ3、スクリーン(不図示)などを用いて、本編以外のニュース、広告、予告編を上映するようにしているが、この映画本編用のハードウェアとは別の広告用ハードウェアを設け、映画本編と並行して広告やニュースを上映するようにしてもよい。また、映画の字幕をシーケンスデータとして編集し、これを映画本編と並行して表示するようにしてもよい。字幕のシーケンスデータは、たとえばカラオケ用の曲データの歌詞トラックと同じ形式でテキストデータを順次表示するように作成すればよい。これであれば、字幕が映画本編に焼き込まれていないため、必要に応じてどの言語の字幕を表示することも(また字幕を表示しないことも)可能である。
【0029】
また、装置条件に含まれるこの装置(映像再生制御装置1)のメーカに応じてダウンロードされた同メーカの広告を必ず上映するように設定することにより、装置の価格を低廉化するという販売方法も可能である。
【0030】
図4〜図9を参照してこの発明の第2の実施形態について説明する。この実施形態は、ネットワークに接続された家庭用のコンテンツ再生制御装置(ビデオ再生装置、音楽再生装置、ゲーム機等)、および、このコンテンツ再生制御装置に対して広告情報を配信するサーバ装置等について説明する。このシステムでは、映画、音楽、ゲームなどのコンテンツが記録されたパッケージメディアであるAVメディアのコンテンツを再生するとき、その前後またはその途中でスポンサーの広告情報を再生し、その広告料収入で上記AVメディアやコンテンツ再生制御装置の価格の一部をシェアすることにより、AVメディアやコンテンツ再生制御装置の低価格化を実現している。
【0031】
図4はこの発明の第2の実施形態であるコンテンツ再生制御装置を含むホームAVシステムのブロック図である。このホームAVシステムにおいて、コンテンツ再生制御装置21は、上記のようにビデオ再生装置、音楽再生装置、ゲーム機などであり、映画、音楽、ゲーム等のコンテンツが記録されたAVメディア22を読み取るメディア再生ドライブ32を有している。AVメディアの形態としては、DVD(デジタル・ビデオ・ディスク)やCD(コンパクト・ディスク)などがあるが、これ以外のどのようなパッケージであってもよい。
【0032】
なお、この実施形態においては、映画コンテンツの再生、音楽コンテンツの再生、映像・音声データからなる広告情報の再生のみならず、ゲームコンテンツの実行やプログラムからなる広告情報の実行などを含めて、全てのコンテンツおよび広告情報の出力処理を「再生」の語で表現する。
【0033】
また、HDDなどで構成される大容量記憶装置31には、各コンテンツに対応する広告情報が記憶(キャッシュ)されており、メディア再生ドライブ32にセットされたAVメディア22のコンテンツを再生するとき、そのコンテンツに対応する広告情報が読み出され、コンテンツ再生の前後に上映される。このコンテンツおよび広告情報を映像・音声化する処理は、コンテンツデコーダ33、ディスプレイ装置23およびオーディオ装置24が行う。
【0034】
コンテンツ再生制御装置21の動作は、コンピュータである制御部30が制御する。この制御部30に、前記大容量記憶装置31、メディア再生ドライブ32、コンテンツデコーダ33、通信制御部34、操作部36、表示部37などが接続されている。コンテンツデコーダ33は、AVメディア22に記録されているコンテンツや広告情報のエンコードを解除して映像信号とオーディオ信号にデコードする。通信制御部34は、広告情報や放映スケジュールテーブル(後述)をネットワークインタフェース35やCSチューナ・デコーダ25を介して、サーバ装置26からダウンロードする。操作部36、表示部37は、コンテンツの再生や停止を指示するために利用者が操作するためのものである。
【0035】
なお、大容量記憶装置31は、リード/ライト可能であり、且つ数時間分の映像データを記憶できればどのようなものでもよいが、一般的にはハードディスクドライブが適当である。また、ゲームなどで映像をレンダリング生成する場合にはコンテンツデコーダ33は不要である、または、コンテンツデコーダ33がグラフィックボードとして機能する。
【0036】
通信制御部34には、ネットワークインタフェース35およびCSチューナ・デコーダ25が接続されている。ネットワークインタフェース35はこのコンテンツ再生制御装置21に内蔵されたカードであり、CSチューナ・デコーダ35は外付け装置である。ネットワークインタフェース35はネットワーク網27を介してサーバ装置26に接続される。ネットワークインタフェース35は、必要に応じてダイヤルアップでネットワーク網27に接続するものであってもよいが、家庭内LANなどを介してネットワーク網27に常時接続されていることがより好ましい。CSチューナ・デコーダ25は、通信衛星(CS)を介してサーバ装置26からの広告情報を受信する。なお、ネットワーク網27を介してサーバ装置26と通信するためのネットワークインタフェース35としては、モデムやTA(ターミナルアダプタ)などを適用することができる。
【0037】
コンテンツ再生制御装置21は、ネットワークインタフェース35を介してサーバ装置26から受信した広告情報、再生スケジュールテーブルなどを大容量記憶装置31に書き込む。また、コンテンツ再生制御装置21は、ネットワークインタフェース35を介してサーバ装置26に対して各コンテンツの再生回数や各広告情報の上映回数などのログをアップロードする。
【0038】
AVメディア22がメディア再生ドライブ32にセットされたとき、コンテンツ再生制御装置21は、サーバ装置26をアクセスし、このAVメディア22のコンテンツに広告を提供するスポンサーの広告情報および広告情報の再生スケジュールテーブルをダウンロードする。このとき、コンテンツ再生制御装置21は、サーバ装置26に対して、装置識別情報および上記セットされたAVメディアに記録されているコンテンツのコンテンツIDを送信する。
【0039】
ここで、コンテンツIDとは、映画、音楽、ゲームなど電子データとして配付可能なコンテンツを一意に特定するIDであり、例えば、IDセンタ管理番号、コンテンツ属性、権利属性、権利運用属性、流通属性、分配属性、自由領域からなる情報のうちのIDセンタ管理番号を用いる。この情報は、コンテンツのヘッダに書き込まれるとともに電子透かし情報としてコンテンツ内部に埋め込まれる。
【0040】
また、装置識別情報としては、たとえば、ネットワークインタフェース35に書き込まれているMAC(Media Access Control)アドレスを用いればよい。MACアドレスは、ネットワークの媒体アクセス制御に用いられる48ビットの識別アドレスであり、LANに接続される全てのNICに対してユニークに割り当てられるものである。コンテンツ再生制御装置21を購入したユーザが最初にサーバ装置26にアクセスすることにより、このMACアドレスがそのユーザのコンテンツ再生制御装置の装置識別情報として登録される。
【0041】
サーバ装置26は、コンテンツ再生制御装置21からコンテンツIDや装置識別情報を受信したとき、このコンテンツやコンテンツ再生制御装置の機種に合わせた広告情報および各広告情報の再生スケジュールが書き込まれた再生スケジュールテーブル(図5参照)をコンテンツ再生制御装置21に対してダウンロードする。コンテンツ再生制御装置21では、ダウンロードされた広告情報や再生スケジュールテーブルなどを大容量記憶装置31に記憶する。
【0042】
図5は、再生スケジュールテーブルの例を示す図である。この再生スケジュールテーブルはコンテンツ毎にサーバ装置26で作成され、そのコンテンツのコンテンツIDが送られてきたコンテンツ再生制御装置21に対して広告情報とともにダウンロードされる。この図において、横軸は日付、縦軸は1日毎の時間である。このテーブルにおいて、毎日12時〜13時および18時〜19時はコンテンツ再生制御装置21を製造(販売)したハード機器メーカの広告時間枠として割り当てられている。そして、コンテンツのリリース日(第1日)から30日間の6時から12時までの時間枠がスポンサーC社に割り当てられ、リリース日から50日間の13時から18時までの時間枠がスポンサーB社に割り当てられているなど、各スポンサー会社が購入した広告時間枠がこの再生スケジュールテーブルに記載されている。スポンサー会社は、購入した広告時間枠に応じた広告料をサーバ装置管理会社に支払っている。
【0043】
コンテンツ再生制御装置21は、メディア再生ドライブ32にAVメディア22がセットされたときサーバ装置26にアクセスし、この再生スケジュールテーブルと、スポンサーの広告情報をダウンロードする。ダウンロードした広告情報と再生スケジュールテーブルは大容量記憶装置31にキャッシュされる。同じAVメディア22が再びセットされたときもサーバ装置26をアクセスし、更新されたデータのみダウンロードする。また、多数のメディアが順次セットされた場合には、キャッシュデータが失われている場合もあるがこの場合には最初にメディアをセットした場合と同様にデータをダウンロードする。大容量記憶装置31は、複数のコンテンツに対する上記広告情報、再生スケジュールテーブルをキャッシュできるエリアを有している。
【0044】
また、図5において、日付や時間帯によってはスポンサーが広告放映権を獲得していない時間枠があるが、このような時間枠は、このAVメディア22のデフォルトの広告である第1位放映権を有するスポンサーの広告を放映する(第1位放映権については後述する)。このデフォルト広告用の広告情報は、AVメディア22に予め書き込んでおいてもよいが、サーバ装置26からデフォルト広告用としてダウンロードしてもよい。
【0045】
なお、上記の例では、広告情報、再生スケジュールテーブルをネットワーク網27を介してサーバ装置26からダウンロードするようにしているが、これを通信衛星(CS)28からダウンロードするようにしてもよい。通信衛星28は全てのコンテンツに対する再生スケジュールテーブルおよび広告情報を順次放送しており、CSチューナ・デコーダ25は、そのなかから通信制御部34から指示されたもの(メディア再生ドライブ32にセットされたAVメディア(に記録されているコンテンツ)に対応するもの)のみをデコードして通信制御部34に入力する。
【0046】
なお、サーバ装置26から各コンテンツ再生制御装置21にダウンロードされる広告情報の形式は、MPEG形式の動画データとして作成されたものでもよく、その他の形式のものであってもよい。その他の形式としては、たとえば、QUICKTIMEムービー、テキストデータ、静止画データ、テキストや静止画を時系列に配したシーケンスデータなどである。制御部10は、これを映像信号に展開してディスプレイ装置23に直接出力するようにしてもよいが、映像信号の連続性を維持するため、どのような形式の映像データであっても、これをMPEGデータに再変換して全てMPEGデコーダ33を介してディスプレイ装置23に入力するようにしてもよい。
【0047】
なお、このコンテンツ再生制御装置21では、コンテンツのヘッダ部に広告取得フラグを設け、この広告取得フラグがセットされているコンテンツを再生する場合のみ、広告情報の再生動作をするようにしている。広告取得フラグがセットされていないコンテンツは、割引なく正規価格で販売され、広告なしで再生すべきものであると判断して広告情報を取得および再生することなくこのコンテンツを再生する。
【0048】
また、1枚のAVメディアに複数のコンテンツが含まれている場合、各コンテンツ毎に広告取得フラグを設定するとともに、上記サーバ装置にコンテンツ毎の再生スケジュールテーブル、広告情報を設け、各コンテンツ別に、広告情報を再生するか否かを制御するようにしてもよい。
【0049】
図6は前記コンテンツ再生制御装置21の動作を示すフローチャートである。この動作は映画コンテンツが記録されているAVメディアを再生する場合の動作である。まず、s31でAVメディア22がセットされるまで待機している。AVメディアがセットされると、そのメディアの広告取得フラグがセットされているかを判断する(s32)。広告取得フラグがセットされていた場合には、広告情報を再生するためにs33以下の処理に進む。広告取得フラグがセットされていなかった場合には、このAVメディアは、正規価格で販売されたものでスポンサーの広告のないものであるとしてs52に進む。s52ではこのコンテンツをオートスタートし(s52)、コンテンツが終了して停止するまで、またはユーザがマニュアルで停止させるまでこの状態で待機する(s53)。
【0050】
広告取得フラグがセットされていた場合には、最新の広告情報および再生スケジュールテーブルを取得するためにサーバ装置26にアクセスし、装置識別情報およびコンテンツIDを送信する(s33)。サーバ装置は、これらを受信し、装置識別情報が登録済のものかを判断し、未登録の場合にはその旨を返信する。この返信があった場合には、コンテンツ再生制御装置21は未登録で再生不能である旨の表示を行う(s35)。
【0051】
サーバ装置は、装置識別情報が登録済であれば、同時に送信されてきたコンテンツIDに対応する再生スケジュールテーブルおよび広告情報のリストをコンテンツ再生制御装置21に対して返信する。コンテンツ再生制御装置21は、このリストと大容量記憶装置31にキャッシュしている再生スケジュールテーブルおよび広告情報とを比較し、同じデータがキャッシュされているかを判断する(s36,s37)。キャッシュデータがない場合には(s36)、サーバ装置から最新の再生スケジュールテーブルと広告情報をダウンロードする(s38)。そして、キャッシュデータは存在するが最新のものでない場合には(s37)、最新のもの(古くなったもののみ)をダウンロードする(s38)。こののち、s40に進んで再生スタートの指示があるまで待機する。
【0052】
s40で再生スタートの指示があると、再生スケジュールテーブルを大容量記憶手段31から読み出して(s41)、そのときの日付と時刻でテーブルを検索する(s42)。そのときの日付・時刻がいずれかのスポンサーの広告時間枠に含まれている場合には、そのスポンサーの広告情報を大容量記憶装置31から読み出し(s43)、この広告情報を再生する(s45〜s47)。また、その日付・時刻がどのスポンサーの広告時間枠にも含まれていない場合には、デフォルトの広告情報を読み出して再生する(s44〜s47)。このデフォルトの広告情報はセットされたAVメディアに記録されているものまたはデフォルトの広告情報としてサーバ装置からダウンロードされたものである。広告情報の再生は、その広告情報がエンコードされている場合には、そのエンコードフォーマットに対応したデコーダを用いてデコード再生し(s45→s46)、エンコードされていないデータの場合にはそのまま再生する(s45→s47)。
【0053】
この広告情報再生ののちコンテンツの再生をスタートし(s48)、再生が終了して停止するまで、または、ユーザがマニュアル操作で再生を停止させるまで待機する(s49)。再生が停止したときこのコンテンツの再生回数または各広告情報の再生回数をカウントアップし(s50)、再度広告情報を再生して(s51)、s40に戻る。
【0054】
同じAVメディアがメディア再生ドライブ32セットされている間または電源がオンされている間、上記動作は継続され、再生が終了したのちもs40で待機するが、AVメディアが取り出されて新たなAVメディアがセットされたとき、または電源がオフされて再投入されたときは、動作がリセットされてs31から動作をスタートする。
【0055】
また上記サーバと通信する処理を再生スタートの指示があったとき実行するようにしてもよい。この場合には、s31で再生スタートがあったか否かを判断し、s40の処理を省略するとともに、再生を終了したときs31にリターンさせるようにすればよい。
【0056】
なお、この実施形態では装置識別情報が登録されていないときには、広告付き(広告取得フラグがセットされている)コンテンツの再生を行わないようにしているが、装置識別情報の登録・未登録にかかわらず全てのコンテンツの再生を行うようにしてもよい。
【0057】
上記動作は映画コンテンツの再生動作を例にあげて説明したが音楽コンテンツ、ゲームコンテンツにおいてもほぼ同じ処理動作で再生することができる。音楽コンテンツの場合、広告情報は映像を含めてもよく音声のみでもよい。
【0058】
また、上記処理動作は1つのAVメディアに1つのコンテンツが記録されているもの、または1つのAVメディアに複数のコンテンツが記録されているがAVメディア全体で1つの再生スケジュールテーブルで広告が上映されるものについて説明しているが、1つのAVメディアに複数のコンテンツが記録されており、各コンテンツ毎に再生スケジュールテーブルが異なるものは、各コンテンツを再生するごとに上記処理を実行するようにしてもよい。
【0059】
なお、上記フローチャートでは、広告情報の再生はコンテンツの再生前と停止後の1回ずつにしたが、広告情報の再生はどのタイミングで行ってもよい。AVメディアが再生されていないときに広告情報をループ再生するようにしてもよい。
【0060】
また、ユーザが広告情報を再生したときやコンテンツを再生したときには、その都度サーバに接続し、ユーザの操作ログをサーバに送信するようにしてもよい。これにより、あるユーザの再生制御装置で何時何分にどのコンテンツIDのメディアを再生し、どの広告が再生されたかなどを逐一記録することができ、これによってサーバに収集したログデータから視聴率を割り出すことが可能になる。また、コンテンツの再生記録や広告情報の再生記録などのログを装置(大容量記憶装置31)に記憶しておき、サーバ装置26に接続した機会にこれをアップロードするようにしてもよい。
【0061】
視聴率調査が可能になることにより、これをマーケティング情報に活用したり、今後のパッケージ企画の参考データにしたりするなどの応用が可能になる。たとえば、AVメディアの売れ行きのみならず、それが家庭でどの程度の回数再生されているかなどを分析することができる。
【0062】
なお、この実施形態では、広告情報は、ファイルとしてサーバ装置からダウンロードして大容量記憶装置31に記憶しておき、AVメディアを再生するときにこれを読み出して上映するようにしているが、サーバ装置からパケット単位で送られてくる広告情報をストリーミング再生するようにしてもよい。
【0063】
ここで、図7を参照して、コンテンツ再生制御装置21で再生される広告情報の流れについて説明する。コンテンツ再生制御装置21に対して広告情報を供給するサーバ装置26は、ポータルサイトとして1か所唯一のサイトとする。このポータルサイトは広告管理会社が立ち上げる。広告付きのコンテンツをリリースする場合、そのコンテンツのパッケージメディア(AVメディア)を製造するまえに、このサイトからネットワークを介して、時間枠(日付および時間帯)毎に広告情報を再生する権利(放映権)を売買する。この放映権の収入をユーザに還元することで、上記AVメディアやコンテンツ再生制御装置の販売価格を予め通常より低くする(図7参照)。このようにポータルサイトで広告情報を一括管理することにより、AVメディアに広告情報やスポンサーのURL等を埋め込んでおく方式に比べて、広告の内容変更やスポンサーの交代などに対して柔軟性を持たせることができる。
【0064】
スポンサーは、サーバ装置26(広告管理会社)に対して、各家庭で再生してもらう広告情報をアップロードする。放映権のある期間中(広告放映期間)に広告情報を差し替えることは自由であり、広告情報を差し替えれば1つの広告放映期間中に複数種類の広告情報を再生することができる。また、広告情報をプログラム化し、同じ広告時間枠内でも何種類かの広告を順番に流すようにスケジューリングできるようにしてもよい。サーバ装置26にアップロードされた広告情報は、コンテンツ再生制御装置21にダウンロードされ、再生スケジュールテーブルにしたがって上映される。
【0065】
図8は本システムにおけるお金の流れを示している。コンテンツ再生の前後に広告情報を再生するように設定された上記コンテンツ再生制御装置21を家庭等に設置し、オンラインでこの装置に対して広告情報および再生スケジュールテーブルをダウンロードする。これにより、広告管理会社には、各スポンサーから上記時間枠に応じた広告料が支払われる。この広告放映料を自社およびパッケージメディア販売会社およびコンテンツ再生制御装置21を製造販売するハード機器メーカに分配する。これにより、パッケージメディア販売会社は、その分を割り引いた価格でAVメディアを販売し、ハード機器メーカは、その分を割り引いた価格でコンテンツ再生制御装置21を販売する。
【0066】
なお、広告の放映権は、基本的に時間枠毎に売買されるが、1スポンサーだけに第1位放映権という優先権のある放映権を設定する。この放映権は、自社が確保した時間枠以外にどのスポンサーにも放映権が売れなかった空きの時間枠に自社の広告情報を再生できる権利である。この広告情報はデフォルト広告としてAVメディアに焼き込んでおく。または、サーバ装置26からデフォルト広告としてダウンロードする。また、この第1位放映権は、時間枠を買い取る他の放映権とは異なり永久に有効な権利であり、パッケージ販売後長い期間が経過して時間枠の放映権が存在しなくなってもこのスポンサーの広告情報だけは再生される。
【0067】
この第1位放映権を含む放映権の売買は、例えば入札制にして、パッケージの割引企画成立の最低額を基準にしたネットワークオークション方式にする。放映権第1位以下の順位は全て同一の順位扱いとし、入札で放映枠をきめてゆく。パッケージメディア販売会社は、第1位放映権を獲得したスポンサーの広告情報を書き込むとともに広告取得フラグをオンしたAVメディアパッケージを作成して割引価格で販売する。また、広告情報を埋め込んでいないAVメディアパッケージを正規価格で並行して販売してもよい。
【0068】
上記のように、サーバ装置26にコンテンツ再生制御装置21の装置識別番号が登録されていない場合には、このコンテンツ再生制御装置21では広告付きコンテンツの再生を行わないようにしているが、以下装置識別番号の登録手順を説明する。コンテンツ再生制御装置21を店頭で購入する場合には、係員の入力処理でこれを済ませることができる。すなわち、まず、ユーザ(購入希望者)が店頭へ出向いて購入の申し込みをする。このとき、ユーザは、自分の情報であるユーザ情報を専用の用紙等に書き込む。ユーザ情報は、氏名、年齢、住所、電話番号などである。店舗係員は、商品(コンテンツ再生制御装置21)を準備するとともに、その装置識別番号(MACアドレス)をチェックし、ユーザ情報とMACアドレスを端末装置から入力してサーバ装置に登録する。これにより、このコンテンツ再生制御装置21は、広告付きコンテンツを再生できるようになる。なお、ユーザ情報、MACアドレスの登録を受け付けるサーバ装置は、上記広告情報および再生スケジュールテーブルを配信するサーバ装置と別の装置であってもよい。図6のs33,s34でMACアドレスが登録済であるか否かを判断して配信用のサーバ装置が対応する処理をすることができればよい。
【0069】
上記はユーザがコンテンツ再生制御装置21を店頭購入する場合について説明したが、インターネットなどのネットワークを介してオンライン購入する場合の処理手順を図9のフローチャートを参照しながら説明する。
ユーザ(購入希望者)がパーソナルコンピュータなどの端末装置からサーバ装置にアクセスし、購入申し込みの操作をする(s60)。このサーバ装置は図4に示すサーバ装置26と同一でなくてもよい。サーバ装置はこの申し込みに対してユーザ情報入力画面を送信するため、端末装置は、このユーザ情報入力画面を表示する(s61)。ユーザ情報は、上記の氏名、年齢、住所、電話番号、およびクレジット番号などである。ユーザは、この入力画面に対して自分の情報を入力して送信する(s62)。サーバ装置はクレジット番号をチェックして取引可能かを判断し、取引可能であればOKの返信、取引不可であればその旨の返信する(s63)。端末装置はこれを受信して、OKであれば登録動作を続行し、取引不可であればその旨を表示して動作を終了する(s64)。
【0070】
サーバ装置は、クレジット取引が可能であれば、コンテンツ再生制御装置の販売会社のコンピュータにユーザ情報を送信してオンラインで商品を手配する(s65)。それとともに、手配された商品の装置識別番号(MACアドレス)をこの販売会社のコンピュータから受信する(s66)。サーバ装置はこの装置識別番号を端末装置に送信する。端末装置ではこの装置識別番号等を表示して装置購入の申し込みが終了する(s67)。同時にサーバ装置がユーザ情報および装置識別番号を登録して登録処理を完了する(s68)。
【0071】
上記処理では、オンラインで登録処理を完了させているが、オンラインの登録は仮登録とし、ユーザの手元に商品が届いたのち、本登録をさせるようにしてもよい。
【0072】
このように、ユーザ情報を装置購入時に登録することにより、視聴率調査等を行ったときにそれを性別,年齢層などに分類したクロス集計をすることができるようになる。また、MACアドレスを装置識別情報として登録し、この登録がないと装置を動作させないようにすることにより、装置の不正購入を防止することができる。
【0073】
また、この実施形態では、広告付きのコンテンツを記録したAVメディアを専用のコンテンツ再生制御装置で再生する例について説明したが、上記AVメディアを一般のコンテンツ再生制御装置でも再生できるようにしてもよい。例えばAVメディアが映画を記録したDVDであれば、コンテンツ映像である映画の冒頭と最後にデフォルト広告情報である映像を焼き込んでおき、冒頭からの再生開始時と映画の終了時に広告が流れる形態にする。
【0074】
この場合、どこから再生しても必ず広告情報が再生される専用装置に比べて、上記一般の再生制御装置では、広告の再生頻度が少なくなってしまうが、専用装置がサーバ装置にアップロードする広告再生回数に応じた金額的価値などのインセンティブをオンラインまたはオフラインで付与するようにすることで不公平感を解消することができる。
【0075】
また、ゲーム機の場合、コンテンツであるゲームプログラムで自由に広告情報の再生を行うことができるため、広告情報再生のために専用装置を開発する必要性は高くなく、従来のゲーム機に対応したプログラムで広告情報を再生するようにコンテンツを設計すればよい。
【0076】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、映画本編などの長時間の映像データと予告編などの差し替えされる映像データを自由に組み合わせて再生することができるため、映画のジャンル、上映の曜日など種々の条件に合わせて最適な予告編や広告情報などを組み合わせて上映することができる。
【0077】
また、この発明によれば、広告情報をコンテンツIDや日付、時間帯に合わせて変更して再生することにより、このコンテンツに対して複数のスポンサーを設定することができるとともに、視聴者に合わせた広告を再生することが可能になり、陳腐化しない広告の供給が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態である映像再生制御装置を含むデジタルシアターシステムの構成図
【図2】同映像再生制御装置の動作を示すフローチャート
【図3】同映像再生制御装置の動作を示すフローチャート
【図4】この発明の第2の実施形態である映像再生制御装置を含むデジタルシアターシステムの構成図
【図5】広告の再生スケジュールテーブルの例を示す図
【図6】同映像再生制御装置の動作を示すフローチャート
【図7】同映像再生制御装置で上映される広告情報の流れを示す図
【図8】広告放映権の料金の流れを示す図
【図9】同映像再生制御装置の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1…映像再生制御装置、2…デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)、3…プロジェクタ、4…オーディオ装置、5…CSチューナ・デコーダ、6…配信センタ、7…加入電話回線、8…通信衛星(CS)、
10…制御部、11…大容量記憶装置(ハードディスク)、12…DVDドライブ、13…MPEGデコーダ、14…通信制御部、15…モデム、16…操作部、17…表示部、
21…映像再生制御装置、22…AVメディア、23…ディスプレイ装置、24…オーディオ装置、25…CSチューナ・デコーダ、26…サーバ装置、27…ネットワーク網、28…通信衛星(CS)、
30…制御部、31…大容量記憶装置、32…メディア再生ドライブ、33…コンテンツデコーダ、34…通信制御部、35…ネットワークインタフェース、36…操作部、37…表示部
Claims (2)
- 映画本編の映像データが記憶された媒体を読み取る第1映像データ読取手段と、
通信を介して適宜供給される有効期限情報が書き込まれた前記映画本編に先立って上映される予告編または広告の映像データを記憶する第2映像データ記憶手段と、
前記有効期限情報に基づき、第2映像データ記憶手段に記憶されている予告編または広告の映像データのうち、有効期限の切れた映像データを消去する消去手段と、
前記媒体から映画本編に関する情報を読み取り、この映画本編に関する情報に基づいて前記第2映像データ記憶手段から予告編や広告の映像データを選択し、前記映画本編の映像データと前記選択した予告編や広告の映像データとを時系列に組み合わせて再生するためのスケジュールデータを作成し、これを記憶するスケジュール記憶手段と、
前記映画本編の映像データの再生を指示する再生指示手段と、
前記再生指示手段の再生指示に応じて、前記スケジュール記憶手段からスケジュールデータを読み出し、このスケジュールデータにしたがって前記映画本編の映像データの再生および前記選択された前記予告編や広告の映像データの再生を制御する制御手段と、
を備えた映画上映制御装置。 - 前記映画本編の映像データと組み合わせる予告編や広告の映像データは、前記映画本編に関する情報に加えて、前記映画本編の映像データを再生する曜日、時刻のうち1または複数を条件として選択される請求項1に記載の映画上映制御装置。
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