JP4083675B2 - X線計測装置及びそれに用いる検体識別具 - Google Patents

X線計測装置及びそれに用いる検体識別具 Download PDF

Info

Publication number
JP4083675B2
JP4083675B2 JP2003428743A JP2003428743A JP4083675B2 JP 4083675 B2 JP4083675 B2 JP 4083675B2 JP 2003428743 A JP2003428743 A JP 2003428743A JP 2003428743 A JP2003428743 A JP 2003428743A JP 4083675 B2 JP4083675 B2 JP 4083675B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
specimen
ray
sample
bit
identification code
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003428743A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005189023A (ja
Inventor
正樹 小林
茂 花岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aloka Co Ltd filed Critical Aloka Co Ltd
Priority to JP2003428743A priority Critical patent/JP4083675B2/ja
Publication of JP2005189023A publication Critical patent/JP2005189023A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4083675B2 publication Critical patent/JP4083675B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/50Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment specially adapted for specific body parts; specially adapted for specific clinical applications
    • A61B6/508Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment specially adapted for specific body parts; specially adapted for specific clinical applications for non-human patients

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明はX線計測装置及びそれに用いる検体識別具に関し、特に画像解析による検体識別技術に関する。
X線計測装置としては、X線CT装置、レントゲン装置、X線骨密度測定装置などが知られている。ここで、X線CT装置を例にとると、X線CT装置は、人体あるいは非生物の計測に用いられる他、例えば、動物実験の対象となった小動物(マウス、ハムスター、モルモット、ラット、犬、猫など)の計測にも用いられる。すなわち、小動物について複数の断層画像(CT画像)が形成され、それらの画像に基づいて実験結果が評価される。通常、動物実験では一度に大量の小動物が利用され、各小動物ごとにCT計測後の画像データが管理される。そのような画像データの管理に当たっては、各検体ごとに識別情報を付与する必要がある。しかし、各検体のCT測定時にユーザーによって識別情報を入力させると、非常に煩雑となり、また負担が大きい。更に取り違いなどの問題も生じやすい。これらの問題は、小動物以外の場合でも同様に指摘でき、また、CT測定以外の場合でも同様に指摘できる。なお、特許文献1に記載されたシステムでは無線を利用して検体管理を行っている。
特開平11−276002号
以上のように、X線測定の対象となる検体ごとに検体情報をユーザー入力させると、非常に煩雑であり、また負担が大きいという問題がある。また、検体の取り違いを生じやすいという問題がある。
本発明の目的は、検体情報を簡便に取り込めるようにすることにある。
本発明の他の目的は、検体と計測結果とを誤り無く対応付けられるようにすることにある。
(1)本発明に係るX線計測装置は、検体に設けられ、検体識別コードをもった検体識別具と、前記検体に対してX線を照射し、検体を透過したX線を検出するX線計測手段と、前記X線の検出データに基づいて検体画像を形成する画像形成手段と、前記検体画像に含まれる前記検体識別具の画像部分から前記検体識別コードを読み取るコード読み取り手段と、を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、検体に対して検体識別具が取り付けられ、その検体識別具を用いて検体の識別がなされる。具体的には、検体に対してX線を照射してそれにより得られた検出データにより検体画像が形成され、その検体画像の解析によって検体識別具が有する検体識別コードが読み取られる。検体自体に検体識別具を備えたので、検体間の取り違いを防止でき、また画像解析によって検体識別コードを読み取ることができるので、ユーザーによる入力の手間や入力ミスの問題を解消できる。
体は生物、特にネズミ、ハムスターなどの小動物であるのが望ましい。小動物に検体識別具を装着する場合には、計測対象部位を避けた部位に検体識別具を装着するのが望ましい。その部位としては尾が好適であり、尾を挿通する構造としておけば装着も容易である。検体識別具は、X線検出データ上で認識可能な材料で構成されるが、目視確認が必要な場合には、それに対して文字、記号などを別途付与してもよい。検体識別コードを構成する各ビットは二値あるいは多値を有する。ビット列は、バーコードのように機能するものである。検体識別コードの読み取りに当たっては画像全体を解析対象としてもよいし、検体識別具の位置が特定されているのであれば、特定のエリアあるいは特定のラインを解析対象としてもよい。
複数の検体に対してX線計測が同時又は順次行われる場合、つまり、X線計測装置に対して複数の検体が同時にセットされる場合には、各検体ごとに検体識別具が取り付けられ、また各検体ごとに検体識別コードが読み取られる。
望ましくは、前記検体識別コードは、X線減衰量の相違を用いて表現される。望ましくは、前記検体識別コードは複数のビットからなるビット列として構成され、前記ビット列を構成する各ビットは、X線減衰量が互いに異なる第1要素又は第2要素によって構成される。望ましくは、前記第1要素は、前記検体に含まれる骨のX線減衰量よりも大きなX線減衰量をもった第1部材によって構成され、前記第2要素は、前記第1部材のX線減衰量よりも小さなX線減衰量をもった第2部材又は空気層によって構成される。この構成によれば、ビットの値の判別を高精度に行える。骨よりも減衰量の高い材料で第1部材を構成すれば、骨を第1部材であるとして誤認してしまう問題を解決できる。
望ましくは、前記検体識別具は、前記検体の外表面に装着され、又は、前記検体内に埋設される。検体の外表面への検体識別具に当たっては、圧着(かしめ)固定、粘着テープによる固定、紐によってタグのように固定、パンチ固定などの各種の方法をあげることができる。検体内へ埋設する場合には差込み挿入、切開後縫合前に埋め込み挿入、などの方法をあげることができる。取り付ける向きによらずに検体識別コードを読み取れるように、検体識別具を構成するのが望ましい。
望ましくは、前記検体は小動物であり、前記検体識別具は前記小動物の尾を挿通させる挿通孔を有する。動物実験などで使用される小動物の尾は通常、計測対象以外の部位であるために、かかる部位に検体識別具を取り付ければ、計測の邪魔とならない。また尾を挿入させて固定できれば簡便である。なお、尾以外には、耳、手足などをあげることができる。
望ましくは、前記コード読み取り手段は、前記検体画像上において前記検体識別具の画像部分についての基準座標を検出する基準座標検出手段と、前記基準座標を基準として前記検体識別コードを構成する各ビットのビット座標を特定するビット座標特定手段と、前記各ビットのビット座標において画素値解析を行うことにより、前記検体識別コードを読み取る画素値解析手段と、を含む。
上記構成によれば、検体識別具の基準座標が特定されて、それを基準として、各ビットについての1又は複数の読み取り座標が定められ、その各座標に関してビット値の読み取り処理がなされる。検体識別コードの中に、開始ビット、パリティビット、などを含めるようにしてもよい。開始ビットは先頭座標を規定するものであり、パリティビットは読み取りエラーを判定するためのものである。より高度に誤り訂正符号化処理を施すようにしてもよい。
望ましくは、前記画素値解析手段は、前記各ビットのビット座標においてスキャン処理を行って最大画素値を特定する手段と、前記最大画素値に基づいてビットの値を判定する手段と、を含む。最大画素値の判定に当たっては、最大画素値をもった複数の画素が所定数以上であることあるいは連続すること、などの条件を付加することもできる。最大画素値を利用すれば、検体中の骨やノイズを誤認してしまう問題を回避できる。
望ましくは、前記検体について得られた計測結果を当該検体の検体識別コードに対応付けて管理する手段を含む。この構成によれば、X線計測結果を検体識別コードと対応付けて確実に管理することができ、取り違いの防止などの利点を得られる。
(2)また本発明に係るX線CT装置は、検体としての小動物に設けられ、検体識別コードをもった検体識別具と、前記小動物に対してX線を照射し、小動物を透過したX線を検出するX線計測手段と、前記X線の検出データに基づいてスカウト画像を形成するスカウト画像形成手段と、前記スカウト画像に含まれる前記検体識別具の画像部分から前記検体識別コードを読み取るコード読み取り手段と、前記X線の検出データに基づいて前記小動物のCT断層画像を形成する断層画像形成手段と、前記読み取られた検体識別コードを用いて前記CT断層画像を管理する手段と、を含むことを特徴とする。
(3)また本発明に係る検体識別具は、検体に取り付けられ、複数のビットによって構成される検体識別コードをもった検体識別具であって、前記各ビットはX線減衰量が相違する第1要素又は第2要素で構成され、前記第1要素は、前記検体の骨よりもX線減衰量が大きい第1部材で構成され、前記第2要素は、前記検体の軟組織よりもX線減衰量が小さい第2部材又は空気層として構成されたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、検体情報を簡便に取り込める。本発明によれば、検体と計測結果とを誤り無く対応付けられる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、X線CT装置の一例が示されている。このX線CT装置は、特にマウス、ラット、ネズミ、モルモット、ハムスターなどのネズミ類のCT測定を行うための装置である。このX線CT装置は、大別して、測定部10と演算制御部12とによって構成される。
測定部10はガントリ18を備えた本体16を有する。本体16の上面16Aには開口が形成され、その開口からアーム26が上方に突出している。アーム26は後述するスライド機構の一部をなすものであり、そのアーム26は後に説明する容器24に連結され、それを回転中心軸方向にスライド運動(移動走査)させる。
一方、ガントリ18内には後述する測定ユニット(X線発生器、X線検出器)が収納され、それらは回転中心軸回りにおいて回転運動する。ガントリ18の中央部には回転中心軸方向に空洞部18Aが形成されている。この空洞部18Aは非貫通型であるが、貫通型としてもよい。
容器24は、本実施形態において、1又は複数の検体(小動物など)を収容する。その容器24は本実施形態において略円筒形状を有し、その容器中心軸が回転中心軸に一致した状態で配置される。具体的には、容器24の基端部76が上述したアーム26の上端部に着脱自在に装着される。この場合において、着脱機構としては各種の係合機構あるいはネジ止め機構などを挙げることができる。上述したように、容器24は中空の円筒形状を有しており、その内部には本実施形態において1又は複数の小動物が配置されるが、このような構成により、小動物の体毛が直接的にガントリ18に接触することなどを防止できる。また、小動物の***物や離脱体毛などが外部に放出されてしまう問題を防止できる。さらに、後述するように、小動物を固定的に拘束することが可能となるので、CT画像を再構成する場合における画像ぶれなどの問題を防止することができる。なお、サイズや形状が異なる複数種類の容器を用意して選択的に使用するのが望ましい。
アーム26に対して容器24が装着された後、アーム26が回転中心軸方向に沿って前方に駆動され、これにより、ガントリ18の空洞部18A内に容器24が差し込まれる。CT測定時には、検体における各位置においてX線ビームが回転走査され、これに伴って、容器24が段階的に位置決めされる。スカウト画像(レントゲン画像に相当)を事前に取得する場合には、X線ビームの回転走査を行うことなく、検体が回転中心軸方向に直線走査される。
本体16の上面16A上には操作パネル20が設けられており、この操作パネル20は複数のスイッチや表示器などを有する。この操作パネル20を利用してユーザーは測定現場において装置の動作を操作することが可能となる。本体16の下方には複数のキャスター22が設けられている。ちなみに測定部10の高さは例えば100cmである。
次に演算制御部12について説明する。演算制御部12は測定部10に対してケーブル14によって電気的に接続される。測定部10と演算制御部12は同一の室内に設けられてもよいし、互いに別々の場所に設置されてもよい。この演算制御部12は通常のコンピュータシステムなどによって構成され、具体的には、プロセッサ30、表示器32、キーボード36、マウス38、記憶装置34及びプリンタ40などを有している。この演算制御部12により、測定部10の動作が制御され、また、測定部10から伝送されるデータに基づいてCT画像が構成される。このCT画像は通常は二次元断層画像に相当するものであるが、三次元画像を構築するようにしてもよい。ちなみに、本実施形態の装置において、ガントリ18内における測定ユニットの回転速度は例えば毎分当たり10回転である。もちろん、そのような回転速度は用途に応じて適宜設定可能である。
図2には、図1に示したX線CT装置の構成がブロック図として示されている。回転中心軸Oを間において、一方側にX線発生器52が設けられ、他方側にX線検出器60が設けられている。X線発生器52の照射側にはコリメータ54が設けられている。X線発生器52は図示されるように末広あるいは扇状の(ここではファンビーム形状の)X線ビーム56を生成する。一方、X線検出器60は複数の(例えば100個)のX線センサを一列に並べたものとして構成され、X線ビーム56の開き角度に応じてX線の受光開口が設定される。ちなみに、複数のX線センサの配列は直線的であってもよいし、円弧状であってもよい。
なお、図2においては、X線発生器52と共に用いられる高電圧源や、X線検出器60と共に用いられるデータ処理回路などについては図示省略されている。
図2において符号58は有効視野を示している。これは、X線ビーム56を回転走査させた場合におけるCT画像を構成可能な円形の領域である。ちなみに、この有効視野58は、検体あるいは回転中心軸と、X線発生器52及びX線検出器60のそれぞれの位置関係に応じて定まるものである。本実施形態においては変位機構62が設けられているため、それらの位置関係を変更してCT画像の倍率を機械的に可変することが可能である。
すなわち、変位機構62には、X線発生器52及びX線検出器60が連結されており、変位機構62はX線発生器52及びX線検出器60の間の距離を維持したまま、それら(つまり測定ユニット)をX線ビーム56のビーム軸方向に変位させる機能を有する。この場合において、回転中心軸Oは不変であり、すなわち上述した容器を何ら移動させることなく測定ユニット側を移動させて倍率の変更を行い得る。なお、変位機構62は変位力を発生するためのモータ62Aを備えている。
ガントリ回転機構66は、回転ベースを回転させることにより、それに搭載された変位機構を含む各構成の全体を回転駆動する機構である。変位機構62には、測定ユニットが搭載されているため、変位機構62によって所望の位置に位置決めされた測定ユニットがその位置を保持したまま回転駆動されることになる。ガントリ回転機構66は、その駆動力を発生するためのモータ66Aを有する。
スライド機構68は図1に示したアーム26をスライド運動させる移動機構であり、その駆動力はモータ68Aによって発生される。操作パネル20は上述したように本体の上面に設けられる。測定部10側に設けられたローカルコントローラ(図示せず)に対して操作パネル20を接続し、そのローカルコントローラと演算制御部12とが相互に通信を行うように構成してもよい。
ちなみに、図2には、様々な機構62,66,68などが示されているが、それらの機構による位置あるいは変化を検出するためにセンサを設けるのが望ましい。そして、それらのセンサの出力信号に基づいて演算制御部12がいわゆるフィードバック制御を行うようにするのが望ましい。また、変位機構62による倍率の変更はユーザー入力により行わせてもよいし、例えば被検体サイズあるいは容器のサイズを自動検知し、その検知したデータに基づいて自動的に倍率を設定するようにしてもよい。さらに、あらかじめ容器の種別などが登録される場合においては、その登録された情報を利用して倍率の設定を行うようにしてもよい。さらに、図2に示す例では、スライド機構68が駆動源としてのモータ68Aを有していたが、そのスライド力を人為的に発生させるようにしてもよい。
次に、演算制御部12について説明すると、上述したように、プロセッサ30には、表示器32、記憶装置34、キーボード36、マウス38、プリンタ40などが接続されている。また、外部装置との間でネットワークを介して通信を行うための通信部42が接続されている。
プロセッサ30は、CPU及び各種プログラムによって構成されるものである。図2にはその代表的な機能が示されており、プロセッサ30は、動作制御部44、再構成演算部46、スカウト画像形成部200、区間設定部202、データ管理・処理部204を有している。
動作制御部44は、測定部10における全体の動作を制御している。再構成演算部46はX線ビームの回転走査によって得られる多くのデータに基づきCT画像を構成する演算を実行する。この場合において三次元画像を構築するようにしてもよい。再構成演算については公知の各種の手法を利用することが可能である。なお、上述した倍率の変更にあたっては、再構成演算で用いられる演算式は基本的にそのまま用いることができる。しかしながら、特殊な倍率の可変方式が適用される場合においては必要に応じて再構成演算式の一部を変更するようにしてもよい。
スカウト画像形成部200は、CT測定に先立って、スカウト画像を形成する。具体的には、測定部10を回転させない状態で、スライド機構68により複数の検体を収容した容器が移動走査され、その際に、測定部10によってX線測定が実施される。これにより得られた検出データに基づいて、レントゲン写真のような二次元透過像としてのスカウト画像が形成される。このスカウト画像は、各検体ごとにCTスキャン範囲を定める区間を設定するために形成される。また、後述するように、検体識別情報を取得するために形成される。
区間設定部202は、ユーザー設定によりあるいは自動的に回転中心軸方向における各検体ごとのCTスキャン範囲(CT測定範囲)を設定する。容器内に1つの検体のみが収容されている場合にはそれを包含するようにCTスキャン範囲が設定され、容器内に複数の検体が収容されている場合には各検体を包含するように個別的にCTスキャン範囲が設定される。その範囲をユーザー設定する場合、表示器32にスカウト画像が表示され、マウス38を利用してそのスカウト画像上において目視判断により各検体ごとにCTスキャンを行う区間が設定される。自動設定による場合、スカウト画像の画像処理(例えばエッジ検出法)によって、各検体の両端が個別的に認識され、各検体の全部あるいは主要部をカバーするようにCTスキャンを行う区間が自動的に設定される。いずれにしても、この区間設定部202によってCTスキャン範囲が設定され、その設定にしたがって動作制御部44がCT測定時の動作制御を行う。
なお、上記の区間設定によれば、検体間におけるCTスキャン不要範囲について計測をスキップでき、複数の検体それ全体としての測定時間を短縮できるので、効率的である。区間設定を行わずに、容器全体についてとりあえず多数のCT画像の取得を行い、不要なCT画像を自動的にあるいはユーザー指定により除去するようにしてもよい。
データ管理・処理部204は、スカウト画像に基づいて検体の識別コードを読み取る機能、再構成演算部46にて形成されたCT画像に識別コードを対応付けて管理する機能、各CT画像あるいは特定のCT画像について画像処理を行う機能、などを有する。
本実施形態では、後に具体例を示すように、各検体ごとに検体識別具が装着されている。詳しくは、小動物の尾を挿通する円筒状あるいはリング状の部材として検体識別具が構成されている。検体識別具は、複数(例えば8個)のビットからなるビット列を表現するものであり、各ビットは1又は0の値を有する。そのビット列は検体識別コードに相当する。但し、本実施形態において、先頭ビットは検体識別具の基準位置を特定するために利用される。スカウト画像上において、検体識別具が有する識別コードが画像処理によって解析され、これによって識別コードが読み取られる。
スカウト画像に基づく識別コードの読み取りの後に検体に対してCT測定がなされるが、検体について得られる複数のCT画像(断層画像)は、上記のように読み取られた識別コードに対応付けて管理される。複数の検体が容器内に収容された場合には、各検体ごとに識別コードが読み取られ、各検体ごとの複数のCT画像に当該検体の識別コードが対応付けられる。記憶装置34上には、検体の識別コードに対応付けられた複数のCT画像(あるいはそれらを画像処理した後の複数の画像)が格納される。
表示器32には、スカウト画像やCT画像が表示される。例えば、CT画像を表示する場合においては倍率(拡大率)を表す数値あるいはスケールなどを表示するのが望ましい。この構成によれば、画像を視覚的に判断する際に物体の大きさを評価することが可能となる。すなわち、例えば脂肪の量や腫瘍の大きさなどを定量的に判断することが可能となる。スカウト画像の表示の際、あるいは、CT測定中に上記のように読み取られた識別コードを画面表示するようにしてもよい。
図3には、図1に示した容器24内に小動物としての検体300が収納された状態が模式図として示されている。検体300の尾には検体識別具302が設けられている。図3に示す例において、検体識別具302は尾の軸方向に並んだ1又は複数の金属リング304を含むものである。本実施形態においては、検体識別具302が8ビットのビット列を表しており、その内で先頭ビットは1である。つまり、その位置には必ず金属リング304が配置される。その先頭の金属リング304の位置を基準として第2ビットから第8ビットまでの7つのビット位置すなわち座標が特定される。なお、検体識別具302は図3の例では3つの金属リング304によって構成されており、リング間における隙間に格別部材が設けられていないが、その部分を空気層とすると各金属リング間の距離が適正とならない場合があるため、アクリルなどによって構成されるビット0を表すスペーサリングを配置するのが望ましい。すなわち金属リングはビット1を表し、スペーサリングはビット0を表し、金属リングとアクリルリングの並びによって識別コードを表現するものである。ビット列を構成するビット数については図3に示したものには限られず7ビット以下であってもよいし、9ビット以上であってもよい。
図4には、図3に示した金属リング304が斜視図として表されている。ちなみに、上記のスペーサリングもその金属リング304と同一の形態を有する。金属リングの外径r1は例えば8mmであり、その内径はr2は例えば5mmである。厚さDは例えば0.6mmである。ちなみに、後述するスカウト画像の1画素サイズは0.2mmであり、本実施形態においてはそのサイズの3倍の厚みDが設定されている。
金属リング304及びスペーサリングは例えば粘着部材などを利用して小動物の尾に装着するようにしてもよいし、圧着加工を用いて装着するようにしてもよい。更に留め具を使用して金属リング304及びスペーサリングの脱落を防いでもよい。その装着の手法としては各種のものを用いることができ、上述したもの以外としては、例えば粘着テープを巻き付ける、紐によって取り付ける、パンチを行うなどの手法を用いることができる。ちなみに、検体識別具は1又は複数の金属リングと1又は複数のスペーサリングとによって構成されるが、それらが並んだ状態で一体成形されていてもよい。この場合においては、各ビットに相当するリングが一体不可分となっている円筒形状の検体識別具が構成される。また、その検体識別具に対して人間が目視的に識別コードを読み取れるように検体番号や識別コードを記号あるいは数字によって表現しておくこともできる。検体識別具は例えば動物実験を行う小動物に対してあらかじめ装着しておくのが望ましいが、もちろん、CT測定を行う前の段階で装着することもできる。
本実施形態においては小動物の尾に検体識別具を取り付けており、すなわち検体識別具が有する中央孔に小動物の尾を挿通させてその取り付けを行うことができるので、その位置決めや配置が簡便であると共に脱落しにくいという利点がある。また尾自体は一般にCT測定の対象外であるため計測に対して支障を与えないという利点もある。もちろん、検体識別具を尾以外の耳や手足などに装着するようにしてもよいし、体内に埋設することも可能である。
上記の金属リングは検体中における骨と識別されるようにX線減衰量が大きなものを用いるのが望ましく、例えば銅、真鍮、鉄などの金属部材によって構成される。その直径方向の厚みは例えば1mm程度もあれば十分である。このような構成によれば、スカウト画像を形成した場合において、比較的X線吸収量の多い骨よりも、よりX線吸収量が多くなるため金属リングを画像上で容易に識別することが可能となる。
その一方において、スペーサリングについては上記のように空気層あるいは軟組織と等価なX線吸収量をもった材料で構成することが望ましく、その材料としては例えばアクリルなどをあげることができる。いずれにしても、金属リングとスペーサリングとの間で顕著なX線吸収量の差が生じるように各材料を定めるのが望ましい。
本実施形態においては、検体識別具がリング状あるいは円筒形状で構成されるため、尾の中心軸周りに検体識別具が回転したとしてもスカウト画像上で検体識別具の像は不変であり、したがって識別コードを正確に読み取れるという利点がある。ちなみに、検体識別具の中心軸を容器の中心軸に合致させるように、すなわち小動物の尾をまっすぐ引き伸ばして容器内に設置するのが望ましい。ただし、後に説明する画像処理に当たって検体識別具の中心軸が個別的に認識できるのであれば、尾の向きがどのような向きにあっても検体識別具から識別コードを読み取ることが可能となる。一般に、尾の根本の方(すなわち尻側)は容器中心軸と略平行になるものと思われるため、検体識別具については尾の根本付近に装着するのが望ましい。ただし、識別コードを適正に読み取ることが可能な限りにおいて検体識別具を尾の先端に取り付けることも可能である。
図5には、検体識別コードの2つの例が示されている。各例において先頭のビットが開始ビットに相当し、その位置においては必ず金属リングが設けられるように条件付けされている。もちろん、基準位置を認識するために複数のビットを用いるようにしてもよいし、基準位置が認識できる限りにおいて先頭ビット以外の構成を採用することもできる。
先頭ビットに続く7ビットは実際の識別コード308に相当している。その7ビットによって例えば検体番号が特定される。(A)に示す例では検体番号が20となっている。(B)の場合には検体番号が125となっている。すなわち、7ビットで識別コードを構成すれば、128個の検体を互いに区別することが可能となる。したがって、より多くの検体を区別したい場合には、ビット数をより多くすればよい。
ビット列については更にパリティービットなどを含め、誤りの検出や誤り訂正を行うようにしてもよい。また、本実施形態においては尾の中心軸方向にビット列が構成されていたが、もちろん直交する方向に検体識別具を伸張形成し、当該方向にビット列を並べることも可能である。
図6には、容器内に1つの検体のみが収納されている場合において取得されたスカウト画像310が示されている。このスカウト画像はX線を回転走査させることなく容器をその中心軸方向に移動走査して取得されるものである。このスカウト画像310上において、符号312はX軸方向の処理範囲を示しており、符号314はY方向の処理範囲を示している。すなわち、それらの範囲によって、処理エリアが定義される。そのような範囲はユーザーにより設定することも可能であり、あるいは自動的に設定することが可能である。後に説明するように、あるX座標においてY方向に沿ってスキャンライン316が設定され、そのライン上における最大画素値と所定のしきい値Tとの比較により、金属リングの有無が判断される。ちなみに図6において符号302Aは検体識別具のイメージを示しており、符号304Aは金属リングのイメージを示している。
識別コードの読み取りについて図7に示すフローチャートを用いて説明する。
まずS101では容器の移動走査によって検体についてスカウト画像が取得される。S102では、Xに初期値0が代入される。S103では、現在設定されているX座標において、Y方向に沿って画素値のスキャンを行い、その最大画素値を特定する。そして、その最大画素値が所定のしきい値T以上であるか否かが判断されている。ここで、そのようなしきい値Tを超える条件を満たさなければS104においてXが1つインクリメントされ、再びS103の工程が実行される。すなわち、このような工程により開始ビットが検出される。ちなみに、判定精度を高めるために、しきい値T以上の画素が所定個以上連続して存在した条件をもって開始ビットの検出をみなしてもよい。
開始ビットが検出された場合、S105においてはXの値に対して3が加算される。すなわち、次のビット読み取り座標が特定される。ここで3を加算したのは、上述したように本実施形態においてスカウト画像における1画素のサイズが0.2mmであり、その一方において金属リングの横幅が0.6mmであるために、次の読み取り座標については3画素だけシフトすればよいためである。もちろん、金属リングの中央において読み取りを行うのが望ましいため、最初の加算時においては3ではなく4あるいは5を加算するようにしてもよい。
S106では、S105において特定されたX座標においてY方向に沿って画素値のスキャンが行われその中で最大画素値が特定される。その最大画素値がT以上であるかあるいは否かをもってそのビット位置におけるビットの値が1か0かが検出される。ちなみに、このS106においては、S103で判定された時の最大画素値のY座標を利用することにより、Y方向のスキャンを省略することも可能である。
S107では、全ビットについての検出が終了したか否かが判断され、終了していなければ、S105以降の各工程が繰り返し実行される。すなわちこのような工程によって識別コードが読み取られることになる。
S108では、読み取られたビット列がユーザーによって認識し易い表現形態に変換される。ここでは十進数の検体番号あるいは文字、記号などによって構成される識別子への変換がなされる。この場合においてはその変換時において参照するテーブルを図2に示した記憶部34上に格納しておいてもよい。
対象となる検体について識別コードが読み取られた後、S109では測定ユニットを回転走査させながら、容器を断続的に移動走査することによりCT測定が実行される。すなわち各X線座標においてCT断層画像が取得されることになる。この場合において、現在測定を行っている検体をユーザーに認識させるために、その識別情報を画面上に表示するようにしてもよい。S110では、S109で取得されたCT画像あるいはそれを加工した画像について上述のように読み取られた識別情報を用いてデータ管理がなされる。これによって、誤りなく各CT画像ごとに検体の識別情報を付与することが可能となる。
図8には、円筒形状の検体識別具302が示されている。この検体識別具302は金属リング304とスペーサリング320とを所定の配列で並べて一体成形したものである。金属リング304及びスペーサリング320のいずれも変形可能な材料で構成すれば、検体識別具302をそれ全体としてつぶすことによって小動物の尾に検体識別具302を確実に装着することが可能となる。もちろん接着剤その他の部材を利用してその装着を行ってもよい。
図9には他の実施形態に係る検体識別具322が示されている。この実施形態においては検体識別具322が大径リング324と小径リング326とによって構成され、それが所定のパターンで軸方向に連結されている。このような検体識別具が用いられる場合、検体識別具の縁部分に対してスキャンライン332を設定し、そのライン上の各ビット座標ごとに読み取りを行えば、小径部の外側に存在する隙間と大径部の肉部分との並びから識別コードを読み取ることが可能となる。すなわち、スカウト画像を取得する場合、符号330に示される部位においてはX線が極端に減衰し、その一方、符号326に示される部位においては空気層であるためにX線がそのまま通過し、そのような縁部分を利用して識別コードの読み取りを行うものである。
図10には更に他の実施形態が示されている。この実施形態における検体識別具340は全体として直方体形状を有しており、中央部には、尾を挿通するための矩形の空洞が形成されており、その各側面には、ビット0について貫通孔344が形成されている。ちなみにビット1に対応する部分は壁面部342とされている。したがって、このような検体識別具340に対しては、スキャンライン326Aを設定しそのライン上において画素値の読み取りを行うことにより識別コードを読み取ることが可能となる。ちなみに符号348はビット1の部分を示し、符号349はビット0の部分を示している。
図9に示す例では、上下面の他に左右面においても同じパターンで貫通孔が形成されており、スカウト画像を形成する際に検体識別具340が90度回転した状態においても上記同様の読み取りを行うことができる。すなわち、その場合にはスキャンライン346B上においてビット列が読み取られることになる。
但し、図10に示した実施形態においては円周方向の一定角度間隔で正確なコード情報の読み取りを行えるものの、検体識別具340が回転中心軸に対して45度回転したような場合にはコード情報を適正に読み取れない場合も生じ得る。これに対し、リング状あるいは円筒状の検体識別具を用いれば方向依存性がないために上記の問題を未然に防止できるという利点がある。
図11には、容器の他の実施形態が示されている。容器400は符号410で示す移動方向に伸張した形態を有しており、その内部には複数の検体を収容可能である。容器400は本体402とその開口部402Aに取り付けられる蓋404とで構成されるものである。ちなみに、符号408は基端部を表しており、符号406は先端部を表している。符号412は隔壁を表している。
図12には、図11に示した容器内に3つの検体300を配置した様子が概念的に示されている。各検体300の尾には上述した検体識別具420が取り付けられている。
図13には、3つの検体を含むスカウト画像430が示されている。上述した区間設定により各検体ごとにスキャン範囲434A,434B,434Cが設定され、またY方向についても範囲436が設定される。そして、そのようなX方向及びY方向の範囲設定により各検体ごとに計測エリア432が定義される。ちなみに、X方向の各範囲434A,434B,434Cについては各検体の先端と尾の端部とをエッジ検出などの手法によって特定し、それらの間を各範囲として定めてもよい。すなわち画像処理によって自動的に各範囲を定めるようにしてもよい。各計測エリアごとに図7に示した処理が実行されると、各検体ごとに識別コードを読み取ることが可能となる。そして、CT測定時においては各検体ごとに取得された複数のCT画像に当該検体の識別コードが対応付けられることになる。
上記実施形態によれば、X線測定装置において、X線測定結果を利用して検体の識別を行うことができるので、検体の識別のために特別な機構を設ける必要がなく、簡便に検体識別を行えるという利点がある。また、上記のような検体に装着される検体識別具を用いれば検体の取り違いを未然に防止できるという利点がある。上記実施形態においてはX線CT装置について説明したが、レントゲン装置や骨密度測定装置などにおいても各検体に上記同様の検体識別具を取り付け、X線撮影結果に基づいて検体識別を行うことが可能である。
X線CT装置の全体構成を示す斜視図である。 X線CT装置の各構成を示すブロック図である。 小動物としての検体に取り付けられる検体識別具を説明するための図である。 金属リングの斜視図である。 検体識別コードの2つの例を示す図である。 検体についてのスカウト画像を示す図である。 識別コードの読み取りプロセスを説明するためのフローチャートである。 他の実施形態に係る検体識別具を示す図である。 大径リングと小径リングとを用いた検体識別具を示す図である。 貫通孔を有する直方体形状の検体識別具を示す図である。 複数の検体を収容可能な容器を示す斜視図である。 容器に収容された3つの検体を示す模式図である。 3つの検体についてのスカウト画像を示す図である。
符号の説明
24 容器、300 検体(小動物)、302 検体識別具、304 金属リング。

Claims (11)

  1. X線CT装置としてのX線計測装置であって、
    小動物としての検体に設けられ、検体識別コードをもった検体識別具と、
    前記検体に対してX線を照射し、検体を透過したX線を検出するX線計測手段と、
    前記X線の検出データに基づいて検体画像を形成する画像形成手段と、
    前記検体画像に含まれる前記検体識別具の画像部分から前記検体識別コードを読み取るコード読み取り手段と、
    前記X線の検出データに基づいて前記小動物のCT断層画像を形成する断層画像形成手段と、
    前記読み取られた検体識別コードを用いて前記CT断層画像を管理する手段と、
    を含むことを特徴とするX線計測装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記検体識別コードは、X線減衰量の相違を用いて表現されたことを特徴とするX線計測装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記検体識別コードは複数のビットからなるビット列として構成され、
    前記ビット列を構成する各ビットは、X線減衰量が互いに異なる第1要素又は第2要素によって構成されることを特徴とするX線計測装置。
  4. 請求項3記載の装置において、
    前記第1要素は、前記検体に含まれる骨のX線減衰量よりも大きなX線減衰量をもった第1部材によって構成され、
    前記第2要素は、前記第1部材のX線減衰量よりも小さなX線減衰量をもった第2部材又は空気層によって構成されたことを特徴とするX線計測装置。
  5. 請求項1記載の装置において、
    前記検体識別具は、前記検体の外表面に装着され、又は、前記検体内に埋設されることを特徴とするX線計測装置。
  6. 請求項1記載の装置において、
    記検体識別具は前記小動物の尾を挿通させる挿通孔を有することを特徴とするX線計測装置。
  7. 請求項1記載の装置において、
    前記コード読み取り手段は、
    前記検体画像上において前記検体識別具の画像部分についての基準座標を検出する基準座標検出手段と、
    前記基準座標を基準として前記検体識別コードを構成する各ビットのビット座標を特定するビット座標特定手段と、
    前記各ビットのビット座標において画素値解析を行うことにより、前記検体識別コードを読み取る画素値解析手段と、
    を含むことを特徴とするX線計測装置。
  8. 請求項7記載の装置において、
    前記画素値解析手段は、
    前記各ビットのビット座標においてスキャン処理を行って最大画素値を特定する手段と、
    前記最大画素値に基づいてビットの値を判定する手段と、
    を含むことを特徴とするX線計測装置。
  9. 請求項1記載の装置において、
    前記検体について得られた計測結果を当該検体の検体識別コードに対応付けて管理する手段を含むことを特徴とするX線計測装置。
  10. 検体としての小動物に設けられ、検体識別コードをもった検体識別具と、
    前記小動物に対してX線を照射し、小動物を透過したX線を検出するX線計測手段と、
    前記X線の検出データに基づいてスカウト画像を形成するスカウト画像形成手段と、
    前記スカウト画像に含まれる前記検体識別具の画像部分から前記検体識別コードを読み取るコード読み取り手段と、
    前記X線の検出データに基づいて前記小動物のCT断層画像を形成する断層画像形成手段と、
    前記読み取られた検体識別コードを用いて前記CT断層画像を管理する手段と、
    を含むことを特徴とするX線CT装置。
  11. 請求項10記載のX線CT装置で用いられる前記検体識別具であって、
    当該検体識別具は、複数のビットによって構成される検体識別コードを有し、
    前記各ビットはX線減衰量が相違する第1要素又は第2要素で構成され、
    前記第1要素は、前記検体の骨よりもX線減衰量が大きい第1部材で構成され、
    前記第2要素は、前記検体の軟組織よりもX線減衰量が小さい第2部材又は空気層として構成されたことを特徴とするX線CT装置用の検体識別具。
JP2003428743A 2003-12-25 2003-12-25 X線計測装置及びそれに用いる検体識別具 Expired - Fee Related JP4083675B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003428743A JP4083675B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 X線計測装置及びそれに用いる検体識別具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003428743A JP4083675B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 X線計測装置及びそれに用いる検体識別具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005189023A JP2005189023A (ja) 2005-07-14
JP4083675B2 true JP4083675B2 (ja) 2008-04-30

Family

ID=34787610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003428743A Expired - Fee Related JP4083675B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 X線計測装置及びそれに用いる検体識別具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4083675B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI125528B (fi) 2010-04-29 2015-11-13 Planmed Oy Lääketieteellinen röntgenkuvauslaitteisto
JP5794305B2 (ja) * 2011-09-01 2015-10-14 株式会社島津製作所 データ表示装置およびそれを備えた断層撮影装置
US9578853B1 (en) 2015-09-30 2017-02-28 Vium, Inc Coding for animal ID marking
US10455808B1 (en) 2015-09-30 2019-10-29 Vium, Inc Animal marking machine
US9984268B2 (en) 2016-08-31 2018-05-29 Vium, Inc. Code for animal ID marking
JP6891625B2 (ja) * 2017-05-11 2021-06-18 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、x線撮影システム及びx線撮影システムによる被写体の撮影方法
JP2021521816A (ja) * 2018-04-26 2021-08-30 エフ・ホフマン−ラ・ロシュ・アクチェンゲゼルシャフト 動物の集団内のある動物を追跡する方法およびシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005189023A (ja) 2005-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100391414C (zh) 医疗设备定位***和方法
JP5986994B2 (ja) 医療用トモシンセシスシステム
JP4484462B2 (ja) 医療用診断または治療装置における患者の位置決め方法および装置
JP5291619B2 (ja) 座標系レジストレーション
CN100333692C (zh) X射线计算机断层造影***、信息处理方法和存储媒体
US10893911B2 (en) Automated image cropping for enhanced automatic device-to-image registration
US20100278409A1 (en) Hardware tumor phantom for improved computer-aided diagnosis
CN109009248B (zh) 穿刺点定位方法和装置
JP2007007255A (ja) X線ct装置
JP4083675B2 (ja) X線計測装置及びそれに用いる検体識別具
KR20170034768A (ko) 강성 도구에 대한 추적 센서의 추가
JP4287265B2 (ja) X線ct装置
KR101731315B1 (ko) 수술 부위의 실시간 추적 및 모델링을 위한 시스템 및 방법
JP4057509B2 (ja) X線ct装置及びそのための容器
JP2012040284A (ja) X線ct装置
US6810280B2 (en) Method and apparatus for detecting the three-dimensional position of an examination instrument inserted into a body region
JP7068253B2 (ja) X線装置を制御する装置及び方法
JP2002511015A (ja) 画像案内手術用の画像化モダリティー
JP3911448B2 (ja) X線ct装置、ガントリ装置、操作コンソール、及びその制御方法
JP5543876B2 (ja) X線ct装置
JP4275508B2 (ja) X線ct装置
JP3895656B2 (ja) X線ct装置
JP2004121291A (ja) X線ct装置
CN113367725B (zh) 一种超声体标标记图的调整方法、装置、设备及介质
JP7432371B2 (ja) 解析装置、x線ct装置及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050816

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070821

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20071001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140222

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees