JP4080900B2 - 撹拌機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸から放射方向に広がる複数の撹拌翼を備えた撹拌機、およびその撹拌機が取り付けられた撹拌タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような撹拌機および撹拌タンクは、複数の液体を均一に混合したり、液体に粉体を分散或いは溶解したりすること等に用いられている。撹拌タンクでは、タンク内に液体を入れ、撹拌機の撹拌翼をその液体中で回転させることで撹拌を行う。この撹拌時に、液面にボルテックス(うず巻き)が生じると、液中に空気が巻き込まれ撹拌効率が著しく低下する。そのため、従来では、タンク周面の内壁に、タンク中心に向かって広がるバッフル板を設け、このバッフル板によってボルテックスの流れを遮り、空気の巻き込みを防止しようとしている。しかしながら、撹拌機の回転軸とタンクの中心軸とが合致するように、撹拌機がタンクに取り付けられている場合には、ボルテックスの流れは、タンク周面の内壁からタンク中心に向かう流れとなり、タンク周面の内壁にバッフル板を設けても、そのバッフル板よりも内側にボルテックスが生じてしまい、結局のところさして効果はない。そこで、特許文献1には、撹拌機をタンクに取り付けるにあたり、撹拌機の回転軸をタンクの中心軸に対して偏心させて取り付けることが提案されている。
【0003】
図1は、偏心して取り付けられた撹拌機を有する、従来の撹拌タンクを真上から見たときの模式図である。
【0004】
図1に示す従来の撹拌タンク9は、円筒形のタンク91と、そのタンク91に取り付けられた撹拌機92からなるものである。タンク91の周面の内壁には、その内壁からタンク中心Oに向かうバッフル板911が設けられている。このバッフル板911は、円筒タンク91の下部から上部にわたって延在している。撹拌機92は、不図示のモータによって回転する回転軸921の先端にプロペラ922が設けられたものである。プロペラ922は、図中の矢印方向に正回転する。図1に示す撹拌タンク9では、プロペラ922がタンク10の底面近傍かつバッフル板911近傍に位置するように取り付けられている。撹拌機92の回転軸921は、円筒タンク91のタンク中心Oを通る中心軸に平行であるものの、その中心軸に対して偏心しており、バッフル板911の一方の面に対向している。このような撹拌タンク9では、プロペラ922が正回転して生じた回転流のほとんどがバッフル板911に衝突し、ボルテックの発生が抑えられる。
【0005】
【特許文献1】
実開平5−95901号公報 (第2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図1に示す撹拌タンク9では、バッフル板911の、撹拌機92が取り付けられた側とは反対側のスペースで、液体の動きが止まって撹拌が効率的に行われないという問題がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、ボルテックスの発生を抑えつつ、タンクの全体にわたって効率よく撹拌を行うことができる撹拌機、および撹拌タンクを提供することを目的とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記目的を達成する本発明のうちの撹拌機は、回転軸と、
上記回転軸から放射方向に広がる複数の撹拌翼と、
上記撹拌翼の上方に固定的に配置され、その上方に広がるバッフル板とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の撹拌機によれば、この撹拌機が取り付けられたタンクにおいて生じるボルテックスの流れの中心下には、上記バッフル板が配備されていることになり、ボルテックスの中心付近の流れを壊すことができる。また、上記バッフル板を、タンク周壁から離して配備することで、バッフル板とタンク周壁との間に液体の流れが確保され、タンク全体で効率的な撹拌を行うことができる。
【0010】
また、本発明の撹拌機において、上記バッフル板は、上記回転軸に沿って上方に延びる縦縁と、その縦縁の下端から上記回転軸の放射方向に上記撹拌翼を超えて延びる横縁とで規定された矩形状の上部と、その横縁の、上記撹拌翼を超えた部分から下方に向かって広がる下部とを有することが好ましい。
【0011】
こうすることにより、上記上部によって、撹拌翼の上を回る回転流が、上下流である軸流になり、上記下部によって、撹拌翼の周囲を回る回転流も軸流になり、取り付けられたタンク内で強い軸流をおこすことができ、ボルテックスの発生をより確実に抑えることができる。
【0012】
また、本発明のうちの撹拌タンクは、底面の中心から垂直に立ち上がる所定の中心軸の周囲を壁で覆われたタンク、
前記タンク上方の、中心軸が通る位置とは異なる位置から前記底面近傍まで延びる回転軸、
前記回転軸から該回転軸の放射方向に広がる、前記中心軸側を向く第1撹拌翼と該中心軸とは反対側を向く第2撹拌翼とを含む複数の撹拌翼、および
前記第2撹拌翼の上方に固定的に配置され、前記回転軸に沿って上方に延びる縦縁と該縦縁の下端から前記回転軸の放射方向に該第2撹拌翼を超えて延びる横縁とで規定された矩形状の上部と、該横縁の、該第2撹拌翼を超えた部分から下方に向かって広がる下部とを有するバッフル板を備え、
上記バッフル板が、上記タンクの壁から離れていることを特徴とする。
【0013】
本発明の撹拌タンクに備えられた上記タンクでは、上記回転軸を中心にしてみると、上記バッフル板が配備された空間の方が、その空間と180度対向する空間よりも狭く、上記撹拌翼が回転することで生じた回転流が、上記バッフル板に衝突しやすい。しかも、上記撹拌翼の周囲を回る回転流が、上記バッフル板の下部に衝突する。これらの結果、本発明の撹拌タンクには強い軸流が生じ、液面は、ボルテックスが生じにくい状態になる。また、本発明の撹拌タンクにおいて液面にボルテックスが生じるとすれば、そのボルテックスの流れの中心は上記回転軸になるが、ボルテックスの流れの中心下には、上記バッフル板の上部が広がっており、この上部によってボルテックスの中心付近の流れを壊すことができる。さらに、上記バッフル板が、上記タンクの壁から離れているため、バッフル板とタンクの壁との間に液体の流れが確保され、タンク全体で効率的な撹拌を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0015】
図2は、本発明の撹拌タンクの一実施形態を示す図である。
【0016】
図2に示す撹拌タンク1は、タンク10と撹拌機20を備えている。図2に示すタンク10は、上壁10aと底壁10bがともに皿状であって、その上面10aと底壁10bとを結ぶ周壁10cが円筒状の、いわゆる10%皿型円筒タンクと称されるものである。このタンク10は、最高200リットル(図中のH参照)の液体の撹拌に対応したものであり、タンク長(タンクの高さ)は911mm、タンク径(タンクの、タンク長中央における直径)は650mmである。このタンク10の斜め上(図2では左上)には液体や粉体の供給口11が設けられており、底壁10bの中心には、排出用のバルブ12が設けられている。
【0017】
また、図2に示す撹拌機20は、本発明の撹拌機の一実施形態に相当するものであり、モータ21、回転軸22、プロペラ23、スティックバッフル24、およびバッフル板25を備えている。回転軸22、プロペラ23、スティックバッフル24、およびバッフル板25はいずれも、ステンレスに樹脂コーティングを施した材料からなるものである。図2に示す撹拌機20は、タンク10の斜め上(図2では右上)から斜めに挿入されてタンク10に取り付けられている。タンク10に取り付けられた撹拌機22の回転軸22は、タンク底壁10bの中心Oから垂直に立ち上がる中心軸Cから偏心している。すなわち、その回転軸22は、タンク上面10aの、タンク中心軸Cが通る位置とは異なる位置からタンク底壁10bの中心Oに向けて斜めに配備されている。モータ21は、ケーシング20a内で回転軸22の一端に接続されている。回転軸22の他端にはプロペラ23が配備されており、プロペラ23は、液位レベルが低いときでも撹拌を行うことができるよう、タンク10内では、タンク底壁10b近傍に位置している。プロペラ23は、モータ21に接続された回転軸22が図中の矢印が示す方向に回転することで正回転する。また、プロペラ23は、逆回転することも自在である。このプロペラ23は、回転軸22から放射方向に広がる3枚の撹拌翼231によって構成されている。3枚の撹拌翼231は、回転軸22の周りに120度間隔で配備されている。なお、プロペラ23に限らず、タービンであってもよく、また、撹拌翼231の枚数も3枚に限らず、複数枚であれば何枚でもよい。
【0018】
スティックバッフル24は、ケーシング20a内に回動不能に固着された棒状のものである。スティックバッフル24の先端には、バッフル板25が取り付けられており、タンク10内で回転するプロペラ23に対して、バッフル板25はタンク10内に固定されている。バッフル板25は、プロペラ23の上方に配備されたものであって、矩形部251と三角部252からなる一枚の平板である。矩形部251は、一枚の平板のうち、回転軸22に沿って斜め上方に延びる第1縦縁251aとその第1縦縁251aの下端から回転軸22の放射方向に延びる横縁251bとで規定される矩形状の部分である。横縁251bは、撹拌翼231を超えて延びている。三角部252は、一枚の平板のうち、横縁251bの、撹拌翼231を超えた部分に底縁252aを一致させて下方に突出する三角形状の部分である。
【0019】
ここで、図2とともに図3も用いて、バッフル板の配置位置について説明する。
【0020】
図3は、回転軸とスティックバッフルを省略して模式的に示す、図2におけるA−A’断面図である。
【0021】
この図3では、撹拌機は、タンク10の中心軸Cよりも右側からタンク底壁の中心に向けて斜めに配備されている。図3に示すプロペラ23は、2枚の撹拌翼231a,231bがタンク10の中心軸C側を向いており、これら2枚の撹拌翼231a,231bが本発明の撹拌タンクにいう第1撹拌翼に相当する。また、残り1枚の撹拌翼231cが中心軸Cとは反対側を向いており、本発明の撹拌タンクにいう第2撹拌翼に相当する。撹拌機20は、バッフル板25が、中心軸Cとは反対側を向いている撹拌翼231cの上方に位置するように取り付けられている。バッフル板25の、図2に示す第1上縁251aは、回転軸22とはわずかな間隔Dを隔てて延びている。また、この第1上縁251aと対向する第2上縁251cは、タンク10の周壁10cから離れており、バッフル板25の、図2に示す三角部252の頂点252bは、タンク10の底壁10bから離れている。このように、バッフル板25は、タンク10の内壁から離れて配備されている。
【0022】
液体が入れられた図2に示すタンク10内でプロペラ23が回転すると、回転軸22を中心にした回転流が生じる。回転流はバッフル板25に衝突することで、タンクの中心軸Cに沿った軸流になる。すなわち、プロペラ23の周囲を回る回転流は、バッフル板25の三角部252に衝突することで軸流になる。また、プロペラ23の上を回る回転流は、バッフル板25の矩形部251に衝突することで軸流になる。しかも、矩形部251は、回転軸22の放射方向に、撹拌翼231cを超えて広がるものであるため、矩形部251には、プロペラ23の上を回る回転流の多くが衝突する。さらに、図2に示すタンク10では、撹拌機20の回転軸22を中心にしてみると、バッフル板25が配備された空間S1の方が、その空間S1と180度対向する空間S2よりも狭く、プロペラ23が回転することで生じた回転流が、バッフル板25に衝突しやすい。したがって、図2に示すタンク10内では強い軸流が生じる。また、この撹拌タンク1において液面にボルテックスが生じるとすれば、そのボルテックスの流れの中心は回転軸22になる。しかしながら、バッフル板25の矩形部251は、撹拌翼231cよりも上の位置に配備されており、しかも、回転軸22とは僅かな間隔Dしか隔てていないため、矩形部251によってボルテクッスの中心付近の流れを壊すことができる。ボルテックスは、特に、液位レベルが低いときに生じやすく、この液位レベルが低いときに、図2に示すバッフル板25によるボルテックス発生阻止の効果は大きい。図2に示す撹拌タンク1では、ボルテックス発生阻止の効果によって液位レベルの下限値が下げられ、最低20リットル(図2中のL参照)の液体の撹拌まで効率良く行うことができる。また、バッフル板25の矩形部251は、撹拌翼231cよりも上の位置から上方に向かって広がるものであるため、液位レベルが高いときに生じる、中心に向かって深く落ち込む大きなボルテクッスに対しても、ボルテックス発生阻止の効果を有する。しかも、上述のごとく図2に示すタンク10内には強い軸流が生じるため、液面の状態は、そもそもボルテックスが生じにくい状態にある。したがって、本実施形態の撹拌タンクによれば、空気の巻き込みを防止することができる。また、バッフル板25はタンク10の内壁から離れているため、バッフル板25とタンク10の内壁との間に液体の流れが確保され、タンク10全体で効率的な撹拌を行うことができる。
【0023】
ここで、タンク10内の回転流と軸流の割合は、バッフル板の大きさや形状によって調整することができる。バッフル板の矩形部を、図2に示す矩形部251よりも上方にさらに広げることで、プロペラ23の上を回る回転流をより多く軸流にすることができる。また、このように矩形部を上方に広げれば広げるほど、液位レベルが高いときに生じるボルテクッスの中心付近の流れを壊しやすくなる。さらに、バッフル板の矩形部を、図2に示す矩形部251よりも、回転軸22の放射方向にさらに広げることで、プロペラ23の上を回る回転流をより多く軸流にすることができる。一方、矩形部251と三角部252からなるバッフル板25の三角部252を省略し、バッフル板を、図2に示す矩形部251のみからなるものにすることで、プロペラ23の周囲を回る回転流はそのまま回り続け、図3に示すバッフル板に比べて、軸流の割合が低下する。
【0024】
また、バッフル板の配置位置は、図4および図5それぞれに示す配置位置のいずれに変更してもよい。
【0025】
図4は、バッフル板を回転軸から遠ざけて配置した例を示す図であり、図5は、バッフル板を、図3に示すバッフル板が配備された位置とは反対側の位置に配置した例を示す図である。
【0026】
これらの各図には(a)と(b)の2つの図が示されており、(a)は、撹拌機が取りつけられたタンク内部の一部を横から示す模式図であり、(b)は、回転軸とスティックバッフルを省略して模式的に示す、(a)におけるI−I’断面図である。なお、以下の説明において、図2および図3を用いて説明した構成要素と同一の構成要素には同じ符号を付することにする。
【0027】
図4および図5ぞれぞれに示す撹拌タンク1に配備されたバッフル板25’の形状は、いずれも同じ形状であり、図2に示すバッフル板25から三角部252を省略した、矩形部251のみからなる形状である。また、図3と同じく、これら各図の(b)では、撹拌機20は、タンク10の中心軸Cよりも右側からタンク底壁の中心に向けて斜めに配備されている。また、これら各図の(b)に示すプロペラ23は、2枚の撹拌翼231a,231bがタンク10の中心軸C側を向いており、残り1枚の撹拌翼231cが中心軸Cとは反対側を向いている。いずれの図に示すバッフル板25’も、図2に示すバッフル板25と同様、プロペラ23の上方に固定的に配置されたものであるが、図4に示すバッフル板25’は、中心軸Cとは反対側を向いた撹拌翼231cの上方に位置するように取りつけられており、図5に示すバッフル板25’は、中心軸C側を向いた撹拌翼231a,231bの上方に位置するように取りつけられている。
【0028】
図4の(a)に示すバッフル板25’は、図2に示すバッフル板25に比べて、回転軸22から遠ざけて配置されている。この図4の(a)に示すバッフル板25’の第1縦縁251aの下端は、図4の(b)に示すように中心軸Cとは反対側を向いた撹拌翼231cの先端に位置しており、その第1縦縁251aと回転軸22との間隔D1(以下、このような間隔を回転軸側間隔と称する)は、図2に示す回転軸側間隔Dよりも広いが、バッフル板25’の第2縦縁251cと、タンク周壁10cの、その第2縦縁251cに対向する部分との間隔D2(以下、このような間隔を周壁側間隔と称する)は、図2に示す撹拌タンクにおける周壁側間隔よりも狭い。この周壁側間隔が広いと、バッフル板を避けて回りこむ回転流の流れが多くなり軸流が弱くなる。図4に示す撹拌タンクは、図2に示す撹拌タンクに比べ、回転軸側間隔が広いため、バッフル板25’がボルテックスの中心下より離れ、この離れた分だけボルテックスの中心付近の流れは壊しにくいものの、周壁側間隔が狭いため、回転流が周壁側間隔に逃げ込めず強い軸流が生じる。
【0029】
また、図5に示すバッフル板25’は、図3に示すバッフル板25が配備された位置から、回転軸22を中心にしてちょうど180度対向する位置に配備されたものである。図5の(a)に示す撹拌タンク1の回転軸側間隔D1’は、図4の(a)に示す撹拌タンクの回転軸側間隔D1よりも狭く、また、図5の(a)に示す撹拌タンクの周壁側間隔D2’は、図4に示す撹拌タンクの周壁側間隔D2よりも広い。そのため、図5に示す撹拌タンクは、図4に示す撹拌タンクに比べて、回転流は弱くなるものの、ボルテックスの中心付近の流れは壊しやすい。
【0030】
以上のことをまとめると、回転軸側間隔をできるだけ狭くした撹拌機を、タンクに、周壁側間隔が出来る限り狭くなるように取り付けることが好ましい。ただし、周壁側間隔が0、すなわちバッフル板の第2縦縁がタンクの周壁10cに接した状態であると、バッフル板の裏側で液体の動きが止まり撹拌が効率的に行われないので注意を要する。
【0031】
なお、ここでの説明では、撹拌タンクの最大撹拌容量は200リットルであったが、最大撹拌容量はこれに限られるものではない。ただし、本発明の撹拌機や撹拌タンクは、最大撹拌容量が200リットル以下のものに好適である。また、図2に示す撹拌機20は、タンク10に、斜めに挿入されて取り付けられているが、本発明の撹拌タンクによれば、撹拌機が、タンク上面10aの、タンク中心軸Cが通る位置とは異なる位置から垂直に挿入されて取り付けられていてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、ボルテックスの発生を抑えつつ、タンクの全体にわたって効率よく撹拌を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】偏心して取り付けられた撹拌機を有する、従来の撹拌タンクを真上から見たときの模式図である。
【図2】本発明の撹拌タンクの一実施形態を示す図である。
【図3】回転軸とスティックバッフルを省略して模式的に示す、図2におけるA−A’断面図である。
【図4】バッフル板を回転軸から遠ざけて配置した例を示す図である。
【図5】バッフル板を、図3に示すバッフル板が配備された位置とは反対側の位置に配備した例を示す図である。
【符号の説明】
1 撹拌タンク
10 タンク
10a 上壁
10b 底壁
10c 周壁
11 供給口
12 バルブ
C 中心軸
20 撹拌機
21 モータ
22 回転軸
23 プロペラ
231 撹拌翼
24 スティックバッフル
25 バッフル板
251 矩形部
251a 第1縦縁
251b 横縁
251c 第2上縁
252 三角部
252a 底縁
252b 頂点

Claims (1)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸から放射方向に広がる複数の撹拌翼と、
    前記撹拌翼の上方に固定的に配置され、前記回転軸に沿って上方に延びる縦縁と、該縦縁の下端から前記回転軸の放射方向に前記撹拌翼を超えて延びる横縁とで規定された矩形状の上部と、該横縁の、前記撹拌翼を超えた部分から下方に向かって上下方向に関し攪拌翼と干渉する高さにまで広がる下部とを有するバッフル板とを備えたことを特徴とする撹拌機。
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