JP4077010B2 - 偏光膜連続製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、偏光フィルム等に用いられるポリビニルアルコール(PVA)系フィルムを回転するローラの間に入れ、加熱しながら一定方向に一軸延伸して、PVA系フィルムの高分子を配向させることにより偏光膜を連続的に製造する偏光膜連続製造装置に関する。
液晶表示装置の普及に伴い需要が急増している偏光板は、一般的に偏光素子(ヨウ素や二色性染料)が入った偏光基材(例えばPVAなど)と、偏光基材を保護する保護フィルムから構成されている。
従来、ポリビニルアルコール系偏光フィルムの製造法としては、未配向のポリビニルアルコールフィルムにヨウ素や染料を吸着させた後に数倍に延伸して作る方法(例えば、特許文献1参照。)と、あらかじめ延伸配向を施したポリビニルアルコールフィルムにヨウ素や染料を吸着させる方法(例えば、特許文献2参照。)がある。
また、ポリビニルアルコールフィルムの配向方法には湿潤法による延伸(例えば、特許文献1参照。)と、乾式法による延伸(例えば、特許文献3参照。)がある。
ポリビニルアルコール系フィルムのようなプラスチックフィルムの性質である柔軟性を利用して該プラスチックフィルムを一方向に引張ると、プラスチックフィルムを構成する分子が引張り方向に並ぶようになり、引張り方向に強度が大きくなる。それに対して、横方向の強度は低下する。この傾向は、速く引張ることによって顕著に発生する。 故に、縦、横ともに強度を落とさないようにしかも分子を一定方向に並べることができれば、品質のよい偏光フィルムを得ることができる。
特開昭63−311203号公報 特開平01−237601号公報 特開昭63−261201号公報
本発明は、ポリビニルアルコール系フィルム等(本明細書において、「プラスチックフィルム原反」ということもある。)の延伸を、プラスチックフィルム原反の移動速度の小さい段階で延伸する第1段延伸と移動速度の大きい段階で延伸する第2段延伸とを連続した作業工程の中で行えるように構成することにより、縦、横ともに強度を落とすことなく、均一な性質を持つ偏光膜を連続して製造する装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明者は、種々の実験を重ねた結果、延伸工程におけるプラスチックフィルム原反の移動速度が、初速は小さく、終速を初速に比較して大きくする必要があること、また、初速は1.5〜5cm/分、好ましくは2〜4cm/分の範囲が、さらに、終速は6〜20cm/分、好ましくは8〜16cm/分の範囲が適切であるという知見を得、これを連続式で行うことについて鋭意研究を重ねた結果、本発明を創作するに至ったものである。
本発明の偏光膜連続製造装置は、プラスチックフィルム原反を巻出しロールから巻取りロールに連続的に供給する過程において同一径の複数の駆動ロールにより一定方向に一軸延伸させて偏光膜を製造する装置において、プラスチックフィルム原反の移動速度の小さい状態で延伸する第1段延伸部の下流側に移動速度の大きい状態で延伸する第2段延伸部を設けたことを特徴としている。
また、本発明の偏光膜連続製造装置は、プラスチックフィルム原反の移動速度が、第1段延伸部においては2〜4cm/分、第2段延伸部においては8〜16cm/分であることを特徴としている。
また、本発明の偏光膜連続製造装置は、第1段延伸部において、入口の駆動ロールの回転数を1としたとき出口の駆動ロールの回転数が約1.25倍であり、第2段延伸部において、第1段延伸部の入口の駆動ロールの回転数を1としたとき出口の駆動ロールの回転数が約5倍であることを特徴としている。
また、本発明の偏光膜連続製造装置は、第1段延伸部と第2段延伸部との間に軟化処理部を設け、第2段延伸部には吸着処理槽に続いて定着槽を設け、また、第2段延伸部に続いて乾燥処理部を設けることを特徴としている。
また、本発明の偏光膜連続製造装置は、第1段延伸部の駆動ロールを第1モータにより駆動し、また、第2段延伸部の駆動ロール及び乾燥処理部の下流側の駆動ロールを第2モータにより駆動するように動力伝達機構を設け、各駆動ロールにはそれぞれ減速機を設け、各駆動ロールの回転数を制御装置で制御するようにしたことを特徴としている。
また、本発明の偏光膜連続製造装置は、駆動ロール上方に、プラスチックフィルム原反を駆動ロールに押し付けかつプラスチックフィルム原反と駆動ロールとのスリップを防止するため表面にゴムが装着されたニップロールを設け、該ニップロールを流体シリンダにより上下に移動可能とすることを特徴としている。
本発明は、以下のような優れた効果を奏する。
(1)移動速度の小さい状態で延伸する第1段延伸部の下流側に移動速度の大きい状態で延伸する第2段延伸部を設けることにより、縦、横ともに強度を落とすことなく、かつ、分子が一定方向に並んだ均一な性質を持つ偏光膜を連続して製造することができる。
(2)第1段延伸部と第2段延伸部との間に軟化処理部を設け、第2段延伸部には吸着処理槽に続いて定着槽を設け、また、第2段延伸部に続いて乾燥処理部を設けることにより、延伸を効率よく行うことができる。
(3)各駆動ロールにはそれぞれ減速機を設け、各駆動ロールの回転数を制御装置で制御することにより、プラスチックフィルム原反に無理な力を及ぼすことなく、延伸させることができる。
(4)ニップロールを流体シリンダにより上下に移動可能とすることにより、プラスチックフィルムの装着を簡単に行うことができ、作業人員も少なくできる。
本発明に係る偏光膜連続製造装置を実施するための最良の形態を実施例に基づいて図面を参照して以下に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る偏光膜連続製造装置の全体を説明するための概略側面図、図2は、本発明の実施の形態に係る偏光膜連続製造装置の駆動系統を説明するための概略側面図、図3は、図2の要部を上方から見た平面図、図4は、駆動ロール及びニップロールを正面から見た正面図である。
図1において、プラスチックフィルム原反100は、図の左側の巻出しロール1から供給されて図の右側にいくにつれ処理され、延伸された偏光フィルムとなって図の右側の巻取りロール56で巻取られるものであって、原反100の材料としては、代表的にはポリビニルアルコール系フィルムが用いられる。
巻出しロール1から供給されたプラスチックフィルム原反100は、下流側に向かって順次、第1段延伸部110、軟化処理部120、第2段延伸部130、乾燥処理部140を通過する間に処理され、巻取りロール56に巻取られる。
巻出しロール1には別の場所でプラスチックフィルム原反100が巻付けられ、その状態で移送されてきて所定の個所に装着されるものであり、プラスチックフィルム原反100がすべて巻出された後は、脱着される。巻出しロール1は、フリーロールであると過剰巻出しになることから、ブレーキが取付けられ、一定のブレーキ力を付与され、過剰巻出しが防止されている。巻出しロール1の材質としては、防錆上、例えばステンレス製が好ましい。また、ブレーキ付与手段としては、巻出しロール1を支持する軸に摩擦部材を押圧する形式など、公知の手段が用いられる。
図1において、黒く塗りつぶされたロール3、7、11、13、17、21、25、29及び53は、モータから駆動力が伝達される駆動ロールであって、これらはすべて同一の径を有し、プラスチックフィルム原反100の幅より大きい長さを有している。 これらの駆動ロール3、7、11、13、17、21、25、29及び53は、防錆上及びプラスチックフィルム原反100との密着性を得るためにその材質はステンレスであってロール表面に研磨加工が施されている。また、駆動ロールは、プラスチックフィルム原反100の蛇行を防止するために、ロールの平行度には精密な加工精度が要求される。
また、駆動ロール3、7、11、13、17、21、25、29及び53の上方には、図1及び図4に示すように、駆動ロールと同一径のニップロール60、61、62、63、64、65、66、67及び68が配置されている。ニップロール60〜68も駆動ロールと同様の理由によりロールの平行度が要求されるものである。また、その表面には、プラスチックフィルム原反100を駆動ロールに押し付けかつプラスチックフィルム原反100と駆動ロールとのスリップを防止するため適度な硬さ及び相当程度の厚さを持ったゴムが装着されている。
これらニップロール60〜68は、プラスチックフィルム原反100の最初の装着時に駆動ロール3、7、11、13、17、21、25、29及び53との間に相応の隙間を確保する必要から、その両端の軸受70、70と共に上方に持上げられなければならないこと、また、プラスチックフィルム原反100の圧着の際には、駆動ロール3、7、11、13、17、21、25、29及び53に均一に圧力を加えなければならないことから、両端の軸受70、70にそれぞれシリンダ71、71を取付け、空気圧又は油圧を使用して上下に移動できるようにされている。
第1段延伸部110には、駆動ロール3、7、11、ニップロール60、61、62が配置されており、駆動ロール3と7との間に第1水槽72が、駆動ロール7と11との間に第2水槽73が設けられている。第1水槽72及び第2水槽73は、プラスチックフィルム原反100の製造の際、巻取り時の粘着防止と巻戻し時の剥離を容易にするため剥離加工がしてあり、その際に用いられた剥離剤を除去するためのものであり、それぞれの水槽内にはプラスチックフィルム原反100を蛇行させながら移動させるために、図1に示すような位置にガイドロール4〜6、8〜10がそれぞれ配置されている。ガイドロール4〜6、8〜10は、手動式で上下動ができるようになっており、フィルム装着時には持ち上げ、フィルム装着後には液中に沈下させる。ガイドロール4〜6、8〜10でプラスチックフィルム原反100を蛇行させることにより、プラスチックフィルム原反100を液中に相当時間沈下させることができる。第1水槽72及び第2水槽73内の液体は、適宜、新しい液体と交換する方式、あるいは、循環濾過方式により清浄な状態に維持される。
第1段延伸部110におけるプラスチックフィルム原反100の速度は、液中で1.5〜5cm/分になるように設定される。また、好ましくは2〜4cm/分である。
その際、駆動ロールの回転数は、第1駆動ロール3の回転数を1としたとき第3駆動ロール11の回転数は約1.25倍(約1.25倍とは、本明細書においては、1.2〜1.3倍を意味する。)に設定され、第2駆動ロール7の回転数は両駆動ロール3、11の中間程度に設定する。これは、プラスチックフィルム原反100に無理な力を加えないためである。
このように、第1駆動ロール3から第2駆動ロール7及び第3駆動ロール11までに水洗を行いながら約1.25倍までプラスチックフィルム原反100の速度を上昇させる。その際、プラスチックフィルム原反100がスリップすると延伸効果が得られなくなるため、上記したニップロール60〜62を駆動ロール3、7、11に対してそれぞれ一定圧で押し付ける。
第1駆動ロール3から第2駆動ロール7及び第3駆動ロール11の回転数を変えることにより、プラスチックフィルム原反100に付着している不純物の除去が容易に行える。
軟化処理部120には、温水槽74が設けられており、該温水槽74の下方に設けられたガイドロール12によりプラスチックフィルム原反100が該温水槽74内を蛇行して通過するようになっている。プラスチックフィルム原反100は温水槽74内を通過することにより、軟化され以後の延伸加工がスムースに行われる。温水槽74内の水温は約60℃以下に設定される。ガイドロール12は、手動式で上下動ができるようになっており、フィルム装着時には持ち上げ、フィルム装着後には液中に沈下させる。ガイドロール12でプラスチックフィルム原反100を蛇行させることにより、プラスチックフィルム原反100を液中に相当時間沈下させることができる。温水槽74内には適宜、新たな水が補充され、また、一定温度に加熱されるようになっている。
第2段延伸部130には、駆動ロール13、17、21、25、29及びニップロール60〜67が配置されており、駆動ロール13と17との間に吸着処理槽75が、また、駆動ロール17と29との間に定着処理槽76が設けられている。 吸着処理槽75では、ヨウ素や染料等の偏光素子をプラスチックフィルム原反100に吸着させ、着色と物性の向上とを行わせるものである。また、定着槽76では、プラスチックフィルム原反100に吸着させたヨウ素及び染料等の偏光素子の定着化を図るものである。吸着処理槽75及び定着槽76の中には、図1に示すように、ガイドロール14〜16、18〜28がそれぞれ配置されていて、各槽内をプラスチックフィルム原反100が蛇行するようになっている。ガイドロール14〜16、18〜28は、手動式で上下動ができるようになっており、フィルム装着時には持ち上げ、フィルム装着後には液中に沈下させる。ガイドロール14〜16、18〜28でプラスチックフィルム原反100を蛇行させることにより、プラスチックフィルム原反100を液中に相当時間沈下させることができる。吸着処理槽75及び定着槽76内には、適宜、新たな処理液が補充されるようになっている。
第2段延伸部130におけるプラスチックフィルム原反100の速度は、液中で6〜20cm/分になるように設定される。また、好ましくは8〜16cm/分である。
その際、駆動ロールの回転数は、第1駆動ロール3の回転数を1としたとき第8駆動ロール29の回転数は約5倍に設定される。また、第4駆動ロール13から第7駆動ロール25の回転数も段階的に比率を上げ、プラスチックフィルム原反100に無理な力を加えないようにする。
このように、第2段延伸部130における延伸率は、第1段延伸部110における延伸率よりも大きく設定されているが、プラスチックフィルム原反100が軟化処理部120において軟化処理された後であるので、スムースな延伸が行われる。
また、プラスチックフィルム原反100がスリップすると延伸効果が得られなくなるため、上記したニップロール63〜67を駆動ロール13、17、21、25、29に対してそれぞれ一定圧で押し付ける。
乾燥処理部140には、複数の乾燥室77が設けられており、それぞれの乾燥室77に送風機78から温風が送られる。
乾燥室77内には、複数のガイドローラ31〜51が設けられていて、各乾燥室にはそれぞれ複数のガイドローラが配置され、プラスチックフィルム原反100が各ガイドローラの上下面に交互に接触しながらガイドされ、均一な乾燥が行われる。また、図1において、プラスチックフィルム原反100上部のガイドロールを乾燥室の上部部材に、プラスチックフィルム原反100下部のガイドロールを乾燥室の下部部材に取付け、プラスチックフィルム原反100の装着時には上部部材を必要な高さまで持ち上げ、装着後に所定の位置まで降下させるようにしてもよい。
乾燥処理部140で乾燥され、延伸を終えたプラスチックフィルム原反100は、乾燥処理部140の下流側に設置された第9駆動ロール53に引っ張られる。第9駆動ロール53は、第8駆動ロール29から乾燥処理部140内の途中におけるプラスチックフィルム原反100のたるみを除去するために第8駆動ロール29の回転数より高めに設定する必要がある。これもプラスチックフィルム原反100により重みが異なるため、プラスチックフィルム原反100に合わせて設定する必要がある。
また、延伸されたプラスチックフィルム原反100の両面を保護するため、図示しないラミネートフィルムをプラスチックフィルム原反100の上面及び下面に沿うように供給し、第9駆動ロール53を通して巻取りロール56に移動させるようにする。
巻取りロール56は、ラミネートフィルムで両面を保護されたプラスチックフィルム原反100を巻取るに従ってその外径が大きくなるため、同一速度で回転させるわけにはいかない。このため、巻取りロール56には、一定圧で動作するトルクモータが必要となる。また、駆動ロール53と巻取りロール56の間でプラスチックフィルム原反100の蛇行を防止するためテンションロール54を配置しておき、テンションロール54の後に図示しないカッターを配置してプラスチックフィルム原反100の両端の耳切を行った後に巻取りロール56で巻取るようにする。巻取りロール56は、巻取り完了後には取り外さなければならないため、着脱が簡単で、しかも、スリップが生じないような構造に形成されている。
次に、図2及び図3を参照しながら駆動ロール等の駆動機構について説明する。
駆動ロール3、7、11、13、17、21、25、29、53は、図2に示すように、フレーム95上部で両端を支持され、装置の上方に位置して同じ高さで設けられており、その一側端部には、図3に示すように、それぞれ歯車82が設けられている。駆動ロールを駆動する第1モータ83及び第2モータ84は、駆動ロールの一側下方に位置して台枠96上に設置されている。
第1モータ83の駆動力は、歯車機構85、86から伝達軸87、歯車機構88を経て減速機89に伝えられ、減速機89で減速されて歯車90に伝達され、歯車90からチエーン91を経て歯車82を介して駆動ロール3、7、11に伝達される。
第2モータ84の回転力は、歯車機構85、86から伝達軸92、歯車機構88を経て減速機89に伝えられ、減速機89で減速されて歯車90に伝達され、歯車90からチエーン91を経て歯車82を介して駆動ロール13、17、21、25、29、53
に伝達される。
このように、第1段延伸部110の駆動ロール3、7、11は第1モータ83により駆動され、また、第2段延伸部120の駆動ロール13、17、21、25、29及び乾燥処理部140の下流側の第9駆動ロール53は第2モータ84により駆動されるようになっている。
プラスチックフィルム原反100は、製造会社によって品質が微妙に異なることから、駆動ロールの回転数もそれに応じてコントロールする必要があること、及び、プラスチックフィルム原反100の移動速度が毎分1.5cmから毎分20cmと遅いことから、減速機89は、ギヤードモータに無段変速機を組み入れた構造としている。
また、各駆動ロールは、各々回転数が異なることから、各駆動ロールに対応して減速機89がそれぞれ設置され、各々の減速機89は、当該駆動ロ−ルにおいて必要とされる回転数が得られるように図示しない制御装置により制御されるようになっている。
巻取りロール56には、一定圧で動作するトルクモータ93が設けられ、一定圧で駆動されるようになっている。このため、巻取りロール56において巻取り径が変化しても、一定の張力でプラスチックフィルム原反100が巻取られる。
次に、プラスチックフィルム原反100が延伸され偏光膜が製造されるまでについて説明する。
(1)まず、プラスチックフィルム原反100が巻取られている巻出しロール1を支持部材に装着する。
(2)第1水槽72及び第2水槽73内に清浄液を供給し、温水槽74内にも処理液を供給して一定温度に加温する。また、吸着処理槽75内にヨウ素や染料からなる吸着液を供給し、定着槽76内にも定着液を供給する。
(3)ニップロール60〜69を流体シリンダ71を作動させて上方に退避させる。また、乾燥室77の上部部材及びこれに装着されたガイドロールを必要な高さまで持ち上げる。
(4)プラスチックフィルム原反100を巻出しロール1から巻出し、駆動ロール及びガイドロールの上面に接するようにして順次引き出し、第1段延伸部110、軟化処理部120、第2段延伸部130、乾燥処理部140を通り、駆動ロール53、テンションロール54を介して巻取りロール56にその先端部を装着する。
(5)ニップロール60〜68を流体シリンダ71を作動させて下方に降下させ、駆動ロール上面にプラスチックフィルム原反100を押し付ける。また、ガイドロール4〜6、8〜10、12、14〜16、18〜20、26〜28を液中に沈下させる。さらに、乾燥室の上部部材及びこれに装着されたガイドロールを降下させる。
(6)送風機78から温風を送るとともに、第1モータ83、第2モータ84及びトルクモータ93を駆動させる。
(7)プラスチックフィルム原反100は、第1段延伸部110、軟化処理部120、第2段延伸部130、乾燥処理部140を通り、駆動ロール53、テンションロール54を介して巻取りロール56に至る間に、第1段延伸部110及び第2段延伸部130の駆動ロールにより無理のない延伸がなされ、品質のよい偏光膜が得られる。
(8)1つの巻出しロールに巻かれたプラスチックフィルム原反100の延伸処理が終了したら、次の巻出しロールをセットして、上記(1)〜(7)の手順を繰り返す。
本発明の実施の形態に係る偏光膜連続製造装置の全体を説明するための概略側面図である。 本発明の実施の形態に係る偏光膜連続製造装置の駆動系統を説明するための概略側面図である。 図2の要部を上方から見た平面図である。 駆動ロール及びニップロールを正面から見た正面図である。
符号の説明
1 巻出しロール
3、7、11、13、17、21、25、29、53 駆動ロール
2、4〜6、8〜10、12、14〜16、18〜20、22〜24、26〜28、
30〜52、55 ガイドロール
54 テンションロール
56 巻取りロール
60〜68 ニップロール
70 軸受
71 流体シリンダ
72 第1水槽
73 第2水槽
74 温水槽
75 吸着処理槽
76 定着槽
77 乾燥室
78 送風機
82 歯車
83 第1モータ
84 第2モータ
85、86 歯車機構
87 伝達軸
88 歯車機構
89 減速機
90 歯車
91 チエーン
92 伝達軸
93 トルクモータ
95 フレーム
96 台枠
100 プラスチックフィルム原反
110 第1段延伸部
120 軟化処理部
130 第2段延伸部
140 乾燥処理部













Claims (3)

  1. 剥離加工されたプラスチックフィルム原反を巻出しロールから巻取りロールに連続的に供給する過程において同一径の複数の駆動ロールにより一定方向に一軸延伸させて偏光膜を製造する装置において、プラスチックフィルム原反の移動速度2〜4cm/分で延伸する第1段延伸部の下流側に移動速度8〜16cm/分で延伸する第2段延伸部を設け、第1段延伸部において、入口の駆動ロールの回転数を1としたとき出口の駆動ロールの回転数が約1.25倍であり、第2段延伸部において、第1段延伸部の入口の駆動ロールの回転数を1としたとき出口の駆動ロールの回転数が約5倍であり、第1段延伸部には水槽を設け、該水槽内をプラスチックフィルム原反が蛇行しながら移動するためのガイドロールを水槽内に設け第1段延伸部と第2段延伸部との間に軟化処理部を設け、第2段延伸部には吸着処理槽に続いて定着槽を設け、また、第2段延伸部に続いて乾燥処理部を設けることを特徴とする偏光膜連続製造装置。
  2. 第1段延伸部の駆動ロールを第1モータにより駆動し、また、第2段延伸部の駆動ロール及び乾燥処理部の下流側の駆動ロールを第2モータにより駆動するように動力伝達機構を設け、各駆動ロールにはそれぞれ減速機を設け、各駆動ロールの回転数を制御装置で制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の偏光膜連続製造装置。
  3. 駆動ロール上方に、プラスチックフィルム原反を駆動ロールに押し付けかつプラスチックフィルム原反と駆動ロールとのスリップを防止するため表面にゴムが装着されたニップロールを設け、該ニップロールを流体シリンダにより上下に移動可能とすることを特徴とする請求項1又は2記載の偏光膜連続製造装置。
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