JP4076737B2 - 液化天然ガスの配送方法及び配送システム - Google Patents

液化天然ガスの配送方法及び配送システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配送手段及び受け入れ基地を経由して液化天然ガスを需要家に配送する方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
クリーンエネルギーであり、発電用燃料、都市ガス原料として重要な地位を占める天然ガスは、我が国ではその大部分を海外からの輸入に依存しており、生産国において液化され液化天然ガス(LNG;Liquefied naturalgas)としてLNG船によりわが国まで海上輸送され、受け入れ基地に受け入れられ、気化されて利用に供されていた。
LNGの配送には、需要家である火力発電所や都市ガス会社になるべく隣接した位置に受け入れ基地を設置し、この受け入れ基地から気化させた天然ガスを配管を通じて配送するか、タンクローリー等の比較的小容量の搬送手段によって、需要家に供給するという方法が採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の液化天然ガスの配送システムは、需要家の要求に応じて、タイミングよくLNGを供給することには優れているが、LNGは、−160℃程度の低温で液化するので、大量のLNGを長距離に渡って輸送することには限界があった。
このため、LNGの需要家、特に大口需要家は、数の上で限られたLNG受け入れ基地から比較的近いところに位置していなければならないという場所的な制約があり、これが燃料のLNG化を妨げる一因となっていた。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、大量のLNGを低コストで輸送する液化天然ガスの配送方法及び配送システムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明に係る液化天然ガスの配送方法は、液化天然ガスを、一次配送手段によって一次基地に配送し、その後、二次配送手段によって二次基地に配送し、さらに需要家に配送する液化天然ガスの配送方法において、前記二次配送手段のスケジュールを、前記二次配送手段に備えられた輸送用タンクのLNG圧力及び/又はLNG温度を含む変動要因と、前記二次基地の貯留用タンク内の液化天然ガスの在庫量と、前記二次基地から前記需要家への液化天然ガスの送り出し予測量を考慮して作成し、前記二次配送手段による配送時の圧力を管理する。
一次基地は、例えば、大規模な港湾に建設され、大型船が停泊可能で、液化天然ガスの圧力及び温度を調整して貯蔵可能な貯蔵タンクを備えている。一次配送手段とは、一次基地までの配送手段をいい、例えば、3〜5万トン級の大規模LNG船、いわゆる外航船が該当する。
【0005】
二次基地は、例えば、内航船が停泊可能な程度の港湾に建設されており、一次基地より小規模に形成することができる。二次配送手段とは、LNGを一次基地から二次基地まで搬送する手段をいい、例えば、3〜5千トン級の船舶、いわゆる内航船が該当する。二次基地と需要家の間は、例えば、パイプラインで結んでLNGを気化させた状態で搬送することができ、また、タンクローリー等の輸送手段を用いて需要家に供給することも可能である。
液化天然ガスの気化温度(沸点)は、−160℃程度の低温であるため、これを内航船等で搬送すると、液化天然ガスが輸送用タンク内で徐々に蒸発し、輸送用タンク内の圧力が上昇する。このまま放置すると、輸送用タンク保護のため、天然ガスの大気放出を余儀なくされるので、二次搬送手段のスケジュールは、二次基地に設けられた貯留用タンク内の液化天然ガスの在庫量を考慮して、二次基地から需要家へのLNGの送り出し予測量を補充する他に、輸送用タンクのLNG圧力、及び/又はLNG温度を考慮して作成する必要がある。
【0006】
ここで、変動要因としてLNG圧力及び/又はLNG温度を含んでいるのは、輸送用タンク内の圧力を所定値以下に保持するためには、圧力、温度の少なくとも一方、好ましくは両方を把握する必要があるからである。また、送り出し予測量を考慮するのは、輸送用タンクへのLNGの補充量に直接的に関係する量だからである。
かかる構成によって、取扱いの難しい液化天然ガスのLNG圧力及び/LNG温度を考慮して、スケジュールを作成し、圧力制御を確実に行い、大量のLNGを低コストで輸送することができる。
【0007】
ここで、前記二次配送手段のスケジュールを作成するときに、前記輸送用タンクのLNG充填率を考慮することも可能である。例えば、輸送用タンク内に液化天然ガスを、実質的に満載の状態で保存している場合には、日数の経過に伴い、徐々に蒸発し、輸送用タンク内部の温度も徐々に上昇する。一方、輸送用タンク内が空荷に近い状態では、輸送用タンク内は、LNGが蒸発して気体の状態になっている。気体の場合、初期の頃は外界の温度変化に応じて急激に圧力及び温度が上昇するが、すぐに限界に達して、日数が経過するにつれて圧力及び温度の変動は小さくなる。
従って、LNG充填率も変動要因に加えることによって、圧力及び温度上昇の変化を正確に予測でき、スケジュールを精度よく作成することができる。
【0008】
また、前記二次配送手段から前記二次基地へ液化天然ガスを移載する場合に前記二次基地で発生するフラッシュガスを回収し、前記二次配送手段で前記一次基地に搬送して、前記フラッシュガスを前記一次基地で処理することも可能である。フラッシュガスとは、LNGの移載時に発生する気化した天然ガスのことをいう。液化天然ガスを輸送用タンクから貯留用タンクに流入させるときに、輸送用タンク及び貯留用タンクの内部の温度や圧力の相違によって液化天然ガスの一部が蒸発したフラッシュガスが発生する。
発生したフラッシュガスを放置しておくと、二次基地の貯留用タンク内の圧力が上昇し、許容範囲を超える場合がある。この場合には、フラッシュガスを抜いて、燃焼処理を行う必要がある。このとき、天然ガスはエネルギー量が大きいため、二次基地の設備によっては、処理しきれない場合があったが、フラッシュガスを二次配送手段で回収し、一次基地で処理するので、処理を確実に行うことができる。また、フラッシュガスを、一次基地で他の作業に用いることも可能なので、原料の無駄を防止して、作業を効率よく行うことができる。
【0009】
さらに、配送中の前記輸送用タンク内の圧力を所定値以下に設定することも可能である。液化天然ガスは、−160℃以上の雰囲気中で徐々に蒸発し、輸送用タンク内の圧力を上昇させる。これを放置しておくと、輸送用タンク内の圧力が上昇してタンク保護のため、天然ガスの大気放出を余儀なくされる場合があるので、予め所定値を設定しておき、これに合わせてスケジュールを作成することができる。輸送用タンクの圧力は、0.5〜10kg/cm2 の範囲を維持することが必要であり、圧力が0.5kg/cm2 未満になると、積込み時のフラッシュガスが増加する。一方、圧力が10kg/cm2 を超えると、輸送用タンクの製作や断熱加工等の費用が増加する。従って、輸送用タンクの圧力を1.0〜3.0kg/cm2 にすると、より好ましい結果が得られる。
輸送用タンク内の圧力上昇を抑える方法としては、例えば、昼間運送の時間を夜間運送の時間に振り替えたり、輸送中に近傍に配置された一次基地に一旦立ち寄って、ガス抜き処理を行うことができる。かかる構成によって、LNGを遠距離まで輸送することができる。
また、前記二次配送手段を内航船にすることも可能である。内航船によりLNGの輸送を行うので、大量に輸送することができる。
【0010】
前記目的に沿う本発明に係る液化天然ガスの配送システムは、液化天然ガスを一次基地に配送する一次配送手段と、前記液化天然ガスを前記一次基地から二次基地まで配送する二次配送手段と、該二次配送手段に備えられた輸送用タンクのLNG圧力及び/又はLNG温度を含む変動要因の変化を予測する算定手段と、前記二次基地の貯留用タンク内の液化天然ガスの在庫量を把握する在庫管理手段と、前記二次基地から需要家への液化天然ガスの送り出し予測量を推測する出荷予測手段と、前記算定手段によって予測された変動要因の変化、前記在庫管理手段によって把握された液化天然ガスの在庫量、及び前記出荷予測手段によって推測された送り出し予測量を考慮して前記二次配送手段のスケジュールを作成するスケジュール作成手段とを有する。スケジュール作成手段は、推測された送り出し予測量及び液化天然ガスの在庫量から必要な輸送量を算定すると共に、二次配送手段の輸送用タンク内の予想上昇圧力を算出する。かかる構成によって、輸送中の圧力管理を確実に行うことができ、圧力上昇に伴うタンク内天然ガスの大気放散等の事故を未然に防止することができる。
【0011】
ここで、前記算定手段に、前記二次配送手段に備えられた前記輸送用タンクのLNG充填率を考慮して変動要因の変化の予測を行なわせることも可能である。
LNG充填率によって外界の温度変化に対する輸送用タンク内の圧力変化の割合が異なるので、LNG充填率を考慮して、これに基づいてスケジュールを作成することによって、輸送用タンクの予想上昇圧力をより正確に算出することができる。
また、前記二次配送手段に、前記二次基地で発生するフラッシュガスを回収するガス回収手段を設け、前記一次基地に、回収した前記フラッシュガスを処理する処理手段を設けることも可能である。ガス回収手段は、輸送用タンクを利用して構成することができる。二次基地でフラッシュガスを処理できない場合や、一次基地でフラッシュガスを他の用途に用いることができる場合には、二次配送手段のガス回収手段に発生したフラッシュガスを充填し、一次基地まで搬送することができる。一次基地の処理手段は、例えば、フラッシュガスを燃焼させて発生する熱量を取り出すことができる。
かかる構成によって、発生するフラッシュガスを有効に利用することができる。
【0012】
さらに、前記二次配送手段に、配送中の液化天然ガスの気化量を所定値以下に設定する気化量制御手段を設けることも可能である。気化量制御手段は、例えば、輸送用タンク内の圧力を測定可能な圧力計と気化した天然ガスを外部に排出可能な排気弁とを備えている。なお、配送中の液化天然ガスの気化量は、0.7%以下にすることが良く、気化量が0.7%を超えると、輸送用タンク内の圧力が上昇して安全弁の作動による天然ガスの放出の頻度が増加し、天然ガスのロスを招き、しかも、環境上からも好ましくない。
気化量が所定値以上になることが予想される場合には、近隣の一次基地に寄港し、排気弁を開けて輸送用タンク内の気化した天然ガスを回収し、圧力を降下させることが可能である。かかる構成によって、輸送用タンクの破損を防止し、輸送を安定して行うことができる。
また、前記二次配送手段を内航船にすることも可能である。かかる構成によって、大量の液化天然ガスを一度に運ぶことができ、輸送効率をよくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る液化天然ガスの配送システム10は、液化天然ガス(以下、LNGという。)を一次基地11に配送する一次配送手段の一例である外航船12と、LNGを一次基地11から二次基地13まで配送する二次配送手段の一例である内航船14を有している。また、配送システム10は、内航船14に備えられた輸送用タンク15のLNG圧力及びLNG温度を含む変動要因の変化を予測する算定手段16と、二次基地13の貯留用タンク17内のLNGの在庫量を把握する在庫管理手段18と、二次基地13から化学メーカーやガス供給会社等の需要家19へのLNGの送り出し予測量を推測する出荷予測手段20と、二次配送手段(内航船14)のスケジュール23を作成するスケジュール作成手段21とを有している。以下、詳しく説明する。
【0014】
まず、図1を参照して、配送システム10によるLNGの配送経路について説明する。
外航船12は、例えば3〜5万トンの大型船舶で、国内の数カ所に配置された大規模な港湾内に設けられた一次基地11にLNGを搬入し、搬入したLNGを温度及び圧力調整可能な大型タンク22に貯蔵する。内航船14は、例えば3〜5千トンの船舶で、所定量のLNGを液体の状態のまま大型タンク22から輸送用タンク15に受取り、中、小規模の多数の港湾内にそれぞれ設けられた二次基地13まで配送し、各二次基地13に設けられた貯留用タンク17にLNGを流入させる。貯留用タンク17内のLNGはトラックやタンクローリー、又はパイプラインによって、需要家19まで直接又はサテライト(中継基地)を介して輸送される。LNGは、LPG(液化石油ガス)に比べて沸点が低いため、輸送中の温度及び圧力が上昇しないように十分に気を付けて管理する必要がある。ここで、LNG温度及びLNG圧力とは、LNGを内蔵した輸送用タンク15内の温度及び圧力をいう。
【0015】
次いで、図2を参照して、算定手段16、在庫管理手段18、出荷予測手段20、及びスケジュール作成手段21について説明する。これらの各手段は、一台又は複数台のコンピュータにプログラムとして内蔵され、コンピュータの配置位置は、一次基地11、二次基地13、外航船12、及び内航船14との間で、有線又は無線でデータのやり取りが可能な位置であればよく、特に限定されない。
まず、図2〜図4を参照して、算定手段16について説明する。算定手段16は、輸送用タンク15の形状や、内航船14の航海条件等に基づき、外気温度、海水温度、タンク内初期温度、初期圧力、残液量等を入力し、経過日数に対する温度変化及び圧力変化をシミュレーションすることができる。残液量とは、輸送用タンク15内に貯留されたLNGの量をいい、この量からLNG充填率を算出することができる。すなわち、LNG充填率を考慮して、LNG温度及びLNG圧力の変化を予測することができる。
図3には、輸送用タンク15内にLNGを満載した状態でのLNG温度の変化、LNG圧力の変化を予測したグラフを載せている。図3に示すように、LNGを満載にしてから20日経過したときに、輸送用タンク15内の温度が−144℃に達し、圧力が2.3kg/cm2 Gに達すると予測することができる。また、図4に示すように、輸送用タンク15内の積載状態が実質的に空荷の状態では、出航直後の温度及び圧力の上昇の割合は、気体が膨張するため大きくなっているが、徐々に上昇の割合が小さくなり、20日経過したときには、温度は約40℃付近で略一定になり、LNG圧力は2.5kg/cm2 Gに達しないと予測することができる。
【0016】
次に、図2を参照して、在庫管理手段18について説明する。在庫管理手段18は、貯留用タンク17内のLNGの在庫量と、入荷及び出荷量を把握し、スケジュール作成手段21との間でデータの受渡しが可能に設けられている。
次いで、出荷予測手段20について説明する。出荷予測手段20は、需要家19からの受注データを図示しない管理用コンピュータから受取り可能で、また、過去の受注データベースを備え、例えば、月毎、週毎の送り出し予測量を推測することができる。また、出荷予測手段20は、スケジュール作成手段21との間でデータの受渡しが可能に設けられている。
【0017】
次に、図2、図5を参照して、スケジュール作成手段21について説明する。スケジュール作成手段21は、算定手段16によって予測された変動要因の変化、在庫管理手段18によって把握された液化天然ガスの在庫量、及び出荷予測手段20によって推測された送り出し予測量を考慮して内航船14による二次配送手段のスケジュール23を作成する。例えば、前記送り出し予測量から在庫量を減じた量のみを配送することができ、また、送り出し予測量に等しい量を配送して、貯留用タンク17を常時満タンにしておくことができる。
図5に示すように、例えば、所定の内航船14を満載状態にして、一次基地11から二次基地13までかかる時間を算出し、出発時刻及び到着時刻を決める。運行時間は、温度上昇を抑えるため、なるべく夜間を活用することが好ましい。また、LNG圧力とLNG温度の変化の予測量も算出する。夜間は、外気の温度が下がるため、LNG圧力とLNG温度の上昇の割合は小さくなる。
スケジュール23の2日目では、内航船14は、LNGを輸送用タンク15から貯留用タンク17に移載した後、一次基地11に再度移動する。このとき、内航船14は空荷の状態なので、輸送用タンク15内のLNG温度及びLNG圧力は、上昇率が高くなっている。
【0018】
ここで、内航船14に設けられたガス回収手段24と、一次基地11に設けられた処理手段25について説明する。ガス回収手段24は、内航船14の輸送用タンク15に設けられ、LNGを輸送用タンク15から二次基地13の貯留用タンク17に移載するときに発生するフラッシュガスを回収することができる。
発生するフラッシュガスの量は、輸送用タンク15と貯留用タンク17の温度差や圧力差によって異なり、発生量が少量の場合にはそのまま貯留用タンク17内に貯留しておくことができる。しかし、フラッシュガスが大量に発生した場合には、貯留用タンク17内の圧力が上昇し、貯留用タンク17が破損する場合があるので、発生したフラッシュガスを貯留用タンク17の外部に逃がし、燃焼処理等を行う必要がある。ここで、二次基地13に処理施設が設けられていない場合や、発生したフラッシュガスの量が処理施設の処理可能限界を超えている場合には、ガス回収手段24を介して、発生したフラッシュガスをLNGの移載後の輸送用タンク15に回収することができる。かかる構成によって、二次基地13にかかる負担を減らすことができる。なお、図5に示すスケジュール23においては、ガス回収手段24を使用しない場合のスケジュールが用いられている。
各一次基地11には、フラッシュガスの燃焼を行うことができる処理手段25が設けられている。二次基地13でフラッシュガスを回収した内航船14は、近傍の一次基地11に寄港して、輸送用タンク15内のフラッシュガスの処理を行うことができる。また、フラッシュガスを回収しない内航船14は、次の配送を行う一次基地11で、輸送用タンク15内の気化した天然ガスの処理を行うことができる。
かかる構成によって、輸送用タンク15内の圧力を下げ、その後の作業を安定して行うことができる。
【0019】
また、内航船14には、配送中の液化天然ガスの気化量を所定値以下に設定する気化量制御手段26が設けられている。気化量制御手段26は、輸送用タンク15内の圧力を測定する図示しない圧力計と、設定圧力を検知したときに警報を発生する警報装置と、排気弁とを有している。
LNGの輸送中に、外気が予想より高い等の理由で、LNG圧力が予定より上昇した場合には、圧力計によって、LNG圧力の測定値が設定圧力に達したことを検知して、警報装置により警報を発生することができる。そして、近傍の一次基地11に寄港した後、排気弁を開けて、輸送用タンク15内の気化した天然ガスを回収して、輸送用タンク15内のLNG圧力を下げることができる。
気化量制御手段26は、輸送用タンク15内にフラッシュガスを回収して内航船14を運行する場合にも作動させることができる。
【0020】
続いて、配送システム10を用いて、液化天然ガスを、外航船12によって一次基地11に配送し、その後、内航船14によって二次基地13に配送し、さらに需要家19に配送する液化天然ガスの配送方法について説明する。
(準備工程)
各一次基地11には、外航船12によりLNGが配送(一次配送)された状態になっている。
(在庫確認及び出荷予想工程)
在庫管理手段18によって二次基地13の貯留用タンク17内の液化天然ガスの在庫量を確認し、出荷予測手段20を用いて二次基地13から需要家19への液化天然ガスの送り出し予測量の見積もりを行う。在庫量及び見積もりのデータは、それぞれスケジュール作成手段21に送られる。
【0021】
(スケジュール作成工程)
まず、スケジュール作成手段21で、LNGの配送量を算定し、次いで算定手段16を用いて内航船14に備えられた輸送用タンク15のLNG圧力及びLNG温度を含む変動要因の変化を算定する。このとき、輸送用タンク15のLNG充填率も考慮する。さらに、納期等を考慮して、配送日時及び時間を計算し、スケジュール23に組み込む。このとき、LNG圧力及びLNG温度が所定値を超える場合には、LNG充填率等を変更し、又は気化量制御手段26による圧力調整も考慮して再度算定する。また、貯留用タンク17内の温度及び圧力や、大型タンク22内の在庫等もスケジュール23に追記される。
スケジュール23は、基本的には、毎月作成される月次スケジュールと、天候や需要及び供給量の変動を考慮して再調整された日別スケジュールによって構成される。
(配送工程)
スケジュール23に合わせて一次基地11でLNGを内航船14の輸送用タンク15に積込み、二次基地13に配送(二次配送)し、貯留用タンク17に移載する。移載後に内航船14は、スケジュール23に合わせて、所定の一次基地11に移動する。
【0022】
配送工程においては、気化量制御手段26を作動させ、二次配送時における配送中の輸送用タンク15内の圧力を所定値以下に設定する。すなわち、内航船14の往路及び復路において、前述したように圧力が設定値以上になる場合には、近傍の一次基地11に寄港して、輸送用タンク15内の気化した天然ガスの回収を行い、圧力を下げる。この工程は、予めスケジュール23に組み込んでおくこともできるが、事故への対策として、緊急時にのみ行うことも可能である。緊急に行った場合には、スケジュール作成手段21に連絡し、再度スケジュール23を組み直す。
(フラッシュガス回収工程)
LNGを移載するときに二次基地13で発生するフラッシュガスの発生量が多いときには、内航船14のガス回収手段24によって回収する。そして、内航船14で一次基地11にフラッシュガスを搬送して、一次基地11の処理手段で処理する。この工程は、発生するフラッシュガスの量及び二次基地13の処理設備の規模等に応じて適宜行う。従って必要ないときには、本工程は省略することができる。
このようにして、内航船14による配送時の圧力を管理することができる。
(後工程)
二次基地13の貯留用タンク17に貯蔵されたLNGは、パイプラインやトラック等の三次配送手段によって需要家19まで配送される。かかる構成によって、一次基地11から離れた位置にある需要家19のところまで、LNGを大量に配送することができる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明してきたが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、二次配送手段は内航船である場合について説明したが、例えば、鉄道や、トラック等の陸上輸送手段を用いることも可能である。また、スケジュールを作成するときに考慮する変動要因は、LNG圧力又はLNG温度の一方だけでもよい。
【0023】
【発明の効果】
請求項1〜5記載の液化天然ガスの配送方法においては、二次配送手段のスケジュールを、輸送用タンクのLNG圧力及び/又はLNG温度を含む変動要因と、貯留用タンク内の液化天然ガスの在庫量と、二次基地から需要家へのLNGの送り出し予測量を考慮して作成するので、圧力制御を確実に行い、大量のLNGを低コストで輸送することができる。
特に、請求項2記載の液化天然ガスの配送方法においては、二次配送手段のスケジュールを作成するときに、輸送用タンクのLNG充填率も考慮するので、圧力及び温度上昇の変化を正確に予測でき、スケジュールを精度よく作成することができる。
請求項3記載の液化天然ガスの配送方法においては、二次基地で発生するフラッシュガスを回収し、一次基地で処理するので、処理を確実に行うことができ、また、フラッシュガスを、一次基地で他の作業に用いることができるので、原料の無駄を防止して、作業を効率よく行うことができる。
請求項4記載の液化天然ガスの配送方法においては、二次配送時における配送中の輸送用タンク内の圧力を所定値以下に設定するので、輸送用タンク内の圧力上昇を抑え、LNGを遠距離まで輸送することができる。
請求項5記載の液化天然ガスの配送方法においては、二次配送手段を内航船にするので、LNGを大量に輸送することができる。
請求項6〜10記載の液化天然ガスの配送システムにおいては、輸送用タンクのLNG圧力及び/又はLNG温度を含む変動要因の変化を予測する算定手段と、貯留用タンク内の液化天然ガスの在庫量を把握する在庫管理手段と、二次基地から需要家へのLNGの送り出し予測量を推測する出荷予測手段と、二次配送手段のスケジュールを作成するスケジュール作成手段とを有するので、輸送用タンク内の予想上昇圧力を算出し、輸送中の圧力管理を確実に行うことができ、圧力上昇に伴う容器の破損等の事故を未然に防止することができる。
特に、請求項7記載の液化天然ガスの配送システムにおいては、変動要因に、輸送用タンクのLNG充填率を含ませるので、輸送用タンクの予想上昇圧力をより正確に算出することができる。
請求項8記載の液化天然ガスの配送システムにおいては、二次配送手段に、二次基地で発生するフラッシュガスを回収するガス回収手段を設け、一次基地に、回収したフラッシュガスを処理する処理手段を設けるので、フラッシュガスを燃焼させて発生する熱量を取り出すことができ、発生するフラッシュガスを有効に利用することができる。
請求項9記載の液化天然ガスの配送システムにおいては、二次配送手段に、配送中の液化天然ガスの気化量を所定値以下に設定する気化量制御手段を設けるので、輸送用タンク内の圧力上昇を管理して輸送用タンクの破損を防止し、輸送を安定して行うことができる。
そして、請求項10記載の液化天然ガスの配送システムにおいては、二次配送手段を内航船にするので、大量の液化天然ガスを一度に運ぶことができ、輸送効率をよくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る液化天然ガスの配送システムの輸送経路を示す説明図である。
【図2】同配送システムのデータの流れを示す説明図である。
【図3】同配送システムの算定手段による満載状態のLNG温度の変化と、LNG圧力の変化の予想グラフである。
【図4】同配送システムの算定手段による空荷状態のLNG温度の変化と、LNG圧力の変化の予想グラフである。
【図5】同配送システムのスケジュール作成手段によって作成されたスケジュールの説明図である。
【符号の説明】
10:配送システム、11:一次基地、12:外航船(一次配送手段)、13:二次基地、14:内航船(二次配送手段)、15:輸送用タンク、16:算定手段、17:貯留用タンク、18:在庫管理手段、19:需要家、20:出荷予測手段、21:スケジュール作成手段、22:大型タンク、23:スケジュール、24:ガス回収手段、25:処理手段、26:気化量制御手段

Claims (10)

  1. 液化天然ガスを、一次配送手段によって一次基地に配送し、その後、二次配送手段によって二次基地に配送し、さらに需要家に配送する液化天然ガスの配送方法において、前記二次配送手段のスケジュールを、前記二次配送手段に備えられた輸送用タンクのLNG圧力及び/又はLNG温度を含む変動要因と、前記二次基地の貯留用タンク内の液化天然ガスの在庫量と、前記二次基地から前記需要家への液化天然ガスの送り出し予測量を考慮して作成し、前記二次配送手段による配送時の圧力を管理することを特徴とする液化天然ガスの配送方法。
  2. 請求項1記載の液化天然ガスの配送方法において、前記二次配送手段のスケジュールを作成するときには、前記輸送用タンクのLNG充填率を考慮することを特徴とする液化天然ガスの配送方法。
  3. 請求項1又は2記載の液化天然ガスの配送方法において、前記二次配送手段から前記二次基地へ液化天然ガスを移載する場合に前記二次基地で発生するフラッシュガスを回収し、前記二次配送手段で前記一次基地に搬送して、前記フラッシュガスを前記一次基地で処理することを特徴とする液化天然ガスの配送方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の液化天然ガスの配送方法において、配送中の前記輸送用タンク内の圧力を所定値以下に設定することを特徴とする液化天然ガスの配送方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の液化天然ガスの配送方法において、前記二次配送手段は内航船であることを特徴とする液化天然ガスの配送方法。
  6. 液化天然ガスを一次基地に配送する一次配送手段と、
    前記液化天然ガスを前記一次基地から二次基地まで配送する二次配送手段と、
    該二次配送手段に備えられた輸送用タンクのLNG圧力及び/又はLNG温度を含む変動要因の変化を予測する算定手段と、
    前記二次基地の貯留用タンク内の液化天然ガスの在庫量を把握する在庫管理手段と、
    前記二次基地から需要家への液化天然ガスの送り出し予測量を推測する出荷予測手段と、
    前記算定手段によって予測された変動要因の変化、前記在庫管理手段によって把握された液化天然ガスの在庫量、及び前記出荷予測手段によって推測された送り出し予測量を考慮して前記二次配送手段のスケジュールを作成するスケジュール作成手段とを有することを特徴とする液化天然ガスの配送システム。
  7. 請求項6記載の液化天然ガスの配送システムにおいて、前記算定手段は、前記二次配送手段に備えられた前記輸送用タンクのLNG充填率を考慮して変動要因の変化の予測を行うことを特徴とする液化天然ガスの配送システム。
  8. 請求項6又は7記載の液化天然ガスの配送システムにおいて、前記二次配送手段には、前記二次基地で発生するフラッシュガスを回収するガス回収手段が設けられ、前記一次基地には、回収した前記フラッシュガスを処理する処理手段が設けられていることを特徴とする液化天然ガスの配送システム。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の液化天然ガスの配送システムにおいて、前記二次配送手段は、配送中の液化天然ガスの気化量を所定値以下に設定する気化量制御手段を有していることを特徴とする液化天然ガスの配送システム。
  10. 請求項6〜9のいずれか1項に記載の液化天然ガスの配送システムにおいて、前記二次配送手段は内航船であることを特徴とする液化天然ガスの配送システム。
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