JP4075027B2 - Egr制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はEGR制御装置に係り、特に、EGRバルブの製造上のバラツキや使用による耐久後のEGR量の変化を防止し得て、EGR量を常に設定値に制御し得て、排気成分の悪化を防止し得て、EGR量の計測ばらつきに対してより速く正確にEGRずれ量の平均化をなし得て、EGR量の計測ばらつきの変化を的確にEGRずれ量に組み入れることができ、排気成分の悪化をより確実に防止し得るEGR制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関においては、排気中の成分であるNOxを低減するために、排気を吸気系に還流させるEGR制御装置を備えたものがある。EGR制御装置は、内燃機関の吸気系に還流される排気のEGR量を調整するEGRバルブを設け、このEGRバルブの作動を制御することにより還流される排気のEGR量を調整している。
【0003】
このようなEGR制御装置においては、EGRバルブを作動する圧力を制御することによりEGR量を調整するのが一般的であるが、近時においてはEGRバルブそのものの作動をデューティ制御やステップ制御により電子的に制御するものがある。
【0004】
このような内燃機関のEGR制御装置としては、特開平10−77911号公報に開示されるものがある。この公報に開示されるEGR制御装置は、排気のEGR量を内燃機関の運転状態に応じて設定された設定値に調整するようEGRバルブの作動を設定値に対応する制御量により制御するEGR制御装置において、内燃機関の吸気系に還流される実際のEGR量を計測し、この計測により得られた実際のEGR量とEGRバルブの設計中央値との差により制御量を補正するよう制御する制御手段を設けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、EGR制御装置には、前記のようにEGRバルブそのものの作動をデューティ制御やステップ制御により電子的に制御するものがある。
【0006】
このEGR制御装置は、例えば、図6に示す如く、EGR量を内燃機関の運転状態である機関回転数と機関負荷とによって予め設定した設定値に調整するよう、EGRバルブの作動を前記設定値に対応するステップ値やデューティ値等の制御量(EGRMAP)により制御している。
【0007】
ところが、EGRバルブは、図7に示す如く、製造上のバラツキや使用による耐久後の流量変化によって、新品時に予め設定したステップ値やデューティ値等の制御量に相対するEGR量が変化することがある。
【0008】
そこで、前記公報に開示されるEGR制御装置は、実際のEGR量とEGRバルブの設計中央値との差により制御量を補正するよう制御することにより、製造上のバラツキや使用による耐久後のEGR量の変化に対して制御量を適正な値に補正してEGR量の変化を防止し、EGR量を常に設定値に制御して排気成分の悪化を防止している。
【0009】
しかし、EGR制御装置は、長い年月を経過すると、EGR通路内にカーボン等が付着して通路面積を小さくすることにより、EGR量が減少される方向に変化する。このカーボン等の付着によるEGR量の変化は、1回の内燃機関の始動から停止までの間のように短期間の変化ではない。
【0010】
このため、前記公報に開示されるEGR制御装置では、長い年月の経過によるEGR量の変化に対して十分に対応することができない問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、内燃機関の吸気系に還流される排気のEGR量を調整するEGRバルブを設け、前記EGR量を前記内燃機関の運転状態に応じて設定された設定値に調整するよう前記EGRバルブの作動を前記設定値に対応する制御量により制御するEGR制御装置において、前記内燃機関の吸気系に還流される実際のEGR量を計測し、この実際のEGR量を標準大気圧状態に補正処理してから標準空気量状態に補正処理して補正後EGR量を求め、この補正後EGR量と前記EGRバルブの設計中央値との差を前記EGR量の計測回数が0の場合はそのままEGR変化率演算用のEGRずれ量とするとともに前記EGR量の計測回数が0を超える場合は補正してEGR変化率演算用のEGRずれ量を求め、このEGRずれ量から基準空気量におけるEGR変化率を求め、前記EGRずれ量とEGR変化率との少なくとも一方を記憶するとともに前記EGR変化率により前記制御量を補正するよう制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0012】
前記制御手段は、前記EGR変化率が所定域外の値となった場合に装置異常と診断する制御手段であることを特徴とし、前記制御手段は、前記実際のEGR量を大気圧により補正処理する制御手段であることを特徴とし、前記制御手段は、前記実際のEGR量を機関負荷により補正処理する制御手段であることを特徴する。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明のEGR制御装置は、実際のEGR量を標準大気圧状態に補正処理してから標準空気量状態に補正処理して求められた補正後EGR量とEGRバルブの設計中央値との差をEGR量の計測回数が0の場合はそのままEGR変化率演算用のEGRずれ量とするとともにEGR量の計測回数が0を超える場合は補正してEGR変化率演算用のEGRずれ量を求め、このEGRずれ量から基準空気量におけるEGR変化率を求め、EGRずれ量とEGR変化率との少なくとも一方を記憶するとともにEGR変化率により制御量を補正するよう制御することにより、EGRバルブの製造上のバラツキや使用による耐久後に制御量に対応するEGR量が変化した場合に制御量を適正な値に補正することができ、また、EGR量の計測回数に応じてEGRずれ量を補正して求めていることにより、計測回数が少ない場合には1回毎の計測のばらつきに重み付けを行うことができ、計測回数が多くなった場合には新規に計測されたEGR量のばらつきを小さくすることができ、さらに、制御量をEGR変化率で補正していることにより、内燃機関の運転領域毎に制御量の適正な補正をなすことができる。
【0014】
また、このEGR制御装置は、EGR変化率が所定域外の値となった場合に装置異常と診断することにより、EGRバルブの製造上のバラツキや使用による耐久後のEGR量の変化を防止しつつ、EGR変化率が大きく変化して異常な値となった場合に警告を発することができ、実際のEGR量を吸入空気量等の機関負荷によって補正処理することにより、より正確なEGR変化率を求めることができる。
【0015】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。図1〜図8は、この発明の実施例を示すものである。図8において、2は車両(図示せず)に搭載される内燃機関、4はシリンダブロック、6はシリンダヘッド、8はオイルパン、10はクランク軸である。
【0016】
内燃機関2は、吸気系としてエアクリーナ12と吸気管14とスロットルボディ16とサージタンク18と吸気マニホルド20とを設け、吸気通路22を設けている。スロットルボディ16には、スロットル弁24を設けている。また、内燃機関2は、排気系として排気マニホルド26とフロント触媒コンバータ28と排気管30とリア触媒コンバータ32と後部排気管34とを設け、排気通路36を設けている。
【0017】
この内燃機関2には、蒸発燃料制御装置38を設けている。蒸発燃料制御装置38は、燃料タンク40の蒸発燃料を吸着保持するとともに、吸着保持した蒸発燃料を離脱放出するキャニスタ42を設けている。キャニスタ42は、エバポ通路44により燃料タンク40に連通するとともにパージ通路46によりサージタンク18に連通し、大気通路48により大気に連通している。
【0018】
前記エバポ通路44には、燃料タンク40側から順次にタンク内圧センサ50とセパレータ52と圧力制御弁54とを設けている。圧力制御弁54は、圧力通路56によりサージタンク18に連通している。圧力通路56には、負圧制御弁58を設けている。前記パージ通路46には、パージ制御弁60を設けている。前記大気通路48には、大気制御弁62を設けている。
【0019】
前記内燃機関2は、点火装置64を設け、冷却水管66に水温センサ68を設け、クランク軸10近傍にクランク角センサ70を設けている。
【0020】
また、内燃機関2は、吸気系の吸気管14に吸気温センサ72を設け、スロットルボディ16にスロットル開度センサ74を設け、サージタンク18に吸気圧力センサ76を設け、大気圧センサ78を設けている。吸気圧力センサ76は、検出通路80によりサージタンク18に連通され、検出通路80にフィルタ82を設けている。
【0021】
さらに、内燃機関2は、排気系の排気マニホルド26にフロントO2 センサ84を設け、後部排気管34にリアO2 センサ86を設け、燃料タンク40にレベルゲージ88を設けている。
【0022】
この内燃機関2には、EGR制御装置90を設けている。EGR制御装置90は、排気系から吸気系に還流される排気のEGR量を調整するEGRバルブ92を設けている。このEGRバルブ92は、排気系と吸気系とを連通する図示しないEGR通路に設けられ、作動を電子的に制御されてEGR量を調整する。
【0023】
前記EGRバルブ92は、制御手段94に接続されている。この制御手段94には、前記タンク内圧センサ50と負圧制御弁58とパージ制御弁60と大気制御弁62と点火装置64と水温センサ68とクランク角センサ70と吸気温センサ72とスロットル開度センサ74と吸気圧力センサ76と大気圧センサ78とフロントO2 センサ84とリアO2 センサ86とレベルゲージ88とを接続している。
【0024】
前記EGR制御装置90は、制御手段94によって、内燃機関2の運転状態としてクランク角センサ70の検出信号と吸気圧力センサ76の検出信号とから機関回転数と機関負荷とを求め、図6に示す如く、吸気系に還流される排気のEGR量を内燃機関2の運転状態である機関回転数と機関負荷とによって予め設定された設定値に調整するよう、この設定値に対応するステップ値やデューティ値等の制御量によりEGRバルブ92の作動を電子的に制御する。
【0025】
このEGR制御装置90は、前記制御手段94によって、内燃機関2の吸気系に還流される実際のEGR量を計測し、この計測により得られた実際のEGR量を各種補正処理して補正後EGR量を求め、この補正後EGR量とEGRバルブ92の設計中央値(図7参照)との差をEGR量の計測回数に応じて補正してEGR変化率演算用のEGRずれ量を求め、前記EGRずれ量とEGR変化率との少なくとも一方を記憶するとともに前記EGR変化率により前記制御量を補正するよう制御するものである。
【0026】
また、このEGR制御装置90は、前記制御手段94によって、前記EGR変化率が所定域内の値であるか否かを判断し、EGR変化率が所定域外の値となった場合にEGR制御装置90の異常と診断し、さらに、補正処理として前記実際のEGR量を大気圧により補正処理し、前記実際のEGR量を機関負荷により補正処理するものである。
【0027】
次に、この実施例の作用を説明する。
【0028】
このEGR制御装置90は、EGRバルブ90のON時及びOFF時の吸気圧力や吸気流量等の機関負荷の変化量から実際のEGR量を計測し、この実際のEGR量を各種補正処理して求めた補正後EGR量とEGRバルブ90の設計中央値との差をEGR量の計測回数に応じて補正してEGR変化率演算用のEGRずれ量を求め、このEGRずれ量から基準空気量におけるEGR変化率を求め、EGRずれ量とEGR変化率との少なくとも一方を記憶するとともにEGR変化率により制御量を補正するよう制御する。
【0029】
EGR制御装置90は、図1に示す如く、内燃機関2を始動して制御がスタートすると(ステップ100)、制御手段94のバックアップ電源がOFFになったか否かを判断する(ステップ102)。
【0030】
バックアップ電源がOFFになって判断(ステップ102)がYESの場合は、EGR学習カウンタを「0」にし(ステップ104)、EGR量計測条件成立判定の処理をし(ステップ106)、EGR量計測条件が成立するか否かを判断する(ステップ108)。
【0031】
バックアップ電源がOFFになならずに判断(ステップ102)がNOの場合は、EGR量計測条件成立判定の処理(ステップ106)にジャンプし、EGR量計測条件が成立するか否かを判断する(ステップ108)。
【0032】
EGR量計測条件としては、例えば、内燃機関2の暖機が終了し、且つ車両が一定速度で走行中であること、を設定している。あるいは、EGR量計測条件としては、例えば、内燃機関2の暖機が終了し、内燃機関2を搭載した車両が減速走行中であり、且つアイドルスイッチ(図示せず)がONであること、を設定することができる。
【0033】
前記EGR量計測条件成立の判断(ステップ108)がNOの場合は、EGR量計測条件成立判定の処理(ステップ106)にリターンする。
【0034】
前記EGR量計測条件成立の判断(ステップ108)がYESの場合は、実際のEGR量(EGRN)を計測する(ステップ110)。
【0035】
実際のEGR量(EGRN)は、例えば、EGRバルブ92のON時及びOFF時の夫々吸気圧力を吸気圧力センサ76により検出して、ON時及びOFF時の吸気圧力の差から求めることができる。EGRバルブ92は、図3に示す如く、計測用の一定の制御量(制御手段94による指定開度)にONして開放作動させてからOFFして閉鎖作動する。EGRバルブ92をOFFからONに戻すときは、一旦前記の一定の制御量にONしてから、通常制御量による制御に戻す。なお、実際のEGR量(EGRN)の計測は、EGRバルブ92のON時及びOFF時の吸気流量の変化(差)から求めることもできる。
【0036】
前記計測により得られた実際のEGR量(EGRN)は、図4に示す如く大気圧により変化するので、計測時の大気圧により平地相当の標準大気圧状態に補正処理(EGRNA=EGRN×KATM)する(ステップ112)。
【0037】
また、EGR量の計測値(EGRN)は、図5に示す如く吸入空気量等の機関負荷により変化するため、標準空気量(標準機関負荷)状態に補正処理(EGRNAV=EGRNA×KQA)する(ステップ114)。
【0038】
前述各種補正処理により求められた補正後EGR量(EGRNAV)とEGRバルブ92の設計中央値(EGRMD)とを比較して差(EGRDLT=EGRMD−EGRNAV)を求め(ステップ116)、EGR学習カウンタによりカウントされた実際のEGR量(EGRN)の計測回数nを判断し(ステップ118)、この計測回数nに応じて差(EGRDLT)を補正してEGR変化率演算用のEGRずれ量(EGRDLAV)を求める(ステップ120〜124)。
【0039】
(ステップ118)において、バックアップ電源がOFFされた後の初回の計測で、計測回数nが「0」の場合は、差(EGRDLT)をそのままEGRずれ量(EGRDLAV←EGRDLT)とする(ステップ120)。
【0040】
(ステップ118)において、計測回数nが設定回数i以下( 例えば、20回以下「n≦20」)の場合は、新しく計測したEGR量の影響を回数毎に小さくするよう、加重平均によりEGRずれ量{EGRDLAV←EGRDLAVold×(n−1)+EGRDLT÷n}を求める(ステップ122)。
【0041】
(ステップ118)において、計測回数nが設定回数iを超える( 例えば、20回を超える「n>20」)場合は、EGR量の急激な変化を防止するよう、前回のEGRずれ量を一定割合d(例えば、「0.9」)で減少した値に新しく計測したEGR量を一定割合r(例えば、「0.1」)で加えて、EGRずれ量{EGRDLAV←EGRDLAVold×d+EGRDLT×r}を求める(ステップ122)。
【0042】
この求められたEGRずれ量(EGRDLAV)から、基準空気量におけるEGR変化率(KEGR=EGRDLAV÷EGRNAV)を求める(ステップ124)。この求められたEGRずれ量(EGRDLAV)を制御手段94の図示しないバックアップメモリに記憶し(ステップ126)、エンドになる(ステップ128)。なお、EGRずれ量(EGRDLAV)に代えて、EGR変化率(KEGR)をバックアップメモリに記憶してもよい。
【0043】
前記求められたEGR変化率(KEGR)により制御量を補正する処理は、図2に示す如く行われる。
【0044】
EGR制御装置90は、図2に示す如く、制御がスタートすると(ステップ200)、運転状態により予め設定されたEGR量の設定値に対応する制御量(EGRMAP)をEGR変化率(KEGR)により補正して補正後の制御量(CEGR=EGRMAP×KEGR)を求める(ステップ202)。
【0045】
この補正により得られた補正後の制御量(CEGR)によりEGRバルブ92の作動を制御し、EGR量を制御する(ステップ204)。
【0046】
また、前記EGR変化率(KEGR)は、図5に示す如く、第1判断値(EGRH)と第2判断値(EGRL)との間の所定域内の値(EGRH<KEGR<EGRL)であるか否かを判断される(ステップ206)。
【0047】
EGR変化率(KEGR)が第1判断値(EGRH)よりも大きいか、あるいは第2判断値(EGRL)よりも小さく、所定域外の値であることにより、判断(ステップ206)がNOの場合は、EGR制御装置90の異常と診断してランプ(図示せず)の点灯やブザー(図示せず)の鳴動により警告を発し(ステップ208)、エンドになる(ステップ210)。
【0048】
EGR変化率(KEGR)が第1判断値(EGRH)と第2判断値(EGRL)との間の所定域内の値であり、判断(ステップ206)がYESの場合は、EGR制御装置90が正常であるので、エンドになる(ステップ210)。
【0049】
このように、このEGR制御装置90は、実際のEGR量(EGRN)を大気圧等により各種補正処理して求められた補正後EGR量(EGRNAV)とEGRバルブ92の設計中央値(EGRMD)との差(EGRDLT)を、EGR量(EGRN)の計測回数に応じて補正してEGR変化率演算用のEGRずれ量(EGRDLAV)を求める。
【0050】
EGR制御装置90は、このEGRずれ量(EGRDLAV)からEGR変化率(KEGR)を求め、EGRずれ量(EGRDLAV)とEGR変化率(KEGR)との少なくとも一方を記憶するとともにEGR変化率(KEGR)により制御量(EGRMAP)を補正するよう制御して補正後の制御量(CEGR)を求め、この補正後の制御量(CEGR)によりEGRバルブ92の作動を制御し、EGR量を制御している。
【0051】
これにより、このEGR制御装置90は、EGRバルブ92の製造上のバラツキや使用による耐久後に制御量(EGRMAP)に対応するEGR量(EGRN)が変化した場合に、制御量(EGRMAP)を適正な値である補正後の制御量(CEGR)に補正することができる。
【0052】
また、このEGR制御装置90は、EGR量(EGRN)の計測回数iに応じてEGRずれ量(EGRDLAV)を補正して求めていることにより、計測回数iが少ない場合には1回毎の計測のばらつきに重み付けを行うことができ、計測回数iが多くなった場合には新規に計測されたEGR量(EGRN)のばらつきを小さくすることができる。
【0053】
さらに、このEGR制御装置90は、制御量(EGRMAP)をEGR変化率(KEGR)で補正していることにより、内燃機関2の運転領域毎に制御量(EGRMAP)の適正な補正をなすことができる。
【0054】
このため、このEGR制御装置90は、EGRバルブ92の製造上のバラツキや使用による耐久後のEGR量(EGRN)の変化を防止し得て、EGR量(EGRN)を常に設定値に制御し得て、排気成分の悪化を防止し得て、EGR量(EGRN)の計測ばらつきに対してより速く正確にEGRずれ量(EGRDLAV)の平均化をなし得て、EGR量(EGRN)の計測ばらつきの変化を的確にEGRずれ量(EGRDLAV)に組み入れることができ、排気成分の悪化をより確実に防止することができる。
【0055】
また、このEGR制御装置90は、EGR変化率(KEGR)が所定域外の値となった場合に装置異常と診断することにより、EGRバルブ92の製造上のバラツキや使用による耐久後のEGR量(EGRN)の変化を防止しつつ、EGR変化率(KEGR)が大きく変化して異常な値となった場合に警告を発することができ、さらに、実際のEGR量(EGRN)を吸入空気量等の機関負荷によって補正処理することにより、より正確なEGR変化率(KEGR)を求めることができる。
【0056】
このため、このEGR制御装置90は、EGR量(EGRN)の変化を防止できるだけでなく、EGR制御装置90の異常に迅速に対処することができ、排気成分の極端な悪化を未然に防止することができる。
【0057】
【発明の効果】
このように、この発明の排気還流制御装置は、内燃機関の吸気系に還流される実際のEGR量とEGRバルブの設計中央値との差によって、運転状態に応じて設定された設定値に対応する制御量を補正するよう制御することにより、製造上のバラツキや使用による耐久後に制御量に対応するEGR量が変化した場合に、制御量を適正な値に補正することができる。
【0058】
このため、このEGR制御装置は、EGRバルブの製造上のバラツキや使用による耐久後のEGR量の変化を防止し得て、EGR量を常に設定値に制御し得て、排気成分の悪化を防止し得て、EGR量の計測ばらつきに対してより速く正確にEGRずれ量の平均化をなし得て、EGR量の計測ばらつきの変化を的確にEGRずれ量に組み入れることができ、排気成分の悪化をより確実に防止することができる。
【0059】
また、このEGR制御装置は、EGR変化率が所定域外の値となった場合に装置異常と診断することにより、EGRバルブの製造上のバラツキや使用による耐久後のEGR量の変化を防止しつつ、EGR変化率が大きく変化して異常な値となった場合に警告を発することができ、さらに、実際のEGR量を吸入空気量等の機関負荷によって補正処理することにより、より正確なEGR変化率を求めることができる。
【0060】
このため、この排気還流制御装置は、EGR量の変化を防止できるだけでなく装置異常に迅速に対処することができ、排気成分の極端な悪化を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すEGR制御装置のEGR量の計測処理及び補正処理のフローチャートである。
【図2】EGR制御のメインフローチャートである。
【図3】車速とEGR制御量とEGRバルブON時及びOFF時の吸気圧力とのタイミングチャートである。
【図4】EGR量の大気圧による補正を示す図である。
【図5】EGR量の吸入空気量による補正を示す図である。
【図6】機関回転数と機関負荷とにより設定されるEGRバルブの制御量を示す図である。
【図7】制御量とEGR量との関係を示す図である。
【図8】EGR制御装置のシステム構成図である。
【符号の説明】
2 内燃機関
22 吸気通路
36 排気通路
70 クランク角センサ
76 吸気圧力センサ
78 大気圧センサ
90 排気還流制御装置
92 EGRバルブ
94 制御手段
Claims (2)
- 内燃機関の吸気系に還流される排気のEGR量を調整するEGRバルブを設け、前記EGR量を前記内燃機関の運転状態に応じて設定された設定値に調整するよう前記EGRバルブの作動を前記設定値に対応する制御量により制御するEGR制御装置において、前記内燃機関の吸気系に還流される実際のEGR量を計測し、この実際のEGR量を標準大気圧状態に補正処理してから標準空気量状態に補正処理して補正後EGR量を求め、この補正後EGR量と前記EGRバルブの設計中央値との差を前記EGR量の計測回数が0の場合はそのままEGR変化率演算用のEGRずれ量とするとともに前記EGR量の計測回数が0を超える場合は補正してEGR変化率演算用のEGRずれ量を求め、このEGRずれ量から基準空気量におけるEGR変化率を求め、前記EGRずれ量とEGR変化率との少なくとも一方を記憶するとともに前記EGR変化率により前記制御量を補正するよう制御する制御手段を設けたことを特徴とするEGR制御装置。
- 前記制御手段は、前記EGR変化率が所定域外の値となった場合に装置異常と診断する制御手段であることを特徴とする請求項1に記載のEGR制御装置。
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