JP4073512B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動装置に関し、詳しくは、圧電素子等の電気機械変換素子を用いた駆動装置に関し、例えば、XY駆動テーブル、カメラの撮影レンズや走査型トンネル電子顕微鏡のプローブの精密駆動に好適な駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ステッピングモータの代わりに圧電リニアアクチュエータを用いて、サブμmオーダの高分解能を達成した駆動装置が提案されている。
【0003】
たとえば、図1(I)の分解斜視図および(II)の組立斜視図に要部を示した駆動装置110は、不図示のベースに固定する固定部材124と、圧電素子122と、固定部材124に摺動可能に支持された駆動軸126と、不図示の被駆動部材、たとえば部品を載置するステージ等に結合される駆動ユニット128とを備える。圧電素子122は、電気機械変換素子の一種であって、電圧の印加によって長さが変化する。圧電素子122は、その伸縮方向の一方の端面122aが固定部材124に固着結合され、その伸縮方向の他方の端面122bには駆動軸126の一方の軸端面126aが固着結合されている。駆動軸126には、駆動ユニット128が摩擦係合するようになっている。この駆動装置110は、圧電素子122に、たとえばノコギリ波状の周期的なパルス電圧を加え、駆動軸126を軸方向に往復振動させ、駆動ユニット128を駆動軸126に沿って所定方向に動かすことができるようになっている。
【0004】
ところで、このような駆動装置110では、被駆動部材の移動範囲、すなわち駆動ユニット128のストロークを長くしようと思えば、駆動軸126を長くする必要がある。しかし、駆動軸126を長くすると駆動軸126の質量が増し、圧電素子122の応答性が落ち、高周波での駆動ができなくなり、結果として被駆動部材の移動速度の低下を招くことになる。したがって、この駆動装置110は、被駆動部材の速度を維持したままストロークを長くすることは困難であった。
【0005】
また、圧電素子の変位そのものを使ったステージも提案されている。しかし、このようなステージは、変位量があまりとれなかった。
【0006】
一方、駆動装置として自走式圧電リニアアクチュエータ、すなわち図2の模式図に示したインパクト式アクチュエータを用いて、非常に高分解能でストロークの長い駆動装置100が提案されている。
【0007】
すなわち、この駆動装置100は、図2(A)〜(C)に示したように、不図示の被駆動部材、たとえばステージ等が結合された移動体106の一方の端面106aに、圧電素子102の伸縮方向の一方の端面102aが固着結合され、圧電素子102の伸縮方向の他方の端面102bには、慣性体104が固着結合されいる。そして、動かそうとする主体である移動体106は、支持面108上に載置され、移動体106の底面106aが支持面108に摩擦接触して、摩擦力が発生するようになっている。この駆動装置100は、たとえば図2(D)に示したノコギリ波状の周期的なパルス電圧80を圧電素子102に加え、圧電素子102が緩やかに伸びて、図2(A)の状態から図2(B)の状態に慣性体104が動き、次に圧電素子102が急速に縮み、慣性体104の衝撃で、図2(B)の状態から図2(C)の状態に移動体106が動くようにして、移動体106に結合した被駆動部材を移動する。この駆動装置100は、移動体106が支持面108上を移動するので、支持面108を長くすれば、原理上は、ストロークをいくらでも長くすることができる。
【0008】
しかし、この駆動装置100は、衝撃を大きくして速度を上げるために慣性体104を重くすると、圧電素子102の応答性が悪くなり、却って速度が低下する。一方、慣性体104を軽くして圧電素子102の応答性を上げようとすると、衝撃が小さくなり、却って速度が低下する。このように、慣性体104の質量の決定は難しい問題であった。そのため、インパクト式アクチュエータを用いた駆動装置100は、高速化に限界があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、ストロークが長く、かつ、高速駆動が可能な駆動装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために、本発明は、以下の駆動装置を提供する。
【0011】
駆動装置は、ベースと、駆動ユニットと、案内摩擦部材とを備える。上記駆動ユニットは、駆動パルス発生手段に接続されて伸縮する電気機械変換素子と、上記電気機械変換素子の伸縮方向一端に固着結合された移動体と、上記電気機械変換素子の伸縮方向他端に固着結合され、上記移動体より質量の軽い駆動摩擦部材とを有する。上記案内摩擦部材は、上記ベースに設けられ、上記駆動ユニットの上記駆動摩擦部材を所定の挟持力で挟持して上記駆動ユニットを摩擦結合し、上記駆動ユニットを上記電気機械変換素子の伸縮移動方向に案内する。
【0012】
上記構成において、駆動ユニットは、電気機械変換素子、たとえば圧電素子の伸縮方向の両端に移動体と駆動摩擦部材とが固着結合されてなる。案内摩擦部材には駆動摩擦部材が摩擦結合し、移動体には摩擦力が発生しないようになっている。移動体には、適宜、被駆動部材が結合される。駆動パルス発生手段によって電気機械変換素子が所定のパターンで伸縮すると、駆動摩擦部材と案内摩擦部材との間の摩擦力と、移動体および被駆動部材との慣性力と大小関係によって、駆動摩擦部材は案内摩擦部材に沿って滑りながら移動し、それによって移動体および被駆動部材が移動する。
【0013】
すなわち、図3の模式図を参照しながら、この駆動装置の駆動原理を説明すると、パルス発生手段が、たとえば図3(D)に示したノコギリ波状の波形80のパルス電圧を電気機械変換素子72に与えた場合、符号80aで示すようにパルス電圧が緩やかに立ち上がるときには、電気機械変換素子72はゆっくり伸び、図3(A)に示した状態から図3(B)に示した状態になる。このとき、電気機械変換素子72はゆっくり伸び、加速度は小さい。そのため、駆動摩擦部材76と案内摩擦部材78との接触面76s,78t間の摩擦力は、移動体74による慣性力よりも大きい。したがって、駆動摩擦部材76は、案内摩擦部材78に対して滑ることなく静止した状態を保つ。一方、移動体74は、電気機械変換素子72の伸びによって、矢印90で示すように、駆動摩擦部材76から遠ざかる方向に移動される。
【0014】
次に、符号80bで示すように、パルス電圧が急激に立ち下がるときには、電気機械変換素子72は急激に縮み、図3(B)に示した状態から図3(C)に示した状態になる。このとき、電気機械変換素子72が急激に縮み、加速度が大きい。したがって、移動体74による慣性力は、駆動摩擦部材76と案内摩擦部材78との間の摩擦力よりも大きくなり、また、移動体74の質量が駆動摩擦部材76の質量より大きいため、移動体74は実質的に移動しない。一方、駆動係合部材76は、案内摩擦部材78に対して滑り、矢印92で示すように、移動体74側へ移動する。
【0015】
このように、駆動摩擦部材は案内摩擦部材に沿って移動するので、案内摩擦部材を長くすれば、ストロークを長くすることができる。案内摩擦部材を長くしても、駆動ユニットの駆動速度が低下することはない。また、駆動摩擦部材は移動体より質量が軽いので、高速に駆動することが可能である。
【0016】
図11は、駆動周波数と駆動速度との関係を調べた実験結果を示すもので、ここでは図3の様に摩擦結合部の質量が十分に軽い場合を(a)で示し、図2の様に摩擦結合部の質量が重い場合を(b)で示す。この実験結果によれば、摩擦結合部の質量が軽い場合(a)は駆動周波数の高いところに駆動速度のピーク値があり、駆動速度も高くなる。また、摩擦結合部の質量が重い場合(b)は、駆動周波数の低いところに駆動速度のピーク値があり、駆動速度も低くなる。即ち、摩擦結合部の質量が軽い程駆動周波数を高く設定でき、駆動速度も高くできることがわかる。
【0017】
したがって、ストロークが長く、かつ、高速駆動が可能な駆動装置を提供することができる。
【0018】
好ましくは、上記案内摩擦部材は、少なくとも2部材からなり、この2部材の間に上記駆動ユニットが配置される。上記2部材は、上記駆動摩擦部材を挟持して、上記駆動摩擦部材との間に摩擦力を発生させる。
【0019】
上記構成によれば、駆動摩擦部材には、案内摩擦部材の挟持によって摩擦力が生じるので、駆動摩擦部材の質量を小さくしても、所望の摩擦力を得ることができる。したがって、駆動摩擦部材を軽量化して、駆動効率を高め、高速に駆動することができる。また、駆動ユニットは、案内摩擦部材の間に配置されるので、スペース効率がよく、駆動装置を小型化することが容易である。
【0020】
好ましくは、上記案内摩擦部材は、上記ベースに固定された固定案内摩擦部材と、この固定案内摩擦部材に沿って配置され、上記固定案内摩擦部材に対して移動可能に上記ベースに支持された移動案内摩擦部材との2部材からなる。上記移動案内摩擦部材を上記固定案内摩擦部材に付勢する付勢手段をさらに備える。
【0021】
上記構成において、付勢手段は、移動案内摩擦部材を付勢することによって、固定案内摩擦部材と移動案内摩擦部材との間に挟持力を与え、駆動摩擦部材に摩擦力を発生させ、駆動ユニットが駆動されるようにする。駆動摩擦部材は、ベースに固定された固定摩擦部材に沿って一定方向に移動するので、駆動ユニットの駆動方向の振れが防止される。
【0022】
上記付勢手段は、種々の態様で構成できる。
【0023】
好ましくは、上記固定案内摩擦部材と上記移動案内摩擦部材との間の間隔を規制する間隔規制部材をさらに備える。
【0024】
上記構成によれば、駆動摩擦部材を挟持する固定案内摩擦部材と移動案内摩擦部材と間の間隔は、間隔規制部材によって略一定に保たれ、駆動摩擦部材に作用する圧接力が略一定となり、駆動摩擦部材に作用する摩擦力も略一定となる。したがって、駆動ユニットの位置による駆動速度の変動を小さくすることができる。
【0025】
好ましくは、上記移動案内摩擦部材は、上記固定案内摩擦部材に対して平行移動可能に支持される。上記固定案内摩擦部材および上記移動案内摩擦部材は、互いに吸引し合う磁性を有する。
【0026】
上記構成によれば、固定案内摩擦部材に対して移動案内摩擦部材が磁力によって吸引され、移動案内摩擦部材は駆動摩擦部材を固定案内摩擦部材に付勢する。移動案内摩擦部材は、固定案内摩擦部材に対して平行移動するので、駆動摩擦部材に作用する摩擦力は略一定にする。したがって、駆動ユニットの位置による駆動速度の変動を小さくすることができる。
【0027】
好ましくは、上記移動案内摩擦部材は、上記固定案内摩擦部材に対して平行移動可能に支持される。上記駆動ユニットの上記移動体には、上記移動案内摩擦部材および上記固定案内摩擦部材の外側に延在するステージが固定される。このステージには、上記移動案内摩擦部材および上記固定案内摩擦部材の外側の各面にそれぞれ当接する当接部材と、この当接部材を上記移動案内摩擦部材および上記固定案内摩擦部材に付勢する当接部材付勢手段とが設けられる。
【0028】
上記構成において、当接部材は、当接部材付勢手段の付勢によって略一定の力で、固定案内摩擦部材と移動案内摩擦部材とを挟持し、駆動摩擦部材に略一定の摩擦力を発生させる。したがって、駆動ユニットの位置による駆動速度の変動を小さくすることができる。
【0029】
好ましくは、上記当接部材と上記固定案内摩擦部材および上記移動案内摩擦部材との間の摩擦係数は、上記駆動ユニットの上記駆動摩擦部材と上記固定案内摩擦部材および上記移動案内摩擦部材との間の摩擦係数より小さい。
【0030】
上記構成によれば、電気機械変換素子がゆっくり伸縮したときには、摩擦係数が相対的に小さい当接部材と固定案内摩擦部材および移動案内摩擦部材との間で滑りが生じ、摩擦係数が相対的に大きい駆動摩擦部材と固定案内摩擦部材および移動案内摩擦部材との間では滑りが生じない。したがって、ステージは、電気機械変換素子自体の伸縮長さに対応して同じ距離だけ移動する。したがって、ステージを、高分解能で駆動することができる。
【0031】
好ましくは、上記当接部材と上記固定案内摩擦部材および上記移動案内摩擦部材とは転がり接触する。
【0032】
上記構成によれば、転がり接触するときの摩擦係数は一般に小さいので、当接材と固定案内摩擦部材および移動案内摩擦部材との間の摩擦係数を、駆動摩擦部材と固定案内摩擦部材および移動案内摩擦部材との間の摩擦係数より小さくすることが、容易である。
【0033】
好ましくは、上記駆動ユニットの上記駆動摩擦部材は、電気機械変換素子の振動方向に繊維を配向した炭素繊維強化複合樹脂を用いて構成される。
【0034】
上記構成によれば、駆動摩擦部材には、密度が低く、剛性が高く、摺動性のよい炭素繊維強化複合樹脂を用いているので、駆動摩擦部材の質量を移動体の質量より遥かに小さくして、駆動ユニットを高周波で駆動することが可能となる。また、駆動摩擦部材の摺動性がよいので、速度安定性も高い。
【0035】
好ましくは、上記駆動ユニットの上記移動体は、上記駆動ユニットの上記駆動摩擦部材を上記駆動ユニットの上記電気機械変換素子の伸縮方向に案内するガイド部を有する。
【0036】
上記構成によれば、駆動摩擦部材の横ぶれは、移動体のガイド部によって防止される。したがって、より速度安定性が高くなる。
【0037】
好ましくは、上記案内摩擦部材は、上記駆動ユニットの上記駆動摩擦部材と摩擦結合する面の算術平均粗さRaが6μmより小さい。
【0038】
上記構成によれば、案内摩擦部材の表面粗さにより生じる駆動速度の変動をできるだけ小さくすることができる。すなわち、駆動速度の変動は、案内摩擦部材の表面粗さが算術平均粗さRaで6μmより小さいときには略一定であるが、6μmより大きくなると、駆動速度の変動は次第に大きくなる。したがって、算術平均粗さRaを6μmより小さくすることによって、駆動速度の変動を小さくするこができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る駆動装置の各実施形態について、図4〜図10を参照しながら説明する。
【0040】
まず、第1実施形態について、図4〜図6および図10を参照しながら説明する。
【0041】
第1実施形態の駆動装置10は、図6の全体斜視図に示すように、概略的には、一対の案内摩擦部材14,16によってベース12の上方に駆動ユニット20を挟持してなる。
【0042】
駆動ユニット20は、図4の三面図および図5の斜視図に示すように、圧電素子22と、移動体24と、ガイド部材26と、駆動軸28とから構成される。圧電素子22は、電気機械変換素子の一種であって、電圧を印加すると体積が変化する複数の圧電板が積層されてなる。移動体24およびガイド部材26にはステンレス鋼を用い、駆動軸28には、密度が低く、剛性が高く、摺動性の良い材料であるカーボンファイバーを用いている。したがって、駆動軸28の質量は、移動体26およびガイド部材26より小さい。
【0043】
移動体24は、大略柱状の形状の本体24aを有し、その中央には上面24x側から切り欠かれた第1凹部25aを有し、一方の端部24c側には上面24x側から切り欠かれた第2凹部25bを有し、一方の端部24cにはガイド部材26が固着されるようになっている。移動体24の他方の端部24d側とガイド部材26とには、その上面24x,26xに、不図示の被駆動部材、たとえばレンズやステージなどを取り付けるためのねじ穴24t,26tが形成されている。第1凹部25aには、圧電素子22が収納され、圧電素子22の積層方向の一方の端面22aが、第1凹部25aの第2凹部25bとは反対側の立面24yに接着固定される。第2凹部25bには、駆動軸28が収納される。
【0044】
駆動軸28は、円筒状の本体部28aと、その中心軸に沿って両側に突設した軸部28b,28cとからなる。第1凹部25aと第2凹部25bとの間の移動体24の中間壁部24bとガイド部材26とには、長手方向に貫通穴24s,26sが形成され、駆動軸28の軸部28b,28cが挿入され、駆動軸28が軸方向に摺動可能に軸支されるようになっている。軸支された一方の軸部28bの軸端面は、圧電素子22の積層方向の他方の端面22bに接着固定される。組み立てられた駆動ユニット20は、図4(A)および図6(II)に示すように、駆動軸28の本体部28aの外周面28sが移動体24の両側の側面24zから外側にはみ出して、本体部28aが一対の案内摩擦部材14,16の間に挟み込まれて摩擦結合するようになっている。
【0045】
一対の案内摩擦部材14,16は、図6に示すように、一方の第1部材14、すなわち固定案内摩擦部材14は、ベース12の上面12sにしっかりと固定され、他方の第2部材16、すなわち移動案内摩擦部材14は、支持ばね18を介してベース12の上方に浮いた状態で、第1部材14に沿って弾力的に支持され、両部材14,16の間には、一定の空間19が形成されるようになっている。支持ばね18は、第2部材18の長手方向、すなわち駆動ユニット20の移動方向には剛性が高く、移動方向に垂直な方向には緩い弾性を持っている。第1および第2部材14,16は互いに対向するが、第1部材14の第2部材16に対向する面14zは平面14zであり、第2部材16の第1部材14に対向する面16zは、対向する第1部材14の平面14zに沿って延在する断面V字状のV溝面16zである。このV溝面16zに駆動ユニット20の駆動軸28の本体部28aが係合し、駆動軸28が第1部材14に付勢されるようになっている。つまり、駆動ユニット20は、両案内摩擦部材14,16の間の空間19に配置され、駆動軸28の本体部28aが、一方の案内摩擦部材14の平面14zと他方の案内摩擦部材16のV溝面17zとの間に挟持され、ベース12の上方に浮いた状態で保持される。
【0046】
なお、移動体24およびガイド部材26の上面24x,26xには、前述のように、不図示の被駆動部材が取り付けられる。被駆動部材は、適宜の方法でベース12に沿って移動可能に支持してもよい。
【0047】
上記のように構成された駆動装置10は、圧電素子22に、たとえばノコギリ波状の波形のパルス電圧を加えることで、駆動ユニット20を案内摩擦部材14,16に沿って移動させることができる。
【0048】
すなわち、たとえば図3(D)に示したノコギリ波状の波形80のパルス電圧を圧電素子22に印加した場合には、符号80aで示すように、パルス電圧が緩やかに立ち上がりるときには、圧電素子22がゆっくり伸び、駆動ユニット20の駆動軸28と案内摩擦部材14,16とは滑ることなく接触したままの状態を保ち、移動体22およびガイド部材28は圧電素子22の伸び方向に移動される。
【0049】
次に、符号80bで示すように、パルス電圧が急に立ち下がるときには、圧電素子22は急激に縮み、移動体24およびガイド部材28は、慣性力により案内摩擦部材14,16に対して実質的に移動せず、駆動軸28と案内摩擦部材14,16との間に滑りが生じ、駆動軸28が圧電素子22の縮み方向に移動する。
【0050】
したがって、駆動ユニット20は、図6において矢印40で示すように、駆動軸28から圧電素子22に向かう方向に、案内摩擦部材14,16に沿って、間欠的に移動する。
【0051】
一方、パルス電圧の向きを逆にすれば、すなわち、急激な立ち上がりと緩やかな立ち下りとからなるパルス電圧を圧電素子に印加すれば、上記とは逆に、圧電素子22が急激に伸びるときに駆動軸28と案内摩擦部材14,16との間で滑りが生じ、ゆっくり縮むときには滑りは起こらない。したがって、駆動ユニット20は、図6において矢印41で示すように、逆方向に移動する。
【0052】
なお、パルス電圧の周波数を上げていくと、駆動軸28は常に滑る状態へ変遷していくが、その場合でも摩擦による力積(動摩擦力×滑り時問)の方向による違いにより駆動ユニット20を所定の方向に駆動することができる。すなわち、一方向への滑り量L1がそれと反対方向への滑り量L2より大きければ、結果的に、駆動ユニット20は、一方向に(L1−L2)だけ滑ることになる。
【0053】
また、印加するパルス電圧の波形はノコギリ波状に限らず、たとえば全波整流波状等、適宜の波形とすることができる。
【0054】
上記構成の駆動装置10において、前述のように、駆動軸28の質量は、移動体24およびガイド部材28の質量より遥かに軽いので、駆動軸28を高周波数で駆動することが可能である。また、駆動軸28には摺動性の良い材料を用いているので、駆動速度の安定性も高くなる。さらに、図5に示したように、駆勤軸28は移動体24およびガイド部材26の貫通穴24s,28sによってガイドされていて、高周波駆動時に駆動軸28の横ぶれが少なくなるので、高周波での速度安定性は、図2に示したインパクト式アクチュエータを用いた駆動装置100に比べて、より高くなっている。
【0055】
上記構成において、案内摩擦部材14,16が駆動ユニット20の駆動軸28との接触する面14z,16zの表面が粗くなると、駆動ユニット20の駆動速度の変動が大きくなる。図10は、案内摩擦部材14,16の表面粗さと駆動ユニット20の駆動速度の変動との関係を示すグラフ図である。このグラフ図の横軸は、案内摩擦部材14,16の接触面14z、16zの表面粗さを算術平均粗さRaで示しており、縦軸は、同じ波形のパルス電圧を圧電素子22に連続的に印加したときの駆動ユニット20の駆動速度の変動△Vを示している。このグラフ図から、案内摩擦部材14,16の接触面14z、16zの表面粗さが算術平均粗さRaで6μmより小さいときは、駆動速度の変動△Vは略一定であり、6μmより大きくなると、駆動速度の変動△Vは次第に大きくなることが分かる。
【0056】
したがって、案内摩擦部材14,16の接触面14z、16zの表面粗さは、算術平均粗さRaで6μmより小さくすることが好ましい。
【0057】
また、この駆動装置10では、駆動ユニット20が案内摩擦部材14,16に沿って移動するので、案内摩擦部材14,16を長くして、ストロークを長くすることができる。また、案内摩擦部材14,16を長くしても、駆動ユニット20は同様に駆動されるので、駆動速度は低下しない。
【0058】
また、この駆動装置10では、駆動軸28が軸支され、圧電素子22の両端の固着結合面22a,22bにモーメントがかからないように構成されているので、圧電素子22で発生した力を有効に利用するようになっている。
【0059】
なお、上記の第1実施例の駆動装置10は、固定摩擦部材14,16を固定して駆動ユニット20を動かしているので、駆動ユニット20は、圧電素子22に接続されたリード線22n,22pを引きずることになる。そこで、逆に駆動ユニット20を固定し、案内摩擦部材14,16の方を動かすようにすれば、圧電素子22の電線22n,22pを引きずることなく、ストロークの長い駆動装置を作ることができる。
【0060】
上記第1実施形態では、図6に示したように、弾性体である支持ばね18を利用して駆動軸28に摩擦力を発生させる構成であるので、駆動ユニット20の位置によって案内摩擦部材14,16間の角度が変化すると、駆動軸28に作用する摩擦力や摺動時の抵抗力が変化し、その結果、駆動ユニット20は位置によって駆動速度が変動することになる。
【0061】
次に、駆動ユニット20の位置による駆動速度の変動を押さえるように構成した第2実施形態の駆動装置10aについて、図7の一部破断斜視図を参照しながら説明する。以下においては、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同じ構成の部分には同じ符号を用いることとする。
【0062】
第2実施形態の駆動装置10aは、図7に示すように、一対の案内摩擦部材14,16の間に形成される空間19の両端部分19a,19bの所定位置に、間隔規制部材15a,15bを入れるように構成されている。これにより、駆動ユニット20の位置による案内摩擦部材14,16間の角度変化が小さくなり、略均等な付勢力が駆動ユニット20の駆動軸28に作用し、摩擦力や摺動時の抵抗力の変動を抑えることができる。
【0063】
したがって、駆動ユニット20の位置による駆動速度の変動を押さえることができる。
【0064】
上記第1および第2実施形態では、支持ばね19によって、駆動軸28と案内摩擦部材14,16との間に摩擦力を発生させる構成としていたが、次に、他の構成の摩擦力を発生させる第3および第4実施形態について説明する。
【0065】
第3実施形態の駆動装置10bは、図8(I)の平面図および(II)の断面図に示すように、磁力を利用して摩擦力を発生させている。
【0066】
すなわち、一対の案内摩擦部材14,16は、ベース12上に互いに平行に配置される。具体的には、一方の案内摩擦部材14は、ベース12に直接固定され、他方の案内摩擦部材16は、ベース12に固定されたガイド部材17a,17bの支持ピン17sによって、一方の案内摩擦部材14に対して平行を保ったまま接離自在に移動できるように支持されている。駆動ユニット20は、大略、第1実施形態と同様に構成され、両案内摩擦部材14、16の間の空間19に配置され、駆動軸28が一方の案内摩擦部材14の平面14zと他方の案内摩擦部材16のV溝面17zとの間に挟持され、それによって、駆動ユニット20はベース12の上方に浮いた状態で保持される。駆動ユニット20を案内摩擦部材14,16で挟持する挟持力を与えるために、案内摩擦部材14,16と駆動ユニット20の移動体24およびガイド部材26とは、磁性を帯びる材料で構成され、図8に示したように、長手方向に直角な方向に、ぞれぞれN極とS極とが交互に配置され、互いに吸引し合うようになっている。
【0067】
すなわち、一方の案内摩擦部材14は、駆動ユニット20側の部分14bに長手方向に沿ってS極が配置され、反対側の部分14aに長手方向に沿ってN極が配置されている。駆動ユニット20の移動体24およびガイド部材26は、一方の案内摩擦部材14側の部分20sに長手方向に沿ってN極が配置され、他方の案内摩擦部材16側の部分20tに長手方向に沿ってS極が配置されている。他方の案内摩擦部材16は、駆動ユニット20側の部分16aに長手方向に沿ってN極が配置され、反対側の部分16bに長手方向に沿ってS極が配置されている。したがって、駆動ユニット20は、一方の案内摩擦部材14に対向する側の部分20sがその一方の案内摩擦部材14側に磁力で吸引され、他方の案内摩擦部材16に対向する側の部分20tがその他方の案内摩擦部材16側に磁力により吸引され、さらに、案内摩擦部材14,16の間の空間19の駆動ユニット20が介在していない領域においては、両案内摩擦部材14,16が互いに磁力で吸引し合う。このような磁力による吸引の均衡によって、駆動ユニット20は両案内摩擦部材14,16の間に、略一定の挟持力で挟持される。
【0068】
したがって、駆動ユニット20の駆動軸28と案内摩擦部材14,16との間に、略一定の摩擦力を発生させ、駆動ユニット20の駆動速度の変動を小さくすることができる。
【0069】
次に、第4実施形態について、図9を参照しながら説明する。
【0070】
第4実施形態の駆動装置10cは、図9(I)の正面図および(II)の断面図にに示すように、大略、第3実施形態と同様に構成されるが、第3実施形態と相違するのは、案内摩擦部材14,16および駆動ユニット20の移動体24およびガイド部材28が非磁性材料からなり、案内摩擦部材14,16を付勢する付勢機構30が駆動ユニット20の上面24x,26xに設けた点である。
【0071】
付勢機構30は、大略、駆動ユニット20の上面24x,26xに固定されたステージ31と、ステージ31の裏面31a.31bに設けられた支持軸33,35に回転自在に支持された付勢ローラ32,34とを備える。
【0072】
ステージ31は、駆動ユニット20の上面24x,26xに固定され、案内摩擦部材14,16の上面14x,16xを越えて両側へ延在する。ステージ31は、その両端がボールベアリング11により支持され、ステージ12の上面12sに沿って移動できるようになっている。ステージ31の案内摩擦部材14,16より外側の裏面31a,31bには、支持軸33,35が、多少振れることができるようにして、この裏面31a,31bに略垂直下向きに立設されている。支持軸33,35の先端には、付勢ローラ32,34が回転自在に取り付けられている。支持軸33,35は、付勢ばね36,38によって、案内摩擦部材14,16側に付勢されるようになっている。これによって、付勢ローラ32,34は、案内摩擦部材14,16が互いに接近するように、案内摩擦部材14,16の外側の面14k,16kを付勢し、駆動ユニット20の駆動軸28と案内摩擦部材14,16との間に摩擦を発生させる。付勢ローラ32,34は、駆動ユニット20が移動すると案内摩擦部材14,16の外側の面14k,16kに接触しながら回転し、付勢ローラ32,34と案内摩擦部材14,16との間の摩擦は低く抑えられ、駆動ユニット20の移動を妨げないようになっている。
【0073】
この駆動装置10cは、駆動ユニット20の移動体24およびガイド部材28が付勢機構30を介して、案内摩擦部材14,16に接触しているが、圧電素子22に加える電圧の周波数を低くすることで圧電素子22の変位そのものを使って駆動ユニット20およびステージ31を微少距離動かすことができるようになっている。
【0074】
すなわち、駆動ユニット20の駆動軸28と案内摩擦部材14,16との間の摩擦力が、付勢ユニット30の付勢ローラ32,34と案内摩擦部材14,16との間の摩擦力より大きい。そのため、圧電素子22がゆっくり伸縮すると、駆動ユニット20の駆動軸28は案内摩擦部材14,16に対して静止した状態のままとなり、案内摩擦部材14,16と付勢ユニット30の付勢ローラ32,34との間で相対移動が生じる。つまり、駆動ユニット20およびステージ31は、圧電素子22の伸縮により、案内摩擦部材14,16に対して、圧電素子22の伸縮に等しい距離だけ移動することになる。これを、ノコギリ波状のパルス電圧による粗動に対して、微動と呼んでいる。
【0075】
なお、駆動ユニット20の駆動軸28と案内摩擦部材14,16との間の摩擦力が、付勢ローラ32,34と案内摩擦部材14,16との間の摩擦力より小さい場合には、圧電素子22がゆっくり伸縮しても、案内摩擦部材14,16と移動ユニット20の駆動軸28との間で滑りが生じ、付勢ユニット30の付勢ローラ14,16は案内摩擦部材14,16に対して静止したままとなる。つまり、駆動ユニット20および付勢ユニット30は、圧電素子22が伸縮しても、案内摩擦部材14,16に対して移動しない。したがって、この場合には、微動することはもとより、粗動することもできない。
【0076】
以上説明した第2〜第4実施形態の駆動装置10a,10b,10cは、第1実施形態の駆動装置10と同様に、ストロークが長く、かつ高速駆動が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の圧電リニアアクチュエータを用いた駆動装置の斜視図である。
【図2】 従来のインパクト式アクチュエータを用いた駆動装置の説明図である。
【図3】 本発明の駆動装置の動作の原理の説明図である。
【図4】 本発明の第1実施形態の駆動装置の駆動ユニットの3面図である。
【図5】 図4の駆動ユニットの斜視図である。
【図6】 本発明の第1実施形態に係る駆動装置の斜視図および正面図である。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る駆動装置の斜視図である。
【図8】 本発明の第3実施形態に係る駆動装置の斜視図および正面図である。
【図9】 本発明の第4実施形態に係る駆動装置の一部破断正面図および断面図である。
【図10】 案内摩擦部材の表面粗さと駆動速度の変動の大きさとの関係のグラフ図である。
【図11】 駆動周波数と駆動速度との関係を調べた実験結果のグラフ図である。
【符号の説明】
10,10a,10c 駆動装置
12 ベース
12s 上面
14 固定案内摩擦部材
14k 外側の面
14x 上面
14z 平面
15a,15b 間隔規制部材
16 移動案内摩擦部材
16k 外側の面
16x 上面
17a,17b ガイド部材
17s 支持ピン
16z V溝面
18 支持ばね
19 空間
19a,19b 端部
20 駆動ユニット
22 圧電素子
22a,22b 端面
22p,22n リード線
24 移動体
24a 本体
24b 中間壁部
24c,24d 端部
24s 貫通穴
24t ねじ穴
24x 上面
24y 立面
24z 側面
25a,25b 凹部
26 ガイド部材(移動体)
26s 貫通穴
26t ねじ穴
26x 上面
28 駆動軸
28a 本体部
28b,28c 軸部
28s 外周面
30 付勢機構
31 ステージ
31a,31b 裏面
32 付勢ローラ
33 支持軸
34 付勢ローラ
35 支持軸
40,41 矢印
80,80a,80b 波形

Claims (10)

  1. ベースに対して駆動対象を駆動させるための駆動装置であって、
    駆動信号により伸縮する電気機械変換素子と、上記電気機械変換素子の伸縮方向一端に固着結合されると共に、駆動対象に連結する移動体と、上記電気機械変換素子の伸縮方向他端に固着結合され、上記移動体より質量の軽い駆動摩擦部材とを有する駆動ユニットと、
    上記ベースに設けられ、少なくとも2つの部材と、上記2つの部材の少なくとも一方を上記駆動摩擦部材に付勢する付勢手段を備え、該2つの部材の間に配置された上記駆動ユニットの上記駆動摩擦部材を所定の挟持力で挟持して上記駆動ユニットを摩擦結合し、上記駆動ユニットを上記電気機械変換素子の伸縮移動方向に案内する案内摩擦部材とを備えたことを特徴とする駆動装置。
  2. 上記案内摩擦部材の上記2つの部材は、上記ベースに固定された固定案内摩擦部材と、該固定案内摩擦部材に沿って配置され、上記固定案内摩擦部材に対して移動可能に上記ベースに支持された移動案内摩擦部材を備えたことを特徴とする、請求項1記載の駆動装置。
  3. 上記固定案内摩擦部材と上記移動案内摩擦部材との間の間隔を規制する間隔規制部材をさらに備えたことを特徴とする、請求項2記載の駆動装置。
  4. 上記移動案内摩擦部材は、上記固定案内摩擦部材に対して平行移動可能に支持され、上記固定案内摩擦部材及び上記移動案内摩擦部材は、互いに吸引し合う磁性を有することを特徴とする、請求項2記載の駆動装置。
  5. ベースに対してステージを駆動させるための駆動装置であって、
    上記ベースに固定された固定案内摩擦部材と、
    上記固定案内摩擦部材に沿って配置され、上記固定案内摩擦部材に対して平行移動可能に上記ベースに支持された移動案内摩擦部材と、
    駆動信号により伸縮する電気機械変換素子と、上記電気機械変換素子の伸縮方向一端に固着結合された移動体と、上記電気機械変換素子の伸縮方向他端に固着結合され上記移動体より質量の軽い駆動摩擦部材とを有し、上記固定案内摩擦部材と上記移動案内摩擦部材の間に配置されて、上記駆動摩擦部材と上記固定案内摩擦部材及び上記移動案内摩擦部材とが摩擦結合すると共に、上記電気機械変換素子の伸縮移動方向に案内される駆動ユニットと、
    上記ステージは、上記移動体に固定され、上記移動案内摩擦部材及び上記固定案内摩擦部材の外側に延在して設けられると共に、上記移動案内摩擦部材及び上記固定案内摩擦部材の外側の各面にそれぞれ当接する当接部材と、該当接部材を上記移動案内摩擦部材及び上記固定案内摩擦部材に付勢する当接部材付勢手段とが設けられ、
    上記当接部材付勢手段により、上記移動案内摩擦部材が付勢されて、上記駆動摩擦部材が上記固定案内摩擦部材及び上記移動案内摩擦部材に所定の挟持力で挟持されることを特徴とする、駆動装置。
  6. 上記当接部材と上記固定案内摩擦部材及び上記移動案内摩擦部材との間の摩擦係数は、上記駆動ユニットの上記駆動摩擦部材と上記固定案内摩擦部材及び上記移動案内摩擦部材との間の摩擦係数より小さいことを特徴とする、請求項5記載の駆動装置。
  7. 上記当接部材と上記固定案内摩擦部材及び上記移動案内摩擦部材とは転がり接触することを特徴とする、請求項6記載の駆動装置。
  8. 上記駆動ユニットの上記駆動摩擦部材は、炭素繊維強化複合樹脂を用いて構成されたことを特徴とする、請求項1から7のいずれか1つに記載の駆動装置。
  9. 上記駆動ユニットの上記移動体は、上記駆動ユニットの上記駆動摩擦部材を上記駆動ユニットの上記電気機械変換素子の伸縮方向に案内するガイド部を有することを特徴とする、請求項1から8のいずれか1つに記載の駆動装置。
  10. 上記案内摩擦部材は、上記駆動ユニットの上記駆動摩擦部材と摩擦結合する面の算術平均粗さRaが6μmより小さいことを特徴とする、請求項1から9のいずれか1つに記載の駆動装置。
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