JP4073395B2 - 防漏性補強具 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品と併用される防漏性補強具に関する。
従来、人体から排出される液体を吸収させる吸収性物品として、生理用ナプキンや使い捨ておむつが広く用いられている。
一般に、生理用ナプキンには、弾性部材によりシートを起立させて横漏れ防止用の防漏壁を形成した比較的構成の複雑なもの(特許文献1参照)と、そのような防漏壁を設けない比較的構成のシンプルなものとがあり、消費者によっては、これらを、経血の量が多い場合や長時間使用する場合等、漏れが生じる可能性が高い時と、経血の量が少ない場合や短時間で交換できる場合等、漏れが生じる可能性が低い時とで使い分けることが行われている。
また、従来の生理用ナプキンとして、表面材に液透過部を設けると共に、その液透過部の周縁に環状突起部を形成した生理用ナプキンが提案されている(特許文献2参照)。
特開平5−337152号公報 実公平3−43833号公報
しかし、特許文献1のような防漏壁を有する吸収性物品と防漏壁を有しない吸収性物品とを、適宜、使い分けるには、両者を準備しておく必要があり不便である。
また、特許文献2記載のナプキンは、肌対向面に環状突起部を有するため、複数個を包装袋に圧縮充填して市販等する場合にサイズが比較的大きくなってしまい。また、個装品とした場合も嵩張るため、ナプキンを携行する場合に不便である。
また、使用者の***部の位置、また、***物の量や粘度など、個人差があり、万人に対して漏れを防止するような構造を1つの吸収性物品で達成するのは困難である。
従って、本発明は、従来技術の吸収性物品が有する前述の不都合の一つ又はそれ以上を解消し得る防漏性補強具を提供することを目的とする。
本発明は、吸収性物品と併用されるシート状の防漏性補強具であって、防漏性補強具には、切断線が設けられて、押し開き可能な一対の固定片が形成されており、各固定片に、吸収性物品及び/又はショーツに固定可能な固定手段が設けられており、前記固定片を押し開いて固定した状態において防漏性補強具の一部が起立するようになされている防漏性補強具を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の防漏性補強具は、不使用時には嵩張らず、使用時に容易に立体形状を形成させて、吸収性物品の防漏性能を向上させることができるものである。また、使用者の***部の位置や***部からの***方向、***物の量や粘度等に応じて、吸収性物品の任意の箇所に防漏性能を、個々に付与可能とするものである。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
第1実施形態の防漏性補強具1は、図1に示すように、一枚のシート2を主体として構成されている。シート2は、上下両面とも平らで厚みが全域に亘って一様なシート状の形態を有している。
本明細書における一枚のシートは、単層構造のシートでも多層構造のシートであっても良い。
シート2には、切断線3A〜3Cが設けられている。そして、それらの切断線によって、シート2には、押し開き可能な一対の固定片4,4が形成されている。各固定片4には、吸収性物品に固定可能な固定手段5が設けられている。
一対の固定片4,4は、シート2における、固定手段5を設けた片面側から押圧することによって、互いに離間し且つシート2に、周囲を囲まれた開口部を形成するものである。
切断線3A〜3Cは、指で押す程度の力で、一対の固定片4,4を押し開き可能であれば良く、連続的な切断線であっても良いし、ミシン目のような不連続の切断線であっても良い。
シート2は、一対の固定片4,4を押し開くことにより、各固定片4に連なる部分6を、各固定片4の押し開き方向とは逆方向に起立させることができる程度のシート剛性による追従性を有している。
防漏性補強具1を構成するシート2は、着用者に対して柔軟に接触する等の観点から、弾力性を有することが好ましい。
シート2は、一対の固定片4,4の押し開きによる立体形状の形成性(追従性)の観点から、その曲げ剛性値が1〜30cN/cmであることが好ましく、特に5〜25cN/cmであることが好ましい。
シート2の曲げ剛性値は、シートの面内の少なくとも何れかの方向において、前記範囲内であることが好ましいが、少なくとも、一対の固定片4,4を押し開く際に形成される折り曲げ部の稜線(シートの他面側から見れば谷線)に直交する方向(図1中のX方向,以下、X方向という)の曲げ剛性値が前記範囲内であることが好ましい。折り曲げ部は、断面円弧状に曲げられたものも含む。本実施形態における折り曲げ部の稜線(谷線)は、第1縁部11a,11bと平行に生じる。
シート2のX方向の曲げ剛性値は次の方法にて測定される。尚、ここでは、X方向の曲げ剛性の測定方法を例として説明するが、X方向以外の曲げ剛性値も、測定用サンプルを切り出す際の向きを代える以外は同様にして測定可能である。
X方向の曲げ剛性を測定する場合の測定用のサンプルは、シート2として用いるシート状材料(切断線を入れる前のもの)又はその同等物から、X方向に相当する方向の長さが40mm、X方向に直交する方向(図1中のY方向)に相当する方向の長さが30mmの矩形状のサンプルを切り出して測定用サンプル24とする。
図3に示す器具及び引張圧縮試験機(テンシロンRTM25、東洋ボールドウィン製)を用い、該引張圧縮試験機を圧縮試験モードにする。図3に示す器具は、27mmの間隔(円弧状の先端部間の間隔)で配置された一対のプレート21,21を備えた断面略コ字状の受け部材22と、先端部が、受け部材22のプレート21,21間に挿入される押し込みプレート23とからなる。受け部材22のプレート21及び押し込みプレート23は、それぞれ厚みが3mmのアクリル樹脂製で、先端部がR15mmの断面円弧状に形成されている。受け部材22のプレート21は、高さが各々50mmで奥行きが70mmである。押し込みプレート23は、高さが60mmで奥行きが50mmである。
受け部材22のプレート21及び押し込みプレート23の奥行き方向と測定用サンプル24の長手方向(X方向に相当する方向)とが約90度で交差するように、測定用サンプル24をプレート21,21上に載置する。押し込みプレート23を引張圧縮試験機に固定した後、該押し込みプレート23を下降させて、測定用サンプル24を、プレート21,21間の中央部に50mm/分の速度で押し込んでいく。図3の右下図に示すように、受け部材22のプレート21,21の先端から、押し込みプレート23の先端が10mm押し込まれた時点における測定用サンプル24の応力を幅30mmで除した値を、シート2の曲げ剛性値とする。シート2として用いるシート状材料から前述した寸法のサンプルが得られない場合には、なるべく測定方向の長さが40mm、測定方向に直交する方向の長さが30mmに近い大きさにカットし、測定された応力をカットした幅で除した値を曲げ剛性値とする。
シート2の形成素材としては、ポリウレタン、ポリオレフィンフォーム等からなるフォーム材(発泡体、例えば日本バイリーンの商品名BM2など)、伸縮性不織布(例えば、ポリウレタン不織布、熱収縮性繊維により収縮した不織布など)、シリコンゴムや天然ゴム等エラストマー材からなるシート、多層厚手不織布(例えば、スパンボンド不織布やエアスルー不織布をエンボス等により多層化した不織布、フィルムをラミネートした不織布等)、芯地等に使用する厚手のケミカルボンド不織布(例えば、クレハテックの商品名ボンデンシリーズなど)、公知の生地の裏面に接着材を介してフィルムを積層したもの及びこれらの積層一体化物等が挙げられる。
シート2は、防漏効果の高い防漏壁を形成させる観点から、撥水性又は親水性であっても滲み出しのない低液拡散性であることが好ましい。その場合の形成素材としては、フォーム材、エラストマー材、多層化不織布、ラミネート不織布等が好ましい。
シート2は、肌に接触した場合の肌触り等の観点から、厚み方向にクッション的に柔らかい感触であることが好ましい。その場合の形成素材としては、フォーム材、伸縮性不織布、多層不織布、ケミカルボンド不織布等が好ましい。
特に好ましいシート2の形成素材は、滑らかさの観点から、繊維材料から形成されている不織布材料である。
尚、シート2の厚みは、曲げに追従し易くする観点及び違和感の少なさの観点から0.5〜8mm、特に1〜5mmであることが好ましい。
一対の固定片4,4は、図1に示すように、シート2に、一対の第1切断線3A,3Bと第2の切断線3Cを略H字状に設けることによって形成されている。 第1切断線3A,3Bは、それぞれ、防漏性補強具1の周縁部近傍にその両端部を有して延びており、第2の切断線3Cは、一対の第1切断線3A,3B間を連結している。
より具体的に説明すると、防漏性補強具1は、平面視して矩形状であり、相対向する一対の第1縁部11a,11bと、相対向する他の一対の第2縁部12a,12bとを有している。
一方の第1切断線3Aは、一方の第2縁部12aの近傍に両端部3a,3aを有しており、一方の第1縁部11aから所定距離離間した位置と他方の第1縁部11bから所定距離離間した位置との間に亘って延びている。他方の第1切断線3Bも同様に、他方の第2縁部12bの近傍に両端部3b(一方のみ図示)を有しており、一方の第1縁部11aから所定距離離間した位置と他方の第1縁部11bから所定距離離間した位置との間に亘って延びている。
第2の切断線3Cは、その両端部が、一対の第1切断線3A,3Bそれぞれの中央部に連結されており、一対の第1切断線3A,3B間を連結している。
一対の固定片4,4は、それぞれ、一対の第1切断線3A,3Bと第2の切断線3Cとに3方を囲まれて形成された部分である。
第1切断線3A,3Bそれぞれの両端部3a,3bと、各端部に最も近い防漏性補強具の周縁部であって、両切断線の延長線上に位置する第1縁部11a,11bとの間の離間距離L1(図1参照)は、各固定片4に連なる部分6の幅を充分に確保し、防漏効果の高い防漏壁を形成し、かつ違和感を抑えるようにする観点から、3〜30mm、特に5〜15mmであることが好ましい。
また、第1切断線3A,3Bそれぞれの両端部3a,3bと、各端部の近傍に位置する第2縁部12a,12bとの間の離間距離L2(図1参照)は、固定片の動きに追従して防漏壁を起立させる観点から、L2の合計長さがY方向の全長の10〜60%、特に20〜50%であることが好ましい。なお、L2の片側の長さは5〜30mm、特に8〜15mmであることが好ましく、切断線3A側、3B側で長さが異なっていても良い。
第1切断線3A,3Bそれぞれの一方の端部と他方の端部との間の直線距離L3(図1参照)は、充分な面積の固定片4を形成させ、固定片の固定性及び立体形状の形成性を向上させる観点から、30〜70mm、特に40〜60mmであることが好ましい。
尚、第1縁部11a,11b間の距離Lに対する前記直線距離L3の比(L3/L)は、扱い易さと防漏の起立効果し易さの観点から、0.5〜0.95、特に0.6〜0.9であることが好ましい。
固定手段5は、各固定片4を、吸収性物品又は吸収性物品を固定したショーツ等に固定するためのもので、本実施形態においては、固定手段5として、シート2に粘着剤を塗工して粘着部を形成してある。粘着部形成用の粘着剤としては、各種公知のものが用いられ、例えばゴム系(NR、SIS、SBS、SBR等)アクリル系(アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル等)オレフィン系のホットメルト型粘着剤 等が用いられる。固定手段5として、粘着部を設ける場合、剥離紙51や、剥離処理を施した包装材により該粘着部を被覆保護しておくことが好ましい。粘着部は、図1に示すように、複数の粘着部を一枚の剥離紙で被覆しても良いし、粘着部毎に一枚の剥離紙で被覆しても良い。
防漏性補強具1によれば、図2に示すように、一対の固定片4,4をシート2の両面のうちの一方の面側に押し開くことにより、シート2における各固定片4に連なる部分6を、シート2の他方の面側に起立させることができる。詳細には、各固定片4は、固定手段5を有する面側から押圧して、固定手段5を有しない面側に押し開かれるが、その押し開きにより、固定片4から連なる部分6は、その押し開き方向とは逆の方向に対して、固定片4から離れるように起立される。固定片4に連なる部分6は、図2に示すようにシート外側に向かって徐々に高くなり曲線状に立ち上がって、シートの最外縁が一番高くなるように起立している。
各固定片に連なる部分とは折り曲げ部の稜線よりもシート外側の部分であり、本実施形態における、固定片4に連なる部分6は、第1切断線3A,3Bの端部3a,3bの位置と、両切断線の延長線上に位置する第1縁部11a,11bとの間に挟まれた部分である。上述した「押し開く際に形成される折り曲げ部」は、固定片4と該固定片4に連なる部分6との境界部に形成される。本実施形態においては、第1縁部11a,11bそれぞれに隣接する帯状部分が、第2縁部12aから第2縁部12bとの間の全域において起立する。固定片4に連なる部分6は、少なくとも、第1切断線3Aの延長線と第1切断線3Bの延長線との間に挟まれた部分が起立することが好ましい。
そして、その押し開いた各固定片4を、固定手段5を介して、吸収性物品の肌当接面等に固定することにより、前記部分6が起立した状態が安定する。そして、その起立した部分6を、防漏壁として機能させることにより、吸収性物品7の防漏性能を向上させることができる。
固定片4に連なる部分6は、各固定片を最も起立高さが高くなるように水平な一平面に固定したときに、固定片の上面から最大高さ部分までの高さT(図2参照)が、2〜28mmであることが好ましく、2〜20mmであることがより好ましく、3〜13mmであることが更に好ましい。
防漏性補強具1を、例えば図2に示すように、縦長の吸収性物品に固定する場合の向きは、起立した部分6が、生理用ナプキンの長手方向に沿って延びる向き(図2に示す向き)でも、生理用ナプキンの幅方向に沿って延びる向き(図2に示す向きから90度回転させた向き)でも良く、前者では、特に横漏れ防止効果の向上を期待でき、後者では、特に前後からの漏れ防止効果の向上を期待できる。
防漏性補強具1は、防漏壁を有しない吸収性物品と併用することにより、その吸収性物品に、防漏壁を有する場合と同様の防漏性能を付与することができる。但し、防漏壁を有する吸収性物品と併用しても良く、例えば、長手方向の両側部に防漏壁(立体ギャザー等)を有する吸収性物品に、幅方向に亘る起立部分6が生じるように固定して用いることにより、該吸収性物品の前後からの漏れ防止効果を向上させることができる。防漏性補強具1によれば、このようにして、吸収性物品の防漏性能を簡便に向上し得るため、構造の比較的簡単な吸収性物品を多数用意しておき、通常は、そのまま用い、漏れが心配な場合等、必要に応じて、その防漏性能を高めて使用することもできる。
また、防漏性補強具1は、吸収性物品の防漏性能を簡便に向上し得る一方、その不使用状態、即ち使用前の状態(再利用する場合には使用後の状態も同様)においては、シート状の形態を有している。そのため、嵩張らずに携行や取り扱いが容易である。
以下、本発明の他の実施形態としての防漏性補強具について説明する。これらの防漏性補強具は、シートの形状及び一対の固定片を形成するための切断線の設け方(入れ方)が上述した第1実施形態の防漏性補強具1と異なるが、基本的な構成は第1実施形態と同様である。以下の説明においては、主として異なる点について説明し、同様の点については説明を適宜省略する。特に説明しない点については、上述した第1実施形態の防漏性補強具1についての説明が適宜適用される。
第2実施形態の防漏性補強具1Aは、図4に示すように、シート2に対して、一対の切断線3A,3Bが設けられており、これらの切断線によって、押し開き可能な一対の固定片4A,4Aと、同様に押し開き可能な他の一対の固定片4B,4Bとが形成されている。
より具体的に説明すると、防漏性補強具1Aは、正方形状をなしており、一対の第1縁部11a,11b及び一対の第2縁部12a,12bを有している。そして、一対の切断線3A,3Bは、それぞれ、第2縁部12a,12bの近傍に両端部3a,3a,3b,3bを有しており、それぞれ、一方の第1縁部11aから所定距離離間した位置と他方の第1縁部11bから所定距離離間した位置との間に亘って延びている。
第2実施形態における切断線3A,3Bは、それぞれの中央部において直角に屈曲しており、それらの屈曲部において互いに連結されている。
一対の固定片4A,4Aは、それぞれ、一対の切断線3A,3Bを2辺とする3角形状の部分である。また、一対の固定片4B,4Bは、一対の切断線3A,3Bにより、一対の固定片4A,4Aの形成と同時に形成されており、それぞれ3角形状の部分である。
第2実施形態の防漏性補強具1Aは、図4(b)に示すように、一対の固定片4A,4Aを押し開くと同時に他の一対の固定片4B,4Bも押し開き、それら各固定片を、そのそれぞれに設けた固定手段5を介して、吸収性物品の肌対向面等に固定する。これにより、吸収性物品の肌当接面に、主として起立した部分6,6・・からなる環状の防漏壁を形成させることができる。
第3実施形態の防漏性補強具1Bは、図5に示すように、シート2に対して、一対の曲線状の切断線3A,3Bが設けられており、これらの切断線によって、押し開き可能な一対の固定片4,4が形成されている。
防漏性補強具1Bは、平面視して矩形状であり、一対の第1縁部11a,11b及び一対の第2縁部12a,12bを有している。一対の切断線3A,3Bは、それぞれ、第2縁部12a,12bの近傍に両端部3a,3a,3b,3bを有しており、それぞれ、一方の第1縁部11aから所定距離離間した位置と他方の第1縁部11bから所定距離離間した位置との間に亘って延びている。
第3実施形態における切断線3A,3Bは、円弧状に湾曲しており、それぞれの中央部において互いに連結されている。一対の固定片4,4は、切断線3A又は3Bを円弧とする半円状の部分である。防漏性補強具1Bは、防漏性補強具1と同様して用いられる。
第4実施形態の防漏性補強具1Cは、図6に示すように、シート2に対して、略Z字状の切断線3が設けられており、その切断線3によって、押し開き可能な一対の固定片4,4を形成したものである。防漏性補強具1Cは、一対の固定片4,4を押し開き、それらの各固定片4を固定手段5を介して、吸収性物品の肌対向面等に固定することにより、各固定片4の連なる部分6及びその延長部分を起立させ、防漏壁を形成することができる。
以上、本発明の防漏性補強具のいくつかの実施形態及びその使用形態について説明したが、本発明の防漏性補強具はそれらに限定されず、適宜変更可能である。
例えば、図2、図4(b)及び図6(b)には、一対の固定片を、吸収性物品としての生理用ナプキン7の肌対向面に固定した使用形態を示したが、本発明の防漏性補強具1は、図7に示すように、固定片を、生理用ナプキンやパンティライナー等の吸収性物品7の側面部及び/又は非肌対向面に固定して使用することもできる。
また、一対の固定片4,4の固定対象は、吸収性物品に限られず、吸収性物品を固定して用いるショーツ等の装着具であっても良い。
例えば、図8(b)は、防漏性補強具1Dの一対の固定片4,4を、肌対向面側に吸収性物品7が固定されたショーツクロッチ部8の非肌対向面に固定した状態を示す図である。
尚、防漏性補強具1Dは、本発明の一実施形態であり、図8(a)に示すように、上述した第3実施形態の防漏性補強具1Bの長手方向の長さを一層長くすると共に、湾曲した両切断線3A,3B同士の連結部の長さを比較的長めに取った形態を有している。
また、一対の固定片に設ける固定手段5として、機械的面ファスナーのオス部材を設けることもできる。機械的面ファスナーのオス部材とは、シート状の基材に、係合性に富む不織布や機械的面ファスナーのメス部材(ループ材)に機械的に係合する突起を設けたものであり、その突起の形状としては、鉤形のもの、きのこ形のもの、錨形のもの等がある。このような、機械的面ファスナーのオス部材としては、各種公知のものを用いることができる。機械的面ファスナーのオス部材を固定手段として用いる場合には、各固定片を固定する部位、例えば吸収性物品の肌対向面、ショーツの非肌対向面等を、係合性に富む材料(不織布、ループを形成した網布等)で構成することが好ましい。
防漏性補強具の平面視形状は、正方形(角を丸めたものを含む)や長方形(角を丸めたものを含む)の他、円形、楕円形、菱形、平行四辺形、三角形、正五角形等とすることができる。
尚、固定片の押し開きにより起立する部分は、シート剛性・厚みや、固定片の固定状態などによって、起立する角度や起立する向きが異なる。具体的には、前記各実施形態では曲線状に起立したが、直線状に起立したり、被固定面に対して直角に起立したり、また、シート中央に対して内側に傾斜して形成される。
尚、防漏性補強具と組み合わせて用いる吸収性物品としては、生理用ナプキン、パンティライナー、展開型使い捨ておむつ、パンツ型使い捨ておむつ、失禁パッド、母乳吸収用パッド等が挙げられる。本発明の複合吸収性物品は、上述した各実施形態の防漏性補強具を、このような吸収性物品であって、肌対向面(着用者の肌に向けられる面)に、押し開いた一対の固定片をそれぞれ固定できるだけの広さを有するものとを組合せたものである。
図1は、本発明の一実施形態としての防漏性補強具を示す斜視図である。 図2は、図1に示す防漏性補強具の使用状態の例を示す斜視図である。 図3は、曲げ剛性値の測定に用いる器具を示す図である。 図4は、本発明の他の実施形態としての防漏性補強具を示す図で、図4(a)は平面図、図4(b)は使用状態の一例を示す斜視図である。 図5は、本発明の更に他の実施形態としての防漏性補強具を示す平面図である。 図6は、本発明の更に他の実施形態としての防漏性補強具を示す図で、図6(a)は平面図、図6(b)は使用状態の一例を示す斜視図である。平面図である。 図7は、防漏性補強具の使用状態の他の例を示す模式断面図である。 図8は、本発明の更に他の実施形態としての防漏性補強具を示す図で、図8(a)は平面図、図8(b)は使用状態の一例を示す図である。
符号の説明
1,1A〜1D 防漏性補強具
2 シート
3,3A〜3C 切断線
4,4A 固定片
5 固定手段
6 固定片に連なる部分
7 生理用ナプキン(吸収性物品)

Claims (9)

  1. 吸収性物品と併用されるシート状の防漏性補強具であって、
    防漏性補強具には、切断線が設けられて、押し開き可能な一対の固定片が形成されており、各固定片に、吸収性物品及び/又はショーツに固定可能な固定手段が設けられており、前記固定片を一方の面側に押し開くことにより、該固定片に連なる部分が他方の面側に起立するようになされている防漏性補強具。
  2. 防漏性補強具は、一枚のシートを主体として構成されている請求項1記載の防漏性補強具。
  3. 前記シートの曲げ剛性値が1〜30cN/cmである請求項2記載の防漏性補強具。
  4. 前記一対の固定片は、一対の第1切断線と、第2の切断線とによって形成されており、第1切断線は、それぞれ、防漏性補強具の周縁部近傍にその両端部を有して延びており、第2の切断線は、一対の第1切断線間を連結している請求項1〜3の何れか記載の防漏性補強具。
  5. 一対の前記第1切断線それぞれの両端部と、各端部に最も近い防漏性補強具の周縁部との間の離間距離(L1)が3〜30mmである請求項4記載の防漏性補強具。
  6. 前記一対の固定片は、一対の切断線によって形成されており、両切断線は、それぞれ防漏性補強具の中心に向かって屈曲又は湾曲して相互に連結されている請求項1〜3の何れか記載の防漏性補強具。
  7. 一対の切断線それぞれの両端部と、各端部に最も近い防漏性補強具の周縁部との間の離間距離が3〜30mmである請求項6記載の防漏性補強具。
  8. 前記切断線によって、押し開き可能な前記一対の固定片と、押し開き可能な他の一対の固定片とが形成されており、これら四枚の固定片のそれぞれに、吸収性物品及び/又はショーツに固定可能な固定手段が設けられており、四枚の該固定片を一方の面側に押し開くことにより、該各固定片に連なる部分が、それぞれ他方の面側に起立するようになされている請求項6又は7記載の防漏性補強具。
  9. 請求項1〜8の何れか記載の防漏性補強具と、該防漏性補強具を固定可能な吸収性物品とからなる複合吸収性物品であって、
    前記吸収性物品は、前記防漏性補強具の押し開いた状態の前記一対の固定片を、それぞれ固定手段を介して肌対向面に固定可能な大きさを有する複合吸収性物品。
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