JP4073165B2 - エンジン冷却装置及び冷凍装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンを冷却すると共に、そのエンジン排熱を利用するエンジン冷却装置と、圧縮機がエンジンにより駆動されると共に、上記エンジン冷却装置を備えた冷凍装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】
冷凍装置としての空気調和装置100には、図2に示すように、圧縮機101がガスエンジン102により駆動されるガスヒートポンプ式空気調和装置が知られている。このような空気調和装置100では、室外機103が、上記圧縮機101、四方弁105、室外熱交換器106及び室外膨張弁107を備え、室内機104が室内熱交換器108及び室内膨張弁109を備えて構成される。
【0003】
四方弁105の切り換えにより、冷房運転時に室外熱交換器106が凝縮器となり、室内熱交換器108が蒸発器となって、冷媒の蒸発熱により室内熱交換器108が室内を冷房する。また、四方弁105の切り換えによる暖房運転時には、室外熱交換器106が蒸発器となり、室内熱交換器108が凝縮器となって、冷媒の凝縮熱により室内熱交換器108が室内を暖房する。
【0004】
冷媒を圧縮する圧縮機101を駆動するガスエンジン102は、エンジン冷却装置110によって冷却される。このエンジン冷却装置110は、一端がガスエンジン102に付設された排ガス熱交換器(不図示)にガスエンジン102を介して接続されるとともに、他端がその排ガス熱交換器に直接接続された略閉ループ状の冷却水配管111にワックス三方弁112、温水三方弁113、温水熱交換器114、ラジエータ115及び循環ポンプ116が順次配設されて構成される。
【0005】
ガスエンジン102の排熱(排気ガスの熱)を回収したエンジン冷却水は、循環ポンプ116の稼働により冷却水配管111内を循環する間に、温水熱交換器114、ラジエータ115にて冷却(放熱)され、これによりガスエンジン102を冷却する。
【0006】
空気調和装置100の暖房運転時には、温水三方弁113が、ワックス三方弁112からのエンジン冷却水をラジエータ115へ直接導き、このラジエータ115から放熱された熱(ガスエンジン102の排熱)は、蒸発器として機能する室外熱交換器106に取り込まれ、蒸発器の熱源として利用される。
【0007】
また、空気調和装置100の冷房運転時には、温水三方弁113が、ワックス三方弁112からのエンジン冷却水を温水熱交換器114へ導き、この温水熱交換器114が、温水供給系117を流れる温水とエンジン冷却水とを熱交換し、エンジン冷却水の熱(ガスエンジン102の排熱)により温水供給系117の温水を加熱する。この加熱された温水の熱は、給湯用や、デシカント空気調和装置の除湿剤の乾燥用に利用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のエンジン冷却装置110では、温水三方弁113は温水熱交換器114の上流側に設置されている。従って、この温水三方弁113が、ワックス三方弁112からのエンジン冷却水を温水熱交換器114へ導いたとき、この温水熱交換器114にて熱交換されたエンジン冷却水は、更にラジエータ115へも導かれて放熱される。このため、ガスエンジン102へ戻るエンジン冷却水が過剰に冷却されることになって、ガスエンジン102の冷却に対しては支障がないものの、温水熱交換器114の熱交換効率が低下し、温水供給系117の温水を十分に加熱することができない恐れがある。
【0009】
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、熱交換器の熱交換効率を向上させて高温の第2媒体を取り出すことができるエンジン冷却装置及び冷凍装置を提供することにある。
【0010】
【発明を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、エンジンの排熱を回収する第1媒体が熱交換器、ラジエータにて冷却されて循環し、上記エンジンを冷却するとともに、上記熱交換器が上記第1媒体と第2媒体とを熱交換するよう構成されたエンジン冷却装置において、上記熱交換器の下流側に、この熱交換器から流出した上記第1媒体を上記ラジエータ、上記エンジンへ導く三方弁が配置され、上記三方弁が、熱交換器から流出した第1媒体をラジエータとエンジンとへ択一に導く切替式三方弁であり、上記熱交換器と上記ラジエータとを連結して上記三方弁をバイパスするバイパス管が設けられ、上記熱交換器から流出した上記第1媒体の一部が上記バイパス管を経て上記ラジエータへ導かれ、上記熱交換器から流出した上記第1媒体の残りが上記三方弁を経て上記エンジンへ導かれるよう構成されたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記第1媒体がエンジン冷却水であり、上記第2媒体が温水であることを特徴とするものである。
【0014】
請求項に記載の発明は、順次接続された圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器を冷媒が循環し、上記圧縮機がエンジンにより駆動されるとともにエンジン冷却装置を有し、このエンジン冷却装置は、上記エンジンの排熱を回収する第1媒体が熱交換器、ラジエータにて冷却されて循環し、上記エンジンを冷却するとともに、上記熱交換器が上記第1媒体と第2媒体とを熱交換するよう構成されたものである冷凍装置において、上記エンジン冷却装置における上記熱交換器の下流側に、この熱交換器から流出した上記第1媒体を上記ラジエータ、上記エンジンへ導く三方弁が配置され、上記エンジン冷却装置における三方弁が、熱交換器から流出した第1媒体をラジエータとエンジンとへ択一に導く切替式三方弁であり、上記熱交換器と上記ラジエータとを連結して上記三方弁をバイパスするバイパス管が設けられ、上記熱交換器から流出した上記第1媒体の一部が上記バイパス管を経て上記ラジエータへ導かれ、上記熱交換器から流出した上記第1媒体の残りが上記三方弁を経て上記エンジンへ導かれるよう構成されたことを特徴とするものである。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、上記エンジン冷却装置における第1媒体がエンジン冷却水であり、第2媒体が温水であることを特徴とするものである。
【0018】
請求項1から4に記載の発明には、次の作用がある。
【0019】
熱交換器の下流側に、この熱交換器から流出した第1媒体をラジエータ、エンジンへ導く三方弁が配置されたことから、上記熱交換器にて熱交換されて冷却された第1媒体を、ラジエータで必要以上に冷却することを防止できる。この結果、エンジンの冷却に支障がない範囲で第1媒体を高温に維持できるので、熱交換器の熱交換効率を向上させることができ、高温の第2媒体を取り出すことができる。
【0020】
また、請求項1から4に記載の発明には、次の作用がある。
【0021】
熱交換器から流出した第1媒体の一部が、切替式の三方弁をバイパスするバイパス管を経てラジエータへ導かれ、上記熱交換器から流出した第1媒体の残りが、上記三方弁を経てエンジンへ導かれるよう構成されたことから、熱交換器による熱交換だけでは冷却が不充分な第1媒体の熱量をラジエータにて放熱できる。この結果、第1媒体の温度上昇を抑制できるので、この第1媒体によりエンジンを好適に冷却できるとともに、第1媒体の温度を適温に維持するために三方弁を頻繁に切替制御する必要がないので、この三方弁の制御を安定化できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0025】
図1は、本発明に係る冷凍装置の一実施の形態が適用された空気調和装置の冷媒回路を示す回路図である。
【0026】
この図1に示すように、冷凍装置としてのヒートポンプ式空気調和装置10は、室外機11、複数台(例えば2台)の室内機12A、12B及び制御装置13を有してなり、室外機11の室外冷媒配管14と室内機12A、12Bの各室内冷媒配管15A、15Bとが連結されている。
【0027】
室外機11は室外に設置され、室外冷媒配管14には圧縮機16が配設されるとともに、この圧縮機16の吸込側にアキュムレータ17が、吐出側に四方弁18がそれぞれ配設され、この四方弁18側に室外熱交換器19、室外膨張弁24、ドライコア25が順次配設されて構成される。室外熱交換器19には、この室外熱交換器19へ向かって送風する室外ファン20が隣接して配置されている。また、圧縮機16は、フレキシブルカップリング27等を介してガスエンジン30に連結され、このガスエンジン30により駆動される。更に、室外膨張弁24をバイパスして冷媒系バイパス管26が配設されている。
【0028】
一方、室内機12A、12Bはそれぞれ室内に設置され、それぞれ、室内冷媒配管15A、15Bに室内熱交換器21A、21Bが配設されるとともに、室内冷媒配管15A、15Bのそれぞれにおいて室内熱交換器21A、21Bの近傍に室内膨張弁22A、22Bが配設されて構成される。上記室内熱交換器21A、21Bには、これらの室内熱交換器21A、21Bへ送風する室内ファン23A、23Bが隣接して配置されている。
【0029】
尚、図1中の符号28はストレーナを示す。また、符号29は、圧縮機16の吐出側の冷媒圧力を圧縮機16の吸込側へ逃す安全弁である。
【0030】
また、上記制御装置13は、室外機11及び室内機12A、12Bの運転を制御し、具体的には、室外機11におけるガスエンジン30(即ち圧縮機16)、四方弁18、室外ファン20及び室外膨張弁24、並びに室内機12A、12Bにおける室内膨張弁22A、22B、及び室内ファン23A、23Bをそれぞれ制御する。更に、制御装置13は、後述するエンジン冷却装置41の循環ポンプ47、温水三方弁45及び外部ポンプ50等を制御する。
【0031】
制御装置13により四方弁18が切り替えられることにより、ヒートポンプ式空気調和装置10が冷房運転又は暖房運転に設定される。つまり、制御装置13が四方弁18を冷房側に切り換えたときには、冷媒が実線矢印の如く流れ、室外熱交換器19が凝縮器に、室内熱交換器21A、21Bが蒸発器になって冷房運転状態となり、各室内熱交換器21A、21Bが室内を冷房する。また、制御装置13が四方弁18を暖房側に切り換えたときには、冷媒が破線矢印の如く流れ、室内熱交換器21A、21Bが凝縮器に、室外熱交換器19が蒸発器になって暖房運転状態となり、各室内熱交換器21A、21Bが室内を暖房する。
【0032】
また、制御装置13は、冷房運転時には、室内膨張弁22A、22Bのそれぞれの弁開度を空調負荷に応じて制御する。暖房運転時には、制御装置13は、室外膨張弁24及び室内膨張弁22A、22Bのそれぞれの弁開度を空調負荷に応じて制御する。
【0033】
一方、圧縮機16を駆動するガスエンジン30の燃焼室(不図示)には、エンジン燃料供給装置31から混合気が供給される。このエンジン燃料供給装置31は、燃料供給配管32に、2個の燃料遮断弁33、ゼロガバナ34、燃料調整弁35及びアクチュエータ36が順次配設され、この燃料供給配管32のアクチュエータ36側端部がガスエンジン30の上記燃焼室に接続されて構成される。
【0034】
燃料遮断弁33は、直列に2個配設されて2閉鎖型の燃料遮断弁機構を構成し、2個の燃料遮断弁33が連動して全閉または全開し、燃料ガスの漏れのない遮断と連通とを択一に実施する。
【0035】
ゼロガバナ34は、燃料供給配管32内における当該ゼロガバナ34の前後の1次側燃料ガス圧力(一次圧a)と2次側燃料ガス圧力(二次圧b)とのうち、一次圧aの変動によっても二次圧bを一定の所定圧に調整して、ガスエンジン30の運転を安定化させる。
【0036】
燃料調整弁35は、アクチュエータ36の上流側から空気が導入されることで生成される混合気の空燃比を最適に調整するものである。また、アクチュエータ36は、ガスエンジン30の燃焼室へ供給される混合気の供給量を調整して、ガスエンジン30の回転数を制御する。
【0037】
ガスエンジン30には、エンジンオイル供給装置37が接続されている。このエンジンオイル供給装置37は、オイル供給配管38にオイル遮断弁39及びオイル供給ポンプ40等が配設されたものであり、ガスエンジン30へエンジンオイルを適宜供給する。
【0038】
前記制御装置13によるガスエンジン30の制御は、具体的には、エンジン燃料供給装置31の燃料遮断弁33、ゼロガバナ34、燃料調整弁35及びアクチュエータ36、並びにエンジンオイル供給装置37のオイル遮断弁39及びオイル供給ポンプ40を制御装置13が制御することによってなされる。
【0039】
さて、上記ガスエンジン30は、エンジン冷却装置41内を循環する第1媒体としてのエンジン冷却水により冷却される。このエンジン冷却装置41は、一端がガスエンジン30に付設された図示しない排ガス熱交換器にガスエンジン30を介して接続されると共に、他端がその排ガス熱交換器に直接接続された略閉ループ形状の冷却水配管42にワックス三方弁43、熱交換器としての温水熱交換器44、温水三方弁45、ラジエータ46及び循環ポンプ47が順次配設され、冷却系バイパス管48及び温水供給系49を有して構成される。
【0040】
上記循環ポンプ47は、稼働時にエンジン冷却水を昇圧して、このエンジン冷却水を冷却水配管42内で循環させる。
【0041】
上記ワックス三方弁43は、ガスエンジン30を速やかに暖機させるためのものである。このワックス三方弁43は、入口43Aが、冷却水配管42におけるガスエンジン30に付設の排ガス熱交換器側に、低温側出口43Bが冷却水配管42における循環ポンプ47の吸込側に、高温側出口43Cが冷却水配管42における温水熱交換器44側にそれぞれ接続される。
【0042】
エンジン冷却水は、循環ポンプ47の吐出側から約40℃でガスエンジン30の排ガス熱交換器へ流入し、ガスエンジン30の排熱(排気ガスの熱)を回収した後にガスエンジン30内を流れてこのガスエンジン30を冷却し、約80℃に加熱される。ガスエンジン30からワックス三方弁43に流入したエンジン冷却水は、低温(例えば80℃以下)のときには低温側出口43Bから循環ポンプ47に戻されてガスエンジン30を速やかに暖機し、高温(例えば80℃以上)のときには高温側出口43Cから温水熱交換器44へ流れる。
【0043】
この温水熱交換器44は、外部ポンプ50を備えた温水供給系49の外部配管51内を流れる第2媒体としての温水と、ワックス三方弁43から流入したエンジン冷却水とを熱交換して、この温水供給系49の温水をガスエンジン30の排熱により加熱して昇温させるものである。
【0044】
温水供給系49の温水は、例えば約60℃で温水熱交換器44内に流入し、これにより約70℃に昇温されて外部へ供給される。このように昇温された温水供給系49の温水は、給湯用や、デシカント空気調和装置の除湿剤の乾燥用に利用される。ここで、デシカント空気調和装置は、除湿剤を用いて、室温を低下させることなく除湿を実施可能とする空気調和装置である。
【0045】
温水熱交換器44により温水供給系49の温水と熱交換されたエンジン冷却水は、約65℃まで温度低下(冷却)して温水三方弁45へ流される。
【0046】
この温水三方弁45は、入口45Aが冷却水配管42における温水熱交換器44側に接続されて、この温水熱交換器44の下流側に配置されたものである。また、温水三方弁45のON側出口45Bは、冷却水配管42における循環ポンプ47の吸込側に接続され、また、温水三方弁45のOFF側出口45Cは、冷却水配管42におけるラジエータ46側に接続される。
【0047】
この温水三方弁45は、エンジン冷却水の温度が基準値を超えていないときには、温水熱交換器44から入口45Aを経て流入したエンジン冷却水を、ON側出口45Bから循環ポンプ47の吸込側を経てガスエンジン30の排ガス熱交換器へ導く。この導かれたエンジン冷却水によりガスエンジン30が冷却される。また、温水三方弁45は、エンジン冷却水の温度が基準値を超えたときに、温水熱交換器44から入口45Aを経て流入したエンジン冷却水を、OFF側出口45Cからラジエータ46へ導く。
【0048】
ここで、温水三方弁45は、本実施の形態では、温水熱交換器44から入口45Aを経て流入したエンジン冷却水を、ON側出口45Bを経て循環ポンプ47の吸込側へ、または、OFF側出口45Cを経てラジエータ46へそれぞれ択一に導く切替式の三方弁である。この温水三方弁45は、モータ(不図示)により駆動され、このモータが制御装置13により制御される。
【0049】
ラジエータ46は、エンジン冷却水を放熱して、このエンジン冷却水を約40℃に冷却するものである。このラジエータ46にて冷却されたエンジン冷却水は、循環ポンプ47の吸込側を経てガスエンジン30の排ガス熱交換器へ戻され、ガスエンジン30を冷却する。また、このラジエータ46は、空気調和装置10の室外熱交換器19に隣接配置される。
【0050】
上記冷却系バイパス管48は、冷却水配管42において、温水熱交換器44の出口側とラジエータ46の入口側とを連結して温水三方弁45をバイパスするものである。つまり、この冷却系バイパス管48は、温水三方弁45が、温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水の大部分を、入口45Aを経てON側出口45Bから循環ポンプ47の吸込側へ導いているときに、温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水の一部、つまりエンジン冷却水の一定量を常時、冷却系バイパス管48を経てラジエータ46へ導くものである。これにより、温水熱交換器44のみでは冷却(放熱)が不十分なエンジン冷却水の熱量がラジエータ46にて放熱されることになる。
【0051】
ここで、エンジン冷却水が回収するガスエンジン30の排熱量をX、温水熱交換器44により熱交換される熱量をY、ラジエータ46にて放熱される熱量をZとする。
【0052】
仮に、冷却系バイパス管48が存在せず、温水三方弁45が温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水の全てを、入口45Aを経てON側出口45Bから循環ポンプ47の吸込側へ導いているときには、X>Yとなって、ラジエータ46にてエンジン冷却水の熱を必要以上に放熱することが回避される。この結果、エンジン冷却水を高温に保つことができるので、温水熱交換器44の熱交換効率が向上して、温水供給系49から高温(約70℃)の温水が取り出し可能とされる。
【0053】
また同様に、冷却系バイパス管48が存在せず、温水三方弁45が、温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水の全てを、入口45Aを経てOFF側出口45Cからラジエータ46へ導いているときには、X<Y+Zとなって、ラジエータ46によりエンジン冷却水の温度が急激に冷却され、温水熱交換器44の熱交換効率が低下してしまう。
【0054】
これらに対し、温水三方弁45が、温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水の大部分を、入口45Aを経てON側出口45Bから循環ポンプ47の吸込側へ導き、温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水の一定量を常時、冷却系バイパス管48を経由してラジエータ46へ導いているときには、X≒Y+Zとなって、エンジン冷却水の温度上昇が抑制される。これにより、入口45Aから流入したエンジン冷却水を、ON側出口45Bから循環ポンプ47の吸込側へ流す温水三方弁45の切替が長時間安定化されるので、温水三方弁45をON側出口45BとOFF側出口45Cに択一に切替える切替制御の周期を長く安定化させることが可能となる。更に、ガスエンジン30の冷却に支障がない範囲でエンジン冷却水を高温に保つことができるので、温水熱交換器44の熱交換効率が向上し、温水供給系49から高温(約70℃)の温水を良好に取り出すことが可能となる。
【0055】
上述のことから、空気調和装置10の暖房運転時には、制御装置13は、エンジン冷却装置41の循環ポンプ47を稼働させてエンジン冷却水を循環させ、外部ポンプ50を停止させ、更に、温水熱交換器44から入口45Aに流入したエンジン冷却水を、OFF側出口45Cからラジエータ46へ導くよう温水三方弁45を切替制御する。このため、ラジエータ46から放熱された熱(ガスエンジン30の排熱)は、蒸発器として機能する室外熱交換器19に取り込まれ、蒸発器の熱源として利用される。
【0056】
空気調和装置10の冷房運転時には、制御装置13は、エンジン冷却装置41の循環ポンプ47を稼働させてエンジン冷却水を循環させ、外部ポンプ50を稼働させて温水熱交換器44を機能させ、更に、エンジン冷却水が基準値以下の温度のときに、温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水の大部分を、入口45Aを経てON側出口45Bから循環ポンプ47の吸込側へ導くよう温水三方弁45を切替制御する。このとき、温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水の一定量が常時、冷却系バイパス管48を経てラジエータ46へ導かれる。
【0057】
温水三方弁45の上述の切替制御によって、エンジン冷却水の温度が必要以上ラジエータ46により冷却されることがないので、温水熱交換器44の熱交換効率が向上して、温水供給系49により高温(70℃)の温水が取り出され有効利用される。しかも、温水熱交換器44による熱交換によっては冷却(放熱)が不十分なエンジン冷却水の熱量が、冷却系バイパス管48を経てラジエータ46へ導かれるエンジン冷却水により放熱されることになるので、ガスエンジン30は、このエンジン冷却水によって良好に冷却される。
【0058】
また、この冷房運転時に、エンジン冷却水の温度が基準値を超えたときには、制御装置13は、温水熱交換器44から入口45Aを経て温水三方弁45に流入したエンジン冷却水を、OFF側出口45Cからラジエータ46へ導くよう温水三方弁45を切替制御する。これにより、エンジン冷却水の温度が低下して、ガスエンジン30が良好に冷却される。
【0059】
以上のことから上記実施の形態によれば次の効果▲1▼及び▲2▼を奏する。
【0060】
▲1▼温水熱交換器44の下流側に、この温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水をラジエータ46、ガスエンジン30側へ導く温水三方弁45が配置されたことから、温水熱交換器44にて熱交換されて冷却されたエンジン冷却水を、ラジエータ46にて必要以上に冷却することを防止できる。この結果、ガスエンジン30の冷却に支障がない範囲でエンジン冷却水を高温に維持できるので、温水熱交換器44の熱交換効率を向上させることができ、温水供給系49から高温の温水を取り出すことができる。
【0061】
▲2▼温水三方弁45が、温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水を、入口45Aを経てON側出口45Bからガスエンジン30側へ、入口45Aを経てOFF側出口45Cからラジエータ46側へそれぞれ択一に導く切替式の三方弁である場合には、温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水の一部が、温水三方弁45をバイパスする冷却系バイパス管48を経てラジエータ46へ導かれ、温水熱交換器44から流出したエンジン冷却水の残り(大部分)が、温水三方弁45の入口45AからON側出口45Bを経てガスエンジン30側へ導かれるよう構成されたことから、温水熱交換器44による熱交換だけでは冷却(放熱)が不十分なエンジン冷却水の熱量をラジエータ46にて放熱できる。この結果、温水三方弁45がON側出口45B側に切り替えられている場合にも、エンジン冷却水の温度上昇を抑制できるので、このエンジン冷却水によりガスエンジン30を好適に冷却できる。しかも、エンジン冷却水の温度上昇が抑制されるので、エンジン冷却水の温度を適温に維持するために温水三方弁45を頻繁に切替制御する必要がなく、この温水三方弁45の切替制御を安定化できる。
【0062】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0065】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明に係るエンジン冷却装置によれば、熱交換器の熱交換効率を向上させて高温の第2媒体を取り出すことができる。また、請求項に記載の発明に係る冷凍装置によれば、エンジン冷却装置の熱交換器の熱交換効率を向上させて高温の第2媒体を取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷凍装置の一実施の形態が適用された空気調和装置の冷媒回路を示す回路図である。
【図2】従来の冷凍装置としての空気調和装置の冷媒回路を示す回路図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置(冷凍装置)
13 制御装置
16 圧縮機
19 室外熱交換器
21A、21B 室内熱交換器
22A、22B 室内膨張弁
24 室外膨張弁
30 ガスエンジン
41 エンジン冷却装置
44 温水熱交換器(熱交換器)
45 温水三方弁(三方弁)
45A 温水三方弁の入口
45B 温水三方弁のON側出口
45C 温水三方弁のOFF側出口
46 ラジエータ
47 循環ポンプ
48 冷却系バイパス管
49 温水供給系

Claims (4)

  1. エンジンの排熱を回収する第1媒体が熱交換器、ラジエータにて冷却されて循環し、上記エンジンを冷却するとともに、上記熱交換器が上記第1媒体と第2媒体とを熱交換するよう構成されたエンジン冷却装置において、
    上記熱交換器の下流側に、この熱交換器から流出した上記第1媒体を上記ラジエータ、上記エンジンへ導く三方弁が配置され
    上記三方弁が、熱交換器から流出した第1媒体をラジエータとエンジンとへ択一に導く切替式三方弁であり、上記熱交換器と上記ラジエータとを連結して上記三方弁をバイパスするバイパス管が設けられ、上記熱交換器から流出した上記第1媒体の一部が上記バイパス管を経て上記ラジエータへ導かれ、上記熱交換器から流出した上記第1媒体の残りが上記三方弁を経て上記エンジンへ導かれるよう構成されたことを特徴とするエンジン冷却装置。
  2. 上記第1媒体がエンジン冷却水であり、上記第2媒体が温水であることを特徴とする請求項1に記載のエンジン冷却装置。
  3. 順次接続された圧縮機、凝縮器、膨張機構、蒸発器を冷媒が循環し、上記圧縮機がエンジンにより駆動されるとともにエンジン冷却装置を有し、このエンジン冷却装置は、上記エンジンの排熱を回収する第1媒体が熱交換器、ラジエータにて冷却されて循環し、上記エンジンを冷却するとともに、上記熱交換器が上記第1媒体と第2媒体とを熱交換するよう構成されたものである冷凍装置において、
    上記エンジン冷却装置における上記熱交換器の下流側に、この熱交換器から流出した上記第1媒体を上記ラジエータ、上記エンジンへ導く三方弁が配置され、
    上記エンジン冷却装置における三方弁が、熱交換器から流出した第1媒体をラジエータとエンジンとへ択一に導く切替式三方弁であり、上記熱交換器と上記ラジエータとを連結して上記三方弁をバイパスするバイパス管が設けられ、上記熱交換器から流出した上記第1媒体の一部が上記バイパス管を経て上記ラジエータへ導かれ、上記熱交換器から流出した上記第1媒体の残りが上記三方弁を経て上記エンジンへ導かれるよう構成されたことを特徴とする冷凍装置
  4. 上記エンジン冷却装置における第1媒体がエンジン冷却水であり、上記第2媒体が温水であることを特徴とする請求項3に記載の冷凍装置。
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