JP4070701B2 - ハイブリッドコンプレッサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行運転中に一時停車した時にエンジンを停止させるいわゆるアイドルストップ車両に搭載される冷凍サイクル装置に適用して好適なハイブリッドコンプレッサ装置に関するものである。
近年、省燃費の観点よりいわゆるアイドルストップ車両が市場に投入される例が有る。この車両においては、走行運転中一時停車した時にエンジンを停止させるようにしているため、エンジンの駆動力を受けて作動する冷凍サイクル装置内の圧縮機はエンジン停止中は共に停止することになり、冷凍サイクル装置として機能しないことになる。
この解決策として、エンジンの回転が伝達されるプーリと圧縮機とを電磁クラッチを介して連結させ、更に圧縮機の反プーリ側の回転軸にモータを連結させたハイブリッドコンプレッサを用いたものが知られている(例えば、特許文献1)。これにより、エンジン停止時には、電磁クラッチを切断して、モータによって圧縮機を作動させることができ、エンジンの作動、停止にかかわらず冷凍サイクル装置の冷房機能を果たすようにしている。
特開2000−130323号公報
しかしながら、上記従来技術は、エンジンあるいはモータの両駆動源を使い分けて圧縮機を作動させるようにしているので、圧縮機の容量、体格はいずれかの駆動源の動力範囲で冷凍サイクル装置の最大必要冷房能力を満足するように決定されることになる。特に、エンジンを主体として駆動される圧縮機にとっては、例えば夏場のエンジン始動直後の急速冷房時(クールダウン時)の負荷が最大必要冷房能力となり、これに見合った容量、体格の設定がなされ、ひいては圧縮機の大型化を招いている。
更に、モータにとっては、エンジンに代わって圧縮機を作動させる訳であり、高出力且つ高効率なものが要求されることになる。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、圧縮機の小型化を可能とし、且つ、高出力、高効率でモータによる圧縮機作動を可能とするハイブリッドコンプレッサ装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、
車両のエンジン(10)によって回転駆動されるプーリ(110)と、
電源(20)の電力を受けて回転駆動すると共に、制御装置(160)によってその回転数が制御されるモータ(120)と、
冷凍サイクル装置(200)内の冷媒を圧縮する圧縮機(130)とを有し、
プーリ(110)およびモータ(120)の駆動力によって圧縮機(130)が作動されるハイブリッドコンプレッサ装置において、
プーリ(110)、モータ(120)、圧縮機(130)の各回転軸(111、121、131)は、それぞれ独立して回転可能であって、各回転軸(111、121、131)のうち、一つの回転軸(111)から残りの他の回転軸(121、131)に対して回転数を可変して伝達する変速機構(150)に連結され、
変速機構(150)は、遊星歯車(150)であり、
一つの回転軸(111)は、プーリ(110)の回転軸(111)であって、遊星歯車(150)を構成するプラネタリーキャリヤ(152)に対応して連結され、残りの他の回転軸(121、131)は、遊星歯車(150)を構成するサンギヤ(151)、リングギヤ(153)のいずれかに対応して連結されており、
制御装置(160)によって断続制御され、プーリ(110)の駆動力をプーリ(110)の回転軸(111)に伝達、あるいは切断する電磁クラッチ(170)と、
プーリ(110)の回転軸(111)において、電磁クラッチ(170)および変速機構(150)の間に設けられて、プーリ(110)の回転軸(111)の回転方向の回転駆動を許容し、その逆回転方向に対する噛み合いにより、回転駆動を阻止する一方向クラッチ(180)とを有し、
モータ(120)は、ロータ部(120a)の内部に永久磁石(122)が配置されるIPMモータ(120)であって、変速機構(150)は、ロータ部(120a)の内周側に収容され、
制御装置(160)は、
エンジン(10)が作動中の場合に、電磁クラッチ(170)をONにして、モータ(120)の回転数を調整して、プーリ(110)の回転数に対して、圧縮機(130)の回転数を増減させ、
エンジン(10)が停止された場合は、電磁クラッチ(170)をOFFにして、モータ(120)を逆回転方向に駆動させることで、プーリ(110)の回転軸(111)を一方向クラッチ(180)によってロックさせ、モータ(120)の駆動力によって圧縮機(130)を作動させ、
エンジン(10)が作動中であっても、エンジン(10)の稼働率を低減したい場合に、エンジン(10)の停止時と同様に、電磁クラッチ(170)をOFFにして、モータ(120)を逆回転方向に駆動させることによって圧縮機(130)を作動させるようにしたことを特徴としている。
これにより、プーリ(110)の回転数に対して圧縮機(130)の回転数を増減させることで、圧縮機(130)の時間当たりの吐出量を可変可能とすることができる。クールダウン時のように冷凍サイクル装置(200)の必要冷房能力が最大となる時には、圧縮機(130)の回転数をプーリ(110)の回転数よりも上げることで吐出量を従来技術のものよりも増大できるので、予め圧縮機(130)の体格、吐出容量を小型に設定できる。また逆に、圧縮機(130)の回転数をプーリ(110)の回転数よりも下げることで圧縮機(130)の吐出量を減少でき、クールダウン後の通常走行時における冷凍サイクル装置(200)の必要冷房能力に応じた対応ができる。
更に、エンジン(10)が停止し、プーリ(110)の回転数がゼロになった場合でも、モータ(120)を作動させることで圧縮機(130)の作動が可能となるので、冷房機能の継続ができる。
また、モータ(120)としては、IPMモータとしているので、従来より一般的に使用されるSPM(Surface Permanent Magnet)モータに比べ、高出力且つ高効率で圧縮機(130)の作動を可能とする。そして、ロータ部(120a)の内周側に変速機構(150)を収容するようにしているので、ハイブリッドコンプレッサ(101)として小型なものにすることができる。
また、請求項1に記載の発明における作用効果にて説明したように、本発明においては圧縮機(130)の吐出量の可変が可能となることから、請求項2に記載の発明のように、固定容量型の圧縮機(130)で充分対応が可能であり、更に安価にすることができる。
そして、請求項3に記載の発明のように、対象とする車両としては、走行中に一時停車した時に、エンジン(10)が停止されるアイドルストップ車両や、走行用モータを有し、走行条件に応じてエンジン(10)が停止されるハイブリッド車両が好適である。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図5に示し、まず、具体的な構成について図1〜図4を用いて説明する。図1に示すように、ハイブリッドコンプレッサ装置100は、走行運転中一時停車した時にエンジン10が停止されるいわゆるアイドルストップ車両に搭載される冷凍サイクル装置200に適用されるものとしており、ハイブリッドコンプレッサ101と制御装置160とから成る。
ここで、冷凍サイクル装置200は、周知の冷凍サイクルを形成するものであり、後述するハイブリッドコンプレッサ101を構成する圧縮機130が配設されている。圧縮機130は、この冷凍サイクル内の冷媒を高温高圧に圧縮するものであり、以下、圧縮された冷媒を凝縮液化する凝縮器210、液化された冷媒を断熱膨張させる膨張弁220、膨張した冷媒を蒸発させ、その蒸発潜熱により自身を通過する空気を冷却する蒸発器(冷房用熱交換器)230が冷媒配管240によって順次接続され閉回路を形成している。尚、蒸発器230の空気流れ下流側には、冷却された実際の空気温度(蒸発器後方空気温度Te)を検出するための蒸発器温度センサ231が設けられている。
ハイブリッドコンプレッサ101は、主にプーリ110、電磁クラッチ170、モータ120、圧縮機130および遊星歯車150から成り、以下、その詳細について図2を用いて説明する。
プーリ110は、フロントハウジング141に固定されたプーリ軸受け112によって回転可能に支持され、エンジン10の駆動力がベルト11(図1)を介して伝達され回転駆動するようにしている。プーリ回転軸111は、プーリ110の中心部に設けられ、フロントハウジング141に固定された軸受け113によって回転可能に支持されている。
電磁クラッチ170は、プーリ110から後述する遊星歯車150を介して圧縮機130に伝達される駆動力を断続するものであり、フロントハウジング141に固定されたコイル171とプーリ回転軸111の一端側に固定されたハブ172とから成る。周知のように電磁クラッチ170は、コイル171に通電されるとハブ172がプーリ110に吸着されプーリ110の駆動力をプーリ回転軸111に伝達する(クラッチON)。逆にコイル171への通電を遮断するとハブ172はプーリ110から離れ、プーリ110の駆動力は切断される(クラッチOFF)。
モータ120は、主にロータ部120aおよびステ−タ部123から成り、中間ハウジング142内に収容されている。このモータ120は、本発明の特徴部の1つを成すもので、ロータ部120aの内部にマグネット122が設けられるいわゆるIPM(Interior Permanent Magnet)モ−タとしており、更に、2つめの特徴部としてロータ部120aの内周側にスペースを設けて後述する遊星歯車150を収容している。尚、モータ回転軸121は、サンギヤ151の中心部に一点鎖線で示される架空上のものとなっている。
ステータ部123にはコイル123aが設けられており、このステータ部123は中間ハウジング142の内周面に圧入により固定されている。そして、電源としてのバッテリ20からの電力がコイル123aに供給されることによりロータ部120aは回転駆動される。
圧縮機130は、ここでは1回転当りの吐出容量が所定値として設定されている固定容量型圧縮機、更に具体的には周知のスクロール式圧縮機としており、モータ120の反プーリ側となるエンドハウジング143内に固定される固定スクロール134と、圧縮機回転軸131の偏心シャフト133によって公転する可動スクロール135とを有している。
この固定スクロール134と可動スクロール135との噛み合わせによって、外周部に吸入室136が形成され、また中心側に圧縮室137が形成される。そして、エンドハウジング143の側壁に設けられた吸入口136aから吸入室136に吸入された冷媒は、圧縮室137で圧縮された後に、吐出室138を経てエンドハウジング143の底壁に設けられた吐出口138aから吐出されるようにしている。
本発明においては、後述するように冷凍サイクル装置200の必要冷房能力に応じて、プーリ110とモータ120との併用作動によって圧縮機130を作動させるようにしており、圧縮機130の容量、体格は、単体状態で必要冷房能力が最大となる時に必要とされる容量、体格よりも小さいもの(従来技術設定の1/2〜1/3程度)として予め設定している。
圧縮機回転軸131は、中間ハウジング142の反プーリ側で内側に突出する突出壁142aに固定された軸受け132によって回転可能に支持されている。尚、圧縮機回転軸131にはプーリ回転軸111の他端側が嵌入され、圧縮機回転軸131およびプーリ回転軸111は、軸受け115によって互いに独立して回転可能としている。
そして、本発明の3つめの特徴部として、上記プーリ110、モータ120、圧縮機130の各回転軸111、121、131は、ロータ部120a内に設けられた変速機構としての遊星歯車150に連結される構成としている。
遊星歯車150は、図3に示すように、中心部に設けられたサンギヤ151と、サンギヤ151の外周で自転しつつ公転するピニオンギヤ152aに連結されるプラネタリーキャリヤ152と、ピニオンギヤ152aのさらに外周に設けられたリング状のリングギヤ153とから成る。
ここでは、図2に示すように、プーリ回転軸111はプラネタリーキャリヤ152に連結され、モータ回転軸121(実体としてはロータ部120a)はサンギヤ151に連結され、圧縮機回転軸131はリングギヤ153に連結されるようにしている。尚、サンギヤ151は、軸受け114によってプーリ回転軸111に対して独立して回転可能に支持されている。
そして、プーリ回転軸111のハブ172と遊星歯車150(プラネタリーキャリヤ152)との間には、外周側がフロントハウジング141に固定された一方向クラッチ180が設けられている。一方向クラッチ180は、プーリ回転軸111のプーリ回転方向の回転駆動を許容し、その逆回転方向に対しては噛み合いにより回転駆動を阻止する。
一方、図1に戻って、制御装置160は、A/C要求信号、エンジン回転数信号、環境情報信号(乗員の設定する設定温度信号、内気温度信号、外気温度信号)および蒸発器温度センサ231からの蒸発器後方空気温度(Te)信号等が入力されて、これらの信号に基づいて上記モータ120の作動および電磁クラッチ170の断続を制御するものとしている。
具体的には、バッテリ20からの電力を可変して、モータ120の作動回転数を可変させる。また、電磁クラッチ170のコイル171への通電をON−OFFすることで、プーリ110とプーリ回転軸111間の断続を行う。
また、制御装置160は、図4に示す制御特性を予め記憶しており、冷凍サイクル装置200に必要とされる冷房能力を満たす圧縮機130の冷媒吐出量を決定し(図4(a))、この冷媒吐出量を確保するための圧縮機130の回転数(以下、圧縮機回転数Nc)を決定する(図4(b))。
尚、ここでは冷凍サイクル装置200の必要冷房能力は、環境情報信号(設定温度信号、内気温度信号、外気温度信号)から予め定めた演算式によって算出される目標蒸発器温度(目標空気温度)Teoと蒸発器後方空気温度(実際の空気温度)Teとの差として得られるものとしている(必要冷房能力=Te−Teo)。必要冷房能力が増加するに従って、冷媒吐出量は増加する。
また、冷媒吐出量は圧縮機130の1回転当りの吐出容量に圧縮機回転数Ncを乗じて得られる時間当たりの吐出量であり、圧縮機回転数Ncが増加するに従って冷媒吐出量も増加する。
更には、図5に示す遊星歯車150における共線図に基づいて、プーリ110の回転数(以下、プーリ回転数Np)と圧縮機回転数Ncとからモータ120の回転数(以下、モータ回転数Nm)を決定する。尚、共線図に基づく詳細作動については後述する。
次に、上記構成に基づく作動について図5に示す共線図を用いて説明する。
本発明におけるハイブリッドコンプレッサ101は、プーリ110の回転駆動力によって圧縮機130が作動される中で、モータ回転数Nmを制御装置160によって調整することによって、遊星歯車150を介して、圧縮機回転数Ncをプーリ回転数Npに対して増減させるようにしている。
尚、図5に示す共線図は、遊星歯車150にそれぞれ連結されたプーリ110、モータ120、圧縮機130の回転数の関係を示すものである。周知のように横軸に各ギヤ、キャリヤ(左からサンギヤ151、プラネタリーキャリヤ152、リングギヤ153)の座標位置が示され、各座標位置には、上記したようにそれぞれのギヤ、キャリヤ151、152、153に連結されるモータ120、プーリ110、圧縮機130が対応している。
また、横軸座標の間隔は、プラネタリーキャリヤ152とリングギヤ153間のギヤ比λ1、サンギヤ151とリングギヤ153間のギヤ比λ2によって決定される。そして、縦軸には、各ギヤ、キャリヤ151、152、153の回転数が示され、各回転数は3者が直線で結ばれる関係となる。
制御装置160は、エンジン10の回転数信号からプーリ比を用いてプーリ回転数Npを算出する。そして、冷凍サイクル装置200の必要冷房能力から必要とされる圧縮機130の吐出量を確保するための圧縮機回転数Ncを決定する(上記した図4(a)(b))。そして、共線図上においてプーリ回転数Npと圧縮機回転数Ncとから直線で結ばれるモータ回転数Nmを決定し、その回転数(Nm)でモータ120を作動させる。
まず、最も圧縮機能力が必要とされるクールダウン時においては、電磁クラッチ170はONされ、プーリ110の駆動力はプーリ回転軸111から遊星歯車150を介して圧縮機回転軸131に伝達され、圧縮機130は作動される。(一方向クラッチ180は空転する。)この時、図5(ア)に示すように、モータ120をプーリ110の回転方向とは逆回転方向に作動させることにより、圧縮機回転数Ncをプーリ回転数Npよりも高くして吐出量を増大させる。尚、モータ回転数Nmを上げるように作動させてやると、圧縮機回転数Ncは上昇する。
クールダウンの後の通常冷房時においては、電磁クラッチ170をONの状態として主にプーリ110の駆動力でモータ120および圧縮機130を作動させる。(一方向クラッチ180は空転する。)この時、モータ120と圧縮機130とでは圧縮機130の方が圧縮仕事を行っている分作動トルクが大きいため、図5(イ)に示すように、プーリ回転数Npに対して、圧縮機130は低回転側となり吐出量を減少させる。一方、モータ120は、プーリ回転数Npに対して高回転側で発電機として作動することになり、バッテリ20への充電を可能とする。尚、モータ回転数Nmを下げるように作動させてやると、圧縮機回転数Ncは上昇する。
更に、エンジン10が停止された場合は、電磁クラッチ170がOFFされ、モータ120の駆動力によって圧縮機130が作動される。この時は、図5(ウ)に示すように、モータ120を逆回転方向に駆動させることで、プーリ回転軸111が同様に逆回転方向に作動しようとし、一方向クラッチ180によってロックされ、モータ120の駆動力は圧縮機130に伝達される。ここではモータ回転数Nmを増減することで圧縮機回転数Ncは増減する。
尚、エンジン10が作動中であっても、電磁クラッチ170をOFFすることで、上記エンジン10停止時と同様にモータ120を逆回転方向に駆動させることによって、圧縮機130を作動させることができる。
また、圧縮機130の作動が不要な時は、電磁クラッチ170およびモータ120をOFFとすることで、圧縮機130を停止させる。
以上の構成および作動説明より、本発明における作用効果について説明する。まず、モータ120の回転数を調整することでプーリ回転数Npに対して圧縮機回転数Ncを増減させ、圧縮機130の吐出量を可変可能とすることができる。クールダウン時のように冷凍サイクル装置200の必要冷房能力が最大時には、圧縮機回転数Ncをプーリ回転数Npよりも上げることで吐出量を従来技術のものよりも増大できるので、予め圧縮機130の体格、吐出容量を小型に設定できる。また逆に、圧縮機回転数Ncをプーリ回転数Npよりも下げることで圧縮機130の吐出量を減少でき、クールダウン後の通常走行時における冷凍サイクル装置200の必要冷房能力に応じた対応ができる。
更に、アイドルストップによってエンジン10が停止し、プーリ110の回転数がゼロになった場合も、モータ120を作動させることで圧縮機130の作動が可能となるので、アイドルストップ時の冷房機能の継続ができる。
尚、本発明においてはモータ回転数Nmの調整によって圧縮機130の吐出量の可変が可能となることから、固定容量型の圧縮機130で充分対応が可能であり、更に安価にすることができる。
また、モータ120としては、IPMモータとしているので、従来より一般的に使用されるSPM(Surface Permanent Magnet)モータに比べ、高出力且つ高効率で圧縮機130の作動を可能とする。そして、ロータ部120aの内周側に設けたスペースに遊星歯車150を収容するようにしているので、ハイブリッドコンプレッサ101として小型なものにすることができる。
因みに、IPMモータは、SPMモータに比べて、本来のマグネットトルクに加えて、リラクタンストルクを併用できることから高出力化を可能とし、また、インダクタンスを大きくできることから鉄損を抑えて高効率化が可能となる訳である。
加えて、各回転軸111、121、131をそれぞれ遊星歯車150のプラネタリーキャリヤ152、サンギヤ151、リングギヤ153に連結するようにしているので、モータ120に対する圧縮機130の減速比を大きく取ることができ、高回転、低トルク型のモータ120での対応を可能として小型で安価にすることができる。
また、電磁クラッチ170と一方向クラッチ180とを設けるようにしているので、冷凍サイクル装置200の必要冷房能力が低く、バッテリ20の容量が十分に確保されていれば、エンジン10作動時においてもバッテリ20の電力を用いてモータ120によって圧縮機130を作動させて対応することが可能となり、エンジン10の稼働率を低減して燃費性能を向上することができる。
(その他の実施形態)
上記第1実施形態では変速機構として遊星歯車150を適用するものとして説明したが、遊星歯車150に代えて遊星ローラやディファレンシャルギヤ等としても良い。
また、遊星歯車150の各ギヤ151、153とモータ120、圧縮機130の各回転軸121、131との連結は、上記第1実施形態に限定されること無く、他の組み合わせとしても良い。
また、圧縮機130は、固定容量型のものの中でもスクロール式のものに限らず、ピストン式やスルーベーン式のもの等としても良い。尚、コスト面では固定容量型のものが好適である旨を説明したが、これに代えて可変容量型のものとしても良く、これによれば、更に吐出量の可変幅を拡大できる。
更に、対象とする車両としては、アイドルストップ車両に限らず、走行用モータを有し、走行中においても所定の走行条件に応じてエンジン10が停止されるいわゆるハイブリッド車両としても良い。
本発明を冷凍サイクル装置に適用した全体構成を示す模式図である。 図1における第1実施形態のハイブリッドコンプレッサを示す断面図である。 図2におけるA方向から見た場合の遊星歯車を示す矢視図である。 (a)は必要冷房能力に対する圧縮機吐出量を示す制御特性図、(b)は圧縮機回転数Ncに対する圧縮機吐出量を示す制御特性図である。 プーリ、圧縮機、モータの作動回転数を示す共線図である。
符号の説明
10 エンジン
20 バッテリ(電源)
100 ハイブリッドコンプレッサ装置
110 プーリ
111 プーリ回転軸
120 モータ
120a ロータ部
121 モータ回転軸
122 マグネット(永久磁石)
130 圧縮機
131 圧縮機回転軸
150 遊星歯車(変速機構)
151 サンギヤ
152 プラネタリーキャリヤ
153 リングギヤ
160 制御装置
200 冷凍サイクル装置

Claims (3)

  1. 車両のエンジン(10)によって回転駆動されるプーリ(110)と、
    電源(20)の電力を受けて回転駆動すると共に、制御装置(160)によってその回転数が制御されるモータ(120)と、
    冷凍サイクル装置(200)内の冷媒を圧縮する圧縮機(130)とを有し、
    前記プーリ(110)および前記モータ(120)の駆動力によって前記圧縮機(130)が作動されるハイブリッドコンプレッサ装置において、
    前記プーリ(110)、前記モータ(120)、前記圧縮機(130)の各回転軸(111、121、131)は、それぞれ独立して回転可能であって、前記各回転軸(111、121、131)のうち、一つの回転軸(111)から残りの他の回転軸(121、131)に対して回転数を可変して伝達する変速機構(150)に連結され、
    前記変速機構(150)は、遊星歯車(150)であり、
    前記一つの回転軸(111)は、前記プーリ(110)の回転軸(111)であって、前記遊星歯車(150)を構成するプラネタリーキャリヤ(152)に対応して連結され、前記残りの他の回転軸(121、131)は、前記遊星歯車(150)を構成するサンギヤ(151)、リングギヤ(153)のいずれかに対応して連結されており、
    前記制御装置(160)によって断続制御され、前記プーリ(110)の駆動力を前記プーリ(110)の回転軸(111)に伝達、あるいは切断する電磁クラッチ(170)と、
    前記プーリ(110)の回転軸(111)において、前記電磁クラッチ(170)および前記変速機構(150)の間に設けられて、前記プーリ(110)の回転軸(111)の回転方向の回転駆動を許容し、その逆回転方向に対する噛み合いにより、回転駆動を阻止する一方向クラッチ(180)とを有し、
    前記モータ(120)は、ロータ部(120a)の内部に永久磁石(122)が配置されるIPMモータ(120)であって、前記変速機構(150)は、前記ロータ部(120a)の内周側に収容され、
    前記制御装置(160)は、
    前記エンジン(10)が作動中の場合に、前記電磁クラッチ(170)をONにして、前記モータ(120)の回転数を調整して、前記プーリ(110)の回転数に対して、前記圧縮機(130)の回転数を増減させ、
    前記エンジン(10)が停止された場合は、前記電磁クラッチ(170)をOFFにして、前記モータ(120)を前記逆回転方向に駆動させることで、前記プーリ(110)の回転軸(111)を前記一方向クラッチ(180)によってロックさせ、前記モータ(120)の駆動力によって前記圧縮機(130)を作動させ、
    前記エンジン(10)が作動中であっても、前記エンジン(10)の稼働率を低減したい場合に、前記エンジン(10)の停止時と同様に、前記電磁クラッチ(170)をOFFにして、前記モータ(120)を前記逆回転方向に駆動させることによって前記圧縮機(130)を作動させるようにしたことを特徴とするハイブリッドコンプレッサ装置。
  2. 前記圧縮機(130)は、一回転当りの吐出容量が所定値に設定されている固定容量型圧縮機(130)としたことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッドコンプレッサ装置。
  3. 前記車両は、走行中に一時停車した時に、エンジン(10)が停止されるアイドルストップ車両、あるいは走行用モータを有し、走行条件に応じて前記エンジン(10)が停止されるハイブリッド車両であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハイブリッドコンプレッサ装置。
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