JP4070172B2 - エアゾール式ヘアフォーム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアゾール式ヘアフォームに関し、さらに詳しくは、べたつきが少なく、毛髪のまとまり性が優れ、かつその持続性が優れたエアゾール式ヘアフォームに関する。
【0002】
【従来の技術】
エアゾール式ヘアフォームは、主として毛髪をまとめ、その状態を持続させる目的で使用されている。
【0003】
このエアゾール式ヘアフォームは、従来、油性成分としてアボカド油や流動パラフィンなどの液状油を配合し、それを活性剤により可溶化または乳化することによって調製されてきたが、毛髪に塗付した時に、毛髪をまとめることができるものの、その持続性が悪いという問題があった。また、エアゾール式ヘアフォームによっては、粘度の高い油性成分を使用して毛髪のまとまりの持続性を高めたものも提案されているが、油性成分の粘度が高いため、毛髪に塗付した時に、毛髪がべたつくという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来のエアゾール式ヘアフォームにおける問題点を解決し、毛髪のまとまりの持続性を向上させ、べたつきが少なく、毛髪のまとまり性が優れ、かつその持続性が優れたエアゾール式ヘアフォームを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、原液と噴射剤を用いるエアゾール式ヘアフォームにおいて、原液中の液状油の一部または全部に代えて炭素数16以上の高級アルコールとイソノナン酸2−エチルヘキシルとミンク油を原液中に含有させてエアゾール式ヘアフォームを調製するときは、毛髪のまとまりの持続性を向上させることができ、それによって、べたつきが少なく、毛髪のまとまり性が優れ、かつその持続性が優れたエアゾール式ヘアフォームが得られることを見出し、本発明を完成するにいたった。
【0006】
すなわち、本発明のエアゾール式ヘアフォームにおいては、炭素数16以上の高級アルコールが毛髪表面に付着して、毛髪をまとめるとともに、毛髪表面からの水分の蒸発を防ぎ、毛髪のまとまり性を持続させ、イソノナン酸2−エチルヘキシルとミンク油がその毛髪のまとまりの持続性をより向上させ、かつ炭素数16以上の高級アルコールが従来使用のアボカド油などの液状油よりべたつきが少ないことを利用して、毛髪に対する優れたまとまり性を維持しながら、べたつきの少なさと毛髪のまとまりの持続性とを両立させたエアゾール式ヘアフォームが得られるようにしたのである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明において、炭素数16以上の高級アルコールとしては、例えば、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコールなどの炭素数22程度までの高級アルコールが好適なものとして挙げられ、これらはそれぞれ単独で用いることができるし、また2種以上併用することができる。そして、この炭素数16以上の高級アルコールの原液中の含有量(原液中への配合量)としては、0.01〜10重量%、特に0.5〜5重量%が好ましい。炭素数16以上の高級アルコールの原液中の含有量が上記範囲より少ない場合は、毛髪のまとまりの持続性が低下するおそれがあり、炭素数16以上の高級アルコールの原液中の含有量が上記範囲より多い場合は、べたつきが生じるおそれがある。
【0008】
本発明においては、上記炭素数16以上の高級アルコールに加えて、イソノナン酸2−エチルヘキシルとミンク油を含有させているので、毛髪のまとまりの持続性をさらに向上させることができる。このイソノナン酸2−エチルヘキシルの原液中の含有量(原液中への配合量)としては0.1〜20重量%、特に0.5〜5重量%が好ましく、また、ミンク油の原液中の含有量(原液中への配合量)としては0.1〜20重量%、特に0.5〜5重量%が好ましい。
【0009】
本発明のエアゾール式ヘアフォームの原液の調製にあたっては、従来同様にポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテルなどの乳化剤を用いて上記炭素数16以上の高級アルコールとイソノナン酸2−エチルヘキシルとミンク油を水または水を主剤とする媒体中に乳化させるのが好ましい。その際、必要に応じて、例えば、アミノ酸、多価アルコール、香料などを添加してもよい。また、本発明においては、アボカド油、流動パラフィン、スクワランなどの従来使用の液状油は特に使用する必要がないが、上記炭素数16以上の高級アルコールの効果を妨げない範囲で添加してもよい。
【0010】
本発明のエアゾール式ヘアフォームの噴射剤としては、通常、液化石油ガス(LPG)が使用される。ただし、将来、他のものも使用可能になれば、それであってもよい。そして、この噴射剤の量としては、原液との合計量中において4〜50重量%が好ましい。
【0011】
【実施例】
つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、以下の実施例などにおいて、溶液や分散液などの濃度を示す%は、基準を付記しない限り、重量%である。
【0012】
参考例1〜2および比較例1
表1に示す組成で参考例1〜2および比較例1のエアゾール式ヘアフォームの原液を調製した。各成分の配合量を示す数値の単位は重量%であり、これは以後の組成を示す表においても同様である。また、成分によっては、溶液状または分散液状で使用するものもあるが、それらの配合量も固形分(または純分)量で示している。
【0013】
【表1】
Figure 0004070172
【0014】
この原液と噴射剤としての液化石油ガスとを重量比95:5とで混合し、それをアルミニウム製のエアゾール缶に圧力4.0kg/cm2 で充填した。
【0015】
上記のように調製した参考例1〜2および比較例1のエアゾール式ヘアフォームについて、毛髪のまとまり性およびその持続性、べたつきの少なさ、重量感の少なさ、ウエーブの形状保持性を次に示すように評価した。
【0016】
試験用毛束としては、長さ15cmにカットしたパーマ毛を重さ5gに分け取り、根元に近い端部を輪ゴムで縛り、他方の端部をフリーにしたものを用意した。
【0017】
この毛束に上記参考例1〜2および比較例1のエアゾール式ヘアフォームをそれぞれゴルフボール大ずつ塗付し、上記評価結果項目について5名のパネラーに評価させた。その評価方法と評価基準は次の通りである。
【0018】
毛髪のまとまり性
エアゾール式ヘアフォーム塗付後の毛束を左右に2回振り、その後の毛束をまとまりを目視にて観察する。
【0019】
評価基準
5:毛髪がほとんど乱れずまとまっている。
4:毛髪が数本乱れているが、毛束全体としてはまとまっている。
3:中間部まではまとまっているが、毛先はまとまっていない。
2:毛束全体が乱れている。
1:毛髪がまったくバラバラで、まとまっていない。
【0020】
まとまりの持続性
エアゾール式ヘアフォーム塗付後の毛束に20回指を通し、8時間放置後の毛束のまとまりを目視にて観察する。
【0021】
評価基準
5:毛髪がほとんど乱れずまとまっている。
4:毛髪が数本乱れているが、毛束全体としてはまとまっている。
3:中間部まではまとまっているが、毛先はまとまっていない。
2:毛束全体が乱れている。
1:毛髪がまったくバラバラで、まとまっていない。
【0022】
べたつきの少なさ
エアゾール式ヘアフォーム塗付後の毛束を3本の指ではさんで一方の端部から他方の端部まで2回しごき、その際のべたつきに関する触感を次の5段階で評価する。
【0023】
評価基準
5:べたつきがまったく気にならない(指のスベリが良い)。
4:べたつきが少ない(指のスベリがそこそこ良い)。
3:べたつく(指のスベリが少し悪い)。
2:かなりべたつく(指のスベリが悪い)。
1:激しくべたつく(指がまったくすべらない)。
【0024】
重量感の少なさ
エアゾール式ヘアフォーム塗付後の毛束を握り込み、その際に感じる重量感を評価する。
【0025】
評価基準
5:かなり軽い。
4:軽い。
3:やや軽い。
2:重い。
1:かなり重い。
【0026】
ウエーブ形状の保持性
エアゾール式ヘアフォーム塗付前の毛束の長さを測定し、その値を100%として、塗付後の長さを測定・換算する。毛束はウエーブ毛で作製されているので、エアゾール式ヘアフォーム塗付後の長さが塗付前の長さと変わらないときはウエーブ形状が保持されていることを示し、エアゾール式ヘアフォーム塗付後の長さが塗付前の長さより短くなるときはウエーブの波の深さが増してウエーブ形状の保持性がより向上していることを示し、エアゾール式ヘアフォーム塗付後の長さが塗付前の長さより長くなるときはウエーブが垂れてウエーブ形状の保持性が低下したことを示す。なお、長さの変化を示す数値(%)は小数点以下を四捨五入して示す。
【0027】
評価基準
5:長さが89%以下に収縮(ウエーブの形状保持性が優れている)。
4:長さが90〜99%に収縮(ウエーブ形状の保持性がかなり良い)。
3:長さが100〜105%になる(ウエーブ形状の保持性が良い)。
2:長さが106〜120%に伸びる(ウエーブ形状の保持性が悪い)。
1:長さが121%以上に伸びる(ウエーブ形状の保持性がかなり悪い)。
【0028】
評価結果を表2に5人のパネラーの平均点で示す。なお、表2への表示にあたっては、小数点以下を四捨五入して示す。上記の評価基準からも明らかなように、いずれの評価項目においても評価値が高いほど、その性能が優れていることを示す。
【0029】
【表2】
Figure 0004070172
【0030】
表2に示す結果から明らかなように、参考例1〜2のエアゾール式ヘアフォームは、比較例1のエアゾール式ヘアフォームに比べて、まとまりの持続性が優れ、べたつきや重量感が少なく、ウエーブ形状の保持性が優れていた。
【0031】
実施例1および比較例2
表3に示す組成で実施例1および比較例2のエアゾール式ヘアフォームの原液を調製した。
【0032】
【表3】
Figure 0004070172
【0033】
上記のように調製した原液と液化石油ガスとを参考例1と同様に重量比95:5の割合で混合し、それを参考例1と同様にエアゾール缶に充填し、参考例1と同様に毛束に塗付し、塗付後の毛束について、毛髪のまとまり性、まとまりの持続性、べたつきの少なさ、重量感の少なさ、ウエーブ形状の保持性について評価した。
【0034】
試験用毛束としては、前記参考例1の場合と同様のものを用い、毛髪のまとまり性、まとまりの持続性、べたつきの少なさ、重量感の少なさ、ウエーブ形状の保持性についての評価は前記参考例1の場合と同様に行った。
【0035】
評価結果を表4に5人のパネラーの平均点で示す。なお、表4の表示にあたっては、小数点以下を四捨五入して示す。
【0036】
【表4】
Figure 0004070172
【0037】
表4に示す結果から明らかなように、実施例1のエアゾール式ヘアフォームは、比較例2のエアゾール式ヘアフォームに比べて、毛髪のまとまり性、まとまりの持続性が優れ、べたつきや重量感が少なく、しかもウエーブ形状の保持性が優れ、前記参考例1のエアゾール式ヘアフォームに比べても、毛髪のまとまり性やその持続性が優れていた。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、べたつきが少なく、毛髪のまとまり性が優れ、かつその持続性が優れたエアゾール式ヘアフォームを提供することができた。また、本発明のエアゾール式ヘアフォームは、重量感が少なく、しかもウエーブ形状の保持性が優れていた。

Claims (4)

  1. 原液と噴射剤を用いるエアゾール式ヘアフォームにおいて、原液中に炭素数16以上の高級アルコールとイソノナン酸2−エチルヘキシルとミンク油を含有することを特徴とするエアゾール式ヘアフォーム。
  2. 炭素数16以上の高級アルコールがセタノールまたはステアリルアルコールである請求項1記載のエアゾール式ヘアフォーム。
  3. 炭素数16以上の高級アルコールの原液中の含有量が0.01〜10重量%である請求項1または2記載のエアゾール式ヘアフォーム
  4. イソノナン酸2−エチルヘキシルの原液中の含有量が0.1〜20重量%で、ミンク油の原液中の含有量が0.1〜20重量%である請求項1〜3のいずれかに記載のエアゾール式ヘアフォーム。
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