JP4068902B2 - 生体電気インピーダンス測定装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体電気インピーダンスを測定するための生体電気インピーダンス測定装置に係る。
【０００２】
【従来の技術】
従来のインピーダンス測定装置は、足式で体重計を備えるものや、手式でユーザが自分の体重を手入力しなければならないものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来の足式測定装置では、体重計の載り台に電極が露出されている。測定を行うために、ユーザは、素足になる必要があった。これは、ユーザにとって面倒であった。これに対して、従来の手式測定装置は、ユーザが自分の体重を手入力する必要があった。このため、入力される体重の精度が問題であった。
【０００４】
本発明は、上述した従来技術の問題を解決するものである。本発明の目的は、足式及び手式の両方の利点をほぼ活用しつつ、ユーザが素足になる必要がなく、正確な測定を行えるようにする生体電気インピーダンス測定装置を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの観点によれば、生体電気インピーダンス測定装置は、ハウジングと、各々複数の電極を有しそして前記ハウジングの上部に含まれた棒状電極部と、操作パネルの機能を有しそして前記電極部間に配置された表示装置と、前記ハウジングの下部に含まれた体重測定装置とを備え、前記ハウジングは、前記電極に電流を供給する電流供給装置と、前記電極の電圧を測定する電圧測定装置と、前記供給された電流値及び測定された電圧値から生体電気インピーダンス値を計算する演算手段とを収容し、前記ハウジングの上部は二つの両側端部を有し、棒状電極部は前記ハウジングの両側端部に沿って配置されており、前記表示装置は、体脂肪率に基づいて選択されたダイエット食品や薬品を表示することを特徴とする。
本発明の別の観点によれば、生体電気インピーダンス測定装置は、ハウジングと、ハウジングの上部に配置された複数の電極を有する複数の棒状電極部と、操作パネルの機能を有しそして前記電極部間に配置された表示装置と、前記ハウジングの下部に含まれた体重測定装置とを備え、前記ハウジングは、前記電極に電流を供給する電流供給装置と、前記電極の電圧を測定する電圧測定装置と、前記供給された電流値及び測定された電圧値から生体電気インピーダンス値を計算する演算手段とを収容し、前記ハウジングの上部は上部表面と両側端部を備え、前記複数の棒状電極部は前記ハウジングの上部表面の上方に円形の電極部を形成しており、前記表示装置は、体脂肪率に基づいて選択されたダイエット食品や薬品を表示することを特徴とする。
本発明の一つの実施の形態によれば、前記表示装置は、店のダイエット食品や薬品の場所、価格、在庫状態をさらに表示する。
本発明の別の実施の形態によれば、前記生体電気インピーダンス測定装置は、さらにモデムを備え、ダイエット食品及び薬品が店内にない場合は、そのモデムを経てアクセスするインターネットを介して他のフランチャイズ店におけるダイエット食品及び薬品の在庫を問い合わせる。
【０００６】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、実施形態を説明すると、図１は、測定装置の斜視図である。測定装置１は、ほぼＬ字型の形状であり、その下部２ｃに体重測定装置７を組み込んでいる。測定装置は、コンビニエンスストア又はドラッグストアの棚の横、又は入口の横に設置されると想定する。体重測定装置７は、公知のものである。測定装置１の上部２ａの両側縁に棒状の電極部３及び４が配置される。この電極部３又は４は、ユーザの身体に電流を流すための電極３ａ又は４ａと、電圧を測定する電極３ｂ又は４ｂとで構成される。図２は電極部３の断面図である。電極３ａと３ｂとの間には絶縁体３ｃが介在する。電極部４は、電極部３と同じ断面を有する。更に、測定装置１の上部２ａにおいて電極部３と４との間には、タッチパネル式液晶ディスプレイ装置を含む表示兼入力装置５が設けられる。装置１の上部２ａとその下部２ｃとを結ぶ中間部２ｂは、測定結果を印刷するための印刷装置６を含む。
【０００７】
図３は、測定装置１の電気ブロック図である。右手及び左手で接触する電極３ａ及び４ａは、電流供給装置１０に接続される。電極３ｂ及び４ｂは、電圧測定装置１１に接続される。電流供給装置１０及び電圧測定装置１１は、制御装置１２に接続される。制御装置１２は、マイクロコンピュータを含む。種々のデータ項目が記憶される記憶装置１３が制御装置１２に接続される。図１に示す表示兼入力装置５は、電気回路の形態では入力装置１５と表示装置１６を合体したものである。表示兼入力装置５は、入力装置１５及び表示装置１６を制御する入出力制御装置１７を介して制御装置１２に接続される。電源１４は、制御装置１２や他の装置に電力を供給する。モデム８を経てインターネットにアクセスするときには、インターネットで得られる情報を表示装置１６に表示することができる。
【０００８】
測定装置１で行われる動作を、図４のフローチャートと、スクリーン像を示す図５及び６を参照して以下に説明する。先ず、測定装置１の電源スイッチ９がオンにされる。ステップＳ１において、全ての電気装置が初期化される。ステップＳ２において、着衣量入力モードに進み、図５Ａに示すスクリーン像が現れる。このモードでは、ユーザに自分の着衣の重量を入力するよう促すメッセージと、着衣の重量を入力するのに使用される入力キーボードとが表示装置１６に表示される。被験者であるユーザは、入力キーボードの数値キーを使用して自分の着衣の重量を入力する。例えば、表示装置のスクリーンに指でタッチすることにより１．２ｋｇの重量が入力される。次いで、図５Ｂに示すスクリーン像が現れる。「進む」のキーを押すと、ステップＳ３へ進む。間違った値が入力された場合には、「消去」キーを使用して、入力された値を削除する。さもなければ、「Ｂａｃｋ」キーを使用して、入力した数字を１つづつ削除し、正しい値を入力することもできる。
【０００９】
ステップ３は、体重を測定するモードを呼び出すステップである。図５Ｃに示すように、ユーザは、体重測定装置７の載り台７ａに載るように促される。ステップ２で入力された着衣の重量が負の符号と共に現れ、測定された体重値から着衣の重量が差し引かれる。ユーザが載り台７ａに載ると、自分の体重が体重測定装置７で測定される。体重を表わす数字は、図５Ｄに示すように表示される。ステップ４に進むようにユーザを促すメッセージも表示される。このとき「進む」キーを押すと、図５Ｅに示すように、体格及び性別を入力することができる。例えば、「スタンダードの男」を押し、そして「進む」キーを押す。次いで、ステップＳ５へ進む。ステップＳ５では、年齢が入力される。図５Ｆに示すように、数値キーを使用してユーザの年齢を入力し、そして「進む」キーを押す。次いで、ステップＳ６へ進む。ステップＳ６では、身長が入力される。図６Ａに示すように、ユーザは、数値キーを使用して、自分の身長を入力し、そして「進む」キーを押す。次いで、ステップＳ７へ進む。ステップＳ３ないしステップＳ６で測定又は入力されたユーザデータが表示装置１６に表示される（図６Ｂ）。このとき、「戻る」キー又は「中止」キーを押すと、ステップＳ２に戻る。入力及び測定が再スタートされる。「開始」キーを押すと、ステップＳ９へ進む。これにより、ユーザの両手間に流れる電流に対する生体電気インピーダンスの測定が開始される。
【００１０】
ステップＳ９では、ユーザは、自分の左手の親指を電極３ａに接触する。そして、左手の手の平、人差し指、中指及び薬指を電極３ｂに接触する。ユーザの右手の指も同様に配置する。電極３ａ及び４ａの巾が適切に決定されたときには、ユーザが装置１の前面に向かって、無意識に、電極部３を左手でそして電極部４を右手で握ると、ユーザの指は上述したように電極に接触する。更に、電極部は棒状であって縦方向に配置されるので、身長差による姿勢の変化によって生じるエラーを最小限に抑えることができる。その後、制御装置１３は、電極３ａ及び４ａに交流電流を供給するように電流供給装置１０に命令する。電圧測定装置１１は、電極３ｂ及び４ｂの電圧を測定する。制御装置１３は、供給された電流値及び測定された電圧値から生体電気インピーダンスを計算する。
【００１１】
ステップＳ１０では、体重及び体脂肪率が図７に示すように表示される。このとき「印刷」キーを押すと（ステップＳ１１）、印刷装置６がステップＳ１２において印刷を行う。「印刷」キーが押されないと、ステップＳ２へ戻る。
本測定装置は、体脂肪率に基づいて選択されるダイエット食品や薬品を紹介するアドバイス機能を有する。更に、店内におけるそのダイエット食品及び薬品の場所、その価格及びその在庫状態も紹介できる。商品の在庫が店内にない場合には、モデムを経てアクセスされるインターネットを介して他のフランチャイズ店におけるそのダイエット食品及び薬品の在庫を問合せすることもできる。
【００１２】
更に、モデムによりインターネットを介してスポーツクラブ等に設置されたサーバーにアクセスすることもできる。従って、体脂肪率に基づいてスポーツクラブやエステティッククラブを選択して紹介することもできる。
各個人に関する測定値を、測定装置に接続された記憶装置１３や、インターネットに接続されたサーバーに記憶し、各測定値の時系列変化を表示することもできる。測定値を、インターネットに接続されたサーバーに記憶する場合には、各測定値の時系列変化を、いずれのフランチャイズ店に設置された測定装置に表示することもできる。
【００１３】
次いで、本発明による生体電気インピーダンス測定装置の第２実施形態を説明する。図８は、本発明による生体電気インピーダンス測定装置の第２実施形態の外部構成を示す斜視図である。図８において、図１と同じ機能を果たす要素は、同じ参照番号で示されている。測定装置２１は、図８に示すように、第１実施形態に使用された電極部３及び４に代わって電極部２３及び２４を有する。これら電極部２３及び２４は、それらの間に絶縁体２５を介在して接続され、従って、ほぼ円形の電極部２２を形成している。電極部２３の断面は、第１の実施形態に使用された電極部３と同じである。電極部２３は、電極２３ａ及び２３ｂと、絶縁体２３ｃとで構成される。電極部は、円形であるから、身長差や肩幅差のあるユーザに対応することができる。他の外部要素及び内部要素は、第１実施形態と同じである。この第２実施形態で行われる測定手順及び動作は、第１実施形態と一般的に同じである。
【００１４】
次に、本発明による生体電気インピーダンス測定装置の第３実施形態を説明する。図９は、本発明による生体電気インピーダンス測定装置の第２実施形態の外部構成を示す斜視図である。図９において、図１と同じ機能を果たす要素は、同じ参照番号で示されている。測定装置３１は、第１実施形態の電極部３及び４に代わって電極部３３及び３４を有する。これら電極部３３及び３４は、それらの間に絶縁体３５を介在して接続され、従って、水平のロッド状電極部３２を形成する。電極部３３は、パイプ３３ｄを経て制御パネル３６に接続される。パイプ３３ｄと制御パネル３６との間の接合部には、ラチェット（図示せず）が形成され、パイプ３３ｄは、接合部を支点として枢着回転することができる。ラチェットは、パイプ３３ｄを上方に枢着回転できるが、下方には枢着回転できない。ラチェットを外すと、パイプ３３ｄは、下方に枢着回転する。電極部が水平の棒状であるので、肩幅が極端に広いか又は狭いユーザに対応することができる。
【００１５】
他の外部要素及び内部要素は、第１実施形態に使用されたものと同じである。この第３実施形態で行われる測定手順及び動作は、第１実施形態と一般的に同じである。
【発明の効果】
本発明によれば、体重測定装置が組み込まれ、そして両手間に流れる電流に対する生体電気インピーダンスが測定される。それ故、ユーザは、素足になる必要がなく、高い精度で生体電気インピーダンスを測定することができる。又、電極は棒状で縦方向に配置されるので、身長差による姿勢の変化によって生じるエラーを最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】測定装置の斜視図である。
【図２】棒状電極部の構造を示す図である。
【図３】測定装置の電気ブロック図である。
【図４】測定装置がたどる制御シーケンスを示すフローチャートである。
【図５Ａ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図５Ｂ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図５Ｃ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図５Ｄ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図５Ｅ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図５Ｆ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図６Ａ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図６Ｂ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図７】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図８】異なる形状の電極を有する別の実施形態を示す図である。
【図９】異なる形状の電極を有する更に別の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
１ 測定装置
２ ハウジング
３、４ 電極部
３ａ、３ｂ、４ａ、４ｂ 電極
５ 表示兼入力装置
６ 印刷装置
７ 体重測定装置
８ モデム
９ 電源スイッチ
１０ 電流供給装置
１１ 電圧測定装置
１２ 制御装置
１３ 記憶装置
１４ 電源装置
１５ 入力装置
１６ 表示装置
１７ 入出力制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体電気インピーダンスを測定するための生体電気インピーダンス測定装置に係る。
【０００２】
【従来の技術】
従来のインピーダンス測定装置は、足式で体重計を備えるものや、手式でユーザが自分の体重を手入力しなければならないものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来の足式測定装置では、体重計の載り台に電極が露出されている。測定を行うために、ユーザは、素足になる必要があった。これは、ユーザにとって面倒であった。これに対して、従来の手式測定装置は、ユーザが自分の体重を手入力する必要があった。このため、入力される体重の精度が問題であった。
【０００４】
本発明は、上述した従来技術の問題を解決するものである。本発明の目的は、足式及び手式の両方の利点をほぼ活用しつつ、ユーザが素足になる必要がなく、正確な測定を行えるようにする生体電気インピーダンス測定装置を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの観点によれば、生体電気インピーダンス測定装置は、ハウジングと、各々複数の電極を有しそして前記ハウジングの上部に含まれた棒状電極部と、操作パネルの機能を有しそして前記電極部間に配置された表示装置と、前記ハウジングの下部に含まれた体重測定装置とを備え、前記ハウジングは、前記電極に電流を供給する電流供給装置と、前記電極の電圧を測定する電圧測定装置と、前記供給された電流値及び測定された電圧値から生体電気インピーダンス値を計算する演算手段とを収容し、前記ハウジングの上部は二つの両側端部を有し、棒状電極部は前記ハウジングの両側端部に沿って配置されており、前記表示装置は、体脂肪率に基づいて選択されたダイエット食品や薬品を表示することを特徴とする。
本発明の別の観点によれば、生体電気インピーダンス測定装置は、ハウジングと、ハウジングの上部に配置された複数の電極を有する複数の棒状電極部と、操作パネルの機能を有しそして前記電極部間に配置された表示装置と、前記ハウジングの下部に含まれた体重測定装置とを備え、前記ハウジングは、前記電極に電流を供給する電流供給装置と、前記電極の電圧を測定する電圧測定装置と、前記供給された電流値及び測定された電圧値から生体電気インピーダンス値を計算する演算手段とを収容し、前記ハウジングの上部は上部表面と両側端部を備え、前記複数の棒状電極部は前記ハウジングの上部表面の上方に円形の電極部を形成しており、前記表示装置は、体脂肪率に基づいて選択されたダイエット食品や薬品を表示することを特徴とする。
本発明の一つの実施の形態によれば、前記表示装置は、店のダイエット食品や薬品の場所、価格、在庫状態をさらに表示する。
本発明の別の実施の形態によれば、前記生体電気インピーダンス測定装置は、さらにモデムを備え、ダイエット食品及び薬品が店内にない場合は、そのモデムを経てアクセスするインターネットを介して他のフランチャイズ店におけるダイエット食品及び薬品の在庫を問い合わせる。
【０００６】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、実施形態を説明すると、図１は、測定装置の斜視図である。測定装置１は、ほぼＬ字型の形状であり、その下部２ｃに体重測定装置７を組み込んでいる。測定装置は、コンビニエンスストア又はドラッグストアの棚の横、又は入口の横に設置されると想定する。体重測定装置７は、公知のものである。測定装置１の上部２ａの両側縁に棒状の電極部３及び４が配置される。この電極部３又は４は、ユーザの身体に電流を流すための電極３ａ又は４ａと、電圧を測定する電極３ｂ又は４ｂとで構成される。図２は電極部３の断面図である。電極３ａと３ｂとの間には絶縁体３ｃが介在する。電極部４は、電極部３と同じ断面を有する。更に、測定装置１の上部２ａにおいて電極部３と４との間には、タッチパネル式液晶ディスプレイ装置を含む表示兼入力装置５が設けられる。装置１の上部２ａとその下部２ｃとを結ぶ中間部２ｂは、測定結果を印刷するための印刷装置６を含む。
【０００７】
図３は、測定装置１の電気ブロック図である。右手及び左手で接触する電極３ａ及び４ａは、電流供給装置１０に接続される。電極３ｂ及び４ｂは、電圧測定装置１１に接続される。電流供給装置１０及び電圧測定装置１１は、制御装置１２に接続される。制御装置１２は、マイクロコンピュータを含む。種々のデータ項目が記憶される記憶装置１３が制御装置１２に接続される。図１に示す表示兼入力装置５は、電気回路の形態では入力装置１５と表示装置１６を合体したものである。表示兼入力装置５は、入力装置１５及び表示装置１６を制御する入出力制御装置１７を介して制御装置１２に接続される。電源１４は、制御装置１２や他の装置に電力を供給する。モデム８を経てインターネットにアクセスするときには、インターネットで得られる情報を表示装置１６に表示することができる。
【０００８】
測定装置１で行われる動作を、図４のフローチャートと、スクリーン像を示す図５及び６を参照して以下に説明する。先ず、測定装置１の電源スイッチ９がオンにされる。ステップＳ１において、全ての電気装置が初期化される。ステップＳ２において、着衣量入力モードに進み、図５Ａに示すスクリーン像が現れる。このモードでは、ユーザに自分の着衣の重量を入力するよう促すメッセージと、着衣の重量を入力するのに使用される入力キーボードとが表示装置１６に表示される。被験者であるユーザは、入力キーボードの数値キーを使用して自分の着衣の重量を入力する。例えば、表示装置のスクリーンに指でタッチすることにより１．２ｋｇの重量が入力される。次いで、図５Ｂに示すスクリーン像が現れる。「進む」のキーを押すと、ステップＳ３へ進む。間違った値が入力された場合には、「消去」キーを使用して、入力された値を削除する。さもなければ、「Ｂａｃｋ」キーを使用して、入力した数字を１つづつ削除し、正しい値を入力することもできる。
【０００９】
ステップ３は、体重を測定するモードを呼び出すステップである。図５Ｃに示すように、ユーザは、体重測定装置７の載り台７ａに載るように促される。ステップ２で入力された着衣の重量が負の符号と共に現れ、測定された体重値から着衣の重量が差し引かれる。ユーザが載り台７ａに載ると、自分の体重が体重測定装置７で測定される。体重を表わす数字は、図５Ｄに示すように表示される。ステップ４に進むようにユーザを促すメッセージも表示される。このとき「進む」キーを押すと、図５Ｅに示すように、体格及び性別を入力することができる。例えば、「スタンダードの男」を押し、そして「進む」キーを押す。次いで、ステップＳ５へ進む。ステップＳ５では、年齢が入力される。図５Ｆに示すように、数値キーを使用してユーザの年齢を入力し、そして「進む」キーを押す。次いで、ステップＳ６へ進む。ステップＳ６では、身長が入力される。図６Ａに示すように、ユーザは、数値キーを使用して、自分の身長を入力し、そして「進む」キーを押す。次いで、ステップＳ７へ進む。ステップＳ３ないしステップＳ６で測定又は入力されたユーザデータが表示装置１６に表示される（図６Ｂ）。このとき、「戻る」キー又は「中止」キーを押すと、ステップＳ２に戻る。入力及び測定が再スタートされる。「開始」キーを押すと、ステップＳ９へ進む。これにより、ユーザの両手間に流れる電流に対する生体電気インピーダンスの測定が開始される。
【００１０】
ステップＳ９では、ユーザは、自分の左手の親指を電極３ａに接触する。そして、左手の手の平、人差し指、中指及び薬指を電極３ｂに接触する。ユーザの右手の指も同様に配置する。電極３ａ及び４ａの巾が適切に決定されたときには、ユーザが装置１の前面に向かって、無意識に、電極部３を左手でそして電極部４を右手で握ると、ユーザの指は上述したように電極に接触する。更に、電極部は棒状であって縦方向に配置されるので、身長差による姿勢の変化によって生じるエラーを最小限に抑えることができる。その後、制御装置１３は、電極３ａ及び４ａに交流電流を供給するように電流供給装置１０に命令する。電圧測定装置１１は、電極３ｂ及び４ｂの電圧を測定する。制御装置１３は、供給された電流値及び測定された電圧値から生体電気インピーダンスを計算する。
【００１１】
ステップＳ１０では、体重及び体脂肪率が図７に示すように表示される。このとき「印刷」キーを押すと（ステップＳ１１）、印刷装置６がステップＳ１２において印刷を行う。「印刷」キーが押されないと、ステップＳ２へ戻る。
本測定装置は、体脂肪率に基づいて選択されるダイエット食品や薬品を紹介するアドバイス機能を有する。更に、店内におけるそのダイエット食品及び薬品の場所、その価格及びその在庫状態も紹介できる。商品の在庫が店内にない場合には、モデムを経てアクセスされるインターネットを介して他のフランチャイズ店におけるそのダイエット食品及び薬品の在庫を問合せすることもできる。
【００１２】
更に、モデムによりインターネットを介してスポーツクラブ等に設置されたサーバーにアクセスすることもできる。従って、体脂肪率に基づいてスポーツクラブやエステティッククラブを選択して紹介することもできる。
各個人に関する測定値を、測定装置に接続された記憶装置１３や、インターネットに接続されたサーバーに記憶し、各測定値の時系列変化を表示することもできる。測定値を、インターネットに接続されたサーバーに記憶する場合には、各測定値の時系列変化を、いずれのフランチャイズ店に設置された測定装置に表示することもできる。
【００１３】
次いで、本発明による生体電気インピーダンス測定装置の第２実施形態を説明する。図８は、本発明による生体電気インピーダンス測定装置の第２実施形態の外部構成を示す斜視図である。図８において、図１と同じ機能を果たす要素は、同じ参照番号で示されている。測定装置２１は、図８に示すように、第１実施形態に使用された電極部３及び４に代わって電極部２３及び２４を有する。これら電極部２３及び２４は、それらの間に絶縁体２５を介在して接続され、従って、ほぼ円形の電極部２２を形成している。電極部２３の断面は、第１の実施形態に使用された電極部３と同じである。電極部２３は、電極２３ａ及び２３ｂと、絶縁体２３ｃとで構成される。電極部は、円形であるから、身長差や肩幅差のあるユーザに対応することができる。他の外部要素及び内部要素は、第１実施形態と同じである。この第２実施形態で行われる測定手順及び動作は、第１実施形態と一般的に同じである。
【００１４】
次に、本発明による生体電気インピーダンス測定装置の第３実施形態を説明する。図９は、本発明による生体電気インピーダンス測定装置の第２実施形態の外部構成を示す斜視図である。図９において、図１と同じ機能を果たす要素は、同じ参照番号で示されている。測定装置３１は、第１実施形態の電極部３及び４に代わって電極部３３及び３４を有する。これら電極部３３及び３４は、それらの間に絶縁体３５を介在して接続され、従って、水平のロッド状電極部３２を形成する。電極部３３は、パイプ３３ｄを経て制御パネル３６に接続される。パイプ３３ｄと制御パネル３６との間の接合部には、ラチェット（図示せず）が形成され、パイプ３３ｄは、接合部を支点として枢着回転することができる。ラチェットは、パイプ３３ｄを上方に枢着回転できるが、下方には枢着回転できない。ラチェットを外すと、パイプ３３ｄは、下方に枢着回転する。電極部が水平の棒状であるので、肩幅が極端に広いか又は狭いユーザに対応することができる。
【００１５】
他の外部要素及び内部要素は、第１実施形態に使用されたものと同じである。この第３実施形態で行われる測定手順及び動作は、第１実施形態と一般的に同じである。
【発明の効果】
本発明によれば、体重測定装置が組み込まれ、そして両手間に流れる電流に対する生体電気インピーダンスが測定される。それ故、ユーザは、素足になる必要がなく、高い精度で生体電気インピーダンスを測定することができる。又、電極は棒状で縦方向に配置されるので、身長差による姿勢の変化によって生じるエラーを最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】測定装置の斜視図である。
【図２】棒状電極部の構造を示す図である。
【図３】測定装置の電気ブロック図である。
【図４】測定装置がたどる制御シーケンスを示すフローチャートである。
【図５Ａ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図５Ｂ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図５Ｃ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図５Ｄ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図５Ｅ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図５Ｆ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図６Ａ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図６Ｂ】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図７】表示装置の表示スクリーンに表示されるスクリーン映像を示す図である。
【図８】異なる形状の電極を有する別の実施形態を示す図である。
【図９】異なる形状の電極を有する更に別の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
１ 測定装置
２ ハウジング
３、４ 電極部
３ａ、３ｂ、４ａ、４ｂ 電極
５ 表示兼入力装置
６ 印刷装置
７ 体重測定装置
８ モデム
９ 電源スイッチ
１０ 電流供給装置
１１ 電圧測定装置
１２ 制御装置
１３ 記憶装置
１４ 電源装置
１５ 入力装置
１６ 表示装置
１７ 入出力制御装置
Claims (6)
- ハウジングと、
各々複数の電極を有しそして前記ハウジングの上部に含まれた棒状電極部と、
操作パネルの機能を有しそして前記電極部間に配置された表示装置と、
前記ハウジングの下部に含まれた体重測定装置とを備え、前記ハウジングは、
前記電極に電流を供給する電流供給装置と、
前記電極の電圧を測定する電圧測定装置と、
前記供給された電流値及び測定された電圧値から生体電気インピーダンス値を計算する演算手段と
を収容し、
前記ハウジングの上部は二つの両側端部を有し、棒状電極部は前記ハウジングの両側端部に沿って配置されており、前記表示装置は、体脂肪率に基づいて選択されたダイエット食品や薬品を表示することを特徴とする生体電気インピーダンス測定装置。 - 前記表示装置は、店のダイエット食品や薬品の場所、価格、在庫状態をさらに表示する請求項１に記載の生体電気インピーダンス測定装置。
- さらにモデムを備え、ダイエット食品及び薬品が店内にない場合は、そのモデムを経てアクセスするインターネットを介して他のフランチャイズ店におけるダイエット食品及び薬品の在庫を問い合わせる請求項１に記載の生体電気インピーダンス測定装置。
- ハウジングと、ハウジングの上部に配置された複数の電極を有する複数の棒状電極部と、操作パネルの機能を有しそして前記電極部間に配置された表示装置と、前記ハウジングの下部に含まれた体重測定装置とを備え、前記ハウジングは、
前記電極に電流を供給する電流供給装置と、
前記電極の電圧を測定する電圧測定装置と、
前記供給された電流値及び測定された電圧値から生体電気インピーダンス値を計算する演算手段と
を収容し、
前記ハウジングの上部は上部表面と両側端部を備え、前記複数の棒状電極部は前記ハウジングの上部表面の上方に円形の電極部を形成しており、前記表示装置は、体脂肪率に基づいて選択されたダイエット食品や薬品を表示することを特徴とする生体電気インピーダンス測定装置。 - 前記表示装置は、店のダイエット食品や薬品の場所、価格、在庫状態をさらに表示する請求項４に記載の生体電気インピーダンス測定装置。
- さらにモデムを備え、ダイエット食品及び薬品が店内にない場合は、そのモデムを経てアクセスするインターネットを介して他のフランチャイズ店におけるダイエット食品及び薬品の在庫を問い合わせる請求項４に記載の生体電気インピーダンス測定装置。
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