JP4066649B2 - 壁付照明器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カバーの下面にセンサを臨ませる壁付照明器具に関する発明であって、詳しくは照明器具の外観を損なうことなくカバーの器具本体への着脱を容易にする技術に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来から、点灯装置2や光源3を備えた器具本体1を天井近傍の壁面4に取り付け、この器具本体1を縦断面略コ字状のカバー5で覆った壁付照明器具には、図5に示すように、器具本体1の下面にセンサ6’が下方に向けて設けられると共に、カバー5の下面には上記センサ6’を位置させる挿通孔7’が設けられたものがある。この壁付照明器具においてカバー5を器具本体1に取り付けるにあたっては、カバー5が縦断面略コ字状に形成されているため、カバー5を器具本体1の下方から上方にスライドさせて行うとカバー5の上面部分が器具本体1に引っ掛かってしまい、同様にカバー5を器具本体1の上方から下方にスライドさせて行うとカバー5の下面部分が器具本体1に引っ掛かってしまうことから、この例ではカバー5を器具本体1に斜め上方からスライドさせて行わせている(矢印D)。しかしながら、天井近傍の壁面4に設置した壁付照明器具では、上述したカバー5を斜め上方から器具本体1にスライドして取り付ける施工作業はスペースが無くて行いにくいものであり、また施工者に無理な体勢での作業を強いることになるため、好ましいものではなかった。
【0003】
また、カバー5を斜め上方から器具本体1にスライドさせる施工作業によってカバー5を器具本体1へ取り付ける際には、センサ6’を挿通孔7’に位置させるように行われなければならないものであり、すなわち挿通孔7’はセンサ6’をスライドさせて導入すると共に所定位置に位置できるようにしなければならないことから、カバー5の下面の壁面側端部を切り欠いて形成されている。しかしながら、天井近傍の壁面4に設置した壁付照明器具はカバー5の下面の外観がそのまま壁付照明器具の外観を形成するため、切り欠き状の挿通孔7’が壁付照明器具の外観に現れてしまい、壁付照明器具の外観としては悪いものであり、好ましいものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、センサ6’を挿通孔7’に位置させつつ器具本体1の下側からカバー5を器具本体1に覆わせるような施工を行うと共に、挿通孔7’を孔形状に形成して壁付照明器具の外観を向上させることを考えるに至った。上記器具本体1の下側から縦断面コ字状のカバー5を覆わせる施工作業は、具体的にはカバー5の下面の壁面側端部を器具本体1の下部に位置させ、そしてこのカバー5の下面の壁面側端部を回動中心にしてカバー5を上方に回動させ、器具本体1の下方からカバー5を覆い被せるといった施工作業である(図3参照)。しかしながら、器具本体1から下方に向けて設けたセンサ6’はカバー5の回動方向にずれた方向を向いて設けられていることから、カバー5の孔状の挿通孔(図視せず)の開口面積には挿通孔内のセンサ6’の設置面積以外にセンサ6’が挿通孔内で回動するのに必要な面積を設けねばならないものであり、しかして挿通孔はセンサ6’に比べて大きく形成しなければならず、挿通孔内には設置したセンサ6’以外の部分に隙間を生じさせてしまい、上記隙間からはカバー5の内部が見えてしまうことから、壁付照明器具の外観は悪化してしてしまうのであった。このように、器具本体1の下方からカバー5を覆い被せる施工作業と壁付照明器具の外観の向上とを同時に得ることはできないのが現状であった。
【0005】
本発明は、その目的とするところは、センサの検知範囲を特定すると共に、照明器具の外観を損なうことなくカバーの器具本体への着脱を容易に行うことができる壁付照明器具を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る壁付照明器具は、点灯装置2や光源3を備えた器具本体1を壁面4に取り付け、この器具本体1を縦断面略コ字状のカバー5で覆った壁付照明器具において、カバー5を、器具本体1の上方を覆うカバー上面5aと、器具本体1の前方を覆うカバー前面5bと、器具本体1の下方を覆うカバー下面5cとで構成し、人の存在の有無を検知して点灯装置2を通じて光源3を発光させるセンサ6を器具本体1の下面に下方且つ壁面側に向けて設け、カバー上面5aの壁面側端部に回動止め部13を設けると共に、カバー下面5cの壁面側端部に回動中心部14を設けて、器具本体1の下部に合わせた回動中心部14を中心にしてカバー5を上方に回動させて回動止め部13を器具本体1の上部に当てた状態でカバー5を器具本体1に取り付け、カバー下面5cにセンサ6の設置面積と同じ開口面積の挿通孔7を設けてこの挿通孔7にセンサ6を位置したことを特徴とする。これにより、下方且つ壁面側に向けて設けたセンサ6にあっては構造的にセンサ6の検知範囲を特定することができるものであり、更に、カバー下面5cの壁面側端部(回動中心部14)を器具本体1の下部に位置させると共に上記カバー下面5cの壁面側端部(回動中心部14)を回動中心にして上方にカバー5を回動させ、下方から覆い被せるようにカバー5を器具本体1に取り付けるときには、下方且つ壁面側に向けて設けたセンサ6がカバー5の上方への回動方向と同一方向を向くものであるから、カバー5の回動に伴ってセンサ6を挿通孔7に貫通させるように位置させることができ、カバー5の器具本体1への着脱が滞りなく容易に行えるものであり、同時に、挿通孔7の開口面積においてカバー5の回動時にセンサ6を挿通孔7内で回動させるのに必要な面積がいらない、つまり挿通孔7の開口面積が挿通孔7内のセンサ6の設置面積だけで済むようにでき、カバー5を器具本体1に取り付けた状態で挿通孔7にセンサ6をぴったり位置させることができるので、センサ6が挿通孔7に隙間無くすっきりと収納されて照明器具の外観が向上するものである。
【0007】
また、上記センサ6は器具本体1に設けた弾性変形可能な取り付け部に装着したことも好ましい。これによると、カバー5の下面の壁面側端部を器具本体1の下部に位置させると共に上記カバー5の下面の壁面側端部を回動中心にして上方に回動させ、下方から覆い被せるようにカバー5を器具本体1に取り付けたときに、回動するカバー5にセンサ6が当ってしまっても、その衝撃を弾性変形可能な取り付け部で吸収させることができることから、センサ6の破損等を防止できると共に、弾性変形した取り付け部の弾性反力によってセンサ6を挿通孔7に嵌め込ませることも行い得ることから、カバー5の器具本体1への取り付け施工性の向上も図ることができるのである。
【0008】
また、上記センサ6と器具本体1との間に位置決め調節機構を介装したことも好ましい。これによると、位置決め調節機構で挿通孔7に対するセンサ6の位置調整を行うことができ、カバー5の器具本体1への取り付けを更に容易に行わせることができるのである。
【0009】
また、上記センサ6は赤外線検知センサであることが好ましい。これによると、壁付照明器具の低コスト化を図ることができるのである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0011】
図1乃至図3に本発明の実施の形態の例を示す。図2には壁付照明器具の分解斜視図を示すが、この壁付照明器具は、点灯装置2やセンサ6や光源3を設置して壁面4に沿わせて取り付ける器具本体1と、器具本体1と光源3との間に配置して光源3が後方に発した光をも前方に反射させるようにした反射板8と、器具本体1の上下及び前方を覆うような縦断面略コ字状のカバー5とで構成される装置である。そしてこの壁付照明器具は、天井付近の壁面4、つまり壁面4の上方部分に設置され、センサ6で人の存在の有無を検知して点灯装置2を通じて光源3を発光させるといった機能を有した装置である。以下、詳述する。
【0012】
器具本体1は、壁面4に沿わせる底片1aと、上記底片1aの上端を前方に屈曲させて形成した上片1bと、上記底片1aの下端を前方に屈曲させて形成した下片1cとからなる左右方向に長いチャンネル材で構成されている。そして、この器具本体1の底片1aの左右端部には、器具本体1の前方位置に光源3を支持すると共に上記光源3に通電させる端子を備えた光源支持具9がそれぞれ設けられており、また器具本体1の底片1aの左右方向における略中央部には、センサ6が弾性変形可能な取り付け部を介して下方且つ壁面側に向くように設置されている。ここで、光源3は左右両端に端子を備えた直管蛍光灯で構成されており、また、取り付け部は底片1aの下部位置から前方且つ斜め下方に傾けて突出した上下方向に弾性変形可能な金属製の板片10で構成されている。そして、上記板片10の突出先端部分の下面にセンサ6を設置することで、センサ6は壁面4の前方位置に配置された光源3の下方位置で下方且つ壁面側に向くように設置されている。なお、このセンサ6は人感センサであって具体的に本例では赤外線検知センサで構成されている。
【0013】
また反射板8は、光源3の後方位置において前方に面を形成する前面片8aと、上記前面片8aの上端から後方且つ斜め上方に突出した上面片8bと、上記前面片8aの下端から後方且つ斜め下方に突出した下面片8cとから構成された左右方向に長いチャンネル状の部材である。この反射板8は、前面片8aの長手方向の端部である左右端部を器具本体1の1対の光源支持具9にそれぞれビス止めさせ、光源3の後方位置で器具本体1を前方から覆うように取り付けられる。ここで、反射板8の上面片8b及び下面片8cには、反射板8を器具本体1に取り付けた際に器具本体1の上片1b及び下片1cの突出先端部分を当接させる段部11がそれぞれ設けられている。この段部11は、反射板8を器具本体1に取り付けた状態で、反射板8の上面片8b及び下面片8cにおける段部11より後方部分に弾性を備えさせるものなのである。また、下面片8cの左右方向の略中央部にはセンサ6を先端に設置した板片10を位置させる切欠12が形成されている。
【0014】
またカバー5は、器具本体1の上下及び前方を覆うような透光性を有した部材である。本例のカバー5は、器具本体1の上方を覆うカバー上面5aと、器具本体1の前方を覆うカバー前面5bと、器具本体1の下方を覆うカバー下面5cとで構成された左右方向に長い縦断面略コ字状の部材である。カバー上面5aの壁面側端部には、前方且つ斜め下方に折り曲げた上折曲部13aと、上記上折曲部13aの前端部分を更に下方に折り曲げた上爪部13bとからなる回動止め部13を設けており、また、カバー下面5cの壁面側端部には前方且つ斜め上方に折り曲げた下折曲部14aと、上記下折曲部14aの前端部分を更に上方に折り曲げた下爪部14bとからなる回動中心部14を設けている。この回動止め部13及び回動中心部14はそれぞれ上下且つ前後方向の弾性を備えている。また、カバー下面5cにはカバー5を器具本体1に取り付けた際にセンサ6を位置させる孔状の挿通孔7を設けてある。この挿通孔7の開口面積は挿通孔7に位置させるセンサ6の設置面積と略同じ大きさに形成されている。なお、カバー5の形状は本例では縦断面略コ字状に形成されているが、カバー5としては器具本体1の上下及び前面を覆う機能を有した形状のものであればよく、例えば縦断面円弧状に形成されたものでもよいのである。また、このカバー5の周囲にはカバー5を剛性補強する枠体15が取り付けられている。具体的にこの枠体15は、左右端部に設けた1対の側壁部15aと、上記1対の側壁部15a間を連結する桟状の上枠部15b及び下枠部15cとで構成されるものである。そして、この枠体15は、1対の側壁部15aをそれぞれカバー5の左右端部に蓋をするように連結させ、上枠部15bをカバー上面5aの壁面側端部に沿わせて連結させると共に下枠部15cをカバー下面5cの壁面側端部に沿わせて連結させるようにして、カバー5に取り付けされている。
【0015】
上述したカバー5を器具本体1に取り付けるにあたっては、従来技術で述べたように、壁付照明装置は天井付近の壁面4に設置されることから、センサ6を挿通孔7に位置させつつ器具本体1の下側からカバー5を器具本体1に覆わせるように取り付け施工を行うことが容易な施工性を確保できて好ましい。本例でも、図3に示すように、カバー5は器具本体1の下側から覆うようにして器具本体1に取り付けされるのである。具体的に、まずカバー下面5cの壁面側端部を器具本体1の下部に位置させ(矢印A)、次にこのカバー下面5cの回動中心部14を反射板8の下面片8cに合わせるようにして上記回動中心部14を回動中心にしてカバー5を上方に回動させ(矢印B)、そしてカバー5の回動止め部13を反射板8の上面片8bに合わせるように当接させて器具本体1をカバー5で覆い被し、カバー5に取り付けた枠体15の側壁部15aと光源支持具9とをビス止めし、カバー5が器具本体1に取り付けられるのである(カバー5を器具本体1に取り付けた状態は図1に示す)。
【0016】
このカバー5の回動動作の中ではカバー5の挿通孔7にセンサ6が上記挿通孔7を貫通させるように位置される。ここで、本例のセンサ6は下方且つ壁面側に向けて設けられたものであるから、センサ6はカバー5の回動方向と同一方向を向いているものであり、しかして上方に回動させたカバー5の挿通孔7にはスムーズにセンサ6の下端を位置させることができ、そしてカバー5の挿通孔7にセンサ6の下端が挿入された後にカバー5をそのまま上方に回動させても、センサ6は挿通孔7内で回動せずに上記挿通孔7を貫通する方向に位置をずらすような動作を行うのである。したがって、本例のように挿通孔7の開口面積がセンサ6の設置面積と略同じ大きさに形成されたとしても挿通孔7の縁にセンサ6を引っ掛けることなくカバー5を回動させることができ、つまりカバー5を滞りなく回動させて器具本体1に取り付けすることができるのである。更に言うと、センサ6は弾性変形可能な板片10に設置されていることから、所定位置から微妙に位置ずれした状態でカバー5を回動させた際にカバー5の挿通孔7の縁にセンサ6を当接させるようなことがあっても、その当接にかかる衝撃を弾性変形可能な板片10に吸収させることができ、センサ6にかかる衝撃を和らげることができることからセンサ6の破損の防止が図られているものであり、同時に、弾性変形した板片10の弾性反力によってセンサ6を挿通孔7に嵌め込ませることも行い得ることから、カバー5の器具本体1への取り付け施工性の向上も図られているのである。
【0017】
一方、カバー5を器具本体1から取り外す作業は、上記カバー5を器具本体1に取り付ける手順と逆の手順で行われるものであり、つまりカバー5と器具本体1とのビス止め(枠体15の側壁部15aと光源支持具9とのビス止め)を解除し、カバー下面5cの回動中心部14を回動中心としてカバー5を下方に回動させる、といった手順で行われる。このときにも、カバー5の挿通孔7に位置していたセンサ6は回動するカバー5に伴って挿通孔7から滞りなく外れるものであり、カバー5の器具本体1からの取り外しも上述したカバー5の器具本体1への取り付け同様に滞りなく行わせることができるのである。
【0018】
上述したようにセンサ6を下方且つ壁面側に向けて設けたことで、回動させるカバー5に伴って上記センサ6を挿通孔7の貫通方向にずらすようにできたことは、裏を返せば、挿通孔7の開口面積において従来必要とされていたカバー5の回動に伴うセンサ6の挿通孔7内での回動を確保するような面積を設けないで済むようにできる、つまり挿通孔7をその開口面積が挿通孔7内に位置させるセンサ6の設置面積と同程度の小さい開口面積の孔に形成することができるのであり、しかしてカバー5を器具本体1に取り付けた際には、センサ6の設置面積と同程度の小さい孔状に形成された挿通孔7にセンサ6をぴったり位置させることができるので、挿通孔7からカバー5の内部が見えてしまうことが無く、センサ6が挿通孔7に隙間無くすっきりと収納され、壁付照明器具に良好な外観を現出させることができるのである。
【0019】
また、カバー5を器具本体1に取り付けた際には、回動中心部14の下爪部14bが反射板8の下面片8cの段部11を後方に押さえるように弾接すると共に回動止め部13の上爪部13bが反射板8の上面片8bの段部11を後方に押さえるように弾接することから、器具本体1に取り付けたカバー5は反射板8を器具本体1の方向に押圧するものであり、反射板8の器具本体1への取り付け強度の向上が図られているのである。また、カバー5の回動中心部14の下折曲部14aは反射板8の下面片8cの段部11よりも後方部分に弾接され、また、カバー5の回動止め部13の上折曲部13aは反射板8の上面片8bの段部11よりも後方部分に弾接されることから、カバー5を器具本体1に回動させたときに枠体15の側壁部15aと光源支持具9とがビス止めできない程に位置がずれて配置されてしまっても、上記弾接されるカバー5の回動中心部14及び回動止め部13や反射板8の下面片8c及び上面片8bの各々の弾性によって枠体15の側壁部15aと光源支持具9との位置ズレを吸収させることができ、しかして枠体15の側壁部15aと光源支持具9とのビス止めを確実に行わせることが図られているのである。
【0020】
なお、センサ6を下方且つ壁面側に向けて設けたことは、上述したように、カバー5を器具本体1に取り付ける際に挿通孔7に滞りなくセンサ6を位置させるといった施工性の向上や、器具本体1にカバー5を取り付けたときに挿通孔7に隙間無くセンサ6を位置させるといった壁付照明装置の外観の向上に資するものではあるが、センサ6を下方且つ壁面側に向けて設けたこと自体にも意味のあるものであり、つまり器具本体1にカバー5を取り付けたときには下方且つ壁面側に向いた状態でセンサ6が挿通孔7に位置することから、構造的にセンサ6の検知範囲を壁面周辺に特定させることができるといった利点がある。従って、壁付照明器具の設置箇所により、赤外線検知センサがその検知範囲が大きくて特定されないことを理由にセンサ6として使用できなかった場合においても、本例の壁付照明器具では構造的にセンサ6の検知範囲を壁面周辺に特定させることができることから、このような場合に従来センサとして使用されていた測距センサに代えて赤外線検知センサを使用することができるのである。ここで、赤外線検知センサは測距センサに比べてコスト安であるから、センサ6として赤外線検知センサを用いた壁付照明器具はセンサ6として測距センサを用いた壁付照明器具に比べてコストが安くできるのである。しかして、下方且つ壁面側に向けたセンサ6として赤外線検知センサを用いることは、設置可能箇所を限定されないといった利点を有する壁付照明器具の低コスト化を図ることができるものなのである。
【0021】
上述した理由で、例えば、赤外線検知センサをセンサ6として用いた壁付照明装置を洗面化粧台のミラーの上部照明として使用するのが好ましいものである。つまり、従来から洗面化粧台のミラーの上部照明ではセンサ6で人を感知して光源3を点灯させることが行われていたが、照明器具から下向きに設けられたセンサ6の検知範囲は大きいものであるから、センサ6として赤外線検知センサを用いると洗面化粧台から遠い位置にいる人をも検知して光源3を点灯させてしまうといった照明装置の誤作動を引き起こしてしまうものであった。しかして従来では照明装置の誤作動を避ける為にはセンサ6として赤外線検知センサよりもコスト高ではあるが検知範囲が小さい特性を有する測距センサを用いざるを得ないものであった。従って、従来測距センサを用いざるを得なかったミラーの上部照明に本例の赤外線検知センサをセンサ6として用いた壁付照明器具を設置することは、コストをかけないでも誤作動のないミラー照明を提供できるものなのである。
【0022】
また、図4には本発明の実施の形態の他例を示す。この例はセンサ6の設置位置をずらすことを可能とする位置決め調節機構を器具本体1とセンサ6との間に介装した例である。具体的に、上記位置決め調節機構は、板片10を前端部分にセンサ6を設置した前半板部10aと器具本体1に一体にした後半板部10bとに2分割し、後半板部10bの前端部分に前半板部10aの後端部分を重ね合わせてピン結合して構成されたものである。つまり、センサ6が設置された前半板部10aは上記ピン結合した部分を回動中心にして固定された後半板部10bに対して回動自在にされているのである。しかして、前半板部10aを回動させる(矢印C)と前半板部10aの前端部分に設置したセンサ6は水平方向に位置をずらせることができるのである。これによると、上記位置決め調節機構によって挿通孔7の位置に合わせるようにセンサ6の位置調整を行うことができ、カバー5の器具本体1への取り付けを更に容易に行い得るようにできるのである。
【0023】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、点灯装置や光源を備えた器具本体を壁面に取り付け、この器具本体を縦断面略コ字状のカバーで覆った壁付照明器具において、カバーを、器具本体の上方を覆うカバー上面と、器具本体の前方を覆うカバー前面と、器具本体の下方を覆うカバー下面とで構成し、人の存在の有無を検知して点灯装置を通じて光源を発光させるセンサを器具本体の下面に下方且つ壁面側に向けて設け、カバー上面の壁面側端部に回動止め部を設けると共に、カバー下面の壁面側端部に回動中心部を設けて、器具本体の下部に合わせた回動中心部を中心にしてカバーを上方に回動させて回動止め部を器具本体の上部に当てた状態でカバーを器具本体に取り付け、カバー下面にセンサの設置面積と同じ開口面積の挿通孔を設けてこの挿通孔にセンサを位置したので、下方且つ壁面側に向けて設けたセンサにあっては構造的にセンサの検知範囲を特定することができるものであり、更に、カバー下面の壁面側端部(回動中心部)を器具本体の下部に位置させてカバー下面の壁面側端部(回動中心部)を回動中心にして上方にカバーを回動させるようにしてカバーを器具本体にその下方から覆い被せるように取り付けるときには、下方且つ壁面側に向けて設けたセンサがカバーの上方への回動方向と同一方向を向くものであるから、カバーの回動に伴ってセンサを挿通孔に貫通させるように位置させることができ、カバーの器具本体への着脱が滞りなく容易に行えるものであり、同時に、挿通孔の開口面積においてカバーの回動時にセンサを挿通孔内で回動させるのに必要な面積がいらない、つまり挿通孔の開口面積が挿通孔内のセンサの設置面積だけで済むようにでき、しかしてカバーを器具本体に取り付けた状態で挿通孔にセンサをぴったり位置させることができるので、センサが挿通孔に隙間無くすっきりと収納されて照明器具の外観を向上させることができるのである。
【0024】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1の効果に加えて、上記センサは器具本体に設けた弾性変形可能な取り付け部に装着したので、回動するカバーにセンサが当ってしまっても、その衝撃を弾性変形可能な取り付け部で吸収させることができることから、センサの破損等の防止が図られると共に、弾性変形した取り付け部の弾性反力によってセンサを挿通孔に嵌め込ませることもできることから、カバーの器具本体への取り付けにおける施工性の向上も図ることができるのである。
【0025】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1の効果に加えて、上記センサと器具本体との間に位置決め調節機構を介装したので、位置決め調節機構で挿通孔に対するセンサの位置調整を行うことができてセンサを確実に挿通孔に位置させることができるものであり、つまりカバーの器具本体への取り付けを更に容易に行わせることができるのである。
【0026】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1の効果に加えて、上記センサは赤外線検知センサであるので、上述したように下方且つ壁面に向けたセンサは構造的に検知範囲を特定できることから、広い検知範囲を有する特性をもつ赤外線検知センサをセンサとして用いてもその検知範囲を特定することができるものである。従って、例えば洗面化粧台のミラー照明として壁付照明器具を設置する場合などの赤外線検知センサがその検知範囲が大きくて特定されないことを理由にセンサとして使用できなかった場合においても、上記理由により、このような場合に従来センサとして使用されていた測距センサに代えて赤外線検知センサを使用することができるのである。ここで、赤外線検知センサは測距センサに比べてコスト安であるから、センサとして赤外線検知センサを用いた壁付照明器具はセンサとして測距センサを用いた壁付照明器具に比べてコストが安くできるのである。しかして、下方且つ壁面側に向けたセンサとして赤外線検知センサを用いることは、設置可能箇所が限定されないといった利点を有する壁付照明器具の低コスト化を図ることができるものなのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例の壁面に壁付照明器具を設置した状態の(カバーの枠体の側壁部を透視した)側面図である。
【図2】同上の壁付照明器具の分解斜視図である。
【図3】同上のカバーの器具本体への取り付けを説明する説明図である。
【図4】本発明の実施の形態の他例の位置決め調節機構を示す下面図である
【図5】従来技術のカバーの器具本体への取り付けを説明する説明図である。
【符号の説明】
1 器具本体
2 点灯装置
3 光源
4 壁面
5 カバー
6 センサ
7 挿通孔
8 反射板
10 板片
13 回動止め部
14 回動中心部
Claims (4)
- 点灯装置や光源を備えた器具本体を壁面に取り付け、この器具本体を縦断面略コ字状のカバーで覆った壁付照明器具において、カバーを、器具本体の上方を覆うカバー上面と、器具本体の前方を覆うカバー前面と、器具本体の下方を覆うカバー下面とで構成し、人の存在の有無を検知して点灯装置を通じて光源を発光させるセンサを器具本体の下面に下方且つ壁面側に向けて設け、カバー上面の壁面側端部に回動止め部を設けると共に、カバー下面の壁面側端部に回動中心部を設けて、器具本体の下部に合わせた回動中心部を中心にしてカバーを上方に回動させて回動止め部を器具本体の上部に当てた状態でカバーを器具本体に取り付け、カバー下面にセンサの設置面積と同じ開口面積の挿通孔を設けてこの挿通孔にセンサを位置したことを特徴とする壁付照明器具。
- 上記センサは器具本体に設けた弾性変形可能な取り付け部に装着したことを特徴とする請求項1に記載の壁付照明器具。
- 上記センサと器具本体との間に位置決め調節機構を介装したことを特徴とする請求項1に記載の壁付照明器具。
- 上記センサは赤外線検知センサであることを特徴とする請求項1に記載の壁付照明器具。
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