JP4065219B2 - 光伝送構造体、及び、それに用いられる光ファイバ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光伝送構造体、光伝送方法、及び、それに用いられる光ファイバに関する。
【0002】
【従来の技術】
これまでの一般の光ファイバや光導波路は、コア或いはクラッドに不純物を添加してそれらの間に僅かな屈折率差を生じさせ、それによって光をコアの中に閉じ込めて伝搬するものである。この光の閉じ込めは光の全反射の原理を利用したものである。これに対し、近年になり、クラッドに多数の細孔を形成することでクラッドの実効的な屈折率を低下させ、それによって光をコアの中に閉じ込めて伝搬するフォトニック結晶ファイバ(以下「PCF」という)や、フォトニックバンドギャップという新たな原理によって光の閉じ込めを制御する技術が提案され、それを光ファイバに適用したPCFが開発されている。
【0003】
図17は、PCFの一例を示す。
【0004】
このPCF19は、ファイバ中心をなす中実のコア20と、コア20を覆うように設けられたクラッド30と、クラッド30を覆うように設けられた被覆層40とを備えている。クラッド30には、コア20を囲うようにコア20に沿って延びる細孔31が複数形成されており、それらの複数の細孔31は、ファイバ横断面において三角格子を形成するように配設され、それによってコア20を中心としてファイバ半径方向にフォトニック結晶構造を構成している。
【0005】
ところで、特許文献1には、PCFからなるシングルモードファイバが開示されており、シングルモードファイバは、搬送される光信号がたった1つのモードで移動するのでマルチモードファイバで起きるようなひどい散乱の問題が回避され、長距離通信、レーザーパワー送出、及び、多くのセンサーアプリケーションの分野においてマルチモードファイバよりも有利であると記載されている。
【0006】
非特許文献1には、かかるPCFは、下記式で定義される規格化周波数Veffが4.1以下であればシングルモード動作することが開示されている。
【0007】
【数1】
【0008】
また、Veffを4.1以下にするには、伝搬させる光の波長(λ)に対応して、細孔ピッチ(Λ)に対する細孔径(d)の比(d/Λ)を一定値以下にすればよいことも開示されている。
【0009】
非特許文献2には、特に伝搬させる光の波長(λ)、或いは、コア径(d)に関わらずVeffを4.1以下にするには、d/Λを約0.45以下にすればよいことが開示されており、これは、一般に、Endlessly Singleモードと称されている。
【0010】
一方、非特許文献3には、d/Λを小さくすると曲げ損失が大きくなってしまうことが開示されている。
【0011】
【特許文献1】
特表2002−506533号公報
【非特許文献1】
Optics Express vol.10 No.7 341-348 (2002)
【非特許文献2】
Optics Letters vol.22 No.13 961-963(1997)
【非特許文献3】
Optics Fiber Technology 5,305-330(1999)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、d/Λを小さくしたPCFでは曲げ損失が非常に大きく、実使用に適さないものが大半である。
【0013】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、大きな曲げ損失を生じることなく、しかもPCFがシングルモードファイバの如く動作する光伝送構造体、光伝送方法、及び、それに用いられる光ファイバを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本発明に係る光伝送構造体は、
所定波長の光を発する光源と、
上記所定波長の光に対してマルチモード動作するPCFと、
上記光源からの所定波長の光が入射されると共に、該所定波長の光の上記PCFにとっての基本モードのみを該PCFに出射する基本モード供給手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0015】
つまり本発明では、所定波長の光に対してマルチモード動作するPCFに対して、その所定波長の光の該PCFにとっての基本モードのみを伝送させるのである。
【0016】
上記の構成によれば、PCFがマルチモード動作する波長帯域の光が伝送されるので、PCFによる高い光の閉じ込め効果が得られる。そのため、大きな曲げ損失を生じることがない。また、基本モード供給手段によって、通常であればPCFがマルチモード動作するはずの所定波長の光のうち基本モードのみがPCFに与えられるので、PCFがシングルモードファイバの如く動作する。なお、PCFでは、基本モードと高次モードとの実効屈折率の差が非常に大きいので、従来からある一般的な光ファイバのようにモード変換が生じることなく、安定して光が伝送される。
【0017】
ここで、上記光源は、所定波長の光のみを発するものであっても、所定波長の光を含む光を発するものであってもよい。
【0018】
本発明の光伝送構造体は、上記基本モード供給手段が、上記所定波長の光に対してシングルモード動作する光ファイバで構成されているものであってもよい。
【0019】
また、本発明の光伝送構造体は、上記基本モード供給手段が、上記光源からの光を上記PCFのファイバ軸に沿った平行光に変換するレンズで構成されているものであってもよい。
【0020】
以上の本発明の光伝送構造体には、本体PCFと基本モード供給手段としての端部PCFとが接続された光ファイバを用いることができる。
【0021】
かかる本発明の光ファイバは、各々、長手方向に延びるコアと、該コアを覆うように設けられ該コアに沿って延びる複数の細孔によりファイバ横断面において所定格子パターンが形成されてファイバ半径方向にフォトニック結晶構造が構成されたクラッドと、を備えた本体PCF及び端部PCFが接続されたものであって、
上記端部PCFは、上記本体PCFよりも細孔ピッチ(Λ)に対する細孔径(d)の比(d/Λ)が小さいものであってもよい。
【0022】
また、本発明の光ファイバは、長手方向に延びるコアと、該コアを覆うように設けられ該コアに沿って延びる複数の細孔によりファイバ横断面において所定格子パターンが形成されてファイバ半径方向にフォトニック結晶構造が構成されたクラッドと、を備えた本体PCFと、該本体PCFと同一構成のコア及びクラッドを備えた端部PCFと、が接続されたものであって、
上記端部PCFは、クラッドの複数の細孔のそれぞれに空気よりも屈折率の高い充填材が充填されているものであってもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る光源装置(光伝送構造体)10を示す。
【0025】
この光源装置10は、レーザー光源12と、レーザー光源12からのレーザー光を集光するためのカップリングレンズ13と、カップリングレンズ13からのレーザー光が入射される光ファイバ14と、光ファイバ14からのレーザー光が照射される一対のデカップリングレンズ15と、を有する。また、デカップリングレンズ15からのレーザー光を外部に出射するためのピンホール16が形成されている。
【0026】
図2〜4は、光源装置10の光ファイバ14を示す。
【0027】
この光ファイバ14は、石英や多成分ガラスや樹脂により形成されており、光ファイバ本体をなす本体PCF141と、入射側のファイバ端部をなす端部PCF142と、で構成されている。
【0028】
本体PCF141は、長手方向に延びる中実のコア20と、コア20を覆うように設けられたクラッド30と、クラッド30を覆うように設けられた被覆層40と、を備えている。クラッド30には、コア20に沿って延びる複数の細孔31がコア20を囲うように形成されている。これらの複数の細孔31は、ファイバ横断面において三角格子を構成するように配設されており、これによりコア20を中心としてファイバ半径方向にフォトニック結晶構造が構成されている。
【0029】
端部PCF142は、ファイバ長が1〜10cmであり、細孔径が本体PCF141よりも小さい点を除いては本体PCF141と同一構成である。従って、図5に示すように、細孔ピッチをΛ、細孔径をdとすると、端部PCF142は、本体PCF141よりも細孔ピッチ(Λ)に対する細孔径(d)の比(d/Λ)が小さい。PCFのカットオフ波長はd/Λに依存するため、従って、所定波長の光に対して、本体PCF141はマルチモード動作するものの、端部PCF142はシングルモード動作する場合がある。
【0030】
光ファイバ14は、もとのPCFのファイバ端部をアーク放電等により加熱することで細孔31を縮小させて端部PCF142を形成し、残部を本体PCF141としたものである。そのため、図3に示すように、細孔31は、本体PCF141から端部PCF142にかけて連続的に縮径している。なお、光ファイバ14の本体PCF141及び端部PCF142の外側には、図示しない樹脂製の保護層が設けられている。
【0031】
次に、この光源装置10によるレーザー光の伝送について説明する。
【0032】
まず、レーザー光源12から、本体PCF141がマルチモード動作し、且つ、端部PCF142がシングルモード動作する所定波長のレーザー光が発せられる。
【0033】
レーザー光源12からのレーザー光は、カップリングレンズ13で集光され、光ファイバ14の端部PCF142のコア20に入射される。このとき、端部PCF142は、シングルモード動作するため、レーザー光のうちの基本モードのみを伝搬する。また、端部PCF142は光ファイバ14のファイバ端部を構成する短尺なものであるため、大きな伝送損失は生じない。
【0034】
端部PCF142を伝搬した基本モードのレーザー光は、続いて本体PCF141のコア20に入射される。このとき、本体PCF141は、マルチモード動作をするところであるが、端部PCF142からは基本モードのレーザー光しか伝搬されてこないので、引き続きその基本モードのレーザー光をそのまま伝搬する。つまり、端部PCF142が基本モード供給手段を構成している。また、従来からある一般的なマルチモード光ファイバは、図6(a)に示すように、基本モードの実効屈折率と1次の高次モードの実効屈折率との差が非常に小さいため、基本モードの光のみを伝搬させた場合にモード変換が生じてマルチモード動作してしまうが、本体PCF141は、図6(b)に示すように、基本モードの実効屈折率と1次の高次モードの実効屈折率との差が非常に大きいため(例えば、特開2001−272568号公報によれば、ある一例のマルチモードPCFでは、基本モードの実効屈折率が1.426、第1次の高次モードの実効屈折率が1.389、第2次の高次モードの実効屈折率が1.325であって、基本モードと第1次の高次モードとの実効屈折率の差が約2.6%である。)、基本モードの光のみを伝搬させた場合でもモード変換が生じることがなくシングルモードの如く動作する。
【0035】
本体PCF141を伝搬した基本モードのレーザー光は、続いてデカップリングレンズ15を介し、ピンホール16を通ってスクリーン17に照射される。
【0036】
この光源装置10では、本体PCF141に基本モードのレーザー光しか伝搬されないので、レーザー光源12からパルス状のレーザー光が発される場合でも、出射光にパルス歪みが生じることがなく、また、レーザー光が顕微鏡等の照明光として利用される場合でも、出射光の波長分布がガウス分布に近いものとなる。
【0037】
以上の構成の光源装置10によれば、本体PCF141がマルチモード動作する波長帯域のレーザー光が伝送されるので、本体PCF141による高い光の閉じ込め効果が得られる。そのため、大きな曲げ損失が生じるのを防止することができる。
【0038】
また、端部PCF142によって、通常であれば本体PCF141がマルチモード動作するはずの所定波長のレーザー光のうち基本モードのみが本体PCF141に与えられるので、本体PCF141をシングルモードファイバの如く動作させることができる。
【0039】
(実施形態2)
図7及び8は、本発明の実施形態2に係る光源装置の光ファイバ14を示す。なお、実施形態1と同一名称の部分は同一符号で示す。
【0040】
この光ファイバ14は、石英や多成分ガラスや樹脂により形成されており、光ファイバ本体をなす本体PCF141と、入射側のファイバ端部をなす端部PCF(基本モード供給手段)142と、で構成されている。
【0041】
本体PCF141は、長手方向に延びる中実のコア20と、コア20を覆うように設けられたクラッド30と、クラッド30を覆うように設けられた被覆層40と、を備えている。クラッド30には、コア20に沿って延びる複数の細孔31がコア20を囲うように形成されている。これらの複数の細孔31は、ファイバ横断面において三角格子を構成するように配設されており、これによりコア20を中心としてファイバ半径方向にフォトニック結晶構造が構成されている。
【0042】
端部PCF142は、ファイバ長が1〜10cmであり、細孔径が本体PCF141よりも小さい点を除いては本体PCF141と同一構成である。従って、図5に示すように、細孔ピッチをΛ、細孔径をdとすると、端部PCF142は、本体PCF141よりも細孔ピッチ(Λ)に対する細孔径(d)の比(d/Λ)が小さい。PCFのカットオフ波長はd/Λに依存するため、従って、所定波長の光に対して、本体PCF141はマルチモード動作するものの、端部PCF142はシングルモード動作する場合がある。
【0043】
この光ファイバ14は、それぞれ別々に作製された本体PCF141及び端部PCF142を融着接続したものである。そのため、図7に示すように、細孔31は、本体PCF141と端部PCF142との境界で細孔径が不連続となっている。
【0044】
その他の構成、レーザー光の伝送態様、及び、作用効果は実施形態1と同一である。
【0045】
(実施形態3)
図9及び10は、本発明の実施形態3に係る光源装置の光ファイバ14を示す。なお、実施形態1と同一名称の部分は同一符号で示す。
【0046】
この光ファイバ14は、光ファイバ本体をなす本体PCF141と、入射側のファイバ端部をなす端部PCF(基本モード供給手段)142と、で構成されている。
【0047】
本体PCF141は、石英や多成分ガラスや樹脂により形成されており、長手方向に延びる中実のコア20と、コア20を覆うように設けられたクラッド30と、クラッド30を覆うように設けられた被覆層40と、を備えている。クラッド30には、コア20に沿って延びる複数の細孔31がコア20を囲うように形成されている。これらの複数の細孔31は、ファイバ横断面において三角格子を構成するように配設されており、これによりコア20を中心としてファイバ半径方向にフォトニック結晶構造が構成されている。
【0048】
端部PCF142は、ファイバ長が1〜10cmであり、複数の細孔31に空気よりも屈折率が高い熱硬化性樹脂等のからなる充填材50が充填されている点を除いては本体PCF141と同一構成である。このため、端部PCF142は、コア20とクラッド30との屈折率差が本体PCF141よりも小さい。従って、所定波長の光に対して、本体PCF141はマルチモード動作するものの、端部PCF142はシングルモード動作する場合がある。
【0049】
その他の構成、レーザー光の伝送態様、及び、作用効果は実施形態1と同一である。
【0050】
(実施形態4)
図11及び12は、本発明の実施形態4に係る光源装置の光ファイバ14を示す。なお、実施形態1と同一名称の部分は同一符号で示す。
【0051】
この光ファイバ14は、石英や樹脂により形成されており、光ファイバ本体をなす本体PCF141と、入射側のファイバ端部をなす端部光ファイバ(基本モード供給手段)143と、で構成されている。
【0052】
本体PCF141は、石英や多成分ガラスや樹脂により形成されており、長手方向に延びる中実のコア20と、コア20を覆うように設けられたクラッド30と、クラッド30を覆うように設けられた被覆層40と、を備えている。クラッド30には、コア20に沿って延びる複数の細孔31がコア20を囲うように形成されている。これらの複数の細孔31は、ファイバ横断面において三角格子を構成するように配設されており、これによりコア20を中心としてファイバ半径方向にフォトニック結晶構造が構成されている。
【0053】
端部光ファイバ143は、ファイバ長が1〜10cmであり、長手方向に延びる高屈折率のコア20と、コア20を覆うように設けられた低屈折率のクラッド30と、を備えた一般的なシングルモードファイバである。
【0054】
この光ファイバ14は、それぞれ別々に作製された本体PCF141及び端部光ファイバ143が融着接続されたものであるものである。
【0055】
その他の構成、レーザー光の伝送態様、及び、作用効果は実施形態1と同一である。
【0056】
(実施形態5)
図13及び14は、本発明の実施形態5に係る光源装置の光ファイバ14を示す。なお、実施形態1と同一名称の部分は同一符号で示す。
【0057】
この光ファイバ14は、石英や樹脂により形成されており、光ファイバ本体をなす本体PCF141と、入射側のファイバ端部をなす端部光ファイバ(基本モード供給手段)143と、で構成されている。
【0058】
本体PCF141は、石英や多成分ガラスや樹脂により形成されており、長手方向に延びる中実のコア20と、コア20を覆うように設けられたクラッド30と、クラッド30を覆うように設けられた被覆層40と、を備えている。コア20には、屈折率を高めるゲルマニウム(Ge)等がドープされている。クラッド30には、コア20に沿って延びる複数の細孔31がコア20を囲うように形成されている。これらの複数の細孔31は、ファイバ横断面において三角格子を構成するように配設されており、これによりコア20を中心としてファイバ半径方向にフォトニック結晶構造が構成されている。
【0059】
端部光ファイバ143は、ファイバ長が1〜10cmであり、長手方向に延びる高屈折率のコア20と、コア20を覆うように設けられた低屈折率のクラッド30と、を備えた一般的なシングルモードファイバである。
【0060】
この光ファイバ14は、もとのPCFのファイバ端部をアーク放電等により加熱して細孔31を潰すことにより端部光ファイバ143を形成し、残部を本体PCF141としたものである。
【0061】
その他の構成、レーザー光の伝送態様、及び、作用効果は実施形態1と同一である。
【0062】
(実施形態6)
図15は、本発明の実施形態5に係る光源装置(光伝送構造体)10を示す。なお、実施形態1と同一名称の部分は同一符号で示す。
【0063】
この光源装置10は、レーザー光源12と、レーザー光源12からのレーザー光を平行光に変換するコリメータレンズ18と、コリメータレンズ18からの平行光のレーザー光が入射されるPCF19と、PCF19からのレーザー光が照射される一対のデカップリングレンズ15と、を有する。また、デカップリングレンズ15からのレーザー光を外部に出射するためのピンホール16が形成されている。
【0064】
PCF19は、石英や多成分ガラスや樹脂により形成されており、長手方向に延びる中実のコア20と、コア20を覆うように設けられたクラッド30と、クラッド30を覆うように設けられた被覆層40と、を備えている。クラッド30には、コア20に沿って延びる複数の細孔31がコア20を囲うように形成されている。これらの複数の細孔31は、ファイバ横断面において三角格子を構成するように配設されており、これによりコア20を中心としてファイバ半径方向にフォトニック結晶構造が構成されている。なお、PCF19は、外側に図示しない樹脂製の保護層が設けられている。
【0065】
次に、この光源装置10によるレーザー光の伝送について説明する。
【0066】
まず、レーザー光源12から、PCF19がマルチモード動作する所定波長のレーザー光が発せられる。
【0067】
レーザー光源12からのレーザー光は、図16に示すように、コリメータレンズ18で平行光に変換され、PCF19のコア20に入射される。このとき、PCF19は、平行光のレーザ光が入射されるためにシングルモード動作し、レーザー光のうちの基本モードのみを伝搬する。つまり、コリメータレンズ18が基本モード供給手段を構成している。
【0068】
PCF19を伝搬した基本モードのレーザー光は、続いてデカップリングレンズ15を介し、ピンホール16を通ってスクリーン17に照射される。
【0069】
以上の構成の光源装置10では、PCF19がマルチモード動作する波長帯域のレーザー光が伝送されるので、PCF19による高い光の閉じ込め効果が得られる。そのため、大きな曲げ損失が生じるのを防止することができる。
【0070】
また、コリメータレンズ18によって、通常であればPCF19がマルチモード動作するはずの所定波長のレーザー光のうち基本モードのみがPCF19に与えられるので、PCF19をシングルモードファイバの如く動作させることができる。
【0071】
(その他の実施形態)
上記実施形態1〜6では、本発明の光伝送構造体を光源装置10に適用したものとしたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、通信用信号光の供給源を光源とし、PCFでその信号光を伝搬するような通信用光伝送路に適用したものであってもよい。
【0072】
上記実施形態2及び4では、本体PCF141に端部PCF142或いは端部光ファイバ143を融着接続したものとしたが、特にこれに限定されるものではなく、コネクタ接続やメカニカルスプライス、その他の方法により接続したものとしてもよい。
【0073】
上記実施形態3では、端部PCF142を、細孔31に固形の充填材50を充填したものとしたが、特にこれに限定されるものではなく、液状の充填材を充填したものとしてもよい。
【0074】
上記実施形態5では、端部光ファイバ143を、もとのPCFのファイバ端部を加熱して細孔31を潰すことにより形成したものとしたが、特にこれに限定されるものではなく、実施形態1のように細孔を加熱により縮径させたり、実施形態3のように細孔に固形或いは液状の充填材を充填して形成したものとしてもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、PCFがマルチモード動作する波長帯域の光が伝送されるので、PCFによる高い光の閉じ込め効果が得られる。そのため、大きな曲げ損失が生じるのを防ぐことができる。
【0076】
また、基本モード供給手段によって、通常であればPCFがマルチモード動作するはずの所定波長の光のうち基本モードのみがPCFに与えられるので、PCFをシングルモードファイバの如く動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る光源装置の構成を示す図である。
【図2】実施形態1の光ファイバの斜視図である。
【図3】実施形態1の光ファイバの縦断面図である。
【図4】図3における(a)IVA-IVA断面図及び(b)IVB-IVB断面図である。
【図5】実施形態1の光ファイバの横断面の要部拡大図である。
【図6】(a)一般的なマルチモードファイバの屈折率分布及び(b)本体PCFの屈折率分布を示す図である。
【図7】実施形態2の光ファイバの図3に相当する図である。
【図8】実施形態2の光ファイバの図4に相当する図である。
【図9】実施形態3の光ファイバの図3に相当する図である。
【図10】実施形態3の光ファイバの図4に相当する図である。
【図11】実施形態4の光ファイバの図3に相当する図である。
【図12】実施形態4の光ファイバの図4に相当する図である。
【図13】実施形態5の光ファイバの図3に相当する図である。
【図14】実施形態5の光ファイバの図4に相当する図である。
【図15】本発明の実施形態6に係る光源装置の構成を示す図である。
【図16】実施形態6の光の伝送状態を示す説明図である。
【図17】PCFの斜視図である。
【符号の説明】
10 光源装置(光伝送構造体)
18 コリメータレンズ(基本モード供給手段)
19 PCF
141 本体PCF
142 端部PCF(基本モード供給手段)
143 端部光ファイバ(基本モード供給手段)
Claims (5)
- 所定波長の光を発する光源と、
上記所定波長の光に対してマルチモード動作するフォトニック結晶ファイバと、
上記光源からの所定波長の光が入射されると共に、該所定波長の光の上記フォトニック結晶ファイバにとっての基本モードのみを該フォトニック結晶ファイバに出射する基本モード供給手段と、
を備えたことを特徴とする光伝送構造体。 - 請求項1に記載された光伝送構造体において、
上記基本モード供給手段は、上記所定波長の光に対してシングルモード動作する光ファイバで構成されていることを特徴とする光伝送構造体。 - 請求項1に記載された光伝送構造体において、
上記基本モード供給手段は、上記光源からの光を上記フォトニック結晶ファイバのファイバ軸に沿った平行光に変換するレンズで構成されていることを特徴とする光伝送構造体。 - 各々、長手方向に延びるコアと、該コアを覆うように設けられ該コアに沿って延びる複数の細孔によりファイバ横断面において所定格子パターンが形成されてファイバ半径方向にフォトニック結晶構造が構成されたクラッドと、を備えた本体フォトニック結晶ファイバ及び端部フォトニック結晶ファイバが接続された光ファイバであって、
上記端部フォトニック結晶ファイバは、上記本体フォトニック結晶ファイバよりも細孔ピッチ(Λ)に対する細孔径(d)の比(d/Λ)が小さいことを特徴とする光ファイバ。 - 長手方向に延びるコアと、該コアを覆うように設けられ該コアに沿って延びる複数の細孔によりファイバ横断面において所定格子パターンが形成されてファイバ半径方向にフォトニック結晶構造が構成されたクラッドと、を備えた本体フォトニック結晶ファイバと、該本体フォトニック結晶ファイバと同一構成のコア及びクラッドを備えた端部フォトニック結晶ファイバと、が接続された光ファイバであって、
上記端部フォトニック結晶ファイバは、クラッドの複数の細孔のそれぞれに空気よりも屈折率の高い充填材が充填されていることを特徴とする光ファイバ。
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