JP4061297B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外付け電話と接続可能なファクシミリ装置に関する。
従来、外付け電話機が備えられ、その外付け電話機と同一の電話回線を使用してファクシミリ通信を行うファクシミリ装置が知られている。このファクシミリ装置を用いて通信を行う場合、ファクシミリ通信が行われているときは、ファクシミリ装置が電話回線に接続されているために、外付け電話機を使用することはできなかった。また、外付け電話機を用いた音声通信が行われているときは、ファクシミリ装置のキー操作が行えず、音声通信が終了するのを待つしかなかった。
そこで、特許文献1においては、ファクシミリ装置等の通信装置のフック状態を変更することによって、手動送信または予約送信のいずれかの方式を選択できる技術が開示されている。その技術によれば、ファクシミリ装置の電話機をオフフックしダイヤルしたときは、手動送信のダイヤル入力と判断され、電話機と電話回線との接続が行われる。それに対して、電話機をオンフックのままでダイヤルしたときは、予約送信のダイヤル入力と判断され、相手先の電話番号が一旦メモリに記憶され、スタートキー等が押されると、電話番号が発呼される。
特許番号2773119号公報 特開昭59−228455号公報 特開平05−68125号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術では、例えば、外付け電話機がオフフックの状態にあるとき、ファクシミリ装置のテンキーを操作すると、手動送信におけるダイヤル入力と見なされて、選択信号が直接電話回線に送出される。続いて、スタートキーを操作すると、ファクシミリ装置の原稿読み取り部に原稿がセットされていれば手動送信、原稿がセットされていなければ手動受信をそれぞれ開始するため、外付け電話機による音声通信は強制的に終了させられてしまう。このように、外付け電話機を用いた音声通信中であれば、ファクシミリ通信は手動送受信という一つのモードでしか行うことができなかった。
また、ファクシミリ送受信中に予約送信が可能な技術は開示されている(例えば、特許文献2または3)が、外付け電話機を用いた音声通信中に予約送信が可能なものはなかった。
このことは、一人で一台のファクシミリ装置を使っている場合には問題にならないが、複数人で装置を共有し、かつ、電話回線をファクシミリ装置と外付け電話機とで共有している場合には大きな問題となる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、外付け電話機を用いた音声通信中に、ユーザがファクシミリ通信を行う場合であっても予約送信を可能とし、さらには手動送受信とも選択可能とすることで、一方的にその音声通信が切断されるなどの不具合をなくし、外付け電話機との円滑な使用形態が可能なファクシミリ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、手動送信モードまたは予約送信モードのいずれかのモードが予め設定された複数のポートを介して複数の外付け電話機と接続可能であり、前記外付け電話機と電話回線を共有するファクシミリ装置であって、前記外付け電話機がオフフックであるか否かを個別に判定するフック判定手段と、ファクシミリ装置に入力された送信先を記憶する送信先記憶手段と、ファクシミリ送信の対象である画像データを記憶する画像記憶手段と、前記ファクシミリ装置と前記外付け電話機との少なくとも一方と前記電話回線との電気的な接続を切り替える接続切替手段と、ユーザがファクシミリ送信のための操作を行ったときに、前記接続切替手段が前記外付け電話機と前記電話回線とを電気的に接続しており、かつ前記フック判定手段が前記予約送信モードを設定されたポートに接続された外付け電話機がオフフックであると判定すると、ユーザが入力した送信先を前記送信先記憶手段により記憶し、かつ送信すべき画像データを前記画像記憶手段に記憶しておき、前記フック判定手段の判定において前記外付け電話機がオンフックに転じると、前記接続切替手段は前記ファクシミリ装置と前記電話回線とを電気的に接続し、前記画像記憶手段に記憶された前記画像データを前記送信先記憶手段に記憶された送信先に送出することにより前記予約送信モードを実行する予約制御手段と、ユーザがファクシミリ送信のための操作を行ったときに、前記接続切替手段が前記外付け電話機と前記電話回線とを電気的に接続しており、かつ前記フック判定手段が前記手動送信モードを設定されたポートに接続された外付け電話機がオフフックであると判定すると、ユーザが入力した送信先または前記電話回線が接続されている相手先へ送信すべき画像データを送出することにより前記手動送信モードを実行する手動制御手段と、前記複数のポートの各々に、前記手動送信モードと前記予約送信モードとのいずれかのモードをユーザの指示に基づいて設定するモード設定手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、接続切替手段が外付け電話機と電話回線とを電気的に接続していない場合にはファクシミリ通信中、またはファクシミリ装置及び外付け電話機のいずれも電話回線と電気的に接続されていないことがわかる。それと異なり、接続切替手段が外付け電話機と電話回線とを電気的に接続し、かつフック判定手段により外付け電話機がオフフックであると判定された場合には、外付け電話機を用いた音声通信中である可能性が高い。
そして、予約送信モードが設定されたポートに接続された外付け電話機のみがオフフックであるときにファクシミリ通信が指示されると、予約送信モードが実行可能である。まず、予約制御手段は、ユーザがファクシミリ送信のための操作を行ったときに、接続切替手段が外付け電話機と電話回線とを電気的に接続しており、かつフック判定手段が予約送信モードを設定されたポートに接続された外付け電話機がオフフックであると判定すると、ファクシミリ装置のユーザが入力した送信先と画像データを、送信先記憶手段と画像記憶手段とにそれぞれ記憶する。
そして、フック判定手段の判定において外付け電話機がオンフックに転じると、接続切替手段は、ファクシミリ装置と電話回線とを電気的に接続する。これにより、ファクシミリ通信が可能となるので、予約制御手段は画像記憶手段に記憶された画像データを送信先記憶手段に記憶された送信先に送出する。
またそれとは異なり、手動送信モードが設定されたポートに接続された外付け電話機のみがオフフックであるときにファクシミリ通信が指示されると、手動送信モードが実行可能である。つまり、手動制御手段は、手動送信モードを設定されたポートに接続された外付け電話機がオフフックであると判定すると、画像データをユーザが入力した送信先または電話回線が接続されている相手先に送出する。
また、ユーザがモード設定手段により、ポートのモードを予約送信モードまたは手動送信モードのいずれか一方に設定し得る。
請求項記載の発明は前記接続切替手段が前記外付け電話機と前記電話回線とを電気的に接続しているとき、前記フック判定手段によりオフフックであると判定された複数の外付け電話機があり、当該外付け電話機が接続されたポートに設定されたモードに前記予約送信及び前記手動送信のいずれのモードも含まれるとき、前記予約制御手段あるいは手動制御手段のいずれか一方を選択することにより、ユーザの指示により予め選択されたモードに従ってファクシミリ通信を行わせる制御手段をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、まず、ユーザは予め予約送信と手動送信のいずれかを選択し、そのモードを設定しておく。そして、予約送信モード及び手動送信モードが設定されたポートに接続された外付け電話機が共にオフフックであるときに、ファクシミリ通信が指示されると、ユーザが予め選択したモードに従ってファクシミリ通信が行われる。
請求項記載の発明は前記画像記憶手段により前記画像データが記憶されてからの時間を計測するタイマ手段と、予約設定時間を設定可能な予約時間設定手段と、前記予約制御手段を第1予約制御手段として、ユーザがファクシミリ送信のための操作を行ったときに、前記接続切替手段が前記外付け電話機と前記電話回線とを電気的に接続しており、かつ前記フック判定手段が前記予約送信モードを設定されたポートに接続された外付け電話機がオフフックであると判定すると、ユーザが入力した送信先を前記送信先記憶手段により記憶し、かつ送信すべき画像データを前記画像記憶手段に記憶しておき、前記タイマ手段により計測された時間が前記予約設定時間を経過した後に、接続切替手段が前記外付け電話機と前記電話回線とを電気的に接続しており、かつ前記フック判定手段の判定において前記外付け電話機がオンフックに転じておれば、前記接続切替手段は前記ファクシミリ装置と前記電話回線とを電気的に接続し、前記画像記憶手段に記憶された前記画像データを前記送信先記憶手段に記憶された送信先に送出することにより前記予約送信モードを実行する第2予約制御手段と、ユーザの指示により前記第1予約制御手段と前記第2予約制御手段との何れかを選択して動作させる選択手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、選択手段により第2予約制御手段が選択されると、以下の処理が行われる。まず、画像データが記憶されるとタイマ手段はリセットされ、新たにカウントアップを開始する。そして、タイマ手段により計測された時間と予約時間設定手段により設定された予約設定時間とが比較され、計測された時間が予約設定時間を経過したとき、接続切替手段が外付け電話機と電話回線とを電気的に接続しており、かつフック判定手段の判定において外付け電話機がオンフックに転じておれば、外付け電話機のユーザは音声通信を行っていないことがわかる。続いて、第2予約制御手段により、接続切替手段がファクシミリ装置と電話回線とを電気的に接続し、画像記憶手段に記憶された画像データが送信先記憶手段に記憶された送信先に送出される。
請求項1記載の発明によれば、例えば、手動送信モードに設定されたポートに接続されている外付け電話機がファクシミリ装置の傍に配置され、また、予約送信モードに設定されたポートに接続されている外付け電話機はファクシミリ装置から離れた場所に配置されているとき、ファクシミリ装置の傍にある外付け電話機のユーザが音声通信を行っていて、引き続きその通信相手にファクシミリ送信を行いたい場合には、電話回線を捕捉したまま、手動送信モードにより送信を行うことができる。
また、ファクシミリ装置から離れた場所にある外付け電話機のユーザが音声通信を行っているときは、別のユーザがファクシミリ送信を行おうとすると、予約送信モードに設定される。そのため、一方的にその音声通信が切断されるなどの不具合がなくなる。これにより、外付け電話機を用いた音声通信中に、ユーザがファクシミリ通信を行う場合であっても予約送信を可能とすることで、外付け電話機とファクシミリ装置との円滑な使用形態が可能となる。
請求項2記載の発明によれば、ユーザがポート毎に予約送信モードか、あるいは手動送信モードかを設定できるので、例えば、配置換えなどで複数の外付け電話機のファクシミリ装置に対する位置関係が変わってしまっても、再度、ポートのモードを最適なモードに設定し直すことができる。
請求項3記載の発明によれば、例えば、2台の外付け電話機があり、手動送信モードに設定されたポートに接続されている外付け電話機がファクシミリ装置のすぐ傍に配置され、あるいはファクシミリ装置に備えられて、また、予約送信モードに設定されたポートに接続されている外付け電話機はファクシミリ装置から離れた場所に配置されているとする。このような場合、ユーザは手動送信モードを選択しておけばよい。つまり、2台ともオフフックであるとし、そのときにファクシミリ通信の要求があった場合、ファクシミリ通信を行おうとしているのはファクシミリ装置のすぐ傍に配置された外付け電話機を使用しているユーザであることがわかる。したがって、この場合には、電話回線を捕捉したまま、手動送信モードにより送信を行うことができるので、効率がよい。
それに対して、オフフックしている外付け電話機が2台ともファクシミリ装置から離れた場所に配置されているとする。このような場合、ユーザは予約送信モードを選択しておけばよい。このときにファクシミリ通信の要求があった場合、ファクシミリ通信を行おうとしているのは、いずれの外付け電話機のユーザでもないことがわかる。この場合には、予約送信モードにより送信を行うことができるので、一方的に音声通信が切断されるなどの不具合がなくなる。つまり、ユーザがファクシミリ通信を行う場合であっても予約送信と手動送受信とを選択可能とすることで、外付け電話機とファクシミリ装置との円滑な使用形態が可能となる。
請求項4記載の発明によれば、すぐにファクシミリ通信を行うのではなく、ユーザが設定した時間の後に行うことができるので、送信者または受信者の都合に合わせたファクシミリ通信が可能となる。さらに、設定した時間が経過したときにユーザが音声通信を行っている場合にはファクシミリ通信を行わないので、音声通信を切断せずに済む。そのため、外付け電話機とファクシミリ装置との円滑な使用形態が可能となる。
以下、本発明に係るファクシミリ装置の一例として、ファクシミリ機能を備えた複合機について図面を参照しながら説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成または処理は、同一の構成または処理であることを示し、その詳しい説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態におけるファクシミリ装置の内部構成を概略的に示す側面図である。このファクシミリ装置は、ファクシミリ機能に加えて、コピー機能、プリンタ機能、及びスキャナ機能等の多機能を兼ね備えた複合機1として構成されている。複合機1は、本体部2と、本体部2の左方に配設されたスタックトレイ3と、本体部2の上部に配設された原稿読取部5と、原稿読取部5の上方に配設された原稿給送部6とを有している。
また、複合機1のフロント部には、操作部4が設けられている。この操作部4には、ユーザ(操作者)が印刷実行指示や、画像データの送受信を指示するためのスタートキー(通信開始手段)41と、ファクシミリ送信先の番号や、印刷部数等を入力するためのテンキー42と、各種複写動作の操作ガイド情報等を表示し、これら各種設定入力用にタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイ等からなり、複合機1の操作に必要な各種操作メッセージや登録文書の各種情報が表示される表示部43と、表示部43で設定された設定内容等をリセットするリセットキー44と、実行中の印刷(画像形成)動作を停止させるためのストップキー45と、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能を切り替えるための機能切替キー47が備えられている。
なお、表示部43は、タッチパネル機能を備え、ユーザが当該タッチパネルに接触することによって必要な指示を入力できる構成を有することが好ましい。この表示部43は、複合機1のユーザが、ファクシミリ通信を行う際のモードを設定可能なモード設定手段としての機能を有している。さらに、表示部43は、複合機1のユーザが、予約送信を行う際の予約設定時間を設定可能な予約時間設定手段としての機能も有している。ファクシミリ機能を用いて画像データを送信する場合には、ユーザは、この操作部4を操作することにより、通信先をファクシミリ番号で指定したり、ユーザが予め登録している短縮ファクシミリ番号で指定したりすることができる。
さらに、複合機1には、回線を介して2台の外付け電話機8a、8bが備えられている。この外付け電話機8a、8bは、音声通信(電話)を行う相手先の電話番号等を入力するためのダイヤルキー81a、81bをそれぞれ備えている。そして、複合機1は2本の電話回線(図略)に接続されており、ファクシミリ通信が行われていないときは、外付け電話機8a、8bを用いて、外部との音声通信が可能な構成となっている。
原稿読取部5は、CCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等からなるスキャナ部51と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台52及び原稿読取スリット53とを備える。スキャナ部51は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台52に載置された原稿を読み取るときは、原稿台52に対向する位置で原稿面に沿って移動させられ、原稿画像を走査しつつ画像データを取得する。また、原稿給送部6により給送された原稿を読み取るときは、原稿読取スリット53と対向する位置に移動され、原稿読取スリット53を介して原稿給送部6による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を取得し、その画像データを制御部10へ出力する。
原稿給送部6は、原稿を載置するための原稿載置部61と、画像読み取り済みの原稿を排出するための原稿排出部62と、原稿載置部61に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿排出部62へ排出するための給紙ローラ(図略)、搬送ローラ(図略)等からなる原稿搬送機構63を備える。原稿搬送機構63は、さらに原稿を表裏反転させて原稿読取スリット53と対向する位置へ再搬送する用紙反転機構(図略)を備え、原稿の両面の画像を原稿読取スリット53を介してスキャナ部51から読取可能にしている。
また、原稿給送部6は、その前面側が上方に移動可能となるように本体部2に対して回動自在に設けられている。原稿給送部6の前面側を上方に移動させて原稿台52の上面を開放することにより、原稿台52の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等をユーザが載置できるようになっている。
本体部2は、複数の給紙カセット21と、給紙カセット21から記録紙を1枚ずつ繰り出して記録部7へ搬送する給紙ローラ22と、給紙カセット21から搬送されてきた記録紙に画像を形成する記録部7とを備える。
記録部7は、スキャナ部51で取得された画像データに基づきレーザ光等を出力して感光体ドラム73を露光する光学ユニット72と、感光体ドラム73上にトナー像を形成する現像部74と、感光体ドラム73上のトナー像を記録紙に転写する転写部71と、トナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させる定着部75と、記録部7内の用紙搬送路中に設けられ、記録紙をスタックトレイ3または排出トレイ31まで搬送する搬送ローラ32、33等とを備える。
また、記録紙の両面に画像を形成する場合は、記録部7で記録紙の一方の面に画像を形成した後、この記録紙を排出トレイ31側の搬送ローラ32にニップされた状態とする。この状態で搬送ローラ32を反転させて記録紙をスイッチバックさせ、記録紙を用紙搬送路Lに送って記録部7の上流域に再度搬送し、記録部7により他方の面に画像を形成した後、記録紙をスタックトレイ3または排出トレイ31に排出する。
図2は、複合機1の概略構成を示す機能ブロック図である。複合機1は、装置全体の動作制御を司る制御部10を備えている。制御部10には、スキャナ部51及び原稿台52等からなる原稿画像の読み取りが可能な原稿読取部5と、用紙搬送部301、画像形成部302、転写部303及び定着部304等からなる記録部30とが接続されている。また、制御部10には、原稿読取部5で読み取られた画像データ等が一時的に保存される画像メモリ(画像記憶手段)40と、大量の画像データを保存可能な記憶容量を有する大容量のHDD50と、ファクシミリ装置に入力された送信先を記憶する送信先記憶部(送信先記憶手段)90とが接続されている。
画像処理部60は、原稿読取部5による原稿読み取り時には、原稿読取部5から出力されるアナログ画像をデジタル画像に変換し、画質を向上させる画像処理を施した後、圧縮画像に変換する。なお、本明細書では説明を簡潔なものとするために、画像データをも適宜、画像と表現する。変換された圧縮画像は画像メモリ40に書き込まれる。制御部10は、画像メモリ40に書き込まれた圧縮画像を、文書管理の対象となるファイルデータとしてHDD50に格納する。
また、登録文書の印刷時には、HDD50またはネットワーク上の各コンピュータから、印刷対象のファイルデータ(圧縮画像)が画像メモリ40に書き込まれ、画像処理部60は、当該圧縮されたファイルデータを伸張処理し、出力状態に応じた画像処理を施し、例えばレーザ露光の場合には、アナログの変調信号であるレーザ信号に変換する。記録部30(画像形成部302)は、例えばアナログ変調されたレーザ信号に基づいて印刷を実行する。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit;中央演算処理部)、このCPUの動作を規定するプログラムを格納するRAM(Random Access Memory)、あるいはROM(Read Only Memory)等の記憶部を有している。すなわち、制御部10はコンピュータを備えている。それにより、制御部10は、スキャナコントローラ101、ファクシミリコントローラ102、プリンタコントローラ103、コピーコントローラ104及びネットワークコントローラ105として機能する。
HDD50、制御部10内のRAMまたはROMは、予約送信を行う際の予約設定時間を記憶可能な構成である。また、送信先記憶部90の機能は、HDD50、制御部10内のRAMまたはROMに持たせる構成であってもよい。
スキャナ部コントローラ101は、スキャナ動作に必要な各部の動作制御を行うものである。
ファクシミリコントローラ102は、制御手段、第1及び第2予約制御手段、さらには手動制御手段としての機能を有し、ファクシミリ動作に必要な各部の動作制御を行うものであり、ファクシミリ通信に必要なデータの調整を行うファクシミリ通信部70を制御する。
ファクシミリ通信部70は、符号・復号化部(CODEC;コーデック)701、モデム702及びNCU(Network Control Unit)703を備えている。NCU703は、データを送受信する相手、すなわち通信先であるファクシミリ装置との電話回線を通じた接続を制御するものである。モデム702は、ファクシミリコントローラ102から符号・復号化部701を通じて送られるデジタルの送信信号をアナログの変調信号へ変換する(すなわち、変調する)とともに、NCU703を通じて入力されるアナログの変調信号である受信信号を復調し、デジタル信号へ変換するものである。
モデム702は、外付け電話機8から送出される種々の制御信号を検出可能な構成であり、制御信号検出手段として機能する。特にDTMF信号が送出されたか否か、さらには送出されたDTMF信号が示す番号を判定可能である。また、このモデム702は、外付け電話機がオフフックされているときに、外付け電話機の所定のキーを押下げることにより送出されるDTMF信号を受信するDTMF検出手段としての機能も有する。
符号・復号化部701は、ファクシミリコントローラ102から送られる送信信号を符号化してモデム702を介してNCU703へ送るとともに、NCU703からモデム702を介して送られてくる受信信号を復号化してファクシミリコントローラ102へ伝える。符号・復号化部701は、例えば、画像データを一次元符号化方式(MH)で復号化するものと、二次元符号化方式(MR)で復号化するものとが選択的に使用可能なように構成されている。なお、MR方式に代えて、あるいはMR方式とともに、先頭ラインの前に仮想の白ラインがあると仮定して、その頁のラインをすべてMR方式で符号化するMMR方式によるデータを復号化する方式を採用することもできる。
また、制御部10には、フック判定部(フック判定手段)730a、730bが接続されている。このフック判定部730a、730bは、それぞれに接続された外付け電話機8a、8bがオフフックか、オンフックかを判定するための機能部である。
さらに、制御部10は、FAX/TEL切替部(接続切替手段)710を介して公衆の電話回線及び外付け電話機8a、8bと接続されている。FAX/TEL切替部710は、例えば、電気的なリレーからなり、制御部10の指示により、電話回線を複合機1であるファクシミリ装置(FAX)側、または外付け電話機(TEL)側に切り替えて、電話回線との電気的な接続を可能とするものである。
例えば、FAX/TEL切替部710をファクシミリ装置側に切り替えると、外付け電話機8a、8bは電話回線から切り離され、NCU703が電話回線に接続される。また、FAX/TEL切替部710を外付け電話機側に切り替えると、外付け電話機8a、8b及びNCU703が共に電話回線に接続される。これにより、FAX/TEL切替部710が外付け電話機側に切り替えられているときでも、モデム702は、NCU703を介して外付け電話機8a、8bからのDTMF信号等を検出することが可能となる。
より詳しくは、外付け電話機8a、8bのユーザが、音声通信を行うためにハンドセットをオフフックすると直流電流が発生し、フック判定部730a、730bはその直流電流を検出し、制御部10に検出信号を出力する。検出信号を受信した制御部10は、FAX/TEL切替部710を制御し、接点を外付け電話機側に切り替えることで、外付け電話機8a、8bと電話回線とを接続させる。
また、ファクシミリ通信を行う際には、制御部10は、操作部4のスタートキー42が押し下げられたことを検出すると、FAX/TEL切替部710を制御し、接点をファクシミリ装置側に切り替える。これにより、ファクシミリ通信部70を介して送られてきた画像データを、FAX/TEL切替部710を介して電話回線に出力することが可能となる。
また、制御部10は、複合機1のユーザが予め設定したモードを記憶するモード記憶部740と接続されている。このモードには、例えば、予約送信モード、手動送信モード等がある。さらに、制御部10は、例えば、画像データが画像メモリ40に記憶されてからの時間を計測するタイマ部(タイマ手段)750と接続されている。
複合機1を用いることにより、原稿読取部5で読み取られた画像データを、ファクシミリ通信部170を通じて通信先のファクシミリ装置へ送信することができ、通信先からファクシミリ通信部70を通じて受信した画像データを記録部30によって記録紙に印刷することができる。すなわち、複合機1は通常のファクシミリ装置が有する通信機能を実現する。複合機1は、それに加えて、ネットワーク上のコンピュータからネットワークI/F(インタフェース)部80を通じて受信した画像データを、ファクシミリ通信部70を通じて通信先のファクシミリ装置へ送信することも、逆に通信先からファクシミリ通信部70を通じて受信した画像データを、ネットワークI/F部80を通じてネットワーク上のコンピュータへ配信することも可能にする。複合機1はさらに、HDD50等に蓄積される画像データを、ファクシミリ通信部70を通じて通信先のファクシミリ装置へ送信することも、逆に通信先からファクシミリ通信部70を通じて受信した画像データを、HDD50等に蓄積することも可能にする。
コピーコントローラ104は、コピー動作に必要な各部の動作制御を行うものである。そして、プリンタコントローラ103は、プリンタ動作に必要な各部の動作制御を行うものである。このプリンタコントローラ103には、複数の信号線を用いて同時に数ビットまとめてデータを送るパラレル伝送で外部機器と接続するパラレルI/F(インタフェース)部(図略)と、単一の信号線を用いて1ビットずつ順次データを送るシリアル伝送で外部機器と接続するシリアルI/F(インタフェース)部(図略)とが接続されている。
ネットワークコントローラ105は、本複合機1とネットワーク上のコンピュータ、さらには、インターネット上のサイトとの間で行われるデータ送受信を制御するものである。ネットワークコントローラ105は、ネットワークI/F部80に、外部とデータを送受信させる。
操作部4は、複合機1の操作に必要な各種の指示をユーザが入力するためのものである。操作部4は、文書の印刷部数等が入力されるテンキー41と、押下げることで印刷実行指示やファクシミリ送信指示等が行われるスタートキー42、さらには各種情報が表示される表示部43とを有している。
制御部10としてのコンピュータが読み取ることによってこれらの機能を実現するための上記プログラムは、HDD(ハードディスクドライブ)50等の不揮発性かつ大容量の外部記憶装置に格納しておき、上記RAM等の主記憶装置に適宜転送することにより、CPUによる実行に供することも可能である。上記プログラムは、ROMあるいはCD−ROM等の記録媒体を通じて供給することも、ネットワークI/F部80に接続されるネットワーク等の伝送媒体を通じて供給することも可能である。プログラムがROMを通じて供給される場合には、当該プログラムが記録されたROMを制御部10に搭載することにより、CPUによる実行に供することができる。プログラムがCD−ROMを通じて供給される場合には、CD−ROM読み取り装置を、例えばパラレルインタフェース部へ接続し、当該プログラムをRAMあるいはHDD50へ転送することにより、CPUによる実行に供することができる。また、プログラムが伝送媒体を通じて供給される場合には、ネットワークI/F部80等を通じて受信したプログラムをRAMあるいはHDD50へ転送することにより、CPUによる実行に供することができる。
[実施形態]
本実施形態においては、2台の外付け電話機を、第1外付け電話機(第1電話機)8a、第2外付け電話機(第2電話機)8bとし、それらに接続されているフック判定部を、それぞれ第1フック判定部730a、第2フック判定部730bとする。図3は、本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置の通信切り替え処理の流れを示すフローチャートである。
まず、複合機(ファクシミリ装置)1のユーザは、例えば表示部43等を操作し、第1電話機8a及び第2電話機8bが接続されているポートに、それぞれ予約送信または手動送信のいずれかのモードを設定しておく(ステップS101)。このモード設定は、予約送信または手動送信を設定可能なキーを別個設ける構成であっても構わない。さらに、例えば表示部43等を操作し、予約送信または手動送信のいずれのモードを優先するかを設定しておく。それら設定されたモード及びいずれのモードを優先するかは、共にモード記憶部740に記憶されている。
本実施形態においては、第1電話機8aがファクシミリ装置の傍に配置され、手動送信モードに設定されたポートに接続されているとし、また、第2電話機8bはファクシミリ装置から離れた場所に配置され、予約送信モードに設定されたポートに接続されているとする。
そして、制御部10内の接続状態検出部111は、FAX/TEL切替部710の接続状態を調べ、その時点で、電話回線がFAX側に接続されているか否かを判定する(ステップS102)。その結果、電話回線がFAX側に接続されていると判定される(ステップS102でYes)と、他のユーザによるファクシミリ通信中であることがわかるので、予約送信モードが設定される(ステップS103)。
それに対して、FAX側に接続されていないと判定された場合(ステップS102でNo)は、電話回線がTEL側に接続されている場合と、TEL及びFAXのいずれにも接続されていない場合との2通りがある。そのため、続いて、外付け電話機8a、8bを用いた音声通信(電話)が行われているか否かの判定が行われる。これは、フック判定部730a、730bが外付け電話機8a、8bのフック状態をそれぞれ調べ、オフフックか否かを検出することで実行される(ステップS104)。その結果、第1電話機8a及び第2電話機8bが共にオンフックであると判定される(ステップS104でNo)と、音声通信が行われていない通常の待機状態であることがわかる。そのため、ファクシミリ送信を行うユーザの判断に応じて、ファクシミリ通信時に、手動送信または予約送信のいずれかを設定することができる(ステップS105)。これは、例えば、表示部43等を操作し、ユーザが希望するモードを選択するような構成である。
また、2台の外付け電話機のうち少なくとも1台がオフフックであると判定される(ステップS104でYes)と、制御部10は、オフフックしている外付け電話機が第1電話機8aか、あるいは第2電話機8bかを判定する。そして、制御部10は、モード記憶部740を参照して、オフフックしている外付け電話機が接続されているポートに設定されているモードが予約送信モードか、あるいは手動送信モードかを判定する(ステップS106)。本実施形態においては、オフフックしている外付け電話機が第1電話機8aであれば、手動送信が設定されたポートに接続されている(ステップS106で第1)ため、手動送信が設定される(ステップS107)。
これにより、例えば、ファクシミリ装置の傍にある第1電話機8aのユーザが音声通信を行っていて、引き続きその通信相手にファクシミリ送信を行いたい場合に、電話回線を捕捉したまま、手動送信モードにより送信を行うことができる。
それに対して、ステップS106において、オフフックしている外付け電話機が第2電話機8bであり、ポートに設定されているモードが予約送信モードであることが判定される(ステップS106で第2)と、予約送信が設定される(ステップS109)。
これにより、例えば、ファクシミリ装置から離れた場所にある第2電話機8bのユーザが音声通信を行っているとき、別のユーザがファクシミリ送信を行おうとすると、予約送信モードに設定される。そのため、一方的にその音声通信が切断されるなどの不具合がなくなり、外付け電話機とファクシミリ装置との円滑な使用形態が可能となる。
以上とは異なり、ステップS106において、第1電話機8a及び第2電話機8bが共にオフフックであると判定される(ステップS106で第1及び第2)と、ステップS120の処理に移る。
図4は、本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置において、第1電話機8a及び第2電話機8bが共にオフフックであった場合の通信切り替え処理の流れを示すフローチャートである。まず、制御部10は、モード記憶部740を参照して、予約送信モードと手動送信モードのどちらを優先すると設定されているかを調べる(ステップS121)。その結果、手動送信を優先すると設定されている場合(ステップS121でYes)は、手動送信が設定される(ステップS122)。それに対して、予約送信を優先すると設定されている場合(ステップS121でNo)は、第2の予約送信が設定される(ステップS123)。
次に、図5及び図6を用いて、手動送信(図3におけるステップS107)及び予約送信(図3におけるステップS109)における処理の流れを説明する。なお、この手動送信及び予約送信の流れは、以下の他の実施形態にも適用可能である。
まず、手動送信について説明する。図5は手動送信の処理の流れを示すフローチャートである。まず、原稿給送部6の前面側を上方に移動させて原稿台52の上面を開放し、その上面にファクシミリ送信したい原稿を載置する(ステップS201)。
そして、スタートキー42が押下げられる(ステップS203でYes)と、原稿台52に載置された原稿の画像データは、スキャナ部51により読み取られ、当該画像データは画像メモリ40に一時的に記憶される(ステップS204)。続いて、画像メモリ40に記憶された画像データが、現在音声通信を行っている相手先へと送信される(ステップS205)。また、ステップS201において原稿台52に原稿をセットしなかった場合には、手動受信が可能である。
次に、予約送信について説明する。図6は予約送信の処理の流れを示すフローチャートである。まず、原稿台52の上面にファクシミリ送信したい原稿を載置する(ステップS301)。続いて、ユーザは、例えばテンキー41等を操作し、送信先のファクシミリ番号を入力する(ステップS302)。このテンキーによる入力は送信先の入力として扱われ、入力されたファクシミリ番号は送信先記憶部90に記憶される。
そして、スタートキー42が押下げられる(ステップS303でYes)と、原稿台52に載置された原稿の画像データは、スキャナ部51により読み取られ、当該画像データは画像メモリ40に一時的に記憶される(ステップS304)。
続いて、フック判定部730は、外付け電話機8のフック状態を調べ、オフフックか否かを判定する(ステップS305)。その結果、オフフックであると判定される(ステップS305でYes)と、外付け電話機8(本実施形態においては第2電話機8b)のユーザがまだ音声通信中であるので、ファクシミリ通信は行えない。そして、外付け電話機8がオンフックであると判定された(ステップS305でNo)時点で、外付け電話機8のユーザが音声通信を終了したことがわかるので、制御部10はFAX/TEL切替部710を制御し、電話回線をファクシミリ装置側に接続する(ステップS306)。これにより、ファクシミリ送信可能となり、画像メモリ40に記憶された画像データが、送信先記憶部90に記憶された送信先へと送信される(ステップS307)。
以上説明した予約送信は、第2電話機8bのみがオフフックである場合であるが、第1電話機8a及び第2電話機8bが共にオフフックである場合(図4のステップS123)には、その2台の電話機が共にオンフックになるのを待つ必要がある。
図7は第2の予約送信の処理の流れを示すフローチャートである。まず、原稿台52の上面にファクシミリ送信したい原稿を載置する(ステップS401)。続いて、ユーザは、例えばテンキー41等を操作し、送信先のファクシミリ番号を入力する(ステップS402)。このテンキーによる入力は送信先の入力として扱われ、入力されたファクシミリ番号は送信先記憶部90に記憶される。
そして、スタートキー42が押下げられる(ステップS403でYes)と、原稿台52に載置された原稿の画像データは、スキャナ部51により読み取られ、当該画像データは画像メモリ40に一時的に記憶される(ステップS404)。
続いて、第1フック判定部730aは、第1電話機8aのフック状態を調べ、オフフックか否かを判定する(ステップS405)。その結果、オフフックであると判定される(ステップS405でYes)と、第1電話機8aのユーザがまだ音声通信中であるので、ファクシミリ送信は行わない。そして、第1電話機8aがオンフックであると判定される(ステップS405でNo)と、続いて第2フック判定部730bは、第2電話機8bのフック状態を調べる(ステップS406)。その結果、オフフックであると判定される(ステップS406でYes)と、第2電話機8bのユーザがまだ音声通信中であるので、ファクシミリ送信は行わない。そして、第1電話機8a及び第2電話機8bが共にオンフックであると判定された(ステップS406でNo)時点で、第1電話機8a及び第2電話機8bのユーザが音声通信を終了したことがわかるので、制御部10は、FAX/TEL切替部710を制御し、電話回線をファクシミリ装置側に接続する(ステップS407)。これにより、ファクシミリ送信可能となり、画像メモリ40に記憶された画像データが、送信先記憶部90に記憶された送信先へと送信される(ステップS408)。
本実施形態においては、ファクシミリ装置の傍にある第1電話機が手動送信モードに、ファクシミリ装置から離れた場所にある第2電話機が予約送信モードにそれぞれ設定されているとして説明を行ったが、それに限られることなく、第1電話機が予約送信モードに、第2電話機が手動送信モードにそれぞれ設定されていても構わない。
また、本実施形態においては、ファクシミリ装置に接続された外付け電話機は2台であるとして説明を行ったが、それに限られることなく、3台以上の外付け電話機が接続されていてもよい。
以上説明した本実施形態によれば、例えば、手動送信モードに設定されたポートに接続されている外付け電話機がファクシミリ装置の傍に配置され、また、予約送信モードに設定されたポートに接続されている外付け電話機はファクシミリ装置から離れた場所に配置されているとする。このとき、ファクシミリ装置の傍にある外付け電話機のユーザが音声通信を行っていて、引き続きその通信相手にファクシミリ送信を行いたい場合には、電話回線を捕捉したまま、手動送信モードにより送信を行うことができる。
また、ファクシミリ装置から離れた場所にある外付け電話機のユーザが音声通信を行っているときは、別のユーザがファクシミリ送信を行おうとすると、予約送信モードに設定される。そのため、一方的にその音声通信が切断されるなどの不具合がなくなる。これにより、外付け電話機を用いた音声通信中に、ユーザがファクシミリ通信を行う場合であっても予約送信を可能とし、さらには手動送受信とも選択可能とすることで、外付け電話機とファクシミリ装置との円滑な使用形態が可能となる。
さらに本実施形態によれば、ユーザがポート毎に予約送信モードか、あるいは手動送信モードかを設定できるので、例えば、配置換えなどで複数の外付け電話機のファクシミリ装置に対する位置関係が変わってしまっても、再度、ポートのモードを最適なモードに設定し直すことができる。
さらに本実施形態によれば、例えば、2台の外付け電話機があり、手動送信モードに設定されたポートに接続されている外付け電話機がファクシミリ装置のすぐ傍に配置され、あるいはファクシミリ装置に備えられて、また、予約送信モードに設定されたポートに接続されている外付け電話機はファクシミリ装置から離れた場所に配置されているとする。このような場合、ユーザは手動送信モードを選択しておけばよい。つまり、2台ともオフフックであるとし、そのときにファクシミリ通信の要求があった場合、ファクシミリ通信を行おうとしているのはファクシミリ装置のすぐ傍に配置された外付け電話機を使用しているユーザであることがわかる。したがって、この場合には、電話回線を捕捉したまま、手動送信モードにより送信を行うことができるので、効率がよい。
それに対して、オフフックしている外付け電話機が2台ともファクシミリ装置から離れた場所に配置されているとする。このような場合、ユーザは予約送信モードを選択しておけばよい。このときにファクシミリ通信の要求があった場合、ファクシミリ通信を行おうとしているのは、いずれの外付け電話機のユーザでもないことがわかる。この場合には、予約送信モードにより送信を行うことができるので、一方的に音声通信が切断されるなどの不具合がなくなり、外付け電話機とファクシミリ装置との円滑な使用形態が可能となる。
[他の好ましい実施形態]
(A)以上説明した実施形態における第2の予約送信は、図7を用いて説明したように、第1電話機8a及び第2電話機8bがオンフックされると自動的に、記憶されている送信先へ画像データが送信されるように構成されていた。しかしながら、本発明の実施形態はそれに限られることなく、ユーザが設定した所定時間経過後に送信されるように構成することも可能である。また、前述の第2の予約送信(第1予約制御手段の一実施例)と本実施形態(第2予約制御手段の一実施例)とのいずれを選択するかは、例えば、ユーザが表示部(選択手段)43を操作して行うことが可能である。
図8は、本発明の実施形態に係るファクシミリ装置の予約送信処理の変形例の流れを示すフローチャートである。まず、原稿台52の上面にファクシミリ送信したい原稿を載置する(ステップS501)。続いて、ユーザは、例えばテンキー41等を操作し、送信先のファクシミリ番号を入力する(ステップS502)。このテンキーによる入力は送信先の入力として扱われ、入力されたファクシミリ番号は送信先記憶部90に記憶される。
そして、スタートキー42が押下げられる(ステップS503でYes)と、原稿台52に載置された原稿の画像データは、スキャナ部51により読み取られ、当該画像データは画像メモリ40に一時的に記憶される(ステップS504)。また、画像データが画像メモリ40に記憶されると、制御部10はタイマ部750のカウンタをリセットし、新たにカウント作業を開始させる(ステップS505)。
次に、制御部10はタイマ部750を参照し、所定時間(予約設定時間)が経過したか否かを判定する(ステップS506)。これは、例えば、ファクシミリ装置のユーザが、所望の時間を設定するためのもので、その予約設定時間は事前に設定され、例えばHDD50等に記憶されている。つまり、制御部10は、このHDD50から設定されている予約設定時間を読み取り、タイマ部750でカウントされた時間がその予約設定時間より短いか否かを判定する。
その結果、所定時間が経過したと判定される(ステップS506でYes)と、続いて第1フック判定部730aは、第1電話機8aのフック状態を調べ、オフフックか否かを判定する(ステップS507)。その結果、オフフックであると判定される(ステップS507でYes)と、第1電話機8aのユーザがまだ音声通信中であるので、ファクシミリ送信は行わない。そして、第1電話機8aがオンフックであると判定される(ステップS507でNo)と、続いて第2フック判定部730bは、第2電話機8bのフック状態を調べる(ステップS508)。その結果、オフフックであると判定される(ステップS508でYes)と、第2電話機8bのユーザがまだ音声通信中であるので、ファクシミリ送信は行わない。そして、第1電話機8a及び第2電話機8bが共にオンフックであると判定された(ステップS508でNo)時点で、第1電話機8a及び第2電話機8bのユーザが音声通信を終了したことがわかるので、制御部10は、FAX/TEL切替部710を制御し、電話回線をファクシミリ装置側に接続する(ステップS509)。これにより、ファクシミリ送信可能となり、画像メモリ40に記憶された画像データが、ステップS102及びステップS122において入力された宛先へと送信される(ステップS510)。
また、本実施形態においては、タイマ部750に時計機能を持たせ、ステップS506の代わりに所定の時刻になったら予約送信を継続するように構成することも可能である。
本実施形態は、図7を用いて説明した第2の予約送信の変形例であるが、図6を用いて説明した予約送信に適用することも可能である。その場合には、図8のステップS507を省けばよい。
以上説明した本実施形態においては、すぐにファクシミリ通信を行うのではなく、ユーザが設定した時間の後に行うことができるので、送信者または受信者の都合に合わせたファクシミリ通信が可能となる。さらに、設定した時間が経過したときにユーザが音声通信を行っている場合にはファクシミリ通信を行わないので、音声通信を切断せずに済む。そのため、外付け電話機とファクシミリ装置との円滑な使用形態が可能となる。
本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置の概略内部側面図である。 本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置の通信切り替え処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置において、第1及び第2外付け電話機が共にオフフックであった場合の通信切り替え処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置の手動送信処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置の予約送信処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るファクシミリ装置の第2の予約送信処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るファクシミリ装置の第2の予約送信処理の変形例の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 複合機(ファクシミリ装置)
10 制御部
102 ファクシミリコントローラ
40 画像メモリ
41 テンキー
42 スタートキー
43 表示部
50 HDD
70 ファクシミリ通信部
702 モデム
703 NCU
710 FAX/TEL切替部
730a 第1フック判定部
730b 第2フック判定部
740 モード記憶部
750 タイマ部
8a 第1の外付け電話機
8b 第2の外付け電話機
81a、b ダイヤルキー

Claims (3)

  1. 手動送信モードまたは予約送信モードのいずれかのモードが予め設定された複数のポートを介して複数の外付け電話機と接続可能であり、前記外付け電話機と電話回線を共有するファクシミリ装置であって、
    前記外付け電話機がオフフックであるか否かを個別に判定するフック判定手段と、
    ファクシミリ装置に入力された送信先を記憶する送信先記憶手段と、
    ファクシミリ送信の対象である画像データを記憶する画像記憶手段と、
    前記ファクシミリ装置と前記外付け電話機との少なくとも一方と前記電話回線との電気的な接続を切り替える接続切替手段と、
    ユーザがファクシミリ送信のための操作を行ったときに、前記接続切替手段が前記外付け電話機と前記電話回線とを電気的に接続しており、かつ前記フック判定手段が前記予約送信モードを設定されたポートに接続された外付け電話機がオフフックであると判定すると、ユーザが入力した送信先を前記送信先記憶手段により記憶し、かつ送信すべき画像データを前記画像記憶手段に記憶しておき、前記フック判定手段の判定において前記外付け電話機がオンフックに転じると、前記接続切替手段は前記ファクシミリ装置と前記電話回線とを電気的に接続し、前記画像記憶手段に記憶された前記画像データを前記送信先記憶手段に記憶された送信先に送出することにより前記予約送信モードを実行する予約制御手段と、
    ユーザがファクシミリ送信のための操作を行ったときに、前記接続切替手段が前記外付け電話機と前記電話回線とを電気的に接続しており、かつ前記フック判定手段が前記手動送信モードを設定されたポートに接続された外付け電話機がオフフックであると判定すると、ユーザが入力した送信先または前記電話回線が接続されている相手先へ送信すべき画像データを送出することにより前記手動送信モードを実行する手動制御手段と、
    前記複数のポートの各々に、前記手動送信モードと前記予約送信モードとのいずれかのモードをユーザの指示に基づいて設定するモード設定手段と、を備えることを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 前記接続切替手段が前記外付け電話機と前記電話回線とを電気的に接続しているとき、前記フック判定手段によりオフフックであると判定された複数の外付け電話機があり、当該外付け電話機が接続されたポートに設定されたモードに前記予約送信及び前記手動送信のいずれのモードも含まれるとき、前記予約制御手段あるいは手動制御手段のいずれか一方を選択することにより、ユーザの指示により予め選択されたモードに従ってファクシミリ通信を行わせる制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項にファクシミリ装置。
  3. 前記画像記憶手段により前記画像データが記憶されてからの時間を計測するタイマ手段と、
    予約設定時間を設定可能な予約時間設定手段と、
    前記予約制御手段を第1予約制御手段として、ユーザがファクシミリ送信のための操作を行ったときに、前記接続切替手段が前記外付け電話機と前記電話回線とを電気的に接続しており、かつ前記フック判定手段が前記予約送信モードを設定されたポートに接続された外付け電話機がオフフックであると判定すると、ユーザが入力した送信先を前記送信先記憶手段により記憶し、かつ送信すべき画像データを前記画像記憶手段に記憶しておき、前記タイマ手段により計測された時間が前記予約設定時間を経過した後に、接続切替手段が前記外付け電話機と前記電話回線とを電気的に接続しており、かつ前記フック判定手段の判定において前記外付け電話機がオンフックに転じておれば、前記接続切替手段は前記ファクシミリ装置と前記電話回線とを電気的に接続し、前記画像記憶手段に記憶された前記画像データを前記送信先記憶手段に記憶された送信先に送出することにより前記予約送信モードを実行する第2予約制御手段と、
    ユーザの指示により前記第1予約制御手段と前記第2予約制御手段との何れかを選択して動作させる選択手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のファクシミリ装置。
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