JP4060700B2 - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の液体によって基板を処理するのに好適な基板処理装置及び基板処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体基板の配線形成プロセスとして、配線溝及びコンタクトホールに金属(導電体)を埋め込むようにしたプロセス(いわゆる、ダマシンプロセス)が使用されつつある。これは、層間絶縁膜に予め形成した配線溝やコンタクトホールに、アルミニウム、近年では銅や銀等の金属をめっきによって埋め込んだ後、余分な金属を化学機械的研磨(CMP)によって除去し平坦化するプロセス技術である。即ち例えば図15に示すように、半導体ウエハ等の基板Wの表面に堆積したSiO2等からなる絶縁膜210の内部に、配線用の微細な凹部212を形成し、表面にTaN等からなるバリア層214を形成した後、例えば、銅めっきを施して、基板Wの表面に銅膜を成膜して凹部212の内部に埋め込む(ダマシンプロセス)。しかる後、基板Wの表面にCMP(化学機械的研磨)を施して平坦化することで絶縁膜210の内部に銅膜からなる配線216を形成し、この配線(銅膜)216の表面に、例えば無電解めっきによって得られるCo−W−P合金膜からなる配線保護層(蓋材)218を選択的に形成して配線216を保護する(蓋めっきプロセス)。
【0003】
一方めっき装置は従来、前記各種めっき工程を行うユニットやめっきに付帯する各種前処理工程を行うユニットや洗浄工程を行うユニット等、複数のユニットを設置して構成されていたが、その代わりに、これらの各処理工程を一つのユニットで行うめっき装置が提案されている。
【0004】
しかしながら複数の処理工程(例えばめっき液等による薬液処理工程と純水等による洗浄処理工程、或いは複数の薬液処理工程)を一つのユニットで行うと、各処理で使用した処理液が混合(或いは希釈)してしまい、各処理液の再利用が出来なくなってしまうという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、一つの装置内で複数の処理液による基板処理を行っても、処理液の混合を回避することができる基板処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、処理槽内部に基板保持手段に保持した基板を挿入した状態で基板の被処理面に処理液による接液処理を行う第一処理手段と、基板保持手段に保持した基板を上下動させる基板昇降手段と、処理槽の開口部を開閉するカバーと、前記処理槽の開口部を塞いだカバーの上部で前記基板保持手段に保持した基板の被処理面に、カバー上面に固定された処理液噴射手段から処理液を噴射することにより接液処理を行う第二処理手段とを具備し、前記第一処理手段による接液処理を行った後に、前記基板昇降手段により前記基板保持手段に保持した基板を前記処理槽から引き上げるとともに、前記カバーで前記処理槽の開口部を塞いで、前記第二処理手段による接液処理を行うことを特徴とする基板処理装置である。
第一処理手段の処理槽の開口部をカバーによって塞いだ状態で、第二処理手段によって基板の別の接液処理を行うので、第二処理手段による接液処理時に第二処理手段で用いる処理液が処理槽内に入り込むことはなく、処理槽内の処理液と混合することを防止できる。また複数の基板処理工程を処理槽の内部とその上部とで行うので、装置のコンパクト化が図れる。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記第一処理手段は、処理槽内部に処理液を溜め、この処理液に基板の被処理面をディップして接液させる構造であることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置である。
【0008】
請求項3に記載の発明は、前記処理槽内部に気体を噴出し封じ込める手段を具備したことを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置である。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記第一処理手段は、処理槽内部に設置した処理液噴射手段から噴射される処理液を基板の被処理面に接液させる構造であることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置である。
【0010】
請求項5記載の発明は、前記処理槽には、処理槽内部に供給した処理液を回収して再び処理槽内部に供給する処理液循環手段を設置したことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4記載の基板処理装置である。処理槽内に第二処理手段に用いる液体が入り込まないので、処理槽内の処理液を容易に循環して再使用することができる。
【0011】
請求項6記載の発明は、前記基板保持手段は、基板の裏面を吸着して保持することで基板の被処理面全域を接液させる構造であることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5記載の基板処理装置である。これによってエッジ部分を含む基板の被処理面全体を容易に処理することができる。
【0012】
請求項7に記載の発明は、前記基板保持手段は、基板の裏面をリング状に真空吸着するとともに基板の裏面の真空吸着した部分の内側への処理液の進入を防止するシール機構を持つリング状の基板吸着部を具備することを特徴とする請求項6に記載の基板処理装置である。
【0013】
請求項8に記載の発明は、前記基板吸着部はゴム材料からなることを特徴とする請求項7に記載の基板処理装置である。
【0014】
請求項9に記載の発明は、前記基板吸着部の基板に接触する部分には、基板吸着用の真空力を発生させる基板吸着溝を設けたことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の基板処理装置である。
【0015】
請求項10に記載の発明は、前記基板吸着部は、前記基板裏面の外周部のみを吸着することを特徴とする請求項7又は請求項8又は請求項9に記載の基板処理装置である。
【0016】
請求項11に記載の発明は、前記基板吸着部が、前記基板の裏面に接触するのは前記基板の外周からその内側5mmまでの間の部分であることを特徴とする請求項7又は請求項8又は請求項9又は請求項10に記載の基板処理装置である。
【0017】
請求項12に記載の発明は、前記基板保持手段は、基板の裏面のみを吸着して保持することで、基板の被処理面上に接液する処理液に均一な流れを形成させ、基板のエッジ部を含む被処理面全域を均一に接液させる構造であることを特徴とする請求項1乃至11の内の何れか一項記載の基板処理装置である。これによってエッジ部分を含む基板の被処理面全体を均一に処理することができる。
【0018】
請求項13記載の発明は、前記基板保持手段は、保持した基板を水平位置から所定角度傾斜させた状態で処理槽内部の処理液に浸す揺動機構を有していることを特徴とする請求項2又は3記載の基板処理装置である。基板を水平位置から所定角度傾斜させた状態で処理液に浸すので、基板の被処理面上に空気等の気体が残ることを防止でき、被処理面の均一な処理が行える。
【0019】
請求項14記載の発明は、前記カバーを処理槽の側部に位置する待避位置と、処理槽の上部に位置して処理槽の開口部を塞ぐ閉止位置の二つの位置に移動する駆動機構を設置したことを特徴とする請求項1乃至13の内の何れか一項記載の基板処理装置である。カバーを処理槽の上部と側部に位置させるだけなので、基板処理装置全体のコンパクト化が図れる。
【0021】
請求項15記載の発明は、前記カバー上面には、このカバーが処理槽の開口部を塞いだ状態から開く際にカバー上面に溜まった処理液が処理槽内に落ちるのを防止する土手を設けたことを特徴とする請求項1乃至14の内の何れか一項記載の基板処理装置である。これによって第二処理手段による基板処理に用いた液体が処理槽内に流れ込むのをより確実に防止できる。
【0022】
請求項16記載の発明は、前記カバー上面の形状を、このカバーが処理槽の開口部を塞いだ状態でカバー上面に付着した処理液が流れ落ちる傾斜面形状或いは円錐形状に形成したことを特徴とする請求項1乃至14の内の何れか一項記載の基板処理装置である。これによって第二処理手段による基板処理に用いた液体が処理槽内に流れ込むのをより確実に防止できる。
【0023】
請求項17記載の発明は、前記カバー上面に残留する処理液を除去するワイパー又はバイブレータ又はカバー回転機構を設置したことを特徴とする請求項1乃至14の内の何れか一項記載の基板処理装置である。これによって第二処理手段による基板処理に用いた液体が処理槽内に流れ込むのをより確実に防止できる。
【0024】
請求項18記載の発明は、前記処理槽上部に上方向に向かって外径を小さくする傾斜部を設けることで、前記処理槽の開口部上端の外壁をその上を覆うカバーの内壁よりも内側に位置させたことを特徴とする請求項1乃至17の内の何れか一項記載の基板処理装置である。これによって第二処理手段による基板処理に用いた液体が処理槽内に流れ込むのをより確実に防止できる。
【0026】
請求項19記載の発明は、上下動可能な基板保持手段に保持した基板を処理槽内部に挿入し、前記基板保持手段に保持した状態で前記基板の被処理面に処理液による接液処理を行う第1の工程と、前記第1の工程による接液処理を行った後に、前記基板保持手段を処理槽上方へ移動し、処理槽の開口部をカバーで塞ぐ第2の工程と、前記第2の工程により、前記処理槽の開口部を塞いだカバーの上部で前記基板保持手段に保持した基板の被処理面に、カバー上面に固定された処理液噴射手段から処理液を噴射することにより接液処理を行う第3の工程とを具備することを特徴とする基板処理方法である。
【0027】
請求項20記載の発明は、前記処理槽内部での基板の被処理面への処理液による接液処理は、処理槽内部に処理液を溜め、この処理液に基板の被処理面をディップして行う接液処理であることを特徴とする請求項19記載の基板処理方法である。
【0028】
請求項21記載の発明は、前記処理槽の開口部をカバーで塞いだ時に処理槽内部を不活性ガスで充填することにより、処理槽内の処理液を保護することを特徴とする請求項20に記載の基板処理方法である。
【0029】
請求項22記載の発明は、前記処理槽内部での基板の被処理面への処理液による接液処理は、処理槽内部に設置した処理液噴射手段から噴射された処理液を基板の被処理面に接液させる接液処理であることを特徴とする請求項19記載の基板処理方法である。
【0030】
請求項23記載の発明は、前記処理槽内部に供給した処理液を回収して再び処理槽内部に循環することを特徴とする請求項19又は20又は21又は22記載の基板処理方法である。
【0031】
請求項24記載の発明は、前記基板保持手段は基板の裏面を吸着して保持することを特徴とする請求項19又は20又は21又は22又は23記載の基板処理方法である。
【0032】
請求項25記載の発明は、前記基板保持手段は、基板の裏面のみを吸着して保持することで、基板の被処理面上に接液する処理液の均一な流れを形成し、基板のエッジ部を含む被処理面全域に均一な接液処理を行うことを特徴とする請求項19又は20又は21又は22又は23又は24記載の基板処理方法である。
【0033】
請求項26に記載の発明は、前記処理液の均一な流れが、基板の被処理面上に巻き込まれた気泡あるいは接液処理により発生した気泡を、被処理面上から排出させることを特徴とする請求項25に記載の基板処理方法である。
【0034】
請求項27記載の発明は、前記基板のディップ処理は、前記基板を斜めに傾斜させた状態で処理槽内部の処理液に浸して行うことを特徴とする請求項20又は21記載の基板処理方法である。
【0035】
請求項28記載の発明は、前記カバーによる処理槽の開口部の開閉は、前記カバーを処理槽の側部に位置する待避位置と、処理槽の上部に位置して処理槽の開口部を塞ぐ閉止位置の二つの位置にカバーを移動することで行うことを特徴とする請求項19乃至27の内の何れか一項記載の基板処理方法である。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明を無電解めっき装置に用いた基板処理装置1を示す図であり、図1(a)は側面図、図1(b)は概略側断面図である。図1(a),(b)に示すように基板処理装置1は、内部にめっき液(処理液)Qを溜めて基板Wのディップ処理を行う処理槽(第一処理手段)10と、前記処理槽10の開口部11を塞ぐカバー40と、カバー40の上面に取り付けられる噴霧ノズル(処理液噴射手段、第二処理手段)60と、カバー40を駆動(旋回)する駆動機構70と、基板Wを保持する基板保持手段80と、基板保持手段80全体を駆動する基板保持手段駆動機構110と、処理槽10内のめっき液Qを循環する処理液循環手段150とを具備して構成されている。以下各構成部分について説明する。
【0038】
処理槽10は、めっき液Qを溜める容器形状の処理槽本体13と、処理槽本体13の上端外周部分に設置され処理槽本体13からオーバーフローするめっき液Qを回収する外周溝15と、外周溝15の外周側を囲んで筒状に上方に突出する覆い部17とを有して構成されている。覆い部17の上部には上方向に向かってその外径を小さく絞る傾斜部19が設けられている。処理槽本体13の底面中央にはめっき液供給口21が設けられている。処理槽10の覆い部17には、覆い部17の内側壁から開口部11に向けて洗浄液(純水)をワンショットで噴射するリンス用ノズル23が取り付けられている。
【0039】
処理液循環手段150は、前記処理槽10の外周溝15にオーバーフローしためっき液を配管によって供給タンク151に戻し、供給タンク151内に溜まっためっき液をポンプPによって処理槽本体13のめっき液供給口21に供給してめっき液を循環させる。供給タンク151には処理槽10内に供給するめっき液Qの温度を所定温度に保つためのヒーター153が設置されている。
【0040】
カバー40は、前記処理槽10の開口部11を塞ぐ大きさの板材によって構成されており、略円板状の上面部41と、上面部41の外周を囲む側面部43と、上面部41と側面部43間をつなぐ傾斜面42とを具備している。カバー40の両側面には板状のアーム部45が取り付けられており、その先端近傍部分が処理槽10の略中央両側部分に設置した軸支部47に回動自在に軸支されている。アーム部45先端は駆動機構70の連結アーム75の先端に固定されている。
【0041】
ここで図2は前記カバー40が処理槽10の上部に移動した際の、カバー40と処理槽10の外周部分における寸法関係を示す要部拡大断面図である。前述のように、処理槽10の覆い部17の上部には上方向に向かってその外径を小さく絞る傾斜部19が設けられ、これによって処理槽10の開口部11上端の外壁(外径L1)を、その上を覆うカバー40の内壁(内径L2)よりも内側に位置させる(L1<L2)ように構成している。
【0042】
噴霧ノズル(処理液噴射手段)60は、カバー40の上面中央に取り付けた一本の棒状の取付ブロック61に、一列に複数個(5個)のノズル63を上向きに取り付けて構成されている。ノズル63からはこの実施形態においては洗浄液(純水)が真上方向に向けて噴霧される。なお取付ブロック61の角部(各辺及び各頂点)は何れも丸くすることで、カバー40旋回時に純水或いは他の液体がこの噴霧ノズル60に残留してしまうことを防止している。
【0043】
図1に戻って駆動機構70は、カバー旋回用シリンダ71と、カバー旋回用シリンダ71内のピストンに連結されるロッド73と、ロッド73の先端に回動自在に連結される連結アーム75とを具備して構成されている。カバー旋回用シリンダ71の下端部は固定側部材に回動自在に固定されている。
【0044】
図3(a)は基板保持手段80の概略断面図、図3(b)は図3(a)のB部分拡大図である。図3(a)に示すように基板保持手段80は、基板保持部81と基板保持部駆動部100とを具備している。基板保持部81は、下面が開放された略円筒状の基板受け83の内部に、略円形の吸着ヘッド89を収納して構成されている。基板受け83はその下端面から内側に向けて基板Wを仮置きする仮置き部85を突出して設け、またその外周側面に基板挿入口87を設けている。吸着ヘッド89は内部に真空兼気体供給ライン93を設けた略円板状の基部91と、基部91の下面にリング状に取り付けられる基板吸着部95とを具備して構成されている。基板吸着部95はシール材(例えばゴム材料等)で構成され、その先端を基部91の下面から突出することでこれに当接する下記する基板Wの裏面を吸着するとともに、基板Wの裏面へのめっき液の侵入を防止するシールの役目を果たす。なお、この基板吸着部95の形状については、図3に示す形状のみならず円周幅にて吸着するものであればどのような形状でも構わない。また基板吸着部95の基板Wに接触する部分には基板吸着溝(吸着兼引離し用孔)97を設け、これに前記真空兼気体供給ライン93を接続することで、この基板吸着溝97に基板Wの吸着・引離しを行わせるように構成している。
【0045】
一方基板保持部駆動部100はその内部に、前記吸着ヘッド89を回転駆動する基板回転用モータ101と、前記基板受け83を上下の所定位置(少なくとも三ヶ所)に駆動する基板受け駆動用シリンダ103とを具備している。そして前記吸着ヘッド89は基板回転用モータ101によって回転駆動され、前記基板受け83は基板受け駆動用シリンダ103によって上下動される。つまり吸着ヘッド89は回転のみで上下動せず、基板受け83は上下動のみで回転しない。
【0046】
ここで基板保持手段80の動作を説明すると、まず図3(a)に示すように吸着ヘッド89を回転しない状態で基板受け83を最も下の位置(基板受渡し位置)に移動し、基板挿入口87を介して基板搬送ハンド107に吸着された基板Wを基板受け83内部に挿入し、基板搬送ハンド107の吸着を解除することで基板Wを仮置き部85の上に載置する。このとき基板Wの被処理面は下を向いている。そして基板搬送ハンド107を基板挿入口87から抜き出す。次に図4に示すように、基板受け83を上昇して基板Wの外周裏面(上面)に基板吸着部95の先端を当接して押し付け、基板吸着溝97から真空引きすることで基板Wを基板吸着部95に吸着する。この際、真空力は基板吸着部95の基板に接触する部分の内部の基板吸着溝97内に発生する。このときの基板受け83の位置を基板固定位置とする。これによって基板Wの裏側の部分(被処理面と反対側の面)は基板吸着部95によるシールによって被処理面側から遮断される。一般的に真空にて基板Wを吸着する場合は、従来吸着パッドが使用されていた。しかしながら、基板Wのエッジぎりぎりにて吸着且つ処理液の進入を防止するためには、吸着パッドのようにパッドの内側全体が真空状態になる吸着手段では中心から外周部にかけて基板Wが大きくたわみ、均一なめっき処理ができない等の悪影響ばかりか、基板W破損の事態も招きかねない。そこで本発明では、基板Wの外周をリング状の小さな幅(径方向)のシールにて吸着することにより、吸着幅を極力小さく抑えることで、基板Wへの影響(たわみ等)をなくすこととした。具体的には、この基板吸着部95の幅は非常に薄く、基板吸着部95が基板Wに接触する部分は基板Wの外周からその内側5mmまでの間の部分である。基板W裏面の外周部のみが基板吸着部95と接触するので、基板処理時に薬液の温度が不必要に基板吸着部95との接触面を伝達して逃げる恐れがない。次に図5に示すように、基板受け83を少し(例えば数mm)下降して基板Wを仮置き部85から引き離す。このときの基板受け83の位置を基板処理位置とする。この状態で基板保持手段80全体を下降して図1に示す処理槽10のめっき液Q中に浸漬すると、基板Wはその裏面が吸着・保持されているだけなので、基板Wの被処理面全域及びエッジ部分についても全てめっき液にディップしてその処理を行うことが可能となる。更に、基板受け83が下降して基板から離れ、基板Wはその裏面のみが吸着して保持されているだけなので、めっき液Qに浸漬しても基板Wに対するめっき液Qの流れL(図5(b)参照)が阻害されることがなく、被処理面全域において均一なめっき液Qの流れが形成される。また、このめっき液Qの流れと共に基板Wの被処理面上に巻き込まれた気泡や、めっきによって発生した気泡を基板Wの被処理面上から処理槽10内の他の部分へ排出することができる。これによって、めっきに悪影響を及ぼす不均一な流れあるいは気泡の影響を解決し、エッジを含んだ被処理面全域に均一なめっきを行うことが可能となる。また、基板Wの裏面のリング状に真空吸着した部分の内側は基板吸着部95によるシールによって被処理面側から遮断されるので、処理液が基板Wの裏面の基板吸着部95の内側へ侵入するのを防ぐことができる。基板Wの処理が終了した後、基板受け83を図4に示す基板固定位置まで上昇して基板Wを仮置き部85の上に載置し、基板吸着溝97から気体(不活性ガス、例えば窒素ガス)を噴出して基板Wを基板吸着部95から引き離し、同時に基板受け83を図3に示す基板受け渡し位置まで下降し、基板挿入口87から基板搬送ハンド107を挿入して基板Wを外部に引き出す。
【0047】
図6は基板保持手段駆動機構(基板昇降手段)110の内部構造の概略側面図である。同図に示すように基板保持手段駆動機構110は、前記基板保持手段80全体を揺動させる揺動機構111と、基板保持手段80及び揺動機構111全体を旋回させる旋回機構121と、基板保持手段80及び揺動機構111及び旋回機構121全体を昇降させる昇降機構131とを具備して構成されている。揺動機構111は基板保持手段80に固定されたブラケット113を固定する軸115と、この軸115を回動する軸回動用シリンダ117とを具備して構成され、軸回動用シリンダ117を駆動することで軸115を所定角度回動して基板保持手段80を揺動し、これによって基板保持手段80に保持した基板Wを水平位置と水平位置から所定角度傾斜させた傾斜位置とに変更できるようにしている。旋回機構121はヘッド旋回用サーボモータ123とこのヘッド旋回用サーボモータ123によって回動される旋回軸125とを具備して構成されており、旋回軸125の上端に前記揺動機構111を固定している。昇降機構131はヘッド昇降用シリンダ133とヘッド昇降用シリンダ133によって昇降されるロッド135とを具備して構成され、ロッド135の先端に取り付けたステー137に前記旋回機構121を固定している。
【0048】
次にこの基板処理装置1全体の動作を説明する。図1に示す状態は、カバー40を旋回して処理槽10の開口部11を開き、且つ基板保持手段80を上昇した状態を示している。即ちカバー40は処理槽10の側部に位置する待避位置に移動している。カバー40の旋回動作は基板保持手段80が上昇してできる基板保持手段80と処理槽10の間の空間を利用する。このとき処理液循環手段150は駆動されており、めっき液Qは処理槽10と供給タンク151間を所定温度に維持されながら循環されている。この状態においてまず未処理の基板Wを前記図3乃至図5に示す方法で吸着ヘッド89に吸着する。次に揺動機構111によって基板保持手段80全体を揺動させて基板Wを水平位置から所定角度傾斜し、その状態のまま昇降機構131(図6参照)を駆動して基板保持手段80を図7に示す位置まで下降してめっき液Qにディップする。基板Wをディップした後、揺動機構111によって基板保持手段80全体を元の位置に揺動させて基板Wを水平位置にし、この状態で無電解めっきを行う。このとき図3に示す基板回転用モータ101を駆動することで基板Wを回転しておく。本基板処理装置1においては、基板Wを水平位置から所定角度傾斜した状態でめっき液Q中にディップするので、基板Wの被処理面上に空気等の気体が混入することを防止できる。即ち基板Wを水平な状態にてめっき液Qに浸すと、空気等の気体が基板Wとめっき液Qの間に滞在し、均一なめっきが達成されない。そこで本基板処理装置1においては、基板Wをめっき液Qに浸す際、基板Wを傾斜させることで空気等の気体の進入を防止して均一なめっきを達成するようにしたのである。
【0049】
以上のようにして基板Wの被処理面(下面)の無電解めっき(第一処理)を所定時間行った後、昇降機構131(図6参照)を駆動して基板保持手段80を図1に示す位置まで上昇する。基板Wを上昇させている途中、前記処理槽10に設けたリンス用ノズル23から上昇中の基板Wの被処理面に向けて洗浄液(純水)をワンショットで噴射する。無電解めっき処理が終了したら直ちに冷却しなければ、基板Wに残っためっき液Qにより無電解めっきが進行してしまうので、ワンショットで洗浄液を基板Wの被処理面に噴射して冷却し、無電解めっきの進行を防止するのである。
【0050】
次に駆動機構70を駆動することでカバー40を旋回して図8に示すように処理槽10の開口部11をカバー40で塞ぐ。即ちカバー40は処理槽10の上部に位置して処理槽10の開口部11を塞ぐ閉止位置に移動する。次にカバー40上面に固定した噴霧ノズル60の各ノズル63から真上に向けて洗浄液(純水)を噴霧して基板Wの被処理面に接液して洗浄する。このとき処理槽10の開口部11はカバー40によって覆われているので、洗浄液が処理槽10内に入り込むことはなく、処理槽10内部のめっき液Qが希釈されることはなく、めっき液Qの循環使用が可能になる。特にこの実施形態においては図2に示すように、開口部11上端の外壁(外径L1)を、その上を覆うカバー40の内壁(内径L2)よりも内側に位置させる(L1<L2)ように構成したので、カバー40の外周を伝って落ちる洗浄液が必ず開口部11上端の外壁側に落ち、開口部11内に入り込むことはない。なお基板Wを洗浄した後の洗浄液は、図示しない排水口から排水される。以上のようにして洗浄が終了した基板Wは、前述のように基板保持手段80から外部に取り出され、次の未処理の基板Wが基板保持手段80に装着され、再び前記めっき及び洗浄工程が行われていく。
【0051】
ところで上記実施形態にかかるカバー40は図2に示すように、噴霧ノズル60を取り付けた平面状の上面部41と円筒状の側面部43との間をテーパー状の傾斜面42によって連結する形状とし、また前述のように噴霧ノズル60の取付ブロック61の角部(各辺及び各頂点)を何れも丸くすることで、カバー40上に噴霧ノズル60が噴霧した液体が残留しないようにし、これによって開口部11を塞いだカバー40が旋回する際に開口部11内にカバー40上の液体が落ち込まないようにしている。図9乃至図14は開口部11を塞いだカバー40が旋回する際にカバー40上の液体が開口部11内に落ち込まないように、さらに工夫を凝らした各種の例を示している。
【0052】
即ち図9に示すカバー40−2の場合は、カバー40−2の上面部41の噴霧ノズル60を囲む位置に半円弧状の土手50を設けている。土手50は高さ数mmであってカバー40−2旋回時に上方向に持ち上がる部分(カバー40−2の中心位置より半分程度の部分)に設ける。これによってカバー40−2旋回時にカバー40−2上に滞留している液体がカバー40−2から落ちようとするのを土手50が堰き止め、確実にカバー40−2が傾斜した方向に落とすことができ、処理槽10内に流れ込む危険性を回避できる。
【0053】
図10に示すカバー40−3の場合は、カバー40−3の上面部(ノズル取付面)41全体を傾斜(勾配)面としている。傾斜(勾配)はカバー40−3旋回時に下方を向く方向に対して下降するように設ける。これにより洗浄時(噴霧ノズル60からの噴霧時)にカバー40−3上面に落ちた洗浄液(純水或いは他の液体)はこの傾斜(勾配)面に沿って流れ落ち、上面部41に溜まることを防止でき、これによってカバー40−3の旋回時に上面部41に溜まった液体が処理槽10内に流れ込むのを防止できる。
【0054】
図11に示すカバー40−4の場合は、カバー40−4の上面にシリンダ等の駆動機器53によって駆動されるワイパー51を設置し、駆動機器53によってワイパー51をカバー40−4上面で水平に動作させてカバー40−4上面の残液を排除する。この例においては、ワイパー51はカバー40−4の端(図11(a)の実線で示す位置)からカバー40−4の中心位置(図11(a)の点線位置)まで動作する。またカバー40−4の上面部41のワイパー51が摺接する半分の面41aは水平な面に、ワイパー51が摺接しない他の半分の面41bは傾斜面としている。また噴霧ノズル60(ノズル63)は、ワイパー51の動作を妨害しないようにカバー40−4内に埋め込む等の対策を行っている。そして噴霧ノズル60による洗浄(又は他の薬液処理)が終了した後、ワイパー51を動作させてカバー40−4の端からカバー40−4の中心位置まで移動させれば、面41a上の残液は面41bに送られて面41b上を流れ落ちる。このカバー40−4によればワイパー51のストロークが短く省スペースとなる。一方カバー40−4の上面部41全体を水平な平面とし、その代わりにワイパー51をカバー40−4の一方の端から他方の端まで動作させるように構成しても良い。この場合はワイパー51のストロークは長くなるが、カバー40−4上面全域にワイパー51が作用する。
【0055】
図12に示すカバー40−5の場合は、カバー40−5に二つのバイブレータ53を取り付けると共に、カバー40−5の上面部41全体を傾斜面としている。そして噴霧ノズル60による洗浄(或いは他の薬液処理)が終了した後、バイブレータ53を作動させることにより、カバー40−5を振動させカバー40−5上の残液を強制的に落下させる。このカバー40−5の場合、上面部41全体を傾斜面としているので、前記落下が効率良く行える。
【0056】
図13に示すカバー40−6の場合は、カバー40−6の形状を円錐形状にしている。これによってカバー40−6上面に落下してきた洗浄液(或いは他の薬液)は、円錐形状に沿って流れ落ち、処理槽10の外側へと落ちていく。
【0057】
図14に示すカバー40−7の場合は、カバー40−7にカバー回転機構55を設置している。カバー回転機構55は、アーム部45にプレート551を固定し、このプレート551にモータ553を固定し、モータ553の軸に固定したプーリー555とその上を覆うように設置したカバー40−7中央の回転軸に固定したプーリー557との間にベルト559を巻き掛けて構成されている。そして噴霧ノズル60による洗浄液或いは他の薬液処理終了後にモータ553を駆動してカバー40−7を回転駆動し、その上面に残っている液体を遠心力にて強制的に排出させる。なおカバー回転機構55の構造に種々の変形が可能であることは言うまでもなく、要はカバー40−7を回転駆動できる構造であればどのような機構であっても良い。
【0058】
なお上記実施形態では処理槽10にめっき液Qを溜めて無電解めっき処理を行ったが、処理槽10内にアノードを設置し、また基板Wにカソード電極を接続するように構成することで、基板Wの被処理面を電解メッキすることもできる。またこの基板処理装置1をめっき装置として利用するのではなく、他の薬液処理(例えばめっきの前処理や後処理)を行う基板処理装置として利用することもできる。 また噴霧ノズル(処理液噴射手段、第二処理手段)60によって行う基板Wの処理も、洗浄液による洗浄処理工程に限定されず、その他の各種薬液処理であっても良い。
【0059】
〔上記基板処理装置1を用いた基板処理機構〕
図16は上記実施形態にかかる基板処理装置1を備えた基板処理機構(蓋めっき装置)の平面配置図である。同図に示すようにこの基板処理機構は、基板Wを収容した基板カセットを収納するロードユニット400a及びアンロードユニット400bと、基板Wの搬送を行なう三台の搬送部(搬送ロボット)401,403,405と、二台の反転機407,409と、一台の仮置き台410と、二台の乾燥部411,413と、二台の洗浄部415,417と、薬液(例えば希硫酸)を用いてなる一台の基板前処理装置419と、薬液(例えば酢酸パラジウム)を用いてなる二台の基板前処理装置421,423と、薬液(例えばクエン酸塩)を用いてなる二台の基板前処理装置425,427と、二台の無電解めっき装置429,431とを具備して構成されている。そして各無電解めっき装置429,431として、上記実施形態にかかる基板処理装置1が用いられている。
【0060】
まず搬送部401がロードユニット400a内の基板Wを取り出して反転機407に移送して基板Wを反転し、反転した基板Wを搬送部401によって仮置き台410に載置する。仮置き台410に載せた基板Wは搬送部403によって基板前処理装置419に搬送される。基板前処理装置419では薬液(例えば希硫酸)によって基板Wの被処理面Sが処理された後に洗浄液で洗浄される。
【0061】
前記洗浄が完了した基板Wは搬送部405によって次の基板前処理装置421(又は423)に搬送され、薬液(例えば酢酸パラジウム)によって基板Wの被処理面Sが処理された後に洗浄液で洗浄される。同様に洗浄が完了した基板Wは搬送部405によって次の基板前処理装置425(又は427)に搬送され、薬液(例えばクエン酸塩)によって基板Wの被処理面Sが処理された後に洗浄液で洗浄される。
【0062】
前記洗浄が完了した基板Wは搬送部405によって無電解めっき装置429(又は431)に移送され、無電解めっき処理(蓋めっき処理)と洗浄が行われた後、搬送部405によって反転機409に移送されて反転され、搬送部403によって洗浄部417(又は415)に移送されてロールブラシによる洗浄が行われ、さらに搬送部403によって乾燥部413(又は411)に移送され、洗浄後スピン乾燥され、搬送部401によってアンロードユニット400bに移送される。
【0063】
なお前記基板前処理装置419,421,423,425,427として上記基板処理装置1を用いても良い。
【0064】
図17は、半導体基板配線用の他の基板処理機構の平面構成を示す図である。図示するように、半導体基板配線用の基板処理機構は、半導体基板を搬入する搬入部601、銅めっき(ダマシンプロセス)を行う銅めっき槽(本発明の基板処理装置1を用いる。なお以下の各基板処理機構内の各種めっきを行う装置にも同様に適宜基板処理装置1を用いる)602、水洗浄を行う水洗槽603,604、化学機械研磨(CMP)を行うCMP部605、水洗槽606,607、乾燥槽608及び配線層形成が終了した半導体基板を搬出する搬出部609を具備し、これら各槽に半導体基板を移送する図示しない基板移送手段が1つの装置として配置され、半導体基板配線用の基板処理機構を構成している。
【0065】
上記配置構成の基板処理機構において、基板移送手段により、搬入部601に載置された基板カセット601−1から、配線層が形成されていない半導体基板を取り出し、銅めっき槽602に移送する。該銅めっき槽602において、配線溝や配線孔(コンタクトホール)からなる配線部を含む半導体基板Wの表面上に銅めっき層を形成する。
【0066】
前記銅めっき槽602で銅めっき層の形成が終了した半導体基板Wを、基板移送手段で水洗槽603及び水洗槽604に移送し、水洗を行う。続いて該水洗浄の終了した半導体基板Wを基板移送手段でCMP部605に移送し、該CMP部605で、銅めっき層から配線溝や配線孔に形成した銅めっき層を残して半導体基板Wの表面上の銅めっき層を除去する。
【0067】
続いて上記のように銅めっき層から配線溝や配線孔からなる配線部に形成した銅めっき層を残して半導体基板Wの表面上の不要の銅めっき層の除去が終了した半導体基板Wを、基板移送手段で水洗槽606及び水洗槽607に送り、水洗浄し、更に水洗浄の終了した半導体基板Wは乾燥槽608で乾燥させ、乾燥の終了した半導体基板Wを配線層の形成の終了した半導体基板として、搬出部609の基板カセット609−1に格納する。
【0068】
図18は、基板処理機構の他の平面配置構成を示す図である。この基板処理機構は、バリア層成膜ユニット811、シード層成膜ユニット812、めっきユニット813、アニールユニット814、第1洗浄ユニット815、ベベル・裏面洗浄ユニット816、蓋めっきユニット817、第2洗浄ユニット818、第1アライナ兼膜厚測定器841、第2アライナ兼膜厚測定器842、第1基板反転機843、第2基板反転機844、基板仮置き台845、第3膜厚測定器846、ロード・アンロード部820、第1ポリッシング装置821、第2ポリッシング装置822、第1ロボット831、第2ロボット832、第3ロボット833、第4ロボット834を配置した構成である。なお、膜厚測定器841,842,846はユニットになっており、他のユニット(めっき、洗浄、アニール等のユニット)の間口寸法と同一サイズにしているため、入れ替え自在である。
【0069】
この例では、バリア層成膜ユニット811は、無電解Ruめっき装置、シード層成膜ユニット812は、無電解銅めっき装置、めっきユニット813は、電解めっき装置を用いることができる。
【0070】
図19は、この基板処理機構内での各工程の流れを示すフローチャートである。このフローチャートにしたがって、この装置内での各工程について説明する。先ず、第1ロボット831によりロード・アンロードユニット820に載置されたカセット820aから取り出された半導体基板は、第1アライナ兼膜厚測定ユニット841内に被めっき面を上にして配置される。ここで、膜厚計測を行うポジションの基準点を定めるために、膜厚計測用のノッチアライメントを行った後、銅膜形成前の半導体基板の膜厚データを得る。
【0071】
次に、半導体基板は、第1ロボット831により、バリア層成膜ユニット811へ搬送される。このバリア層成膜ユニット811は、無電解Ruめっきにより半導体基板上にバリア層を形成する装置で、半導体装置の層間絶縁膜(例えば、SiO2)への銅拡散防止膜としてRuを成膜する。洗浄、乾燥工程を経て払い出された半導体基板は、第1ロボット831により第1アライナ兼膜厚測定ユニット841に搬送され、半導体基板の膜厚、即ちバリア層の膜厚を測定される。
【0072】
膜厚測定された半導体基板は、第2ロボット832でシード層成膜ユニット812へ搬入され、前記バリア層上に無電解銅めっきによりシード層が成膜される。洗浄、乾燥工程を経て払い出された半導体基板は、第2ロボット832によりめっきユニット813に搬送される前に、ノッチ位置を定めるために第2アライナ兼膜厚測定器842に搬送され、銅めっき用のノッチのアライメントを行う。ここで、必要に応じて銅膜形成前の半導体基板の膜厚を再計測してもよい。
【0073】
ノッチアライメントが完了した半導体基板は、第3ロボット833によりめっきユニット813へ搬送され、銅めっきが施される。洗浄、乾燥工程を経て払い出された半導体基板は、第3ロボット833により半導体基板端部の不要な銅膜(シード層)を除去するためにベベル・裏面洗浄ユニット816へ搬送される。ベベル・裏面洗浄ユニット816では、予め設定された時間でベベルのエッチングを行うとともに、半導体基板裏面に付着した銅をフッ酸等の薬液により洗浄する。この時、ベベル・裏面洗浄ユニット816へ搬送する前に、第2アライナ兼膜厚測定器842にて半導体基板の膜厚測定を実施して、めっきにより形成された銅膜厚の値を得ておき、その結果により、ベベルのエッチング時間を任意に変えてエッチングを行っても良い。なお、ベベルエッチングによりエッチングされる領域は、基板の周縁部であって回路が形成されない領域、または回路が形成されていても最終的にチップとして利用されない領域である。この領域にはベベル部分が含まれる。
【0074】
ベベル・裏面洗浄ユニット816で洗浄、乾燥工程を経て払い出された半導体基板は、第3ロボット833で基板反転機843に搬送され、該基板反転機843にて反転され、被めっき面を下方に向けた後、第4ロボット834により配線部を安定化させるためにアニールユニット814へ投入される。アニール処理前及び/又は処理後、第2アライナ兼膜厚測定ユニット842に搬入し、半導体基板に形成された、銅膜の膜厚を計測する。この後、半導体基板は、第4ロボット834により第1ポリッシング装置821に搬入され、半導体基板の銅層、シード層の研磨を行う。
【0075】
この際、砥粒等は所望のものが用いられるが、ディッシングを防ぎ、表面の平面度を出すために、固定砥粒を用いることもできる。第1ポリッシング終了後、半導体基板は、第4ロボット834により第1洗浄ユニット815に搬送され、洗浄される。この洗浄は、半導体基板直径とほぼ同じ長さを有するロールを半導体基板の表面と裏面に配置し、半導体基板及びロールを回転させつつ、純水又は脱イオン水を流しながら洗浄するスクラブ洗浄である。
【0076】
第1の洗浄終了後、半導体基板は、第4ロボット834により第2ポリッシング装置822に搬入され、半導体基板上のバリア層が研磨される。この際、砥粒等は所望のものが用いられるが、ディッシングを防ぎ、表面の平面度を出すために、固定砥粒を用いることもできる。第2ポリッシング終了後、半導体基板は、第4ロボット834により、再度第1洗浄ユニット815に搬送され、スクラブ洗浄される。洗浄終了後、半導体基板は、第4ロボット834により第2基板反転機844に搬送され反転されて、被めっき面を上方に向けられ、更に第3ロボット833により基板仮置き台845に置かれる。
【0077】
半導体基板は、第2ロボット832により基板仮置き台845から蓋めっきユニット817に搬送され、銅の大気による酸化防止を目的に銅面上にニッケル・ボロンめっきを行う。蓋めっきが施された半導体基板は、第2ロボット832により蓋めっきユニット817から第3膜厚測定器846に搬入され、銅膜厚が測定される。その後、半導体基板は、第1ロボット831により第2洗浄ユニット818に搬入され、純水又は脱イオン水により洗浄される。洗浄が終了した半導体基板は、第1ロボット831によりロード・アンロード部820に載置されたカセット820a内に戻される。
【0078】
アライナ兼膜厚測定器841及びアライナ兼膜厚測定器842は、基板ノッチ部分の位置決め及び膜厚の測定を行う。
【0079】
ベベル・裏面洗浄ユニット816は、エッジ(ベベル)銅エッチングと裏面洗浄が同時に行え、また基板表面の回路形成部の銅の自然酸化膜の成長を抑えることが可能である。図20に、ベベル・裏面洗浄ユニット816の概略図を示す。図20に示すように、ベベル・裏面洗浄ユニット816は、有底円筒状の防水カバー920の内部に位置して基板Wをフェイスアップでその周縁部の円周方向に沿った複数箇所でスピンチャック921により水平に保持して高速回転させる基板保持部922と、この基板保持部922で保持された基板Wの表面側のほぼ中央部上方に配置されたセンタノズル924と、基板Wの周縁部の上方に配置されたエッジノズル926とを備えている。センタノズル924及びエッジノズル926は、それぞれ下向きで配置されている。また基板Wの裏面側のほぼ中央部の下方に位置して、バックノズル928が上向きで配置されている。前記エッジノズル926は、基板Wの直径方向及び高さ方向を移動自在に構成されている。
【0080】
このエッジノズル926の移動幅Lは、基板の外周端面から中心部方向に任意の位置決めが可能になっていて、基板Wの大きさや使用目的等に合わせて、設定値の入力を行う。通常、2mmから5mmの範囲でエッジカット幅Cを設定し、裏面から表面への液の回り込み量が問題にならない回転数以上であれば、その設定されたカット幅C内の銅膜を除去することができる。
【0081】
次に、この洗浄装置による洗浄方法について説明する。まず、スピンチャック921を介して基板を基板保持部922で水平に保持した状態で、半導体基板Wを基板保持部922と一体に水平回転させる。この状態で、センタノズル924から基板Wの表面側の中央部に酸溶液を供給する。この酸溶液としては非酸化性の酸であればよく、例えばフッ酸、塩酸、硫酸、クエン酸、蓚酸等を用いる。一方、エッジノズル926から基板Wの周縁部に酸化剤溶液を連続的または間欠的に供給する。この酸化剤溶液としては、オゾン水、過酸化水素水、硝酸水、次亜塩素酸ナトリウム水等のいずれかを用いるか、またはそれらの組み合わせを用いる。
【0082】
これにより、半導体基板Wの周縁部のエッジカット幅Cの領域では上面及び端面に成膜された銅膜等は酸化剤溶液で急速に酸化され、同時にセンタノズル924から供給されて基板の表面全体に拡がる酸溶液によってエッチングされ溶解除去される。このように、基板周縁部で酸溶液と酸化剤溶液を混合させることで、予めそれらの混合水をノズルから供給するのに比べて急峻なエッチングプロフィールを得ることができる。このときそれらの濃度により銅のエッチングレートが決定される。また、基板の表面の回路形成部に銅の自然酸化膜が形成されていた場合、この自然酸化物は基板の回転に伴って基板の表面全体に亘って広がる酸溶液で直ちに除去されて成長することはない。なお、センタノズル924からの酸溶液の供給を停止した後、エッジノズル926からの酸化剤溶液の供給を停止することで、表面に露出しているシリコンを酸化して、銅の付着を抑制することができる。
【0083】
一方、バックノズル928から基板の裏面中央部に酸化剤溶液とシリコン酸化膜エッチング剤とを同時または交互に供給する。これにより半導体基板Wの裏面側に金属状で付着している銅等を基板のシリコンごと酸化剤溶液で酸化しシリコン酸化膜エッチング剤でエッチングして除去することができる。なおこの酸化剤溶液としては表面に供給する酸化剤溶液と同じものにする方が薬品の種類を少なくする上で好ましい。またシリコン酸化膜エッチング剤としては、フッ酸を用いることができ、基板の表面側の酸溶液もフッ酸を用いると薬品の種類を少なくすることができる。これにより、酸化剤供給を先に停止すれば疎水面が得られ、エッチング剤溶液を先に停止すれば飽水面(親水面)が得られて、その後のプロセスの要求に応じた裏面に調整することもできる。
【0084】
このように酸溶液すなわちエッチング液を基板に供給して、基板Wの表面に残留する金属イオンを除去した後、更に純水を供給して、純水置換を行ってエッチング液を除去し、その後、スピン乾燥を行う。このようにして半導体基板表面の周縁部のエッジカット幅C内の銅膜の除去と裏面の銅汚染除去を同時に行って、この処理を、例えば80秒以内に完了させることができる。なお、エッジのエッジカット幅を任意(2mm〜5mm)に設定することが可能であるが、エッチングに要する時間はカット幅に依存しない。
【0085】
めっき後のCMP工程前に、アニール処理を行うことが、この後のCMP処理や配線の電気特性に対して良い効果を示す。アニール無しでCMP処理後に幅の広い配線(数μm単位)の表面を観察するとマイクロボイドのような欠陥が多数見られ、配線全体の電気抵抗を増加させたが、アニールを行うことでこの電気抵抗の増加は改善された。アニール無しの場合に、細い配線にはボイドが見られなかったことより、粒成長の度合いが関わっていることが考えられる。つまり、細い配線では粒成長が起こりにくいが、幅の広い配線では粒成長に伴い、アニール処理に伴うグレン成長の過程で、めっき膜中のSEM(走査型電子顕微鏡)でも見えないほどの超微細ポアが集結しつつ上へ移動することで配線上部にマイクロボイド用の凹みが生じたという推測ができる。アニールユニットのアニール条件としては、ガスの雰囲気は水素を添加(2%以下)、温度は300〜400℃程度で1〜5分間で上記の効果が得られた。
【0086】
図21及び図22は、アニールユニット814を示すものである。このアニールユニット814は、半導体基板Wを出し入れするゲート1000を有するチャンバ1002の内部に位置して、半導体基板Wを、例えば400℃に加熱するホットプレート1004と、例えば冷却水を流して半導体基板Wを冷却するクールプレート1006が上下に配置されている。また、クールプレート1006の内部を貫通して上下方向に延び、上端に半導体基板Wを載置保持する複数の昇降ピン1008が昇降自在に配置されている。更に、アニール時に半導体基板Wとホットプレート1008との間に酸化防止用のガスを導入するガス導入管1010と、該ガス導入管1010から導入され、半導体基板Wとホットプレート1004との間を流れたガスを排気するガス排気管1012がホットプレート1004を挟んで互いに対峙する位置に配置されている。
【0087】
ガス導入管1010は、内部にフィルタ1014aを有するN2ガス導入路1016内を流れるN2ガスと、内部にフィルタ1014bを有するH2ガス導入路1018内を流れるH2ガスとを混合器1020で混合し、この混合器1020で混合したガスが流れる混合ガス導入路1022に接続されている。
【0088】
これにより、ゲート1000を通じてチャンバ1002の内部に搬入した半導体基板Wを昇降ピン1008で保持し、昇降ピン1008を該昇降ピン1008で保持した半導体基板Wとホットプレート1004との距離が、例えば0.1〜1.0mm程度となるまで上昇させる。この状態で、ホットプレート1004を介して半導体基板Wを、例えば400℃となるように加熱し、同時にガス導入管1010から酸化防止用のガスを導入して半導体基板Wとホットプレート1004との間を流してガス排気管1012から排気する。これによって、酸化を防止しつつ半導体基板Wをアニールし、このアニールを、例えば数十秒〜60秒程度継続してアニールを終了する。基板の加熱温度は100〜600℃が選択される。
【0089】
アニール終了後、昇降ピン1008を該昇降ピン1008で保持した半導体基板Wとクールプレート1006との距離が、例えば0〜0.5mm程度となるまで下降させる。この状態で、クールプレート1006内に冷却水を導入することで、半導体基板Wの温度が100℃以下となるまで、例えば10〜60秒程度、半導体基板を冷却し、この冷却終了後の半導体基板を次工程に搬送する。
【0090】
なお、この例では、酸化防止用のガスとして、N2ガスと数%のH2ガスを混合した混合ガスを流すようにしているが、N2ガスのみを流すようにしてもよい。
【0091】
〔他の基板処理装置1−2〕
図23は本発明の他の実施の形態にかかる基板処理装置1−2の概略側断面図であり、前記図7(b)に示す状態と同じ状態を示している。この基板処理装置1−2において前記基板処理装置1と同一又は相当部分には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。基板処理装置1−2において前記基板処理装置1と相違する点は、処理槽10内部の構造である。即ち基板処理装置1−2においては、容器形状の処理槽本体13の内部に、めっき液を溜める代わりに、めっき液(無電解めっき液)を噴霧する噴霧ノズル(処理液噴射手段)30を設置している。噴霧ノズル30にはポンプPによって供給タンク151内のめっき液が供給される。そして処理槽本体13内に下降して挿入された基板Wの被処理面に前記噴霧ノズル30から噴射しためっき液を接液させ、めっき処理を行う。基板Wの被処理面に接液した後のめっき液は処理槽本体13の底に落ち、配管31によって供給タンク151に戻され、再びポンプPによって噴霧ノズル30に供給され循環される。このように構成しても基板Wの被めっき面を無電解めっきすることができる。
【0092】
なお前記図1に示す基板処理装置1のめっき液Qを溜める処理槽本体13の内部に、この基板処理装置1−2において設置した噴霧ノズル30を設置することで、1つの処理槽10内部で、めっき液への基板Wのディップ処理と噴霧ノズル30による基板Wへのめっき液噴霧処理の両者が行えるように構成しても良い。このように構成すれば、一つの処理槽10内部で二種類の処理方法が可能になる。
【0093】
なお前記基板処理装置1と同様に、この基板処理装置1−2をめっき装置として利用するのではなく、他の薬液処理(例えばめっきの前処理や後処理)を行う基板処理装置として利用することもでき、また噴霧ノズル60によって行う基板Wの処理も、洗浄液による洗浄処理工程に限定されず、その他の各種薬液処理であってもよい。
【0094】
図24は他の処理槽10−2及びカバー40を示す図である。処理槽10−2において図1における基板処理装置1の処理槽10と異なる点は、処理槽10−2は処理槽10−2の覆い部17に不活性ガス(例えば窒素ガス)等の気体を処理槽10−2内部に噴出させる気体噴出手段18を設けた点である。気体噴出手段18は処理槽10−2の覆い部17を貫通して処理槽10−2内部と外部を連通する通路18aとその先端に取り付けられた継手18bとで構成される。開口部11をカバー40で塞いだ状態において、気体噴出手段18より処理槽10−2内部に不活性ガス等の気体を噴出させ、処理槽10−2内に不活性ガス等の気体を封じ込めることにより処理槽10−2内部の雰囲気を置換することができる。これによりめっき液Qが酸素に接触することなく、めっき液Qの機能低下を防止し常時正常なめっき液Qに基板Wを接触させることが可能となる。なお、気体噴出手段18の構造に種々の変更が可能であることは言うまでもなく、また気体噴出手段18を設けるのは覆い部17に限られず、カバー40に設ける等、他の部分であってもよい。
【0095】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
【0096】
▲1▼例えば上記実施形態ではカバー40を駆動機構70によって旋回させたが、カバー40は処理槽10の開口部11を塞ぐ位置と、それ以外の位置の二ヶ所に移動できる構造であれば良く、例えば旋回以外にも平行移動などする構造であっても良い。
【0098】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、一つの装置内で複数の処理液による基板処理を行っても処理液の混合を確実に回避することができると同時に、装置設置面積の小型化と装置コストの低廉化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を無電解めっき装置に用いた基板処理装置1を示す図であり、図1(a)は側面図、図1(b)は概略側断面図である。
【図2】カバー40が処理槽10の上部に移動した際の、カバー40と処理槽10の外周部分における寸法関係を示す要部拡大断面図である。
【図3】図3(a)は基板保持手段80の概略断面図、図3(b)は図3(a)のB部分拡大図である。
【図4】図4(a)は基板保持手段80の概略断面図、図4(b)は図4(a)のB部分拡大図である。
【図5】図5(a)は基板保持手段80の概略断面図、図5(b)は図5(a)のB部分拡大図である。
【図6】基板保持手段駆動機構110の内部構造の概略側面図である。
【図7】図7(a),(b)は基板処理装置1の動作説明図である。
【図8】図8(a),(b)は基板処理装置1の動作説明図である。
【図9】カバー40−2を取り付けた処理槽10を示す図であり、図9(a)は平面図、図9(b)は側面図である。
【図10】カバー40−3を取り付けた処理槽10を示す図であり、図10(a)は平面図、図10(b)は側面図である。
【図11】カバー40−4を取り付けた処理槽10を示す図であり、図11(a)は平面図、図11(b)は側面図である。
【図12】カバー40−5を取り付けた処理槽10を示す図であり、図12(a)は平面図、図12(b)は側面図である。
【図13】カバー40−6を取り付けた処理槽10を示す図であり、図13(a)は平面図、図13(b)は側面図である。
【図14】カバー40−7を取り付けた処理槽10を示す図であり、図14(a)は平面図、図14(b)は一部断側面図、図14(c)は図14(b)のC部分拡大図、図14(d)は図14(b)を右側面から見たときのカバー40−7のみを切断した概略断面図である。
【図15】半導体基板Wの要部拡大断面図である。
【図16】基板処理装置1を備えた基板処理機構の平面配置図である。
【図17】基板処理機構の他の例を示す平面配置図である。
【図18】基板処理機構の更に他の例を示す平面配置図である。
【図19】図18に示す基板処理機構における各工程の流れを示すフローチャートである。
【図20】ベベル・裏面洗浄ユニットを示す概要図である。
【図21】アニールユニットの一例を示す縦断正面図である。
【図22】図21の平断面図である。
【図23】本発明の他の実施の形態にかかる基板処理装置1−2の概略側断面図である。
【図24】本発明の他の実施の形態にかかる処理槽10−2及びカバー40を示す図である。
【符号の説明】
1 基板処理装置
Q めっき液(処理液)
W 基板
L めっき液の流れ
10 処理槽(第一処理手段)
11 開口部
13 処理槽本体
15 外周溝
17 覆い部
18 気体噴出手段
19 傾斜部
21 めっき液供給口
23 リンス用ノズル
40 カバー
41 上面部(ノズル取付面)
45 アーム部
60 噴霧ノズル(処理液噴射手段、第二処理手段)
61 取付ブロック
63 ノズル
70 駆動機構
71 カバー旋回用シリンダ
80 基板保持手段
81 基板保持部
83 基板受け
85 仮置き部
87 基板挿入口
89 吸着ヘッド
91 基部
93 真空兼気体供給ライン
95 基板吸着部
97 吸着兼引離し用孔
100 基板保持部駆動部
110 基板保持手段駆動機構(基板昇降手段)
111 揺動機構
121 旋回機構
131 昇降機構
150 処理液循環手段
151 供給タンク
153 ヒーター
40−2 カバー
50 土手
40−3 カバー
40−4 カバー
51 ワイパー
53 駆動機器
40−5 カバー
53 バイブレータ
40−6 カバー
40−7 カバー
55 カバー回転機構
1−2 基板処理装置
30 噴霧ノズル(処理液噴射手段)

Claims (28)

  1. 処理槽内部に基板保持手段に保持した基板を挿入した状態で基板の被処理面に処理液による接液処理を行う第一処理手段と、
    基板保持手段に保持した基板を上下動させる基板昇降手段と、
    処理槽の開口部を開閉するカバーと、
    前記処理槽の開口部を塞いだカバーの上部で前記基板保持手段に保持した基板の被処理面に、カバー上面に固定された処理液噴射手段から処理液を噴射することにより接液処理を行う第二処理手段とを具備し、
    前記第一処理手段による接液処理を行った後に、前記基板昇降手段により前記基板保持手段に保持した基板を前記処理槽から引き上げるとともに、前記カバーで前記処理槽の開口部を塞いで、前記第二処理手段による接液処理を行うことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記第一処理手段は、処理槽内部に処理液を溜め、この処理液に基板の被処理面をディップして接液させる構造であることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記処理槽内部に気体を噴出し封じ込める手段を具備したことを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記第一処理手段は、処理槽内部に設置した処理液噴射手段から噴射される処理液を基板の被処理面に接液させる構造であることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  5. 前記処理槽には、処理槽内部に供給した処理液を回収して再び処理槽内部に供給する処理液循環手段を設置したことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4記載の基板処理装置。
  6. 前記基板保持手段は、基板の裏面を吸着して保持することで基板の被処理面全域を接液させる構造であることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5記載の基板処理装置。
  7. 前記基板保持手段は、基板の裏面をリング状に真空吸着するとともに基板の裏面の真空吸着した部分の内側への処理液の進入を防止するシール機構を持つリング状の基板吸着部を具備することを特徴とする請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 前記基板吸着部はゴム材料からなることを特徴とする請求項7に記載の基板処理装置。
  9. 前記基板吸着部の基板に接触する部分には、基板吸着用の真空力を発生させる基板吸着溝を設けたことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の基板処理装置。
  10. 前記基板吸着部は、前記基板裏面の外周部のみを吸着することを特徴とする請求項7又は請求項8又は請求項9に記載の基板処理装置。
  11. 前記基板吸着部が、前記基板の裏面に接触するのは前記基板の外周からその内側5mmまでの間の部分であることを特徴とする請求項7又は請求項8又は請求項9又は請求項10に記載の基板処理装置。
  12. 前記基板保持手段は、基板の裏面のみを吸着して保持することで、基板の被処理面上に接液する処理液に均一な流れを形成させ、基板のエッジ部を含む被処理面全域を均一に接液させる構造であることを特徴とする請求項1乃至11の内の何れか一項記載の基板処理装置。
  13. 前記基板保持手段は、保持した基板を水平位置から所定角度傾斜させた状態で処理槽内部の処理液に浸す揺動機構を有していることを特徴とする請求項2又は3記載の基板処理装置。
  14. 前記カバーを処理槽の側部に位置する待避位置と、処理槽の上部に位置して処理槽の開口部を塞ぐ閉止位置の二つの位置に移動する駆動機構を設置したことを特徴とする請求項1乃至13の内の何れか一項記載の基板処理装置。
  15. 前記カバー上面には、このカバーが処理槽の開口部を塞いだ状態から開く際にカバー上面に溜まった処理液が処理槽内に落ちるのを防止する土手を設けたことを特徴とする請求項1乃至14の内の何れか一項記載の基板処理装置。
  16. 前記カバー上面の形状を、このカバーが処理槽の開口部を塞いだ状態でカバー上面に付着した処理液が流れ落ちる傾斜面形状或いは円錐形状に形成したことを特徴とする請求項1乃至14の内の何れか一項記載の基板処理装置。
  17. 前記カバー上面に残留する処理液を除去するワイパー又はバイブレータ又はカバー回転機構を設置したことを特徴とする請求項1乃至14の内の何れか一項記載の基板処理装置。
  18. 前記処理槽上部に上方向に向かって外径を小さくする傾斜部を設けることで、前記処理槽の開口部上端の外壁をその上を覆うカバーの内壁よりも内側に位置させたことを特徴とする請求項1乃至17の内の何れか一項記載の基板処理装置。
  19. 上下動可能な基板保持手段に保持した基板を処理槽内部に挿入し、前記基板保持手段に保持した状態で前記基板の被処理面に処理液による接液処理を行う第1の工程と、
    前記第1の工程による接液処理を行った後に、前記基板保持手段を処理槽上方へ移動し、処理槽の開口部をカバーで塞ぐ第2の工程と、
    前記第2の工程により、前記処理槽の開口部を塞いだカバーの上部で前記基板保持手段に保持した基板の被処理面に、カバー上面に固定された処理液噴射手段から処理液を噴射することにより接液処理を行う第3の工程とを具備することを特徴とする基板処理方法。
  20. 前記処理槽内部での基板の被処理面への処理液による接液処理は、処理槽内部に処理液を溜め、この処理液に基板の被処理面をディップして行う接液処理であることを特徴とする請求項19記載の基板処理方法。
  21. 前記処理槽の開口部をカバーで塞いだ時に処理槽内部を不活性ガスで充填することにより、処理槽内の処理液を保護することを特徴とする請求項20に記載の基板処理方法。
  22. 前記処理槽内部での基板の被処理面への処理液による接液処理は、処理槽内部に設置した処理液噴射手段から噴射された処理液を基板の被処理面に接液させる接液処理であることを特徴とする請求項19記載の基板処理方法。
  23. 前記処理槽内部に供給した処理液を回収して再び処理槽内部に循環することを特徴とする請求項19又は20又は21又は22記載の基板処理方法。
  24. 前記基板保持手段は基板の裏面を吸着して保持することを特徴とする請求項19又は20又は21又は22又は23記載の基板処理方法。
  25. 前記基板保持手段は、基板の裏面のみを吸着して保持することで、基板の被処理面上に接液する処理液の均一な流れを形成し、基板のエッジ部を含む被処理面全域に均一な接液処理を行うことを特徴とする請求項19又は20又は21又は22又は23又は24記載の基板処理方法。
  26. 前記処理液の均一な流れが、基板の被処理面上に巻き込まれた気泡あるいは接液処理により発生した気泡を、被処理面上から排出させることを特徴とする請求項25記載の基板処理方法。
  27. 前記基板のディップ処理は、前記基板を斜めに傾斜させた状態で処理槽内部の処理液に浸して行うことを特徴とする請求項20又は21記載の基板処理方法。
  28. 前記カバーによる処理槽の開口部の開閉は、前記カバーを処理槽の側部に位置する待避位置と、処理槽の上部に位置して処理槽の開口部を塞ぐ閉止位置の二つの位置にカバーを移動することで行うことを特徴とする請求項19乃至27の内の何れか一項記載の基板処理方法。
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